JPH1068708A - 燃焼性試験装置 - Google Patents

燃焼性試験装置

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JPH1068708A
JPH1068708A JP22662896A JP22662896A JPH1068708A JP H1068708 A JPH1068708 A JP H1068708A JP 22662896 A JP22662896 A JP 22662896A JP 22662896 A JP22662896 A JP 22662896A JP H1068708 A JPH1068708 A JP H1068708A
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JP22662896A
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Inventor
Hiroaki Tamamaki
宏章 玉巻
Norio Suzuki
紀雄 鈴木
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 観察窓および試験室内の清掃と試験片の出し
入れを容易にして、精度の高い燃焼測定が得られるよう
にすると共に、試験能率を向上すること。 【解決手段】 開閉可能にした観察窓11の枠 111にコの
字型取付具1、2を支持するための支持部材17と18を立
設する。これにより、観察窓11を開けた状態でコの字型
取付具1、2をセットすることができ、また燃焼後に観
察窓11を開くことによってコの字型取付具1、2を取り
出すことができて試験片の出し入れを容易にし、また、
開いた観察窓11に取付た状態で、測定することができる
ので、コの字型取付具1、2に手を触れることはなく、
コの字型取付具の冷却を待たないで、短時間に測定する
ことができ、試験の能率を向上することができる。そし
て、観察窓を開けた状態では、試験室の中は空になり、
試験室および観察窓の掃除を容易にし、試験室内の観察
が確実になり、試験精度を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼性試験装置の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】先ず、燃焼性試験の概要について、説明
する。この試験は車両の運転室等の内装材料、例えば座
席、座席ベルト、天井張り、ドアトリム等、車体に固定
されているものの構成材料について行うものである。こ
の試験はJIS D1201-1977 「自動車室内用有機資材の燃
焼性試験方法」に規定されている。その具体的な内容は
図10に示すように、上下二つのコの字形取付具1および
2の間に試験片3を挟み、図11に示すように支柱5にて
支持されている支持台4に水平に載置し、バーナ6にて
試験片3の端部に着火する。具体的な形状大きさを把握
するために寸法の一例を示すと、コの字形取付具1およ
び2の寸法は長さL1 =356mm 、幅W1 =56mm、厚みt
=6mmである。
【0003】そして、着火した試験片3が延焼してその
延焼が標線Aに達した時から計測を開始し、その延焼が
標線Bを通過するまでの時間T、またはその延焼が標線
Bに達するまでに止ったときには、止るまでの時間Tを
測り、かつ、コの字形取付具1および2に試験片3を挟
んだそのままの状態で支持台4から外して、標線Aから
の延焼長さDをノギスや物差しなどで測定する。
【0004】そして、標線Aから燃焼が止るまでの時間
Tおよび標線Aから燃焼が止った所までの長さDの計測
結果から、一分間当たりの燃焼速度Bを式(B=60×D
/T)で算出する。判定の基準は、先ず燃焼しないこと
が一番よく、次にB<100mm/min であること、また試
験片3の燃焼が標線Aに達してから60sec 以内に止り、
かつ、標線Aに達した後の試験片3の燃焼した長さDが
50mm未満であることが基準として定められている。特に
時間Tは秒単位で測定しなければならないので、高い精
度の計測が要求される。
【0005】また、試験環境は20±5℃で相対湿度65±
20%に保たれた環境条件のもとで行うことが定められて
いる。そのために、図12に示すように試験室7内に支持
台4を設置し、この支持台4に試験片3を挟持したコの
