JPH1066341A - 節電装置 - Google Patents
節電装置Info
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- JPH1066341A JPH1066341A JP8219595A JP21959596A JPH1066341A JP H1066341 A JPH1066341 A JP H1066341A JP 8219595 A JP8219595 A JP 8219595A JP 21959596 A JP21959596 A JP 21959596A JP H1066341 A JPH1066341 A JP H1066341A
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Abstract
において、入力電圧の降下があり出力電圧が予期した以
上に下がる場合に、負荷に影響を与えない節電装置を提
供することを目的としている。 【解決手段】 複数組の主コイルL1、L2、L5、L
6とこの主コイルL1、L2、L5、L6の端部間に相
互に直列に接続した複数組の励磁コイルL3、L4、L
7、L8を設けた単相3線式または単相2線式の単巻コ
イル型トランス2と、前記複数組の励磁コイルL3、L
4、L7、L8の1組または複数組をカットするサイリ
スタ3、4と、電圧を検知する電圧が所定電圧以下の降
下または上昇によって前記サイリスタ3、4を制御する
制御部5とを備え、出力電圧検知部6は出力側電圧の変
化を検知したとき制御部5はサイリスタ3、4を駆動
し、出力電圧を調整して負荷に影響を与えないようにで
きる。
Description
務用の節電装置に関し、出力電圧を下げ、消費電力を小
さくする機能を有する節電装置に関する。
という観点から電力の有効利用および省エネルギー化が
可能な節電装置が求められている。
ような構成が一般的であった。図に示すように、単相内
鉄形コアに単巻した主コイル101、102および10
3、104を2回路相巻きし、これらの出力端間に、そ
れぞれ前記コアに相巻きした励磁コイル105、106
および107、108を直列接続し、これらの励磁コイ
ルの中点と零相端子sを接続し、前記単巻主コイル10
2、104の出力端から他の相の端子r、tを接続して
いる。また、入力側端子台109と出力側端子台110
は同一面上に設置されている。
ら電源側へ、出力側端子台110から負荷側へ接続さ
れ、単巻主コイル102、104の出力端から取り出し
た電圧は、入力電圧より電圧が下がり、これにより電力
が節電されることになる。
げるような設定の場合は、R相、S相間に100Vを入
力するとr相、s相では94Vになる。これで負荷が一
定(1Ω)とすれば、流れる電流は94Aであり、電力は
8836Wとなり、入力電力10000Wに対して11
64Wの節電になるものであった。
装置では、主コイルと接続した励磁コイルが2回路設け
られた形となり、励磁コイル105、106と励磁コイ
ル107、108とを流れる励磁電流は異なるためトラ
ンス内部のロス電流が生ずる。また入力電圧の降下があ
った場合、出力電圧がこれによって予期していた以上に
下がると、負荷の動作が不安定になるという課題があ
り、入力電圧の変動に対しても出力電圧が安定に保たれ
ることが要求されている。
イリスタの切換タイミングが合わずに、サイリスタが同
時オンとなる場合は、励磁コイル部分で閉回路となって
過電流すなわち循環電流が流れ、不安全であり、部品を
劣化させるという課題があり、負荷容量が異なってもサ
イリスタの同時オンを防止することが要求されている。
部品の故障時に突発的に過電流が生ずる場合には、部品
の劣化が起こり、高電圧が発生して不安全状態になると
いう課題があり、過電流が生じた場合でも、機器の信頼
性、安全性を確保できることが要求されている。
り、入力側端子台と電源側、出力側端子台と負荷側の結
線作業が難しくなるという課題があり、結線作業を容易
にするとともに誤結線を防止できることが要求されてい
る。
るものであり、トランス内部のロス電流を小さくし、入
力電圧が変動して出力電圧の変化がある場合に、出力電
圧を調整して、安定した電圧を負荷に与えることがで
き、また、過電流や高電圧に対する機器の信頼性、安全
性を向上させることができ、結線接続工事を容易に行
え、誤結線を生じない節電装置を提供することを目的と
している。
目的を達成するために、複数の主コイルと、この各主コ
イルの端部間に相互に直列に接続した複数の励磁コイル
