JPH1070496A - 送信ダイバーシチを行なう送受信装置 - Google Patents

送信ダイバーシチを行なう送受信装置

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JPH1070496A
JPH1070496A JP8242548A JP24254896A JPH1070496A JP H1070496 A JPH1070496 A JP H1070496A JP 8242548 A JP8242548 A JP 8242548A JP 24254896 A JP24254896 A JP 24254896A JP H1070496 A JPH1070496 A JP H1070496A
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Kimihiko Ishikawa
公彦 石川
Mitsuru Uesugi
充 上杉
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな回路規模で、通信品質の最もよい送信
アンテナを選択できる送受信装置を提供する。 【解決手段】 複数の送受信兼用アンテナ1、2と、こ
のアンテナで受信された信号を復調するベースバンド復
調部7と、送信アンテナを切換える切換部11とを備え、
受信信号の受信状態に基づいて、その後に送信する送信
信号の送信アンテナを切換えるTDD通信方式の送受信
装置において、ベースバンド復調部に、複数のアンテナ
で受信された各ブランチの受信信号を等化処理して合成
する最大比合成適応等化器8と、各ブランチの中から最
大比合成適応等化器の収束タップ係数の最大値を含むブ
ランチを選択する比較器9とを設ける。主波のレベルが
最も高いブランチを選択して送信ダイバーシチを行なう
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TDD方式の通信
において送信ダイバーシチを行なう送受信装置に関し、
特に、伝送路状態が最適な送信アンテナを適切に選択で
きるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】送信と受信とを同一周波数により時分割
で行なうTDD通信方式のセルラ無線通信システムで
は、複数のアンテナの中から受信の際に最も高い受信パ
ワーが得られたアンテナを選択して送信を行なう送信ダ
イバーシチ方式の送受信装置が用いられている。
【0003】従来のこの送受信装置は、図9に示すよう
に、送受信兼用の第1のアンテナ59と、送受信兼用の第
2のアンテナ60と、第1のアンテナ59の送受分離器61
と、第2のアンテナの送受分離器62と、第1のアンテナ
59で受信した受信信号をベースバンド帯域にダウンコン
バートする受信機63と、第2のアンテナで受信した受信
信号をベースバンド帯域にダウンコンバートする受信機
64と、受信信号を復号して復号データ69を出力するベー
スバンド復調部65と、受信機63の出力によって受信パワ
ーを検出するRSSI部66と、受信機64の出力によって
受信パワーを検出するRSSI部67と、検出された受信
パワーを比較してアンテナ選択情報を出力する比較器68
と、アンテナ選択情報に基づいてアンテナを選択する送
信アンテナ切換器70と、入力する変調データ73によりベ
ースバンド変調処理を行なうベースバンド変調部72と、
ベースバンド変調部72から出力された信号を無線信号に
アップコンバートする送信機71とを備えている。
【0004】この装置では、第1のアンテナ59及び第2
のアンテナ60で受信された受信信号の受信パワーがRS
SI部66及びRSSI部67によって検出され、比較器68
に出力される。比較器68は、これらの受信パワーを比較
し、受信パワーの大きい方のブランチに接続されるアン
テナを選択するためのアンテナ選択情報を送信アンテナ
切換器70に出力し、送信アンテナ切換器70は、アンテナ
選択情報に従って、アンテナ59またはアンテナ60を選択
する。
【0005】一方、ベースバンド変調部72は、入力する
変調データ73に基づいてベースバンド変調処理を行な
い、送信機71は、変調された信号を無線信号にアップコ
ンバートする。送信機71から出力された送信信号は、送
信アンテナ切換器70の選択したアンテナより送信され
る。
【0006】このように、TDD方式の送受信装置で
は、送信に際して、先の受信時に最も高い受信レベルの
信号を受信したアンテナを選択する送信ダイバーシチが
行なわれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の送信ダ
イバーシチを行なう送受信装置では、受信レベルを検出
