JPH1073996A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法及び画像形成装置

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JPH1073996A
JPH1073996A JP8274769A JP27476996A JPH1073996A JP H1073996 A JPH1073996 A JP H1073996A JP 8274769 A JP8274769 A JP 8274769A JP 27476996 A JP27476996 A JP 27476996A JP H1073996 A JPH1073996 A JP H1073996A
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JP
Japan
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carrier
latent image
developing
image
developer
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Application number
JP8274769A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Yanagida
和彦 柳田
Ishi Kin
石 金
Shigeru Inaba
繁 稲葉
Migaku Fukuhara
琢 福原
Yasuhiro Oda
康弘 織田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像トナー量を安定させ、且つブラシマーク
やキャリアオーバーを防止する。 【解決手段】 感光体上に画像データに基づいて潜像を
形成する潜像形成工程と、該潜像を現像バイアス電位が
印加されたマグロール上の現像剤で現像する現像工程と
を含む画像形成方法において、該現像剤が、芯材上に、
導電粉が分散された樹脂被覆層を有する磁性キャリアで
あって104 V/cmの電界下における磁気ブラシの状
態での芯材及び磁性キャリア全体の抵抗がそれぞれ1Ω
cm以下、10〜109 Ωcmである磁性キャリア及び
トナーを含み、且つ現像バイアス電位と感光体の露光部
電位とで定まるコントラスト電位及び感光体上の潜像に
移行する現像トナー量で表される現像曲線が飽和領域を
有する現像剤であり、現像トナー量が飽和特性を示すよ
うに、マグロールに現像バイアス電位を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像をディジタル信
号として扱うディジタルプリンタ及びディジタル複写機
等の画像形成装置及びこの画像形成装置で実施される画
像形成方法に係り、特にトナーと磁性キャリアとを混合
した二成分現像剤を用いる画像形成装置及び画像形成方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル画像形成装置は、文字や画像
データに基づき感光体上の予め決められた場所の2次元
情報として、オン/オフの2値の情報が与えられる。係
る方式を用いて中間調画像を記録する場合、アルゴリズ
ムが比較的簡易でありまた低コストであることから、従
来から網点構造や万線構造を用いた面積変調法が多くの
ディジタル電子写真方式のプリンタや複写機において採
用されている。
【0003】また、電子写真方式を利用した多階調を再
現する画像形成装置、特にカラー画像形成装置において
は、その現像方式として、キャリアとトナーより成る二
成分現像剤を用いた二成分磁気ブラシ現像方式が、安定
した帯電性能等の点より利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】2成分磁気ブラシ現像
法では、電気抵抗の高いキャリアを用いる絶縁性磁気ブ
ラシ現像法と、比較的電気抵抗の低いキャリアを用いる
導電性磁気ブラシ現像法とが知られている。絶縁性磁気
ブラシ現像法は、感光体上の潜像電位と画像濃度の関係
が線形で、その傾きが小さいことが特徴であるが、反
面、べタの埋まりが悪く、エッジ効果も大きいという特
徴を有している。また、導電性磁気ブラシ現像法は、絶
縁性磁気ブラシ現像法とは反対に、エッジ効果がなくべ
タの埋まりが良い反面、感光体上の潜像電位と画像濃度
の関係が急峻で、その傾きが大きいという特徴を有し、
キャリアオーバー(キャリアの感光体への移行)や、バ
イアスリークを原因とする潜像の破壊によるブラシマー
クが出やすいという欠点を有している。
【0005】これらの問題は、黒トナーのみを用いて白
黒画像を形成する場合には、その程度が軽微であれば、
官能的な画質に大きな影響を与えないが、有彩色トナー
を重ね合わせてカラー画像を形成する場合には致命的な
欠点となる。白黒画像では上記問題は微視的な濃度の変
化として捉えられるにとどまるが、カラー画像では上記
問題は微視的な色相の変化として捉えられ、色の違うノ
イズが階調画像の中に存在することになるからである。
従って、上記問題は特にカラー画像において官能的な画
質に非常に悪い影響を及ぼす。
【0006】この点を改善して、べタの埋まりがよく、
エッジ効果が少ない上に、キャリアオーバーや、ブラシ
マークが出にくい導電性磁気ブラシを得る方法が、幾つ
か開示されている。
【0007】例えば、特公平7−120086号公報で
は、比較的電気抵抗の低い芯材(コア)を高抵抗の樹脂
で被覆したキャリアの電気抵抗が、ある電界で急激に変
化し、低電界では高抵抗、高電界では低抵抗となること
を利用する方法が開示されている。この公報では、この
ようなキャリアを用いることによって、良好な黒ベタ印
字が行われ、非潜像部でのキャリアオーバーも起きない
と説明されている。しかしながら、特公平7−1200
86号公報の実施例及び作用に記載された説明から、樹
脂被覆層の膜厚はかなり薄く、部分的に低抵抗の芯材が
露出していると推定され、このような構造をしているた
めにキャリアの電気抵抗が高電界で低抵抗になると考え
られる。実際、後述する比較例にあるように、芯材が膜
厚の厚い樹脂被覆層で完全に被覆されたキャリアの電気
抵抗は高電界でも高抵抗であり、良好なべた画像は得ら
れなかった。低抵抗の芯材の一部が露出した上記の部分
被覆キャリアでは露出面を介して電荷が移動しやすく、
このために潜像部にブラシマークが発生しやすい。
【0008】また、特開昭61−107257号公報及
び特開昭61−130959号公報では、比較的電気抵
抗が低く表面に一次粒子に基づく凹凸を有するフェライ
トが開示されている。これらの公報では、キャリアがこ
のような微細な凹凸を有するために異極性の電荷間での
リークが抑えられてブラシマークが防止されると説明さ
れている。しかしながら、キャリア表面に微細な凹凸を
有するがためにトナーとの接触面積が増え、その結果ト
ナーが付着しやすくなってキャリアとしての帯電付与能
力が経時劣化していくという問題がある。
【0009】さらに、特開平6−161157号公報で
は、樹脂被覆キャリアの芯材の電気抵抗とキャリア自体
の電気抵抗との比が規定されており、これにより、解像
度、ベタ画像濃度及び細線再現性のすべてを同時に満足
できることが示されている。しかしながら、特にカラー
画像に対しての画像欠陥の防止という点では十分な効果
は見出されていない。
【0010】以上のように、導電性磁気ブラシに関係す
る画像欠陥、即ち、キャリアオーバーや、バイアスリー
クを原因とする潜像の破壊によるブラシマーク等に対し
ては、カラー画像を初めとする、近年の高画質に対する
厳しい要求からすると、従来の画像形成方法は今だ十分
でないというのが実情である。
【0011】本発明は上記従来の問題点に鑑み、感光体
に感度ムラ等があっても潜像に移行する現像トナー量が
安定であり、ベタの埋まりが良好でエッジ効果やブラシ
マークのない中間調画像を達成する一方、キャリアオー
