JPH1068124A - 軟弱地盤改良機と撹拌機と軟弱地盤改良方法 - Google Patents

軟弱地盤改良機と撹拌機と軟弱地盤改良方法

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JPH1068124A
JPH1068124A JP24566196A JP24566196A JPH1068124A JP H1068124 A JPH1068124 A JP H1068124A JP 24566196 A JP24566196 A JP 24566196A JP 24566196 A JP24566196 A JP 24566196A JP H1068124 A JPH1068124 A JP H1068124A
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正治 生田
Yoshinao Koinuma
義直 鯉沼
Fumio Fujii
二三夫 藤井
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】地中に改良剤を均一にまんべんなく供給できる
軟弱地盤改良機とこれに用いる攪拌機と軟弱地盤改良方
法を提供する。 【解決手段】下部走行体1上に旋回装置4を介して上部
旋回体3を設置してなる作業機本体に、フロント6を介
して攪拌機7を取付ける。攪拌機7は、フロント6に取
付けられ、水平旋回可能な旋回モータ付きの旋回装置1
3を有する。攪拌機7は縦長の支持体15の下端に横軸
式両軸式モータを有する。攪拌機7の押し込み、引き上
げにより改良剤注入を行った後、攪拌機7を旋回させて
直角に向きを変え、再度同じ場所で攪拌機7の押し込
み、引き上げを行いながら改良剤注入を行う。あるいは
攪拌機を下限まで押し込んで改良剤注入を行った後、攪
拌機7を直角に旋回させ、改良剤注入を行いながら引き
上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中に撹拌体を押
し込みながら改良剤を注入することにより地盤を硬化あ
るいは無害化する等の改良を行う軟弱地盤改良機とこれ
に使用する撹拌機と軟弱地盤改良方法に関する。
【0002】
【従来の技術】軟弱地盤改良機は、撹拌機により汚泥層
等の軟弱地盤を撹拌しながら生コンクリートミルクや粉
等の改良剤を注入することにより、掘削排土に耐えうる
程度に軟弱地盤を硬化させ、その硬化させた土壌を掘削
排土したり、硬化させた地盤上に盛土をして住宅地等の
用地としたり、硬化させた地盤上に覆土をして有害物質
を含む汚泥を無害化して使用可能な土地に変化させたり
する等の用途に使用される。
【0003】このような軟弱地盤改良機において、撹拌
体の回転軸が横向きとなる横軸式の撹拌機として、実公
平6−1622号公報に開示されかつ図7(A)に示す
ように、中央部に縦長の支持体130を有し、その下端
から両側に突設され、かつ支持体130の上端のモータ
によりチェーン、スプロケットを介して回転される回転
軸131に撹拌体132を取付けた撹拌機を使用するも
のがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような横軸式撹拌
機を使用して地盤改良を行う場合、図7(B)の平面図
に示すように、左右の撹拌体132により撹拌される部
分aと、中央部の支持体130に対応する部分に対応し
た土壌を撹拌できない部分bとが生じ、また、改良土壌
の下限部分を側面から見た場合、図7(C)に示すよう
に、改良部の底面においては、撹拌体132の回転軌跡
が円形であるため、仮りに撹拌体132の下端が予め設
定されている下限深さに達していても、両側部分cにつ
いては改良剤の供給がなされない、すなわち均一にまん
べんなく改良剤を供給できないという問題点があり、ま
た、このために、必要以上に深く改良剤を注入する必要
があり、改良剤に無駄を生じやすいという問題点があ
る。
【0005】本発明は、上記した問題点に鑑み、地中に
改良剤を均一にまんべんなく供給できる軟弱地盤改良機
とこれに用いる撹拌機と軟弱地盤改良方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の軟弱地盤改良機
は、下部走行体上に旋回装置を介して上部旋回体を設置
してなる作業機本体に、フロントを介して撹拌機を取付
けてなり、該撹拌機は、前記フロントに取付けられ、水
平旋回可能な旋回装置と、該旋回装置の下方に縦長の支
持体を介して取付けられる横軸式の撹拌体と、該支持体
に取付けられて該撹拌体を駆動するモータとからなるこ
とを特徴とする(請求項1)。
【0007】また、本発明の軟弱地盤改良機は、下部走
行体上に旋回装置を介して上部旋回体を設置してなる作
業機本体に、多関節アームを介して撹拌機を取付けてな
り、多関節アームに取付けられる撹拌機を垂直に上下動
させる垂直制御装置を有し、該撹拌機は、前記多関節ア
ームの先端部に取付けられ、水平旋回可能な旋回モータ
付きの旋回装置と、該旋回装置の下方に縦長の支持体を
介して取付けられる横軸式の撹拌体と、該支持体に取付
けられて該撹拌体を駆動するモータとからなることを特
徴とする(請求項2)。
【0008】また、請求項2の軟弱地盤改良機におい
て、前記垂直制御装置に、多関節アームの先端部に取付
けられる前記撹拌機を一定速度で上下動させる速度制御
装置を有することを特徴とする(請求項3)。
【0009】また、請求項2または3の軟弱地盤改良機
において、自動運転制御装置を有し、該自動運転制御装
置は、自動運転を指令する手段と、改良深さ設定手段
と、前記自動運転を指令する手段からの自動運転指令に
より多関節アームに下降動作をさせながら撹拌機に撹
拌、注入動作を行わせ、前記改良深さ設定手段により設
定された深さまで撹拌機を下降させた後、上昇動作を行
ないながら撹拌機に撹拌、注入動作を行わせ、地上にお
いて撹拌機の旋回装置を直角に水平旋回させ、再度撹拌
機を下降後、上昇させながら撹拌、注入動作を行わせる
工程順序設定手段とを有することを特徴とする(請求項
4)。
【0010】また、請求項4の代わりに、該自動運転制
御装置は、自動運転を指令する手段と、改良深さ設定手
段と、前記自動運転を指令する手段からの自動運転指令
により多関節アームに下降動作をさせながら撹拌機に撹
拌、注入動作を行わせ、前記改良深さ設定手段により設
定された深さまで撹拌機を下降させた後、撹拌機の旋回
装置を直角に水平旋回させ、上昇動作を行ないながら撹
拌機に撹拌、注入動作を行わせる工程順序設定手段とを
有するものも採用できる(請求項5)。
【0011】また、前記各軟弱地盤改良機において、運
転室に地盤改良領域を表示する表示装置を有し、該表示
装置の表示面は、走行体を止めた状態において改良可能
な地盤の領域を、実際の改良領域に対応させた四角形に
表示し、かつ撹拌機の上下動による1サイクル分の細分
化された個々の改良領域にマトリクス状に区分して前記
