JPH1078488A - 電子時計 - Google Patents

電子時計

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JPH1078488A
JPH1078488A JP8232662A JP23266296A JPH1078488A JP H1078488 A JPH1078488 A JP H1078488A JP 8232662 A JP8232662 A JP 8232662A JP 23266296 A JP23266296 A JP 23266296A JP H1078488 A JPH1078488 A JP H1078488A
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JP
Japan
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power storage
storage means
power
detection
voltage
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JP8232662A
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English (en)
Inventor
Yoichi Nagata
洋一 永田
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来より簡素な構成で、高充電効率の充電回
路を有する発電手段内臓時計を提供する。 【解決手段】 発電手段100と第1のダイオード11
0とコンデンサ120とで閉回路を成し、また発電手段
100とFET130と2次電池140とを直列に構成
し、コンデンサ電圧20を数種のタイミングでスレッシ
ョルド30と比較検出した結果に応じてFET130を
入切することでコンデンサ120と並列接続した計時手
段150を安定に駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外部環境のエネルギ
を利用して発電する発電手段を内蔵する電子時計の構造
に関し、とくに発電したエネルギを充電し、時計を駆動
する機能を有することを特徴とする電子時計の回路構成
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在は、光や機械的エネルギなどの外部
エネルギを電気エネルギに変換し、この電気エネルギを
時刻表示の駆動エネルギに利用する発電手段内臓時計が
ある。
【0003】このような発電手段内臓時計には、太陽電
池を利用する太陽電池式時計や、回転錘の機械的エネル
ギを電気的エネルギに変換して利用する機械発電式時計
や、熱電対を積層しその両端の温度差により発電する温
度差発電時計がある。これらの発電手段内臓時計には、
外部のエネルギがなくなったときであっても、つねに安
定した時計の駆動を継続して行うために、外部のエネル
ギがあるときにこの外部エネルギを時計の内部に蓄積す
る手段を内蔵することが必要である。
【0004】エネルギ蓄積手段を含む発電手段内臓時計
用における従来技術の電源周辺回路として、たとえば特
公平6−31725号公報に記載のものがある。図6
に、エネルギ蓄積手段を含む発電手段内臓時計の従来の
電源周辺回路の回路図を示す。これは特公平6−317
25号公報の電源周辺回路を参照している。
【0005】図6に示すように、発電手段100として
は太陽電池であり、第1のダイオード110とコンデン
サ120とで閉回路を形成し、さらに電気エネルギで時
刻表示を行う計時手段150がコンデンサ120と並列
に接続している。さらにまた発電手段100は、第3の
ダイオード112と第1のスイッチ手段131と2次電
源141とでもう一つの閉回路を形成している。
【0006】そして第2のスイッチ手段132はコンデ
ンサ120と2次電源141とを並列に接続可能となる
ように、コンデンサ120と2次電源141の双方の正
極間に接続している。さらに第3のスイッチ手段133
は、発電手段100に並列に接続し、発電手段100の
出力を短絡可能になっている。
【0007】また第1の電圧比較器171は、コンデン
サ120の端子電圧をあるしきい値と比較して第1のス
イッチ131を制御するように接続している。そして第
2の電圧比較器172は、2次電源141の端子電圧と
コンデンサ120の端子電圧とを比較して第2のスイッ
チ132を制御するように接続している。また第3の電
圧比較器173は、2次電源141の端子電圧をあるし
きい値と比較して第3のスイッチ133を制御するよう
に接続している。
【0008】図6の発電手段内臓時計においては、発電
手段100が発電を行うと、コンデンサ120には充電
が行われて、コンデンサ120にたまったエネルギによ
り計時手段150は計時を開始する。そして、第1の電
圧比較器171がコンデンサ120の端子電圧があるレ
ベル以上になると第1のスイッチ131を閉じ、2次電
源141の側へ充電を行う。
【0009】また発電手段100が発電をしないとき
は、コンデンサ120の端子電圧は計時手段150のエ
ネルギ消費により低下するが、第2の電圧比較器172
が、2次電源141の端子電圧とコンデンサ120の端
子電圧との差を検出して、2次電源141側の方がコン
デンサ120より端子電圧が高い場合は第2のスイッチ
132を閉じて、さらに計時手段150の動作を継続す
る。
【0010】そして、2次電源141が過充電となった
ときは、第3の電圧比較器173が2次電源の端子電圧
を検出することにより第3のスイッチ133を閉じ、発
電手段100を短絡することで、2次電源141の過充
