JPH1071319A - 固体高分子電解モジュールを用いた湿度調整装置および乾燥装置 - Google Patents

固体高分子電解モジュールを用いた湿度調整装置および乾燥装置

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JPH1071319A
JPH1071319A JP8282533A JP28253396A JPH1071319A JP H1071319 A JPH1071319 A JP H1071319A JP 8282533 A JP8282533 A JP 8282533A JP 28253396 A JP28253396 A JP 28253396A JP H1071319 A JPH1071319 A JP H1071319A
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JP
Japan
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space
air
solid polymer
housing
intake pipe
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JP8282533A
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Inventor
Tetsuo Moriguchi
哲雄 森口
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体高分子電解質膜の電解効果によって管理
空間の調湿を行う場合に水蒸気を冷却凝縮して水の形で
系外に除去し、空気の気体成分比を変化させずに除湿す
る湿度調整装置を得る。 【解決手段】 固体高分子電解モジュール50が第1お
よび第2の空間41,42に分割するようにハウジング
40内に配設されている。第2の空間42側のハウジン
グ40の外壁面に放熱フィン61が設けられている。管
理空間52は、第1の吸気配管53および第2の排気配
管54を介してそれぞれ第1の空間41の出入口に連結
されている。また、第1の吸気配管53および第2の排
気配管54から分岐された第2の吸気配管57および第
2の排気配管58がそれぞれ第2の空間42の出入口に
連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はイオン導電性の固
体高分子電解質膜の電解作用によって管理空間内の湿度
および特定の空気成分を所定の範囲に制御する固体高分
子電解モジュールを用いた湿度調整装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図13は、例えば特開昭61−2167
14号公報に記載された従来の固体高分子電解モジュー
ルを用いた除湿システムを示す構成図である。図13に
おいて、水素イオン導電性の固体高分子電解質膜からな
る陽イオン交換膜1の各面にそれぞれ陰極2をホットプ
レス法によって接合し、陽極3を無電解鍍金法によって
接合することにより、固体高分子電解モジュール(電気
化学セル)を構成している。なお、水素イオン導電性の
固体高分子電解質膜としては、例えばパーフルオロカー
ボンスルフォン酸樹脂からなるナフィオン(Nafio
n)−117(DuPont社登録商標)が用いられて
いる。陰極2の背面には、陰極集電体4を配置し、陽極
3の背面には陽極集電体5を配置している。さらに陰極
集電体4の背面には陰極端子板6を配設し、陽極集電体
5の背面には陽極端子板6を配設している。そして各構
成要素1〜7は枠体8によって固定している。
【0003】ポンプ9で除湿の対象となる空気を陰極集
電体4の間隙部に形成された陰極室10および陽極集電
体5の間隙部に形成された陽極室11に供給することに
よって、両室10,11に供給された空気中の水蒸気が
陽イオン交換膜1に吸収される。この状態で、両端子板
6.7間に直流電圧を印加すると、陰極2で酸素の電解
還元反応が起こり、陽極3で酸素の発生反応が起こると
共に陰極2の背面から水が漏出してくる。漏出した水は
水溜め12に貯留され、陰極2で脱酸素された余剰ガス
が排出口13から空気中に放出される。また、陽極3か
ら発生する酸素は余剰空気と共に排出口14から空気中
に放出される。
【0004】次に、陽イオン交換膜1と両極2,3とを
接合した電気化学セルの動作原理について説明する。図
13において、両極2,3間に直流電源(図示せず)か
ら電圧を印加すると、陽極3では水が分解されて式
(1)の反応により陽極室11内の湿度が低下する。 2H2O→O2+4H++4e- (1) このとき、陽極3に発生した水素イオン(H+) は陽イ
オン交換膜1を通って陰極2に達する。また電子(e-)
は直流電源(図示せず)の回路を通って陰極2に達す
る。そして陰極2では式(2)により酸素を消費して水
を発生する。 O2+4H++4e-→2H2O (2) さらに水素イオン(H+) と共に平均3分子程度の水が
陽極3から陰極2へ移動する。従って陰極2では式
(2)の反応により陽極室11内の水蒸気から水を生成
すると共に、陽極3から陰極2へ水が電気泳動によって
移動するので、陽極室11内の湿度が低下する。
【0005】図14は、例えば特開昭61−27712
6号公報に記載された従来の固体高分子電解モジュール
を用いた水分除去器を示す構成図である。この水分除去
器は、容器15の壁面の一部に開口部を形成し、陽イオ
ン交換膜1の両面に陰極2および陽極3が形成された固
体高分子電解モジュールを該開口部に取り付けて構成さ
れている。そして、容器15が固体高分子電解モジュー
ルで密閉されて管理空間52を形成している。
【0006】このように構成された水分除去器では、固
体高分子電解モジュールに直流電源51から直流電圧が
印加される。そして、陽極3では管理空間52内の水が
分解されて上式(1)の反応により管理空間52内の湿
度が低下する。このとき、陽極3に発生した水素イオン
(H+) は陽イオン交換膜1を通って陰極2に達する。
また電子(e-) は直流電源51の回路を通って陰極2に
達する。そして陰極2では上式(2)により酸素を消費
して水を発生する。さらに水素イオン(H+) と共に平
均3分子程度の水が陽極3から陰極2へ移動する。従っ
て陰極2では上式(2)の反応により陽極室11内の水
蒸気から水を生成すると共に、陽極3から陰極2へ水が
電気泳動によって移動するので、管理空間52内の水分
が除去される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】固体高分子電解モジュ
ールの電解反応面で生成される電解反応物は酸素および
水蒸気であり、それぞれは気体状で生成される。特に、
陰極2で生成される水蒸気はそのままの形で大気に放出
する場合は問題ないが、水(液体)の形で系外に除去し
ようとする場合には水蒸気を含む空気を冷却して、水
(液体)に凝縮して空気から分離除去する必要がある。
しかしながら、図13に示される従来の固体高分子電解
モジュールを用いた除湿システムは以上のように構成さ
れているので、凝縮潜熱を除去する機能がなく、陰極2
で生成された水蒸気は凝縮されずにそのままの形で大気
に放出される。従って、水蒸気を水(液体)の形で系外
に除去する使用に適用しようとすると、さらに機能を付
加しなければならないという課題があった。また、陰極
2で陽イオン交換膜1を伝導してきた水素イオンが酸素
と結合せず、水素ガスの形で生成される割合が幾分か存
在してしまう。しかしながら、従来の固体高分子電解モ
ジュールを用いた除湿システムは、管理空間に返流する
前に水素ガスを完全に除去する機能を有していないの
で、管理空間が密閉系の場合には、発生した水素ガスが
蓄積されて許容濃度を超えると爆発等の事故を引き起こ
してしまうという課題もあった。
【0008】また、図14に示される従来の固体高分子
電解モジュールを用いた水分除去器は以上のように構成
されているので、密閉された管理空間52内の水分を除
去できるが、該管理空間52内の空気成分比が変化して
しまう、つまり、管理空間52内の空気が酸素成分が富
化されてしまう。そこで、この水分除去器を電気機器制
御盤内の調湿に適用されると、該電気機器制御盤(管理
空間52)内が酸素富化の環境となってしまい、電気火
花で引火して爆発の恐れがあるという課題があった。
【0009】この発明では、管理空間内の空気を強制的
に固体高分子電解モジュールの陽極側に流すとともに、
その一部を陰極側に分流し、固体高分子電解モジュール
の電解反応面と接触させた後、各々を合流させて、ある
いは別々に管理空間の所定場所に返流するようにし、管
理空間の湿度あるいは空気成分を制御できるようにした
固体高分子電解モジュールを用いた湿度調整装置を提供
するものである。また、陰極側で消費されなかった水素
ガスを管理空間に返流する前に速やかに除去して、管理
