JPH1072035A - 装着部材付き容器 - Google Patents

装着部材付き容器

Info

Publication number
JPH1072035A
JPH1072035A JP22542096A JP22542096A JPH1072035A JP H1072035 A JPH1072035 A JP H1072035A JP 22542096 A JP22542096 A JP 22542096A JP 22542096 A JP22542096 A JP 22542096A JP H1072035 A JPH1072035 A JP H1072035A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
mounting member
container body
adhesive
shoulder cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP22542096A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Chiku
真己 知久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to JP22542096A priority Critical patent/JPH1072035A/ja
Publication of JPH1072035A publication Critical patent/JPH1072035A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D23/00Details of bottles or jars not otherwise provided for
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/40Details of walls

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は容器本体とキャップとを異なる材質に
より構成した装着部材付き容器に関し、容器本体を廃棄
する際に容易に装着部材を容器本体から取り外せる構成
することを課題とする。 【解決手段】容器本体12と、この容器本体12の材質
と異なる異種材質により形成された肩カバー13とを具
備する装着部材付き容器において、容器本体12と肩カ
バー13とを固定剤20により接着する。また、この固定
剤20を、接着剤21と、容器本体12の通常使用温度より高
い温度において発泡する発泡剤22とにより構成する。発
泡剤22が発泡することにより固定剤20の強度は低下し、
容易に容器本体12と肩カバー13とを分離することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は装着部材付き容器に
係り、特に容器本体と装着部材とが異なる材質により構
成された装着部材付き容器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、化粧品を内容物とする容器は、
その外観が顧客の購買意欲に大きく影響するため、容器
本体に肩カバーや袴部材等の装着部材を装着することに
より、デザインの向上を図り、また高級感を持たせるこ
とが行われている(以下、装着部材を具備する容器を装
着部材付き容器という)。
【0003】従来の装着部材付き容器の一例を図11に
示す。同図に示すように、装着部材付き容器1は、大略
すると容器本体2,装着部材となる肩カバー3,同じく
装着部材となる袴部材4,及びキャップ5等により構成
されている。容器本体2は化粧品等の内容物が充填され
るものであり、例えばガラスにより形成されている。こ
の容器本体2の上部にはキャップ5が取り付けられるキ
ャップ取付部6が形成されており、このキャップ取付部
6の上端には容器本体2から内容物を取り出すための開
口部(図示せず)が形成されている。
【0004】また、キャップ取付部6には雄ねじ部7が
形成されると共に、キャップ5の内周位置には雌ねじ部
(図示せず)が形成されている。よって、キャップ5は
キャップ取付部6にねじ嵌合により着脱可能に装着され
る。一方、肩カバー3は容器本体2の肩部に装着される
ものであり、容器本体2の材質と異なる樹脂或いは金属
により形成されている。また、袴部材4は容器本体2の
底部に装着されるものであり、肩カバー3と同様に容器
本体2の材質と異なる樹脂或いは金属により形成されて
いる。
【0005】従来では、肩カバー3及び袴部材4を容器
本体2に装着するのに接着剤8(図中、梨地で示す)を
用い、肩カバー3及び袴部材4を容器本体2に強固に固
定する方法が用いられていた。また、他の方法として
は、アンダーカット嵌合を用いて機械的に肩カバー3及
