JPH1075445A - 形状情報符号化装置及び形状情報復号装置 - Google Patents

形状情報符号化装置及び形状情報復号装置

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JPH1075445A
JPH1075445A JP8219512A JP21951296A JPH1075445A JP H1075445 A JPH1075445 A JP H1075445A JP 8219512 A JP8219512 A JP 8219512A JP 21951296 A JP21951296 A JP 21951296A JP H1075445 A JPH1075445 A JP H1075445A
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low
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Application number
JP8219512A
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English (en)
Inventor
Shuichi Watabe
秀一 渡部
Hisafumi Saika
尚史 齋鹿
Hiroyuki Katada
裕之 堅田
Tomoko Aono
友子 青野
Norio Ito
典男 伊藤
Toshio Nomura
敏男 野村
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/20Contour coding, e.g. using detection of edges

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  • Multimedia (AREA)
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 復号時に使用するデータ量によって低解像度
から原画像解像度までの領域画像を選択的に生成するこ
とを可能とし、空間スケーラビリティ機能、レート制御
機能を実現可能にする。 【解決手段】 階層符号化部102において、低解像度
チェーン符号生成部103は高解像度チェーン符号列C
(n)から2つの低解像度チェーン符号列C(n+1)
及びD(n+1)を生成し、C(n+1)を前記の低解
像度チェーン符号生成部103に再び入力すると共にD
(n+1)を記憶部104に記憶する。これをN回繰り
返した後、生成された低解像度チェーン符号C(N)と
記憶部104に記憶されたD(N)からD(1)をこの
順に結合部105で結合する。こうすることにより、復
号時に使用するデータ量によって低解像度から原画像解
像度までの領域画像を選択的に生成可能となる階層的チ
ェーン符号列が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル画像処
理の分野に属し、高能率動画像符号化を実現する目的に
用いられる任意形状領域の形状情報を符号化する画像処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高能率に、あるいは高機能性を実現する
ように動画像を符号化しようとする際、しばしば画像内
の領域を示す形状情報が用いられる。領域とは、動画像
内で注目する被写体が存在する領域(物体領域、背景に
対する前景領域)であったり、注目して見ようとする一
部(注視領域)であったりする。
【0003】動画像符号化では、その注視領域に多くの
ビット数を割り当てる、あるいは物体を抜き出し物体の
みを符号化する、といった使い方により高能率、高機能
性を実現する。その場合、正しく復号を行うためには領
域の形状情報も一緒に符号化/伝送する必要があり、そ
れらの領域が任意の形状を持つ場合には、この任意形状
を符号化する符号化方式が問題となる。
【0004】チェーン符号は、上のような任意形状情報
を符号化するための一手法である。図13に従来のチェ
ーン符号の生成法を示す。
【0005】画像において任意形状情報は、図13
(a)に示すように、物体領域(1の値を有し、同図中
の灰色部)とそれ以外の背景領域(0の値を有し、同図
中の白色部)の2値を持つマスク画像で表される。チェ
ーン符号は、図13(a)に示すように、その物体領域
の輪郭、即ち背景領域に接している値1の画素集合、を
順に右周り(あるいは左周り)にたどっていき、たどっ
た過程を図13(b)の矢印に示された8種類の符号で
表すものである。
【0006】その後、8種類の符号を対応する可変長符
号などに変換し、伝送する。復号側では、このチェーン
符号列とチェーン符号列の開始点の座標を受け取ること
で、順次物体領域の輪郭にある画素座標を求めていき形
状情報を復号する。
【0007】あるいはチェーン符号を可変長符号に変換
した際の圧縮効率を考慮して、連続する各チェーン符号
の差分を伝送する差分チェーン符号がある。差分チェー
ン符号は、チェーン符号が図13(b)に見られるよう
に巡回した形をとることから同じく8種類の符号で表さ
れる。加えて、連続するチェーン符号に相関がある(同
じ向きである確率が高い)ことから差分符号の発生頻度
に偏りができ、可変長符号に変換した際により高い圧縮
効率が期待できるようになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のチェ
ーン符号は、比較的高効率に任意形状の領域情報を符号
化できる反面、階層的な符号化/伝送/復号が行えない
といった問題点があった。
【0009】昨今の高効率、高機能な動画像符号化で求
められる機能の中に、スケーラビリティ(階層性)と呼
ばれる機能がある。本来、動画像の伝送/復号は、すべ
ての符号が揃って初めて完全に行えるものであるが、他
方、符号の一部だけを受け取っても何がしかの復号画像
が得られることが望ましい。
【0010】この機能がスケーラビリティであり、得ら
れる画像が低解像度の復号画像であるか、SNの低い復
号画像であるか、時間解像度の低い復号画像であるか、
といった種類がある。本発明の階層的チェーン符号は低
解像度の復号画像を再生する、いわゆる空間スケーラビ
リティに対応するものである。
【0011】あるいはレート制御への応用が考えられ
る。混み具合により伝送容量が小さくなった通信回線で
は符号量の少ない粗い解像度での画像を送るといった処
理を施し、変動する通信容量の下でも途切れることなく
動画像を伝送するといった処理である。
【0012】これらのスケーラビリティ機能、レート制
御機能を実現するためには、階層的な符号化方法、復号
方法が不可欠である。従来のチェーン符号はこのような
形をとることができず、しかるに効率的には劣る四分木
符号などの階層性を有する形状情報符号化法に一歩ひけ
をとっていた。
【0013】本発明の目的は従来のチェーン符号の問題
点を解決し、階層性を有するチェーン符号を得るもので
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下の構成を有する。
【0015】(1)任意形状領域の形状情報を符号化す
る形状情報符号化装置において、前記形状情報を高解像
度で表現するチェーン符号列と前記チェーン符号列の開
始点座標とを生成する高解像度チェーン符号生成部と、
高解像度のチェーン符号列から、より低解像度のチェー
ン符号列を二組生成する低解像度チェーン符号生成部
と、前記生成された二組のチェーン符号列の一方を記憶
する記憶部と、生成されたチェーン符号列を可変長符号
化する可変長符号化部とを備え、前記高解像度チェーン
符号生成部にて高解像度のチェーン符号列C(0)と、
高解像度のチェーン符号列C(0)の開始点座標を生成
し、前記低解像度チェーン符号生成部にて、前記チェー
ン符号列C(0)から二組のチェーン符号列C(1)及
びD(1)を生成し、前記チェーン符号列C(1)を前
記低解像度チェーン符号生成部に入力すると共に前記チ
