JPH1076095A - 全自動洗濯機用のサスペンション支持部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サスペンション支持部材の垂れ及び破損を防
止可能なサスペンション支持部材を提供する。 【解決手段】 サスペンションのハンガーピボットが取
り付けられる受け部と、前記受け部の上端の側面に形成
されて洗濯機の本体の上端と結合される結合部と、前記
受け部の下端の側面に形成されて前記洗濯機の本体の側
面部の内側に緊密に接触し変形を防止する支持部とを備
えた全自動洗濯機用のサスペンション支持部材。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、全自動洗濯機用の
サスペンション支持部材(Suspension supportingmember
for a automatic washing machine)に係り、より詳細
には全自動洗濯機用の、本体の上端に設けられてサスペ
ンションを支持する支持部材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、全自動洗濯機は、本体と、前記
本体内に回転可能な状態で据え付けられる外槽及び内槽
（洗濯槽）と、前記内槽中に設けられる洗濯翼と、前記
洗濯翼を回転させるモータと、等を備えている。そし
て、前記外槽及び内槽はサスペンションによってつり下
げられた状態のまま支持される。すなわち、サスペンシ
ョンは、外槽と本体との間に設けられ、外槽及び内槽を
支持する機能を有する。

【０００３】以下、従来の全自動洗濯機用のサスペンシ
ョンを図１及び図２により説明する。

【０００４】図１は全自動洗濯機用のサスペンションが
本体に結合した状態を示す縦断面図であり、図２はサス
ペンション支持部材が本体に結合した状態を示す斜視図
である。

【０００５】外槽１６の外面下部にはスナバベース(snu
bber base)２６が設けられ、本体１０の上端の各エッジ
部にはサスペンション支持部材４０が設けられる。そし
て、前記スナバベース２６と前記サスペンション支持部
材４０との間を外槽１６及び内槽１８を支持するサスペ
ンションが連結し、前記サスペンションはハンガー２０
とダンピング機構とを備えている。

【０００６】それぞれの構成要素を以下に詳細に説明す
る。

【０００７】前記ハンガー２０は、スナババー２２と、
前記スナババー２２の上部に結合されたハンガーピボッ
ト２４とを有し、前記ハンガーピボット２４がサスペン
ション支持部材４０に連結される。

【０００８】そして、前記ダンピング機構は、スナバベ
ース２６の底面に取り付けられたダンピングスプリング
キャップ(damping spring cap)３２と、前記ダンピング
スプリングキャップ３２の内部に設けられたダンピング
スプリング３０とを備えている。勿論、前記ダンピング
スプリング３０は、前記スナババー２２の下端により貫
通された状態で備え付けられて振動を吸収緩和する機能
を有する。

【０００９】従来のサスペンション支持部材を図１によ
り詳細に説明する。

【００１０】サスペンション支持部材４０は、ハンガー
ピボット２４が取り付けられる受け部４４と、前記受け
部４４の上端の側面を延長して本体１０の上面部１４に
結合させた結合部４２とを有する。そして、前記サスペ
ンション支持部材４０は、通常、鋼材を使用して制作さ
れ、洗濯機の本体１０の上面部１４に溶接或いはかしめ
或いはＺベンディング等により結合される。

【００１１】外槽１６、内槽１８、洗濯水、洗濯物等、
つまり本体を除いた洗濯機の全てはサスペンションを介
してサスペンション支持部材によって支持される。ま
た、洗濯機の動作時にモータ（図示せず）によって発生
される振動は前記サスペンションのダンピングスプリン
グ３０でいくらか吸収される。

【００１２】しかし、前述の従来の全自動洗濯機用のサ
スペンション支持部材においては以下の問題点があっ
た。

【００１３】第１、サスペンション支持部材４０の強度
が充分でないため、サスペンション支持部材４０が垂れ
てしまう等の変形が生じるという問題点があった。又、
洗濯機の本体１０とサスペンション支持部材４０との結
合部位が破損されて洗濯機の使用寿命を短縮させるとい
う問題点があった。

【００１４】第２、サスペンション支持部材４０と本体
１０との接続は溶接等で行われるため、溶接機等の作業
機械を必要とする。よって、作業が煩わしく、製造コス
トが上昇するという問題点があった。

【００１５】第３、溶接等の作業品質は作業者の技術に
大きく左右されるため、品質の均一性が得がたいという
問題点があった。

【００１６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、
サスペンション支持部材の垂れ及び破損を防止可能なサ
スペンション支持部材を提供することにある。