空間内の水素ガスの蓄積を防止し、爆発等の事故を未然
に阻止する安全性に優れた固体高分子電解モジュールを
用いた湿度調整装置を提供するものである。さらに、外
気を取り込み、この取り込まれた外気と管理空間内の空
気とを強制的に固体高分子電解モジュールの陽極側に流
すとともに、その一部を陰極側に分流し、固体高分子電
解モジュールの電解反応面と接触させた後、陽極側の電
解反応面と接触させた空気を管理空間内に返流し、陰極
側の電解反応面と接触させた空気を系外に排気させて、
管理空間の湿度を制御できるようにした固体高分子電解
モジュールを用いた湿度調整装置を提供するものであ
る。さらには、このような湿度調整装置を用いて、低温
で被乾燥体を乾燥できるようにした固体高分子電解モジ
ュールを用いた乾燥装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この第1の発明に係る固
体高分子電解モジュールを用いた湿度調整装置は、ハウ
ジングと、イオン導電性の固体高分子電解質膜の両面に
多孔質電極が設けられてなり、ハウジング内を第1およ
び第2の空間に分割するように配設された固体高分子電
解モジュールと、管理空間とハウジングの一側との間に
配設されて該管理空間内の空気を第1の空間内に導入す
る第1の吸気配管と、第1の吸気配管とハウジングの一
側との間に配設されて管理空間内の空気を該第1の吸気
配管から分岐して第2の空間内に導入する第2の吸気配
管と、ハウジングの他側と管理空間との間に配設されて
第1の空間内を流通した空気を該管理空気内に返流する
第1の排気配管と、ハウジングの他側と管理空間との間
に配設されて第2の空間内を流通した空気を該管理空間
内に返流する第2の排気配管と、第2の空間内の空気中
に含まれる水蒸気を凝縮液化する凝縮手段と、管理空間
内の空気を第1の吸気配管を介して第1の空間側に送風
する送風手段と、第1の空間側が陽極となるように固体
高分子電解モジュールに直流電圧を印加する直流電源と
を備えたものである。
【0011】この第2の発明に係る固体高分子電解モジ
ュールを用いた湿度調整装置は、上記第1の発明におい
て、第2の排気配管が、第1の排気配管に連結されて、
第1および第2の空間内を流通した空気が合流した後、
管理空間に返流されるようにしたものである。
【0012】この第3の発明に係る固体高分子電解モジ
ュールを用いた湿度調整装置は、上記第2の発明におい
て、第2の排気配管が連結される部位の第1の排気配管
の壁面に複数の細孔が穿設され、該細孔を介して第1お
よび第2の排気配管が連通されているものである。
【0013】この第4の発明に係る固体高分子電解モジ
ュールを用いた湿度調整装置は、上記第1の発明におい
て、第1および第2の排気配管が、それぞれ管理空間の
異なる区域に連結されて、第1および第2の空間内を流
通した空気が独立して該管理空間の異なる区域に返流さ
れるようにしたものである。
【0014】この第5の発明に係る固体高分子電解モジ
ュールを用いた湿度調整装置は、上記第1乃至第4の発
明のいずれかの発明において、凝縮手段が、固体高分子
電解モジュールの陰極側電解反応面に相対するハウジン
グの外壁面に放熱フィンを形成して構成されているもの
である。
【0015】この第6の発明に係る固体高分子電解モジ
ュールを用いた湿度調整装置は、上記第5の発明におい
て、放熱フィンが形成されたハウジングの内壁面が固体
高分子電解モジュールの陰極側電解反応面に熱的に接続
されているものである。
【0016】この第7の発明に係る固体高分子電解モジ
ュールを用いた湿度調整装置は、上記第1乃至第6の発
明のいずれかの発明において、第2の空間が水封機構を
介して外部に連結されて、該第2の空間内の空気は該水
封機構により外部と遮断され、該第2の空間内で凝縮さ
れた凝縮水は該水封機構を介して外部に排出されるよう
にしたものである。
【0017】この第8の発明に係る固体高分子電解モジ
ュールを用いた湿度調整装置は、上記第1乃至第7の発
明のいずれかの発明において、凝縮手段により凝縮され
た凝縮水を固体高分子電解モジュールの陰極側電解反応
面に滴下させる凝縮水滴下手段を備えているものであ
る。
【0018】この第9の発明に係る固体高分子電解モジ
ュールを用いた湿度調整装置は、上記第1乃至第8の発
明のいずれかの発明において、第2の排気配管の経路中
に白金系金属触媒層を配設したものである。
【0019】この第10の発明に係る固体高分子電解モ
ジュールを用いた湿度調整装置は、ハウジングと、イオ
ン導電性の固体高分子電解質膜の両面に多孔質電極が設
けられてなり、ハウジング内を第1および第2の空間に
分割するように配設された固体高分子電解モジュール
と、管理空間とハウジングの一側との間に配設されて該
管理空間内の空気を第1の空間内に導入する第1の吸気
配管と、第1の吸気配管の経路中に配設されて管理空間
内の空気を該第1の吸気配管を介して第1の空間側に送
風する送風手段と、送風手段の吸気側に接続されて外気
を取り入れる外気吸気配管と、第1の吸気配管の送風手
段の吐出側とハウジングの一側との間に配設されて管理
空間内の空気および外気吸気配管から取り入れられる外
気を該第1の吸気配管から分岐して第2の空間内に導入
する第2の吸気配管と、ハウジングの他側と管理空間と
の間に配設されて第1の空間内を流通した空気を該管理
空間内に返流する第1の排気配管と、ハウジングの他側
に接続されて第2の空間内を流通した空気を系外に排気
する排気配管と、第1の空間側が陽極となるように固体
高分子電解モジュールに直流電圧を印加する直流電源と
を備えたものである。
【0020】この第11の発明に係る固体高分子電解モ
ジュールを用いた湿度調整装置は、上記第1または第1
0の発明において、第1の吸気配管の送風手段の吸気側
と第1の排気配管とをバイパス配管で連通し、管理空間
内に返流される空気の一部を該バイパス配管を介して第
1の空間に還流させるようにしたものである。
【0021】この第12の発明に係る固体高分子電解モ
ジュールを用いた湿度調整装置は、上記第1乃至第11
の発明のいずれかの発明において、第2の空間を流通す
る空気流量が第1の空間を流通する空気流量に対して1
〜10%に制御されているものである。
【0022】この第13の発明に係る固体高分子電解モ
ジュールを用いた乾燥装置は、被乾燥体を収容する乾燥
箱と、乾燥箱に設けられて被乾燥体の出し入れを行う取
込/取出機構と、ハウジングと、イオン導電性の固体高
分子電解質膜の両面に多孔質電極が設けられてなり、ハ
ウジング内を第1および第2の空間に分割するように配
設された固体高分子電解モジュールと、乾燥箱とハウジ
ングの一側との間に配設されて該乾燥箱内の空気を第1
の空間内に導入する第1の吸気配管と、第1の吸気配管
とハウジングの一側との間に配設されて乾燥箱内の空気
を該第1の吸気配管から分岐して第2の空間内に導入す
る第2の吸気配管と、ハウジングの他側と乾燥箱との間
に配設されて第1の空間内を流通した空気を該乾燥箱内
に返流する第1の排気配管と、ハウジングの他側と乾燥
箱との間に配設されて第2の空間内を流通した空気を該
乾燥箱内に返流する第2の排気配管と、第2の空間内の
空気中に含まれる水蒸気を凝縮液化する凝縮手段と、乾
燥箱内の空気を第1の吸気配管を介して第1の空間側に
送風する送風手段と、第1の空間側が陽極となるように
固体高分子電解モジュールに直流電圧を印加する直流電
源とを備えたものである。
【0023】この第14の発明に係る固体高分子電解モ
ジュールを用いた乾燥装置は、被乾燥体を収容する乾燥
箱と、乾燥箱に設けられて被乾燥体の出し入れを行う取
込/取出機構と、ハウジングと、イオン導電性の固体高
分子電解質膜の両面に多孔質電極が設けられてなり、ハ
ウジング内を第1および第2の空間に分割するように配
設された固体高分子電解モジュールと、乾燥箱とハウジ
ングの一側との間に配設されて該乾燥箱内の空気を第1
の空間内に導入する第1の吸気配管と、第1の吸気配管
の経路中に配設されて乾燥箱内の空気を該第1の吸気配
管を介して第1の空間側に送風する送風手段と、送風手
段の吸気側に接続されて外気を取り入れる外気吸気配管
と、第1の吸気配管の送風手段の吐出側とハウジングの
一側との間に配設されて乾燥箱内の空気および外気吸気
配管から取り入れられる外気を該第1の吸気配管から分
岐して第2の空間内に導入する第2の吸気配管と、ハウ
ジングの他側と乾燥箱との間に配設されて第1の空間内
を流通した空気を該乾燥箱内に返流する第1の排気配管
と、ハウジングの他側に接続されて第2の空間内を流通
した空気を系外に排気する排気配管と、第1の空間側が
陽極となるように固体高分子電解モジュールに直流電圧
を印加する直流電源とを備えたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1および図2はそれぞれこの発明の実
施の形態1に係る湿度調整装置を示す一部破断側面図お
