JPH1071297A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JPH1071297A
JPH1071297A JP8230793A JP23079396A JPH1071297A JP H1071297 A JPH1071297 A JP H1071297A JP 8230793 A JP8230793 A JP 8230793A JP 23079396 A JP23079396 A JP 23079396A JP H1071297 A JPH1071297 A JP H1071297A
Authority
JP
Japan
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freezing
pump
temperature
water
power
Prior art date
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Pending
Application number
JP8230793A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Shimakage
勝之 島影
Yoshiyuki Makino
嘉幸 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH1071297A publication Critical patent/JPH1071297A/ja
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  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡単な構成でポンプの凍結を判定
でき、且つポンプの使用寿命が短くなることを防止す
る。 【解決手段】 「−5℃」以下の状態が「2時間」継続
すれば、ポンプ26が凍結したと判定する(ステップC
4〜ステップC6)。「−1℃」超で「−5℃」以下の
状態が「8時間」継続すれば、ポンプ26が凍結したと
判定する(ステップC2〜ステップC4、ステップC
8)。「+5℃」以上の状態が「8時間」継続すれば、
ポンプ26が非凍結状態になったと判定する(ステップ
C13〜ステップC16)。「+1℃」以上の状態が
「10時間」継続すれば、ポンプ26が非凍結状態にな
ったと判定する(ステップC10〜ステップC12、ス
テップC16)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道とは別の水源
から槽内に給水するポンプを備えた洗濯機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば、全自動洗濯機
では、洗濯機本体に、水道とは別の水源(例えば浴槽)
から洗濯槽に給水するためのポンプを備えたものがあ
る。しかして、この洗濯機では、風呂水を洗濯に使用す
る場合には、風呂水設定スイッチを操作して、風呂水を
使用するコースを設定する。すると、給水行程におい
て、ポンプモータが通電駆動され、風呂水が吸込みホー
スを通して吸い上げられて吐出口から吐出されて給水路
を通して槽内へ給水される。
【0003】ところが、この種洗濯機では、環境温度に
よっては、ポンプ内部の水が凍結してしまうことがあ
り、槽への風呂水給水ができないことがある。その対策
として、従来では、ポンプモータロック時の過電流を検
出することでポンプ凍結を判定するようにしたものがあ
る。しかし、このものでは、モータ電流を検出するた
め、検出回路が複雑でコスト高を来し、しかも過電流が
モータに流れてからではないと検出できないためポンプ
寿命が短くなってしまう。
【0004】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、簡単な構成でポンプの凍結を判定
できると共に、ポンプの使用寿命が短くなることもない
洗濯機を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、水道
とは別の水源の水をポンプにより槽内に供給するように
したものにおいて、前記ポンプまたはその環境の温度を
検出するための温度センサと、この温度センサによる検
出温度が凍結判定温度条件に該当しその該当状態が凍結
判定基準時間以上継続する状況をもって前記ポンプが凍
結状態であると判定し、前記検出温度が非凍結判定温度
条件に該当しその該当状態が非凍結判定基準時間以上継
続する状況をもって前記ポンプが非凍結状態であると判
定する凍結・非凍結判定手段とを設けたところに特徴を
有する。
【0006】上記構成においては、温度センサの検出温
度に基づいてポンプの凍結・非凍結を判定するから、簡
単な構成でポンプの凍結を判定できるようになる。ま
た、モータの過電流を検出する方式ではないから、ポン
プの使用寿命が短くなることもない。しかも、検出温度
が凍結判定温度条件に該当しその該当状態が凍結判定基
準時間以上継続する状況をもってポンプが凍結状態であ
ると判定し、前記検出温度が非凍結判定温度条件に該当
しその該当状態が非凍結判定基準時間以上継続する状況
をもって前記ポンプが非凍結状態であると判定するか
ら、温度センサを用いながらも判定精度が高い。すなわ
ち、単に、温度センサの検出温度のみでは、急激な温度
上昇や温度下降等の場合に誤判定する虞がある。つま
り、ポンプが凍結状態であるときにプラス温度へ急激に
温度上昇すると、ポンプが凍結状態であるにもかかわら
ず非凍結と判定したり、逆に、ポンプが非凍結状態であ
るときにマイナス温度へ急激に温度下降すると、ポンプ
が非凍結状態であるにもかかわらず凍結と判定したりす
るが、上記構成ではこのようなことはない。
【0007】請求項2の発明は、洗濯運転の実行が有っ
たか否かを記憶する運転有無用不揮発性メモリと、電源
投入時にのみこの運転有無用不揮発性メモリの記憶内容
を読み出してその記憶内容が洗濯運転実行なしであると
きにはポンプが非凍結状態であると判定する初期判定手
段とを設けたところに特徴を有する。この構成において
は、洗濯運転が一度もない場合や、購入後最初の使用時
に凍結誤判定が防止されるものである。つまり、最初に
洗濯機を使用するときには、洗濯運転が実行されていな
いから、運転有無用不揮発性メモリには、洗濯運転実行
なしが記憶されており、従って、上述の凍結誤判定が防
止される。
【0008】請求項3の発明は、凍結・非凍結判定手段
の判定結果を記憶する判定結果用不揮発性メモリと、電
源投入時にのみこの判定結果用不揮発性メモリの記憶内
容を読み出し、その記憶内容が凍結判定結果であるとき
には、電源投入時の温度センサの検出温度にかかわらず
凍結状態と判定する初期判定手段とを設けたところに特
徴を有するものである。
