JPH1069880A - 四重極質量分析計 - Google Patents

四重極質量分析計

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JPH1069880A
JPH1069880A JP8228472A JP22847296A JPH1069880A JP H1069880 A JPH1069880 A JP H1069880A JP 8228472 A JP8228472 A JP 8228472A JP 22847296 A JP22847296 A JP 22847296A JP H1069880 A JPH1069880 A JP H1069880A
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power supply
voltage
circuit
frequency
quadrupole
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JP8228472A
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Yoshio Takami
芳夫 高見
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 四重極質量分析計の電源回路において、1つ
の共振回路で小型化し、共振の調整を容易とする。 【解決手段】 四重極質量分析計において、高周波電源
1と、正負の直流電圧を出力する直流電源21a,21
bと、四重極の電極間のキャパシタンス成分C1にイン
ダクタンス成分L1を直列接続して形成されるLC直列
共振回路と、コンデンサと、不平衡−平衡回路を備え、
高周波電源の両出力端にコンデンサと不平衡−平衡回路
を介してLC直列共振回路を接続し、LC直列共振回路
に直流電源21a,21bを接続してキャパシタンス成
分C1の両端に正負の直流電圧を印加することによっ
て、四重極の電極に直流電圧と高周波電圧との重畳電圧
を印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、質量スペクトル等
の分析に用いる四重極質量分析計に関する。
【0002】
【従来の技術】イオン化した試料を質量/電荷数の比に
応じて分離し検出し、これによって、質量スペクトルを
測定することは一般に質量分析として知られている。そ
して、質量スペクトルのピーク位置から試料の定性分析
を行うことができ、また、ピークの強度から定量分析を
行うことができる。このイオン化した試料を質量/電荷
数の比に応じて分離,検出する手段として四重極型方式
が知られている。図5は従来から知られる四重極型方式
による質量分析計を説明するための概略構成図である。
図5において、四重極質量分析計は、イオン源11と検
出器13との間に四重極マスフィルタ12を備える。四
重極マスフィルタ12は4本の電極により四重極を構成
し、四重極の電極のうち、相対する電極を一対として各
々に正および負の直流電圧U(+U,−U)と高周波電
圧Vcos ωtを重畳した電圧±(U+Vcos ωt)を印
加し、イオン源11で生成したイオン電流を加速して電
極間隙に導き、電極間を通過するイオンのみを検出器1
3で検出している。この四重極の電極を通過するイオン
は、電荷数zに対する質量mの比m/zが直流電圧と高
周波電圧との比と比例関係にあるため、U/Vを一定に
保持しながらVを変化させることによって、各質量に対
するイオンを検出している。この印加電圧を調節する制
御回路15内には、正および負の直流電圧Uを生成する
直流電源21と高周波電圧Vcos ωt を生成する高周波
電源22と両電圧を重畳する重畳回路23とを備えてい
る。
【0003】上記のように、四重極質量分析計では、一
方の電極対には正の直流電圧(+U)と高周波電圧Vco
s ωt とを重畳した電圧(U+Vcos ωt )を印加し、
他方の電極対には負の直流電圧(−U)と高周波電圧V
cos ωt とを重畳した電圧((−U−Vcos ωt )を印
加する必要がある。
【0004】しかしながら、通常、高周波電源の一方の
端子は接地端子であるため、図6の高周波電源と四重極
との接続を説明する図に示すように、通常の高周波電源
