JPH1074476A - X線管 - Google Patents

X線管

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Publication number
JPH1074476A
JPH1074476A JP24547596A JP24547596A JPH1074476A JP H1074476 A JPH1074476 A JP H1074476A JP 24547596 A JP24547596 A JP 24547596A JP 24547596 A JP24547596 A JP 24547596A JP H1074476 A JPH1074476 A JP H1074476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
getter
ray tube
exhaust pipe
lead
cathode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24547596A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Otsuka
誠 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP24547596A priority Critical patent/JPH1074476A/ja
Publication of JPH1074476A publication Critical patent/JPH1074476A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 〔課題〕 広いゲッタ蒸飛面積をとることができ、フィ
ラメントリ−ドとグリッドリ−ド間で十分な絶縁抵抗を
確保することができるX線管を提供することを目的とす
る。 〔解決手段〕 本発明のX線管では、真空外囲器(1)
内に陰極(2)と陽極(図示せず)とが対向して配置さ
れ、陰極(2)はガラスステム(3)と蒸飛型ゲッタ
(5)を具備する。ガラスステム(3)には中央部に排
気管(4)、その周囲に複数本のリ−ド線(6)が配置
されている。蒸飛型ゲッタ(5)は、排気管(4)内に
配置され、リ−ド線(6)にニッケル線(7)でリ−ド
接続され、かつ支持されている。蒸飛型ゲッタ(5)は
X線管の排気後、排気管(4)の内周面に蒸飛される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔発明の属する技術分野〕本発明は、蒸飛
型のゲッタを備えるX線管の陰極構造に係り、特に蒸飛
型のゲッタの取り付け構造に関する。
【0002】〔従来の技術〕従来のX線管でのゲッタの
取付け構造の一例を図3に示す。図3において、X線管
の外囲器1内に陰極2と陽極(図示せず)が対向して配
置されて真空に封止されている。ゲッタは外囲器1内の
真空度を向上し、維持するために取り付けられるもの
で、通常蒸飛型のゲッタが使用されている。図3におい
ても、蒸飛型のゲッタ5が陰極2全体を支持するガラス
ステム3の部分に取り付けられている。ガラスステム3
の排気管4の周囲に円周配置された4〜9本のリ−ド線
6のうちのゲッタ用リ−ド線に、ニッケル線7を介して
蒸飛型のゲッタ5が取り付けられる。蒸飛型のゲッタ5
の取付け場所はガラスステム3の真空側のリ−ド線封入
部付近であり、棒状の蒸飛型のゲッタ5の両端に接続し
たニッケル線7を2本のリ−ド線6に溶接などにより接
続する。蒸飛型のゲッタ5の蒸飛方向はガラスステム3
のガラス面に向くようにする。
【0003】蒸飛型ゲッタ5は、X線管を排気して封止
した後に、ゲッタ5に接続したリ−ド線6に外部から通
電することにより加熱され、ガラスステム2の壁面に蒸
飛される。蒸飛したゲッタはガラスステム3のガラス面
に約200mm2の蒸着膜を形成する。このゲッタ蒸着
膜がX線管使用中にX線管内の部品の温度上昇により放
出するガス、またはX線管内の微小放電で励起された残
留ガスなどを吸着する作用を果たしている。
【0004】〔発明が解決しようとする課題〕従来のX
線管では、蒸飛型のゲッタ5はガラスステム3に円周配
置されたリ−ド線6のほぼ直径間隔内において、リ−ド
線封入部付近に、ステム軸直角方向に配置され、そのリ
−ド線封入部方向のガラス面に蒸飛が行われているた
め、ゲッタ蒸飛での蒸着面積が約200mm2程度しか
取れず、X線管内の部品の温度上昇によるガス放出およ
び微小放電によって励起されて発生するガスなどの吸着
作用に限界があった。
【0005】このため、X線管内で発生したガスの吸着
量の限度が低かった。ゲッタのガス吸着能力が低下する
と、さらに発生したガスによりX線管内の真空度が徐々
に低下し、ついにはグロ−放電をおこし耐電圧不良とな
る。
【0006】また、3極管構造のX線管では、互いに近
接するリ−ド線間に約3,000Vのグリッド電圧が印
加されるため、ガラスステム3のリ−ド線封入部方向の
ガラス面にゲッタ5を蒸飛させるとグリッドリ−ドとフ
ィラメントリ−ド間でゲッタ蒸着膜を介して絶縁破壊が
生じやすく、リ−ド線6の根元付近に蒸飛するのを防止
するため遮蔽板を取り付けるだけでは対応できない場合
がある。
【0007】このため、本発明では、広いゲッタ蒸飛面
積がとれ、フィラメントリ−ドとグリッドリ−ド間で十
分な絶縁抵抗が確保できるX線管を提供することを目的
とする。
【0008】〔課題を解決するための手段〕本発明の目
的は次の解決手段によって達成される。本発明のX線管
は、真空外囲器内に陰極と陽極とを対向して支持し、前
記陰極がガラスステムと蒸飛型ゲッタとを具備し、前記
ガラスステムがその中央部に排気管を有し、該排気管の
周囲に円状に複数本のリ−ド線が埋め込み配置されてい
るX線管において、前記蒸飛型ゲッタを前記排気管の中
にその長手方向が排気管と平行となるように配置して、
前記リ−ド線にリ−ド接続したものである(請求項
1)。
【0009】この構成では、蒸飛型ゲッタが排気管の中
に配置されているのでゲッタを蒸飛したとき、ゲッタ蒸
着膜は排気管の内周面のみに形成され、排気管を太くす
