JPH1076544A - 車両用内装パネル及びその成形方法 - Google Patents

車両用内装パネル及びその成形方法

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JPH1076544A
JPH1076544A JP8233159A JP23315996A JPH1076544A JP H1076544 A JPH1076544 A JP H1076544A JP 8233159 A JP8233159 A JP 8233159A JP 23315996 A JP23315996 A JP 23315996A JP H1076544 A JPH1076544 A JP H1076544A
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JP
Japan
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airbag
main body
instrument panel
interior panel
air bag
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Application number
JP8233159A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Saito
和弘 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Kansei Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH1076544A publication Critical patent/JPH1076544A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C44/00Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
    • B29C44/02Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles for articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C44/12Incorporating or moulding on preformed parts, e.g. inserts or reinforcements
    • B29C44/1271Incorporating or moulding on preformed parts, e.g. inserts or reinforcements the preformed parts being partially covered
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1615The materials being injected at different moulding stations
    • B29C45/1628The materials being injected at different moulding stations using a mould carrier rotatable about an axis perpendicular to the opening and closing axis of the moulding stations

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  • Air Bags (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】組み付け作業を不要とすることができるばかり
でなく、隙間管理や建付管理を不要とすることができる
車両用内装パネルを提供する。 【解決手段】エアバッグ膨出用開口2aを有するインス
トルメントパネル本体2が樹脂の射出成形によって所定
形状に形成され、エアバッグ膨出用開口2aを閉成する
エアバッグリッド3が低温脆化特性の良好な熱可塑性エ
ラストマーによってインストルメントパネル本体2に一
体成形される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用内装パネ
ル、特に、インストルメントパネルやドアトリム等のエ
アバッグリッドを有する車両用内装パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インストルメントパネルやドアト
リム等の車両用内装パネルには、その一部にエアバッグ
膨出用開口を形成すると共に、このエアバッグ膨出用開
口を閉成するように別体のエアバッグリッドを装着し、
エアバッグ装置本体の作動に伴って膨張したエアバッグ
によってエアバッグリッドを開裂させてエアバッグを車