び袴部材4を容器本体2に固定する方法も用いられてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、資源のリサ
イクルの観点から、廃棄物は素材別に分別回収する機運
が高まっている。従って、図11に示した従来例に係る
装着部材付き容器1の場合には、ガラス製の容器本体2
と樹脂製の肩カバー3及び袴部材4とを分離し、分別し
て廃棄することが望ましい。
【0007】しかしながら、上記したように従来の装着
部材付き容器1は、肩カバー3及び袴部材4を容器本体
2に接着等により強固に固定した構成とされている。こ
のため、使用者が肩カバー3及び袴部材4を容器本体2
から容易に取り外すことができず、よって上記の廃棄物
の分別回収の要望に対応することができないという問題
点があった。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、廃棄時において容易に装着部材を容器本体から取
り外せることができるよう構成した装着部材付き容器を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、下記の手段を講じたことを特徴とするも
のである。請求項1記載の発明では、内容物が充填され
る容器本体と、前記容器本体の材質と異なる異種材質で
形成されており、前記容器本体に装着される装着部材と
を具備する装着部材付き容器において、前記容器本体と
前記装着部材とを前記容器本体の通常使用環境と異なる
接着解除環境下に置くことにより接着力が低減する固定
剤により接着したことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の装着部材付き容器において、前記固定剤は、
前記容器本体と前記装着部材とを接着する接着剤と、前
記接着剤内に含有されると共に、前記容器本体の通常使
用温度より高い温度において発泡する発泡剤とにより構
成されることを特徴とするものである。
【0011】また、請求項3記載の発明では、前記請求
項1記載の装着部材付き容器において、前記固定剤は、
前記容器本体と前記装着部材とを接着する接着剤と、前
記接着剤内に含有されており、前記容器本体の通常使用
温度より高い温度において溶解するカプセル容器内に前
記接着剤の接着力を低減させる剥離剤が充填されたマイ
クロカプセルとにより構成されることを特徴とするもの
である。
【0012】更に、請求項4記載の発明では、前記請求
項1記載の装着部材付き容器において、前記固定剤は、
前記容器本体の通常使用温度より高い温度において軟化
する接着剤により構成されることを特徴とするものであ
る。
【0013】上記の各手段は、次のように作用する。請
求項1記載の発明によれば、容器本体の通常使用環境と
異なる接着解除環境下に置くことにより接着力が低減す
る固定剤を用いて容器本体と装着部材とを接着したこと
により、この接着位置を前記した接着解除環境下に置く
ことにより接着剤の接着力は低減し、よって容器本体か
ら装着部材を取り外すことが可能となる。よって、異な
る材質により形成された装着部材と容器本体とを分別し
て廃棄することが可能となる。
【0014】また、請求項2記載の発明によれば、容器
本体と装着部材とを接着する接着剤と、この接着剤内に
含有され容器本体の通常使用温度より高い温度において
発泡する発泡剤とにより固定剤を構成したことにより、
この固定剤による容器本体と装着部材との固定部分を容
器本体の通常使用温度より高い温度に加熱すると、接着
剤内の発泡剤は発泡しその体積を増大させる。
【0015】このように、発泡剤が発泡しその体積が増
大すると、これにより接着剤内には大きな空隙部が多数
形成され、固定剤全体としての機械的強度は弱くなる。
このため、軽い操作力で固定剤を破壊することができ、
従って容易に容器本体から装着部材を取り外すことがで
きる。
【0016】また、請求項3記載の発明によれば、容器
本体と装着部材とを接着する接着剤と、容器本体の通常
使用温度より高い温度において溶解するカプセル容器内
に接着剤の接着力を低減させる剥離剤を充填した構造の
マイクロカプセルとにより固定剤を構成したことによ
り、この固定剤による容器本体と装着部材との固定部分
を容器本体の通常使用温度より高い温度に加熱すると、
カプセル容器は溶解し、このカプセル容器内に充填され
ている剥離剤が流れ出す。これにより、接着剤による容
器本体と装着部材との接着力は低減され、軽い操作力で
容器本体から装着部材を取り外すことが可能となる。
【0017】更に、請求項4記載の発明によれば、固定
剤を容器本体の通常使用温度より高い温度において軟化
する接着剤により構成したことにより、通常使用温度よ
り高い温度に加熱することにより、接着剤による容器本
体と装着部材との接着力は低減され、軽い操作力で容器
本体から装着部材を取り外すことが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1乃至図4は本発明の第1実