を設けた単相3線式または単相2線式の単巻コイル型ト
ランスと、前記複数の励磁コイルの少なくとも一つをカ
ットするサイリスタと、前記主コイルの出力側電圧を検
知する出力電圧検知部と、この出力電圧検知部の検知電
圧が所定電圧以下に低下または上昇するとき、前記サイ
リスタを制御して出力電圧を上昇または低減する制御部
を有する構成としたものである。
場合でも出力電圧を調整して安定した電圧を負荷に供給
できる節電装置が得られる。
力側電圧検知を遅延して行う検知遅延手段を設けた構成
としたものである。そして本発明によれば、サイリスタ
の長寿命化を図り、信頼性、安全性を向上させた節電装
置が得られる。
制御部に、サイリスタのオン−オフ動作を遅延して行う
駆動遅延手段を設けた構成としたものである。そして本
発明によれば、コイルに過電流を流さないようにして、
信頼性、安全性を向上させた節電装置が得られる。
制御部にサイリスタに加わる電圧を検知する電圧検知部
を設け、この電圧検知部の検知電圧により、前記制御部
は励磁コイルの断線を検知する構成としたものである。
そして本発明によれば、励磁コイルの断線を検知して過
電流の発生を防止し、信頼性、安全性を向上させた節電
装置が得られる。
電流防止装置を接続し、サイリスタは前記過電流防止装
置を介して前記励磁コイルと接続した構成としたもので
ある。そして本発明によれば、励磁コイルに過電流を流
さないようにすることができ、信頼性、安全性を向上さ
せた節電装置が得られる。
制御部に回路部を設け、この回路部は複数のサイリスタ
すべてがオフの状態を検知したとき、サイリスタの一つ
を駆動させて励磁コイルに通電する構成としたものであ
る。そして本発明によれば、励磁コイル端の高電圧発生
を防止することができ、信頼性、安全性を向上させた節
電装置が得られる。
挿入した高圧安全装置を有し、この高圧安全装置は通常
開の接点部と、前記励磁コイルに加わる電圧を検出する
電圧検出部を備え、この電圧検出部が高電圧を検出した
とき、前記接点部を閉じる構成としたものである。そし
て本発明によれば、励磁コイルの一組を必ず接続して、
励磁コイル端の高電圧発生を防止することができ、信頼
性、安全性を向上させた節電装置が得られる。
力側端子台を上下に配置した構成としたものである。そ
して本発明によれば、端子台の設置面積を少なくして、
結線接続工事の容易な節電装置が得られる。
側端子台を上下に配置するとともに、入力側端子台と出
力側端子台の位置をずらせて階段状に設けた構成とした
ものである。そして本発明によれば、結線接続の必要部
分だけを接続工事すれば良く、誤結線のない安全な節電
装置が得られる。
各主コイルの端部間に相互に直列に接続した複数の励磁
コイルを設けた単相3線式または単相2線式の単巻コイ
ル型トランスと、前記複数の励磁コイルの少なくとも一
つをカットするサイリスタと、前記主コイルの出力側電
圧を検知する出力電圧検知部と、この出力電圧検知部の
検知電圧が所定電圧以下に低下または上昇するとき、前
記サイリスタを制御して出力電圧を上昇または低減する
制御部を有するものであり、制御部は出力電圧が所定電
圧以上の降下または上昇したとき、これを検出し、励磁
コイルに接続された2組のサイリスタを通電制御するこ
とにより励磁電流を増減して出力電圧を加減し、負荷へ
の供給電圧を安定化するという作用を有する。
た構成としたものであり、出力側電圧の瞬間的な変動は
検知しないため、サイリスタの動作回数を少なくし、部
品の長寿命化を図るという作用を有する。
サイリスタのオン動作を遅延して行う駆動遅延手段を設
けた構成としたものであり、サイリスタの同時通電を防
止することにより、コイル内の循環電流を防いで過電流
を流さないようにできるという作用を有する。
イリスタに加わる電圧を検知する電圧検知部を設けた構
成としたものであり、励磁コイルが断線するとサイリス
タの両端に数千ボルトの高電圧が発生し、電圧検知部の
検知電圧が100V〜200Vの所定電圧以上に大きく
異なるため、コイルの断線を検出できるという作用を有
する。
列接続した構成としたものであり、コイルに過電流を流
さないという作用を有する。
には、設置サイリスタすべてがオフの状態を検知して、
励磁コイルの一組に通電する回路部を設けた構成とした
ものであり、回路部は複数のサイリスタのゲート電圧が
全て0の場合に、サイリスタの一つを強制的にオンして
一組の励磁コイルに通電することにより、励磁コイル端
に生ずる高電圧を解消するという作用を有する。