ェーン符号列D(1)を前記記憶部に記憶し、前記低解
像度チェーン符号生成部の動作をN回(Nは1以上の整
数)繰り返すことによって解像度の異なる低解像度チェ
ーン符号列を順次生成し、前記低解像度チェーン符号生
成部のN回目の動作で生成された二組のチェーン符号列
C(N)とD(N)、及び前記記憶部に記憶されたN−
1種類のチェーン符号列D(1)からD(N−1)を可
変長符号化するものである。
【0016】(2)上記(1)に記載の低解像度チェー
ン符号生成部において、低解像度チェーン符号列C(n
+1)に対応する第1の低解像度画像、及びD(n+
1)に対応する第2の低解像度画像は、高解像度チェー
ン符号列C(n)に対応する高解像度画像の縦横2画素
から成る4画素ブロックを1画素とする低解像度の画像
であって、第1の低解像度画像の画素境界の交点が第2
の低解像度画像の画素中心位置となるように配置したも
のであり、低解像度チェーン符号列C(n+1)の生成
は、高解像度チェーン符号列C(n)が前記第1の低解
像度画像の1画素にあたる前記4画素ブロックのブロッ
ク境界を越えた際に低解像度チェーン符号を発生するこ
とでなされ、低解像度チェーン符号列D(n+1)の生
成は、高解像度チェーン符号列C(n)が前記第2の低
解像度画像の1画素にあたる前記4画素ブロックのブロ
ック境界を越えた際に低解像度チェーン符号を発生する
ことで、なされるものである。
【0017】(3)上記(1)に記載の形状情報符号化
装置によって符号化された形状情報符号化データを復号
する形状情報復号装置において、前記形状情報符号化デ
ータを復号しチェーン符号列を生成する可変長復号部
と、前記チェーン符号列の一部を記憶する記憶部と、二
組の低解像度チェーン符号列から高解像度のチェーン符
号列を合成する高解像度チェーン符号合成部と、合成さ
れたチェーン符号列から任意形状領域の形状情報を生成
する領域画像生成部とを備え、前記可変長復号部にて低
解像度のチェーン符号列C(N)とD(N)、及び解像
度の異なるチェーン符号列D(N−1)からD(1)を
生成し、前記チェーン符号列D(N)からD(1)を前
記記憶部に記憶し、前記高解像度チェーン符号合成部に
て、前記チェーン符号列C(N)とD(N)から高解像
度チェーン符号列C(N−1)を生成し、前記C(N−
1)と前記記憶部に記憶されたD(N−1)とを高解像
度チェーン符号合成部に入力し、前記高解像度チェーン
符号合成部の動作をN回繰り返すことによって高解像度
チェーン符号列C(0)を生成し、前記チェーン符号列
C(0)、及び前記チェーン符号列C(0)の開始点座
標を前記領域画像生成部に入力し形状情報を復号するも
のである。
【0018】(4)上記(3)に記載の形状情報復号装
置の高解像度チェーン符号合成部において、低解像度チ
ェーン符号列C(n)に対応する第1の低解像度画像、
及びD(n)に対応する第2の低解像度画像は、高解像
度チェーン符号列C(n−1)に対応する高解像度画像
の縦横2画素から成る4画素ブロックを1画素とする低
解像度の画像であって、第1の低解像度画像の画素境界
の交点が第2の低解像度画像の画素中心位置となるよう
に配置したものであり、高解像度チェーン符号列C(n
−1)の生成は、2つのチェーン符号列C(n)及びD
(n)のチェーン符号を順次読み出していき、高解像度
チェーン符号として適当である片方のチェーン符号ある
いは両方のチェーン符号を合成したチェーン符号を生成
し高解像度チェーン符号列として順次繋げていくことに
よりなされるものである。
【0019】(5)上記(1)又は(2)に記載の形状
情報符号化装置によって任意形状領域の形状情報を符号
化し、(3)又は(4)に記載の形状情報復号装置によ
って任意形状領域の形状情報を復号した際、復号された
チェーン符号が符号化前のチェーン符号と異なる場合
に、両者の差の情報を示す付加符号を発生する付加符号
発生部を備え、前記付加符号を(1)に記載の記憶部に
記憶し符号化するものである。
【0020】(6)上記(3)又は(4)に記載の形状
情報復号装置の高解像度チェーン符号合成部において、
2つのチェーン符号列C(n)及びD(n)のチェー
ン符号を順次読み出していき、高解像度チェーン符号と
して適当である片方あるいは両方のチェーン符号を合成
したチェーン符号を生成し順次繋げていく際に、(5)
に記載の付加符号によって復号されたチェーン符号に修
正を加えるものである。
【0021】(7)前記(1)、(2)又は(5)に記
載の形状情報符号化装置において、低解像度チェーン符
号列C(n+1)と前記付加符号と組み合わせることに
よって低解像度チェーン符号列D(n+1)を復元でき
る情報を持つ差分符号列D'(n+1)を生成する差分
符号発生部を備え、低解像度チェーン符号列D(n+
1)の代わりに低解像度チェーン符号列D'(n+1)
を記憶部に記憶するものである。
【0022】(8)前記(7)に記載の形状情報符号化
装置において、低解像度チェーン符号列D(n+1)に
含まれるチェーン符号のそれぞれについて対応する低解
像度チェーン符号列C(n+1)のチェーン符号を定
め、低解像度チェーン符号列D(n+1)のチェーン符
号を対応する低解像度チェーン符号列C(n+1)のチ
ェーン符号との差で置き換えた差分符号列D'(n+
1)を生成する差分符号発生部を備え、差分符号列D'
(n+1)を記憶部に記憶するものである。
【0023】(9)前記(3)、(4)又は(6)に記
載の形状情報復号装置において、チェーン符号列D
(n)の代わりに前記請求項7に記載の差分符号列D'
(n)を記憶部から読みだし、低解像度チェーン符号列
C(n)と前記付加符号と組み合わせることによって低
解像度チェーン符号列D(n)を復号するチェーン符号
復号部を備え、高解像度チェーン符号列C(n−1)の
復号に用いるものである。
【0024】(10)前記(9)に記載の形状情報復号
装置において、(8)に記載の差分符号列D'(n)を
記憶部から読みだし、(8)に記載のチェーン符号列D
(n)と低解像度チェーン符号列C(n)のチェーン符
号間の対応に基づいて、差分符号列D'(n)の符号
を、対応する低解像度チェーン符号列C(n)のチェー
ン符号との和に置き換えることで、チェーン符号列D
(n)を復号するチェーン符号復号部を備え、高解像度
チェーン符号列C(n−1)の復号に用いるものであ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1の実施の形
態を図1乃至図5とともに詳細に説明する。
【0026】図1は、本発明の階層的チェーン符号列を
生成する階層的形状情報符号化装置のブロック図であ
る。本符号化装置は、高解像度チェーン符号生成部10
1と階層符号化部102及び可変長符号化部108とか
ら成り、階層符号化部102は低解像度チェーン符号生
成部103と記憶部104、結合部105及びスイッチ
106,107とを備えている。
【0027】符号化は以下のようにして行われる。ま
ず、高解像度チェーン符号生成部101において、原領
域画像を入力しその形状情報を表すチェーン符号列とそ
のチェーン符号の開始点座標を生成する。即ち階層性を
持たない従来のチェーン符号列である。これを最下層の
チェーン符号列C(0)とする。また、チェーン符号列
C(0)の開始点座標は独立に符号化され、他の符号化
データに多重されて記録あるいは伝送される。
【0028】次に、階層符号化部102において、以下
の処理を行う。まずスイッチ106を高解像度チェーン
符号生成部101側に閉じる。低解像度チェーン符号生
成部103は、前記最下層のチェーン符号列C(0)を
入力として2つのチェーン符号列C(1)とD(1)を
生成する。これ以降スイッチ106はループ側に閉じて
おく。
【0029】次にスイッチ107をループ側に閉じ、チ
ェーン符号列C(1)を更に低解像度チェーン符号生成
部103に入力する。チェーン符号列D(1)は記憶部
104に記憶される。本発明では、階層符号化部102
に設けた2つのスイッチ106、107で閉じたループ
