JPH1069284A - カラオケ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 選曲されたカラオケ楽曲のジャンルがアニメ
系などのように特別の分野であっても、カラオケ楽曲と
背景画像のミスマッチを防止することが可能なカラオケ
装置を提供することにある。 【解決手段】 ＣＰＵ部７は、操作部１５のリモコンか
ら再生する曲として入力されるカラオケ楽曲を演奏曲情
報記憶部１５に記憶する。ＣＰＵ部７は、カラオケ楽曲
のジャンル情報に基づいて、背景映像信号を外部映像再
生装置２からイラスト映像作成部１６に出力させる。Ｃ
ＰＵ部７は、カラオケジャンルが特にアニメ系などの場
合には、イラスト映像作成部１６に命令し、背景映像信
号をイラスト映像信号に変換して、スーパーインポーズ
部９に出力させる。スーパーインポーズ部９は、その背
景映像信号に、カラオケ楽曲に対応した歌詞映像を合成
して映像表示部３に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、カラオケ装置に係
り、更に詳しくは、カラオケ楽曲に関連付けて選択され
た背景映像を表示するように構成されたカラオケ装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のカラオケ装置では、歌い
手が歌唱を希望するカラオケ楽曲を選曲すると、そのカ
ラオケ楽曲の歌詞に対応した歌詞映像と選曲されたカラ
オケ楽曲のジャンル（例えば、ポップスや演歌などの歌
謡分野、及び春夏秋冬などの季節）に関連付けて自動的
に選択された背景映像とを合成して表示するものは周知
である。

【０００３】このようなカラオケ装置では、歌い手が同
一のカラオケ楽曲を選曲しても、選曲されたカラオケ楽
曲と背景映像とは一対一に対応づけられていないので、
同じ背景映像が選択されることは稀であり、歌い手は同
一のカラオケ楽曲でも、その都度異なった背景映像を楽
しむことができるという効果がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、選曲さ
れたカラオケ楽曲のジャンルがポップスや演歌などの歌
謡分野や春夏秋冬などの季節に関連するものであれば、
準備されている背景映像は比較的多いので、同一のカラ
オケ楽曲であっても、異なった背景映像を自動的に選択
して表示することは可能であるが、カラオケ楽曲のジャ
ンルが、例えばアニメ系などのように特別の分野である
場合には、カラオケ楽曲と背景画像のミスマッチを防止
する為に、アニメキャラクターに背景画像を対応させる
必要があるので、楽曲ごとに準備されている背景映像は
極めて少ないという状況にある。

【０００５】またそれ以上に、アニメキャラクターに対
応させた背景画像を作製するためには、著作権問題を解
決する必要があり、実質的にアニメ系のカラオケ楽曲の
それぞれに対応した背景映像を複数準備することは不可
能である。本発明は、上記の事情に対処すべく為された
ものであり、選曲されたカラオケ楽曲のジャンルがアニ
メ系などのように特別の分野であっても、カラオケ楽曲
と背景画像のミスマッチを極力防止することが可能なカ
ラオケ装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１に係る本発明の
カラオケ装置は、上記の目的を達成する為に、カラオケ
楽曲に関連付けて選択された背景映像を表示するように
構成されたカラオケ装置において、前記背景映像の映像
情報を記憶する映像情報記憶手段と、前記映像情報記憶
手段が記憶する映像情報に基づいてイラスト映像信号を
作成する第１映像信号作成手段と、前記第１映像信号作
成手段が作成したイラスト映像信号に基づいて前記背景
映像を表示する映像表示手段とを具備することを特徴と
する。

【０００７】請求項２に係る本発明のカラオケ装置は、
請求項１に記載のカラオケ装置において、前記映像情報
記憶手段が記憶する映像情報に基づいて背景映像信号を
作成する第２映像信号作成手段と、前記カラオケ楽曲が
含まれる楽曲分野を判別する判別手段と、前記判別手段
が判別した楽曲分野に基づいて、前記第１映像信号作成
手段が作成したイラスト映像信号又は前記第２映像信号
作成手段が作成した背景映像信号のいずれかを一つを選
択する選択手段と、前記選択手段が選択した映像信号に
基づいて前記背景映像を表示する映像表示手段とを具備
することを特徴とする。