字形取付具1、2を載置している。この試験室7の大き
さを把握するために、具体的な寸法を示すと長さL2=3
80mm 、幅W2 =205mm 、高さH=355mm である。
【0006】図12に示すように、従来の試験室7はバー
ナ6を備えた着炎扉9、試験片出し入れ扉10、観察窓1
1、後壁面12、蓋板13および底板を一体に組み立てた六
面体である。そして、試験開始準備としてコの字形取付
具1および2に挟持した試験片3を、試験片出し入れ扉
10を開いて、支持台4にセットし、試験終了後には試験
片出し入れ扉10を開いて、コの字形取付具1および2に
試験片3を挟持した状態で支持台4から取り出すように
している。また、観察窓11は耐熱ガラスでできており、
試験室7に固定された枠14に保持するようにして、枠14
の上方から抜き差しするようにして、清掃できるように
している。また、支柱5は空気孔15を設けた邪魔板16に
立設されていて、試験室7内に定置されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の試験室7に
おいて、試験片のセットおよび試験終了後の取り出し
は、試験片出し入れ扉を開いて行っていたので次のよう
な問題がある。すなわち、試験片出し入れ扉の開口面積
は、片手しか入らない大きさであるので、コの字形取付
具に挟持した試験片をセットしたり、試験終了後の取り
出しを片手で行わなければならない。また、コの字形取
付具は金属で出来ているので、相当な重量がある。そこ
で、このコの字形取付具を片手で持って支持台にセット
する時に、コの字形取付具に挟持されている試験片が支
持台に接触して、正規の挟持状態でないまま燃焼試験を
してしまったり、また試験終了後に取り出す時に試験片
が支持台に接触した場合には、試験片が撓んだりあるい
は燃焼部分が壊されたりして、精度の高い試験結果を得
ることが出来ない場合があるという問題がある。そし
て、このような場合には再度試験のやり直しをしなけれ
ばならないので、試験の能率が悪いという不具合があ
る。
【0008】また、精度の高い試験を行うためには、試
験片のセットおよび試験終了後の取り出しに十分な注意
を払わなければならないので、熟練を要すると共に、同
一試験片を五枚作って、同一試験を五回行いその平均値
で燃焼速度Bを求めなければならないので、試験片の種
類が多い場合にはその試験回数は膨大なものとなる。し
たがって、この膨大な試験回数毎に注意を払いながら、
試験片のセットおよび試験終了後の取り出しに多くの時
間が掛かり、試験能率が悪いという問題がある。
【0009】そして、燃焼長さの測定は、ノギスや物差
しで測定するのであるが、これら測定器具をコの字型取
付具に対して平行に沿わせた状態で行わなければならな
いところ、測定作業者によってはコの字型取付具に対し
て平行になっていないこともあり、燃焼長さの測定が不
確実となって、高い精度の試験を行うことができないと
いう問題がある。また、標線Aに達した後の試験片の燃
焼した長さDが50mm未満であるときには、判定基準以内
であるので、その試料についての測定は行わなくてもよ
いのであるが、その判断が難しく結局のところそのよう
な試料についても燃焼長さを測定することになり、試験
の能率が低下するという問題がある。
【0010】次に、試験室内に支持台が固定されている
ので次のような問題がある。この燃焼性試験は図12に示
すように、比較的狭い空間である試験室7内で、試験片
3を燃焼させるので、試験片3の材質によっては煙や煤
が発生し、試験室7内に煙が充満して試験片の燃焼状態
が見えにくくなると共に、煤が観察窓11に付着する。そ
して、この試験は同じ試験片を五枚作り、この五枚の試
験片について同じ試験を行う。そこで、試験片3の燃焼
状態を観察窓11を透して観察するので、観察窓11を常時
きれいにして、その燃焼状態がよく見えるようにしなけ
ればならない。
【0011】しかしながら、試験室7の観察窓11は、枠
14から耐熱ガラスを上下方向に抜き差しするようになっ
ていて、観察窓11を掃除するときには耐熱ガラスを上方
に引き抜いて試験室7の枠14から外すので、耐熱ガラス
を割らないように注意しなければならない。そのために
観察窓11の取りはずしが極めて困難で手間がかかると共
に、一種類の試験材料に対して五回もの試験を行わなけ
ればならないので、観察窓11の掃除の頻度が高くなり、
多少観察窓が汚れていても掃除しないことがある。ま
