JPH1065997A - 映像表示装置 - Google Patents

映像表示装置

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Publication number
JPH1065997A
JPH1065997A JP16617697A JP16617697A JPH1065997A JP H1065997 A JPH1065997 A JP H1065997A JP 16617697 A JP16617697 A JP 16617697A JP 16617697 A JP16617697 A JP 16617697A JP H1065997 A JPH1065997 A JP H1065997A
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JP
Japan
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warning
video
time
signal
display device
Prior art date
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Application number
JP16617697A
Other languages
English (en)
Inventor
Arinori Tokuhashi
有紀 徳橋
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH1065997A publication Critical patent/JPH1065997A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像表示装置を装着して映像観察を行う際
の、長時間継続使用時の疲労対策のために警告表示を行
うようにした映像表示装置を提供する。 【解決手段】 コントローラ1から観察者が装着した映
像表示装置本体2に映像を導いて観察者の眼球に表示す
る。コントローラ1は、映像表示に伴う基準時刻からの
経過時間を計測するタイマ3と、タイマ3からの設定時
間経過信号に基づいて警告信号を発生する警告信号発生
部4と、映像の中から映像信号および音声信号を夫々取
り出して出力する映像信号コントローラ5および音声信
号コントローラ6とを具える。映像表示装置本体2は、
入力された映像信号を観察者の眼球に表示する映像表示
部7と、入力された音声信号を観察者の耳に伝達するス
ピーカ8と、入力された警告信号をに基づき所定の警告
シンボルマーク、警告メッセージ等を映像として警告表
示する警告表示部9とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、観察者の眼球に映像を
導いて映像表示を行う映像表示装置であって、観察者の
疲労対策を盛り込んだ映像表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】映像表示装置の従来例としては、例えば
特開昭59-117876 号公報や特開平3-188777号公報に開示
されたものがある。上記特開平3-188777号公報記載の従
来例は、頭部や顔面等に装着して映像表示素子に表示さ
れた映像を光学系等を介して観察者の眼球に導くことに
より、前記映像を眼球に拡大投影することができる。こ
の映像の拡大投影により、観察者は、40インチテレビ
ジョン画面上に表示した映像と同等以上の大画面映像を
得ることができ、しかも、画面の周辺部を暗くすること
ができるので高度の臨場感を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において
は、上述したように高度の臨場感が得られるという利点
がある反面、映像表示装置による映像観察に没頭する余
り、眼球や視神経等の頭部の疲労に気付かず、眼球や視
神経等に過剰な負荷を掛けてしまうことがある。その場
合、後で気分が悪くなったり、眼球疲労を起こして観察
者の健康に悪影響を与える惧れがある。また、映像表示
装置を装着したまま居眠りした場合、首、耳、後頭部等
に痛みを感じる惧れがある。
【0004】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、映像表示装置を装着して映像観察を行
う際の、特に長時間継続使用時の疲労対策のために警告
表示を行うようにした、映像表示装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
の請求項1の構成は、映像を観察者の眼球に表示する映
像表示装置において、映像表示に関する基準時刻からの