ればゲッタ蒸着膜の面積を大きくすることができるの
で、ゲッタの吸着能力を大きくすることができる。ま
た、3極管構造のX線管の場合にはフィラメントリ−ド
とグリッドリ−ドの間にゲッタ蒸着膜が形成されること
がなくなるので、絶縁抵抗の低下の問題もなくなる。
【0010】本発明のX線管ではさらに、前記蒸飛型ゲ
ツタを前記排気管の内周面に蒸飛したものである(請求
項2)。この構成の場合も、請求項1の場合と同様な効
果が得られる。
【0011】〔発明の実施の形態〕以下に、本発明のX
線管の一実施例について添付図面を用いて説明する。図
1は、本発明のX線管の陰極構造の要部を示したもので
ある。図1において、X線管の陰極2は陽極(図示せ
ず)と対向して外囲器1に真空封止されている。陰極2
はガラスステム3に支持され、ガラスステム3には、陰
極2のフィラメントやゲッタに通電するためのリ−ド線
6が円周配置され、中央部に排気管4が取り付けられて
いる。排気管4はX線管内の部品や外囲器1内面の排気
時に用いられ、排気後封止される。この排気管4は封止
では約50〜100mmの長さを残して切断される。ガ
ラスステム3は外囲器1と溶着されて外囲器1の一部を
構成している。蒸飛型のゲッタ5は排気管4の内側にそ
の長手方向に沿って排気管4の内面に接触しないように
配置されている。
【0012】蒸飛型のゲッタ5の排気管4内での配置の
詳細を図2に示す。蒸飛型ゲッタ5は、バリウムなどか
らなる材料をニッケルなどで構成される凹状に加工され
た柱状容器に封入されている。図2では、50mm位の
長さに切断したゲッタ5が2個、蒸飛方向を排気管4の
内壁に向けてニッケル線7で支持されている。ニッケル
線7はリ−ド線6に接続されている。
【0013】上記の如く配置された蒸飛型ゲッタ5は、
X線管の排気後に50〜100mm程度の長さを残して
封止された排気管4内に保持され、X線管内を高真空に
保つために働く。排気管4の封止後、ゲッタ5が接続さ
れたリ−ド線6に外部から例えば10Aの電流を約3分
通電することによりゲッタ封入部を900℃程度に加熱
し、凹状の容器内に封入されたゲッタ材を蒸発、気化さ
せ、容器開口方向より排気管4の内壁に一様に蒸飛させ
る。この蒸飛により排気管4の内壁には約1,000m
2のゲッタ蒸着膜が形成される。このゲッタ5の蒸着
面積は従来構造の約5倍となり、ガス吸着能力は従来構
造に比べ格段に向上することになる。
【0014】上記により形成されたゲッタ蒸着膜は、物
理的にCO2、N2、H2などのガスを吸着する作用を持
っている。このため、ゲッタ蒸着面積の増加に応じ、よ
り長期にわたりX線管内の部品の温度上昇により放出さ
れるガスおよび微小放電によって励起される残留ガスな
どを吸着し、X線管内を高真空に保つことが可能とな
り、X線管の長寿命化を図ることができる。
【0015】また、ゲッタ5が排気管4内に配置されて
いるために、ゲッタ蒸着膜も排気管4の内壁に限定さ
れ、リ−ド線6の周辺にゲッタ蒸着膜が形成されること
もなくなる。その結果、3極管構造の場合に問題となっ
ていたフィラメントリ−ドとグリッドリ−ド間の絶縁破
壊も生ずることがなくなり、3極管構造のX線管でも安
定した動作が確保できる。
【0016】〔発明の効果〕以上説明した如く、本発明
によれば、広いゲッタ蒸飛面積をとることができるの
で、X線管内を長期にわたり高真空状態に保つことがで
き、真空度の低下に起因する放電の起こらない安定した
X線管を提供することができる。また、ゲッタの蒸飛を
排気管内面に局限できるので、3極管構造X線管におい
て、フィラメントリ−ドとグリッドリ−ド間で十分な絶
縁抵抗を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線管の陰極構造の要部を示した図。
【図2】蒸飛型のゲッタの排気管内での配置の詳細図。
【図3】従来のX線管でのゲッタの取付け構造の一例。
【符号の説明】
1 外囲器 2 陰極 3 ガラスステム 4 排気管 5 蒸飛型のゲッタ 6 リ−ド線 7 ニッケル線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空外囲器内に陰極と陽極とを対向して
    支持し、前記陰極がガラスステムと蒸飛ゲッタとを具備
    し、前記ガラスステムがその中央部に排気管を有し、該
    排気管の周囲に円状に複数本のリ−ド線が埋め込み配置
    されているX線管において、前記蒸飛型ゲッタを前記排
    気管の中にその長手方向が排気管と平行になるように配
    置して、前記リ−ド線にリ−ド接続したことを特徴とす
    るX線管。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のX線管において、前記蒸
    飛型ゲツタを前記排気管の内周面に蒸飛したことを特徴
    とするX線管。
JP24547596A 1996-08-29 1996-08-29 X線管 Pending JPH1074476A (ja)

Priority Applications (1)

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JP24547596A JPH1074476A (ja) 1996-08-29 1996-08-29 X線管

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JP24547596A JPH1074476A (ja) 1996-08-29 1996-08-29 X線管

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JPH1074476A true JPH1074476A (ja) 1998-03-17

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JP24547596A Pending JPH1074476A (ja) 1996-08-29 1996-08-29 X線管

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