JPH1066977A - 高周波電気分解装置 - Google Patents

高周波電気分解装置

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JPH1066977A
JPH1066977A JP8225689A JP22568996A JPH1066977A JP H1066977 A JPH1066977 A JP H1066977A JP 8225689 A JP8225689 A JP 8225689A JP 22568996 A JP22568996 A JP 22568996A JP H1066977 A JPH1066977 A JP H1066977A
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transformer
electrode
electrolysis apparatus
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秀明 安倍
Teruyuki Omochi
輝行 尾持
Kazuyuki Sasaki
和之 佐々木
Yoshinori Tanaka
喜典 田中
Shosuke Akisada
昭輔 秋定
Hiroyasu Kitamura
浩康 北村
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    • C02TREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02FTREATMENT OF WATER, WASTE WATER, SEWAGE, OR SLUDGE
    • C02F2201/00Apparatus for treatment of water, waste water or sewage
    • C02F2201/46Apparatus for electrochemical processes
    • C02F2201/461Electrolysis apparatus
    • C02F2201/46105Details relating to the electrolytic devices
    • C02F2201/4616Power supply

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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成でコストが低く使い勝手の良い高周
波電気分解装置を提供する。 【解決手段】直流電源1は直流電圧又は交流電圧を整流
平滑した直流電圧を出力する。電源部1から供給される
直流電圧はインバータ部2で高周波の交流電圧に変換さ
れる。インバータ部2の出力端間にはトランス3の1次
巻線n1 が接続される。トランス3の2次巻線n2 には
高周波交流電圧の波形を所望の波形に変換する波形変換
部4が接続されている。波形変換部4には液体槽6に溜
められた水などの液体に浸漬される一対の電極5a,5
bが接続される。波形変換部4から出力される高周波交
流電圧が一対の電極5a,5b間に印加され、液体槽6
内の水などの液体が電気分解される。よって、簡単な構
成で液体の電気分解を行うことができ、低コスト化が図
れるとともに使い勝手が向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波交流によっ
て水などの液体を電気分解する高周波電気分解装置に関
し、特に、美容水等などの種々の生成水を製造する用途
に用いられる高周波電気分解装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電圧を印加することで水の物
性値を変化させて種々の生成水を製造する装置が提供さ
れている。例えば、実開平5−26189号公報に記載
されているものは、水に浸漬された一対の電極間に直流
電圧を周期的に印加して水の物性値を変化させ、種々の
目的に利用しようとしたものである。
【0003】ここで、各電極に印加される所望の電圧波
形を得るための一従来例の構成を図22に示す。この従
来例では、商用電源ACからトランスT及び整流平滑回
路30を介して交流電源電圧を一旦適当な電圧レベルの
直流電圧に変換し、さらに、その直流電圧をスイッチン
グ電源回路31によって所望の直流電圧に変換するとと
もに、最終的に液体槽34に浸漬された一対の電極33
a,33b間に印加する目的の電圧波形となるように直
流電圧波形を波形変換回路32で変換している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来例
では回路部品のコストが高く、部品点数の増大によるコ
ストアップ、あるいは装置の大型化を招くなどの問題が
あり、簡単な構成で小型、低コストの回路構成を有する
ものが望まれていた。また、このような高周波電気分解
装置は水などの液体を扱うものであり、感電防止のため
に電極間に印加される電圧は低圧に抑えられているが、
電源や回路の高圧部と絶縁するために、電極以外は一体
で完全にモールドされていた。このため、水などの液体
を入れ替える場合には重量のある大型の装置ごと給水口
や排水口に運ぶ必要があるので、非常に使い勝手が悪い
という問題があり、水などの液体が入れられる容器の
み、もしくは、電極のみを装置本体から取り外して給水
ロや排水口に運ぶことができ、且つ感電事故が生じない
安全な高周波電気分解装置が望まれていた。
【0005】本発明は上記問題に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、簡単な構成でコストが
低く使い勝手の良い高周波電気分解装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、液体に浸漬された複数の電極
と、高周波の交流電圧を発生させるインバータ部と、イ