を繰り返すことによって、2種類の階層的チェーン符号
列が生成される。前記ループが1回まわる、即ちチェー
ン符号列の階層が1つ上に(nからn+1に)上がるこ
とは、対応する領域画像の解像度が水平及び垂直方向に
1/2となることである。
【0030】以下、低解像度チェーン符号生成部103
において、高解像度チェーン符号列C(n)から低解像
度チェーン符号列C(n+1)及びD(n+1)を生成
する方法を示す。
【0031】図2は、低解像度チェーン符号生成部10
3の入力チェーン符号列C(n)と出力チェーン符号列
C(n+1)、D(n+1)との関係を示した図であ
る。灰色部分は値1の物体領域を表し、画像中の矢印は
それぞれのチェーン符号をベクトル表示したものであ
る。実線、破線はそれぞれC(n+1)、D(n+1)
に対応する低解像度画像の画素境界を表す。これら低解
像度の画素は高解像度画像上で縦横2画素から成る4画
素ブロックにあたり、互いの画素中心が他方の画素境界
の交点になるような位置にある。
【0032】C(n)、C(n+1)、D(n+1)は
各々複数のチェーン符号から成るチェーン符号列であ
り、チェーン符号は先頭から順に読み出されるものであ
る。いま、チェーン符号列C(n)が途中まで読み出さ
れ、チェーン符号列C(n+1)、D(n+1)が途中
まで生成されているとする。このとき、次に読み込んだ
チェーン符号列C(n)のチェーン符号c0を基に、生
成するチェーン符号列C(n+1)あるいはD(n+
1)のチェーン符号cあるいはdを次の4つのステップ
で求める。
【0033】[Step1]高解像度チェーン符号列C
(n)のチェーン符号c0を読み込み、チェーン符号c
0の始点位置をチェーン符号列C(n)に対応する高解
像度画像上での現在の画素位置pとする。
【0034】[Step2]低解像度チェーン符号列C
(n+1)及びD(n+1)に対応する低解像度画像上
で、画素pを含む2つの低解像度画素q、rをそれぞれ
決定する。図2に示すように、これら低解像度の画素は
高解像度画像上で縦横2画素から成る4画素ブロックに
あたり、互いの画素中心が他方の画素境界の交点になる
ような位置にある。従って、低解像度画素q、rは、画
素pを共有する斜めにずれた2つの4画素ブロックに相
当する。
【0035】[Step3]高解像度チェーン符号c0
が低解像度画素qに対応するブロック境界を横切る時、
チェーン符号cを生成する。同様にc0がrに対応する
ブロック境界を横切る時、チェーン符号dを生成する。
生成される低解像度チェーン符号の方向は次のように決
定する。即ち、c0の始点を含むブロックの中心を始点
とし、c0の終点を含むブロックの中心を終点とするベ
クトルの方向を、低解像度チェーン符号の方向とする。
【0036】但し、c0がq、rのブロック境界を共に
横切り、かつc0に続くチェーン符号列C(n)のチェ
ーン符号がc0と同一方向である場合は、生成される低
解像度チェーン符号の方向はc0と同一であるとする。
また、この時だけc0とそれに続くチェーン符号の2つ
の高解像度チェーン符号はまとめて2つの低解像度チェ
ーン符号に変換される。
【0037】従って、c0の次に処理される高解像度チ
ェーン符号は、c0から2つ後のチェーン符号となる。
図3に、[Step3]の低解像度チェーン符号生成例
を示す。
【0038】[Step4]チェーン符号列C(n)を
読み込み終れば終了。そうでない場合は[Step1]
へ戻る。
【0039】生成された低解像度チェーン符号列C(n
+1)は低解像度チェーン符号生成部103に入力さ
れ、一方のD(n+1)は記憶部104 に記憶され
る。
【0040】上記の低解像度チェーン符号列の生成処理
をN回(Nは1以上の整数)行い、低解像度チェーン符
号列C(N)及びD(N)が得られた時点で、スイッチ
107を結合部105側に閉じる。但し、Nはあらかじ
め定めた階層数である。結合部105は、前記の低解像
度チェーン符号列C(N)及び、記憶部104に記憶さ
れた解像度の異なるチェーン符号列D(N)からD
(1)を入力とし、この順に結合した結合チェーン符号
列を生成する。最後に、可変長符号化部108におい
て、前記の結合チェーン符号列を可変長符号化する。以
上が、本符号化装置の動作である。
【0041】本発明で生成される低解像度チェーン符号
列C(n)及びD(n)は、対応する低解像度での領域
画像を原画像から作成しそこから従来手法によって得ら
れるチェーン符号列とは別のものである。本発明で生成
される低解像度チェーン符号列は、高解像度でのチェー
ン符号列の進行を基に生成されるため、低解像度画像か
ら従来手法によって作成したチェーン符号列にはない余
分なチェーン符号が見られる。
【0042】この余分なチェーン符号は、低解像度の領
域画像を復号する際には不必要であるが、これがあるこ
とによって本発明の階層的チェーン符号列は、階層に跨
る適切な復号が可能となっているのである。
【0043】また、本発明のもう1つの特徴は、1つの
高解像度チェーン符号列から2つの低解像度チェーン符
号列を生成する点にある。仮に階層化の際、高解像度チ
ェーン符号列から生成されるものが低解像度チェーン符
号列とチェーン符号ではないある付加符号の系列であっ
た場合、付加符号系列の符号化にはチェーン符号列の符
号化と異なる方式を用いる必要が生じる。
【0044】それに比べて本発明は、生成されるのがい
ずれもチェーン符号列であるために、単一の方法で、あ
るいはひとまとまりとして取り扱うことが可能であり、
先に述べた差分チェーン符号への変換が容易であること
や可変長符号を用いた場合の圧縮効率など、非階層のチ
ェーン符号列の場合と全く同様に期待できるといった利
点がある。本発明の階層的チェーン符号列は、長さ半分
程度のチェーン符号列が次々に生成されていくため、非
階層のチェーン符号列に比べ若干の符号の増加はあるも
のの、上述の理由により効率的に符号化可能である。
【0045】図4は、図1に記載した本発明の階層的形
状情報符号化装置により符号化された符号化データを復
号する階層的形状情報復号装置のブロック図である。本
復号装置は、可変長復号部401と階層復号部402及
び領域画像生成部408とから成り、階層復号部402
は更に、分離部403と高解像度チェーン符号合成部4
04、記憶部405及びスイッチ406、407とを備
えている。
【0046】復号は以下のようにして行われる。まず、
符号化データは可変長復号部401中で結合チェーン符
号列に変換される。この結合チェーン符号列は、分離部
403に入力され、最上層でのチェーン符号列C(N)
と、解像度の異なるチェーン符号列D(N)、D(N−
1)、…、D(2)、D(1)に分離される。チェーン
符号列D(N)からD(1)までは記憶部405に一時
記憶される。
【0047】まずスイッチ406を分離部403側に閉
じる。高解像度チェーン符号合成部404は、前記最上
層の低解像度チェーン符号列C(N)と記憶部405に
記憶された低解像度チェーン符号列D(N)とを入力と
して1つ高解像度のチェーン符号列C(N−1)を生成
する。これ以降スイッチ406はループ側に閉じてお
く。
【0048】次にスイッチ407をループ側に閉じ、チ
ェーン符号列C(N−1)を高解像度チェーン符号合成
部404の入力とする。階層符号化部402に設けた2
つのスイッチ406,407で閉じたループを繰り返す
ことで、階層的チェーン符号列の復号が行われる。これ
は、前述の符号化装置での階層符号化部102のループ
と対応するものである。即ち階層復号部402では、ル
ープ1回の処理でチェーン符号列に対応する領域画像の
解像度が水平及び垂直方向に2倍となる。以下、高解像
度チェーン符号合成部404において、低解像度チェー
ン符号列C(n)及びD(n)から高解像度チェーン符
号列C(n−1)を合成する方法を示す。
【0049】C(n)、D(n)、C(n−1)は各々
複数のチェーン符号から成るチェーン符号列であり、符
号化でも述べたようにチェーン符号は先頭から順に読み
