JPH1076129A - ガス分離装置 - Google Patents

ガス分離装置

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JPH1076129A
JPH1076129A JP8233099A JP23309996A JPH1076129A JP H1076129 A JPH1076129 A JP H1076129A JP 8233099 A JP8233099 A JP 8233099A JP 23309996 A JP23309996 A JP 23309996A JP H1076129 A JPH1076129 A JP H1076129A
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JP
Japan
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gas
blower
air
heat exchanger
separation device
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Withdrawn
Application number
JP8233099A
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English (en)
Inventor
Kazuaki Oshima
一晃 大嶋
Masabumi Kawashima
正文 川島
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、物理吸着法の圧力スイング吸着法
によるガス分離装置において、原料ガス温度の変化に伴
う吸着剤反応温度の変化と原料ガス量の変化による性能
低下を防止可能に構成したガス分離装置を提供する。 【解決手段】 空気から窒素ガス,二酸化炭素ガス及び
水蒸気を吸着する吸着剤を充填した吸着塔5に原料空気
ブロワ2で空気を送り塔頂から93%近くの濃度の酸素
ガスを得る。原料空気ブロワ2の上流に、ブロワ入口温
度をほぼ一定に保つ為の熱交換器1を設けてある。これ
により大気温度の変化に拘らず性能を一定に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸着剤を容器内に
充填し、空気等の多成分ガスを含む混合ガスを所定の圧
力で導入し、特定のガスを前記吸着剤に吸着させ、難吸
着ガスを放出して分離し、吸着された易吸着ガスは、所
定の圧力迄減圧して回収あるいは排出する物理吸着法
(PSA法)を用いた、ガス分離装置に関する。
【0002】なお、本発明は、吸着を大気圧付近の圧力
で行い真空状態で吸着ガスの離脱を行わせる圧力スイン
グ法(VPSA装置)を用いたガス分離装置をも含んで
いる。
【0003】
【従来の技術】従来の技術によるガス分離装置の一例と
して空気分離装置のシステム図を図5に、大気温度によ
るVPSA装置の性能を図6に示してある。従来は、図
5に示すように原料空気をブロワで昇圧した後、直接吸
着塔に導入するため、図6に示すように夏期等に大気温
度が上昇するとVPSA装置の性能が低下する現象が生
じていた。
【0004】これは、第1に大気温度の上昇に伴ない吸
着塔内に充填されている吸着剤の温度が上昇し、吸着能
力が低下して、分離効率が悪化することにより製造する
酸素量が低下するためであり、第2には、昇圧ブロワ入
口に供給される空気の密度が温度の上昇とともに低下
し、ブロワ吐出圧力(吸着圧力)の低下と供給空気量の
減少を補うため、あらかじめブロワの容量を上げておく
必要があり従って所要動力が増加するからである。
【0005】従来は、上記問題点の対策として、夏期高
温となる温暖な地域に本装置を納入する場合には、図7
に示すように、原料ガスブロワの原料空気出口にアフタ
ークーラを設けて、吸着塔入口温度が高くなるのを制御
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】大気温度が上昇した場
合、ブロワ吐出圧力すなわち吸着圧力が低下すると共に
ブロワ入口に吸引される実空気量は減少するため、ブロ
ワ出口にアフタークーラを設けてもこの吸着圧力の低下
と原料空気の不足を補うことは出来ず、図6に示す性能
の低下を甘受せざるを得なかった。
【0007】例えば図7において、原料空気温度が20
℃の場合、原料空気ブロワ出口温度が30〜40℃迄昇
温されアフタークーラで20℃に冷却されている時のブ
ロワ入口空気量を100とすると、同一のブロワ容量で
大気温度が35℃迄上昇した場合、ブロワ出口温度は4
5〜55℃迄昇温される。
【0008】そのため、大気温度が35℃迄上昇した場
合はアフタークーラで20℃に冷却されている時のブロ
ワ入口空気量が減少し、原料空気不足により酸素製造量
が93%に減少する。従って、酸素製造量当たりの所要