バーを防止することが可能な画像形成方法及び画像形成
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、樹脂被覆
層を有するキャリアの電気抵抗を制御することで、エッ
ジ効果のない良好なべた画像を得られ、且つ、キャリア
オーバーやブラシマークが生ずることのない現像剤を得
るための研究を続けてきたが、現像トナー量を安定させ
るには現像バイアス電位と潜像担持体の露光部電位とで
定まるコントラスト電位及び潜像担持体上の潜像に移行
する現像トナー量で表される現像曲線が飽和領域を有す
る現像剤を使用する必要があること、及び樹脂被覆キャ
リア自体の電気抵抗が同じであっても、芯材の電気抵抗
によって飽和特性に違いがあることを見い出し、本発明
を完成するに至った。
【0013】上記の目的を達成するために、本発明は、
一様に帯電された潜像担持体上に画像データに基づいて
潜像を形成する潜像形成工程と、該潜像を現像バイアス
電位が印加された現像剤担持体に担持された現像剤で現
像する現像工程とを含む画像形成方法において、該現像
剤が、芯材上に樹脂被覆層を有する磁性キャリアであっ
て104 V/cmの電界下における磁気ブラシの状態で
の芯材及び前記磁性キャリア全体の電気抵抗がそれぞれ
1Ωcm以下、101 乃至1×109 Ωcmである磁性
キャリア及びトナーを含み、且つ該現像バイアス電位と
該潜像担持体の露光部電位とで定まるコントラスト電位
及び該潜像担持体上の潜像に移行する現像トナー量で表
される現像曲線が飽和領域を有する現像剤であり、該現
像トナー量が飽和特性を示すように、該現像剤担持体に
該現像バイアス電位を印加することを特徴とする。
【0014】また、本発明は、一様に帯電された潜像担
持体上に画像データに基づいて潜像を形成する潜像形成
手段と、該潜像をバイアス印加手段によって現像バイア
ス電位が印加された現像剤担持体に担持された現像剤で
現像する現像手段とを含む画像形成装置において、該現
像剤が、芯材上に樹脂被覆層を有する磁性キャリアであ
って104 V/cmの電界下における磁気ブラシの状態
での芯材及び前記磁性キャリア全体の電気抵抗がそれぞ
れ1Ωcm以下、101 乃至1×109 Ωcmである磁
性キャリア及びトナーを含み、且つ該現像バイアス電位
と該潜像担持体の露光部電位とで定まるコントラスト電
位及び該潜像担持体上の潜像に移行する現像トナー量で
表される現像曲線が飽和領域を有する現像剤であり、該
バイアス印加手段は、該現像トナー量が飽和特性を示す
ように、該現像剤担持体に該現像バイアス電位を印加す
ることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0016】本発明に使用される現像剤は、芯材上に樹
脂被覆層を有する磁性キャリア及びトナーを含み、その
現像曲線が飽和領域を有する現像剤であることが必要で
ある。
【0017】キャリアの芯材としては、公知の鉄粉、フ
ェライト、マグネタイト等を適宜使用することができ
る。実機での現像電界に近い104 V/cmの電界で磁
気ブラシの形にして測定した時の芯材の電気抵抗は1Ω
cm以下であることが必要である。芯材の該電気抵抗が
1Ωcmを越えると、飽和領域を得るためのキャリアの
電気抵抗を低くしなければならず、バイアスリークによ
るブラシマークや、キャリアオーバーが起こりやすくな
る為好ましくない。
【0018】ここで、飽和領域とは、図1に示されるよ
うに、現像曲線において、コントラスト電位が所定値以
上になったときに潜像に移行する現像トナー量が限度に
達しコントラスト電位の変化によって現像トナー量が殆
ど変化しない領域をいう。
【0019】芯材の電気抵抗は、例えば、鉄粉の場合に
は微量元素の存在量や表面への酸化処理の程度等によ
り、フェライトの場合には金属酸化物の配合比や造粒後
の熱処理条件により制御することができる。このように
原料や製造条件の違いにより種々の電気抵抗を持った芯
材が磁性材料メーカーから市販されており、このような
市販の芯材を本発明に使用することができる。
【0020】樹脂被覆層を形成する樹脂としては、ポリ
エチレン及びポリプロピレンのようなポリオレフィン系
樹脂;ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリアクリロニト
リル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、
ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカ
ルバゾール、ポリビニルエーテル及びポリビニルケトン
のようなポリビニル系樹脂並びにポリビニリデン系樹
脂;塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体;スチレン−アク
リル酸共重合体;オルガノシロキサン結合からなるスト
レートシリコン樹脂及びその変性品;ポリテトラフルオ
ロエチレン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン
及びポリクロロトリフルオロエチレンのようなフッ素樹
脂;ポリエステル;ポリウレタン;ポリカーボネート;
尿素−ホルムアルデヒド樹脂のようなアミノ樹脂;エポ
キシ樹脂等が挙げられる。これらは単独で使用してもよ
いし、複数の樹脂を混合して使用してもよい。
【0021】樹脂被覆層の厚みは0.1〜5μm、好ま
しくは0.5〜3μmである。樹脂被覆層の電気抵抗は
10乃至1×108 Ωcmであることが好ましく、10
3 〜107 Ωcmであることがより好ましい。芯材の電
気抵抗が低くても樹脂被覆層の電気抵抗が1×108 Ω
cmを越えると磁性キャリア全体の電気抵抗が高くな
り、良好なべた画像が得られない。一方、樹脂被覆層の
電気抵抗が10Ωcm未満であると、樹脂被覆層中を通
っての電気伝導が支配的になる為、ブラシマークやキャ
リアオーバーが起こりやすくなる。なお、樹脂被覆層の
厚みが0.3μm未満の場合には、絶縁性の樹脂被覆層
を使用してもよい。
【0022】樹脂被覆層の電気抵抗を前記範囲にするた
めに、樹脂被覆層に導電粉を添加することができる。樹
脂被覆層に添加する導電粉には、1×106 Ωcm以下
の電気抵抗を有するものが好適に使用され、具体的に
は、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ス
ズ、酸化鉄、チタンブラック等が挙げられる。1×10
3 乃至1×106 Ωcmの範囲の電気抵抗を有する導電
粉が特に好ましく用いられる。この範囲の導電粉を用い
ることにより、現像バイアスのラチチュードを広げるこ
とができる。また、導電粉の含有率は、一般に、樹脂被
覆層の4〜50体積%とすることができる。
【0023】樹脂被覆層の電気抵抗は、ITO導電ガラ
ス基板の上にアプリケーター等により数μm程度の厚み
の樹脂被覆膜が形成され、さらにその上に金電極が蒸着
により形成されたものを使用して電流−電圧特性を求
め、求めた電流−電圧特性から算出することができる。
【0024】樹脂被覆層を芯材上に形成する方法として
は、樹脂が溶解された溶剤中に導電粉が分散された樹脂
被覆層形成用溶液中に芯材を浸漬する浸漬法、樹脂被覆
層形成用溶液を芯材表面に噴霧するスプレー法、芯材を
流動エアーにより浮遊させた状態で樹脂被覆層形成用溶
液を噴霧する流動床法、ニーダーコーター中で芯材と樹
脂被覆層形成用溶液を混合し溶剤を除去するニーダーコ
ーター法等が挙げられる。
【0025】樹脂被覆層形成用塗布液に使用する溶剤
は、該樹脂を溶解するものであれば特に限定されるもの
ではなく、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、
テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類が使
用できる。また、導電粉の分散には、サンドミル、ホモ
ミキサー等を使用することができる。
