JPH1063937A - 自動販売機の搬出機構 - Google Patents

自動販売機の搬出機構

Info

Publication number
JPH1063937A
JPH1063937A JP21376496A JP21376496A JPH1063937A JP H1063937 A JPH1063937 A JP H1063937A JP 21376496 A JP21376496 A JP 21376496A JP 21376496 A JP21376496 A JP 21376496A JP H1063937 A JPH1063937 A JP H1063937A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stopper
product
cam
fixed
shelf
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21376496A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Kawada
榮一 川和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanden Corp filed Critical Sanden Corp
Priority to JP21376496A priority Critical patent/JPH1063937A/ja
Publication of JPH1063937A publication Critical patent/JPH1063937A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vending Machines For Individual Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 製造価格の安価なシーソー方式の商品ストッ
パーを備える自動販売機の搬出機構を提供する。 【解決手段】 複数の商品ストッパーAが第1ストッパ
ー2aの支持端を斜め上方ヘ差し向け第2ストッパー2
bの支持端を斜め下方へ差し向けて商品棚と平行に且つ
互いに平行に配設され、各商品棚には第1ストッパーの
関節部と第2ストッパーの関節部とが商品棚上へ突出す
るのを許容する開口が形成され、更に、各商品ストッパ
ーの第2ストッパーの支持端に固定される軸部材7と、
軸部材に固定されたアームと5a,5b,5c、アーム
を揺動駆動するカム8a,8b,8cと、カムを回転駆
動するカム駆動機構とを有する商品ストッパー駆動装置
を備え、複数の商品ストッパーの各第2ストッパーの支
持端に固定された軸部材は、互いに同軸に且つ互いに干
渉せずに配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビン、缶、ペットボ
トルなどの容器に詰められた商品の自動販売機の搬出機
構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビン、缶、ペットボトルなどの容器に詰
められた商品の自動販売機の搬出機構として、上下方向
に間隔を隔てて積層され一側方へ向かって下方ヘ傾斜し
た複数の商品棚と、一端が支持端で他端が自由端の蝶番
状の第1ストッパーと一端が支持端で他端が自由端の蝶
番状の第2ストッパーと一端が第1ストッパーの自由端
に回動自在に連結され他端が第2ストッパーの自由端に
回動自在に連結された中間アームとを有するシーソー方
式の商品ストッパーとを備え、商品ストッパーは第1ス
トッパーの支持端を斜め上方ヘ差し向け第2ストッパー
の支持端を斜め下方へ差し向けて各商品棚の下縁部下方
に商品棚と平行に配設され、各商品棚には第1ストッパ
ーの関節部と第2ストッパーの関節部とが商品棚上へ突
出するのを許容する開口が形成された搬出機構が知られ
ている。
【0003】上述の搬出機構においては、商品は、中心
軸を商品棚の下縁と平行に延在させて、商品棚の上縁か
ら下縁へ向かって整列して商品棚上に載置される。商品
ストッパーの中間アームはバネ等により斜め下方ヘ付勢
されており、第2ストッパーの関節部が商品棚上ヘ突出
している。この結果、商品列の下端の商品が第2ストッ
パーによって支持され、商品列に属する全商品の落下防
止がなされている。商品を搬出する際には、バネ等の付
勢力に逆らって中間アームが斜め上方へ押し上げられ