改良可能な領域を表示すると共に、前記表示面は、撹拌
機の位置を個々の改良領域に対して表示するマークを表
示するものでなることを特徴とする(請求項6)。
【0012】また、自動運転制御装置を有し、該自動運
転制御装置は、作業機本体に対応する座標として複数の
個別改良領域が記憶されたテーブルを有すると共に、撹
拌機の上下動による1サイクル分の改良動作毎に、前記
テーブルの座標を読み出して多関節アーム制御と上部旋
回体の旋回により改良領域の位置設定を行う位置制御手
段を有することを特徴とする(請求項7)。
【0013】また、請求項6、7の軟弱地盤改良機にお
いて、前記表示面に、1サイクル分の改良領域ごとの作
業の終了を表示する手段を設けたことを特徴とする(請
求項8)。
【0014】また、軟弱地盤改良機に用いる撹拌機が、
前記支持体として設けられた縦長の支持アームの下端に
撹拌体駆動用の両軸式油圧モータを取付け、該油圧モー
タの左右の出力軸に撹拌体を取付けてなることを特徴と
する(請求項9)。
【0015】また、請求項9の撹拌機が、その上端に、
軟弱地盤改良機に対する取付け部となるブラケットを有
すると共に、該ブラケットと支持体との間に旋回モータ
付きの旋回装置を有することを特徴とする(請求項1
0)。
【0016】また、本発明の軟弱地盤改良方法は、横軸
式撹拌機を垂直に押し込みながら前記撹拌体の回転と改
良剤の地中への注入を行い、改良下限まで撹拌機を下降
させた後、撹拌機を引き上げながら前記撹拌体の回転と
改良剤の地中への注入を行い、地上まで撹拌機を引き上
げた後、撹拌機を直角に水平旋回させて前記撹拌機の押
し込み、さらにその後の引き上げによる改良剤注入を行
うことを特徴とする(請求項11)。
【0017】また、本発明の軟弱地盤改良方法は、横軸
式撹拌機を垂直に押し込みながら前記撹拌体の回転と改
良剤の地中への注入を行い、改良下限まで撹拌機を下降
させたら、撹拌機を直角に水平旋回させて撹拌機を引き
上げながら前記撹拌体の回転と改良剤の地中への注入を
行うことを特徴とする(請求項12)。
【0018】また、本発明の軟弱地盤改良方法は、下部
走行体上に旋回装置を介して上部旋回体を設置してなる
作業機本体にフロントを介して撹拌機を取付けて地盤改
良を行う場合、撹拌体の回転と改良剤の地中への注入を
行いながら、撹拌機の地中への押し込みと引き上げを1
回以上行うことにより、1サイクルの改良剤注入を行
い、その後、上部旋回体を旋回させて隣接する1サイク
ル分の改良領域に撹拌機の位置を設定すると同時に、上
部旋回体の旋回分だけ撹拌機を水平旋回させて各サイク
ル開始時の撹拌機の向きを一定とすることを特徴とする
(請求項13)。
【0019】また、本発明の軟弱地盤改良方法は、請求
項13において、1サイクル分の改良剤注入作業を行っ
た後、撹拌機を隣接位置に位置変えする場合、上部旋回
体の旋回と撹拌機の旋回により撹拌機の向きを一定とす
るのみならず、作業半径を変更することにより、個々の
サイクルの改良領域の集合が四角形をなすように撹拌機
の位置変更を行うことを特徴とする(請求項14)。
【0020】さらに、請求項13または14の方法を実
施する場合、作業機本体に対する改良領域の位置を、個
々の改良領域の集合でなるマトリクス状に設定してお
き、1サイクルの改良剤注入ごとに、予め定められた順
序で撹拌機を自動的に移動させて改良剤注入を行うこと
を特徴とする(請求項15)。
【0021】
【作用】請求項1においては、フロントの作動により、
撹拌機により改良剤を地中へ注入しながら同時に撹拌体
を回転させつつ、撹拌機を地中に押し込み、引き上げて
改良剤の地中への注入を行う。撹拌体は、旋回モータ付
きの旋回装置と支持体を介してフロントに取付けられる
ので、一例として、地中への押し込み、引き上げ後、地
上において撹拌機の旋回装置を90度旋回させ、撹拌体
の向きを90度変え、再度撹拌機を地中に押し込んで改
良剤の注入を行うことにより、前回の注入において改良
剤が注入されなかった左右の撹拌体間にも改良剤が注入
される。また、底部の円形の注入し残し部の発生を防止
できる。
【0022】請求項2においては、作業機は、多関節ア
ームの先端を垂直に上下動させる垂直制御装置を有する
ので、オペレータが撹拌機の垂直押し込みについて注意
する必要がなく、かつ、撹拌機が垂直に自動制御される
ので、深部において、撹拌機の非垂直移動により個々の
サイクルごとの隣接する改良領域間に改良剤の注入され
ない部分が生じるおそれがない。
【0023】請求項3においては、多関節アームの先端
を一定速度で上下動させる速度制御装置を有するため、
撹拌機の押し込み引き上げが一定速度で行われるため、
オペレータによる多関節アーム操作に比較し、深さ方向
についても改良剤の注入が均一に行える。
【0024】請求項4においては、自動運転装置を備え
たため、改良剤を注入しながら撹拌機を押し込み、引き
上げ、旋回させる作業が自動的に行われるので、操作が
容易となる。
【0025】請求項5においては、自動運転装置によ
り、撹拌機を下降させた後、撹拌機の旋回装置を直角に
水平旋回させ、上昇動作を行ないながら撹拌機に撹拌、
注入動作を行わせる。
【0026】請求項6においては、表示装置の表示面
は、走行体を止めた状態において改良可能な地盤の領域
を四角形に表示し、かつ撹拌機の上下動による1サイク
ル分の細分化された個々の改良領域にマトリクス状に区
分して前記改良可能な領域を表示し、オペレータは、表
示面に表示された撹拌機の位置を表すマークをマトリク
ス上の対応する改良領域に合わせることにより、撹拌機
を実際の改良すべき領域に位置設定してから撹拌機の押
し込みを行う。マトリクス上の1つの改良領域が終了し
たら、隣接する改良領域に、前記マーク合わせにより撹
拌機を移動させて位置設定する。
【0027】請求項7においては、テーブルに記憶され
た座標に沿って撹拌機の位置設定が各サイクル終了ごと
に行われるので、オペレータは各サイクル間で撹拌機を
移動する操作を行う必要がない。
【0028】請求項8においては、請求項6、7の軟弱
地盤改良機において、前記表示面に、1サイクル分の改
良領域ごとの作業の終了を表示することにより、改良の
し残しの発生を防止することができる。
【0029】請求項9においては、軟弱地盤改良機に用
いる撹拌機が、前記支持体として設けられた縦長の支持
アームの下端に撹拌体駆動用の両軸式油圧モータを取付
け、該油圧モータの左右の出力軸に撹拌体を取付けてな
るため、支持体上部に取付けたモータによりチェーンを
介して撹拌体を回転させるものに比較し、支持体を軽量
化でき、撹拌機を長くすることができる。
【0030】請求項10においては、撹拌機を旋回装置
付きのものとしたので、個別の改良領域において、撹拌
体の向きを直角に変化させて改良剤の注入を行うことに
より、均一にかつまんべんなく改良剤を注入することが
できる。
【0031】請求項11は、改良剤注入の1サイクル内
において、撹拌機を90度水平旋回させるので、支持体