【0026】以上のように形成された磁性キャリア全体
の104 V/cmの電界下における磁気ブラシの状態で
の電気抵抗は101 乃至1×109 Ωcmであることが
必要である。磁性キャリアの該電気抵抗が101 Ωcm
未満であると、潜像担持体上にキャリアが付着し、ま
た、ブラシマークが出やすくなる。一方、磁性キャリア
の該電気抵抗が1×109 Ωcmを越えると、飽和領域
が得られない。磁性キャリアの該電気抵抗は、103
109 Ωcmであることがより好ましい。
【0027】芯材の電気抵抗が低いキャリアを使用した
場合、キャリア全体としての電気抵抗が比較的高い場合
でも、良好な飽和領域が得られる理由は正確には分かっ
ていないが、以下のように推論する。電気抵抗の高いキ
ャリアにおいては現像電界が弱いため現像曲線の立ち上
がりが穏やかとなり、現像剤層内に電界が存在して現像
剤層表面だけでなく現像剤層内部からもトナーが潜像に
現像されるため、飽和しにくいと考えられる。一方、電
気抵抗の低いキャリアでは現像電界が強いため現像曲線
の立ち上がりが急峻であり、現像剤層内が導電性に近く
電界を持たないため現像剤層表面のトナーだけが現像に
使用され、このため現像トナー量が飽和すると考えられ
る。これは、電気抵抗の低いキャリアでは、現像電極が
潜像担持体近傍に形成されることを意味しており、この
ことが飽和領域をもたらすと考えられる。
【0028】また、一般に電界中に導電体を置くと、電
場に沿って電荷が再配列し、いわゆる分極が生ずる。そ
の分極の速度は導電体の電気抵抗に関係し、電気抵抗が
低い程分極の速度は早いと考えられる。そして、これと
同様の現象が現像域中に置かれた現像剤のキャリアの芯
材内部でも起こっていると考えられ、キャリアの芯材の
電気抵抗が十分低く現像が行われる10-3秒程度の時間
の間にキャリアの芯材の分極が完了すれば、潜像担持体
からの電荷注入効果に、芯材自体の分極による現像電極
効果が加わるものと考えられる。従って、芯材自体の分
極効果が得られるため、芯材の電気抵抗が高い場合と比
べて、キャリア自体の電気抵抗を高くしても飽和領域が
得られるものと考えられる。
【0029】芯材及び磁性キャリアの電気抵抗は、現像
剤担持体近傍に配置された平板電極と現像剤担持体との
間に芯材又はキャリアを充填して磁気ブラシを形成し、
前記電圧を印加した時に流れる電流、及びlogJ∝√
Eの関係から求める。ここで、Eは印加電界、Jは電流
密度をそれぞれ示す。磁性キャリアや芯材(特に芯材)
の電気抵抗が低すぎて103 V/cm以上の高電界では
電気抵抗を測定できない場合には先の関係式から実際の
測定に用いられた電界での電気抵抗を104 V/cmの
電界での電気抵抗に換算することによって求められる。
【0030】上記磁性キャリアの体積平均粒子径は10
〜100μmであることが好ましく、20〜80μmで
あることがより好ましい。磁性キャリアの体積平均粒径
が10μm未満では現像装置からの現像剤の飛び散りが
発生し、磁性キャリアの体積平均粒径が100μmを越
えると十分な画像濃度を得ることができない。
【0031】キャリアと共に使用されるトナーは結着樹
脂及び着色剤を含み、結着樹脂としては、スチレン、ク
ロロスチレン等のスチレン類、エチレン、プロピレン、
ブチレン、イソプレン等のモノオレフィン、酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酢酸ビニル
等のビニルエステル、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリ
ル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタク
リル酸ドデシル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸
エステル、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル、ビニル
メチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロ
ペニルケトン等のビニルケトン等の単独重合体又は共重
合体、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シ
リコン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィン、ワ
ックス類を例示することができ、特に代表的な結着樹脂
としては、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸エステ
ル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合
体、ポリエチレン、ポリプロピレンを挙げることができ
る。
【0032】また、着色剤としては、カーボンブラッ
ク、ニグロシン、アニリンブルー、カルコイルブルー、
クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイ
ルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリ
ド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーン・オキ
サレート、ランプブラック、ローズベンガル、C.I.
ピグメント・レッド48:1、C.I.ピグメント・レ
ッド122、C.I.ピグメント・レッド57:1、
C.I.ピグメント・イエロー97、C.I.ピグメン
ト・イエロー12、C.I.ピグメント・ブルー15:
1、C.I.ピグメント・ブルー15:3等を代表的な
ものとして例示することができる。
【0033】トナーには所望により公知の帯電制御剤、
定着助剤等の添加剤を含有させてもよい。
【0034】本発明において、下記の式で定義されるf
はトナーがキャリアを覆う被覆率(百分率)を表し、現
像剤の電気抵抗や現像量に関係するが、20乃至75で
あることが好ましい。fが20より小さい場合には、十
分な画像濃度が得られなくなり、ブラシマークやキャリ
アオーバー等の画像欠陥が生じやすくなる。また、fが
75より大きい場合には飽和領域が得られなくなる。
【0035】
【数2】
【0036】式中、Rは磁性キャリアの体積平均粒子径
(μm)を、rはトナーの体積平均粒子径(μm)を、
Cはトナー比濃度(キャリア100重量部に対するトナ
ーの重量部)を、ρc はキャリアの比重を、ρt はトナ
ーの比重をそれぞれ示す。
【0037】本発明では、一様に帯電された潜像担持体
上に画像データに基づいて潜像を形成する潜像形成工程
と、該潜像を現像バイアス電位が印加された現像剤担持
体に担持された現像剤で現像する現像工程とを含む画像
形成方法、又は一様に帯電された潜像担持体上に画像デ
ータに基づいて潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像
をバイアス印加手段によって現像バイアス電位が印加さ
れた現像剤担持体に担持された現像剤で現像する現像手
段とを含む画像形成装置において、上記の現像剤を使用
し、潜像上に移行する現像トナー量が飽和特性を示すよ
うに、現像剤担持体に現像バイアス電圧を印加する。
【0038】ここで、飽和特性とは、現像剤担持体に印
加される現像バイアス電位と潜像担持体の露光部電位と
で定まるコントラスト電位の変化によって現像トナー量
が殆ど変化しないことをいう。
【0039】例えば、前記現像曲線の傾きが現像開始時
の傾きに比べ1/5以下になるようなコントラスト電位
をVs としたときに、現像バイアス電位Vbiasの絶対値
|V bias|から、入力画像面積率100%の露光を行っ
た場合の露光部の平均的な感光体表面電位Vl の絶対値
|Vl |を引いた値が|Vs |よりも大きくなるように
現像バイアス電位を現像剤担持体に印加することができ
る。このように現像バイアス電位を設定することによ
