JPH1077734A - 転落防止足場 - Google Patents

転落防止足場

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JPH1077734A
JPH1077734A JP8233888A JP23388896A JPH1077734A JP H1077734 A JPH1077734 A JP H1077734A JP 8233888 A JP8233888 A JP 8233888A JP 23388896 A JP23388896 A JP 23388896A JP H1077734 A JPH1077734 A JP H1077734A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者が足場から転落する事故を未然に防止
するための措置が施された一側足場を提供することにあ
る。 【解決手段】 家屋10の外周に沿って立設させられる
複数の支柱18と、その隣接する支柱18を横方向に連
結する連結材20と、支柱18に水平方向に突設させら
れるブラケット24と、隣接するブラケット24に跨が
って配設される作業床30とを備えて構成される足場1
2において、支柱18又は連結材20に取り付けられる
固定部材40と、固定部材40に回動可能に軸支されて
作業床30を横断する遮断部材42とを配設して、転落
防止足場10を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は転落防止足場に関
し、より詳しくは作業者が足場から転落する事故を未然
に防止するための措置が施された一側足場に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】家屋などの建築におい
て、外壁などの工事をするために、家屋の外周に足場が
組み立てられる。この足場は、今日ほとんどの場合、作
業者は地上を歩くのと同様に、手を使わずに自由に歩く
ことができるように構成されている。このような足場に
は大きく分けて、わく組足場と一側足場とがあり、この
うちわく組足場はビルなどの大きな建築物を建てるとき
や敷地に余裕があるときに用いられる。それに対して、
一側足場は2〜3階建て以下の家屋や家屋の周りの敷地
に余裕がないときなどに用いられる。
【0003】一側足場の一例を図14に示すように、家
屋1を取り囲むようにして複数の建地と称する支柱2を
一定間隔で地上に立設させ、これらの支柱2を布と称す
る水平方向に配設される連結材3により連結し、更に必
要に応じて図示しない筋交いが配設される。そして、支
柱2にブラケット4を突設させ、さらに隣接するブラケ
ット4に跨がるように布わくなどと称する作業床5を配
設して、空中に適切な幅の通路を確保している。
【0004】ところが、同図に示すように、平坦な壁の
途中に出窓6が設けられる設計になっていると、その出
窓6による突出部分だけ、取り付け空間と作業空間を開
けて足場を組み立てる必要があるため、その箇所におけ
る作業床5は2枚分の幅から1枚分の幅に減らされてし
まう。その結果、通路が途中でなくなるという事態にな
り、作業者がそれに気が付かずに転落してしまい、重傷
を負ったり、遂には亡くなるという事故が頻発してい
る。
【0005】また、出窓6の取り付け後においても、作
業床5の枚数が減らされた端部と出窓6との間には、相
当大きな隙間が開いていることが多く、この隙間に気が
付かずに転落してしまうこともあった。この隙間を小さ
くするには、支柱2及びブラケット4の位置を出窓6の
端部に近づける必要があるが、家屋1の大きさと出窓6
などの位置は1軒ごとに異なるのに対して、連結材3や
作業床5の長さは2〜3種類あるだけで、ほぼ一定して
おり、隙間が生じないように足場を組み立てることは不
可能であった。
【0006】また、家屋1には平面が長方形のものに限
らず凹凸があり、たとえば図15に示すように、外壁7
が直角に折れ曲がって窪んだ形状をしている場合があ
る。このような外壁7に沿って一側足場8を組むとき、
支柱2に設けられた緊結フランジ9にブラケット4を直
角方向に取り付け、そのブラケット4に作業床5を取り
付けている。このため、この角部において作業床5が途