圧安全装置は励磁コイルに生ずる高電圧を検出し、常時
開の接点部を閉じて開放状態を脱することにより、励磁
コイル端に発生した高電圧を即座に解消できるという作
用を有する。
2層に設けた構成としたものであり、端子台の設置面積
を小さくして本体形状を小型化でき、端子台側面にスペ
ースがあるため、結線工事が楽にできるという作用を有
する。
結線用端子台を階段状に設け、支持金具をトランス側端
子の上面を覆うようにした構成としたものであり、結線
工事が楽にできるとともに、トランスのリード線との接
続端子を簡単にははずせないようにできるという作用を
有する。
しながら説明する。
した複数の主コイルL1、L2およびL5、L6を単相
内鉄形コア1に2回路相巻きし、これらの各回路の主コ
イルL2、L6との端部間に、前記コア1に巻いて相互
に直列に接続された複数組の励磁コイルL3、L7およ
びL4、L8を接続している。またトランス2の各出力
端子r、tを、前記各回路の主コイルL2と励磁コイル
L3との間に、また主コイルL6と励磁コイルL7との
間にそれぞれ接続し、零相の入力端子Sと出力端子sと
を相互に接続している。また、2組のサイリスタ3、サ
イリスタ4が設けられており、サイリスタ3の入出力端
(カソード、アノード)は前記励磁コイルL4とL8と
の間に接続され、ゲートはサイリスタ3、サイリスタ4
を制御する制御部5に接続されている。一方、サイリス
タ4の入出力端(カソード、アノード)は前記励磁コイ
ルL3とL7との間に接続され、ゲートは前記制御部5
に接続されている。さらに、制御部5には出力電圧検知
部6が設けられ、この出力電圧検知部6は前記各主コイ
ルL2、L6の出力端に接続され、検知した電圧が所定
の電圧以下に降下または上昇すると、制御部5で判断し
てサイリスタ3、サイリスタ4を通電制御するようにな
っている。
R、Tに電圧が入力されると、励磁コイルに励磁電流が
流れ、主コイルによってある一定の電圧が降下する。こ
れにより出力端子r、tの電圧は入力電圧より上記一定
電圧分だけ降下している。そしていま入力電圧の低下に
より出力電圧が所定の電圧以下に下がると、これを制御
部5の出力電圧検知部6で検知し、制御部5からの信号
で一方のサイリスタ4を非通電状態(オフ)にし、他方
のサイリスタ3を通電状態(オン)として複数組の全部
の励磁コイルに通電し、励磁電流が流れる。これにより
主コイルでの電圧降下の巾が小さく、出力端子r、tの
電圧降下が抑えられる。そして入力電圧が復帰し、出力
電圧が所定の電圧以上になると、これを制御部5の出力
電圧検知部6で検知し、これによりサイリスタ3を非通
電状態(オフ)とし、他方のサイリスタ4を通電状態
(オン)として励磁コイルに励磁電流が流れ、再び主コ
イルによってある一定の電圧分が降下する。この場合上
記出力電圧の所定の電圧以下の降下を検知して一方のサ
イリスタ4をオフ、他方のサイリスタ3をオンとする前
記所定電圧値を、出力電圧の所定の電圧以上の上昇を検
知して他方のサイリスタ3をオフ、一方のサイリスタ4
をオンにする上記所定電圧値より小さくし、ヒステリシ
スを持たせている。
に106Vの電圧がかかると、各主コイルL1、L2、
L5、L6および励磁コイルL3、L7に電流が流れ、
上記主コイルL1、L2、L5、L6で6V降下した場
合には、出力端子t、s間では100Vの電圧となる。
制御部5の信号によりサイリスタ4はオン状態で、励磁
コイルL3、L7に励磁電流が流れ、サイリスタ3はオ
フ状態となっている。
り、例えば101Vで出力電圧が95V以下となると、
これを制御部5の出力電圧検知部6で検知し、制御部5
からの信号でサイリスタ4をオフとし、サイリスタ3を
オンとする。そこで上記励磁コイルL3、L4、L7お
よびL8すべてに励磁電流が流れる。これにより上記主
コイルL1、L2、L5、L6では3Vしか降下せず、
出力端子t、s間では98Vの電圧となる。
と、出力電圧が95Vから98Vに上昇し、バックアッ
プする。そして上記入力電圧が復帰し、上昇するとこれ
にともなって出力端子t、s間の電圧も上昇する。例え
ば入力電圧が103Vになると、出力電圧100Vを制
御部5の出力電圧検知部6で検知し、制御部5からの信
号でサイリスタ4をオンとし、サイリスタ3をオフとす
る。上記各励磁コイルL3、L7に励磁電流が流れ、上
記主コイルL1、L2、L5、L6で6V分降下し、出
力端子t、s間の電圧は97Vとなる。図2にこれらの
入力電圧と出力電圧の変化を表した電圧特性グラフを示