施例である装着部材付き容器10を説明するための図で
ある。図1及び図2は装着部材付き容器10の要部とな
る固定剤の配設位置を拡大して示す図であり、図3は肩
カバー13を取り外した状態を示す図であり、また図4
は装着部材付き容器10の全体構成を示す図である。
【0019】先ず、図4を用いて装着部材付き容器10
の全体構成について説明する。装着部材付き容器10
は、大略すると容器本体12,装着部材となる肩カバー
13,同じく装着部材となる袴部材14,及びキャップ
11等により構成されている。容器本体12は内容物と
して化粧品等が充填されるものであり、例えばガラスに
より形成されている。また、容器本体12の上端部に
は、キャップが取り付けられるキャップ取付部16が形
成されており、このキャップ取付部16の上端には容器
本体12から内容物を取り出すための開口部15が形成
されている。
【0020】また、キャップ取付部16にはねじ部17
が形成されると共に、キャップ11の内周位置にもねじ
部(図示せず)が形成されている。よって、キャップ1
1はキャップ取付部16にねじ嵌合により着脱可能に装
着される。更に、容器本体12は、その上部には後述す
る肩カバー13を装着するための第1の装着用段差部1
8が形成されると共に、下部には袴部材14を装着する
ための第2の装着用段差部19が形成されている。
【0021】一方、肩カバー13及び袴部材14は、容
器本体12の材質(ガラス)と異なる樹脂或いは金属に
より形成されている。前記したように、この肩カバー1
3及び袴部材14は、主としてデザインの向上を図ると
共に高級感を持たせるために配設されるものである。
【0022】また、肩カバー13及び袴部材14と容器
本体12とを同質材料としないのは、一般に化粧品等の
容器では高級感のひとつして重量感を持たせる必要があ
り、この場合容器本体12としてガラス製容器を用いる
ことが望ましく、かつ、肩カバー13及び袴部材14は
商品に合わせてデザイン及び色彩等にバリエイションを
持たせることが要求されており、よってこのニーズに対
応するためには肩カバー13及び袴部材14を樹脂或い
は金属製とすることが望ましいからである。
【0023】ここで、肩カバー13及び袴部材14を容
器本体12に装着する構造について説明する。前記した
ように、肩カバー13は第1の装着用段差部18に装着
されると共に、袴部材14は第2の装着用段差部19に
装着される。また、本実施例では、肩カバー13を第1
の装着用段差部18へ固定する固定手段として、また袴
部材14を第2の装着用段差部19に固定する固定手段
として、固定剤20を用いている。
【0024】ここで、図4において矢印Aで示す部分を
図1及び図2に拡大して示し、固定剤20について説明
する。固定剤20は、大略すると接着剤21(図1及び
図2において梨地で示す部分)と発泡剤22とにより構
成されている。接着剤21は、例えば低分子オレフィン
系接着剤,ゴム系接着剤等が用いられており、固化した
後もある程度の可撓性を有するものが選定されている。
【0025】また、発泡剤22は、容器本体12の通常
使用環境と異なる接着解除環境下に置かれることにより
発泡する特性を有したものが選定されている。具体的に
は、本実施例で用いている発泡剤22は、使用者が通常
装着部材付き容器10を使用する環境温度(例えば−1
0℃〜40℃)よりも高い温度(例えば、60℃〜15
0℃)において発泡する材料が選定されている。ここ
で、発泡とは、発泡剤22が熱により分解されてガスを
発生させることをいう。
【0026】上記のように60℃〜150℃において熱
分解されてガスを発生する分解型発泡剤と称されている
物質としては、その化学構造から無機系と有機系に大別
される。この内、無機系発泡剤の代表例としては重炭酸
ナトリウム(NaHCO3 )がある。この重炭酸ナトリ
ウムは、60℃〜150℃において分解し、炭酸ガスと
水を発生する。また、他の無機系発泡剤の代表例として
はアジド化合物(例えば、CaN6,BaN6 等)があ
る。このアジド化合物の場合には、110℃〜120℃
で分解して窒素ガスを発生する。
【0027】一方、有機系発泡剤の代表例としてはアゾ
ビスイソブチロニトリル(AZDN)がある。このAZ
DNは、115℃で分解して窒素ガスを発生する。ま
た、他の有機系発泡剤としては110℃で分解し窒素ガ
スを発生するP−トルエンスルホニルヒドラジド(TS
H)、103℃で分解するジアゾアミンベンゼン(DA
B),105℃で分解するN,N’−ジメチルN,N’
−ジニトロテレフタルアミジ(DMDNTA)、95℃
で分解するベンゼンスルホニルヒドラジド(BSH)等
がある。
【0028】続いて、上記構成とされた装着部材付き容
器10の容器本体12に対する肩カバー13及び袴部材
14の装着脱処理について説明する。尚、肩カバー13
を容器本体12に装着脱する処理、及び袴部材14を容
器本体12に装着脱する処理は同一処理であるため、以