切れてしまい、大きな空間が開くことから、転落防止な
どの観点から、作業床5と作業床5との間に板を張り渡
したり、あるいは通行を止めるように、作業床5の端部
に支柱を立てたりしている。ところが、板が張り渡され
ていると、その板に作業者がつまずいたりし、また支柱
があると作業の邪魔になることから、いずれも除去され
ていることが多い。その結果、作業に集中していて、大
きな空間が開いていることに気が付かず、転落してしま
うことがある。
【0007】更に、上述したように、家屋1の大きさは
1軒ごとに異なるのに対して、足場の連結材3や作業床
5の長さは所定の寸法で形成されているため、家屋1の
外周を取り囲むように足場を組んだとき、家屋1を挟ん
で向かい合う位置に配設される作業床5と外壁7との間
にできる間隔は一定しない。作業床5と外壁7との間の
間隔が狭すぎると、外壁工事がやりづらく、逆に広すぎ
ると、作業者が転落する危険がある。ところが、この間
隔の微調整ができないため、間隔が狭いとき、作業者が
作業床5を外してしまうことがあり、転落の危険を招く
原因となっていた。
【0008】そこで、工務店を経営する本発明者は作業
者の安全を図るために鋭意研究と検討を重ねた結果、本
発明に係る転落防止足場を想到するに至ったのである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る転落防止足
場の要旨とするところは、家屋の外周に沿って立設させ
られる複数の支柱と、該隣接する支柱を横方向に連結す
る連結材と、前記支柱に水平方向に突設させられるブラ
ケットと、該隣接するブラケットに跨がって配設される
作業床とを備えて構成される足場において、前記支柱又
は連結材に取り付けられる固定部材と、該固定部材に回
動可能に軸支されて前記作業床を横断する遮断部材とを
配設したことにある。
【0010】また、本発明に係る転落防止足場の他の要
旨とするところは、家屋の外周に沿って立設させられる
複数の支柱と、該隣接する支柱を横方向に連結する連結
材と、前記支柱に水平方向に突設させられるブラケット
と、該隣接するブラケットに跨がって配設される作業床
とを備え、前記ブラケットを支柱に取り付けるための緊
結フランジが該支柱に設けられて構成される足場におい
て、前記緊結フランジにブラケットの取付け部を45°
間隔で設け、直交する作業床の端部に対して45°方向
に転落防止ブラケットを配設したことにある。
【0011】かかる本発明の転落防止足場において、前
記ブラケットの水平方向に延び出す水平部材が、伸縮し
得るように構成されていることにある。
【0012】更に、かかる本発明の転落防止足場におい
て、前記支柱と支柱を上下方向に接続する接続部、及び
支柱とジャッキ型ベース金具との接続部に回転防止手段
を設けたことにある。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る転落防止足場
の実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。
【0014】図1及び図2に要部を示すように、家屋1
0の周りを取り囲むように足場12が組み立てられ、そ
の足場12の適宜箇所に転落防止装置14が施されてい
る。足場12は家屋10の外壁16からほぼ一定の距離
を開けて組み立てられていて、まず支柱18が所定の間
隔で配置され、隣接する支柱18の間が連結材20によ
り横方向に連結され、更に必要に応じて図示しない筋交
いが斜め方向に配設されて、倒壊しないように構成され
ている。
【0015】支柱18は運搬可能な長さで形成されてい
て、この支柱18には一定の間隔で緊結フランジ22が
設けられている。支柱18の下端には支柱18の沈下や
移動を防止するためのベース金具が取り付けられてい
て、このベース金具には固定型のものと、上下方向に高
さを微調整することができるジャッキ型のものが地盤の
状況に応じて適宜選択して用いられる。また、支柱18
の長さが足りない場合には、支柱18の上に他の支柱1
8を必要な本数だけ継ぎ足すことができるように構成さ
れている。一方、緊結フランジ22は支柱18に溶接な
どによって固定されていて、この緊結フランジ22には