両用内装パネルの表面側に膨出させるようにしたものが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の如く
構成された車両用内装パネルにあっては、車両用内装パ
ネルに別体のエアバッグリッドを組み付ける構造である
ため、組み付け作業に時間を要するばかりでなく、車両
用内装パネルとエアバッグリッドの互いの成形誤差等に
起因する隙間管理や建付管理が困難で、しかも、隙間管
理は何れか一方の成形金型による玉成に頼るしかないと
いう問題があった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あって、組み付け作業を不要とすることができるばかり
でなく、隙間管理や建付管理を不要とすることができる
車両用内装パネルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するため
に、請求項1に記載の車両用内装パネルは、所定形状を
呈する樹脂性の単層パネルにエアバッグ膨出用開口が形
成され、前記単層パネルに一体成形され且つ低温脆化特
性の良好な熱可塑性エラストマーからなるエアバッグリ
ッドによって前記エアバッグ膨出用開口が閉成されてい
ることを要旨とするものである。
【0006】また、請求項6に記載の車両用内装パネル
の成形方法は、エアバッグ膨出用開口を有する単層パネ
ルが樹脂の射出成形によって所定形状に形成され、前記
エアバッグ膨出用開口を閉成するエアバッグリッドが低
温脆化特性の良好な熱可塑性エラストマーによって前記
単層パネルに一体成形されることを要旨とする。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の車両用内装パネル
の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0008】(実施の形態1)図1及び図2は、本発明
の車両用内装パネルの実施の形態1を示し、車両用内装
パネルをインストルメントパネルに適用した場合であ
る。
【0009】図2において、車両用内装パネルとしての
インストルメントパネル1は、単層パネルとしてのイン
ストルメントパネル本体2と、インストルメントパネル
本体2に形成されたエアバッグ膨出用開口2aを閉成す
るエアバッグリッド3とを有する。
【0010】インストルメントパネル本体2は、樹脂の
射出形成によって単層に形成されており、図1(A)に
示すように、略矩形のエアバッグ膨出用開口2aを形成
している。尚、このエアバッグ膨出用開口2aは、本実
施の形態1では、インストルメントパネル本体2と一体
のフランジ2bの縁部によって形成されている。さら
に、インストルメントパネル本体2の裏面には、図1
(B)に示すように、エアバッグ膨出用開口2aを取り
巻くようにリブ2cが一体に形成されており、このリブ
2cには図示しないエアバッグやインフレータ等を内蔵
したエアバッグ装置本体4が位置している。
【0011】エアバッグリッド3は、インストルメント
パネル本体2を所定形状に射出形成した後、低温脆化特
性の良好な熱可塑性エラストマーによってエアバッグ膨
出用開口2aを閉成するようにインストルメントパネル
本体2に一体成形されている。
【0012】この際、エアバッグリッド3の裏面には、
略H字状の開裂溝3aと、この開裂溝3aの開放端間に
延びる一対のヒンジ溝3b,3bとが形成される。ま
た、エアバッグリッド3の基部はフランジ2bの表裏に
エラストマーを跨らせることによって成形後のインスト
ルメントパネル本体2に対するエアバッグリッド3の接
合面積を大きく確保することができる。
【0013】(実施の形態2)図3(A),(B)は本
発明の車両用内装パネルの実施の形態2をインストルメ
ントパネルに適用した場合を示す。尚、この実施の形態
2において、上記実施の形態1で示したインストルメン
トパネル本体2と外観上は同一であるため図2の如き全
体図示を省略する。
【0014】図3(A),(B)において、車両用内装
パネルとしてのインストルメントパネル11は、インス
トルメントパネル本体12と、インストルメントパネル
本体12に形成されたエアバッグ膨出用開口12aを閉
成するエアバッグリッド13とを有する。
【0015】インストルメントパネル本体12は、イン
ストルメントパネル本体2と同様に樹脂の射出形成によ
って単層に形成されており、図3(A)に示すように、
略矩形のエアバッグ膨出用開口12aを形成している。
尚、このエアバッグ膨出用開口12aは、本実施の形態
2では、インストルメントパネル本体12と一体のフラ
ンジ12bの縁部によって形成されている。さらに、イ
ンストルメントパネル本体12の裏面には、図3(B)
に示すように、エアバッグ膨出用開口12aを取り巻く
ようにリブ12cが一体に形成されており、このリブ1
2cには図示しないエアバッグやインフレータ等を内蔵
したエアバッグ装置本体4が位置している。
【0016】フランジ12bの複数箇所には、その表裏
