JPH10756A - カラー印刷システム - Google Patents
カラー印刷システムInfo
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- JPH10756A JPH10756A JP15379996A JP15379996A JPH10756A JP H10756 A JPH10756 A JP H10756A JP 15379996 A JP15379996 A JP 15379996A JP 15379996 A JP15379996 A JP 15379996A JP H10756 A JPH10756 A JP H10756A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価,コンパクトで印刷品質が高く、作業工
数が少ないカラー印刷システムを提供する。 【解決手段】 本体フレーム14に昇降可能に設けた昇
降台30にスキージ104を保持して移動する印刷ヘッ
ド72と昇降台30に固定のスクリーン74とを有する
印刷装置18を6台、一列に並べて設ける。本体フレー
ム14の印刷装置18の列の一方の端に隣接して紫外線
式の乾燥装置24を設け、印刷装置18の下方に印刷対
象物移動装置22を設け、リニアモータの駆動による第
1テーブル140の移動により第2テーブル158をセ
ットステーションと乾燥装置24に近接する近接位置と
の間で移動させ、エアシリンダ164により近接位置と
乾燥位置との間で移動させる。ハウジング20への印刷
剤の印刷,乾燥を交互に行い、色の混じりを生ずること
なく、カラー印刷を行う。
数が少ないカラー印刷システムを提供する。 【解決手段】 本体フレーム14に昇降可能に設けた昇
降台30にスキージ104を保持して移動する印刷ヘッ
ド72と昇降台30に固定のスクリーン74とを有する
印刷装置18を6台、一列に並べて設ける。本体フレー
ム14の印刷装置18の列の一方の端に隣接して紫外線
式の乾燥装置24を設け、印刷装置18の下方に印刷対
象物移動装置22を設け、リニアモータの駆動による第
1テーブル140の移動により第2テーブル158をセ
ットステーションと乾燥装置24に近接する近接位置と
の間で移動させ、エアシリンダ164により近接位置と
乾燥位置との間で移動させる。ハウジング20への印刷
剤の印刷,乾燥を交互に行い、色の混じりを生ずること
なく、カラー印刷を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気製品のハウジ
ング等3次元の印刷対象物にカラー印刷を行うカラー印
刷システムに関するものである。
ング等3次元の印刷対象物にカラー印刷を行うカラー印
刷システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のカラー印刷システムは既に知ら
れている。従来のカラー印刷システムは、複数台ずつの
印刷装置と乾燥装置とが交互に並べられており、印刷対
象物がコンベヤ等の移送装置により上流側から下流側へ
順次送られ、1色ずつの印刷と乾燥とが繰り返されて、
システムの出口に至ったときカラー印刷が完了している
ものであった。最上流の印刷装置に作業者により印刷対
象物がセットされ、印刷が行われた後、作業者により印
刷対象物が取り出されてコンベヤ等に載せられ、搬送さ
れる間に乾燥装置により印刷剤が乾燥させられ、次の印
刷装置に作業者によりセットされる。以上の作業が繰り
返されることによりカラー印刷が行われるのである。こ
のシステムは、印刷装置と同じ台数の乾燥装置を備えて
いるため、コストが高くなるとともに全長が長くなり、
大きな設置スペースを必要とする問題があった。また、
印刷対象物は、作業者により繰返し印刷装置にセットさ
れるため、位置決め誤差により、先に印刷された色と後
に印刷された色とにずれが生じる色ずれが生じ易く、細
かい点の集合によってそれら点の各々とは異なる色を出
すドット式カラー印刷は困難であった。さらに、印刷装
置毎に作業者を配置することが必要であって、作業工数
が多くなり、印刷コストが高くなる問題もあった。
れている。従来のカラー印刷システムは、複数台ずつの
印刷装置と乾燥装置とが交互に並べられており、印刷対
象物がコンベヤ等の移送装置により上流側から下流側へ
順次送られ、1色ずつの印刷と乾燥とが繰り返されて、
システムの出口に至ったときカラー印刷が完了している
ものであった。最上流の印刷装置に作業者により印刷対
象物がセットされ、印刷が行われた後、作業者により印
刷対象物が取り出されてコンベヤ等に載せられ、搬送さ
れる間に乾燥装置により印刷剤が乾燥させられ、次の印
刷装置に作業者によりセットされる。以上の作業が繰り
返されることによりカラー印刷が行われるのである。こ
のシステムは、印刷装置と同じ台数の乾燥装置を備えて
いるため、コストが高くなるとともに全長が長くなり、
大きな設置スペースを必要とする問題があった。また、
印刷対象物は、作業者により繰返し印刷装置にセットさ
れるため、位置決め誤差により、先に印刷された色と後
に印刷された色とにずれが生じる色ずれが生じ易く、細
かい点の集合によってそれら点の各々とは異なる色を出
すドット式カラー印刷は困難であった。さらに、印刷装
置毎に作業者を配置することが必要であって、作業工数
が多くなり、印刷コストが高くなる問題もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願の請求項1に係る
第1発明は、安価で、所要スペースが小さく、作業工数
が少なくて済み、かつ、品質の高いドット式カラー印刷
が可能なカラー印刷システムを得ることを課題として為
されたものである。また、請求項2に係る第2発明は、
第1発明における移動台移動装置を小形でかつ位置決め
精度の高いものとすることを課題として為されたもので
あり、請求項3に係る第3発明は、第2発明におけるリ
ニアモータが乾燥装置の熱に晒されることを良好に回避
することを課題として為されたものである。
第1発明は、安価で、所要スペースが小さく、作業工数
が少なくて済み、かつ、品質の高いドット式カラー印刷
が可能なカラー印刷システムを得ることを課題として為
されたものである。また、請求項2に係る第2発明は、
第1発明における移動台移動装置を小形でかつ位置決め
精度の高いものとすることを課題として為されたもので
あり、請求項3に係る第3発明は、第2発明におけるリ
ニアモータが乾燥装置の熱に晒されることを良好に回避
することを課題として為されたものである。
【0004】請求項4に係る第4発明の課題は、乾燥む
らの発生を良好に回避し得るカラー印刷システムを得る
ことであり、請求項5に係る第5発明の課題は、適切な
乾燥を行うことが容易なカラー印刷システムを得ること
であり、請求項6に係る第6発明の課題は、印刷装置,
印刷対象物,作業者等に対する乾燥装置の悪影響を極力
排除し得るカラー印刷システムを得ることであり、請求
項7に係る第7発明の課題は、複数の印刷装置における
印刷機構と印刷対象物との相対高さの調節が容易なカラ
ー印刷システムを得ることである。
らの発生を良好に回避し得るカラー印刷システムを得る
ことであり、請求項5に係る第5発明の課題は、適切な
乾燥を行うことが容易なカラー印刷システムを得ること
であり、請求項6に係る第6発明の課題は、印刷装置,
印刷対象物,作業者等に対する乾燥装置の悪影響を極力
排除し得るカラー印刷システムを得ることであり、請求
項7に係る第7発明の課題は、複数の印刷装置における
印刷機構と印刷対象物との相対高さの調節が容易なカラ
ー印刷システムを得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段,作用および発明の効果】
第1発明に係るカラー印刷システムは、上記の課題を解
決するために、(A)一列に並んだ複数の印刷装置と、
(B)それら印刷装置の列の一方の端に隣接して設けら
れた乾燥装置と、(C)印刷対象物を支持し、少なくと
も前記複数の印刷装置のうち前記乾燥装置から最も遠い
最遠印刷装置の内部の印刷位置と乾燥装置内部の乾燥位
置との間で往復移動可能な移動台と、(D)その移動台
を前記複数の印刷装置のうちの1台の印刷位置へ移動さ
せ、その1台による印刷後に前記乾燥位置へ移動させ、
次は別の印刷装置の印刷位置へ移動させる移動台移動装
置とを含むように構成される。なお、印刷位置とは、印
刷のために移動台が停止させられる位置であり、この印
刷位置は固定でも可変でもよい。例えば、印刷対象物が
それの印刷箇所の中心(移動台の移動方向における中
心)が必ず印刷装置の印刷機構の中心と一致するように
移動台に固定される場合には印刷位置は固定でよい。そ
れに対して、印刷対象物の移動台に対する固定位置が任
意である場合には、印刷箇所の中心を印刷機構の中心と
一致させるために移動台の停止位置を変える必要が生じ
るのが普通である。また、印刷装置がスクリーン印刷装
置であり、スクリーン上の印刷領域の中心が必ずしも印
刷機構の中心と一致させられるとは限らない場合にも、
印刷位置を変える必要が生じる。
第1発明に係るカラー印刷システムは、上記の課題を解
決するために、(A)一列に並んだ複数の印刷装置と、
(B)それら印刷装置の列の一方の端に隣接して設けら
れた乾燥装置と、(C)印刷対象物を支持し、少なくと
も前記複数の印刷装置のうち前記乾燥装置から最も遠い
最遠印刷装置の内部の印刷位置と乾燥装置内部の乾燥位
置との間で往復移動可能な移動台と、(D)その移動台
を前記複数の印刷装置のうちの1台の印刷位置へ移動さ
せ、その1台による印刷後に前記乾燥位置へ移動させ、
次は別の印刷装置の印刷位置へ移動させる移動台移動装
置とを含むように構成される。なお、印刷位置とは、印
刷のために移動台が停止させられる位置であり、この印
刷位置は固定でも可変でもよい。例えば、印刷対象物が
それの印刷箇所の中心(移動台の移動方向における中
心)が必ず印刷装置の印刷機構の中心と一致するように
移動台に固定される場合には印刷位置は固定でよい。そ
れに対して、印刷対象物の移動台に対する固定位置が任
意である場合には、印刷箇所の中心を印刷機構の中心と
一致させるために移動台の停止位置を変える必要が生じ
るのが普通である。また、印刷装置がスクリーン印刷装
置であり、スクリーン上の印刷領域の中心が必ずしも印
刷機構の中心と一致させられるとは限らない場合にも、
印刷位置を変える必要が生じる。
【0006】第1発明に係るカラー印刷システムにおい
ては、移動台が複数の印刷装置のうちの1台の印刷位置
へ移動させられ、その移動台上の印刷対象物に印刷が行
われた後、移動台が乾燥装置内部の乾燥位置へ移動させ
られ、その移動台上の印刷対象物の印刷剤が乾燥され
る。乾燥後、移動台は別の印刷装置の印刷位置へ移動さ
せられ、そこで別の色の印刷剤による印刷が行われる。
このように印刷と乾燥とが交互に行われるため、色の混
じりを生ずることなく、カラー印刷が行われるのである
が、印刷装置が複数台設けられるのに対し、乾燥装置は
1台設ければよく、安価で全長が短く、設置所要スペー
スが少なくて済むカラー印刷システムが得られる。ま
た、印刷対象物は、一旦、移動台上に位置決めされ、支
持されれば、印刷終了まで移動台に対して移動させられ
ることがないため、印刷装置毎に繰り返しセットされる
場合に比較して印刷位置における印刷対象物の位置決め
精度が高く、複数の印刷装置において印刷対象物の複数
の印刷箇所にそれぞれ精度良く印刷が行われ、相前後す
る印刷間に位置ずれが生ぜず、品質の高いドット式カラ
ー印刷が得られる。さらに、印刷装置毎に作業者を配置
する必要がなく、作業工程も少なくて済む。
ては、移動台が複数の印刷装置のうちの1台の印刷位置
へ移動させられ、その移動台上の印刷対象物に印刷が行
われた後、移動台が乾燥装置内部の乾燥位置へ移動させ
られ、その移動台上の印刷対象物の印刷剤が乾燥され
る。乾燥後、移動台は別の印刷装置の印刷位置へ移動さ
せられ、そこで別の色の印刷剤による印刷が行われる。
このように印刷と乾燥とが交互に行われるため、色の混
じりを生ずることなく、カラー印刷が行われるのである
が、印刷装置が複数台設けられるのに対し、乾燥装置は
1台設ければよく、安価で全長が短く、設置所要スペー
スが少なくて済むカラー印刷システムが得られる。ま
た、印刷対象物は、一旦、移動台上に位置決めされ、支
持されれば、印刷終了まで移動台に対して移動させられ
ることがないため、印刷装置毎に繰り返しセットされる
場合に比較して印刷位置における印刷対象物の位置決め
精度が高く、複数の印刷装置において印刷対象物の複数
の印刷箇所にそれぞれ精度良く印刷が行われ、相前後す
る印刷間に位置ずれが生ぜず、品質の高いドット式カラ
ー印刷が得られる。さらに、印刷装置毎に作業者を配置
する必要がなく、作業工程も少なくて済む。
【0007】第2発明においては、第1発明に係るカラ
ー印刷システムの移動台移動装置が、前記移動台を少な
くとも前記最遠印刷装置の印刷位置と前記乾燥装置に近
接した近接位置との間で往復移動させるリニアモータを
含むものとされる。乾燥装置に最も近い最近印刷装置の
印刷位置を「近接位置」としてもよく、あるいは最近印
刷装置の印刷位置よりさらに乾燥装置側の位置を「近接
位置」としてもよい。なお、印刷装置における印刷位置
が可変の場合には、最近印刷装置において予定されてい
る印刷位置のうちで最も乾燥装置に近い印刷位置を最近
印刷位置と考えることとする。リニアモータを用いれ
ば、回転型のモータを使用する場合のように送りねじ,
ナット等を含む運動伝達機構を介することが不可欠では