出されるものである。いま、チェーン符号列C(n)並
びにD(n)が各々途中まで読み出され、チェーン符号
列C(n−1)が途中まで生成されているとする。この
とき、次に読み込んだチェーン符号列C(n)とD
(n)の2つのチェーン符号c及びdを基に、合成する
チェーン符号列C(n−1)のチェーン符号c0を次の
4つのステップで求める。
【0050】[Step1]低解像度チェーン符号列C
(n)、D(n)のチェーン符号cとdを読み込む。ま
た、c0の1つ前のチェーン符号の終点を、高解像度チ
ェーン符号列C(n−1)に対応する高解像度画像上で
の現在の画素位置pとする。
【0051】[Step2]低解像度チェーン符号列C
(n)及びD(n)に対応する低解像度画像上で上記画
素pを含む2つの低解像度画素q、rをそれぞれ決定す
る。符号化装置の説明でも述べたように、これら低解像
度の画素は高解像度画像上での4画素ブロックにあた
り、低解像度画素q、rは画素pを共有する斜めにずれ
た2つの4画素ブロックに相当する。
【0052】[Step3]図5に示した生成規則に従
って、高解像度チェーン符号列C(n−1)にチェーン
符号c0を付加する。まず、チェーン符号c、dと前記
2つの4画素ブロックq、rの位置関係から、チェーン
符号cあるいはdが高解像度チェーン符号c0に代入可
能であるか否かを判定する。代入可、代入不可の定義は
以下の通りである。
【0053】(a)水平/垂直方向のチェーン符号の場
合、現在画素pからチェーン符号c(あるいはd)のベ
クトル分だけ移動したとき対応するブロックq(あるい
はr)の外へ出るなら代入可、出なければ代入不可とす
る。
【0054】(b)斜め方向のチェーン符号の場合、現
在画素pからチェーン符号c(あるいはd)のベクトル
分だけ移動したとき対応するブロックq(あるいはr)
の対角線に沿ってブロック外に出る符号を代入可、それ
以外を代入不可とする。
【0055】上記判定後、以下の規則に従って高解像度
チェーン符号c0を生成する。
【0056】(1)チェーン符号c、dのいずれも代入
不可となるのは、チェーン符号c、dが同じ斜め方向の
チェーン符号である場合のみであり、高解像度チェーン
符号c0とこれに続くチェーン符号c0'の2つをチェ
ーン符号c、dと同じ斜め方向チェーン符号とする。次
の[Step1]では、C(n)、D(n)共に新たな
チェーン符号が読み込まれる。
【0057】(2)チェーン符号c、dのいずれかが代
入可、他方が代入不可の場合は、代入可能なチェーン符
号c(あるいはd)の方向を持つチェーン符号をc0と
して高解像度チェーン符号列C(n−1)に加える。次
の[Step1]では新たなc(あるいはd)が読み込
まれ、d(あるいはc)としては前回の[Step1]
で読み込まれたものを使用する。
【0058】(3)チェーン符号c、dのいずれも代入
可の場合は、更に2つに場合分けされる。
【0059】(3−1)チェーン符号cとdが直交する
向きであればこれら2つのベクトルを足し併せた斜め方
向のチェーン符号を高解像度チェーン符号c0としてチ
ェーン符号列C(n−1)に加える。次の[Step
1]では、チェーン符号列C(n)、D(n)共に新た
なチェーン符号が読み込まれる。
【0060】(3−2)チェーン符号cとdが直交しな
い向きであれば、まず、チェーン符号cとチェーン符号
cに続く1個乃至複数個のチェーン符号列C(n)のチ
ェーン符号が4画素ブロックrの外に出ることなくルー
プを形成しているかどうかを調べる。ここで言うループ
とは、チェーン符号cに続くチェーン符号が画素pに再
び戻る組み合わせだけを指すものではなく、図5に示す
ように、次にチェーン符号dが高解像度チェーン符号と
して代入可能となる画素位置まで移動するU字形の組み
合わせを含む。
【0061】この結果、ループを形成していれば、これ
らのチェーン符号を高解像度のチェーン符号としてチェ
ーン符号列C(n−1)に加える。
【0062】次に、チェーン符号dとチェーン符号dに
続く1個乃至複数個のチェーン符号列D(n)のチェー
ン符号が4画素ブロックqの外に出ることなくループを
形成しているかどうかを調べる。この場合も、ループと
はチェーン符号dに続くチェーン符号が画素pに再び戻
る組み合わせだけを指すものではなく、図5に示すよう
に、次にチェーン符号cが高解像度チェーン符号として
代入可能となる画素位置まで移動するU字形の組み合わ
せを含む。
【0063】この結果、ループを形成していれば、これ
らのチェーン符号を高解像度のチェーン符号としてチェ
ーン符号列C(n−1)に加える。
【0064】次の[Step1]では、ループを形成し
ていたチェーン符号を取り去り、新たなチェーン符号を
読み出す。ループを形成していない場合は、前回の[S
tep1]で読み込まれたものを使用する。
【0065】図5に、[Step3]の高解像度チェー
ン符号生成例を示す。
【0066】[Step4]チェーン符号列C(n)あ
るいはD(n)のいずれかの読み込みが終れば終了。最
後に読み込みが終っていない方のチェーン符号列の残り
のチェーン符号を高解像度チェーン符号列C(n−1)
に加える。そうでない場合は[Step1]へ戻る。
【0067】生成された高解像度チェーン符号列C(n
−1)は再び高解像度チェーン符号合成部404の入力
として、記憶部405から読み出されたチェーン符号列
D(n−1)とともに入力される。
【0068】上記の高解像度チェーン符号列の合成処理
をN回行い、高解像度チェーン符号列C(0)が得られ
た時点で、スイッチ407を領域画像生成部408側に
閉じる。最後に領域画像生成部408では、入力される
チェーン符号列C(0)と、独立に復号されたC(0)
の開始点座標を基に領域画像を生成する。以上が、本復
号装置の動作である。
【0069】上述の階層的形状情報符号化装置では、生
成されたチェーン符号列C(N)とD(N)からD
(1)までをすべて符号化し、また上述の階層的形状情
報復号装置では、同じくチェーン符号列C(N)とD
(N)からD(1)までのすべてを使って復号を行い、
原領域画像と同じ解像度の復号領域画像を得る。
【0070】しかしながら、本復号装置において階層ご
とに生成される解像度の異なるチェーン符号列C(N)
からC(1)は、それぞれ対応する異なる解像度の領域
画像を生成するためのチェーン符号列となり得る。解像
度nの領域画像を復号するために必要なチェーン符号列
はC(N)とD(N)からD(n+1)までである。
【0071】本発明によれば、この中間解像度での領域
画像復号を行うことも可能である。このとき符号化装置
に関しては、図1の結合部105において、生成された
低解像度チェーン符号列のうちC(N)、D(N)から
D(n+1)のみを結合し出力するといった制御を行う
ものとする。
【0072】あるいは復号装置に関しては、図4の分離
部403において、可変長復号された結合チェーン符号
列のうちD(N)からD(n+1)のみを記憶部405
に記憶するといった制御を行うものとする。なお、中
間解像度の領域画像を生成するために必要なチェーン符
号の開始点座標は、独立に復号されるC(0)の開始点
座標から、この座標の高解像度画素を含む中間解像度画
素の座標として求める。
【0073】次に、本発明の第2の実施の形態を図6乃
至図8とともに詳細に説明する。
【0074】図6は、本発明の第2の実施の形態である
階層的形状情報符号化装置の階層符号化部を表すブロッ
ク図である。本符号化装置は、図1の階層符号化部10
2に加えて、付加符号発生部601を持ち、付加符号発
生部601は高解像度チェーン符号合成部602と判定
部603とを備えている。
【0075】第1の実施の形態に示した階層的形状情報
符号化装置並びに階層的形状情報復号装置は、図7に示
した問題を残している。図7に示された高解像度チェー
ン符号列のパターン701から704を図1の低解像度
チェーン符号生成部103で2つの低解像度チェーン符
号列に変換した場合、701から704のパターンはす
べて705に示した低解像度チェーン符号の組合せにな