【００１７】本発明の他の目的は、洗濯機の動作時に発
生する振動を吸収緩和可能なサスペンション支持部材を
提供することにある。

【００１８】本発明の更に他の目的は、サスペンション
支持部材と本体との接続を簡略化することで洗濯機の生
産原価を低減し、また、製品の品質の均一性を得られる
サスペンション支持部材を提供することにある。

【００１９】

【課題を解決するための手段】本発明の全自動洗濯機用
のサスペンション指示部材は、サスペンションのハンガ
ーピボットが取り付けられる受け部と、前記受け部の上
端の側面に形成され、洗濯機の本体の上端に結合される
結合部と、前記受け部の下端の側面に形成され、前記洗
濯機の本体の側面部の内側に緊密に接触し変形を防止す
る支持部とを備えており、これにより上記目的が達成さ
れる。

【００２０】ある実施形態においては、前記サスペンシ
ョン支持部材の結合部は、ねじ結合のための多数の貫通
孔と、下側に形成される多数の突出部とを有してもよ
い。

【００２１】ある実施形態においては、前記支持部の一
端と、前記洗濯機の本体の側面部との間には、振動を吸
収緩和することのできる緩衝部材が緊密に設けられても
よい。

【００２２】ある実施形態においては、前記サスペンシ
ョン支持部材は、プラスティックを射出成形したもので
あってもよい。

【００２３】ある実施形態においては、射出成形時に前
記結合部が変形するのを防止するために、前記結合部と
前記受け部との遷移部位から上側へ補助リブを突出させ
て形成してもよい。

【００２４】上記の目的を達成するために、本発明は、
サスペンションのハンガーピボットが取り付けられる受
け部と、前記受け部の上端の側面に形成されて洗濯機の
本体の上端に結合される結合部と、前記受け部の下端の
側面に形成されて前記洗濯機の本体の側面部の内側に緊
密に接触し変形を防止する支持部とを備えた全自動洗濯
機用のサスペンション支持部材を提供する。

【００２５】そして、前記サスペンション支持部材の結
合部と前記洗濯機の本体とは螺合されるのが好ましく、
この際、前記結合部の下側には多数の突出部が形成され
るのが好ましい。また、前記支持部の一端と本体の側面
部との間には振動を吸収緩和可能な緩衝部材が緊密に設
けられるのがより好ましい。一方、前記サスペンション
支持部材はプラスティックを射出成形したものであるの
が好ましく、この場合にプラスティックの冷却に際し
て、前記サスペンション支持部材の結合部での冷却速度
の差による変形の発生を防止するために、前記結合部と
前記受け部との遷移部位から上側へ補助リブを突出させ
て形成するのがより好ましい。

【００２６】

【発明の実施の形態】以下、上記の目的を具体的に実現
できる本発明の好ましい実施例を添付図面により説明す
る。

【００２７】図３は本発明の実施の形態を示す断面図で
あり、図４は本発明の実施の形態を示す平面図である。
これを参照して本発明の全自動洗濯機用のサスペンショ
ン支持部材を以下に説明する。従来と同様な構成要素は
同符号を付け、これについての説明を省略する。

【００２８】サスペンション支持部材１００は、大き
く、ハンガーピボット２４が結合される受け部１２０
と、前記受け部１２０の上端の側面に形成される結合部
１１０と、前記受け部１２０の下端の側面に形成される
支持部１３０とを備えている。

【００２９】それぞれの構成要素を以下に詳細に説明す
る。

【００３０】前記結合部１１０にはねじ１１４が貫通す
る多数の組立孔が形成され、底面には多数の突出部１１
２が形成される。勿論、本体１０の上面部１４には前記
組立孔に対応する他の組立孔及び前記突出部１１２が挿
入される凹部が形成される。

【００３１】上記支持部１３０は、ほぼ前記本体１０の
側面部１２と平行に形成される多数の縦支持部１３２
と、強度を補強するために前記縦支持部１３２間に形成
されるリブ１３４とからなる。一方、前記支持部１３０
の一端と、本体１０の側面部１２の内面との間には、洗
濯機の作動時に発生する振動を吸収するためにゴムやフ
ォーム材等からなる緩衝部材１６０が緊密に設けられ
る。