するためのアナログ回路(RSSI部)を特別に設けて
いるため、回路規模が増大するという問題点を有してい
る。
【0008】また、従来のこの装置では、ベースバンド
前段の受信機の出力により受信レベルを検出しているた
め、隣接波やマルチパスが含まれたままの受信レベルが
検出され、主波の受信レベルを正確に検出することがで
きず、そのため、通信品質の最もよいブランチの送信ア
ンテナを選択することができないという問題点を有して
いる。
【0009】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、小さな回路規模を持ち、また、隣接波、
フェージングやマルチパスが存在する場合でも、通信品
質の最もよい送信アンテナを選択することができる送受
信装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の送受信
装置では、ベースバンド復調部に、複数のアンテナで受
信された各ブランチの受信信号を等化処理して合成する
最大比合成適応等化器と、この最大比合成適応等化器の
収束タップ係数またはこのタップ係数から算出した値を
比較して、ブランチの1つを選択する比較器とを設けて
いる。
【0011】この送受信装置では、最大比合成適応等化
器が合成した等化出力は受信データの復号に用いられ、
最大比合成適応等化器の収束タップ係数は比較器での送
信アンテナの選択に用いられる。そのため、比較器では
主波の受信レベルに基づいて、最適のブランチを選択す
ることができる。
【0012】また、比較器の機能は、ベースバンド復調
部のディジタル信号処理の一環として実現することがで
きるため、小規模の回路で送信ダイバーシチを行なうこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、複数の送受信兼用アンテナと、このアンテナで受信
された信号を復調するベースバンド復調部と、送信アン
テナを切り換える送信アンテナ切換部とを備え、受信信
号の受信状態に基づいて、その後に送信する送信信号の
送信アンテナを切り換えるTDD通信方式の送受信装置
において、ベースバンド復調部に、複数のアンテナで受
信された各ブランチの受信信号を等化処理して合成する
最大比合成適応等化器と、各ブランチの中から最大比合
成適応等化器の収束タップ係数の最大値を含むブランチ
を選択し、そのブランチに対応する送信アンテナへの切
り換えを送信アンテナ切換部に指示する比較器とを設け
たものであり、主波のレベルが最も高いブランチを選択
して送信ダイバーシチを行なうことができる。
【0014】請求項2に記載の発明は、ベースバンド復
調部に、複数のアンテナで受信された各ブランチの受信
信号を等化処理して合成する最大比合成適応等化器と、
最大比合成適応等化器の収束タップ係数を用いて算出し
た各ブランチにおける判断基準値を比較し、この判断基
準値が最適値を示すブランチを選択して、そのブランチ
に対応する送信アンテナへの切り換えを送信アンテナ切
換部に指示する比較器とを設けたものであり、それぞれ
の判断基準に適合するブランチを選択して送信ダイバー
シチを行なうことができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、比較器が、最大
比合成適応等化器の収束タップ係数を用いて算出した各
ブランチにおける遅延分散値を比較し、この遅延分散値
が最小となるブランチを選択するように構成したもので
あり、送信に際し、遅延分散を抑制して通信品質の向上
を図ることができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、比較器が、最大
比合成適応等化器の収束タップ係数を用いて算出した各
ブランチにおけるSN比を比較し、このSN比が最大と
なるブランチを選択するように構成したものであり、遅
延分散もノイズに含めてSN比を検出することにより、
遅延分散が少なく、SN比が良好なブランチを選択する
ことができる。
【0017】請求項5に記載の発明は、比較器が、最大
比合成適応等化器の収束タップ係数を用いて算出した各
ブランチにおける係数パワーを比較し、この係数パワー
が最大となるブランチを選択するように構成したもので
あり、受信パワーの最も大きいブランチを的確に選択す
ることができる。
【0018】請求項6に記載の発明は、比較器が、最大
比合成適応等化器の収束タップ係数を用いて算出した各
ブランチにおける複数種類の判断基準値を比較し、この
複数種類の判断基準値による総合評価が最も高いブラン
チを選択するように構成したものであり、複数の基準に
照らして、最も適切なブランチを選択することができ
る。