る。
【0076】従って2つの低解像度チェーン符号列だけ
からすべてのパターンを復号することはできない。これ
に対して、第1の実施の形態における、図4の高解像度
チェーン符号合成部404では、図5の生成規則で斜め
方向のチェーン符号を生成するように決めており、低解
像度チェーン符号の組合せ705が入力された場合に
は、パターン701のチェーン符号列が常に生成され
る。
【0077】即ち第1の実施の形態における形状情報符
号化は非可逆方式である。(但し非可逆ではあるが復号
は可能である。)そこで、本発明の第2の実施の形態で
は、これを可逆符号化方式とするために、以下に述べる
付加符号を用いることとする。付加符号は符号化装置に
おいて発生させ、復号装置においてはこの付加符号を用
いることで図7に示したような各パターンの復号を可能
とする。
【0078】スイッチ106,107、低解像度チェー
ン符号生成部103の動作は第1の実施の形態の符号化
装置と同じである。また、高解像度チェーン符号合成部
602の動作は第1の実施の形態の復号装置における高
解像度チェーン符号合成部404と同じである。
【0079】付加符号発生部601の動作は以下のよう
である。まず、低解像度チェーン符号生成部103の出
力チェーン符号列C(n+1)、D(n+1)を受けて
図5の生成規則により高解像度チェーン符号合成部60
2で復号チェーン符号列C'を生成する。次に、生成さ
れた復号チェーン符号列C'、チェーン符号列C
(n)、C(n+1)及びD(n+1)を判定部603
に入力し、付加符号列A(n+1)を発生する。
【0080】更に詳しく述べると、実際、復号時に復号
されるパターンが不定となり、前記付加符号が必要とさ
れるのは、図7に示した、復号においてチェーン符号列
C(n+1)、D(n+1)から読み出された2つのチ
ェーン符号cとdがともに代入可能で直交するチェーン
符号であった場合か、あるいは、共に代入可能で直交せ
ず、かつチェーン符号cとチェーン符号cに続くチェー
ン符号列C(n+1)のチェーン符号並びにチェーン符
号dとdに続くD(n+1)のチェーン符号がいずれも
ループを形成していた場合の、2つの場合のみである。
【0081】判定部603では前記チェーン符号cとd
が共に代入可で直交するかどうかを判定し、直交する場
合に付加符号を発生する。
【0082】例えばチェーン符号列C(n)のチェーン
符号の方向が復号チェーン符号列C'のチェーン符号の
方向と等しい場合付加符号0、チェーン符号cの方向に
等しい場合付加符号1、チェーン符号dの方向に等しい
場合付加符号2を発生するものとする。
【0083】あるいは、前記チェーン符号cとdが共に
代入可で直交せず、かつ、チェーン符号cとチェーン符
号cに続くチェーン符号列C(n+1)のチェーン符号
並びにdとdに続くD(n+1)のチェーン符号がいず
れもループを形成していた場合に、付加符号を発生す
る。
【0084】この場合、チェーン符号列C(n)のチェ
ーン符号の方向が復号チェーン符号列C'のチェーン符
号と等しい場合、即ちチェーン符号cの方向に等しい場
合に付加符号0、チェーン符号dの方向に等しい場合付
加符号1を発生するものとする。
【0085】得られた付加符号列A(n)は、記憶部1
04に記憶され、結合部105において付加符号列どう
しで結合され、可変長符号化部108に送られる。
【0086】また、図8に示されるように、高解像度チ
ェーン符号合成部602を用いずに付加符号発生部80
1を構成することもできる。この場合、判定部802で
行われるのは、高解像度チェーン符号列C(n)から図
7に示したような不定となる符号パターン並びに2つの
低解像度画素に相当するブロック境界をそれぞれに越え
るような2つのループを有している符号パターンを検出
する作業である。
【0087】第2の実施の形態における階層的形状情報
復号装置のブロック図は、第1の実施の形態と同じく図
4で表される。但し、第2の実施の形態においては、分
離部403によって低解像度チェーン符号列C(N)、
D(N)からD(1)が分離されるとともに上記の付加
符号列A(N)からA(1)も分離され、記憶部405
に記憶される。高解像度チェーン符号合成部404は、
2つの低解像度チェーン符号列C(n)と記憶部405
からのチェーン符号列D(n)、並びに記憶部405か
ら読み出される付加符号列A(n)を入力とし、チェー
ン符号列C(n−1)を合成する。
【0088】その処理は、図5の生成規則において、低
解像度チェーン符号c、dがともに代入可でかつ2つが
直交する場合に、付加符号列A(n)の付加符号aを1
つ読み込み、付加符号aの値によって高解像度チェーン
符号c0の値を、デフォルト(図5の生成規則において
生成されるチェーン符号)か、チェーン符号cと同一方
向のチェーン符号か、あるいはチェーン符号dと同一方
向のチェーン符号かに決定するものである。
【0089】あるいは、前記チェーン符号cとdが共に
代入可で直交せず、かつ、チェーン符号cとチェーン符
号cに続くC(n)のチェーン符号並びにチェーン符号
dとチェーン符号dに続くD(n)のチェーン符号がい
ずれもループを形成していた場合に、付加符号列A
(n)の付加符号aを1つ読み込み、符号符号aの値に
よって高解像度チェーン符号c0並びに高解像度チェー
ン符号c0に続くチェーン符号の値を、デフォルト、即
ちチェーン符号cとチェーン符号cに続くループを形成
しているチェーン符号か、あるいは、チェーン符号dと
チェーン符号dに続くループを形成しているチェーン符
号かに決定するものである。
【0090】このように、付加符号列を利用することに
より、第2の実施の形態の階層的形状情報符号化装置並
びに階層的形状情報復号装置では、可逆符号化を実現し
ている。
【0091】次に、本発明の第3の実施の形態を図9乃
至図10とともに詳細に説明する。
【0092】本実施例は、2つのチェーン符号列C(n
+1)とD(n+1)の差分符号列D'(n+1)を求
めることにより、D(n+1)をより情報圧縮に適した
符号列D’(n+1)に置き換えることを特徴とする。
【0093】図9は、本発明の第3の実施の形態である
階層的形状情報符号化装置の階層符号化部を表すブロッ
ク図である。階層符号化部904は、図6の階層符号化
部102に加えて差分符号発生部901を持ち、差分符
号発生部901は対応発生部902と演算部903とを
備えている。
【0094】本発明の第2の実施の形態における符号化
と第3の実施の形態における符号化との相違は、差分符
号発生部901で2つの低解像度チェーン符号列C(n
+1)とD(n+1)の差分符号列D'(n+1)を低
解像度チェーン符号列C(n+1)、D(n+1)およ
び付加符号列A(n+1)から生成し、低解像度チェー
ン符号列D(n+1)の代わりに差分符号列D'(n+
1)を記憶部104に順次記憶していくことであり、他
の動作は第2の実施の形態における符号化と全く同一で
ある。
【0095】すなわち、低解像度チェーン符号生成部の
N回の動作では、低解像度チェーン符号列D(N)、
…、D(1)の代わりに差分符号列D'(N)、…、D'
(1)が得られ、記憶部104に記憶される。結合部1
05では、低解像度チェーン符号列C(N)、および差
分符号列D'(N)、…、D'(1)、付加符号列A
(N)、…、A(1)を入力として、結合チェーン符号
列を生成する。
【0096】以下、差分符号発生部901においてチェ
ーン符号列C(n+1)、D(n+1)および付加符号
列A(n+1)から差分符号列D'(n+1)を生成す
る方法を説明する。
【0097】差分符号発生部901は、対応発生部90
2と演算部903を持つ。対応発生部902の役割は、
低解像度チェーン符号列D(n+1)に含まれるチェー
ン符号dを1つずつ読み込み、低解像度チェーン符号列
C(n+1)に含まれるチェーン符号と対応をつけ、チ
ェーン符号dと、チェーン符号dに対応する低解像度チ
ェーン符号列C(n+1)に含まれるチェーン符号cを
同時に出力することである。
