JPH1065191A - 連続処理真空ラミネーション方法 - Google Patents

連続処理真空ラミネーション方法

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JPH1065191A
JPH1065191A JP8229423A JP22942396A JPH1065191A JP H1065191 A JPH1065191 A JP H1065191A JP 8229423 A JP8229423 A JP 8229423A JP 22942396 A JP22942396 A JP 22942396A JP H1065191 A JPH1065191 A JP H1065191A
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lamination
area
jig
vacuum
laminating
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JP8229423A
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Toshihito Yoshino
豪人 吉野
Seiki Itoyama
誠紀 糸山
Yuji Inoue
裕二 井上
Kimitoshi Fukae
公俊 深江
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Canon Inc
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラミネーション用オーブンの利用効率並びに
真空ラミネーション治具のハンドリングを改善し、太陽
電池モジュールの効率的量産を可能にする方法を提供す
る。 【構成】 真空ラミネーション工程を構成する材料積
層、真空引き、加熱の各工程ごとに設けられる作業エリ
アがサークル状に配置されると同時に各作業エリア間で
の移動が自在でありかつ積み重ね/積み降ろしが自在で
ある複数の真空ラミネーション治具が前記各工程を進行
することにより真空ラミネーションを行うことを特徴と
する。ラミネーション用オーブンをフルに活用し、太陽
電池モジュールをハイスループットで量産することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続処理真空ラミネー
ション方法に関する。より詳しくは、本発明は、太陽電
池モジュールをハイスループットで量産する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、真空ラミネーション装置は、半導
体関連、特に太陽電池などの外気に晒して用いられる素
子を被覆する目的で最終的な製造装置として使用され
る。これは、素子を温湿度・外圧などに対し耐久性を向
上させるためである。こうした真空ラミネーション装置
を介して製造される太陽電池は、近年クリーンエネルギ
ー供給源として注目されている。即ち、地球環境汚染の
拡大につれ、環境問題に対する意識の高まりが世界的な
広がりをみせている。なかでも、CO2排出に伴う地球
の温暖化現象に対する危惧感は深刻である。したがっ
て、こうした問題なくしてクリーンエネルギーを供給す
る手段に対する希求はますます強まっている。このよう
な状況において、太陽電池は、その安全性と扱い易さか
ら、安全なエネルギー源として期待される主要なもので
ある。これらの要求に対し信頼性および経済性の高い太
陽電池を供給するために、上述した真空ラミネーション
装置は重要な役割を果たすものである。
【0003】ところで、太陽電池には様々な型式および
形態のものがある。代表的なものとして、結晶シリコン
太陽電池、多結晶シリコン太陽電池、アモルファスシリ
コン太陽電池、銅インジウムセレナイド太陽電池、化合
物半導体太陽電池などを挙げることができる。これらの
中、薄膜結晶シリコン太陽電池、化合物半導体太陽電池
およびアモルファスシリコン太陽電池は、比較的低コス
トであり、しかも大面積化が可能なため各方面で活発に
研究開発が進められている。
【0004】図7(a)および図7(b)は上述した太
陽電池をモジュール化した太陽電池モジュールの構成を
模式的に示す図である。図7(a)は、材料積層時の構
成を示す模式図であり、図7(b)は太陽電池モジュー
ルとして完成した状態での構成を示す模式図である。図
7(a)および図7(b)において、701は表面被覆
材、702は充填材、703は太陽電池素子(光起電力
素子)、704は裏面被覆材をそれぞれ示す。該太陽電
池モジュールはつぎのようにして作製される。即ち、ま
ず真空装置内に太陽電池モジュールを構成する材料を配
置し積層し、真空引きを行い各材料間の空気を除く、即
ち、脱気(真空引き)を行う。ついで、真空引きしたこ
の状態で加熱する。加熱により積層体は昇温し、充填材
が架橋あるいは硬化する温度に達し、充填材が充分硬化
するまでこの温度を所定の時間保持する。その後冷却し
真空引きを停止し大気圧に戻す。この手順により図7
(b)に示した構成の太陽電池モジュールが完成する。
【0005】図8(a)乃至図8(c)は、太陽電池モ
ジュールの製造に使用する従来の真空ラミネーション装
置の模式的説明図である。図8(a)は全体図であり、
図8(b)は図8(a)の線F−Fでの断面構造図であ
り、図8(c)は太陽電池モジュールを作製する時の断
面構造図である。図8(a)乃至図8(c)において、
801は板状の基材であり、802は真空引きパイプで
あり、803はバルブであり、804は真空ポンプであ
り、805は脱気孔であり、806は固定部材であり、
807は蓋部材であり、808は太陽電池モジュール用
の積層体であり、809は網であり、810は真空ポン
プに連通した排気管である。図8(a)乃至図8(c)
に示した真空ラミネーション装置を使用しての太陽電池
モジュールの作製はつぎのようにして行う。まず図8