ンバータ部から出力される高周波交流電圧を電極側に伝
達するトランスと、トランスの2次側に接続されて2次
側の出力電圧波形を所定の波形に変換する波形変換部と
を備え、波形変換部で所定の波形に変換された高周波電
圧を電極に印加して液体を電気分解することを特徴と
し、簡単な構成でコストが低く使い勝手の良い高周波電
気分解装置を提供することができる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、トランスが1次側部分と2次側部分とに着脱自在に
分割可能であって、少なくともインバータ部とトランス
の1次側部分を具備する1次側ブロックと、少なくとも
トランスの2次側部分と波形変換部及び電極を具備する
2次側ブロックとを備え、トランスを介して1次側ブロ
ックと2次側ブロックを着脱自在としたことを特徴と
し、トランスにおいて電源側(1次側)と負荷側(2次
側)とを完全に分離することができるため、必要な時に
両者を一体としてトランスを構成することで電磁誘導に
より非接触、無接点で安全な電力供給を行うことがで
き、しかも、トランスによって電源側と、水などの液体
に直接接触する負荷側とを電気的に絶縁させるから、感
電事故等が防止できる安全で使い勝手のよい高周波電気
分解装置が提供できる。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、電極が一対の作用電極および基準電極を有
し、基準電極と各作用電極との間に交互に高周波電圧が
印加されることを特徴とし、基準電極に対して一対の作
用電極に交互に高周波電圧を印加することで電気分解の
効率を向上させることができる。請求項4の発明は、請
求項1又は2の発明において、トランスが、2次側に略
正弦波の交流電圧を出力して成ることを特徴とする。
【0009】請求項5の発明は、請求項1又は2の発明
において、トランスが、2次側に略方形波又は略台形波
の交流電圧を出力して成ることを特徴とする。請求項6
の発明は、請求項4の発明において、インバータ部を電
圧共振型インバータとして成ることを特徴とし、高効率
の電圧共振型インバータによってトランスの2次側出力
電圧の波形を略正弦波状にできるから、全体の回路構成
を小型化することができる。
【0010】請求項7の発明は、請求項5の発明におい
て、インバータ部を略方形波あるいは略台形波の高周波
交流電圧を発生する部分共振型インバータとして成るこ
とを特徴とし、高効率の部分共振型インバータによって
トランスの2次側出力を略方形波又は略台形波状にでき
るから、全体の回路構成を小型化することができる。請
求項8の発明は、請求項3の発明において、一対の作用
電極及び基準電極が互いに並列接続される複数の電極板
の組から成ることを特徴とし、電気分解の効率化並びに
電気分解の速度を向上させることができる。
【0011】請求項9の発明は、請求項3又は8の発明
において、一対の作用電極及び基準電極が、略平板状の
電極板から成ることを特徴とし、液体の容器の形状や深
さ等に合わせて効率よく電気分解を行うことができる。
請求項10の発明は、請求項3又は8の発明において、
一対の作用電極及び基準電極が、略円筒状の電極板から
成ることを特徴とし、液体の容器の形状や深さ等に合わ
せて効率よく電気分解を行うことができる。
【0012】請求項11の発明は、請求項3又は8の発
明において、一対の作用電極及び基準電極が、略曲面板
状の電極板から成ることを特徴とし、液体の容器の形状
や深さ等に合わせて効率よく電気分解を行うことができ
る。請求項12の発明は、請求項3又は8の発明におい
て、一対の作用電極及び基準電極が、略平板状の電極
板、略円筒状の電極板、略曲面板状の電極板並びに略棒
状の導体のうちの任意の形状の電極板あるいは導体から
成ることを特徴とし、液体の容器の形状や深さ等に合わ
せて効率よく電気分解を行うことができる。
【0013】請求項13の発明は、請求項3の発明にお
いて、波形変換部が、各作用電極に対して互いに同じ向
きに接続されたダイオードを具備して成ることを特徴と
し、トランスの2次側に設けた波形変換部をダイオード
のみで構成することができ、小型及び低コストの高周波
電気分解装置が提供できる。請求項14の発明は、請求
項3の発明において、トランスの2次側の出力端間に1
乃至複数のコンデンサを挿入して成ることを特徴とし、
1乃至複数のコンデンサによって電極に印加される電圧
振幅を大きくすることができ、小型及び低コストの高周
波電気分解装置が提供できる。
【0014】請求項15の発明は、請求項2の発明にお
いて、電気分解される液体を溜める液体槽に絶縁性を有
する部材で2次側ブロックをモールドし液体槽と2次側
ブロックを絶縁して一体に形成して成る可搬型の容器
と、1次側ブロックが納装された装置本体とを備え、ト
ランスの1次側部分と2次側部分とが磁気結合されるよ
うに容器と装置本体を着脱自在に嵌合させて成ることを
特徴とし、電気分解される液体を補給する際などには可
搬型の容器のみを装置本体から外して移動させればよ
く、装置全体を移動させる必要がないために使い勝手が
よくなる。
【0015】請求項16の発明は、請求項15の発明に
おいて、トランスの1次側部分と2次側部分とを互いに
回転対称な形状に形成して成ることを特徴とし、容器と
装置本体との位置決めの必要がなく、使い勝手がよくな
る。請求項17の発明は、請求項2又は15又は16の
発明は、1次側ブロックが納装された装置本体と、装置
本体と一体あるいは着脱自在の別体に設けられ、電気分
解される液体を溜める液体槽を有する液体槽容器とを備
え、2次側ブロックが絶縁性を有する部材でモールドさ
れて液体槽容器に着脱自在に形成されて成ることを特徴
とし、液体槽容器や2次側ブロックが分割できるために
両者を簡単に且つ安全に清掃することができ、使い勝手
がよくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1は本発明の第1の実施形態を示すブ