り、感光体の感度ムラ等がある場合でも現像トナー量が
安定し、良好な画像の再現が可能となる。
【0040】具体的には、ピーク間電圧が100乃至5
00且つ周波数が400Hz乃至20kHzの交番電界
を直流電界に重畳した現像バイアス電位を用いることが
好ましい。
【0041】図2には本発明が適用される画像形成装置
の一例が示されている。この画像形成装置10は、画像
形成装置10全体を制御する制御部12、原稿に光を照
射して原稿を透過した又は原稿から反射された光から各
色毎の画像信号を作成する原稿読み取り部14、矢印A
方向に回転する潜像担持体としての感光体16、感光体
16の近傍に配置され感光体16を一様に帯電させる帯
電器18、帯電器18の回転方向下流側に配置され、且
つ帯電した感光体16の電位を測定する電位センサ2
0、電位センサ20よりも回転方向上流側に形成された
露光部21で帯電した感光体16を、原稿読み取り部1
4からの画像データに基づいて走査露光して潜像を形成
する光ビーム走査装置(ROS)22、露光部21より
も回転方向下流側に配置され、且つ潜像にトナーを移行
させて可視像を形成する回転現像器24、回転現像器2
4よりも回転方向下流側に配置され、且つ可視像を記録
材に転写する転写器26、転写器26よりも回転方向下
流側に配置され、且つ感光体16上に残留したトナーを
除去するクリーナー28、感光体16を露光して残留電
位を除去する前露光器30、及び記録材上の可視像を定
着させる定着器32を備えている。
【0042】原稿読み取り部14は、原稿に光を照射す
る光源(図示省略)、原稿を透過した又は原稿から反射
された光を各色に分解するカラーフィルタ(図示省
略)、各色毎の光の強度をアナログデータである電気信
号に変換する光電変換器(図示省略)、各色毎の電気信
号をディジタルデータである各色毎の画像信号に変換す
るA/D(アナログ−ディジタル)変換器(図示省
略)、及び各色毎の画像信号を記憶するメモリ(図示省
略)を備え、メモリに記憶された画像信号は制御部12
からの信号に基づいて各色毎に順次光ビーム走査装置2
2に出力される。
【0043】図3に示されるように、光ビーム走査装置
22は、レーザビーム38を照射する半導体レーザ3
4、原稿読み取り部14からの画像信号に基づいて半導
体レーザ34のオン、オフを行うパルス幅変調装置3
6、半導体レーザ34から照射されたレーザビーム38
を平行ビームにするコリメータレンズ40、コリメータ
レンズ40からの平行ビームを感光体16に向けて等角
速度で偏向するポリゴンミラー42、ポリゴンミラー4
2と感光体16との間に配置されて感光体16上に所定
サイズのビームスポットを形成するfθレンズ44、及
び光走査開始タイミングを検出するためのSOS信号を
発生する走査開始信号生成用センサ46を備えている。
【0044】図4に示されるように、パルス幅変調装置
36は、原稿読み取り部14からのディジタルデータで
ある画像信号をアナログデータである電気信号に変換す
るD/A変換器48、周波数の異なる複数のノコギリ波
を形成するノコギリ波発振器50、解像度に応じてノコ
ギリ波発振器50で形成される複数のノコギリ波から所
望の周波数のノコギリ波を選択する波形選択回路52、
波形選択回路52から出力されるノコギリ波の電圧がD
/A変換器48から出力される電気信号の電圧以上であ
るときに半導体レーザ34をオンにするためのオン信号
を出力する比較回路54を備えており、以上の構成によ
り原稿の画像濃度に応じた長さのオン信号が出力され
る。
【0045】図2に示されるように、回転現像器24は
円筒状とされ、イエロー、シアン、マゼンタ及び黒用の
4台の反転現像式且つ2成分現像式の現像部56(56
A〜56D)により構成されている。図5には、現像部
56の概略構成が示されている。現像部56は、扇筒状
とされ且つ外周に軸方向に沿って開口部57Aが形成さ
れた現像ハウジング57と、放射状に配置された複数の
固定磁石58(58A〜58E)及び固定磁石58の周
りを矢印B方向に回転する現像スリーブ60からなるマ
グロール62と、現像スリーブ60に白地部へのトナー
付着を抑制するための直流重畳交流バイアス電圧を供給
するバイアス電源64と、開口部57Aより回転方向上
流側に配置され、且つ現像剤からなる磁気ブラシの厚み
を一定にするトリマーバー66と、マグロール62の下
方に配置され、且つ現像剤を攪拌するためのスクリュー
オーガー68A、68Bと、スクリューオーガー68
A、68Bの間に配置され、且つ端部に図示しない開口
部が形成された隔壁70と、スクリューオーガー68B
に補給トナーを供給する図示しないトナー補給器とを備
えており、マグロール62とスクリューオーガー68
A、68Bとトリマーバー66とトナー補給器と隔壁7
0とは現像ハウジング57内に収容されている。
【0046】マグロール62は、その軸方向が感光体1
6の軸方向と平行になるように取付けられており、且つ
回転現像器24は各現像部56の現像ハウジング57の
開口部57Aが感光体16と対向する位置に配置された
ときに、その現像部56に含まれたマグロール62と感
光体16との間に所定の間隙が形成されるように配置さ
れる。
【0047】また、複数の固定磁石58は、開口部57
Aより回転方向下流側に配置される隣接する固定磁石5
8B、58Cの極性が同じになり、且つその他の隣接す
る固定磁石58Cと58D、58Dと58E、58Eと
58A、58Aと58B、の極性が異なるように配置さ
れており、スクリューオーガー68Aの上方に配置され
た固定磁石58Cと58Dの吸引力によってマグロール
62に付着した磁気ブラシが、固定磁石58Dと58
E、固定磁石58Eと58Aの吸引力及びマグロール6
2の回転によって現像ハウジング57の開口部57Aに
搬送されて、感光体16を習擦(現像)すると共に、マ
グロール62上に残留したトナーが固定磁石58B、5
8Cの反発力によって、マグロール62から除去され、
現像ハウジング57の下方へ落下するようになってい
る。
【0048】また、スクリューオーガー68A、68B
の回転方向は反対方向とされ、隔壁70の端部に形成さ
れた図示しない開口部で現像剤を受け渡し、これにより
補給されたトナーとキャリアとが十分に攪拌された現像
剤がマグロール62に供給される。
【0049】上記構成の回転現像器24は制御部12に
接続された図示しない駆動装置に接続され、制御部12
からの信号に基づいて断続的に回転される。そして、こ
れにより、各色毎の潜像が形成される毎に、該当する色
のトナーで潜像が現像される。
【0050】図2に示されるように、転写器26は矢印
C方向に回転する転写ドラム72を備えている。この転
写ドラム72は、その軸方向が感光体16の軸方向と平
行で且つ感光体16と転写ドラム72との間に所定の間
隙が形成されるように配置される。また、転写ドラム7
2の周囲には、転写ドラム72と感光体16とが接近し
た転写部74よりも回転方向上流側に配置され、且つ搬
送路76から搬送された記録材を吸着するために転写ド
ラム72を帯電させる記録材吸着用帯電器78、前記転
写部74近傍に配置され、且つ感光体16上のトナー画
像を転写ドラム72上に転写するための転写帯電器8
0、転写帯電器80よりも回転方向下流側に配置され、
且つ吸着した記録材を剥離するために転写ドラム72を
帯電する剥離用帯電器82、剥離用帯電器82より回転
方向下流側に配置され、且つ記録材を転写ドラム72か
ら剥離するための剥離爪84及び剥離爪84よりも回転
方向下流側に配置され、且つ転写ドラム72上に残留し
た電荷を除去するための除電用帯電器86を備えてい
る。
【0051】定着器32は搬送路76上且つ剥離爪84
よりも搬送方向下流側に配置されており、この定着器3
2は、搬送路76を挟む一対の定着ロール88A、88
Bを備えている。一対の定着ロール88A、88Bの少
なくとも一方は図示しない加熱器によって加熱されてお
り、転写器26から搬送された記録材は一対の定着ロー
ル88A、88Bのニップ部に案内され、このニップ部
