JPH1072900A - 面状建築部材の支持構造 - Google Patents

面状建築部材の支持構造

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JPH1072900A
JPH1072900A JP22834596A JP22834596A JPH1072900A JP H1072900 A JPH1072900 A JP H1072900A JP 22834596 A JP22834596 A JP 22834596A JP 22834596 A JP22834596 A JP 22834596A JP H1072900 A JPH1072900 A JP H1072900A
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wire rope
cam
tension
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Masayoshi Kurashige
正義 倉重
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Neturen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】テンション材が束材から滑ることを防止して面
状建築部材を確実に支持できる面状建築部材の支持構造
を提供する。 【解決手段】隣合う構造躯体の間に少なくとも1本の束
材3が配置され、これらの束材3及び構造躯体に面状建
築部材が取り付けられるとともに、構造躯体の間に束材
3を介してテンション材5が連結され、テンション材5
の引張方向の移動を阻止するカム部材10が束材3に取
り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス板等の面状
建築部材を柱等の構造躯体に支持するための面状建築部
材の支持構造に関するものである。
【0002】
【背景技術】柱等の構造躯体にガラス板等の面状建築部
材が取り付けられた工法が知られている。この工法に
は、隣合う構造躯体の間に束材が配置され、これらの束
材及び構造躯体に面状建築部材が取付具を介して取り付
けられ、隣合う構造躯体の間にテンション材が束材を介
して連結された構造があり、この構造では、面状建築部
材に風圧がかかると、その力が構造躯体、束材及びテン
ション材で支持される。
【0003】この構造では、テンション材としてワイヤ
ロープが使用されており、このワイヤロープが束材と結
合されている。従来では、ワイヤロープの束材への結合
部の構造として、束材に形成された孔部にワイヤロープ
を挿通し、このワイヤロープを孔部の内壁面と押圧部材
とで押圧挟持し、この押圧部材を束材に取り付けられた
ボルトで固定したものがある。この構造では、ワイヤロ
ープは押圧部材との間の摩擦力で係止固定される。
【0004】また、荷物の吊り上げ等を行うに際して使
用されるロープ用クランプとして、一端にロープを押圧
する押圧面を有し、他端に引掛部を有するカム体がクラ
ンプ本体に取り付けられた構造の従来例がある(実開昭
63-13983号公報)。さらに、自動車駐車ブレーキのコン
トロールケーブルの長さを調整する装置として、ケーブ
ルを押圧するとともにレバーを取り付けたカムがケース
に取り付けられた構造の従来例がある(実開平2-5608号
公報)。さらにまた、レリーズ可能なグリップ、ロック
又は支持装置として、一端にロープを押圧する係合面を
有し、他端にロッドを有するカム部材が本体部材に取り
付けられた構造の従来例がある(特開平2-134406号公
報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワイヤ
ロープを押圧部材で押圧する従来例では、押圧部材とワ
イヤロープとの間に滑りが生じるという問題点がある。
つまり、面状建築部材に風圧がかかると、束材に対して
ワイヤロープが引っ張られることになるが、面状建築部
材にかかる風圧が大きくなり、ワイヤロープと押圧部材
との間の摩擦力よりワイヤロープの引張力が大きくなる
と、ワイヤロープが押圧部材に対して滑ることになる。
【0006】この点、ボルトのねじ込み量を大きくして
押圧部材のワイヤロープへの押圧力を大きくすれば摩擦