下の説明では肩カバー13を容器本体12に装着脱する
処理についてのみ説明し、袴部材14を容器本体12に
装着脱する処理についての説明は省略する。
【0029】先ず、肩カバー13を容器本体12に装着
する処理について説明する。肩カバー13を容器本体1
2に装着するには、通常使用環境温度下において固定剤
20を肩カバー13の内壁部或いは第1の装着用段差部
18に塗布する。続いて、肩カバー13を第1の装着用
段差部18に係合させて接着剤21を固化させる。
【0030】これにより、固定剤20に含有される接着
剤21により肩カバー13は装着用段差部18に接着さ
れ、よって肩カバー13は容器本体12に固定される。
この際、肩カバー13を容器本体12に固定する処理
は、前記のように通常使用環境温度下において実施され
るため、固定剤20に含まれる発泡剤22が発泡するよ
うなことはない。
【0031】このように、肩カバー13の容器本体12
への装着処理は、従来と同様の方法を用いて行なうこと
ができる。よって、簡単にかつ従来より用いている組み
立て設備をそのまま用いて肩カバー13の容器本体12
への装着処理を行なうことができる。図1は、固定剤2
0により肩カバー13が容器本体12へ固定された状態
を示している。
【0032】このように、固定剤20により肩カバー1
3が容器本体12へ固定された状態では、接着剤21の
作用により肩カバー13は強固に容器本体12に固定さ
れる。よって、使用者が装着部材付き容器10を通常使
用環境下(即ち、発泡剤22が熱分解する温度以下の環
境)において使用する限り、肩カバー13が容器本体1
2から離脱するようなことはなく、装着部材付き容器1
0の信頼性を向上させることができる。
【0033】次に、肩カバー13を容器本体12から取
り外す処理について説明する。肩カバー13を容器本体
12から取り外すには、図2に示されるように、固定剤
20を装着部材付き容器10を通常使用する環境温度よ
りも高い温度(例えば、60℃〜150℃)に加熱す
る。この加熱処理は、例えば使用者が熱湯内に装着部材
付き容器10の固定剤20が配設された部位を浸漬させ
てもよく、またドライヤー等を利用して加熱処理を行な
ってもよい。
【0034】この加熱処理を行なうことにより、固定剤
20に含有されている発泡剤22は熱分解するとにより
ガスを発生する。このように発泡剤22が発泡すると、
図6に示されるように、接着剤21の内部において発泡
剤22はその体積を増大させる。この時、発泡剤22は
ガス化しているため、接着剤21の内部には大きな空隙
部が多数形成された状態となる。
【0035】このように内部に多数の空隙が形成される
ことにより、固定剤20全体としての機械的強度は弱く
なり、よって軽い操作力で固定剤20を破壊することが
できる。具体的には、図3に示されるように、肩カバー
13を把持する共に、これを上方に引っ張ったり、また
回転させることにより容易に固定剤20は破壊され、同
図に示されるように肩カバー13を容器本体12から容
易に取り外すことができる。これにより、異なる材質に
より形成された肩カバー13(袴部材14)と容器本体
12とを、分別して廃棄することが可能となる。
【0036】続いて、本発明の第2実施例について説明
する。図5乃至図8は、本発明の第2実施例である装着
部材付き容器の要部を拡大して示す図である。尚、図5
乃至図8にいおて、図1乃至図4を用いて説明した第1
実施例に係る装着部材付き容器10の構成と同一構成に
ついては、同一符号を附してその説明を省略する。
【0037】前記した第1実施例に係る装着部材付き容
器10では、固定剤20として接着剤21内に発泡剤2
2を含有したものを用いた。これに対し、本実施例に係
る装着部材付き容器は、固着剤20Aとして接着剤21
内にマイクロカプセル25を含有させたことを特徴とす
るものである。
【0038】図8はマイクロカプセル25を拡大して示
している。同図に示されるように、マイクロカプセル2
5は、カプセル容器26と剥離剤27とにより構成され
ている。カプセル容器26は、容器本体12の通常使用
温度より高い温度(例えば、60℃〜150℃)におい
て溶解する材料(例えば、パラフィン系炭化水素)によ
り形成されている。
【0039】また、このカプセル容器26の内部には、
接着剤21の接着力を低減させる剥離剤27(例えば、
シリコン系オイル)が充填された構成とされている。上
記構成とされたマイクロカプセル25は、図5に示され
るように、接着剤21の内部に散在するよう含有されて
いる。
【0040】続いて、上記構成とされた装着部材付き容
器の容器本体12に対する肩カバー13及び袴部材14
の装着脱処理について説明する。尚、以下の説明におい
ても、肩カバー13を容器本体12に装着脱する処理に
ついてのみ説明し、袴部材14を容器本体12に装着脱
する処理についての説明は省略するものとする。
【0041】肩カバー13を容器本体12に装着する処