(c)のように、基材801と真空引きパイプ802の
環状体とに挟まれた空間に網809を敷き、太陽電池モ
ジュール作製材料(太陽電池モジュール用積層体)80
8と蓋部材807とを配置する。つぎに真空ポンプ80
4を起動し、基材801と真空引きパイプ802と蓋部
材807とにより形成した空間部(即ち、太陽電池モジ
ュール用積層体808を含む空間部)を真空引きして、
該空間部の空気と太陽電池モジュール用積層体808間
の空気を排出または脱気する。そして真空ポンプ804
を作動させたままで、該ラミネーション装置を不図示の
高温のオーブンに投入し、太陽電池モジュール用積層体
中の充填材が硬化する温度に昇温させ、硬化が終了する
までそのまま保持する。充填材の硬化後にオーブンから
該ラミネーション装置を取り出し冷却後、真空ポンプ8
04を止めて前記空間部を大気圧に戻し、太陽電池モジ
ュールの作製を完了する。上記従来の真空ラミネーショ
ン装置は、構造が簡単で軽量なため、太陽電池モジュー
ルの大面積化に伴い装置の大型化が容易である、装置の
熱容量が小さいため太陽電池モジュールを構成する材料
の昇降温が早く、製造上の処理時間を短縮できるなどの
利点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の真
空ラミネーション装置は上述した利点を有するものの、
該装置を使用して大面積の太陽電池モジュールを量産し
ようとする場合、以下に述べるような問題があり、該装
置は前記太陽電池モジュールの量産に適するものではな
い。即ち、太陽電池モジュールの量産を達成する場合、
最も大きな設備投資となるのが大面積の真空ラミネーシ
ョン治具を収容することの可能な大型加熱オーブンであ
る。この点詳細には、太陽電池モジュールの製造におけ
る真空ラミネーション処理はラミネーション材料積層、
真空引き、加熱、冷却、取り出しの各工程からなり、実
際に加熱オーブンが用いられるのは該5工程のうちの1
工程のみである。したがって加熱オーブンを有効に利用
するためには、複数の真空ラミネーション治具を用意
し、それぞれの真空ラミネーション治具を、それが上記
各工程間を迅速に、効率的に移動できる構造にしたうえ
で最適な工程設計を行う必要がある。ところが、量産す
る太陽電池モジュールが大面積のものである場合、真空
ラミネーション治具をサイズの大きいものにせざるを得
なく、したがって重たいものとなり、そのハンドリング
が困難になるという問題がある。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、真空ラミネーション法
により大面積の太陽電池モジュールを量産する場合の従
来技術における上述したオーブンの利用効率および真空
ラミネーション治具のハンドリングに係る問題点を解決
し、大面積の太陽電池モジュールの効率的量産を可能に
する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来技術にお
ける上述した問題を解決し、上記目的を達成するもので
ある。本発明は、裏面被覆材、第1の充填材、被ラミネ
ート材、第2の充填材、表面被覆材からなるラミネート
材料をこの順に積層する積層工程と、前記表面および裏
面被覆材で挟まれた領域を減圧する真空化工程と、前記
ラミネート材料を昇温する加熱工程とを少なくとも行っ
て前記ラミネート材料の張りあわせを行う真空ラミネー
ション方法において、前記積層工程をラミネーション治
具上で行い、該ラミネーション治具は、積み重ね/積み
降ろし装置を利用して垂直方向に複数段積み重ね/積み
降ろしが可能であり、前記ラミネート材料積層工程で用
いられる積層作業エリアと、積み重ね装置を有する積み
重ねエリアと、前記真空化工程で用いられる真空ポンプ
を有する真空引きエリアと、前記加熱工程で用いられる
加熱オーブンを有する加熱エリアと、積み降ろし装置を
有する積み降ろしエリアを少なくとも含む複数のエリア
が隣接してサークル状に配置されており、前記各作業エ
リアおよび積み重ね/積み降ろし装置間での移動が自在
である前記ラミネーション治具を前記各作業エリアを上
記順に進行させながら真空ラミネーションを行うことを
特徴とする。
【0009】
【実施態様例】図1は、本発明の連続処理真空ラミネー
ション方法を実施するについて使用する積み重ね/積み
降ろしが自在である真空ラミネーション治具の一例を示
す模式図である。図1において、101は、従来の技術
の説明において述べた板状の基材(即ち、ベースプレー
ト)に相当するものであり、該基材の上でラミネーショ
ン材料の積層が行われる。102は、シリコンラバーシ
ートであり、従来の技術の説明において述べた蓋部材に
相当するものである。103は、蓋部材102の下に位
置する真空引きパイプあるいは被積層物などを示してい
る。104は、真空引き用バルブあるいは結合器類を示
している。111は、基材101を乗せるためのコンテ
ナーであり、当該コンテナーの内部に張られたラダー1
12によって基材101は保持されている。113およ
び114は、各々位置決めガイドピンおよびピン受けを
示す。コンテナー111は、後述する積み重ね/積み降
ろし装置によって自在にコンテナーどうしの積み重ね/
積み降ろしが行われるが、積み重ね/積み降ろし装置内
にて、コンテナーの位置をおおよそ決めた後、積み重ね
作業を開始すれば、位置決めガイドピン113の作用に
より自動的に正確な位置で積み重ねが行われるものであ
る。更に、ガイドピン113およびピン受け114によ
り荷崩れを防止する構造ともなっている。115は、コ
ンテナー111を積み重ね/積み降ろし装置内の支持フ
ックに引っかける際に用いられる突起(詳細は後述す
る)を示す。
【0010】前記真空ラミネーション治具について詳細
に説明する。基材101としては、所望の強度を有し、
そして低い熱容量の安価な材料という観点から、表面に
耐食コートなどの施された厚さ1.5〜2.0mm程度
