JPH1070108A - プラズマ発生装置 - Google Patents

プラズマ発生装置

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JPH1070108A
JPH1070108A JP8310352A JP31035296A JPH1070108A JP H1070108 A JPH1070108 A JP H1070108A JP 8310352 A JP8310352 A JP 8310352A JP 31035296 A JP31035296 A JP 31035296A JP H1070108 A JPH1070108 A JP H1070108A
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plasma
antenna
rod
plasma generator
frequency power
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Seiji Sagawa
誠二 寒川
Tsutomu Tsukada
勉 塚田
Kojin Nakagawa
行人 中川
Kibatsu Shinohara
己拔 篠原
Hirobumi Matsumoto
博文 松本
Hiroyuki Kamiyama
寛幸 上山
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Nihon Koshuha Co Ltd
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Nihon Koshuha Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマ発生容器の筒状側壁を誘電体とし、
且つ、電子の過度な加速を抑えて大口径領域に均一に高
密度なプラズマを発生させることが出来るプラズマ発生
装置を提供すること。 【解決手段】 プラズマ発生容器1の石英からなる筒状
側壁16の近傍に、複数の棒状のアンテナ4をプラズマ
発生容器1の軸方向と平行となる様に、且つ、それぞれ
隣り合う棒状のアンテナ4同士が、それぞれ接地された
上側アンテナ保持部3a又は下側アンテナ保持部3bの
一方に、交互に保持される様に配置し、同一のアンテナ
保持部に保持されたアンテナの少なくとも一本以上に同
位相で高周波電力を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低圧力下で高密度
なプラズマを発生させるプラズマ発生装置に関し、特
に、半導体デバイスを製造するドライエッチング装置や
プラズマCVD装置等に適用して効果が著しいプラズマ
発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高速でより微細な加工を行なう必
要性から、低圧力下で高密度のプラズマを発生させる、
例えば、ヘリコン波プラズマ源、電子サイクロトロン共
鳴(ECR)プラズマ源、及び誘導結合型プラズマ源等
を搭載したプラズマ発生装置が多く使用される様になっ
てきた。
【0003】従来、ヘリコン波プラズマ源を搭載したプ
ラズマ発生装置としては、例えば、特開平3−6877
3号公報(以下、引用例1)に開示されているものが挙
げられ、ECRプラズマ源を搭載したプラズマ発生装置
としては、例えば特開昭56−15535号公報(以
下、引用例2)及び特開昭60−134423号公報
(以下、引用例3)に開示されているものが挙げられ、
誘導結合型プラズマ源を搭載したプラズマ発生装置とし
ては、例えば、特開平3−79025号公報(以下、引
用例4)に開示されているものが挙げられる。
【0004】引用例1に開示されているプラズマ発生装
置は、図17に示される様に、石英からなるプラズマ発
生容器1と、ヘリコン波を発生するアンテナ4と、プラ
ズマ発生容器1の軸方向に磁界を発生させるソレノイド
コイル101と、プラズマ発生容器1に取り付けられて
おり、プラズマ発生容器1より口径の大きなアルミニウ
ム製の拡散チャンバ102と、拡散チャンバ102の大
気側の周囲に、互いに隣り合う極の極性が異なる様に並
べられ、拡散チャンバ102の内部にカスプ磁界を形成
する24の棒状永久磁石103と、数10MHz帯の高
周波電力を供給するための高周波電源7と、アンテナ4
と高周波電源7との間に接続され、アンテナ4に高周波
電源7のインピーダンスを整合させる手段8とから構成
されており、棒状永久磁石103により形成されたカス
プ磁界で電子が拡散チャンバ102の壁面へ到達するこ
とを抑制し、均一なプラズマを得ようとするものであ
る。
【0005】また、引用例2の装置は、マイクロ波によ
る電子サイクロトロン共鳴放電中にエッチング試料をセ
ットし、該試料のエッチング処理を行うものである。
【0006】更に、引用例3の装置は、プラズマ発生室
内に反応ガスを導入してマイクロ波と磁場を作用させて
プラズマ発生室内に反応性ガスプラズマを発生させ、磁
気コイルによる発散磁界を利用して基板を設置した反応
室に導入するものである。
【0007】また、引用例4に開示されているプラズマ
発生装置は、図18に示される様に、基板ステージ12
と上部窓としての平板状石英窓201を有するプラズマ
発生容器1と、プラズマ発生容器1の外側で、且つ平板
状石英窓201の上に、円弧状、若しくは螺旋状に配置
されたアンテナ4と、数10MHz帯の高周波電力を供
給するための高周波電源7と、アンテナ4と高周波電源
7との間に接続され、アンテナ4に高周波電源7のイン
ピーダンスを整合させる手段8とから構成された、いわ
ゆるバレル型をしているものである。
【0008】引用例1、引用例2、引用例3、及び引用
例4に開示されたプラズマ発生装置は、いずれも、10
-3Torrのオーダーにおいて高密度のプラズマを生成
出来るとしている。
【0009】また、マイクロ波を用いたECRプラズマ
発生装置は、磁場の効果により、電子をサイクロトロン
運動させることが出来るため、低圧力下で高密度のプラ
ズマを発生させることが出来るものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た引用例1、引用例2、引用例3、及び引用例4に開示
されたプラズマ発生装置において、高密度のプラズマを
生成しようとすると、同時にエネルギーの高い電子が生
じ過ぎてしまい、それにより反応性ガスの過度な解離が
進んでしまうことになる。このように反応性ガスの過度
な解離が進んでしまうと、例えば、シリコンの酸化膜を
エッチングする場合、シリコン酸化膜のシリコン基板に
対するエッチング選択比に関し、10〜12程度といっ