している。この場合入力電圧の降下により出力電圧をバ
ックアップする所定電圧と、入力電圧の上昇によるバッ
クアップ解除の所定電圧とを異なるレベルとし、ヒステ
リシスを持たせているため、これらの切換はスムーズに
行われる。また、電圧検知は出力電圧で検知し、負荷側
の電圧降下を検知して安定化しているため、負荷への影
響が少なくなる。
が、単相2線式の回路についても入力端子R−T相間に
電圧を入力し、出力端子r−t間に負荷をつなぐと、同
様に出力電圧は6V降下して、節電効果が得られる。ま
た、出力電圧の変化を検出して、出力電圧をバックアッ
プするため、負荷に影響を与えないようにすることがで
きる。
いて説明したが、3組以上のサイリスタを用いても、そ
の作用効果に差異を生じない。また、出力電圧が95V
以下、100V以上でサイリスタの切換を行うこととし
たが、実情に合わせて設定電圧を変更してもよい。
に、制御部5には出力電圧検知部6が設けられ、この出
力電圧検知部6は各主コイルL2、L6の出力端に接続
され、検知した電圧が所定の電圧以下に降下または上昇
すると、制御部5で判断してサイリスタ3、サイリスタ
4のいずれかを通電制御するようになっている。また制
御部5は電圧検知を一定時間だけ送らせて検知する検知
遅延手段を有し、所定の電圧より降下もしくは上昇した
場合、その時点から所定の電圧以下、または所定の電圧
以上が一定時間継続すれば初めて制御部5により信号が
発せられ、サイリスタ3が通電している場合はサイリス
タ4に切換えられる。前記一定時間は数秒から数分で、
時間が長くなればなるほど電圧変動によるサイリスタの
切換回数は減少する。
以下に下がると、これを制御部5の出力電圧検知部6で
検知するが、次に検知遅延手段が働き、所定の電圧以下
に下がった点から所定の電圧以下が一定時間継続した場
合に、制御部5からの信号で一方のサイリスタ4をオフ
にし、他方のサイリスタ3をオンとして複数組の全部の
励磁コイルに通電し、励磁電流が流れることにより主コ
イルでの電圧降下の巾を小さくして、出力端子r、tの
電圧降下を抑えることになる。また、入力電圧が復帰
し、出力電圧が所定の電圧以上になると、これを制御部
5の出力電圧検知部6で検知し、次に検知遅延手段が働
き、所定の電圧以上に上昇した点から一定時間所定の電
圧以上が継続した場合に、制御部5からの信号でサイリ
スタ3をオフとし、他方のサイリスタ4をオンとして励
磁コイルに励磁電流が流れ、再び主コイルによってある
一定の電圧分が降下することになる。
場合、もしくは所定の電圧以上が一定時間継続しない場
合、すなわち瞬間的な電圧変動が生じた時には、制御部
5からの信号は発せられず、サイリスタの切換動作は起
きない。したがって、瞬間的な電圧変動に対しては、サ
イリスタの切換が動作しないために動作回数が減少し、
ひいては部品の長寿命化を図ることができる。したがっ
て、制御部の電圧検知部により出力電圧を検知し、次に
検知遅延手段を働かせることにより、サイリスタの切換
動作を少なくし、部品の長寿命化を図ることができる。
ついて説明したが、複数組のサイリスタを用いても、そ
の作用効果に差異を生じない。
に、制御部5の駆動遅延手段(図示せず)はサイリスタ
3、サイリスタ4へのオン、オフ動作信号に遅延時間を
設け、一方のサイリスタ3をオンからオフに切換え、2
組のサイリスタを同時にオフ状態とする遅延時間を設
け、次に他方のサイリスタ4をオンさせるようになって
いる。前記遅延時間は電源周波数の半波長以上の時間と
している。
以下に下がると、これを制御部5の出力電圧検知部6で
検知し、制御部5からの信号で一方のサイリスタ4をオ
フにし、他方のサイリスタ3をオンとして複数組の全部
の励磁コイルに通電し、励磁電流が流れることにより主
コイルでの電圧降下の巾が小さく、出力端子r、tの電
圧降下が抑えられることになる。この時、制御部5から
一方のサイリスタ4にオフ信号が送られるが、負荷によ
りオフ信号が遅れることがあり、サイリスタ4がオン状
態のまま、サイリスタ3をオンさせるとサイリスタ3、
4同時オン状態における励磁コイルL4、L8で閉回路
となって、過電流すなわち循環電流が流れる状態とな
る。しかしサイリスタ4をオフしたとき、駆動遅延手段
が電源周波数の半波長以上の時間だけ遅らせて、制御部
5からの信号でサイリスタ3をオンすることにより、2
組のサイリスタ3、4は同時にオン状態にはならない。
したがって、サイリスタの同時オン状態に起因する過電
流の発生を防止できる。
の電圧以上になると、これを制御部5の出力電圧検知部