【0019】請求項7に記載の発明は、比較器が、複数
種類の判断基準値の各々によって該当するブランチを順
次絞り込み、最後の判断基準値によって選択すべきブラ
ンチを1つに絞り込むように構成したものであり、多観
点から見た最適なブランチを効率的に絞り込むことがで
きる。
【0020】請求項8に記載の発明は、比較器が、各ブ
ランチの複数種類の判断基準値を種類に応じた重み付け
を行なって合計し、その合計値が最大となるブランチを
選択するように構成したものであり、複数の基準の総合
評価により適切なブランチを選択することができる。
【0021】請求項9に記載の発明は、複数種類の判断
基準値として、遅延分散値、SN比及び係数パワーの内
の2つ以上を用いるようにしたものであり、それらを判
断の基準として、最適なブランチを選択することができ
る。
【0022】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。
【0023】(第1の実施の形態)第1の実施形態の送
受信装置は、図1に示すように、第1の送受信兼用アン
テナ1と、第2の送受信兼用アンテナ2と、第1のアン
テナ1の送受分離器3と、第2のアンテナ2の送受分離
器4と、第1のアンテナ1で受信した受信信号をべース
バンド帯域にダウンコンバートする受信機5と、第2の
アンテナ2で受信した受信信号をベースバンド帯域にダ
ウンコンバートする受信機6と、各受信機5、6の出力
をディジタル処理して復調するベースバンド復調部7
と、ベースバンド復調部7に内蔵された最大比合成適応
等化器8と、最大比合成適応等化器8のタップ係数を利
用してアンテナ選択情報を生成するベースバンド復調部
7内の比較器9と、比較器9から出力されるアンテナ選
択情報に基づいてアンテナを選択する送信アンテナ切換
器11と、入力する変調データ14によりベースバンド変調
処理を行なうベースバンド変調部13と、ベースバンド変
調部13から出力された信号を無線信号にアップコンバー
トする送信機12とを備えている。
【0024】最大比合成適応等化器8は、各ブランチの
受信信号を等化処理し、各ブランチの受信レベルに比例
した重み付けを行なって合成する。ベースバンド復調部
7は、この最大比合成適応等化器8の出力を用いて復号
処理を行ない、復号データ10を出力する。また、比較器
9は、最大比合成適応等化器8のタップ係数に基づいて
アンテナ選択情報を生成する。
【0025】最大比合成適応等化器8は、図2に示すよ
うに、ブランチ1の遅延線15と、複素タップ係数17と、
遅延線15で順次遅延されたデータに複素タップ係数17を
乗算して加算する積和演算部19とから成るFIRフィル
タと、ブランチ2の遅延線16と、複素タップ係数18と、
遅延線16で順次遅延されたデータに複素タップ係数18を
乗算して加算する積和演算部20とから成るFIRフィル
タと、ブランチ1及びブランチ2のFIRフィルタの出
力を加算する加算器21とを備えており、複素タップ係数
として、各ブランチの受信レベルに比例する重み付けが
された係数が設定される。
【0026】また、比較器9は、図3に示すように、機
能ブロックとして、最大比合成適応等化器23の収束タッ
プ係数の中から最大タップ係数を検出する最大係数検出
器25と、この検出結果を基にアンテナ選択情報を出力す
る送信アンテナ選択器26とを備えており、これらの各ブ
ロックの機能が、ベースバンド復調部22のディジタル信
号処理によって実現される。
【0027】この送受信装置では、第1のアンテナ1及
び第2のアンテナ2で受信された信号が、受信機5、6
でべースバンド帯域にダウンコンバートされベースバン
ド復調部7の最大比合成適応等化器8に入力する。
【0028】最大比合成適応等化器8では、2つのFI
Rフィルタのそれぞれが、第1のアンテナ1で受信され
たブランチ1のデータ及び第2のアンテナ2で受信され
たブランチ2のデータの等化処理を行ない、加算器21が
それらの結果を合成する。
【0029】このとき、各ブランチ1、2の受信信号は
遅延線15、16に入力し、積和演算部19、20において、遅
延した信号に各タップ係数17、18を乗算して加算する畳
込み演算が行なわれ、各積和演算部19、20の演算結果が
加算部21で合成される。
【0030】ベースバンド復調部7は、この加算部21の
出力から受信信号を識別し、データを復号する。
【0031】最大比合成適応等化器8の各ブランチにお
けるタップ係数17、18は、既知の送信データに対する受
信信号の識別誤差が最小になるように収束する。この収
束したタップ係数は、入力レベルに比例した大きさを持
ち、各ブランチのタップ係数は各ブランチのインパルス
応答に対応した大きさに適応的に更新される。