た、耐熱ガラスを枠14から外さないで掃除しょうとして
も、試験室7内に支持台4があって邪魔をするので、観
察窓11の全面を掃除することができない。そのために、
試験片3の燃焼が何時止まったのかを観察するのが困難
になり、精度の高い燃焼速度Bが得られないことがある
という問題がある。
【0012】また、試験室7内は決められた温度および
湿度の試験環境で行わなければならないので、試験が終
了し次の試験を行うためには試験室7内の試験環境を整
える必要がある。しかしながら、試験室7内に昇温され
た支持台4や支柱5があると、この支持台4および支柱
5が所定の温度まで降温するのに時間が掛かり、試験能
率が悪いという問題がある。また、燃焼粕が邪魔板16の
上に積もり、空気孔15における通気が悪くなるので、そ
の燃焼粕を除去しなければならないのであるが、狭い試
験片出し入れ扉の開口部からの除去作業は困難であり、
その除去作業に多くの時間を要すると共に、燃焼粕を余
すことなく全部除去するのが困難であり、空気孔15にお
ける通気性に影響を及ぼし、精度の高い試験に支承を来
す場合がある。
【0013】本発明は試験片の出し入れ、観察窓の清掃
および試料の延焼測定を容易にして、高い精度の試験が
行えるようにし、更に試験室内の掃除および試験室内の
試験環境を短時間に行えるようにして、試験能率をも向
上した燃焼性試験装置を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る請求項1の記載から把握される手段は、
試験片出し入れ扉、着炎扉、後壁および観察窓を備えた
試験室内の所定の位置に、上下二枚のコの字形取付具の
間に試験片を挟持して定置させた燃焼性試験装置におい
て、前記観察窓を開閉可能にし、該観察窓の枠にコの字
型取付具を支持するための支持部材を立設したことを特
徴とする。
【0015】次に、請求項2の記載から把握される手段
は、試験片出し入れ扉、着炎扉、後壁および観察窓を備
えた試験室内の所定の位置に、上下二枚のコの字形取付
具の間に試験片を挟持して定置させた燃焼性試験装置に
おいて、前記観察窓を開閉可能にし、該観察窓の枠に上
側のコの字型取付具を回動可能に固定し下側のコの字型
取付具にブラケットを設け、該ブラケットを観察窓の枠
に当接させて、前記一方のコの字型取付具の回動を止め
るように、コの字型取付具を支持したことを特徴とす
る。
【0016】次に、請求項3の記載から把握される手段
は、コの字型取付具の一方の試料押え部にノギスを設
け、他方の試料押え部に目盛りを設けたことを特徴とす
る。
【0017】次に、上記各手段から把握される発明によ
って、課題がどのように解決されるかについて説明す
る。先ず、請求項1の記載から把握される本発明におい
て、開閉可能にした観察窓の枠にコの字型取付具を支持
するための支持部材を立設したので、観察窓を開けた状
態で観察窓枠にコの字型取付具を支持し、観察窓を閉め
ることにより、コの字型取付具を試験室内に容易にセッ
トすることができ、また燃焼後に観察窓を開くことによ
ってコの字型取付具を観察窓枠に支持した状態で容易に
取り出すことができ、そのままの状態で測定することが
できる。そして、観察窓を開けた状態では、試験室の中
を空の状態にすることができ、かつ、観察窓の内側を解
放した状態にして、その清掃を容易にすることができ
る。
【0018】次に、請求項2の記載から把握される本発
明において、開閉可能にした観察窓の枠に上側のコの字
型取付具を回動可能に固定し下側のコの字型取付具にブ
ラケットを設け、このブラケットを観察窓の枠に当接さ
せて、上側のコの字型取付具の回動を止めるように、コ
の字型取付具を支持したので、観察窓を開いて上側のコ
の字型取付具を回動し、その上に試料をセットして下側
のコの字型取付具を合わせて試料を挟持し、この状態で
上側のコの字型取付具を回動して、ブラケットを観察窓
の枠に当接させ、観察窓を閉めることにより、試料を挟
んだ状態でコの字型取付具を試験室内に容易にセットす
ることができ、また、燃焼後に観察窓を開くことによ
り、コの字型取付具を観察窓に取付た状態で容易に取り
出すことができ、かつ、そのままの状態で測定すること
ができる。そして、観察窓を開けた状態では、試験室の
中を空の状態にすることができるると共に、観察窓の内
側を解放した状態にすることができ、その清掃を容易に
することができる。
