JPH1078031A - 直動案内軸受装置 - Google Patents

直動案内軸受装置

Info

Publication number
JPH1078031A
JPH1078031A JP23048896A JP23048896A JPH1078031A JP H1078031 A JPH1078031 A JP H1078031A JP 23048896 A JP23048896 A JP 23048896A JP 23048896 A JP23048896 A JP 23048896A JP H1078031 A JPH1078031 A JP H1078031A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball rolling
ball
slider
load
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23048896A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiroshi Yabe
四郎司 矢部
Toru Tsukada
徹 塚田
Nobuyuki Osawa
信行 大沢
Kenjiro Shiki
健二郎 志岐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP23048896A priority Critical patent/JPH1078031A/ja
Priority to US08/920,703 priority patent/US5897212A/en
Publication of JPH1078031A publication Critical patent/JPH1078031A/ja
Priority to US09/218,448 priority patent/US6123458A/en
Priority to US09/456,500 priority patent/US6287006B1/en
Priority to US09/917,709 priority patent/US6394653B2/en
Priority to US10/118,161 priority patent/US6558040B2/en
Priority to US10/388,742 priority patent/US6783278B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】3列のボール転動溝を有する直動案内軸受装置
において、高負荷容量,高剛性が要求される使用態様に
十分対応でき、且つスライダにかかる荷重の方向に応じ
て、転がり抵抗が大とならない適切な負荷容量を選択で
きる直動案内軸受装置を提供する。 【解決手段】案内レール11の両側面に3列づつ設けた
ボール転動溝13A,13B,13Cと、案内レール1
1に搭載したスライダ12の袖部14に設けたボール転
動溝15A,15B,15Cとが対向してなるボール転
動路16A,16B,16Cのうち、少なくとも2列の
ボール転動路(例えば16A,16B)内の(負荷)ボ
ール20を、案内レール側のボール転動溝13A,13
Bとスライダ側のボール転動溝15A,15Bとの溝面
にそれぞれ4点接触せしめた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、案内レールとその
上を自在に走行するスライダとの間を転動しつつ循環す
る多数のボールを介して負荷を受ける直動案内軸受装置
の負荷能力,剛性の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の直動案内軸受装置として
は、例えば実公平6−646号公報に示されるものがあ
る(第1従来例)。このものは、案内レールの両側面に
少なくとも3列ずつのボール転動溝を形成し、その案内
レール上に移動可能に跨架させたスライダの両袖部に前
記ボール転動溝に対向するボール転動溝及びこれに平行
するボール循環路を設け、そのボール循環路内をスライ
ダの移動に伴い転動しつつ循環する多数のボールを備え
ている。そして、図12(1),(2)に示すように、
それらのボールBは案内レール1側のボール転動溝3
A,3B,3Cと、これに対向するスライダ2側のボー
ル転動溝5A,5B,5Cとの溝面間で2点(T1 ,T
2 )接触させている。
【0003】また、同種の直動案内軸受装置として、例
えば実開昭64−53622号公報に開示されたものが
ある(第2従来例)。このものは、図13に示すよう
に、上記同様の3列のボール転動溝構造であるが、その
内の上段の相対するボール転動溝3A,5A及び下段の
相対するボール転動溝3C,5CにおいてはボールBと
溝面とを2点T1 ,T2 で接触させ、中間段の相対する