【0009】この構成においては、電源が切られ、ある
いは停電があって、その後に、電源が復帰したとき、凍
結・非凍結判定手段の判定データがすぐには得られない
ことがあり、この場合、判定結果用不揮発性メモリに、
凍結・非凍結判定手段の判定結果を記憶しておくこと
で、初期判定が可能となる。そして、その記憶内容が凍
結判定結果であるときには、電源投入時の温度センサの
検出温度にかかわらず凍結状態と判定するから、ポンプ
モータがロック状態で通電されるようなことがない。す
なわち、判定結果不揮発性メモリの記憶内容が凍結判定
結果であると、電源復帰時に例えばプラス温度であって
も未だ凍結状態である虞があり、従って、電源投入時の
検出温度にかかわらず凍結と判定することが安全であ
り、ポンプモータがロック状態で通電されるようなこと
がなくなる。なお、記憶内容が非凍結判定結果であると
きには、例えば、その時の検出温度や、前回の電源入り
の継続時間(電源投入から電源停止までの通電継続時
間)等に基づいて凍結・非凍結を判定するようにしても
良い。
【0010】請求項4の発明は、電源投入から電源停止
までの通電継続時間が所定時間以上か否かを判定する通
電継続判定手段と、この通電継続判定手段による判定結
果が所定時間以上通電継続有りのときにこれを記憶する
と共に、前記所定時間より短い一定時間ごとの検出温度
を記憶する通電継続有無用不揮発性メモリと、電源投入
時にのみこの通電継続有無用不揮発性メモリの記憶内容
を読み出し、その記憶内容が所定時間以上通電継続有り
でないときには電源投入時の検出温度に基づいて凍結・
非凍結を判定し、所定時間以上通電継続有りであるとき
には、この通電継続有無用不揮発性メモリに記憶された
検出温度に基づいて凍結・非凍結を判定する初期判定手
段とを設けたところに特徴を有する。
【0011】この構成においては、通電継続有無用不揮
発性メモリに、電源投入から電源停止までの通電継続時
間が所定時間以上であるときには所定時間以上通電継続
有りの旨を記憶し、且つこの所定時間より短い一定時間
ごとの検出温度とを記憶しておくから、電源投入時点で
ただちに凍結・非凍結の判定を良好に行なうことができ
る。すなわち、前回の通電継続時間が所定時間以上であ
って、且つ所定時間ごとに検出温度が記憶されている
と、過去の所定時間における温度変化状況を知ることが
可能となる。従って、前回の通電時において凍結の有無
を判定することが可能となる。
【0012】請求項5の発明は、ポンプを駆動して給水
をさせるためのポンプ給水スイッチと、報知手段とを備
え、凍結が判定されたときには、ポンプ給水スイッチが
操作されたときに報知手段に凍結の旨を報知させるよう
になっているところに特徴を有する。この構成において
は、ポンプ凍結が判定されたことを、ポンプ給水すると
きに使用者に報知するから、使用者にポンプについての
異常をタイミング良く報知できるものである。つまり、
ポンプ凍結が判定されたときに状況に関係なく報知する
と、使用者が居なかったり、あるいはその報知を別の異
常報知と勘違いすることがあるが、上記構成によれば、
ポンプ給水するときに使用者にポンプ凍結を報知するか
ら、確実にしかも適正に報知できるようになる。
【0013】請求項6の発明は、洗濯コースとして、ス
タートスイッチが操作されてから設定された予約時間が
経過した後洗濯運転が開始される予約運転コースを備
え、この予約運転コースにおける洗濯運転開始前に、凍
結・非凍結判定手段の判定結果が凍結であるときには洗
濯運転における給水時に水道から水を供給するようにな
っているところに特徴を有する。
【0014】予約運転コースが設定されてスタートスイ
ッチが操作されると、その操作時点から、ある時間が経
過してから洗濯運転が実行される。この場合、そのスタ
ートスイッチ操作時点で凍結・非凍結判定手段の判定結
果が非凍結であったとしても、実際に洗濯運転が開始さ
れる時には、ポンプが凍結している虞もある。そして、
このときの予約運転コースが風呂水使用の場合には、そ
のポンプ凍結により給水がなされないことがあり、洗濯
運転終了予測時間になっても洗濯運転が全く実行されて
いない虞がある。しかるに上記構成においては、洗濯運
転開始前に、凍結・非凍結判定手段の判定結果が凍結で
あるときには洗濯運転における給水時に水道から水を供
給するから、その予約運転コースが風呂水使用の場合で
あっても、洗濯運転を遂行できるものである。
【0015】請求項7の発明は、ポンプを駆動して給水
をさせるためのポンプ給水スイッチと、報知手段とを備
え、温度センサの検出温度が、凍結・非凍結判定手段の
所定温度条件より上下温度幅の大きい非異常温度範囲か
ら外れたときには、ポンプ給水スイッチが操作されたと
きにこの報知手段に異常を報知させるようにしたところ
に特徴を有する。
【0016】温度センサが故障すると適正な凍結・非凍
結の判定ができなくなる。しかるに上記構成において
は、凍結・非凍結判定手段の所定温度条件より上下温度
幅の大きい非異常温度範囲から外れたときには、報知手
段に異常を報知させるから、温度センサの異常を検出し
て使用者に知らせることができ、しかも、この報知をポ
ンプ給水スイッチが操作されたときに行なうから、ポン
プの凍結・非凍結判定に関連するタイミングで報知でき
て、不必要なタイミングでの報知を防止できるものであ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を全自動洗濯機に適
用した第1の実施例につき図面を参照しながら説明す
る。まず、全自動洗濯機の概略構成を示す図2におい
て、洗濯機本体1について述べる。この洗濯機本体1の
外箱1a内には、外槽2が弾性吊持機構3を介して揺動
可能に配設されている。上記外槽2内には、洗濯槽と脱
水槽とを兼用する回転槽4が回転可能に設けられてお
り、この回転槽4の内底部に、撹拌体5が回転可能に設
けられている。
【0018】上記回転槽4は、周壁部が上方へ向かうに
従って漸次拡開するテーパ状に形成されている。そし
て、回転槽4にあっては、その周壁部の最上部にのみ脱
水孔4a群が形成されており、周壁部の他の部分は無孔
状に形成されている。また、回転槽4の底部には通水孔
4b群が形成されている。
【0019】外槽2の内底部には、前記回転槽4の通水
孔4b群から後部側へ延びる排水通路6が設けられてい
る。そして、外槽2において排水通路6の後部側の端部
が排水口7となっており、この排水口7には水位検知用
のエアトラップ8が設けられている。上記排水口7は、
例えばモータ式の排水弁9により開閉される構成となっ
ており、その排水弁9の下部には、機外に通じる排水ホ
ース10が連結されている。
【0020】この構成の場合、排水弁9が開放される
と、回転槽4内の水は排水通路6及び排水ホース10を
通って外部へ排出されるように構成されている。また、
外槽2の底部の前部には補助排水口11が形成されてお
