JPH1075671A - 栽培装置及び栽培装置の養液循環方法 - Google Patents

栽培装置及び栽培装置の養液循環方法

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JPH1075671A
JPH1075671A JP8236764A JP23676496A JPH1075671A JP H1075671 A JPH1075671 A JP H1075671A JP 8236764 A JP8236764 A JP 8236764A JP 23676496 A JP23676496 A JP 23676496A JP H1075671 A JPH1075671 A JP H1075671A
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JP
Japan
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nutrient solution
cultivation box
liquid
cultivation
cultivating
Prior art date
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Pending
Application number
JP8236764A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Onoda
元 小野田
Tsutomu Shimoda
勉 下田
Ken Onoda
憲 小野田
Tetsuo Iwano
鐵夫 岩野
Suenari Chiba
末作 千葉
Taiichi Nagasaki
泰一 長崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kimmon Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kimmon Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1075671A publication Critical patent/JPH1075671A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • Y02P60/216

Abstract

(57)【要約】 【課題】植物の成長を促進させることができると共に、
植物の品質及び生産量の安定化を図ることができる栽培
装置を提供することにある。 【解決手段】栽培箱11に収容した発泡煉石20に育苗
した苗aを植え込むと共に、前記栽培箱11に養液17
を供給して植物を栽培する栽培装置において、逆U字状
で、一端を前記栽培箱11の内底部近傍に開口し、他端
を前記栽培箱11より低所に設置した養液タンク14に
開口し、栽培箱11中の養液17が一定の液位になった
ときサイフォン式に栽培箱11の養液17を前記養液タ
ンク14に排液する排液管18と、前記養液タンク14
の養液17をポンプ15によって汲み上げ、前記栽培箱
11に給液する給液管16とを具備したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、栽培箱に収容し
た粒状物に育苗した苗を植え込むと共に、前記栽培箱に
養液を供給して植物を栽培する栽培装置及び栽培装置の
養液循環方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、トマト、ピーマン、キュウリ等
の野菜やバラ等の花卉、リンゴ等の果樹、ヒバ等の樹
木、ベンジャミン等の観葉植物を水耕栽培する栽培装置
として、従来、図2に示すものが知られている。1は栽
培箱であり、この栽培箱1は上部が開口し、底部2が深
い底面2aと浅い底面2bの2段の段違いに形成され、
深い底面2aには水抜き栓3が浅い底面2bには排液口
4が設けられている。
【0003】排液口4は排液管5を介して栽培箱1の下
方に設置した養液タンク6に接続され、また養液タンク
6はポンプ7を有する給液管8が設けられ、養液タンク
6の養液9を汲み上げて栽培箱1に給液するようになっ
ている。
【0004】また、栽培箱1の内部には、粒状物、例え
ば発泡煉石10が多数収容され、この発泡煉石10中に
育苗した野菜の苗aを植え込んでいる。そして、ポンプ
7を駆動すると、養液タンク6内の養液9が汲み上げら
れて給液管8を介して栽培箱1に給液され、発泡煉石1
0が養液9に浸された状態となり、発泡煉石10中に植
え込まれた苗aは養液9を吸収して成長する。栽培箱1
中の養液9の液位が浅い底面2bを超えると、養液9は