よび一部破断斜視図、図3はこの発明の実施の形態1に
係る湿度調整装置に適用される固体高分子電解モジュー
ルを示す模式構成図である。図において、50は空気中
の水蒸気、すなわち水分子を電解反応によって分解する
機能を有する固体高分子電解モジュールである。この固
体高分子電解モジュール50は、図3に示されるよう
に、プロトンを選択的に通過させる平板状の固体高分子
電解質膜50aを挟持するように電解反応を促進する触
媒50eを介して陽極50bおよび陰極50cを配し、
樹脂製のフレーム50dにより固体高分子電解質膜50
a、陽極50bおよび陰極50cの端部を保持して、陽
極50bおよび陰極50cが固体高分子電解質膜50a
の両面に固定されて構成されている。この固体高分子電
解質膜50aとしては、例えばナフィオン(Nafio
n)−117(Du Pont社登録商標)などのプロ
トン交換膜が用いられる。また、陽極50bおよび陰極
50cとしては、白金メッキが施されたチタン、タンタ
ルあるいはステンレスからなるメッシュ体、繊維を給電
体とした金属メッキ体、炭素繊維の不織布などの多孔質
電極が用いられる。
【0025】ハウジング40内には固体高分子電解モジ
ュール50が上下方向に延設されている。そして、該ハ
ウジング40内は、固体高分子電解モジュール50を挟
んで上下方向に延びる第1および第2の空間41,42
の2つの空間に分割されている。そして、固体高分子電
解モジュール50には、直流電源51が電気的に接続さ
れ、電解反応に必要な電力が供給されている。この時、
第1の空間41は固体高分子電解モジュール50の陽極
50bに面し、第2の空間42は陰極50cに面してい
る。ハウジング40の第1の空間41の上下部と管理空
間52とはそれぞれ第1の吸気配管53および第1の排
気配管54を介して連通されている。そして、該第1の
吸気配管53の経路中にフィルタ55および送風手段と
しての送風機56が配設されている。また、ハウジング
40の第2の空間42の上部と第1の吸気配管53の送
風機56の後段の部位とが第2の吸気配管57で連通さ
れ、さらにハウジング40の第2の空間42の下部側と
第1の排気配管54とが第2の排気配管58で連通され
ている。そこで、管理空間52内の空気は、送風機56
により、第1の吸気配管53を通ってフィルタ55で除
塵された後、ハウジング40の上部側から第1の空間4
1内に送り込まれる。そして、第1の空間41内を上方
から下方に流通した後、第1の排気配管54を通って管
理空間52内に返流される。また、管理空間52内の空
気の一部は、送風機56により、第1の吸気配管53を
通ってフィルタ55で除塵された後、第2の吸気配管5
7を通ってハウジング40の上部側から第2の空間42
内に送り込まれる。そして、第2の空間42内を上方か
ら下方に流通した後、第2の排気配管58を通って第1
の排気配管54に戻され、第1の空間41内を流通した
空気と合流して管理空間52内に返流される。
【0026】第2の排気配管58の経路中には、例えば
白金、ルテニウムなどの白金系金属が担持された触媒を
充填してなる触媒層59が配設されている。また、第2
の空間42の底部は水封機構60により、内部の空気が
外気と遮断され、水が外部に流出できるようになってい
る。さらに、第2の空間42を構成するハウジング40
の外壁面には、凝縮手段としての放熱フィン61が形成
されている。なお、触媒層59の触媒は、気中の水素あ
るいは炭化水素に対して触媒作用をおよぼし、低温で酸
化して水あるいは炭酸ガスにする機能を有している。ま
た、水封機構60は、例えばU字管に水を貯液して構成
されて、空気の流通を遮断し、かつ、水の流動を自在に
している。
【0027】次に、固体高分子電解モジュール50の動
作を図3を参照しつつ説明する。まず、陽極50bと陰
極50cとの間に直流電源51から電流を印加すると、
両電極面上で、次式にもとずく酸化/還元反応(電解反
応)が起こる。この時、陽極50b側では、水蒸気が電
気分解されて酸素を発生する。そして、水蒸気の電気分
解で生成されたプロトンが固体高分子電解質膜50a中
を通過して陰極50cに供給される。そこで、陰極50
c側では、酸素を消費して水蒸気を生成する。すなわ
ち、見かけ上陽極50b側の水蒸気は陰極50c側に移
動し、陰極50c側の酸素は陽極50b側に移動する。
これによって第1の空間41は減湿され、第2の空間4
2は加湿される。 陽極側:H2O → 2H++1/2O2+2e- (3) 陰極側:2H++1/2O2+2e- → H2O (4) 全体 :H2O(陽極側) → H2O(陰極側) (5) 1/2O2(陰極側) → 1/2OO2(陽極側) (6)
【0028】ついで、この実施の形態1による湿度調整
装置の動作について説明する。まず、直流電源51によ
り固定高分子電解モジュール50に電力が供給され、送
風機56が駆動される。そこで、管理空間52内の空気
は、送風機56の作用により、第1の吸気配管53を通
って第1の空間41内に送り込まれる。また、第1の吸
気配管53内を流通する空気の一部が第2の吸気配管5
7を通って第2の空間42内に送り込まれる。この時、
管理空間52内の空気は、フィルタ55により除塵され
て第1および第2の空間41,42に送り込まれる。
【0029】第1の空間41内に送り込まれた空気は、
固体高分子電解モジュール50に沿って第1の空間41
内を下方に流通する。この空気の第1の空間41内を流
通する過程において、空気中に含まれる水蒸気が固体高
分子電解モジュール50の陽極50bで電気分解され、
プロトンと酸素とが生成される。そして、生成されたプ
ロトンは固体高分子電解質膜50a中を通過して陰極5
0cに供給される。そこで、空気は、水分が除去され、
酸素が富化されて、第1の排気配管54に送り出され
る。一方、第2の空間42内に送り込まれた空気は、固
体高分子電解モジュール50に沿って第2の空間42内
を下方に流通する。この空気の第2の空間42内を流通
する過程において、空気中に含まれる酸素が固体高分子
電解質膜50a中を通過してきたプロトンと固体高分子
電解モジュール50の陰極50cで反応して水が生成さ
れ、加湿される。ここで、固体高分子電解モジュール5
0の陰極50c(陰極側電解反応面)に相対するハウジ
ング40の外壁面に放熱フィン61が形成されているの
で、空気中の水蒸気は、第2の空間42内を下方に流通
する際に、熱を奪われて外部に放熱される。これによっ
て、陽極50b側から送り込まれてきた水蒸気は凝縮さ
れて凝縮水となって第2の空間42の底部に滴下され
る。そこで、空気は、酸素が貧化されて、第2の排気配
管58に送り出される。
【0030】第2の空間42の底部に滴下された凝縮水
は、水封機構60により逐次外部に流出される。第2の
排気配管58を流通する空気は、その中に含まれる水素
ガスが触媒層59の触媒作用により水に変換されて除去
された後、第1の排気配管54に合流する。そして、第
1および第2の空間41,42内を流通した空気が合流
して管理空間52に返流される。
【0031】ここで、陽極50b側と陰極50c側の酸
素ガスの収支について述べる。陽極側では、式(3)に
より、2個の水素イオン発生に対して1/2モルの酸素
ガスの発生があり、その分だけ陽極側空気流は酸素が富
化される。一方、陰極側では陰極側電解反応面で上述の
式(4)によって固体高分子電解質膜50aを伝導して
きた2個の水素イオンが空気中の酸素と結合して水蒸気
が発生するが、その時1/2モルの酸素ガスを消費す
る。その分だけ陰極側空気流は酸素貧化の状態となる。
この状態で陽極側空気流と陰極側空気流を合流させた場
合、酸素の収支は同量であるため合流後の空気流の酸素
ガス成分比は分流前の成分比と同じになる。
【0032】図3において、水素イオンが固体高分子電
解質膜50aを伝導によって陽極50b側から陰極50
c側に移動する場合には,3分子の水分子を同伴して移
動することが明らかにされている。これから陽極50b
で1分子の水を分解して2つの水素イオンを生成し、こ
れに各々3分子の水を同伴させて移動させれば陽極50
b側では7分子の水分子が消費され、1/2分子の酸素
ガスが生成されることになる。同様に陰極50c側では
1/2分子の酸素ガスを消費して7分子の水分子が生成
される。これから陽極50b側で1モルの水を消費すれ
ば1/14モルの酸素が生成すると共に、陰極50c側
では1モルの水が生成すると共に1/14モルの酸素が
消費されることになる。すなわち、酸素供給用として陽
極50b側空気流からわずかに分流して陰極50c側に
空気を供給し、酸素供給後は再び陽極50b側空気流に
合流させることによって電解反応を継続できる。
【0033】次に、1例としてこの湿度調整装置で温度
30℃、相対湿度80%の空気6m3/hr(0.1m3/mi
n)を相対湿度40%に減湿して管理空間52に返流す
る場合について述べる。相対湿度80%および40%の