り、この補助排水口11は、図示しない連結ホースを介
して排水ホース10に連通されている。これにより、脱
水運転時などに回転槽4内の水が脱水孔4aを通って外
槽2内へ放出されると、この排水は補助排水口11、連
結ホース及び排水ホース10を通って外部へ排出される
ようになる。尚、エアトラップ8には、圧力センサから
成る水位センサ(図12に符号12を付して示す)がエ
アパイプ13を介して連結されており、その水位センサ
12により回転槽4内の水位を検知できる構成となって
いる。
【0021】回転槽4の上部には、バランスリング14
が取り付けられている。また、回転槽4の内周部には、
ほぼドラム状をなすステンレス鋼板製の内バスケット1
5が配設されており、この内バスケット15の周壁部に
は多数の通水孔(図示せず)が形成されている。
【0022】また、上記回転槽4の内周部の下部には、
底カバー16が配設されている。前記内バスケット15
と回転槽4との間、並びに、底カバー16と回転槽4と
の間には通水用の所定間隙が設けられており、このよう
な構成により、排水時または脱水時に回転槽4内の水が
上記通水用の所定間隙を通って下方または上方へ流れる
ようになっている。
【0023】外槽2の外底部には、可変速駆動可能なモ
ータ17及び駆動機構部18が配設されている。上記モ
ータ17の回転力は、ベルト伝達機構19を介して駆動
機構部18へ伝達されるようになっている。上記駆動機
構部18は、具体的には図示しないが、クラッチ機構、
減速装置及びブレーキ装置などを含んで成る周知構成の
ものである。特に、クラッチ機構は、モータ17の回転
力を洗い時に撹拌体5だけへ減速装置を介して減速して
伝える状態と、脱水時に回転槽4及び撹拌体5へ高速で
伝える状態とを切り替える機能を有している。
【0024】外箱1aの上部には、トップカバー20が
取付けられている。このトップカバー20には、洗濯物
の出入れ口を開閉する例えば二つ折り式の蓋21が開閉
可能に設けられている。尚、外槽2の上部には、槽カバ
ー22が取付けられており、この槽カバー22に内蓋2
3が開閉可能に設けられている。この内蓋23には、そ
の後部側に位置して、多数個の通水孔(図示せず)を有
する凹状部23aが形成されている。
【0025】以上の構成の洗濯機本体1に対して、トッ
プカバー20内の後部には、図4にも示すように、回転
槽4内への給水動作を行うための電磁式の給水弁24、
給水器25およびポンプ26等が配設されている。前記
給水器25からの水は上記凹状部23aを経て回転槽4
内へ供給される構成となっている。
【0026】上記給水器25は、図5に示すように、ほ
ぼ密閉された上室27と前面が開放した下室28とに区
画されていて、上室27の底部には多数の通水孔27a
が形成されている。またこの上室27の左部には、上板
部から垂下し底部とは若干の隙間28aが形成される壁
部28が形成され、この壁部28の右側部分は呼び水用
の補助給水部28bとされている。この補助給水部28
bの上部に呼び水用接続口27bが形成され、さらに側
部に給水弁接続口27cが形成されている。さらにま
た、上室27の上部右側には風呂水取入口27dが形成
されている。前記給水弁24の入水口24aは給水ホー
ス29を介して水道の蛇口30に接続され、また、出水
口24bは前記給水器25の給水弁接続口27cに接続
されている。
【0027】前記ポンプ26は図6ないし図8に示すよ
うに構成されている。すなわち、このポンプ26のポン
プケース31は、第1のケース32と第2のケース33
とを組合わせて構成されており、両ケース32、33は
パッキン34を介して締結されている。第2のケース3
3の上部には、吸込口34が上下方向に形成されてお
り、この吸込口34におけるポンプケース31内部側の
開口34aには弁35が設けられている。なお、この吸
込口34の途中部にはストレーナ34bが配設されてい
る。
【0028】また、第2のケース33の右側部には吐出
口36が形成されていると共に、呼び水取入口37が形
成されている。さらに、第2のケース33には、図8に
示すように、この呼び水取入口37と対向するようにガ
イドリブ38が左端部まで延びるように形成されてい
る。このガイドリブ38と第2のケース33の壁部32
aとの間には、逆止弁たるボール39が移動可能に保持
されている。このボール39は前記呼び水取入口37を
開閉するためのものである。
【0029】一方、第1のケース32には上記ガイドリ
ブ38の左端を閉鎖するようにストッパ部40が一体に
形成されている。このストッパ部40は、ボール39の
開放ストロークを規制するものである。また、図6に示
すように、第1のケース32において、前記吸入34の
開口34aのやや下方部に対応する部位には羽根室41
が形成されており、この羽根室41と前記開口34aと
の間を仕切るように仕切板42が配設されている。この
仕切板42には、羽根室41の吸水口42aが形成され
ている。なお、この羽根室41は、その上部の水溜め室
43と通水部41aを介して連通しており、この水溜め
室43と前述の吐出口36および呼び水取入口37とは
連通している。
【0030】前記羽根室41にはポンプ羽根44がオイ
ルシール45により水密に且つ回転可能に支持されて配
設されている。また、ポンプケース31の外部にはモー
タ支持部46が形成されていて、このモータ支持部46
にポンプモータ47が配設されている。このポンプモー
タ47の回転軸47aは前記羽根44に連結されてい
る。
【0031】前記吸入口34は図3に示すように水道以
外の水源としての浴槽48の水(風呂水)を吸い上げる
ための吸入ホース49を接続している。図5に示すよう
に、前記吐出口36は給水器25の風呂水取入口27d
に継手50を介して接続され、また、前記呼び水取入口
37は給水器25の呼び水用接続口27bにホース51
aを介して接続されている。しかして、給水弁24、給
水器25の補助給水部28b、ホース51aにより呼び
水供給手段51が構成されている。なお、給水弁24
は、本来回転槽4内への給水用であるが、本実施例では
呼び水供給手段51の一部を兼用するものである。
【0032】一方、トップカバー20の前部には、操作
パネル52が設けられていると共に、その裏面側には制
御部53が設けられている。操作パネル52は、図9に
示すように、電源スイッチ54の操作部54a、一時停
止スイッチ兼用のスタートスイッチ55の操作部55
a、その他各種スイッチ56〜63の各操作部56a〜
63aが設けられていると共に、洗濯行程や水位等を表
示する表示パネル部64が設けられている。上記各種ス
イッチ56〜63の中には、ポンプ給水スイッチたる風
呂水設定スイッチ63が含まれている。
【0033】上記制御部53は、図10に示すように、
主ケース64に主回路基板65を設けると共に、補助ケ
ース66に電源回路基板67を設けて構成されている。
