JPH1074245A - Idタグ読出装置 - Google Patents

Idタグ読出装置

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JPH1074245A
JPH1074245A JP8229765A JP22976596A JPH1074245A JP H1074245 A JPH1074245 A JP H1074245A JP 8229765 A JP8229765 A JP 8229765A JP 22976596 A JP22976596 A JP 22976596A JP H1074245 A JPH1074245 A JP H1074245A
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tag
antenna
read
tray
data
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JP8229765A
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Yasuo Fujita
泰生 藤田
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Glory Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接触式のIDタグの読出において、近接し
て複数のIDタグが存在していても混信状態となること
なく、IDタグデータを高速かつ確実に読出すようにす
る。 【解決手段】 固有番号を有し、電磁結合により電力を
受けて特定の周波数でデータ出力するIDタグを装着さ
れた被読出物体を移動させ、前記IDタグのデータを読
出すIDタグ読出装置であって、前記被読出物体の相対
的な移動時に、前記IDタグと電磁結合するように前記
被読出物体の移動路の全幅にわたって設けられたタグ用
アンテナと、前記タグ用アンテナを駆動すると共に、前
記タグ用アンテナからのデータ出力を受信して処理する
処理手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、固有番号(ID)
を有し、電磁結合により電力を受けて特定の周波数でデ
ータ出力するIDタグを装着された被読出物体、例えば
食器やトレイ、通行パス等を読出部に対して相対的に移
動させ、食堂や遊戯場等における料金を算出したり、演
算された料金を高速かつ安全に精算するためのIDタグ
読出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】IDタグを用いた食堂システムとして、
例えば特開平8−115475号公報に示されるものが
ある。この食堂システムは、料理が顧客に渡される際
に、書込み台に置かれた食器のIDタグに所要のID情
報を書込む書込手段と、顧客が料理をレジ精算する際
に、読込み台に置かれたトレイのIDタグからID情報
を読込む読込手段と、読込手段により読込んだID情報
及び予め登録されている価格情報に基づき当該料理の価
格を求めて料金を精算する精算手段とを具備したもので
ある。しかしながら、かかる食堂システムではトレイを
精算手段の位置で一旦静止させる必要があり、利用客の
多い混雑した食堂では、精算待ちの人の行列ができてし
まうといった問題がある。
【0003】一方、特開平6−28370号公報には、
画像処理装置により食器をカウントして料金を算出する
料金精算装置が示されているが、装置が複雑で高価であ
ると共に、トレイの位置決めを所定位置に確実にしなけ
ればならないという欠点がある。又、特開平4−304
597号公報にはベルトコンベア上に置いたトレイの画
像を取得し、取得したトレイの画像情報より食器形状を
認識する食堂の料金精算装置が示されている。しかしな
がら、かかる料金精算装置では、食器の形状を何種類も
その金額によって用意する必要があり、同じ値段であっ
ても何がどれだけ売れたかというようなデータをとるこ
とは不可能である。最近は色認識も可能になっている
が、この場合でも食器の色を何種類も用意する必要があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】1枚のトレイに載せら
れた複数の食器に装着されたIDタグのデータを高速に
読出そうとすると、例えば茶碗蒸しなど比較的小さな食
器ばかりがトレイに載せられていた場合には、同時に複