なくなって、移動台を直接駆動することができ、小形で
かつ位置決め精度の高い移動台移動装置が得られる。
ー印刷システムの移動台移動装置が、前記移動台を少な
くとも前記最遠印刷装置の印刷位置と前記乾燥装置に近
接した近接位置との間で往復移動させるリニアモータを
含むものとされる。乾燥装置に最も近い最近印刷装置の
印刷位置を「近接位置」としてもよく、あるいは最近印
刷装置の印刷位置よりさらに乾燥装置側の位置を「近接
位置」としてもよい。なお、印刷装置における印刷位置
が可変の場合には、最近印刷装置において予定されてい
る印刷位置のうちで最も乾燥装置に近い印刷位置を最近
印刷位置と考えることとする。リニアモータを用いれ
ば、回転型のモータを使用する場合のように送りねじ,
ナット等を含む運動伝達機構を介することが不可欠では
なくなって、移動台を直接駆動することができ、小形で
かつ位置決め精度の高い移動台移動装置が得られる。
【0008】第3発明においては、第2発明に係るカラ
ー印刷システムの移動台移動装置が、さらに、前記移動
台を前記近接位置と前記乾燥位置との間で往復移動させ
る補助移動装置を含むものとされる。このシステムにお
いて移動台は、近接位置と乾燥位置との間においては補
助移動装置により移動させられ、リニアモータは乾燥装
置外に設けられるため、乾燥装置の熱に晒されることが
なく、リニアモータの寿命の低下を回避することができ
る。印刷対象物の乾燥時には印刷時のような高い位置決
め精度は不要であり、印刷対象物をリニアモータにより
移動させることは不可欠ではなく、リニアモータとは別
の補助移動装置を使用してリニアモータの保護を実現で
きる。
ー印刷システムの移動台移動装置が、さらに、前記移動
台を前記近接位置と前記乾燥位置との間で往復移動させ
る補助移動装置を含むものとされる。このシステムにお
いて移動台は、近接位置と乾燥位置との間においては補
助移動装置により移動させられ、リニアモータは乾燥装
置外に設けられるため、乾燥装置の熱に晒されることが
なく、リニアモータの寿命の低下を回避することができ
る。印刷対象物の乾燥時には印刷時のような高い位置決
め精度は不要であり、印刷対象物をリニアモータにより
移動させることは不可欠ではなく、リニアモータとは別
の補助移動装置を使用してリニアモータの保護を実現で
きる。
【0009】第4発明においては、第3発明に係るカラ
ー印刷システムの補助移動装置が、前記乾燥装置内の乾
燥位置において、前記移動台を前記近接位置から乾燥位
置までの移動速度より小さい乾燥移動速度で移動させる
乾燥移動制御手段を含むものとされる。後に説明するよ
うに、乾燥装置においては、印刷対象物の移動方向にお
いて乾燥の強さにむらがあることがあり、印刷対象物を
静止させた状態で乾燥させれば、乾燥むらが生ずること
がある。その場合に、印刷対象物を移動させながら乾燥
させれば、印刷箇所全体がむらなく均一に乾燥させられ
るとともに、乾燥時には近接位置から乾燥位置までの移
動時より小さい速度で移動させられることにより、印刷
箇所が十分に乾燥させられる。また、近接位置から乾燥
位置までは乾燥時より大きい速度で移動させられるた
め、移動に要する時間を短縮して乾燥の能率を向上させ
ることができる。
ー印刷システムの補助移動装置が、前記乾燥装置内の乾
燥位置において、前記移動台を前記近接位置から乾燥位
置までの移動速度より小さい乾燥移動速度で移動させる
乾燥移動制御手段を含むものとされる。後に説明するよ
うに、乾燥装置においては、印刷対象物の移動方向にお
いて乾燥の強さにむらがあることがあり、印刷対象物を
静止させた状態で乾燥させれば、乾燥むらが生ずること
がある。その場合に、印刷対象物を移動させながら乾燥
させれば、印刷箇所全体がむらなく均一に乾燥させられ
るとともに、乾燥時には近接位置から乾燥位置までの移
動時より小さい速度で移動させられることにより、印刷
箇所が十分に乾燥させられる。また、近接位置から乾燥
位置までは乾燥時より大きい速度で移動させられるた
め、移動に要する時間を短縮して乾燥の能率を向上させ
ることができる。
【0010】第5発明においては、第1ないし第4発明
のいずれか1つに係るカラー印刷システムが、乾燥装置
内における乾燥時間を複数種類に設定可能な乾燥時間設
定手段を含むものとされる。「乾燥時間を複数種類に設
定可能」とは文字通り複数段階に設定可能とすることの
みならず、設定値を連続的に変え得る場合をも含むもの
とする。連続変更は無数段階の設定と解するのである。
乾燥時間は、印刷対象物の種類,印刷剤の種類,印刷の
濃淡,印刷密度の大小等に応じて設定してもよく、複数
の印刷装置の各印刷に対して異なる長さに設定してもよ
い。後者は、色によって印刷剤の乾燥時間が異なる場合
に有効である。移動台の乾燥移動速度を調節したり、移
動台が乾燥装置内に留まる時間を調節したり、紫外線,
赤外線等乾燥用光線の照射時間を調節したりすることに
より、乾燥時間を調節することができる。
のいずれか1つに係るカラー印刷システムが、乾燥装置
内における乾燥時間を複数種類に設定可能な乾燥時間設
定手段を含むものとされる。「乾燥時間を複数種類に設
定可能」とは文字通り複数段階に設定可能とすることの
みならず、設定値を連続的に変え得る場合をも含むもの
とする。連続変更は無数段階の設定と解するのである。
乾燥時間は、印刷対象物の種類,印刷剤の種類,印刷の
濃淡,印刷密度の大小等に応じて設定してもよく、複数
の印刷装置の各印刷に対して異なる長さに設定してもよ
い。後者は、色によって印刷剤の乾燥時間が異なる場合
に有効である。移動台の乾燥移動速度を調節したり、移
動台が乾燥装置内に留まる時間を調節したり、紫外線,
赤外線等乾燥用光線の照射時間を調節したりすることに
より、乾燥時間を調節することができる。
【0011】第6発明においては、第1ないし第5発明
のいずれか1つに係るカラー印刷システムの前記乾燥装
置が入口に開閉可能な入口シャッタを有し、かつ、当該
カラー印刷システムが、入口シャッタを、前記移動台が
前記近接位置に到達した時開き、移動台が乾燥装置内へ
移動した後に閉じ、乾燥後に再び開く入口シャッタ開閉
装置を含むものとされる。このシステムにおいては、乾
燥時に入口シャッタが閉じられ、乾燥装置外部への光線
や熱の漏れが防止されるため、印刷装置,乾燥装置の外
に位置する印刷対象物,作業者等に対する乾燥装置の悪
影響を極力排除することができる。入口シャッタは、発
明の実施の形態の項において説明するように、入口の大
部分を塞ぐものとしてもよく、全部を塞ぐものとしても
よい。例えば、乾燥装置内あるいは乾燥装置外に、印刷
対象物を乾燥装置内に入れ、乾燥装置から出す印刷対象
物出入装置であって、印刷対象物を乾燥装置内に入れた
状態、あるいは出した状態において乾燥装置と外部とに
跨がって位置する部材のない装置を設け、印刷対象物を
乾燥装置内に入れた後は入口全部を閉じるようにするの
である。印刷対象物は、乾燥装置内において移動させ
ず、位置を固定した状態で乾燥させてもよく、あるいは
乾燥装置内部に乾燥専用の印刷対象物移動装置を設け、
印刷対象物を移動させつつ乾燥させてもよい。
のいずれか1つに係るカラー印刷システムの前記乾燥装
置が入口に開閉可能な入口シャッタを有し、かつ、当該
カラー印刷システムが、入口シャッタを、前記移動台が
前記近接位置に到達した時開き、移動台が乾燥装置内へ
移動した後に閉じ、乾燥後に再び開く入口シャッタ開閉
装置を含むものとされる。このシステムにおいては、乾
燥時に入口シャッタが閉じられ、乾燥装置外部への光線
や熱の漏れが防止されるため、印刷装置,乾燥装置の外
に位置する印刷対象物,作業者等に対する乾燥装置の悪
影響を極力排除することができる。入口シャッタは、発
明の実施の形態の項において説明するように、入口の大
部分を塞ぐものとしてもよく、全部を塞ぐものとしても
よい。例えば、乾燥装置内あるいは乾燥装置外に、印刷
対象物を乾燥装置内に入れ、乾燥装置から出す印刷対象
物出入装置であって、印刷対象物を乾燥装置内に入れた
状態、あるいは出した状態において乾燥装置と外部とに
跨がって位置する部材のない装置を設け、印刷対象物を
乾燥装置内に入れた後は入口全部を閉じるようにするの
である。印刷対象物は、乾燥装置内において移動させ
ず、位置を固定した状態で乾燥させてもよく、あるいは
乾燥装置内部に乾燥専用の印刷対象物移動装置を設け、
印刷対象物を移動させつつ乾燥させてもよい。
【0012】第7発明においては、第1ないし第6発明
のいずれか1つに係るカラー印刷システムの前記複数の
印刷装置がそれぞれ印刷機構を有し、それら複数の印刷
機構が、共通の本体フレームによって平行移動により高
さ調節可能に支持された共通の昇降台に一列に並んで支
持されているものとされる。本システムにおいては、例
えば、印刷対象物の高さに応じて一斉に複数の印刷装置
と印刷対象物との相対高さを調節することができ、高さ
が異なる複数種類の印刷対象物に印刷を行う際に高さ調
節を迅速に行うことができる。
のいずれか1つに係るカラー印刷システムの前記複数の
印刷装置がそれぞれ印刷機構を有し、それら複数の印刷
機構が、共通の本体フレームによって平行移動により高
さ調節可能に支持された共通の昇降台に一列に並んで支
持されているものとされる。本システムにおいては、例
えば、印刷対象物の高さに応じて一斉に複数の印刷装置
と印刷対象物との相対高さを調節することができ、高さ
が異なる複数種類の印刷対象物に印刷を行う際に高さ調
節を迅速に行うことができる。
【0013】
【発明の望ましい実施態様】本発明は上記各請求項に記
載の態様の外に、下記の態様でも実施可能である。実施
の態様は、便宜上、請求項と同じ形式の実施態様項とし
て記載する。ただし、複数の請求項または実施態様項に
従属する実施態様項にさらに従属する実施態様項は、そ
れら複数の請求項または実施態様項のすべてについて読
み得るとは限らず、実質的に読み得る項、すなわち引用
事項に対応する先行事項を含む項のみについて読まれる
べきものとする。 (1)前記補助移動装置が、前記リニアモータの可動子
に固定された第1テーブルと、その第1テーブルに、リ
ニアモータの長手方向に平行な方向に移動可能に支持さ
れた第2テーブルと、それら第1テーブルと第2テーブ
ルとの間に取り付けられ、第2テーブルを第1テーブル
に対して相対移動させる流体圧シリンダとを含む請求項
3ないし7のいずれか1つに記載のカラー印刷システ
ム。 (2)前記乾燥移動制御手段が、前記流体圧シリンダに
流入する流体または流体圧シリンダから流出する流体の
流量を絞る絞り装置を含む実施態様項1に記載のカラー
印刷システム。 (3)前記絞り装置が可変絞り弁を含む実施態様項2に
記載のカラー印刷システム。 (4)前記本体フレームに、複数本の垂直なねじ軸が回
転可能かつ軸方向に移動不能に支持されるとともに、そ
れら複数本のねじ軸が回転伝達機構を介して共通の駆動
源に接続されている一方、前記昇降台に固定的に設けら
れた複数のナット部材が各ねじ軸と螺合されており、前
記共通の駆動源が回転させられることにより、複数本の
ねじ軸が一斉に同角度回転させられて、昇降台が平行移
動により昇降させられる請求項7または実施態様項1な
いし3のいずれか1つに記載のカラー印刷システム。発
明の実施の形態の項において説明するように、駆動源を
作業者により回転操作される回転ハンドル等の手動操作
部材としてもよく、あるいはサーボモータ,油圧モータ
等動力で作動する駆動源としてもよく、後者の場合は昇
降台を自動的に昇降させることもできる。 (5)前記移動台移動装置が、前記移動台の位置を検出
するリニアスケールと、前記リニアモータの複数の停止
位置のデータを記憶する停止位置記憶手段と、前記リニ
アモータを作動させるとともに、前記リニアスケールに
よる前記移動台の検出位置が前記停止位置記憶手段に記
憶された停止位置に一致する状態で前記リニアモータを
停止させるリニアモータ制御手段とを含む請求項2ない
し7,実施態様項1ないし4のいずれか1つに記載のカ
ラー印刷システム。 (6)前記移動台移動装置が、さらに、前記停止位置記
憶手段に記憶されている停止位置のデータを変更する停
止位置変更手段を含む実施態様項5に記載のカラー印刷
システム。停止位置のデータを変更するだけで、容易に
リニアモータの停止位置を変更することができる。 (7)前記印刷装置が、周縁部がスクリーン枠に固定さ
れ、印刷箇所に印刷剤の通過を許容する多数の透孔を有
するほぼ水平なスクリーンと、そのスクリーンの上面に
沿って移動するスキージとを含むスクリーン印刷装置で
ある請求項1ないし7,実施態様項1ないし6のいずれ
か1つに記載のカラー印刷システム。 (8)乾燥装置が、紫外線照射装置を有し、紫外線によ
り印刷対象物に印刷された印刷剤を乾燥させる紫外線式
乾燥装置である請求項1ないし7,実施態様項1ないし
7のいずれか1つに記載のカラー印刷システム。 (9)前記紫外線照射装置が、紫外線を放射する紫外線
ランプと、その紫外線ランプが配設されたランプ空間
と、前記移動台が移動させられる移動台空間とを区切る
閉位置と、両空間を連通させる開位置とに移動可能なラ
ンプシャッタとを含む実施態様項8に記載のカラー印刷
システム。本態様においては、紫外線ランプを点灯状態
に保ち、非乾燥時にはランプシャッタを閉じて紫外線が
外に漏れないようにし、乾燥時のみにランプシャッタを
開いて乾燥位置へ移動させられた印刷対象物の印刷箇所
を直ちに乾燥させることができる。 (10)前記紫外線照射装置が、前記乾燥移動制御手段
による前記移動台の乾燥移動の開始と、前記ランプシャ