経過時間を計測する経過時間計測手段と、該経過時間計
測手段により計測した経過時間に基づいて警告信号を発
生する警告信号発生手段と、該警告信号発生手段が発生
した警告信号に基づいて警告表示を行う警告表示手段と
を具えて成ることを特徴とする。また、本発明の請求項
2の構成は、請求項1の構成において、予め警告信号を
発生する時刻を設定する警告信号発生時刻設定手段を設
け、当該設定時刻に警告信号を発生するようにしたこと
を特徴とするものである。
【0006】
【作用】本発明の請求項1の構成によれば、映像表示装
置が映像表示部から観察者の眼球に映像を表示する際に
は、経過時間計測手段が映像表示に関する基準時刻から
の経過時間を計測し、警告信号発生手段が前記経過時間
計測手段により計測した経過時間に基づいて警告信号を
発生し、警告表示手段が前記警告信号発生手段により発
生された警告信号に基づいて警告表示を行うから、観察
者が長時間に亘って映像表示装置を継続使用すると、前
記基準時刻からの経過時間が所定時間を経過した時点で
警告表示がなされることになり、観察者の眼球や視神経
等の疲労の発生が防止される。
【0007】また、本発明の請求項2の構成によれば、
上記警告表示に加えて、警告信号発生時刻設定手段によ
り予め設定した時刻に発生される警告信号によってもう
1つの警告表示がなされるから、二重の警告表示システ
ムとなって疲労発生防止効果がさらに大きくなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本発明の映像表示装置の第1実施例の
構成を示すブロック図であり、図中1はコントローラを
示し、2は映像表示装置本体(以下、本体)を示す。コ
ントローラ1は、電源ONによりカウントを開始するタ
イマ3と、タイマ3のカウント値が予め設定した時間に
対応する値になったときタイマ3が発生する設定時間経
過信号を受けて警告信号(アラーム信号)を発生する警
告信号発生部4と、図示しない映像供給装置(テレビジ
ョン放送の電波であったり、ビデオテープ等の映像記録
媒体を再生するビデオデッキ等であったりする)から読
み込んだ映像の中から映像信号を取り出して出力する映
像信号コントローラ5と、前記映像の中から音声信号を
取り出して出力する音声信号コントローラ6とを具えて
成る。
【0009】本体2は、映像信号コントローラ5から映
像信号を入力されて観察者の眼球に映像を拡大投影して
表示する映像表示部7と、音声信号コントローラ6から
音声信号を入力されて観察者の耳に音声を伝達するスピ
ーカ8と、警告信号発生部4から警告信号を入力されて
所定の警告シンボルマーク、警告メッセージ等を映像と
して警告表示する警告表示部9とを具えて成る。本例で
は、上記警告表示は、例えば図2に示すように、観察者
が映像表示装置を装着したときの視野の、映像表示部に
表示された映像の観察に支障しない位置(例えば視野の
周辺部)に点灯表示または点滅表示するものとするが、
観察すべき映像に重畳して表示してもよい。なお、図1
に点線で示すように、警告信号発生部4から音声信号コ
ントローラ6にも警告信号を出力し、警告メッセージを
表わす音声信号を映像自体の音声信号に重畳するように
してもよい。
【0010】図3〜図5は夫々、警告表示部9の構成例
を示す図である。図3は、映像表示素子(LCD)10
L,10Rから映像を接眼光学系11L,11Rを介し
て観察者の眼球12L,12Rに導く光路の、接眼光学
系11Rの近傍に警告ランプ(LED)13を設けてい
る。図4は、LCD14からの映像をビームスプリッタ
15および凹面ミラー16を介して観察者の眼球17に
導く光路の、LCD14の近傍に警告ランプ(LED)
18を設けている。図5は、LCD19から映像をビー
ムスプリッタ20、接眼光学系21および凹面ミラー2
2を介して観察者の眼球23に導く光路の、ビームスプ
リッタ20の近傍に警告ランプ(LED)24を設けて
いる。
【0011】上記図3および図4の構成によれば、警告
表示自体にはピント合わせを行う必要がないので光学系
や映像表示素子の近傍に配置することができ、それによ
り、警告ランプが点灯または点滅する際には、図3では
観察者の視野の周辺部に警告表示がぼんやりと見え、図
4では警告ランプ18からの光がビームスプリッタ15
で反射されて視野の一部または全体の明るさや色が変化
するので、警告表示を認識することができる。また、図
5の構成によれば、図6に示すように警告表示の映像を
映像表示部の映像に重畳して表示することができる。そ
の場合、警告表示にピントを合わせることが容易なの
で、図6のように警告メッセージを文字で表示して観察
者に注意を促すことができる。
【0012】この第1実施例は、コントローラ1の電源