電を防止する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来技
術の発電手段内臓時計では、発電手段の発電の状態や、
2次電源等の蓄電手段の充電状態を検出するために、第
1の電圧比較器171と第2の電圧比較器172と第3
の電圧比較器173を電圧検出手段として複数設ける必
要性がある。さらに蓄電手段の充電状態が過充電状態に
なるのを防止するための短絡スイッチ133が別途必要
な構成となっており、電源周辺回路は複雑になってい
る。検出手段が多いことや過充電防止用の手段は、電源
周辺回路の制御自体も繁雑になるもととなっている。
【0012】そこで本発明の目的は、は上記の問題点を
改善し、さらに簡素な検出手段を用いながらも、安定な
時計の駆動と、蓄電手段への充電の制御を行うことを可
能とするような、前述の発電手段を用いる電子時計を提
供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電子時計においては、下記記載の手段を採
用する。
【0014】本発明の電子時計は、外部からのエネルギ
を基に発電する発電手段と、発電手段の発電エネルギを
整流作用を有する第1の整流手段を介して充電する第1
の蓄電手段と、発電手段の発電エネルギをスイッチ手段
を介して充電する第2の蓄電手段と、第1の蓄電手段に
充電したエネルギを電力源とする計時手段と、整流作用
を有し第2の蓄電手段から第1の蓄電手段への充電を可
能とする第2の整流手段と、第1の蓄電手段の端子電圧
と基準電圧とを少なくとも1種類の基準時間ごとに比較
検出する検出手段と、検出手段の検出出力に応じてスイ
ッチ手段を制御する制御手段とからなり、第1の蓄電手
段の端子電圧が基準電圧を越えたときは制御手段がスイ
ッチ手段を閉じて第2の蓄電手段への充電を優先的に行
い、第1の蓄電手段の端子電圧が基準電圧以下のときは
制御手段がスイッチ手段を開いて第1の蓄電手段への充
電を行い、また第2の蓄電手段は第2の整流手段を介し
て第1の蓄電手段をつねに充電し、さらに第1の蓄電手
段の端子電圧が基準電圧より高い状態を基準時間より長
く継続するときは制御手段がスイッチ手段を開くことで
第2の蓄電手段への充電を中断することを特徴とする。
【0015】本発明の電子時計は、発電手段と第1の整
流手段と計時手段とが閉回路を形成し、また発電手段と
スイッチ手段と第2の蓄電手段とが閉回路を形成し、そ
して第1の蓄電手段と計時手段が並列に接続し、さらに
第2の蓄電手段と第2の整流手段と第1の蓄電手段とが
閉回路を形成している。また検出手段が複数種類の基準
時間の間隔で第1の蓄電手段の端子電圧を検出し、その
検出手段の検出結果により、検出手段の検出間隔である
基準時間の選択と、スイッチ手段を開閉の制御を制御手
段が行う。
【0016】そして基準時間がスイッチ手段の開閉時間
に反映しており、スイッチ手段の開閉により第2の蓄電
手段と第1の蓄電手段とに発電手段の発電エネルギの分
配を行う。基準時間を複数のなかから選択することによ
って、発電エネルギの分配を調節し、結果として負荷で
ある計時手段の駆動に必要最低限の電力だけ供給を制御
することが可能である。その負荷への電力供給制御のた
めに必要となる検出器は、第1の蓄電手段の端子電圧を
検出する検出手段だけでよい。
【0017】また負荷への電力供給制御のために必要と
なる切替器は、第2の蓄電手段への充電動作の入切を制
御するスイッチ手段だけでよい。この供給の制御によっ
て、発電手段の発電時には、負荷を安定に駆動しながら
も蓄電手段へ最大限の充電量を供給することが可能であ
る。
【0018】さらに本発明の電子時計は、簡素な構成で
あり、エネルギを損失するような要素の個数がきわめて
少ない。よって発電手段として内部インピーダンスの比
較的高い太陽電池のような発電素子を用いた場合や、発
電手段の発電電圧が低い場合であっても、従来より充電
エネルギ損失の少ない充電を行うことが可能である。
【0019】またそのうえ、本発明の電子時計では、第
2の蓄電手段が過充電になると、第2の蓄電手段の端子
電圧を直接検出することなく充電抑制する機能があるた
め、第2の蓄電手段への充電を停止し、過充電防止をす
ることが可能である。この過充電防止機能によって、第
2の蓄電手段が過充電状態であっても、その過充電分を
短絡で消費してしまうことなく時計負荷の駆動に利用す
ることが可能であるため、エネルギ消費が非常に効率的
である。
【0020】したがって、本発明の電子時計によれば、
全体として簡素な構成であるにもかかわらず、従来以上
に高充電効率で信頼性の高い電子時計を提供することが
可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子時計を実施す
るための最適な形態の電子時計を図面を用いて説明す
る。図1は本発明の実施の形態の電子時計の全体回路構
成を示す回路図である。また図2は本発明の実施の形態
の電子時計の制御手段および検出手段の構成を示すブロ
ック図である。そして図3から図4は、本発明の実施の
形態の電子時計における回路要部の電圧を示す波形図で
ある。また図5は本発明の実施の形態の電子時計におけ
る制御手段および検出手段の具体的な回路例を示す回路
図である。まず、図1と図2を用いて、本発明の実施の
形態の電子時計における充電回路の構成についての説明
を行う。
【0022】図1に示すように発電手段100は外部に
存在するエネルギを電気エネルギに変換する発電素子で
ある。ここでは発電手段100としては太陽電池を仮定
している。そして、発電手段100の正電極は、第1の
整流手段である第1のダイオード110の正極(アノー
ド)と接続している。第1のダイオード110として