力が大きくなるが、ワイヤロープの滑りを十分に規制す
ることはできない。滑り始めたワイヤロ−プは摩擦力に
よる静止状態を維持できなくなり、ワイヤロープと束材
との結合位置がずれることになる。そのため、面状建築
部材にかかる風圧を束材、構造躯体及びワイヤロープで
支持できない不都合が生じる。また、実開昭63-13983号
公報、実開平2-5608号公報及び特開平2-134406号公報で
示される従来例は、ロープを支持する構造ではあるが、
面状建築部材を構造躯体に支持するための構造に利用さ
れるものではない。
【0007】本発明の目的は、テンション材が束材から
滑ることを防止して面状建築部材を確実に支持できる面
状建築部材の支持構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明では、
テンション材の引張方向の移動を阻止するカム部材を束
材に取り付けて前記目的を達成しようとするものであ
る。具体的には、本発明の面状建築部材の支持構造は、
隣合う構造躯体の間に少なくとも1本の束材が配置さ
れ、これらの束材及び構造躯体に面状建築部材が取り付
けられるとともに、前記構造躯体の間に前記束材を介し
てテンション材が連結され、前記面状建築部材から前記
束材に力が加わった際に、テンション材がその長手方向
に引張される面状建築部材の支持構造であって、前記テ
ンション材の引張方向の移動を阻止するカム部材が前記
束材に取り付けられたことを特徴とする。
【0009】この構成の本発明では、面状建築部材に風
圧がかかると、面状建築部材から束材に力が伝達され
る。すると、テンション材の長手方向のうち一方向に引
張力が生じることになり、面状建築部材にかかる風圧が
テンション材、束材及び構造躯体で支持される。テンシ
ョン材の長手方向のうち一方向に引張力が生じると、テ
ンション材が束材に対して長手方向に移動しようとする
が、束材にカム部材が取り付けられているため、カム部
材がテンション材を押圧することにより、テンション材
の引張方向の移動が規制される。面状建築部材にかかる
風圧が大きいと、テンション材により大きな引張力が生
じるが、この引張力に比例してカム部材がテンション材
を押圧する力が大きくなるため、面状建築部材にかかる
風圧に大きさにかかわらず、テンション材が滑ることが
ない。
【0010】ここで、本発明では、前記カム部材との間
で前記テンション材を挟持する受け部材が前記束材に取
り付けられ、この受け部材と前記カム部材の少なくとも
一方は前記束材に着脱自在とされた構造でもよい。この
構造では、受け部材及び/又はカム部材を束材から取り
外すことにより、テンション材の束材への装着作業が容
易に行えるとともに、受け部材を束材に取り付けること
により、この受け部材とカム部材とでテンション材の移
動を確実に規制することができる。
【0011】さらに、前記カム部材の前記テンション材
と対向する面には前記テンション材の滑り止めをする凹
凸面が形成されてもよく、その上、前記受け部材の前記
テンション材と対向する面には前記テンション材を滑ら
せるための平滑面が形成された構成でもよい。この構成
では、カム部材の凹凸面でテンション材の滑りを確実に
防止できるとともに、受け部材の平滑面でテンション材
を滑らせることにより、テンション材の束材への装着作
業を容易に行える。また、本発明では、前記構造躯体は
柱であり、前記面状建築部材はガラス板であり、前記テ
ンション材はワイヤロープであり、前記面状建築部材は
前記柱及び束材に取付具を介して取り付けられている構
造でもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら詳細に説明する。ここで、各実施形態中、
同一又は同様構成要素は同一符号を付して説明を省略も
しくは簡略にする。図1から図3には本発明の第1実施
形態が示されている。図1は第1実施形態の全体構成を
示す分解斜視図であり、図2は第1実施形態の要部を示
す断面図であり、図3は図2中、III-III 線に沿う矢視
断面図である。
【0013】全体構成を示す図1において、第1実施形
態にかかる面状建築部材の支持構造は、面状建築部材と
しての8枚の外壁用ガラス板1を支持するものであっ
て、互いに隣合う2本の柱2と、これらの柱2の間に配
