JPH1076676A - インクカートリッジの装着方法とその方法が適用される印字装置 - Google Patents

インクカートリッジの装着方法とその方法が適用される印字装置

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Publication number
JPH1076676A
JPH1076676A JP25556596A JP25556596A JPH1076676A JP H1076676 A JPH1076676 A JP H1076676A JP 25556596 A JP25556596 A JP 25556596A JP 25556596 A JP25556596 A JP 25556596A JP H1076676 A JPH1076676 A JP H1076676A
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JP
Japan
Prior art keywords
ink
ink cartridge
carriage
print head
foam
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Application number
JP25556596A
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English (en)
Inventor
Koji Imai
浩司 今井
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH1076676A publication Critical patent/JPH1076676A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字装置において、インクカートリッジの交
換時における印字ヘッドへのインクの初期導入性を向上
させ、初期印字時にも良好な印字結果が得られるように
する。 【解決手段】 インクカートリッジ3を交換したとき、
ユーザはインクカートリッジ3を下方に押し込み、イン
クカートリッジ3内のフォーム41がインク導入部材4
0に圧縮された状態にし、フォーム41からインク導入
部材40にインクが流出するようにする。その後、バネ
42によりこの状態よりも上方へ押し戻され位置でイン
クカートリッジ3をキャリッジ2に固定する。これによ
り、インクカートリッジ3から印字ヘッド29へのイン
クの初期導入性が向上し、また、フォームの分布密度が
均一になるため、インクの使い切りが良くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印字装置に関し、特
に、インクジェット式の印字装置におけるインクカート
リッジから印字ヘッドへインクを導入する技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、インクジェット式の印字装置
においては、印字のためのインクの新たな補充は、イン
クを吸収したフォームが収納されたインクカートリッジ
を交換することによって行われている。インクカートリ
ッジを交換した場合、インクカートリッジから印字ヘッ
ドへのインクの初期導入は、印字ヘッドのノズル側から
パージ装置等によって吸引を行い、インクカートリッジ
と印字ヘッドの接合部にインクを充填させることによっ
て行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の印字装置によれば、インクカートリッジ交
換時に、ヘッドユニット部とインクカートリッジ部の接
合部にインクが満たされていないため、フォームから印
字ヘッドへインクを導入するには強力な吸引を行わなけ
ればならなかった。そのため吸引時には、インクと共
に、インクカートリッジと印字ヘッドの接合部に存在す
るエア(空気)を多量に吸引するので、ノズルにエアが
混入し、インクの初期導入性が悪くなっていた。そのた
め、初期印字時にインクが吐出されないノズルが発生す
ることがあり、良好な印字を行うことができない場合が
あった。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、インクカートリッジの交換時に
おける印字ヘッドへのインクの初期導入性を向上させ、
初期印字時にも良好な印字結果を得ることができる印字
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明に係るインクカートリッジの装
着方法は、記録媒体にインクを用いて印字を行う印字ヘ
ッドが搭載されたキャリッジに対して、該印字ヘッドに
供給するインクを吸収したフォームを収納したインクカ
ートリッジを装着する方法であって、インクカートリッ
ジのキャリッジへの装着時に、フォームを、フォームか