ときの各々の絶対湿度をX80、X40とし、空気流量をG
kg/hr、水分除去量をWkg/hrとすると次式が成立する。 W=(X80−X40)G =(0.021−0.01)6.78=7.46×10-2kg/hr=4.14モル/hr これは陽極50b側で4.14モル/hrの水が陰極50c側
に移動することになるが、このとき陰極50c側で消費
される酸素ガスは0.3モル/hr(4.14/14モル/hr)とな
る。これを陰極50c側を流れる空気流の酸素濃度を2
0%から10%に減少させることによって酸素を供給す
るとすれば、陰極50c側の必要空気流は0.066m3/hrと
なる。これは陽極50b側空気流の1.1%に相当す
る。陰極50c側を流れる空気流の酸素濃度を20%か
ら15%、すなわち5%酸素濃度を減少させる場合には
陰極50c側を流れる空気流量を2倍にすればよいが、
その場合には陰極50c側空気流は陽極50b側空気流
の2.2%となる。上述によって陰極50c側空気流は
陽極50b側空気流の1〜2%、最大でも10%流せば
電解反応は継続できる。この陰極50c側空気流量は第
2の吸気配管57と第2の排気配管58との口径比によ
り調節することができる。なお、陰極50c側空気流を
陽極50b側空気流の10%を越えて流すと、放熱フィ
ン61による凝縮作用が低下してしまい、除湿効果が低
下してしまうことになる。
【0034】このように、この実施の形態1によれば、
固体高分子電解モジュール50によりハウジング40を
陽極50b側の第1の空間41と陰極50c側の第2の
空間42とに分割し、第1の空間41の出入口と管理空
間52とを第1の吸気配管53および第1の排気配管5
4で連結し、第2の空間42の出入口と第1の吸気配管
53および第1の排気配管54とを第2の吸気配管57
および第2の排気配管58で連結し、第1の吸気配管5
3の経路中に送風機56を配設し、陰極50c側の電解
反応面に相対するハウジング40の外壁面に放熱フィン
61を設け、さらに直流電源51により固体高分子電解
モジュール50に直流電圧を供給できるようにしてい
る。そこで、管理空間52内の空気は、送風機56によ
り、第1および第2の吸気配管53,57を介して第1
および第2の空間41、42に送り込まれ、それぞれ電
解反応面に沿って流通して電解反応に供された後、第1
および第2の排気配管54,58を介して返流される。
そして、第1の空間41を流通した空気は減湿されて管
理空間52に返流される。一方、第2の空気42を流通
した空気中の水蒸気は放熱フィン61により凝縮液化さ
れて、第1の空間41を流通した空気と合流して管理空
間52に返流され、管理空間52内の空気が空気成分比
を変えることなく除湿される。従って、この湿度調整装
置を例えば電気機器制御盤内の湿度調整に適用しても、
該電気機器制御盤(管理空間)内が酸素富化の環境とな
ることがなく、電気火花が生じても引火しにくい環境と
なり、安全性を向上させることができる。また、管理空
間52に固体高分子電解モジュール50を取り付けるた
めの特別な開口部を設ける必要がなく、第1の吸気配管
53および第1の排気配管54のドレーン配管を貫通さ
せるための小径の開口部を設けるだけで、管理空間52
の湿度調整を行うことができる。
【0035】また、第2の空間42が水封機構60を介
して外部に連結されているので、第2の空間42内の空
気中に含まれる水蒸気は放熱フィン61により凝縮液化
されて水封機構60を介して外部に排出され、一方第2
の空間42内の空気は該水封機構60により外部と遮断
され、固体高分子電解モジュール50の前後における空
気流量が等しくなる。そこで、管理空間52内の空気量
を増減することなく、湿度調整することができる。
【0036】ここで、第2の空間42の陰極50c側電
解反応面では上述の式(4)によって固体高分子電解質
膜50aを伝導してきた水素イオンが空気中の酸素と結
合して水蒸気が発生するが、幾分かの水素イオンは酸素
と結合せずに水素ガスとなって空気中に混入している。
そして、管理空間52が開空間の場合は発生した水素ガ
スが蓄積されることは無いが、閉空間の場合には発生し
た水素ガスが蓄積され、一定の濃度限界を越えると爆発
の危険がある。そこで、この湿度調整装置を閉空間に適
用する場合には、発生した水素ガス処理が必要となる。
この実施の形態1では、第2の排気配管58の経路中に
触媒層59を配設しているので、第2の空間42内を流
通してきた空気中に含まれる水素ガスは触媒層59を通
過する際に水に変換されて除去され、管理空間52内の
水素ガス蓄積による爆発事故を未然に防止している。ま
た、管理空間52内の空気中に、触媒層59の白金系金
属触媒に毒作用を及ぼす気体成分、例えば水に溶解して
硝酸、亜硝酸、あるいは有機酸等を生成する気体成分、
例えばNOX等のガス成分を含む場合には、これらを化
学的に吸収する材質でフィルタ55を構成し、塵と共に
有害気体成分を除去すればよい。
【0037】なお、上記実施の形態1では、第2の空間
42を流通した空気を第1の空気41を流通した空気と
合流させて管理空間52内に返流するようにしている
が、第2の空間42を流通した空気と第1の空気41を
流通した空気とを別々に管理空間52内に返流するよう
にしてもよい。また、上記実施の形態1では、固体高分
子電解モジュール50が配設されたハウジング40を管
理空間52と別空間に配置し、両者を配管で連結するも
のとしているが、該ハウジング40を管理空間52内に
配置するようにしてもよい。
【0038】実施の形態2.上記実施の形態1では、固
体高分子電解モジュール50が平板状に形成されている
ものとしているが、この実施の形態2では、図4に示す
ように、固体高分子電解モジュール70がコルゲート状
に形成されているものとしている。この固体高分子電解
モジュール70は平板状の固体高分子電解質膜50aの
両面に触媒層50eを介して陽極電極50bと陰極電極
50cを形成したものを交互に折り返してコルゲート状
(波形)に成形されたもので、上述の固体高分子電解モ
ジュール50と同様に作用する。そして、固体高分子電
解モジュール70は、コルゲート状の稜線方向を空気の
流れ方向と一致するようにハウジング40内に配設され
ている。この場合、固体高分子電解モジュール70はコ
ルゲート状に成形されているので、電解反応面が立体的
に形成され、小さな空間で大きな電解反応面が得られ、
除湿効率を向上させることができるとともに、小型化を
図ることができる。
【0039】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3に係る湿度調整装置を示す一部破断側面図である。
この実施の形態3では、固体高分子電解モジュール50
がハウジング40内を第1および第2の空間41,42
に分割するように水平に配設されている。そして、吸気
配管53および分岐吸気配管57がハウジング40の一
端側に接続され、排気配管54および分岐排気配管58
がハウジング40の他端側に接続されてている。さら
に、凝縮水滴下手段としての針状あるいは鋭利なV字状
のフィン62が固体高分子電解モジュール50の陰極5
0c側電解反応面に向かうようにハウジング40の放熱
フィン61が形成された内壁面に均一な密度に複数形成
されている。なお、他の構成は上記実施の形態1と同様
に構成されている。
【0040】このように構成された湿度調整装置におい
ては、第2の空間42内の空気中に含まれる水蒸気が放
熱フィン61により熱を奪われて凝縮した凝縮水は、放
熱フィン60の内面に形成されたフィン62を伝ってそ
の先端から微小な水滴となって固体高分子電解モジュー
ル50の陰極50c側電解反応面に全面にわたって均等
に滴下される。そこで、固体高分子電解モジュール50
の陰極側電解反応面の全面が均一な湿潤状態に保持され
る。そして、固体高分子電解モジュール50の陰極側電
解反応面に滴下した水は逐次水封機構60を通して系外
に除去される。
【0041】固体高分子電解モジュール50と直流電源
51とを結ぶ外部回路に流れる電流量は固体高分子電解
モジュール50を通過する水素イオンの移動量に比例す
る。一般に固体高分子電解モジュール50を構成する固
体高分子電解質膜50aに流れる電流密度は乾燥状態の
場合で1〜2A/dm2程度であるが、これを湿潤状態に
保持すると乾燥状態の場合に比べて数倍〜十数倍の電流
密度が得られる。従って、この実施の形態3によれば、
固体高分子電解質モジュール50を湿潤状態に保持する
ことによって電解反応を加速でき、除湿効率を増大させ
ることができる。
【0042】なお、上記実施の形態3では、固体高分子
電解モジュール50をハウジング40内に水平に配設す
るものとしているが、フィン62などにより凝縮水が電
解反応面に均等に滴下できるように構成されていれば、
固体高分子電解モジュール50の配置角度は水平に限ら
ずどんな角度でもよい。また、固体高分子電解モジュー
ル50に代えて固体高分子電解モジュール70を用いて