たエッチング選択比しか得られず、高いエッチング選択
比が得られなくなる様なことが多く見られた。また、ア
モルファスカーボン膜やアモルファスシリコン膜の堆積
においてもプリカーサとなるラジカル、例えばCF2
ジカルやSiH3 ラジカルが少なくなるため、堆積速度
が低下する、膜質が劣化する等の問題がある。
【0011】例えば、前述の引用例1のプラズマ発生装
置においては、プラズマ中を伝わるヘリコン波により電
子が効率良く加速され過ぎてしまうため、エネルギーの
高い電子が生じ過ぎ易くなる。また、前述の引用例4の
プラズマ発生装置においては、プラズマの生成を数10
MHz帯の高周波電力で行なっており、且つ、アンテナ
の形状を円弧状若しくは螺旋状としているため、アンテ
ナに流れる交番電流により、プラズマ発生容器の真空側
(即ち、内部)に交番電界が誘起され、その誘起された
交番電界により電子が加速される時に、真空内のガス分
子等との衝突により、この交番電界に追従して方向を変
える電子の確率が多くなり、且つ、加速された電子がプ
ラズマ発生容器の内壁でエネルギーを損失する確率が少
ないため、エネルギーの高い電子が過度に生じ易かっ
た。
【0012】これらのエネルギーの高い電子が過度に生
じることを抑制しながら高密度プラズマを生成するため
には、電子を十分加速させずに且つ電子がチャンバ内部
にトラップされなくてはならず、アンテナに印加する高
周波の周波数を100MHz以上にしてやれば良い。こ
れは、1mTorrの圧力下で1011cm-3のプラズマ
密度を仮定した場合に、電子のガス分子との衝突周波数
は100MHz程度となり、それ以上の周波数で電子を
振幅させることで電子に効率良くエネルギーが供給さ
れ、放電を維持するために過剰な電子加速は必要なくな
るためである。一般的には放電圧力は1mTorr以上
であるので100MHz以上の放電周波数が最適であ
る。しかし、引用例1及び引用例4に開示されている様
なアンテナ構造では、電子がアンテナに流れる交番電流
により誘起された交番電界に追従できなくなるため、高
密度のプラズマを生成することが不可能であった。
【0013】また、ECRプラズマ発生装置では、プラ
ズマを発生させる時に、1000ガウス近くの強い磁界
が必要となり、ウェハに高周波バイアス電力を印加した
場合、エッチング特性のウェハ内均一性が悪化したり、
チャージアップダメージが発生するなどの影響が出るこ
とがあった。
【0014】このように従来のプラズマ発生装置では、
高密度のプラズマを発生させようとすると、エネルギー
の高い電子が生じ過ぎてしまい反応性ガスの過度な解離
が進んでしまったり、強い磁界を必要となるなどして、
特に、SiO2 のエッチングプロセスにおいて、十分な
特性を得ることが出来なかった。
【0015】ところで、最近ではウェハが大口径化する
に従い、プラズマ発生装置自体も大口径にする必要に迫
られてきている。
【0016】例えば、引用例2のプラズマ発生装置を大
口径化するためには、図18から分かる様に、平板状石
英窓201の直径を大きくする必要がある。ここで、こ
の平板状石英窓201の直径を大きくしようとすると、
それに伴い、プラズマ発生容器内を真空に保つ際に外圧
により平板状石英窓201が破壊されない様に、平板状
石英窓201の厚さを厚くする必要が生じてくる。
【0017】ところが、平板状石英窓201の厚さを厚
くすると、高周波電力でプラズマを発生させる際の損失
が大きくなってしまう。また、平板状石英窓201の直
径を大きくするということは、その面積が大きくなると
いうことである。言い換えれば、平板状石英窓201の
真空側のプラズマに曝される面積が増大することにな
る。これにより、反応性プラズマの組成が変化したり、
プラズマの電位が不安定になったりして、半導体のエッ
チングプロセス特性に悪影響を与える場合があった。
【0018】ここで、円筒状のプラズマ発生容器の半径
をRとし、その高さをlとすると、一般に、プラズマ発
生容器の上部の円盤部の面積SはπR2 であるのに対
し、プラズマ発生容器の筒状側壁の全面積sは2πRl
である。したがって、S/s=R/2lが1より大きけ
れば、プラズマ発生容器の上部の円盤部の面積Sは、プ
ラズマ発生容器の筒状側壁の全面積sより大きくなる。
プラズマ発生装置大口径化するということは、即ち、R
を大きくするということであり、S/sは1より大きく
なる傾向にある。このことから、プラズマ発生容器にお
いて、プラズマに曝される誘電体の部分の面積を小さく
するためには、プラズマ発生容器の上部窓を誘電体にす
るよりも、プラズマ発生容器の筒状側壁を誘電体とした
方が良いことが明らかである。
【0019】しかしながら、プラズマ発生容器の筒状側
壁を誘電体とし、且つ、電子の過度な加速を起こさせな
い構造のプラズマ発生装置はなかった。
【0020】前述したように、引用例1のプラズマ発生
装置においては、プラズマ中を伝わるヘリコン波により
電子が効率良く加速され過ぎてしまうため、エネルギー
の高い電子が生じ過ぎ易くなる。さらにまた、プラズマ
の生成を13MHz程度の高周波電力で行なっている
(即ち、13MHz程度の放電周波数を用いる)ので、
電子の振幅が大きくなり加速される距離が大きいためエ
ネルギーが大きくなり、また、プラズマ発生容器壁に損
失しやすくなるためプラズマ密度を上昇させるためによ
り大きなパワーが必要となる。この現象は引用例4の誘
導結合プラズマにおいても生じる。
【0021】図19はヘリコン波プラズマ源においてC
4 8 ガスプラズマを10mTorrで放電した時のプ
ラズマ発光波形を示したものである。この時、プラズマ
中の電子温度は7−8eVとなり高解離反応が進むた
め、シリコン酸化膜のエッチングにおいてポリマリゼー
ションのプリカーサとなるCF2 ラジカルの発光強度が
極端に低下していることが分かる。この条件であると、
実際の酸化膜エッチングにおいてシリコンに対する選択
性は10程度以下であり、微細コンタクトホールエッチ
ングには適用できない。引用例2及び3のECRプラズ
マでは2.45GHzのマイクロ波帯が良く用いられる
が、この周波数帯では電子が追従できないため電子の振
幅は極めて小さく、電子の加速は起らないので基本的に
は電子エネルギーは小さい。しかし、電子振幅が小さす
ぎてガス原子分子との衝突確立が小さいためプラズマ密
度を低圧力下で上げることが難しいため、磁場を印加し
た電子サイクロトロン共鳴現象を用いることによって電
子軌道を長くし衝突確立を上昇させ密度を向上させてい
る。その結果、電子加熱が起こり、結果として電子エネ
ルギーが高くなる。
【0022】図20はECRプラズマ源においてCHF
3 ガスプラズマを3mTorrにて放電した場合のプラ
ズマ発光波形である。この時の電子温度(Te)は5〜