置された3本の束材3と、これらの束材3及び柱2に固
定されガラス板1を取り付けるための取付具4と、柱2
の間に束材3を介して両端部がそれぞれ連結されたテン
ション材としての2本の鉄製ワイヤロープ5とを備えて
いる。風圧によりガラス板1から束材3に矢印P方向に
力が加わった際にワイヤロープ5は、その長手方向のう
ち矢印R方向に引張され、ガラス板1から束材3に矢印
Q方向に力が加わった際にワイヤロープ5は、その長手
方向のうち矢印S方向に引張される。
【0014】柱2は構造躯体を構成するものであって、
ガラス板1の取付側とは反対側に係止片6が設けられ、
この係止片6には2本のワイヤロープ5を係止するため
の係止用フック7が2か所形成されている。取付具4
は、その一端が束材3の端部に固定され、あるいは、柱
2に形成された突起8の端部に固定され、かつ、その他
端側がガラス板1に形成された係止用孔部1Aに係止さ
れる一般的な構造である。
【0015】束材3は、その長手方向の2か所にワイヤ
ロープ5との結合部9が形成され、この結合部9の詳細
な構成が図2及び図3に示されている。これらの図にお
いて、束材3にはワイヤロープ5の引張方向への移動を
阻止するカム部材10と、このカム部材10との間でワ
イヤロープ5を挟持する受け部材11とがそれぞれ取り
付けられている。
【0016】カム部材10は、束材3の端部に形成され
たU字型部3Aの基端側に軸部材12を介して回動自在
に支持されており、ワイヤロープ5と対向する部分に断
面略円弧状のカム面10Aが形成されている。この軸部
材12はカム部材10に対して偏心した位置にあり、ワ
イヤロープ5が矢印R方向に移動しようとすると、カム
部材10が矢印Xで示す方向に回動してカム面10Aが
ワイヤロープ5の外周面を押圧する。軸部材12は、そ
の先端部にU字型部3Aの雌ねじ部10Bと螺合するね
じ部12Aが形成されており、束材3に対して着脱自在
とされている。そのため、カム部材10は束材3に着脱
自在に取り付けられる。
【0017】受け部材11はU字型部3Aの先端側に偏
心軸13を介して回動自在に支持されており、ワイヤロ
ープ5と対向する部分に断面略円弧状のカム面11Aが
形成されている。ワイヤロープ5が矢印R方向に移動し
ようとすると、受け部材11が矢印Yに示す方向に回動
してカム面11Aがカム部材10のカム面10Aととも
にワイヤロープ5の外周面を押圧する。
【0018】この構成の第1実施形態では、まず、束材
3のU字型部3Aの空間にワイヤロープ5を挿入した
後、このU字型部3Aの基端側空間にカム部材10を挿
入し、このカム部材10を軸部材12でU字型部3Aに
取り付ける。さらに、柱2、束材3に取付具4を介して
面状建築部材であるガラス板1を取り付ける。この状態
でガラス板1に正の風圧がかかると、ガラス板1から束
材3に矢印Pに沿った力が伝達され、ワイヤロープ5の
長手方向Rに引張力が生じることになる。これに対し
て、ガラス板1に負の風圧がかかると、ガラス板1から
束材3に矢印Qに沿った力が伝達され、ワイヤロープ5
の長手方向Sに引張力が生じることになる。ガラス板1
に正又は負の風圧がかかっても、この風圧はワイヤロー
プ5、束材3及び柱2で支持される。
【0019】ワイヤロープ5の長手方向のうち一方向R
(S)に引張力が生じると、ワイヤロープ5が束材3に
対して長手方向に移動しようとするが、束材3にカム部
材10及び受け部材11が取り付けられているため、カ
ム部材10及び受け部材11がワイヤロープ7の両側部
を押圧挟持することにより、ワイヤロープ5の引張方向
の移動が規制される。ワイヤロープ7の引張力に比例し
てカム部材10と受け部材11とでワイヤロープ7を押
圧挟持する力が大きくなるため、ガラス板1にかかる風
圧に大きさにかかわらず、ワイヤロープ7は束材3から
滑ることがない。
【0020】従って、第1実施形態では、隣合う構造
躯体である柱2の間に複数本の束材3が配置され、これ
らの束材3及び柱2に面状建築部材としてのガラス板1
が取り付けられるとともに、柱2の間に束材3を介して
テンション材であるワイヤロープ5が連結され、ワイヤ
ロープ5の引張方向の移動を阻止するカム部材10が束
材3に取り付けられたから、ガラス板1から束材3に力
が加わった際に、ワイヤロープ5がその長手方向に引張
されてても、ワイヤロープ5が束材3から滑ることがな