は、比較的電圧降下のわずかな、ショットキバリアダイ
オードのようなダイオードを用いている。
【0023】一方、第1のダイオード110の負極(カ
ソード)は、第1の蓄電手段であるコンデンサ120の
正電極(プラス)と接続している。コンデンサ120と
しては電解コンデンサのようなものを使用し、ここでは
コンデンサ120は、容量が10μFのものを用いるこ
ととする。
【0024】そしてまた、コンデンサ120の負電極
(マイナス)端子は、発電手段100の負電極と接続し
てあり、発電手段100に対して閉回路を形成してい
る。すなわち、第1のダイオード110は、整流する方
向、すなわち順方向が、発電手段100からコンデンサ
120へと電流が流れることが可能な方向となるように
接続している。
【0025】そして、計時手段150は、コンデンサ1
20に一旦蓄えられた電気エネルギを電源として時刻表
示を行う時計ムーブメントであり、コンデンサ120に
並列に接続している。ここでは、計時手段150である
時計ムーブメントは、時刻表示用の指針を駆動するため
のステップモータを備えたものを用いている。
【0026】図2に示すように、計時手段150は一般
的な電子時計に用いられる、水晶の発振信号を分周しス
テッピングモータの駆動波形を発生する計時回路151
と、計時回路151の発生する駆動波形で駆動するモー
タと輪列と時刻表示指針を含む時刻表示手段152とで
構成している。ここで図示はしていないが、計時回路1
51と、後述の検出手段170と制御手段180とは、
一般的な電子時計と同様に、CMOSで構成した集積回
路を用いる。
【0027】計時回路151は水晶の発信周波数を周期
が4秒となる周波数まで分周し、さらに計時回路151
は分周信号を時刻表示手段152内のモータの駆動に必
要な波形に変形してモータを駆動し、時刻表示手段15
2はモータの回転を輪列で減速伝達し時刻表示用の指針
を回転駆動する。
【0028】また発振分周回路151は、発振分周回路
151の内部信号である第1のクロック81と第2のク
ロック82と第3のクロック83とを制御手段180に
入力している。ここでは第1のクロック81は周波数が
16KHzとし、また第2のクロック82は周期が第1
の基準時間である2秒とし、第3のクロック83は周期
が第2の基準時間である4秒とする。
【0029】そして、図1に示すように、スイッチ手段
としては、Nch−MOS電界効果トランジスタ130
(以下FETと略記する)を用いており、このFET1
30のドレイン端子は、発電手段100の正電極(プラ
ス)端子と接続している。ここでは、このFET130
は前述の計時回路151を含む集積回路内に構成するも
のとする。
【0030】一方、第2の蓄電手段としては、リチウム
イオン2次電池140(以下2次電池と略記する)を用
いてあり、2次電池140の正電極はFET130のソ
ース端子と接続している。そして2次電池140の負電
極は発電手段100の負電極と接続することで、発電手
段100に対して閉回路を形成している。
【0031】2次電池140の正電極とコンデンサ12
0の正電極の間には、第2の整流手段である第2のダイ
オード160を挿入して接続している。すなわち第2の
ダイオード160のアノードは2次電池140の正電極
に接続してあり、また第2のダイオード160のカソー
ドはコンデンサ120と接続している。
【0032】ここでも第2のダイオード160として
は、比較的電圧降下の少ないショットキバリアダイオー
ドのようなダイオードを用いている。第2のダイオード
160は、整流する方向、すなわち順方向が、2次電池
140からコンデンサ120へと電流が流れることが可
能な方向となるように接続している。
【0033】そして、制御手段180と検出手段170
と計時手段150は、それぞれコンデンサ120と並列
に接続してあり、コンデンサ120に蓄えられた電気エ
ネルギを電源として動作する。
【0034】この検出手段170は、コンデンサ120
のプラス極(正極)の端子電圧である、コンデンサ電圧
20を検出可能なように、コンデンサ120に並列に接
続している。また制御手段180は、検出手段170の
検出のタイミングを生成し、さらに検出手段170の検
出結果をもとに、FET130のスイッチ動作、すなわ
ち入切動作を行い、発電手段100と2次電池140と
を電気的に切断したり接続したりする。
【0035】図2に示すように、制御手段180の生成
した検出のタイミングは検出ストローブ80で検出手段
170へ伝達し、また検出手段170の検出結果はスレ
ッショルド検出出力70として伝達している。そして制
御手段180は、前述のようにFET130のスイッチ
動作を制御するため、制御信号90をFET130のゲ
ート端子に接続している。上記のような配線により、本
発明の実施の形態の電子時計における充電回路を構成す
る。
【0036】つぎに図2の回路図を用いて、本発明の実
施の形態の電子時計における検出手段170と制御手段
180とスイッチ手段の細部構成について説明を行う。
検出手段170は、機能的にはコンデンサ電圧20と基
準電圧とを比較する電圧比較器(コンパレータ)であ
る。
【0037】そして検出手段170には、コンデンサ電
圧20の状態を比較する基準の電圧として、基準電圧で
あるスレッショルド30を設ける。このスレッショルド
30は電圧レベルであるため、図2の上には図示してい
ないが、ここでは例としてスレッショルド30は2.5
Vとする。
【0038】また図2に示すように、制御手段180
は、判別器182と、検出出力保持器183と、検出ス
トローブ発生器181が含まれている。検出ストローブ
発生器181は、コンデンサ120を電源とし、検出手
段170に電圧レベルを比較検出する動作をさせるため
の検出ストローブ80を発生するものであり、その検出