動力は7%増加する等の性能が低下する問題を生じる
(図6参照)。
【0009】本発明は、物理吸着法の圧力スイング吸着
法によるガス分離装置において、原料ガス温度の変化に
伴う吸着剤反応温度の変化と原料ガス量の変化による性
能低下を防止可能に構成したガス分離装置を提供するこ
とを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、物理吸着法の
圧力スイング吸着法によるガス分離装置における前記課
題を解決するため、原料の混合ガスを加圧導入するため
の原料ガスブロワの上流にブロワ入口温度をほぼ一定に
保つ為の熱交換器を設けた構成を採用する。
【0011】本発明によるガス分離装置で採用する熱交
換器の冷熱には、種々のものを使用してよいがその例と
しては蒸発潜熱を利用した冷凍機であってもよいし、或
いはそれに代えて液化天然ガス受入基地のLNG蒸発冷
熱や、発電所夜間余剰電力利用の氷製造蓄熱装置等の冷
熱を利用してもよい。
【0012】このように構成した本発明によるガス分離
装置では、原料ガスブロワ入口に熱交換器を設けてブロ
ワ入口温度を制御することにより、原料ガスの温度変化
に拘らず吸着剤反応温度の変化と原料ガス量の変化を生
じさせることなく同一の性能を確保することができる。
【0013】例えば空気分離の場合、大気温度が季節に
よって0℃〜38℃迄変化しても、ブロワ入口の熱交換
器によって空気を冷却することによりブロワ入口温度を
最高20℃に制限することが出来、物理吸着法による空
気分離装置の吸着塔に供給される空気量と温度が所定値
以内に抑えられ性能の低下が改善される。
【0014】なお、本発明によるガス分離装置には、前
記した熱交換器に加え、必要に応じて水滴等の凝縮ガス
を分離するドレンセパレータとを併せ設けた構成として
よい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるガス分離装置
を図1〜図4に示した実施の形態による装置に基づいて
具体的に説明する。なお以下の実施の形態は、空気から
酸素ガスを分離する空気分離装置に本発明を適用したも
のである。
【0016】本実施形態による空気分離装置(PSA装
置)のシステム図を示す図1において、1は熱交換器、
2は原料空気ブロワを示し、3はエアフィルタ、4はサ
クションサイレンサである。5は吸着塔、6は吸着塔5
内を減圧する真空ポンプで7はサイレンサである。吸着
塔5には、アルミノシリケートを基本としてアルカリ金
属を担持させた合成ゼオライト等の吸着剤が充填されて
いる。
【0017】図1に示した構成の空気分離装置におい
て、原料空気はエアフィルタ3,サクションサイレンサ
4を通過し、原料空気ブロワ2の入口に設けられた熱交
換器1で、20℃以下の所定温度まで冷却され、ここで
凝縮された空気中の水分をドレンとして排出後、原料空
気ブロワ2に導入され、500mmH2O から5000mmH2
O の大気圧付近の圧力迄昇圧されて、吸着塔5に導入さ
れる。
【0018】吸着塔5では主として空気中の窒素ガス
と、微少存在する二酸化炭素ガス及び水蒸気が吸着さ
れ、塔頂より93%近くの濃度の酸素ガスが放出され
る。
【0019】吸着された窒素ガス,二酸化炭素ガスおよ
び水蒸気は、吸着塔5を0.2〜0.35ata 付近の真
空圧力迄、真空ポンプ6によって減圧することによって
排出され、吸着塔5内に充填してある吸着剤を再生す
る。
【0020】このシステムでは原料空気ブロワの入口空
気温度が20℃を越えた場合に、常に20℃付近に制御
されるよう、10℃〜15℃の冷却水あるいはチラー水
が通過する熱交換器1が設けられている。
【0021】またこの熱交換器1内を通過する空気側の
圧力損失は、図7に示すように原料空気ブロワ出口に追
設されるアフタークーラの圧力損失以下になるよう設計
され、圧力損失の増加による電力の増加がないよう考慮
されている。次に、本発明のガス分離装置において原料
ガスブロワの上流に設けられる熱交換器の構成例につい
て説明する。
【0022】まず、図2に示す原料ガス冷却用チラーシ
ステム(その1)について説明する。図2において、1
2は原料ガスブロワで、この原料ガスブロワ12の上流
には原料ガスブロワ入口熱交換器11が設けられてい
る。
【0023】原料ガスブロワ入口熱交換器11には、冷
水(チラー水)製造システムで得られた10℃〜15℃
のチラー水が導かれる。冷水(チラー水)製造システム
では、冷凍機13の冷媒が導かれるチラー水熱交換器1
4で前記した10℃〜15℃のチラー水がつくられる。
【0024】次に図3に示す原料ガス冷却システム(そ
の2)について説明する。この図3のシステムでは、原
料ガスブロワ12の上流に設けられる原料ガスブロワ入
口熱交換器21には揚水ポンプ20で汲み上げられた地
下水又は井戸水21が導かれる。
【0025】一般にプラント冷却水として年間を通じて
15℃〜17℃の井戸水や地下水を用いている工場で