理は、前記した第1実施例と同様である。即ち、通常使
用環境温度下において固定剤20Aを肩カバー13の内
壁部或いは第1の装着用段差部18に塗布し、続いて肩
カバー13を第1の装着用段差部18に係合させて接着
剤21を固化させる。
【0042】これにより、図5に示されるように、肩カ
バー13は装着用段差部18に接着され、よって肩カバ
ー13は容器本体12に固定される。この際、肩カバー
13を容器本体12に固定する処理は、通常使用環境温
度下において実施されるため、マイクロカプセル25を
構成するカプセル容器26は溶解することはなく、従っ
て剥離剤27もマイクロカプセル25内に保持された状
態を維持している。
【0043】次に、肩カバー13を容器本体12から取
り外す処理について説明する。肩カバー13を容器本体
12から取り外すには、図6に示されるように、固定剤
20Aを装着部材付き容器を通常使用する環境温度より
も高い温度(例えば、60℃〜150℃)に加熱する。
【0044】この加熱処理を行なうことにより、マイク
ロカプセル25を構成するカプセル容器26は溶解し、
従ってカプセル容器26に充填されている剥離剤27は
流出し出す。この際、接着剤21の内部に位置するマイ
クロカプセル25においては、カプセル容器26が溶解
してもさほど影響はない。
【0045】しかるに、容器本体12と接着剤21との
界面、及び肩カバー13と接着剤21との界面に位置す
るマイクロカプセル25のカプセル容器26が溶解する
と、図6に示されるように、流出した剥離剤27は容器
本体12と接着剤21との接着面(即ち、界面)及び肩
カバー13と接着剤21との接着面に介在することとな
る。
【0046】従って、容器本体12と接着剤21との接
着力、及び肩カバー13と接着剤21との接着力は剥離
剤27の作用により急激に減少する。よって、図7に示
されるように、軽い操作力Fで容器本体12と接着剤2
1、或いは肩カバー13と接着剤21とを剥離させるこ
とができ、これにより異なる材質により形成された肩カ
バー13(袴部材14)と容器本体12とを、分別して
廃棄することが可能となる。
【0047】続いて、本発明の第3実施例について説明
する。図9乃至図10は、本発明の第3実施例である装
着部材付き容器の要部を拡大して示す図である。尚、図
9乃至図10にいおて、図1乃至図4を用いて説明した
第1実施例に係る装着部材付き容器10の構成と同一構
成については、同一符号を附してその説明を省略する。
【0048】本実施例に係る装着部材付き容器は、固着
剤20Bとして容器本体の通常使用温度より高い温度
(例えば、60℃〜150℃)において軟化する接着剤
21Bを用いたことを特徴とするものである。この接着
剤21Bとしては、例えば低分子オレフィン系接着剤を
用いることが考えられる。
【0049】続いて、上記構成とされた装着部材付き容
器の容器本体12に対する肩カバー13及び袴部材14
の装着脱処理について説明する。尚、以下の説明におい
ても、肩カバー13を容器本体12に装着脱する処理に
ついてのみ説明し、袴部材14を容器本体12に装着脱
する処理についての説明は省略するものとする。
【0050】肩カバー13を容器本体12に装着するに
は、前記した第1及び第2実施例と同様の処理により行
なう。これにより、図9に示されるように、肩カバー1
3は装着用段差部18に接着され、よって肩カバー13
は容器本体12に固定される。この際、肩カバー13を
容器本体12に固定する処理は、通常使用環境温度下に
おいて実施されるため、接着剤21Bは軟化することは
ない。
【0051】次に、肩カバー13を容器本体12から取
り外す処理について説明する。肩カバー13を容器本体
12から取り外すには、図10に示されるように、固定
剤20B(接着剤21B)を装着部材付き容器を通常使
用する環境温度よりも高い温度(例えば、60℃〜15
0℃)に加熱する。
【0052】この加熱処理を行なうことにより、固定剤
20B(接着剤21B)は軟化し、従って容器本体12
と接着剤21Bとの接着力、及び肩カバー13と接着剤
21Bとの接着力は急激に減少する。よって、同図に示
されるように、軽い操作力Fで固定剤20B(接着剤2
1B)は剪断された状態となり、これにより異なる材質
により形成された肩カバー13(袴部材14)と容器本
体12とを、分別して廃棄することが可能となる。
【0053】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1記載の発
明によれば、装着部材が接着された容器本体を接着解除
環境下に置くことにより接着剤の接着力は低減し、よっ
て容器本体から装着部材を取り外すことが可能となるた
め、異なる材質により形成された装着部材と容器本体と
を分別して廃棄することが可能となる。
【0054】また、請求項2記載の発明によれば、固着
剤による容器本体と装着部材との固着部分を容器本体の
