JPH1076018A - 医療用荷電粒子照射装置 - Google Patents
医療用荷電粒子照射装置Info
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- JPH1076018A JPH1076018A JP8233084A JP23308496A JPH1076018A JP H1076018 A JPH1076018 A JP H1076018A JP 8233084 A JP8233084 A JP 8233084A JP 23308496 A JP23308496 A JP 23308496A JP H1076018 A JPH1076018 A JP H1076018A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 荷電粒子ビームを患部に照射するときの患部
位置の位置決めを高精度に行う。 【解決手段】 治療台7に載置された患者6の患部に照
射する治療用荷電粒子ビーム5の照射位置を制御するビ
ーム偏向手段2,3を有する荷電粒子ビーム照射手段1
を備える医療用荷電粒子照射装置において、照射する荷
電粒子ビームのエネルギーを該荷電粒子ビームが前記患
者及び治療台を透過するまで高め、このエネルギーを高
めた荷電粒子ビームの照射位置をビーム偏向手段2,3
を制御することで走査し患者6及び治療台7を透過した
荷電粒子ビームをモニタ装置8やエネルギー測定装置9
等で計測し、患者6の患部位置のデータを求める。そし
て、この求めた患部位置に治療用の荷電粒子ビームを照
射する。これにより、位置決め用のX線照射装置が不要
となり、また、荷電粒子ビームを用いた画像で高精度の
位置決めが可能となる。
位置の位置決めを高精度に行う。 【解決手段】 治療台7に載置された患者6の患部に照
射する治療用荷電粒子ビーム5の照射位置を制御するビ
ーム偏向手段2,3を有する荷電粒子ビーム照射手段1
を備える医療用荷電粒子照射装置において、照射する荷
電粒子ビームのエネルギーを該荷電粒子ビームが前記患
者及び治療台を透過するまで高め、このエネルギーを高
めた荷電粒子ビームの照射位置をビーム偏向手段2,3
を制御することで走査し患者6及び治療台7を透過した
荷電粒子ビームをモニタ装置8やエネルギー測定装置9
等で計測し、患者6の患部位置のデータを求める。そし
て、この求めた患部位置に治療用の荷電粒子ビームを照
射する。これにより、位置決め用のX線照射装置が不要
となり、また、荷電粒子ビームを用いた画像で高精度の
位置決めが可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医療用荷電粒子照射
装置に係り、特に、装置の小型化を図ると共に患者の位
置決めを的確に行うのに好適な医療用荷電粒子照射装置
に関する。
装置に係り、特に、装置の小型化を図ると共に患者の位
置決めを的確に行うのに好適な医療用荷電粒子照射装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用荷電粒子照射装置において、従来
から患者の位置決めは、「重粒子線がん治療装置HIM
ACと臨床試行」(原子力工業第40巻第11号、26
頁)に記載されているように、患者を治療台にセットし
た後、直角2方向からX線を照射し、イメージインテン
シファイァからの画像から、治療計画時のセッティング
とのズレを3次元的に計算し、これを治療台の動きで修
正していた。また、X線による画像では、内臓等の患部
の詳細な様子を判定しずらいため、骨などの位置を基に
し、患部位置を照射中心に合わせている。
から患者の位置決めは、「重粒子線がん治療装置HIM
ACと臨床試行」(原子力工業第40巻第11号、26
頁)に記載されているように、患者を治療台にセットし
た後、直角2方向からX線を照射し、イメージインテン
シファイァからの画像から、治療計画時のセッティング
とのズレを3次元的に計算し、これを治療台の動きで修
正していた。また、X線による画像では、内臓等の患部
の詳細な様子を判定しずらいため、骨などの位置を基に
し、患部位置を照射中心に合わせている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、患
者の位置決めを行う必要上、医療用荷電粒子照射装置内
にX線照射装置を配置しなければならないため、照射装
置が大型化するという問題がある。また、患者の位置決
めに時間がかかり治療時間が長くなるという問題もあ
る。更に、治療台として、3軸の平行移動,3軸の回転
が可能で、且つ、精密な位置決めが可能な治療台が必要
となり、コストを引き上げるという問題もある。
者の位置決めを行う必要上、医療用荷電粒子照射装置内
にX線照射装置を配置しなければならないため、照射装
置が大型化するという問題がある。また、患者の位置決
めに時間がかかり治療時間が長くなるという問題もあ