数のIDタグが応答し始めると受信側では混信状態が発
生し、トレイに載せられているメニュー(食器)の種
類、個数を認識できなくなってしまう。又、遊戯場の乗
物パスや駅の改札等でも、IDタグを用いたシステムが
出現しつつあり、高速で確実な読出が要請されている。
【0005】本発明は上述のような事情よりなされたも
のであり、本発明の目的は、上述の如き従来の問題点を
解決すると共に、近接して複数のIDタグが存在してい
ても混信状態となることなく、IDタグのデータを高速
かつ確実に読出すことができるIDタグ読出装置を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、固有番号を有
し、電磁結合により電力を受けて特定の周波数でデータ
出力するIDタグを装着された被読出物体を移動させ、
前記IDタグのデータを読出すIDタグ読出装置に関す
るもので、本発明の上記目的は、前記被読出物体の相対
的な移動時に、前記IDタグと電磁結合するように前記
被読出物体の移動路の全幅にわたって設けられたタグ用
アンテナと、前記タグ用アンテナを駆動すると共に、前
記タグ用アンテナからのデータ出力を受信して処理する
処理手段とを設けることによって達成される。
【0007】又、本発明は、前記被読出物体を移動させ
るベルトコンベヤ等の移動手段を設けることによって、
より効果的に達成され、前記タグ用アンテナは前記被読
出物体の移動方向に直交する長形状となっており、外周
に前記電力を供給する励振アンテナを周設し、前記励振
アンテナの空間内に1列若しくは複数列にセンスアンテ
ナを配設しても良い。更に、前記処理手段は前記各セン
スアンテナと一対となる復調回路を有し、前記各復調回
路が並列的な同時復調を行なうようにしても良い。
【0008】
【発明の実施の形態】先ず、本発明に用いるIDタグに
ついて説明すると、本発明のIDタグはそれぞれが固有
の番号(ID番号)を有し、非接触的なアンテナの電磁
結合により電力を受けた際には自らが特定の周波数でI
Dデータをシリアル出力する。図1はIDタグ10の構
造例を示しており、円盤状の樹脂ホルダ11の中央部に
は円形の凹部が設けられ、凹部内の底部には電子素子を
内蔵したICチップ12及びアンテナコイル13が配設
され、その上部は平面となるように樹脂モールド14で
カバーされている。尚、ここではICチップ12が矩形
であり、ICチップ12の外周に円形のアンテナコイル
13が配設されているが、ICチップ12、アンテナコ
イル13の形状や配置は適宜変更可能である。
【0009】図2はICチップ12の内部構成及びアン
テナコイル13の接続関係を示しており、ICチップ1
2は、アンテナコイル13からの誘導電流iを整流する
整流回路12Aと、整流回路12Aの出力を平滑化する
と共に充電する充電コンデンサ12Bと、充電コンデン
サ12Bに充電された電力で作動しIDデータDAを出
力するID送信回路12Cとで構成されている。アンテ
ナコイル13は例えば400KHzの電波で電磁誘導さ
れ、IDデータDAがアンテナコイル13から放射され
る。又、アンテナコイル13から400KHzのクロッ
ク信号CLがID送信回路12Cに入力されている。I
D送信回路12Cは充電コンデンサ12Bに充電された
電力で動作し、クロック信号CLを1/8(50KH
z)に分周する分周回路12C1と、クロック信号CL
を1/10(40KHz)に分周する分周回路12C2
と、分周回路12C1の分周出力D1を入力するゲート
回路G1と、分周回路12C2の分周出力D2を入力す
るゲート回路G2とを有している。ID送信回路12C
は更に、クロック信号CLを所定周波数に分周してID
ビットROM12C4用の読出アドレスを生成する分周
回路12C3と、分周回路12C3からの読出アドレス
に従ってIDビットBTを出力するIDビットROM1
2C4とを具備し、IDビットBTはゲート回路G1に
入力される共に、IDビットBTの否定信号がゲート回
路G2に入力され、ゲートG1及びG2の論理和出力が
IDデータDAとして出力される。
【0010】ID送信回路12Cの動作は図3のように
なっており、同図(A)に示すクロック信号CLは分周
回路12C1で同図(B)の分周出力D1に分周される
と共に、分周回路12C2で同図(C)の分周出力D2
に分周される。分周回路12C3で読出されるIDビッ
トROM12C4からは、図3(E)に示すようなID
ビットBTが出力されるので、ゲート回路G1及びG2