31の各端子に対して、単に直流電源21aおよび21
bを接続すると、高周波の出力が非平衡であるため四重
極16の一方の電極対が接地電位に固定され、直流電圧
が印加できないこと、高周波電源の出力電圧がそのまま
四重極電極に印加されるため、高周波電圧の使い方が非
常に効率の悪いものとなること、直流電圧が高周波電源
側に回り込んで、高周波電源が破壊されることなどの問
題点がある。
【0005】そこで、従来の四重極質量分析計用の電源
では、図7の電源回路の概略ブロック図に示すように、
高周波トランスを用いた回路が使用されている。図7に
おいて、高周波電源31に高周波トランス32を接続
し、この高周波トランス32の各端子に直流電源21a
および21bを接続し、これによって、片側接地出力の
高周波を接地電位に対して平衡な高周波出力に変換し、
かつ高周波出力を増幅し、しかも高周波電源側と直流的
に絶縁した状態にして、高周波電圧と直流電圧とを重畳
し四重極16への印加を可能にしている。
【0006】図8は、従来の四重極質量分析計用の電源
の等価回路図である。図8において、高周波トランス3
2はM結合した2つのコイル(インダクタンスLa,L
b)を備えており、一方のインダクタンスLaを高周波
電源31に接続し、他方のインダクタンスLbを四重極
に接続し、M結合を挟んで両側でLC共振回路を構成し
ている。高周波電源31側のLC共振回路は、調整用の
キャパシタンスCaあるいは高周波電源31自体が持つ
キャパシタンス分と高周波トランス32のインダクタン
スLaとによって構成され、また、四重極側のLC共振
回路は、四重極の電極間のキャパシタンスCbと高周波
トランス32のインダクタンスLbとによって構成され
る。通常、インダクタンスLbには直流出力±Vが短絡
しないように、間にコンデンサが挿入されている。そし
て、これら2つのLC共振回路をM結合することによっ
て、高周波電源側と四重極電極側を直流的に絶縁し、片
側接地出力である高周波電圧を平衡出力に変換しつつ、
共振回路によって高周波電圧の昇圧を行っている。な
お、検波回路3は、U/Vを一定に制御するために、高
周波電圧の波高値Vを検出する回路である。
【0007】上記したように、従来の四重極質量分析計
では、高周波電極と四重極電極の間に高周波トランスを
使用することによって、高周波出力を平衡に変換しつ
つ、共振回路によって昇圧し、直流電圧の高周波電源側
への回り込みを防ぎながら、直流電圧と高周波電圧とを
重畳して四重極電極に印加している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の四重極質量分析
計では、高周波トランスのM結合を挟んで両側に2つの
独立したLC共振回路を使用している。四重極質量分析
計の高周波回路において、共振回路は最も大きなサイズ
を占めているが、サイズを小さくする程効率が低下する
ため、容易に小型を行うことができない。従来のように
2つの共振回路を使用することは、サイズが非常に大き
くなるという問題点がある。また、2つの共振回路を使
用するため、両共振回路の共振調整をそれぞれ独立して
行う必要があり、しかも2つの共振回路をM結合させる
と共振点がずれるため、結合後に再度共振調整を行う必
要があるという難点もある。
【0009】また、高周波トランスに使用されるM結合
回路は、2つの大きな共振回路の物理的配置によって結
合度と共振特性が変化するため物理的配置に制限があ
り、電源装置が大型化し、電源装置の設計に自由度が減
少するという問題点もある。
【0010】そこで、本発明は前記した従来の四重極質
量分析計の問題点を解決し、四重極質量分析計の電源回
路において、一つの共振回路で小型の電源回路を構成す
ることを目的とし、また、共振の調整が容易な電源回路
を構成することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の四重極質量分析
計は、四重極に直流電圧と高周波電圧との重畳電圧を供
給して四重極マスフィルタを形成し、イオン源からのイ
オン電流を該四重極マスフィルタを通して検出器で検出
する四重極質量分析計において、高周波電源と、正負の
直流電圧を出力する直流電源と、四重極の電極間のキャ
パシタンス成分にインダクタンス成分を直列接続して形
成される1つのLC直列共振回路と、直流成分をカット