る。更に、治療台として、3軸の平行移動,3軸の回転
が可能で、且つ、精密な位置決めが可能な治療台が必要
となり、コストを引き上げるという問題もある。
【0004】本発明の目的は、X線照射装置を用いずに
患者の位置決めを可能とすることで装置の小型化を図
り、しかも、短時間に的確に低コストで治療を行うこと
のできる医療用荷電粒子照射装置を提供することにあ
る。
患者の位置決めを可能とすることで装置の小型化を図
り、しかも、短時間に的確に低コストで治療を行うこと
のできる医療用荷電粒子照射装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、治療用の荷
電粒子ビームのエネルギーを患者位置決め時に高める手
段を設け、患者に照射しビームを透過させそのエネルギ
ーを測定することにより、X線より患部の鮮明な画像を
得、この患部の画像より患部位置を特定し、患部位置情
報を基にビームを患部のみに照射することで、達成され
る。
電粒子ビームのエネルギーを患者位置決め時に高める手
段を設け、患者に照射しビームを透過させそのエネルギ
ーを測定することにより、X線より患部の鮮明な画像を
得、この患部の画像より患部位置を特定し、患部位置情
報を基にビームを患部のみに照射することで、達成され
る。
【0006】治療用ビームを患部位置の特定のためにも
使用することで、照射部にX線照射装置を設ける必要が
なくなり、照射部を小型化できる。また、得られた画像
を基に患部位置を特定して治療用ビームを照射するた
め、位置決めに高い精度を必要とせず、位置決め時間を
短縮でき、治療時間を短縮することができる。また、治
療台の位置合わせに高い精度を必要としないため、治療
台のコストを下げることも可能となる。
使用することで、照射部にX線照射装置を設ける必要が
なくなり、照射部を小型化できる。また、得られた画像
を基に患部位置を特定して治療用ビームを照射するた
め、位置決めに高い精度を必要とせず、位置決め時間を
短縮でき、治療時間を短縮することができる。また、治
療台の位置合わせに高い精度を必要としないため、治療
台のコストを下げることも可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の第一の実施形態に
係る医療用荷電粒子照射装置の構成図であり、図2は、
この荷電粒子照射装置の制御方法を示したフロチャート
である。設定された励磁量に応じて電磁石電源制御装置
20により電磁石電源21を制御し、走査用電磁石2と
走査用電磁石3を励磁する。そして、患者6及び治療台
7を十分透過するエネルギーまで高めた荷電粒子ビーム
4を、照射装置1に入射する。荷電粒子ビーム4のこの
エネルギーは、陽子の場合は270MeV程度であり、
患者に照射する荷電粒子ビーム5の位置決めは、走査用
電磁石2と走査用電磁石3によりビームに与える偏向量
すなわち各電磁石2,3に発生させる磁場の大きさによ
り指定する。尚、走査用電磁石2,3を収納する照射装
置1は、図示しない回転ガントリに配置される。
を参照して説明する。図1は本発明の第一の実施形態に
係る医療用荷電粒子照射装置の構成図であり、図2は、
この荷電粒子照射装置の制御方法を示したフロチャート
である。設定された励磁量に応じて電磁石電源制御装置
20により電磁石電源21を制御し、走査用電磁石2と
走査用電磁石3を励磁する。そして、患者6及び治療台
7を十分透過するエネルギーまで高めた荷電粒子ビーム
4を、照射装置1に入射する。荷電粒子ビーム4のこの
エネルギーは、陽子の場合は270MeV程度であり、
患者に照射する荷電粒子ビーム5の位置決めは、走査用
電磁石2と走査用電磁石3によりビームに与える偏向量
すなわち各電磁石2,3に発生させる磁場の大きさによ
り指定する。尚、走査用電磁石2,3を収納する照射装
置1は、図示しない回転ガントリに配置される。
【0008】照射位置は、透過型ビーム位置検出モニタ
ー8により検出し、この検出信号を増幅器10,波高弁
別器11,パルスカウンター12を介し位置情報として
データ処理装置16に伝達する。また、透過したビーム
のエネルギーはビームエネルギー測定装置9,増幅器1
3,波高弁別器14,パルスカウンター15により測定
し、データ処理装置16に伝達する。ビームエネルギー
測定装置9として、シンチレータ,半導体検出器,水フ
ァントムなどを用いる。
ー8により検出し、この検出信号を増幅器10,波高弁
別器11,パルスカウンター12を介し位置情報として
データ処理装置16に伝達する。また、透過したビーム
のエネルギーはビームエネルギー測定装置9,増幅器1
3,波高弁別器14,パルスカウンター15により測定
し、データ処理装置16に伝達する。ビームエネルギー
測定装置9として、シンチレータ,半導体検出器,水フ
ァントムなどを用いる。
【0009】データ処理装置16では、入射したエネル
ギーと測定したビームエネルギーからエネルギー損失を
計算し、エネルギー損失量より患者6の体内密度分布を
