JPH1069521A - 文字、記号の認識方法及び文字、記号の認識装置 - Google Patents

文字、記号の認識方法及び文字、記号の認識装置

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JPH1069521A
JPH1069521A JP8227182A JP22718296A JPH1069521A JP H1069521 A JPH1069521 A JP H1069521A JP 8227182 A JP8227182 A JP 8227182A JP 22718296 A JP22718296 A JP 22718296A JP H1069521 A JPH1069521 A JP H1069521A
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JP8227182A
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English (en)
Inventor
Yuji Adachi
祐二 安達
Kazuki Hashimoto
和樹 橋本
Kohei Otsuki
幸平 大槻
Motoi Hashizume
基 橋詰
Noboru Takahashi
暢 高橋
Hiroyuki Hasegawa
裕之 長谷川
Hitoshi Goto
仁 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Hitachi Engineering Co Ltd
Kobe Steel Ltd
JFE Engineering Corp
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Hitachi Engineering Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Sumitomo Metal Industries Ltd
Kawasaki Steel Corp
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転角度の大きさに拘らず、文字又は記号の
回転角度を演算できる文字、記号の認識方法の提供。 【解決手段】 対象物にマーキングした文字又は記号の
画像の回転角度θを演算し、演算した回転角度θに基づ
き、文字又は記号を画像処理により認識する文字、記号
の認識方法。回転対称でない所定の図形の形状に配置し
た3以上のマーク1a〜1cを、文字又は記号と同じ面
にマーキングし、画像処理に際して、マーク1a〜1c
の各位置を検出して、マーク1a〜1cの前記形状の配
置を求め、求めた配置と所定配置との差異から、文字又
は記号の画像の回転角度θを演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物にマーキン
グした文字又は記号を、画像処理により認識する文字、
記号の認識方法及び文字、記号の認識装置の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】工業製品の製造ラインにおいては、製品
のプロセス管理、品質管理等のために、製品(半製品)
及びその製造に関する情報を表すアルファベット、アラ
ビア数字、記号等を製品毎に与え、ペイントマーキン
グ、打刻等により製品の任意の位置にマーキングする。
そして、製造プロセス中の分岐点において、これらの文
字、記号を読み取ることによって、必要な搬送、加工、
処理、検査、在庫管理が行われる。また、これらの各プ
ロセスの記録は、実績情報として保存され、品質向上、
生産性向上のパラメータとして活用される。このような
文字、記号を読み取る手段として、検査員に代わり、画
像処理の手法を用いた文字、記号の認識装置を適用する
例が近年増加し、人的省力化、製造プロセスの自動化推
進に大きく貢献している。
【0003】文字、記号の認識に用いられる画像処理方
法としては、パターンマッチングが代表的である。パタ
ーンマッチングでは、文字、記号毎に標準パターンを予
め作成して記憶しておき、入力された未知パターンと、
記憶している文字、記号毎の標準パターンとの比較を順
次行い、未知パターンがどの記号の標準パターンに近い
かを判別することによって、その未知パターンが示す文
字、記号を特定する。文字、記号毎の標準パターンと比
較する方法としては、パターン間の最小距離を求める方
法及び識別関数を用いる方法等がある。