6で検知し、これによりサイリスタ3をオフとし、他方
のサイリスタ4をオンとして励磁コイルに励磁電流が流
れ、再び主コイルによってある一定の電圧分が降下す
る。この時、サイリスタ3をオフしたとき、駆動遅延手
段が電源周波数の半波長以上の時間だけ遅らせて、制御
部5からの信号でサイリスタ4をオンさせると、2組の
サイリスタ3、4は同時にオン状態にはならない。した
がって、制御部の駆動遅延手段がサイリスタのオン−オ
フ動作に遅延時間を設けることにより、サイリスタを同
時通電させることがなく、過電流の発生を防止すること
ができる。
ついて説明したが、3組以上のサイリスタを用いても、
その作用効果に差異を生じない。
に電圧検知部7を設け、この電圧検知部7はサイリスタ
3、サイリスタ4の端部と接続され、サイリスタ3、サ
イリスタ4の両端電圧を検知している。電圧検知部7の
検知電圧が所定の電圧と大幅に異なる場合は、励磁コイ
ルが断線しているとして異常表示ランプ8を点灯させる
ようになっている。
7はサイリスタ3、サイリスタ4の両端電圧を検知する
が、サイリスタ3がオンの場合、もしくはサイリスタ4
がオンの場合、それぞれサイリスタ3、サイリスタ4の
両端電圧は定まっており、検知電圧が所定電圧以外の場
合には電圧検知部7が「異常」と判断して異常表示ラン
プ8を点灯させる。すなわち、励磁コイルL3、L4、
L7およびL8が断線している場合に、サイリスタ3、
サイリスタ4の両端電圧が所定電圧と大きく異なり、こ
れにより励磁コイルの断線を検知することができる。
がかかると各主コイルL1、L2、L5、L6および励
磁コイルL3、L7に電流が流れ、上記主コイルL1、
L2、L5、L6で12V降下した場合には、出力端子
t、r間では200Vの電圧となり、制御部5の信号に
よりサイリスタ4はオン状態で、励磁コイルL3、L7
に励磁電流が流れる。また、サイリスタ3はオフ状態と
なっている。この場合、サイリスタ4の両端電圧は0
V、サイリスタ3の両端電圧は約200Vとなってお
り、これが所定電圧となる。ところが、励磁コイルL3
もしくはL7が断線した場合には、負荷容量により異な
るが、サイリスタ3の両端には数千Vの電圧が発生して
おり、所定電圧(約200V)と大きく異なるため、制
御部5は励磁コイルの断線を検出することができる。
例えば202Vで、出力電圧が190V以下となると、
これを制御部5の電圧検知部7で検知し、制御部5から
の信号でサイリスタ4をオフとし、サイリスタ3をオン
とする。そこで励磁コイルL3、L4、L7およびL8
すべてに励磁電流が流れる。これにより主コイルL1、
L2、L5、L6では6Vしか降下せず、出力端子t、
r間では196Vの電圧となる。この場合、サイリスタ
3の両端電圧は0V、サイリスタ4の両端電圧は約10
0Vとなっており、これが所定電圧となる。ところが、
励磁コイルL3もしくはL7が断線した場合には、サイ
リスタ4の両端電圧は数千Vの電圧が発生しており、所
定電圧(約100V)と異なるため断線を検知すること
ができる。励磁コイルL4もしくはL8が断線した場合
にも、サイリスタ4の両端電圧は数千Vの電圧が発生し
ており、所定電圧(約100V)と異なるため断線を検
知することができる。
りサイリスタの両端電圧を検知し、検知電圧が所定電圧
か、もしくは所定電圧と大きく異なるかを判定して励磁
コイルの断線を検出し、異常表示することができる。
用いた回路について説明したが、3組以上のサイリスタ
を用いた回路についても、その作用効果に差異を生じな
い。
ルL3とL4の間に過電流防止装置9a、9bを直列に
接続し、励磁コイルL7とL8の間に過電流防止装置9
c、9dを直列に接続している。サイリスタ4の一端は
過電流防止装置9a、9bの間に接続され、サイリスタ
3の一端は過電流防止装置9c、9dの間に接続されて
いる。過電流防止装置9a、9b、9c、9dとしては
電磁遮断器またはヒューズを用いている。
3、サイリスタ4のいずれかが故障した場合に、励磁コ
イルL3、L4、L7、L8に過電流が流れて発熱する
ことがあり、不安全状態となるが、過電流防止装置9
a、9b、9c、9dの1つが働いて過電流を遮断す
る。
イルL3、L7には励磁電流が流れているが、制御部5
の制御ミスまたはサイリスタ3の部品故障などによりサ
イリスタ3がオンしたときには、励磁コイルL4、L8
部分は閉回路となって循環電流が流れることになり、励
磁コイルL4、L8に過電流が流れる。このとき過電流
防止装置9b、9dにより回路を遮断して過電流を防止