【0019】次に、請求項3の記載から把握される発明
において、上記コの字型取付具の一方の試料押え部にノ
ギスを設け、他方の試料押え部に目盛りを設けることに
より、50ミリ以下の燃焼長さの目測およびコの字型取
付具に平行な燃焼長さの測定を容易にすることができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】上記各請求項の記載から把握され
る発明について、実施の形態を説明する。請求項1の記
載から把握される本発明において、基本的には図12に示
すように、着炎扉9、後壁12および観察窓11を備えた試
験室7内の所定の位置に、上下二枚のコの字形取付具1
および2の間に試験片3を挟持して定置させた燃焼性試
験装置であって、図6に示すように観察窓11を開閉可能
にし、この観察窓11の枠 111にコの字型取付具1、2を
支持するための支持部材17および18を立設する。
【0021】次に、請求項2の記載から把握される発明
において、基本的には図12に示すように、着炎扉9、後
壁12および観察窓11を備えた試験室7内の所定の位置
に、上下二枚のコの字形取付具1、2の間に試験片3を
挟持して定置させた燃焼性試験装置であって、図1に示
すように観察窓11を開閉可能にし、観察窓11の枠 111に
上側のコの字型取付具1を回動可能に固定し下側のコの
字型取付具2にブラケット19を設け、このブラケット19
を観察窓11の枠 111に当接させて、上側のコの字型取付
具1の回動を止めるように、コの字型取付具1、2を支
持する。
【0022】次に、請求項3の記載から把握される発明
において、図9に示すように、コの字型取付具1の一方
の試料押え部 101にノギス20を設け、他方の試料押え部
102に目盛り21を設ける。
【0023】
【実施例】以下本発明の一実施例について説明する。先
ず、この燃焼性試験装置は基本的な部分において、図12
に示すように試験片の出し入れが可能であって着炎扉9
を備え、所定の温度および湿度に保たれた試験室7の所
定の位置に、図10に示すように上下二枚のコの字形取付
具1および2の間に試験片3を挟持し、この試験片3を
挟持したコの字形取付具1および2を、所定の位置に定
置した構成になっている。
【0024】次に、本実施例について説明すると、図1
に示すように、観察窓11を保持している観察窓枠 111の
下端が、ヒンジ25を介して回動可能に取りつけられて、
観察窓11が開閉可能に試験室7に取りつけられている。
そして、観察窓枠 111には上側コの字型取付具1が蝶番
24にて回動可能に固定されており、下側コの字型取付具
2に固定されたブラケット19が観察窓枠 111に当接する
ようにして、観察窓11を閉めた時に上側コの字型取付具
1の回動力を支持するようにして、上下のコの字型取付
具1と2を合わせた状態で、観察窓枠 111に片持ち支持
するようにしている。22は側壁であり、図12における試
料出し入れ扉10に相当する扉を設けなくてもよい。23は
底板である。
【0025】図2は図1における下側コの字型取付具2
の裏面を示す図であり、この下側コの字型取付具2には
脚部 201が設けられていて、この脚部 201にブラケット
19が取りつけられている。また、この脚部 201の高さH
1 は図1における観察窓11を閉めた時に、上下のコの字
型取付具1、2が図12に示すように試験室7内の所定の
位置になるように決められている。下側コの字型取付具
2には、四個の位置決孔 202があけられている。
【0026】図3は図1における上側コの字型取付具1
の平面を示す図であり、この上側コの字型取付具1も同
様に高さH1 の脚部 103が設けらていて、この脚部 103
に蝶番24が取りつけられる。また、図2に示した下側コ
の字型取付具2にあけた位置決孔 202に嵌合する位置決
ピン26が植設されており、位置決孔 202に位置決ピン26
を嵌合することにより、上下のコの字型取付具1、2が
一体になるようにしている。また、この位置決ピン26の
代わりに位置決ボルト26′にして、両者を一体にするよ
うにしてもよい。
【0027】図4は位置決孔 202に位置決ピン26を嵌合
して、上下のコの字型取付具1、2を一体にし、ブラケ
ット19を観察窓枠 111に当接させて、蝶番24による上側
コの字型取付具1の回動を止めるように支持している状
態を示している。そして、位置決孔 202から位置決ピン