主回路基板65には、図11に示すように、電源スイッ
チ54のスイッチ本体54b、一時停止スイッチ兼用の
スタートスイッチ55のスイッチ本体55b、その他各
種スイッチ56〜63の各スイッチ本体56b〜63b
が設けられていると共に、表示パネル部64の裏側に位
置する表示器68群、表示器69群が設けられ、さらに
は、マイクロコンピュータからなる制御回路70が設け
られている。表示器68群の中には、図9に示すよう
に、7セグメント表示素子68a,68b,68c,6
8dが設けられており、そのうち7セグメント表示素子
68a,68bは報知手段に相当する。さらに、この制
御部53の主回路基板65にはポンプ26の環境温度を
検出するための温度センサ71が設けられている。
【0034】図12には、電気的構成を示しており、電
源コンセントに接続される電源プラグ72の両端子72
aと72bとの間には、直流電源回路73が接続されて
おり、その直流電源は前記制御回路70に与えられてい
る。また、電源プラグ72の両端子72aと72bとの
間には、前述のポンプモータ47、給水弁24、排水弁
9およびモータ17が駆動回路74を介して接続されて
いる。なお、この駆動回路74には電源スイッチ54お
よびスイッチング素子が含まれており、電源スイッチ5
4がオンされると、オン信号Sonが制御回路70に与
えられるようになっている。
【0035】この制御回路70は、洗濯運転に関するプ
ログラムを内部メモリに有しており、各種スイッチ56
〜63からのスイッチ信号に応じそのプログラムに従っ
て、上記ポンプモータ47、給水弁24、排水弁9およ
びモータ17を駆動回路74を介して制御すると共に、
表示器68,69を制御し、さらに例えばEEPROM
からなる不揮発性メモリ75に対する書き込みおよび読
み込み制御を実行するようになっている。この不揮発性
メモリ75は、運転有無用、判定結果用、通電継続有無
用の不揮発性メモリを兼用している。
【0036】なお、洗濯運転コースの一例をあげると、
全自動コースとして「標準」コースがあり、これはコー
ス設定スイッチ62により選択され、使用者によるマニ
ュアル操作がないままで、スタートスイッチ55がオン
操作されると実行される。すなわち、図13(a)に示
すように、給水行程(給水弁24オンによる水道水供
給)、洗い行程、排水行程、脱水行程、給水行程(給水
弁24オンによる水道水供給)、すすぎ1行程、排水行
程、脱水行程、給水行程(給水弁24オンによる水道水
供給)、すすぎ2行程、排水行程、最終脱水行程を順に
実行するものである。
【0037】また、この「標準」コースが設定された上
で、前記風呂水設定スイッチ63がオン操作されると、
その操作ごとに、「洗いのみ風呂水給水」→「洗い・す
すぎのみ風呂水給水」→「風呂水給水なし」→「洗いの
み風呂水給水」→…というように順次繰り返し設定され
るようになっている。この場合、「洗いのみ風呂水給
水」が設定されると、図13(b)に示すように、(標
準+風呂水)1コースとされ、洗い行程直前の給水行程
では風呂水を給水し、残る給水行程は水道水を給水する
ものであり、また、「洗い・すすぎのみ風呂水給水」が
設定されると、同図(c)に示すように、(標準+風呂
水)2コースとされ、洗い行程直前の給水行程、および
すすぎ1行程直前の給水行程では風呂水を給水し、すす
ぎ2行程直前の給水行程では水道水を給水するものであ
る。また、「風呂水給水なし」が設定されると、全自動
コースたる「標準」コースに再設定される。
【0038】また、他の洗濯運転コースとしては、予約
運転コースがあり、これは、予約設定スイッチ57がオ
ン操作されると予約時間が設定されるものであり、その
設定後にスタートスイッチ55がオン操作されると、予
約運転コースが実行される。この予約運転コースは、ス
タートスイッチ55がオン操作されてから、設定された
予約時間が経過したときに洗濯運転が開始されるように
なっている。
【0039】なお、給水弁24がオンされる給水行程に
おいては、図5から理解できるように、水道水は補助給
水部28bから大部分は隙間28aを通って上室27内
に流入して下室28へ流下し、そして、内蓋23の凹状
部23aから回転槽4内に供給される。この場合、上記
補助給水部8bに供給された水道水の一部は、呼び水用
接続口27b、ホース51a、ポンプケース31の呼び
水取入口37からこのポンプケース31内に流入して充
填される。つまり、呼び水としてポンプケース31内に
供給されるものである。また、ポンプ26の駆動により
風呂水を回転槽4内に給水した場合には、給水終了時点
でポンプケース31内に風呂水が残留する。この残留水
は、次回にポンプ26を駆動するに際して呼び水として
作用するものである。
【0040】さて、前記制御回路70は、洗濯運転を全
般的に制御すると共に、凍結・非凍結判定手段、初期判
定手段、通電継続判定手段としても機能するものであ
り、以下、これらについて図1、図14ないし図16の
フローチャートを参照して述べる。
【0041】まず、図14においては、ポンプ26の凍
結判定に関連する制御のうちメイン制御を示している。
この図14のフローチャートは、電源プラグ72が電源
に接続されたとき、すなわち電源が投入されたときにス
タートするようになっている。この図14においてステ
ップA1では、初期判定を行なう。この初期判定は、サ
ブルーチンとしてのフローチャートを示す図15のよう
に実行される。すなわち、ステップB1においては、不
揮発性メモリ75の記憶内容を読み出す。
【0042】この不揮発性メモリ75には、洗濯運転の
実行が有ったか否かが記憶されており、メーカー出荷時
には「洗濯運転実行なし」が記憶されている。また、後
述する凍結・非凍結判定結果も記憶されるが、メーカー
出荷時には記憶されていない。さらには、電源投入から
電源停止までの通電継続時間(制御回路70の通電継続
時間)が所定時間(24時間)以上のときには、「所定
時間以上通電継続有り」を記憶していると共に、所定時
間ごとの温度センサ71による検出温度が記憶されてお
り、メーカー出荷時には、これらについては記憶されて
いない。
【0043】次のステップB2では、不揮発性メモリ7
5の記憶内容のうちの洗濯運転の実行が有ったか否かに
関するデータが「洗濯運転実行有り」か否かを判断す
る。このとき「洗濯運転実行有り」でなければ(「洗濯
運転実行なし」であれば)、ステップB3に移行して凍
結・非凍結の判定結果フラグTFを「0」とする。な
お、フラグTF「0」は非凍結と判定したことを示して
いる。
【0044】上述したステップB2においては、「洗濯
運転実行有り」であれば、ステップB4に移行して、温
度センサ71により電源投入時の温度つまり初期温度を
検出する。そして、次のステップB5では、このときの
記憶さていた判定結果が凍結判定結果であるときには、