する。
かの故障でサイリスタ4がオンしたときも、同様に過電
流防止装置9b、9dが働いて回路を遮断する。
イルL3、L7には励磁電流が流れているが、制御部5
の故障およびサイリスタ4の部品故障により、サイリス
タ4の素子片方が動作しなかったときには励磁コイルL
3、L7に直流電流が流れ、さらにトランス2にも直流
電流が流れ、ひいては過電流が流れることになる。これ
を過電流防止装置9a、9cが動作して回路を遮断し、
励磁コイルL3、L7に過電流を流さないようにする。
サイリスタ3についても上記と同様に動作する。
イルに流れる過電流を即座に遮断して、発熱などの不安
全を回避し、安全性を向上させることができる。
タ3、4のゲートは制御部5に設けた回路部10に接続
されており、回路部10はサイリスタ3、4のゲート電
圧を検知してサイリスタ3、4すべてがオフの場合に
は、サイリスタの1つを強制的にオンして励磁コイルの
1組だけを通電するものである。
はサイリスタ3、サイリスタ4のゲート電圧を検知して
おり、ゲート電圧が異なれば一方のサイリスタがオン状
態であり、正常動作している。ところが、ゲート電圧が
すべて同一であれば、サイリスタすべてがオフ状態と判
断できる。このときは、励磁コイルが開放状態となっ
て、励磁コイル端つまりサイリスタ3、サイリスタ4の
両端には数千Vから1万Vの高電圧が発生する。この高
電圧発生を防止するために、制御部5の回路部10でサ
イリスタ3、サイリスタ4のゲート電圧を検知して、ゲ
ート電圧がすべて同じであれば、回路部10から信号を
送ってサイリスタの1つを強制的にオンさせて励磁コイ
ルの1組だけを接続するようにしている。つまり、サイ
リスタ3もしくはサイリスタ4がオン状態で、励磁コイ
ルの1組が接続されていれば高電圧は発生しない。した
がって、サイリスタのゲート電圧を検知してサイリスタ
がすべてオフ状態であれば、制御部5の回路部10から
の信号でサイリスタの1つを強制的にオンして励磁コイ
ルの1組だけを接続することにより、励磁コイル端の高
電圧発生を防止することができる。
ついて説明したが、3組以上のサイリスタを用いる場合
においても、その作用効果に差異を生じない。
ルL4とL8との間にサイリスタ3の入出力端(カソー
ド、アノード)が接続され、ゲートは制御部5に接続さ
れている。また、励磁コイルL4とL8との間に高圧安
全装置11が接続されている。この高圧安全装置11
は、励磁コイルL4とL8に加わる電圧を検出する電圧
検出部として過電圧保護のためのバリスタ12、および
通常開の接点部として温度が上昇すれば接点を閉じてオ
ン状態(通電)となるサーモスタット13とで構成さ
れ、バリスタ12とサーモスタット13は密着してい
る。
サイリスタ3、サイリスタ4が動作せずオフの場合、ま
たは、サイリスタ3、サイリスタ4が故障して動作しな
い場合には、サイリスタすべてがオフ状態となっている
ため、励磁コイルが開放状態となって、励磁コイル端つ
まりサイリスタ3、サイリスタ4の両端には数千Vから
1万Vの高電圧が発生しており、サイリスタを破壊する
ような不安全な状態となっている。このとき、この高電
圧を高圧安全装置11のバリスタ12が吸収するが、バ
リスタ12は吸収したエネルギーにより発熱する。この
熱をバリスタ12に密着したサーモスタット13が検知
して動作し、接点を閉じて通電状態として励磁コイルL
4とL8を接続して高電圧の発生を防止することができ
る。
励磁コイルL4とL8との間に設けたが、励磁コイルL
3とL7との間に設けてもその作用効果に差異を生じな
い。また、高圧安全装置としてバリスタとサーモスタッ
トを用いた場合について説明したが、高電圧を検知して
動作するリレーを用いた場合でもその作用効果に差異を
生じない。また、サーモスタットの代わりに温度ヒュー
ズとリレーを用いた場合でもその作用効果に差異を生じ
ない。
うに、電源側と結線接続する入力側端子台14および負
荷側と結線接続する出力側端子台15は上下2層で構成
され、入力側端子台14は支持金具16に固定されてい
る。また、入力側端子台14および出力側端子台15は
トランス2のリード線17と接続されている。トランス
2、出力側端子台15、支持金具16はシャーシ18に
固定されて本体19内部に納められ、節電装置20を形
成している。
び出力側端子台15は上下2層で構成されているため、
入力側端子台14、出力側端子台15の設置面積が少な
くて済み、本体19の外観形状を小型化することができ