もよい。
【0043】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4に係る湿度調整装置を示す一部破断側面図である。
この実施の形態4では、第2の空間42と管理空間52
とを連通する第2の排気配管63を設け、第1および第
2の空間41,42内を流通してきた空気を第1および
第2の排気配管54,63を介して別々に管理空間52
内に返流するものとしている。なお、他の構成は上記実
施の形態1と同様に構成されている。
【0044】この実施の形態4では、第1の空間41を
流通して除湿され、かつ、酸素富化の空気が第1の排気
配管54を通って管理空間52内に返流され、第2の空
間42を流通して加湿され、かつ、酸素貧化の空気が第
2の排気配管63を通って管理空間52内に返流され
る。そこで、図6に示されるように、管理空間52を2
つの空間52a,52bに分割し、第1および第2の排
気配管54,63をそれぞれ空間52a,52bに連結
することにより、空間52a,52bの空気成分比を独
立して制御することができる。従って、例えば冷蔵庫で
は、生鮮品は貧酸素状態であると共に多湿の環境に保管
することが望まれており、この実施の形態4による湿度
調整装置は、このような用途に有効に適用できる。
【0045】実施の形態5.図7はこの発明の実施の形
態5に係る湿度調整装置の排気配管周りを示す断面図で
ある。この実施の形態5では、第1の排気配管54と第
2の排気配管59との合流箇所の第1の排気配管54の
壁面に細孔64が穿設されている。なお、他の構成は上
記実施の形態1と同様に構成されている。この実施の形
態5では、第1の排気配管54に高速気流Aを形成する
こにより、ベルヌーイ原理あるいは霧吹きの原理に従っ
て第2の排気配管59内の空気は気流Bに示すように細
孔64を通って気流Aに吸い込まれる。そこで、上記実
施の形態1においては、第2の空間42が淀み点となっ
て十分な空気流量が陰極50c側に流れにくくなり、電
解反応を継続できなくなる恐れがあったが、この実施の
形態5によれば、上述の流体的吸引作用によって、第2
の空間42側の空気の流動を確実に確保でき、安定して
電解反応を継続することができる。
【0046】実施の形態6.上記の実施の形態1では、
凝縮水を水封機構60を介して水の形で系外に除去する
ものとしているが、この実施の形態6では、図示してい
ないが、加熱器を組み込んだ蒸発皿に凝縮水を受けて、
凝縮水を加熱蒸発させて除去するようにするものとし、
同様の効果が得られる。
【0047】実施の形態7.上記実施の形態1では、放
熱フィン61が形成されたハウジング40の内壁面が固
体高分子電解モジュール50の陰極側電解反応面と離間
しているが、この実施の形態7では、固体高分子電解モ
ジュール50の陰極側電解反応面と相対するハウジング
40の壁面をコルゲート状に成形し、熱伝導性に優れた
絶縁材を介して陰極50cに熱的に接続するものとして
いる。ここで、ハウジング40のコルゲート状の壁面は
稜線が空気の流れ方向と一致するようになっている。従
って、第2の吸気配管57を介して送風されてきた空気
は第2の空間42、すなわちハウジング40のコルゲー
ト状の壁面と固体高分子電解モジュール50の陰極50
cとで構成される空間を陰極側電解反応面に沿って流れ
を妨げることなく流通する。そこで、この実施の形態7
によれば、上記実施の形態1と同様に、管理空間52内
の空気の成分比を変えることなく、湿度を調整すること
ができる。また、陰極側の電解反応面を強制的に冷却で
き、陰極側で発生する水蒸気を効率的に凝縮液化して除
去することができる。
【0048】なお、上記実施の形態7では、固体高分子
電解モジュール50の陰極側電解反応面と相対するハウ
ジング40の壁面をコルゲート状に成形し、熱伝導性に
優れた絶縁材を介して陰極50cに熱的に接続するもの
としているが、陰極をアースとすれば、絶縁材を省略す
ることができ、装置の作製が容易となる。
【0049】実施の形態8.図8および図9はそれぞれ
この発明の実施の形態8に係る湿度調整装置を示す一部
破断側面図および一部破断斜視図である。図において、
ハウジング40a内には固体高分子電解モジュール50
が上下方向に延設されている。そして、該ハウジング4
0a内は、固体高分子電解モジュール50を挟んで上下
方向に延びる第1および第2の空間41,42の2つの
空間に分割されている。この固体高分子電解モジュール
50には、陽極50bが第1の空間41に面し、陰極5
0cが第2の空間42に面するように直流電源51が電
気的に接続され、電解反応に必要な電力が供給されてい
る。ハウジング40aの第1の空間41の上下部と管理
空間52とは、それぞれ第1の吸気配管53および第1
の排気配管54を介して連通されている。そして、該第
1の吸気配管53の経路中にフィルタ55および送風手
段としての送風機56が配設されている。また、ハウジ
ング40aの第2の空間の上部と第1の吸気配管53の
送風機56の吐出部の部位とが第2の吸気配管57で連
通されている。さらに、ハウジング40aの第2の空間
42の下部側が排気配管72を介して外部と連通されて
いる。この排気配管72の端部には開閉機構71aが設
けられている。送風機56の吸引部には、一端を外部に
開放する外気吸入配管73の他端が接続されている。そ
して、この外気吸入配管73の経路中に、フィルタ55
および開閉機構71bが配設されている。
【0050】つぎに、この実施の形態8による湿度調整
装置の動作について説明する。まず、直流電源51によ
り固定高分子電解モジュール50に電力が供給され、送
風機56が駆動される。また、送風機56の駆動に連動
して、開閉機構71a,71bが開弁される。すなわ
ち、送風機56が動作している時は、開閉機構71a,
71bは開弁され、送風機56が停止している時は、開
閉機構71a,71bは閉弁されている。そこで、管理
空間52内の空気は、送風機56の作用により、第1の
吸気配管53を通って第1の空間41内に送り込まれ
る。同時に、外部の空気が、送風機56の作用により、
外気吸入配管73を介して取り込まれ、管理空間52内
の空気とともに、第1の吸気配管53を通って第1の空
間41内に送り込まれる。また、第1の吸気配管53内
を流通する空気の一部が第2の吸気配管57を通って第
2の空間42内に送り込まれる。この時、管理空間52
内の空気および外部の空気は、フィルタ55により除塵
されて第1および第2の空間41,42に送り込まれ
る。
【0051】第1の空間41内に送り込まれた空気は、
固体高分子電解モジュール50の陽極50bの電解面に
沿って第1の空間41内を下方に流通する。この空気の
第1の空間41内を流通する過程において、空気中に含
まれる水蒸気が固体高分子電解モジュール50の陽極5
0bの電解面で電気分解され、プロトンと酸素とが生成
される。そして、生成されたプロトンは固体高分子電解
質膜50a中を通過して陰極50cに供給される。そこ
で、空気は、水分が除去され、酸素が富化されて、第1
の排気配管54を介して管理空間52に送り返される。
一方、第2の空間42内に送り込まれた空気は、固体高
分子電解モジュール50の陰極50cの電解面に沿って
第2の空間42内を下方に流通する。この空気の第2の
空間42内を流通する過程において、空気中に含まれる
酸素が固体高分子電解質膜50a中を通過してきたプロ
トンと固体高分子電解モジュール50の陰極50cの電
解面で反応して水が生成される。そこで、第2の空間4
2内を流通した空気は、加湿され、かつ、酸素が消費さ
れて酸素濃度が低下される。この酸素が貧化され、加湿
された空気は、開閉機構71aを介して排気配管72か
ら外部(系外)に排気される。
【0052】この第2の空間42内を流通した空気が、
開閉機構71aを介して外部に排気されているが、この
空気の外部への排気分は開閉機構71bを介して系内に
取り込まれる外気により補給される。そして、送風機5
6が停止されると、開閉機構71a,71bが閉弁され
て、外気の系内への流入が防止される。
【0053】ここで、陽極50b側と陰極50c側の酸
素ガスの収支について述べる。陽極側では、前述の式
(3)により、2個の水素イオン発生に対して1/2モ
ルの酸素ガスの発生があり、その分だけ陽極側空気流は
酸素が富化される。一方、陰極側では陰極側電解反応面
で前述の式(4)によって固体高分子電解質膜50aを
伝導してきた2個の水素イオンが空気中の酸素と結合し
て水蒸気が発生するが、その時1/2モルの酸素ガスを
消費する。その分だけ陰極側空気流は酸素貧化の状態と
なる。
【0054】図3において、水素イオンが固体高分子電
解質膜50aを伝導によって陽極50b側から陰極50
c側に移動する場合には,3分子の水分子を同伴して移
動することが明らかにされている。これから陽極50b
で1分子の水を分解して2つの水素イオンを生成し、こ
れに各々3分子の水を同伴させて移動させれば陽極50