ら印字ヘッドへインクを導入するインク導入部材に圧縮
される位置まで押し込んだ後、該位置よりも押し戻され
た位置でキャリッジに固定するものである。
【0006】上記方法においては、インクカートリッジ
を装着した時、フォームがインク導入部材によって圧縮
される位置までインクカートリッジを押し込むので、イ
ンクカートリッジを押し込んだ時にフォームからインク
がしみ出て、インク導入部材に充填されるので、印字ヘ
ッドへのインクの初期導入性が向上する。これにより、
初期印字時にインクが吐出されないノズルが発生するこ
とを未然に防止し、初回の印字から良好な印字を行うこ
とができる。また、インクカートリッジを押し込んだ
後、この位置よりも押し戻された位置でインクカートリ
ッジをキャリッジに固定するので、フォームの分布密度
が均一に近くなり、インクの使い切りが良くなる。
【0007】また、請求項2に記載の発明に係る印字装
置は、記録媒体にインクを用いて記録を行う印字ヘッド
と、該印字ヘッドが搭載されたキャリッジに着脱可能で
あり、かつ、印字ヘッドに供給するインクを吸収したフ
ォームを収納したインクカートリッジとを有する印字装
置であって、フォームから印字ヘッドへインクを導入す
るインク導入部材と、キャリッジに設けられ、インクカ
ートリッジをキャリッジ外方向へ付勢し、かつ、インク
カートリッジが押し込まれたときに圧縮される付勢手段
と、付勢手段による付勢力を利用し、圧縮状態から復帰
する途中の位置で、インクカートリッジをキャリッジに
係止する係止手段とを備え、付勢手段が押し込まれて圧
縮されている状態で、フォームがインク導入部材に圧縮
されるように構成したものである。
【0008】上記構成においては、ユーザが付勢手段の
付勢力に抗してインクカートリッジを押し込んだ場合、
フォームがインク導入部材に圧縮され、フォームからイ
ンクがしみ出てインク導入部材に充填されるので、印字
ヘッドへのインクの初期導入性が向上し、これにより、
初期印字時にインクが吐出されないノズルが発生するこ
とを未然に防止し、初回の印字から良好な印字を行うこ
とができる。また、インクカートリッジの押し込みを止
めると、圧縮状態から復帰する途中の位置で、係止手段
が付勢手段の付勢力を利用してインクカートリッジをキ
ャリッジに係止するので、フォームの分布密度が均一に
近くなり、フォーム変形によるインクカートリッジとフ
ォームとの隙間が無くなり、インクの使い切りが良くな
る。
【0009】また、請求項3に記載の発明に係る印字装
置は、記録媒体にインクを用いて記録を行う印字ヘッド
と、該印字ヘッドが搭載されたキャリッジに着脱可能で
あり、かつ、印字ヘッドに供給するインクを吸収したフ
ォームを収納したインクカートリッジとを有する印字装
置であって、フォームから印字ヘッドへインクを導入す
るインク導入部材と、キャリッジに設けられ、インクカ
ートリッジを上方へ付勢する付勢手段と、キャリッジが
非印字領域に移動してきたときに、フォームがインク導
入部材により圧縮される位置まで、付勢手段による付勢
力に抗してインクカートリッジを押し込む押さえ部材
と、押さえ部材によってフォームがインク導入部材によ
り圧縮される位置まで押し込まれた時に、フォームから
印字ヘッド側にインクを吸引する吸引手段と、付勢手段
による付勢力を利用して、フォームがインク導入部材に
より圧縮された位置よりも押し戻された位置で、インク
カートリッジをキャリッジに係止する係止手段と、イン
クカートリッジが交換された時、キャリッジを非印字領
域に移動させるように制御する制御手段とを備えたもの
である。
【0010】上記構成においては、インクカートリッジ
が交換された時、制御手段がキャリッジを非印字領域に
移動させるように制御し、キャリッジが非印字領域に移
動してきたとき、押さえ部材が、インクカートリッジ内
のフォームがインク導入部材により圧縮される位置ま
で、付勢手段による付勢力に抗してインクカートリッジ
を押し込み、吸引手段がフォームから印字ヘッド側にイ
ンクを吸引した後、係止手段が、付勢手段による付勢力
を利用して、フォームがインク導入部材により圧縮され
た位置よりも押し戻された位置で、インクカートリッジ
をキャリッジに係止するので、フォームがインク導入部
材に圧縮された時にフォームからしみ出たインクを吸引
手段が吸引するため、印字ヘッドへインクを初期導入す
る際、従来ほど強力な吸引を必要としない。よって、ノ
ズルへのエアの混入が減るため、初期印字時にインクが
吐出されないノズルの発生が確実に防止され、より良好
な印字結果を得ることができる。さらに、ユーザがフォ
ームをインク導入部材に圧縮するために手動でインクカ
ートリッジを押し下げる必要がないため、インクカート
リッジ交換時の作業性がよくなる。また、インクカート
リッジは圧縮された位置より押し戻された位置でキャリ
ッジに固定されるので、フォームの分布密度が均一に近