の鋼板を用いるのがよい。なお、基材101が低熱容量
のものであることは、オーブン内における加熱および加
熱後の冷却の迅速化に必要な要件である。ラダー112
は、基材101を半中空で保持するために用いられる。
基材101を半中空で保持するのは、加熱時および冷却
時に基材を迅速に周囲温度になじむようにするためであ
る。そして、ラダー自身が低熱容量でかつ必要充分な強
度を有するように設計される。ピン受け114は、コン
テナー111どうしを積み重ねた時に基材101および
シリコンラバーシート102、そして真空引き用バルブ
など104がコンテナーどうしの間隙に収まるようにそ
の高さが決められる。また、コンテナー111は必要充
分な強度を持つ安価な鋼材で軽量に作製することが望ま
しい。
【0011】真空引きパイプ103は、真空引きを行う
管であり、環状に屈曲されたパイプである。真空引きパ
イプ103については、耐熱性を有していて剛性であり
かつ軽量であることが要求される。したがって、真空引
きパイプ103は、一般には主としてステンレスで構成
される。真空引きパイプ103の内周側の側面部には、
真空引きのための脱気孔が、真空ラミネーション装置を
組み上げる前に開けられていることが望ましい。また、
場合によっては真空引きパイプ103を板状の基材10
1の上に接着することがある。この場合、真空引きパイ
プ103は、接着前に脱脂処理されていることが望まし
い。また、その大きさについては、板状の基材101内
に収まるようにする。また、真空引きパイプ103に
は、真空引きを行う真空ポンプに接続するための開口部
とバルブ類104が設けられる。真空引きパイプ103
の基材101への固定は、溶接による固定の他、真空引
きパイプ103と基材101との隙間を埋めるようにし
てシーラント(例えば、RTV硬化型シリコンシーラン
ト)により固定する方法により行われる。
【0012】シリコンラバーシート102は、真空引き
パイプ103と基材101とにより真空引きするための
空間部を形成する目的で使用される。またシリコンラバ
ーシート102は、真空引きした状態で、太陽電池モジ
ュールの構成材料を押さえつけて、それら構成材料間の
脱気を促す目的で使用される。シリコンラバーシート1
02のサイズは、真空引きパイプ103の外枠よりも充
分に大きいものにする。シリコンラバーシート102
は、耐熱性と柔軟性を有し、軽量であり、かつ真空引き
した時気密性を保持するものであることが要求される。
こうしたことから、シリコンラバーシート102は、主
にシリコン樹脂構成され、形状はシート状である。基材
101上には、従来技術の説明で述べたような、不図示
の鋼が設置されている。該網は、真空引きして太陽電池
モジュールの構成材料間の脱気を行う際の、空気の流れ
を確保するために使用される。即ち、該鋼は、真空引き
する空間部の基材101とシリコンラバーシート102
の間に位置し、基材101とシリコンラバーシート10
2が接触して空気の流れを遮断するのを防ぐために使用
する。該鋼のサイズは、真空引きパイプ103により形
成される環状体の内寸法と同じ形状および大きさのもの
を使用する。該鋼は、耐熱性と柔軟性を有し、そして軽
量であることが要求される。こうした鋼としては、ステ
ンレスやアルミニウムなどの金鋼、ポリエステルなどの
耐熱性樹脂繊維を網状にしたものを使用することができ
る。
【0013】図2は、本発明の連続処理真空ラミネーシ
ョン方法を実施するについて使用する真空ラミネーショ
ン治具の積み重ね/積み降ろしを行う装置を示す模式図
である。図2において、201は図1に示したものと同
じ真空ラミネーション治具を示す。202は、円形のコ
ロであり、通常はこのコロの上を真空ラミネーション治
具201が垂直方向(図面上で)に移動する。211は
リフターであり、該リフターはシリンダー212の伸縮
により昇降する。リフター211上に真空ラミネーショ
ン治具201が位置するようにしてリフター211を上
昇させるとリフターの上面は真空ラミネーション治具の
下面に接触して真空ラミネーション治具を持ち上げるこ
とができる。221は、図中、横方向に摺動可能なフッ
クを示す。
【0014】フック221がしまわれている状態では、
真空ラミネーション治具201の昇降はフリーであり、
リフター211の昇降と一致している。一方、フック2
21が出ている状態では、フック221は図1における
突起115に引っかかり真空ラミネーション治具は下が
らない。231はキャスターであり、積み重ね/積み降
ろし装置全体がキャスターの回転によって矢印方向に移
動可能である。232はレールであり、積み重ね/積み
降ろし装置はこのレール上を移動する。
【0015】次に、上述した積み重ね/積み降ろし装置
を用いて行う実際の真空ラミネーション治具の積み重ね
/積み降ろし動作を図3を示して説明する。図3におい
て、301は真空ラミネーション治具を示し、302は
リフターを示し、303はフックを示す。また図中
(1)〜(6)に示す工程の進行により、真空ラミネー
ション治具の積み重ね動作が進行する。
【0016】以下、図3中の(1)〜(6)の状態に対
応する説明を行う。 (1):初期状態として、既に2段の真空ラミネーショ
ン治具がフック上に保持され、新規に積み重ねる真空ラ
ミネーション治具を円形コロ上を移動してきてリフター
上に位置させた状態を示している。 (2):リフターが上昇することにより、新規真空ラミ
ネーション治具の上端がフック上の真空ラミネーション
治具の下端に接触するまで上昇する。 (3):その後、フックがしまわれることにより、すべ
ての真空ラミネーション治具の荷重がリフターに移動す
る。 (4):リフターを真空ラミネーション治具1段分の高
さだけ上昇させる。 (5):改めてフックを出し、新規真空ラミネーション
治具を含む全真空ラミネーション治具の荷重がフック上
に移る。 (6):リフターを下降させる。 以上で積み重ね作業を終了する。なお、積み降ろしの場