ロック図であり、直流電圧又は交流電圧を整流平滑した
直流電圧を出力する電源部1と、電源部1から供給され
る直流電圧を高周波の交流電圧に変換するインバータ部
2と、インバータ部2の出力端間に1次巻線n1 が接続
されたトランス3と、トランス3の2次巻線n2 に接続
されて高周波交流電圧の波形を所望の波形に変換する波
形変換部4と、液体槽6に溜められた水などの液体に浸
漬される一対の電極5a,5bとを備え、波形変換部4
から出力される所定の波形を有する高周波交流電圧を一
対の電極5a,5b間に印加することで液体槽6内の水
などの液体を電気分解するものである。なお、トランス
3はインバータ部2の一部として構成される場合もあ
る。
【0017】また、図2に示すように、略コ字形に形成
された一対のコア71 ,72 に1次巻線n1 及び2次巻
線n2 をそれぞれ巻回してトランス3を構成してもよ
く、この場合には、各コア71 ,72 の両端部を互いに
対向配置させることで磁気的に結合されてインバータ部
2の出力が電磁誘導により、非接触且つ無接点で波形変
換部4に伝達されることになる。このように、トランス
3を1次側部分と2次側部分とで着脱自在に分割可能と
することで、インバータ部2とトランス3の1次側部分
(コア71 及び1次巻線n1 )を具備する1次側ブロッ
クB1 と、トランス3の2次側部分(コア72 及び2次
巻線n2 )、波形変換部4及び電極5a,5bを具備す
る2次側ブロックB2 とに装置全体を着脱自在に分割で
きるようになる。
【0018】上述のように本実施形態によれば、インバ
ータ部2から出力される高周波電圧をトランス3を介し
て波形変換部4に供給し、波形変換部4において所望の
波形に変換して電極5a,5b間に印加するようにした
から、簡単な構成で液体の電気分解を行うことができ、
低コスト化が図れるとともに使い勝手が向上できる。ま
た、図2に示すような構成とすれば、トランス3におい
て電源側(1次側)と負荷側(2次側)とを完全に分離
することができるため、必要な時に両者を一体としてト
ランス3を構成することで電力供給を行うことができ、
しかも、トランス3によって電源側と、水などの液体に
直接接触する負荷側(電極5a,5b側)とを電気的に
絶縁させることができるから、感電事故等が防止でき、
安全性並びに使い勝手の向上が図れるという利点があ
る。なお、本実施形態ではトランス3は1次巻線n1
2次巻線n2 を具備しているが、これに限らず3つ以上
の巻線を具備してそれらが着脱自在に分割できるような
トランスであってもよい。
【0019】(実施形態2)図3は本実施形態のブロッ
ク図を示し、基本的な構成は実施形態1と共通であるか
ら、共通する部分については同一の符号を付して説明は
省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ説明
する。本実施形態は、一対の作用電極5a,5bと基準
電極5cとを液体槽6に浸漬し、基準電極5cと各作用
電極5a,5bとの間に交互に高周波電圧が印加される
ようにした点に特徴がある。
【0020】波形変換部4は、従来周知の技術を用いて
トランス3の2次側に出力される高周波電圧の波形を正
弦波、方形波あるいは台形波に変換するとともに、所定
の周期で一対の作用電極5a,5bを切り換えながら、
基準電極5cとの間で交互に電圧を印加している。例え
ば、図4に示すように正弦波の半周期の期間では一方の
作用電極5aと基準電極5cとの間に電圧V1 を印加
し、次の半周期の期間では作用電極を他方の作用電極5
bに切り換えて、基準電極5cとの間に電圧V2を印加
する。これにより、一対の作用電極5a,5b間に正弦
波の電圧V3 が印加されることになる。なお、正弦波の
代わりに図5に示すような方形波や、図6に示すような
台形波の電圧V3 が印加されるようにしてもよい。
【0021】上述のように基準電極5cに対して一対の
作用電極5a,5bに交互に高周波電圧を印加するよう
にすれば、電気分解の効率を向上させることができると
いう利点がある。一方、図7は本実施形態の構造を概略
的に示す図であって、作用電極5a,5b及び基準電極
5cを液体槽6内に突出させ、液体槽6のハウジングを
形成する合成樹脂等の成形材料にて2次側ブロックB2
をモールドすることにより、液体槽6と2次側ブロック
2 とが一体となった可搬型の容器8が形成されてい
る。ここで、2次側ブロックB2 のコア72 はその両端
部が容器8の底面より僅かに突出する突出部8aに対向
するようにモールドされている。よって、液体槽6内の
液体と2次側ブロックB2 とは上記成形材料によって完
全に絶縁されるから、感電事故等の発生が防止でき、安
全性の向上が図れるものである。
【0022】それに対して1次側ブロックB1 が内蔵さ
れる装置本体9においては、上面に容器8の突出部8a
が嵌合する嵌合凹所9aが設けてあって、1次側ブロッ
クB 1 のコア71 がその両端部を嵌合凹所9aに対向さ
せるようにして配設されている。すなわち、容器8の突
出部8aを装置本体9の上面に設けた嵌合凹所9aに嵌
合して装置本体9に容器8を装着すれば、1次側ブロッ
クB1 のコア71 と、2次側ブロックB2 のコア72
両端部が互いに対向配置されてトランス3が構成され
る。しかも、コア71 ,72 の両端部を互いに対向させ
ることで両者が磁気結合され、トランス3での電磁誘導
が効率的に行われる。
【0023】ここで、容器8において液体槽6の内部に
突出する一対の作用電極5a,5b並びに基準電極5c
は、図8に示すように導体により矩形板状に形成されて
いて、波形変換部4に接続するためのリード部10が下
端部に突設してある。また、電極5a〜5cの形状はこ
れに限定されず、図9〜図11に示すような種々の形状
のものを用いることができる。例えば、図9に示すよう
に一対の作用電極5a,5b並びに基準電極5cを互い
に半径の異なる円筒状に形成するとともに、一対の作用
電極5a,5bにて基準電極5cを挟むように同心円上