の論理和出力であるIDデータDAは同図(D)のよう
になる。
【0011】図4は、IDタグ10のアンテナコイル1
3から放射されるIDデータDAを読出す読出回路の一
例を示しており、受信アンテナコイル20は、アンテナ
コイル13よりIDデータDAを受信して図5(A)に
示すようなID信号DAAを出力し、増幅回路21を経
て復調器22に入力される。復調器22はFreque
ncy Shift Keying(FSK)と称され
る復調をIDビットBT毎に行ない、図5(A)のID
信号DAAについては同図(B)及び(C)に示すデー
タ信号DS及び同期ロック信号LSを出力する。尚、デ
ータ信号DSは同期ロック信号LSが有効な区間のみ正
規な信号と認識され、同期ロック信号LSが無効な区間
では、入力はノイズとしてデータ信号DSは無視され
る。
【0012】本発明は上述のような原理で動作するID
タグ10を食器、トレイ、通行パス、乗車パス等の被読
出物体に装着し、食堂や遊戯場等における料金を算出し
たり、演算された料金を精算するものである。ここでは
企業の社員食堂を例に挙げて説明する。社員食堂では、
通常メニュー選択コーナーで自分の好きな単品の食器
(料理)を選択して取ったり、注文したりして食器をト
レイに載せ、食前又は食後に精算するようにしているの
で、各食器毎に上記IDタグ10を装着しておき、読出
部で各メニューに対応しているIDタグのデータを読出
すことにより食事料金の精算を行なうことができる。各
食器(料理)には、予め内容(価格等)の異なるIDタ
グが装着されている。
【0013】図6は本発明を適用した社員食堂100の
配置例を示しており、社員食堂100内には料理人が調
理を行なう厨房110が有り、厨房110に隣接して料
理を置いておいたり、社員が料理を注文したりするメニ
ュー選択コーナー111と、食後のトレイや食品を回収
するための食器回収コーナー112とが設けられてい
る。メニュー選択コーナー111ではトッピング方式
(うどん、そば等)のメニューにも対応できるようにな
っている。又、食堂100の入口部には自販機コーナー
120が設けられており、タバコ、缶ジュース等の自販
機121及びプリペイドカードを発行するプリペイド用
価値付け機122が設置されて、社員も外来者も利用で
きるようになっている。食堂100内には食事をするた
めの食卓130が設けられており、出口の近くには、食
事後に料金を精算(決済)するための本発明のIDタグ
読出装置200(本例では2個)が設けられており、異
常精算が生じた場合には手作業で精算を行なうことにな
る。社員には予めIDカードが付与されており、ポスト
ペイドで食事代を精算するようになっている。
【0014】上述のような配置において、食事用のプリ
ペイドカードもしくは自己のIDカードを所持している
人は、メニュー選択コーナー111で自分の好きなメニ
ュー料理を選んでトレイに載せ、プリペイドカード又は
IDカードを所持していない人は価値付け機122でプ
リペイドカードを購入してから同様にメニュー料理を選
んでトレイに載せ、食卓130で食事する。食事後にト
レイをIDタグ読出装置200に持って行きメニュー代
金を自動的に読出すと共に、IDカード又はプリペイド
カードを別途読出部に挿入して料金を支払い、その精算
後にトレイ及び食器を食器回収コーナー112に返却す
る。IDカードを所持している人は自分の口座(例えば
給与、社内預金等)より、又、プリペイドカードを所持
している人はプリペイドカードの現価値より、それぞれ
食事代を減算して食事代を精算する。
【0015】図7はIDタグ読出装置200の外観構成
を示しており、図8は読出部の詳細を示している。各種
食器201を載せたトレイ202は、コンベア式の搬送
レール203上を導入ガイド204に沿って搬送され、
搬送路の読出部上流にはトレイ前部導入ユニット205
が設けられ、下流にはトレイ後部導入ユニット206が
設けられている。そして、ユニット205及び206の
間の読出部には、各食器201に装着されているIDタ
グ10を励振アンテナで励振し、IDデータを読出すセ
ンスアンテナを有するアンテナモジュール(ダグ用アン
テナ)210が搬送路に2列(#1、#2)に配置さ
れ、各アンテナモジュール210の前後には、トレイ2
02の接近及び通過を検出するための位置センサ221
が設置されており、アンテナモジュール210及び位置
センサ221はパソコン等の制御ユニット220で制御
されるようになっている。又、アンテナモジュール21