を中央に配した横軸式撹拌機によって改良剤注入を行う
場合においても、左右の撹拌体間をの改良剤の注入し残
しや底部の円形の注入し残し部の発生を防止できる。
【0032】請求項12は、地上で撹拌機を水平旋回さ
せるのではなく、地中で水平旋回させる方法であり、請
求項8よりも能率よく改良剤注入を行える。
【0033】請求項13は、1サイクルの改良剤注入が
終了すると、上部旋回体を旋回させて隣接する1サイク
ル分の改良領域に撹拌機の位置を設定すると同時に、上
部旋回体の旋回分だけ撹拌機を水平旋回させて各サイク
ル開始時の撹拌機の向きを一定とするため、上部旋回体
の旋回角の如何に係らず、撹拌機の向きを一定に保持す
ることができ、隣接する個々の改良領域間の改良剤注入
のムラが無くなる。
【0034】請求項14においては、請求項11と同様
に撹拌機の向きを一定にすることができるのみならず、
個々のサイクルの改良領域の集合が四角形をなすように
撹拌機の位置変更を行うので、地形の実情に適した形に
改良剤注入を行うことができる。
【0035】請求項15においては、各サイクル間の撹
拌機の移動が予め定められた順序に従って行われるの
で、オペレータは各サイクル間で撹拌機を移動する操作
を行う必要がない。
【0036】
【発明の実施の形態】図1(A)は本発明による軟弱地
盤改良機の一実施例を示す側面図、図1(B)はその作
業状態の概略を示す平面図であり、1はフロート1aの
周囲に履帯2を回したフロート式走行体、3は該走行体
1上に旋回装置4を介して設置した上部旋回体、5は該
上部旋回体3上に設置した運転室、6は該上部旋回体3
に取付けたフロントとしての多関節アーム、7は撹拌機
である。
【0037】多関節アーム6は、互いに回動自在にピン
結合される第1アーム6a、第2アーム6b、第3アー
ム6cからなり、第1アーム6aは上部旋回体3に回動
自在にピン結合される。8a、8b、8cはそれぞれ第
1、第2、第3アーム6a、6b、6cを回動させる油
圧シリンダである。
【0038】図2は撹拌機7の側面図、図3はその正面
図、図4は撹拌機7の上部構造体の側面図、図5、図6
はそれぞれ撹拌機の下部構造体の側面図、正面図であ
る。図1ないし図3に示すように、第3アーム6cの先
端には、撹拌機7の取付け用ブラケット9が回動自在に
ピン付けされ、第3アーム6cとブラケット9との間に
は撹拌機7を回動させる油圧シリンダ8dが取付けられ
る。
【0039】図4に示すように、ブラケット9の下面に
は、油圧モータでなる旋回モータ11により旋回輪12
を旋回させる旋回装置13が取付けられる。旋回装置1
3には、旋回角を検出する例えばポテンショメータやロ
ータリエンコーダ等からなる撹拌機の旋回角度検出器1
4が取付けられる。
【0040】旋回輪12には、縦長の中空ロッド状の支
持体15の上端が結合される。旋回装置13の中央に
は、支持体15の下端部に取付けられる撹拌機7の撹拌
用油圧モータ16に作動油を供給するためのセンタージ
ョイント17が設けられる。油圧モータ16への作動油
配管18は支持体15の内部を通す。
【0041】ブラケット9に沿って取付ける改良剤供給
配管20と、支持体15に沿って取付ける改良剤供給配
管21とは、ホース22を介して接続される。旋回装置
13は、旋回によってホース22に無理な力が加わらな
いように、全旋回式とするのではなく、ストッパ(図示
せず)により旋回角度を270度程度に制限している。
【0042】図5、図6に示すように、支持体15の下
端部に取付ける油圧モータ16は両端から出力軸24が
突出した両軸型の油圧モータであり、各出力軸24に撹
拌体25が取付けられる。支持体の下端には改良剤供給
配管21を通して供給される改良剤を左右の撹拌体25
に向けて流出させる流出口26が設けられる。
【0043】本実施例のように、支持体15の下端に両
軸式油圧モータ16を取付けて撹拌体25を回転させる
構成とすれば、支持体15の上端に油圧モータを設けて
スプロケットやチェーンによって動力を伝達する構成と
した実公平6−1622号公報に記載のものに比較し、
動力伝達機構が不要となることにより、大幅な軽量化が
達成でき、一般的な規模の作業機本体を用いた場合、該
公報に記載の撹拌機が約3m程度の深度の改良しかでき
ないものが、この実施例の構造によれば、5m程度の深
度まで改良可能となる。
【0044】このように、撹拌機7の上部に旋回装置1
3を設けることによって撹拌機7を水平旋回可能とした
ことにより、ある方向に出力軸24を向け、多関節アー
ム6の油圧シリンダ8a〜8dを手動操作または後述の
垂直制御により作動させて撹拌機7を垂直姿勢に保持し
ながら地中に押し込み、改良剤を流出口26から流出さ
せながら油圧モータ16を作動させて改良剤を地中に注
入した後、引き上げながら同様に改良剤の注入を行い、
次に旋回装置13により撹拌機7を直角に水平旋回さ
せ、前記同様に多関節アーム6を作動させて地中に撹拌
機7を押し込み、その後引き上げながら改良剤の注入を
行えば、図7(D)の平面図に示すように、まず、初回
の押し込み、引き上げにおいて供給できる領域aに対
し、次回の押し込み、引き上げによって供給できる領域
dが重なり、まんべんなくかつ均一に改良剤を供給でき
る。
【0045】また、図7(E)に示すように、改良する
領域の底部を側面から見た場合、直角に旋回しない場合
に供給不可能であった領域cにも改良剤を供給すること
ができ、底部においてもまんべんなく改良剤を供給する
ことができる。
【0046】なお、このように、2回の押し込み、引き
上げによって改良剤を供給する場合、改良剤の時間当た
りの供給量は従来の半分とする。また、初回の撹拌機7
の押し込みにより予め設定された下限深さまで到達した
ら、例えば5秒程度撹拌機7を停止した状態で改良剤を
供給することにより、底部における改良剤の供給量を増
大させて底部の強度を高めることができる。
【0047】また、横軸式撹拌機を垂直に押し込みなが
ら前記撹拌体25の回転と改良剤の地中への注入を行
い、改良下限まで撹拌機7を下降させたら、旋回装置1
3を直角に水平旋回させて撹拌機7の撹拌体25の向き
を90度変更し、その後撹拌機7の引き上げながら前記
撹拌体25の回転と改良剤の地中への注入を行うように
しても、同様にまんべんなくかつ均一にしかも地上で旋
回させる場合よりも能率良く改良剤を注入できる。
【0048】垂直に撹拌機7を押し込むことは、通常の
ブーム、アーム式の油圧ショベルの多関節アームの先端
に撹拌機7を取付け、オペレータがブーム、アームを操
作しながら行うことも可能であるが、図1に示すような
3本のアーム6a〜6cを有するものを用い、図8、図
9に示すような機能ブロック図で表示される回路や演算
装置を用いて自動的な垂直制御を行うことにより、オペ
レータの負担が軽減され、かつオペレータの熟練を要す
ることなく、均一な改良剤注が行える。
【0049】この垂直制御の説明を、例えば第2アーム
6b、第3アーム6cの回動によって第3アーム6cの