合の説明は省略するが、これは、本手順と逆の手順で作
業を行えば良い。
【0017】図4は、本発明の連続処理真空ラミネーシ
ョン方法を実施するについて用いる各工程ごとに設けら
れた作業エリアがサークル状に配置される態様を示す模
式図である。具体的には、材料積層エリア、真空引きエ
リア、加熱エリア、冷却エリア、取り出しエリアがサー
クル状に配置されている。図4において、401は、材
料積層エリアを示し、該エリアでは、真空ラミネーショ
ン治具402上でラミネーション材料403の積層が行
われる。411は、積み重ね/積み降ろし装置であり、
該装置は、材料積層エリア401および真空引きエリア
421の両者に隣接できるようにレール412に沿って
移動できる。真空引きエリア421には、真空ポンプ4
22および脱着可能な真空引き用フレキシブルホース4
23が用意されている。431は加熱エリアを示し、加
熱オーブンがこのエリアを占めている。このオーブンは
必要量積み重ねられた真空ラミネーション治具を収容可
能な大きさを有している。434は、オーブンの扉であ
る。また、432は真空ポンプであり、433は大型オ
ーブンの壁を貫通し、かつ真空ラミネーション治具との
脱着可能な真空引き用フレキシブルホースである。
【0018】441は冷却エリアであり、該エリアは真
空ポンプ442を有している。451は積み重ね/積み
降ろし装置であり、該装置は冷却エリア441および取
り出しエリア461の両者に隣接するようにレール45
2に沿って移動できる。461は取り出しエリアであ
り、当該エリアでラミネーション後のモジュール463
の取り出しを行う。以上のすべてのエリア間に円形コロ
を有するコンベア471が設置されていて、真空ラミネ
ーション治具は1段であってもあるいは数段積み重ねて
ある状態であっても、各エリア間を自由に移動できる。
481は積層材料の材料積層エリア401への運搬ある
いは取り出しエリア461にて取り出したラミネーショ
ン後のモジュール463の回収などに用いられるコンテ
ナーであり、該コンテナーはレール482上を移動す
る。レール482は不図示の積層材料準備エリアなどま
で通じている。
【0019】上述した図4に基づいて、本発明の連続処
理真空ラミネーション方法の態様を述べる。即ち、取り
出しエリア461にてラミネーション後のモジュール4
63を取り出し、裸となった真空ラミネーション治具が
材料積層エリア401に運ばれる。同時にコンテナー4
81に積層材料が載せられて運ばれてくる。材料積層エ
リアでは、運ばれてきた真空ラミネーション治具上に、
順次ラミネーション材料を積層する。積層する順序は裏
面被覆材、充填材、太陽電池素子、充填材、表面被覆
材、その他充填材流れ防止材および蓋材としてのシリコ
ンラバーシートなどである。積層手順そのものについて
は、従来の技術の説明のところで既に述べたので、ここ
ではその説明を省略する。
【0020】初期状態では積み重ね/積み降ろし装置4
11は、材料積層エリア401に隣接した位置にある。
1段分の材料積層の終了した真空ラミネーション治具
は、コンベア471上をスライドして積み重ね/積み降
ろし装置内に移動する。その後、積み重ね作業を1回行
うことにより、この真空ラミネーション治具は積み重ね
/積み降ろし装置内の不図示のフック上に乗る。引き続
き、材料積層を終えた2段目の真空ラミネーション治具
が積み重ね/積み降ろし装置内に移動し、再度積み重ね
作業を行うことにより、2段分の真空ラミネーション治
具がフック上に乗る。こうした積み重ね作業を繰り返
し、所望の段数を積み重ねる。なお、積み重ねる段数は
適宜決めれば良いが、積み重ねた時の最大高さがオーブ
ン内に収容できる高さでなければならない。さらには加
熱時間、使用できる真空ラミネーション治具の総数、材
料積層に要するタクトなどから導かれる最適の工程設計
に合わせた段数の積み重ねを行えば良い。以上のように
して必要な段数の積み重ねを終えた積み重ね/積み降ろ
し装置は、全体が真空引きエリア421に隣接する位置
まで移動する。
【0021】その後、リフターを使って全ての真空ラミ
ネーション治具をコンベア471のレベルまで下降させ
た後に、該真空ラミネーション治具を真空引きエリアに
移動する。次に、真空引き用フレキシブルホース423
を真空ラミネーション治具に接続し、真空ポンプ422
を起動することにより、真空ラミネーション治具の基材
と蓋部材間の脱気を行う。充分な脱気が終了したら、不
図示のバルブを使って真空状態を保持したまま、真空引
き用フレキシブルホースを外す。引き続き、オーブンの
扉434を開け、真空ラミネーション治具をオーブン内
に移動する。改めて真空引き用フレキシブルホースを接
続し、真空ポンプ432を起動し、不図示のバルブを開
けることにより、ラミネーション材料の脱気を続ける。
オーブンの扉を閉め、オーブンのヒーターを起動し、加
熱を開始する。予め定められた時間の加熱によってラミ
ネーションが終了したならば、オーブンのヒーターを止
め、扉434を開ける。
【0022】引き続き、バルブを締めて、ラミネーショ
ン治具を真空に保持したまま、真空引き用フレキシブル
ホース433を外す。その後、真空ラミネーション治具
を冷却エリア441に移動する。冷却エリアでは真空ポ
ンプ442を用いて再び脱気をしながら冷却する。この
際、積み重ねた真空ラミネーション治具間にファンなど
で強制的に冷気を送り込み、冷却時間の短縮を図ること
が望ましい。真空ラミネーション治具がハンドリングが
可能な温度まで冷却したならば、積み重ね/積み降ろし
装置451を冷却エリア441に隣接する位置まで移動
した後、真空ラミネーション治具を積み重ね/積み降ろ
し装置内に移動する。次いで、積み重ね/積み降ろし装
置451を取り出し、エリア461に隣接する位置まで
移動する。この後は、真空ラミネーション治具を1段積
み降ろすごとに取り出しエリアに移動してゆく。取り出
しエリアに移動したラミネーション治具からはシリコン