ストローブ80を検出手段170に入力する。
【0039】ここで検出ストローブ80は、通常はロウ
レベルであり、ある限定した時間幅だけ検出動作をアク
ティブにするためにハイレベルとなるようなパルス状の
検出波形を指すものとする。検出ストローブ発生器18
1が出力する検出ストローブ80は、コンデンサ電圧2
0がスレッショルド30を越えたかどうかを検出手段1
70に周期的に検出させるために発生する。
【0040】さらに、基準時間である第1の基準時間4
0および第2の基準時間50は、図3に示すように検出
手段170の検出ストローブ80波形の時間間隔であ
り、検出手段170がコンデンサ電圧20を検出する周
期である。
【0041】本発明の実施の形態では、検出ストローブ
80は検出パルス幅が約30マイクロ秒で、第1の基準
時間40を2秒で、第2の基準時間50を4秒に設定し
ている。この第1の基準時間40は、制御信号90がロ
ウレベルを出力するときに選択し、第2の基準時間50
は制御信号90がハイレベルを出力するときに選択す
る。
【0042】また検出手段170は、検出ストローブ発
生器181で発生した検出ストローブ80のタイミング
で、コンデンサ電圧20がスレッショルド30より大か
小かを比較して、その結果、スレッショルド検出出力7
0を出力する。そして検出手段170はスレッショルド
検出出力70を判別器182へ入力する。
【0043】検出出力保持器183は、検出手段170
の出力結果によって判別器182が更新を行うまで、検
出手段170の出力結果を保持するデータラッチであ
る。
【0044】判別器182は、検出手段170の出力
と、検出出力保持器183の保持内容60とを比較し、
内容が同じであるときは、制御信号90によってFET
130を強制的にオフ、すなわち2次電池140と発電
手段100との電気的接続を切断する。また判別器18
2は、検出手段170の出力と、検出出力保持器183
の保持内容60との内容が異なっていて、かつスレッシ
ョルド検出出力70がハイレベルであるとき、FET1
30をオン、すなわち2次電池140と発電手段100
とを電気的に接続する。
【0045】さらに判別器182は検出手段170の出
力と、検出出力保持器183の保持内容60とが同じ
か、あるいはスレッショルド検出出力70がロウレベル
のときは、FET130をオフする。そして、判別器1
82がFET130を制御したのちに、検出出力保持器
183は保持内容60を、新しい検出手段170のスレ
ッショルド検出出力70の値に更新する。
【0046】つぎに図5を用いて、本発明の実施の形態
における制御手段180と検出手段170との具体的な
回路の構成について説明する。検出ストローブ発生器1
81は、2つの2入力アンドゲートの出力の論理和を出
力する2x2入力アンドオアゲートであるアンドオアゲ
ート84と、RSラッチ85と、インバータ86と、第
1のアンドゲート87とで構成する。
【0047】検出ストローブ発生器181は、まずアン
ドオアゲート84が、第2のクロック82と制御信号9
0の否定との論理積と、第3のクロック83と制御信号
90との論理積との論理和を出力するように接続する。
そしてアンドオアゲート84の出力がセット側で、第1
のクロック81がリセット側となるようにRSラッチ8
5へ入力する。さらにアンドオアゲート84の出力をイ
ンバータ86にて反転し、このインバータ86出力とR
Sラッチ85の出力との論理積を第1のアンドゲート8
7でとることで検出ストローブ80を出力する。
【0048】また検出手段170は、第1の分割抵抗7
1と第2の分割抵抗72と検出トランジスタ73と検出
インバータ74と第1のデータラッチ75とで構成す
る。
【0049】第1の分割抵抗71と第2の分割抵抗72
と検出トランジスタ73は、コンデンサ120の正電極
とコンデンサ120の負電極との間に直列に接続する。
ここでは検出トランジスタ73には第1の分割抵抗71
と第2の分割抵抗72との合成抵抗と比較して充分にオ
ン抵抗の小さなものを用いる。また、第1の分割抵抗7
1と第2の分割抵抗72との抵抗比は、コンデンサ電圧
20がスレッショルド30以上となるときに、第1の分
割抵抗71と第2の分割抵抗72の接続点の電圧が検出
インバータ自身のスレッショルドを下回るように設定す
る。
【0050】そして検出トランジスタ73のゲートには
検出ストローブ発生器181の出力である検出ストロー
ブ80を接続する。さらに第1の分割抵抗71と第2の
分割抵抗72の接続点を検出インバータ74の入力に接
続する。
【0051】第1のデータラッチ75は、検出ストロー
ブ80の立ち下がり波形により検出インバータ74の出
力を入力して保持し、この保持結果をスレッショルド検
出出力70として出力可能となるよう接続する。
【0052】また判別器182は第2のアンドゲート8
8で構成し、検出出力保持器183は第2のデータラッ
チ89で構成する。判別器182である第2のアンドゲ
ート88は、第2のデータラッチ89の反転側出力と検
出手段170のスレッショルド検出出力70との論理積
を制御信号90として出力可能なよう接続する。
【0053】第2のデータラッチ89はスレッショルド
検出出力70を検出ストローブ80の立ち下がりエッジ
で保持し、その保持内容60と保持内容60の反転信号
とを出力するように接続する。
【0054】つぎに図5を用いて、本発明の実施の形態
における制御手段180と検出手段170の具体的な回
路の動作について説明する。まず、回路の初期状態で
は、第1のデータラッチ75と第2のデータラッチ89
はともにロウレベルを出力するので、制御出力90はす
なわちロウレベルとなり、アンドオアゲート84は第2
のクロック82を通過出力する。ただし逆に制御出力9