【0098】対応発生部902において、チェーン符号
dに対応するチェーン符号cを求める方法を以下に述べ
る。
【0099】対応発生部902は、第2の実施の形態に
おける復号で用いられる、高解像度チェーン符号合成部
404と同様の働きにより、チェーン符号dにチェーン
符号cを対応させる。
【0100】すなわち、高解像度チェーン符号合成部4
04にチェーン符号列C(n+1)とD(n+1)およ
び付加符号列A(n+1)を入力して、高解像度チェー
ン符号列C(n)を得ると仮定した場合に、チェーン付
加dと最初に比較されるチェーン符号列C(n+1)の
チェーン符号をチェーン符号dと対応するチェーン符号
列C(n+1)のチェーン符号cとする。ただし、ここ
でチェーン符号dと最初に比較されるチェーン符号列C
(n+1)のチェーン符号とは、高解像度チェーン符号
合成部404が新たにチェーン符号列D(n+1)から
チェーン符号dを読み込んだ際、合成するチェーン符号
列C(n)のチェーン符号を求めるために、最初にチェ
ーン符号dと共に用いられるチェーン符号列C(n+
1)のチェーン符号を指す。
【0101】したがって、対応発生部902の動作は、
高解像度チェーン符号列C(n)は出力されず、チェー
ン符号列D(n+1)のチェーン符号dと、チェーン符
号dと最初に比較されたチェーン符号列C(n+1)の
チェーン符号cの対が順次出力される点を除いて、第2
の実施の形態における高解像度チェーン符号合成部40
4の動作と同一である。
【0102】なお、上述の対応発生部902の動作によ
れば、高解像度チェーン符号合成部404においてチェ
ーン符号列D(n+1)のチェーン符号が余る場合は、
余ったチェーン符号列D(n+1)のチェーン符号に対
応するチェーン符号列C(n+1)のチェーン符号は定
義されないが、このような場合、対応発生部902は、
余ったチェーン符号列D(n+1)のチェーン符号には
全てチェーン符号列C(n+1)の最後のチェーン符号
を対応させるものとする。
【0103】演算部903は、対応発生部902の出力
を受けて、以下の(i)、(ii)の手順で差分符号d'を計算
し、記憶部104に書き込む。ただし、チェーン符号の
値は、この例では図13(b)と同様に割り振られてい
るとする。
【0104】(i) 差分符号d'に(チェーン符号d−
チェーン符号c)の値を代入 (ii) 差分符号d'の値が負であれば、差分符号d'に8
を足す (i)、(ii)によって、差分符号d'には、チェーン符号c
が示す方向からチェーン符号dが示す方向に移動するの
に必要な回転をチェーン符号で表したものが入る。
【0105】チェーン符号列C(n+1)とチェーン符
号列D(n+1)が示す図形が類似していれば、上記の
演算を行うことにより、差分符号d'の値が0になる頻
度が高くなるため、差分符号列D'(n+1)はチェー
ン符号列D(n+1)よりも確率的に偏りが大きく、よ
り情報圧縮に適した符号列となる。
【0106】第3の実施の形態では、チェーン符号列D
(n+1)のチェーン符号から、チェーン符号列C(n
+1)のチェーン符号への対応として、第2の実施の形
態における復号で用いられる、高解像度チェーン符号合
成部404の動作によって自然に得られるものを用いた
が、これは、チェーン符号列D(n+1)のチェーン符
号を、近くにある、チェーン符号列C(n+1)に含ま
れるチェーン符号と対応させることに相当する。この場
合、生成される差分符号列D'(n+1)はチェーン符
号列D(n+1)と1対1に対応し、同じ長さを持つ。
【0107】また、チェーン符号列D(n+1)のチェ
ーン符号からチェーン符号列C(n+1)のチェーン符
号への対応づけの方法は、これに限るものでなく、復号
時に、差分符号列D'(n+1)とチェーン符号列C
(n+1)との対応をつけることができるようなもので
あれば差し支えない。
【0108】図10は、上記で説明した第3の実施の形
態である階層的形状情報符号化装置にて符号化された符
号化データを復号する、階層的形状情報復号装置の階層
復号部を表すブロック図である。
【0109】階層復号部1004は、図4の階層復号部
402に加えてチェーン符号復号部1001を備え、チ
ェーン符号復号部1001は対応発生部1002と演算
部1003とを備えている。
【0110】本発明の第2の実施の形態における復号と
第3の実施の形態における復号との相違は、分離部40
3にて直接、チェーン符号列D(n)(1≦n≦N)を
得る代わりに、チェーン符号列C(n)、差分符号列
D'(n)および付加符号列A(n)をチェーン符号復
号部1001に入力して、チェーン符号列D(n)を得
ることであり、その他の動作は第2の実施の形態と全く
同様である。
【0111】すなわち、符号化データは可変長復号部4
01中で結合チェーン符号列に変換され、この結合チェ
ーン符号列は、分離部403に入力され、チェーン符号
列C(N)と、差分符号列D'(N)、D'(N−1)、
…、D'(1)および付加符号列A(N)、A(N−
1)、…A(2)、A(1)に分離される。差分符号列
D'(N)、D'(N−1)、…、D'(1)および付加
符号列A(N)、A(N−1)、…、A(1)は記憶部
405に一時記憶される。このチェーン符号列C
(n)、差分符号列D'(n)および付加符号列A
(n)をチェーン符号復号部1001に入力して、チェ
ーン符号列D(n)を得る。
【0112】以下、チェーン符号復号部1001におい
てチェーン符号列C(n)、差分符号列D'(n)およ
び付加符号列A(n)からチェーン符号列D(n)を生
成する方法を説明する。
【0113】チェーン符号復号部1001は、対応発生
部1002と、演算部1003を持つ。対応発生部10
02の役割は、差分符号列D'(n)に含まれる差分符
号d'を1つずつ読み込み、チェーン符号列C(n)に
含まれるチェーン符号と対応をつけ、差分符号d'と、
d'に対応するチェーン符号列C(n)のチェーン符号
cの対を順次出力することである。
【0114】対応発生部1002の動作は、図9の対応
発生部902の動作と以下の2点を除いて同一である。
【0115】(a)チェーン符号列D(n)の符号dの
代わりに差分符号列D'(n)の差分符号d'が出力され
る。
【0116】この差分符号d'は、図9の対応発生部9
02で出力されるdと、それぞれのチェーン符号上で同
じ位置にあるものである。すなわち、図9の対応発生部
902で、チェーン符号列D(n)の先頭から数えてi
番目のチェーン符号dが出力されるとすると、図10の
対応発生部1002では差分符号列D'(n)の先頭か
ら数えてi番目の差分符号d'が出力される。
【0117】(b)差分符号d’とチェーン符号cを後
述の演算部1003に入力した後、差分符号d'とチェ
ーン符号cから演算部1003によって復号されたチェ
ーン符号dを受け取り、これをチェーン符号列D(n)
のチェーン符号dとして、高解像度チェーン符号列C
(n−1)の復号に用いる。
【0118】対応発生部1002において、高解像度チ
ェーン符号列C(n−1)が出力されないのは図9の対
応発生部902と同様である。
【0119】演算部1003は、以下の(i)、(ii)の手順
で差分符号d'とチェーン符号cからチェーン符号dを
復号して、対応発生部1002と高解像度チェーン符号
合成部404に転送する。ただし、チェーン符号の取り
得る値は、この例では図13(b)と同様とする。
【0120】(i) チェーン符号dに(差分符号d'+
チェーン符号c)の値を代入 (ii) チェーン符号dの値が8以上であれば、チェーン
符号dから8を引く 第3の実施の形態では付加符号列A(N)、…、A
(1)を用いているが、高解像度チェーン符号合成部4
04にてチェーン符号列C(n)とチェーン符号列D
(n)のみからチェーン符号列C(n−1)が得られる
場合は、付加符号列A(N)、…、A(1)は不要であ
り、この場合、図9の付加符号発生部601も不要とな
る。図11に、この場合の階層的形状情報符号化装置の
階層符号化部1101の構成例のブロック図を示す。付