【0032】ここで、あるスロットにおけるタップ係数
の収束値を、 タップ係数定義;αij (i=1,‥,M、j=1,‥,N、Mはブ
ランチ数、Nはタップ数)と表すことにする。
【0033】比較器24の最大係数検出器25は、最大比合
成適応等化器23の各FIRフィルタにおける収束タップ
係数αijを比較し、全ブランチのタップ係数の中から最
大のタップ係数を検出する。いま、 全ブランチ中の最大タップ係数;αBA (i=B、j=A) とする。
【0034】この検出結果を受けて、比較器24の送信ア
ンテナ選択器26は、最大のタップ係数αBAが含まれるブ
ランチBを選択するアンテナ選択情報を送信アンテナ切
換器11に出力する。
【0035】送信アンテナ切換器11は、このアンテナ選
択情報に従ってアンテナ1または2を選択する。
【0036】ベースバンド変調部13は、入力する変調デ
ータ14に応じてベースバンド変調処理を行ない、処理し
た信号を送信機12に出力する。送信機12は、変調された
信号を無線信号にアップコンバートし、この送信機12の
出力は、選択されたアンテナ1または2を通じて送信さ
れる。
【0037】このように、この送受信装置では、最大比
合成適応等化器の各FIRフィルタにおける収束タップ
係数の中で最大のタップ係数を含むブランチを選択する
送信ダイバーシチを行なっている。そのため、送信に際
して、隣接波を排除した主波の受信レベルの最も高いブ
ランチのアンテナを選択することができる。
【0038】また、この装置の比較器の機能は、ベース
バンド復調部でのディジタル信号処理によって実現する
ことができるため、従来の装置に比べて、少ない回路規
模で通信品質の向上を図ることができる。
【0039】なお、この実施形態では、ブランチが2つ
の場合を例示しているが、ブランチが3以上であっても
同じように構成することができる。
【0040】(第2の実施の形態)第2の実施形態の送
受信装置は、送信に際して、遅延波の影響が少ないアン
テナを選択することができる。
【0041】この装置は、図4に示すように、ベースバ
ンド復調部27が、最大比合成適応等化器28と、最大比合
成適応等化器28のタップ係数を利用してアンテナ選択情
報を生成する比較器29とを備え、この比較器29が、機能
ブロックとして、最大比合成適応等化器28の収束タップ
係数を用いて各ブランチごとの遅延分散値を検出する遅
延分散検出器30と、この検出結果を基にアンテナ選択情
報を出力する送信アンテナ選択器31とを具備している。
比較器29の各ブロックの機能はベースバンド復調部27の
ディジタル信号処理によって実現される。その他の構成
は第1の実施形態(図1、図2)と変わりがない。
【0042】この装置では、比較器29の遅延分散検出器
30が、最大比合成適応等化器28の収束タップ係数を用い
て、各ブランチごとの遅延分散値Aτを次式によって検
出する。
【0043】ブランチiの遅延分散値;Aτi=Σ(j−
Ai)2|αij|2 / Σ|αij|2 (各Σはj=1からNまで加算) 上式においてAiは各ブランチにおける最大係数であ
る。
【0044】送信アンテナ選択器31は、遅延分散値Aτ
が最小となるブランチを選択するアンテナ選択情報を送
信アンテナ切換器に出力する。
【0045】このように遅延分散の最も少ないブランチ
を選択することにより、遅延波の影響が少ない送信アン
テナを用いて送信することが可能となる。
【0046】(第3の実施の形態)第3の実施形態の送
受信装置は、SN比の良好なブランチのアンテナを選択
して送信することができる。
【0047】この装置は、図5に示すように、ベースバ
ンド復調部32が、最大比合成適応等化器33と、最大比合
成適応等化器33のタップ係数を利用してアンテナ選択情
報を生成する比較器34とを備え、この比較器34が、機能
ブロックとして、最大比合成適応等化器33の収束タップ
係数を用いて各ブランチごとのSN比Asを検出するS
N比検出器35と、この検出結果を基にアンテナ選択情報
を出力する送信アンテナ選択器36とを具備している。比
較器34の各ブロックの機能はベースバンド復調部32のデ
ィジタル信号処理によって実現される。その他の構成は
第1の実施形態(図1、図2)と変わりがない。
【0048】この装置では、比較器34のSN比検出器35
が、最大比合成適応等化器33の収束タップ係数を用い
て、各ブランチごとのSN比Asを次式によって検出す
る。
【0049】ブランチiのSN検出値;Asi=Σ|αij|
2/(N2+Σ|αij|2(j−Ai)2) (各Σはj=1からNまで加算) 上式においてAiは各ブランチにおける最大係数であ
る。
【0050】送信アンテナ選択器36は、SN検出値Asi
が最大となるブランチを選択するアンテナ選択情報を送
