JPH106442A - 装飾用粘着シート - Google Patents

装飾用粘着シート

Info

Publication number
JPH106442A
JPH106442A JP16607796A JP16607796A JPH106442A JP H106442 A JPH106442 A JP H106442A JP 16607796 A JP16607796 A JP 16607796A JP 16607796 A JP16607796 A JP 16607796A JP H106442 A JPH106442 A JP H106442A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
filler
adhesive sheet
decorative
soft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16607796A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Miyake
敏之 三宅
Hideaki Akesato
秀昭 明里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP16607796A priority Critical patent/JPH106442A/ja
Publication of JPH106442A publication Critical patent/JPH106442A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軟質ベースフィルムの片面に粘着剤を塗布し
て粘着剤を形成した装飾用粘着シートにおいて、フィル
ム成型性に優れ、かつ破断強度及び伸度等のフィルム物
性とカッティングマシーン等によるカッティング性に優
れた装飾用粘着シートを得る。 【解決手段】 軟質ベースフィルムを、樹脂100重量
部に対し平均粒径2〜15μmのフィラーを1〜70重
量部添加した樹脂組成物から形成することを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟質PVCフィル
ム等の軟質ベースフィルムの片面に粘着剤層が形成さ
れ、カッティングマシーン等により所望の形状にカッテ
ィングされる装飾用粘着シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、着色した軟質PVCフィルム
をベースフィルムとした装飾用粘着シートが知られてい
る。装飾用粘着シートは、一般に所望の形状にカッティ
ングされ、看板の上や車両等の壁面または窓ガラスの上
に張りつけて用いられている。軟質PVCフィルムがベ
ースフィルムとして用いられているのは、耐候性及び着
色性等において軟質PVCフィルムが優れているからで
ある。また、看板や車両等の壁面等の上に貼りつけられ
るものであるので、破断強度及び伸度等のフィルム物性
が必要であり、このようなフィルム物性の面からも軟質
PVCフィルムが用いられている。
【0003】装飾用粘着シートは、このような軟質PV
Cフィルム等のベースフィルムの片面に粘着剤を塗布し
粘着剤層を形成している。このような装飾用粘着シート
は、例えばコンピューターに連動したカッティングマシ
ーン等で所望の形状にカッティングされる。従って、ベ
ースフィルムの特性として、フィルムの引き裂き強度が
適度に低いことが要求される。
【0004】このように装飾用粘着シートのベースフィ
ルムにおいては、破断強度及び伸度が高く、引き裂き強
度が適度に低いことが要求されているが、これらの物性
は、一般に相反するものであると考えられている。特開
平5−65349号公報においては、カッティング性を
改良するため、樹脂にフィラーを添加することが提案さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、該公報
において対象とされている樹脂は主にポリオレフィン系
ポリマーであり、軟質PVCフィルムなどのキャスティ
ング成型によるフィルムは対象にされていない。またキ
ャスティングにより成型する軟質PVCオルガノゾルに
フィラーを添加するとオルガノゾルの粘度が上昇し、成
型性が低下するという問題があった。
【0006】本発明の目的は、フィルム成型性に優れ、
かつ破断強度及び伸度等のフィルム物性とカッティング
マシーン等によるカッティング性に優れた装飾用粘着シ
ートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の装飾用粘着シー