先端すなわち撹拌機7を垂直に上下動させる場合につい
て行うと、図9(A)に示すように各アーム6a、6
b、6cの角度α、β、γを、各アーム6a、6b、6
cの関節部にそれぞれ取付けた角度検出器31、32、
33により検出し、図8のブロック図に示すように、角
度検出器31、32、33の出力信号を、運転室5等に
搭載した演算装置により実現されるアームの回動速度演
算手段35および座標Hの演算手段40に入力する。
【0050】一方、速度指示手段34からの速度指令信
号eを前記演算装置により実現される補正演算手段41
により補正した速度指令信号fに基づいて、前記角度
α、β、γと各アーム長L1、L2、L3とから、撹拌
機7を垂直に上下動させるためのそれぞれ第2アーム6
b、第3アーム6cの目標回動速度g、hを、前記回動
速度演算手段35により演算し、その目標回動速度g、
hに対応する弁開度信号i、jを、油圧シリンダ8b、
8cの駆動制御部36に設けられた流量演算手段37に
よって算出し、その開度信号i、jにより各油圧シリン
ダ8b、8cの制御弁38、39を制御し、これにより
目標とする流量Qb、Qcで各油圧シリンダ8b、8c
を作動させることにより、オペレータの操作を要せずに
垂直に撹拌機7を上下動させることができる。
【0051】ここで、補正演算手段41は、軟弱地盤改
良機のように、低速で撹拌機7を上下動させる場合であ
っても、多関節アーム6の先端が一定の移動速度で上下
動するように、演算により速度指令信号eを補正する速
度制御装置を構成するものである。この補正は、角度検
出器31〜33の出力信号から座標演算手段40により
求められる座標信号Hを参照して行う。
【0052】図9(B)はこのような上下動の定速制御
を行うための補正演算手段41の一例を示すもので、前
記速度指定信号eを積分して目標座標変化量を算出する
目標座標変化量算出手段42と、制御起動時の座標演算
手段40の演算結果を格納する座標記憶手段43と、座
標演算手段40の演算結果と座標記憶手段43の記憶値
との差を第3アーム6cの先端の座標変化として求める
加算手段44aと、目標座標変化量算出手段42で算出
された目標座標変化量と加算手段44aで算出された第
3アーム6cの先端の座標変化との差を座標偏差として
求める加算手段44bと、この加算結果に基づいて速度
補正係数K1を演算する速度補正演算手段45と、この
速度補正係数を速度指示手段34からの速度指令信号e
に乗算して制御速度指令信号fを算出する制御速度演算
手段46とからなる。
【0053】前記速度補正係数K1は、図9(B)の速
度補正演算手段45に示すように、座標偏差が0付近で
1、座標偏差が正すなわち座標進みになるにつれ1より
減少し、座標偏差が負すなわち座標遅れになるにつれて
1より増加するように設定されている。
【0054】図8および図9(B)のような速度制御装
置における演算を行いながら流量指示手段34からの速
度指令信号eを、座標演算手段40により求められる実
際の座標Hで補正して補正した制御速度指令信号fによ
り回動速度演算手段35に加え、該制御速度指令信号f
に基づいて回動速度演算手段35により目標回動速度
g、hを算出し、これらの速度g、hに対応する開度信
号i、jを各油圧シリンダ8b、8cの制御弁38、3
9に加え、目標とする流量Qb、Qcで各油圧シリンダ
8b、8cを作動させることにより、撹拌機7を垂直
に、しかも一定速度で上下動させることができる。
【0055】なお、撹拌機7の姿勢を垂直に保持するに
は、図8に示すように、第3アーム6cに対する撹拌機
7の角度δ(図9(A)参照)を検出する角度検出器4
7を設け、一方前記検出角度α、β、γから、角度演算
手段48により、撹拌機7を垂直に保持するための角度
δo を求め、該角度δo と検出角度δとの偏差Δδを比
較手段49により求め、その偏差Δδがゼロとなるよう
に、油圧シリンダ8dの制御弁50を制御して油圧シリ
ンダ8dを伸縮させることにより、撹拌機7の姿勢を常
に垂直に保持することができる。
【0056】図10は上述のような撹拌機7により改良
剤の注入に好適となるように構成された操作装置の一例
を示す図であり、図1の運転室5内に備えられるもので
ある。この操作装置は、手動操作パネル70以外に、自
動運転のための操作パネル71を有し、これらから発す
る操作信号のいずれかがコントローラ72に伝達され、
電磁弁等からなるコントローラ72から作業機の各アク
チュエータに伝達される。
【0057】手動操作パネル70には、スイッチ付き操
作レバー73を備え、スイッチを押して前後に操作すれ
ば、多関節アーム6の先端が水平に前後し、スイッチを
オフとした状態で操作レバー73を前後に操作すれば多
関節アーム6の先端が上下に動く。また、該操作レバー
73を左右に操作すれば、多関節アーム6の先端が水平
面上を前後に動く。74は撹拌機7の下限深さ設定用の
ダイヤル、75は撹拌機7の上下速度設定用のダイヤ
ル、76は手動操作を優先させる場合にオンとするスイ
ッチ、77、78はそれぞれ、撹拌機7の右旋回スイッ
チ、左旋回スイッチである。また、79は撹拌機7の垂
直セットスイッチであり、このスイッチをオンとするこ
とにより、撹拌機7の姿勢が自動的に垂直状態になり、
この状態でなければ、自動運転がオンしない。80は撹
拌機7を回動させる油圧シリンダ8dの手動操作スイッ
チであり、自動運転装置を構成するマイクロコンピュー
タが故障した際に、撹拌機7の姿勢を手動で操作するも
のである。81は撹拌機7の回転圧力表示モータ、82
はコントローラ72を構成するマイクロコンピュータ用
モニタランプであり、前記撹拌機7の垂直セットスイッ
チ79をオンとすることにより、垂直状態がセットされ
ると点灯するものである。
【0058】自動式操作パネル71には、前記撹拌機7
の旋回角度検出器14からの旋回角信号k、上部旋回体
3の旋回角度検出器(図示せず)からの旋回角信号m、
改良剤の流量信号n、前記撹拌機7の旋回装置13の右
旋回限界、左旋回限界をそれぞれ表示するストッパ信号
p、qが入力され、旋回装置13の旋回モータ11の右
旋回信号r、左旋回信号sが出力される。他の出力信号
は、信号線85を介してコントローラ72に送られる。
【0059】自動運転のための操作パネル71は、自動
運転の際にオンとする自動運転指令手段としての自動ス
イッチ86を有する。また、運転室において地盤改良領
域を表示するための表示装置84を有し、該表示装置8
4の表示面87は、走行体1を止めた状態において改良
可能な地盤の領域を四角形に表示する改良領域表示部8
8を有し、該改良領域表示部88は、撹拌機7の上下動
による1サイクル分の細分化された個別改良領域表示部
S1〜Snにマトリクス状に区分して前記改良可能な領
域を表示する。また、この表示面87には、速度と撹拌
機7の深さを表示する領域89を有する。また、必要に
応じて撹拌機7の上下動速度や深さを印刷する。
【0060】また、該自動操作用パネル71には、表示