計算する。正常組織と患部とでは密度分布に違いがある
ため、患部を識別することができる。患部があった場合
には、記憶装置18にその患部位置を記録する。調査対
象とする全領域にわたり上記手順を繰り返し、この全領
域の密度分布を測定する。
ギーと測定したビームエネルギーからエネルギー損失を
計算し、エネルギー損失量より患者6の体内密度分布を
計算する。正常組織と患部とでは密度分布に違いがある
ため、患部を識別することができる。患部があった場合
には、記憶装置18にその患部位置を記録する。調査対
象とする全領域にわたり上記手順を繰り返し、この全領
域の密度分布を測定する。
【0010】画像表示装置17は、上述のようにして得
られた密度分布を表示し、確認を行う。照射終了後、演
算装置19は、記憶装置18から患部位置データを取得
し、治療ビームの照射位置を決定する。そして、決定し
た照射位置に基づき、走査電磁石の励磁量を計算し、電
磁石電源制御装置20に励磁量のデータを送る。
られた密度分布を表示し、確認を行う。照射終了後、演
算装置19は、記憶装置18から患部位置データを取得
し、治療ビームの照射位置を決定する。そして、決定し
た照射位置に基づき、走査電磁石の励磁量を計算し、電
磁石電源制御装置20に励磁量のデータを送る。
【0011】治療時には、前記手順により得られた励磁
量のデータに基づいて電磁石を励磁し、治療ビームを入
射することにより患部にのみ正確にビームを照射でき
る。本構成によれば、X線照射装置を用いなくても患部
の位置を知ることができるため、X線照射装置を廃止す
ることで照射部を小型化できる。また、エネルギーを高
めた荷電粒子ビーム自体で調べた患部位置に、エネルギ
ーを弱めた治療ビームを照射すれば良いため、治療時間
の短縮ができ、X線管,イメージインテンシファイァ、
精密位置決め可能な治療台が不要となり、コストを低減
することができる。
量のデータに基づいて電磁石を励磁し、治療ビームを入
射することにより患部にのみ正確にビームを照射でき
る。本構成によれば、X線照射装置を用いなくても患部
の位置を知ることができるため、X線照射装置を廃止す
ることで照射部を小型化できる。また、エネルギーを高
めた荷電粒子ビーム自体で調べた患部位置に、エネルギ
ーを弱めた治療ビームを照射すれば良いため、治療時間
の短縮ができ、X線管,イメージインテンシファイァ、
精密位置決め可能な治療台が不要となり、コストを低減
することができる。
【0012】図3は、本発明の第2の実施形態に係る荷
電粒子照射装置の構成図である。本実施形態では、画像
表示装置17に表示した患部の画像を基に、治療担当者
が照射位置を決定し、マスス30やキーボードなどの入
力装置を用いてこの決定した患部位置のデータを演算装
置19に伝送する。演算装置19は、伝送されてきた患
部位置データに基づいて治療ビームの照射位置を決定し
て走査電磁石の励磁量を計算し、電磁石電源制御装置2
0に励磁量のデータを送るようになっている。その他の
構成部分は、第1の実施形態と同様である。本実施形態
でも第1実施形態と同様との効果を得ることができると
共に、患部画像を観察した治療担当者の判断を治療に反
映させることができるという効果も得られる。
電粒子照射装置の構成図である。本実施形態では、画像
表示装置17に表示した患部の画像を基に、治療担当者
が照射位置を決定し、マスス30やキーボードなどの入
力装置を用いてこの決定した患部位置のデータを演算装
置19に伝送する。演算装置19は、伝送されてきた患
部位置データに基づいて治療ビームの照射位置を決定し
て走査電磁石の励磁量を計算し、電磁石電源制御装置2
0に励磁量のデータを送るようになっている。その他の
構成部分は、第1の実施形態と同様である。本実施形態
でも第1実施形態と同様との効果を得ることができると
共に、患部画像を観察した治療担当者の判断を治療に反
映させることができるという効果も得られる。
【0013】図4は、本発明の第3の実施形態に係る荷
電粒子照射装置の構成図である。本実施形態では、患部
位置判定時に散乱体22をビーム軸より退避させ、演算
装置19は、記憶装置18から患部位置データを取得し
て治療ビームの照射位置を決定したときこの照射位置に
基づきマルチリーフコリメータ制御装置31に患部形状
データを伝送し、マルチリーフコリメータ制御装置31
は、与えられた患部形状データに基いて、マルチリーフ
コリメータ23の形状を作成するようになっている。そ
の他の構成は、第1の実施形態と同様である。
電粒子照射装置の構成図である。本実施形態では、患部
位置判定時に散乱体22をビーム軸より退避させ、演算
装置19は、記憶装置18から患部位置データを取得し
て治療ビームの照射位置を決定したときこの照射位置に
基づきマルチリーフコリメータ制御装置31に患部形状
データを伝送し、マルチリーフコリメータ制御装置31
は、与えられた患部形状データに基いて、マルチリーフ