ONの時点を基準時刻とし、その時点から予め設定した
時間が経過した時点に、映像による警告表示がなされる
ので、時間の経過を忘れて観察に没頭してしまうことが
回避され、過度の疲労を防止することができる。さら
に、上記音声による警告表示を追加した構成の場合に
は、映像表示装置を装着したまま居眠りした場合であっ
ても、音声による警告メッセージがなされるので、長時
間映像表示装置を装着したままの姿勢で居続けると首、
耳、後頭部等に痛みを感じる不具合が生じることはな
い。
【0013】図7は本発明の映像表示装置の第2実施例
の構成を示すブロック図であり、図1の第1実施例と同
一の部分には同一符号を付けて説明を省略する。この第
2実施例の第1実施例との相違点は、映像信号コントロ
ーラ5からタイマ3に映像信号を映像開始信号として入
力するように構成して、映像信号の入力が開始された時
点を基準時刻としてその時点からタイマ3がカウントを
開始するように変更したことである。この変更は、観察
者がコントローラ1の電源をONにした状態であって
も、必ずしも観察者が本体2を装着しているとは限らな
いことを考慮したものである。
【0014】この第2実施例は、上記第1実施例の作用
効果が得られる上に、カウント値が予め設定した時間に
対応する値になったときタイマ3が発生する設定時間経
過信号が、観察者が実際に映像表示装置を装着して映像
を観察し始めてからの経過時間と対応するので、コント
ローラ1の電源をONにした後に映像表示装置を装着し
ないままにしている場合や、映像表示装置を装着した後
に取り外して映像観察を中断したため実際の装着時間が
タイマ3のカウント値よりも短くなった場合に、正確に
実際の装着時間に基づくタイミングで警報表示を行う効
果が得られる。
【0015】図8は本発明の映像表示装置の第3実施例
の構成を示すブロック図であり、図1の第1実施例と同
一の部分には同一符号を付けて説明を省略する。この第
3実施例の第1実施例との相違点は、映像表示装置本体
2が観察者の頭部または顔面部に装着されたとき装着信
号を発する装着センサ30を本体2に設けたことと、装
着センサ30から入力される装着信号に基づいてカウン
ト開始信号をタイマ3に出力する装着状態判断部31を
設けたことである。
【0016】図9(a)、(b)は夫々、装着センサ3
0の構成例を示す図である。図9(a)では、映像表示
装置の本体2を装着したときに観察者の額と接触する部
分にタッチセンサ40を設け、額とタッチセンサ40と
の接触や額から受ける軽い圧力でタッチスイッチ40が
ON/OFF動作を行って装着信号を出力するようにし
ている。また、図9(b)では、映像表示装置の本体2
を装着したときに観察者の側頭部が当接する部分の近傍
にばね部材より成るスイッチ41を設け、映像表示装置
を所定の装着状態にしたときスイッチ41が押し込まれ
てONするようにしている。
【0017】この装着状態判断部31は、装着センサ3
0からの装着信号の入力の有無を絶えず監視しており、
装着信号の入力があった場合には観察者が映像表示装置
を装着していると判断してカウント開始信号をタイマ3
に出力することによりタイマ3のカウント値をインクリ
メントし、それにより装着時を基準時刻としてその時点
からの経過時間がカウントされる。一方、装着センサ3
0からの装着信号の入力がなくなると装着状態判断部3
1からタイマ3へのカウント開始信号の入力も絶たれ、
タイマ3においてその時点までのカウント値がクリアさ
れる。したがって、タイマ3は観察者が実際に本体2を
装着している連続装着時間を監視していることになり、
その連続装着時間が設定時間に達したとき以降に警告表
示が発せられる。
【0018】なお、上記構成においては、本体2を一時
的に取り外しただけでもタイマ3のカウント値がクリア
されるので、連続装用時間を正確に把握できない場合が
ある。その対策として、例えば装着状態判断部31に入
力される装着信号が一時的にOFFになった場合に、一
定時間(例えば10分間)タイマ3のON状態を保持す
るように構成してもよい。
【0019】図10は本発明の映像表示装置の第4実施
例の構成を示すブロック図であり、図1の第1実施例と
同一の部分には同一符号を付けて説明を省略する。この
第4実施例は、タイマ3からの経過時間信号と、時計5
0からの現在時刻信号とを警告信号発生部51を介して
時刻・経過時間表示部9aで受信し、経過時間並びに現
在時刻を表示するようにしている。すなわち、タイマ3
と時計50からの経過時間信号および現在時刻信号は、
経過時間が予め設定した時間に対応する値になるまでは
警告信号発生部51をスルーして表示部9aに送られて
そのまま表示され、予め設定した時間に対応する値にな
ったとき現在時刻点滅信号や経過時間点滅信号として時