信アンテナ切換器に出力する。
【0051】この場合、遅延分散もノイズに含まれ、S
N比検出器35は、遅延波の影響を含めたSN比を検出す
る。従って、送信アンテナ選択器36により、遅延波の影
響が少なく、良好なSN比を有する送信アンテナが選択
される。
【0052】(第4の実施の形態)第4の実施形態の送
受信装置は、受信パワーが最も大きいブランチのアンテ
ナを選択して送信することができる。
【0053】この装置は、図6に示すように、ベースバ
ンド復調部37が、最大比合成適応等化器38と、最大比合
成適応等化器38のタップ係数を利用してアンテナ選択情
報を生成する比較器39とを備え、この比較器39が、機能
ブロックとして、最大比合成適応等化器38の収束タップ
係数を用いて各ブランチごとの係数パワーApを検出す
る係数パワー検出器40と、この検出結果を基にアンテナ
選択情報を出力する送信アンテナ選択器41とを具備して
いる。比較器39の各ブロックの機能はベースバンド復調
部37のディジタル信号処理によって実現される。その他
の構成は第1の実施形態(図1、図2)と変わりがな
い。
【0054】この装置では、比較器39の係数パワー検出
器40が、最大比合成適応等化器38の収束タップ係数を用
いて、各ブランチごとの係数パワーApを次式によって
検出する。
【0055】 ブランチiの係数パワー値;Api=Σ|αij|2 (各Σはj=1からNまで加算) 送信アンテナ選択器41は、係数パワーApが最大となる
ブランチを選択するアンテナ選択情報を送信アンテナ切
換器に出力する。
【0056】このように、この送受信装置では、最大比
合成適応等化器から得られるタップ係数の係数パワーを
各ブランチごとに検出し、その係数パワーが最も大きい
ブランチを選択することによって、受信レベルの最も高
いブランチを的確に選択することができる。
【0057】(第5の実施の形態)第5の実施形態の送
受信装置は、複数の判断基準に基づいて送信に用いるア
ンテナを選択する。
【0058】この装置は、図7に示すように、ベースバ
ンド復調部42が、最大比合成適応等化器43と、最大比合
成適応等化器43のタップ係数を利用してアンテナ選択情
報を生成する比較器44とを備え、この比較器44が、複数
のブランチの中から第1の判断基準に該当する複数のブ
ランチを検出する判断基準1検出器45と、判断基準1検
出器45によって検出された複数のブランチの中から第2
の判断基準に該当する複数のブランチを検出する判断基
準2検出器46と、前段の判断基準検出器によって検出さ
れた複数のブランチの中からn番目の判断基準に該当す
る1つのブランチを検出する判断基準n検出器47と、こ
の判断基準n検出器47の検出したブランチを選択するア
ンテナ選択情報を出力する送信アンテナ選択器48とを具
備している。比較器44の各ブロックの機能はベースバン
ド復調部42のディジタル信号処理によって実現される。
その他の構成は第1の実施形態(図1、図2)と変わり
がない。
【0059】この装置では、比較器44の判断基準1検出
器45が、最大比合成適応等化器43の収束タップ係数を用
いて、例えば、各ブランチごとの係数パワーApを検出
し、この係数パワーApが閾値以上である複数のブラン
チを検出する。また、判断基準2検出器46は、最大比合
成適応等化器43の収束タップ係数を用いて、判断基準1
検出器45の検出した複数のブランチの、例えば遅延分散
値Aτを検出し、遅延分散値Aτが閾値以下である複数
のブランチを検出する。
【0060】このように、複数の観点からブランチの絞
り込みが繰り返され、判断基準n検出器47は、最大比合
成適応等化器43の収束タップ係数を用いて、絞り込まれ
た複数のブランチの、例えばSN比を検出し、SN比が
最も大きいブランチを検出する。
【0061】送信アンテナ選択器48は、判断基準n検出
器47が検出したブランチを選択するアンテナ選択情報を
送信アンテナ切換器に出力する。
【0062】このように、この送受信装置は、タップ係
数パワー、遅延分散値、SN比などの複数の基準に基づ
いてブランチを選択することにより、通信品質の一層の
向上を図ることができる。
【0063】(第6の実施の形態)第6の実施形態の送
受信装置は、重み付けした複数の判断基準の総合結果に
基づいて送信に用いるアンテナを選択する。
【0064】この装置は、図8に示すように、ベースバ
ンド復調部49が、最大比合成適応等化器50と、最大比合
成適応等化器50のタップ係数を利用してアンテナ選択情
報を生成する比較器51とを備え、この比較器51が、第1
の判断基準に基づいて各ブランチの検出値を算出する判
断基準1検出器52と、判断基準1検出器52の検出した検