6eVとなり、やはり、ヘリコン波プラズマ同様にCF
2 ラジカル発光強度が低いことが分かる。さらにECR
プラズマでは875G程度の強磁場を用いるため、電子
が強力に磁力線にまきつくため、磁場配位に従ってプラ
ズマが偏り不均一になるという大きな問題がある。
【0023】このように電子に与えるエネルギーは前述
の放電周波数により大きく変化する。0.1μmレベル
のエッチングには1〜10mTorr程度の圧力で高速
であるために1011cm-3以上の密度で、しかも、プラ
ズマ中の解離反応や基板表面の電荷蓄積を抑制するため
に2eV以下の電子温度を実現しなければならない。つ
まり、放電周波数の最適化が求められている。図21は
放電周波数と電子温度Teと電子密度(プラズマ密度)
Neとの関係を計算によって求めたものである。放電周
波数を変化させると、これと衝突周波数ν(ν=NQ×
(αTe)1/2;ここで、N:ガス濃度、Q:衝突断面
積、Te:電子温度)との比が変化するので、電子が電
界から受け取るエネルギーとの割合が変化するため電子
温度が変化する。また、電子の振幅が変化するので壁へ
の電子の損失割合が変化するためプラズマ密度も変化す
る。その結果、放電周波数を電子の衝突周波数とプラズ
マ周波数(電子の振動、プラズマ密度に対応)の間に位
置する100MHz〜1GHz程度の周波数に設定して
やることにより、2eV以下の低電子温度で1011cm
-3以上のプラズマ密度が得られることが分かる。しかし
ながら、従来の引用例1〜4で用いられるアンテナや導
波管では、前述したように均一で効率良く印加すること
が難しいという問題があった。
【0024】本発明の第1の目的は、上記の問題を解決
すべく、プラズマ発生容器の筒状側壁を誘電体とし、且
つ、電子のエネルギーの高い電子の過度な発生を極力お
さえて大口径領域に均一に高密度なプラズマを発生させ
ることが出来るプラズマ発生装置を提供することにあ
る。
【0025】本発明の第2の目的は、安定した低電子エ
ネルギーのプラズマを無磁場あるいは低磁場で生成でき
る100Mhz〜1Ghz程度のVHF−UHF帯域を
効率良く導入できるアンテナを有する大口径対応簡易プ
ラズマ発生装置を提供し、その結果、低解離プラズマを
実現し高速高精度なエッチング(或いは堆積技術)を実
現することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様によ
れば、プラズマ発生時に内部を真空にされるプラズマ発
生容器と、プラズマを発生させるためのアンテナと、該
アンテナに高周波電力を供給するための高周波電源とを
有するプラズマ発生装置において、前記アンテナは、複
数の棒状アンテナからなり、前記複数の棒状アンテナ
は、実質的に平行に並べられており、該実質的に平行に
並べられた前記複数の棒状アンテナにおいて、互いに隣
り合う棒状アンテナには、それぞれ逆相の高周波電力が
供給されていることにより、100MHz以上の高周波
の周波数をアンテナに印加することが出来、エネルギー
の高い電子の過度の発生が抑制されたプラズマ発生装置
が得られる。
【0027】本発明の第2の態様によれば、プラズマ発
生時に内部を真空にされる円筒形のプラズマ発生容器
と、プラズマを発生させるためのアンテナと、該アンテ
ナを保持するためのアンテナ保持容器と、前記アンテナ
に高周波電力を供給するための高周波電源とを有するプ
ラズマ発生装置において、前記円筒形のプラズマ発生容
器は、基板ステージと、筒状の誘電体と、上部プレート
からなり、前記アンテナは、複数、且つ、偶数の棒状ア
ンテナからなり、前記アンテナ保持容器は、前記円筒形
のプラズマ発生容器の半径より大きな半径を持つ外側筒
状導体と、所定の幅を持ち最外半径が前記外側筒状導体
の半径と同じ大きさのリング状で且つアンテナを保持す
るための保持部を有する上側アンテナ保持部及び下側ア
ンテナ保持部とからなり、該アンテナ保持容器は、前記
上側アンテナ保持部及び下側アンテナ保持部の内径と、
前記円筒形のプラズマ発生容器との間に隙間が出来る様
に、前記円筒形のプラズマ発生容器を覆っており、前記
複数の棒状アンテナは、前記円筒形のプラズマ発生容器
の軸方向と平行となる様に、且つ、前記上側アンテナ保
持部と下側アンテナ保持部の一方に、前記複数の棒状ア
ンテナの内の隣り合う棒状アンテナが、交互に保持され
る様に配置されていることを特徴とするプラズマ発生装
置が得られる。
【0028】本発明の第3の態様によれば、筒状の側壁
と該側壁の両端に配置された一対のプレートとを有し、
プラズマ発生時に前記側壁と前記一対のプレートとで決
まるスペースを真空にされるプラズマ発生容器と、プラ
ズマを発生させるためのアンテナと、該アンテナに高周
波電力を供給するための高周波電源とを有するプラズマ
発生装置において、前記アンテナは、複数の棒状アンテ
ナからなり、前記複数の棒状アンテナは、前記一対のプ
レートのうちの一方に並べられており、該並べられた前
記複数の棒状アンテナにおいて、互いに隣り合う棒状ア
ンテナには、それぞれ逆相の高周波電力が供給されてい
ることにより、100MHz以上の高周波の周波数をア
ンテナに印加することが出来、エネルギーの高い電子の
過度の発生が抑制されたプラズマ発生装置が得られる。
【0029】本発明の第3の態様によるプラズマ発生装
置において、好ましくは、前記複数の棒状アンテナは、
前記一対のプレートのうちの前記一方に放射状にあるい
は平行に並べられており、互いに隣り合う棒状アンテナ
には、それぞれ逆相の高周波電力が供給されていること
によりインターディジタルに結合しており、100MH
z以上の高周波を均一に効率良くアンテナに印加するこ
とができ、エネルギーの高い電子の過度の発生が抑制で
きるため、プラズマ中のガスの解離を抑制でき、高精度
なエッチングや堆積を実現できる。このとき、アンテナ
は、石英やセラミックスのような誘電体からなるプレー
トに並べられるのが好ましい。また、アンテナに印加さ
れる高周波の電界(放電用高周波電界)をパルス変調す
ることが好ましい。そのとき、前記側壁には、前記プラ
ズマ中の電子を前記スペースの中央側に閉じ込めるカス
プ磁場を発生する磁石組立を設置するのが好ましい。ま
た、前記スペース中に置かれた基板を、前記プラズマに
よってエッチングする場合、前記基板を保持する電極に
は1MHz以下のRF電界が印加されることが好まし
い。この場合、このRF電界を前記放電用高周波電界の
パルス変調と同期させてパルス変調することが好まし
い。さらに、プラズマ発生容器の温度を100℃以上と
することが好ましい。
【0030】このように、本発明の第3の態様によるプ
ラズマ発生装置においては、プラズマ発生容器外側に複
数のアンテナを配置し、アンテナ間をインターデジタル