排液口4から排液管5を介して養液タンク6に戻るよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
に構成された栽培装置は、栽培箱1の浅い底面2bに排
液口4が設けられているため、浅い底面2bより上の養
液9は循環されて常に新しい養液9が供給されるが、浅
い底面2bより下の養液9は循環されず、古い養液9が
溜まったままである。
【0006】古い養液9が栽培箱1に長い間溜まったま
まであると、養液9の濃度が高くなるため、養分過剰に
よる障害、例えば栽培物の品質低下及び収量低下等の原
因となる。また、養液9が随時溜まったままの状態であ
ると、養液9内の酸素が極端に減少し、成長した根が古
い養液9に浸ると酸素不足による根腐れを起こし、栽培
物の成長を妨げる原因となっていた。
【0007】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、栽培箱の内底部から
養液を吸い上げ、古い養液から排液すると共に、栽培箱
の中を養液で満たされた状態と空の状態を繰り返すこと
により、植物の根に十分に酸素と養分を供給することが
でき、植物の成長を促進させることができる栽培装置及
び栽培装置の養液循環方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述した目
的を達成するために、請求項1は、栽培箱に収容した粒
状物に育苗した苗を植え込むと共に、前記栽培箱に養液
を供給して植物を栽培する栽培装置において、逆U字状
で、一端を前記栽培箱の内底部近傍に開口し、他端を前
記栽培箱より低所に設置した養液タンクに開口し、栽培
箱中の養液が一定の液位になったときサイフォン式に栽
培箱の養液を前記養液タンクに排液する排液管と、前記
養液タンクの養液をポンプによって汲み上げ、前記栽培
箱に給液する給液管とを具備したことを特徴とする。
【0009】請求項2は、栽培箱に収容した粒状物に育
苗した苗を植え込むと共に、前記栽培箱に養液を供給し
て植物を栽培する栽培装置の養液循環方法において、逆
U字状の排液管の一端を前記栽培箱の内底部近傍に開口
し、他端を前記栽培箱より低所に設置した養液タンクに
開口し、栽培箱中の養液が一定の液位になったときサイ
フォン式に栽培箱の養液を前記養液タンクに排液すると
共に、前記養液タンクの養液をポンプによって汲み上げ
て前記栽培箱に常時給液あるいは断続給液することによ
り、前記養液を循環し、前記栽培箱の中を養液で満たさ
れた状態と空の状態を繰り返すことを特徴とする。請求
項3は、請求項1の前記粒状物は、発泡煉石であること
を特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は栽培装置の全体構成を示
し、11は矩形箱状の栽培箱であり、この栽培箱11は
上部が開口しており、平坦の底部12の一部には水抜き
栓13が設けられている。栽培箱11の下方には養液タ
ンク14が設置され、この養液タンク14には途中にポ
ンプ15を有した給液管16が設けられている。この給
液管16の下端部は養液タンク14の内底部近傍まで延
長して開口し、上端部は栽培箱11の上部開口に向かっ
て開口しており、養液タンク14中の養液17を汲み上
げて栽培箱11に給液するようになっている。
【0011】栽培箱11には例えば塩化ビニール等のパ
イプを逆U字状に曲成した排液管18が設けられてい
る。この排液管18は栽培箱11の側壁に設けた孔11
aを貫通することにより、一端が栽培箱11の内底部近
傍に開口し、他端が養液タンク14に開口している。さ
らに、栽培箱11の中に開口している排液管18の端部
にはフィルター19が設けられている。
【0012】そして、栽培箱11中の養液17が一定の
液位になったときサイフォンの原理によって栽培箱11
中の養液17を排液管18によって吸い上げて養液タン
ク14に排液すると共に、養液タンク14の養液17を
ポンプ15によって汲み上げて栽培箱11に常時給液す
ることにより、養液17を循環し、前記栽培箱11の中
を養液17で満たされた状態と空の状態を繰り返すこと
ができるようになっている。
【0013】また、栽培箱11の内部には、粒状物、例
えば発泡煉石20が多数収容され、この発泡煉石20中
に育苗した野菜の苗aを植え込んでいる。そして、ポン
プ15を駆動すると、養液タンク14内の養液17が汲
み上げられて給液管16を介して栽培箱11の上部開口
から給液され、発泡煉石20が養液17に浸された状態
となり、発泡煉石20中に植え込まれた苗aは養液17
を吸収して成長する。栽培箱11中の養液17の液位が
排液管18の上部まで達すると、サイフォンの原理によ
って栽培箱11中の養液17は排液管18から排液され
て養液タンク14に戻される。
【0014】このとき、排液管18の一端開口は栽培箱
11の内底部近傍まで延長しているため、サイフォンの