る。また、本体19内部でトランス2のリード線17と
入力側端子台14および出力側端子台15とを結線接続
する場合に、支持金具16の下部スペースを利用して出
力側のリード線17をストレートに配線できるとともに
端子台周囲のスペースを広くとることにより、接続線の
引き回しを容易にすることができる。したがって、電源
側、負荷側と接続する端子台を上下2層構成とすること
により、本体19内部の結線接続工事を容易にすること
ができる。
うに、本体19内の側部にトランス2を制御する回路ボ
ックス23を設け、回路ボックス23には制御回路、サ
イリスタなどを収納している。支持金具16に固定され
た入力側端子台14と出力側端子台15は上下2層で構
成され、支持金具16は下層の出力側端子台15のリー
ド線17との接続部分を覆うように設置されている。ま
た、補助支持金具21は入力側端子台14のリード線1
7との接続端子部分を覆うようにシャーシ18に固定さ
れ、補助支持金具21には結線用端子台22が設置され
ている。この結線用端子台22は、回路ボックス23と
トランス2を結線接続するためのものである。したがっ
て、出力側端子台15、入力側端子台14および結線用
端子台22は階段状に設置されている。
側、負荷側と接続する場合には、入力側端子台14、出
力側端子台15および結線用端子台22は階段状に設置
されているため、設置面積が小さく、各端子台の周囲に
作業スペースを設けることができ、結線工事を容易にす
ることができる。また、支持金具16および補助支持金
具21は、出力側端子台15および入力側端子台14の
トランス2のリード線17の接続端子を覆うように固定
されているため、トランス2側の端子部分に簡単に触れ
ることができず、誤ってトランス2との接続端子を緩め
たりすることもなく、結線工事ミスを防止できる。した
がって、節電装置20の各端子台をトランス2の接続部
分を覆うようにして階段状に設置することにより、結線
接続工事を容易にできるとともに、結線時の工事ミスを
防止できる。
明によれば、制御部は出力電圧を検出し、サイリスタを
駆動して出力電圧をバックアップするため、負荷に影響
を与えず安定した電圧を供給できるという効果のある節
電装置を提供できる。
行うことにより、瞬間的な電圧変動に対してはサイリス
タは切換わらないため、サイリスタの切換動作を少なく
し、部品の長寿命化を図り、部品交換時期を延ばすこと
ができるという効果のある節電装置を提供できる。
作を遅延して行う駆動遅延手段を設け、駆動遅延手段は
サイリスタのオンまたはオフ動作を遅らせることによ
り、複数のサイリスタを同時通電させることがなく、励
磁コイルに過電流が流れることを防止するという効果の
ある節電装置を提供できる。
端の電圧を検知する電圧検知部を設け、検知電圧が所定
の電圧か、もしくは所定の電圧以外かを判定することに
より、励磁コイルの断線を検知して異常表示をすること
ができるという効果のある節電装置を提供できる。
流防止装置により、制御部の異常動作や部品の故障の際
に励磁コイルに流れる過電流を遮断して、励磁コイルに
過電流を流さないようにすることができるという効果の
ある節電装置を提供できる。
ト電圧を検知してサイリスタがすべてオフ状態であれ
ば、強制的にサイリスタをオンさせて励磁コイルの1組
だけを接続して励磁電流を流すことにより、励磁コイル
端の高電圧発生を防止することができるという効果のあ
る節電装置を提供できる。
コイルが開放状態となった場合に、制御部に設けた回路
部が検出し、安全装置を動作させて励磁コイルの1組だ
けを接続して励磁電流を流すことにより、励磁コイル端
の高電圧発生を防止することができるという効果のある
節電装置を提供できる。
子台および出力側端子台を上下2層構成とすることによ
り、端子台の設置面積が少なくて済み、節電装置本体を
小型化できるとともに、本体内において端子台周囲のス
ペースを広くすることができて結線接続工事を容易にす
ることができるという効果のある節電装置を提供でき
る。
結線用端子台を階段状に構成することにより、節電装置
設置後に結線工事を行う端子台側に広いスペースを設け
ることができ、また、トランスのリード線端子を誤って
緩めたりすることもなく、結線工事が容易にできるとと
もに、結線時の工事ミスを防止できるという効果のある
節電装置を提供できる。
回路構成図
ト
Claims (9)
- 【請求項1】複数の主コイルと、この各主コイルの端部
間に相互に直列に接続した複数の励磁コイルを設けた単
相3線式または単相2線式の単巻コイル型トランスと、