ッタの前記開位置への移動とを関連させる関連手段を含
む実施態様項8または9に記載のカラー印刷システム。
乾燥移動制御手段による移動台の移動により印刷対象物
を移動させつつ紫外線を照射することが可能である。例
えば、紫外線の強さが場所によって異なる場合に、紫外
線の照射領域内で印刷対象物の印刷箇所を移動させれば
(印刷対象物を止めて紫外線照射装置を移動させること
により紫外線照射領域を移動させることも可能)、紫外
線の分布ムラによる乾燥ムラを低減させることができ
る。この場合には、印刷箇所を紫外線の照射領域内へ移
動させた後、ランプシャッタを開き、印刷対象物を移動
させつつ紫外線を照射することが望ましい。また、紫外
線の照射領域より広い領域で、印刷対象物の印刷箇所を
移動させれば、広い範囲の印刷剤を乾燥させることがで
きる。この場合には、印刷対象物の印刷箇所が紫外線の
照射領域の外にあるうちにランプシャッタを開き、その
後、印刷箇所に紫外線照射領域を通過させることが望ま
しい。前者の場合は、ランプシャッタが開かれている時
間が乾燥時間であり、後者の場合は、印刷箇所内の任意
の1点が紫外線照射領域を通過するのに要する時間が乾
燥時間であって、乾燥時間は乾燥移動速度の設定により
間接的に設定される。乾燥移動速度を設定する乾燥移動
速度設定手段が乾燥時間設定手段として機能することに
なるのである。 (11)前記複数の印刷装置の列の、前記乾燥装置に隣
接する側とは反対側の端に隣接して、印刷対象物を前記
移動台上にセットするセットステーションが設けられて
おり、前記移動台がそのセットステーションまで移動可
能である請求項1ないし7,実施態様項1ないし10の
いずれか1つに記載のカラー印刷システム。
載の態様の外に、下記の態様でも実施可能である。実施
の態様は、便宜上、請求項と同じ形式の実施態様項とし
て記載する。ただし、複数の請求項または実施態様項に
従属する実施態様項にさらに従属する実施態様項は、そ
れら複数の請求項または実施態様項のすべてについて読
み得るとは限らず、実質的に読み得る項、すなわち引用
事項に対応する先行事項を含む項のみについて読まれる
べきものとする。 (1)前記補助移動装置が、前記リニアモータの可動子
に固定された第1テーブルと、その第1テーブルに、リ
ニアモータの長手方向に平行な方向に移動可能に支持さ
れた第2テーブルと、それら第1テーブルと第2テーブ
ルとの間に取り付けられ、第2テーブルを第1テーブル
に対して相対移動させる流体圧シリンダとを含む請求項
3ないし7のいずれか1つに記載のカラー印刷システ
ム。 (2)前記乾燥移動制御手段が、前記流体圧シリンダに
流入する流体または流体圧シリンダから流出する流体の
流量を絞る絞り装置を含む実施態様項1に記載のカラー
印刷システム。 (3)前記絞り装置が可変絞り弁を含む実施態様項2に
記載のカラー印刷システム。 (4)前記本体フレームに、複数本の垂直なねじ軸が回
転可能かつ軸方向に移動不能に支持されるとともに、そ
れら複数本のねじ軸が回転伝達機構を介して共通の駆動
源に接続されている一方、前記昇降台に固定的に設けら
れた複数のナット部材が各ねじ軸と螺合されており、前
記共通の駆動源が回転させられることにより、複数本の
ねじ軸が一斉に同角度回転させられて、昇降台が平行移
動により昇降させられる請求項7または実施態様項1な
いし3のいずれか1つに記載のカラー印刷システム。発
明の実施の形態の項において説明するように、駆動源を
作業者により回転操作される回転ハンドル等の手動操作
部材としてもよく、あるいはサーボモータ,油圧モータ
等動力で作動する駆動源としてもよく、後者の場合は昇
降台を自動的に昇降させることもできる。 (5)前記移動台移動装置が、前記移動台の位置を検出
するリニアスケールと、前記リニアモータの複数の停止
位置のデータを記憶する停止位置記憶手段と、前記リニ
アモータを作動させるとともに、前記リニアスケールに
よる前記移動台の検出位置が前記停止位置記憶手段に記
憶された停止位置に一致する状態で前記リニアモータを
停止させるリニアモータ制御手段とを含む請求項2ない
し7,実施態様項1ないし4のいずれか1つに記載のカ
ラー印刷システム。 (6)前記移動台移動装置が、さらに、前記停止位置記
憶手段に記憶されている停止位置のデータを変更する停
止位置変更手段を含む実施態様項5に記載のカラー印刷
システム。停止位置のデータを変更するだけで、容易に
リニアモータの停止位置を変更することができる。 (7)前記印刷装置が、周縁部がスクリーン枠に固定さ
れ、印刷箇所に印刷剤の通過を許容する多数の透孔を有
するほぼ水平なスクリーンと、そのスクリーンの上面に
沿って移動するスキージとを含むスクリーン印刷装置で
ある請求項1ないし7,実施態様項1ないし6のいずれ
か1つに記載のカラー印刷システム。 (8)乾燥装置が、紫外線照射装置を有し、紫外線によ
り印刷対象物に印刷された印刷剤を乾燥させる紫外線式
乾燥装置である請求項1ないし7,実施態様項1ないし
7のいずれか1つに記載のカラー印刷システム。 (9)前記紫外線照射装置が、紫外線を放射する紫外線
ランプと、その紫外線ランプが配設されたランプ空間
と、前記移動台が移動させられる移動台空間とを区切る
閉位置と、両空間を連通させる開位置とに移動可能なラ
ンプシャッタとを含む実施態様項8に記載のカラー印刷
システム。本態様においては、紫外線ランプを点灯状態
に保ち、非乾燥時にはランプシャッタを閉じて紫外線が
外に漏れないようにし、乾燥時のみにランプシャッタを
開いて乾燥位置へ移動させられた印刷対象物の印刷箇所
を直ちに乾燥させることができる。 (10)前記紫外線照射装置が、前記乾燥移動制御手段
による前記移動台の乾燥移動の開始と、前記ランプシャ
ッタの前記開位置への移動とを関連させる関連手段を含
む実施態様項8または9に記載のカラー印刷システム。
乾燥移動制御手段による移動台の移動により印刷対象物
を移動させつつ紫外線を照射することが可能である。例
えば、紫外線の強さが場所によって異なる場合に、紫外
線の照射領域内で印刷対象物の印刷箇所を移動させれば
(印刷対象物を止めて紫外線照射装置を移動させること
により紫外線照射領域を移動させることも可能)、紫外
線の分布ムラによる乾燥ムラを低減させることができ
る。この場合には、印刷箇所を紫外線の照射領域内へ移
動させた後、ランプシャッタを開き、印刷対象物を移動
させつつ紫外線を照射することが望ましい。また、紫外
線の照射領域より広い領域で、印刷対象物の印刷箇所を
移動させれば、広い範囲の印刷剤を乾燥させることがで
きる。この場合には、印刷対象物の印刷箇所が紫外線の
照射領域の外にあるうちにランプシャッタを開き、その
後、印刷箇所に紫外線照射領域を通過させることが望ま
しい。前者の場合は、ランプシャッタが開かれている時
間が乾燥時間であり、後者の場合は、印刷箇所内の任意
の1点が紫外線照射領域を通過するのに要する時間が乾
燥時間であって、乾燥時間は乾燥移動速度の設定により
間接的に設定される。乾燥移動速度を設定する乾燥移動
速度設定手段が乾燥時間設定手段として機能することに
なるのである。 (11)前記複数の印刷装置の列の、前記乾燥装置に隣
接する側とは反対側の端に隣接して、印刷対象物を前記
移動台上にセットするセットステーションが設けられて
おり、前記移動台がそのセットステーションまで移動可
能である請求項1ないし7,実施態様項1ないし10の
いずれか1つに記載のカラー印刷システム。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、第1ないし第7の各発明に
共通の実施形態であるカラー印刷システムを図面に基づ
いて詳細に説明する。本カラー印刷システムは、図1お
よび図2に示すように、4本の支柱10およびそれら支
柱10に組み付けられた複数の梁材12を含む本体フレ
ーム14を備えている。本体フレーム14の上部には6
台の印刷装置18が一列に並んで設けられ、印刷装置1
8の下方に印刷対象物たる電気製品のハウジング20を
移動させる印刷対象物移動装置22が設けられ、印刷装
置18の列の一方の端に隣接して乾燥装置24が設けら
れている。
共通の実施形態であるカラー印刷システムを図面に基づ
いて詳細に説明する。本カラー印刷システムは、図1お
よび図2に示すように、4本の支柱10およびそれら支
柱10に組み付けられた複数の梁材12を含む本体フレ
ーム14を備えている。本体フレーム14の上部には6
台の印刷装置18が一列に並んで設けられ、印刷装置1
8の下方に印刷対象物たる電気製品のハウジング20を
移動させる印刷対象物移動装置22が設けられ、印刷装
置18の列の一方の端に隣接して乾燥装置24が設けら
れている。
【0015】印刷装置18を説明する。前記本体フレー
ム14の上部には、昇降台30が昇降可能に支持されて
いる。昇降台30は、製作の都合上、複数の板状部材が
互いに組み付けられて成り、上下方向に距離を隔てて配
設されるとともに、複数の連結板31により互いに連結
された上側枠体32および下側枠体34を有する。複数
の連結板31のうち、枠体32,34の印刷装置18が
並ぶ方向(以下、印刷装置並び方向と称する)に平行な
両外側面において、印刷装置並び方向に平行な方向に距
離を隔てて位置する2個ずつ、合計4個の連結板31に
はそれぞれ、ブラケット36が固定されるとともに、各
ブラケット36にそれぞれナット部材38が上下方向に
平行な姿勢で固定されている。これらナット部材38は
それぞれ、本体フレーム14に垂直軸線のまわりに回転
可能かつ軸方向に移動不能に支持されたねじ軸40に螺
合されている。
ム14の上部には、昇降台30が昇降可能に支持されて
いる。昇降台30は、製作の都合上、複数の板状部材が
互いに組み付けられて成り、上下方向に距離を隔てて配
設されるとともに、複数の連結板31により互いに連結
された上側枠体32および下側枠体34を有する。複数
の連結板31のうち、枠体32,34の印刷装置18が
並ぶ方向(以下、印刷装置並び方向と称する)に平行な
両外側面において、印刷装置並び方向に平行な方向に距
離を隔てて位置する2個ずつ、合計4個の連結板31に
はそれぞれ、ブラケット36が固定されるとともに、各
ブラケット36にそれぞれナット部材38が上下方向に
平行な姿勢で固定されている。これらナット部材38は
それぞれ、本体フレーム14に垂直軸線のまわりに回転
可能かつ軸方向に移動不能に支持されたねじ軸40に螺
合されている。
【0016】上記4本のねじ軸40は、操作ハンドル4
4が回転操作されることにより回転させられる。支柱1
0の上部に印刷装置並び方向に平行に設けられた一対の
梁材12上には、図2に示すように、4本のねじ軸40
に対応する位置にそれぞれギヤボックス48が固定され
ており、ねじ軸40はギヤボックス48により回転可能
かつ軸方向に移動不能に支持されている。4本のねじ軸
40は、ギヤボックス48を介して本体フレーム14に
より支持されているのである。
4が回転操作されることにより回転させられる。支柱1
0の上部に印刷装置並び方向に平行に設けられた一対の
梁材12上には、図2に示すように、4本のねじ軸40
に対応する位置にそれぞれギヤボックス48が固定され
ており、ねじ軸40はギヤボックス48により回転可能
かつ軸方向に移動不能に支持されている。4本のねじ軸
40は、ギヤボックス48を介して本体フレーム14に
より支持されているのである。
【0017】印刷装置並び方向において一方の側に位置
する2個のギヤボックス48により、回転軸46が印刷
装置並び方向と直角でかつ水平な軸線のまわりに回転可
能かつ軸方向に移動不能に支持されるとともに、回転軸
46の一端部に操作ハンドル44が同心に固定されてい
る。操作ハンドル44の回転操作により得られる回転軸
46の回転は、回転軸46の両端部と2本のねじ軸40
との間にそれぞれ設けられたウォームギヤにより、2本
のねじ軸40に伝達される。ウォームギヤは、回転軸4
6に固定のウォーム(図示省略)と、ねじ軸40に固定
され、ウォームに噛み合わされたウォームホイール(図
示省略)とを含み、これらウォームおよびウォームホイ
ールは、ギヤボックス48に収容されている。
する2個のギヤボックス48により、回転軸46が印刷
装置並び方向と直角でかつ水平な軸線のまわりに回転可
能かつ軸方向に移動不能に支持されるとともに、回転軸
46の一端部に操作ハンドル44が同心に固定されてい
る。操作ハンドル44の回転操作により得られる回転軸
46の回転は、回転軸46の両端部と2本のねじ軸40
との間にそれぞれ設けられたウォームギヤにより、2本
のねじ軸40に伝達される。ウォームギヤは、回転軸4
6に固定のウォーム(図示省略)と、ねじ軸40に固定
され、ウォームに噛み合わされたウォームホイール(図
示省略)とを含み、これらウォームおよびウォームホイ
ールは、ギヤボックス48に収容されている。
【0018】印刷装置並び方向において他方の側に設け
られた2個のギヤボックス48により、別の回転軸52
が回転軸46の回転軸線と平行な軸線のまわりに回転可
能かつ軸方向に移動不能に支持されている。回転軸52
の回転は、回転軸46と同様に、回転軸52の両端部と
2本のねじ軸40との間にそれぞれ設けられ、ギヤボッ
クス48に収容されたウォームギヤにより、それらねじ
軸40に伝達される。
られた2個のギヤボックス48により、別の回転軸52
が回転軸46の回転軸線と平行な軸線のまわりに回転可
能かつ軸方向に移動不能に支持されている。回転軸52
の回転は、回転軸46と同様に、回転軸52の両端部と
2本のねじ軸40との間にそれぞれ設けられ、ギヤボッ
