JPH1074172A - ジャンク電子メールを識別し廃棄するための方法および装置 - Google Patents

ジャンク電子メールを識別し廃棄するための方法および装置

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JPH1074172A
JPH1074172A JP9152372A JP15237297A JPH1074172A JP H1074172 A JPH1074172 A JP H1074172A JP 9152372 A JP9152372 A JP 9152372A JP 15237297 A JP15237297 A JP 15237297A JP H1074172 A JPH1074172 A JP H1074172A
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message
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computer
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JP9152372A
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Jakob Nielsen
ジェイコブ・ニールセン
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Sun Microsystems Inc
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Publication date
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    • G06—COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06Q—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q10/00—Administration; Management
    • G06Q10/10—Office automation; Time management
    • G06Q10/107—Computer-aided management of electronic mailing [e-mailing]
    • H—ELECTRICITY
    • H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L51/00—User-to-user messaging in packet-switching networks, transmitted according to store-and-forward or real-time protocols, e.g. e-mail
    • H04L51/21—Monitoring or handling of messages
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジャンク電子メール（ｅメール）メッセージ
を無視するための新規かつ有用な方法を提供する。 【解決手段】 トラスト・ユーザのグループを構成し、
そのグループ内に送られてきたｅメール・メッセージが
ジャンク・ｅメールであるかどうかそのグループ内の誰
かが判定し、そうであれば、その印を付けてトラスト・
グループ・サーバに送り、同じメールに対して所定の人
からジャンクであるとの報告があれば、グループ内の他
のメンバーにジャンク・メールであることを知らせ、他
のメンバーはそのジャンクメールを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子メール管理シ
ステムの分野に関する。具体的には、本発明は、ジャン
ク電子メール（ｅメール）メッセージを無視するための
新規かつ有用な方法、装置、及びコンピュータで読取り
可能なプログラムを記録した記録媒体である。
【０００２】
【従来の技術】電子メールは、コンピュータ・ユーザが
通信するための迅速かつ好都合な方法をもたらすもので
ある。メッセージ発信者は、テキスト編集プログラムを
使用してメッセージを作成し、所期の受信者のｅメール
・アドレスを指定し、場合によってはさらに「件名」フ
ィールドにテキストを含めることによってメッセージの
内容（主題）を表示することにより、この通信を開始す
る。次に発信者のメール・システムは、十分理解されて
いる技術を使用して、受信者のコンピュータ・アドレス
にメッセージを送信する。受信者のコンピュータはメッ
セージを受信し、それを受信者の書類受けに格納する。
最終的に受信者は、当技術分野で周知のいくつかのｅメ
ール・プログラムのいずれかを使用することにより、書
類受け内に格納されたメッセージを読むか、削除する
か、それに応答するか、その他の処理を行う。
【０００３】このようなメッセージはネットワーク上を
移動するので、一般にStandard forthe Format of ARPA
Internet Text Messagesという規格（ＲＦＣ８２２）
に応じて構築されている。この規格は、「http://www.c
is.ohio-state.edu/htbin/rfc/rfc822.html 」というア
ドレスにあるインターネットのワールド・ワイド・ウェ
ブで見られる。ＲＦＣ８２２規格に応じてフォーマット
したメッセージは、ヘッダ部分と、メッセージのテキス
トを含む任意の本体部分とを有する。ヘッダ部分は、メ
ッセージをアドレス指定し、分類するためのいくつかの
フィールドを含む。本発明では、ＲＦＣ８２２規格を使
用する必要はない。重要な情報を識別するための方法が
存在する限り、本発明は適用可能である。しかし、ここ
に記載する実施形態ではＲＦＣ８２２プロトコルを使用
する。
【０００４】メッセージのヘッダ部分は、フィールド名
とその後に続くコロンとその後に続くフィールド本体と
を含み、復帰／改行で終了する文字ストリングから構成
される複数のフィールドを含む。ヘッダ・フィールドの
一例は次の通りである。 「Ｔｏ： Ｊｏｈｎ Ｄｏｅ＜ＣＲ＞＜ＬＦ＞」 この例の＜ＣＲ＞はＡＳＣＩＩの復帰文字を表し、＜Ｌ
Ｆ＞はＡＳＣＩＩの改行文字を表す。ヘッダのフィール
ド名は大文字小文字の区別をしないので、「ｔｏ：」は
「ＴＯ：」、「Ｔｏ」、「ｔＯ：」と等価である。
【０００５】メッセージを作成した発信者は、多くのヘ
ッダ・フィールドの内容を指定する。「Ｔｏ：」フィー
ルドは、そのメッセージの所期の１次受信者のアドレス
（複数）を含み、各受信者のアドレスはコンマで区切ら
れる。「Ｃｃ：」フィールドは、そのメッセージの所期
の２次受信者（複数）を含む（この場合も各アドレスは
コンマで区切られる）。「Ｓｕｂｊｅｃｔ：」フィール
ドは、メッセージの要約を示すか、またはメッセージの
特徴を示す場合が多い。発信者はこのようなフィールド
をすべて所望通りに初期設定するが、一般に受信者フィ
ールドの内容は実際のインターネット・アドレスにする
必要がある。これに対して、Ｓｕｂｊｅｃｔ：フィール
ドには特定の意味がないので、実際はブランクにした
り、複数の文字を任意に配置したものにすることもでき
る。一般に、Ｓｕｂｊｅｃｔ：フィールドはメッセージ
の主題を表す短いタイトルを含む場合が一般的である。
【０００６】メール・システムは、メッセージにもヘッ
ダ・フィールドを追加する。このようなフィールドの１
つはＭｅｓｓａｇｅ−ＩＤ：フィールドである。このフ
ィールドのフィールド本体は、各メッセージを明確に識
別する、固有のマシンで読取り可能な識別コードを含
む。
【０００７】発信者は、複数の受信者のアドレスをコン
マで区切ることにより、単一のメッセージを多くの受信
者にアドレス指定することができる。各受信者は、同一
リストの受信者（さらに発信者を含む）に応答メッセー
ジを送信することにより、元のメッセージに応答するこ
とができる。一部の受信者は、第１の応答メッセージに
応答することもできる。このような応答メッセージは元
のメッセージに対する追跡メッセージと呼ぶ。このプロ
セスにより、発信者と受信者との間、ならびに受信者間
の活発な議論が促進される。
【０００８】前述のように、ほとんどの電子メール・プ
ログラムは、受信者がメッセージに応答できるようにす
るためのメカニズムを備えている。このメカニズムは、
一般に、元の発信者に応答を送信するか、または発信者
に加えもとの受信者のすべてに応答を送信できるように
するものである。このようなｅメール・プログラムで
は、元のメッセージと同じ「Ｓｕｂｊｅｃｔ：」フィー
ルド本体テキストを使用するが、一般に、応答メッセー
ジが元のメッセージの主題に関連することを示すための
インジケータを件名ヘッダのフィールドテキスト部分の
前に付加する。すなわち、応答メッセージは元のメッセ