面87の前端の左右A、Bまたは後端の左右C、Dのい
ずれかを作業開始点として選択するためのダイヤルスイ
ッチ90を有し、作業開始点の場所(位置、高さ)をセ
ットするための原点セットスイッチ91を有する。ま
た、該自動操作用パネル71には、改良深さ設定手段と
してのダイヤル92と、上下動の速度設定手段としての
ダイヤル93と、旋回装置13の旋回動作を、上部旋回
体3の旋回に同期させて自動的に行うか否かを選択する
スイッチ94と、手動で旋回装置13に旋回動作をさせ
るためのそれぞれ右旋回、左旋回用スイッチ95、96
を有する。
【0061】前記表示面87の改良領域表示部88と1
サイクル(1つの個別改良領域において、撹拌機7の押
し込み、引き上げを1回または2回行うことによって改
良剤の注入を行う工程)において改良剤を注入する個別
改良領域表示部S1〜Snは、図1(B)に示すよう
に、実際に撹拌機7によって改良剤を注入する領域97
と実際に1サイクルにおいて改良剤を注入する個別改良
領域S1〜Snにそれぞれ対応している。
【0062】下部走行体1が停止した状態で一度に改良
剤を注入する改良領域97は、土地形状等の実際に適合
するように、四角形であることが好ましいが、個別改良
領域S1〜Snの中心と撹拌機7の中心とが一致してい
なければ、改良剤の注入されない箇所が生じてしまう。
【0063】そこで、表示面87には、まず各改良領域
S1〜Snの中心に撹拌機7の位置が容易に設定できる
ように、撹拌機7の位置を示すマーク99を表示する。
即ち図9(A)に示した多関節アーム6の延出方向の位
置X1と、図1(B)に示す上部旋回体3の旋回角θ1
とから、図11(A)に拡大して示すように、改良領域
表示部88に、撹拌機7の中心と向きを表示する例えば
十字形のマーク99を表示すると共に、表示面87中の
個別改良領域表示部S1〜Snにも中心を表示するマー
ク100を付す。なお、十字形のマーク99としは、横
縦の長さが異なる十字形とするかあるいは縦横の線の色
が異なることによって撹拌機7の向きをに方向を合わせ
て表示することにより、個別改良領域表示部S1〜Sn
のそれぞれに合わせる意味で好ましい。
【0064】また、撹拌機7の位置を1サイクルごとの
個別改良領域S1〜Snに合わせて設定する場合、1サ
イクル毎に上部旋回体3を旋回させるか、あるいは撹拌
機7を前後の列を移動させると、これにより撹拌機7の
撹拌体25の向きも個別改良領域S1〜Snに対して傾
斜してしまい、隣接する個別改良領域S1〜Snごとに
隙間なく改良剤を注入を行うことができなくなる。
【0065】そこで、上部旋回体3を旋回させた分だけ
旋回装置13を逆方向に旋回させて上部旋回体3の旋回
動作に係りなく撹拌機7の向きを一定とするため、図1
2に示す機能ブロック図に示すような演算手段を設け
る。
【0066】すなわち、図12において、旋回角度検出
器14は、撹拌機7の旋回装置13の旋回角度θ2を検
出し、上部旋回体3の旋回角度θ1を旋回角度検出器5
1により検出し、加算手段53により角度θ1とθ2を
加算し、目標値記憶手段54は、掘削開始位置でのその
加算結果θ1+θ2の初期値θ3を記憶する。
【0067】加算手段55は、この初期加算値θ3と、
現在の加算値θ4との偏差Δθを求め、関数発生手段5
6はその偏差Δθを予め設定した関数f(Δθ)に変換
する。この関数f(Δθ)は、撹拌機7の旋回速度指令
値である。
【0068】一方前記上部旋回体3の旋回用操作レバー
の操作により、旋回速度信号を発生させる旋回速度設定
手段59からの旋回速度指令値SPを反転手段60によ
り反転させて加算手段57において該SPの反転値を前
記撹拌機7の旋回速度指令値f(Δθ)に加算し、係数
手段58はその加算値に係数k2を乗算して制御弁61
を駆動し、旋回モータ11は制御弁61により制御され
た方向、流量で回転駆動される。
【0069】一方、上部旋回体3の旋回速度指令値SP
に係数手段62により係数K3を乗じて制御弁63を制
御し、上部旋回体3の旋回モータ4aを該制御弁63に
より制御された方向、流量で回転駆動する。これによ
り、撹拌機7の旋回モータ11は、上部旋回体3の旋回
にかかわらず、撹拌機7の向きを一定とすることができ
る。
【0070】図13は前記運転室5に備えた演算装置等
により実現される自動運転制御装置の一例を示す機能ブ
ロック図であり、この自動運転制御装置は、1サイクル
についての個別改良領域S1〜Snごとに自動運転を行
い、改良剤注入を行うためのものである。図13におい
て、86は前記自動運転を指令する手段である自動スイ
ッチ、102は工程順序設定手段であり、該工程順序設
定手段102は、図10に示した操作レバー73を操作
して撹拌機7の下降指令または上昇指令と等価の信号を
発生させる下降指令手段104および上昇指令手段10
5と、1サイクル中の自動スイッチ86のオン回数を計
数してその回数が初回であれば下降指令手段104を起
動し、2回であれば自動スイッチ86のオン前の作動
(下降または上昇)を継続する計数制御手段103と、
改良深さ設定手段であるダイヤル92に設定された改良
深さと、前記座標演算手段40により算出された撹拌機
7の深さを対応する座標Hとを比較する比較手段107
と、自動スイッチ86を最初に操作した時の座標H1と
現在の座標Hとを比較する比較手段108と、比較手段
107により撹拌機7の下限深さが判定されてから所定
時間(例えば5秒)そのままの位置を保持するためのタ
イマ109と、旋回モータ11の制御弁61に対し、直
角に水平旋回させるための指令信号を発生させる正旋回
指令手段111と、撹拌機7をもとの旋回位置まで戻す
ための逆旋回指令手段112と、撹拌機7が初期座標H
1まで上昇した回数を計数し、初回であれば前記正旋回
指令手段111を起動し、2回目であれば逆旋回指令手
段112を起動する計数制御手段110とからなる。
【0071】図14は図10に示した自動操作パネル7
1を使用し、図13に示した自動運転制御装置により改
良剤注入を行う場合の作業の工程を示す流れ図であり、
まず初期条件設定ST1として、ダイヤル92、93を
操作してそれぞれ改良深さと撹拌機7の下降、上昇速度
を設定する。また、図1(B)の改良領域97におい
て、前方左A、前方右B、後方左C、後方右Dのいずれ
の個別改良領域から作業を開始するかを決め、図10に
示したダイヤルスイッチ90を該当する符号A〜Dのい
ずれかに合わせると共に、撹拌機7の自動旋回を行うか
否かを選択するスイッチ91を自動側に操作する。ま
た、操作レバー73で撹拌機7の撹拌体25の位置を作
業を開始する場所(位置と高さ)を設定し、原点セット
スイッチ91をオンとする。すると、その位置と高さが
自動運転制御装置に記憶され、その位置が設定された原
点位置((A〜D)および高さ)として設定される。な
お、高さは通常、撹拌体25が地面に載る程度の高さに
設定される(ST2)。
【0072】次に、自動スイッチ86を操作する(ST
3)と、図13において、計数制御手段103は初回で