は、この水がそのまま本システムにおける原料ガスブロ
ワ入口のガス冷却用冷媒として用いる事ができる。
【0026】次に、図4に示した原料ガス冷却システム
(その3)について説明する。図4に示したシステムで
は、原料ガスブロワ12の上流に設けられた原料ガスブ
ロワ入口熱交換器31にプラント冷媒が導かれている。
この例は、物理吸着法によるPSA式ガス分離装置が設
置されているプラントの冷水システムの冷水を利用する
やり方である。
【0027】第1が液化天然ガス(LNG)の受入供給
基地の近傍に設置され、LNGの蒸発冷熱を冷水として
回収利用できる場合で、そのLNG蒸発冷熱を回収した
冷水を冷媒として用いる。
【0028】第2が安価な夜間電力を用いて夜間に氷製
造蓄熱をしておき、昼間の大気温度が高温になった時に
冷熱を利用するシステムが設けられたプラントから冷水
を得、それを冷媒として用いる場合である。
【0029】第3が液体窒素あるいは液体酸素が貯えら
れたコールドエバポレータ(CE)があり、この蒸発冷
熱を冷媒として利用できる場合である。
【0030】大気の温度ベースで、蒸発潜熱を利用して
冷却する冷却塔(クーリングタワー)は、大気温度より
数℃低い温度迄しか冷却することが出来ないので、夏期
25℃〜35℃に迄上昇する大気を20℃迄冷却するに
は適さないのに対し、前記したその1からその3の原料
ガス冷却用チラーシステムは本発明のガス分離装置で用
いる熱交換器として好適である。
【0031】以上、本発明を図示した実施形態に基づい
て具体的に説明したが、本発明がこれらの実施形態に限
定されず特許請求の範囲に示す本発明の範囲内で、その
具体的構造、構成に種々の変更を加えてよいことはいう
までもない。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるガス
分離装置では、原料の混合ガスを加圧導入するための原
料ガスブロワの上流にブロワ入口温度をほぼ一定に保つ
為の熱交換器を設けて空気等の原料ガス温度を所定値以
内に制御する事により、原料ガス温度が変化しても性能
低下を起こさない。
【0033】すなわち、従来は夏期等の35℃大気温度
条件で図6に示されるように濃度が93%から90%
に、あるいは所要電力が5〜7%上昇していたのに対
し、本発明によれば季節変動に関係なく常に20℃レベ
ルの大気温度における性能に改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態によるVPSA装置のシ
ステム図。
【図2】本発明のガス分離装置に用いる熱交換器の一例
としての原料ガス冷却用チラーシステム(その1)の構
成図。
【図3】本発明のガス分離装置に用いる熱交換器の一例
としての原料ガス冷却用チラーシステム(その2)の構
成図。
【図4】本発明のガス分離装置に用いる熱交換器の一例
としての原料ガス冷却用チラーシステム(その3)の構
成図。
【図5】従来のPSA装置のシステム図。
【図6】大気温度条件によるVPSA装置の性能への影
響を示すVPSA性能図。
【図7】従来の原料空気ブロワ用アフタークーラを設け
た空気分離装置のシステム図。
【符号の説明】
1,11,21,31 熱交換器 2,12 原料空気ブロワ 3 エアフィルタ 4 サクションサイレンサ 5 吸着塔 6 真空ポンプ 7 サイレンサ 13 冷凍機 14 チラー水熱交換器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミノシリケートを基本としてアルカ
    リ金属を担持させた合成ゼオライト等の吸着剤を容器内
    に充填し、空気等の多成分ガスを含む混合ガスを所定の
    圧力で導入し、特定のガスを前記吸着剤に吸着させ、難
    吸着ガスを放出して分離し、前記吸着剤に吸着された易
    吸着ガスは、所定の圧力迄減圧して回収あるいは排出す
    る物理吸着法(PSA法)を用いた、ガス分離装置にお
    いて、原料の混合ガスを加圧導入するための原料ガスブ
    ロワの上流に、ブロワ入口温度をほぼ一定に保つ為の熱
    交換器を設けたことを特徴とするガス分離装置。
JP8233099A 1996-09-03 1996-09-03 ガス分離装置 Withdrawn JPH1076129A (ja)

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JP8233099A JPH1076129A (ja) 1996-09-03 1996-09-03 ガス分離装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007069148A (ja) * 2005-09-08 2007-03-22 Teruo Kobayashi 低濃度酸素発生装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20031104