0がハイレベルで出力するようなときは、アンドオアゲ
ート84は第3のクロック83を通過出力する。
【0055】RSラッチ85は第1のクロック81がハ
イレベルのとき出力がロウレベルとなり、またアンドオ
アゲート84の出力がハイレベルかつ第1のクロック8
1がロウレベルのときにRSラッチ85の出力はハイレ
ベルとなる。したがって第1のアンドゲート87は、ア
ンドオアゲート84が通過出力する波形の周期で第1の
クロック81がハイレベルとなる幅だけハイレベルとな
るような波形、すなわち検出ストローブ80を出力す
る。
【0056】つぎに検出ストローブ80がハイレベルと
なるときに検出トランジスタ73はオンとなるので、直
列に接続した第1の分割抵抗71と第2の分割抵抗72
と検出トランジスタ73には電流が発生し、検出インバ
ータ74の入力にはある電圧が生じる。
【0057】検出ストローブ80がロウレベルであると
きは検出インバータ74の入力はプルアップされるの
で、通常は検出インバータ74の出力はロウレベルであ
るが、前述のように検出インバータ74の入力に生じた
電圧が検出インバータ74のスレッショルドを下回ると
き、すなわちコンデンサ電圧20がスレッショルド30
を上回るときには検出インバータ74の出力はハイレベ
ルとなる。検出ストローブ80がハイレベルからロウレ
ベルへ立ち下がるときに、検出インバータ74の出力を
第1のデータラッチ75が保持し、第1のデータラッチ
75がその保持結果をスレッショルド検出出力70とし
て出力する。
【0058】したがってスレッショルド検出出力70
は、検出ストローブ80が立ち下がるたびに更新され、
その際コンデンサ電圧20がスレッショルド30より低
ければロウレベルとなり、コンデンサ電圧20がスレッ
ショルド30より高ければハイレベルとなる。
【0059】第2のアンドゲート88は、スレッショル
ド検出出力70がハイレベルとなったときでかつ保持内
容60がロウレベルであるようなときにだけハイレベル
を制御信号90として出力し、それ以外では第2のアン
ドゲート88はロウレベルを出力する。
【0060】データラッチ89は検出ストローブ80の
立ち下がりエッジによりスレッショルド検出出力70の
値を保持内容60として保持し、第2のアンドゲート8
8へ出力する。
【0061】制御出力90と制御出力90の反転信号は
アンドオアゲート84に戻り、アンドオアゲート84出
力が第2のクロック82と第3のクロック83とに選択
するための選択情報となる。したがって制御手段180
と検出手段170とは、初期状態では第2のクロック8
2である2秒周期でコンデンサ電圧20の検出動作を行
い、コンデンサ電圧20がスレッショルド30を越えた
ときには制御信号90をハイレベルとしつつ、つぎのコ
ンデンサ電圧20の検出周期を4秒にするが、つぎのコ
ンデンサ電圧20の検出後には必ず制御信号90をロウ
レベルにし、かつ検出周期を2秒に戻す動作を行う。
【0062】そして、コンデンサ電圧20がスレッショ
ルド30を越えないような場合は制御信号90はロウレ
ベルを出力し、コンデンサ電圧20の2秒周期で検出を
行うという動作を行う。
【0063】つぎに図2と図3と図4とを用いて、本発
明の実施の形態における電子時計の動作の説明を行う。
図3において、(a0)は発電手段100の発電電圧1
0を示す電圧波形を示す波形図である。また図4におい
て(a2)は2次電池140の正端子電圧を示す波形図
である。また図3および図4において、(a1)はコン
デンサ電圧20を示す電圧波形を示す波形図であり、そ
して(b)は制御手段180の検出ストローブ80の波
形を示す波形図であり、また(c)は検出手段170の
スレッショルド検出出力70の波形を示す波形図であ
り、そして(d)は制御手段180の検出出力保持器1
83の保持内容60の波形を示す波形図であり、さらに
(e)は制御手段180の制御信号90、すなわちFE
T130のゲート入力信号波形を示す波形図であり、そ
して(f)は計時手段150内のステップモータの駆動
波形である。図3(c)に示す第1の基準時間40と第
2の基準時間50は、前述の通り、検出手段170の検
出ストローブ80波形の時間間隔であり、検出手段17
0がコンデンサ電圧20を検出する周期である。
【0064】まず、本発明の電子時計の長期間放置時、
すなわちコンデンサ120および2次電池140の蓄電
エネルギが空になっているときから、発電手段100が
発電を開始して計時手段150が始動する動作を説明す
る。
【0065】まず、外部環境が変化し、発電手段100
が発電を開始する。発電手段100としては太陽電池を
用いることとしているので、この場合の外部環境の変化
は、発電手段100に光が照射したことに相当する。発
電手段100が発電を行っている間は、第1のダイオー
ド110は順方向バイアスとなり、発電手段100の発
電エネルギをコンデンサ120へ送り、コンデンサ12
0を充電する。その結果、コンデンサ電圧20は、発電
手段100の平均発電電圧から第1のダイオード110
に生じる電圧降下分を差し引いた電圧まで上昇する。
【0066】コンデンサ電圧20が計時手段150の駆
動に充分な電圧まで上昇すると、計時手段150は時計
駆動を開始する。また時計駆動と同様に、制御手段18
0および検出手段170も動作を開始する。
【0067】検出手段170と制御手段180はコンデ
ンサ120の電気エネルギを電源としているので、検出
ストローブ発生器181は、検出ストローブ80の出力
を開始する。とくに起動直後は、保持内容60と制御信
号90はロウレベルにリセットし、検出ストローブ発生
器181の検出周期は、制御信号90がロウレベルのた
め第1の基準時間40になる。
【0068】コンデンサ電圧20が、スレッショルド3