に配置してもよい。あるいは、図10に示すような半円
筒状に形成したり、図11に示すように一対の作用電極
5a,5bのみを半円筒状に形成するとともに基準電極
5cを棒状に形成し、基準電極5cを挟んで一対の作用
電極5a,5bが互いの内周面を対向させるように配置
してもよい。このように種々の形状の電極5a〜5c
は、容器8の形状や深さ等に合わせて最も効率よく電気
分解が行える形状を適宜選択して用いればよい。
【0024】上述のように、合成樹脂のような絶縁性を
有する部材で2次側ブロックB2 をモールドして液体槽
6と2次側ブロックB2 を絶縁しつつ一体に形成して可
搬型の容器8を構成し、1次側ブロックB1 が納装され
た装置本体9に容器8を着脱自在に装着可能にするとと
もに、両者が装着されたときに1次側ブロックB1 のコ
ア71 と2次側ブロックB2 のコア72 とが対向配置さ
れ磁気結合されてトランス3が構成されるようにしたか
ら、液体槽6の中の液体を交換したり補充したりする場
合に、容器8のみを装置本体9から取り外して給水口や
排水口のある場所まで持ち運ぶことができ、装置本体9
を含めた全体を移動させる必要がないから使い勝手がよ
いものである。
【0025】なお、本実施形態ではコア71 ,72 に巻
線n1 ,n2 を巻回してトランス3を構成しているが、
必ずしもコア71 ,72 を備える必要はなく、巻線
1 ,n 2 のみでトランス3を構成してもよい。 (実施形態3)本実施形態は、図12に示すようにトラ
ンス3のコア71 ,72 の形状を回転対称な形状、例え
ば略円柱状に形成している点に特徴を有し、他の構成に
ついては実施形態2と同一である。従って、共通する部
分については同一の符号を付して説明は省略する。
【0026】本実施形態においては、コア71 ,72
形状に合わせて容器8の突出部8aも回転対称な略円柱
状に形成するとともに、この突出部8aと嵌合する装置
本体9の嵌合凹所9aも突出部8aの形状に合わせて円
形に形成してある。上述のように本実施形態によれば、
トランス3のコア71 ,72 並びに容器8と装置本体9
との嵌合部分である突出部8a及び嵌合凹所9aを回転
対称な形状に形成したから、装置本体9に対して容器8
を回動させても常に安定して電力伝送を行うことができ
る。しかも、装置本体9に対して容器8をどのような回
転位置に装着しても、また使用中に容器8を回転させた
場合でも、コア71 ,コア7 2 が磁気結合して電磁誘導
が可能な状態を保つことができる。なお、コア71 ,7
2 の形状は本実施形態の円柱状に限定されず、所謂ポッ
トコア形状であってもよい。また、コア71 ,72 を備
えずに、巻線n1 ,n2 を回転対称な形状に形成しても
よい。
【0027】(実施形態4)本実施形態は、実施形態2
の構成に対して液体を溜める液体槽容器11と2次側ブ
ロックB2 とを別体に形成した点に特徴があり、他の構
成については実施形態2と同一である。よって、共通す
る部分については同一の符号を付して説明は省略する。
【0028】図13(a)に示すように、一対の作用電
極5a,5bと基準電極5cとを突出させて、波形変換
部4及び2次巻線n2 が巻回されたコア72 を合成樹脂
(例えば、ウレタン樹脂)のような絶縁材料によりモー
ルドして2次側ブロックB2が形成してある。この2次
側ブロックB2 の底部には、実施形態2と同様に嵌合用
の突起部12が突設してある。
【0029】一方、液体槽容器11は、図13(b)に
示すように液体を溜めるために有底筒状に形成されてお
り、その内側の底部には、2次側ブロックB2 の突起部
12が嵌合する嵌合凹部11aが凹設されている。さら
に、外側の底部には内側の嵌合凹部11aを内包するよ
うな嵌合突出部11bが突設してある。而して、この嵌
合突出部11bは装置本体9の上面に設けた嵌合凹所9
aに着脱自在に嵌合するのであって、液体槽容器11は
装置本体9に容易に着脱することができる。
【0030】つまり、実際に使用する際には、2次側ブ
ロックB2 の突出部12を液体槽容器11の嵌合凹部1
1aに嵌合して液体槽容器11に2次側ブロックB2
装着するとともに、液体槽容器11の底部の嵌合突出部
11bを装置本体9の嵌合凹所9aに嵌合することによ
り、高周波電気分解装置が組み立てられる。そして、組
み立てられた状態では、液体槽容器11の底部を介して
2次側ブロックB2 のコア71 と、装置本体9に内蔵さ
れている1次側ブロックB1 のコア71 が対向配置され
てトランス3が構成される点は実施形態2又は3と共通
である。
【0031】上述のように本実施形態によれば、液体を
溜めるための液体槽容器11と、電気分解を行うための
高周波電圧を印加する2次側ブロックB2 とが着脱自在
に分割できるため、両者を簡単に且つ安全に清掃するこ
とができて使い勝手がよくなるものである。 (実施形態5)本実施形態は実施形態4の構成に対して
液体槽容器11を装置本体9と一体に形成した点に特徴
があり、他の構成については実施形態4と同一である。
よって、共通する部分については同一の符号を付して説
明は省略する。
【0032】図14に示すように、本実施形態における
装置本体13は1次側ブロックB1が内蔵され、上部に
は有底筒状の液体槽部13aが一体に形成されている。
また、この液体槽部13aの底部には、2次側ブロック
2 の突起部12と嵌合する嵌合凹部13bが凹設され
ている。而して、装置本体13の嵌合凹部13bに2次
側ブロックB2 の突起部12を嵌合することにより、装
置本体13に2次側ブロックB2 が着脱自在に装着され
る。そして、装着時には2次側ブロックB2 のコア72
と、装置本体13の1次側ブロックB1 のコア71 とが
対向配置されてトランス3が構成される点は実施形態2
〜4と共通である。
【0033】上述のように本実施形態によれば、液体を
溜めるための液体槽部13aを装置本体13に一体に形
成し、この装置本体13に2次側ブロックB2 が着脱自
在に装着且つ分割できるようにしたから、両者を簡単に