【0004】パターンマッチングの一つの問題点とし
て、マーキングする際に、マーキングノズルの開度変
化、塗料の粘性変化、打刻面の磨耗等により、文字、記
号のかすれ度合い、濃淡度合い等が極端に変化し、その
ため、未知パターンと標準パターンとの一致度が低下
し、誤認識を犯す虞がある。このような場合には、一つ
の文字又は記号に対して、かすれ度合い、濃淡度合いに
応じて数種類の標準パターンを用意しておき、誤認識を
避けるようにするのが一般的である。しかし、文字、記
号毎の標準パターンの種類の増加は、未知パターンと標
準パターンとの比較回数の増加を招く。また、パターン
マッチングによる認識手法を製造ラインに適用するに
は、許容され得る認識処理サイクル時間に制約がある。
そのため、標準パターンの種類を増加させるには限度が
ある。
【0005】パターンマッチングの他の問題点として、
製造ラインの任意の場所において、製品の姿勢変化が生
じることが原因で、誤認識を犯す場合がある。例えば、
円筒状の製品の端面部(円筒の底面)に文字列をマーキ
ングし、製造工程においてライン上を製品が回転しなが
ら搬送される場合、マーキングされた時には水平であっ
た文字、記号列も、製品が回転して姿勢変化が生じる
と、当然、製品の姿勢変化分、回転ずれを生じ、水平で
はなくなる。そのため、入力された未知パターンが標準
パターンには存在しないと認識される虞がある。この問
題点は、文字、記号の傾きを、製品の姿勢変化に伴って
生じた記号列の回転角度分、文字、記号が水平となるよ
うに補正できれば解決できる。文字、記号が水平となる
傾きの補正は、文字、記号の傾き角度が分かることによ
り、アフィン変換等の一般的な画像処理方法を用いて簡
単に実現できるので、この問題点の課題は、文字、記号
列の回転角度の求め方に帰結する。
【0006】この問題点に対する従来技術の第1例が、
特開平5−182021号公報に開示されている。この
公報に開示された「画像の傾き角測定方法」では、図4
に示すような、文字部分のみを分離し2値化した画像を
ラスタスキャンし、スキャン順に順次ラベル(1,2,
…,9)付けを行う。次に、各文字を構成する画素集合
の中から共通する条件(各文字の最も左上にある画素、
各文字に属する全画素の位置の平均等)の画素を、各文
字を代表する位置の画素とし、その位置をラスタの座標
(a,b,…,i)として求める。図4では、共通する
条件を、各文字の最も下にある画素(複数存在する場合
は平均座標を求める)としている。
【0007】次に、隣接するラベル番号の各座標間を線
分で結び(a−b,b−c,…,h−i)、各線分の回
転角度のヒストグラムを求める。次に、ヒストグラムの
頻度が最大となる区間の回転角度の平均値を求め、これ
を画像の回転角度とする。
【0008】また、従来技術の第2例として、「鋼片ラ
ベル自動読み取りシステム」が「材料とプロセス」vol.
2(1989)-522 に記載されている。このシステムでは、図
5に示すように、予め、ラベル上の2箇所に、回転ずれ
を演算するためのマークを付加し、読み取り時に、この
2箇所の位置をパターンマッチングにより算出し、回転
角度を求める。また、従来技術の第3例として、「光学
的文字認識の文字切り出し処理における書類の回転ずれ
の補正のアルゴリズム」が「昭和63年度後期情報処理
学会第37回全国大会、pp.1650-1651」に記載されてい
る。これは、各文字について、それぞれ左上隅と右下隅
の座標を求め、これらについて統計的処理を加えること
により、回転角度を求めるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したこれらの方法
は、画像の回転角度が所定範囲以上にはならないと言う
前提条件が成立するときには有効であるが、画像の回転
角度が所定範囲を超え、360度に及ぶ場合には、求め
るべき回転角度を一義的に決定できない問題がある。以
下に、この問題について、従来技術の第1例について説
明する。図6(a)は、画像が水平に保たれた基準位置
における画像であり、後述する(b),(c)と共に、
共通する条件を、各文字の最も下にある画素(複数存在
する場合は平均座標を求める)としている。
【0010】(b)は、角度θ(0<θ<45度)分だ
け僅かに傾いた画像を示しており、上述した方法によ
り、角度θを求めることができる。これに対して、例え
ば、(c)は、θ=90度の場合であり、上述した方法
では、(a)の場合と区別がつかない。より正確に言え
ば、従来技術の第1例は、0≦θ<45度では適用でき