0の上方にはIDカード又はプリペイドカードを読取る
カード読取部222が設けられ、表示操作部223と共
に制御ユニット220に接続されている。アンテナモジ
ュール210は矩形状になっており、長軸がトレイ搬送
方向に直交していると共に、搬送路幅の長さとなってい
る。尚、ここではアンテナモジュール210(#1、#
2)の2個配列の例を挙げ、#1の系列をユニット#1
とし、#2の系列をユニット#2とする。
【0016】図9及び図10はアンテナモジュール21
0の一例を示しており、矩形状の基板211の周縁部に
は励振アンテナ212が巻回されており、この励振アン
テナ212内の空間に複数のリング状センスアンテナ2
13(本例では2列の15個)が整列して配置されてい
る。即ち、センスアンテナ213は、トレイ202の搬
送幅を全てカバーするように交互に段違いに配設され、
励振アンテナ213も搬送幅をカバーしているので、ト
レイ202上のどこに食器201が載せられていてもI
Dタグ10の励振、タグのIDデータの読出が可能であ
る。又、基板211の端部には、回路系と電気的に接続
するためのコネクタ214が設けられている。
【0017】図11は、アンテナモジュール210の励
振及び読出を行なう回路系をブロック図で示しており、
励振アンテナ212は所定周波数で発振する励振回路2
15で励振され、センスアンテナ213の各センス信号
は、それぞれ増幅回路216を経て復調器217に入力
されてFSK変調された「0」と「1」の信号が復調さ
れるようになっている。励振回路215及び各復調器2
17は制御ユニット220に接続されており、制御ユニ
ット220はセンターのホストコンピュータ230に接
続されている。各センスアンテナ213と、増幅回路2
16及び復調器217との関係は図4に示す回路に対応
しており、復調器217は図5で説明した原理で復調す
る。つまり、各復調器217からはデータ信号DS及び
出力が有効であることを示す同期ロック信号LSが出力
され、複数の復調器217からのデータ入力は制御ユニ
ット220のCPU等でポーリングするのではなく、同
時並列処理して入力に変化があったポイントのみをデー
タ(変化状態と時間データ)としてFIFOメモリに取
込む。FIFOメモリがフルになった時点に割込信号を
CPUへ送り、この時CPUにより読出が実行される。
図12はその様子を示しており、同図(A)のセンス信
号の変化点(矢印)に対して、データのサンプリングは
同図(B)のタイマ用クロックに同期させ、時点t1〜
t7を取込タイミングとする。入力対象は1クロック区
間内に変化のあったデータラインであり、変化ポイント
の時間データはタイマ用クロックを計数アップし、この
計数値を時間情報とする。又、変化後の取込タイミング
でのデータラインの状態をステート情報とする。尚、1
クロック内に複数回の変化があっても入力は1回とし、
微小なひげノイズ等を除去するようにしている。かかる
ステート情報からの符号復合信号処理は一般にバイフェ
ーズ符号信号の復合と称されているもので、周知の技術
であるので説明は省略する。
【0018】上述のような構成において、食堂での動作
を図13、図14及び図15のフローチャートを参照し
て説明する。
【0019】IDタグ読出装置200のアンテナモジュ
ール210の励振アンテナ212は励振回路215を介
して励振されており、IDカードもしくはプリペイドカ
ードを所持している人は、メニュー選択コーナー111
から自分の好きなメニュー料理を取り、トレイ202に
載せる。又、外来者等でIDカードやプリペイドカード
を所持していない人は、プリペイド用価値付け機122
でプリペイドカードを購入してから、同様にメニュー選
択コーナー111からメニュー料理を取る。このように
してメニュー料理を取った人はトレイ202を持って食
卓130へ行き、食卓130で食事をとってからIDタ
グ読出装置200の所へ行き、図7に示す如くトレイ2
02を搬送レール203上に載せると共に、IDカード
又はプリペイドカードをカード読取部222に挿入す
る。トレイ202は、搬送レール203に沿ってアンテ
ナモジュール210方向へ搬送される。
【0020】ここで、最初のアンテナモジュール210
(#1)の動作は図13に示すようになっており、トレ
イ待ちの状態で制御ユニット220内の検出テーブル情
報をクリアし(ステップS1)、トレイ202が搬送さ
れて来る(最初のトレイ番号は0となっている)のを待
つ(ステップS2)。トレイ202が搬送されて来ると