ージから開始された議論を継続していることを示す。件
名フィールドの変更は、一般に、以下のストリングの１
つを件名フィールド本体テキストの前に付加することに
よって行う。すなわち、「Ｒｅ：」、「ＲＥ：」、「ｒ
ｅ：」、「ＲｅＮ：」、「ｒｅＮ：」、「ＲＥＮ：」、
「Ｒｅ［Ｎ］：」、「ｒｅ［Ｎ］：」、「ＲＥ
［Ｎ］：」（「Ｎ」は整数である）である。したがっ
て、元のメッセージに対する応答の受信者は、その応答
が進行中の議論に関するものであって、新しい議論を開
始するものではないと判断することができる。このた
め、元のメッセージの主題に関連する受信者間で議論が
展開される。
【０００９】このプロセスはすでに配布先リストの概念
に発展している。配布先リストは一般に、特定の主題
（たとえば、著作権リスト「ｃｎｉ−ｃｏｐｙｒｉｇｈ
ｔ＠ｃｎｉ．ｏｒｇ」）に関するものである。したがっ
て、その主題に関心のある人はその配布先リストに「加
入」する。加入者は、そのｅメール・アドレスが配布先
リストから送信されるメッセージ用の受信者リストに追
加される。したがって、配布先リストは、メッセージを
受信すると、通常のｅメールを使用して配布先リストの
すべての加入者（受信者）にそのメッセージを再配布す
る。配布先リストの管理は、何らかの仲介者またはプロ
グラム（リストサーバ）あるいは両方の組合せによって
直接行うことができる。配布先リストによっては、配布
先リストにより再ポストする前にすべての着信メッセー
ジを人間が検討するという意味で仲裁が行われるものが
ある。また、仲裁が行われない配布先リストもある。し
たがって、仲裁なしのグループが受信したメッセージ
は、人間の検討なしに残りの加入者に自動的に再配布さ
れる。
【００１０】ｅメールによる議論の場合、特に、仲裁な
しの議論リストの場合、受信者は所与の主題に関する議
論を追跡する興味を失うことが多い。その受信者がメッ
セージを読まなくなると、そのメッセージは電子ジャン
ク・メールになり、開いて読んで廃棄するのは時間の無
駄である。このようなメッセージを廃棄するには受信者
の時間を要するので、メッセージは急速に増大し、まも
なく受信者の書類受けを支配する。ジャンク・ｅメール
のもう１つの発生源は、多数の受信者にメッセージを送
信する人であり、その受信者のほとんどがそのメッセー
ジに関心がない場合である。ジャンク・ｅメールのさら
にもう１つの発生源は、ネットに迷惑をかける人であ
る。迷惑が発生するのは、誰かが複数の配布先リストに
メッセージを送信したときに、その配布先リストの専門
トピックがそのメッセージの内容に関連がないかまたは
わずかに関連があるだけの場合である。受信者は、様々
な配布先リストから迷惑メッセージの複数コピーを受信
する場合さえある。この場合の迷惑とは、「ネット規模
の不快な疫病」であると言われ、迷惑を被った受信者に
よる訴訟も起こっている（「http://techweb.cmp.com/n
et/issues/036issue/036law.htm 」を参照）。ジャンク
・メールのさらにもう１つの発生源は、配布先リスト・
メッセージの受信者が、配布先リストを処理するリスト
サーバ宛てではなく、間違って配布先リスト宛てに直
接、加入メッセージや脱退メッセージを送信する場合で
ある。この結果、加入メッセージや脱退メッセージはリ
ストサーバによって処理されずに、配布先リストの受信
者に再配布される。
【００１１】誰でもジャンク・ｅメールを免れたいと望
んでいるが、何がジャンク・ｅメールであるかについて
は誰もが一致するわけではない。ジャンク・ｅメールを
除去する機能は、ｅメールを検閲したいと望む人または
他の人に宛てたｅメールを悪意で削除したいと望む人に
よって悪用される可能性がある。ジャンク・ｅメールの
送信を制限するために使用する先行技術の方法の１つ
は、前述のように仲裁付きの配布先リストを使用するこ
とである。しかし、この手法では、各メッセージをリス
トに配布する前に人間の仲裁者がそのメッセージを検討
しなければならないので、ｅメールの配布に遅延が生じ
る。さらに、仲裁者には、どのメッセージを配布するか
を判断するための独占的な裁量が与えられている。した
がって、仲裁者は議論を検閲し、それにより、議論グル
ープの有効性を制限する可能性があるので、仲裁者にと
って不愉快なトピックの議論は難しい。最後に、迷惑者
は、配布先リストにより迷惑メッセージを送信するので
はなく、複数組の個々のｅメール・アドレスに迷惑メッ
セージを送信するだけである可能性がある。
【００１２】先行技術は、受信者が見たくないｅメール
・メッセージを無視するための受信者が変更可能な「フ
ィルタ」を作成できるようにすることにより、部分的に
この問題に対処している。このようなフィルタは、何ら
かの条件について各メッセージを検査する。フィルタ
は、メッセージ内にその条件を検出すると、そのメッセ
ージに対して所定の操作を行う。一般に、このようなフ
ィルタ操作は削除操作を含む。したがって、受信者によ
る介入なしに、着信ｅメールから関心のないメッセージ
を除去することができる。しかし、すでに受信者の書類
受けに格納されているメッセージは、一般に、フィルタ
からアクセスすることができない。したがって、ほとん
どのフィルタは受信者の書類受け内の未読のメッセージ
を除去しない。さらに、受信者の書類受けからメッセー
ジを除去できるフィルタであっても、そのようにするた
めに受信者が何らかの追加コマンドを実行する必要があ
る。フィルタに関するもう１つの問題は、周知のように
プログラマ以外の人にとってフィルタが使いにくいもの
であり、重大なデバッグを要する場合が多いことであ
る。しかも、それでもフィルタ処理中の条件を満足する
ような今後の関心のある議論を読めるように、受信者
は、後日、忘れずにフィルタを非活動化しなければなら
ない。最後に、ジャンク・ｅメールを除去するためのフ
ィルタ手法に関する問題の１つは、ジャンク・ｅメール
は通常、フィルタが検出できるような一貫した特性を備
えていないことである。これは、各タイプのジャンク・
ｅメール・メッセージ専門で狭い範囲に調整した新しい
フィルタを受信者が絶えず作成しなければならないこと
を意味する。しかし、狭い範囲に調整したフィルタを使
用しても、受信者がジャンク・ｅメールであると見なさ
ないメッセージは、フィルタのパラメータの範囲内に含
まれ、検出される可能性がある。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、先行技術に
よる解決策の欠点および問題を伴わずにほとんどのジャ
ンク・ｅメール・メッセージを識別し、自動的に削除す
るためのメカニズムを提供することにより、このような
問題に対処し、受信者のｅメールの使い方を単純化する
ものである。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述のシステ
ムの欠点を克服し、電子メール・システムのユーザに対
して拡張機能を提供するための経済的な装置、方法、シ
ステム、及びコンピュータ・プログラムを記録した記録
媒体を提供する。本発明の一態様は、電子メールを処理
するためのコンピュータ制御の方法である。この方法で
は、ｅメール・メッセージを分類するトラスト受信者に
ｅメール・メッセージを提示する。トラスト受信者がｅ
メール・メッセージをジャンク・ｅメールであると分類
した場合、この方法は、ジャンク・ｅメールをまだ見て
いない他のトラスト・ユーザにジャンク・ｅメールが提
示されるのを防止する。
【００１５】本発明の他の態様では、複数のトラスト受
信者からなるグループに属すトラスト受信者に電子メー
ル・メッセージを提示する提示メカニズムを提供するた
めに中央演算処理装置（ＣＰＵ）と、メモリと、ファイ
ル記憶メカニズムとを使用する電子メール・システムを
開示する。本発明のこの態様は、トラスト受信者がｅメ
ール・メッセージを分類できるようにする分類メカニズ
ムも提供する。さらに、本発明のこの態様は、１人また
は複数のトラスト受信者にｅメール・メッセージが提示
されないように機能する提示防止メカニズムを開示す
る。
【００１６】本発明のさらに他の態様では、１人または
複数のトラスト受信者にｅメール・メッセージが提示さ
れないようにするために中央演算処理装置（ＣＰＵ）
と、メモリと、ファイル記憶メカニズムとを使用する電
子メール装置を開示する。
【００１７】本発明の他の態様は、コンピュータで使用
可能な記憶媒体に実施されたコンピュータ可読プログラ
ムを有するコンピュータ・プログラム製品である。この
プログラムは、コンピュータ上で実行されると、電子メ
ール・メッセージを処理し、１人または複数のトラスト
受信者にｅメール・メッセージが提示されないようにす
る提示防止メカニズムを達成するようコンピュータに指
示する。
【００１８】本発明の他の態様は、中央演算処理装置
（ＣＰＵ）と、メモリと、ファイル記憶メカニズムとを
使用するトラスト・グループ・サーバ装置である。この
装置は、ジャンク・メール・レポート・メッセージを受
信する通知受信メカニズムと、トラスト・グループ・サ