ボール転動溝内3B,5BにおいてはボールBと溝面と
を4点T1 ,T2 ,T3 ,T4 で接触させるようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1の従来例のものは、図12(1)のようにスライダ2
を案内レール1に向かって押しつける下方向の力(圧縮
荷重)Fが負荷されたり、或いは図11(2)のように
スライダ2を案内レール1から引き離す上方向の力(引
っ張り荷重)fが負荷されたりすると、3列のボール列
のうちの2列で当該負荷を受けることとなり、負荷容量
としては2列相当に止まり、高負荷容量,高剛性を要求
される使用態様の場合には十分な大きさの負荷容量,剛
性が確保されないという問題点がある。上記第2の従来
例のものも、図13のように負荷容量の点では一般に第
1の従来例と同じく2列相当に止まり、同様の問題点が
指摘される。
【0005】また、直動案内軸受装置を実際に使用する
場合に、当該装置にかかる荷重の大きさは上下方向で異
なることが一般的であるが、最大荷重方向に対する剛性
を増加させるのに、単に予圧の増加で対応しようとする
と過大予圧となって、その結果装置に損傷を与えるおそ
れがあり、対応に限界があるという問題点もある。
【0006】そこで本発明は、このような従来の問題点
に着目してなされたものであり、3列のボール転動溝を
有する直動案内軸受装置において、荷重の方向により最
低でも2列、最大で3列のボールで負荷を負担すること
により高負荷容量,高剛性が要求される使用態様に十分
対応でき、且つスライダにかかる荷重の方向に応じて、
転がり抵抗が大とならない適切な負荷容量を選択できる
直動案内軸受装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る直動案内軸受装置は、両側面に片面
3列づつのボール転動溝を形成した案内レールにスライ
ダを搭載し、該スライダの前記案内レールを跨ぐ両袖部
に前記ボール転動溝に対向するボール転動溝とこれに平
行するボール戻し路とその両端に配した湾曲路とからな
るボール循環経路を設け、各ボール循環経路に多数のボ
ールを装填してなる直動案内軸受装置において、少なく
とも2列のボール循環経路内のボールを、案内レール側
のボール転動溝とスライダ側のボール転動溝との溝面に
4点接触せしめたことを特徴とする。
【0008】このように構成した本発明に係る直動案内
軸受装置にあっては、3列あるボール循環経路の全ての
ボール転動溝内のボールと溝面とを4点接触せしめるこ
とにより、スライダに加わる荷重を全列のボール転動溝
内のボールを介して負担でき、その結果負荷方向のいか
んによらず最大限の高負荷容量,高剛性を付与できる。
【0009】また、3列あるボール循環経路のうち少な
くとも2列はボール転動溝内のボールと溝面とを4点接
触としてどの方向の負荷にも対応せしめ、残りのボール
循環経路のボール転動溝内のボールと溝面とは、スライ
ダにかかる負荷の方向を考慮して2点接触とすることに
より、最低でも2列で負荷を受けることができ、負荷の
大きい方向に対しては3列で負荷を受けることができる
ため、負荷容量,剛性を転がり抵抗が大とならない範囲
で最大に設定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1ないし図4は本発明の一実施形
態を示すもので、図1はエンドキャップの右半分を削除
して示す正面図、図2は図1のII−II線断面図、図3,
図4はボール溝部の拡大図である。先ず構成を説明する
と、案内レール11上に、横断面形状が略コ字形のスラ
イダ12が相対移動可能に跨架されている。その案内レ
ール11の両側面には上中下段と3列のボール転動溝1
3A,13B,13Cが軸方向に形成されており、それ
らの各溝の断面は中心の異なる2つの同一曲率の円弧面
でV字形に形成され、いわゆるゴシックアーチ溝になっ
ている。そして各ボール転動溝13A,13B,13C
の溝底にはボール保持器Hの逃げ溝13a,13b,1
3cが軸方向に併設されている。
【0011】一方、スライダ12の本体12Aの両袖部
14の内面側には、前記案内レールの上段のボール転動
溝13Aに対向させたボール転動溝15Aと、中段のボ
ール転動溝13Bに対向させたボール転動溝15Bと、
下段のボール転動溝13Cに対向させたボール転動溝1
5Cとがそれぞれ形成され、これらの上中下3列の対向
溝同士でボール転動路16A,16B,16Cが構成さ
れている。更に、スライダ本体12Aの両袖部14の肉
厚部に、前記ボール転動路16Aに平行な断面円形のボ
ール戻し路17Aと、ボール転動路16Bに平行なボー
ル戻し路17Bと、ボール転動路16Cに平行なボール
戻し路17Cとが軸方向に貫通させて形成されている。
【0012】これに対して、スライダ本体12Aの前後
両端にそれぞれ接合されるエンドキャップ18には、半