に結合することで、VHF−UHF帯の高周波信号を加
えて励振する。このアンテナにより均一に効率良くしV
HF−OHF帯の高周波電界を導入でき、均一高密度電
子温度(低電子エネルギー)プラズマの生成が可能とな
る。その結果、エッチング(或いは堆積)に使われるガ
スプラズマの解離反応が抑制され、高速高選択エッチン
グ(或いは高速高品質堆積技術)を実現することが可能
である。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を用いて説明する。
【0032】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態のプラズマ発生装置のプラズマ源は、図1に示す
様な構成をしている。ここで、図1は、本実施の形態の
プラズマ発生装置のプラズマ源の一部切り欠き斜視図を
示すものである。
【0033】本実施の形態のプラズマ発生装置は、図1
乃至図5に示す様に、プラズマ発生時に真空ポンプ(図
示せず)により内部を真空にされる円筒形のプラズマ発
生容器1と、プラズマを発生させるためのアンテナ4
と、アンテナ4を保持するためのアンテナ保持容器2
と、アンテナ4に高周波電力を供給するための高周波電
源7とから構成されている。
【0034】ここで、プラズマ発生容器1は、筒状の石
英からなる筒状側壁部16と、上部プレート14と、基
板ステージ12とから構成されている。
【0035】また、アンテナ4は、12本の棒状アンテ
ナから構成されており、アンテナ保持容器2は、円筒形
のプラズマ発生容器の半径より大きな半径を持つ筒状導
体2aと、所定の幅を持ち最外半径が筒状導体2aの半
径と同じ大きさのリング状をしており、且つ、棒状アン
テナ4を保持するための保持部を有する上側アンテナ保
持部3a及び下側アンテナ保持部3bとから構成されて
いる。
【0036】更に、アンテナ保持容器2は、上側アンテ
ナ保持部3a及び下側アンテナ保持部3bの内径と、プ
ラズマ発生容器1の筒状側壁部16との間に隙間が出来
る様に、プラズマ発生容器1の筒状側壁部16を覆って
いる。
【0037】また、12本の棒状アンテナ4は、プラズ
マ発生容器1の軸方向と平行となる様に配置されてお
り、且つ、12本の棒状アンテナ4は、それぞれ隣り合
う棒状アンテナ4同士が、上側アンテナ保持部3aと下
側アンテナ保持部3bの一方に、交互に保持される様に
配置されている。さらに、上側アンテナ保持部3aに保
持された棒状アンテナ4の上側アンテナ保持部3aと反
対側の端部に近い位置には、アンテナ4の電気的長さを
調整するために、接地された円弧状金属板5及び調整ネ
ジ6よりなる可変コンデンサが設置されている。同様に
下側アンテナ保持部3bに保持された棒状アンテナ4の
下側アンテナ保持部3bと反対側の端部に近い位置に
も、可変コンデンサが設置されている。尚、この可変コ
ンデンサの容量は、調整ネジ6を用いて、棒状アンテナ
4と円弧状金属板5との距離を変化させることにより、
調整可能である。
【0038】さらに、500MHzの周波数を発振する
高周波電源7は、プラズマ発生容器1を相対して挟む様
に上側アンテナ保持部3aに保持された2本のアンテナ
4に対して、インピーダンス整合器8及び分配器9を介
して、コネクタ10から同位相の高周波電力を供給して
いる。
【0039】ここで、高周波電力の供給位置は、図4に
示す様に、上側アンテナ保持部3aに近い位置である。
【0040】尚、以上までの説明において、上側アンテ
ナ保持部3aと下側アンテナ保持部3bを互いに読み替
えても良く、本実施の形態に制限されない。
【0041】また、本実施の形態においては、一例とし
て、アンテナの長さを10cmとした。これは、アンテ
ナ4に供給する周波数である500MHzの1/4波
長、即ち15cmよりも若干短いため、円弧状金属板5
及び調整ネジ6からなる可変コンデンサにより、その電
気的長さが概ね15cmとなるように調整される。
【0042】次に、以上の様な構成からなるプラズマ発
生装置を用いて、シリコンの酸化膜をエッチングする場
合を具体的に説明する。
【0043】まず、プラズマ発生容器1内を真空ポンプ
(図示せず)により真空に排気した後、搬送機構(図示
せず)によりウェハ11を強制冷却されている基板ステ
ージ12上に搬送する。次に、プラズマ発生容器1内に
ガス導入機構(図示せず)からC4 8 ガスを40sc
cm導入し、プラズマ発生容器1内の圧力を10mTo
rrに保つ。更に、この状態で、高周波電源7により、
500MHzの高周波電力をアンテナ4に印加すると同
時に、高周波電源13により、13.56MHzの高周
波バイアスパワーを基板ステージ12に印加する。
【0044】コネクタ10の接続されたアンテナ4に高
周波電力が印加されると、アンテナ4には、交番電流が
流れ、これに伴い、高周波電力が印加されたアンテナ4
の周囲には、交番磁界が発生する。この交番磁界によ
り、高周波電力が印加されたアンテナ4と隣り合ったコ
ネクタ10の接続されていないアンテナ4に、誘導電流
が流れ、これに伴い、高周波電力が印加されたアンテナ
4と隣り合ったコネクタ10の接続されていないアンテ
ナ4の周囲に、誘導磁界が発生する。更に同様の原理に
より、次々と隣り合ったアンテナ4に誘導電流が流れる
様になる。この様にして、全てのアンテナ4に高周波電
力を供給しなくても、高周波電界は全てのアンテナに伝
わっていくことが可能となる。
【0045】また、アンテナ4の交番電流が流れると、
それと相隣り合ったアンテナ4に誘導電流が流れるだけ
でなく、アンテナ4の周囲に生じる交番磁界を打ち消す
様に、真空中にも、丁度アンテナ4に流れる交番電流の
方向と逆方向の向きの電界が生じる。この電界により、
電子はアンテナ4の軸方向と平行に加速される。次の瞬
間、今度は、アンテナ4に逆向きの電流が流れ、電子は
先程とは逆の方向へ加速される、即ち減速されることに
なる。この状態において、電子は、高周波電界によるエ
ネルギーを殆ど受けられないため、放電は維持されにく
くなる。しかし、幾許かの電子は、プラズマ発生容器1
中のガス分子と衝突し、その進行方向を変える。このた
め、次の減速サイクルの時に、これらの粒子は、加速が
維持され、最終的には大きなエネルギーを得ることが出
来る様になる。
【0046】ここで、この電子加速の動作は、通常の誘
導結合プラズマ源と同一の原理によるものであるが、本
実施の形態のプラズマ源では、アンテナとして棒状アン
テナ4を用いており、しかも励振周波数が500MHz
と非常に高い。したがって、本実施の形態におけるプラ
ズマ源では、電子がアンテナ4に沿ってプラズマ発生容
器1の軸に平行方向に加速される際、周波数が高いこと
により、逆方向の電界が誘起されるまでの時間が13.