コリメータ23の形状を作成するようになっている。そ
の他の構成は、第1の実施形態と同様である。
【0014】本実施形態の治療時には、散乱体22をビ
ーム軸上に配置し、走査用電磁石1,2に周期的に変化
する電流を与え、治療ビーム5を散乱体22を通過させ
ると、照射領域に平坦なビーム分布を形成できる。そし
て、この拡大したビームを、マルチリーフコリメータ2
3により患部形状に整形することで、荷電粒子ビーム5
を、患部にだけ照射することができる。これにより、第
1実施形態と同様の効果が得られると共に、患部にのみ
治療ビームを照射できるという効果が得られる。
ーム軸上に配置し、走査用電磁石1,2に周期的に変化
する電流を与え、治療ビーム5を散乱体22を通過させ
ると、照射領域に平坦なビーム分布を形成できる。そし
て、この拡大したビームを、マルチリーフコリメータ2
3により患部形状に整形することで、荷電粒子ビーム5
を、患部にだけ照射することができる。これにより、第
1実施形態と同様の効果が得られると共に、患部にのみ
治療ビームを照射できるという効果が得られる。
【0015】図5は、本発明の第4の実施形態に係る荷
電粒子照射装置の構成図である。本実施形態では、演算
装置19が記憶装置18から患部位置データを取得して
治療ビームの照射位置を決定したとき、この決定した照
射位置に基づき患者コリメータ制御装置32に患部形状
および位置のデータを伝送し、患者コリメータ制御装置
32が、与えられたデータに基き患者コリメータ24の
位置を患部位置に合わせて変化させるようになってい
る。その他の構成は、第3の実施形態と同様である。本
実施形態の治療時には、治療ビームを患者コリメータ2
4により患部形状に整形するため、患部のみを照射で
き、また、その他の効果は第1実施形態と同様である。
電粒子照射装置の構成図である。本実施形態では、演算
装置19が記憶装置18から患部位置データを取得して
治療ビームの照射位置を決定したとき、この決定した照
射位置に基づき患者コリメータ制御装置32に患部形状
および位置のデータを伝送し、患者コリメータ制御装置
32が、与えられたデータに基き患者コリメータ24の
位置を患部位置に合わせて変化させるようになってい
る。その他の構成は、第3の実施形態と同様である。本
実施形態の治療時には、治療ビームを患者コリメータ2
4により患部形状に整形するため、患部のみを照射で
き、また、その他の効果は第1実施形態と同様である。
【0016】図6は、本発明の第5の実施形態に係る荷
電粒子照射装置の構成図である。本実施形態は、第1の
実施形態の構成に加え、患者の呼吸を検出する装置25
と、呼吸同期装置26を付加してある。この実施形態の
治療時には、呼吸検出装置25により患者の呼吸を監視
し、患部の位置判定時と同じ呼吸状態のとき、例えば呼
気終了時に、呼吸同期装置26より電磁石電源制御装置
20に制御信号を送り照射を行う。これによれば、第1
実施形態の効果と同じ効果を得ることができる他に、呼
吸によって患部の位置がわずかに移動して患部にのみ高
精度に治療ビームを照射できるという効果が得られる。
電粒子照射装置の構成図である。本実施形態は、第1の
実施形態の構成に加え、患者の呼吸を検出する装置25
と、呼吸同期装置26を付加してある。この実施形態の
治療時には、呼吸検出装置25により患者の呼吸を監視
し、患部の位置判定時と同じ呼吸状態のとき、例えば呼
気終了時に、呼吸同期装置26より電磁石電源制御装置
20に制御信号を送り照射を行う。これによれば、第1
実施形態の効果と同じ効果を得ることができる他に、呼
吸によって患部の位置がわずかに移動して患部にのみ高
精度に治療ビームを照射できるという効果が得られる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、従来必要であったX線
照射装置を廃することができるので照射部を小型化で
き、また、X線より鮮明な画像を得てこの画像を基に照
射位置を決定できるため、高精度の位置決めが可能にな
ると共に、精密な位置決めが不必要になり治療時間も短
縮でき、更に、さらに、X線管,イメージインテンシフ
ァイァ,精密位置決め用の治療台が不要なためコストが
低減できるという効果を奏する。
照射装置を廃することができるので照射部を小型化で
き、また、X線より鮮明な画像を得てこの画像を基に照
射位置を決定できるため、高精度の位置決めが可能にな
ると共に、精密な位置決めが不必要になり治療時間も短
縮でき、更に、さらに、X線管,イメージインテンシフ
ァイァ,精密位置決め用の治療台が不要なためコストが
低減できるという効果を奏する。
【図1】本発明の第1の実施形態に係る荷電粒子照射装
置の概念図である。
置の概念図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る荷電粒子照射装
置の制御方法を示したフロチャートである。