b側では7分子の水分子が消費され、1/2分子の酸素
ガスが生成されることになる。同様に陰極50c側では
1/2分子の酸素ガスを消費して7分子の水分子が生成
される。これから陽極50b側で1モルの水を消費すれ
ば1/14モルの酸素が生成すると共に、陰極50c側
では1モルの水が生成すると共に1/14モルの酸素が
消費されることになる。すなわち、酸素供給用として陽
極50b側空気流から1〜10%程度を分流して陰極5
0c側に空気を供給することによって電解反応を継続で
きる。
【0055】この実施の形態8によれば、上記実施の形
態1と同様に、管理空間52に固体高分子電解モジュー
ル50を取り付けるための特別な開口部を設ける必要が
なく、第1の吸気配管53および第1の排気配管54を
貫通させるための小径の開口部を設けるだけで、管理空
間52の湿度調整を行うことができる。また、送風機5
6の吸気側に外気吸入配管73を接続し、第2の空間4
2の下部側に排気配管72を接続し、送風機56の駆動
に連動して開弁される開閉機構71a,71bを外気吸
入配管73および排気配管72に設けて、第2の空間4
2の下部側から排気配管72を介して系外に排気される
空気を外気吸入配管73を介して系内に取り込んで補給
するようにしている。そこで、系内が外気吸入配管73
を介して取り込まれる外気によって換気されることにな
り、陽極側で発生する酸素によって系統内が酸素富化状
態となることを防止できる。従って、この湿度調整装置
を例えば電気機器制御盤内の湿度調整に適用しても、該
電気機器制御盤(管理空間)内が酸素富化の環境となる
ことがなく、電気火花が生じても引火しにくい環境とな
り、安全性を向上させることができる。
【0056】実施の形態9.この実施の形態9では、図
10に示されるように、第1の吸気配管53の送風機5
6の吸気側の部位と第1の排気配管54とを連通するバ
イパス配管74を設けるものとしている。なお、他の構
成は、上記実施の形態8と同様に構成されている。この
実施の形態9では、第1の空間41を流通して除湿され
た酸素貧化の空気の一部が、送風機56の作用により、
第1の排気配管54を流通する際にバイパス配管74に
分流され、第1および第2の空間41,42に取り込ま
れる。そこで、空気が電解反応面に接する割合が多くな
り、空気の低湿度化が促進され、管理空間52を迅速に
湿度調整することができる。
【0057】実施の形態10.この実施の形態10で
は、図11に示されるように、第1の吸気配管53の送
風機56の吸気側の部位と第1の排気配管54とを連通
するバイパス配管74を設けるものとしている。なお、
他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されてい
る。この実施の形態10では、第1の空間41を流通し
て除湿された酸素貧化の空気の一部が、送風機56の作
用により、第1の排気配管54を流通する際にバイパス
配管74に分流され、第1および第2の空間41,42
に取り込まれる。そこで、空気が電解反応面に接する割
合が多くなり、空気の低湿度化が促進され、管理空間5
2を迅速に湿度調整することができる。
【0058】実施の形態11.この実施の形態11で
は、図12に示されるように、ハウジング40aの下端
側に配管75を介して水封機構60を接続し、この配管
75の経路中に放熱器76を設けるものとしている。な
お、他の構成は、上記実施の形態10と同様に構成され
ている。この実施の形態11では、第2の空間42内に
送り込まれた空気は、固体高分子電解モジュール50の
陰極50cの電解面に沿って第2の空間42内を下方に
流通する。この空気の第2の空間42内を流通する過程
において、空気中に含まれる酸素が固体高分子電解質膜
50a中を通過してきたプロトンと固体高分子電解モジ
ュール50の陰極50cの電解面で反応して水が生成さ
れる。そこで、空気は第2の空間42内を流通して加湿
された後、配管75を介して放熱器76に流入する。放
熱器76に流入した空気は熱を奪われて外部に放熱さ
れ、該空気に含まれる水蒸気が凝縮され凝縮水となって
水封機構60に滴下される。そして、凝縮水は水封機構
60により逐次外部に流出される。従って、この実施の
形態11によれば、放熱器76を別置しているので、外
壁面に放熱フィンを設けないハウジング40aを用いる
ことができ、すなわち外壁面に放熱フィンを設けたハウ
ジング40を用いる必要がなく、ハウジングの構成を簡
素化することができる。
【0059】実施の形態12.この実施の形態12で
は、図8に示される構成において、管理空間52を密閉
構造の乾燥箱で構成し、該乾燥箱に被乾燥体の取込/取
出機構を設けるものとしている。この実施の形態12で
は、被乾燥体を取込/取出機構を介して乾燥箱内に密閉
状態に収容した後、直流電源51により固体高分子電解
モジュール50に電力を供給し、さらに送風機56を駆
動するとともに、開閉機構71a,71bを開弁する。
そこで、乾燥箱内の空気およびが第1の吸気配管53を
介して第1の空間41内に送り込まれ、乾燥箱内の空気
および外気吸入配管73から取り込まれた外気の一部が
第2の吸気配管57を介して第2の空間42内に送り込
まれる。そして、第1の空間41内に送り込まれた空気
は、固体高分子電解モジュール50の陽極の電解反応面
に沿って流通し、水分が除去されて第1の排気配管54
を介して乾燥箱内に送り返され、乾燥箱内の空気が除湿
される。一方、第2の空間42内に送り込まれた空気
は、固体高分子電解モジュール50の陰極の電解反応面
に沿って流通し、加湿されて排気配管72から外部に排
気される。そこで、乾燥箱内の空気が除湿されるにつ
れ、該乾燥箱内に収容されている被乾燥体に吸着あるい
は付着している水分が取り除かれ、被乾燥体の乾燥が行
われる。そして、被乾燥体の乾燥が終了すれば、取込/
取出機構を介して該被乾燥体を取り出すことになる。従
って、この実施の形態12によれば、熱風乾燥とは異な
り、乾燥箱内を高温にすることなく室温で乾燥できる乾
燥機が得られる。そこで、被乾燥体が高温をきらうよう
な場合、例えば微生物関連分野に適用することができ
る。
【0060】なお、上記実施の形態12では、上記実施
の形態8による湿度調整装置を乾燥機に適用するものと
しているが、他の実施の形態による湿度調整装置に適用
しても、同様の効果が得られる。
【0061】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0062】この第1の発明によれば、ハウジングと、
イオン導電性の固体高分子電解質膜の両面に多孔質電極
が設けられてなり、ハウジング内を第1および第2の空
間に分割するように配設された固体高分子電解モジュー
ルと、管理空間とハウジングの一側との間に配設されて
該管理空間内の空気を第1の空間内に導入する第1の吸
気配管と、第1の吸気配管とハウジングの一側との間に
配設されて管理空間内の空気を該第1の吸気配管から分
岐して第2の空間内に導入する第2の吸気配管と、ハウ
ジングの他側と管理空間との間に配設されて第1の空間
内を流通した空気を該管理空気内に返流する第1の排気
配管と、ハウジングの他側と管理空間との間に配設され
て第2の空間内を流通した空気を該管理空間内に返流す
る第2の排気配管と、第2の空間内の空気中に含まれる
水蒸気を凝縮液化する凝縮手段と、管理空間内の空気を
第1の吸気配管を介して第1の空間側に送風する送風手
段と、第1の空間側が陽極となるように固体高分子電解
モジュールに直流電圧を印加する直流電源とを備えてい
るので、管理空間内の空気成分比を変化させることなく
湿度調整できる固体高分子電解モジュールを用いた湿度
調整装置が得られる。
【0063】この第2の発明によれば、上記第1の発明
において、第2の排気配管が、第1の排気配管に連結さ
れて、第1および第2の空間内を流通した空気が合流し
た後、管理空間に返流されるようにしているので、管理
空間内の空気成分比を変化させることなく湿度調整でき
る。
【0064】この第3の発明によれば、上記第2の発明
において、第2の排気配管が連結される部位の第1の排
気配管の壁面に複数の細孔が穿設され、該細孔を介して
第1および第2の排気配管が連通されているので、細孔
による吸引作用により第2の空間の空気の通気が確実に
なり、安定して電解反応を継続できる。
【0065】この第4の発明によれば、上記第1の発明
において、第1および第2の排気配管が、それぞれ管理
空間の異なる区域に連結されて、第1および第2の空間
内を流通した空気が独立して該管理空間の異なる区域に
返流されるようにしたので、管理空間の異なる区域にお
ける空気成分比を制御することができる。
【0066】この第5の発明によれば、上記第1乃至第
4の発明のいずれかの発明において、凝縮手段が、固体
高分子電解モジュールの陰極側電解反応面に相対するハ
ウジングの外壁面に放熱フィンを形成して構成されてい
るので、第2の空間内の空気に含まれる水蒸気を凝縮し