ーバ装置による対応を受けるトラスト受信者にジャンク
・メール警告メッセージを送信する警告メカニズムとを
含む。
【００１９】本発明の最後の態様は、コンピュータで使
用可能な記憶媒体に実施されたコンピュータ可読プログ
ラムを有するコンピュータ・プログラム製品である。こ
のプログラムは、コンピュータ上で実行されると、トラ
スト受信者にサービスを提供するようコンピュータに指
示する。このようなプログラム・デバイスは、ジャンク
・メール・レポート・メッセージを受信し、トラスト・
グループの受信者にジャンク・メール警告メッセージを
送信するようコンピュータに指示するように構成されて
いる。
【００２０】本発明のシステムの目的、特徴、利点は、
以下に示す説明により明らかになるだろう。
【００２１】
【発明の実施の形態】
表記法および用語集 配布先リスト−ｅメールを受信し、配布先リストの加入
者にそのｅメールを転送するｅメール受信者。多くの場
合、配布先リストはリストサーバと呼ばれるコンピュー
タ・アプリケーションによって管理される。配布先リス
トはメーリング・リストと呼ばれることも多い。
【００２２】ｅメール・システム−一般にネットワーク
によって接続された複数のコンピュータからなるシステ
ムであって、発信者（第１のコンピュータのユーザであ
る）がメッセージを構成するデータを作成し、受信者
（第１のコンピュータまたは第２のコンピュータのユー
ザである）に送信できるようにする電子メール・システ
ム。
【００２３】グラフィカル・ユーザ・インタフェース
（ＧＵＩ）−ディスプレイ上の選択可能制御域を指し示
し、選択可能制御域に関連するコマンドまたはコンピュ
ータ操作を活動化することにより、ユーザがコンピュー
タ・ディスプレイとやりとりできるようにするユーザ・
インタフェース。ＧＵＩは当技術分野では周知のもので
ある。
【００２４】書類受け−ファイル記憶域上の１つの領域
であって、受信者がまだ見ていないｅメール・メッセー
ジを格納するためにｅメール・システムが使用するも
の。
【００２５】発信者−ｅメール・メッセージを作成し、
１人または複数の受信者に伝送するためにそのコンピュ
ータのｅメール・システムにメッセージを提示する、コ
ンピュータ・ユーザまたはコンピュータ・アプリケーシ
ョン・プログラム。
【００２６】区画−ウィンドウ内の１つの領域であっ
て、アプリケーションがグラフィック（すなわち、テキ
スト、ピクチャ、ムービーなど）を描くことができる場
所。
【００２７】ポインティング・デバイス−コンピュータ
・ユーザの入力に応答し、コンピュータ・ディスプレイ
画面上のインジケータを移動させる装置。このようなイ
ンジケータは、（たとえば、マウス・デバイスのボタン
を押すことにより）ポインティング・デバイスを活動化
した場合に、そのアクティブ・ポイントによって覆われ
る選択可能制御域に関連するコマンドが呼び出されるよ
うな、アクティブ・ポイントを備えている。一般にグラ
フィカル・ユーザ・インタフェースではポインティング
・デバイスを使用する。
【００２８】受信者−発信者が送信するｅメール・メッ
セージの宛先になりうるｅメール・アドレスを有するコ
ンピュータ・ユーザまたはコンピュータ・アプリケーシ
ョン・プログラム。
【００２９】テキスト・ストリング−コンピュータ内に
あって、テキストを表す順序付けられたコンピュータ・
データ。テキスト・ストリングを表す一般的な表現は、
それぞれが１つの文字のＡＳＣＩＩ表現を含む、８ビッ
ト・バイトのシーケンスである。このようなシーケンス
は、値がゼロのバイトで終わるか、先行値でストリング
の長さを示すことによって終わる場合が多い。当業者で
あれば、ここに記載したものを上回るテキスト・ストリ
ングを格納するための方法が数多く存在することを理解
するだろう。
【００３０】迷惑メール−ｅメール・メッセージが配布
先リストの特定の主題に適合しないように複数の配布先
リストにｅメール・メッセージを送信するか、または同
じ配布先リストまたは１組の同じ受信者に同じかまたは
ほぼ同一のメッセージを何度もポストする行為。
【００３１】選択可能制御域−コンピュータ・ディスプ
レイ上の１つの領域であって、ポインティング・デバイ
スの活動化に敏感なところ。選択可能制御域上でポイン
ティング・デバイスを活動化すると、その選択可能制御
域に関連するコマンドまたはコンピュータ操作が呼び出
される。グラフィカル・ユーザ・インタフェース（ＧＵ
Ｉ）を備えた多くのコンピュータ・システムでは、キー
ボードのファンクション・キーやコマンド行など、この
ようなコマンドまたはコンピュータ操作を呼び出すため
の他の方法も備えている。
【００３２】ユーザ−コンピュータを使用する人。
【００３３】ウィンドウ−コンピュータ・ディスプレイ
画面上の通常は矩形の１つの領域であって、アプリケー
ションによって制御されるもの。
【００３４】手順とは、所望の結果に至るための筋の通
った一連のステップである。このようなステップは、物
理的数量の物理的操作を必要とするものである。通常、
このような数量は、格納、転送、合成、比較、その他の
操作が可能な電気信号または磁気信号の形態を取る。こ
のような信号は、ビット、値、要素、記号、文字、用
語、数などと呼ばれる。当業者であれば、上記および同
様の用語はいずれも適切な物理的数量に関連し、このよ
うな数量に便宜的なラベルが付けられているに過ぎない
ことが分かるだろう。
【００３５】命令コードを実行する際にコンピュータが
実行する操作は、人間のオペレータが実行する知的操作
に一般に関連する、加算または比較などの用語で呼ばれ
る場合が多い。ここに記載し、本発明の一部を形成する
操作のいずれにおいても、人間のオペレータのこのよう
な能力は一切不要である。すなわち、操作はマシンの操
作である。本発明の操作を実行するための有用なマシン
としては、プログラミングした汎用ディジタル・コンピ
ュータまたは同様のデバイスがある。いずれの場合も、
計算の方法はコンピュータを操作する際の操作方法とは
区別される。本発明は、他の所望の物理信号を生成する
ために電気信号またはその他の（たとえば、機械的、化
学的）物理信号を処理する際にコンピュータを操作する
ための方法ステップに関する。
【００３６】また、本発明は、このような操作を実行す
るための装置にも関する。この装置は、必要な目的のた
めに特別に構築するか、またはコンピュータのメモリ内
に格納されたコンピュータ・プログラムによって選択的
に活動化または再構成される汎用コンピュータを含むこ
とができる。ここに提示する手順は、特定のコンピュー
タまたはその他装置に本質的に関連するものではない。
特に、ここに示す教示に従って作成されたプログラムと
ともに様々な汎用マシンを使用するか、または必要な方
法ステップを実行するためにより専門化した装置を構築
する方がより好都合であると分かる場合もある。このよ
うな様々なマシンにとって必要な構造は以下の説明から
明らかになるだろう。
【００３７】最後に、本発明は、ｅメール・アプリケー
ション・プログラムでコード化したコンピュータで読取
り可能な記憶媒体に実施することができる。
【００３８】好ましい実施形態の説明 概要 本発明では、複数の受信者からなるトラスト・グループ
のメンバのサブセットが、どのｅメール・メッセージを
トラスト・グループの他のメンバにとってジャンク・ｅ
メールであると見なすべきかを判定することができる。
受信者のトラスト・グループは、共通の手法または利害
を有する人から構成される。トラスト・グループの一例
としては、企業の従業員から構成されるものがある。他
の例としては、その職業に関心のある配布先リストに加
入した専門家のグループがある。トラスト受信者の一部
にｅメール・メッセージが表示され、十分な数のこのよ
うな受信者がそのメッセージをジャンク・ｅメールとし
て分類すると、その不快なｅメール・メッセージをまだ
見ていない他のトラスト受信者はそのメッセージを見る
という不快感を免れる。というのは、そのメール・シス
テムからそのメッセージが自動的に除去されるからであ
る。したがって、トラスト・グループは、全体としてみ
れば、そのメッセージを見て、ジャンク・ｅメールとし
て分類する第１の受信者のアクションにより利益を得
る。
【００３９】動作環境 ｅメール・システムをサポートするように構成されたコ
ンピュータ・システム１０２の諸要素の一部を図１に示
すが、同図には、入出力（「Ｉ／Ｏ」）セクション１３
５と、中央演算処理装置（「ＣＰＵ」）１３７と、メモ
リ・セクション１３９とを有するプロセッサ１３３が示
されている。Ｉ／Ｏセクション１３５は、キーボード１
４１、ディスク記憶ユニット１４３、ネットワーク・イ
ンタフェース１４５に接続され、ネットワーク１１７、
ディスプレイ・ユニット１４７、ポインティング・デバ
イス１４８、ＣＤ−ＲＯＭドライブ・ユニット１４９へ
のアクセスを可能にする。ＣＤ−ＲＯＭユニット１４９
は、通常、プログラム１５３およびデータを含むＣＤ−
ＲＯＭ記憶媒体１５１を読み取ることができる。ＣＤ−