ラバーシート、充填材流れ防止材、ラミネーション後の
モジュールなどが取り出され、真空ラミネーションの全
工程を終了する。引き続き真空ラミネーション工程の次
のサイクルを開始する。こうしたサイクルを繰り返すこ
とにより、真空ラミネーションの大量処理が可能とな
る。
【0023】図4に示す真空ラミネーション装置を用い
て真空ラミネーション処理を効率的に行うには、更に以
下の留意点がある。即ち、第1の留意点は、真空ラミネ
ーション治具の台数である。好適な真空ラミネーション
治具の積み重ね段数分を1組と考えると、取り出しおよ
び材料積層エリアに1組、予備真空引きエリアに1組、
加熱エリアに1組、冷却エリアに1組の計4組分の真空
ラミネーション治具を用意することが望ましい。このよ
うにすれば各エリアごとに1組の真空ラミネーション治
具が各エリアに対応する工程を実行するところとなり、
待ち状態のエリアがない。第2の留意点は、各工程の時
間を揃えることである。即ち、例えば加熱工程に要する
時間を基準として予備真空引き工程、冷却工程の時間を
揃えることにより、全工程は同時に終了し、一斉に次の
工程に進めるところとなり、無駄および煩雑さがない。
そのためには冷却ファンの能力、あるいは真空引き能力
の調節などが必要とされる。また、取り出し/積層工程
に関しては、この工程に就く作業員数を調整するなどに
よって他の工程時間に合わすという手段をとることも可
能である。なお、本発明においては積層作業そのものが
機械で付加的に行われるものかあるいは人手にて行われ
るかを規定するものではないが、上記タクトタイムを満
足させる上で必要な自動化とコストのバランスの観点か
ら適宜決めれば良い。
【0024】本発明は以上述べた態様に限定されるもの
ではなく、該態様は適宜変更することができる。例えば
図4については、積層材料運搬コンテナーを記述したが
本発明はその有無を問わない。
【0025】図5に本発明を実施する装置の別例を示
す。図5は図4における取り出し、積層エリアを2列と
し、積層枚数の増大に対処できるようにしたものであ
る。図5において、501は材料積層エリアであり、真
空ラミネーション治具502上でラミネーション材料5
03の積層が行われる。511は積み重ね/積み降ろし
装置であり、材料積層エリア501および真空引きエリ
ア521の両者に隣接できるようにレール512に沿っ
て移動できる。真空引きエリア521には、真空ポンプ
522および脱着可能な真空引き用フレキシブルホース
523が用意されている。531は加熱エリアであり、
加熱オーブンがこのエリアを占めている。このオーブン
は、必要量積み重ねられた真空ラミネーション治具を収
容可能な大きさを有している。534は、該オーブンの
扉である。また、532は真空ポンプであり、533は
大型オーブンの壁を貫通し、かつ真空ラミネーション治
具との脱着可能な真空引き用フレキシブルホースであ
る。541は冷却エリアであり、真空ポンプ542を有
している。551は積み重ね/積み降ろし装置であり、
冷却エリア541および取り出しエリア561の両者に
隣接できるようにレール552に沿って移動できる。5
61は取り出しエリアであり、該エリアでラミネーショ
ン後のモジュール563の取り出しを行う。以上のすべ
てのエリア間に円形コロを有するコンベア571が設置
されていて、真空ラミネーション治具は1段であっても
あるいは数段積み重ねてある状態であっても、各エリア
間を自由に移動できる。
【0026】図5においては、積み重ね装置511およ
び積み降ろし装置551が、各々延長されたレール51
2,522に沿って、2列化された取り出し、積層エリ
アに隣接できるようになっている。上記以外の点は図4
において説明したものと同一であるのでここでは省略す
る。また、別の変形例として例えば積み重ね/積み降ろ
し装置は、必ずしも図2に示したタイプのものでなくて
も良く、ホイストを用いて上からラミネーション治具を
重ねていくような方法をとることもできる。
【0027】
【実施例】以下の実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるも
のではない。
【0028】
【実施例1】以下に述べるようにして、本発明の連続処
理真空ラミネーション方法を実施した。本実施例におい
ては、図1、図2および図4に示した装置を使用した。
本実施例における積層手順は図6に示した。図6におい
て、601は板状基材である。基材601として、表面
をリン酸塩処理した1450mm×6000mm寸法で
板厚1.6tの耐候性鋼板(商標名;ボンデ鋼板)を用
いた。板状基材601上には、1400mm×5950
mmの外寸を持つ真空引きパイプ602がRTVシリコ
ン系シーラント606(商標名:KE347,信越シリ
コーン社製)にて固定されている。板状基材601上で
あり、かつ真空引きパイプ602で囲まれる位置には、
脱気経路を確保するための金網609が敷かれている。
該金網609としては、1350mm×5900mmの
ステンレス製φ0.6手織金網(太陽金網社製)を用い
た。また、金網609の上に下部充填材流れ防止材61
0aが敷かれている。充填材流れ防止材610aとして
は、1300mm×5800mmのPTFEフィルム
(旭ガラス社製)を使用した。板状基材609は図1に
おけるコンテナー111上に乗せられている。コンテナ
ー111は外寸1600mm×6100mm、高さ20
0mmである。なお、図1におけるコンテナー111上
の、板状基材601、真空引きパイプ602、金網60
9、下部充填材流れ防止材610aをまとめて真空ラミ
ネーション治具と呼称し、通常は、この組み合わせは複
数回のラミネーションを経ても崩さず再利用するもので
ある。
【0029】該真空ラミネーション治具上にラミネーシ
ョン材料608の積層を行った。ラミネーション材料は
既に上述の図7に示したものと同様であり、下層から以
下の順で積層した。 1)裏面被覆材:500mm×1400mmで厚さ0.