且つ安全に清掃することができて使い勝手がよくなるも
のである。 (実施形態6)図15は本実施形態のブロック図、図1
6はその具体回路図である。図15に示すように、本実
施形態の基本構成は実施形態1と共通であって、共通す
る部分には同一の符号を付して説明は省略し、本実施形
態の特徴となる部分ついてのみ説明する。
【0034】本実施形態は一対の作用電極5a,5b間
に印加される電圧の波形を略正弦波状とするために、イ
ンバータ部2を電圧共振型インバータ回路で構成すると
ともに、トランス3の2次巻線n2 の両端と一対の作用
電極5a,5bとの間に互いに同一方向に挿入された一
対のダイオードD1 ,D2 にて波形変換部4を構成して
いる点に特徴がある。
【0035】図16に示すように、インバータ部2はF
ETから成る1つのスイッチング素子Q1 を高周波でス
イッチングすることにより、電源部1からトランス3の
1次巻線n1 とコンデンサC1 の並列回路に印加される
電圧を断続し、1次巻線n1に高周波で交番するコイル
電流IL1を流すようになっている。インバータ部2の入
力側には抵抗R8 とコンデンサC2 の直列回路が挿入さ
れ、抵抗R8 とコンデンサC2 の接続点に帰還コイルL
3 を介してスイッチング素子Q1 のゲートが接続されて
いる。スイッチング素子Q1 の被制御側の端子の一端は
分圧抵抗R3 ,R4 を介してコンデンサC2 の低圧側に
接続されている。また、分圧抵抗R3 ,R4 の接続点に
はトランジスタQ2 のベースが接続され、トランジスタ
2 のエミッタはコンデンサC2 の低圧側に、コレクタ
はダイオードD4 を介してスイッチング素子Q1 のゲー
トに接続されている。さらに、スイッチング素子Q1
被制御側の端子の他端はダイオードD3 と抵抗R1 の並
列回路を介して1次巻線n 1 とコンデンサC1 の接続点
に接続されている。
【0036】次に、図17の波形図を参照して本実施形
態の動作を説明する。まず、電源部1からの電源供給が
開始されると抵抗R8 を介してコンデンサC 2 に充電電
流IS1が流れる。コンデンサC2 の充電が進むに連れて
スイッチング素子Q1 のゲート電圧VG が上昇し(同図
(g)参照)、スイッチング素子Q1のしきい値に達す
るとスイッチング素子Q1 がオンし始め、スイッチング
素子Q 1 には電流ID が流れはじめる(同図(e)参
照)。この電流ID は最初コンデンサC2 の充電電流と
して流れ、トランス3の1次巻線n1 に流れるコイル電
流IL1と等しくなり、しだいに増加する(同図(b)参
照)。コイル電流IL1が増加すると、1次巻線n1 の同
一磁気回路上に巻かれた帰還コイルL3 との間の相互イ
ンダクタンスM3 により、帰還コイルL3 にM3 ・dI
L1/dtの起電力が発生し、スイッチング素子Q1 のゲ
ート電圧VG は急激に大きくなり(同図(f)参照)、
スイッチング素子Q1 が完全にオンになる。
【0037】電流ID はさらに増加し続け、トランジス
タQ2 のベース・エミッタ間に印加される分圧電圧(=
D ・R4 )がトランジスタQ2 の入力のしきい値をこ
えると、トランジスタQ2 がオンする。このトランジス
タQ2 がオンすることにより、コンデンサC2 の充電電
荷が放電されて電流IS3が流れる。この電流IS3が流れ
ることでスイッチング素子Q1 のゲート電圧VG が低下
し、しきい値以下になればスイッチング素子Q1 がオフ
し始める(同図(e)参照)。すると、トランス3の1
次巻線n1 に流れていたコイル電流IL1も減少し(同図
(b)参照)、これによって帰還コイルL3 に誘起され
る電圧でゲート電圧VG は急激に低下してスイッチング
素子Q1 は完全にオフとなる(同図(f)参照)。
【0038】スイッチング素子Q1 がオフになると、コ
ンデンサC1 と1次巻線n1 で構成される共振回路によ
り、コイル電流IL1並びにコンデンサC1 の両端電圧V
C は自由振動する(同図(a)及び(b)参照)。スイ
ッチング素子Q1 のゲート電圧VG もコイル電流IL1
従って再び上昇し、しきい値を超えはじめる(同図
(f)参照)。
【0039】以後、上記動作を繰り返すが、コンデンサ
2 の両端電圧VC2がコンデンサC 2 の充電電流I
S1と、トランジスタQ2 がオンしたときに流れるコンデ
ンサC2の放電電流IS3により平衡状態に達した時に安
定発振状態となる。トランジスタQ2 は、毎サイクルに
オンし、ベース電圧VB が抵抗R4 における電圧降下
(I D ・R4 )に等しいため、トランジスタQ2 の入力
しきい値に上記電圧(ID ・R4 )が達するとオンにな
る。一方、スイッチング素子Q1 はトランジスタQ2
オンした直後にオフする。コイル電流IL1並びにコンデ
ンサC1 の両端電圧V C の自由振動により、トランス3
の2次巻線n2 の両端に波形変換部4を構成するダイオ
ードD1 ,D2 を介して接続される一対の作用電極5
a,5b間に正弦波状の電圧V1 ,V2 が印加される
(同図(h)及び(i)参照)。なお、基準電極5cは
2次巻線n2 に形成される中間タップTpに接続されて
いるから、基準電極5cと各作用電極5a,5bの間に
半周期毎に交互に正弦波電圧が印加される。
【0040】上述のように本実施形態によれば、インバ
ータ部2を電圧共振型インバータ回路で構成したため、
高効率の電圧共振型インバータ回路によってトランス3
の2次側出力電圧の波形を正弦波状にでき、全体の回路
構成を小型化することができる。また、波形変換部4は
一対のダイオードD1 ,D2 による簡単な構成で、基準
電極5cと各作用電極5a,5bの間に交互に電圧を印
加でき、小型化並びにコストダウンが図れる。
【0041】ところで、図18に示すように波形変換部
4におけるダイオードD1 ,D2 の各アノードと基準電
極5cとの間と、両者のアノード間とにそれぞれコンデ
ンサCa,Cb,Ccを接続すれば、出力電圧振幅を簡
単に増大させることができる。但し、これらのコンデン