ステップB4の検出温度が高い・低いにかかわらず、現
状態は凍結状態と判定してステップB6に示すようにフ
ラグTFを「1」とする。
【0045】また、上述のステップB5において、記憶
されていた判定結果が非凍結結果であるときには、ステ
ップB7に移行して、前回の通電継続時間が24時間以
上であるか否か、つまり「所定時間以上通電継続有り」
であるか否かを判断し、24時間以上でなければ(「所
定時間以上通電継続有り」でなければ)、ステップB8
に移行して、前記初期検出温度が−1℃以下か否かを判
断し、以下であれば、現状態は凍結状態と判定してステ
ップB6に示すようにフラグTFを「1」とし、以下で
なければ、現状態は非凍結状態と判定してステップB9
に移行してフラグTFを「0」とする。
【0046】上述のステップB7において、24時間以
上であれば(「所定時間以上通電継続有り」であれ
ば)、ステップB10に移行して、所定時間(2時間)
ごとの検出温度が−1℃以下の場合が4回以上有ったか
否かを判断する。つまり24時間のうちにほぼ8時間は
−1℃で有ったか否かを判断する。しかして、所定時間
(2時間)ごとの検出温度が−1℃以下の場合が4回以
上有る(8時間は−1℃以下である)と判断されれば、
現状態は凍結状態と判定してステップB6に示すように
フラグTFを「1」とし、否と判断されれば、現状態は
非凍結状態と判定してステップB9に移行してフラグT
Fを「0」とする。そしてステップB11では、不揮発
性メモリ75の所定時間通電継続データを「所定時間以
上通電継続なし」に書き替える。
【0047】この図15に示したサブルーチンのフロー
チャートが終了すると、図14のメインフローチャート
のステップA2に戻る。このステップA2では、電源投
入時点から「2時間」が経過したか否かを判断し、経過
していなけばステップA3の凍結・非凍結判定を実行す
る。この凍結・非凍結判定は図1にサブルーチンとして
示されている。
【0048】図1において、ステップC1においては、
現時点でのフラグTFが「1」であるか否かを判断を
し、「1」でなければ、ステップC2に移行して、温度
センサ71による検出温度が凍結判定温度条件の一つで
ある「−1℃」以下か否かを判断し、以下であれば、ス
テップC3に移行して、ソフトウエアにて構成された第
1タイマをカウントアップする。そして、次のステップ
C4では検出温度が凍結判定温度条件の別の一つである
「−5℃」以下か否かの判断をし、以下であれば、ステ
ップC5に移行して第2タイマによるカウント時間が凍
結判定基準時間の一つである「2時間」を経過すれば、
凍結・非凍結の判定のためのフラグTFを「1」とす
る。つまり「−5℃」以下といった所定の温度条件に合
致する状態が「2時間」継続すれば、ポンプ26が凍結
したと判定する。なお、このステップC6の後はステッ
プC7にて第2タイマおよび第3タイマをクリアする。
【0049】前記ステップC4において、「−5℃」以
下でないと判断されれば、ステップC8に移行して第1
タイマのカウント時間が凍結判定基準時間の別の一つで
ある「8時間」を経過したか否かを判断し、経過してい
れば、上述のステップC6に移行してフラグTFを
「1」とする。つまりこの場合には、「−1℃」超で
「−5℃」以下といった所定の温度条件に合致する状態
が「8時間」継続すれば、ポンプ26が凍結したと判定
する。また、ステップC2において「−1℃」超である
と判断されれば、ステップC9に移行して第1タイマを
クリアする。
【0050】前記ステップC1において、フラグTFが
「1」であると判断されると、ステップC10に移行し
て検出温度が非凍結判定温度条件の一つである「+1
℃」以上か否かを判断し、以上であればステップC11
に移行して、ソフトウエアにて構成された第2タイマを
カウントアップする。次のステップC12では第2タイ
マのカウント時間が非凍結判定基準時間の一つである
「10時間」を経過したか否かを判断し、経過していな
ければステップC13に移行して検出温度が非凍結判定
温度条件の別の一つである「+5℃」以上か否かを判断
し、以上であればステップC14に移行して、ソフトウ
エアにて構成された第3タイマをカウントアップする。
つぎのステップC15では第3タイマのカウント時間が
非凍結判定基準時間の別の一つである「8時間」を経過
したか否かを判断し、経過していればステップC16に
移行してフラグTFを「0」とする。つまり、「+5
℃」以上といった所定の温度条件に合致する状態が「8
時間」継続すれば、ポンプ26の凍結が解除されたすな
わち非凍結状態になったと判定する。なお、このステッ
プC16の後はステップC17にて第1タイマをクリア
する。
【0051】また、ステップC12において第2タイマ
が「10時間」を経過したと判断されると、上述と同様
にステップC16に移行してフラグTFを「0」とす
る。つまり、「+1℃」以上といった所定の温度条件に
合致する状態が「10時間」継続すれば、ポンプ26の
凍結が解除されたすなわち非凍結状態になったと判定す
る。なお、上記ステップC10において「+1℃」以上
でないと判断されると、ステップC18に移行して第2
タイマおよび第3タイマをクリアする。つまり、ステッ
プC1でフラグTFが「1」のときは「+1℃」以上と
ならないうちは非凍結とは判定されない。しかして、ス
テップC19においては、このサブルーチンで判定した
凍結・非凍結の判定結果を不揮発性メモリ75に記憶さ
せる。
【0052】このような図1のサブルーチンが実行され
ると、図14のステップA4に戻る。このステップA4
では、電源スイッチ54がオン操作されたか否かを判断
する。この電源スイッチ54のオンは、モータ17、ポ
ンプモータ47、給水弁24、排水弁9といった負荷が
通電駆動可能であることを示すもので、すなわち、使用
者においてのスタートスイッチ55のオン操作で洗濯運
転が開始可能となったことを示す。
【0053】次のステップA5では、洗濯運転コースの
うち、予約運転コースが設定されていて、その設定され
た予約時間がカウント中であるか否かを判断し、カウン
ト中でなければ、つまり予約運転コースが設定されてい
なければ、ステップA6に移行してフラグTFが「1」
であるか否かを判断する。「1」(凍結)であれば、ス
テップA7に移行して風呂水設定スイッチ63がオン操
作されたか否かを判断し、オン操作されていれば、ステ
ップA8に移行して、報知手段たる7セグメント表示素
子68aと68bとにそれぞれ「E」,「F」を点滅表
示させ、つまり両表示素子68a,68bで合わせて
「EF」を点滅表示させる。この「EF」は「凍結有
り」を意味するものである。そしてこの表示の後は、制
御を停止する。つまり洗濯運転は開始しない。このステ
ップA6〜ステップA8から理解できるように、予約運
転コースではない洗濯運転コースが設定された場合に、