あることを判別して下降指令手段104を起動し、図8
に構成を示した垂直制御装置113により、制御弁3
8、39、50を制御して油圧シリンダ8b〜8dを作
動させることにより、撹拌機7を一定の速度で垂直に下
降させながら、改良剤を注入しかつ油圧モータ16の作
動により撹拌体25を回転させる(ST4)。
【0073】この下降中において、座標演算手段40に
より算出される深さHが、ダイヤル92に設定された改
良深さに達したことが比較手段107により判定される
と、下降指令手段104による下降指令を停止し、ま
た、タイマ109で設定された時間だけ底部に撹拌機を
とどめておいて撹拌、注入のみを行い(ST5)、次に
タイマ109の設定時間後、上昇指令手段105を起動
し(ST6)、上昇中において、座標演算手段40によ
り算出される深さHが、初期値記憶手段106に記憶さ
れた高さH1に撹拌機7が達したことが比較手段108
により判定されると、計数制御手段110はこれが1回
目であることを判定し、上昇指令手段105の信号発生
を停止させ(ST7)、正旋回指令手段111を起動
し、スイッチ旋回を自動的に行わせる旋回モータ11に
直角の水平旋回を行わせる(ST8)。
【0074】次に、ルートR1を経て、前記ST3〜S
T7の工程を繰り返し、再度撹拌機7が地上に上昇した
状態で比較手段108が作動すると、計数制御手段11
2は2回目の上昇であることを判定し、今度は逆旋回指
令手段112を起動して旋回モータ11を前回とは逆方
向に旋回させることにより(ST8)、もとの旋回位置
に戻す。また、この計数制御手段110の出力により計
数制御手段103の計数内容をリセットする。
【0075】なお、各個別改良領域Siにおける改良剤
注入作業の進行状況を表示するため、図11(B)に示
すように、1回目の撹拌機7の下降、上昇の間は個別改
良領域Siに(イ)のような撹拌機7の向きあるいは特
定の色等の表示を行い、2回目の撹拌機7の下降、上昇
の間は個別改良領域Siに(ロ)のように撹拌機7の向
きを表示するかあるいは色変え等を行い、2回目が終了
すると、(ハ)に示すように、その領域の往復が終了し
た旨の色変えあるいは終了を示すマークを付す。これに
より、改良剤注入のし残しを防止できる。
【0076】その後、ルートR2を経て、手動により次
の個別改良領域に旋回または前後動させる(ST9)。
この時、図12に示した旋回モータ11の自動旋回制御
装置が作動して撹拌機71の向きを不変とする。そして
再度図14に示した手順で作業を行う。
【0077】上記撹拌機7の押し込みの途中で岩石等の
障害物に撹拌体25が衝突したような場合、自動スイッ
チ86を再度押すとそのスイッチ信号がオフとなるよう
に構成されており、その状態で各動作が一時停止する。
再度自動スイッチ86を押して自動運転を行わせると、
この時、自動スイッチ86がオンとなった回数が2回目
以上となるので、自動スイッチ86をオフとする前の動
作が続行される。
【0078】図15は、地中にて撹拌機7に水平旋回を
行わせる場合の機能ブロックであり、この場合、タイマ
109の出力により、またはタイマ109を無くした場
合には比較手段107の出力により正旋回指令手段11
1を起動して旋回モータ11に正旋回させ、地上に出た
ことを比較手段108が検出すると、その出力で逆旋回
指令手段112を起動する。
【0079】上記実施例においては、個別改良領域の変
更を手動操作で行うこととしたが、図16に示すよう
に、改良領域テーブルとして、個別改良領域S1〜Sn
の座標をSi=(θ1i,x1i)の形すなわち個々の
旋回角θ1と図9(A)に示した多関節アーム6の前後
方向の座標x1の形で記憶させておき、ダイヤルスイッ
チ90と原点セットスイッチ91により、A〜Dのうち
のどこを原点とするかについてオペレータにより選択さ
れたとき、現在の原点の旋回方向の座標のテーブル11
4からテーブルの並び変えを行って新たなテーブル11
5を作製する。具体的には、Aが原点に選ばれたときに
は、S1、S2、S3…Snの順序で座標を並べ、Bが
選択されたときには、S5、S4…S1、S10〜S
6、Sn…という順序に並び変える。なお、原改良領域
テーブル114は改良領域97が下部走行体1の正面に
あるときの座標であるから、あらたにテーブル115を
作るとき、図1のΔθに示すように、現場における上部
旋回体3の下部走行体1の向きのずれに合わせて、各個
別改良領域の座標は旋回角θ1i±Δθの補正演算を行
って補正する。
【0080】1回目のサイクルの作業終了信号117
(この信号は、図13における計数制御手段110によ
る2回目の計数信号等により得られる)により2回目の
新たな個別改良領域の座標を読み出し、その読み出した
座標(θ1i、x1i)のうち、多関節アーム6の先端
位置、すなわち撹拌体7の前後方向の位置を表示するx
1iについては前後位置制御手段118を起動し、前記
角度α、β、γから求められる現在の撹拌体7の位置
と、目標となる座標位置との差に応じて油圧モータ8
a、8b、8dの制御、または8a、8c、8dの制御
弁組119の制御を行うことにより、作業半径の制御を
行い、上部旋回体3の旋回角を表示するθ1iについて
は上部旋回体位置制御手段120により、制御弁63を
制御して現在の旋回角と次に移動しようとする座標の旋
回角の差だけ旋回させ、旋回モータ4aを動かすように
する。このような制御を行うことにより、一たん自動ス
イッチ86を押せば、1つの改良領域97の全体につい
てオペレータの操作を要することなく、改良剤の注入を
行うことが可能となる。
【0081】以上本発明を実施例により説明したが、本
発明は下部走行体1がフロート1aを有する場合のみな
らず、フロートを有しないものにも適用できる。また、
フロントとしては多関節アームのみならず、伸縮式起伏
アームを用いる場合にも適用できる。
【0082】
【発明の効果】請求項1によれば、撹拌機に旋回装置を
備えたので、撹拌、改良剤注入を行いながら1回の押し
込み、引き上げを行った後に撹拌機を水平に直角に旋回
させることにより、左右の撹拌体間への改良剤注入も行
え、かつ底部の円形の注入し残し部の発生を防止でき、
まんべんなくかつ均一な改良剤注入が行える。また、過
度に深く改良剤注入を行う必要がないので改良剤の無駄
もなくなる。
【0083】請求項2によれば、多関節アームの先端を
垂直に上下動させる垂直制御装置を有するので、オペレ
ータが撹拌機の垂直押し込みについて注意する必要がな
く、オペレータの負担が軽減され、かつ、オペレータの
熟練を要することもない。また、撹拌機が垂直に自動制
御されるので、深部において、撹拌機の非垂直移動によ
り個々のサイクルごとの隣接する改良領域間に改良剤の
注入されない部分が生じるおそれがない。また、リーダ
を有する大がかりな装置も必要とせずに小回りのきく機
械により垂直な撹拌機の押し込みが行える。
【0084】また、垂直制御装置の機能上、撹拌機の高