原理によって養液17の液位が排液管18の一端開口の
レベルに達するまで吸い上げられることになり、また給
液される養液17の流量より排液される養液17の流量
が多いため、栽培箱11は一時的にほぼ空の状態とな
る。したがって、栽培箱11の内部の発泡煉石20に植
えられた苗aの根は空気に触れて酸素を補給できる。
【0015】一方、ポンプ15は常時駆動あるいは断続
駆動し、養液タンク14内の養液17は給液管16によ
って汲み上げられて栽培箱11に給液されているため、
栽培箱11内には徐々に養液17で満たされることにな
り、栽培箱11の内部は養液17で満たされている時と
空となって発泡煉石20及び苗aの根が空気に触れてい
る時とを繰り返すことになる。
【0016】したがって、栽培箱11の内部には常に新
しい養液17が供給され、古い養液17が溜まることは
ないため、養液17の濃度が上昇して苗aが養分過剰障
害を招くことはなく、また苗aの根の酸素不足による根
腐れを未然に防止できる。
【0017】なお、養液17の濃度及び温度は栽培する
植物の種類に適応した条件とし、また成長度に応じて適
宜コントロールする場合と一定条件の場合がある。ま
た、前記実施形態においては、栽培箱11の発泡煉石2
0を収容し、この発泡煉石20に苗aを植え込んだが、
発泡煉石20に限定されず、養液17を含浸するもので
あれば、他の粒状物を使用してもよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、サイフォンの原理によって栽培箱の養液を排液する
と共に、常に新しい養液が供給することにより、栽培箱
中に古い養液が溜まることはないため、養液の濃度が上
昇して苗が養分過剰障害を招くことはなく、また苗の根
の酸素不足による根腐れを未然に防止できる。
【0019】したがって、植物の成長を促進させること
ができると共に、植物の品質及び生産量の安定化を図る
ことができる。また、サイフォンの原理を利用すること
により、排液のための動力源が不要であり、ランニング
コストの低減を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を示す栽培装置の縦断正面
図。
【図2】従来の栽培装置の縦断正面図。
【符号の説明】
11…栽培箱 14…養液タンク 15…ポンプ 16…給液管 17…養液 18…排液管 20…発泡煉石(粒状物)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩野 鐵夫 青森県青森市大字野木字山口245の8 株 式会社青森製作所内 (72)発明者 千葉 末作 青森県青森市大字野木字山口245の8 株 式会社青森製作所内 (72)発明者 長崎 泰一 青森県青森市大字野木字山口245の8 株 式会社青森製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 栽培箱に収容した粒状物に育苗した苗を
    植え込むと共に、前記栽培箱に養液を供給して植物を栽
    培する栽培装置において、 逆U字状で、一端を前記栽培箱の内底部近傍に開口し、
    他端を前記栽培箱より低所に設置した養液タンクに開口
    し、栽培箱中の養液が一定の液位になったときサイフォ
    ン式に栽培箱の養液を前記養液タンクに排液する排液管
    と、 前記養液タンクの養液をポンプによって汲み上げ、前記
    栽培箱に給液する給液管と、 を具備したことを特徴とする栽培装置。
  2. 【請求項2】 栽培箱に収容した粒状物に育苗した苗を
    植え込むと共に、前記栽培箱に養液を供給して植物を栽
    培する栽培装置の養液循環方法において、 逆U字状の排液管の一端を前記栽培箱の内底部近傍に開
    口し、他端を前記栽培箱より低所に設置した養液タンク
    に開口し、栽培箱中の養液が一定の液位になったときサ
    イフォン式に栽培箱の養液を前記養液タンクに排液する
    と共に、前記養液タンクの養液をポンプによって汲み上
    げて前記栽培箱に常時給液あるいは断続給液することに
    より、前記養液を循環し、前記栽培箱の中を養液で満た
    された状態と空の状態を繰り返すことを特徴とする栽培
    装置の養液循環方法。
  3. 【請求項3】 前記粒状物は、発泡煉石であることを特
    徴とする請求項1記載の栽培装置。
JP8236764A 1996-09-06 1996-09-06 栽培装置及び栽培装置の養液循環方法 Pending JPH1075671A (ja)

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Cited By (7)

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