サCa,Cb,Ccを全て同時に具備する必要はなく、
これらのうちの1つ或いは何れか2つだけを接続しても
よい。
【0042】(実施形態7)上記実施形態6では作用電
極5a,5b間に印加される電圧波形を正弦波とするた
めにインバータ部2を電圧共振型インバータ回路にて構
成したが、本実施形態では、印加電圧波形を台形波ある
いは方形波とするためにインバータ部2を所謂部分共振
型インバータ回路で構成している点に特徴がある。な
お、インバータ部2以外の構成については実施形態6と
共通であり、同一の符号を付して説明は省略する。
【0043】ここで、部分共振型インバータ回路とは、
別名部分共振型コンバータ回路やソフトスイッチング回
路とも呼ばれており、一般には、スイッチング素子に加
わる電圧又は電流をある期間においてのみ共振波形とす
る回路方式と定義される。図19の全体回路図に示され
る部分共振型インバータ回路(インバータ部2)の回路
構成は一例であって、これ以外にも種々の回路構成が存
在する。
【0044】図19に示すように、交流電源ACを整流
平滑回路DBで整流平滑して得られる直流電圧Eがイン
バータ部2に入力されており、インバータ部2の入力端
間にはコンデンサCx,Cyの直列回路と、コンデンサ
Cz,Cwの直列回路とが並列に接続され、各直列回路
におけるコンデンサCx,Cy、Cz,Cwの接続点間
にトランス3の1次巻線n1 が接続されている。また、
出力端側のコンデンサCz,Cwには、寄生ダイオード
Da,Dbを有するFETからなるスイッチング素子Q
a,Qbがそれぞれ並列に接続されている。そして、図
示しない制御回路から各スイッチング素子Qa,Qbの
ゲートに印加される電圧Vin1 ,Vin2により、スイッ
チング素子Qa,Qbがそれぞれ交互にスイッチングさ
れる。なお、部分共振型インバータ回路は、スイッチン
グ素子Qa,Qbの端子電圧を強制的にスイッチング素
子Qa,Qbのオン抵抗で反転させるのではなく、リア
クトル電流(トランス3の1次巻線n1 に流れる電流)
を利用して寄生容量(あるいはスイッチング素子Qa,
Qbに並列に接続されたコンデンサCz,Cw)の充放
電を行い、スイッチング素子Qa,Qbの端子電圧の反
転を行うものである。
【0045】次に、図20の波形図を参照して本実施形
態の動作を説明する。まず、スイッチング素子Qaが高
速でターンオフすれば(同図(h)参照)、コンデンサ
Cwや寄生容量などによりスイッチング素子Qaの端子
電圧VD1がゼロに近い時点でスイッチング素子Qaの内
部はオフとなり電力損失は少ない(同図(e)参照)。
次に、スイッチング素子Qaがターンオフした後、スイ
ッチングQa,Qbの間に同時オフ期間(デッドタイ
ム)を置くと(同図(g)及び(h)参照)、1次巻線
1 に流れる電流IL によりスイッチング素子Qaに並
列接続されたコンデンサCwが充電される。同時に他方
のスイッチング素子Qbに並列接続されたコンデンサC
zは放電されてスイッチング素子Qaの端子電圧V D1
上昇し(同図(e)参照)、スイッチング素子Qbの端
子電圧VD2は下降する(同図(c)参照)。スイッチン
グ素子Qbの端子電圧VD2がゼロに達すると、1次巻線
1 の電流IL はスイッチング素子Qbの寄生ダイオー
ドDbを通して電源部1の方へ回生される。この期間で
はスイッチング素子Qbの端子電圧V D2はゼロとなるの
で(同図(c)参照)、この時点でスイッチング素子Q
bをオンすれば電力消費及びサージの発生を防止でき
る。逆に、スイッチング素子Qbからスイッチング素子
Qaへのスイッチングにおいてもデッドタイム期間、タ
ーンオフしたスイッチング素子Qa,Qbの並列コンデ
ンサCz,Cwが充電され、次にターンオンするスイッ
チング素子Qa,Qbの並列コンデンサCz,Cwが放
電される向きに無効電流が流れる。しかも、スイッチン
グ素子Qa,Qbの端子電圧VD1,VD2は電源電圧Eで
クランプされるから、結局1次巻線n1 に印加される電
圧VL は台形波となり(同図(a)参照)、波形変換部
4を通して各作用電極5a,5bと基準電極5cの間に
は交互に台形波の電圧V1 ,V2 が印加される(同図
(i)及び(j)参照)。なお、スイッチング素子Q
a,Qbに並列接続されるコンデンサCz,Cwの容量
値を小さくすれば、コンデンサCz,Cwの充放電期
間、すなわち部分共振期間が短くなり、出力電圧波形を
方形波に近づけることができる。
【0046】上述のように本実施形態によれば、インバ
ータ部2を部分共振型インバータ回路で構成したため、
トランス3の2次側出力電圧の波形を方形波や台形波状
にでき、全体の回路構成を小型化することができる。ま
た、スイッチング素子Qa,Qbのストレスの低減とサ
ージ電圧の発生防止も可能になるという利点がある。 (実施形態8)本実施形態は、図21に示すように一対
の作用電極と基準電極をそれぞれ複数の電極板を並列接
続して成る電極組で構成した点に特徴があり、他の構成
は実施形態2と共通であるから同一の符号を付して説明
は省略する。
【0047】本実施形態では3つの電極組G1 〜G3
備えており、電極組G1 ,G2 においてはそれぞれ3つ
の作用電極5a…,5b…が並列接続されており、残り
の電極組G3 においては3つの基準電極5c…が並列接
続されている。そして、各電極組G1 …は波形変換部4
に並列に接続されており、実施形態2と同様に波形変換
部4を通して高周波の交流電圧が印加される。
【0048】上述のように、電気分解を行うための作用
電極5a,5b及び基準電極5cを複数並列接続して成
る電極組G1 …を備えることにより、電気分解の均一化
や速度の向上が図れるという利点がある。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明は、液体に浸漬された複
数の電極と、高周波の交流電圧を発生させるインバータ
部と、インバータ部から出力される高周波交流電圧を電
極側に伝達するトランスと、トランスの2次側に接続さ