通常使用温度より高い温度に加熱すると、発泡剤は発泡
し接着剤内には大きな空隙部が多数形成される。このた
め、固定剤全体としての機械的強度は弱くなり、軽い操
作力で固定剤を破壊することができるため、容易に容器
本体から装着部材を取り外すことができる。
【0055】また、請求項3記載の発明によれば、固着
剤による容器本体と装着部材との固着部分を容器本体の
通常使用温度より高い温度に加熱すると、カプセル容器
は溶解して剥離剤は外部に流れ出す。よって、接着剤に
よる容器本体と装着部材との接着力は低減され、軽い操
作力で容器本体から装着部材を取り外すことが可能とな
る。
【0056】更に、請求項4記載の発明によれば、通常
使用温度より高い温度に加熱することにより、接着剤に
よる容器本体と装着部材との接着力は低減され、軽い操
作力で容器本体から装着部材を取り外すことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である装着部材付き容器の
固着剤の配設位置を拡大して示す図である。
【図2】本発明の第1実施例である装着部材付き容器に
おいて、固着剤を加熱した状態を示す図である。
【図3】本発明の第1実施例である装着部材付き容器に
おいて、肩カバーを取り外した状態を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例である装着部材付き容器の
全体構成を示す図である。
【図5】本発明の第2実施例である装着部材付き容器の
固着剤の配設位置を拡大して示す図である。
【図6】本発明の第2実施例である装着部材付き容器に
おいて、固着剤を加熱した状態を示す図である。
【図7】本発明の第2実施例である装着部材付き容器に
おいて、肩カバーを取り外した状態を示す図である。
【図8】マイクロカプセルを拡大して示す図である。
【図9】本発明の第3実施例である装着部材付き容器の
固着剤の配設位置を拡大して示す図である。
【図10】本発明の第3実施例である装着部材付き容器
において、加熱して肩カバーを取り外した状態を示す図
である。
【図11】従来の装着部材付き容器の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 装着部材付き容器 12 容器本体 13 肩カバー 14 袴部材 18 第1の装着用段差部 19 第2の装着用段差部 20,20A 固定剤 21,21A 接着剤 22 発泡剤 25 マイクロカプセル 26 カプセル容器 27 剥離剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容物が充填される容器本体と、 前記容器本体の材質と異なる異種材質により形成されて
    おり、前記容器本体に装着される装着部材とを具備する
    装着部材付き容器において、 前記容器本体と前記装着部材とを前記容器本体の通常使
    用環境と異なる接着解除環境下に置くことにより接着力
    が低減する固定剤により接着したことを特徴とする装着
    部材付き容器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装着部材付き容器におい
    て、 前記固定剤は、 前記容器本体と前記装着部材とを接着する接着剤と、 前記接着剤内に含有されると共に、前記容器本体の通常
    使用温度より高い温度において発泡する発泡剤とにより
    構成されることを特徴とする装着部材付き容器。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の装着部材付き容器におい
    て、 前記固定剤は、 前記容器本体と前記装着部材とを接着する接着剤と、 前記接着剤内に含有されており、前記容器本体の通常使
    用温度より高い温度において溶解するカプセル容器内に
    前記接着剤の接着力を低減させる剥離剤が充填されたマ
    イクロカプセルとにより構成されることを特徴とする装
    着部材付き容器。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の装着部材付き容器におい
    て、 前記固定剤は、前記容器本体の通常使用温度より高い温
    度において軟化する接着剤により構成されることを特徴
    とする装着部材付き容器。
JP22542096A 1996-08-27 1996-08-27 装着部材付き容器 Withdrawn JPH1072035A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22542096A JPH1072035A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 装着部材付き容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22542096A JPH1072035A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 装着部材付き容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1072035A true JPH1072035A (ja) 1998-03-17