出値に重み付け係数1を乗算する乗算器55と、第2の判
断基準に基づいて各ブランチの検出値を算出する判断基
準2検出器53と、判断基準2検出器53の検出した検出値
に重み付け係数2を乗算する乗算器56と、第n番目の判
断基準に基づいて各ブランチの検出値を算出する判断基
準n検出器54と、判断基準n検出器54の検出した検出値
に重み付け係数nを乗算する乗算器57と、各乗算器55〜
57の出力を各ブランチ毎に加算し、最も点数の高いブラ
ンチを選択して、そのアンテナ選択情報を出力する送信
アンテナ選択器58とを具備している。比較器51の各ブロ
ックの機能はベースバンド復調部49のディジタル信号処
理によって実現される。その他の構成は第1の実施形態
(図1、図2)と変わりがない。
【0065】この装置では、比較器51の判断基準1検出
器52が、最大比合成適応等化器50の収束タップ係数を用
いて、例えば、各ブランチごとの係数パワーApを検出
し、乗算器55が、この各ブランチの係数パワーApに重
み付け係数1を乗算する。この乗算器55の算出値は送信
アンテナ選択器58に出力される。
【0066】また、判断基準2検出器53は、最大比合成
適応等化器50の収束タップ係数を用いて、例えば、各ブ
ランチごとの遅延分散値Aτを検出し、乗算器56が、こ
の各ブランチの遅延分散値Aτに重み付け係数2を乗算
する。この乗算器56の算出値は送信アンテナ選択器58に
出力される。
【0067】また、判断基準n検出器54は、最大比合成
適応等化器50の収束タップ係数を用いて、例えば、各ブ
ランチごとのSN比を検出し、乗算器57が、この各ブラ
ンチのSN比に重み付け係数nを乗算する。この乗算器
57の算出値は送信アンテナ選択器58に出力される。
【0068】送信アンテナ選択器58は、各乗算器55〜57
の出力をそれぞれのブランチ毎に加算して最も点数の高
いブランチを選択し、そのブランチを指定するアンテナ
選択情報を送信アンテナ切換器に出力する。
【0069】このように、この送受信装置では、タップ
係数パワー、遅延分散値、SN比などの複数の基準に対
して重み付けを行ない、それらの基準における値の加算
値に基づいてブランチを選択している。送信に用いるア
ンテナを、複数の基準の総合評価で選択することによ
り、通信品質の一層の向上を図ることができる。
【0070】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の送受信装置は、遅延波の有無や主波のレベルなどを正
確に検出することができ、その検出結果に基づいて送信
アンテナを選択しているため、適切な送信ダイバーシチ
が可能となり、通信品質の向上を図ることができる。
【0071】また、この送信アンテナの選択は、ベース
バンド復調部でのディジタルデータ処理によって実現す
ることができるため、小さい回路規模で送信ダイバーシ
チを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜第6の実施形態における送受信
装置の全体構成を示すブロック図、
【図2】本発明の第1〜第6の実施形態における最大比
合成適応等化器の構成図、
【図3】本発明の第1の実施形態における送受信装置の
ベースバンド復調部の構成を示すブロック図、
【図4】本発明の第2の実施形態における送受信装置の
ベースバンド復調部の構成を示すブロック図、
【図5】本発明の第3の実施形態における送受信装置の
ベースバンド復調部の構成を示すブロック図、
【図6】本発明の第4の実施形態における送受信装置の
ベースバンド復調部の構成を示すブロック図、
【図7】本発明の第5の実施形態における送受信装置の
ベースバンド復調部の構成を示すブロック図、
【図8】本発明の第6の実施形態における送受信装置の
ベースバンド復調部の構成を示すブロック図、
【図9】従来の送受信装置の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1、2、59、60 送受信兼用アンテナ 3、4、61、62 送受分離器 5、6、63、64 受信機 7、22、27、32、37、42、49、65 ベースバンド復調部 8、23、28、33、38、43、50 最大比合成適応等化器 9、24、29、34、39、44、51、68 比較器 10、69 復号データ 11、70 送信アンテナ切り換え部 12、71 送信部 13、72 ベースバンド変調部 14、73 変調データ 15、16 遅延線 17、18 タップ係数 19、20 積和演算部 21 加算部 26、31、36、41、48、58 送信アンテナ選択器 25 最大係数検出器 30 遅延分散検出器 35 SN検出器 40 係数パワー検出器 45、52 判断基準1検出器 46、53 判断基準2検出器 47、54 判断基準n検出器 55、56、57 重み付け係数乗算器 66、67 受信パワー測定部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の送受信兼用アンテナと、前記アン