に貫通する貫通孔12d,12d…が形成されている。
尚、この貫通孔12d,12d…は、図示例では単なる
孔であるが、長孔や所定長さの波形孔等、特にその大き
さや形状等はフランジ12bの強度等が阻害されない範
囲で限定されるものではない。
【0017】エアバッグリッド13は、エアバッグリッ
ド3と同様に、インストルメントパネル本体12を所定
形状に射出形成した後、低温脆化特性の良好な熱可塑性
エラストマーによってエアバッグ膨出用開口12aを閉
成するようにインストルメントパネル本体12と一体成
形されている。
【0018】この際、エアバッグリッド13の裏面に
は、略H字状の開裂溝13aと、開裂溝13aの開放端
間に延びる一対のヒンジ溝13b,13bとが形成され
る。また、エアバッグリッド13の基部はフランジ12
bの表裏にエラストマーを跨らせることによって成形後
のインストルメントパネル本体12に対するエアバッグ
リッド13の接合面積を大きく確保することができ、貫
通孔12d,12d…にエラストマーを侵入させること
によって表裏に跨るエラストマーを結合してその接合強
度を確保することができる。
【0019】(実施の形態3)図4(A),(B)は本
発明の車両用内装パネルの実施の形態3をインストルメ
ントパネルに適用した場合を示す。尚、この実施の形態
3においても、上記実施の形態1で示したインストルメ
ントパネル本体2と外観上は同一であるため全体図示を
省略する。
【0020】図4(A),(B)において、車両用内装
パネルとしてのインストルメントパネル21は、インス
トルメントパネル本体22と、インストルメントパネル
本体22に形成されたエアバッグ膨出用開口22aを閉
成するエアバッグリッド23とを有する。
【0021】インストルメントパネル本体22は、イン
ストルメントパネル本体2と同様に樹脂の射出形成によ
って単層に形成されており、図4(A)に示すように、
略矩形のエアバッグ膨出用開口22aを形成している。
尚、このエアバッグ膨出用開口22aは、本実施の形態
2では、インストルメントパネル本体22と一体のフラ
ンジ22bの縁部によって形成されている。さらに、イ
ンストルメントパネル本体22の裏面には、図4(B)
に示すように、エアバッグ膨出用開口22aを取り巻く
ようにリブ22cが一体に形成されており、このリブ2
2cには図示しないエアバッグやインフレータ等を内蔵
したエアバッグ装置本体4が位置している。尚、フラン
ジ22bの複数箇所に実施の形態2で示した貫通孔12
dと同様の貫通孔を形成してもよい。
【0022】エアバッグリッド23は、エアバッグリッ
ド3と同様に、インストルメントパネル本体22を所定
形状に射出形成した後、低温脆化特性の良好な熱可塑性
エラストマーによってエアバッグ膨出用開口22aを閉
成するようにインストルメントパネル本体22と一体成
形されている。
【0023】この際、エアバッグリッド23の裏面に
は、略H字状の開裂溝23aが形成される。また、エア
バッグリッド23の基部はフランジ22bの表裏並びに
フランジ22bの裏面からリブ22cにエラストマーを
跨らせることによって成形後のインストルメントパネル
本体22に対するエアバッグリッド23の接合面積を大
きく確保することができる。尚、エラストマーをフラン
ジ22bの裏面からリブ22cに跨らせて延長部23e
を形成することによってその接合強度をさらに大きく確
保することができる。これにより、エアバッグリッド2
3にヒンジ溝を形成しなくとも良い。
【0024】(実施の形態4)図5(A),(B)は本
発明の車両用内装パネルの実施の形態4をインストルメ
ントパネルに適用した場合を示す。尚、この実施の形態
4においても、上記実施の形態1で示したインストルメ
ントパネル本体2と外観上は同一であるため全体図示を
省略する。
【0025】図5(A),(B)において、車両用内装
パネルとしてのインストルメントパネル31は、インス
トルメントパネル本体32と、インストルメントパネル
本体32に形成されたエアバッグ膨出用開口32aを閉
成するエアバッグリッド33と、インストルメントパネ
ル本体32の表面とエアバッグリッド33の表面とを覆
う弾性パッド(発泡体)5並びに表皮6とからなる表層
材7とを有する。
【0026】インストルメントパネル本体32は、イン
ストルメントパネル本体2と同様に樹脂の射出形成によ
って単層に形成されており、図5(A)に示すように、
略矩形のエアバッグ膨出用開口32aを形成している。
また、インストルメントパネル本体32の裏面には、図
5(B)に示すように、エアバッグ膨出用開口32aを
取り巻くようにリブ32cが一体に形成されており、こ
のリブ32cには図示しないエアバッグやインフレータ
等を内蔵したエアバッグ装置本体4が位置している。
【0027】エアバッグリッド33は、エアバッグリッ
ド3と同様に、インストルメントパネル本体32を所定
形状に射出形成した後、低温脆化特性の良好な熱可塑性
エラストマーによってエアバッグ膨出用開口32aを閉
成するようにインストルメントパネル本体32と一体成