ＲＯＭ１４９とディスク記憶ユニット１４３はファイル
記憶メカニズムを含む。当業者であれば、ファイル記憶
メカニズムは、コンピュータがデータにアクセスできる
ようにするための読取り専用メモリ、ＲＡＭ、またはそ
の他の記憶技術を含むことができることが分かるだろ
う。このようなコンピュータ・システムは、本発明を実
施するｅメール・アプリケーションを実行することがで
きる。
【００４０】図２は、電子メール・システムの諸要素の
概念上の概要を示すものである。発信者のｅメール・シ
ステム２００は、発信者が件名および受信者のｅメール
・アドレスを指定することを含むｅメール・メッセージ
を作成できるようにするための作成機能２０１を含む。
このｅメール・メッセージはｅメール伝送機能２０３に
渡され、そこで所期の受信者のアドレスに送信される。
メッセージは、２１３という矢印が示すようにインター
ネット２０５を使用することによって受信者に送信され
る場合が多い。所期の受信者が発信者と同じコンピュー
タ上にいる場合、ｅメール・メッセージは一般にインタ
ーネット２０５を越えることはない。任意で、メッセー
ジのコピーが発信者のファイル記憶域２０４内に格納さ
れる。受信者のｅメール・システム２０２は、ｅメール
を受信し、そのｅメール・メッセージを受信者の書類受
けに格納するための機能２０７を含む。インターネット
２０５から到着したｅメール・メッセージは、２１１と
いう矢印が示すようにｅメール受信システム２０７に入
る。一般に、書類受けはファイル記憶域２０８内に管理
される。受信者は、受信者のｅメール処理システム２０
９を含むいくつかのアプリケーション・プログラムのう
ちのいずれかを使用することによって、受信者の書類受
け内のｅメール・メッセージを読んで処理する。
【００４１】動作の概要 図３は本発明の動作を示すものである。発信者は、３１
３、３１５、３１７、３１９という矢印が示すように、
多くの受信者に送くられる推定ジャンク・ｅメール・メ
ッセージ３０１を送信する。このような受信者の一部
は、トラスト・グループ・サーバ３１１によるサービス
を受けるトラスト・グループのメンバである。この例で
は、推定ジャンク・ｅメール・メッセージ３０１は、ト
ラスト・グループ・メンバＡ、Ｂ、「ｎ」である３０
３、３０５、３０９と、おそらく他のトラスト・グルー
プ・メンバ３０７の一部（必ずしもすべてではない）と
によって受信される。さらに、トラスト・グループ・メ
ンバＡおよびＢである３０３、３０５は、トラスト・グ
ループ・メンバ「ｎ」である３０９が推定ジャンク・ｅ
メール・メッセージを受信する前に、推定ジャンク・ｅ
メール・メッセージ３０１を受信すると想定する。トラ
スト・グループ・メンバＡおよびＢである３０３、３０
５はともに、それぞれのｅメール・システムを使用し
て、それぞれが推定ジャンク・メッセージ３０１を見
て、個別にジャンク・ｅメールであると分類する。この
分類の結果、推定ジャンク・ｅメールをこのように分類
した各トラスト・ユーザごとに３２１および３２７とい
う破線矢印が示すように、Ｘ−Ｊｕｎｋ−Ｍａｉｌ−Ｒ
ｅｐｏｒｔ：というヘッダを含むｅメール・メッセージ
がトラスト・グループ・サーバ３１１に送信される。ト
ラスト・グループ・サーバ３１１が推定ジャンク・メッ
セージ３０１を識別する十分な数のジャンク・メール・
レポート・メッセージを受信した場合、トラスト・グル
ープ・サーバ３１１は、３２３、３２５、３２９、３３
１という矢印が示すように、Ｘ−Ｊｕｎｋ−Ｍａｉｌ−
Ｗａｒｎｉｎｇ：というヘッダを含むｅメール・メッセ
ージをトラスト・グループ・メンバ３０３、３０５、３
０７、３０９に配布する。ジャンク・メール警告メッセ
ージを受信すると、各トラスト・グループ・メンバ用の
ｅメール・システムは、それが所期の受信者によってす
でに受信されているがまだ読まれていない場合に推定ジ
ャンク・メッセージ３０１を除去する。さらに、推定ジ
ャンク・メッセージ３０１がまだ受信されていない場
合、本発明では、それが到着した場合に推定ジャンク・
メッセージ３０１を廃棄するように所期の受信者のｅメ
ール・システムを条件付けする。したがって、十分な数
のトラスト・ユーザが、推定ジャンク・メッセージ３０
１をジャンク・ｅメールとして分類すべきであると判定
した場合、それはそれぞれのｅメール・システムから自
動的に削除されるので、他のトラスト・グループ・メン
バは推定ジャンク・メッセージ３０１によって不快にな
ることはない。
【００４２】図４は、典型的なｅメール・システムを使
用して書類受けに格納されたメッセージを検査するとき
に、ｅメール受信者に提示されるディスプレイの例を示
すものである。ｅメール・システムはディスプレイ装置
上にウィンドウ４０１を提示する。ウィンドウ４０１
は、閉じたボックスの選択可能制御域４０７を含むタイ
トル・バー４０５を有する。受信者は、ポインティング
・デバイスを操作して、閉じたボックス４０７上でカー
ソルの活動域を移動させ、ポインティング・デバイスを
活動化する（通常はポインティング・デバイス上のボタ
ンをクリックすることによる）ことができる。この活動
化により、ウィンドウ４０１を制御するアプリケーショ
ンにコマンドが送信され、アプリケーションはウィンド
ウ４０１を閉じ、おそらくアプリケーションの実行を終
了する。ウィンドウ４０１は、受信者の書類受け内のｅ
メール・メッセージに関する情報を含むスクロール区画
４０３を含む。４０９のメッセージが現在選択されてい
る。このｅメール・メッセージの内容を図５に示す。
【００４３】図５は、ｅメール表示プログラムによって
表示されるウィンドウ４２１を示している。ウィンドウ
４２１内の区画４２９は、選択したメッセージ４０９の
テキスト４３１を含む。区画４２９は、区画４２９が小
さすぎてメッセージ・テキスト４３１の全体を表示でき
ない場合に受信者がメッセージ・テキスト４３１をスク
ロールできるようにするためのスクロール制御の選択可
能制御域４２３を含む。受信者は、「Ｄｅｌｅｔｅ Ｍ
ｅｓｓａｇｅ」選択可能制御域４２７を活動化して、ｅ
メール・システムに表示メッセージを削除させる。明白
なことに、この特定のメッセージ４０９はジャンク・ｅ
メールであると見なされる場合が多くなる。「Ｄｅｌｅ
ｔｅ ａｓ Ｊｕｎｋ Ｍａｉｌ」選択可能制御域４２
５により、受信者は、メッセージ４０９を削除するとと
もに、受信者がメッセージ４０９をジャンク・ｅメール
であると見なしたことを受信者が属すトラスト・グルー
プに通知することができる。
【００４４】データベース情報 本発明の好ましい実施形態では、トラスト・グループ・
サーバ、トラスト・グループ・メンバ、推定ジャンク・
ｅメール、ジャンク・ｅメールに関する情報を管理す
る。
【００４５】図６は、トラスト・グループに関する、ト
ラスト・ユーザのクライアント・コンピュータ内と、ト
ラスト・グループのサーバ・コンピュータ内で管理され
るデータベースを示している。ユーザのコンピュータ上
のｅメール・システムはユーザのトラスト・グループと
いうデータベースを管理する。ユーザは複数のトラスト
・グループに属すことができる。レコード５００の「ト
ラスト・グループ・サーバ名」フィールド５０１は、こ
のようなトラスト・グループの１つの名前を表すテキス
ト・ストリングに関連する（含むか、直接的または間接
的に参照する）。「トラスト・グループ・サーバのｅメ
ール・アドレス」フィールド５０３は、トラスト・グル
ープ・サーバの機能性を実現するアプリケーション・プ
ログラム受信者のｅメール・アドレスであるテキスト・
ストリングに関連する。「トラスト・グループ・サーバ
公用キー」フィールド５０５は、サーバ用に用意された
公用暗号キーに関連する。以下に記載する先行技術の方
法を使用することにより、トラスト・グループ・サーバ
の公用キーをユーザの公用キーとともに使用すると、ト
ラスト・グループ・サーバは、それが受信したメッセー
ジがそのグループのトラスト・ユーザから送信されたも
のであることを認証することができる。
【００４６】トラスト・グループ・サーバは、サーバの
トラスト・グループというデータベースを管理する。こ
のデータベース内の各レコード５１０は、「トラスト・
グループ・メンバのｅメール・アドレス」フィールド５
１１と、「トラスト・グループ・メンバ公用キー」フィ
ールド５１３とを含む。「トラスト・グループ・メンバ
のｅメール・アドレス」フィールド５１１は、トラスト
・グループ・メンバのｅメール・アドレスであるテキス
ト・ストリングに関連する。「トラスト・グループ・メ
ンバ公用キー」フィールド５１３は、そのユーザ用に用
意された公用暗号キーを含む。
【００４７】図７は、ジャンク・ｅメールに関する、ト
ラスト・ユーザのクライアント・コンピュータ内と、ト
ラスト・グループのサーバ・コンピュータ内で管理され
るデータベースを示している。各トラスト・ユーザ用の
ｅメール機能は、ジャンク・ｅメールに関する情報のデ
ータベースを管理する。ユーザのジャンク・ｅメールと
いうデータベース内の各レコード６００は、「ジャンク