刻・経過時間表示部9aに送られて点滅表示される。
【0020】この時、時刻・経過時間表示部9aに表示
された現在時刻や経過時間が映像のじゃまになる時は、
設定時間が来るまでの間この現在時刻や経過時間の表示
を消しておき、設定時間になるとともに表示し、点滅さ
せるように警告信号発生部51を構成しても良い。ま
た、第1〜第3実施例のタイマを時刻設定機能を有する
時計に替えて、予め特定の時刻を設定しておくことによ
り上記警告表示等をコントロールしてやってもかまわな
い。
【0021】さらに、上記第2実施例および第3実施例
の構成を組み合わせて、映像観察を開始してから警告を
発するまでの設定時間および、映像表示装置本体2を装
着してから警告を発するまでの設定時間を夫々、独立か
つ任意に設定し得るようにすることにより、何れか先に
設定時間に到達した方の警告表示がなされるように構成
することもできる。この場合、観察者に合わせて個別に
警告表示の動作条件を設定することが可能になる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
構成によれば、映像表示装置が映像表示部から観察者の
眼球に映像を表示する際には、経過時間計測手段が映像
表示に関する基準時刻からの経過時間を計測し、警告信
号発生手段が前記経過時間計測手段により計測した経過
時間に基づいて警告信号を発生し、警告表示手段が前記
警告信号発生手段により発生された警告信号に基づいて
警告表示を行うから、観察者が長時間に亘って映像表示
装置を継続使用すると、前記基準時刻からの経過時間が
所定時間を経過した時点で警告表示がなされることにな
り、観察者の眼球や視神経等の疲労の発生が防止され
る。
【0023】また、本発明の請求項2の構成によれば、
上記警告表示に加えて、警告信号発生時刻設定手段によ
り予め設定した時刻に発生される警告信号によってもう
1つの警告表示がなされるから、二重の警告表示システ
ムとなって疲労発生防止効果がさらに大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の映像表示装置の第1実施例の構成を示
すブロック図である。
【図2】第1実施例における警告表示の表示方法を説明
するための図である。
【図3】第1実施例の警告表示部の構成例を示す図であ
る。
【図4】第1実施例の警告表示部の構成例を示す図であ
る。
【図5】第1実施例の警告表示部の構成例を示す図であ
る。
【図6】図5の構成における警告表示の表示方法を説明
するための図である。
【図7】本発明の映像表示装置の第2実施例の構成を示
すブロック図である。
【図8】本発明の映像表示装置の第3実施例の構成を示
すブロック図である。
【図9】(a)、(b)は夫々、装着センサ30の構成
例を示す図である。
【図10】本発明の映像表示装置の第4実施例の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 コントローラ 2 映像表示装置本体 3 タイマ(経過時間計測手段) 4 警告信号発生部(警告信号発生手段) 5 映像信号コントローラ 6 音声信号コントローラ 7 映像表示部 8 スピーカ 9 警告表示部(警告表示手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年8月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 映像表示装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、観察者の眼球に映像を
導いて映像表示を行う映像表示装置であって、観察者の
疲労対策を盛り込んだ映像表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】映像表示装置の従来例としては、例えば
特開昭59-117876 号公報や特開平3-188777号公報に開示
されたものがある。上記特開平3-188777号公報記載の従
来例は、頭部や顔面等に装着して映像表示素子に表示さ
れた映像を光学系等を介して観察者の眼球に導くことに
より、前記映像を眼球に拡大投影することができる。こ
の映像の拡大投影により、観察者は、40インチテレビ
ジョン画面上に表示した映像と同等以上の大画面映像を
得ることができ、しかも、画面の周辺部を暗くすること
ができるので高度の臨場感を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において
は、上述したように高度の臨場感が得られるという利点
がある反面、映像表示装置による映像観察に没頭する余
り、眼球や視神経等の頭部の疲労に気付かず、眼球や視
神経等に過剰な負荷を掛けてしまうことがある。その場