クス48に収容されたウォームギヤにより、それらねじ
軸40に伝達される。
【0019】回転軸46,52の各一端部にはそれぞ
れ、スプロケット56が固定されるとともに、チェーン
58が巻き掛けられており、操作ハンドル44が回転操
作されれば、回転軸46,52が回転させられて4本の
ねじ軸40が一斉に同じ角度ずつ回転させられ、昇降台
30が上下方向に平行移動させられる。昇降台30は水
平な姿勢を保って昇降させられるのである。
れ、スプロケット56が固定されるとともに、チェーン
58が巻き掛けられており、操作ハンドル44が回転操
作されれば、回転軸46,52が回転させられて4本の
ねじ軸40が一斉に同じ角度ずつ回転させられ、昇降台
30が上下方向に平行移動させられる。昇降台30は水
平な姿勢を保って昇降させられるのである。
【0020】昇降台30には、6台の印刷機構70が1
列に並んで支持されている。各印刷機構70はそれぞ
れ、共通の昇降台30および本体フレーム14と共に印
刷装置18を構成しており、印刷機構70の並び方向が
印刷装置並び方向である。各印刷機構70の構成は同じ
であり、1つを代表的に説明する。印刷機構70は、図
3に示すように、印刷ヘッド72およびスクリーン74
を有している。印刷ヘッド72のヘッド本体76は、複
数の板状部材78が互いに組み付けられて成り、ヘッド
本体76の底壁を構成する板状部材78の下面には、図
5に示すようにガイドブロック80が固定されている。
昇降台30の前記上側枠体32には、ガイドレール82
が印刷装置並び方向と直角にかつ水平に設けられるとと
もに、ヘッド本体76のガイドブロック80が移動可能
に嵌合されている。
列に並んで支持されている。各印刷機構70はそれぞ
れ、共通の昇降台30および本体フレーム14と共に印
刷装置18を構成しており、印刷機構70の並び方向が
印刷装置並び方向である。各印刷機構70の構成は同じ
であり、1つを代表的に説明する。印刷機構70は、図
3に示すように、印刷ヘッド72およびスクリーン74
を有している。印刷ヘッド72のヘッド本体76は、複
数の板状部材78が互いに組み付けられて成り、ヘッド
本体76の底壁を構成する板状部材78の下面には、図
5に示すようにガイドブロック80が固定されている。
昇降台30の前記上側枠体32には、ガイドレール82
が印刷装置並び方向と直角にかつ水平に設けられるとと
もに、ヘッド本体76のガイドブロック80が移動可能
に嵌合されている。
【0021】昇降台30の上側枠体32にはまた、ガイ
ドレール82の長手方向の両側にそれぞれ、タイミング
プーリ84が印刷装置並び方向に平行な水平軸線のまわ
りに回転可能に取り付けられるとともに、無端の環状の
タイミングベルト86が巻き掛けられている。ヘッド本
体76の底壁を構成する板状部材78の上面には、タイ
ミングベルト86の下走部(一対のタイミングプーリ8
4に巻き掛けられてトラック状を成すタイミングベルト
86の一対の水平部のうち、下側の部分)が図示しない
連結部材により連結されており、一方のタイミングプー
リ84が印刷ヘッド移動用モータ88によって回転させ
られることにより、印刷ヘッド72が印刷装置並び方向
と直角でかつ水平な方向へ移動させられる。
ドレール82の長手方向の両側にそれぞれ、タイミング
プーリ84が印刷装置並び方向に平行な水平軸線のまわ
りに回転可能に取り付けられるとともに、無端の環状の
タイミングベルト86が巻き掛けられている。ヘッド本
体76の底壁を構成する板状部材78の上面には、タイ
ミングベルト86の下走部(一対のタイミングプーリ8
4に巻き掛けられてトラック状を成すタイミングベルト
86の一対の水平部のうち、下側の部分)が図示しない
連結部材により連結されており、一方のタイミングプー
リ84が印刷ヘッド移動用モータ88によって回転させ
られることにより、印刷ヘッド72が印刷装置並び方向
と直角でかつ水平な方向へ移動させられる。
【0022】ヘッド本体76の上下方向の側壁を構成す
る板状部材78の1つは、上側枠体32より下方へ延び
出させられるとともに、その垂直な側面には、図4およ
び図5に示すように、一対のガイドレール92が上下方
向に平行な姿勢で固定されている。これら一対のガイド
レール92のうち、一方のガイドレール92にはスキー
ジ取付板94が一対のガイドブロック96において移動
可能に嵌合され、他方のガイドレール92には、掻取部
材取付板98が一対のガイドブロック100において移
動可能に嵌合されている。スキージ取付板94の下端部
には、図4に示すように、ブラケット102によってス
キージ104が固定されている。スキージ104はゴム
により作られており、前記スクリーン74の幅(印刷装
置並び方向に平行な方向の寸法)より僅かに短い幅を有
し、下方ほど印刷時の移動方向において上流側へ向かう
方向へ傾斜させられている。
る板状部材78の1つは、上側枠体32より下方へ延び
出させられるとともに、その垂直な側面には、図4およ
び図5に示すように、一対のガイドレール92が上下方
向に平行な姿勢で固定されている。これら一対のガイド
レール92のうち、一方のガイドレール92にはスキー
ジ取付板94が一対のガイドブロック96において移動
可能に嵌合され、他方のガイドレール92には、掻取部
材取付板98が一対のガイドブロック100において移
動可能に嵌合されている。スキージ取付板94の下端部
には、図4に示すように、ブラケット102によってス
キージ104が固定されている。スキージ104はゴム
により作られており、前記スクリーン74の幅(印刷装
置並び方向に平行な方向の寸法)より僅かに短い幅を有
し、下方ほど印刷時の移動方向において上流側へ向かう
方向へ傾斜させられている。
【0023】掻取部材取付板98の下端部には、掻取部
材106がブラケット108により固定されている。掻
取部材106は薄い金属製の板材により形成されてお
り、スキージ104よりやや広い幅を有し、スキージ1
04と同じ方向へ傾斜させられている。
材106がブラケット108により固定されている。掻
取部材106は薄い金属製の板材により形成されてお
り、スキージ104よりやや広い幅を有し、スキージ1
04と同じ方向へ傾斜させられている。
【0024】上記スキージ104および掻取部材106
が取り付けられた板状部材78の上部には、回動板11
4が支持軸116により、印刷装置並び方向と平行で水
平な軸線のまわりに回動可能に取り付けられている。回
動板114の長手方向の両端部にはそれぞれ、回動板1
14の回動軸線およびスキージ取付板94,掻取部材取
付板98の移動方向と直角な方向に延びる長穴118が
形成されるとともに、各取付板94,98の上端部にそ
れぞれ、板面に直角に突設されたピン120が相対移動
可能に嵌合されている。
が取り付けられた板状部材78の上部には、回動板11
4が支持軸116により、印刷装置並び方向と平行で水
平な軸線のまわりに回動可能に取り付けられている。回
動板114の長手方向の両端部にはそれぞれ、回動板1
14の回動軸線およびスキージ取付板94,掻取部材取
付板98の移動方向と直角な方向に延びる長穴118が
形成されるとともに、各取付板94,98の上端部にそ
れぞれ、板面に直角に突設されたピン120が相対移動
可能に嵌合されている。
【0025】スキージ取付板94の上端には、ヘッド本
体76の上壁を構成する板状部材78に下向きに設けら
れた回動用エアシリンダ122のピストンロッド124
が連結されており、ピストンロッド124の伸縮によ
り、スキージ取付板94がガイドレール92に案内され
て昇降させられ、スキージ104がスクリーン74に接
触,離間させられる。スキージ取付板94の昇降に伴っ
て回動板114が回動させられ、掻取部材取付板98が
スキージ取付板94とは逆向きに昇降させられ、掻取部
材106がスクリーン74に接触,離間させられる。
体76の上壁を構成する板状部材78に下向きに設けら
れた回動用エアシリンダ122のピストンロッド124
が連結されており、ピストンロッド124の伸縮によ
り、スキージ取付板94がガイドレール92に案内され
て昇降させられ、スキージ104がスクリーン74に接
触,離間させられる。スキージ取付板94の昇降に伴っ
て回動板114が回動させられ、掻取部材取付板98が
スキージ取付板94とは逆向きに昇降させられ、掻取部
材106がスクリーン74に接触,離間させられる。
【0026】回動板114(スキージ取付板94または
掻取部材取付板98でも可)とヘッド本体76との間に
は、図4に示すように、弾性部材としてのスプリング1
26が配設されている。スプリング126は、支持軸1
16に巻き付けられるとともに、一端部はヘッド本体7
6の天壁を構成する板状部材78に当てられ、他端部は
回動板114の掻取部材取付板98が係合させられた側
の端部に係合させられて、回動板114を掻取部材取付
板98が下方へ移動する向きに付勢している。それによ
り、回動用エアシリンダ122のピストンの両側の圧力
室が共に大気に開放された状態では、スキージ104と
掻取部材106とがほぼ同じ高さで停止し、共にスクリ
ーン74から離間した状態に保たれる。このとき、回動
用エアシリンダ122の図示しないピストンは、移動範
囲の中間部より上側に位置し、スキージ104の下降位
置が掻取部材106の下降位置より下になる。
掻取部材取付板98でも可)とヘッド本体76との間に
は、図4に示すように、弾性部材としてのスプリング1
26が配設されている。スプリング126は、支持軸1
16に巻き付けられるとともに、一端部はヘッド本体7
6の天壁を構成する板状部材78に当てられ、他端部は
回動板114の掻取部材取付板98が係合させられた側
の端部に係合させられて、回動板114を掻取部材取付
板98が下方へ移動する向きに付勢している。それによ
り、回動用エアシリンダ122のピストンの両側の圧力
室が共に大気に開放された状態では、スキージ104と
掻取部材106とがほぼ同じ高さで停止し、共にスクリ
ーン74から離間した状態に保たれる。このとき、回動
用エアシリンダ122の図示しないピストンは、移動範
囲の中間部より上側に位置し、スキージ104の下降位
置が掻取部材106の下降位置より下になる。
【0027】したがって、スキージ104は、下降位置
においてスクリーン74に接触するとともに下方へ撓ま
せ、ハウジング20の上面に接触させる。このとき回動
板114の回動により掻取部材106はスクリーン74
から離れた上昇位置へ移動させられる。逆に、スキージ
104が上昇位置へ移動させられ、掻取部材106が下
降位置へ移動させられた状態では、掻取部材106がス
クリーン74に接触してそれをわずかに下方へ撓ませた
状態となり、スキージ104はスクリーン74から離間
し、スクリーン74がハウジング20の上面から離れ
る。
においてスクリーン74に接触するとともに下方へ撓ま
せ、ハウジング20の上面に接触させる。このとき回動
板114の回動により掻取部材106はスクリーン74
から離れた上昇位置へ移動させられる。逆に、スキージ
104が上昇位置へ移動させられ、掻取部材106が下
降位置へ移動させられた状態では、掻取部材106がス
クリーン74に接触してそれをわずかに下方へ撓ませた
状態となり、スキージ104はスクリーン74から離間
し、スクリーン74がハウジング20の上面から離れ
る。
【0028】スクリーン74は、昇降台30の下側枠体
34に固定されている。スクリーン74は、周縁部がス
クリーン枠130に固定されており、ナイロン,テトロ
ン,ステンレス等から成るシートの印刷箇所に印刷剤の
通過を許容する多数の透孔(図示省略)が形成されてお
り、スクリーン枠130において下側枠体34に着脱可
能に固定されている。
34に固定されている。スクリーン74は、周縁部がス
クリーン枠130に固定されており、ナイロン,テトロ
ン,ステンレス等から成るシートの印刷箇所に印刷剤の
通過を許容する多数の透孔(図示省略)が形成されてお
り、スクリーン枠130において下側枠体34に着脱可
能に固定されている。
【0029】次に印刷対象物移動装置22を説明する。
前記本体フレーム14には、図1および図2に示すよう
に、ベッド132が印刷装置並び方向に平行に固定され
ている。ベッド132は、前記乾燥装置24に近接した
位置から6台の印刷装置18の下方を通過して延び、乾
燥装置24から最も遠い印刷装置18(最遠印刷装置1
8と称する)から一定量突出している。乾燥装置24に
近接した近接位置は、乾燥装置24に最も近い印刷装置
18(最近印刷装置18と称する)の内部の印刷位置
(最近印刷位置と称する)より乾燥装置24側の位置で
ある。なお、最遠印刷装置18の内部の印刷位置を最遠
印刷位置と称する。
前記本体フレーム14には、図1および図2に示すよう
に、ベッド132が印刷装置並び方向に平行に固定され
ている。ベッド132は、前記乾燥装置24に近接した
位置から6台の印刷装置18の下方を通過して延び、乾
燥装置24から最も遠い印刷装置18(最遠印刷装置1
8と称する)から一定量突出している。乾燥装置24に
近接した近接位置は、乾燥装置24に最も近い印刷装置
18(最近印刷装置18と称する)の内部の印刷位置
(最近印刷位置と称する)より乾燥装置24側の位置で
ある。なお、最遠印刷装置18の内部の印刷位置を最遠
印刷位置と称する。
【0030】ベッド132上には、図1および図3に示
すように、ベッド132とほぼ同じ長さのブラシレス直
流リニアモータ134(以下、リニアモータ134と略
称する)が設けられている。リニアモータ134の可動
子136は、図3に示すように、界磁用マグネット13