く、ガラス板1を確実に支持できるという効果がある。
【0021】また、第1実施形態では、カム部材10
との間でワイヤロープ5を挟持する受け部材11が束材
3に取り付けられたから、受け部材11とカム部材10
とでワイヤロープ5が束材3から滑ることを確実に防止
できる。特に、受け部材11が偏心軸13を介して束
材3に回動自在に支持されているから、ワイヤロープ5
の引張力に比例した押圧力によって受け部材11がワイ
ヤロープ5の外周面を押圧し、ワイヤロープ5が束材3
からの滑りをより確実に防止できる。さらに、カム部
材10は束材3に着脱自在とされた構成であるから、カ
ム部材10を束材3から取り外すことにより、ワイヤロ
ープ5の束材3への装着作業が容易に行える。
【0022】次に、本発明の第2実施形態を図4及び図
5に基づいて説明する。第2実施形態は束材3とワイヤ
ロープ5との結合部9の構造が第1実施形態と相違する
ものであり、他の構成は第1実施形態と同じである。第
2実施形態では、外壁用ガラス板1、柱2、取付具4及
びワイヤロープ5については、第1実施形態と同じであ
るから説明を省略する。図4は第2実施形態の要部を示
す断面図であり、図5は図4のV-V 線に沿う矢視断面図
である。
【0023】これらの図において、第2実施形態の束材
3は、束構成用ロッド14を長手方向に複数本連結して
構成されており、束構成用ロッド14は、その一端部に
係合突起部14Aが形成され、その他端部に隣合う束構
成用ロッド14の係合突起部14Aに嵌合する係合穴部
14Bが形成されている。係合突起部14Aの先端に
は、係合穴部14Bに形成された雌ねじ部と螺合するね
じ部14Cが形成されており、隣合う束構成用ロッド1
4の回転止めのために止めねじ14Dが束構成用ロッド
14に取り付けられている。
【0024】束構成用ロッド14にはワイヤロープ5の
引張方向への移動を阻止するカム部材15と、このカム
部材15との間でワイヤロープ5を挟持する受け部材1
6とがそれぞれ取り付けられている。カム部材15は、
束構成用ロッド14において長手方向に延び、かつ、所
定幅に形成された孔部14Aに軸部材12を介して回動
自在に支持されており、ワイヤロープ5と対向する部分
に断面略円弧状のカム面15Aが形成され、このカム面
15Aと反対側には孔部14Aの側壁に当接する当接面
15Bが形成されている。
【0025】このカム面15Aはワイヤロープ5の滑り
止めをするために凹凸面とされている。軸部材12はカ
ム部材15に対して偏心した位置にあり、ワイヤロープ
5が矢印R(S)方向に移動しようとすると、カム部材
15が矢印Xで示す方向に回動してカム面15Aがワイ
ヤロープ5の外周面を押圧する。軸部材12は、その先
端部に束構成用ロッド14の雌ねじ部14Bと螺合する
ねじ部12Aが形成されており、束構成用ロッド14に
対して着脱自在とされている。そのため、カム部材15
は束材3に着脱自在に取り付けられる。
【0026】受け部材16は、孔部14Aにおいて係合
穴部14Bから挿通されたねじ部材17で抜け止めされ
ており、ねじ部材17に螺合され孔部14Aの側壁に沿
って摺動可能とされた略円柱状の取付部材18と、この
取付部材18にねじ19を介して基部が取り付けられた
ブロック20とを備えて構成されている。取付部材18
からねじ部材17を取り外すと、受け部材16は束材3
から取り外せる。このブロック20は、ワイヤロープ5
と対向する面にワイヤロープ5を滑らせるための平滑面
20Aが形成されている。
【0027】この構成の第2実施形態では、まず、束構
成用ロッド14の孔部14Aにワイヤロープ5を挿入し
た後、この孔部14Aにカム部材15及び受け部材16
を取り付け、この束構成用ロッド14を複数連結して束
材3を構成する。さらに、第1実施形態と同様に、柱
2、束材3に取付具4を介してガラス板1を取り付け
る。この状態でガラス板1に風圧がかかり、ワイヤロー
プ5の長手方向のうち一方向R(S)に引張力が生じる
と、ワイヤロープ5が束材3に対して長手方向に移動し
ようとするが、束材3を構成する束構成用ロッド14に
カム部材15及び受け部材16が取り付けられているた
め、カム部材15と受け部材16とでワイヤロープ7の
両側部を押圧挟持することにより、ワイヤロープ5の引
張方向の移動が規制される。