るが、θ=45度にて回転対称性があるので、0≦θ<
45度を超える角度範囲を前提とする場合には、上述し
たような不都合が生じ、適用不可能となる。
【0011】以上は、従来技術の第1例についての不都
合であるが、従来技術の第2例、第3例についても、同
様の不都合が生じる。これらの方法では、回転角度が比
較的小さな場合を前提としており、回転ずれを伴う画像
と言うよりも、むしろ傾きを有する画像を対象としてい
る。これに対し、本発明者らが提案するのは、画像が、
360度全周に及ぶ任意角度の回転ずれを有する場合の
補正についてである。この場合の製造ラインにおける具
体例として、円筒状の製品の端面部(円筒の底面)に文
字列をマーキングし、製造工程においてライン上を製品
が回転しながら搬送される例が挙げられる。このような
場合には、前述した従来技術の第1〜3例では対応不可
能である。
【0012】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであり、第1,2発明では、回転角度の大き
さに拘らず、文字又は記号の回転角度を演算できる文
字、記号の認識方法を提供することを目的とする。第3
発明では、回転角度の大きさに拘らず、文字又は記号の
回転角度を演算できる文字、記号の認識装置を提供する
ことを目的とする。第4発明では、回転角度の大きさに
拘らず、文字又は記号の回転角度を補正し、文字又は記
号を認識できる記号の認識方法を提供することを目的と
する。第5発明では、回転角度の大きさに拘らず、文字
又は記号の回転角度を補正し、文字又は記号を認識でき
る文字、記号の認識装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明に係る
文字、記号の認識方法は、対象物にマーキングした文字
又は記号の画像の回転角度を演算し、演算した回転角度
に基づき、前記文字又は記号を画像処理により認識する
文字、記号の認識方法において、回転対称でない所定の
図形の形状に配置した3以上のマークを、文字又は記号
と同じ面にマーキングし、画像処理に際して、前記マー
クの各位置を検出して、前記マークの前記形状の配置を
求め、求めた配置と所定配置との差異から、前記文字又
は記号の画像の回転角度を演算することを特徴とする。
【0014】この文字、記号の認識方法では、回転対称
でない所定の図形の形状に配置した3以上のマークを、
文字又は記号と同じ面にマーキングし、記号を認識する
ための画像処理に際して、マークの各位置を検出して、
マークの前記形状の配置を求め、求めた配置と所定配置
との差異から、文字又は記号の画像の回転角度を演算す
る。
【0015】上述した従来の技術において、画像の回転
角度が所定範囲を超えた場合に、求めるべき回転角度を
一義的に決定できないのは、従来技術の第1例、第3例
では、傾き角度を形成させるべき図形に回転対称性があ
り、複数の傾き角度において、同様の図形が形成される
ためであり、従来技術の第2例では、2つのマークに形
状的差異がなく、座標上の位置に関して、それぞれのマ
ークの情報を区別して扱っていないためである。そこ
で、本発明の第1発明に係る文字、記号の認識方法で
は、任意の点を軸にした複数の回転位置において同様の
図形が形成される回転対称でない図形の形状に、3つ以
上のマークを配置する。これにより、回転ずれに伴い変
化するマークの配置が、傾き角度のそれぞれに1:1で
対応するので、回転角度の大きさに拘らず、求めるべき
回転角度を一義的に決定でき、文字又は記号の回転角度
を演算できる。
【0016】例えば、図2(a)では、回転角度演算用
マーク1a〜1cを、直角を挟む長辺と短辺とが、短辺
が長辺に対して上側にあり、また、長辺が水平である直
角三角形の各頂点の位置に配置するように、製品(半製
品)情報を示す文字列「ABC」と共にマーキングして
ある。図2(b)では、回転角度演算用マーク1a〜1
cをマーキングした製品に、図2(a)に示した状態か
ら回転ずれが生じた場合を示してある。このような場
合、回転角度演算用マーク1a〜1cを検出し、走査画
面の座標上の各位置情報を抽出し、各位置間の長さを算
出すれば、長辺、短辺、斜辺の3辺が識別できる。ま
た、各辺の水平方向との傾きも認識できる。
【0017】ここで、例えば、短辺が長辺に対して上側
にあり、また、長辺が水平であるときの長辺を基準線と
する。回転ずれが生じた場合の長辺と基準線とのなす角
度を、長辺と短辺との交点1aを軸として、つまり、基
準線の水平方向(0度)との回転角度を0度として演算