位置センサ221で検出され、トレイ202が通過した
か否かも検出され(ステップS3)、トレイ202が通
過していない場合には、アンテナモジュール210(#
1)のセンスアンテナ213の読出出力に変化があるか
否かを判断する(ステップS10)。読出出力に変化が
あればその変化があったセンスアンテナの読出データが
未登録タグIDか否かを判断し(ステップS11)、未
登録タグIDであれば該当タグIDを検出テーブルに登
録し(ステップS12)、その後に上記ステップS3に
リターンし、変化があったセンスアンテナからの読出デ
ータが登録タグIDであれば、検出テーブルのタグID
であるアンテナ番号領域に読出回数を「+1」する(ス
テップS13)。検出テーブルは図16に示すように、
1つのタグIDに対して全てのアンテナモジュール毎
(ユニット#1,#2)の有効無効フラグと、各アンテ
ナモジュール内の個々のセンスアンテナ毎に個別有効フ
ラグと、読出回数のメモリ領域とを有している。更に、
ホストコンピュータ230に通知したか否かを示すホス
ト送信済みフラグを、各タグID毎に持っている。
【0021】そして、同一センスアンテナで2回以上読
出されたか否かを判断し(ステップS14)、2回以上
の読出でない場合は上記ステップS3にリターンし、2
回以上の読出の場合には該当タグIDのアンテナ番号領
域の個別有効フラグをONし(ステップS15)、その
後にそのIDに対してユニット#1(アンテナモジュー
ル210(#1)のユニット)内で2個以上のアンテナ
番号の個別有効フラグがONであるか否かを判断し(ス
テップS16)、ONでない場合はそのまま、ONの場
合は該当タグIDのユニット#1で有効フラグをONし
て(ステップS17)、それぞれ上記ステップS3にリ
ターンする。一方、上記ステップS3でトレイ202が
通過したと判断された場合には、検出テーブルの情報を
更新すると共に、トレイ番号についてのユニット#1の
検出データを確定し(ステップS4)、次のトレイ待ち
となる。
【0022】2番目のアンテナモジュール210(#
2)の動作は図14及び図15に示すようになってお
り、トレイ待ちの状態で検出テーブルの情報をクリアし
(ステップS20)、トレイ202が搬送されて来るの
を持ち(ステップS21)、トレイ202が搬送されて
来るとホストコンピュータ230へトレイデータの送信
開始を通知する(ステップS22)。そして、位置セン
サ221でトレイ202の通過終了を判断し(ステップ
S23)、トレイ202の通過が完了していない場合に
はセンスアンテナ213の読出出力に変化があるか否か
を判断し(ステップS30)、変化があった場合にはホ
ストコンピュータ230へ送信済みのタグIDか否かを
ホスト送信済みフラグにより判断する(ステップS3
1)。上記ステップS30で出力変化がない場合、上記
ステップS31で送信済みの場合は共に上記ステップS
23にリターンする。又、上記ステップS31でタグI
Dが送信済みと判断された場合には、そのセンスアンテ
ナからの読出タグIDが未登録タグIDか否かを判断し
(ステップS32)、未登録タグIDであれば該当タグ
IDを検出テーブルに登録し(ステップS33)、その
後に上記ステップS23にリターンし、送信済みのセン
スアンテナが登録IDにあれば、検出テーブルのIDに
あるセンスアンテナ番号領域に読出回数を「+1」する
(ステップS34)。検出テーブルは図16に示すよう
に、1つのタグIDに対して全てのアンテナモジュール
毎(ユニット#1,#2)の有効無効フラグと、各アン
テナモジュール内の個々のセンスアンテナ毎に個別有効
フラグと、読出回数のメモリ領域とを有している。更
に、ホストコンピュータ230に通知したか否かを示す
ホスト送信済みフラグを、各タグID毎に持っている。
【0023】そして、同一センスアンテナで2回以上読
出されたか否かを判断し(ステップS35)、2回以上
の読出でない場合は上記ステップS23にリターンし、
2回以上の読出の場合には該当タグIDのアンテナ番号
の個別有効フラグをONする(ステップS40)。その
後にユニット#1において有効フラグがONになってい
るか否かを判断し(ステップS41)、ONでない場合
には更にそのタグIDに対してユニット#2(アンテナ
モジュール210(#2)のユニット)内で2個以上の
センスアンテナ番号の個別有効フラグがONであるか否
かを判断し(ステップS42)、センスアンテナの2個
以上がONの場合は該当IDのユニット#1での有効フ