4tの耐候性塗装鋼板(商標名:タイマカラーGL,大
同鋼板社製) 2)充填材:500mm×1400mm,厚さ460μ
mのEVA(商標名:耐候性グレード,ハイシート工業
社製) 3)太陽電池素子 4)前記2)と同じ充填材 5)表面被覆材:500mm×1400mm,厚さ50
μmのフッ素樹脂フィルム(商標名:テフゼル,デュポ
ン社製) これらからなる太陽電池モジュール用積層体の基本サイ
ズは500mm×1400mmであるので、1段の真空
ラミネーション治具上で8個の太陽電池モジュールに相
当する分の積層を行った。以上のラミネーション材料の
積層が終了した後、上部充填材流れ防止材610bを積
層し、さらにその上にシリコンラバーシート607を載
せた。シリコンラバーシート607としては、1550
mm×6100mm,厚さ2tのタイガースポリマー社
製のものを用いた。以上の積層は図4に示す積層エリア
401にて行った。
【0030】真空ラミネーション治具1段分の積層が終
了すると同時に真空ラミネーション治具は積み重ね/積
み降ろし装置411に送られて積み重ねた。本実施例に
おいては真空ラミネーション治具を6段積み重ねた。な
お、真空ラミネーション治具6段分の全ての積層に要し
た時間は45分であった。6段積み重ねられた真空ラミ
ネーション治具の組は真空引きエリア421に運ばれ、
真空引きを開始した。真空引きの手順そのものは、上述
したと同様にした。真空ポンプとしてはULVAC社製
D−330型ポンプを用い、40分間の真空引きを行っ
た。40分間真空引き後の真空度は、どの真空ラミネー
ション治具においても、真空ポンプ直上で約1Torr
程度であった。このようにして真空引きを行った後、6
段の真空ラミネーション治具の組は加熱オーブン内に運
ばれた。該オーブン内で真空引きを続けながら、加熱す
ることによりラミネーション処理を行った。前記オーブ
ン中での加熱処理条件は、160℃,50分とした。こ
の加熱処理後、6段の真空ラミネーション治具の組は冷
却エリア441に運んだ。該冷却エリアにて不図示のフ
ァンにより冷風を送ることにより強制冷却を行った。3
0分後に手で充分に触ることの可能な温度まで冷めた。
次に6段の真空ラミネーション治具の組は積み重ね/積
み降ろし装置451に運ばれた後、治具1段ずつ積み降
ろされ、1段ごとに取り出しエリア461に移動した。
取り出しエリア461にて真空ラミネーション治具から
ラミネーション処理されたモジュールの取り出しを行っ
た。その際の手順は、つぎのように行った。 1)シリコンラバーシートを取り外す、 2)上部充填材流れ防止材を取り外す、そして 3)ラミネーション処理されたモジュールを取り出す。 なお、下部充填材流れ防止材以下の材料は次回の積層時
にそのまま使用することが可能なので取り外さなかっ
た。
【0031】以上によりラミネーション処理の完了した
太陽電池モジュールは、外観上の問題などがなく、ラミ
ネート材料のハガレなどの全くない良好なものであっ
た。また、太陽電池として機能測定の結果も良好であっ
た。なお、本実施例の各工程に要した時間は以下のとお
りである。 積層:45分 予備真空引き:40分 加熱:50分 冷却:30分 取り出し:10分 取り出しおよび積層工程の時間を併せて55分であり、
また、加熱時間50分に真空引き用フレキシブルチュー
ブなどの脱着作業を加えた実効時間が約55分である。
従って本実施例では、真空ラミネーション治具は各工程
を略55分タクトで進行してゆくことが可能であること
が理解される。さらに1日8時間の労働時間を仮定する
ならば、8バッチのラミネーションを行うことが可能で
あり、1日当たりの太陽電池モジュールの生産量として
は、8×6×8=384個となる。3直体制で生産した
場合を考えれば略3倍の1100個/日程度の太陽電池
モジュール生産能力が達成できる。
【0032】
【実施例2】以下に述べるようにして、本発明の連続処
理真空ラミネーション方法を実施した。本実施例で用い
た装置は、図1、図2および図5に示したものである。
即ち、実施例1で用いた図4に示す装置レイアウトに替
えて図5に示す取り出しおよび積層エリア2列を有する
装置レイアウトとした。ラミネーション治具即ち、コン
テナー、板状基材、真空引きパイプ、金網などは実施例
1で用いたものと同じである。本実施例で積層した太陽
電池モジュールは、実施例1にて作製した太陽電池モジ
ュールの略半分の面積を持つものである。即ち、以下の
大きさの材料を以下の番号順に積層した。 1)裏面被覆材:300mm×650mm(厚さ、その
他、仕様は実施例1と同じ) 2)充填材:300mm×650mm(厚さ、仕様など
は実施例1と同じ) 3)太陽電池素子 4)前記2)と同じ充填材 5)表面被覆材:300mm×650mm(厚さ、仕様
などは実施例1と同じ) これらからなる太陽電池モジュール用積層体の基本サイ
ズは300mm×650mmであるので、1段の真空ラ
ミネーション治具上で16個の太陽電池モジュールに相
当する分の積層を行った。1段の真空ラミネーション治
具上で積層する太陽電池モジュールの個数が実施例1の
場合の倍となっているので、1段当たりの積層には略2
倍の時間を要した。しかし、本実施例においては、取り
出しおよび積層エリアを2列としたことにより、1列ご