【００３２】

【発明の効果】上記のような本発明の機能及び効果を以
下に説明する。

【００３３】本体１０とサスペンション支持部材１００
との結合時に、一旦、前記サスペンション支持部材１０
０の突出部１１２が本体１０の凹部に挿入結合されるた
め、正確な結合位置を得られる。更に、洗濯機の本体１
０とサスペンション支持部材１００とがねじ１１４によ
って最終的に結合されるため、本発明によれば、結合作
業が簡単であり、且つ溶接等の従来の結合方法に比べて
作業性が向上するという利点がある。そして、サスペン
ション支持部材１４０の垂れ等の変形を支持部１３０に
より効果的に防止でき、また、洗濯機の作動時に発生す
る振動を緩衝部材１６０で効果的に吸収できる。よっ
て、洗濯機の使用寿命を延長させ、緩衝部材１６０が振
動を吸収緩和して騒音を低減させ、本体１０が損傷する
ことを防止することができる。

【００３４】一方、本発明によれば、サスペンション支
持部材１００の垂れに対する抵抗が支持部１３０により
増加されるため、サスペンション支持部材１００を、従
来の鋼材の代わりに、プラスティックを使用して射出成
形で制作可能である。ところが、射出成形時にサスペン
ション支持部材１００の各部分の冷却速度は差があり、
これにより各部分の収縮率が異なるため、結合部１１０
が上方に撓みやすい。なぜならば、受け部１２０と結合
部１１０との遷移部位の外側が内側より速く冷却するか
らである。このような変形が生じたサスペンション支持
部材１００をそのまま本体１０に結合すると、サスペン
ション支持部材１００と本体１０との間に隙間が発生す
る恐れがあるため、これを防止する必要がある。これを
解決するために、本発明は、受け部１２０と結合部１１
０との遷移部位から上側へ補助リブ１５０を形成させる
ことにより冷却時の変形を防止した。これにより、本発
明は、本体１０と結合部１１０との間に隙間が生じるこ
とを防止できるため、サスペンション支持部材１００を
本体１０に堅く結合させうる。

【００３５】上記において本発明は一実施例だけを述べ
たが、添付した請求範囲から明らかなように、本発明の
属する分野の通常の知識を有する者によって変形可能で
あり、このような変形は本発明の範囲に属することが分
かる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の全自動洗濯機用のサスペンションを示す
縦断面図。

【図２】従来の全自動洗濯機用のサスペンション支持部
材の結合状態を示す斜視図。

【図３】本発明の全自動洗濯機用のサスペンション支持
部材を示す縦断面図。

【図４】本発明の全自動洗濯機用のサスペンション支持
部材を示す平面図。

【符号の説明】

１０ 本体 １２ 側面部 １４ 上面部 １６ 外槽(outer tube) １８ 内槽(inner tube) ２０ ハンガー ２２ スナババー ２４ ハンガーピボット ２６ スナバベース ３０ ダンピングスプリング ３２ ダンピングスプリングキャップ １６０ 緩衝部材 １００ サスペンション支持部材 １１０ 結合部 １１２ 突出部 １１４ ねじ １２０ 受け部 １３０ 支持部 １５０ 補助リブ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金 永坤 大韓民國 慶▲尚▼南▲道▼ 昌原市 思 波政洞 土月成員エイピーティー． 102 −810

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 サスペンションのハンガーピボットが取
   り付けられる受け部と、 前記受け部の上端の側面に形成され、洗濯機の本体の上
   端に結合される結合部と、 前記受け部の下端の側面に形成され、前記洗濯機の本体
   の側面部の内側に緊密に接触し変形を防止する支持部
   と、を備えた全自動洗濯機用のサスペンション支持部
   材。
2. 【請求項２】 前記サスペンション支持部材の結合部
   は、ねじ結合のための多数の貫通孔と、下側に形成され
   る多数の突出部とを有することを特徴とする請求項１に
   記載の全自動洗濯機用のサスペンション支持部材。
3. 【請求項３】 前記支持部の一端と、前記洗濯機の本体
   の側面部との間には、振動を吸収緩和することのできる
   緩衝部材が緊密に設けられることを特徴とする請求項１
   に記載の全自動洗濯機用のサスペンション支持部材。
4. 【請求項４】 前記サスペンション支持部材は、プラス
   ティックを射出成形したものであることを特徴とする請
   求項１又は２に記載の全自動洗濯機用のサスペンション
   支持部材。
5. 【請求項５】 射出成形時に前記結合部が変形するのを
   防止するために、前記結合部と前記受け部との遷移部位
   から上側へ補助リブを突出させて形成することを特徴と
   する請求項４に記載の全自動洗濯機用のサスペンション
   支持部材。