【０００８】

【実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を、図面と
共に詳細に説明する。図１は、本発明に係るカラオケ装
置の構成を示すブロック図であって、通信カラオケ装置
に適用した場合の基本構成を示している。また、カラオ
ケ装置１は、同図中外側破線内で示される。

【０００９】７は、ＣＰＵ部であり、カラオケ装置１の
全体を制御するものであって、マイクロプロセッサの他
に、制御プログラムを格納するためのＲＯＭ７ａ及び制
御に必要な複数のフラグ領域を有しデータ等を一時的に
格納するＲＡＭ７ｂなどで構成されており、各種の入出
力装置の制御、メモリー管理及びデータ処理などを行
う。

【００１０】１２は、操作部であり、カラオケ装置１の
各種状態を設定する各種キー、スイッチ及びリモコン
（図示せず）で構成される。１３は、表示部であり、カ
ラオケ装置１の各種状態を設定する為に必要な情報を操
作者に表示（例えば、警告表示）するＬＣＤやＬＥＤな
どで構成される。５は、モデムであり、電話回線などの
アナログ通信回線を経由してホストコンピュータから送
信される音楽データをデジタル信号に変換する。この音
楽データは、カラオケ楽曲を再生するために必要なデー
タであって制御データ及び演奏データで構成される。制
御データは、例えば、カラオケ楽曲のサビの開始クロッ
ク数や終了クロック数などを示す情報で構成され、また
演奏データは、ＭＩＤＩ規格に基づいてコード化された
ＭＩＤＩデータである演奏音楽データと文字情報、色替
情報及びジャンル情報などからなる演奏曲の歌詞を示す
歌詞映像データで構成される。

【００１１】６は、主記憶装置であり、ハードディス
ク、半導体メモリー、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤ−ＲＯＭや
ＤＶＤ−ＲＡＭなど書き換え可能な記憶媒体及び読み取
り専用の記憶媒体で構成され、ＣＰＵ部７の制御の下
に、モデム５で取り込んだ音楽データを格納する。ま
た、この主記憶装置６の管理情報記憶部には、記憶した
音楽データを管理する為に必要な情報が管理テーブルと
して記憶されており、各楽曲毎に、楽曲番号、格納され
た日付（年月日）及び格納以降の選曲回数を示す情報な
どを記憶している。

【００１２】通常、音楽データは、主記憶装置６の記憶
容量を極力減らさない為に、データ圧縮された状態で格
納されている。また、この音楽データは、カラオケ装置
１の使用者のリクエストによって取り込まれるだけでな
く、夜間などのカラオケ装置１の使用頻度の少ない時間
帯に自動的に取り込まれる。１５は、演奏曲情報記憶部
であり、一般的には半導体メモリーなどの書き換え及び
高速アクセス可能な記憶媒体で構成され、ＣＰＵ部７の
制御の下に、操作部１２から予約入力されたカラオケ楽
曲を指定する情報に加え、カラオケ楽曲が演奏されたか
否かを示す情報、カラオケ楽曲が所定曲数以内に演奏さ
れたか否かを示す情報及びカラオケ楽曲が所定時間以内
に演奏されたか否かを示す情報並びに歌い手が後に歌唱
するために演奏不能状態にしたカラオケ楽曲を指定する
情報などを記憶する。

【００１３】１４は、演奏データ記憶部であり、一般的
にはハードディスクや半導体メモリーなどの書き換え及
び高速アクセス可能な記憶媒体で構成され、ＣＰＵ部７
の制御の下に、主記憶装置６から読み出された音楽デー
タをデータ解凍した状態で記憶する。２は、外部映像再
生装置であり、広く普及しているＶＴＲ、ビデオＣＤプ
レーヤ、ＬＤプレーヤ、また最近では、ＭＰＥＧ（Ｍｏ
ｖｉｎｇ ＰｉｃｔｕｒｅＥｌｅｍｅｎｔ Ｇｒｏｕ
ｐ）プレーヤやＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ ＶｉｄｅｏＤ
ｉｓｋ）プレーヤなどであって、ＣＰＵ部７の制御の下
に、記録媒体であるビデオテープや各種ディスクに記録
されている映像データから映像信号を再生して出力す
る。