ドーナッツ状の湾曲路19A,19B,19Cが上中下
3段に形成されている。上段の湾曲路19Aは前記ボー
ル転動路16Aとボール戻し路17Aとを連通させ、中
段の湾曲路19Bは前記ボール転動路16Bとボール戻
し路17Bとを連通させ、下段の湾曲路19Cは前記ボ
ール転動路16Cとボール戻し路17Cとを連通させて
いる。
【0013】そして、各ボール転動路16A(16B,
16C)と、対応する湾曲路19A(19B,19C)
と、ボール戻し路17A(17B,17C)とで形成さ
れるボール循環経路にそれぞれ多数のボール20が装填
されている。
【0014】ここで、案内レール11とスライダ12と
の間に形成された前記ボール転動路16A,16B,1
6Cの構成を図3を参照して詳述する。本実施形態の場
合、上中下段のボール転動路16A,16B,16Cの
いずれにおいても、案内レール側のボール転動溝13
A,13B,13Cに対して、スライダ側のボール転動
溝15A,15B,15Cは溝中心が同レベルに対向し
ている。このため、各段のボール転動路16A,16
B,16C内のボール20は、スライダ12側のボール
転動溝15A,15B,15Cの溝面と点T1及びT3
で接触するとともに、案内レール11側のボール転動溝
13A,13B,13Cの溝面とは点T2及びT4で接
触する。すなわち全てのボール転動路16A,16B,
16Cで4点接触している。
【0015】次に、作用を説明する。案内レール11上
のスライダ12を軸方向に移動させると、ボール転動路
16A(16B、16C)に挿入されたボール20は、
スライダ12の移動に伴って転動しつつスライダ12の
移動速度より遅い速度で同方向に移動する。そしてスラ
イダ12の移動方向の端部において、エンドキャップ1
8に設けたボール掬い上げ部Sに導かれて方向を変更さ
れ、湾曲路19A(19B、19C)に沿ってUターン
する。続いてスライダ本体12Aのボール戻し路17A
(17B,17C)を通って反対側のエンドキャップ1
8の湾曲路19A(19B、19C)により再度Uター
ンされてボール転動路16A(16B、16C)に戻り
転動を続行しつつ移動する循環を繰り返す。
【0016】荷重方向と剛性との関係については次の通
りである。いま、スライダ12の上面に、図3に示すよ
うな圧縮方向の力Fが作用した場合、上中下全ての段の
ボール転動路16A,16B,16Cのボール転動溝内
にあるボール20がそれぞれ、接触点T1 ,T2 を結ぶ
直線方向に負荷PF を分担する。それゆえ、圧縮方向の
力Fに対して3列溝の直動案内軸受装置としては最大の
負荷容量,剛性を有することになる。
【0017】また、図4に示すようなスライダ12に上
向きに作用する引っ張り荷重fに対しては、同じく上中
下全ての段のボール転動路16A,16B,16Cのボ
ール転動溝内にあるボール20がそれぞれ負荷Pf を分
担する。但し、この場合には、各段のボール転動路16
A,16B,16C内にあるボール20が接触点T3
4 を結んだ直線に沿って負荷Pf を受け持つ。
【0018】かくして、第1の実施形態によれば、スラ
イダ12に作用する荷重の方向に関わりなく、スライダ
12に加わる負荷は全ての段のボール転動路16A,1
6B,16C内のボール20を介して分担することとな
り、常に最大の負荷容量,剛性を得ることができるとい
う効果が得られる。
【0019】図5,図6に本発明の第2の実施形態を示
す。この実施形態では、上中下3段のボール転動路16
A,16B,16Cのうち上段のボール転動路16Aに
おいて、案内レール11側のボール転動溝13Aが、レ
ールのコーナ部(陵部)に断面1/4円弧状の溝として
形成されており、当該上段のボール転動路16A内のボ
ール20は、溝面と点T1 ,点T2 の2点で接触してい
る点が上記第1の実施形態と異なっている。
【0020】中段及び下段のボール転動路16B,16
Cのボール転動溝内のボール20は、溝面と点T1,T
3及び点T2,T4の4点で接触している。この実施形
態の場合は、図5に示すように、スライダ12の上面に
下向きに圧縮荷重Fが働く場合には、上中下全ての段の
ボール転動路16A,16B,16Cの各ボール転動溝
内にあるボール20が、それぞれ接触点T1 ,T2 を結
ぶ直線方向に負荷PF を分担するから、圧縮荷重に対し
て最大の負荷容量,剛性を発揮し、上記第1の実施形態
の場合と同様の効果を示す。しかも、本実施形態の、上
段のボール転動路16Aのボール転動溝13A,15A
内にあるボール20は2点接触のため、転がり抵抗が小
さくできるという利点がある。
【0021】この場合、スライダ12に上向きに作用す
る引っ張り荷重fに対しては、中段及び下段のボール転
動路16B,16Cのボール転動溝内にあるボール20
で接触点T3 、T4 を結んだ線に沿って負荷を受け持つ