ラグがONであるか否かを判断する(ステップS4
4)。上記ステップS41で有効フラグがONの場合、
上記ステップS42で個別有効フラグがOFFの場合、
上記ステップS44で個別有効フラグがONの場合に
は、いずれもホストコンピュータ230へ確定したタグ
IDデータを送信し(ステップS45)、その後に該当
タグIDのホストコンピュータ230への送信済みフラ
グをONして(ステップS46)、上記ステップS23
へリターンする。上記ステップS44で個別有効フラグ
がOFFの場合も上記ステップS23へリターンする。
【0024】一方、上記ステップS23でトレイ202
の通過が検知された場合には、ユニット#1及び#2で
不整合なデータが有るか否かを判断し(ステップS2
4)、不整合データが有る場合には、ホストコンピュー
タ230へ「不整合データ有り」を通知し(ステップS
25)、その後にトレイデータの送信終了を通知して
(ステップS26)、次のトレイ待ち状態となる。
【0025】図17はホストコンピュータ230の精算
処理例を示しており、常時トレイデータの受信開始の待
機状態となっており(ステップS50)、受信が開始さ
れるとトレイデータの受信終了となるまで確定タグID
データを受信し(ステップS51、S52)、トレイデ
ータの受信終了となって後にユニット#1及び#2の不
整合データが有るか否かを判断する(ステップS5
3)。不整合データが有れば再読取トライを表示操作部
223に表示し(ステップS54)、読取キャンセルが
なければ再トライとなる(ステップS57)。この場合
の再トライとは、文字通り再度読取処理を行なう場合
と、精算をキャンセルし、別途手入力によるレジスタ等
のある窓口で精算処理を行なう場合とがある。通常利用
者は窓口で精算してもらう。又、不整合データが無けれ
ば精算動作となり(ステップS55)、金額を表示操作
部223に表示して(ステップS56)レジでの精算処
理となる。精算は、IDカードを所持している人につい
ては給与から天引し、プリペイドカードを所持している
人については残高を更新することによって行なう。尚、
給与から天引きするために個人IDと金額情報をホスト
コンピュータ230に保存する。又、ホストコンピュー
タ230は前述の未決済情報があればこれを保持してお
き、別途手入力レジスタ等で決済が済むまで保持する
(ステップS58)。全てが決済済みとなった後に当日
分の情報は、人事情報を管理する全社のホストに通知さ
れ、給与情報に反映されるようになっている。
【0026】図17はIDタグの読出タイミングを示す
タイムチャートであり、精算は読出及びデータ送信の後
に行なうようになっている。つまり、1人目のデータ確
認終了後に次の人の受付を行ない、精算は確認が通知さ
れてから行なうようになっている。複数アンテナ構成で
は、それぞれ別の利用者の読取を行なうことができるの
で、並列処理が可能となっている。
【0027】上述のアンテナモジュールでは、矩形状の
励振コイル内にセンスアンテナを2列に配置している
が、励振コイル及びセンスアンテナの配置はこれに限定
されるものではなく、トレイ上の任意位置に置かれてい
る食器のIDタグを励振すると共に、線状の走査(スキ
ャン)により又は全面から同時にID信号を受信できる
態様であれば良い。又、上述ではアンテナモジュールを
2列(ユニット#1、#2)に配置して構成している
が、1列でも3列以上にも配置することが可能であり、
食堂以外にも種々の適用が可能である。更に、上述では
食器を載置したトレイを搬送してIDタグデータを読出
すようにしているが、読出部を相対的に移動させたりす
ることも可能であり、トレイ全面に対応するようなアン
テナモジュールを設ければ移動させる必要もない。更に
又、上述では食堂において、食事後に精算するようにし
ているが、食事前に精算するようにしても良い。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、例えば食
堂の場合、トレイを持った人が歩いて読出部を通過する
だけでトレイに載っているメニュー(価格)を読出すこ
とができるので、大勢の人が利用する食堂のレジ精算を
スムーズに行なうことができる。又、複数のセンスアン
テナ及び読出回路で、複数回同一のIDタグのデータが
読出されたときに1個のタグデータを読出すようにして
いるので、信頼性の高い読出装置を実現できる。アンテ
ナと移動方向が直交しているので、広い面積が検出対象
でもアレイ状にアンテナの指向性を絞り込んで、真上を