・ｅメール特性」フィールド６０１と、「最後の日付」
フィールド６０３とを含む。「ジャンク・ｅメール特
性」フィールド６０１の内容は１組のテキスト・ストリ
ングに関連する。このフィールド６０１に関連する１組
のテキスト・ストリングの属性については以下に記載す
る。「最後の日付」フィールド６０３は、レコード６０
０が最後に使用または更新された暦日を表すデータを含
む。
【００４８】トラスト・グループ・サーバは、推定ジャ
ンク・ｅメールとジャンク・ｅメールに関する情報のデ
ータベースも管理する。サーバのジャンク・ｅメールと
いうデータベース内の各レコード６１０は、ユーザのジ
ャンク・ｅメールというデータベース内の対応フィール
ド６０１のものと同様の属性を有する「ジャンク・ｅメ
ール特性」フィールド６１１を有する。このような属性
については以下に記載する。レコード６１０は、「ジャ
ンク・ｅメール特性」フィールド６１１に関連する推定
ジャンク・ｅメール・メッセージをジャンク・ｅメール
として分類したトラスト・グループ・メンバの数のカウ
ントを管理する「報告トラスト・グループの数」フィー
ルド６１３も含む。最後に、「最後のレポートの日付」
フィールド６１５は、受信した最後のレポートの暦日を
表すデータを含む。「報告トラスト・グループの数」フ
ィールドの値が指定の値に達するかそれを上回ると、推
定ジャンク・ｅメールがジャンク・ｅメールであると見
なされる。
【００４９】データベースの管理 図８および図９は、ジャンク・ｅメール・データベース
に適用される定期管理プロセスを示している。このよう
な管理プロセスでは、所定の期間の間、使用されなかっ
たレコードをデータベースから除去し、その結果、デー
タベースのサイズを制御する。このようなプロセスは、
コンピュータの活動レベルが低い期間中、定期的に呼び
出される。好ましい実施形態では、毎日午前２時１０分
にこれらのプロセスを呼び出す。
【００５０】図８に示すプロセスは、ユーザのジャンク
・ｅメールというデータベースを管理するために使用す
る。このプロセスは７０１という先端部から始まる。次
に７０３で、データベース内の各レコード６００ごとに
検査して、そのレコード６００が所与のトリップ時間内
に更新されたかどうかを判定する７０７。好ましい実施
形態では、トリップ時間を７日間に設定する。この判定
は、現在の日付と、検査中のレコード６００の「最後の
日付」フィールド６０３内の日付とに基づいて行う。レ
コード６００がトリップ時間より長い間、非活動状態で
あった場合、レコード６００を削除する７０５。このル
ープは、このデータベース内のすべてのレコード６００
について続行され、最後のレコードを検査すると、プロ
セスは７０９という終端部で完了する。
【００５１】図９に示すプロセスは、図８に示すものと
非常によく似ている。しかし、このプロセスは、サーバ
のジャンク・ｅメールというデータベースを管理するも
のである。このプロセスは８０１という先端部から始ま
る。次に８０３で、データベース内の各レコード６１０
ごとに検査して、そのレコード６１０が所与のトリップ
時間内に更新されたかどうかを判定する８０７。好まし
い実施形態では、トリップ時間を７日間に設定する。こ
の判定は、現在の日付と、検査中のレコード６１０の
「最後のレポートの日付」フィールド６１５内の日付と
に基づいて行う。レコード６１０がトリップ時間より長
い間、非活動状態であった場合、レコード６１０を削除
する８０５。このループは、このデータベース内のすべ
てのレコード６１０について続行され、最後のレコード
を検査すると、プロセスは８０９という終端部で終了す
る。
【００５２】当業者であれば、本発明の目標を最もよく
実現するようにトリップ時間値を指定できることが分か
るだろう。このような目標は、遅延したジャンク・ｅメ
ール・メッセージを確実に捕捉し廃棄するできるだけの
十分な長さにトリップ時間を設定すると、達成される。
【００５３】ジャンク・ｅメールの特性 前述のように、ジャンク・ｅメール・データベース・レ
コード６００、６１０は、ジャンク・ｅメール・メッセ
ージを特徴付ける属性を有する１組のテキスト・ストリ
ングに関連するフィールド６０１、６１１を含んでい
る。各組のテキスト・ストリングは４つのストリングを
含む。すなわち、その組の第１のストリングは、ジャン
ク・ｅメールに含まれるＭｅｓｓａｇｅ−ＩＤ：という
ヘッダのフィールド本体に含まれるテキスト・ストリン
グを含み、そのジャンク・ｅメールにＭｅｓｓａｇｅ−
ＩＤ：というヘッダが付いていなければ、このストリン
グは空ストリングに設定される。その組の第２のストリ
ングは、ジャンク・ｅメール・メッセージの発信者を識
別するテキスト・ストリングを含む。このストリング
は、そのヘッダがジャンク・ｅメールに含まれる場合に
Ｓｅｎｄｅｒ：というヘッダのフィールド本体から抽出
され、そのジャンク・ｅメールにＳｅｎｄｅｒ：という
ヘッダが付いていなければ、Ｆｒｏｍ：というヘッダの
フィールド本体が使用される。Ｓｅｎｄｅｒ：またはＦ
ｒｏｍ：のどちらのヘッダもメッセージに含まれない場
合、第２のストリングも空ストリングに設定される。第
３のストリングは、Ｓｕｂｊｅｃｔ：というヘッダのフ
ィールド本体のテキストを含み、Ｓｕｂｊｅｃｔ：とい
うヘッダがメッセージに含まれていなければ、空ストリ
ングを含む。最後に、第４のストリングは、以下に記載
するようにユーザの私用キーを使用して構築した暗号化
ディジタル・シグナチャが後に続くメッセージの本体テ
キストの最初の５行分を連結したものを含む。
【００５４】図１０は、２組の識別特性間または１組の
特性と１つのｅメール・メッセージとを比較するために
使用するプロセスを示している。１組の特性と１つのｅ
メール・メッセージとの間で比較を行う場合、プロセス
はまず、ｅメール・メッセージの特性を判定し、２組の
識別特性間と同じ比較を行う。２組の識別特性間の比較
プロセスは９０１という先端部から始まる。第１のテス
ト９０３は、両方の組の特性のＭｅｓｓａｇｅ−ＩＤ：
ストリングが同じであって、ブランクではないかどうか
である。この条件が真であれば、一致が存在し、プロセ
スは９１１という終端部で完了する。この条件が偽であ
れば、第２のテスト９０５は両方のＭｅｓｓａｇｅ−Ｉ
Ｄ：フィールドが空であるかどうかになる。発信者と件
名データが同じであり、各メッセージの本体テキストの
最初の５つのストリング（このようなストリングは識別
特性の組に含まれる）内の単語の８０％以上が同じであ
る。最後に、特性が一致しない場合、プロセスは９０７
という終端部で終了する。表１は図１０に示すプロセス
の擬似コード表現である。当業者であれば、この擬似コ
ードはコンパイル可能プログラム・コードではないが、
図１０に示すプロセスの動作を明確に実証するために使
用する実際のコンパイル可能コードのテキスト表現であ
ることが分かるだろう。ｃｏｍｐａｒｅ５ｌｉｎｅｓ関
数が２組の識別特性のテキスト行内の同一単語の割合を
表す整数を返すと理解されている限り、表１に示す擬似
コードは当業者にとって自己文書化を行うものである。
【００５５】 表１ MessageID_type: messageIDA, messageIDB; boolean match = FALSE; if ((messageIDA not empty) and (messageIDB not empty)) { if (messageIDA equal messageIDB){match = TRUE}; } elseif ((messageIDA not empty) and (messageIDB not empty)) { if (messageIDA.sender equal messageIDB.sender) and (messageIDA.subject equal messageIDB.subject)) { if (80 lessthanorequal compare51lines(messageIDA.text, messageIDB.text)) {match = TRUE}; } }
【００５６】データベース、その管理プロセス、ｅメー
ル識別特性の比較に使用するプロセスについて説明して
きたが、次に、受信側ｅメール・システム内の本発明の
追加態様について説明する。
【００５７】ジャンク・ｅメールとしてのｅメールの分
類 図１１は、ｅメール・メッセージをジャンク・ｅメール
であると指定したときにトラト・ユーザが呼び出すプロ
セスを示している。図５の説明で前述したように、トラ
スト・ユーザが所与のメッセージを見ると、そのユーザ
は表示されたメッセージを処置するためのオプションを
いくつか有する。このようなオプションとしては、表示
メッセージの「ｄｅｌｅｔｅ」４２７または表示メッセ
ージの「ｄｅｌｅｔｅ ａｓ ｊｕｎｋ ｍａｉｌ」４
２５というオプションがある。受信者が「ｄｅｌｅｔｅ
ａｓ ｊｕｎｋ ｍａｉｌ」オプション４２５を選択
すると、図１１に示すプロセスが呼び出される。プロセ
スは１０５１という先端部から始まる。次にプロセスは