が、上段のボール転動路16Aのボール転動溝内にある
ボール20は引っ張り荷重fの負荷を分担しない。
【0022】図7,図8に本発明の第3の実施形態を示
す。この実施形態では、上段のボール転動路16A及び
中段のボール転動路16Bの各ボール転動溝内のボール
20は溝面と接触点T1 ,T2 ,T3 ,T4 で4点接触
しているのに対して、下段のボール転動路16Cのボー
ル転動溝内のボール20は溝面と接触点T3 ,T4 で2
点接触している点が上記第1,第2の各実施形態と異な
っている。この場合、下段のボール転動路16Cにあっ
ては、案内レール11側のボール転動溝13Cに対して
スライダ12側のボール転動溝15Cを僅かに上方にオ
フセット(δ)させることにより、溝面とボール20と
を2点接触させている。
【0023】この実施形態は、図8に示すように、スラ
イダ12の上面に上向きに引っ張り荷重fが働く場合に
は、上中下全ての段のボール転動路16A,16B,1
6Cの各ボール転動溝内にあるボール20が、それぞれ
接触点T3 ,T4 を結ぶ直線方向に負荷Pf を分担する
から、引っ張り荷重fに対して最大の負荷容量,剛性を
発揮し、しかも、本実施形態の、上段のボール転動路1
6Aのボール転動溝13A,15A内にあるボール20
は2点接触のため、転がり抵抗を小さくできるという効
果を奏する。
【0024】この場合、スライダ12に下向きに作用す
る圧縮荷重に対しては、上段及び中段のボール転動路1
6A,16Bのボール転動溝内にあるボール20で接触
点T 1 、T2 を結んだ線に沿って負荷を受け持つ。この
とき、下段のボール転動路16Cのボール転動溝内にあ
るボール20は圧縮荷重の負荷を分担しない。
【0025】しかし、下段のボール転動路16Cの案内
レール11側のボール転動溝13Cに対してスライダ1
2側のボール転動溝15Cを僅かに下方にオフセット
(δ)させることにより、溝面とボール20とを2点接
触の方向を接触点T1 、T2 を結んだ線の方向に変える
ことにより、スライダ12に作用する圧縮Fに対して上
中下各段のボール転動路16A,16B,16Cの各ボ
ール転動溝内にあるボール20で負荷PF を分担し、最
大の負荷容量を発揮するものとすることもできるという
利点がある。
【0026】図9,図10に本発明の第4の実施形態を
示す。この実施形態では、上段のボール転動路16A及
び下段のボール転動路16Cの各ボール転動溝内のボー
ル20は溝面と接触点T1 ,T2 ,T3 ,T4 で4点接
触しているのに対して、中段のボール転動路16Bのボ
ール転動溝内のボール20は溝面と接触点T1 ,T2
2点接触している点が上記第1〜第3の各実施形態と異
なっている。この場合、中段のボール転動路16Bにあ
っては、案内レール11側のボール転動溝13Bに対し
てスライダ12側のボール転動溝15Bを僅かに下方に
オフセット(δ)させることにより、溝面とボール20
とを2点接触させている。
【0027】この実施形態は、図10に示すように、ス
ライダ12の上面に下向きに圧縮荷重Fが働く場合に
は、上中下全ての段のボール転動路16A,16B,1
6Cの各ボール転動溝内にあるボール20が、それぞれ
接触点T1 ,T2 を結ぶ直線方向に負荷PF を分担し、
圧縮荷重に対して最大の負荷容量を発揮する。しかも、
本実施形態の、中段のボール転動路16Bのボール転動
溝13B,15B内にあるボール20は2点接触のた
め、転がり抵抗が小さくできるという効果を奏する。
【0028】一方、スライダ12に上向きに作用する引
っ張り荷重に対しては、上段及び下段のボール転動路1
6A,16Cのボール転動溝内にあるボール20で接触
点T 3 、T4 を結んだ線に沿って負荷を受け持つ。この
とき、中段のボール転動路16Bのボール転動溝内にあ
るボール20は圧縮荷重の負荷を分担しない。
【0029】しかし、中段のボール転動路16Bの案内
レール11側のボール転動溝13Bに対してスライダ1
2側のボール転動溝15Bを僅かに上方にオフセット
(δ)させることにより、溝面とボール20とを2点接
触の方向を接触点T3 、T4 を結んだ線の方向に変える
ことにより、スライダ12に作用する引っ張り荷重fに
対して上中下全ての段のボール転動路16A,16B,
16Cの各ボール転動溝内にあるボール20で負荷Pf
を分担し、最大の負荷容量を発揮するものとすることも
できるという利点がある。
【0030】更に、図11に示すように、中段のボール
転動路16Bにおける案内レール11側のボール転動溝
13B及びスライダ12側のボール転動溝15Bとボー
ル20との接触角を0度とすることにより(この場合の
溝形状は、両溝の中心をオフセットさせたゴシックアー
チ溝ではなくて、溝中心が水平方向に一致して相対した
円弧状にしてある。)、スライダ12に横方向から作用
する負荷Fに対して負荷容量,剛性の増加を図ることも