くなり、フォーム変形によるインクカートリッジとフォ
ームとの隙間が無くなり、インクの使い切りが良くな
る。
【0011】また、請求項4に記載の発明に係る印字装
置は、請求項2又は請求項3に記載の印字装置であっ
て、印字ヘッドをインクジェット方式としたものであ
る。
【0012】上記構成においては、印字ヘッドがインク
ジェット方式であるため、印字リボン等を使用したワイ
ヤドット方式等の印字ヘッドに比してその構成が簡単な
ので装置を小型化でき、さらに、印字をより鮮明に行う
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態に係る印字装置について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係るインクジェット方式のプリンタを示
す斜視図である。プリンタ1は、記録媒体P上にインク
を噴射して印字を行う印字ヘッド(図1では図示なし、
後述)を備えている。この印字ヘッドは印字時に直線的
に往復駆動されるキャリッジ2の下部に設けられ、印字
ヘッドにインクを供給するインクカートリッジ3はキャ
リッジ2に着脱自在に搭載されている。この印字ヘッド
のノズルプレート(不図示)は、不用インクの付着を防
止するために撥水処理が成されている。また、印字ヘッ
ドは、圧電素子からなり、電圧印加による圧電素子の変
位に応じて得られるポンピング作用を利用してインクを
噴射し、印字を行うものである。
【0014】キャリッジ2の両側方部には、記録媒体P
を印字ヘッドに対向する位置に搬送するために、搬送ロ
ーラ6a,6bがキャリッジ2の往復移動方向に平行に
回転自在に設けられている。記録媒体Pは不図示の給紙
カセットにより、矢印A方向に給送される。また、キャ
リッジ2は、その下部に設けられたキャリッジ軸支持部
2aによりキャリッジ軸7に、及びガイド部材支持部2
bによりガイド部材8に、矢印B方向に往復移動可能に
支持されている。さらにキャリッジ2は、プーリ11
a,11b間に架けられたベルト12に連結されてお
り、プーリ11a,11bがモータ13により回転駆動
されることで直線往復駆動されるようになっている。
【0015】搬送ローラ6a,6bの左側方部であって
印字ヘッドの待機位置(非印字領域)には、印字ヘッド
に対向する位置にパージ装置(吸引手段、図1では図示
なし、後述)が設けられている。インクジェット式の印
字ヘッドは、その使用中に内部に気泡が発生したり、噴
射面上にインクの液滴が付着することにより、噴射不良
を起こすことがあるので、これを解消し良好な噴射状態
に回復させるためにパージ装置がある。パージ装置は、
不図示のポンプにより負圧を発生させ、待機位置にある
印字ヘッドを覆い、印字ヘッド内部の不良インクを吸引
することによって印字ヘッドを回復させる。
【0016】図2はプリンタ1の制御系のブロック図で
ある。プリンタ1には、印字データ処理等の印字動作の
制御を行うG/A(ゲート・アレイ)回路18、及びそ
の他のプリンタ1全体の制御を行うCPU(制御手段)
19が備えられている。G/A回路18には、インター
フェイス部20を介してホストコンピュータ21が接続
され、ホストコンピュータ21から受信した印字データ
を格納するイメージメモリ22も接続されている。ま
た、キャリッジ2の駆動機構、記録媒体Pの搬送機構等
を制御するプログラムを格納するROM25、各機能ブ
ロック毎の制御データを格納するRAM26が、G/A
回路18及びCPU19に接続されている。CPU19
には、操作スイッチ等で構成される操作パネル(SWパ
ネル)27、並びにキャリッジ2駆動用のモータ13及
び記録媒体P搬送用のモータ等からなる駆動系28が接
続されている。G/A回路18には、印字ヘッド29を
駆動するためのヘッドドライバ30が接続されており、
G/A回路18からヘッドドライバ30には、印字デー
タ、転送クロック、印字クロック、及びラッチ信号が送
信される。
【0017】プリンタ1のキャリッジ2及びインクカー
トリッジ3について図3を参照して説明する。図3はキ
ャリッジ2及びインクカートリッジ3を示す斜視図であ
る。インクカートリッジ3は、インクが吸収されたフォ
ームを格納したケース31と、ケース31のキャリッジ
2への着脱の操作性を良くするために設けられた摘み部
材(係止手段)32からなる。摘み部材32には凸部
(係止手段)32aが形成されている。インクカートリ
ッジ3のキャリッジ2への装着時に、ユーザが摘み部材
32を持ってインクカートリッジ3をキャリッジ2に押
し込むと、凸部32aと、キャリッジ2に形成された孔
(係止手段)2dとが係合し、インクカートリッジ3が
キャリッジ2に固定されるように凸部32aの形状が形
成されている。また、本体部31には、インクカートリ
ッジ3着脱時の上下移動方向を一定にするための凸部3
1aが形成されている。尚、上述したように、印字ヘッ