26が抜けて、下側コの字型取付具2が脱落しないよう
に、ストッパ28を観察窓枠 111に設けてブラケット19の
下端を押えるようにしている。また、図5に示すよう
に、位置決ピン26に代えて位置決ボルト26′にし、蝶ナ
ット27にて上下のコの字型取付具1、2を締結した場合
には両者は一体になり、下側コの字型取付具2の脱落は
ないので、この場合にはストッパ28を設けなくてもよ
い。
【0028】このように構成した本実施例の作用につい
て、次に説明する。図1に示すように、開閉可能にした
観察窓枠 111に上側のコの字型取付具1を蝶番24にて回
動可能に固定し、下側のコの字型取付具2にブラケット
19を設け、図4にも示すように、このブラケット19を観
察窓枠 111に当接させて、上側のコの字型取付具1の回
動を止めるように、上下のコの字型取付具1、2を観察
窓枠 111に支持したので、試料3を上下のコの字型取付
具1、2に挟持する場合には、図5に示すように観察窓
11側に上側のコの字型取付具1を略水平になるまで回動
し、その上に試料3をセットして下側のコの字型取付具
2を2′のように合わせることができ、試料3を上下の
コの字型取付具1、2の間に容易に挟持することができ
る。
【0029】そして、図4に示すように、上下のコの字
型取付具1、2を一体にした状態で上側のコの字型取付
具1を回動して、ブラケット19を観察窓枠 111に当接さ
せ、試料3を挟んだ状態で上下のコの字型取付具1、2
を観察窓枠 111に片持ち支持することができ、そのまま
観察窓11を閉めることにより、コの字型取付具1、2に
手を触れることなく、試験室7内にコの字型取付具1、
2を容易にセットすることができる。
【0030】次に、コの字型取付具1、2を取り出して
測定する場合には、図1に示すように観察窓11を開くこ
とにより、コの字型取付具1、2を観察窓枠 111に取り
付けた状態で容易に取り出すことができ、観察窓枠 111
に立てた状態で試料3およびコの字型取付具1、2に直
接手を触れることなく測定することができる。また、コ
の字型取付具1、2は開けられた観察窓枠 111に固定さ
れて、試験室7の外に出されているので、コの字型取付
具1、2の冷却が早くなり、場合によっては試料3の燃
焼長さを測定している間に冷却されて、次の試料3のセ
ットを早期に行うことができる。また、観察窓11を開け
た状態では、試験室7の中を空の状態にすることができ
ると共に、観察窓11の内側面が解放された状態になり、
観察窓11の掃除を容易に行うことができる。
【0031】次に、他の実施例について説明する。図6
に示すように観察窓11を開閉可能にし、観察窓枠 111に
コの字型取付具1、2を支持するための支持部材17およ
び18が固定部材29によって立設されている。この支持部
材17および18の平面形状は図8に示すように、試料を挟
持したコの字型取付具1、2の端部が嵌合可能な溝形に
なっている。また、図7に示すように支持部材17および
18には、観察窓枠 111からH1 の高さにストッパ 171お
よび 181が設けられており、この支持部材17および18に
コの字型取付具1、2が支持された状態で、観察窓11を
閉めた時にコの字型取付具1、2が試験室7内の所定の
位置になるように、高さH1 が決められている。また、
図7に示すように着火扉9側に立設された支持部材17に
は湾曲部172が設けられていて、バーナ6による試料3
(図11参照)の着火に影響を与えないようにして、試験
の精度を高めるようにしている。その他の部分について
は図1に示した実施例と同じであるので、同一部分には
同一符号を付してその説明は省略する。
【0032】このように構成した本実施例の作用につい
て、次に説明する。図6に示すように、開閉可能にした
観察窓枠 111にコの字型取付具1、2を支持するための
支持部材17および18を立設したので、観察窓11を開けた
状態でコの字型取付具1、2をセットすることができ、
また燃焼後に観察窓11を開くことによってコの字型取付
具を取り出すことができる。これについて更に具体的に
説明すると、支持部材17および18の平面形状が、図8に
示すようにコの字型取付具1、2が嵌合可能な溝形にな
っているので、図10に示すように試料3をコの字型取付
具1、2の間に挟持した状態で、観察窓11を開いたとき
の支持部材17および18の溝にコの字型取付具1、2の両