凍結が判定されたときには、風呂水設定スイッチ63が
オン操作されたときに、「EF」といった「凍結あり」
を表示する。
【0054】そして、上記ステップA6にフラグTFが
「0」と判断された場合、もしくはステップA7で風呂
水設定スイッチ63のオン操作なしと判断された場合に
は、ステップA9に移行してスタートスイッチ55がオ
ン操作されたか否かを判断し、オン操作されたと判断さ
れると、ステップA10に移行して予約設定があるか
(予約設定スイッチ57が操作されたか否か)を判断す
る。予約設定がなければ、つまり、予約運転コース以外
の洗濯運転コースである場合には、ステップA11に移
行して、洗濯運転を開始する。ここまでの説明から分か
るように、この洗濯運転が開始される条件としては、
「凍結有り」の判定結果のときには風呂水給水でないこ
と、あるいは、「非凍結」の判定結果のときであること
(このとき風呂水給水および水道水給水のいずれでもよ
い)である。なお、上記ステップA10において予約設
定があれば、ステップA12に移行して上記スタートス
イッチ55オン操作時点から洗濯運転開始までの予約時
間をカウントを開始する。
【0055】上記ステップA5で、予約時間がカウント
中であることが判断されると、ステップA13に移行し
て、予約時間が経過したか否かを判断し、経過したこと
が判断されれば、ステップA14に移行して現時点での
判定結果のフラグTFが「1」であるか否かを判断す
る。そして、「1」(凍結)であればステップA15に
移行して風呂水設定スイッチ63がオン操作されたか否
かを判断し、オン操作されているとステップA16に移
行して風呂水給水の設定を解除すると共に水道水給水を
設定する。そしてステップA11に移行して洗濯運転を
開始する。
【0056】ここまでの説明から理解できるように、予
約運転コースが設定されて開始されると、その設定され
た予約時間が経過したところで凍結状態であるか否かを
判定し、凍結状態であるときには、この予約運転コース
で風呂水給水が設定されていると(ポンプ26の駆動が
予定されていると)、風呂水給水の設定を解除すると共
に水道水給水を設定した上で、予約運転コースの洗濯運
転を開始する。従って、この洗濯運転における給水時に
はポンプ26は使用されずに水道水が給水されることに
なる。すなわち、予約運転コースでは、ポンプ26の凍
結があっても水道水に切り換えて洗濯運転を実行する理
由は、この予約運転コースは、一般的に使用者のスケジ
ュール等に合わせて設定されるから、予約時間が経過し
ても洗濯運転が未完了のままであると、予約運転コース
を設定した意味がなくなってしまうから、とにかく洗濯
運転は完了した方が良いとするところにある。
【0057】ここで、前記ステップA2において、電源
投入から「2時間」が経過したことが判断されると、ス
テップA17に移行して、温度センサ71による検出温
度を不揮発性メモリ75に記憶させると共に、24時間
以前の検出温度データは消去する。次いでステップA1
8に移行して「24時間」が経過したか否かを判断し、
経過したことが判断されると、ステップA19に移行し
て不揮発性メモリ75の通電継続データを「所定時間以
上通電継続なし」(図15のステップB11)から「所
定時間以上通電継続有り」に書き替える(記憶させ
る)。この場合、従って、不揮発性メモリ75には、過
去24時間における2時間ごとの検出温度と、「所定時
間以上通電継続有り」または「所定時間以上通電継続な
し」が記憶され、これが次回の電源投入時にステップA
1(ステップB1〜ステップB10)に使用されること
になる。
【0058】図16には、所定のタイミングで実行され
る温度検出の割り込みプログラムのフローチャートを示
している。ステップD1においては、温度センサ71に
より温度を検出し、ステップD2においてはその検出温
度が「110℃」以上であるか否かを判断し、「+11
0℃」以上であると温度センサ71が異常であると判断
してステップD3に移行し、温度センサ71の異常を示
すためのフラグSFを「1」とする。なお、異常ではな
いときのフラグSFは「0」である。
【0059】ステップD2において「+110℃」未満
と判断されると、ステップD4に移行して検出温度が
「−29℃」未満であるか否かを判断する。「−29
℃」未満であれば、温度センサ71が異常であると判断
して上述したステップD3に移行し、フラグSFを
「1」とする。検出温度が「+110℃」未満で「−2
9℃」以上のときは、つまり、非異常温度範囲のときに
は、ステップD5にてフラグSFが「0」とされる。そ
して、ステップD6にて風呂水設定スイッチ63がオン
操作されたか否かを判断し、オン操作されると、ステッ
プD7にてフラグSFが「1」か否かを判断し、「1」
であれば、ステップD8に移行してh、温度センサ71
の異常を報知すべく、7セグメント表示素子68c,6
8dにそれぞれ「E」,「H」を点滅表示させる。
【0060】以上説明した本実施例においては、温度セ
ンサ71の検出温度に基づいてポンプ26の凍結・非凍
結を判定するから、モータの過電流を検出して凍結・非
凍結を判定する方式とは異なり、簡単な構成でポンプの
凍結を判定でき、また、ポンプモータ47の使用寿命が
短くなることもない。しかも、温度センサ71による検
出温度が凍結判定温度条件に該当しその該当状態が凍結
判定基準時間以上継続する状況をもってポンプ26が凍
結状態であると判定し、前記検出温度が非凍結判定温度
条件に該当しその該当状態が非凍結判定基準時間以上継
続する状況をもってポンプ26が非凍結と判定するか
ら、温度センサ71を用いながらも判定精度が高い。す
なわち、単に、温度センサ71の検出温度のみでは、急
激な温度上昇や温度下降等の場合に誤判定する虞があ
る。つまり、ポンプ26が凍結状態であるときにプラス
温度へ急激に温度上昇すると、ポンプ26が凍結状態で
あるにもかかわらず非凍結と判定したり、逆に、ポンプ
26が非凍結状態であるときにマイナス温度へ急激に温
度下降すると、ポンプ26が非凍結状態であるにもかか
わらず凍結と判定したりするが、上述の本実施例ではこ
のようなことはない。
【0061】また、本実施例によれば、洗濯運転が一度
もない場合や、購入後最初の使用時に凍結誤判定が防止
されるものである。すなわち、最初に洗濯機を使用する
ときには、洗濯運転が実行されていないから、不揮発性
メモリ75には、「洗濯運転実行なし」が記憶されてお
り、従って、電源が投入されたときにこの不揮発性メモ
リ75の記憶内容を読み出したときには、その「洗濯運
転実行なし」が読み出され、これに基づいてポンプ26
は非凍結状態であると判定するから、上述の凍結誤判定
が防止される。
【0062】ところで、電源が切られ、あるいは停電が
あって、その後に、電源が復帰した直後には、凍結・非
凍結の判定動作に要する時間がとれないことから、凍結