前記複数の励磁コイルの少なくとも一つをカットするサ
イリスタと、前記主コイルの出力側電圧を検知する出力
電圧検知部と、この出力電圧検知部の検知電圧が所定電
圧以下に低下または上昇するとき、前記サイリスタを制
御して出力電圧を上昇または低減する制御部を有してな
る節電装置。 - 【請求項2】制御部は主コイルの出力側電圧検知を遅延
して行う検知遅延手段を設けてなる請求項1記載の節電
装置。 - 【請求項3】サイリスタを制御する制御部に、サイリス
タのオン−オフ動作を遅延して行う駆動遅延手段を設け
てなる請求項1記載の節電装置。 - 【請求項4】サイリスタを制御する制御部にサイリスタ
に加わる電圧を検知する電圧検知部を設け、この電圧検
知部の検知電圧により、前記制御部は励磁コイルの断線
を検知してなる請求項1記載の節電装置。 - 【請求項5】励磁コイルに直列に過電流防止装置を接続
し、サイリスタは前記過電流防止装置を介して前記励磁
コイルと接続してなる請求項1記載の節電装置。 - 【請求項6】サイリスタを制御する制御部に回路部を設
け、この回路部は複数のサイリスタすべてがオフの状態
を検知したとき、サイリスタの一つを駆動させて励磁コ
イルに通電してなる請求項1記載の節電装置。 - 【請求項7】複数の励磁コイル間に挿入した高圧安全装
置を有し、この高圧安全装置は通常開の接点部と、前記
励磁コイルに加わる電圧を検出する電圧検出部を備え、
この電圧検出部が高電圧を検出したとき、前記接点部を
閉じてなる請求項1記載の節電装置。 - 【請求項8】入力側端子台および出力側端子台を上下に
配置してなる請求項1記載の節電装置。 - 【請求項9】入力側端子台と、出力側端子台を上下に配
置するとともに、入力側端子台と出力側端子台の位置を
ずらせて階段状に設けてなる請求項1記載の節電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21959596A JP3833747B2 (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | 節電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21959596A JP3833747B2 (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | 節電装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1066341A true JPH1066341A (ja) | 1998-03-06 |
JP3833747B2 JP3833747B2 (ja) | 2006-10-18 |
Family
ID=16738003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21959596A Expired - Fee Related JP3833747B2 (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | 節電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3833747B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20050050959A (ko) * | 2003-11-26 | 2005-06-01 | (주)드림파워텍 | 절전기용 변압기 |
JP2005193002A (ja) * | 2003-12-10 | 2005-07-21 | Daiichi Shokai Co Ltd | 遊技機 |
JP2007089329A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Fuji Denki Technica Kk | 操作用変圧器 |
-
1996
- 1996-08-21 JP JP21959596A patent/JP3833747B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2005193002A (ja) * | 2003-12-10 | 2005-07-21 | Daiichi Shokai Co Ltd | 遊技機 |
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