端を嵌合して支持し、観察窓11を閉めることにより、コ
の字型取付具1、2を試験室7内の所定の位置に容易に
セットすることができる。
【0033】そして、燃焼後に観察窓11を開けることに
より、観察窓枠 111に支持した状態でコの字型取付具
1、2を容易に取り出すことができ、かつ、コの字型取
付具1、2を観察窓枠 111に取付た状態で、コの字型取
付具1、2に直接手を触れることなく測定することがで
きる。またこの実施例も同様に、コの字型取付具1、2
は開けられた観察窓枠 111に固定されて、試験室7の外
に出されているので、コの字型取付具1、2の冷却が早
くなり、場合によっては試料3の燃焼長さを測定してい
る間に冷却されて、次の試料3のセットを早期に行うこ
とができる。また、観察窓11を開けた状態では、試験室
7の中を空の状態にすることができると共に、観察窓11
の内側面が解放された状態になり、観察窓11の掃除を容
易に行うことができる。
【0034】図9はコの字型取付具1の実施例であり、
図のようにコの字型取付具1の一方の試料押え部 101に
ガイド部 104に沿って移動するノギス20を設け、他方の
試料押え部 102に目盛り21を設ける。また、ノギス20に
セラミックス断熱材(アルミナシリカ系繊維)を使用
し、高温度に耐えられるようにすると共に、ノギス20と
ガイド部 104との間の摺動を円滑にするようにしてい
る。このようにすることにより、開かれた観察窓11に立
設された状態で支持されているコの字型取付具1、2に
挟持されている試料3の燃焼長さが、50ミリ以下であ
るかどうかを目盛り21によって容易に目測することがで
き、またノギス20によってコの字型取付具1、2に平行
な燃焼長さの測定を容易にすることができる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述した通り請求項1の記載に基づ
いて、発明の詳細な説明から把握される本発明によれ
ば、開閉可能にした観察窓の枠にコの字型取付具を支持
するための支持部材を立設し、観察窓を開けた状態で資
料を挟持したコの字型取付具を支持し、観察窓を閉める
だけでコの字方取付具を試験室内にセットすることがで
き、また燃焼後に観察窓を開くことによってコの字型取
付具を観察窓枠に支持した状態で取り出すことができ、
試料に全く手を触れることなく、コの字型取付具のセッ
トおよび取り出しを容易にして、高い精度の試験と試験
の能率を向上することができる。
【0036】また、観察窓を開くことによってコの字型
取付具を観察窓枠に支持した状態で取り出し、そのまま
の状態で測定することにより、コの字型取付具に手を触
れることはなく、コの字型取付具の冷却を待たないで、
短時間に測定することができ、試験の能率を向上するこ
とができる。そして、観察窓を開けた状態では、試験室
の中は空になり、試験環境を短時間に整えることができ
ると共に、試験室の中の掃除を容易にして、試験の能率
を向上することができる。また観察窓の掃除も容易にな
るので、試験室内の観察が確実になり、試験精度を向上
することができる。
【0037】次に、請求項2の記載に基づいて、発明の
詳細な説明から把握される本発明によれば、開閉可能に
した観察窓の枠に上側のコの字型取付具を回動可能に固
定し下側のコの字型取付具にブラケットを設け、このブ
ラケットを観察窓の枠に当接させて、上側のコの字型取
付具の回動を止めるように、コの字型取付具を支持する
ことにより、観察窓を開いて上側のコの字型取付具を回
動し、その上に試料をセットして下側のコの字型取付具
を合わせて一体にし、この状態で上側のコの字型取付具
を回動して、ブラケットを観察窓の枠に当接させて観察
窓を閉め、試料を挟んだ状態で全く手を触れることな
く、コの字型取付具を試験室内に容易にセットすること
ができ、高い精度の試験を行うことができると共に、試
験の能率を向上することができる。
【0038】また、燃焼後に観察窓を開くことにより、
全く手を触れることなく、コの字型取付具を観察窓に取
付た状態で容易に取り出すことができるので、高い精度
の試験を行うことができると共に、試験の能率を向上す
ることができる。また、開いた観察窓の枠に支持されて
いる試料を挟持したコの字型取付具に手を触れないで測
定することができることから、コの字型取付具が降温す
るのを待つことなく測定することができ、試験の能率を
向上することができる。そして、観察窓を開けた状態で