7とマグネットヨーク138とを備えており、マグネッ
トヨーク138に第1テーブル140が固定されてい
る。第1テーブル140は、図1に示すように、ベッド
132の長手方向に平行な方向において、ほぼ印刷装置
1台分に相当する長さを有する。可動子136はベッド
132に固定のステータ142に近接して対向してお
り、ステータ142は界磁用コイル144およびコイル
ヨーク145を備えている。界磁用コイル144は空心
コイルであり、界磁用コイル144の励磁により生ずる
磁束と界磁用マグネット137の磁束との相互作用によ
って可動子136が移動させられることにより、第1テ
ーブル140がベッド132上に設けられた一対のガイ
ドレール146に案内されて、最遠印刷装置18から突
出した位置と近接位置との間で往復移動させられる。
すように、ベッド132とほぼ同じ長さのブラシレス直
流リニアモータ134(以下、リニアモータ134と略
称する)が設けられている。リニアモータ134の可動
子136は、図3に示すように、界磁用マグネット13
7とマグネットヨーク138とを備えており、マグネッ
トヨーク138に第1テーブル140が固定されてい
る。第1テーブル140は、図1に示すように、ベッド
132の長手方向に平行な方向において、ほぼ印刷装置
1台分に相当する長さを有する。可動子136はベッド
132に固定のステータ142に近接して対向してお
り、ステータ142は界磁用コイル144およびコイル
ヨーク145を備えている。界磁用コイル144は空心
コイルであり、界磁用コイル144の励磁により生ずる
磁束と界磁用マグネット137の磁束との相互作用によ
って可動子136が移動させられることにより、第1テ
ーブル140がベッド132上に設けられた一対のガイ
ドレール146に案内されて、最遠印刷装置18から突
出した位置と近接位置との間で往復移動させられる。
【0031】ベッド132にはリニアスケール本体部1
48が設けられ、第1テーブル144にはリニアスケー
ルセンサ部150が設けられ、これらリニアスケール本
体部148およびリニアスケールセンサ部150がリニ
アスケール152を構成しており、第1テーブル140
のベッド132上における位置(ベッド132上に設定
された原位置に対する位置)を検出する。ステータ14
2の上方はカバー154によって覆われており、このカ
バー154は第1テーブル140とマグネットヨーク1
38との隙間を貫通して延び、両端がブラケット155
(図1参照)を介してベッド132に支持されている。
48が設けられ、第1テーブル144にはリニアスケー
ルセンサ部150が設けられ、これらリニアスケール本
体部148およびリニアスケールセンサ部150がリニ
アスケール152を構成しており、第1テーブル140
のベッド132上における位置(ベッド132上に設定
された原位置に対する位置)を検出する。ステータ14
2の上方はカバー154によって覆われており、このカ
バー154は第1テーブル140とマグネットヨーク1
38との隙間を貫通して延び、両端がブラケット155
(図1参照)を介してベッド132に支持されている。
【0032】このようにベッド132および第1テーブ
ル140にリニアモータ134,リニアスケール152
を一体的に組み付ければ、断面高さが低く、コンパクト
な構成で第1テーブル140を移動させることができ
る。また、移動側に界磁用マグネット137が設けら
れ、固定側に界磁用コイル144が設けられており、界
磁用コイル144が空心コイルであるため、第1テーブ
ル140は振動や騒音が少なく、滑らかに移動させられ
るとともに、発熱が少なくて済む。さらに、第1テーブ
ル140はリニアモータ134により直接駆動され、機
械的接触によるロストモーションやバックラッシュがな
いため、サーボ特性に優れ、第1テーブル140を高速
で移動させ得るとともに高精度に位置決めすることがで
きる。さらにまた、摩耗による塵埃の発生が少なく、長
期間安定して精度良く停止させることができ、耐久性,
信頼性に優れている。
ル140にリニアモータ134,リニアスケール152
を一体的に組み付ければ、断面高さが低く、コンパクト
な構成で第1テーブル140を移動させることができ
る。また、移動側に界磁用マグネット137が設けら
れ、固定側に界磁用コイル144が設けられており、界
磁用コイル144が空心コイルであるため、第1テーブ
ル140は振動や騒音が少なく、滑らかに移動させられ
るとともに、発熱が少なくて済む。さらに、第1テーブ
ル140はリニアモータ134により直接駆動され、機
械的接触によるロストモーションやバックラッシュがな
いため、サーボ特性に優れ、第1テーブル140を高速
で移動させ得るとともに高精度に位置決めすることがで
きる。さらにまた、摩耗による塵埃の発生が少なく、長
期間安定して精度良く停止させることができ、耐久性,
信頼性に優れている。
【0033】第1テーブル140上には、図3および図
7に示すように、第1テーブル移動方向と直角でかつ水
平な方向に距離を隔てた2箇所にそれぞれ、一対ずつの
ガイドブロック156が第1テーブル移動方向に平行な
方向に距離を隔てて設けられており、これら一対ずつの
ガイドブロック156にはそれぞれ、第2テーブル15
8に第1テーブル移動方向と平行に設けられた一対のガ
イドレール160が移動可能に嵌合されている。第1テ
ーブル140上にはまた、一対ずつのガイドブロック1
56の間に、第2テーブル移動用エアシリンダ164が
ガイドレール160と平行に取り付けられている。第2
テーブル移動用エアシリンダ164のピストンロッド1
66は、図7に示すように第2テーブル158に連結さ
れており、ピストンロッド166の伸縮により、第2テ
ーブル158が第1テーブル140に対して、第1テー
ブル移動方向と平行に移動させられる。第2テーブル移
動用エアシリンダ164は第1テーブル140より長
く、第1テーブル140から乾燥装置24とは反対側へ
突出させられている。
7に示すように、第1テーブル移動方向と直角でかつ水
平な方向に距離を隔てた2箇所にそれぞれ、一対ずつの
ガイドブロック156が第1テーブル移動方向に平行な
方向に距離を隔てて設けられており、これら一対ずつの
ガイドブロック156にはそれぞれ、第2テーブル15
8に第1テーブル移動方向と平行に設けられた一対のガ
イドレール160が移動可能に嵌合されている。第1テ
ーブル140上にはまた、一対ずつのガイドブロック1
56の間に、第2テーブル移動用エアシリンダ164が
ガイドレール160と平行に取り付けられている。第2
テーブル移動用エアシリンダ164のピストンロッド1
66は、図7に示すように第2テーブル158に連結さ
れており、ピストンロッド166の伸縮により、第2テ
ーブル158が第1テーブル140に対して、第1テー
ブル移動方向と平行に移動させられる。第2テーブル移
動用エアシリンダ164は第1テーブル140より長
く、第1テーブル140から乾燥装置24とは反対側へ
突出させられている。
【0034】第2テーブル158のピストンロッド16
6が連結された側であって、乾燥装置24側の部分は、
図2に示すように、幅(第2テーブル移動方向と直角で
かつ水平な方向の寸法)がハウジング20の幅より大き
く、この部分に、図1および図3に示すように位置決め
治具167が設けられ、ハウジング20を位置決めする
ようにされている。第2テーブル158にはまた、位置
決め治具167が設けられた部分から乾燥装置24とは
反対側へ幅の狭い被覆部168(図2参照)が水平に延
び出させられ、第2テーブル移動用エアシリンダ164
を覆っている。
6が連結された側であって、乾燥装置24側の部分は、
図2に示すように、幅(第2テーブル移動方向と直角で
かつ水平な方向の寸法)がハウジング20の幅より大き
く、この部分に、図1および図3に示すように位置決め
治具167が設けられ、ハウジング20を位置決めする
ようにされている。第2テーブル158にはまた、位置
決め治具167が設けられた部分から乾燥装置24とは
反対側へ幅の狭い被覆部168(図2参照)が水平に延
び出させられ、第2テーブル移動用エアシリンダ164
を覆っている。
【0035】第2テーブル158は、第2テーブル移動
用エアシリンダ164のピストンロッド166の伸縮に
より、位置決め治具167が設けられた部分が第1テー
ブル140上に位置する後退端位置と、その部分が第1
テーブル140から乾燥装置24側へ前進させられた位
置との間で往復移動させられる。ピストンロッド166
の収縮による第2テーブル158の後退端位置は、図7
に示すように、第2テーブル158に設けられた被検出
体162が、第1テーブル140に設けられた近接スイ
ッチ163によって検出されることにより、検出され
る。
用エアシリンダ164のピストンロッド166の伸縮に
より、位置決め治具167が設けられた部分が第1テー
ブル140上に位置する後退端位置と、その部分が第1
テーブル140から乾燥装置24側へ前進させられた位
置との間で往復移動させられる。ピストンロッド166
の収縮による第2テーブル158の後退端位置は、図7
に示すように、第2テーブル158に設けられた被検出
体162が、第1テーブル140に設けられた近接スイ
ッチ163によって検出されることにより、検出され
る。
【0036】第1テーブル140がリニアモータ134
によって移動させられることにより、第2テーブル15
8および位置決め治具167が移動させられる。このと
き、第2テーブル158は後退端位置にあり、第2テー
ブル158および位置決め治具167は、最遠印刷装置
18から突出した位置と、最近印刷装置18の内部の印
刷位置より乾燥装置24側の近接位置との間で往復移動
させられ、最遠印刷装置18から突出した位置において
位置決め治具167にハウジング20がセットされる。
この位置がセットステーション169である(図1参
照)。また、第2テーブル158および位置決め治具1
67が近接位置に停止させられた状態において第2テー
ブル移動用エアシリンダ164のピストンロッド166
が伸縮させられ、第2テーブル158が移動させられる
ことにより、位置決め治具167は、上記近接位置と乾
燥装置24内部の乾燥位置との間で往復移動させられ
る。
によって移動させられることにより、第2テーブル15
8および位置決め治具167が移動させられる。このと
き、第2テーブル158は後退端位置にあり、第2テー
ブル158および位置決め治具167は、最遠印刷装置
18から突出した位置と、最近印刷装置18の内部の印
刷位置より乾燥装置24側の近接位置との間で往復移動
させられ、最遠印刷装置18から突出した位置において
位置決め治具167にハウジング20がセットされる。
この位置がセットステーション169である(図1参
照)。また、第2テーブル158および位置決め治具1
67が近接位置に停止させられた状態において第2テー
ブル移動用エアシリンダ164のピストンロッド166
が伸縮させられ、第2テーブル158が移動させられる
ことにより、位置決め治具167は、上記近接位置と乾
燥装置24内部の乾燥位置との間で往復移動させられ
る。
【0037】第2テーブル移動用エアシリンダ164
は、複動式エアシリンダである。図8に示すように、2
つのエア室は、電磁方向切換弁170が切り換えられる
ことにより、大気とエア源172とに選択的に連通させ
られ、ピストンロッド166が伸縮させられて第2テー
ブル158が往復動させられ、あるいは大気とエア源1
72とのいずれからも遮断されて第2テーブル158が
停止状態に保たれる。
は、複動式エアシリンダである。図8に示すように、2
つのエア室は、電磁方向切換弁170が切り換えられる
ことにより、大気とエア源172とに選択的に連通させ
られ、ピストンロッド166が伸縮させられて第2テー
ブル158が往復動させられ、あるいは大気とエア源1
72とのいずれからも遮断されて第2テーブル158が
停止状態に保たれる。
【0038】第2テーブル移動用エアシリンダ164の
位置決め治具167を近接位置から乾燥位置へ移動させ
る際にエア源172に連通させられるエア室と、電磁方
向切換弁170との間には、電磁開閉弁174と可変絞
り弁176との並列回路が設けられている。電磁開閉弁
174が開状態にある間は、エアが十分な流量で流れ、
可変絞り弁176は無効状態にある。電磁開閉弁174
が閉状態になれば、エアは可変絞り弁176を通っての
み流れ、可変絞り弁176が有効状態となる。したがっ
て、可変絞り弁176の無効状態では第2テーブル15
8を高速で移動させることができ、有効状態では低速で
移動させることができる。第2テーブル158の低速移
動時の移動速度は可変絞り弁176の絞り状態を調節す
ることにより調節できる。
位置決め治具167を近接位置から乾燥位置へ移動させ
る際にエア源172に連通させられるエア室と、電磁方
向切換弁170との間には、電磁開閉弁174と可変絞
り弁176との並列回路が設けられている。電磁開閉弁
174が開状態にある間は、エアが十分な流量で流れ、
可変絞り弁176は無効状態にある。電磁開閉弁174
が閉状態になれば、エアは可変絞り弁176を通っての
み流れ、可変絞り弁176が有効状態となる。したがっ
て、可変絞り弁176の無効状態では第2テーブル15
8を高速で移動させることができ、有効状態では低速で
移動させることができる。第2テーブル158の低速移
動時の移動速度は可変絞り弁176の絞り状態を調節す
ることにより調節できる。
【0039】乾燥装置24を説明する。乾燥装置24