合、後で気分が悪くなったり、眼球疲労を起こして観察
者の健康に悪影響を与える惧れがある。また、映像表示
装置を装着したまま居眠りした場合、首、耳、後頭部等
に痛みを感じる惧れがある。
【0004】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、映像表示装置を装着して映像観察を行
う際の、特に長時間継続使用時の疲労対策のために警告
表示を行うようにした、映像表示装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
の第1の態様による映像表示装置は、映像を観察者の眼
球に投影する映像表示装置において、映像表示に関する
基準時刻からの経過時間を計時する経過時間計時手段
と、該経過時間計時手段により計時した経過時間に基づ
いて警告信号を発生する警告信号発生手段と、該警告信
号発生手段により発せられた警告信号に基づいて警告表
示を行う警告表示手段とを具えて成ることを特徴とす
る。
【0006】また、この目的のため、本発明の第2の態
様による映像表示装置は、映像を観察者の眼球に投影す
る映像表示装置において、予め警告信号を発生する時刻
を設定することが可能な時計機能を有する警告信号発生
時刻設定手段と、該警告信号発生時刻設定手段により設
定された時刻に警告信号を発生する警告信号発生手段
と、該警告信号発生手段により発せられた警告信号に基
づいて警告表示を行う警告信号表示手段と、を具えて成
ることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の第1の態様による映像表示装置によれ
ば、映像表示装置が映像表示部から観察者の眼球に映像
を投影する際には、経過時間計時手段が映像表示に関す
る基準時刻からの経過時間を計時し、警告信号発生手段
が前記経過時間計時手段により計時した経過時間に基づ
いて警告信号を発生し、警告表示手段が前記警告信号発
生手段により発せられた警告信号に基づいて警告表示を
行うから、観察者が長時間に亘って映像表示装置を継続
使用すると、前記基準時刻からの経過時間が所定時間を
経過した時点で警告表示がなされることになり、観察者
の眼球や視神経等の疲労の発生が防止される。
【0008】また、本発明の第2の態様による映像表示
装置によれば、映像表示装置が映像表示部から観察者の
眼球に映像を投影する際には、予め警告信号を発生する
時刻を設定することが可能な時計機能を有する警告信号
発生時刻設定手段により設定された時刻に警告表示を行
うから、観察者が長時間に亘って映像表示装置を継続使
用すると、予め設定された所定の時刻に警告表示がなさ
れることになり、観察者の眼球や視神経等の疲労の発生
が防止される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本発明の映像表示装置の第1実施例の
構成を示すブロック図であり、図中1はコントローラを
示し、2は映像表示装置本体(以下、本体)を示す。コ
ントローラ1は、電源ONによりカウントを開始するタ
イマ3と、タイマ3のカウント値が予め設定した時間に
対応する値になったときタイマ3が発生する設定時間経
過信号を受けて警告信号(アラーム信号)を発生する警
告信号発生部4と、図示しない映像供給装置(テレビジ
ョン放送の電波であったり、ビデオテープ等の映像記録
媒体を再生するビデオデッキ等であったりする)から読
み込んだ映像の中から映像信号を取り出して出力する映
像信号コントローラ5と、前記映像の中から音声信号を
取り出して出力する音声信号コントローラ6とを具えて
成る。
【0010】本体2は、映像信号コントローラ5から映
像信号を入力されて観察者の眼球に映像を拡大投影して
表示する映像表示部7と、音声信号コントローラ6から
音声信号を入力されて観察者の耳に音声を伝達するスピ
ーカ8と、警告信号発生部4から警告信号を入力されて
所定の警告シンボルマーク、警告メッセージ等を映像と
して警告表示する警告表示部9とを具えて成る。本例で
は、上記警告表示は、例えば図2に示すように、観察者
が映像表示装置を装着したときの視野の、映像表示部に
表示された映像の観察に支障しない位置(例えば視野の
周辺部)に点灯表示または点滅表示するものとするが、
観察すべき映像に重畳して表示してもよい。なお、図1
に点線で示すように、警告信号発生部4から音声信号コ
ントローラ6にも警告信号を出力し、警告メッセージを
表わす音声信号を映像自体の音声信号に重畳するように
してもよい。
【0011】図3〜図5は夫々、警告表示部9の構成例
を示す図である。図3は、映像表示素子(LCD)10
L,10Rから映像を接眼光学系11L,11Rを介し