0より低いときは、検出ストローブ80がハイレベルと
なるタイミングで、検出手段170がコンデンサ電圧2
0を検出しても、検出手段170のスレッショルド検出
出力70はロウレベルのままとなる。
【0069】このとき、保持内容60はロウレベルであ
り、スレッショルド検出出力70もロウレベルであるの
で、制御手段180は制御信号90をロウレベルとし、
保持内容60もロウレベルを継続する。したがって、制
御手段180は、動作を開始したときに初期化動作とし
て、必ずFET130を開く(切る)動作をするように
FET130のゲートに信号を送る。このようにするこ
とで、発電手段100は発電エネルギを計時手段150
へのみ送ることが可能となり、発電手段100が発電を
開始してから比較的速く計時手段150が動作できるよ
うになる。
【0070】続いて本発明の電子時計が、発電手段10
0が発電を行っているあいだに2次電池140への充電
を行う動作について説明する。検出手段170は始動直
後には、検出手段170はコンデンサ電圧20を、図3
(b)に示すように2秒周期で検出する。
【0071】発電手段100の発電エネルギが計時手段
150の消費エネルギに対して充分大であれば、コンデ
ンサ電圧20は、スレッショルド30より大となる。こ
のコンデンサ電圧20がスレッショルド30より大とな
った状態を、図3(b)の検出ストローブ80がハイレ
ベルとなるタイミングで検出手段170が検出し、コン
デンサ120が充電良好であることを検出する。
【0072】このときは、保持内容60はロウレベルで
あり、またスレッショルド検出出力70はハイレベルで
保持内容60と異なるため、制御信号90はハイレベル
になる。制御手段180が制御信号90をハイレベルと
するとき、制御手段180はFET130を閉じる(入
れる)ように制御する。また同時に制御手段180は保
持内容60をハイレベルに更新する。この結果、発電手
段100は発電エネルギを2次電池140に送ることが
可能となり、2次電池140の充電が行うことができ
る。
【0073】FET130が閉じた状態のとき、2次電
池140の端子電圧は、コンデンサ電圧20と比較して
充分低く、第1のダイオード110および第2のダイオ
ード160の印加バイアスは逆方向である。この逆方向
バイアスのため、コンデンサ120から2次電池140
へ電流が流れ込むことはなく、コンデンサ電圧20は2
次電池140を充電することが原因で低下することはな
い。
【0074】よってコンデンサ電圧20が低下する要因
は、計時手段150が時刻表示のためにコンデンサ12
0のエネルギを消費することだけとなる。したがってコ
ンデンサ電圧20は2次電池140が充電を行っていて
も安定することとになり、計時手段150はコンデンサ
電圧20によって安定して駆動することができる。ま
た、FET130が閉じている間は、図3(b)に示す
ように、検出ストローブ80の周期は第2の基準時間5
0である4秒となる。
【0075】やがて2次電池140の充電が開始してか
ら充分に時間が経過すると、計時手段150のエネルギ
消費によりコンデンサ電圧20は低下する。検出手段1
70が、このつぎに検出ストローブ80がハイレベルに
なるタイミングでコンデンサ電圧20を検出しても、コ
ンデンサ電圧20はスレッショルド30以上ではないの
で、スレッショルド検出出力70はロウレベル状態のま
まとなり、コンデンサ120が充電不良であることを検
出する。
【0076】このスレッショルド検出出力70がロウレ
ベルとなったことをうけ、制御手段180は保持内容6
0をロウレベルにリセットし、さらに制御信号90もロ
ウレベルにする。制御信号90がロウレベルとなること
で、FET130はふたたび開いてオフとなり、2次電
池140への充電は中止することができる。
【0077】このようにFET130を開くことにより
発電手段100の発電エネルギは、ふたたびコンデンサ
120と、計時手段150と、制御手段180と、検出
手段170とに優先的に送られることとなる。この結
果、コンデンサ電圧20はふたたび上昇し、計時手段1
50は停止することなく安定して動作可能となる。
【0078】以上のように制御手段180がFET13
0を入切する動作を継続することによって、計時手段1
50は動作が安定したまま、2次電池140の充電を行
うことが可能となる。
【0079】続いて、本発明の電子時計の、発電手段1
00が発電を停止するときにおける動作の説明を行う。
環境が変化し、発電手段100が発電できない状態とな
ったとき、あるいは発電手段100の発電電圧10が低
い状態となったとき、コンデンサ電圧20は、計時手段
150の消費エネルギによって徐々に低下する。
【0080】このようなときコンデンサ電圧20がスレ
ッショルド30を下回っていれば、検出手段170が検
出ストローブ80がハイレベルとなるタイミングでコン
デンサ電圧20を検出したときはスレッショルド検出出
力70はロウレベルとなり、コンデンサ120が充電不
良であることを検出する。この結果、制御手段180は
制御信号90をロウレベルにした後、保持内容60をロ
ウレベルとする。
【0081】したがって、制御信号90はロウレベルで
あるので、制御手段180はコンデンサ120が充電不
良であるとき、FET130を開くように制御する。し
かしながら、コンデンサ120へのエネルギの供給はな
いか、あるいはきわめてわずかであるので、コンデンサ
電圧20は少なくとも上昇することはない。
【0082】さらに計時手段150のエネルギ消費によ
ってコンデンサ電圧20が低下し、2次電池140の端
子電圧より大きく低下しそうになる場合、第2のダイオ
ード160は順バイアスとなり、第2のダイオード16
0は2次電池140からコンデンサ120と、制御手段