て凝縮水として簡易に除去することができる。
【0067】この第6の発明によれば、上記第5の発明
において、放熱フィンが形成されたハウジングの内壁面
が固体高分子電解モジュールの陰極側電解反応面に熱的
に接続されているので、第2の空間内の空気に含まれる
水蒸気を効率的に凝縮して凝縮水として除去することが
できる。
【0068】この第7の発明によれば、上記第1乃至第
6の発明のいずれかの発明において、第2の空間が水封
機構を介して外部に連結されて、該第2の空間内の空気
は該水封機構により外部と遮断され、該第2の空間内で
凝縮された凝縮水は該水封機構を介して外部に排出され
るようにしているので、固体高分子電解モジュールの出
入口における空気流量が等しくなり、管理空間内の空気
量を変化させることなく湿度調整することができる。
【0069】この第8の発明によれば、上記第1乃至第
7の発明のいずれかの発明において、凝縮手段により凝
縮された凝縮水を固体高分子電解モジュールの陰極側電
解反応面に滴下させる凝縮水滴下手段を備えているの
で、電解反応速度を向上させることができる。
【0070】この第9の発明によれば、上記第1乃至第
8の発明のいずれかの発明において、第2の排気配管の
経路中に白金系金属触媒層を配設したので、電解反応に
よって発生される水素ガスを分解除去でき、安全性を向
上させることができる。
【0071】この第10の発明によれば、ハウジング
と、イオン導電性の固体高分子電解質膜の両面に多孔質
電極が設けられてなり、ハウジング内を第1および第2
の空間に分割するように配設された固体高分子電解モジ
ュールと、管理空間とハウジングの一側との間に配設さ
れて該管理空間内の空気を第1の空間内に導入する第1
の吸気配管と、第1の吸気配管の経路中に配設されて管
理空間内の空気を該第1の吸気配管を介して第1の空間
側に送風する送風手段と、送風手段の吸気側に接続され
て外気を取り入れる外気吸気配管と、第1の吸気配管の
送風手段の吐出側とハウジングの一側との間に配設され
て管理空間内の空気および外気吸気配管から取り入れら
れる外気を該第1の吸気配管から分岐して第2の空間内
に導入する第2の吸気配管と、ハウジングの他側と管理
空間との間に配設されて第1の空間内を流通した空気を
該管理空間内に返流する第1の排気配管と、ハウジング
の他側に接続されて第2の空間内を流通した空気を系外
に排気する排気配管と、第1の空間側が陽極となるよう
に固体高分子電解モジュールに直流電圧を印加する直流
電源とを備えているので、管理空間内を酸素富化の環境
とすることなく湿度調整できる固体高分子電解モジュー
ルを用いた湿度調整装置が得られる。
【0072】この第11の発明によれば、上記第1また
は第10の発明において、第1の吸気配管の送風手段の
吸気側と第1の排気配管とをバイパス配管で連通し、管
理空間内に返流される空気の一部を該バイパス配管を介
して第1の空間に還流させるようにしているもので、空
気の電解反応面に接する割合が大きくなり、その分除湿
効果を高めることができる。
【0073】この第12の発明によれば、上記第1乃至
第11の発明のいずれかの発明において、第2の空間を
流通する空気流量が第1の空間を流通する空気流量に対
して1〜10%に制御されているので、第1の空間側で
低湿度化された空気流に対して第2の空気からの飽和空
気流を低減でき、高効率で除湿することができる。
【0074】この第13の発明によれば、被乾燥体を収
容する乾燥箱と、乾燥箱に設けられて被乾燥体の出し入
れを行う取込/取出機構と、ハウジングと、イオン導電
性の固体高分子電解質膜の両面に多孔質電極が設けられ
てなり、ハウジング内を第1および第2の空間に分割す
るように配設された固体高分子電解モジュールと、乾燥
箱とハウジングの一側との間に配設されて該乾燥箱内の
空気を第1の空間内に導入する第1の吸気配管と、第1
の吸気配管とハウジングの一側との間に配設されて乾燥
箱内の空気を該第1の吸気配管から分岐して第2の空間
内に導入する第2の吸気配管と、ハウジングの他側と乾
燥箱との間に配設されて第1の空間内を流通した空気を
該乾燥箱内に返流する第1の排気配管と、ハウジングの
他側と乾燥箱との間に配設されて第2の空間内を流通し
た空気を該乾燥箱内に返流する第2の排気配管と、第2
の空間内の空気中に含まれる水蒸気を凝縮液化する凝縮
手段と、乾燥箱内の空気を第1の吸気配管を介して第1
の空間側に送風する送風手段と、第1の空間側が陽極と
なるように固体高分子電解モジュールに直流電圧を印加
する直流電源とを備えているので、熱風乾燥と異なり、
低温で乾燥できる固体高分子電解モジュールを用いた乾
燥装置が得られる。
【0075】この第14の発明によれば、被乾燥体を収
容する乾燥箱と、乾燥箱に設けられて被乾燥体の出し入
れを行う取込/取出機構と、ハウジングと、イオン導電
性の固体高分子電解質膜の両面に多孔質電極が設けられ
てなり、ハウジング内を第1および第2の空間に分割す
るように配設された固体高分子電解モジュールと、乾燥
箱とハウジングの一側との間に配設されて該乾燥箱内の
空気を第1の空間内に導入する第1の吸気配管と、第1
の吸気配管の経路中に配設されて乾燥箱内の空気を該第
1の吸気配管を介して第1の空間側に送風する送風手段
と、送風手段の吸気側に接続されて外気を取り入れる外
気吸気配管と、第1の吸気配管の送風手段の吐出側とハ
ウジングの一側との間に配設されて乾燥箱内の空気およ
び外気吸気配管から取り入れられる外気を該第1の吸気
配管から分岐して第2の空間内に導入する第2の吸気配
管と、ハウジングの他側と乾燥箱との間に配設されて第
1の空間内を流通した空気を該乾燥箱内に返流する第1
の排気配管と、ハウジングの他側に接続されて第2の空
間内を流通した空気を系外に排気する排気配管と、第1
の空間側が陽極となるように固体高分子電解モジュール
に直流電圧を印加する直流電源とを備えているので、熱
風乾燥と異なり、低温で乾燥できる固体高分子電解モジ
ュールを用いた乾燥装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る湿度調整装置
を示す一部破断側面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る湿度調整装置
を示す一部破断斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る湿度調整装置
に適用される固体高分子電解モジュールを示す模式構成
図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る湿度調整装置
を示す一部破断斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態3に係る湿度調整装置
を示す一部破断側面図である。
【図6】 この発明の実施の形態4に係る湿度調整装置
を示す一部破断側面図である。
【図7】 この発明の実施の形態5に係る湿度調整装置
の排気配管周りを示す断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態8に係る湿度調整装置
を示す一部破断側面図である。
【図9】 この発明の実施の形態8に係る湿度調整装置
を示す一部破断斜視図である。
【図10】 この発明の実施の形態9に係る湿度調整装
置を示す一部破断側面図である。
【図11】 この発明の実施の形態10に係る湿度調整
装置を示す一部破断側面図である。
【図12】 この発明の実施の形態11に係る湿度調整
装置を示す一部破断側面図である。
【図13】 従来の除湿のシステムを示す構成図であ
る。
【図14】 従来の水分除去器を示す構成図である。
【符号の説明】
40 ハウジング、41 第1の空間、42 第2の空
間、50、70 固体高分子電解モジュール、50a
固体高分子電解質膜、50b 陰極(多孔質電極)、5
0c 陽極(多孔質電極)、51 直流電源、52 管
理空間、53第1の吸気配管、54 第1の排気配管、
56 送風機(送風手段)、57 第2の吸気配管、5
8、63 第2の排気配管、59 触媒層、60 水封
機構、61 放熱フィン(凝縮手段)、62 フィン
(凝縮水滴下手段)、64 細孔、72 排気配管、7
3 外気吸入配管、74 バイパス配管。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、 イオン導電性の固体高分子電解質膜の両面に多孔質電極
    が設けられてなり、前記ハウジング内を第1および第2
    の空間に分割するように配設された固体高分子電解モジ
    ュールと、 管理空間と前記ハウジングの一側との間に配設されて該
    管理空間内の空気を前記第1の空間内に導入する第1の
    吸気配管と、 前記第1の吸気配管と前記ハウジングの一側との間に配
    設されて前記管理空間内の空気を該第1の吸気配管から