すると、一義的に定まる回転角度を得ることができる。
この場合、交点1aを軸として長辺の両端部の点1a,
1bを区別しなければ、点1a,1bの何れを軸として
角度を演算しているか区別できず、回転角度を一義的に
定めることができない。例えば、水平方向(0度)との
回転角度で言えば、基準線の点1aを軸とする回転角度
は0度であるが、基準線の点1bを軸とする回転角度は
180度となり、点1aを軸とする場合と点1bを軸と
する場合とでは、常に回転角度は180度異なる。
【0018】第2発明に係る文字、記号の認識方法は、
前記差異は、前記マークの内の所定の2つを結ぶ線分の
角度差であることを特徴とする。
【0019】この文字、記号の認識方法では、回転対称
でない所定の図形の形状に配置した3以上のマークを、
文字又は記号と同じ面にマーキングし、記号を認識する
ための画像処理に際して、マークの内の所定の2つを結
ぶ線分の角度差から、文字又は記号の画像の回転角度を
演算する。
【0020】第3発明に係る文字、記号の認識装置は、
対象物にマーキングした文字又は記号の画像の回転角度
を演算し、演算した回転角度に基づき、前記文字又は記
号を画像処理により認識する文字、記号の認識装置にお
いて、回転対称でない所定の図形の形状に配置され、文
字又は記号と同じ面にマーキングされた3以上のマーク
の前記形状の配置の、所定配置との差異を検出する検出
手段と、該検出手段が検出した前記差異から、前記文字
又は記号の画像の回転角度を演算する演算手段とを備え
ることを特徴とする。
【0021】この文字、記号の認識装置では、検出手段
は、回転対称でない所定の図形の形状に配置され、文字
又は記号と同じ面にマーキングされた3以上のマークの
前記形状の配置の、所定配置との差異を検出する。演算
手段は、検出手段が検出した差異から、文字又は記号の
画像の回転角度を演算する。ここで、第1発明に係る文
字、記号の認識方法と同様に、3以上のマークの、回転
ずれに伴い変化する配置は、傾き角度のそれぞれに1:
1で対応するようにしてあるので、演算手段は、回転角
度の大きさに拘らず、求めるべき回転角度を一義的に決
定でき、文字又は記号の回転角度を演算できる。
【0022】第4発明に係る文字、記号の認識方法は、
演算した前記回転角度に基づき、画像処理による認識が
可能な向きからの、前記文字又は記号の画像の回転ずれ
を補正し、補正した前記画像から前記文字又は記号を認
識することを特徴とする。
【0023】この文字、記号の認識方法では、第1発明
に係る記号の認識方法と同様に、回転角度の大きさに拘
らず、求めるべき回転角度を一義的に決定でき、記号の
回転角度を演算できるので、この演算した回転角度に基
づき、画像処理による認識が可能な向きからの、文字又
は記号の画像の回転ずれを補正し、補正した画像から文
字又は記号を認識することができる。
【0024】第5発明に係る文字、記号の認識装置は、
前記演算手段が演算した回転角度に基づき、画像処理に
よる認識が可能な向きからの、前記文字又は記号の画像
の回転ずれを補正する手段と、該手段が回転ずれを補正
した前記画像から前記文字又は記号を認識する手段とを
備えることを特徴とする。
【0025】この文字、記号の認識装置では、補正する
手段は、演算手段が演算した回転角度に基づき、画像処
理による認識が可能な向きからの、文字又は記号の画像
の回転ずれを補正する。そして、認識する手段は、補正
する手段が回転ずれを補正した画像から文字又は記号を
認識する。ここで、第3発明に係る文字、記号の認識装
置と同様に、演算手段は、回転角度の大きさに拘らず、
求めるべき回転角度を一義的に決定でき、文字又は記号
の回転角度を演算できるので、補正する手段は、この演
算した回転角度に基づき、画像処理による認識が可能な
向きからの、文字又は記号の画像の回転ずれを補正し、
認識する手段は、この補正した画像から文字又は記号を
認識することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を、その実施の形
態を示す図面に基づき説明する。図1は、本発明に係る
文字、記号の認識方法及び文字、記号の認識装置の実施
の形態の構成を示すブロック図である。この文字、記号
の認識装置1は、テレビカメラからなる画像入力部10
からの画像が、マーク検出・座標測定部11(検出手
段)へ入力される。マーク検出・座標測定部11では、
入力された画像から回転角度検出用マーク(マーク)を
検出し、走査画面の座標上の各位置を決める。画像入力