１０５３で、ユーザのジャンク・ｅメールというデータ
ベースの受信者バージョンに新しいレコード６００を作
成する。このレコード６００を作成するため、プロセス
はまず、表示ｅメール・メッセージを検査して、そのメ
ッセージ用の１組の識別特性を抽出する。この１組の特
性は、レコード６００の「ジャンク・ｅメール特性」フ
ィールド６０１に格納する。さらに、「最後の日付」フ
ィールド６０３に現在の日付を入れる。次に１０５５で
プロセスは、ユーザのトラスト・グループというデータ
ベース内の各トラスト・グループ・サーバ向けのジャン
クメール・レポート・メッセージを構築する。このメッ
セージは、Ｘ−Ｊｕｎｋ−Ｍａｉｌ−Ｒｅｐｏｒｔ：と
いうヘッダを含むｅメール・メッセージである。このヘ
ッダのフィールド本体は、報告中のメッセージの識別特
性を含む。したがって、表示メッセージが表２に示す情
報を含むと仮定する。
【００５８】表２ Date: Thu, 2 May 1996 12:28:40 -0400 Message-Id: <199605021628.MBA22674@accctmgr> To: jdoe@sun.com From: sdilly@sun.com Subject: The Electric Library line one line two line three
【００５９】その場合、ジャンク・メール・レポート・
メッセージは、表３に示すものと同様の情報を含むはず
である。
【００６０】 表３ Date: Mon, 20 May 1996 13:49:31 -0700 Message-Id: <199605202049.NAA01356@swptc.Corp.Sun.COM> To: trusted@sun.com From: jdoe@sun.com X-Junk-Mail-Report: <199605201628.MBA22674@accctmgr> <sdilly@sun.com> <The Electric Library> <line one line two line three> <-----BEGIN SIGNITURE BLOCK----- Version: 2.6.2 mQCNAzEB1N8AAAEEANkdxq741DkGjjbHbYRsuiK8u6Cp1cxvOhgHnaF8bWOgb /zk2Ru9rT2z3zRS3za++OLT/inRqtI5r7Xied4Qn1J8PKypApEuvSgkb2jyi8 OuQW6WsQ72MfPZneP6/4LxcV6jaPtsKXEGiiuvgzUzKoDSBCjvhVurkCy8R4w RYGJtAAUTtCFCaWxsIEhlcnNoZXkgPCBiaWxsckBnZXRuZXQuY29tID6JAJUD BRAxAdyfcmUQ3i8LBRUBAbgZA/4owGmQfty3QQd/MMRpqiTqkLvwIJIvK0yW9 uvnQ7/DpWmA7z7dEWOJ0kb2V+lqZp0Z/Yr4PdqBcxmU0/D+YfEZYi6eXZfnze tvT71HgT2Rfs6q/78kKnZi33uPCDx3+u8o2T8RfW64lmBPOmUM2CT0ZnZu0YW gz9PPwOROywSGFA===Kzcq -----END SIGNITURE BLOCK----->
【００６１】Ｘ−Ｊｕｎｋ−Ｍａｉｌ−Ｒｅｐｏｒｔ：
というヘッダのヘッダ本体に含まれる各フィールドは
「＜」と「＞」の対によって区切られるが、文字「＞」
が区切られたデータ内に含まれる場合は、その「＞」が
データの一部であって区切り文字ではないことを示すた
めにその文字を「＞＞」で置き換えるという規則によ
る。
【００６２】さらに、以下に記載するように、ディジタ
ル・シグナチャの形式になっている認証情報（当技術分
野で周知の方法を使用してＡＳＣＩＩテキストにコード
化された大きい２進数）をこのメッセージに追加する。
データベース・レコード５００を取り出し、各レコード
５００ごとに「トラスト・グループ・サーバ公用キー」
フィールド５０５内の情報を使用して認証情報を構築
し、「トラスト・グループ・サーバのｅメール・アドレ
ス」フィールド５０３に関連するｅメール・アドレスに
メッセージを送信することにより、ユーザのトラスト・
グループというデータベース内に存在する各トラスト・
グループ・サーバにこのメッセージを送信する。したが
って、各トラスト・グループ・サーバには、受信者がそ
のｅメールをジャンク・ｅメールとして分類したことが
通知される。最後に１０５７でユーザのメール・システ
ムから表示メッセージを削除し、プロセスは１０５９と
いう終端部で完了する。
【００６３】以下に記載するように、ユーザのジャンク
・ｅメールというデータベース内のレコード６００の作
成は、受信者がジャンク・ｅメールとして分類したメッ
セージの追加コピーが受信時に廃棄されることを意味す
る。当業者であれば、本発明ではこの時点でこのレコー
ド６００を作成する必要がないことが分かるだろう。と
いうのは、トラスト・グループ・サーバは最終的にジャ
ンク・メール警告メッセージを受信者のメール・システ
ムに送信し、そのメール・システムがレコード６００を
作成し、後続のメッセージは廃棄されるからである。こ
のような状況では、表示メッセージをジャンク・ｅメー
ルとして受信者が分類することはトラスト・グループ・
サーバへの勧告に過ぎない。さらに、当業者であれば、
上記の例の詳細構造が本発明を制限せず、本発明は数多
くの様々なメッセージ・フォーマットで機能しうること
が分かるだろう。
【００６４】トラスト・グループ・サーバ トラスト・グループ・サーバは、トラスト・ユーザから
ジャンク・メール・レポート・メッセージを受信し、特
定の推定ジャンク・メール・メッセージに関するジャン
ク・メール・レポート・メッセージをいくつか受信する
まで、これらのメッセージを蓄積する。特定の推定ジャ
ンク・メール・メッセージに関する十分な数のジャンク
・メール・レポート・メッセージを受信した後、トラス
ト・グループ・サーバは、１人または複数のトラスト・
グループ・メンバにジャンク・メール警告メッセージを
送信する。このジャンク・メール警告メッセージは、ト
ラスト・ユーザが見る前に推定ジャンク・メール・メッ
セージを処置するようにトラスト・ユーザのｅメール・
システムを条件付けする。
【００６５】図１２は、ｅメール・メッセージを受信し
たときにトラスト・グループ・サーバが使用するプロセ
スを示している。このプロセスは１１０１という先端部
から始まる。サーバは１１０３でｅメール・メッセージ
を受信し、１１０５で受信メッセージが受信メッセージ
内のＸ−Ｊｕｎｋ−Ｍａｉｌ−Ｒｅｐｏｒｔ：というヘ
ッダの存在が示すようにジャンク・メール・レポート・
メッセージであるかどうかを判定するために受信メッセ
ージを検査する。この時点で受信メッセージのコピーが
ログ・ファイルに入り、セキュリティのために受信メッ
セージの履歴を用意する。ログ・ファイルが大きくなり
すぎると、メッセージは格納されず、むしろ、ログ・フ
ァイルがオーバフローしたことを示す警告メッセージと
ともにメッセージのコピーがグループ・マネージャに転
送される。１１０５で受信メッセージがジャンク・メー
ル・レポート・メッセージではない場合、プロセスは、
１１０７でグループ・マネージャのｅメール・アドレス
に受信メッセージを転送し、１１１７でサーバ・システ
ムから受信メッセージを削除し（コピーはログ・ファイ
ル内に残す）、１１０９という終端部で完了する。グル
ープ・マネージャは、トラスト・グループ・サーバの保
守を担当し、転送された受信メッセージを適宜、処理ま
たは処置する。
【００６６】１１０５で受信メッセージがジャンク・メ
ール・レポート・メッセージである場合、次にプロセス
は１１１１で、Ｓｅｎｄｅｒ：というヘッダ・フィール
ドのフィールド本体テキストとサーバのトラスト・グル
ープというデータベース内のレコード５１０とを比較し
て、発信者のｅメール・アドレスがそのデータベース内
のレコード５１０の１つの「トラスト・グループ・メン
バのｅメール・アドレス」フィールド５１１に含まれる
かどうかを判定することにより、受信メッセージの発信
者がトラスト・グループのメンバであるかどうかを検査
する。受信メッセージがＳｅｎｄｅｒ：というフィール
ドを含まない場合、Ｆｒｏｍ：というヘッダのフィール
ド本体内の情報を使用する。発信者のｅメール・アドレ
スと一致するレコード５１０がまったく存在しない場
合、１１１７で受信メッセージを廃棄し、プロセスは１
１０９という終端部で完了する。
【００６７】１１１１で受信メッセージの発信者がトラ
スト・グループのメンバである場合、次のステップ１１
１３では、受信メッセージが本物であるかどうかを判定
する。この検査は、当技術分野で周知の方法を使用して
受信メッセージの特性セットに含まれるディジタル・シ
グナチャを暗号解読することによって行われる。ディジ
タル・シグナチャを認証できない場合、１１１７で受信
メッセージを廃棄し、プロセスは１１０９という終端部