    分岐して前記第2の空間内に導入する第2の吸気配管
    と、 前記ハウジングの他側と前記管理空間との間に配設され
    て前記第1の空間内を流通した空気を該管理空気内に返
    流する第1の排気配管と、 前記ハウジングの他側と前記管理空間との間に配設され
    て前記第2の空間内を流通した空気を該管理空間内に返
    流する第2の排気配管と、 前記第2の空間内の空気中に含まれる水蒸気を凝縮液化
    する凝縮手段と、 前記管理空間内の空気を前記第1の吸気配管を介して前
    記第1の空間側に送風する送風手段と、 前記第1の空間側が陽極となるように前記固体高分子電
    解モジュールに直流電圧を印加する直流電源とを備えた
    ことを特徴とする固体高分子電解モジュールを用いた湿
    度調整装置。
  2. 【請求項2】 第2の排気配管が、第1の排気配管に連
    結されて、第1および第2の空間内を流通した空気が合
    流した後、管理空間に返流されるようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の固体高分子電解モジュールを用い
    た湿度調整装置。
  3. 【請求項3】 第2の排気配管が連結される部位の第1
    の排気配管の壁面に複数の細孔が穿設され、該細孔を介
    して第1および第2の排気配管が連通されていることを
    特徴とする請求項2記載の固体高分子電解モジュールを
    用いた湿度調整装置。
  4. 【請求項4】 第1および第2の排気配管が、それぞれ
    管理空間の異なる区域に連結されて、第1および第2の
    空間内を流通した空気が独立して該管理空間の異なる区
    域に返流されるようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の固体高分子電解モジュールを用いた湿度調整装置。
  5. 【請求項5】 凝縮手段が、固体高分子電解モジュール
    の陰極側電解反応面に相対するハウジングの外壁面に放
    熱フィンを形成して構成されていることを特徴とする請
    求項1乃至請求項4のいずれかに記載の固体高分子電解
    モジュールを用いた湿度調整装置。
  6. 【請求項6】 放熱フィンが形成されたハウジングの内
    壁面が固体高分子電解モジュールの陰極側電解反応面に
    熱的に接続されていることを特徴とする請求項5記載の
    固体高分子電解モジュールを用いた湿度調整装置。
  7. 【請求項7】 第2の空間が水封機構を介して外部に連
    結されて、該第2の空間内の空気は該水封機構により外
    部と遮断され、該第2の空間内で凝縮された凝縮水は該
    水封機構を介して外部に排出されるようにしたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の固体
    高分子電解モジュールを用いた湿度調整装置。
  8. 【請求項8】 凝縮手段により凝縮された凝縮水を固体
    高分子電解モジュールの陰極側電解反応面に滴下させる
    凝縮水滴下手段を備えていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項7のいずれかに記載の固体高分子電解モジュ
    ールを用いた湿度調整装置。
  9. 【請求項9】 第2の排気配管の経路中に白金系金属触
    媒層を配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項8
    のいずれかに記載の固体高分子電解モジュールを用いた
    湿度調整装置。
  10. 【請求項10】 ハウジングと、 イオン導電性の固体高分子電解質膜の両面に多孔質電極
    が設けられてなり、前記ハウジング内を第1および第2
    の空間に分割するように配設された固体高分子電解モジ
    ュールと、 管理空間と前記ハウジングの一側との間に配設されて該
    管理空間内の空気を前記第1の空間内に導入する第1の
    吸気配管と、 前記第1の吸気配管の経路中に配設されて前記管理空間
    内の空気を該第1の吸気配管を介して前記第1の空間側
    に送風する送風手段と、 前記送風手段の吸気側に接続されて外気を取り入れる外
    気吸気配管と、 前記第1の吸気配管の前記送風手段の吐出側と前記ハウ
    ジングの一側との間に配設されて前記管理空間内の空気
    および前記外気吸気配管から取り入れられる外気を該第
    1の吸気配管から分岐して前記第2の空間内に導入する
    第2の吸気配管と、 前記ハウジングの他側と前記管理空間との間に配設され
    て前記第1の空間内を流通した空気を該管理空間内に返
    流する第1の排気配管と、 前記ハウジングの他側に接続されて前記第2の空間内を
    流通した空気を系外に排気する排気配管と、 前記第1の空間側が陽極となるように前記固体高分子電
    解モジュールに直流電圧を印加する直流電源とを備えた
    ことを特徴とする固体高分子電解モジュールを用いた湿
    度調整装置。
  11. 【請求項11】 第1の吸気配管の送風手段の吸気側と
    第1の排気配管とをバイパス配管で連通し、管理空間内
    に返流される空気の一部を該バイパス配管を介して第1
    の空間に還流させるようにしたことを請求項1または請
    求項10に記載の固体高分子電解モジュールを用いた湿
    度調整装置。
  12. 【請求項12】 第2の空間を流通する空気流量が第1
    の空間を流通する空気流量に対して1〜10%に制御さ
    れていることを請求項1乃至請求項11のいずれかに記
    載の固体高分子電解モジュールを用いた湿度調整装置。
  13. 【請求項13】 被乾燥体を収容する乾燥箱と、 前記乾燥箱に設けられて前記被乾燥体の出し入れを行う
    取込/取出機構と、 ハウジングと、 イオン導電性の固体高分子電解質膜の両面に多孔質電極
    が設けられてなり、前記ハウジング内を第1および第2
    の空間に分割するように配設された固体高分子電解モジ
    ュールと、 前記乾燥箱と前記ハウジングの一側との間に配設されて
    該乾燥箱内の空気を前記第1の空間内に導入する第1の
    吸気配管と、 前記第1の吸気配管と前記ハウジングの一側との間に配
    設されて前記乾燥箱内の空気を該第1の吸気配管から分
    岐して前記第2の空間内に導入する第2の吸気配管と、 前記ハウジングの他側と前記乾燥箱との間に配設されて
    前記第1の空間内を流通した空気を該乾燥箱内に返流す
    る第1の排気配管と、 前記ハウジングの他側と前記乾燥箱との間に配設されて
    前記第2の空間内を流通した空気を該乾燥箱内に返流す
    る第2の排気配管と、 前記第2の空間内の空気中に含まれる水蒸気を凝縮液化
    する凝縮手段と、 前記乾燥箱内の空気を前記第1の吸気配管を介して前記
    第1の空間側に送風する送風手段と、 前記第1の空間側が陽極となるように前記固体高分子電
    解モジュールに直流電圧を印加する直流電源とを備えた
    ことを特徴とする固体高分子電解モジュールを用いた乾
    燥装置。
  14. 【請求項14】 被乾燥体を収容する乾燥箱と、 前記乾燥箱に設けられて前記被乾燥体の出し入れを行う
    取込/取出機構と、ハウジングと、 イオン導電性の固体高分子電解質膜の両面に多孔質電極
    が設けられてなり、前記ハウジング内を第1および第2
    の空間に分割するように配設された固体高分子電解モジ
    ュールと、 前記乾燥箱と前記ハウジングの一側との間に配設されて
    該乾燥箱内の空気を前記第1の空間内に導入する第1の
    吸気配管と、 前記第1の吸気配管の経路中に配設されて前記乾燥箱内
    の空気を該第1の吸気配管を介して前記第1の空間側に
    送風する送風手段と、 前記送風手段の吸気側に接続されて外気を取り入れる外
    気吸気配管と、 前記第1の吸気配管の前記送風手段の吐出側と前記ハウ
    ジングの一側との間に配設されて前記乾燥箱内の空気お
    よび前記外気吸気配管から取り入れられる外気を該第1
    の吸気配管から分岐して前記第2の空間内に導入する第
    2の吸気配管と、 前記ハウジングの他側と前記乾燥箱との間に配設されて
    前記第1の空間内を流通した空気を該乾燥箱内に返流す
    る第1の排気配管と、 前記ハウジングの他側に接続されて前記第2の空間内を
    流通した空気を系外に排気する排気配管と、 前記第1の空間側が陽極となるように前記固体高分子電
    解モジュールに直流電圧を印加する直流電源とを備えた
    ことを特徴とする固体高分子電解モジュールを用いた乾
    燥装置。
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