さが分かるため、施工深さを把握することができ、目標
とする深さまで確実に達することができる。また、従来
の多関節アーム使用の軟弱地盤改良機では不可能であっ
た速度、深度の記録、管理も行える。
【0085】請求項3によれば、多関節アームの先端を
一定速度で上下動させる速度制御装置を有するため、撹
拌機の押し込み引き上げが一定速度で行われるため、オ
ペレータによる多関節アーム操作に比較し、深さ方向に
ついても改良剤の注入が均一に行える。
【0086】請求項4によれば、自動運転制御装置を備
えたため、改良剤を注入しながら撹拌機を押し込み、引
き上げ、ならびに撹拌機を旋回させる作業が自動的に行
え、オペレータの負担が軽減される。
【0087】請求項5によれば、請求項4に比較し、地
中で撹拌機の旋回が行われるので、能率良く改良剤注入
作業が行える。
【0088】請求項6によれば、表示装置の表示面に表
示された撹拌機の位置を表すマークをマトリクス上の対
応する改良領域に合わせることにより、撹拌機を実際の
改良すべき領域に位置設定してから撹拌機の押し込みを
行うため、一定の改良領域において、し残しなく改良剤
注入を行える。
【0089】請求項7によれば、テーブルに記憶された
座標に沿って撹拌機の位置設定が各サイクル終了ごとに
行われるので、オペレータは各サイクル間で撹拌機を移
動する操作を行う必要がなく、オペレータの負担がさら
に軽減されると共に、さらに正確に撹拌機の位置設定を
行うことができる。
【0090】請求項8によれば、表示装置の表示面に、
1サイクル分の改良領域ごとの作業の終了を表示するた
め、改良剤注入のし残しの発生を防止することができ
る。
【0091】請求項9によれば、軟弱地盤改良機に用い
る撹拌機が、支持体として設けられた縦長の支持アーム
の下端に撹拌体駆動用の両軸式油圧モータを取付け、該
油圧モータの左右の出力軸に撹拌体を取付けてなるた
め、支持体上部に取付けたモータによりチェーンを介し
て撹拌体を回転させるものに比較し、支持体を軽量化で
き、撹拌機を長くすることができ、深い箇所まで改良剤
注入を行うことができる。
【0092】請求項10によれば、撹拌機を旋回装置付
きのものとしたので、個別の改良領域において、撹拌体
の向きを直角に変化させて改良剤の注入を行うことによ
り、均一にかつまんべんなく改良剤を注入することがで
きる。
【0093】請求項11によれば、改良剤注入の1サイ
クル内において、撹拌機を90度水平旋回させるので、
支持体を中央に配した横軸式撹拌機によって改良剤注入
を行う場合においても、左右の撹拌体間の改良剤の注入
し残しや底部の円形の注入し残し部の発生を防止でき
る。
【0094】請求項12によれば、地上で撹拌機を水平
旋回させるのではなく、地中で水平旋回させる方法であ
り、請求項10よりも能率よく改良剤注入が行える。
【0095】請求項13によれば、1サイクルの改良剤
注入の終了後、撹拌機の位置変更を行うとき、上部旋回
体の旋回分だけ撹拌機を水平旋回させて各サイクル開始
時の撹拌機の向きを一定とするため、上部旋回体の旋回
角の如何に係らず、撹拌機の向きを一定に保持すること
ができ、隣接する個々の改良領域間の改良剤注入のムラ
が無くすることができる。
【0096】請求項14によれば、請求項12と同様に
撹拌機の向きを一定にすることができるのみならず、個
々のサイクルの改良領域の集合が四角形をなすように撹
拌機の位置変更を行うので、地形の実情に適した形に改
良剤注入を行うことができる。
【0097】請求項15によれば、各サイクル間の撹拌
機の移動が予め定められた順序に従って行われるので、
オペレータは各サイクル間で撹拌機を移動する操作を行
う必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明による軟弱地盤改良機の一実施
例を示す側面図、(B)はその作業状態を示す概略平面
図である。
【図2】本実施例の撹拌機の側面図である。
【図3】本実施例の撹拌機の正面図である。
【図4】本実施例の撹拌機の上部構造を示す一部破断側
面図である。
【図5】本実施例の撹拌機の下部構造を示す一部破断側
面図である。
【図6】本実施例の撹拌機の下部構造を示す正面図であ
る。
【図7】(A)は従来の撹拌機の下部構造を示す正面
図、(B)、(C)はそれぞれその改良剤注入の問題点
を説明する平面図および改良土壌底部の側面図、
(D)、(E)はそれそれ本実施例による場合の改良剤
注入状態を示す平面図および改良土壌底部の側面図であ
る。
【図8】本実施例の軟弱地盤改良機の垂直制御装置の機
能ブロック図である。
【図9】(A)は多関節アームの垂直制御のための説明
図、(B)は一定速度で上下動するための速度制御装置
の機能ブロック図である。
【図10】本実施例の軟弱地盤改良機の操作パネルの構
成図である。
【図11】(A)本実施例の軟弱地盤改良機において、
撹拌機の位置合わせを行うための表示面の一部を拡大し
て示す図、(B)は個別改良領域における作業進行に伴
う表示の変化を示す図である。
【図12】本実施例の軟弱地盤改良機において、上部旋
回体の旋回と同時に撹拌機の旋回を行うための制御装置
の機能ブロック図である。
【図13】本実施例の軟弱地盤改良機において、自動運
転制御装置の一例を示す機能ブロック図である。
【図14】図13の装置の動作、操作を説明する流れ図
である。
【図15】本実施例の軟弱地盤改良機において、自動運
転制御装置の他の例を示す機能ブロック図である。
【図16】本実施例の軟弱地盤改良機において、撹拌機
の位置変更を行うための自動運転制御装置の一例を示す
機能ブロック図である。
【符号の説明】
1:下部走行体、1a:フロート、2:履帯、3:上部
旋回体、4:旋回装置、5:運転室、6:多関節アー
ム、7:撹拌機、8a〜8d:油圧シリンダ、9:ブラ
ケット、11:旋回モータ、13:旋回装置、14:旋
回角度検出器、15:支持体、16:モータ、17:セ
ンタージョイント、18:作動油配管、21:改良剤供
給配管、22:ホース、70:手動操作用パネル、7
1:自動操作用パネル、72:コントローラ、73、8
0:操作レバー、84:表示装置、96:自動スイッ
チ、87:表示面、88:改良領域表示部、90:改良
領域原点選択用スイッチ、91:原点セットスイッチ、
92:改良深さ設定用ダイヤル、93:速度設定用ダイ
ヤル、94:撹拌機旋回装置の自動手動選択用スイッ
チ、95:撹拌機旋回装置の右回転用スイッチ、96:
撹拌機旋回装置の左回転用スイッチ、99:撹拌機を表
示するマーク、100:個別改良領域表示部の中心を示
すマーク、a:初回改良領域、d:旋回後改良領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 二三夫 東京都文京区本郷1丁目28番23号 日本ソ イルエンジニアリング株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部走行体上に旋回装置を介して上部旋回