【００１４】１６は、イラスト映像作成部であり、ＣＰ
Ｕ部７の指示によって外部映像再生装置２から供給され
る映像信号から、絵画やイラスト調の映像信号を作成し
て出力する。また、このイラスト映像作成部１６は、Ｃ
ＰＵ部７によって制御されており、映像変換命令を受け
なければ、外部映像再生装置２から供給される映像信号
をそのまま出力する。

【００１５】９は、スーパーインポーズ部であり、ＣＰ
Ｕ部７によって、演奏データ記憶部１４に格納された音
楽データを検索して得られた歌詞映像データ内の文字情
報や色替情報などが供給される。また、スーパーインポ
ーズ部９は、ＣＰＵ部７の指示によってイラスト映像作
成部１６から供給される背景映像信号に、演奏される曲
の歌詞を示す歌詞映像データに基づいた歌詞映像を合成
して、後述する映像表示部３に出力する。

【００１６】３は、映像表示部であり、最近広く普及し
ているワイドＴＶやモニターＴＶなどの複数の映像を複
数のウインドウに同時に表示可能な表示装置である。ま
た、映像表示部３は、複数の映像表示装置１〜Ｎで構成
されており、各映像表示装置は、スーパーインポーズ部
９から入力される映像信号に基づいた映像を同時に表示
する。

【００１７】８は、ＭＩＤＩ音源部であり、ＣＰＵ部７
によって、演奏データ記憶部１４に格納された音楽デー
タ中のＭＩＤＩデータが供給され、このＭＩＤＩデータ
を電子楽器の機能によって演奏音楽信号として出力す
る。１０は、ミキサ／アンプ部であり、ＭＩＤＩ音源部
８から出力された演奏音楽信号と、マイク４によって取
り込まれた歌い手の歌声の信号とを合成及び増幅してス
ピーカ１１に出力することによって、演奏音楽及び歌い
手の歌声を可聴音として再生する。

【００１８】つぎに、上述のように構成された本発明に
係るカラオケ装置の動作について説明する。操作者が、
例えば表示部１３に表示される情報を見ながら、操作部
１２に含まれるリモコンを操作して演奏する曲の曲番号
を入力することによって選曲を行うと、ＣＰＵ部７は、
その入力された演奏曲の曲番号データをＲＡＭ７ｂに一
時的に記憶する。

【００１９】そして、ＣＰＵ部７は、その演奏曲の曲番
号データに、ＲＡＭ７ｂに記憶している次の予約曲に付
与すべきカラオケ楽曲の予約番号データ、カラオケ楽曲
の予約時間データ及びカラオケ楽曲が演奏されたか否か
を示す演奏完了データを付加して、演奏曲情報記憶部１
５に記憶する。通常、ＣＰＵ部７は、演奏曲情報記憶部
１５に記憶する曲番号データの登録順序に従って演奏曲
を再生するが、説明を簡略化するために、この演奏曲の
登録以前には、何も登録されていないと仮定する。

【００２０】ＣＰＵ部７は、演奏曲情報記憶部１５を常
に検索しており、再生すべき演奏曲があるか否かを判断
するが、この場合には曲番号データが１曲だけ登録され
ているので、直ちに演奏曲の再生動作に移行する。ＣＰ
Ｕ部７は、演奏曲情報記憶部１５に記憶する曲番号デー
タに基づいて、主記憶装置６が格納する音楽データの中
からその曲番号に該当する音楽データを検索し、演奏に
必要なＭＩＤＩデータと演奏する曲の歌詞データ中の文
字情報、色替情報及びジャンル情報などを入手して、演
奏データ記憶部１４に記憶する。