部10からの画像は、モニタ16へも与えられる。
【0027】座標上の各位置が決まった回転角度検出用
マークを含む画像は、θ演算・補正処理部12(演算手
段、補正手段)へ与えられ、回転角度検出用マークの座
標上の各位置から、所定の図形が識別され、角度θが算
出される。θ演算・補正処理部12は、算出した角度θ
に基づき、画像に回転補正を施し、画像を水平にする。
水平に補正された画像は、文字切り出し部13へ与えら
れ、水平となった画像から文字、記号が切り出され、認
識処理部14(認識手段)へ与えられる。水平に補正さ
れた画像は、モニタ16へも与えられる。認識処理部1
4では、切り出された文字、記号を認識し、その認識結
果を結果出力部15へ与える。結果出力部15は、認識
した文字、記号列を、モニタ16と上位の制御コンピュ
ータ(図示せず)とへ与える。
【0028】図2は、3つの回転角度検出用マークを、
文字と同じ面にマーキングした例を説明するための説明
図である。図2(a)では、回転角度演算用マーク1a
〜1cを、直角を挟む長辺と短辺とが、短辺が長辺に対
して上側にあり、また、長辺が水平である直角三角形の
各頂点の位置に配置するように、製品(半製品)情報を
示す文字列「ABC」と共にマーキングしてある。回転
角度検出用マーク1a〜1cのそれぞれは、検出処理の
時間短縮及び処理手順の簡便さのために、形状的特徴に
差異を設けず、中実丸としてある。
【0029】図2(b)では、回転角度演算用マーク1
a〜1cをマーキングした製品に、図2(a)に示した
状態から回転ずれが生じた場合を示してある。このよう
な場合、回転角度演算用マーク1a〜1cを検出し、走
査画面の座標上の各位置情報を抽出し、各位置間の長さ
を算出すれば、長辺、短辺、斜辺の3辺が識別できる。
また、各辺の水平方向との傾きも認識できる。
【0030】ここで、例えば、短辺が長辺に対して上側
にあり、また、長辺が水平であるときの長辺を基準線と
する。回転ずれが生じた場合の長辺と基準線とのなす角
度を、長辺と短辺との交点1aを軸として、つまり、基
準線の水平方向(0度)との回転角度を0度として演算
すると、一義的に定まる回転角度を得ることができる。
この場合、交点1aを軸として長辺の両端部の点1a,
1bを区別しなければ、点1a,1bの何れを軸として
角度を演算しているか区別できず、回転角度を一義的に
定めることができない。例えば、水平方向(0度)との
回転角度で言えば、基準線の点1aを軸とする回転角度
は0度であるが、基準線の点1bを軸とする回転角度は
180度となり、点1aを軸とする場合と点1bを軸と
する場合とでは、常に回転角度は180度異なる。
【0031】回転角度検出用マーク1a〜1cの座標上
の位置は、回転角度検出用マーク1a〜1cの形状が必
ずしも常時正確な円としてマーキングされるとは限ら
ず、変形又は欠け等も生じることがあるので、重心より
も中心を用いる方が望ましい。また、角度検出用マーク
1a〜1cの形状は、中実丸又は中空丸が考えられる
が、文字列に含まれる各文字と区別し易くするために、
中実丸とするのが望ましい。
【0032】この実施の形態では、回転角度検出用マー
ク1a〜1cの配置を直角三角形の各頂点としている
が、その他、正三角形でない二等辺三角形又は、マーク
を4つ使用し台形等としても良く、回転角度θが基準線
に対して一義的に定まる、つまり、回転対称でないとい
う条件を満足すれば、任意の図形を利用することができ
る。また、この実施の形態のように直角三角形を利用し
ている場合でも、例えば、直角を挟まない斜辺と長辺と
の組み合わせ又は斜辺と短辺との組み合わせで、回転角
度θを定義しそれを求めるようにすることも、当然、本
発明が提案する方法に含まれる。尚、長辺=短辺の場合
でも、互いの位置関係(直角を挟む両辺の、水平方向
(0度)となす角度の大小関係)から、両辺を識別する
ことは可能である。
【0033】この実施の形態では、角度検出用マーク1
a〜1cが構成する直角三角形の内部に、文字列をマー
キングしているが、角度検出用マーク1a〜1cと文字
列との位置関係に特に制約はない。但し、使用する画像
処理装置の画素数にもよるが、算出する回転角度θの精
度及び分解能の問題上、角度検出用マーク1a〜1c
は、可能な限り互いの間隔を大きく取る方が望ましい。
尚、図2中の破線は、図形の見易さのために書き加えた
ものであって、実際にマーキングされるものではない。
【0034】以下に、このような文字、記号の認識方法
及び文字、記号の認識装置の動作を説明する。この文