180と、計時手段150と、検出手段170へと電流
を流すことが可能となる。したがって、発電手段100
が充分に発電していないような場合でも、2次電池14
0が充分に充電されていれば、自動的に2次電池140
側から計時手段150側へエネルギの供給を行うことが
可能となる。
【0083】以上のようにすることで、発電電圧10を
直接検出する手段を別途用意することなく、発電手段1
00が発電していないことを検出し、2次電池140へ
の充電を停止することが可能となる。
【0084】また上記のように検出した非発電状態のと
き、制御手段180がFET130を開きつづけるよう
に制御することで、発電手段100が発電していない時
に不用意にFET130を閉じてしまうことがない。こ
のため、逆流防止ダイオードのような整流素子を、FE
T130に直列に挿入することなく、2次電池140に
蓄えたエネルギの放電を防止することが可能である。こ
の結果、電流を抑制する効果のある整流素子が不要であ
るので、発電手段100が発電時であれば、充電電流を
最大限に得ることが可能となり、充電効率が向上する。
【0085】この充電効率向上の効果は、発電電圧10
と2次電池140との間の電圧差が低いようなとき、あ
るいは発電手段100の内部抵抗が高いもののときに
は、従来の構成に比べてより有効である。
【0086】続いて本発明の電子時計において、発電手
段100が発電停止状態から発電を開始するときについ
ての動作の説明を行う。図示はしないが、発電手段10
0が発電を行っていないときは、前述のようにFET1
30は開き続いており、発電手段100で発電した発電
エネルギは2次電池140へは送られない。また2次電
池140は第2のダイオード160を介して充電されて
いるエネルギをコンデンサ120へ送り、計時手段15
0の駆動を継続させている。
【0087】ここで外部環境が変化し、発電手段100
が発電を開始すると、コンデンサ電圧20は2次電池1
40の端子電圧と比較して充分大きくなる。このときは
第2のダイオード160は逆バイアスとなり自動的に2
次電池140からコンデンサ120への充電は停止し、
発電手段100の発電エネルギが直接計時手段150の
駆動を開始する。以降、前述のコンデンサ120および
2次電池140が空のときから発電手段100が発電を
開始した場合と同様の動作を行う。
【0088】続いて本発明の電子時計について、2次電
池140への充電が充分に行われた結果、2次電池14
0の端子電圧がスレッショルド30を大きく越えたとき
における動作の説明を行う。図4(a2)に示すよう
に、前述までの2次電池140充電の動作により、2次
電池140への充電が進んでゆくと、2次電池140自
体の端子電圧も上昇する。ただし図4においては、説明
の都合上2次電池140の端子電圧は比較的急に上昇す
るよう強調して図示してある。このように2次電池14
0の端子電圧が上昇したときであって、発電手段100
が発電を行っている場合も、前述のように2次電池14
0への充電を行う。
【0089】このようなときで、とくに2次電池140
の端子電圧がスレッショルド30を越えた場合、すくな
くとも2次電池140から第2のダイオード160を介
してコンデンサ120へ電流が流れる。したがって、コ
ンデンサ電圧20は2次電池140の端子電圧にほぼ等
しくなり、計時手段150のエネルギ消費によってもコ
ンデンサ電圧20の低下がほとんど発生しない状態とな
る。
【0090】このようなときに、検出手段170がコン
デンサ電圧20を検出すれば、連続して充電良好を検出
し、2度目の検出以降は、制御手段180は強制的にF
ET130を開くように制御するので、2次電池140
と発電手段100は電気的に切断される。すなわち図4
に示すように、コンデンサ電圧20がスレッショルド3
0を越えた状態を、一度、検出ストローブ80がハイレ
ベルとなるタイミングで検出手段170が検出したのち
に、第2の基準時間50を経過した後も続くときは、つ
ぎにハイレベルの検出ストローブ80が検出手段170
へ送られたときも、検出手段170のスレッショルド検
出出力70がハイレベルとなるが、保持内容60はすで
にハイレベルを記憶しているので、判別器182は制御
信号90を強制的にロウレベルにする。
【0091】判別器182の制御信号90がロウレベル
になると、FET130はオフし、2次電池140への
充電は強制的に停止する。FET130が開いた後も発
電手段100が発電している状態を続けるようなとき
は、制御手段180はさらにこのままFET130は開
いた状態に制御を継続する。この結果、2次電池140
が過充電気味となって、2次電池140の端子電圧がス
レッショルド30を大きく越えようとするときには、制
御手段180は強制的に2次電池140への充電を中止
するように制御する。
【0092】またFET130が開いた後、発電手段1
00が発電を停止すれば、計時手段150が2次電池1
40のエネルギを消費していくのみとなる。そして、さ
らに発電手段100が発電を停止し続ければ2次電池1
40の端子電圧が降下していき、やがてコンデンサ電圧
20がスレッショルド30を下回る。コンデンサ電圧2
0が一旦スレッショルド30を低下した後は、通常の発
電手段100の発電停止時の同様の動作となる。
【0093】以上の説明のように制御手段180が2次
電池140の充電を強制的に停止することで、2次電池
140への過剰な充電を防止することが可能となり、2
次電池140を破壊から守ることができる。この過充電
防止の機能は、従来2次電池140の端子電圧を専用の
検出器で検出することが必要であったが、本発明の電子
時計においては、その必要がなく回路構成がきわめて簡
素となる。
【0094】また本発明の実施の形態においては、発電