ド29はキャリッジ2の下部に設けられている。
【0018】次に、インクカートリッジ3内のフォーム
から印字ヘッド29へのインクの初期導入について図4
及び図5を参照して説明する。図4(a)はインクカー
トリッジ3がキャリッジ2に固定されている状態を示す
断面図、(b)は(a)の状態から更にインクカートリ
ッジ3を下方に押し込んだ状態を示す断面図、図5はキ
ャリッジ2、押さえ部材、及びパージ装置を示す図であ
り、同図の(a)はキャリッジ2が印字領域にある場合
の状態を示す図、(b)はキャリッジ2がパージポジシ
ョンに移動し、印字ヘッド29がパージ装置により吸引
される状態を示す図である。図4(a)に示すように、
インクカートリッジ3内部には、インクが吸収されたフ
ォーム41が収納され、インクカートリッジ3がキャリ
ッジ2に装着されている時は、インクカートリッジ3の
下部に形成されたインク供給口3aからインク導入部材
40を介して、フォーム41から印字ヘッド29にイン
クが供給される。
【0019】キャリッジ2内には、インクカートリッジ
3を上方に付勢するためのバネ(付勢手段)42が設け
られている。バネ42の付勢力により、凸部32aが孔
2dに係合すると、インクカートリッジ3がキャリッジ
2に固定される(図4(a)参照)。凸部32aは、孔
2dと係合したとき、上方への移動は抑制されるが、下
方への移動は可能となるように形成されている。この固
定された状態において、インクカートリッジ3の一部は
キャリッジ2から上方に突出し、フォーム41はインク
導入部材40と接して僅かに上方に付勢されるように設
定されている。
【0020】上記のようにインクカートリッジ3がキャ
リッジ2に装着された状態で、キャリッジ2は記録媒体
Pを往復移動する。インク補充のためにユーザによりイ
ンクカートリッジ3が交換されると、CPU19の制御
によってキャリッジ2は図5で左端の待機位置(パージ
ポジション)に移動する(図5(a)参照)。パージポ
ジションには、押さえ部材50及びパージ装置51が設
けられている。押さえ部材50は本体シャーシ1aに設
けられ、キャリッジ2がパージポジションに移動してき
た時に、キャリッジ2上面に接触するようにその位置が
設定されている。図5に示すように、押さえ部材50の
印字領域側の端部には、斜め上方向に傾斜した傾斜部5
0aが形成されており、キャリッジ2が移動してくる
と、キャリッジ2上部から突出したインクカートリッジ
3部分が傾斜部50aによって押し下げられる(図5
(b)参照)。
【0021】傾斜部50aによってインクカートリッジ
3が押し下げられると、インクカートリッジ3内のフォ
ーム41はインク導入部材40によって圧縮された状態
となり、フォーム41からインク導入部材40にインク
が流出する(図4(b)参照)。このとき、印字ヘッド
29下方に設けられたパージ装置51が上昇し、印字ヘ
ッド29に密着してパージ(吸引)を行う。このパージ
により、インク導入部材40から流出したインクが印字
ヘッド29のノズル部分に導入される。インクがノズル
部分に導入されると、パージ装置51が下降し、キャリ
ッジ2は再び印字領域に移動する。キャリッジ2が印字
領域に移動した後は、インクカートリッジ3が押さえ部
材50によって押し下げられないので、キャリッジ2に
対するインクカートリッジ3の位置はバネ42の付勢力
によって図4(a)に示す位置に復帰する。このとき、
フォーム41はインク導入部材40で圧縮された状態か
ら解放されるので、フォーム41から流出するインク量
は減少する。
【0022】このように、本実施形態のプリンタ1によ
れば、インクカートリッジ3が交換された場合、キャリ
ッジ2がパージポジションに移動し、この移動に伴って
押さえ部材50によってインクカートリッジ3が押し下
げられ、フォーム41がインク導入部材40で圧縮され
た状態となった時に、フォーム41からしみ出たインク
がパージ装置40により印字ヘッド29のノズル側に吸
引されるので、比較的弱い吸引力でもってノズル部分へ
インクの初期導入を行うことができる。また、インクの
初期導入性をより向上させることができ、より良好な印
字結果を得ることができる。さらに、パージ装置51に
よる吸引後、インクカートリッジ3は、フォーム41が
インク導入部材40で圧縮される位置よりも上方の位置
でもって、凸部32aが孔2dに係合してキャリッジ2
に固定されるので、フォーム41から流出するインク量
が減少するため、余分なインクが流出することがない。
また、本実施形態では、インクカートリッジ交換時に、
一旦、図4(a)に示すフォーム41の圧縮状態から
(b)に示す圧縮を解除した状態に戻し、この状態で使
用するようにしているため、通常使用時にはフォーム4
1が大きく圧縮されておらず、フォーム41とインクカ
ートリッジケース内壁との間に大きな空隙が生じること
がない。空隙があるとインクの円滑な流出が妨げられる