との積層枚数を半分とすることで従来通りの積層時間を
確保できた。即ち、各々の取り出しおよび積層エリアに
て真空ラミネーション治具3段分の積層を45分で終え
た。この時積み重ね/積み降ろし装置は2列の積層エリ
ア間を往復しながら、6段の真空ラミネーション治具を
積み重ねた。以上述べた相違点以外は実施例1と同じ方
法でラミネーション全工程を行った。取り出した全ての
太陽電池モジュールについてラミネーションが順調に行
われた。そして得られた太陽電池モジュールは全て、特
性が良好であることがわかった。
【0033】
【発明の効果】以上述べたことから明らかなように、本
発明の連続処理真空ラミネーション方法によれば、加熱
オーブンをフルに活用し、太陽電池モジュールをハイス
ループットで量産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の連続処理真空ラミネーション方法を実
施するについて用いられる積み重ね/積み降ろしが自在
である真空ラミネーション治具を示す模式図である。
【図2】本発明の連続処理真空ラミネーション方法を実
施するについて用いられる真空ラミネーション治具の積
み重ね/積み降ろしを行う装置を示す模式図である。
【図3】図2に示した積み重ね/積み降ろし装置を用い
て積み重ね/積み降ろし作業を行う際の装置各部の動作
を示す模式図である。
【図4】本発明の連続処理真空ラミネーション方法を実
施するについて用いられる各工程ごとに設けられた作業
エリアがサークル状に配置される態様を示す模式図であ
る。
【図5】図4に示した作業エリア配置図のバリエーショ
ンを示す模式図である。
【図6】本発明の連続処理真空ラミネーション方法にお
いて真空ラミネーション治具上で行われる積層順を示す
模式図である。
【図7】従来の太陽電池モジュールの材料構成を示す模
式図である。
【図8】従来の太陽電池モジュールの製造装置に適用さ
れる真空ラミネーション装置を示す模式図である。
【符号の説明】
101 板状の基材 102 シリコンラバーシートなどの蓋部材 103 蓋部材102によって隠された真空引きパイプ
あるいは被積層物 104 バルブ類 111 コンテナー 112 コンテナー111内に張られたラダー 113 位置決めガイドピン 114 ガイドピン受け 115 コンテナー111を積み重ね/積み降ろし装置
内の支持フックに引っかける際に用いられる突起 201 真空ラミネーション治具 202 円形のコロ 211 リフター 212 シリンダー 221 フック 231 キャスター 232 レール 301 真空ラミネーション治具 302 リフター 303 フック 401 材料積層エリア 402 真空ラミネーション治具 403 ラミネーション材料 411 積み重ね/積み降ろし装置 412 レール 421 真空引きエリア 422 真空ポンプ 423 真空引き用フレキシブルホース 431 加熱エリア 432 真空ポンプ 433 真空引き用フレキシブルホース 434 オーブンの扉 441 冷却エリア 442 真空ポンプ 451 積み重ね/積み降ろし装置 452 レール 461 取り出しエリア 471 コンベア 481 積層材料あるいはモジュールの運搬コンテナー 482 コンテナー用のレール 601 板状基材 602 真空パイプ 606 シリコンシーラント 609 金網 610a,610b 各々下部および上部充填材流れ防
止材 607 シリコンラバーシート 608 ラミネーション材料
フロントページの続き (72)発明者 深江 公俊 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面被覆材、第1の充填材、被ラミネー
    ト材、第2の充填材、表面被覆材からなるラミネート材
    料をこの順に積層する積層工程と、前記表面および裏面
    被覆材で挟まれた領域を減圧する真空化工程と、前記ラ
    ミネート材料を昇温する加熱工程とを少なくとも行って
    ラミネート材料の張りあわせを行う真空ラミネーション
    方法において、前記積層工程を、内部を真空化可能な構
    造を有すると共に垂直方向へ積み重ね可能な構造を有す
    るそれぞれのラミネーション治具上で行い、積層工程終
    了後、前記ラミネーション治具を積み重ね装置を利用し
    て垂直方向に複数段積み重ね、ラミネーション治具が積
    み重ねられた状態で前記真空化工程および前記加熱工程
    を行い、積み重ねられたラミネーション治具を積み降ろ
    し装置を利用して個々のラミネーション治具に分離し、
    張りあわせを終えたラミネート材料を排出することを特
    徴とする連続処理真空ラミネーション方法。
  2. 【請求項2】 ラミネート材料積層工程で用いられる積
    層作業エリアと、積み重ね装置を有する積み重ねエリア
    と、真空化工程で用いられる真空ポンプを有する真空引
    きエリアと、加熱工程で用いられる加熱オーブンを有す
    る加熱エリアと、積み降ろし装置を有する積み降ろしエ
    リアを少なくとも含む複数のエリアが隣接して配置され
    ており、前記各作業エリアおよび積み重ね/積み降ろし
    装置間での移動が自在であるラミネーション治具を前記
    各作業エリアを上記順で進行させながら真空ラミネーシ