通過中のタグだけを検出することができ、混信を防ぐこ
とができるので読取ミスがなくなり、信頼性を上げるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いるIDタグの構造例を示す図であ
り、同図(A)は平面断面図、同図(B)は側面断面図
である。
【図2】IDタグ内のICチップの内部構成及びアンテ
ナコイルとの接続関係を示す結線図である。
【図3】ICチップの動作例を示すタイムチャートであ
る。
【図4】IDタグからのIDデータを読取る読取回路の
一例を示すブロック図である。
【図5】読取回路の動作例を示すタイムチャートであ
る。
【図6】本発明を適用した社員食堂の一例を示す配置図
である。
【図7】IDタグ読出装置の構造例を示す外観斜視図で
ある。
【図8】IDタグの読出部の詳細を示す構成図である。
【図9】アンテナモジュールの外観斜視図である。
【図10】アンテナモジュールの平面構成図である。
【図11】アンテナモジュールの励振及び読出の回路系
を示す図である。
【図12】復調器の動作を説明するためのタイムチャー
トである。
【図13】本発明の動作例を示すフローチャートであ
る。
【図14】本発明の動作例を示すフローチャートの一部
である。
【図15】本発明の動作例を示すフローチャートの一部
である。
【図16】検出テーブルの一例を示す図である。
【図17】ホストコンピュータにおける精算処理例を示
すフローチャートである。
【図18】IDタグ読出のタイミング動作を示すタイム
チャートである。
【符号の説明】
10 IDタグ 12 ICチップ 13 アンテナコイル 20 受信アンテナコイル 22 復調器 100 食堂 200 IDタグ読出装置 201 食器 202 トレイ 210 アンテナモジュール 220 制御ユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固有番号を有し、電磁結合により電力を
    受けて特定の周波数でデータ出力するIDタグを装着さ
    れた被読出物体を移動させ、前記IDタグのデータを読
    出すIDタグ読出装置において、前記被読出物体の相対
    的な移動時に、前記IDタグと電磁結合するように前記
    被読出物体の移動路の全幅にわたって設けられたタグ用
    アンテナと、前記タグ用アンテナを駆動すると共に、前
    記タグ用アンテナからのデータ出力を受信して処理する
    処理手段とを具備したことを特徴とするIDタグ読出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記被読出物体を容器に載置させ、前記
    容器を移動させる移動手段を具備している請求項1に記
    載のIDタグ読出装置。
  3. 【請求項3】 前記タグ用アンテナは前記被読出物体の
    移動方向に直交する長形状となっており、外周に前記電
    力を供給する励振アンテナが周設され、前記励振アンテ
    ナの空間内に1列若しくは複数列にセンスアンテナが配
    設されている請求項1に記載のIDタグ読出装置。
  4. 【請求項4】 前記処理手段が前記各センスアンテナと
    一対となる復調回路を有し、前記各復調回路が並列的な
    同時復調を行なうようになっている請求項3に記載のI
    Dタグ読出装置。
JP8229765A 1996-08-30 1996-08-30 Idタグ読出装置 Pending JPH1074245A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008129652A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Toshiba Tec Corp 無線通信装置
JP2008182528A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Toshiba Corp ループアンテナ及びループアンテナを備えた無線送受信装置
JP2010503917A (ja) * 2006-09-13 2010-02-04 センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション 物品レベル在庫管理用の無線周波識別(rfid)システム

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