で完了する。
【００６８】１１１３でメッセージが本物である場合、
プロセスは１１１５という終端部から図１３の１１３１
という先端部に継続する。次に１１３３でプロセスは、
報告されたジャンク・ｅメール・メッセージの識別特性
を抽出し、１１３５でサーバのジャンク・ｅメールとい
うデータベースがレコード６１０を含み、「ジャンク・
ｅメール特性」フィールド６１１内に一致特性が存在す
るかどうかを判定する。この時点で、必要な情報を保持
した後、受信メッセージを削除する。１１３５でこのよ
うなレコード６１０が存在する場合、１１３７で「報告
トラスト・グループの数」フィールド６１３内の値を増
分し、「最後のレポートの日付」フィールド６１５内に
現在の日付を格納する。レコード６１０に現在の日付を
格納すると、図９に関して説明したプロセスで使用した
このレコードのトリップ時間がリセットされる。プロセ
スは、以下に説明するように１１４１の判断ブロックに
継続する。１１３５でいかなるレコード６１０もレポー
トの特性と一致しない場合、プロセスは１１３９でサー
バのジャンク・ｅメールというデータベース内に新しい
レコード６１０を作成し、メッセージの特性を「ジャン
ク・ｅメール特性」フィールド６１１に格納し、「報告
トラスト・グループの数」フィールド６１３を「１」と
いう値に設定し、「最後のレポートの日付」フィールド
６１５を現在の日付に設定する。次に１１４１でプロセ
スは、「報告トラスト・グループの数」フィールド６１
３に含まれる値が所定値より大きいかどうかを検査す
る。「報告トラスト・グループの数」フィールド６１３
が所定値より大きくない場合、プロセスは１１４５とい
う終端部で完了する。
【００６９】「報告トラスト・グループの数」フィール
ド６１３内の値が所定値より大きい場合、プロセスは１
１４３で、ジャンク・メール警告メッセージを構築して
トラスト・グループのメンバに送信し、プロセスは１１
４５で完了する。当業者であれば、上記のプロセスはト
ラスト・グループのうちの指定のメンバにジャンク・ｅ
メール警告メッセージへの送信を企図することが分かる
だろう。
【００７０】ジャンク・ｅメール警告メッセージはＸ−
Ｊｕｎｋ−Ｍａｉｌ−Ｗａｒｎｉｎｇ：というヘッダを
含み、フィールド本体はｅメール・メッセージ特性とト
ラスト・グループ・サーバのディジタル・シグナチャと
をジャンク・メール・レポート・メッセージに関して前
述したものと同様のフォーマットで含む。
【００７１】トラスト・ユーザのメール・システム 図１４は、本発明の好ましい実施形態を使用してトラス
ト・ユーザのｅメール・システムが使用するプロセスを
示している。このプロセスは１２０１という先端部から
始まる。１２０３でトラスト・ユーザのｅメール・シス
テムが新しいｅメール・メッセージを受信すると、ｅメ
ール・システムは１２０５で、そのメッセージにＸ−Ｊ
ｕｎｋ−Ｍａｉｌ−Ｗａｒｎｉｎｇ：というヘッダがあ
るかどうかを検査することにより、そのメッセージがジ
ャンク・メール警告メッセージであるかどうかを判定す
る。１２０５で新しいｅメール・メッセージがジャンク
・メール警告メッセージである場合、１２０７でメッセ
ージの発信者がトラスト・グループ・サーバであるかど
うかを判定するための検査を行う。この判定は、新しい
メッセージの発信者のｅメール・アドレスと同じｅメー
ル・アドレスが「トラスト・グループ・サーバのｅメー
ル・アドレス」フィールド５０３に含まれるレコード５
００があるかどうか、ユーザのトラスト・グループとい
うデータベースを検査することによって実施する。
【００７２】１２０７で新しいメッセージがトラスト・
グループ・サーバからのものではない場合、１２１１で
新しいメッセージを廃棄し、プロセスは１２１３という
終端部で完了する。１２０７で新しいメッセージが承認
サーバからのものである場合、以下に記載するようにデ
ィジタル・シグナチャを認証する。１２０９でディジタ
ル・シグナチャが本物ではない場合、１２１１で新しい
メッセージを廃棄し、プロセスは１２１３という終端部
で完了する。１２０９で新しいメッセージが本物である
場合、プロセスは１２１５という終端部から図１５の１
２５１という先端部に継続する。
【００７３】しかし、１２０５で新しいメッセージがジ
ャンク・メール警告メッセージではない場合、プロセス
は１２１９でメッセージの特性を判定する。新しいメッ
セージの特性が得られると、プロセスは１２２１で、新
しいメッセージの特性と一致するレコード６００がユー
ザのジャンク・ｅメールというデータベースに存在する
かどうかを検査する。１２２１で一致が一切存在しない
場合、プロセスは１２１７という終端部から通常のｅメ
ール処理を続行し、このプロセスの発明の諸態様は完了
する。
【００７４】しかし、１２２１で新しいメッセージの特
性がレコード６００の「ジャンク・ｅメール特性」フィ
ールド６０１と一致する場合、新しいメッセージはすで
にジャンク・ｅメール・メッセージであると判定されて
いるので、１２２３で新しいメッセージを削除し、その
結果、新しいメッセージが受信者に提示されるのを防止
する。したがって、本発明では、ジャンク・ｅメールを
すでに遮断し処置したことになる。最後に、一致レコー
ド６００の「最後の日付」フィールド６０３に現在の日
付を格納することにより、１２２５で一致レコード６０
０を更新し、プロセスは１２１３という終端部で完了す
る。
【００７５】図１５は、図１４の１２１５という終端部
から継続するプロセスを示している。処理は１２５１と
いう先端部から続行する。この時点で、この処理はすで
にジャンク・メール警告メッセージを受信済みであり、
このメッセージがトラスト・グループ・サーバから発信
されたものであることを検証済みであり、トラスト・グ
ループ・サーバのディジタル・シグナチャを認証済みで
ある。次にプロセスは１２５３で、ユーザのジャンク・
ｅメールというデータベースが新しいジャンク・メール
警告メッセージに含まれるものと同じ特性を有するレコ
ード６００をすでに含んでいるかどうかを検査する。１
２５３でこのようなレコード６００が存在する場合、１
２５５でレコード６００の「最後の日付」フィールド６
０３に現在の日付を格納する。その結果、図８に示した
プロセスで使用したこのレコード６００のトリップ時間
がリセットされる。
【００７６】最後に、１２５７で新しいジャンク・メー
ル警告メッセージを廃棄し、プロセスは１２５９という
終端部で完了する。１２５３でユーザのジャンク・ｅメ
ールというデータベースにレコード６００が一切存在し
ない場合、プロセスは１２６１でこのようなレコード６
００を作成し、そのフィールドを初期設定する。「ジャ
ンク・ｅメール特性」フィールド６０１は、Ｘ−Ｊｕｎ
ｋ−Ｍａｉｌ−Ｗａｒｎｉｎｇ：というヘッダのフィー
ルド本体部分に指定された１組の特性で初期設定する。
「最後の日付」フィールド６０３は現在の日付で初期設
定する。最後に、書類受けを走査する。この走査プロセ
スは、ユーザの書類受け内の各未読ｅメール・メッセー
ジを検査し、未読ｅメール・メッセージを特徴付け、そ
の特徴付けが新しいジャンク・メール警告メッセージに
含まれるものと一致する場合、１２６３で書類受けから
未読メッセージを削除してそれが受信者に提示されない
ようにし、１２５７でジャンク・メール警告メッセージ
を廃棄し、プロセスは１２５９という終端部で完了す
る。
【００７７】認証 認証とは、発信者の身元を確信するために受信者が使用
するプロセスである。この技術は当業者には十分理解さ
れているものである。まず、メッセージをハッシュ関数
（ＭＤ４またはＭＤ５など）に通すことにより、メッセ
ージ・ダイジェストを作成する。次に、結果としてシグ
ナチャになる送信者の私用キーを使用して、このダイジ
ェストを暗号化する。このシグナチャは、表３に示すよ
うにＡＳＣＩＩ表現に変換される大きい２進数である。
受信者はまず、このＡＳＣＩＩ表現を数値に変換し、送
信者の公用キーを私用してメッセージ・ダイジェストを
暗号解読する。次に受信者は、発信者のメッセージにつ
いて別のメッセージ・ダイジェストを作成し、新たに作
成したダイジェストを暗号解読したバージョンと比較す
る。２つのダイジェストが同じであれば、メッセージは
本物である。
【００７８】本発明では、ハッシュ関数への入力として
メッセージ・ヘッダ情報（Ｘ−Ｊｕｎｋ−Ｍａｉｌ−Ｒ
ｅｐｏｒｔ：というヘッダのフィールド本体内のシグナ
チャ・ブロック・フィールドは含まない）を使用する。
【００７９】結論 当業者であれば、上記の本発明は、どのｅメール・メッ
セージがそのグループに関するジャンク・ｅメールであ
るかをまとめて判定するために同様のトラスト受信者の
グループを形成するコンピュータ化したｅメール・シス
テムを教示するものであることが分かるだろう。さら
に、本発明は、このようなジャンク・ｅメール・メッセ
ージを除去し、その結果、グループのほとんどからその
負担を取り除く。
【００８０】上記実施形態は、コンピュータのハードウ
エアによって実施される。そのハードウエアシステムで