・非凍結の判定データがすぐには得られないことがあ
る。この点本実施例では、不揮発性メモリ75に、凍結
・非凍結の判定結果を記憶しておくことで、電源投入時
にただちに凍結・被凍結の判定結果を得ることができる
ものである。そして、その記憶内容が凍結判定結果であ
るときには、電源投入時の温度センサ71の検出温度に
かかわらず凍結状態と判定するから、ポンプモータ47
がロック状態で通電されるようなことがない。すなわ
ち、不揮発性メモリ75の記憶内容が凍結判定結果であ
ると、電源復帰時に例えばプラス温度であっても未だ凍
結状態である虞があり、従って、電源投入時の検出温度
にかかわらず凍結と判定することが安全であり、ポンプ
モータ47がロック状態で通電されることはない。
【0063】また本実施例によれば、不揮発性メモリ7
5に、電源投入から電源停止までの通電継続時間が所定
時間たる「24時間」以上であるときには「所定時間以
上通電継続有り」の旨を記憶し、且つこの所定時間より
短い一定時間たる「2時間」ごとの検出温度とを記憶し
ておくから、電源投入時点でただちに凍結・非凍結の判
定を良好に行なうことができる。すなわち、前回の通電
継続時間が「24時間」以上であって、且つ「2時間」
ごとに検出温度が記憶されているとすると、過去の所定
時間この場合1日における温度変化状況を知ることが可
能となる。従って、前回の通電時において「−1℃」以
下が4回以上、時間にして8時間以上有ったとすると、
これをもって凍結が有ったと判定でき、この条件に合致
しないと非凍結と判定できる。そして、「所定時間以上
通電継続有り」でないときには電源投入時の検出温度に
基づいて凍結・非凍結を判定するから、良好に凍結・非
凍結を判定できる。
【0064】また、本実施例によれば、ポンプ26を駆
動して給水をさせるためのポンプ給水スイッチたる風呂
水設定スイッチ63と、報知手段たる7セグメント表示
素子68a,68bとを設け、凍結が判定されたときに
は、風呂水設定スイッチ63がオン操作されたときに7
セグメント表示素子68a,68bに凍結の旨を報知さ
せるようにしたから、ポンプ凍結が判定されたことを、
ポンプ給水するときに使用者に報知でき、使用者にポン
プ26についての異常をタイミング良く報知できるもの
である。つまり、ポンプ凍結が判定されたときに状況に
関係なく報知すると、使用者が居なかったり、あるいは
その報知を別の異常報知と勘違いすることがあるが、上
記本実施例によれば、ポンプ給水するときに使用者にポ
ンプ凍結を報知するから、確実にしかも適正に報知でき
る。
【0065】さらに本実施例によれば、予約運転コース
における洗濯運転開始前に、凍結・非凍結の判定結果が
凍結であるときには洗濯運転における給水時に水道水を
給水するようにしたから、次の効果を得ることができ
る。すなわち、予約運転コースが設定されてスタートス
イッチが操作されると、その操作時点から、ある時間が
経過してから洗濯運転が実行される。この場合、そのス
タートスイッチ操作時点で凍結・非凍結の判定結果が非
凍結であったとしても、実際に洗濯運転が開始される時
には、ポンプが凍結している虞もある。そして、このと
きの予約運転コースが風呂水使用の場合には、そのポン
プ凍結により給水がなされないことがあり、洗濯運転終
了予測時間になっても洗濯運転が全く実行されていない
虞がある。しかるに本実施例では、予約運転コースでの
洗濯運転開始前に、凍結・非凍結の判定結果が凍結であ
るときには洗濯運転における給水時に水道水を給水する
から、その予約運転コースが風呂水使用の場合であって
も、洗濯運転を遂行できるものである。
【0066】また本実施例においては、温度センサ71
の検出温度が、凍結・非凍結判定のための所定温度条件
より上下温度幅の大きい非異常温度範囲から外れたとき
には、風呂水設定スイッチ63が操作されたときに報知
手段たる7セグメント表示素子68c,68dに異常を
報知させるようにしたから、温度センサ71の異常を検
出して使用者に知らせることができ、しかも、この報知
を風呂水設定スイッチ63が操作されたときに行なうか
ら、ポンプ26の凍結・非凍結判定に関連するタイミン
グで報知できて、不必要なタイミングでの報知を防止で
きる。なお、凍結を報知する報知手段と、温度センサ異
常を報知する報知手段とは兼用しても良い。さらに報知
器はブザーでも良い。またポンプとしては洗濯機本体内
臓タイプでなくても良い。温度センサはポンプに直に取
付けても良い。
【0067】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1の発明によ
れば、温度センサの検出温度に基づいてポンプの凍結・
非凍結を判定するから、簡単な構成でポンプの凍結を判
定でき、また、モータの過電流を検出する方式ではない
から、ポンプの使用寿命が短くなることもない。しか
も、温度センサによる検出温度と時間的条件とに基づい
て凍結・非凍結を判定するから、温度センサを用いなが
らも判定精度が高い。
【0068】請求項2の発明によれば、洗濯運転が一度
もない場合や、購入後最初の使用時に凍結誤判定を防止
できる。請求項3の発明によれば、電源復帰時において
凍結・非凍結判定手段の判定データがすぐには得られな
い場合でも、判定結果用不揮発性メモリに、凍結・非凍
結判定手段の判定結果を記憶しておくことで、ただちに
凍結・非凍結の判定を行なうことができる。
【0069】請求項4の発明によれば、通電継続有無用
不揮発性メモリに、電源投入から電源停止までの通電継
続時間が所定時間以上であるときには所定時間以上通電
継続有りの旨を記憶し、且つこの所定時間より短い一定
時間ごとの検出温度とを記憶しておくから、電源投入時
点でただちに凍結・非凍結の判定を良好に行なうことが
できる。
【0070】請求項5の発明によれば、ポンプ凍結が判
定されたことを、ポンプ給水するときに使用者に報知す
るから、使用者にポンプについての異常をタイミング良
く報知でき、使用者が居ないときに報知することもなけ
れば、その報知を別の異常報知と勘違いすることもなく
し得る。
【0071】請求項6の発明によれば、予約運転コース
での洗濯運転開始前に、凍結・非凍結判定手段の判定結
果が凍結であるときには洗濯運転における給水時に水道
から水を供給するから、その予約運転コースが風呂水使
用の場合であっても、洗濯運転を遂行できるものであ
る。
【0072】請求項7の発明によれば、凍結・非凍結判
定手段の所定温度条件より上下温度幅の大きい非異常温
度範囲から外れたときには、報知手段に異常を報知させ
るから、温度センサの異常を検出して使用者に知らせる
ことができ、しかも、この報知をポンプ給水スイッチが
操作されたときに行なうから、ポンプの凍結・非凍結判
定に関連するタイミングで報知できて、不必要なタイミ
ングでの報知を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す凍結・非凍結に関する