ブラケット24を適宜直角方向に取り付けることができ
る孔26が少なくとも4か所に設けられている。孔26
は長方形や扇形など各種の形状で形成され、また、孔2
6が円形の場合は2か所の孔が1組となって構成され、
孔26に挿入されたブラケット24の緊結部28が回転
しないようにされている。
【0016】この緊結フランジ22に適合するブラケッ
ト24は、緊結フランジ22の孔26に挿入して固定さ
れる緊結部28と、その緊結部28を一端又は両端に備
えて作業床30のつかみ金具31が係止される水平材3
2と、片持ち構造の水平材32の他端部を支持する斜材
33と、水平材32と斜材33とを連結して固定する垂
直材34と、斜材33の端部を支柱18の表面に固定す
る取付け金具35を備えて構成されている。このブラケ
ット24の緊結部28は緊結フランジ22の孔26に挿
入された後、ハンマーなどで強く叩き入れられて、容易
に抜け出ないようにされている。また、ブラケット24
の水平材32の長さはそれに係止させ得る作業床30の
幅と枚数によって設定されていて、図には2枚用のもの
が示されている。
【0017】ブラケット24を支柱18の同じ高さ位置
にある緊結フランジ22に取り付けた後、このブラケッ
ト24の水平材32に作業床30のつかみ金具31が係
止されて、空中に作業用の通路が形成される。作業用通
路は家屋10の高さと作業箇所によって、1層あるいは
2層以上にわたって家屋10の周りに形成される。足場
12は家屋10の外壁や窓あるいは屋根などを仕上げる
ために組み立てられ、たとえば出窓36が取り付けられ
る箇所には作業床30が干渉しないように予め枚数が減
らされて配設される。このため、作業床30の枚数が減
る不連続箇所においては、通路が途切れてしまい、しか
も、大きな空間が開いてしまうことになり、作業者が転
落する危険性が増すことになる。また、出窓36を取り
付けた後においても、作業床30の端部と出窓36との
間には大きな空間が開いてしまうことがあり、作業者が
転落する危険性があった。
【0018】そこで、このような作業床30の枚数すな
わち通路の幅が不連続となる箇所には、作業者の通行を
一旦止めるための転落防止装置14が配設される。転落
防止装置14は支柱18の緊結フランジ22に取り付け
られる固定部材40と、その固定部材40に回動可能に
軸支されて作業床30を横断する方向に取り付けられる
遮断部材42とから構成される。固定部材40は緊結フ
ランジ22に着脱可能に構成されていて、たとえば固定
部材40に設けられた緊結部41を緊結フランジ22の
孔26に挿入した後、ハンマーなどで叩いて容易に抜け
出ないようにされる。また、固定部材40に回動可能に
軸支された遮断部材42はほぼ水平方向に倒れた状態で
停止するように構成されるとともに、その遮断部材42
を垂直方向に回動させたとき、遮断部材42の重心の作
用方向が遮断部材42の回動方向になるように停止する
ように構成される。
【0019】したがって、遮断部材42は常時ほぼ水平
方向に倒れていて、作業者が持ち上げたとき垂直方向に
向き、遮断部材42から手を放すと自重により水平方向
に倒れ、仮に作業者が遮断部材42に気が付かずに通ろ
うとしたときは、その遮断部材42に身体の一部が衝突
して気が付くことになる。遮断部材42は作業者に通路
の一部又は全部が途切れていることを知らせるためのも
のであり、注意を喚起するために、たとえば表面を赤く
塗ったり、あるいは蓄光性や反射性の夜光塗料を塗装し
ておくのが好ましい。
【0020】以上の構成から成る転落防止装置14を足
場12の所定の場所に取り付けることにより、作業者は
作業床30を通るとき遮断部材42を目視によって確認
し、その遮断部材42を手で押し上げる動作をすること
により、作業床30の枚数が減少して空間が開いている
ことを認識することができる。このため、作業者がうっ
かり転落する事故を防止することができる。また、作業
者が資材の運搬や作業に集中するあまり、遮断部材42
に気が付かなかった場合においては、水平方向に延び出
す遮断部材42に身体の一部が衝突することにより、作
業者はそれより先に進むことができず、転落する一歩手
前で空間が開いていることを認識することができる。