するための結合コンデンサと、高周波電位を高周波電源
とアイソレートするための不平衡平衡変換回路とを備
え、高周波電源の両出力端に結合コンデンサと不平衡平
衡変換回路を介してLC直列共振回路を接続し、LC直
列共振回路に直流電源を接続してキャパシタンス成分の
両端に正負の直流電圧を印加することによって、四重極
の電極に直流電圧と高周波電圧との重畳電圧を印加する
ものであり、これによって、高周波トランスを使用する
ことなく、1つの共振回路で小型でかつ共振の調整が容
易な電源回路を構成することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳細に説明する。本発明の四重極質量分析
計は、前記図5に示すように、イオン源11と検出器1
3との間に四重極マスフィルタ12を備え、直流電源2
1からの正,負の直流電圧+U,−Uと、高周波電源2
2から数MHzの周波数の高周波電圧Vcos ωt の両電
圧を重畳回路23で重畳した電圧(U+Vcos ωt ),
(−U−Vcosωt )を四重極の電極対に印加してい
る。そして、U/Vを一定とするとともにVを変化させ
て、四重極マスフィルタ12にイオンを通過させ検出器
13で検出することによって、各質量に対するイオンを
検出する。
【0013】図1は、上記四重極質量分析計の電源回路
部分の一実施形態を説明するための概略ブロック図であ
る。図1において、符号10は四重極マスフィルタの電
極間で形成されるキャパシタンス10を表しており、本
発明の電源回路は、このキャパシタンスC1に対して直
流電圧と高周波電圧との重畳電圧を供給するものであ
る。符号1で示す破線部分は高周波電源であり、本発明
の電源回路は、この高周波電源1と電極によるキャパシ
タンス10との間にコイル2(インダクタンスL1)を
直列に接続してLC直列共振回路を構成し、このLC直
列共振回路に正の直流電圧+Uを供給する直流電源21
aと負の直流電圧−Uを供給する直流電源21bとを接
続して構成している。
【0014】検波回路3は四重極電極に並列に接続さ
れ、U/Vを一定に保持するために、四重極4に加えら
れた高周波電圧の波高値Vを検出する回路であり、検波
出力は高周波電源および直流電源にフィードバックされ
る。四重極電極に並列に接続された検波回路3は、接地
電圧に対して対称な回路構成となっており、四重極電極
4に加えられる高周波は検波回路の接地電圧に対して対
称となる。
【0015】本発明の電源回路に使用する高周波電源1
は、両出力端の直流電位が共振回路側で設定できるよう
な、図4に示される構成の高周波電源である。共振回路
側の接地電位は、四重極電極に並列につながれた検波回
路の中心電位となる。
【0016】この高周波電源1の一方の出力端を四重極
の一方の電極対に印加し、他方の出力端をL1を通して
四重極の残りの電極対に印加し、四重極電極に並列に検
波回路を接続することによって、Vcos ωt および−V
cos ωt の接地電位に対して平衡な高周波電圧を、高周
波トランスを使わずに電極対間に印加することができ
る。
【0017】次に、共振回路による高周波の昇圧作用に
ついて説明する。本発明の共振回路は、電極対間で形成
されるキャパシタンス10に対してコイル2を直列接続
することによってLC直列共振回路を形成している。こ
こで、キャパシタンス10の容量分をC1、インダクタ
ンス2のインダクタンス分をL1、コイルの内部抵抗分
をr、電源電圧をVとし、ω0 ・L1=1/(ω0 ・C
1)の場合のC1の両端の電圧を計算すると、(ω0
L1/r)・V=Q・Vとなり、例えばQ=100の共
振回路は、四重極の電極間の高周波電圧を電源電圧Vの
100倍に昇圧することができる。なお、ω0 は共振時
の角周波数である。以上のようにして、高周波トランス
を使用せずに、1つの共振回路で高周波を昇圧すること
ができる。
【0018】従来の高周波トランスを使用した方法は、
2つの共振回路をM結合したものである。一般に、四重
極質量分析計で使われるLC共振回路(共振周波数は数
MHz程度)では、Qはほとんどコイルのサイズで決定
され、大きくコイルを巻く程、大きなQ値が得られる。
しかしながら、従来の高周波トランスを用いる方法は2
つの共振回路を用いるため、2つの大きな共振回路を備
える必要があり、しかもM結合をするため、その物理的