トは、塩化ビニル樹脂100重量部、平均粒径2〜15
μmのフィラー1〜70重量部及び可塑剤からなる樹脂
組成物よりキャスティング成型されて得られる軟質塩化
ビニル樹脂フィルムの一面に粘着剤層が設けられている
ことを特徴としている。
【0008】本発明における軟質ベースフィルムとして
は、例えば、PVCオルガノゾルのキャスティング成型
により成型される軟質PVCフィルム等を用いることが
できるが、これに限定されるものではない。
【0009】本発明においては、樹脂100重量部に対
し平均粒径2〜15μmのフィラーを1〜70重量部添
加した樹脂組成物から軟質ベースフィルムが形成され
る。軟質ベースフィルムとして軟質PVCフィルムを用
いる場合、PVC樹脂100重量部に、適当量の可塑剤
を加え、これにフィラーを1〜70重量部添加し、樹脂
組成物を調製する。
【0010】本発明においては、樹脂100重量部に対
しフィラーを1〜70重量部、好ましくは2〜30重量
部添加している。フィラーの添加量が少なすぎると、引
き裂き強度が適当に低くならず、良好なカッティング性
が得られない。またフィラーの添加量が多すぎると、破
断強度及び伸度が低下する。
【0011】本発明において軟質ベースフィルム中に添
加されるフィラーとしては、炭酸カルシウム、炭酸マグ
ネシウム、硫酸バリウム、無水シリカ、無水アルミナ等
の無機系フィラーが挙げられ、これらの中でも特に炭酸
カルシウムが好ましい。
【0012】本発明において用いるフィラーの粒径は2
〜15μmであり、さらに好ましくは5〜10μmであ
る。フィラーの平均粒径が小さすぎると、オルガノゾル
等の粘度が高くなりすぎフィルム成型性が低下する。ま
たフィラーの平均粒径が大きすぎると、破断強度及び伸
度等のフィルム物性が低下する傾向にある。フィラーの
平均粒径は、例えば天秤式または光透過式自動粒度測定
器等により測定することができる。
【0013】具体的には、上記光透過式自動粒度測定器
を用いて、液相沈殿法により測定し、ストークス式から
平均粒径分布を求める方法等が挙げられる。本発明にお
ける軟質ベースフィルムには、必要に応じ顔料や染料等
の着色剤を添加し、着色することができる。また、その
他必要に応じ、安定剤、紫外線吸収剤等の他の添加剤を
添加することができる。
【0014】本発明に従えば、所定の平均粒径を有する
フィラーを所定量添加することにより、カッティングマ
シーン等によるカッティング性を向上させているが、そ
の他のカッティング性を向上させる方法を併用し、さら
にカッティング性を改善させてもよい。例えば、粘着剤
のガラス転移温度や分子量を最適化する方法や粘着剤の
架橋度を高めゲル分率を向上させる方法がある。また粘
着剤層に炭酸カルシウム等の上記フィラーを添加する方
法がある。また、通常粘着剤層の上には離型紙が貼り付
けられているが、このような離型紙において短繊維で、
かつ密度の高い紙を使用することによりカッティング性
を向上させることができる。また離型紙における目止め
剤を高いガラス転移温度(Tg)のものにする方法や離
型剤種(シリコン種)の剥離力を許容される範囲内で高
く設定することなどによりカッティング性を向上させて
もよい。
【0015】
【発明の実施の形態】実施例1 以下の配合により、本発明におけるフィラーとしての炭
酸カルシウム(平均粒径10μm)を樹脂100重量部
に対し20重量部配合した着色PVCオルガノゾルを調
製した。
【0016】PVC:鐘淵化学社製、商品名「PSH−
10」:100重量部 ポリエステル系可塑剤:アデカアーガス社製、商品名
「P−300」:30重量部 金属安定剤:アデカアーガス社製、商品名「MARK−
AP551」:7重量部 酸化チタン顔料:大日精化社製、商品名「VT−77
1」:35重量部 溶剤:三菱化学社製、商品名「ソルベッソ」:60重量
部 炭酸カルシウム:平均粒径10μm:20重量部
【0017】以上のようにして得られた着色PVCオル
ガノゾルを工程紙の上に塗工しキュアーして膜厚50μ
mの軟質PVCフィルムを得た。この軟質PVCフィル
ムの一方の面に、アクリル系粘着剤(ブチルアクリレー
ト50重量部、2−エチルヘキシルアクリレート50重
量部、アクリル酸8重量部、ヒドルキシエチルメタクリ
レート0.1重量部のモノマー組成を共重合した分子量
65万、分子量分布3.1)を硬化剤と混合した後、塗
布し乾燥して、膜厚30μmの粘着剤層を形成した。こ
の粘着剤層の上に離型紙を積層して、装飾用粘着シート
を得た。
【0018】軟質PVCフィルムの破断強度及び伸度、
着色PVCオルガノゾルの粘度、軟質PVCフィルムの
フィルム引き裂き強度、及び装飾用粘着シートのカッテ
ィング性を、以下の評価方法により評価した。