【0021】以上、本実施の形態に係る転落防止足場に
ついて詳述したが、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れるものではない。なお、図面において、他の図面と共
通して説明を要しない場合は、同一の符号を付して説明
を省略する。
【0022】たとえば、図3に示すように、転落防止装
置44は上述と同様の遮断部材42と、作業者の注意を
促す表示板45と、その表示板45を一定の方向に向け
る重り46と、遮断部材42の先端に設けられて表示板
45と重り46を軸支し回動させる回動軸47とから構
成しても良い。このような構成により、表示板45の存
在によって作業者は容易に気が付くことができ、また、
表示板45や遮断部材42の下を潜ろうとする者に対し
て、重り46の存在がそれを防止することになり、転落
事故を未然に防止することができる。
【0023】また、図4に示すように、転落防止装置4
8は支柱18の緊結フランジ22に固定される固定部材
49と、その固定部材49の軸を中心に回動させられる
回動部材50と、回動部材50に回動に対して水平方向
に平行移動させられる遮断部材51とから構成すること
も可能である。この転落防止装置48においては、作業
者は遮断部材51を手で横方向に移動させることによ
り、通行することが可能となり、上述と同様の効果が得
られる。
【0024】このように、転落防止装置は種々の構造で
構成することができ、特定の構造に限定されるものでは
ない。更に、これら各種の転落防止装置に電気的なスイ
ッチを設け、転落防止装置に触れると警報音が発した
り、警報ランプが点灯するように構成することも可能で
あり、また、遮断部材が所定の位置に戻るまで、これら
の警報音や警報ランプが作動するように構成することも
可能である。
【0025】次に、家屋10の外観形状は外部に凸を成
すだけでなく、図5に示すように、外部に凹すなわち直
角に窪んだ外壁16を成す場合がある。このような外壁
16の周りに足場12を組み立てる場合、ほぼ角部の二
等分線上に支柱52が配設され、その支柱52の緊結フ
ランジ54からそれぞれ外壁16に対して直角方向に延
び出すようにブラケット24が取り付けられ、更にその
ブラケット24に作業床30が係止される。その結果、
直角を成すブラケット24に係止された作業床30の端
部が向かい合う箇所には、作業床30のない開口部56
が発生する。そこで、この開口部56に新たなブラケッ
ト58が直角を成すブラケット24,24に対してそれ
ぞれほぼ45°をなす方向に配設され、足場が形成され
る。
【0026】このブラケット58を配設するために、そ
れが取り付けられる支柱52の緊結フランジ54には、
図6に示すように、支柱52の軸心を中心にして45°
間隔で筒状の孔60が設けられている。この筒状の孔6
0に形成される内径形状は図示されるように8角形が最
も好ましく、1つの孔60を中心にして図中二点鎖線と
一点鎖線で示すように45°間隔でブラケットの方向を
設定することができ、好都合である。筒状の孔60の内
径形状はその他、円形以外の多角形であれば、孔60を
中心にしてブラケットが回転することがなく、更にダブ
ル六角(12ポイント)形状でも良く、特に限定されな
い。また、孔60を筒状に構成することにより、ブラケ
ットの取付けが安定して好ましい。
【0027】このような構造の緊結フランジ54を備え
た支柱52にブラケット58を取り付けて、大きな空間
となって開口する開口部56の間に張り渡すことによっ
て、簡易な足場が形成され、その箇所を通るときや、コ
ーナー部の外壁や屋根などを工事するとき、ブラケット
58の上に足を乗せて通行したり、作業をすることがで
きる。また、仮に開口部56に気が付かずに足を踏み外
した場合であっても、作業者は下へ転落する前にブラケ
ット58に掴まることができ、安全である。
【0028】支柱52に設けられる緊結フランジ54の
構造は上述の形態に限定されるものではなく、たとえば
図7に示すように、円形の筒状の孔62と係合孔64と
から形成することも可能である。孔62はブラケット6
6を支持するためのものであり、係合孔64はブラケッ
ト66が孔62の周りを回転しないようにするためのも