用いられるプログラムは当然のことながら記録媒体に記
録された状態で提供される。このプログラムを記憶させ
た媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ＣＤ−
ＲＯＭ、メモリカードその他あらゆる媒体を使用でき
る。媒体に記録されたプログラムは、ハードウエアに組
み込まれている記憶装置、例えばハードディスクなどに
インストールされることにより、プログラムが実行でき
るようになる。
【００８１】さらに、当業者であれば、本発明の範囲を
逸脱せずにここに開示した好ましい実施形態の様々な修
正および変更が可能であることが分かるだろう。したが
って、本発明の範囲は、前述の特定の実施形態に制限さ
れず、上記の特許請求の範囲およびそれと同等のものに
よってのみ定義すべきものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 ＣＰＵと、本発明を実施可能な従来のメモリ
とを含む、コンピュータの一部分を示す図である。
【図２】 電子メール・システムの全体的な構造を示す
図である。
【図３】 好ましい実施形態による本発明の動作の概要
を示す図である。
【図４】 好ましい実施形態により構成されたアプリケ
ーション・プログラムによって提示されるユーザ・ディ
スプレイを示す図である。
【図５】 好ましい実施形態により構成されたアプリケ
ーション・プログラムによって提示されるユーザ・ディ
スプレイを示す図である。
【図６】 好ましい実施形態によりトラスト・グループ
・メンバ情報を管理するために使用するデータ構造を示
す図である。
【図７】 好ましい実施形態によりジャンク・ｅメール
の特性を管理するために使用するデータ構造を示す図で
ある。
【図８】 好ましい実施形態によりジャンク・ｅメール
・データベースをクリーニングするために使用するプロ
セスを示す図である。
【図９】 好ましい実施形態によりジャンク・ｅメール
・データベースをクリーニングするために使用するプロ
セスを示す図である。
【図１０】 好ましい実施形態によりｅメール・メッセ
ージの特性を比較するために使用する手順を示す図であ
る。
【図１１】 好ましい実施形態によりユーザによってジ
ャンク・ｅメール・メッセージとして分類されるｅメー
ル・メッセージを処理するために使用するプロセスを示
す図である。
【図１２】 好ましい実施形態によりジャンク・ｅメー
ル・レポート・メッセージを処理するためにトラスト・
グループ・サーバが使用するプロセスを示す図である。
【図１３】 好ましい実施形態によりジャンク・ｅメー
ル・レポート・メッセージを処理するためにトラスト・
グループ・サーバが使用するプロセスを示す図である。
【図１４】 好ましい実施形態によりジャンク・ｅメー
ル・メッセージを検出し廃棄するためにトラスト・ユー
ザのメール・システムが使用するプロセスを示す図であ
る。
【図１５】 好ましい実施形態によりジャンク・ｅメー
ル・メッセージを検出し廃棄するためにトラスト・ユー
ザのメール・システムが使用するプロセスを示す図であ
る。
【符号の説明】
１０２ コンピュータ・システム １１７ ネットワーク １３３ プロセッサ １３５ 入出力（「Ｉ／Ｏ」）セクション １３７ 中央演算処理装置（「ＣＰＵ」） １３９ メモリ・セクション １４１ キーボード １４３ ディスク記憶ユニット １４５ ネットワーク・インタフェース １４７ ディスプレイ・ユニット １４８ ポインティング・デバイス １４９ ＣＤ−ＲＯＭドライブ・ユニット １５１ ＣＤ−ＲＯＭ記憶媒体 １５３ プログラム
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成９年８月１５日
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図６】
【図７】
【図５】
【図１０】
【図１５】
【図８】
【図９】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591064003 901 ＳＡＮ ＡＮＴＯＮＩＯ ＲＯＡＤ ＰＡＬＯ ＡＬＴＯ，ＣＡ 94303，Ｕ. Ｓ．Ａ.

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 電子メール（ｅメール）を処理するため
    のコンピュータ制御の方法において、 （ａ）複数のトラスト受信者のうちの１人である第１の
    トラスト受信者にｅメール・メッセージを提示するステ
    ップと、 （ｂ）前記ｅメール・メッセージをジャンク・ｅメール
    として分類するステップと、 （ｃ）前記ｅメール・メッセージが前記複数のトラスト
    受信者のうちの１人または複数に提示されるのを防止す
    るステップとを含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項２】 中央演算処理装置（ＣＰＵ）と、メモリ
    と、ファイル記憶メカニズムとを有する電子メール（ｅ
    メール）システムにおいて、 複数のトラスト受信者のうちの１人である第１のトラス
    ト受信者にｅメール・メッセージを提示するように構成
    された提示メカニズムと、 前記第１のトラスト受信者が前記ｅメール・メッセージ
    を分類できるように構成された分類メカニズムと、 前記ｅメール・メッセージが前記複数のトラスト受信者
    のうちの１人または複数に提示されるのを防止するよう
    に構成された提示防止メカニズムとを含むことを特徴と
    する電子メール（ｅメール）システム。
  3. 【請求項３】 電子メール・メッセージを処理するよう
    に構成され、中央演算処理装置（ＣＰＵ）と、メモリ
    と、ファイル記憶メカニズムとを有する電子メール（ｅ
    メール）装置において、 ｅメール・メッセージが複数のトラスト受信者のうちの
    １人または複数に提示されるのを防止するように構成さ
    れた提示防止メカニズムを含むことを特徴とする電子メ
    ール（ｅメール）装置。
  4. 【請求項４】 電子メール・メッセージを処理するよう
    に構成され、中央演算処理装置（ＣＰＵ）と、メモリ
    と、ファイル記憶メカニズムとを有するトラスト・グル
    ープ・サーバ装置において、 ジャンク・メール・レポート・メッセージを受信するよ
    うに構成された通知受信メカニズムと、 前記トラスト・グループ・サーバ装置による対応を受け
    るトラスト・グループ受信者にジャンク・メール警告メ
    ッセージを送信するように構成された警告メカニズムと
    を含むことを特徴とするトラスト・グループ・サーバ装
    置。
  5. 【請求項５】 前記ジャンク・メール・レポート・メッ
    セージの受信後に前記警告メカニズムを開始するように
    構成された開始メカニズムをさらに含むことを特徴とす
    る請求項４に記載のトラスト・グループ・サーバ装置。
  6. 【請求項６】 コンピュータ・プログラムを格納した記
    録媒体において、 （ａ）電子メール・メッセージを処理するようにコンピ
    ュータに指示するためにそこで実施するコンピュータ可
    読プログラムを有し、そのコンピュータ可読プログラム
    が、 （ｂ）ｅメール・メッセージが複数のトラスト受信者の
    うちの１人または複数に提示されるのを防止するように
    構成された提示防止メカニズムを実現するよう前記コン
    ピュータに指示するように構成されたコンピュータ可読
    プログラムを含む記録媒体。
  7. 【請求項７】 コンピュータ・プログラムを格納した記
    録媒体において、 （ａ）トラスト受信者にサービスを提供するようにコン
    ピュータに指示するためにそこで実施するコンピュータ
    可読プログラムを有し、そのコンピュータ可読プログラ
    ムが、 （ｂ）ジャンク・メール・レポート・メッセージを受信
    するように構成された通知受信メカニズムを実現するよ
    う前記コンピュータに指示するように構成されたコンピ
    ュータ可読プログラムと、 前記コンピュータによる対応を受けるトラスト・グルー
    プ受信者にジャンク・メール警告メッセージを送信する
    ように構成された警告メカニズムを実現するよう前記コ
    ンピュータに指示するように構成されたコンピュータ可
    読プログラムとを含むことを特徴とする記録媒体。
  8. 【請求項８】 前記ジャンク・メール・レポート・メッ
    セージの受信後に前記警告メカニズムを開始するように
    構成された開始メカニズムを実現するよう前記コンピュ
    ータに指示するように構成されたコンピュータ可読プロ
    グラムをさらに含むことを特徴とする請求項７に記載の
    コンピュータ・プログラムを格納した記録媒体。
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