できるという利点がある。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る直動
案内軸受装置によれば、3列有するボール転動溝の全て
のボール転動溝とボールとを4点接触させる構成とした
ため、スライダに加わる全ての荷重を上中下の三列のボ
ール列で分担してうけることができて、その結果、荷重
方向を問わず常に最大限の高負荷容量,高剛性を付与で
きるという効果を奏する。
【0032】また、3列あるボール循環経路のうち少な
くとも2列はボール転動溝内のボールと溝面とを4点接
触としてどの方向の負荷にも対応可能とし、残りのボー
ル循環経路のボール転動溝内のボールと溝面とは、スラ
イダにかかる負荷の方向を考慮して2点接触とすること
により、全てのボール転動溝内のボールを有効に活用し
ながら、しかも負荷容量,剛性負荷の方向に応じて選択
的に負荷容量,剛性を転がり抵抗が大とならない範囲で
最大に設定することができるという効果を奏する。
【0033】そして、このように装置の負荷容量や剛性
が向上する結果、同一サイズでより長寿命の直動案内軸
受装置が提供でき、また剛性,寿命を一定レベルに保持
しながら小型化したり、スライダの数を少なくした直動
案内軸受装置を提供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直動案内軸受装置の第1の実施形態の
一部を切り欠いて示す正面図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】図1の要部を拡大して示したスライダへの圧縮
荷重の分担図。
【図4】図1の要部を拡大して示したスライダへの引っ
張り荷重の分担図。
【図5】本発明の第2の実施形態の一部を切り欠いて示
す正面図。
【図6】図5の要部を拡大して示したスライダへの圧縮
荷重の分担図。
【図7】本発明の第3の実施形態の一部を切り欠いて示
す正面図。
【図8】図7の要部を拡大して示したスライダへの引っ
張り荷重の分担図。
【図9】本発明の第4の実施形態の一部を切り欠いて示
す正面図。
【図10】図9の要部を拡大して示したスライダへの圧
縮荷重の分担図。
【図11】図10に示すものの変形例の要部を拡大して
示したスライダへの圧縮荷重の分担図。
【図12】従来の直動案内軸受装置における、スライダ
への荷重の分担の一例を示し、(1)は圧縮荷重、
(2)は引っ張り荷重の場合。
【図13】従来の直動案内軸受装置における、スライダ
への荷重の分担図の他の例。
【符号の説明】
11 案内レール 12 スライダ 13A ボール転動溝(案内レールの) 13B ボール転動溝(案内レールの) 13C ボール転動溝(案内レールの) 24 袖部 15A ボール転動溝(スライダの) 15B ボール転動溝(スライダの) 15C ボール転動溝(スライダの) 17A ボール戻し路 17B ボール戻し路 17C ボール戻し路 19A 湾曲路 19B 湾曲路 19C 湾曲路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志岐 健二郎 群馬県前橋市鳥羽町78番地 日本精工株式 会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両側面に片面3列づつのボール転動溝を
    形成した案内レールにスライダを搭載し、該スライダの
    前記案内レールを跨ぐ両袖部に前記ボール転動溝に対向
    するボール転動溝とこれに平行するボール戻し路とその
    両端に配した湾曲路とからなるボール循環経路を設け、
    各ボール循環経路に多数のボールを装填してなる直動案
    内軸受装置において、 少なくとも2列の前記ボール循環経路内のボールを、前
    記案内レール側のボール転動溝と前記スライダ側のボー
    ル転動溝との溝面に4点接触せしめたことを特徴とする
    直動案内軸受装置。
JP23048896A 1996-08-30 1996-08-30 直動案内軸受装置 Pending JPH1078031A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23048896A JPH1078031A (ja) 1996-08-30 1996-08-30 直動案内軸受装置
US08/920,703 US5897212A (en) 1996-08-30 1997-08-29 Linear guide assembly
US09/218,448 US6123458A (en) 1996-08-30 1998-12-22 Linear guide assembly
US09/456,500 US6287006B1 (en) 1996-08-30 1999-12-08 Linear guide assembly