れて2次側の出力電圧波形を所定の波形に変換する波形
変換部とを備え、波形変換部で所定の波形に変換された
高周波電圧を電極に印加して液体を電気分解するので、
簡単な構成でコストが低く使い勝手の良い高周波電気分
解装置を提供することができるという効果がある。請求
項2の発明は、トランスが1次側部分と2次側部分とに
着脱自在に分割可能であって、少なくともインバータ部
とトランスの1次側部分を具備する1次側ブロックと、
少なくともトランスの2次側部分と波形変換部及び電極
を具備する2次側ブロックとを備え、トランスを介して
1次側ブロックと2次側ブロックを着脱自在としたの
で、トランスにおいて電源側(1次側)と負荷側(2次
側)とを完全に分離することができるため、必要な時に
両者を一体としてトランスを構成することで電力供給を
行うことができ、しかも、トランスによって電源側と、
水などの液体に直接接触する負荷側とを電気的に絶縁さ
せるから、感電事故等が防止できる安全で使い勝手のよ
い高周波電気分解装置が提供できるという効果がある。
【0050】請求項3の発明は、電極が一対の作用電極
および基準電極を有し、基準電極と各作用電極との間に
交互に高周波電圧が印加されるので、基準電極に対して
一対の作用電極に交互に高周波電圧を印加することで電
気分解の効率を向上させることができるという効果があ
る。請求項6の発明は、インバータ部を電圧共振型イン
バータとして成るので、高効率の電圧共振型インバータ
によってトランスの2次側出力電圧の波形を略正弦波状
にできるから、全体の回路構成を小型化することができ
るという効果がある。
【0051】請求項7の発明は、インバータ部を略方形
波あるいは略台形波の高周波交流電圧を発生する部分共
振型インバータとして成るので、高効率の部分共振型イ
ンバータによってトランスの2次側出力を略方形波又は
略台形波状にできるから、全体の回路構成を小型化する
ことができるという効果がある。請求項8の発明は、一
対の作用電極及び基準電極が互いに並列接続される複数
の電極板の組から成るので、電気分解の効率化並びに電
気分解の速度を向上させることができるという効果があ
る。
【0052】請求項9の発明は、一対の作用電極及び基
準電極が、略平板状の電極板から成るので、液体の容器
の形状や深さ等に合わせて効率よく電気分解を行うこと
ができるという効果がある。請求項10の発明は、一対
の作用電極及び基準電極が、略円筒状の電極板から成る
ので、液体の容器の形状や深さ等に合わせて効率よく電
気分解を行うことができるという効果がある。
【0053】請求項11の発明は、一対の作用電極及び
基準電極が、略曲面板状の電極板から成るので、液体の
容器の形状や深さ等に合わせて効率よく電気分解を行う
ことができるという効果がある。請求項12の発明は、
一対の作用電極及び基準電極が、略平板状の電極板、略
円筒状の電極板、略曲面板状の電極板並びに略棒状の導
体のうちの任意の形状の電極板あるいは導体から成るの
で、液体の容器の形状や深さ等に合わせて効率よく電気
分解を行うことができるという効果がある。
【0054】請求項13の発明は、波形変換部が、各作
用電極に対して互いに同じ向きに接続されたダイオード
を具備して成るので、トランスの2次側に設けた波形変
換部をダイオードのみで構成することができ、小型及び
低コストの高周波電気分解装置が提供できるという効果
がある。請求項14の発明は、トランスの2次側の出力
端間に1乃至複数のコンデンサを挿入して成るので、1
乃至複数のコンデンサによって電極に印加される電圧振
幅を大きくすることができ、小型及び低コストの高周波
電気分解装置が提供できるという効果がある。
【0055】請求項15の発明は、電気分解される液体
を溜める液体槽に絶縁性を有する部材で2次側ブロック
をモールドし液体槽と2次側ブロックを絶縁して一体に
形成して成る可搬型の容器と、1次側ブロックが納装さ
れた装置本体とを備え、トランスの1次側部分と2次側
部分とが磁気結合されるように容器と装置本体を着脱自
在に嵌合させて成るので、電気分解される液体を補給す
る際などには可搬型の容器のみを装置本体から外して移
動させればよく、装置全体を移動させる必要がないため
に使い勝手がよくなるという効果がある。
【0056】請求項16の発明は、トランスの1次側部
分と2次側部分とを互いに回転対称な形状に形成して成
るので、容器と装置本体との位置決めの必要がなく、使
い勝手がよくなるという効果がある。請求項17の発明
は、1次側ブロックが納装された装置本体と、装置本体
と一体あるいは着脱自在の別体に設けられ、電気分解さ
れる液体を溜める液体槽を有する液体槽容器とを備え、
2次側ブロックが絶縁性を有する部材でモールドされて
液体槽容器に着脱自在に形成されて成るので、液体槽容
器や2次側ブロックが分割できるために両者を簡単に且
つ安全に清掃することができ、使い勝手がよくなるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示すブロック図である。
【図2】同上の別の形態を示すブロック図である。
【図3】実施形態2を示すブロック図である。
【図4】同上の動作を説明するための波形図である。
【図5】同上の動作を説明するための波形図である。
【図6】同上の動作を説明するための波形図である。
【図7】(a)(b)は同上の構造を示す概略構成図で
ある。
【図8】同上における電極を示し(a)は上面図、
(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図9】同上における他の電極を示し、(a)は上面
図、(b)は正面図である。
【図10】同上におけるさらに他の電極を示し(a)は
上面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図11】同上における別の電極を示し、(a)は上面
図、(b)は正面図である。
【図12】(a)(b)は実施形態3の構造を示す概略
構成図である。