配置も制限され、非常に大きなサイズとならざるを得な
い。これに対して、本発明によれば、1つの共振回路で
すますことができる。
【0019】また、従来の高周波トランスでは1次側は
並列共振回路となり、共振インピーダンスは高くなり、
インピーダンスマッチングを考えると高周波電源に真空
管を使用する場合には有利である。これに対して、本発
明の共振回路を電源側から見た場合直列共振回路であ
り、共振インピーダンスは低くなるが、高周波電源をト
ランジスタで構成する場合には、低インピーダンスの方
がインピーダンスマッチングをとりやすく、電源電圧を
低くすることも可能となり有利となり、本発明のLC直
列共振回路はこの四重極質量分析計に適した印加電圧を
形成することができる。
【0020】さらに、本発明の電源回路は正の直流電圧
+Uを出力する直流電源21aと負の直流電圧(−U)
を出力する直流電源21bを備え、キャパシタンス10
の両端に直流電源21aおよび直流電源21bを接続
し、高周波電圧と直流電圧とを重畳した電圧を四重極に
印加する。従って、一方の電極には+U+Vcos ωt の
重畳電圧を印加し、他方の電極には−U−Vcos ωt の
重畳電圧を印加することができる。なお、図示しない
が、直流出力±Uを出力する直流電源の出力には、高周
波が回り込まないようなチョークコイル等を使用したロ
ーパスフィルタが付け加えられることは、従来の高周波
トランスを使用した場合と同様である。
【0021】次に、図2を用いて本発明の四重極質量分
析計の電源回路部分の別の実施形態を説明する。図2に
示す電源回路は、前記した図1の電源回路のLC直列共
振回路にコンデンサ4を並列接続することによってパイ
型回路を形成するものである。図1のLC直列共振回路
では、高周波電源1から見た純抵抗分はインダクタンス
L1の抵抗分により決まるのに対して、並列にコンデン
サを付け加えたパイ型回路とすることによって高周波電
源1から見たインピーダンスを高くすることができ、こ
の高周波電源1から見たインピーダンスを高く設定し
て、高インピーダンス動作を行い、高周波電源に含まれ
るトランジスタ等の回路素子の熱破壊を軽減することが
できる。同じQ値をコイルとコンデンサで実現する場
合、コンデンサの方がはるかに小さく実現できるため、
コンデンサC2を付け加えてもサイズはそれ程大きくな
らない。
【0022】次に、図3を用いて本発明の四重極質量分
析計の電源回路部分の他の実施形態を説明する。図3に
示す電源回路は、前記した図1の電源回路のLC直列共
振回路において、挿入したコイル2をコイル2aとコイ
ル2bに分割する回路例である。ここで、コイル2aの
インダクタンスLa,およびコイル2bのインダクタン
スLbは、コイル2のインダクタンスLとの間にL=L
a+Lbの関係とする。コイルを分割して、四重極電極
に対して対称に接続することにより、四重極電極に加え
られる電圧の平衡度を改善することができる。なお、図
3の回路はインダクタンスLを分割しただけであり、共
振回路の個数は1つであり、サイズに影響は与えない。
また、図3の電源回路においても、コンデンサ4を並列
接続することによってパイ型回路とすることもできる。
【0023】図4は、高周波電源1の構成例を説明する
ための概略図である。図4において、高周波電源1は、
一方の端子が接地電位である不平衡出力を出力する不平
衡高周波電源1aの端子に、結合コンデンサ1bを介し
て不平衡平衡変成器1cを接続して構成することができ
る。ここで、結合コンデンサは直流電圧が高周波電源に
直接印加されないようにする素子であり、不平衡平衡変
成器1cは一般にbalance-to-unbalance transformerあ
るいは balun(バラン)と呼ばれる装置で、大地に対し
て平衡な線路と、大地に対して不平衡な線路とを接続す
る際に使われるもので、高周波電源のアースと共振回路
側のアースを高周波的にアイソレーションするためのも
のである。これによって、高周波電源1の出力端子は、
結合コンデンサの耐圧の限度内で、共振回路側で直流電
位を決めることができる。図4では、高周波のアイソレ
ーションのための不平衡平衡変換回路としてバランを使
用したが、例えば1/4波長以上の同軸ケーブル等を使
用することもできる。また、図4においてバランと結合