ことになるが、そのようなことが防止される。
【0023】なお、本発明は上記実施形態に限られず種
々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、
キャリッジ2がパージポジションに移動し、押さえ部材
50によってインクカートリッジ3が押し下げられ、フ
ォーム41がインク導入部材40で圧縮された状態とな
った時に、パージ装置51によってフォーム41のイン
クが印字ヘッド29のノズル側に吸引されることで、ノ
ズル部分にインクを導入するものとしているが、必ずし
もこの構成に限定されるものではなく、インクカートリ
ッジ3交換後、ユーザが手動でインクカートリッジ3を
押し下げて、フォーム41がインク導入部材40で圧縮
される状態にして、ノズル部分にインクが導入されるま
で押し下げるようにしてもよい。この場合には、押し下
げ部材50、パージ装置51、及びインクカートリッジ
3交換後にキャリッジ2をパージポジションに移動させ
る制御が不要となる。
【0024】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明に係
るインクカートリッジの装着方法によれば、インクカー
トリッジを装着した時、フォームがインク導入部材によ
って圧縮される位置までインクカートリッジを押し込む
ので、インクカートリッジを押し込んだ時にフォームか
らインクがしみ出て、インク導入部材に充填されるた
め、印字ヘッドへのインクの初期導入性が向上する。従
って、初期印字時にインクが吐出されないノズルが発生
することを未然に防止し、初回の印字から良好な印字を
行うことができる。また、インクカートリッジを押し込
んだ後、この位置よりも押し戻された位置でインクカー
トリッジをキャリッジに固定するので、フォームの分布
密度が均一に近くなってインクの使い切りが良くなり、
さらに、初期導入に必要なインク量よりも余分にインク
が出てしまうことがない。
【0025】また、請求項2に記載の発明に係る印字装
置によれば、ユーザが付勢手段の付勢力に抗してインク
カートリッジを押し込んだ場合、フォームがインク導入
部材に圧縮され、フォームからインクがしみ出てインク
導入部材に充填されるので、印字ヘッドへのインクの初
期導入性が向上し、これにより、初期印字時にインクが
吐出されないノズルが発生することを未然に防止し、初
回の印字から良好な印字を行うことができる。また、イ
ンクカートリッジの押し込みを止めると、圧縮状態から
復帰する途中の位置で、係止手段が付勢手段の付勢力を
利用してインクカートリッジをキャリッジに係止するの
で、フォームの分布密度が均一に近くなってインクの使
い切りが良くなり、さらに、初期導入に必要なインク量
よりも余分にインクが出てしまうことがない。
【0026】また、請求項3に記載の発明に係る印字装
置によれば、インクカートリッジが交換されるとキャリ
ッジが非印字領域に移動し、フォームがインク導入部材
により圧縮される位置までインクカートリッジが押さえ
部材によって押し込まれた時に、吸引手段によりフォー
ムから印字ヘッド側にインクが吸引され、フォームがイ
ンク導入部材により圧縮された位置よりも押し戻された
位置で、係止手段がインクカートリッジをキャリッジに
係止するので、フォームがインク導入部材に圧縮されて
フォームから流出したインクを吸引手段が吸引するた
め、印字ヘッドへインクを初期導入する際、従来ほど強
力な吸引を必要とせずに、印字ヘッドへのインクの初期
導入を行うことができる。よって、初期印字時にインク
が吐出されないノズルが発生することを確実に防止し、
より良好な印字結果を得ることができる。さらに、ユー
ザがフォームをインク導入部材に圧縮するために手動で
インクカートリッジを押し下げる必要がないため、イン
クカートリッジ交換時の作業性がよくなる。また、フォ
ームの分布密度が均一に近くなってインクの使い切りが
良くなり、さらに、初期導入時に必要な量よりも余分に
インクがしみ出てしまうこともない。
【0027】また、請求項4に記載の発明に係る印字装
置によれば、印字ヘッドがインクジェット方式であるた
め、印字リボン等を使用したワイヤドット方式等の印字
ヘッドに比してその構成が簡単なので装置を小型化で
き、さらに、印字をより鮮明に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェット方式
のプリンタを示す斜視図である。
【図2】上記プリンタの制御系のブロック図である。
【図3】上記キャリッジ及びインクカートリッジを示す
斜視図である。
【図4】(a)はインクカートリッジがキャリッジに固
定されている状態を示す断面図、(b)は(a)の状態
から更にインクカートリッジを下方に押し込んだ状態を
示す断面図である。
【図5】キャリッジ、押さえ部材、及びパージ装置を示
す図であり、(a)はキャリッジが印字領域にある場合