制御のフローチャート
【図2】洗濯機の縦断側面図
【図3】洗濯機と浴槽と示す斜視図
【図4】洗濯機の一部破断の平面図
【図5】給水器部分の一部破断の正面図
【図6】ポンプの縦断正面図
【図7】ポンプの平面図
【図8】ポンプの呼び水取入口部分の縦断側面図
【図9】操作パネルの平面図
【図10】制御部部分の縦断側面図
【図11】制御部の展開平面図
【図12】電気的構成のブロック図
【図13】洗濯運転の行程を示すタイムチャート
【図14】凍結・非凍結判定のメイン制御に関わるフロ
ーチャート
【図15】初期判定に関わる制御内容を示すフローチャ
ート
【図16】温度センサ異常検出に関わる制御内容を示す
フローチャート
【符号の説明】
1は洗濯機本体、4は回転槽、12は水位センサ、17
はモータ、18は駆動機構部、20はトップカバー、2
4は給水弁、25は給水器、26はポンプ、27は上
室、28は下室、28aは隙間、28bは補助給水部、
27dは風呂水取入口、30は水道の蛇口、31はポン
プケース、32は第1のケース、33は第2のケース、
34は吸入口、36は吐出口、37は呼び水取入口、3
8はガイドリブ、39はボール(逆止弁)、40はスト
ッパ部、41は羽根室、43は水溜め室、44はポンプ
羽根、47はポンプモータ、48は浴槽(水道以外の水
源)、51は呼び水供給手段、52は操作パネル、54
は電源スイッチ、55はスタートスイッチ、57は予約
設定スイッチ、58a〜58dは7セグメント表示素子
(報知手段)、63は風呂水設定スイッチ(ポンプ給水
スイッチ)、70は制御回路(凍結・非凍結判定手段、
初期判定手段、通電継続判定手段)、71は温度セン
サ、75は不揮発性メモリを示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道とは別の水源の水をポンプにより槽
    内に供給するようにしたものにおいて、 前記ポンプまたはその環境の温度を検出するための温度
    センサと、 この温度センサによる検出温度が凍結判定温度条件に該
    当しその該当状態が凍結判定基準時間以上継続する状況
    をもって前記ポンプが凍結状態であると判定し、前記検
    出温度が非凍結判定温度条件に該当しその該当状態が非
    凍結判定基準時間以上継続する状況をもって前記ポンプ
    が非凍結状態であると判定する凍結・非凍結判定手段と
    を設けたことを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 洗濯運転の実行が有ったか否かを記憶す
    る運転有無用不揮発性メモリと、 電源投入時にのみこの運転有無用不揮発性メモリの記憶
    内容を読み出してその記憶内容が洗濯運転実行なしであ
    るときにはポンプが非凍結状態であると判定する初期判
    定手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の洗濯
    機。
  3. 【請求項3】 凍結・非凍結判定手段の判定結果を記憶
    する判定結果用不揮発性メモリと、 電源投入時にのみこの判定結果用不揮発性メモリの記憶
    内容を読み出し、その記憶内容が凍結判定結果であると
    きには、電源投入時の温度センサの検出温度にかかわら
    ず凍結状態と判定する初期判定手段とを設けたことを特
    徴とする請求項1記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 電源投入から電源停止までの通電継続時
    間が所定時間以上か否かを判定する通電継続判定手段
    と、 この通電継続判定手段による判定結果が所定時間以上通
    電継続有りのときにこれを記憶すると共に、前記所定時
    間より短い一定時間ごとの検出温度を記憶する通電継続
    有無用不揮発性メモリと、 電源投入時にのみこの通電継続有無用不揮発性メモリの
    記憶内容を読み出し、その記憶内容が所定時間以上通電
    継続有りでないときには電源投入時の検出温度に基づい
    て凍結・非凍結を判定し、所定時間以上通電継続有りで
    あるときには、この通電継続有無用不揮発性メモリに記
    憶された検出温度に基づいて凍結・非凍結を判定する初
    期判定手段とを設けたことを特徴とする請求項3記載の
    洗濯機。
  5. 【請求項5】 ポンプを駆動して給水をさせるためのポ
    ンプ給水スイッチと、報知手段とを備え、凍結が判定さ
    れたときには、ポンプ給水スイッチが操作されたときに
    報知手段に凍結の旨を報知させるようになっていること
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の洗濯
    機。
  6. 【請求項6】 洗濯コースとして、スタートスイッチが
    操作されてから設定された予約時間が経過した後洗濯運
    転が開始される予約運転コースを備え、この予約運転コ
    ースにおける洗濯運転開始前に、凍結・非凍結判定手段
    の判定結果が凍結であるときには洗濯運転における給水
    時に水道から水を供給するようになっていることを特徴
    とする請求項1記載の洗濯機。
  7. 【請求項7】 ポンプを駆動して給水をさせるためのポ
    ンプ給水スイッチと、報知手段とを備え、温度センサの
    検出温度が、凍結・非凍結判定手段の所定温度条件より
    上下温度幅の大きい非異常温度範囲から外れたときに
    は、ポンプ給水スイッチが操作されたときにこの報知手
    段に異常を報知させるようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の洗濯機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6255952B1 (en) 1999-08-18 2001-07-03 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and system for warning of abnormal water supply in a washing machine
CN102268803A (zh) * 2010-07-30 2011-12-07 南京乐金熊猫电器有限公司 洗衣机的控制方法
JP2012241947A (ja) * 2011-05-17 2012-12-10 Hitachi Appliances Inc ポンプモータ制御装置
KR101243967B1 (ko) * 2006-02-15 2013-03-14 엘지전자 주식회사 세탁기 및 그 동작방법

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