字、記号の認識装置1は、テレビカメラからなる画像入
力部10からの画像が、マーク検出・座標測定部11へ
入力される。マーク検出・座標測定部11では、入力さ
れた画像からテンプレートマッチングにより3つの回転
角度検出用マーク1a〜1cを検出し、走査画面のそれ
ぞれの座標を測定して座標上の各位置を決める。画像入
力部10からの画像は、モニタ16へも与えられ表示さ
れる。
【0035】座標上の各位置が決まった3つの回転角度
検出用マーク1a〜1cを含む画像は、θ演算・補正処
理部12へ与えられる。θ演算・補正処理部12では、
3つの回転角度検出用マーク1a〜1cの座標上の各位
置から、直角三角形の直角を挟む長辺と短辺とを識別
し、角度θを算出する。角度θは、予め、マーキング時
の、短辺が長辺に対して上側にあり、また、長辺が水平
であるときの長辺を基準線とし、この基準線と回転ずれ
が生じたときの長辺との正方向へなす角度と決めてお
く。
【0036】尚、上述した、回転角度検出用マークの座
標上の各位置から、所定の辺及び点を識別し、角度θを
算出する方法に代えて、予め、回転角度検出用マークが
なす図形の、360度の回転角度毎の標準パターンを作
成しておき、パターンマッチングにより、回転角度検出
用マークがなすパターンに最も合致する標準パターンを
探し出し、その回転角度を角度θとするようにしても良
い。次いで、θ演算・補正処理部12は、算出した角度
θに基づき、アフィン変換を用いて、画像に回転補正を
施し、画像を水平にする。
【0037】水平に補正された画像は、文字切り出し部
13へ与えられる。文字切り出し部13では、水平とな
った画像から、縦方向、横方向の輝度プロファイル(輝
度の変化を示すグラフ)を用いて各文字を切り出し、切
り出された各文字は認識処理部14へ与えられる。水平
に補正された画像は、モニタ16へも与えられ表示され
る。認識処理部14では、予め作成した文字毎の基準サ
ンプルと切り出された文字とを、テンプレートマッチン
グ等の手法により照合することを繰り返し、最も一致度
が高い基準サンプルの文字を切り出された文字として認
識し、その認識結果を結果出力部15へ与える。結果出
力部15では、認識した文字列を、モニタ16と上位の
制御コンピュータ(図示せず)とへ与える。モニタ16
は、与えられた文字列を表示する。
【0038】図3は、製鉄所の鉄鋼製品の製造工程にお
ける、ビレット(鉄又は鋼の円筒状の半製品)の端面部
(円筒の底面)にマーキングされた、製品管理用の文字
列の読み取りに本発明を適用した例を図示したものであ
る。この例では、搬送テーブル21上を図の右から左へ
搬送されるビレット24が、ペイントマーキング装置2
0の所定場所に停止中に、回転角度検出用マーク1a〜
1cと製品情報を表す文字列とがマーキングされる。
【0039】回転角度検出用マーク1a〜1cと文字列
とがマーキングされたビレット23は、搬送テーブル2
1上を回転しながら再び搬送され、文字認識装置1の所
定位置で停止させられる。停止させられたビレット22
のマーキング面の画像をテレビカメラ(画像入力部)1
0が撮像し、得られた画像データは文字認識装置1とモ
ニタ16とへ伝送される。
【0040】
【発明の効果】本発明の第1,2発明に係る文字、記号
の認識方法及び第3発明に係る文字、記号の認識装置に
よれば、回転角度の大きさに拘らず、求めるべき回転角
度を一義的に決定でき、文字又は記号の回転角度を演算
できる。
【0041】第4発明に係る文字、記号の認識方法及び
第5発明に係る文字、記号の認識装置によれば、回転角
度の大きさに拘らず、演算した回転角度に基づき、画像
処理による認識が可能な向きからの、文字又は記号の画
像の回転ずれを補正し、補正した画像から文字又は記号
を認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る文字、記号の認識方法及び文字、
記号の認識装置の実施の形態の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】3つの回転角度検出用マークを、文字と共にマ
ーキングした例を説明するための説明図である。
【図3】本発明を適用した例を説明するための説明図で
ある。
【図4】従来技術の例を説明するための説明図である。
【図5】従来技術の例を説明するための説明図である。
【図6】従来技術の問題点を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