Family

ID=16829098

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22542096A Withdrawn JPH1072035A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 装着部材付き容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1072035A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003501544A (ja) * 1999-06-02 2003-01-14 ベイン,ピーター・スチュワート 熱膨張性のマイクロカプセルを含んでなる接着用の組成物
JP2007262131A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Fujitsu Ltd 粘着シート及び粘着剤
JP2008138108A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Fujitsu Ltd 粘着剤及び粘着シート、並びに粘着剤の剥離方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003501544A (ja) * 1999-06-02 2003-01-14 ベイン,ピーター・スチュワート 熱膨張性のマイクロカプセルを含んでなる接着用の組成物
JP2007262131A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Fujitsu Ltd 粘着シート及び粘着剤
JP2008138108A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Fujitsu Ltd 粘着剤及び粘着シート、並びに粘着剤の剥離方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
PT79566B (en) Improvements in labels for containers
WO1994005181A1 (en) Replaceable stick deodorant package
JPH1072035A (ja) 装着部材付き容器
US20080264563A1 (en) Apparatus and Method to Enable Easy Removal of One Substrate from Another for Enhanced Reworkability and Recyclability
JP2000319600A (ja) 再分離が容易な接着方法
JP2001055201A (ja) 容器の製造方法、再使用方法、及び再使用可能な容器
JPH11244038A (ja) 粉末化粧料用容器
EP1599342A4 (en) METHOD AND DEVICE FOR RECYCLING INK FROM INK CARTRIDGES
US11896108B2 (en) Modular and refillable container device
CA2239316A1 (en) Method of labeling containers to facilitate de-labeling
JP2536727Y2 (ja) コンパクト容器
JPH0772692A (ja) 電子機器
JP2008012081A (ja) コンパクト容器
JPH1024935A (ja) 装着部材付き容器
JPH06175356A (ja) ペリクル剥離装置
JP2005013410A (ja) キッチンカウンター及びキッチンカウンターの回収方法
JPH11244036A (ja) コンパクト
JP3662979B2 (ja) 熱収縮性筒状体
JP2000214782A (ja) 粘着ラベル及び粘着ラベルの除去方法
JPH04202328A (ja) 粘着剤表面の非粘着化方法
JP2002159333A (ja) 化粧料容器
JP2000189240A (ja) コンパクト容器の鏡付き蓋体
JP2003218548A (ja) リサイクル対応機器
RU69803U1 (ru) Самоклеящаяся этикетка
JP3026036B2 (ja) 現像剤収納容器及び現像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031104