の状態を示す図、(b)はキャリッジがパージポジショ
ンに移動した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 プリンタ(印字装置) 2 キャリッジ 2d 孔(係止手段) 3 インクカートリッジ 29 印字ヘッド 32 摘み部材(係止手段) 32a 凸部(係止手段) 40 インク導入部材 41 フォーム 42 バネ(付勢手段) 50 押さえ部材 51 パージ装置(吸引手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体にインクを用いて印字を行う印
    字ヘッドが搭載されたキャリッジに対して、該印字ヘッ
    ドに供給するインクを吸収したフォームを収納したイン
    クカートリッジを装着する方法において、 前記インクカートリッジの前記キャリッジへの装着時
    に、前記フォームを、前記フォームから前記印字ヘッド
    へ前記インクを導入するインク導入部材に圧縮される位
    置まで押し込んだ後、該位置よりも押し戻された位置で
    前記キャリッジに固定することを特徴とするインクカー
    トリッジの装着方法。
  2. 【請求項2】 記録媒体にインクを用いて記録を行う印
    字ヘッドと、該印字ヘッドが搭載されたキャリッジに着
    脱可能であり、かつ、印字ヘッドに供給するインクを吸
    収したフォームを収納したインクカートリッジとを有す
    る印字装置において、 前記フォームから前記印字ヘッドへ前記インクを導入す
    るインク導入部材と、 前記キャリッジに設けられ、前記インクカートリッジを
    前記キャリッジ外方向へ付勢し、かつ、前記インクカー
    トリッジが押し込まれたときに圧縮される付勢手段と、 前記付勢手段による付勢力を利用し、前記圧縮状態から
    復帰する途中の位置で、前記インクカートリッジを前記
    キャリッジに係止する係止手段とを備え、 前記付勢手段が押し込まれて圧縮されている状態で、前
    記フォームが前記インク導入部材に圧縮されるように構
    成したことを特徴とする印字装置。
  3. 【請求項3】 記録媒体にインクを用いて記録を行う印
    字ヘッドと、該印字ヘッドが搭載されたキャリッジに着
    脱可能であり、かつ、印字ヘッドに供給するインクを吸
    収したフォームを収納したインクカートリッジとを有す
    る印字装置において、 前記フォームから前記印字ヘッドへ前記インクを導入す
    るインク導入部材と、 前記キャリッジに設けられ、前記インクカートリッジを
    上方へ付勢する付勢手段と、 前記キャリッジが非印字領域に移動してきたときに、前
    記フォームが前記インク導入部材により圧縮される位置
    まで、前記付勢手段による付勢力に抗して前記インクカ
    ートリッジを押し込む押さえ部材と、 前記押さえ部材によって前記フォームが前記インク導入
    部材により圧縮される位置まで押し込まれた時に、前記
    フォームから前記印字ヘッド側に前記インクを吸引する
    吸引手段と、 前記付勢手段による付勢力を利用して、前記フォームが
    前記インク導入部材により圧縮された位置よりも押し戻
    された位置で、前記インクカートリッジを前記キャリッ
    ジに係止する係止手段と、 前記インクカートリッジが交換された時、前記キャリッ
    ジを前記非印字領域に移動させるように制御する制御手
    段とを備えたことを特徴とする印字装置。
  4. 【請求項4】 前記印字ヘッドはインクジェット方式の
    印字ヘッドであることを特徴とする請求項2又は請求項
    3に記載の印字装置。
JP25556596A 1996-09-04 1996-09-04 インクカートリッジの装着方法とその方法が適用される印字装置 Pending JPH1076676A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1219448A3 (en) * 1997-06-04 2002-10-16 Hewlett-Packard Company Ink delivery system adapter
US6619789B2 (en) 1997-01-21 2003-09-16 Hewlett-Packard Development Company, Lp. Ink delivery system adapter
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CN115570889A (zh) * 2021-07-06 2023-01-06 上海傲睿科技有限公司 一种分离式喷墨打印机及其墨盒装卸方法

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