手段は太陽電池を用いることとしていたが、その他の発
電要素を用いても同様に実施可能である。たとえば熱電
対を利用した熱電発電器や、回転錘の運動エネルギを利
用した機械発電器は発電手段として利用可能である。
【0095】またスイッチ手段としてはNchMOSF
ETを用いたが、同様のスイッチ機能を有する回路素子
であればスイッチ手段として利用可能である。とくにP
chMOSFETやバイポーラ型トランジスタは、スイ
ッチ手段として適用できる。
【0096】また、第1の整流手段と第2の整流手段に
はショットバリアダイオードを用いることとしたが、可
能であれば計時手段内の集積回路上に形成してもよい。
【0097】
【発明の効果】以上の説明のとおりにFETを制御する
ことにより、本発明の電子時計は、発電手段の発電状態
や2次電池の充電状態に応じて適切な充電を行うことが
可能となる。この2次電池への充電は、計時手段の駆動
に必要最低限の電力だけ供給しながら行うので、計時手
段は安定に駆動した状態で行うことが可能である。
【0098】さらに本発明の電子時計は、検出手段や、
スイッチング手段等が簡素な構成であり、エネルギを損
失するような要素が最少数であり、充電は高い効率で行
うことができる。
【0099】またそのうえ本発明の電子時計では、2次
電池が過充電となるような状況を、特別な構成を用意す
ることなく防止する機能が備わっているため、充電シス
テムとしても安全である。したがって、本発明の電子時
計によれば、高効率かつ安定で安全な充電式電子時計を
簡素な構成で実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における電子時計の全体回
路構成を示す回路図である。
【図2】本発明の実施の形態における電子時計の制御手
段および検出手段の構成を示す回路ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態における電子時計の要部電
圧波形を示す波形図である。
【図4】本発明の実施の形態における電子時計の要部電
圧波形を示す波形図である。
【図5】本発明の実施の形態における電子時計の制御手
段および検出手段の具体的な回路構成を示す回路図であ
る。
【図6】従来技術における発電手段内臓時計の全体回路
構成を示す回路図である。
【符号の説明】
100 発電手段 110 第1のダイオード 120 コンデンサ 140 2次電池 150 計時手段 160 第2のダイオード 170 検出手段 180 制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からのエネルギを基に発電する発電
    手段を有する電子時計であって、 発電手段の発電エネルギを整流作用を有する第1の整流
    手段を介して充電する第1の蓄電手段と、 発電手段の発電エネルギをスイッチ手段を介して充電す
    る第2の蓄電手段と、 第1の蓄電手段に充電したエネルギを電力源とする計時
    手段と、 整流作用を有し第2の蓄電手段から第1の蓄電手段への
    充電を可能とする第2の整流手段と、 第1の蓄電手段の端子電圧を基準電圧と比較検出する検
    出手段と、 検出手段の検出出力に応じてスイッチ手段を制御する制
    御手段とからなり、 第1の蓄電手段の端子電圧が基準電圧を越えたときは制
    御手段がスイッチ手段を閉じて第2の蓄電手段への充電
    を優先的に行い、 第1の蓄電手段の端子電圧が基準電圧以下のときは制御
    手段がスイッチ手段を開いて第1の蓄電手段への充電を
    行い、 さらに第2の蓄電手段は第2の整流手段を介して第1の
    蓄電手段を常に充電することで第1の蓄電手段の端子電
    圧が第2の蓄電手段の端子電圧を大きく下回らないこと
    を特徴とする電子時計。
  2. 【請求項2】 外部からのエネルギを基に発電する発電
    手段を有する電子時計であって、 発電手段の発電エネルギを整流作用を有する第1の整流
    手段を介して充電する第1の蓄電手段と、 発電手段の発電エネルギをスイッチ手段を介して充電す
    る第2の蓄電手段と、 第1の蓄電手段に充電したエネルギを電力源とする計時
    手段と、 整流作用を有し第2の蓄電手段から第1の蓄電手段への
    充電を可能とする第2の整流手段と、 第1の蓄電手段の端子電圧と基準電圧とを少なくとも1
    種類の基準時間ごとに比較検出する検出手段と、 検出手段の検出出力に応じてスイッチ手段を制御する制
    御手段とからなり、 第1の蓄電手段の端子電圧が基準電圧を越えたときは制
    御手段がスイッチ手段を閉じて第2の蓄電手段への充電
    を優先的に行い、 第1の蓄電手段の端子電圧が基準電圧以下のときは制御
    手段がスイッチ手段を開いて第1の蓄電手段への充電を
    行い、 また第2の蓄電手段は第2の整流手段を介して第1の蓄
    電手段を常に充電し、 さらに第1の蓄電手段の端子電圧が基準電圧より高い状
    態を基準時間より長く継続するときは制御手段がスイッ
    チ手段を開くことで第2の蓄電手段への充電を中断する
    ことを特徴とする電子時計。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000029913A1 (fr) * 1998-11-17 2000-05-25 Seiko Epson Corporation Montre mecanique a commande electronique et procede permettant d'eviter les surcharges

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