    体を設置してなる作業機本体に、フロントを介して撹拌
    機を取付けてなり、 該撹拌機は、前記フロントに取付けられ、水平旋回可能
    な旋回モータ付きの旋回装置と、該旋回装置の下方に縦
    長の支持体を介して取付けられる横軸式の撹拌体と、該
    支持体に取付けられて該撹拌体を駆動するモータとから
    なることを特徴とする軟弱地盤改良機。
  2. 【請求項2】下部走行体上に旋回装置を介して上部旋回
    体を設置してなる作業機本体に、多関節アームを介して
    撹拌機を取付けてなり、 多関節アームに取付けられる撹拌機を垂直に上下動させ
    る垂直制御装置を有し、 該撹拌機は、前記多関節アームの先端部に取付けられ、
    水平旋回可能な旋回モータ付きの旋回装置と、該旋回装
    置の下方に縦長の支持体を介して取付けられる横軸式の
    撹拌体と、該支持体に取付けられて該撹拌体を駆動する
    モータとからなることを特徴とする軟弱地盤改良機。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記垂直制御装置に、多関節アームの先端部に取付けら
    れる前記撹拌機を一定速度で上下動させる速度制御装置
    を有することを特徴とする軟弱地盤改良機。
  4. 【請求項4】請求項2または3において、 自動運転制御装置を有し、 該自動運転制御装置は、自動運転を指令する手段と、改
    良深さ設定手段と、前記自動運転を指令する手段からの
    自動運転指令により多関節アームに下降動作をさせなが
    ら撹拌機に撹拌、注入動作を行わせ、前記改良深さ設定
    手段により設定された深さまで撹拌機を下降させた後、
    上昇動作を行ないながら撹拌機に撹拌、注入動作を行わ
    せ、地上において撹拌機の旋回装置を直角に水平旋回さ
    せ、再度撹拌機を下降後、上昇させながら撹拌、注入動
    作を行わせる工程順序設定手段とを有することを特徴と
    する軟弱地盤改良機。
  5. 【請求項5】請求項2または3において、 自動運転制御装置を有し、 該自動運転制御装置は、自動運転を指令する手段と、改
    良深さ設定手段と、前記自動運転を指令する手段からの
    自動運転指令により多関節アームに下降動作をさせなが
    ら撹拌機に撹拌、注入動作を行わせ、前記改良深さ設定
    手段により設定された深さまで撹拌機を下降させた後、
    撹拌機の旋回装置を直角に水平旋回させ、上昇動作を行
    ないながら撹拌機に撹拌、注入動作を行わせる工程順序
    設定手段とを有することを特徴とする軟弱地盤改良機。
  6. 【請求項6】請求項1から5までのいずれかにおいて、 運転室に地盤改良領域を表示する表示装置を有し、 該表示装置の表示面は、下部走行体を止めた状態におい
    て改良可能な地盤の領域を、実際の改良領域に対応させ
    て四角形に表示し、かつ撹拌機の上下動による1サイク
    ル分の細分化された個々の改良領域表示部にマトリクス
    状に区分して前記改良可能な領域を表示すると共に、 前記表示面は、撹拌機の位置を個々の改良領域に対して
    表示するマークを表示するものでなることを特徴とする
    軟弱地盤改良機。
  7. 【請求項7】請求項2から6までのいずれかにおいて、 自動運転制御装置を有し、 該自動運転制御装置は、作業機本体に対応する座標とし
    て複数の個別改良領域が記憶されたテーブルを有すると
    共に、 撹拌機の上下動による1サイクル分の改良動作毎に、前
    記テーブルの座標を読み出して多関節アーム制御と上部
    旋回体の旋回により改良領域の位置設定を行う位置制御
    手段を有することを特徴とする軟弱地盤改良機。
  8. 【請求項8】請求項6または7において、 前記表示面に、1サイクル分の改良領域ごとの作業の終
    了を表示する手段を設けたことを特徴とする軟弱地盤改
    良機。
  9. 【請求項9】軟弱地盤改良機に用いる撹拌機であって、 該撹拌機が、前記支持体として設けられた縦長の支持ア
    ームの下端に撹拌体駆動用の両軸式油圧モータを取付
    け、該油圧モータの左右の出力軸に撹拌体を取付けてな
    ることを特徴とする撹拌機。
  10. 【請求項10】請求項9において、 撹拌機の上端に、軟弱地盤改良機に対する取付け部とな
    るブラケットを有すると共に、該ブラケットと支持体と
    の間に旋回モータ付きの旋回装置を有することを特徴と
    する撹拌機。
  11. 【請求項11】横軸式撹拌機を垂直に押し込みながら前
    記撹拌体の回転と改良剤の地中への注入を行い、 改良下限まで撹拌機を下降させた後、撹拌機を引き上げ
    ながら前記撹拌体の回転と改良剤の地中への注入を行
    い、 地上まで撹拌機を引き上げた後、撹拌機を直角に水平旋
    回させて前記撹拌機の押し込み、さらにその後の引き上
    げによる改良剤注入を行うことを特徴とする軟弱地盤改
    良方法。
  12. 【請求項12】横軸式撹拌機を垂直に押し込みながら前
    記撹拌体の回転と改良剤の地中への注入を行い、 改良下限まで撹拌機を下降させたら、撹拌機を直角に水
    平旋回させ、 その後、撹拌機を引き上げながら前記撹拌体の回転と改
    良剤の地中への注入を行うことを特徴とする軟弱地盤改
    良方法。
  13. 【請求項13】下部走行体上に旋回装置を介して上部旋
    回体を設置してなる作業機本体にフロントを介して撹拌
    機を取付けて地盤改良を行う場合、 撹拌体の回転と改良剤の地中への注入を行いながら、撹
    拌機の地中への押し込みと引き上げを1回以上行うこと
    により、1サイクルの改良剤注入を行い、 その後、上部旋回体を旋回させて隣接する1サイクル分
    の改良領域に撹拌機の位置を設定すると同時に、上部旋
    回体の旋回分だけ撹拌機を逆方向に水平旋回させて各サ
    イクル開始時の撹拌機の向きを一定とすることを特徴と
    する軟弱地盤改良方法。
  14. 【請求項14】請求項13において、 1サイクル分の改良剤注入作業を行った後、撹拌機を隣
    接位置に位置変えする場合、上部旋回体の旋回と撹拌機
    の旋回により撹拌機の向きを一定とするのみならず、作
    業半径を変更することにより、個々のサイクルの改良領
    域の集合が四角形をなすように撹拌機の位置変更を行う
    ことを特徴とする軟弱地盤改良方法。
  15. 【請求項15】請求項13または14において、 作業機本体に対する改良領域の位置を、個々の改良領域
    の集合でなるマトリクス状に設定しておき、 1サイクルの改良剤注入ごとに、予め定められた順序で
    撹拌機を自動的に移動させて改良剤注入を行うことを特
    徴とする軟弱地盤改良方法。
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