    ョンを行うことを特徴とする請求項1に記載の連続処理
    真空ラミネーション方法。
  3. 【請求項3】 積層作業エリアと、積み重ねエリアと、
    真空引きエリアと、加熱エリアと、積み降ろしエリアを
    少なくとも含む複数のエリアが隣接してサークル状に配
    置されていることを特徴とする請求項2に記載の連続処
    理真空ラミネーション方法。
  4. 【請求項4】 材料積層工程を終えた複数の前記ラミネ
    ーション治具について、リフターとフックを備えた積み
    重ね装置を用いて第1に前記リフター上に前記ラミネー
    ション治具を乗せ、第2に前記リフターを上昇させるこ
    とにより前記ラミネーション治具を上昇させ、第3に上
    昇した前記ラミネーション治具を前記フックでおさえる
    ことにより前記ラミネーション治具のみ上昇位置を確保
    したうえで前記リフターを下降させ、引き続き下降させ
    た該リフター上に新たなラミネーション治具を乗せて第
    1の工程から繰り返すサイクルを経ることにより積み重
    ねられ、複数のラミネーション治具の積み重ねられた単
    位ごとに前記真空工程と加熱工程を行い、加熱工程を終
    えた複数のラミネーション治具の積み重ねられた単位
    は、リフターとフックを備えた積み降ろし装置を用いて
    第1に積み重ねられた複数のラミネーション治具を前記
    リフター上に乗せ、第2に前記リフターを上昇させるこ
    とにより積み重ねられた複数のラミネーション治具を上
    昇させ、第3に積み重ねられた複数のラミネーション治
    具の下から2段目のラミネーション治具を前記フックで
    おさえることにより下から2段目より上段のラミネーシ
    ョン治具の上昇位置を確保したうえで前記リフターを下
    降させて、最下段のラミネーション治具を下降させて取
    り出し、引き続き前記リフターの上昇と下降により第2
    の工程から繰り返すサイクルを経ることにより単体のラ
    ミネーション治具に積み降ろされることを特徴とする請
    求項3に記載の連続処理真空ラミネーション方法。
  5. 【請求項5】 裏面被覆材、第1の充填材、被ラミネー
    ト材、第2の充填材、表面被覆材からなるラミネート材
    料をこの順に積層する積層工程と、前記表面および裏面
    被覆材で挟まれた領域を減圧する真空化工程と、前記ラ
    ミネート材料を昇温する加熱工程とを少なくとも行って
    前記ラミネート材料の張りあわせを行う真空ラミネーシ
    ョン方法において、前記積層工程をラミネーション治具
    上で行い、前記ラミネーション治具は積み重ね/積み降
    ろし装置を利用して垂直方向に複数段積み重ね/積み降
    ろしが可能であり、ラミネート材料積層工程で用いられ
    る積層作業エリアと、積み重ね装置を有する積み重ねエ
    リアと、真空化工程で用いられる真空ポンプを有する真
    空引きエリアと、加熱工程で用いられる加熱オーブンを
    有する加熱エリアと、積み降ろし装置を有する積み降ろ
    しエリアを少なくとも含む複数のエリアが隣接してサー
    クル状に配置されており、前記各作業エリアおよび積み
    重ね/積み降ろし装置間での移動が自在である前記ラミ
    ネーション治具が前記各作業エリアを上記順に進行しな
    がら真空ラミネーションを行うことを特徴とする連続処
    理真空ラミネーション方法。
JP8229423A 1996-08-13 1996-08-13 連続処理真空ラミネーション方法 Abandoned JPH1065191A (ja)

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US08/907,613 US5993582A (en) 1996-08-13 1997-08-08 Continuous vacuum lamination treatment system and vacuum lamination apparatus
EP97113896A EP0825654A3 (en) 1996-08-13 1997-08-12 Continuous vacuum lamination treatment system and vacuum lamination apparatus
CN97117638A CN1096716C (zh) 1996-08-13 1997-08-13 连续真空层压处理系统
KR1019970038519A KR100208413B1 (ko) 1996-08-13 1997-08-13 연속 진공 라미네이션 처리 시스템 및 진공 라미네이션 장치
US09/245,310 US6241839B1 (en) 1996-08-13 1999-02-05 Continuous vacuum lamination treatment system and vacuum lamination apparatus
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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