加符号発生部601を欠くこと、付加符号列A(n+
1)が使用されず、伝送も行われないこと以外は、図9
と同様である。
【0121】また、図12に、この場合の階層的形状情
報復号装置の階層復号部1201の構成例のブロック図
を示す。付加符号列A(n)が使用されず、伝送も行わ
れないこと以外は図10と同様である。
【0122】
【発明の効果】
(1)請求項1乃至10に記載の任意形状領域の形状情
報を符号化する形状情報符号化装置・復号装置によれ
ば、符号化装置にて従来のチェーン符号列を階層性を有
するチェーン符号列に変換することにより、復号装置に
て復号する階層数によって低解像度から原画像解像度ま
での領域画像を選択的に生成することが可能となる。
【0123】(2)請求項1、2、5、7および8に記
載の形状情報符号化装置によれば、上記(1)で述べた
階層性を有するチェーン符号列の特徴を用いて、伝送す
る符号量を制御することが可能となり、レート制御が実
現可能となる。
【0124】(3)請求項3、4、6、9および10に
記載の形状情報復号装置によれば、上記(1)で述べた
階層性を有するチェーン符号列の特徴を用いて、復号装
置において生成する領域画像の画質を制御することが可
能となり、空間スケーラビリティ機能が実現可能とな
る。
【0125】(4)請求項1および2に記載の形状情報
符号化装置によれば、チェーン符号列の階層化で行われ
る処理は高解像度チェーン符号列から低解像度チェーン
符号列への変換であり、従って取り扱うのは常にチェー
ン符号列であることから、従来のチェーン符号と同様に
差分チェーン符号への変換や可変長符号化を適用するこ
とが可能であり、効率的な符号化が可能となる。
【0126】(5)請求項1乃至10に記載の任意形状
領域の形状情報を符号化する形状情報符号化装置・復号
装置によれば、請求項5および6に記載の付加符号を用
いることにより、可逆な形状情報符号化・復号が可能と
なる。
【0127】(6)請求項7、8、9および10に記載
の形状情報符号化装置・復号装置によれば、請求項1乃
至6に記載の形状情報符号化装置・復号装置におけるチ
ェーン符号列の組の一方を他方との差分符号と置き換え
ることで情報を圧縮し、さらに効率的な符号化・復号が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の階層的形状情報符
号化装置を表すブロック図である。
【図2】本発明における、高解像度チェーン符号列C
(n)と低解像度チェーン符号列C(n+1)及びD
(n+1)との関係を示した図である。
【図3】本発明における、高解像度チェーン符号列C
(n)から低解像度チェーン符号列C(n+1)及びD
(n+1)を生成する際の生成規則を表した図である。
【図4】本発明の第1並びに第2の実施の形態の階層的
形状情報復号装置を表すブロック図である。
【図5】本発明における、低解像度チェーン符号列C
(n)及びD(n)から高解像度チェーン符号列C(n
−1)を合成する際の生成規則を表した図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の階層的形状情報符
号化装置のうち特に階層符号化部を表したブロック図で
ある。
【図7】本発明の第1の実施の形態における問題点を表
した図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の異なる実現方法を
表した図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の階層的形状情報符
号化装置のうち特に階層符号化部を表したブロック図で
ある。
【図10】本発明の第3の実施の形態の階層的形状情報
復号装置の階層復号部を表すブロック図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態の階層的形状情報
符号化装置において、付加符号が不要な場合の階層符号
化部の構成例を表すブロック図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態の階層的形状情報
復号装置において、付加符号が不要な場合の階層復号部
の構成例を表すブロック図である。
【図13】従来のチェーン符号を表した図である。
【符号の説明】
101 高解像度チェーン符号生成部 102 階層符号化部 103 低解像度チェーン符号生成部 104、405 記憶部 105 結合部 106、107、406、407 スイッチ 108 可変長符号化部 401 可変長復号部 402、904、1004、1101、1201 階層
復号部 403 分離部 404、602 高解像度チェーン符号合成部 408 領域画像生成部 601 付加符号発生部 603、802 判定部 901 差分符号発生部 902、1002 対応発生部 903、1003 演算部 1001 チェーン符号復号部
フロントページの続き (72)発明者 青野 友子 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 伊藤 典男 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 野村 敏男 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意形状領域の形状情報を符号化する形
    状情報符号化装置において、 前記形状情報を高解像度で表現するチェーン符号列と前
    記チェーン符号列の開始点座標とを生成する高解像度チ
    ェーン符号生成部と、高解像度のチェーン符号列から、
    より低解像度のチェーン符号列を二組生成する低解像度
    チェーン符号生成部と、前記生成された二組のチェーン
    符号列の一方を記憶する記憶部と、生成されたチェーン
    符号列を可変長符号化する可変長符号化部とを備え、 前記高解像度チェーン符号生成部にて高解像度のチェー
    ン符号列C(0)と、高解像度のチェーン符号列C
    (0)の開始点座標を生成し、前記低解像度チェーン符
    号生成部にて、前記チェーン符号列C(0)から二組の
    チェーン符号列C(1)及びD(1)を生成し、前記チ
    ェーン符号列C(1)を前記低解像度チェーン符号生成
    部に入力すると共に前記チェーン符号列D(1)を前記
    記憶部に記憶し、前記低解像度チェーン符号生成部の動
    作をN回(Nは1以上の整数)繰り返すことによって解
    像度の異なる低解像度チェーン符号列を順次生成し、前
    記低解像度チェーン符号生成部のN回目の動作で生成さ
    れた二組のチェーン符号列C(N)とD(N)、及び前
    記記憶部に記憶されたN−1種類のチェーン符号列D
    (1)からD(N−1)を可変長符号化することを特徴
    とする形状情報符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の形状情報符号化装
    置の低解像度チェーン符号生成部において、 低解像度チェーン符号列C(n+1)に対応する第1の
    低解像度画像、及びD(n+1)に対応する第2の低解
    像度画像は、高解像度チェーン符号列C(n)に対応す
    る高解像度画像の縦横2画素から成る4画素ブロックを
    1画素とする低解像度の画像であって、第1の低解像度
    画像の画素境界の交点が第2の低解像度画像の画素中心
    位置となるように配置したものであり、低解像度チェー
    ン符号列C(n+1)の生成は、高解像度チェーン符号
    列C(n)が前記第1の低解像度画像の1画素にあたる
    前記4画素ブロックのブロック境界を越えた際に低解像
    度チェーン符号を発生することでなされ、低解像度チェ
    ーン符号列D(n+1)の生成は、高解像度チェーン符
    号列C(n)が前記第2の低解像度画像の1画素にあた
    る前記4画素ブロックのブロック境界を越えた際に低解
    像度チェーン符号を発生することでなされることを特徴