コンデンサの配置を逆にしてもよいし高周波電源に内蔵
してもよい。
【0024】本発明の実施形態によれば、共振回路を一
つのLC直列共振回路とすることにより、共振回路のサ
イズを大幅に縮小させることができ、また、共振調整の
手数を減少させることができる。
【0025】本発明の実施形態によれば、LC直列共振
回路にキャパシタンス分を並列接続したパイ型回路を構
成すると、高周波電源からみたインピーダンスを高く設
定することが可能で、高インピーダンス動作を行って、
発熱による素子の熱破壊を防止することができる。
【0026】また、本発明の実施態様によれば、LC直
列共振回路を構成するインダクタンスを2つの分割した
インダクタンスの直列接続によって構成することによ
り、四重極電極に加える電圧の平衡度を改善することが
できる。
【0027】また、本発明の実施態様によれば、不平衡
出力の高周波電源に結合コンデンサを介して平衡不平衡
回路を接続して構成することにより、不平衡出力を、四
重極電極に加わる電圧が接地電圧に対して対称な平衡出
力に変成することができる。
【0028】また、従来の高周波トランスに比べて結合
コンデンサおよび不平衡平衡変換回路が増えるが、共振
回路を1つとすることによって全体のサイズを十分に小
さくすることができる。通常、トランジスタを用いた高
周波電極の出力端子には、電源内部のトランジスタ保護
のための結合コンデンサが接続されていること、特にプ
ッシュプル方式の高周波電源の場合には、両出力端に結
合コンデンサとバランを内蔵していることから、これら
を併用することで従来の高周波トランスを使ったものに
比べて部品点数も少なくなる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の四重極質
量分析計によれば、四重極質量分析計の電源回路におい
て、1つの共振回路によって小型の電源回路を構成し、
また、共振の調整が容易な電源回路を構成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の四重極質量分析計の電源回路部分の一
実施形態を説明するための概略ブロック図である。
【図2】本発明の四重極質量分析計の電源回路部分の別
の実施形態を説明するための概略ブロック図である。
【図3】本発明の四重極質量分析計の電源回路部分の他
の実施形態を説明するための概略ブロック図である。
【図4】本発明の高周波電源の構成例を説明するための
概略図である。
【図5】四重極型方式の質量分析計を説明するための概
略構成図である。
【図6】高周波電源と四重極との接続を説明するための
図である。
【図7】従来の四重極質量分析計用の電源回路の概略ブ
ロック図である。
【図8】従来の四重極質量分析計用の電源の等価回路図
である。
【符号の説明】
1,1a,22…高周波電源、1b…結合コンデンサ、
1c…不平衡平衡変成器、2,2a,2b…コイル、3
…検波回路、4…コンデンサ、10…キャパシタンス、
11…イオン源、12…四重極マスフィルタ、13…検
出器、14…検出回路、15…制御回路、16…四重
極、21…直流電源、21a,21b…直流電源、31
…高周波電源、32…高周波トランス。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四重極に直流電圧と高周波電圧との重畳
    電圧を供給して四重極マスフィルタを形成し、イオン源
    からのイオン電流を該四重極マスフィルタを通して検出
    器で検出する四重極質量分析計において、両出力端にコ
    ンデンサと不平衡平衡変換回路を備えた高周波電源と、
    正負の直流電圧を出力する直流電源と、四重極の電極間
    のキャパシタンス成分にインダクタンス成分を直列接続
    して形成されるLC直列共振回路とを備え、高周波電源
    の両出力端にLC直列共振回路を接続し、LC直列共振
    回路に直流電源を接続してキャパシタンス成分の両端に
    正負の直流電圧を印加することを特徴とする四重極質量
    分析計。
JP8228472A 1996-08-29 1996-08-29 四重極質量分析計 Withdrawn JPH1069880A (ja)

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