は、図1に示すように乾燥ボックス200を有する。乾
燥ボックス200は、ブラケット202によって本体フ
レーム14に取り付けられている。乾燥ボックス200
の最近印刷装置18側の側壁の第2テーブル158,位
置決め治具167,位置決め治具167上に位置決めさ
れたハウジング20,ガイドレール160およびピスト
ンロッド166に対応する部分には、図6に示すよう
に、それら第2テーブル158等の進入を許容する入口
204が設けられている。
は、図1に示すように乾燥ボックス200を有する。乾
燥ボックス200は、ブラケット202によって本体フ
レーム14に取り付けられている。乾燥ボックス200
の最近印刷装置18側の側壁の第2テーブル158,位
置決め治具167,位置決め治具167上に位置決めさ
れたハウジング20,ガイドレール160およびピスト
ンロッド166に対応する部分には、図6に示すよう
に、それら第2テーブル158等の進入を許容する入口
204が設けられている。
【0040】乾燥装置24の入口204には、入口シャ
ッタ206が設けられている。乾燥ボックス200の入
口204が設けられた側壁の外面には、図6に示すよう
に、入口204の両側にそれぞれ上下方向に延びるレー
ル208が設けられるとともに、入口シャッタ206に
回転可能に取り付けられたローラ210が回転可能かつ
上下方向に移動可能に嵌合されている。入口シャッタ2
06には、図1および図2に示すように、本体フレーム
14にブラケット212により下向きに取り付けられた
入口シャッタ開閉用エアシリンダ214のピストンロッ
ド216が連結されており、ピストンロッド216の伸
縮により、入口シャッタ206が昇降させられ、入口2
04が開閉される。
ッタ206が設けられている。乾燥ボックス200の入
口204が設けられた側壁の外面には、図6に示すよう
に、入口204の両側にそれぞれ上下方向に延びるレー
ル208が設けられるとともに、入口シャッタ206に
回転可能に取り付けられたローラ210が回転可能かつ
上下方向に移動可能に嵌合されている。入口シャッタ2
06には、図1および図2に示すように、本体フレーム
14にブラケット212により下向きに取り付けられた
入口シャッタ開閉用エアシリンダ214のピストンロッ
ド216が連結されており、ピストンロッド216の伸
縮により、入口シャッタ206が昇降させられ、入口2
04が開閉される。
【0041】乾燥ボックス200上には、紫外線照射装
置220が取り付けられている。乾燥ボックス200上
には、紫外線照射装置220のランプボックス222が
固定されており、このランプボックス222内に紫外線
ランプ224が下向きに収容されている。乾燥ボックス
200の上壁には、開口が設けられてランプボックス2
22内の空間と連通させられるとともに、ランプシャッ
タ226が開閉可能に取り付けられている。ランプシャ
ッタ226は、図1に示すように、一対の部分円筒状の
シャッタ部材228を含み、それらシャッタ部材228
がそれらの部分円筒の中心線のまわりに回動することに
より乾燥ボックス200の開口を開閉する。シャッタ部
材228は第2テーブル158の移動方向と直角でかつ
水平な軸線のまわりに、ランプシャッタ開閉用モータ2
30(図9参照)を駆動源とするランプシャッタ開閉装
置により回動させられるのであり、それにより、乾燥ボ
ックス200内の空間であって、第2テーブル158お
よび位置決め治具167が移動する移動台空間と、ラン
プボックス222内のランプ空間とを区切る閉位置と、
両空間を連通させる開位置とに移動させられるのであ
る。
置220が取り付けられている。乾燥ボックス200上
には、紫外線照射装置220のランプボックス222が
固定されており、このランプボックス222内に紫外線
ランプ224が下向きに収容されている。乾燥ボックス
200の上壁には、開口が設けられてランプボックス2
22内の空間と連通させられるとともに、ランプシャッ
タ226が開閉可能に取り付けられている。ランプシャ
ッタ226は、図1に示すように、一対の部分円筒状の
シャッタ部材228を含み、それらシャッタ部材228
がそれらの部分円筒の中心線のまわりに回動することに
より乾燥ボックス200の開口を開閉する。シャッタ部
材228は第2テーブル158の移動方向と直角でかつ
水平な軸線のまわりに、ランプシャッタ開閉用モータ2
30(図9参照)を駆動源とするランプシャッタ開閉装
置により回動させられるのであり、それにより、乾燥ボ
ックス200内の空間であって、第2テーブル158お
よび位置決め治具167が移動する移動台空間と、ラン
プボックス222内のランプ空間とを区切る閉位置と、
両空間を連通させる開位置とに移動させられるのであ
る。
【0042】乾燥ボックス200内には、乾燥ボックス
200内へ移動した第2テーブル158の被検出突起を
検出することにより、印刷対象物が乾燥位置に達したこ
とを検出する乾燥位置到達検出装置として、近接スイッ
チ234(図1参照)が設けられている。近接スイッチ
234は第2テーブル158の被検出突起を検出したと
きON状態となる。
200内へ移動した第2テーブル158の被検出突起を
検出することにより、印刷対象物が乾燥位置に達したこ
とを検出する乾燥位置到達検出装置として、近接スイッ
チ234(図1参照)が設けられている。近接スイッチ
234は第2テーブル158の被検出突起を検出したと
きON状態となる。
【0043】近接スイッチ234の乾燥ボックス200
に対する第2テーブル移動方向の固定位置は、変更する
ことができる。本実施形態において近接スイッチ234
は、ハウジング20の印刷が施された印刷箇所が紫外線
照射領域内に進入したとき、第2テーブル158の被検
出突起を検出する位置に固定されている。本実施形態に
おいては、前記ランプシャッタ226が開かれることに
よって紫外線が照射される領域は、第2テーブル移動方
向と平行な方向に短く、直交する方向に長いほぼ矩形の
領域とされており、印刷箇所の第2テーブル移動方向の
長さは、紫外線照射領域の同方向における長さより短
い。なお、被検出突起が近接スイッチ234によって検
出されたとき、ハウジング20および位置決め治具16
7全体が乾燥ボックス200内に入っている。
に対する第2テーブル移動方向の固定位置は、変更する
ことができる。本実施形態において近接スイッチ234
は、ハウジング20の印刷が施された印刷箇所が紫外線
照射領域内に進入したとき、第2テーブル158の被検
出突起を検出する位置に固定されている。本実施形態に
おいては、前記ランプシャッタ226が開かれることに
よって紫外線が照射される領域は、第2テーブル移動方
向と平行な方向に短く、直交する方向に長いほぼ矩形の
領域とされており、印刷箇所の第2テーブル移動方向の
長さは、紫外線照射領域の同方向における長さより短
い。なお、被検出突起が近接スイッチ234によって検
出されたとき、ハウジング20および位置決め治具16
7全体が乾燥ボックス200内に入っている。
【0044】本カラー印刷システムは、図9に示す制御
装置250により制御される。制御装置250は、CP
U252,ROM254,RAM256,不揮発性メモ
リ257およびそれらを接続するバス258を有するコ
ンピュータ260を主体とするものである。不揮発性メ
モリ257は、バックアップRAMや書込み,消去の可
能なROM等により構成される。入力インタフェース2
62には、リニアスケールセンサ部150,近接スイッ
チ163,234,入力装置264等が接続されてい
る。入力装置264は、印刷に使用される印刷装置18
の番号,印刷順序,各印刷装置18内や印刷装置18外
におけるリニアモータ134の各停止位置,ランプシャ
ッタ226の開時間(すなわち紫外線照射装置220の
紫外線照射時間)のデータ等、印刷に必要な種々のデー
タの入力に用いられる。これら入力されたデータは不揮
発性メモリ257に格納される。なお、各印刷装置18
におけるスクリーン74の取付位置(印刷位置)はそれ
ぞれほぼ一定であるが、ハウジング20等印刷対象物の
印刷箇所は種々に変化するため、印刷装置18内におけ
るリニアモータ134の停止位置が変化することとな
り、そのためのデータが入力装置264から入力される
のである。
装置250により制御される。制御装置250は、CP
U252,ROM254,RAM256,不揮発性メモ
リ257およびそれらを接続するバス258を有するコ
ンピュータ260を主体とするものである。不揮発性メ
モリ257は、バックアップRAMや書込み,消去の可
能なROM等により構成される。入力インタフェース2
62には、リニアスケールセンサ部150,近接スイッ
チ163,234,入力装置264等が接続されてい
る。入力装置264は、印刷に使用される印刷装置18
の番号,印刷順序,各印刷装置18内や印刷装置18外
におけるリニアモータ134の各停止位置,ランプシャ
ッタ226の開時間(すなわち紫外線照射装置220の
紫外線照射時間)のデータ等、印刷に必要な種々のデー
タの入力に用いられる。これら入力されたデータは不揮
発性メモリ257に格納される。なお、各印刷装置18
におけるスクリーン74の取付位置(印刷位置)はそれ
ぞれほぼ一定であるが、ハウジング20等印刷対象物の
印刷箇所は種々に変化するため、印刷装置18内におけ
るリニアモータ134の停止位置が変化することとな
り、そのためのデータが入力装置264から入力される
のである。
【0045】バス258にはまた、出力インタフェース
268が接続され、駆動回路270〜284を介して、
印刷ヘッド移動用モータ88,回動用エアシリンダ12
2の電磁制御弁288,リニアモータ134,電磁方向
切換弁170,電磁開閉弁174,入口シャッタ開閉用
エアシリンダ214の電磁制御弁290,紫外線ランプ
224,ランプシャッタ開閉用モータ230等が接続さ
れている。また、ROM254には、印刷,乾燥の実行
に必要な種々のプログラムが格納されている。
268が接続され、駆動回路270〜284を介して、
印刷ヘッド移動用モータ88,回動用エアシリンダ12
2の電磁制御弁288,リニアモータ134,電磁方向
切換弁170,電磁開閉弁174,入口シャッタ開閉用
エアシリンダ214の電磁制御弁290,紫外線ランプ
224,ランプシャッタ開閉用モータ230等が接続さ
れている。また、ROM254には、印刷,乾燥の実行
に必要な種々のプログラムが格納されている。
【0046】次に作動を説明する。なお、ここでは、6
台の印刷装置18の全部により印刷が行われるととも
に、最近印刷装置18から最遠印刷装置18へ順に印刷
が行われることとする。印刷開始に先立って昇降台30
が昇降させられ、6台の印刷装置18の上下方向の位置
が印刷に適した位置に一斉に設定される。印刷開始時に
は、第2テーブル158は、第2テーブル移動用エアシ
リンダ164のピストンロッド166が収縮させられ、
位置決め治具167が設けられてハウジング20を支持
する部分が第1テーブル140上に位置させられてお
り、第1テーブル140の移動により、位置決め治具1
67および第2テーブル158がセットステーション1
69へ移動させられる(以下、代表的に第2テーブル1
58が移動させられると言う)。作業者は、セットステ
ーション169において位置決め治具167にハウジン
グ20をセットし、セット完了の指示あるいは印刷開始
の指示を発する手動操作部材を操作する。それに応じ
て、第1テーブル140がリニアモータ134により移
動させられ、第2テーブル158が最近印刷装置18の
最近印刷位置へ移動させられる。
台の印刷装置18の全部により印刷が行われるととも
に、最近印刷装置18から最遠印刷装置18へ順に印刷
が行われることとする。印刷開始に先立って昇降台30
が昇降させられ、6台の印刷装置18の上下方向の位置
が印刷に適した位置に一斉に設定される。印刷開始時に
は、第2テーブル158は、第2テーブル移動用エアシ
リンダ164のピストンロッド166が収縮させられ、
位置決め治具167が設けられてハウジング20を支持
する部分が第1テーブル140上に位置させられてお
り、第1テーブル140の移動により、位置決め治具1
67および第2テーブル158がセットステーション1
69へ移動させられる(以下、代表的に第2テーブル1
58が移動させられると言う)。作業者は、セットステ
ーション169において位置決め治具167にハウジン
グ20をセットし、セット完了の指示あるいは印刷開始
の指示を発する手動操作部材を操作する。それに応じ
て、第1テーブル140がリニアモータ134により移
動させられ、第2テーブル158が最近印刷装置18の
最近印刷位置へ移動させられる。
【0047】第1テーブル140が移動させられると
き、リニアスケールセンサ152が第1テーブル140
の位置(第2テーブル158の位置でもある)を検出し
て制御装置250に出力する。制御装置250において
は、印刷プログラムの実行により不揮発性メモリ257
からリニアモータ134の停止位置、すなわち第2テー
ブル158の停止位置が読み出され、その停止位置と検
出された第1テーブル140の位置とが比較され、両者
が一致した状態でリニアモータ134が停止させられた
後、印刷が開始される。
き、リニアスケールセンサ152が第1テーブル140
の位置(第2テーブル158の位置でもある)を検出し
て制御装置250に出力する。制御装置250において
は、印刷プログラムの実行により不揮発性メモリ257
からリニアモータ134の停止位置、すなわち第2テー
ブル158の停止位置が読み出され、その停止位置と検