【0028】従って、第2実施形態では、第1実施形態
のと同様の作用効果を奏することができる他に、
カム部材15のワイヤロープ5と対向する面にはワイ
ヤロープ5の滑り止めをする凹凸面15Aが形成され、
その上、受け部材16のワイヤロープ5と対向する面に
はワイヤロープ5を滑らせるための平滑面20Aが形成
されているため、カム部材15の凹凸面15Aでワイヤ
ロープ5の滑りを確実に防止できるとともに、受け部材
16の平滑面20Aでワイヤロープ5を滑らせることに
より、ワイヤロープ5の束材3への装着作業を容易に行
える。さらに、束構成用ロッド14を複数連結して束
材3を構成したから、束構成用ロッド14を適宜連結す
ることにより、長さの相違する束材3を形成することが
できる。
【0029】次に、本発明の第3実施形態を図6及び図
7に基づいて説明する。第3実施形態は束材3とワイヤ
ロープ5との結合部9の構造が第1実施形態と相違する
ものであり、他の構成は第1実施形態と同じである。第
3実施形態では、外壁用ガラス板1、柱2、取付具4及
びワイヤロープ5については、第1実施形態と同じであ
るから説明を省略する。図6は第3実施形態の要部を示
す断面図であり、図7は図6のVII-VII 線に沿う矢視断
面図である。
【0030】これらの図において、第3実施形態の束材
3にはワイヤロープ5の引張方向への移動を阻止するカ
ム部材21と、このカム部材21との間でワイヤロープ
5を挟持する受け部材22とがそれぞれ取り付けられて
いる。カム部材21は、束3において長手方向に延び、
かつ、所定幅に形成された孔部3Bに軸部材12を介し
て回動自在に支持されており、ワイヤロープ5と対向す
る部分に断面略円弧状のカム面21Aが形成され、この
カム面21Aと反対側の直線部21Bは孔部3Bの側壁
と所定寸法離れている。
【0031】このカム面21Aはワイヤロープ5の滑り
止めをするために凹凸面とされている。軸部材12はカ
ム部材21に対して偏心した位置にあり、ワイヤロープ
5が矢印R(S)方向に移動しようとすると、カム部材
21が矢印Xで示す方向に回動してカム面21Aがワイ
ヤロープ5の外周面を押圧する。軸部材12は、その先
端部にねじ部12Aが形成されており、束材3に対して
着脱自在とされている。そのため、カム部材21は束材
3に着脱自在に取り付けられる。
【0032】受け部材22は、束材3の径方向に延びて
挿通されたねじ部材23で抜け止めされており、孔部3
Bの側壁に沿って摺動可能とされた略円柱状の取付部材
24と、この取付部材24にねじ25を介して基部が取
り付けられたブロック26とを備えて構成されている。
束材3からねじ部材23を取り外すと、受け部材22は
束材3から取り外せる。このブロック26は、ワイヤロ
ープ5と対向する面にワイヤロープ5を滑らせるための
平滑面26Aが形成されている。
【0033】この構成の第3実施形態では、まず、束材
3の孔部3Bにワイヤロープ5を挿入した後、この孔部
3Bにカム部材21及び受け部材22を取り付ける。こ
こで、カム部材21及び受け部材22を取り付た状態で
ワイヤロープ5の長さを調整するが、カム部材21が回
動しないようにするため、カム部材21の直線部21B
と孔部3Bの側壁との間に回り止め用ロッド27を挿入
する。さらに、第1及び第2実施形態と同様に、柱2、
束材3に取付具4を介してガラス板1を取り付ける。従
って、第3実施形態では、第2実施形態と同様の作用並
びに第2実施形態のの効果を奏することができ
る。
【0034】以上、本発明について好適な実施形態を挙
げて説明したが、本発明は、この実施形態に限られるも
のでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更が可
能である。たとえば、前記各実施形態では、柱2に設け
られた係止片6の2か所で2本のワイヤロープ5の端部
をそれぞれ係止するオープン型の支持構造であったが、
本発明では、隣合う柱2に1本の梁を架設し、この梁に
直交するように束材3を取り付け、この束材3を2本の
ワイヤロープ5で連結し、このワイヤロープ5の端部を
柱2に設けられた係止片6の1か所で係止するクローズ
型の支持構造であってもよい。
【0035】また、本発明では、構造躯体は梁、その他
の構造物であってもよく、さらに、面状建築部材は外壁