US09/917,709 US6394653B2 (en) 1996-08-30 2001-07-31 Linear guide assembly
US10/118,161 US6558040B2 (en) 1996-08-30 2002-04-09 Linear guide assembly
US10/388,742 US6783278B2 (en) 1996-08-30 2003-03-17 Linear guide assembly

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23048896A JPH1078031A (ja) 1996-08-30 1996-08-30 直動案内軸受装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1078031A true JPH1078031A (ja) 1998-03-24

Family

ID=16908573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23048896A Pending JPH1078031A (ja) 1996-08-30 1996-08-30 直動案内軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1078031A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200454867Y1 (ko) 2008-11-12 2011-08-02 곽희경 항타기 스크류 구동장치용 슬루잉 결속부
JP2016061376A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 株式会社アイエイアイ リニアガイド

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200454867Y1 (ko) 2008-11-12 2011-08-02 곽희경 항타기 스크류 구동장치용 슬루잉 결속부
JP2016061376A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 株式会社アイエイアイ リニアガイド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4118101A (en) Double slide way bearing including recirculating ball bearings
US4420194A (en) Ball slideway
JPS58169221U (ja) 軌道案内軸受
JPS60256619A (ja) 狭隘形無限直線運動用玉軸受
JPH0650333A (ja) リニアガイド装置
US4692037A (en) Roller bearing for an infinite rectilinear motion
JP2527218Y2 (ja) 直動転がり案内ユニット
JPH1078031A (ja) 直動案内軸受装置
JP2861223B2 (ja) 耐衝撃性リニアガイド装置
JP2555058Y2 (ja) リニアガイド装置のボール転動溝構造
US6585417B2 (en) Interconnector for rolling balls
JPH0313618Y2 (ja)
US5344237A (en) Linear motion rolling contact guide unit having opposite roller and ball contacts
JPH1078030A (ja) 直動案内軸受装置
JP2002122136A (ja) 摺動案内装置の有端転動体チェーン
JP3454044B2 (ja) リニアガイド装置
JPH1089356A (ja) 高負荷容量直動案内軸受
JP2717324B2 (ja) 直動形ガイド装置
JP2697795B2 (ja) 小形直動案内ユニット
JPH1162961A (ja) 転がり運動案内装置
US20030198409A1 (en) Linear guide device
JPH06646Y2 (ja) リニアガイド装置
JP2000055047A (ja) 転がり運動案内装置
JP2557477Y2 (ja) 直動形ガイド装置
JPH04102714A (ja) 直動形ガイド装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040922

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20041116

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050927