で加熱されることによって記録材上の多色画像が定着す
る。
【0052】定着ロール88A、88Bより搬送方向下
流側にはトレイ90が配置され、画像が定着した記録材
は定着ロール88A、88Bの回転によりこのトレイ9
0に案内される。
【0053】以上の画像形成装置10では、原稿は原稿
読み取り部14により読み取られ、これにより各色毎の
画像信号を形成され、形成された各色毎の画像信号は順
次光ビーム走査装置22に出力される。一方、感光体1
6は帯電され、光ビーム走査装置22によって各色毎の
潜像が感光体16上に形成され、各色毎の潜像が形成さ
れる毎に、回転現像器24が該当する色のトナーで潜像
を現像する。現像された特定の一色のトナー画像は転写
ドラム72に吸着された記録材に転写される。以上の各
色毎の潜像の形成、現像及び転写が繰り返されることに
より、記録材に多色画像が形成される。多色画像が形成
された記録材は定着を行うための定着器32に搬送さ
れ、最終的にトレイ90に搬送される。
【0054】ところで、上記画像形成装置10で形成さ
れる潜像は2値化されており、以下、2値化された潜像
について説明する。
【0055】図6には、光ビームスポット径dB(m
m)を一定、且つ主走査方向に隣り合った画素間の距離
dP(mm)(図7参照)とビームスポット径dBとの
比(dB/dP)で表されるDの値をそれぞれ1/1、
1/2、1/3とし、且つ光ビーム走査装置を用いて感
光体を入力画像面積率10%、20%、50%で露光し
たときの感光体上の露光エネルギープロファイルが示さ
れている。この図6からわかるように、Dの値を1/
3、1/2、1/1と大きくしていく程、露光エネルギ
ープロファイルのコントラストは低下してアナログ的に
なる。
【0056】図8(a)、(b)は感光体の光電位減衰
特性を示し、図9(a)は、図6に示した露光エネルギ
ープロファイルで、図8(a)に示す光電位減衰特性を
持つ感光体を、入力画像面積率50%の露光し、Dの値
を変えた場合における感光体の表面電位プロファイルを
計算により求めた結果である。その計算方法は、例え
ば、1993年に出版された「Proceedings
IS&T‘s 9thInternational
Congress on Advancesin No
n−Impact Printing Technol
ogies,9巻」の97〜100頁に記述されてい
る。
【0057】図9(a)からわかるように、Dの値を大
きくするに従い、露光エネルギープロファイルのコント
ラストが低下し、それに伴い、潜像の表面電位プロファ
イルのコントラストも低下する。
【0058】本明細書で、潜像が二値化された状態にあ
るということは、入力画像面積率50%の露光を行った
場合の、露光部(本来露光されるべき部分)の感光体表
面電位Va と非露光部(本来露光されてはならない部
分)の感光体表面電位Vb で形成される潜像コントラス
ト電位|Va −Vb |が、感光体の帯電電位Vh 、入力
画像面積率100%の露光を行った場合の露光部の平均
的な感光体表面電位Vlとで形成される潜像コントラス
ト電位|Vh −Vl |の90%以上であることを意味す
る。
【0059】従って、図8(a)に示す光電位減衰特性
を持つ感光体を用いた場合、Dの値を1/2以下にする
ことで、潜像を二値化することができる。
【0060】また、図8(b)に示す光電位減衰特性を
持つ感光体を用いた場合、露光エネルギーを適切に調整
することにより、図9(b)に示すように、Dの値が1
であっても潜像を二値化することができる。
【0061】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0062】本発明の実施例及び比較例に使用した現像
剤を以下のように製造した。 (実施例1〜4、比較例1〜3) I.キャリアの製造 (キャリアA) マグネタイト(商品名:MX030A、富士電気化学社製、平均粒径 50μm ) 100重量部 トルエン 13.5重量部 スチレン−メタクリレート共重合体(共重合比20:80、重量平均分子量: 73000) 1.8重量部 カーボンブラック(商品名:VXC72、キャボット社製、電気抵抗: 10-1Ωcm、比重1.8) 0.3重量部(樹脂被覆層の8.5体積%) マグネタイトを除く上記成分をサンドミルにて1時間分
散して樹脂被覆層形成用溶液を作製した。次にこの樹脂
被覆層形成用溶液とマグネタイトを真空脱気型ニーダー
に入れて、温度60°Cで減圧しながら20分撹拌して
マグネタイト上に樹脂被覆層を形成し、キャリアAを得
た。樹脂被覆層の厚みは0.8μmであった。
【0063】また、ITO導電ガラス基板上にアプリケ
ーターを用いて上記樹脂被覆層形成用溶液を10μmの
厚みになるように塗布して樹脂被覆膜を得た。
【0064】マグネタイトとキャリアAの各々の電気抵
抗を磁気ブラシの形で測定した結果を図10に示す。1
4 V/cmの電界まで外挿したときの電気抵抗はそれ
ぞれ4×10-5Ωcm、1.8×108 Ωcmであっ
た。また、樹脂被覆膜の電気抵抗は100V/cmの電
界で3×105 Ωcmであった。 (キャリアB) フェライト(商品名:MF−35、パウダーテック社製、平均粒径35μm) 100重量部 トルエン 22重量部 スチレン−メタクリレート共重合体(共重合比20:80、重量平均分子量: 73000) 3重量部 カーボンブラック(商品名:ケッチェンブラック、アグゾ社製、電気抵抗: 10-1Ωcm、比重1.8) 0.8重量部(樹脂被覆層の13体積%) フェライトを除く上記成分をサンドミルにて1時間分散
して樹脂被覆層形成用溶液を作製した。次にこの樹脂被
覆層形成用溶液とフェライトを真空脱気型ニーダーに入
れて、温度60°Cで減圧しながら20分撹拌してフェ
イライト上に樹脂被覆層を形成し、キャリアBを得た。
樹脂被覆層の厚みは0.8μmであった。
【0065】また、ITO導電ガラス基板上にアプリケ
ーターを用いて上記樹脂被覆層形成用溶液を10μmの
厚みになるように塗布して樹脂被覆膜を得た。フェライ
トとキャリアBの各々の電気抵抗を磁気ブラシの形で測
定し、104V/cmの電界まで外挿したときの電気抵
抗はそれぞれ5×10-2Ωcm、4×107 Ωcmであ
った。また、樹脂被覆膜の電気抵抗は100V/cmの
電界で2×103 Ωcmであった。 (キャリアC) フェライト(商品名:C28−FB、富士電気化学社製、平均粒径50μm) 100重量部 トルエン 14重量部 スチレン−メタクリレート共重合体(共重合比20:80、重量平均分子量: 73000) 2重量部 酸化スズコート硫酸バリウム(商品名:パストランTYPE−IV、三井金属 社製、電気抵抗:5Ωcm、比重5.6) 3.5重量部(樹脂被覆層の 23.8体積%) フェライトを除く上記成分をサンドミルにて1時間分散
して樹脂被覆層形成用溶液を作製した。次にこの樹脂被
覆層形成用溶液とフェライトを真空脱気型ニーダーに入
れて、温度60°Cで減圧しながら20分撹拌してフェ
イライト上に樹脂被覆層を形成し、キャリアCを得た。
樹脂被覆層の厚みは0.8μmであった。
【0066】また、ITO導電ガラス基板上にアプリケ
ーターを用いて上記樹脂被覆層形成用溶液を10μmの
厚みになるように塗布して樹脂被覆膜を得た。
【0067】フェライトとキャリアCの各々の電気抵抗
を磁気ブラシの形で測定し、104V/cmの電界まで
外挿したときの電気抵抗はそれぞれ1×10-5Ωcm、
2×106 Ωcmであった。また、樹脂被覆膜の電気抵
抗は100V/cmの電界で6×104 Ωcmであっ
た。 (キャリアD) 鉄粉(商品名:TSV、パウダーテック社製、平均粒径60μm) 100重量部 トルエン 8重量部 スチレン−メタクリレート共重合体(共重合比20:80、重量平均分子量: 73000) 1重量部 カーボンブラック(商品名:VXC72、キャボット社製、電気抵抗: 10-1Ωcm、比重1.8) 0.2重量部(樹脂被覆層の10体積%) 鉄粉を除く上記成分をサンドミルにて1時間分散して樹