    テナで受信された信号を復調するベースバンド復調部
    と、送信アンテナを切り換える送信アンテナ切換部とを
    備え、受信信号の受信状態に基づいて、その後に送信す
    る送信信号の送信アンテナを切り換えるTDD通信方式
    の送受信装置において、 前記ベースバンド復調部に、 複数の前記アンテナで受信された各ブランチの受信信号
    を等化処理して合成する最大比合成適応等化器と、 各ブランチの中から前記最大比合成適応等化器の収束タ
    ップ係数の最大値を含むブランチを選択し、そのブラン
    チに対応する送信アンテナへの切り換えを前記送信アン
    テナ切換部に指示する比較器とを具備することを特徴と
    する送受信装置。
  2. 【請求項2】 複数の送受信兼用アンテナと、前記アン
    テナで受信された信号を復調するベースバンド復調部
    と、送信アンテナを切り換える送信アンテナ切換部とを
    備え、受信信号の受信状態に基づいて、その後に送信す
    る送信信号の送信アンテナを切り換えるTDD通信方式
    の送受信装置において、 前記ベースバンド復調部に、 複数の前記アンテナで受信された各ブランチの受信信号
    を等化処理して合成する最大比合成適応等化器と、 前記最大比合成適応等化器の収束タップ係数を用いて算
    出した各ブランチにおける判断基準値を比較し、前記判
    断基準値が最適値を示すブランチを選択して、そのブラ
    ンチに対応する送信アンテナへの切り換えを前記送信ア
    ンテナ切換部に指示する比較器とを具備することを特徴
    とする送受信装置。
  3. 【請求項3】 前記比較器が、前記最大比合成適応等化
    器の収束タップ係数を用いて算出した各ブランチにおけ
    る遅延分散値を比較し、前記遅延分散値が最小となるブ
    ランチを選択することを特徴とする請求項2に記載の送
    受信装置。
  4. 【請求項4】 前記比較器が、前記最大比合成適応等化
    器の収束タップ係数を用いて算出した各ブランチにおけ
    るSN比を比較し、前記SN比が最大となるブランチを
    選択することを特徴とする請求項2に記載の送受信装
    置。
  5. 【請求項5】 前記比較器が、前記最大比合成適応等化
    器の収束タップ係数を用いて算出した各ブランチにおけ
    る係数パワーを比較し、前記係数パワーが最大となるブ
    ランチを選択することを特徴とする請求項2に記載の送
    受信装置。
  6. 【請求項6】 前記比較器が、前記最大比合成適応等化
    器の収束タップ係数を用いて算出した各ブランチにおけ
    る複数種類の判断基準値を比較し、前記複数種類の判断
    基準値による総合評価が最も高いブランチを選択するこ
    とを特徴とする請求項2に記載の送受信装置。
  7. 【請求項7】 前記比較器が、前記複数種類の判断基準
    値の各々によって該当するブランチを順次絞り込み、最
    後の判断基準値によって選択すべきブランチを1つに絞
    り込むことを特徴とする請求項6に記載の送受信装置。
  8. 【請求項8】 前記比較器が、各ブランチの前記複数種
    類の判断基準値を種類に応じた重み付けを行なって合計
    し、その合計値が最大となるブランチを選択することを
    特徴とする請求項6に記載の送受信装置。
  9. 【請求項9】 前記複数種類の判断基準値として、遅延
    分散値、SN比及び係数パワーの内の2つ以上を用いる
    ことを特徴とする請求項6乃至8に記載の送受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100580090B1 (ko) * 1999-12-18 2006-05-16 주식회사 케이티 송신 안테나 다이버서티를 사용하는 코드분할다중접속 시스템을 위한 모드 선택형 복조장치

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KR100580090B1 (ko) * 1999-12-18 2006-05-16 주식회사 케이티 송신 안테나 다이버서티를 사용하는 코드분할다중접속 시스템을 위한 모드 선택형 복조장치

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