のである。なお、本例においては、ブラケット66に緊
結部67のほか、係合孔64に係合させられる係合突起
68を設けておく必要がある。
【0029】また、図8に示すように、緊結フランジ7
0に設けられる円形の筒状の孔62を異なる同心円上に
交互に設けるとともに、孔62に対応する係合孔64を
支柱52の軸心から45°方向に設け、更に、孔62を
中心とする同心円上に係合孔64を45°間隔あるいは
15°間隔などで設けて、ブラケット66の取付け部を
構成しても良い。このような構成を採ることにより、ブ
ラケット66を任意の方向に取り付けることができる。
【0030】次に、前述の図5に示す開口部56に配設
されるブラケット58に代えて、たとえば図9に示すよ
うに、ブラケット72の上部に足踏みプレート74を配
設して、開口部56の開口面積を小さくし、足を踏み外
す危険性を極力少なくするようにしても良い。足踏みプ
レート74の形状は図示したものに限定されないのは言
うまでもなく、また、この足踏みプレート74はブラケ
ット72に溶接しあるいはボルトなどにより螺着して取
り付けられるのが好ましい。
【0031】更に、図10に示すように、直角方向に配
設された作業床30と作業床30との間に生じた開口部
56をほぼ連続的に繋げる角部用作業床76を配設する
ことも可能である。すなわち、角部用作業床76はブラ
ケット24とブラケット24とが成す角度の2辺と円弧
から成る扇形のプレート78と、そのプレート78を支
持するとともに緊結フランジ54に取り付けるためのブ
ラケット80と、プレート78の両辺部分を作業床30
と連結するためにブラケット24に係止するつかみ金具
81とから構成される。
【0032】角部用作業床76を取り付けることによ
り、作業者は足元にほとんど注意を払うことなく、通行
しあるいは作業を行うことが可能となる。この実施の形
態において、角部用作業床76のプレート78の形状を
扇形としたのは、対角の位置にあるつかみ金具81を結
ぶ線より外側に作業者の重心が作用したとき、その対角
線を中心にして角部用作業床76が反転してしまう恐れ
があり、それを防ぐとともに極力、作業床の幅を広くす
るためである。したがって、角部用作業床76の反転を
防止するには、この角部用作業床76を構成するブラケ
ット80を緊結フランジ54の孔60に固定する緊結部
は孔60に挿入された後、ピンなどで抜け出ないように
するのが好ましい。なお、角部用作業床76が確実に固
定されるのであれば、プレート78の形状は正方形、長
方形を含めあらゆる形で構成することが可能である。
【0033】次に、図11に示すように、ブラケット8
2の水平部材84を伸縮し得るように構成するのが好ま
しい。すなわち、ブラケット82の水平部材84は筒状
部材85と、その筒状部材85の中に嵌合させられて軸
方向に摺動し得る摺動部材86とから構成され、更に、
筒状部材85と摺動部材86とが位置決めされた箇所で
固定する櫛歯状の長孔87と、その長孔87に係合させ
られる突起88を備えて構成される。このように、ブラ
ケット82の水平部材84の長さを適宜の寸法に設定し
得ることにより、その水平部材84に係止される作業床
30の幅を適宜設定することができ、換言すれば図12
に示すように、作業床30と家屋10の外壁16との間
の隙間90を最も作業をし易い間隔にすることができ、
しかも作業者の転落を防止することが可能となる。
【0034】ここで、図12に示すように、作業床30
と家屋10の外壁16との間の隙間90は、家屋10の
外形寸法と、足場12を構成する所定寸法の連結材20
(作業床30)を組み合わせて接続する長さによって定
まることになる。このため、家屋10が規格通りの寸法
である場合を除いて、隙間90は広すぎるか、狭すぎる
かのいずれかになってしまい、通常は作業のし易い間隔
にならない。そこで、水平部材84を伸縮し得るブラケ
ット82を用いることにより、作業床30と外壁16と
の間の隙間90を作業に最適な間隔に設定することが可
能となる。
【0035】このとき、作業床30の幅に適切な寸法の
ものがない場合は、板材92をブラケット82とブラケ
ット82との間に跨がるように配設して、作業床とする
ことも可能である。また、作業床の幅を可変式に構成す