56MHz帯に比較して数10倍短くなることになる。
このため、アンテナ4の長さが本実施の形態の様に短く
ても、プラズマ発生容器1の上部プレート14や基板ス
テージ12に衝突し消滅する電子の割合が、従来の1
3.56MHzなどの高周波帯に比較して非常に少な
く、殆どの電子は、交番電界にふられてプラズマ発生容
器1内に保持される。これにより、高密度のプラズマの
生成が可能となった。
【0047】また、加速され非常に速度の速くなった電
子は、プラズマ発生容器1の上部プレート14やステー
ジ12に、低速の電子と比較してより大きな確率で衝突
することになるため、プラズマ中に存在するエネルギー
の高い電子の割合は、従来の誘導結合型プラズマ源を用
いた場合と比較してかなり低くなる。即ち、本実施の形
態のプラズマ発生装置を用いると、エネルギーの高い電
子による反応性ガスの過度の解離を防ぎ、且つ、高密度
のプラズマを生成することが可能となる。
【0048】更に、それぞれのアンテナ4に流れる交番
電流により生じた交番磁界は、カスプ磁界を形成してお
り、均一なプラズマを得ることが出来る。
【0049】また、このエネルギーの高い電子の割合が
低いC4 8 のプラズマにより、SiO2 をエッチング
すると、SiO2 膜のSi基板に対する高いエッチング
選択比が容易に得られる様になった。因に、本実施の形
態の条件の下、アンテナ4に印加する高周波電力を10
00Wとし、ウェハ11に印加する電力を300Wとす
ることで、SiO2 膜のエッチング速度が700nm/
min、SiO2 のSiに対するエッチング選択比が、
0.5μmホール内で50以上得られた。更に、このエ
ッチング選択比に関し、C/F比の大きなガスや、CH
2 2 などのHを含むガスを添加することにより、更に
大きくすることが出来、1μm径のホール内でエッチン
グ選択比無限大を得ることが容易に出来た。
【0050】更に、本実施の形態のプラズマ源では、ア
ンテナ4をプラズマ発生容器1の筒状側壁部16付近に
設置しているため、プラズマ発生容器1の筒状側壁部1
6を石英の様な誘電体にする必要があるが、上部プレー
ト14は、特に誘電体にする必要がなくなった。これに
より、誘電体の厚みが薄くても、前述の様な、外圧によ
る破壊の恐れがなくなったため、直径400mmのプラ
ズマ発生容器1において、誘電体の肉厚を5mmにする
ことが可能となった。もし、上部プレート14を誘電体
とすると、その厚みは、本実施の形態のプラズマ発生装
置の場合の誘電体の厚みの10倍の50mmは必要であ
る。また、それにより、損失が大きくなってしまうであ
ろう。しかし、本発明の実施の形態のプラズマ源では、
誘電体の厚みが薄いので、アンテナ4に印加された高周
波電力を効率良くプラズマに伝達することが出来るた
め、低パワーで、より高速のエッチングが可能となっ
た。
【0051】本実施の形態においては、直径200mm
のウェハをエッチングするためにプラズマ発生容器1の
口径を400mmとした。またプラズマ容器1の高さを
100mmとしたため、プラズマ発生容器1の上部プレ
ート14と筒状側壁部16の面積の比S/s=R/2l
=1であったが、これ以上プラズマ発生容器1の口径を
大きくしようとした場合、S/sは1を越えてしまうこ
とになる。したがって、本実施の形態の様に、プラズマ
発生容器1の筒状側壁部16を誘電体とした方が、誘電
体面のプラズマに曝される面積が少なくなり、誘電体壁
が例えスパッタされたとしても、その影響が少なくなる
ため、上部プレート14を誘電体として上部プレート1
4の上からアンテナにより高周波電界を供給する場合よ
り、優れたエッチング特性が得られる。
【0052】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態のプラズマ発生装置は、図6に示す様に、前述の
第1の実施の形態のプラズマ発生装置において、上部プ
レート14に可変直流電源を接続したものである。ここ
で、図6は図4と同様に図2におけるA−A´ラインに
おける断面図を示している。この様にすると、プラズマ
発生容器1に関して、主にプラズマと接して電位を制御
出来る面は上部プレート14の内壁であるため、可変直
流電源15によりプラズマの電位を細かくコントロール
出来る。これを利用して、例えば、誘電体の側壁部を殆
どスパッタしない様な低い電位にプラズマの電位を保つ
ことが出来、内壁の影響のより少ないエッチングプロセ
スも可能となった。
【0053】尚、本実施の形態においては、プラズマ電
位のコントロールに直流電源を用いているが、これを高
周波電源により行なっても良く、本実施の形態に制限さ
れるものではない。
【0054】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態のプラズマ発生装置は、図7に示す様に、前述の
第1の実施の形態のプラズマ発生装置において、高周波
電力を分配する分配器9により、上側アンテナ保持部3
aに保持された6本のアンテナに、同位相で均等に高周
波電力を印加したものである。ここで、図7は、図5と
同様に、図3のB−B´ラインにおける断面図を示して
いる。この様に、同一のアンテナ保持部に保持されたア
ンテナに対し、高周波電源7により均等に電力を供給す
ると、プラズマの状態が圧力・パワー等を変化されて変
わったとしても、プラズマを均一に維持することが可能
である。
【0055】尚、ここでも第1の実施の形態と同様、上
側アンテナ保持部3aを下側アンテナ保持部3bと読み
替えても良く、本実施の形態に制限されるものではな
い。
【0056】以上説明してきた実施の形態において、プ
ラズマを発生する高周波電力は、500MHzの周波数
のものを用いていたが、アンテナ4に印加する高周波電
力の周波数は必ずしも500MHzに限定する必要はな
い。例えば、アンテナ4に印加する高周波電力の周波数
を100MHzとしても良く、本発明の実施の形態には
制限されない。
【0057】また、本発明の実施の形態において、棒状
アンテナ4の長さは10cmとしたが、棒状アンテナ4
の長さを何cmとしても、円弧状金属板5及び調整ネジ
6からなる可変コンデンサを適切に選ぶことにより、印
加する周波数の波長の1/4とすることが可能であるた
め、本発明の実施の形態に制限されない。
【0058】また、低い周波数を選択した場合、棒状ア
ンテナ4の長さは多少長くなるが、円弧状金属板5及び
調整ネジ6からなる可変コンデンサを適切に選ぶことに
より、必ずしも非常に長いアンテナを必要としない。
【0059】また、棒状アンテナに印加する周波数を例
えば、2.45GHzとしても、アンテナ4の長さを数
cmとすれば、本発明の実施の形態のプラズマ発生装置
により、プラズマを維持することが可能であり、その場
合、プラズマ発生装置の高さをより低くすることが出来
る。
【0060】尚、本発明の実施の形態において、プラズ
マ発生容器などの寸法を具体的な数値を挙げて説明して
あるが、所望の効果が得られるものであれば良く、実施
の形態に制限されるものではない。
【0061】また、本発明の実施の形態において、アン
テナの本数を12本として説明してきたが、12本に限
定する必要はなく、12本より多くても少なくても良