脂被覆層形成用溶液を作製した。次にこの樹脂被覆層形
成用溶液と鉄粉を真空脱気型ニーダーに入れて、温度6
0°Cで減圧しながら20分撹拌して鉄粉上に樹脂被覆
層を形成し、キャリアDを得た。樹脂被覆層の厚みは
0.8μmであった。
【0068】また、ITO導電ガラス基板上にアプリケ
ーターを用いて上記樹脂被覆層形成用溶液を10μmの
厚みになるように塗布して樹脂被覆膜を得た。
【0069】鉄粉とキャリアDの各々の電気抵抗を磁気
ブラシの形で測定し、104 V/cmの電界まで外挿し
たときの電気抵抗はそれぞれ1×10-14 Ωcm、2×
10 3 Ωcmであった。また、樹脂被覆膜の電気抵抗は
100V/cmの電界で3×102 Ωcmであった。
【0070】比較例用のキャリアとして、以下に示すキ
ャリアを試作した。 (キャリアE) マグネタイト(商品名:MX030A、富士電気化学社製、平均粒径 50μm) 100重量部 トルエン 14.5重量部 スチレン−メタクリレート共重合体(共重合比20:80、重量平均分子量: 73000) 2重量部 カーボンブラック(商品名:VXC72、キャボット社製、電気抵抗: 10-1Ωcm、比重1.8) 0.08重量部(樹脂被覆層の2.2体積 %) 樹脂をトルエンに溶解させた樹脂被覆層形成用溶液とマ
グネタイトを真空脱気型ニーダーに入れて、温度60°
Cで減圧しながら20分撹拌してマグネタイト上に樹脂
被覆層を形成し、キャリアEを得た。樹脂被覆層の厚み
は0.8μmであった。このキャリアを走査型電子顕微
鏡で観察したところ、露出面がなく均一に被覆されてい
ることが確認された。
【0071】また、ITO導電ガラス基板上にアプリケ
ーターを用いて上記樹脂被覆層形成用溶液を10μmの
厚みになるように塗布して樹脂被覆膜を得た。
【0072】キャリアEの電気抵抗を磁気ブラシの形で
測定し、104 V/cmの電界まで外挿したときの電気
抵抗は5.2×109 Ωcmであった。また、樹脂被覆
膜の電気抵抗は100V/cmの電界で3.6×109
Ωcmであった。 (キャリアF) マグネタイト(商品名:MX030A、富士電気化学社製、平均粒径 50μm) 100重量部 トルエン 14.5重量部 スチレン−メタクリレート共重合体(共重合比20:80、重量平均分子量: 73000) 2重量部 カーボンブラック(商品名:VXC72、キャボット社製、電気抵抗: 10-1Ωcm、比重1.8) 0.6重量部(樹脂被覆層の14.3体積 %) マグネタイトを除く上記成分をサンドミルにて1時間分
散して樹脂被覆層形成用溶液を作製した。次にこの樹脂
被覆層形成用溶液とマグネタイトを真空脱気型ニーダー
に入れて、温度60°Cで減圧しながら20分撹拌して
マグネタイト上に樹脂被覆層を形成し、キャリアFを得
た。樹脂被覆層の厚みは0.8μmであった。
【0073】また、ITO導電ガラス基板上にアプリケ
ーターを用いて上記樹脂被覆層形成用溶液を10μmの
厚みになるように塗布して樹脂被覆膜を得た。
【0074】キャリアFを磁気ブラシの形で電気抵抗測
定し、104 V/cmの電界まで外挿したときの電気抵
抗は4.2×100 Ωcmであった。また、樹脂被覆膜
の電気抵抗は100V/cmの電界で3×100 Ωcm
であった。 (キャリアG) フェライト(商品名:EFC−50B、パウダーテック社製、平均粒径50 μm) 100重量部 トルエン 12.6重量部 スチレン−メタクリレート共重合体(共重合比20:80、重量平均分子量: 73000) 1.7重量部 カーボンブラック(商品名:VXC72、キャボット社製、電気抵抗: 10-1Ωcm、比重1.8) 0.5重量部(樹脂被覆層の14体積%) フェライトを除く上記成分をサンドミルにて1時間分散
して樹脂被覆層形成用溶液を作製した。次にこの樹脂被
覆層形成用溶液とフェライトを真空脱気型ニーダーに入
れて、温度60°Cで減圧しながら20分撹拌してフェ
ライト上に樹脂被覆層を形成し、キャリアGを得た。樹
脂被覆層の厚みは0.8μmであった。このキャリアを
走査型電子顕微鏡で観察したところ、露出面がなく均一
に被覆されていることが確認された。また、ITO導電
ガラス基板上にアプリケーターを用いて上記樹脂被覆層
形成用溶液を10μmの厚みになるように塗布して樹脂
被覆膜を得た。
【0075】フェライトとキャリアGの電気抵抗を磁気
ブラシの形で測定したところ、10 4 V/cmの電界で
の値はそれぞれ3.1×101 Ωcm、7×105 Ωc
mであった。また、樹脂被覆膜の電気抵抗は100V/
cmの電界で8×103 Ωcmであった。
【0076】なお、各実施例及び比較例におけるキャリ
アの電気抵抗は次のように測定した。図11に示される
ように、内部に固定磁石を持つ回動自在なシリンダーに
間隔を開けてセルを対向させ、104 V/cmとなる電
圧を印加したときに流れる電流値とセルに対向する部分
の現像剤が占める体積から電気抵抗を算出した。ここ
で、セルの大きさはシリンダー軸方向に60mm、シリ
ンダー周方向に5mm、また、セルとシリンダーの間隔
は2.2mmとし、現像剤の層厚はセルに当接してしか
もシリンダーを回転させた時にセルとの間で現像剤詰ま
りを発生させないように調節した。 II.現像剤の製造 上記のとおり作製したキャリアのうちキャリアDを除い
て、キャリア100重量部を富士ゼロックス(株)製A
−Color635用のマゼンタトナー5重量部と混合
し、現像剤を作製した。また、キャリアDについては、
キャリア100重量部を富士ゼロックス(株)製A−C
olor635用のマゼンタトナー3.5重量部と混合
し、現像剤を作製した。各現像剤のfの値を表1に示
す。
【0077】
【表1】
【0078】これらの現像剤を前述の画像形成装置10
に入れて、実施例及び比較例の現像剤の飽和領域、ブラ
シマーク、及びキャリアオーバーについて評価を行っ
た。
【0079】なお、具体的な現像条件及び評価方法は以
下のとおりである。 (現像条件) 感光体 OPC(φ84) プロセス速度 160mm/s 初期帯電電位 −650V 露光部電位 −200V ROS LED(400dpi) マグロール φ30 半径方向の磁束密度のピーク値 100mT 回転速度 336mm/s 現像部56が感光体と対峙したときの感光体と 現像剤担持体との間隔(DRS) 0.5mm 環境条件 22℃、55%RH (飽和領域)現像バイアス電位を順次変化させ、コント
ラスト電位と現像トナー量で表される現像曲線に飽和領
域が見られたものを「○」、飽和領域が見られなかった
ものを「×」とした。 (ブラシマーク)出力画像に入る白いマークの数を、ブ
ラシ方向と直角方向の単位長さ(5mm)について顕微
鏡で評価した。 (キャリアオーバー)出力画像を目視観察で評価した。
キャリアオーバーが全く見られなかったものを「○」、
キャリアオーバーが確認されたものを「×」とした。
【0080】なお、ブラシマーク及びキャリアオーバー
の評価における現像バイアス電位は、飽和領域を有する
現像剤については現像トナー量が飽和特性を示すように
マグロール62に印加され、具体的には、DC成分が−
500V、AC成分(ピーク間電圧)が100V(6k
Hz)の直流重畳交流バイアス電位を使用した。
【0081】評価結果を表2に示す。
【0082】
【表2】
【0083】表2から理解されるように、実施例1〜4
の現像剤を使用した場合には高いべた飽和領域が得ら
れ、さらにブラシマークやキャリアオーバーも全く見ら
れなかった。一方、比較例1の現像剤のように、低抵抗
の芯材に高抵抗の樹脂を均一に被覆したキャリアを使用
した場合では、ブラシマークやキャリアオーバーは見ら
れなかったが飽和領域は得られなかった。これは樹脂被
覆層の電気抵抗が高すぎて絶縁性キャリア的な特性が出
たものと考えられる。
【0084】また、比較例2の現像剤のように、低抵抗
の芯材に低抵抗の樹脂被覆層を被覆したキャリアを使用
した場合では、飽和領域は得られたものの、キャリアの
電気抵抗が101 Ωcm以下になり、ブラシマークやキ
ャリアオーバーが発生し、画像濃度も低かった。