    とする形状情報符号化装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の形状情報符号化装
    置によって符号化された形状情報符号化データを復号す
    る形状情報復号装置において、 前記形状情報符号化データを復号しチェーン符号列を生
    成する可変長復号部と、前記チェーン符号列の一部を記
    憶する記憶部と、二組の低解像度チェーン符号列から高
    解像度のチェーン符号列を合成する高解像度チェーン符
    号合成部と、合成されたチェーン符号列から任意形状領
    域の形状情報を生成する領域画像生成部とを備え、 前記可変長復号部にて低解像度のチェーン符号列C
    (N)とD(N)、及び解像度の異なるチェーン符号列
    D(N−1)からD(1)を生成し、前記チェーン符号
    列D(N)からD(1)を前記記憶部に記憶し、前記高
    解像度チェーン符号合成部にて、前記チェーン符号列C
    (N)とD(N)から高解像度チェーン符号列C(N−
    1)を生成し、前記C(N−1)と前記記憶部に記憶さ
    れたD(N−1)とを高解像度チェーン符号合成部に入
    力し、前記高解像度チェーン符号合成部の動作をN回繰
    り返すことによって高解像度チェーン符号列C(0)を
    生成し、前記チェーン符号列C(0)、及び前記チェー
    ン符号列C(0)の開始点座標を前記領域画像生成部に
    入力し形状情報を復号することを特徴とする形状情報復
    号装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載の形状情報復号装置
    の高解像度チェーン符号合成部において、 低解像度チェーン符号列C(n)に対応する第1の低解
    像度画像、及びD(n)に対応する第2の低解像度画像
    は、高解像度チェーン符号列C(n−1)に対応する高
    解像度画像の縦横2画素から成る4画素ブロックを1画
    素とする低解像度の画像であって、第1の低解像度画像
    の画素境界の交点が第2の低解像度画像の画素中心位置
    となるように配置したものであり、高解像度チェーン符
    号列C(n−1)の生成は、2つのチェーン符号列C
    (n)及びD(n)のチェーン符号を順次読み出してい
    き、高解像度チェーン符号として適当である片方のチェ
    ーン符号あるいは両方のチェーン符号を合成したチェー
    ン符号を生成し高解像度チェーン符号列として順次繋げ
    ていくことによりなされることを特徴とする形状情報復
    号装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1又は2に記載の形状情報符
    号化装置によって任意形状領域の形状情報を符号化し、
    前記請求項3又は4に記載の形状情報復号装置によって
    任意形状領域の形状情報を復号した際、復号されたチェ
    ーン符号が符号化前のチェーン符号と異なる場合に、両
    者の差の情報を示す付加符号を発生する付加符号発生部
    を備え、 前記付加符号を前記請求項1に記載の記憶部に記憶し符
    号化することを特徴とする形状情報符号化装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項3又は4に記載の形状情報復
    号装置の高解像度チェーン符号合成部において、 2つのチェーン符号列C(n)及びD(n)のチェーン
    符号を順次読み出していき、高解像度チェーン符号とし
    て適当である片方あるいは両方のチェーン符号を合成し
    たチェーン符号を生成し順次繋げていく際に、請求項5
    に記載の付加符号によって復号されたチェーン符号に修
    正を加えることを特徴とする形状情報復号装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項1、2又は5に記載の形状情
    報符号化装置において、低解像度チェーン符号列C(n
    +1)と前記付加符号と組み合わせることによって低解
    像度チェーン符号列D(n+1)を復元できる情報を持
    つ差分符号列D'(n+1)を生成する差分符号発生部
    を備え、低解像度チェーン符号列D(n+1)の代わり
    に低解像度チェーン符号列D'(n+1)を記憶部に記
    憶することを特徴とする形状情報符号化装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項7に記載の形状情報符号化装
    置において、低解像度チェーン符号列D(n+1)に含
    まれるチェーン符号のそれぞれについて対応する低解像
    度チェーン符号列C(n+1)のチェーン符号を定め、
    低解像度チェーン符号列D(n+1)のチェーン符号を
    対応する低解像度チェーン符号列C(n+1)のチェー
    ン符号との差で置き換えた差分符号列D'(n+1)を
    生成する差分符号発生部を備え、差分符号列D'(n+
    1)を記憶部に記憶することを特徴とする形状情報符号
    化装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項3、4又は6に記載の形状情
    報復号装置において、チェーン符号列D(n)の代わり
    に前記請求項7に記載の差分符号列D'(n)を記憶部
    から読みだし、低解像度チェーン符号列C(n)と前記
    付加符号と組み合わせることによって低解像度チェーン
    符号列D(n)を復号するチェーン符号復号部を備え、
    高解像度チェーン符号列C(n−1)の復号に用いるこ
    とを特徴とする形状情報復号装置。
  10. 【請求項10】前記請求項7に記載の形状情報復号装置
    において、前記請求項8に記載の差分符号列D'(n)
    を記憶部から読みだし、請求項8に記載のチェーン符号
    列D(n)と低解像度チェーン符号列C(n)のチェー
    ン符号間の対応に基づいて、差分符号列D'(n)の符
    号を、対応する低解像度チェーン符号列C(n)のチェ
    ーン符号との和に置き換えることで、チェーン符号列D
    (n)を復号するチェーン符号復号部を備え、高解像度
    チェーン符号列C(n−1)の復号に用いることを特徴
    とする形状情報復号装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8144162B2 (en) 2007-06-28 2012-03-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for rendering three dimensional graphics data
CN107770553A (zh) * 2016-08-21 2018-03-06 上海天荷电子信息有限公司 采用多类匹配参数及参数存储地址的数据压缩方法和装置

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US8144162B2 (en) 2007-06-28 2012-03-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for rendering three dimensional graphics data
CN107770553A (zh) * 2016-08-21 2018-03-06 上海天荷电子信息有限公司 采用多类匹配参数及参数存储地址的数据压缩方法和装置
CN107770553B (zh) * 2016-08-21 2023-06-27 上海天荷电子信息有限公司 采用多类匹配参数及参数存储地址的数据压缩方法和装置

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