く、本発明の実施の形態に制限されるものではない。
【0062】また、高周波電力をコネクタ10を介し、
供給されるアンテナの本数に関しても、本発明の実施の
形態に制限されるものではなく、一本以上であれば何本
であっても良い。
【0063】更に、本発明の実施の形態において、プラ
ズマ発生装置は、バレル型のものについて説明してきた
が、ダウンフロー型でも良く、また、アンテナを保持し
た帯状のアンテナ保持部が何層か重なっている様な形で
も良く、本発明の実施の形態に制限されるものではな
い。尚、そのような場合も、隣り合うアンテナはそれぞ
れ上下別のアンテナ保持部に保持されることになるが、
その本数は、円筒形の場合と異なり、奇数本でも可能で
ある。
【0064】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態のプラズマ発生装置は、図8及び図9に示すよう
に、円筒状の側壁と該側壁の両端に配置された上部プレ
ート14及び下部プレート(これは図示してはいない
が、図4に示した基板ステージ12と同様のもの)とを
有するプラズマ発生容器1を有する。プラズマ発生容器
1は、プラズマ発生時に前記側壁と上部プレート14及
び下部プレートとで決まるスペースを真空にされる。こ
のプラズマ発生装置は、さらに、プラズマを発生させる
ための複数の棒状アンテナ4´及び4”と、複数の棒状
アンテナ4´及び4”に高周波電力を供給するため高周
波電源7とを有する。
【0065】複数の棒状アンテナ4´及び4”は、上部
プレート14の外面に放射状に並べられており、該外面
に並べられた複数の棒状アンテナ4´及び4”におい
て、互いに隣り合う棒状アンテナ4´及び4”には、そ
れぞれ逆相の高周波電力が供給されている。即ち、棒状
アンテナ4´は上部プレート14の外面の中心線上の接
続部に互いに接続され、この接続部に高周波電源7の高
周波電力が直接供給される。一方、棒状アンテナ4”は
上部プレート14の外面の周辺上の環状の接続部に互い
に接続され、この環状の接続部に高周波電源7の高周波
電力がインバータ(図示せず)を介して供給される。こ
れにより、棒状アンテナ4´及び4”には、互に逆相の
高周波電力が供給される。この結果、100MHz以上
の高周波の周波数を棒状アンテナ4´及び4”に印加す
ることが出来、エネルギーの高い電子の過度の発生が抑
制されたプラズマ発生装置が得られる。
【0066】詳細には、このプラズマ発生装置は、外径
500mm(内径405mm)の円筒状の側壁を有する
プラズマ発生容器1を有する。このプラズマ発生容器1
は、基板ステージ12(図4)として作用する下部プレ
ートを搬送する基板搬送室(図示せず)に隣接して設置
されている。このプラズマ発生容器1にはプラズマ生成
用のガスを導入するガス導入入口(図示せず)が設けら
れているとともに、石英(あるいはセラミックス)の誘
電体からなる上部プレート14を介して500Mhz程
度の高周波電界を導入するCu製の複数の棒状アンテナ
4´及び4”が上部プレート14の中心及外周の2箇所
から放射状に交互に設置されており、インターディジタ
ルに結合させた構成である。棒状アンテナ4´及び4”
の長さは導入波長の1/4長に設定されており、より均
一な高周波電界が発生している。また、本発明において
棒状アンテナ4´及び4”にコンデンサを挿入した場合
には実効的な共振周波数を変化させることが出来、印加
周波数を可変することが出来る。この500MHzの高
周波電界は10μ秒から100μ秒程度のパルス変調が
可能となっている。これは、パワー0FF後の電子温度
の緩和時間が5〜10μ秒であり、イオンやラジカルの
寿命は50〜60μ秒であるため、活性種密度を維持し
ながら電子温度のみをさらに低くすることが可能であ
る。膜堆積のプロセスでは微粒子発生の抑制のため10
0m秒から1秒程度のパルス変調を行う場合もある。
【0067】図10を参照すると、このプラズマ発生容
器1の側壁には、プラズマ中の電子をスペースの中央側
に閉じ込めるカスプ磁場を発生する磁石組立50が設置
されている。この磁石組立50により、電子の側壁への
損失がさらに抑制され、さらなる低電子温度(低電子エ
ネルギー)を実現できる。プラズマ発生容器1は200
℃に設定される事が可能であり、ラジカルの側壁への吸
着損失を抑制できるように構成されている。基板ステー
ジ12(図4)として作用する下部プレートに設けら
れ、処理すべき基板を保持する電極51には、600k
HzのRFバイアスが印加できるようになっており、プ
ラズマ中の正負イオンを直接基板に入射させることが可
能である。このRFバイアスもパルス変調が可能である
ように構成されている。
【0068】この時、図11に示すように、基板電極は
アンテナから下流側になるにしたがってエッチング選択
性、エッチング速度が劣化している。0.1μmレベル
のゲート電極加工には高スループットのため3000A
/min以上にしなければならない(つまり選択比10
0以上)。これらを満たせるのは基板がアンテナより1
0cm以内の場合である。これは、プラズマを輸送中に
密度が低下し、且つ、イオンエネルギーが上昇するため
である。
【0069】次に、図8〜11を参照して、このプラズ
マ発生装置を用いて、基板のプラズマエッチングを行う
場合を具体的に説明する。
【0070】まず、プラズマ発生容器1内を真空ポンプ
により真空に排気したのち、搬送機構により基板(例え
ば、ウエハ)を強制冷却されている基板ステージ上に搬
送する。最初に、シリコン酸化膜をエッチングする場合
の例を示す。プラズマ発生容器1内にガス導入機構から
4 8 ガスを40Sccm導入し、プラズマ発生容器
1内の圧力を10mTorrに保つ。さらに、この状態
で、高周波電源7により500MHzの高周波電力1k
Wをアンテナ4´及び4”に印加すると同時に600k
Hz、300WのRFバイアスパワーを基板ステージに
印加する。図12にその時の発光波形を示す。このと
き、プラズマ中の電子温度は1〜2eVとなり、従来の
プラズマ源に比べ極めて低電子温度であるため、低解離
となりCF2 ラジカルの発光強度が大きい。このため、
この条件でシリコン酸化膜をエッチングすると下地シリ
コンに対して50以上の高い選択比が得られる。このエ
ッチング選択比はC/F比の大きなガスやCH2 2
どのHを含むガスを添加することでさらに大きくするこ
とが可能であり、エッチング選択比無限大を得ることが
できる。
【0071】次に、ポリシリコン、シリコンをエッチン
グする場合の例を示す。プラズマ発生容器1にガス導入
機構からCl2 ガスを30sccm導入し、プラズマ発
生容器1内の圧力を3mTorrに保つ。さらに、この
状態で、500MHzの高周波電力1kWをアンテナ4
´及び4”に印加すると同時に基板に600kHzのR
Fバイアスを50W印加する。この時のプラズマ中の電
子温度は2eV程度であり、従来のプラズマ源では4〜
8eVであるのに対して極めて低い。この時のシリコン
のエッチング速度とパターン幅の依存性を図13に示
す。従来のヘリコン波プラズマ源(SWP)、電子サイ
クロトロン共鳴プラズマ源(ECR)、及び誘導結合型
プラズマ源(ICP)では、0.5μm以下のパターン