1 文字、記号認識装置 1a〜1c 回転角度検出用マーク(回転角度演算用マ
ーク) 11 マーク検出・座標測定部 12 θ演算・補正処理部 13 文字切り出し部 14 認識処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000001199 株式会社神戸製鋼所 兵庫県神戸市中央区脇浜町1丁目3番18号 (71)出願人 390023928 日立エンジニアリング株式会社 茨城県日立市幸町3丁目2番1号 (72)発明者 安達 祐二 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 橋本 和樹 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 大槻 幸平 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 橋詰 基 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 高橋 暢 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 長谷川 裕之 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内 (72)発明者 後藤 仁 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物にマーキングした文字又は記号の
    画像の回転角度を演算し、演算した回転角度に基づき、
    前記文字又は記号を画像処理により認識する文字、記号
    の認識方法において、 回転対称でない所定の図形の形状に配置した3以上のマ
    ークを、文字又は記号と同じ面にマーキングし、画像処
    理に際して、前記マークの各位置を検出して、前記マー
    クの前記形状の配置を求め、求めた配置と所定配置との
    差異から、前記文字又は記号の画像の回転角度を演算す
    ることを特徴とする文字、記号の認識方法。
  2. 【請求項2】 前記差異は、前記マークの内の所定の2
    つを結ぶ線分の角度差である請求項1記載の文字、記号
    の認識方法。
  3. 【請求項3】 対象物にマーキングした文字又は記号の
    画像の回転角度を演算し、演算した回転角度に基づき、
    前記文字又は記号を画像処理により認識する文字、記号
    の認識装置において、 回転対称でない所定の図形の形状に配置され、文字又は
    記号と同じ面にマーキングされた3以上のマークの前記
    形状の配置の、所定配置との差異を検出する検出手段
    と、該検出手段が検出した前記差異から、前記文字又は
    記号の画像の回転角度を演算する演算手段とを備えるこ
    とを特徴とする文字、記号の認識装置。
  4. 【請求項4】 演算した前記回転角度に基づき、画像処
    理による認識が可能な向きからの、前記文字又は記号の
    画像の回転ずれを補正し、補正した前記画像から前記文
    字又は記号を認識する請求項1又は2記載の文字、記号
    の認識方法。
  5. 【請求項5】 前記演算手段が演算した回転角度に基づ
    き、画像処理による認識が可能な向きからの、前記文字
    又は記号の画像の回転ずれを補正する手段と、該手段が
    回転ずれを補正した前記画像から前記文字又は記号を認
    識する手段とを備える請求項3記載の文字、記号の認識
    装置。
JP8227182A 1996-08-28 1996-08-28 文字、記号の認識方法及び文字、記号の認識装置 Pending JPH1069521A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020154895A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 株式会社リコー 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020154895A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 株式会社リコー 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び情報処理システム

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