【0085】さらに、比較例3の現像剤のように、中抵
抗の芯材を使用した場合には、キャリアの電気抵抗が比
較的低いにもかかわらず、飽和領域が得られなかったば
かりでなく、ブラシークやキャリアオーバーが発生し
た。これらは、キャリア自体の電気抵抗が高すぎたため
と考えられる。 (実施例5) I.キャリアの製造 (キャリアH) マグネタイト(商品名:MX030A、富士電気化学社製、平均粒径 50μm) 100重量部 トルエン 14重量部 スチレン−メタクリレート共重合体(共重合比20:80、重量平均分子量: 73000) 2重量部 酸化スズコート硫酸バリウム(商品名:パストランTYPE−IV、 三井金属社製、電気抵抗:4.6×104 Ωcm、比重4.6) 6.1重量部(樹脂被覆層の40体積%) マグネタイトを除く上記成分をサンドミルにて1時間分
散して樹脂被覆層形成用溶液を作製した。次にこの樹脂
被覆層形成用溶液とマグネタイトを真空脱気型ニーダー
に入れて、温度60°Cで減圧しながら20分撹拌して
マグネタイト上に樹脂被覆層を形成し、キャリアHを得
た。樹脂被覆層の厚みは0.8μmであった。
【0086】また、ITO導電ガラス基板上にアプリケ
ーターを用いて上記樹脂被覆層形成用溶液を10μmの
厚みになるように塗布して樹脂被覆膜を得た。
【0087】キャリアHを磁気ブラシの形で電気抵抗測
定し、104 V/cmの電界まで外挿したときの電気抵
抗は3.5×106 Ωcmであった。また、樹脂被覆膜
の電気抵抗は100V/cmの電界で5×105 Ωcm
であった。 II.現像剤の製造 上記のとおり作製したキャリアH100重量部を富士ゼ
ロックス(株)製A−Color635用のマゼンタト
ナー5重量部と混合し、現像剤を作製した。この現像剤
の値を前述の表1に示す。 (現像剤の評価)この現像剤を、前述の画像形成装置1
0に入れて、画質とブラシマークについて評価を行っ
た。具体的な現像条件及び評価方法は、現像バイアス電
位の交流成分のピーク間電圧を変化させた以外は、前述
の通りである。交流成分の周波数は実施例1〜4の場合
と同じ6kHzである。評価結果、及び比較のために実
施例1の現像剤を同じ条件で評価した結果を表3に示
す。
【0088】
【表3】
【0089】表3から分かるように、実施例5では、交
流成分のピーク間電圧を上げていくと画像濃度の均一性
が向上するが、ブラシマークの発生率が増加しないこと
が分かる。これに対し、実施例1では交流成分のピーク
間電圧を上げていくと画像濃度の均一性は悪くなり、ブ
ラシマークの発生率も増加することが分かる。従って、
電気抵抗が高い導電粉を使用したキャリアは、画質の向
上とブラシマーク防止とを両立できることが分かる。 (実施例6、比較例4)実施例1で用いたキャリアAを
富士ゼロックス(株)製A−Color635用のイエ
ロー、マゼンタ、シアンの各色のトナー5重量部とそれ
ぞれ混合して各色の現像剤を作製し、これを前述の画像
形成装置10の各現像部56に入れた。また、感光体1
6には、図8(a)のような光減衰曲線を有し且つ周方
向に感度ムラのある感光体(感光体A)を使用し、略肌
色に相当する画像(入力画像面積50%)を出力させ
た。さらに、感光体16に図8(a)のような光減衰曲
線を有し且つ回転軸方向に感度ムラのある感光体(感光
体B)を使用し、略肌色に相当する画像(入力画像面積
50%)を出力させた。このとき、潜像上に現像される
現像トナー量が飽和特性を示すように、マグロール62
にDC成分が−500V、AC成分(ピーク間電圧)が
100V(6kHz)の直流重畳交流バイアス電位を印
加した。また、イエロ−トナー、シアントナーの比重及
び体積平均径はマゼンタトナーのそれと同じであった。
【0090】比較例1で用いたキャリアEを富士ゼロッ
クス(株)製A−Color635用のイエロー、マゼ
ンタ、シアンの各色のトナー5重量部とそれぞれ混合し
て各色の現像剤を作製し、上記と同様に試験を行った。
【0091】なお、入力画像面積率50%露光時の潜像
コントラスト電位は、感光体の帯電電位及び入力画像面
積率100%露光時の表面電位とで形成される潜像コン
トラスト電位の90%以上であった。
【0092】感光体の画像形成領域の全面に相当する記
録材上の画像面内での色の違いを目視で判定した結果を
表4に示す。
【0093】
【表4】
【0094】キャリアEを含む現像剤の場合、即ち、飽
和領域が得られない現像剤の場合には、感光体の感度ム
ラによる画像面内での色の違いがはっきりと認められた
が、キャリアAを含む現像剤の場合、即ち、飽和領域が
得られた現像剤の場合には、感光体の感度ムラによる画
像面内での色の違いが認められず、潜像の電位の変化に
対して安定した階調性を示すことがわかった。 (実施例7)図8(b)のような光減衰曲線を持つ感光
体ドラム及び実施例1の現像剤を使用して濃度維持性及
び中間濃度維持性の試験を行った。試験条件は表5に示
す。
【0095】
【表5】
【0096】潜像の露光エネルギープロファイルは前述
の「Proceedings IS&T‘s 9th
International Congress on
Advances in Non−Impact P
rinting Technologies,9巻」に
記載された計算方法によれば、2値化されている。図1
2にはべた部の濃度維持性の結果が、図13には図12
の維持性実験時のトナー帯電量が、図14には中間濃度
維持性の結果がそれぞれ示されている。これらの図か
ら、べた部の画像濃度が安定しているばかりでなく、肌
色に代表される中間調の再現性も色差3以下に安定して
いることがわかる。 (実施例8〜12、比較例5、6)次に、実施例1で用
いたキャリアA(マグネタイトの粒子径50μm)と、
富士ゼロックス(株)製A−Color635用のマゼ
ンタトナーとから、トナー濃度の異なる現像剤を作製し
た(実施例8〜10、比較例5)。同様に、実施例2で
用いたキャリアB(フェライトの粒子径35μm)と、
富士ゼロックス(株)製A−Color635用のマゼ
ンタトナーとから、トナー濃度の異なる現像剤を作製し
た(実施例11、12、比較例6)。これらの現像剤を
使用して、実施例1と同じ条件の画像形成装置で画像濃
度及び飽和領域を評価した。その結果を表6及び表7に
示す。
【0097】
【表6】
【0098】
【表7】
【0099】これらの表から分かるように、異なった粒
子径のキャリアを使用しても、f値が75を越えるトナ
ー濃度の現像剤では、飽和領域が得られなくなることが
わかる。f値が20から75の範囲内の現像剤では、十
分な画像濃度が得られ、画像欠陥も生ずることがなく且
つ、飽和領域が得られることがわかる。
【0100】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成としたの
で、ブラシマークやキャリアオーバー等の画像欠陥がな
い高品位の画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コントラスト電位と現像トナー量とで表される
現像曲線を示し、飽和領域を持つ現像曲線を示す。
【図2】画像形成装置の全体構成図である。
【図3】図2の画像形成装置で使用される光ビーム走査
装置の構成図である。
【図4】図3の光ビーム走査装置で使用されるパルス幅
変調装置の構成図である。
【図5】図1の画像形成装置で使用される回転現像器を
構成する現像部の概略構成図である。
【図6】感光体の露光エネルギープロファイルである。
【図7】画素間の距離を説明する説明図である。
【図8】感光体の光電位減衰特性である。
【図9】2値化された感光体の電位プロファイルであ
る。
【図10】本発明で使用されるキャリア及びその芯材を
磁気ブラシの形にして電気抵抗(104 V/cmの電界
まで外挿した時の値)を測定した結果であり、電流密度
Jと印加電界Eの関係を示している。
【図11】電気抵抗を測定するための装置を示す概略構
成図である。
【図12】本発明の実施例におけるベタ部の画像濃度維