では1.0μmパターンの30〜40%程度エッチング
速度が低下するが、本発明のプラズマ源(UHF)では
エッチング速度の低下は観測されない。エッチング速度
のパターン依存性は図14に示す様に基板(Si)表面
のレジスト52上に電子が蓄積することによる電界によ
り入射イオンの軌道が曲げられることにより生じる。こ
の電荷蓄積量は電子温度(電子エネルギー)が高いほど
大きくなる。そのため、電子温度が低い本発明ではパタ
ーン依存性のない高精度なエッチングが実現できる。こ
れらエッチングプロセスにおいてはμ秒オーダーのパル
ス変調はさらなる電子温度の低下や負イオンの生成に効
果的であり、イオンエネルギーや電荷蓄積の抑制に有効
である。
【0072】(第5の実施の形態)図15及び図16を
参照すると、本発明の第5の実施の形態のプラズマ発生
装置は、図8〜図10のプラズマ発生装置と以下のこと
以外は同様である。即ち、図15及び図16に示したプ
ラズマ発生装置においては、プラズマ発生容器1は角筒
状の側壁を有している。複数の棒状アンテナ4´及び
4”は上部プレート14に互に平行に並べられており、
該平行に並べられた複数の棒状アンテナ4´及び4”に
おいて、互いに隣り合う棒状アンテナ4´及び4”に
は、それぞれ逆相の高周波電力が供給されている。この
場合、複数の棒状アンテナ4´及び4”は石英(あるい
はセラミックス)の誘電体からなる上部プレート14に
埋め込まれている。
【0073】このプラズマ発生装置では、複数の棒状ア
ンテナ4´及び4”間の距離はどこでも一定であるの
で、より均一な電界がプラズマ発生容器1内に生成され
る。
【0074】なお、本発明において、複数の棒状アンテ
ナの間に極性が交互に異なる永久磁石を配置して、電界
に直交する磁界を発生させ電子サイクロトロン共鳴を起
こすことも可能である。このときは低磁場で共鳴ができ
るという利点がある。
【0075】
【発明の効果】以上説明してきた様に、本発明のプラズ
マ発生装置によれば、反応性ガスの解離を抑え、且つ、
高密度のプラズマを効率良く得ることが出来る。
【0076】また、本発明のプラズマ発生装置によれ
ば、プラズマ源を大口径化した時に、内壁の影響を極力
受けることなく、損失を抑え、高密度のプラズマを効率
良く得ることが出来る。
【0077】その結果、高速高精度なエッチングや膜堆
積が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のプラズマ発生装置
を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のプラズマ発生装置
の上面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のプラズマ発生装置
の側面図である。
【図4】図2のA−A´ラインにおける断面図である。
【図5】図3のB−B´ラインにおける断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態のプラズマ発生装置
の断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態のプラズマ発生装置
の断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態のプラズマ発生装置
の上面図である。
【図9】図8のA−Aラインにおける断面図である。
【図10】図8及び図9のプラズマ発生装置にカスプ磁
場を印加した状態を示す概略図である。
【図11】図8、図9、及び図10のプラズマ発生装置
における基板とアンテナとの距離とポリシリコンエッチ
ング速度との関係及び前記距離とポリシリコンとSiO
2の選択比との関係を示す図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態のプラズマ発生装
置にC4 8 ガスを導入した時の発光波形を説明するた
めの図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態のプラズマ発生装
置および従来のプラズマ発生装置にCl2 ガスを導入
し、Siをエッチングした場合のエッチング速度のパタ
ーン幅依存性を説明するための図である。
【図14】エッチング速度のパターン依存性の発生メカ
ニズムを説明するための図である。
【図15】本発明の第5の実施の形態のプラズマ発生装
置のアンテナの構造を説明するための上面図である。
【図16】図15のプラズマ発生装置の断面図である。
【図17】従来のヘリコン波プラズマ源を搭載したプラ
ズマ発生装置を示す断面図である。
【図18】従来の誘導結合型プラズマ源を搭載したプラ
ズマ発生装置を示す断面斜視図である。
【図19】図17のプラズマ発生装置にC4 8 ガスを
導入した時の発光波形である。
【図20】従来のECRプラズマ源を搭載したプラズマ
発生装置にCHF3 ガスを導入した時の発光波形であ
る。
【図21】放電周波数と電子温度、電子密度との関係を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 プラズマ発生容器 2 アンテナ保持容器 2a 筒状導体 3a 上側アンテナ保持部 3b 下側アンテナ保持部 4 アンテナ 4´ 棒状アンテナ 4” 棒状アンテナ 5 円弧状金属板 6 調整ネジ 7 高周波電源 8 インピーダンス整合器 9 分配器 10 コネクタ 11 ウェハ 12 基板ステージ 13 高周波電源 14 上部プレート 15 可変直流電源 16 (プラズマ発生容器の)筒状側壁部 50 磁石組立 51 電極 52 レジスト
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05H 1/46 H05H 1/46 A B (72)発明者 塚田 勉 東京都府中市四谷5丁目8番1号 アネル バ株式会社内 (72)発明者 中川 行人 東京都府中市四谷5丁目8番1号 アネル バ株式会社内 (72)発明者 篠原 己拔 神奈川県横浜市緑区中山町1119番地 日本 高周波株式会社内 (72)発明者 松本 博文 神奈川県横浜市緑区中山町1119番地 日本 高周波株式会社内 (72)発明者 上山 寛幸 神奈川県横浜市緑区中山町1119番地 日本 高周波株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラズマ発生時に内部を真空にされるプ
    ラズマ発生容器と、プラズマを発生させるためのアンテ
    ナと、該アンテナに高周波電力を供給するための高周波
    電源とを有するプラズマ発生装置において、 前記アンテナは、複数の棒状アンテナからなり、 前記複数の棒状アンテナは、実質的に平行に並べられて
    おり、 該実質的に平行に並べられた前記複数の棒状アンテナに
    おいて、互いに隣り合う棒状アンテナには、それぞれ逆
    相の高周波電力が供給されていることにより、 100MHz以上の高周波の周波数をアンテナに印加す
    ることが出来、エネルギーの高い電子の過度の発生が抑
    制されたプラズマ発生装置。
  2. 【請求項2】 プラズマ発生時に内部を真空にされる円