出された第1テーブル140の位置とが比較され、両者
が一致した状態でリニアモータ134が停止させられた
後、印刷が開始される。
【0048】本カラー印刷システムにおいては、印刷が
行われないときには、回動用エアシリンダ122の2つ
のエア室がいずれも大気に開放されていて、スキージ1
04および掻取部材106がスクリーン74から離れて
おり、スクリーン74の交換等が行われる。そのため、
印刷開始時には、スキージ104が下降させられてスク
リーン74に接触させられるとともに、それを撓ませ、
ハウジング20の上面に接触させる一方、掻取部材10
6が上昇位置へ移動させられる。
行われないときには、回動用エアシリンダ122の2つ
のエア室がいずれも大気に開放されていて、スキージ1
04および掻取部材106がスクリーン74から離れて
おり、スクリーン74の交換等が行われる。そのため、
印刷開始時には、スキージ104が下降させられてスク
リーン74に接触させられるとともに、それを撓ませ、
ハウジング20の上面に接触させる一方、掻取部材10
6が上昇位置へ移動させられる。
【0049】また、スキージ104および掻取部材10
6は、印刷ヘッド72の移動領域の一方の端であって、
印刷時にスキージ104が移動させられるとき、その傾
斜方向が、下方ほど移動方向において上流側に向かう方
向となる印刷開始位置に位置させられている。印刷時に
は、印刷ヘッド移動用モータ88が起動され、印刷ヘッ
ド72が移動させられて、スキージ104がスクリーン
74上に載せられた印刷剤を移動させつつ、スクリーン
74に形成された透孔に押し込み、ハウジング20に印
刷する。
6は、印刷ヘッド72の移動領域の一方の端であって、
印刷時にスキージ104が移動させられるとき、その傾
斜方向が、下方ほど移動方向において上流側に向かう方
向となる印刷開始位置に位置させられている。印刷時に
は、印刷ヘッド移動用モータ88が起動され、印刷ヘッ
ド72が移動させられて、スキージ104がスクリーン
74上に載せられた印刷剤を移動させつつ、スクリーン
74に形成された透孔に押し込み、ハウジング20に印
刷する。
【0050】スキージ104が印刷ヘッド72の移動領
域において他方の端まで移動し、印刷が終了すれば、ス
キージ104が上昇させられるとともに掻取部材106
が下降させられ、スキージ104がスクリーン74から
離間させられる一方、掻取部材106がスクリーン74
に接触し、それを僅かに下方へ撓ませる。この状態で印
刷ヘッド72は印刷時とは逆向きに移動させられ、掻取
部材106がスクリーン74上の印刷剤を掻き取りつつ
印刷開始位置側へ移動させられる。印刷開始位置への移
動後、スキージ104が上昇位置に位置し、掻取部材1
06が下降位置に位置する状態のままで次の印刷に備え
て待機させられ、次の印刷時には、スキージ104が下
降させられてスクリーン74を撓ませるとともに、ハウ
ジング20に接触させる一方、掻取部材106がスクリ
ーン74から離間させられる。
域において他方の端まで移動し、印刷が終了すれば、ス
キージ104が上昇させられるとともに掻取部材106
が下降させられ、スキージ104がスクリーン74から
離間させられる一方、掻取部材106がスクリーン74
に接触し、それを僅かに下方へ撓ませる。この状態で印
刷ヘッド72は印刷時とは逆向きに移動させられ、掻取
部材106がスクリーン74上の印刷剤を掻き取りつつ
印刷開始位置側へ移動させられる。印刷開始位置への移
動後、スキージ104が上昇位置に位置し、掻取部材1
06が下降位置に位置する状態のままで次の印刷に備え
て待機させられ、次の印刷時には、スキージ104が下
降させられてスクリーン74を撓ませるとともに、ハウ
ジング20に接触させる一方、掻取部材106がスクリ
ーン74から離間させられる。
【0051】印刷終了後、スキージ104が上昇させら
れてスクリーン74から離間させられれば、スクリーン
74がハウジング20から離れ、第1テーブル140が
リニアモータ134により移動させられ、第2テーブル
158が近接位置へ移動させられる。リニアモータ13
4の近接位置での停止位置を表すデータも入力されてお
り、リニアスケール152の検出に基づいて第1テーブ
ル140(第2テーブル158)は正確に近接位置に停
止させられる。
れてスクリーン74から離間させられれば、スクリーン
74がハウジング20から離れ、第1テーブル140が
リニアモータ134により移動させられ、第2テーブル
158が近接位置へ移動させられる。リニアモータ13
4の近接位置での停止位置を表すデータも入力されてお
り、リニアスケール152の検出に基づいて第1テーブ
ル140(第2テーブル158)は正確に近接位置に停
止させられる。
【0052】停止後、入口シャッタ206が開かれる。
入口シャッタ206の開閉およびランプシャッタ226
の開閉はそれぞれ、図示しないセンサによって検出さ
れ、検出信号が制御装置250に入力されるようになっ
ている。入口シャッタ206が開かれたことが検出され
たならば、電磁方向切換弁170の図8において右側に
示すソレノイドが励磁され、電磁方向切換弁170が図
8において右端の位置に切り換えられ、第2テーブル移
動用エアシリンダ164のピストンロッド166が伸長
させられて第2テーブル158が前進させられ、乾燥ボ
ックス200内へ移動させられる。このとき、電磁開閉
弁174は開状態に切り換えられていて、可変絞り弁1
76は無効状態にあり、第2テーブル158は高速で前
進させられる。また、このとき、ランプシャッタ226
は閉じられている。
入口シャッタ206の開閉およびランプシャッタ226
の開閉はそれぞれ、図示しないセンサによって検出さ
れ、検出信号が制御装置250に入力されるようになっ
ている。入口シャッタ206が開かれたことが検出され
たならば、電磁方向切換弁170の図8において右側に
示すソレノイドが励磁され、電磁方向切換弁170が図
8において右端の位置に切り換えられ、第2テーブル移
動用エアシリンダ164のピストンロッド166が伸長
させられて第2テーブル158が前進させられ、乾燥ボ
ックス200内へ移動させられる。このとき、電磁開閉
弁174は開状態に切り換えられていて、可変絞り弁1
76は無効状態にあり、第2テーブル158は高速で前
進させられる。また、このとき、ランプシャッタ226
は閉じられている。
【0053】ハウジング20が乾燥ボックス200内へ
移動させられ、第2テーブル158の被検出突起が近接
スイッチ234により検出されれば、電磁方向切換弁1
70の先に励磁されたソレノイドが消磁される。それに
より電磁方向切換弁170が図8において中央の位置に
切り換えられ、第2テーブル移動用エアシリンダ164
の2つのエア室を共に大気およびエア供給源172から
遮断した保持状態とされ、第2テーブル158が一旦、
停止させられる。また、電磁開閉弁174が閉状態に切
り換えられて可変絞り弁176が有効状態となり、第2
テーブル移動用エアシリンダ164への供給エアの量が
小さく制限されて、第2テーブル158の移動速度が小
さくなるようにされる。
移動させられ、第2テーブル158の被検出突起が近接
スイッチ234により検出されれば、電磁方向切換弁1
70の先に励磁されたソレノイドが消磁される。それに
より電磁方向切換弁170が図8において中央の位置に
切り換えられ、第2テーブル移動用エアシリンダ164
の2つのエア室を共に大気およびエア供給源172から
遮断した保持状態とされ、第2テーブル158が一旦、
停止させられる。また、電磁開閉弁174が閉状態に切
り換えられて可変絞り弁176が有効状態となり、第2
テーブル移動用エアシリンダ164への供給エアの量が
小さく制限されて、第2テーブル158の移動速度が小
さくなるようにされる。
【0054】第2テーブル158の停止後、入口シャッ
タ206が閉じられる。第2テーブル158は第2テー
ブル移動用エアシリンダ164を覆う被覆部168を有
して移動方向において長く、乾燥ボックス200内へ移
動させられて停止させられた状態では、ハウジング20
および位置決め治具167は全体が乾燥ボックス200
内に入っているが、第2テーブル158の幅広の部分の
一部および被覆部168は乾燥ボックス200外に突出
している。そのため、入口シャッタ206は第2テーブ
ル158の上面より僅かに上の位置まで下降させられ、
第2テーブル158と共に入口204を塞いで乾燥ボッ
クス200からの紫外線の漏れを防止するとともに、第
2テーブル158が更に乾燥ボックス200内へ移動さ
せられるとき、入口シャッタ206が第2テーブル15
8と接触することがなく、第2テーブル158はスムー
ズに移動することができる。
タ206が閉じられる。第2テーブル158は第2テー
ブル移動用エアシリンダ164を覆う被覆部168を有
して移動方向において長く、乾燥ボックス200内へ移
動させられて停止させられた状態では、ハウジング20
および位置決め治具167は全体が乾燥ボックス200
内に入っているが、第2テーブル158の幅広の部分の
一部および被覆部168は乾燥ボックス200外に突出
している。そのため、入口シャッタ206は第2テーブ
ル158の上面より僅かに上の位置まで下降させられ、
第2テーブル158と共に入口204を塞いで乾燥ボッ
クス200からの紫外線の漏れを防止するとともに、第
2テーブル158が更に乾燥ボックス200内へ移動さ
せられるとき、入口シャッタ206が第2テーブル15
8と接触することがなく、第2テーブル158はスムー
ズに移動することができる。
【0055】入口シャッタ206が閉じられたことが検
出された後、ランプシャッタ226が開かれる。紫外線
ランプ224は常時点灯されて紫外線を照射しており、
ランプシャッタ226の開閉によって乾燥ボックス20
0内に紫外線が照射され、あるいは照射が終了させられ
るのである。
出された後、ランプシャッタ226が開かれる。紫外線
ランプ224は常時点灯されて紫外線を照射しており、
ランプシャッタ226の開閉によって乾燥ボックス20
0内に紫外線が照射され、あるいは照射が終了させられ
るのである。
【0056】ランプシャッタ226が開かれたことが検
出されたならば、コンピュータ260に設けられたタイ
マが作動させられ、紫外線照射時間の計測が開始される
とともに、電磁方向切換弁170の図8において右側に
示すソレノイドが励磁され、電磁方向切換弁170が同
図において右端の位置に切り換えられて第2テーブル1
58が前進させられ、ハウジング20の印刷箇所が紫外
線照射領域内で移動させられる。このとき、電磁開閉弁
174が閉じられているため、第2テーブル158は低
速で移動させられ、ハウジング20に印刷された印刷剤
がむらなく、十分に乾燥される。
出されたならば、コンピュータ260に設けられたタイ
マが作動させられ、紫外線照射時間の計測が開始される
とともに、電磁方向切換弁170の図8において右側に
示すソレノイドが励磁され、電磁方向切換弁170が同
図において右端の位置に切り換えられて第2テーブル1
58が前進させられ、ハウジング20の印刷箇所が紫外
線照射領域内で移動させられる。このとき、電磁開閉弁
174が閉じられているため、第2テーブル158は低
速で移動させられ、ハウジング20に印刷された印刷剤
がむらなく、十分に乾燥される。
【0057】予め設定されて入力されている紫外線照射
時間が経過すれば、ランプシャッタ226が閉じられ
る。ランプシャッタ226が閉じられたことが検出され
れば、入口シャッタ206が開かれ、入口シャッタ20
6の開きが検出されれば、電磁方向切換弁170の図8
において左側に示すソレノイドが励磁され、電磁方向切
換弁170が図8において左端の位置に切り換えられ
る。また、電磁開閉弁174が開状態に切り換えられ、
第2テーブル158が高速で乾燥ボックス200内から
退出させられる。
時間が経過すれば、ランプシャッタ226が閉じられ
る。ランプシャッタ226が閉じられたことが検出され
れば、入口シャッタ206が開かれ、入口シャッタ20
6の開きが検出されれば、電磁方向切換弁170の図8
において左側に示すソレノイドが励磁され、電磁方向切
換弁170が図8において左端の位置に切り換えられ
る。また、電磁開閉弁174が開状態に切り換えられ、
第2テーブル158が高速で乾燥ボックス200内から
退出させられる。
【0058】第2テーブル158が後退端位置へ移動さ
せられ、位置決め治具167が近接位置へ移動させられ
たことが、近接スイッチ163による被検出体162の
検出により検出されれば、入口シャッタ206が閉じら
れる。また、電磁方向切換弁170のソレノイドが消磁
されて電磁方向切換弁170が保持状態に切り換えられ
る。そして、第1テーブル140が移動させられ、第2
テーブル158が次の印刷位置、すなわち最近印刷装置
18に乾燥装置24側とは反対側に隣接する印刷装置1
8の印刷位置へ移動させられる。印刷と乾燥とが交互に
行われ、6台の印刷装置18の全部による印刷が終了す
れば、第2テーブル158がセットステーション169
へ移動させられ、ハウジング20が位置決め治具167
から取り外され、次に印刷が行われるハウジング20が
位置決め治具167にセットされる。
せられ、位置決め治具167が近接位置へ移動させられ
たことが、近接スイッチ163による被検出体162の
検出により検出されれば、入口シャッタ206が閉じら
れる。また、電磁方向切換弁170のソレノイドが消磁
されて電磁方向切換弁170が保持状態に切り換えられ
る。そして、第1テーブル140が移動させられ、第2