置の制御方法を示したフロチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る荷電粒子照射装
置の概念図である。
置の概念図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る荷電粒子照射装
置の概念図である。
置の概念図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る荷電粒子照射装
置の概念図である。
置の概念図である。
【図6】本発明の第5の実施形態に係る荷電粒子照射装
置の概念図である。
置の概念図である。
1…照射装置、2,3…走査用電磁石、4,5…荷電粒
子ビーム、6…患者、7…治療台、8…透過型ビーム位
置検出モニター、9…ビームエネルギー測定装置、10
…増幅器、11…波高弁別器、12…パルスカウンタ
ー、13…増幅器、14…波高弁別器、15…パルスカ
ウンター、16…データ処理装置、17…画像表示装
置、18…記憶装置、19…演算装置2、20…電磁石
電源制御装置、21…電磁石電源、22…散乱体、23
…マルチリーフコリメータ、24…患者コリメータ、2
5…呼吸センサー、26…呼吸同期装置、30…マウ
ス、31…マルチリーフコリメータ制御装置、32…患
者コリメータ制御装置。
子ビーム、6…患者、7…治療台、8…透過型ビーム位
置検出モニター、9…ビームエネルギー測定装置、10
…増幅器、11…波高弁別器、12…パルスカウンタ
ー、13…増幅器、14…波高弁別器、15…パルスカ
ウンター、16…データ処理装置、17…画像表示装
置、18…記憶装置、19…演算装置2、20…電磁石
電源制御装置、21…電磁石電源、22…散乱体、23
…マルチリーフコリメータ、24…患者コリメータ、2
5…呼吸センサー、26…呼吸同期装置、30…マウ
ス、31…マルチリーフコリメータ制御装置、32…患
者コリメータ制御装置。
Claims (5)
- 【請求項1】 治療台と、該治療台に載置された患者の
患部に照射する治療用荷電粒子ビームの照射位置を制御
するビーム偏向手段を有する荷電粒子ビーム照射手段と
を備える医療用荷電粒子照射装置において、照射する荷
電粒子ビームのエネルギーを該荷電粒子ビームが前記患
者及び治療台を透過するまで高める手段と、該手段によ
りエネルギーを高めた荷電粒子ビームの照射位置を前記
ビーム偏向手段を制御することで走査し前記患者及び治
療台を透過した荷電粒子ビームをモニタして該患者の患
部位置のデータを求める手段と、該手段により求めた患
部位置に治療用の荷電粒子ビームを照射する手段とを備
えることを特徴とする医療用荷電粒子照射装置。 - 【請求項2】 請求項1において、得られた患部位置デ
ータを記憶する記憶手段を備えることを特徴とする医療
用荷電粒子照射装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2において、得ら
れた患部位置のデータからコリメータの形状を計算する
手段と、治療用の荷電粒子ビームを患部に照射するとき
にコリメータの形状を前記計算した形状にする手段とを
備えることを特徴とする医療用荷電粒子照射装置。 - 【請求項4】 請求項1または請求項2において、得ら
れた患部位置のデータからコリメータの位置を計算する
手段と、治療用の荷電粒子ビームを患部に照射するとき
にコリメータの位置を前記計算した位置にする手段とを
備えることを特徴とする医療用荷電粒子照射装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかにおい
て、患者の呼吸状態を検出する手段と、治療用の荷電粒
子ビームを患部に照射するときのタイミングを前記患部
位置のデータを収集するときの呼吸状態と同じタイミン
グで照射させる手段とを備えることを特徴とする医療用
荷電粒子照射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23308496A JP3505927B2 (ja) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | 医療用荷電粒子照射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23308496A JP3505927B2 (ja) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | 医療用荷電粒子照射装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1076018A true JPH1076018A (ja) | 1998-03-24 |
JP3505927B2 JP3505927B2 (ja) | 2004-03-15 |
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