    筒形のプラズマ発生容器と、プラズマを発生させるため
    のアンテナと、該アンテナを保持するためのアンテナ保
    持容器と、前記アンテナに高周波電力を供給するための
    高周波電源とを有するプラズマ発生装置において、 前記円筒形のプラズマ発生容器は、基板ステージと、筒
    状の誘電体と、上部プレートからなり、 前記アンテナは、複数、且つ、偶数の棒状アンテナから
    なり、 前記アンテナ保持容器は、前記円筒形のプラズマ発生容
    器の半径より大きな半径を持つ外側筒状導体と、所定の
    幅を持ち最外半径が前記外側筒状導体の半径と同じ大き
    さのリング状で且つアンテナを保持するための保持部を
    有する上側アンテナ保持部及び下側アンテナ保持部とか
    らなり、 該アンテナ保持容器は、前記上側アンテナ保持部及び下
    側アンテナ保持部の内径と、前記円筒形のプラズマ発生
    容器との間に隙間が出来る様に、前記円筒形のプラズマ
    発生容器を覆っており、 前記複数の棒状アンテナは、前記円筒形のプラズマ発生
    容器の軸方向と平行となる様に、且つ、前記上側アンテ
    ナ保持部と下側アンテナ保持部の一方に、前記複数の棒
    状アンテナの内の隣り合う棒状アンテナが、交互に保持
    される様に配置されていることを特徴とするプラズマ発
    生装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のプラズマ発生装置にお
    いて、 前記高周波電源は、前記上側アンテナ保持部に保持され
    た少なくとも一本以上の前記棒状アンテナ、及び前記下
    側アンテナ保持部に保持された少なくとも一本以上の前
    記棒状アンテナのいずれか一方に、同位相で高周波電力
    を供給することを特徴とするプラズマ発生装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のプラズマ発生装置にお
    いて、 前記高周波電源は、前記上側アンテナ保持部に保持され
    た前記棒状アンテナの内、少なくとも一本以上に、同位
    相で高周波電力を供給し、且つ、前記下側アンテナ保持
    部に保持された棒状アンテナの内、少なくとも一本以上
    に、前記上側アンテナ保持部に保持された棒状アンテナ
    に供給される高周波電源と逆位相の高周波電源を供給す
    ることを特徴とするプラズマ発生装置。
  5. 【請求項5】 請求項2及び請求項4に記載のいずれか
    のプラズマ発生装置において、 前記複数の棒状アンテナは、更に、該棒状アンテナの電
    気的な波長を調整出来る機能を有することを特徴とする
    プラズマ発生装置。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至請求項5に記載のいずれか
    のプラズマ発生装置において、 前記上側アンテナ保持部及び前記下側アンテナ保持部に
    保持された前記棒状アンテナの電気的な長さは、前記棒
    状アンテナに供給される高周波電源の波長の1/4であ
    ることを特徴とするプラズマ発生装置。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至請求項6に記載のいずれか
    のプラズマ発生装置において、 前記プラズマ発生容器の前記上部プレートに、更に、プ
    ラズマの電位をコントロールするための電源が接続され
    ていることを特徴とするプラズマ発生装置。
  8. 【請求項8】 筒状の側壁と該側壁の両端に配置された
    一対のプレートとを有し、プラズマ発生時に前記側壁と
    前記一対のプレートとで決まるスペースを真空にされる
    プラズマ発生容器と、プラズマを発生させるためのアン
    テナと、該アンテナに高周波電力を供給するための高周
    波電源とを有するプラズマ発生装置において、 前記アンテナは、複数の棒状アンテナからなり、 前記複数の棒状アンテナは、前記一対のプレートのうち
    の一方に並べられており、 該並べられた前記複数の棒状アンテナにおいて、互いに
    隣り合う棒状アンテナには、それぞれ逆相の高周波電力
    が供給されていることにより、 100MHz以上の高周波の周波数をアンテナに印加す
    ることが出来、エネルギーの高い電子の過度の発生が抑
    制されたプラズマ発生装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の棒状アンテナは、前記一対の
    プレートのうちの前記一方に放射状に並べられているこ
    とを特徴とする請求項8に記載のプラズマ発生装置。
  10. 【請求項10】 前記複数の棒状アンテナは、前記一対
    のプレートのうちの前記一方に平行に並べられているこ
    とを特徴とする請求項8に記載のプラズマ発生装置。
  11. 【請求項11】 前記一対のプレートのうちの前記一方
    は、誘電体からなることを特徴とする請求項8に記載の
    プラズマ発生装置。
  12. 【請求項12】 前記アンテナに印加される高周波の電
    界を10〜100μ秒の範囲でパルス変調することを特
    徴とする請求項8に記載のプラズマ発生装置。
  13. 【請求項13】 前記側壁に設置され、前記プラズマ中
    の電子を前記スペースの中央側に閉じ込めるカスプ磁場
    を発生する磁石組立を更に有することを特徴とする請求
    項8に記載のプラズマ発生装置。
  14. 【請求項14】 前記プラズマ発生容器の温度を100
    度以上とすることを特徴とする請求項8に記載のプラズ
    マ発生装置。
  15. 【請求項15】 前記スペース中に置かれ、前記プラズ
    マによってエッチングされる基板を更に有することを特
    徴とする請求項8に記載のプラズマ発生装置。
  16. 【請求項16】 前記スペース中に設置され、前記基板
    を保持する電極を有し、この電極には1MHz以下のR
    F電界が印加されることを特徴とする請求項15に記載
    のプラズマ発生装置。
  17. 【請求項17】 前記電極に印加されたRF電界をパル
    ス変調することを特徴とする請求項16に記載のプラズ
    マ発生装置。
  18. 【請求項18】 前記アンテナに印加される高周波の電
    界を10〜100μ秒の範囲でパルス変調することを特
    徴とする請求項16に記載のプラズマ発生装置。
  19. 【請求項19】 前記電極に印加されたRF電界を前記
    アンテナに印加される高周波の電界のパルス変調と同期
    させてパルス変調することを特徴とする請求項18に記
    載のプラズマ発生装置。
  20. 【請求項20】 前記電極は、前記アンテナと前記基板
    との間に10cm以下の距離を置いて前記基板を保持す
    るものであることを特徴とする請求項16に記載のプラ
    ズマ発生装置。
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