【００２１】そして、ＣＰＵ部７は、演奏データ記憶部
１４に取り込んだＭＩＤＩデータに基づいて、ＭＩＤＩ
音源部８を制御することによって、曲の演奏に必要な演
奏音楽信号を再生し、その演奏音楽信号をミキサ／アン
プ部１０に出力する。ミキサ／アンプ部１０は、この演
奏信号とマイク４から入力される歌い手の音声信号とを
合成してスピーカ１１に出力することによって、演奏曲
と歌声を可聴音として再生する。

【００２２】またＣＰＵ部７は、音楽データ中のジャン
ル情報に基づいて、外部映像再生装置２を制御して、楽
曲のジャンルに応じた背景映像信号をイラスト映像作成
部１６に出力させる。この場合、ＣＰＵ部７は、イラス
ト映像作成部１６を制御して、例えば楽曲のジャンルが
演歌やポップスなどであれば、従来通り、カラオケ楽曲
と背景映像とのミスマッチの発生が比較的少ないので外
部映像再生装置２からの背景映像信号をそのままスーパ
ーインポーズ部９に出力させる。一方、楽曲のジャンル
がアニメ系などミスマッチが発生する確立が高い場合に
は、イラスト映像作成部１６に外部映像再生装置２から
の背景映像信号をイラスト映像に変換する命令を出し、
変換後のイラスト映像信号をスーパーインポーズ部９に
出力させる。但し、イラスト映像作成部１６がするイラ
スト映像信号とは、外部映像再生装置２から供給される
映像信号から変換された絵画やイラスト調の映像信号で
あるが、現在ではこの変換技術は周知であるので、説明
を省略する。

【００２３】そして、ＣＰＵ部７は、音楽データ中の文
字情報及び色替情報に基づいて、歌詞映像データをスー
パーインポーズ部９に出力すると、スーパーインポーズ
部９は、ＣＰＵ部７の制御の下に、背景映像信号に歌詞
映像データに基づいた歌詞映像を合成して映像表示部３
へ出力することにより、各映像表示装置に歌詞映像と背
景映像を表示する。

【００２４】

【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係るカラオ
ケ装置によれば、選曲されたカラオケ楽曲のジャンルが
アニメ系などのように特別の分野であっても、カラオケ
楽曲と背景画像のミスマッチを防止することが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るカラオケ装置の構成を示すブロッ
ク図である。

【符号の説明】

１ カラオケ装置 ２ 外部映像再生装置 ３ 映像表示部 ６ 主記憶装置 ７ ＣＰＵ部 ７ａ ＲＯＭ ７ｂ ＲＡＭ ８ ＭＩＤＩ音源部 ９ スーパーインポーズ部 １０ ミキサ／アンプ部 １２ 操作部 １３ 表示部 １４ 演奏データ記憶部 １５ 演奏曲情報記憶部 １６ イラスト映像作成部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カラオケ楽曲に関連付けて選択された背
   景映像を表示するように構成されたカラオケ装置におい
   て、 前記背景映像の映像情報を記憶する映像情報記憶手段
   と、 前記映像情報記憶手段が記憶する映像情報に基づいてイ
   ラスト映像信号を作成する第１映像信号作成手段と、 前記第１映像信号作成手段が作成したイラスト映像信号
   に基づいて前記背景映像を表示する映像表示手段と、 を具備することを特徴とするカラオケ装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のカラオケ装置におい
   て、 前記映像情報記憶手段が記憶する映像情報に基づいて背
   景映像信号を作成する第２映像信号作成手段と、 前記カラオケ楽曲が含まれる楽曲分野を判別する判別手
   段と、 前記判別手段が判別した楽曲分野に基づいて、前記第１
   映像信号作成手段が作成したイラスト映像信号又は前記
   第２映像信号作成手段が作成した背景映像信号のいずれ
   かを一つを選択する選択手段と、 前記選択手段が選択した映像信号に基づいて前記背景映
   像を表示する映像表示手段と、 を具備することを特徴とするカラオケ装置。