形されている。
【0028】この際、エアバッグリッド33の裏面に
は、略H字状の開裂溝33aと、開裂溝33aの開放端
間に延びる一対のヒンジ溝33b,33bとが形成され
る。また、エアバッグリッド33の基部はエアバッグ膨
出用開口32aの開口縁部に接合しており、表層材7に
よって上述した実施の形態1〜3に示したフランジ2
b,12b,22bがなくともインストルメントパネル
本体32に対するエアバッグリッド33の接合強度が確
保されている。尚、開裂溝33aに対応するパッド5の
全幅及び表皮6の一部には開裂用スリット5aが形成さ
れている。
【0029】(実施の形態5)図6(A),(B)は本
発明の車両用内装パネルの実施の形態5をドアトリムに
適用した場合を示す。
【0030】図6(A),(B)において、車両用内装
パネルとしてのドアトリム41は、単層パネルとしての
ドアトリム本体42と、ドアトリム本体42に形成され
たサイドエアバッグ膨出用開口42aを閉成するエアバ
ッグリッド43とを備えている。なお、このドアトリム
本体42の表面とエアバッグリッド43の表面とを上記
実施の形態4と同様にパッド並びに表皮とからなる表層
材で覆ってもよい。
【0031】ドアトリム本体42は、インストルメント
パネル本体2と同様に樹脂の射出形成によって単層に形
成されており、略矩形のエアバッグ膨出用開口42aを
形成している。尚、このエアバッグ膨出用開口42a
は、本実施の形態5では、ドアトリム本体42と一体の
フランジ42bの縁部によって形成されている。また、
ドアトリム本体42の裏面には、エアバッグ膨出用開口
42aを取り巻くようにリブ42cが一体に形成されて
おり、このリブ42cには図示しないエアバッグやイン
フレータ等を内蔵したエアバッグ装置本体4が位置して
いる。なお、符号42eはドアトリム本体42に一体に
形成されたドアアームレストである。
【0032】一方、エアバッグリッド43は、エアバッ
グリッド3と同様に、ドアトリム本体42を所定形状に
射出形成した後、低温脆化特性の良好な熱可塑性エラス
トマーによってエアバッグ膨出用開口42aを閉成する
ようにドアトリム本体42と一体成形されている。
【0033】この際、エアバッグリッド43の裏面に
は、略H字状の開裂溝43aが形成される。また、エア
バッグリッド43の基部はフランジ42bの表裏並びに
フランジ42bの裏面からリブ42cにエラストマーを
跨らせることによって成形後のドアトリム本体42に対
するエアバッグリッド43の接合面積を大きく確保する
ことができる。尚、エラストマーをフランジ42bの裏
面からリブ42cに跨らせて延長部43eを形成するこ
とによってその接合強度をさらに大きく確保することが
できる。
【0034】
【実施例】
(実施例1)図7(A)〜(D)は、本発明の車両用内
装パネルの実施例1を示し、車両用内装パネルとしての
インストルメントパネル1,11,21,31又はドア
トリム41を2層成形の原理によって成形した場合を時
系列で示している。
【0035】尚、この実施例1及び後述する実施例2に
おいて、図5に示すインストルメントパネル31は表層
材7がない状態のものをインストルメントパネル31と
して説明する。また、以下、実施例1〜3及び応用例に
おいて、インストルメントパネル1,11,21,31
並びにドアトリム41を『成形品S』、インストルメン
トパネル本体2,12,22,32並びにドアトリム本
体42を『本体H』、エアバッグリッド3,13,2
3,33,43『リッドR』としてまとめて称する。
【0036】また、本体Hとしては、PP複合材、PC
(ポリカーボネイト)、ABS/PCアロイが利用でき
る。一方、リッドRとしては、TPO(オレフィン系エ
ラストマー)、TPS(スチレン系エラストマー)が、
さらに、TPOでは架橋タイプ、非架橋タイプが、ま
た、TPSではSEBS(スチレン・エチレン・ブチレ
ン・スチレン)、SEPS(スチレン・エチレン・ポリ
プレン・スチレン)、SEBS/TEEE(スチレン・
エチレン・ブチレン・スチレン/エステルアロイ)がそ
れぞれ利用できる。これにより、本体HとリッドRとは
熱溶融による溶着または融着,密着(圧着)により一体
結合または接合が可能である。
【0037】図7(A)〜(D)において、51は軸5
2を中心に回転し且つ両面に成形面を形成した回転型コ
ア、53は回転型コア51に接近(型締)・離反(型
開)可能で且つ回転型コア51の成形面と共同して本体
Hを成形する第1キャビティ、54は第1キャビティ5
3に設けられた樹脂材料供給ノズル、55は回転型コア
51を中心に第1キャビティ53とは反対側に位置して
回転型コア51に接近・離反可能で且つ回転型コア51
の成形型と共同してリッドRを成形する第2キャビテ
ィ、56は第2キャビティ55に設けられた材料供給ノ
ズルである。
【0038】この2層成形の原理によって車両用内装パ
ネルとしての成形品Sを成形するには、図7(A)に示
すように、回転型コア51に対して各キャビティ53,