て観察者の眼球12L,12Rに導く光路の、接眼光学
系11Rの近傍に警告ランプ(LED)13を設けてい
る。図4は、LCD14からの映像をビームスプリッタ
15および凹面ミラー16を介して観察者の眼球17に
導く光路の、LCD14の近傍に警告ランプ(LED)
18を設けている。図5は、LCD19から映像をビー
ムスプリッタ20、接眼光学系21および凹面ミラー2
2を介して観察者の眼球23に導く光路の、ビームスプ
リッタ20の近傍に警告ランプ(LED)24を設けて
いる。
【0012】上記図3および図4の構成によれば、警告
表示自体にはピント合わせを行う必要がないので光学系
や映像表示素子の近傍に配置することができ、それによ
り、警告ランプが点灯または点滅する際には、図3では
観察者の視野の周辺部に警告表示がぼんやりと見え、図
4では警告ランプ18からの光がビームスプリッタ15
で反射されて視野の一部または全体の明るさや色が変化
するので、警告表示を認識することができる。また、図
5の構成によれば、図6に示すように警告表示の映像を
映像表示部の映像に重畳して表示することができる。そ
の場合、警告表示にピントを合わせることが容易なの
で、図6のように警告メッセージを文字で表示して観察
者に注意を促すことができる。
【0013】この第1実施例は、コントローラ1の電源
ONの時点を基準時刻とし、その時点から予め設定した
時間が経過した時点に、映像による警告表示がなされる
ので、時間の経過を忘れて観察に没頭してしまうことが
回避され、過度の疲労を防止することができる。さら
に、上記音声による警告表示を追加した構成の場合に
は、映像表示装置を装着したまま居眠りした場合であっ
ても、音声による警告メッセージがなされるので、長時
間映像表示装置を装着したままの姿勢で居続けると首、
耳、後頭部等に痛みを感じる不具合が生じることはな
い。
【0014】図7は本発明の映像表示装置の第2実施例
の構成を示すブロック図であり、図1の第1実施例と同
一の部分には同一符号を付けて説明を省略する。この第
2実施例の第1実施例との相違点は、映像信号コントロ
ーラ5からタイマ3に映像信号を映像開始信号として入
力するように構成して、映像信号の入力が開始された時
点を基準時刻としてその時点からタイマ3がカウントを
開始するように変更したことである。この変更は、観察
者がコントローラ1の電源をONにした状態であって
も、必ずしも観察者が本体2を装着しているとは限らな
いことを考慮したものである。
【0015】この第2実施例は、上記第1実施例の作用
効果が得られる上に、カウント値が予め設定した時間に
対応する値になったときタイマ3が発生する設定時間経
過信号が、観察者が実際に映像表示装置を装着して映像
を観察し始めてからの経過時間と対応するので、コント
ローラ1の電源をONにした後に映像表示装置を装着し
ないままにしている場合や、映像表示装置を装着した後
に取り外して映像観察を中断したため実際の装着時間が
タイマ3のカウント値よりも短くなった場合に、正確に
実際の装着時間に基づくタイミングで警報表示を行う効
果が得られる。
【0016】図8は本発明の映像表示装置の第3実施例
の構成を示すブロック図であり、図1の第1実施例と同
一の部分には同一符号を付けて説明を省略する。この第
3実施例の第1実施例との相違点は、映像表示装置本体
2が観察者の頭部または顔面部に装着されたとき装着信
号を発する装着センサ30を本体2に設けたことと、装
着センサ30から入力される装着信号に基づいてカウン
ト開始信号をタイマ3に出力する装着状態判断部31を
設けたことである。
【0017】図9(a)、(b)は夫々、装着センサ3
0の構成例を示す図である。図9(a)では、映像表示
装置の本体2を装着したときに観察者の額と接触する部
分にタッチセンサ40を設け、額とタッチセンサ40と
の接触や額から受ける軽い圧力でタッチスイッチ40が
ON/OFF動作を行って装着信号を出力するようにし
ている。また、図9(b)では、映像表示装置の本体2
を装着したときに観察者の側頭部が当接する部分の近傍
にばね部材より成るスイッチ41を設け、映像表示装置
を所定の装着状態にしたときスイッチ41が押し込まれ
てONするようにしている。
【0018】この装着状態判断部31は、装着センサ3
0からの装着信号の入力の有無を絶えず監視しており、
装着信号の入力があった場合には観察者が映像表示装置
を装着していると判断してカウント開始信号をタイマ3
に出力することによりタイマ3のカウント値をインクリ
メントし、それにより装着時を基準時刻としてその時点
からの経過時間がカウントされる。一方、装着センサ3
0からの装着信号の入力がなくなると装着状態判断部3
1からタイマ3へのカウント開始信号の入力も絶たれ、