ることも可能であり、作業床の構造などは特に限定され
ない。このように、作業床30と外壁16との間の隙間
90を作業に最適な間隔に設定することにより、作業能
率が向上するだけでなく、不自然な状態での作業がなく
なるため、転落などの事故を防止することができる。な
お、上述の水平部材84を伸縮し得るブラケット82の
構造は1例に過ぎず、図示した例示に限定されるもので
はない。
【0036】次に、図13に示すように、支柱94の地
面に接地する下部には固定式あるいは高さ調整が可能な
ジャッキ式のベース金具が取り付けられ、地面にもぐり
込まないようにされている。このうち、ジャッキ型ベー
ス金具96は台板97にねじ部材98が立設され、その
ねじ部材98に調節ナット99が螺合されて構成されて
いて、このねじ部材98の上部に嵌合させられた支柱9
4の端部を調節ナット99の端面に当接させることによ
り、調節ナット99をねじ部材98に対して上下させる
のに連動させて支柱94を上下させるようにされてい
る。このねじ部材98には軸方向に溝あるいはスリット
100が形成され、一方、支柱94にはそのスリット1
00に係合させられる係合突起101が内側に突設され
ている。したがって、ジャッキ型ベース金具96の台板
97を地面に固定することにより、支柱94は軸方向に
は移動し得るが、回転しないようにされるため、支柱9
4の緊結フランジ95に取り付けられたブラケットなど
は支柱94とともに回転させられることはない。
【0037】また、支柱94を繋ぎ合わせて足場を高く
形成する場合、支柱94の先端に設けられたほぞ102
に他の支柱94の下端部を嵌合させている。このため、
支柱94のほぞ102の端部にスリット103を形成す
るとともに、支柱94の下端部にそのスリット103に
係合させられる係合突起104を内側に突設させること
により、繋ぎ合わされた支柱94がほぞ102の箇所で
回転させられることがなくなる。
【0038】このように支柱94が回転させられないよ
うに構成することにより、足場の組立て作業中や、足場
の作業床の配置などの組み替え作業中に、不用意に支柱
94が回転して作業者が転落したりすることがなくな
る。また、足場の作業床の代わりにブラケットを利用す
る場合においても、支柱とともにブラケットが回転させ
られることがなくなるため、作業者が足を踏み外すこと
がなくなり、より安全な足場を提供することが可能とな
る。
【0039】以上、本発明に係る転落防止足場を図面に
基づいて詳述したが、本発明は上述の図示した実施の形
態に限定されるものではない。たとえば、支柱に設けら
れるブラケットの取り付け部である緊結フランジに代え
て、公知の他の構造のものを採用することも可能であ
り、特に限定されない。また、ブラケットの取り付け部
の構造に対応して、ブラケットの構造も変更させること
ができ、このブラケットの構造も限定されるものではな
い。更に、連結材の取り付け構造も限定されるものでは
なく、作業床の形状,構造も何ら限定されない。
【0040】また、転落防止装置は支柱の緊結フランジ
に取り付けるだけでなく、連結材などに取り付けるよう
に構成しても良い。更に、手摺りなどを配設することも
可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内で、
当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加え
た態様で実施し得るものである。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る転落防止足場は作業床の枚
数が不連続的に減少して、通路が途中で一部又は全部が
なくなる箇所に遮断部材を備えた転落防止装置が設けら
れるため、作業者はその箇所を通る場合、その遮断部材
を移動させた後でなければ通ることができない。その結
果、作業者は作業床の幅が不連続であるのを認識した上
で通ることになり、転落することはない。また、作業に
集中して気が付かない場合であっても、遮断部材が作業
者の身体に接触することにより気が付き、転落すること
がなくなる。
【0042】また、作業床が直角方向に折れ曲がり、そ
の角部で開口部が開く場合であっても、その開口部に転