55を接近させた後、樹脂材料供給ノズル54から樹脂
材料を供給して本体Hを成形する。
【0039】次に、図7(B)に示すように、各キャビ
ティ53,55を回転型コア51から一旦離反させると
共に回転型コア51を軸52を中心に回転させて、本体
Hを反対側に位置させる。
【0040】この状態から、図7(C)に示すように、
各キャビティ53,55を回転型コア51に再び接近さ
せ、樹脂材料供給ノズル54から供給された樹脂材料に
よって回転型コア51と第1キャビティ53とで本体H
を成形すると同時に、材料供給ノズル56から供給され
た低温脆化性を有するエラストマーによって回転型コア
51と第2キャビティ55とでリッドRを本体Hに一体
成形して成形品Sを成形する。
【0041】さらに、図7(D)に示すように、各キャ
ビティ53,55を回転型コア51から離反させた後、
回転型コア51を軸52を中心に回転させることによっ
て成形品Sが脱型し、以下、図7(B)から図7(D)
迄の各工程が順次繰り返される。
【0042】尚、図7(A)〜(D)では、成形品Sを
2層成形の原理によって成形するための説明図であるた
め、実際のインストルメントパネル1,11,21,3
1並びにドアトリム41の形状とは異なる図示となって
いる。また、図面上では成形品が2層構造を呈している
が、実際には図1(B),図3(B),図4(B),図
5(B),図6(B)に示したような構造となる。
【0043】この際、エラストマーをフランジ2b,1
2b,22b,42bの表裏に跨らせる場合には、図7
(B)で示した状態の時にフランジ2b,12b,22
b,42bの裏面側に相当する回転型コア51の部分に
可動駒等のスライド構造を採用してエラストマー侵入用
の隙を形成する。また、貫通孔12dを形成する場合に
は、その孔形状、位置、個数に応じたピンを回転型コア
51に設ける。
【0044】(実施例2)図8(A)〜(C)は、本発
明の車両用内装パネルの実施例2を示し、車両用内装パ
ネルをインサート成形で成形した場合を時系列で示して
いる。
【0045】図8(A),(B)において、61は本体
Hを成形するためのコア、62はそのキャビティ、63
は樹脂材料供給ノズル64から供給された樹脂材料をキ
ャビティ62に送り出すためのスライド金型である。
【0046】また、図8(C)において、65はリッド
Rを成形するためのコア、66はそのキャビティ、67
は低温脆化性を有するエラストマーを供給するための材
料供給ノズルである。
【0047】インサート成形によって成形品Sを成形す
る場合には、先ず、図8(A)に示すように、コア61
とキャビティ62とを型締めし、樹脂材料供給ノズル6
4からスライド金型63を経て供給された樹脂材料によ
って本体Hを成形した後、図8(B)に示すように、コ
ア61、キャビティ62、スライド金型63を夫々離型
しつつコア61のピン61a,61aによって本体Hを
脱型する。
【0048】そして、本体Hのゲートカット並びにコー
ルドランナー脱型を行った後、図8(A),(B)の作
業を繰り返して順次本体Hを成形する。
【0049】一方、このように成形された本体Hは、コ
ア65にセットした後、図8(C)に示すように、コア
65とキャビティ66とを型締めして材料供給ノズル6
7からエラストマーを供給することでリッドRが本体H
と一体の成形品Sが成形される。
【0050】(実施例3)図9(A),(B)は、本発
明の車両用内装パネルの実施例3を示し、表層材7を有
する車両用内装パネルをプレスモールドで成形した場合
を時系列で示している。
【0051】図9(A),(B)において、81はコ
ア、82はキャビティ、83は本体H用の樹脂材料を供
給する樹脂材料供給ノズル、84はリッドR用の低温脆
化性を有するエラストマーを供給する材料供給ノズル、
85,86,87,88は油圧ユニットである。
【0052】予め重畳された表層材7を成形品Sの成形
と同時に一体成形する場合、先ず図9(A)に示すよう
に、表層材7(ラミネート)をコア81とキャビティ8
2との間にセットすると共に、油圧ユニット85,8
6,87,88を開弁した状態で各ノズル83,84か
ら各材料を所定量供給する。
【0053】次に、図9(B)に示すように、油圧ユニ
ット85,86,87,88を閉弁すると共に、コア8
1を下降させて型締めして本体H並びにリッドRを同時
に一体成形する。
【0054】(応用例)図10(A)〜(C)は、本発
明の車両用内装パネルの応用例を示し、実施例1,2で
成形した成形品Sに表層材7を成形する場合を示してい
る。
【0055】図10(A),(B)において、81はコ
ア、82はキャビティ、83はコア81をキャビティ8
2に回転可能に連結するヒンジ、84はコア81の表面
に作用してコア81にセットされた成形品Sをコア81
側に吸着するバキュームポンプ、89は発泡体射出ノズ
ルである。
【0056】上述した実施例1,2で成形された成形品
Sに表層材7を設ける場合には、図10(A)に示すよ
うに、実施例1,2で示した成形品Sをコア81にセッ