テーブル158が次の印刷位置、すなわち最近印刷装置
18に乾燥装置24側とは反対側に隣接する印刷装置1
8の印刷位置へ移動させられる。印刷と乾燥とが交互に
行われ、6台の印刷装置18の全部による印刷が終了す
れば、第2テーブル158がセットステーション169
へ移動させられ、ハウジング20が位置決め治具167
から取り外され、次に印刷が行われるハウジング20が
位置決め治具167にセットされる。
【0059】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、位置決め治具167が移動台を構成し、
第1テーブル140,第2テーブル158,第2テーブ
ル移動用エアシリンダ164,乾燥移動制御手段の一種
である絞り装置を構成する可変絞り弁176が補助移動
装置を構成し、リニアモータ134,リニアスケール1
52,不揮発性メモリ257のリニアモータ134の停
止位置を記憶する部分により構成される停止位置記憶手
段,制御装置250のリニアモータ134を制御する部
分により構成されるリニアモータ制御手段,停止位置変
更手段の主要部を構成する入力装置264と共に移動台
移動装置を構成している。また、ウォームギヤ,回転軸
46,52,スプロケット56,チェーン58が回転伝
達機構を構成し、ランプシャッタ226が開いている時
間を入力する入力装置264が乾燥時間設定手段の一種
である開時間設定手段の主要部を構成している。さら
に、入口シャッタ開閉用エアシリンダ214,リニアス
ケール152,近接スイッチ163,234,ランプシ
ャッタ226の開閉を検出するセンサ,制御装置250
のそれらリニアスケール152等の検出に基づいて入口
シャッタ開閉用エアシリンダ214を作動させ、入口シ
ャッタ206を開閉させる部分が入口シャッタ開閉装置
を構成している。さらにまた、ランプシャッタ226の
開閉を検出するセンサおよび制御装置250のそのセン
サによるランプシャッタ226の開位置への移動の検出
に基づいて電磁方向切換弁170のソレノイドを励磁
し、第2テーブル158を移動させる部分が関連手段を
構成している。
態においては、位置決め治具167が移動台を構成し、
第1テーブル140,第2テーブル158,第2テーブ
ル移動用エアシリンダ164,乾燥移動制御手段の一種
である絞り装置を構成する可変絞り弁176が補助移動
装置を構成し、リニアモータ134,リニアスケール1
52,不揮発性メモリ257のリニアモータ134の停
止位置を記憶する部分により構成される停止位置記憶手
段,制御装置250のリニアモータ134を制御する部
分により構成されるリニアモータ制御手段,停止位置変
更手段の主要部を構成する入力装置264と共に移動台
移動装置を構成している。また、ウォームギヤ,回転軸
46,52,スプロケット56,チェーン58が回転伝
達機構を構成し、ランプシャッタ226が開いている時
間を入力する入力装置264が乾燥時間設定手段の一種
である開時間設定手段の主要部を構成している。さら
に、入口シャッタ開閉用エアシリンダ214,リニアス
ケール152,近接スイッチ163,234,ランプシ
ャッタ226の開閉を検出するセンサ,制御装置250
のそれらリニアスケール152等の検出に基づいて入口
シャッタ開閉用エアシリンダ214を作動させ、入口シ
ャッタ206を開閉させる部分が入口シャッタ開閉装置
を構成している。さらにまた、ランプシャッタ226の
開閉を検出するセンサおよび制御装置250のそのセン
サによるランプシャッタ226の開位置への移動の検出
に基づいて電磁方向切換弁170のソレノイドを励磁
し、第2テーブル158を移動させる部分が関連手段を
構成している。
【0060】なお、近接スイッチ234が第2テーブル
158の被検出突起を検出したとき第2テーブル移動用
エアシリンダ164の作動を停止させ、入口シャッタ2
06を閉じた状態でランプシャッタ226を設定時間だ
け開かせて印刷対象物の印刷箇所に紫外線を照射した
後、入口シャッタ206を開き、第2テーブル移動用エ
アシリンダ164を逆向きに作動させて第2テーブル1
58を乾燥ボックス200外へ移動させてもよい。この
とき、紫外線ランプ224(ランプシャッタ226)の
開時間を変更すれば、乾燥時間を調節することができ
る。
158の被検出突起を検出したとき第2テーブル移動用
エアシリンダ164の作動を停止させ、入口シャッタ2
06を閉じた状態でランプシャッタ226を設定時間だ
け開かせて印刷対象物の印刷箇所に紫外線を照射した
後、入口シャッタ206を開き、第2テーブル移動用エ
アシリンダ164を逆向きに作動させて第2テーブル1
58を乾燥ボックス200外へ移動させてもよい。この
とき、紫外線ランプ224(ランプシャッタ226)の
開時間を変更すれば、乾燥時間を調節することができ
る。
【0061】また、上記実施形態において移動台移動装
置はリニアモータを含むものとされていたが、ねじ軸,
ナット部材およびねじ軸を回転させるサーボモータを含
むものとしてもよい。
置はリニアモータを含むものとされていたが、ねじ軸,
ナット部材およびねじ軸を回転させるサーボモータを含
むものとしてもよい。
【0062】さらに、上記実施形態においては複数台
(6台)の印刷装置全部が印刷に使用されていたが、全
部を使用することは不可欠ではなく、一部の印刷装置の
みを使用して印刷を行ってもよい。
(6台)の印刷装置全部が印刷に使用されていたが、全
部を使用することは不可欠ではなく、一部の印刷装置の
みを使用して印刷を行ってもよい。
【0063】また、本発明は、スクリーン印刷装置以外
の印刷装置や紫外線式乾燥装置以外の乾燥装置を備えた
カラー印刷システムに適用することができる。その他、
特許請求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基
づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明を実施す
ることができる。
の印刷装置や紫外線式乾燥装置以外の乾燥装置を備えた
カラー印刷システムに適用することができる。その他、
特許請求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基
づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明を実施す
ることができる。
【図1】第1ないし第7の各発明に共通の一実施形態で
あるカラー印刷システムを示す正面図である。
あるカラー印刷システムを示す正面図である。
【図2】上記カラー印刷システムを概略的に示す平面図
である。
である。
【図3】上記カラー印刷システムの印刷装置を示す左側
面図である。
面図である。
【図4】上記印刷装置の印刷ヘッドおよびその周辺を取
り出して示す右側面図である。
り出して示す右側面図である。
【図5】上記印刷ヘッドを示す正面図である。
【図6】上記カラー印刷システムの乾燥装置を示す左側
面図である。
面図である。
【図7】上記カラー印刷システムの印刷対象物移動装置
の要部を示す正面図である。
の要部を示す正面図である。
【図8】上記印刷対象物移動装置の第2テーブル移動用
エアシリンダへのエアの供給を制御する電磁方向切換
弁,電磁開閉弁および可変絞り弁を示す図である。
エアシリンダへのエアの供給を制御する電磁方向切換
弁,電磁開閉弁および可変絞り弁を示す図である。
【図9】上記カラー印刷システムを制御する制御装置の
うち、本発明に関連の深い部分を示すブロック図であ
る。
うち、本発明に関連の深い部分を示すブロック図であ
る。
14 本体フレーム 18 印刷装置 20 ハウジング 24 乾燥装置 30 昇降台 70 印刷機構 74 スクリーン 104 スキージ 134 ブラシレス直流リニアモータ 140 第1テーブル 158 第2テーブル 220 紫外線照射装置 204 入口 206 入口シャッタ 250 制御装置 264 入力装置
Claims (7)
- 【請求項1】 一列に並んだ複数の印刷装置と、 それら印刷装置の列の一方の端に隣接して設けられた乾
燥装置と、 印刷対象物を支持し、少なくとも前記複数の印刷装置の
うち前記乾燥装置から最も遠い最遠印刷装置の内部の印
刷位置と乾燥装置内部の乾燥位置との間で往復移動可能
な移動台と、 その移動台を前記複数の印刷装置のうちの1台の印刷位
置へ移動させ、その1台による印刷後に前記乾燥位置へ
移動させ、次は別の印刷装置の印刷位置へ移動させる移
動台移動装置とを含むことを特徴とするカラー印刷シス
テム。 - 【請求項2】 前記移動台移動装置が、前記移動台を少
なくとも前記最遠印刷装置の印刷位置と前記乾燥装置に
近接した近接位置との間で往復移動させるリニアモータ
を含むことを特徴とする請求項1に記載のカラー印刷シ
ステム。 - 【請求項3】 前記移動台移動装置が、さらに、前記移
動台を前記近接位置と前記乾燥位置との間で往復移動さ
せる補助移動装置を含むことを特徴とする請求項2に記
載のカラー印刷システム。 - 【請求項4】 前記補助移動装置が、前記乾燥装置内の
乾燥位置において、前記移動台を前記近接位置から乾燥
位置までの移動速度より小さい乾燥移動速度で移動させ
る乾燥移動制御手段を含むことを特徴とする請求項3に
記載のカラー印刷システム。 - 【請求項5】 前記乾燥装置内における乾燥時間を複数
種類に設定可能な乾燥時間設定手段を含むことを特徴と
する請求項1ないし4のいずれか1つに記載のカラー印
刷システム。 - 【請求項6】 前記乾燥装置が入口に開閉可能な入口シ
ャッタを有し、かつ、当該カラー印刷システムが、入口
シャッタを、前記移動台が前記近接位置に到達した時開
き、移動台が乾燥装置内へ移動した後に閉じ、乾燥後に
再び開く入口シャッタ開閉装置を含むことを特徴とする
請求項1ないし5のいずれか1つに記載のカラー印刷シ
ステム。 - 【請求項7】 前記複数の印刷装置がそれぞれ印刷機構
を有し、それら複数の印刷機構が、共通の本体フレーム
によって平行移動により高さ調節可能に支持された共通
の昇降台に一列に並んで支持されていることを特徴とす
る請求項1ないし6のいずれか1つに記載のカラー印刷
システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15379996A JPH10756A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | カラー印刷システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15379996A JPH10756A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | カラー印刷システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10756A true JPH10756A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15570389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15379996A Pending JPH10756A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | カラー印刷システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10756A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4681398A (en) * | 1983-01-03 | 1987-07-21 | Switchcraft, Inc. | Fiber optic connector and method of assembly |
KR100347384B1 (ko) * | 1999-06-29 | 2002-08-03 | 주식회사 창대엔터프라이즈 | 자동 실리콘 인쇄장치와 그 인쇄방법 |
KR100468030B1 (ko) * | 2001-12-27 | 2005-01-24 | 주식회사 아이팩 | 다색 실크스크린 인쇄장치 |
JP2009178882A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-13 | Nec Corp | スクリーン印刷装置、動作制御方法及びプログラム |
JP2010536602A (ja) * | 2007-08-16 | 2010-12-02 | カーベーアー−ジオリ ソシエテ アノニム | スクリーン印刷機およびスクリーン印刷方法 |
KR101263878B1 (ko) * | 2011-03-24 | 2013-05-13 | 주식회사 디지아이 | 회로패턴 인쇄기의 경화차단장치 |
NL2018917A (nl) * | 2017-05-15 | 2017-11-28 | Lotus Groep B V | Belichtingsinrichting voor zeefdrukramen en systeem voor het ontwikkelen van zeefdrukramen |
-
1996
- 1996-06-14 JP JP15379996A patent/JPH10756A/ja active Pending
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