落防止ブラケットを配設することにより、足の踏み場所
が確保できるため、作業を安心してでき、また、安心し
て通行することができる。また、うっかり足を踏み外し
たとしても、転落する前に作業者は転落防止ブラケット
に掴まることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る転落防止足場の一例を示す要部側
面説明図である。
【図2】図1に示す転落防止足場の要部平面説明図であ
る。
【図3】本発明に係る転落防止足場に用いられる転落防
止装置の他の例を示す要部側面説明図である。
【図4】本発明に係る転落防止足場に用いられる転落防
止装置の更に他の例を示す要部側面説明図である。
【図5】本発明に係る転落防止足場の他の例を示す要部
平面説明図である。
【図6】本発明に係る転落防止足場に用いられる支柱の
緊結フランジの他の例を示す説明図であり、同図(a) は
平面図、同図(b) は側面図である。
【図7】本発明に係る転落防止足場に用いられる支柱の
緊結フランジの更に他の例を示す説明図であり、同図
(a) は平面図、同図(b) は側面図である。
【図8】本発明に係る転落防止足場に用いられる支柱の
緊結フランジの更に他の例を示す平面説明図である。
【図9】本発明に係る転落防止足場の更に他の例を示す
要部平面説明図である。
【図10】本発明に係る転落防止足場の更に他の例を示
す要部平面説明図である。
【図11】本発明に係る転落防止足場に用いられるブラ
ケットの他の例を示す側面説明図である。
【図12】図11に示すブラケットを用いて転落防止足
場を構成した一例を示す要部平面説明図である。
【図13】本発明に係る転落防止足場に用いられる支柱
の他の例を示す要部側面説明図である。
【図14】従来の足場の例を示す要部平面説明図であ
る。
【図15】従来の足場の他の例を示す要部平面説明図で
ある。
【符号の説明】
10:家屋 12:足場 14,44:転落防止装置 16:外壁 18,52,94:支柱 20:連結材 22,54,70:緊結フランジ 24,58,66,72,80,82:ブラケット 28,67:緊結部 30:作業床 32,84:水平材(水平部材) 36:出窓 40:固定部材 42:遮断部材 56:開口部 96:ジャッキ型ベース金具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家屋の外周に沿って立設させられる複数
    の支柱と、該隣接する支柱を横方向に連結する連結材
    と、前記支柱に水平方向に突設させられるブラケット
    と、該隣接するブラケットに跨がって配設される作業床
    とを備えて構成される足場において、前記支柱又は連結
    材に取り付けられる固定部材と、該固定部材に回動可能
    に軸支されて前記作業床を横断する遮断部材とを配設し
    たことを特徴とする転落防止足場。
  2. 【請求項2】 家屋の外周に沿って立設させられる複数
    の支柱と、該隣接する支柱を横方向に連結する連結材
    と、前記支柱に水平方向に突設させられるブラケット
    と、該隣接するブラケットに跨がって配設される作業床
    とを備え、前記ブラケットを支柱に取り付けるための緊
    結フランジが該支柱に設けられて構成される足場におい
    て、前記緊結フランジにブラケットの取付け部を45°
    間隔で設け、直交する作業床の端部に対して45°方向
    に転落防止ブラケットを配設したことを特徴とする転落
    防止足場。
  3. 【請求項3】 前記ブラケットの水平方向に延び出す水
    平部材が、伸縮し得るように構成されていることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載する転落防止足場。
  4. 【請求項4】 前記支柱と支柱を上下方向に接続する接
    続部、及び支柱とジャッキ型ベース金具との接続部に回
    転防止手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載する転落防止足場。
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