トした状態でバキュームポンプ84の吸引作用により成
形品Sをコア81に吸着すると共に表皮6をキャビティ
82にセットした後、発泡体噴射ノズル89から発泡樹
脂材料を表皮6(表皮6の裏面)に所定量供給する。
【0057】次に、図10(B)に示すように、コア8
1を回転させて型締めして表皮6に供給された発泡樹脂
材料を満遍なく広げてパッド5を成形する。
【0058】尚、図10(C)に示すように、図10
(A)の状態のときに発泡体射出ノズル85から発泡樹
脂材料を供給せずに型締めし、成形品Sと表皮6との間
に発泡体噴射ノズル86から発泡樹脂材料を供給してパ
ッド5を成形してもよい。この図10(C)において、
発泡体噴射ノズル86以外の構成は図10(A)に示し
た構成と同一であるため同一の符号を付してその説明を
省略する。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用内
装パネルにあっては、所定形状を呈する樹脂性の単層パ
ネルにエアバッグ膨出用開口が形成され、前記単層パネ
ルに一体成形され且つ低温脆化特性の良好な熱可塑性エ
ラストマーからなるエアバッグリッドによって前記エア
バッグ膨出用開口が閉成されていることにより、組み付
け作業を不要とすることができるばかりでなく、隙間管
理や建付管理を不要とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係わる車両用内装パネ
ルを示し、(A)は要部の拡大正面図、(B)は要部の
拡大縦断面図である。
【図2】同じく、インストルメントパネルの斜視図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態2に係わる車両用内装パネ
ルを示し、(A)は要部の拡大正面図、(B)は要部の
拡大縦断面図である。
【図4】本発明の実施の形態3に係わる車両用内装パネ
ルを示し、(A)は要部の拡大正面図、(B)は要部の
拡大縦断面図である。
【図5】本発明の実施の形態4に係わる車両用内装パネ
ルを示し、(A)は要部の拡大正面図、(B)は要部の
拡大縦断面図である。
【図6】本発明の実施の形態5に係わる車両用内装パネ
ルを示し、(A)はドアトリムの斜視図、(B)は要部
の拡大縦断面図である。
【図7】本発明の車両用内装パネルの実施例1を示し、
(A)〜(D)は車両用内装パネルを2層成形で成形し
た場合を時系列で示す説明図である。
【図8】本発明の車両用内装パネルの実施例2を示し、
(A)〜(C)は車両用内装パネルをインサート成形で
成形した場合を時系列で示す説明図である。
【図9】本発明の車両用内装パネルの実施例3を示し、
(A),(B)は車両用内装パネルをプレスモールドで
成形した場合を時系列で示す説明図である。
【図10】本発明の車両用内装パネルの応用例を示し、
(A)〜(C)は車両用内装パネルに表層材を発泡成形
する場合を示す説明図である。
【符号の説明】
1…インストルメントパネル(車両用内装パネル) 2…インストルメントパネル本体(単層パネル) 2a…エアバッグ膨出用開口 3…エアバッグリッド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定形状を呈する樹脂性の単層パネルにエ
    アバッグ膨出用開口が形成され、前記単層パネルに一体
    成形され且つ低温脆化特性の良好な熱可塑性エラストマ
    ーからなるエアバッグリッドによって前記エアバッグ膨
    出用開口が閉成されていることを特徴とする車両用内装
    パネル。
  2. 【請求項2】前記エアバッグ膨出用開口の開口縁部にフ
    ランジが一体成形され、該フランジの表裏に前記エラス
    トマーが跨っていることを特徴とする請求項1に記載の
    車両用内装パネル。
  3. 【請求項3】前記フランジに貫通孔が形成され、該貫通
    孔に前記エラストマーが侵入していることを特徴とする
    請求項2に記載の車両用内装パネル。
  4. 【請求項4】前記単層パネルの裏面に前記エアバッグ膨
    出用開口を取り巻くようにリブが一体形成され、該リブ
    の内壁面に前記エラストマーが跨っていることを特徴と
    する請求項1乃至請求項3に記載の車両用内装パネル。
  5. 【請求項5】前記単層パネルと前記エアバッグリッドの
    各表面に表層材が一体に設けられていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4に記載の車両用内装パネル。
  6. 【請求項6】エアバッグ膨出用開口を有する単層パネル
    が樹脂の射出成形によって所定形状に形成され、前記エ
    アバッグ膨出用開口を閉成するエアバッグリッドが低温
    脆化特性の良好な熱可塑性エラストマーによって前記単
    層パネルに一体成形されることを特徴とする車両用内装
    パネルの成形方法。
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