【0019】〔評価方法〕 ・粘度…B型粘度計で、製造直後のPVCオルガノゾル
の粘度を測定した。 ・破断強度及び伸度…軟質PVCフィルムを15mmの
幅にカットし、引っ張り測定機で破断強度及び伸度を測
定した。 ・フィルム引き裂き強度…エルメンドルフ試験機で軟質
PVCフィルムの引き裂き強度を評価した。 ・カッティング性…カッティングマシーン「CG−4
5」(ミマキ社製)を用い、1文字が10mm×10m
mの大きさで「積水化学工業」の文字をカッティング
し、装飾用粘着シートの文字の切れ状態を、3:カッテ
ィング性良好、2:カット面の一部にケバ立ちあり、
1:カット面にケバ立ちが目立つの3段階で評価した。
評価結果を表1に示す。
【0020】実施例2 上記実施例1において、フィラーとして粒径8μmの炭
酸カルシウムを30重量部用いる以外は、上記実施例1
と同様にしてPVCオルガノゾルを調製し、軟質PVC
フィルムを作成して装飾用粘着シートを得た。実施例1
と同様にして評価し、評価結果を表1に示した。
【0021】実施例3 上記実施例1において、フィラーとして粒径5μmの炭
酸カルシウムを10重量部用いる以外は、上記実施例1
と同様にしてPVCオルガノゾルを調製し、軟質PVC
フィルムを作成して装飾用粘着シートを得た。実施例1
と同様にして評価し、評価結果を表1に示した。
【0022】比較例1 上記実施例1において、フィラーとして粒径1μmの炭
酸カルシウムを20重量部用いる以外は、上記実施例1
と同様にしてPVCオルガノゾルを調製し、軟質PVC
フィルムを作成して装飾用粘着シートを得た。実施例1
と同様にして評価し、評価結果を表1に示した。
【0023】比較例2 上記実施例1において、フィラーとして粒径20μmの
炭酸カルシウムを20重量部用いる以外は、上記実施例
1と同様にしてPVCオルガノゾルを調製し、軟質PV
Cフィルムを作成して装飾用粘着シートを得た。実施例
1と同様にして評価し、評価結果を表1に示した。
【0024】比較例3 上記実施例1において、フィラーとして粒径10μmの
炭酸カルシウムを80重量部用いる以外は、上記実施例
1と同様にしてPVCオルガノゾルを調製し、軟質PV
Cフィルムを作成して装飾用粘着シートを得た。実施例
1と同様にして評価し、評価結果を表1に示した。
【0025】比較例4 上記実施例1において、フィラーとしての炭酸カルシウ
ムを添加しないこと以外は、上記実施例1と同様にして
PVCオルガノゾルを調製し、軟質PVCフィルムを作
成して装飾用粘着シートを得た。実施例1と同様にして
評価し、評価結果を表1に示した。
【0026】
【表1】
【0027】表1から明らかなように、本発明に従う平
均粒径を有する炭酸カルシウムを本発明の範囲以内の量
を添加した実施例1〜3においては、軟質PVCフィル
ムの破断強度及び伸度が高く、フィルム物性が優れてい
ることがわかる。またPVCオルガノゾルの粘度が低
く、フィルム成型性に優れていることがわかる。さら
に、フィルム引き裂き強度が、フィラーを添加していな
い比較例4に比べ適度に低く、カッティング性に優れて
いることがわかる。
【0028】
【発明の効果】本発明に従えば、破断強度及び伸度等の
フィルム物性に優れ、かつ適当に低い引き裂き強度を有
し、カッティングマシーン等によるカッティング性に優
れた装飾用粘着シートとすることができる。また、オル
ガノゾル等から軟質ベースフィルムを作製する場合、ゾ
ル粘度が比較的低くフィルム成型性に優れた装飾用粘着
シートとすることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質ベースフィルムの片面に粘着剤を塗
    布して粘着剤層を形成した装飾用粘着シートにおいて、 前記軟質ベースフィルムが、樹脂100重量部に対し平
    均粒径2〜15μmのフィラーを1〜70重量部添加し
    た樹脂組成物から形成されていることを特徴とする装飾
    用粘着シート。
JP16607796A 1996-06-26 1996-06-26 装飾用粘着シート Pending JPH106442A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16607796A JPH106442A (ja) 1996-06-26 1996-06-26 装飾用粘着シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16607796A JPH106442A (ja) 1996-06-26 1996-06-26 装飾用粘着シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH106442A true JPH106442A (ja) 1998-01-13