【図13】(a)(b)は実施形態4の構造を示す概略
構成図である。
【図14】(a)(b)は実施形態5の構造を示す概略
構成図である。
【図15】実施形態6を示すブロック図である。
【図16】同上の具体回路図である。
【図17】同上の動作を説明するための波形図である。
【図18】同上の他の形態を示すブロック図である。
【図19】実施形態7を示す具体回路図である。
【図20】同上の動作を説明するための波形図である。
【図21】実施形態8を示すブロック図である。
【図22】従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 電源部 2 インバータ部 3 トランス 4 波形変換部 5a,5b 電極 6 液体槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 喜典 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 秋定 昭輔 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 北村 浩康 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体に浸漬された複数の電極と、高周波
    の交流電圧を発生させるインバータ部と、インバータ部
    から出力される高周波交流電圧を電極側に伝達するトラ
    ンスと、トランスの2次側に接続されて2次側の出力電
    圧波形を所定の波形に変換する波形変換部とを備え、波
    形変換部で所定の波形に変換された高周波電圧を電極に
    印加して液体を電気分解することを特徴とする高周波電
    気分解装置。
  2. 【請求項2】 トランスが1次側部分と2次側部分とに
    着脱自在に分割可能であって、少なくともインバータ部
    とトランスの1次側部分を具備する1次側ブロックと、
    少なくともトランスの2次側部分と波形変換部及び電極
    を具備する2次側ブロックとを備え、トランスを介して
    1次側ブロックと2次側ブロックを着脱自在としたこと
    を特徴とする請求項1記載の高周波電気分解装置。
  3. 【請求項3】 電極は一対の作用電極および基準電極を
    有し、基準電極と各作用電極との間に交互に高周波電圧
    が印加されることを特徴とする請求項1又は2記載の高
    周波電気分解装置。
  4. 【請求項4】 トランスは、2次側に略正弦波の交流電
    圧を出力して成ることを特徴とする請求項1又は2記載
    の高周波電気分解装置。
  5. 【請求項5】 トランスは、2次側に略方形波又は略台
    形波の交流電圧を出力して成ることを特徴とする請求項
    1又は2記載の高周波電気分解装置。
  6. 【請求項6】 インバータ部を電圧共振型インバータと
    して成ることを特徴とする請求項4記載の高周波電気分
    解装置。
  7. 【請求項7】 インバータ部を略方形波あるいは略台形
    波の高周波交流電圧を発生する部分共振型インバータと
    して成ることを特徴とする請求項5記載の高周波電気分
    解装置。
  8. 【請求項8】 一対の作用電極及び基準電極は互いに並
    列接続される複数の電極板の組から成ることを特徴とす
    る請求項3記載の高周波電気分解装置。
  9. 【請求項9】 一対の作用電極及び基準電極は、略平板
    状の電極板から成ることを特徴とする請求項3又は8記
    載の高周波電気分解装置。
  10. 【請求項10】 一対の作用電極及び基準電極は、略円
    筒状の電極板から成ることを特徴とする請求項3又は8
    記載の高周波電気分解装置。
  11. 【請求項11】 一対の作用電極及び基準電極は、略曲
    面板状の電極板から成ることを特徴とする請求項3又は
    8記載の高周波電気分解装置。
  12. 【請求項12】 一対の作用電極及び基準電極は、略平
    板状の電極板、略円筒状の電極板、略曲面板状の電極板
    並びに略棒状の導体のうちの任意の形状の電極板あるい
    は導体から成ることを特徴とする請求項3又は8記載の
    高周波電気分解装置。
  13. 【請求項13】 波形変換部は、各作用電極に対して互
    いに同じ向きに接続されたダイオードを具備して成るこ
    とを特徴とする請求項3記載の高周波電気分解装置。
  14. 【請求項14】 トランスの2次側の出力端間に1乃至
    複数のコンデンサを挿入して成ることを特徴とする請求
    項3記載の高周波電気分解装置。
  15. 【請求項15】 電気分解される液体を溜める液体槽に
    絶縁性を有する部材で2次側ブロックをモールドし液体
    槽と2次側ブロックを絶縁して一体に形成して成る可搬
    型の容器と、1次側ブロックが納装された装置本体とを
    備え、トランスの1次側部分と2次側部分とが磁気結合
    されるように容器と装置本体を着脱自在に嵌合させて成
    ることを特徴とする請求項2記載の高周波電気分解装
    置。
  16. 【請求項16】 トランスの1次側部分と2次側部分と
    を互いに回転対称な形状に形成して成ることを特徴とす
    る請求項15記載の高周波電気分解装置。
  17. 【請求項17】 1次側ブロックが納装された装置本体
    と、装置本体と一体あるいは着脱自在の別体に設けら
    れ、電気分解される液体を溜める液体槽を有する液体槽
    容器とを備え、2次側ブロックが絶縁性を有する部材で
    モールドされて液体槽容器に着脱自在に形成されて成る
    ことを特徴とする請求項2又は15又は16記載の高周
    波電気分解装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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