用ガラス板1に限定されるものではなく、例えば、コン
クリート、その他の材質から構成される外壁、その他の
面状建築部材であってもよい。また、テンション材はワ
イヤロープ5に限定されるものではなく、チェーン状の
ものであってもよい。さらに、外壁用ガラス板1の数、
束材3の数は前記各実施形態のものに限定されるもので
はない。特に、束材3は少なくとも1本あれば十分であ
る。また、カム部材10,15,21は回動可能に束材
3に取り付けられるなら、必ずしも、束材3から着脱自
在とされなくてもよい。さらに、受け部材11,16,
22は必ずしも設けることを要しない。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、隣合う構造躯体の間に
少なくとも1本の束材が配置され、この束材及び構造躯
体に面状建築部材が取り付けられるとともに、構造躯体
の間に束材を介してテンション材が連結され、テンショ
ン材の引張方向の移動を阻止するカム部材が束材に取り
付けられたから、面状建築部材から束材に力が加わった
際に、テンション材がその長手方向に引張されてても、
テンション材が束材から滑ることがなく、面状建築部材
を確実に支持できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体構成を示す分解斜
視図である。
【図2】第1実施形態の要部を示す断面図である。
【図3】図2中、III-III 線に沿う矢視断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態の要部を示す断面図であ
る。
【図5】図4中、V-V 線に沿う矢視断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態の要部を示す断面図であ
る。
【図7】図6中、VII-VII 線に沿う矢視断面図である。
【符号の説明】
1 面状建築部材であるガラス板 2 構造躯体である柱 3 束材 4 取付具 5 テンション材であるワイヤロープ 10, 15,21 カム部材 11, 16,22 受け部材 15A,21A 凹凸面 20A,26A 平滑面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣合う構造躯体の間に少なくとも1本の
    束材が配置され、これらの束材及び構造躯体に面状建築
    部材が取り付けられるとともに、前記構造躯体の間に前
    記束材を介してテンション材が連結され、前記面状建築
    部材から前記束材に力が加わった際にテンション材がそ
    の長手方向に引張される面状建築部材の支持構造であっ
    て、前記テンション材の引張方向への移動を阻止するカ
    ム部材が前記束材に取り付けられたことを特徴とする面
    状建築部材の支持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の面状建築部材の支持構
    造において、前記カム部材との間で前記テンション材を
    挟持する受け部材が前記束材に取り付けられ、この受け
    部材と前記カム部材の少なくとも一方は前記束材に着脱
    自在とされたことを特徴とする面状建築部材の支持構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の面状建築部材の支持構
    造において、前記カム部材の前記テンション材と対向す
    る面には前記テンション材の滑り止めをする凹凸面が形
    成され、前記受け部材の前記テンション材と対向する面
    には前記テンション材を滑らせるための平滑面が形成さ
    れていることを特徴とする面状建築部材の支持構造。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の面状建築部材の支持構
    造において、前記構造躯体は柱であり、前記面状建築部
    材はガラス板であり、前記テンション材はワイヤロープ
    であり、前記面状建築部材は前記柱及び束材に取付具を
    介して取り付けられていることを特徴とする面状建築部
    材の支持構造。
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