Family

ID=15824560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16607796A Pending JPH106442A (ja) 1996-06-26 1996-06-26 装飾用粘着シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH106442A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0994168A2 (en) * 1998-10-16 2000-04-19 Nitto Denko Corporation Substrate film for adhesive sheet and adhesive sheet using the same
JP2000297270A (ja) * 1999-04-15 2000-10-24 The Inctec Inc 固形仮着接着剤

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0994168A2 (en) * 1998-10-16 2000-04-19 Nitto Denko Corporation Substrate film for adhesive sheet and adhesive sheet using the same
EP0994168A3 (en) * 1998-10-16 2001-01-24 Nitto Denko Corporation Substrate film for adhesive sheet and adhesive sheet using the same
US6372339B1 (en) 1998-10-16 2002-04-16 Nitto Denko Corporation Substrate film for adhesive sheet and adhesive sheet using the same
JP2000297270A (ja) * 1999-04-15 2000-10-24 The Inctec Inc 固形仮着接着剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU622001B2 (en) Radiation-curable pressure-sensitive adhesive having improved adhesion to plasticized vinyl substrates
AU697898B2 (en) Topographical method
JP5612705B2 (ja) マーキングフィルム
CN107267093A (zh) 压敏胶粘剂
JP2009234011A (ja) マーキングフィルム
JPH0250145B2 (ja)
JP5193647B2 (ja) マーキングフィルム
JP3645385B2 (ja) アクリル樹脂系脆質フィルム
US7790792B2 (en) Matt polymerization glue
JPH106442A (ja) 装飾用粘着シート
JP4021646B2 (ja) 剥離性材料及び剥離剤
CN107286878A (zh) 压敏胶粘剂
JPH073221A (ja) 装飾用粘着シート
US6280835B1 (en) Thermoplastic acrylic resin brittle film
JPS60195146A (ja) 半硬質塩化ビニル樹脂成形用組成物
CA2037987A1 (en) Adhesive-backed film composite which can become permanently bonded to a plasticized substrate
JP6632197B2 (ja) 装飾用粘着シート及び装飾方法
WO2002031075A1 (en) Methods for making glass fiber reinforced materials
JPH07145359A (ja) 装飾用粘着シート
JP2542223B2 (ja) 透明脆質フィルム
JPS5925858A (ja) 接着剤用組成物及びそれを用いた軽量化粧板
JPH09302312A (ja) 装飾用粘着シート
JPH06346027A (ja) 粘着テープもしくはシート
JPH11349714A (ja) シリコーン易接着性白色ポリエステルフィルムおよび離形シート
JPH07156343A (ja) 積層フィルムおよびマ−キングフィルム