タイマ3においてその時点までのカウント値がクリアさ
れる。したがって、タイマ3は観察者が実際に本体2を
装着している連続装着時間を監視していることになり、
その連続装着時間が設定時間に達したとき以降に警告表
示が発せられる。
【0019】なお、上記構成においては、本体2を一時
的に取り外しただけでもタイマ3のカウント値がクリア
されるので、連続装用時間を正確に把握できない場合が
ある。その対策として、例えば装着状態判断部31に入
力される装着信号が一時的にOFFになった場合に、一
定時間(例えば10分間)タイマ3のON状態を保持す
るように構成してもよい。
【0020】図10は本発明の映像表示装置の第4実施
例の構成を示すブロック図であり、図1の第1実施例と
同一の部分には同一符号を付けて説明を省略する。この
第4実施例は、タイマ3からの経過時間信号と、時計5
0からの現在時刻信号とを警告信号発生部51を介して
時刻・経過時間表示部9aで受信し、経過時間並びに現
在時刻を表示するようにしている。すなわち、タイマ3
と時計50からの経過時間信号および現在時刻信号は、
経過時間が予め設定した時間に対応する値になるまでは
警告信号発生部51をスルーして表示部9aに送られて
そのまま表示され、予め設定した時間に対応する値にな
ったとき現在時刻点滅信号や経過時間点滅信号として時
刻・経過時間表示部9aに送られて点滅表示される。こ
の時、時刻・経過時間表示部9aに表示された現在時刻
や経過時間が映像のじゃまになる時は、設定時間が来る
までの間この現在時刻や経過時間の表示を消しておき、
設定時間になるとともに表示し、点滅させるように警告
信号発生部51を構成しても良い。
【0021】また、第1〜第3実施例のタイマを警告信
号発生時刻設定手段としての時刻設定機能を有する時計
に替えて、予め特定の時刻を設定しておくことにより上
記警告表示等をコントロールしてやってもかまわない。
さらに、上記第2実施例および第3実施例の構成を組み
合わせて、映像観察を開始してから警告を発するまでの
設定時間および、映像表示装置本体2を装着してから警
告を発するまでの設定時間を夫々、独立かつ任意に設定
し得るようにすることにより、何れか先に設定時間に到
達した方の警告表示がなされるように構成することもで
きる。この場合、観察者に合わせて個別に警告表示の動
作条件を設定することが可能になる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、観
察者が映像表示装置を所定時間継続して使用すると警告
表示がなされることになり、観察者の眼球や視神経等の
疲労の発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の映像表示装置の第1実施例の構成を示
すブロック図である。
【図2】第1実施例における警告表示の表示方法を説明
するための図である。
【図3】第1実施例の警告表示部の構成例を示す図であ
る。
【図4】第1実施例の警告表示部の構成例を示す図であ
る。
【図5】第1実施例の警告表示部の構成例を示す図であ
る。
【図6】図5の構成における警告表示の表示方法を説明
するための図である。
【図7】本発明の映像表示装置の第2実施例の構成を示
すブロック図である。
【図8】本発明の映像表示装置の第3実施例の構成を示
すブロック図である。
【図9】(a)、(b)は夫々、装着センサ30の構成
例を示す図である。
【図10】本発明の映像表示装置の第4実施例の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】 1 コントローラ 2 映像表示装置本体 3 タイマ(経過時間計時手段) 4 警告信号発生部(警告信号発生手段) 5 映像信号コントローラ 6 音声信号コントローラ 7 映像表示部 8 スピーカ 9 警告表示部(警告表示手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像を観察者の眼球に表示する映像表示
    装置において、 映像表示に関する基準時刻からの経過時間を計測する経
    過時間計測手段と、 該経過時間計測手段により計測した経過時間に基づいて
    警告信号を発生する警告信号発生手段と、 該警告信号発生手段が発生した警告信号に基づいて警告
    表示を行う警告表示手段とを具えて成ることを特徴とす
    る、映像表示装置。
  2. 【請求項2】 予め警告信号を発生する時刻を設定する
    警告信号発生時刻設定手段を設け、当該設定時刻に警告
    信号を発生するようにしたことを特徴とする、請求項1
    記載の映像表示装置。
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