持性を示すグラフである。
【図13】図12の維持性実験時のトナー帯電量を示す
グラフである。
【図14】本発明の実施例における中間濃度維持性を示
すグラフである。
【符号の説明】
10 画像形成装置 14 原稿読み取り部 16 感光体 18 帯電器 22 光ビーム走査装置 24 回転現像器 62 マグロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福原 琢 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 織田 康弘 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一様に帯電された潜像担持体上に画像デ
    ータに基づいて潜像を形成する潜像形成工程と、該潜像
    を現像バイアス電位が印加された現像剤担持体に担持さ
    れた現像剤で現像する現像工程とを含む画像形成方法に
    おいて、 該現像剤が、芯材上に樹脂被覆層を有する磁性キャリア
    であって104 V/cmの電界下における磁気ブラシの
    状態での芯材及び前記磁性キャリア全体の電気抵抗がそ
    れぞれ1Ωcm以下、101 乃至1×109 Ωcmであ
    る磁性キャリア及びトナーを含み、且つ該現像バイアス
    電位と該潜像担持体の露光部電位とで定まるコントラス
    ト電位及び該潜像担持体上の潜像に移行する現像トナー
    量で表される現像曲線が飽和領域を有する現像剤であ
    り、 該現像トナー量が飽和特性を示すように、該現像剤担持
    体に該現像バイアス電位を印加することを特徴とする画
    像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記樹脂被覆層の膜厚が0.1乃至5μ
    mであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方
    法。
  3. 【請求項3】 前記樹脂被覆層の電気抵抗が10乃至1
    ×108 Ωcmであることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記芯材がフェライトであることを特徴
    とする請求項1、2及び3のいずれか1項に記載の画像
    形成方法。
  5. 【請求項5】 前記磁性キャリアの体積平均粒子径が1
    0乃至100μmであることを特徴とする請求項1、
    2、3及び4のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 前記樹脂被覆層は導電粉を含有すること
    を特徴とする請求項1、2、3、4及び5のいずれか1
    項に記載の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 前記導電粉の電気抵抗が1×106 Ωc
    m以下であることを特徴とする請求項6に記載の画像形
    成方法。
  8. 【請求項8】 前記導電粉の電気抵抗が1×103 乃至
    1×106 Ωcm以下であることを特徴とする請求項7
    に記載の画像形成方法。
  9. 【請求項9】 前記現像バイアス電位が、ピーク間電圧
    が100乃至500且つ周波数が400Hz乃至20k
    Hzの交番電界を直流電界に重畳した現像バイアス電位
    であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7及び8のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 前記磁性キャリアの体積平均粒子径を
    R、トナーの体積平均粒子径をr、トナー比濃度をC、
    キャリアの比重をρc 、トナーの比重をρtとした時
    に、下記式で定義される値fが20乃至75の範囲であ
    ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、
    7、8及び9のいずれか1項に記載の画像形成方法。 【数1】
  11. 【請求項11】 前記潜像担持体上の潜像の入力画像面
    積率50%露光時の潜像コントラスト電位が、前記潜像
    担持体の帯電電位及び入力画像面積率100%露光時の
    表面電位とで形成される潜像コントラスト電位の90%
    以上であることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7、8、9及び10のいずれか1項に記載の画
    像形成方法。
  12. 【請求項12】 一様に帯電された潜像担持体上に画像
    データに基づいて潜像を形成する潜像形成手段と、該潜
    像をバイアス印加手段によって現像バイアス電位が印加
    された現像剤担持体に担持された現像剤で現像する現像
    手段とを含む画像形成装置において、 該現像剤が、芯材上に樹脂被覆層を有する磁性キャリア
    であって104 V/cmの電界下における磁気ブラシの
    状態での芯材及び前記磁性キャリア全体の電気抵抗がそ
    れぞれ1Ωcm以下、101 乃至1×109 Ωcmであ
    る磁性キャリア及びトナーを含み、且つ該現像バイアス
    電位と該潜像担持体の露光部電位とで定まるコントラス
    ト電位及び該潜像担持体上の潜像に移行する現像トナー
    量で表される現像曲線が飽和領域を有する現像剤であ
    り、 該バイアス印加手段は、該現像トナー量が飽和特性を示
    すように、該現像剤担持体に該現像バイアス電位を印加
    することを特徴とする画像形成装置。
JP8274769A 1996-07-04 1996-10-17 画像形成方法及び画像形成装置 Pending JPH1073996A (ja)

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US09/676,817 US6416919B1 (en) 1996-07-04 2000-10-02 Carrier, developer, and image-forming method

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JP17688196 1996-07-05
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7027760B2 (en) 2001-12-20 2006-04-11 Ricoh Company, Ltd. Developing method for an image forming apparatus and developing device using the same
US7095974B2 (en) * 2003-05-19 2006-08-22 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming method using recycled toner

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7027760B2 (en) 2001-12-20 2006-04-11 Ricoh Company, Ltd. Developing method for an image forming apparatus and developing device using the same
US7139517B2 (en) 2001-12-20 2006-11-21 Ricoh Company, Ltd. Developing method for an image forming apparatus and developing device using the same
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