は、試験室の中が空の状態になり、試験環境を短時間に
整え、かつ、試験室内の掃除を容易にして試験の能率を
向上すると共に、観察窓の掃除も容易になり、試験室内
の観察を確実にして高い精度の試験をすることができ
る。
【0039】次に、請求項3の記載に基づいて発明の詳
細な説明から把握される本発明によれば、コの字型取付
具の一方の試料押え部にノギスを設け、他方の試料押え
部に目盛りを設け、50ミリ以下の燃焼長さの目測を容
易にして測定を省略し、試験の能率を向上すると共に、
開かれた観察窓に支持された状態の試料の測定を容易に
して測定誤差をなくし、能率良く精度の高い測定をする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1における下側コの字型取付具の裏面図であ
る。
【図3】図1に置ける上側コの字型取付具の平面図であ
る。
【図4】図1の要部を拡大して示した側面図である。
【図5】図4におけるコの字型取付具に試料を挟持する
状態を示す図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図7】図6における支持部材の正面図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】コの字型取付具の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図10】試料をコの字型取付具に挟持する状態を斜視図
で示した説明用図である。
【図11】燃焼性試験を斜視図で示した説明用図である。
【図12】従来の試験装置の斜視図である。
【符合の説明】
1 上側コの字形取付具 101 試料押え部 102 試料押え部 2 下側コの字形取付具 3 試験片 9 着炎扉 10 試験片出し入れ扉 11 観察窓 12 後壁面 17 支持部材 18 支持部材 19 ブラケット 20 ノギス 21 目盛り

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験片出し入れ扉、着炎扉、後壁および
    観察窓を備えた試験室内の所定の位置に、上下二枚のコ
    の字形取付具の間に試験片を挟持して定置させた燃焼性
    試験装置において、前記観察窓を開閉可能にし、該観察
    窓の枠にコの字型取付具を支持するための支持部材を立
    設したことを特徴とする燃焼性試験装置。
  2. 【請求項2】 試験片出し入れ扉、着炎扉、後壁および
    観察窓を備えた試験室内の所定の位置に、上下二枚のコ
    の字形取付具の間に試験片を挟持して定置させた燃焼性
    試験装置において、前記観察窓を開閉可能にし、該観察
    窓の枠に上側のコの字型取付具を回動可能に固定し下側
    のコの字型取付具にブラケットを設け、該ブラケットを
    観察窓の枠に当接させて、前記一方のコの字型取付具の
    回動を止めるように、コの字型取付具を支持したことを
    特徴とする燃焼性試験装置。
  3. 【請求項3】 コの字型取付具の一方の試料押え部にノ
    ギスを設け、他方の試料押え部に目盛りを設けたことを
    特徴とする請求項1または2記載の燃焼性試験装置。
JP22662896A 1996-08-28 1996-08-28 燃焼性試験装置 Pending JPH1068708A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100704937B1 (ko) 2005-06-16 2007-04-09 한국건설기술연구원 콘크리트 구조물의 화재 실험용 수평 가열로
KR101170376B1 (ko) 2011-01-12 2012-08-14 인천대학교 산학협력단 연소시험장치
CN111189961A (zh) * 2020-03-07 2020-05-22 六枝特区宏新建筑装饰材料有限公司 一种防火建材研发燃火模拟装置

Cited By (4)

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CN111189961A (zh) * 2020-03-07 2020-05-22 六枝特区宏新建筑装饰材料有限公司 一种防火建材研发燃火模拟装置
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