る。この結果、第2ストッパーの関節部が商品棚の下方
へ後退し商品列の下端の商品が支持を失って商品棚の下
縁から下方へ落下する。他方第1ストッパーの関節部が
商品棚上ヘ突出し、商品列の下端から2番目の商品を支
持する。この結果商品列の残余の商品の落下防止がなさ
れる。商品の搬出が完了すると、中間アームを斜め上方
ヘ押し上げた力が解除され、バネ等の付勢力によって中
間アームが斜め下方へ移動し、第2ストッパーの関節部
が商品棚上ヘ突出し、第1ストッパーが商品棚の下方ヘ
後退する。この結果、商品列の残余の商品が商品棚の下
縁ヘ向かって移動し、下端の商品が第2ストッパーによ
って支持される。従来のシーソー方式の商品ストッパー
を備える搬出機構においては、各商品ストッパーにソレ
ノイドが取り付けられ、ソレノイドを作動させて中間ア
ームを斜め上方へ押し上げていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のシーソー方式の
商品ストッパーを備える搬出機構には、各商品ストッパ
ーにソレノイドが取り付けられるので、製造価格が割高
になるという問題があった。本発明は上記の問題に鑑み
てなされたものであり、従来のシーソー方式の商品スト
ッパーを備える自動販売機の搬出機構に比べて製造価格
の安価なシーソー方式の商品ストッパーを備える自動販
売機の搬出機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、上下方向に間隔を隔てて積層さ
れ一側方へ向かって下方ヘ傾斜した複数の商品棚と、一
端が支持端で他端が自由端の蝶番状の第1ストッパーと
一端が支持端で他端が自由端の蝶番状の第2ストッパー
と一端が第1ストッパーの自由端に回動自在に連結され
他端が第2ストッパーの自由端に回動自在に連結された
中間アームとを有する商品ストッパーとを備え、複数の
商品ストッパーが第1ストッパーの支持端を斜め上方ヘ
差し向け第2ストッパーの支持端を斜め下方へ差し向け
て各商品棚の下縁部下方に商品棚と平行に且つ互いに平
行に配設され、各商品棚には第1ストッパーの関節部と
第2ストッパーの関節部とが商品棚上へ突出するのを許
容する開口が形成され、更に、各商品ストッパーの第2
ストッパーの支持端に固定され商品棚の下縁に平行に延
在する軸部材と、軸部材に固定されたアームと、アーム
に係合しアームを揺動駆動するカムと、カムを回転駆動
するカム駆動機構とを有する商品ストッパー駆動装置を
備え、各商品棚の下縁部下方に配設された複数の商品ス
トッパーの各第2ストッパーの支持端に固定された軸部
材は互いに同軸に且つ互いに干渉しないように配設さ
れ、前記同軸に配設された各軸部材に固定されたアーム
に係合する各カムは互いに所定の回転角度ずれて配設さ
れ且つ互いに固定されていることを特徴とする自動販売
機の搬出機構を提供する。
【0006】また本発明においては、上下方向に間隔を
隔てて積層され一側方へ向かって下方ヘ傾斜した複数の
商品棚と、一端が支持端で他端が自由端の蝶番状の第1
ストッパーと一端が支持端で他端が自由端の蝶番状の第
2ストッパーとを有し第1ストッパーの自由端と第2ス
トッパーの自由端とが回動自在に連結された商品ストッ
パーとを備え、複数の商品ストッパーが第1ストッパー
の支持端を斜め上方ヘ差し向け第2ストッパーの支持端
を斜め下方へ差し向けて各商品棚の下縁部下方に商品棚
と平行に且つ互いに平行に配設され、各商品棚には第1
ストッパーの関節部と第2ストッパーの関節部とが商品
棚上へ突出するのを許容する開口が形成され、更に、各
商品ストッパーの第2ストッパーの支持端に固定され商
品棚の下縁に平行に延在する軸部材と、軸部材に固定さ
れたアームと、アームに係合しアームを揺動駆動するカ
ムと、カムを回転駆動するカム駆動機構とを有する商品
ストッパー駆動装置を備え、各商品棚の下縁部下方に配
設された複数の商品ストッパーの各第2ストッパーの支
持端に固定された軸部材は互いに同軸に且つ互いに干渉
しないように配設され、前記同軸に配設された各軸部材
に固定されたアームに係合する各カムは互いに所定の回
転角度ずれて配設され且つ互いに固定されていることを
特徴とする自動販売機の搬出機構を提供する。
【0007】また本発明においては、上下方向に間隔を
隔てて積層され一側方へ向かって下方ヘ傾斜した複数の
商品棚と、一端が支持端で他端が自由端の蝶番状の第1
ストッパーと一端が支持端で他端が自由端の蝶番状の第
2ストッパーと一端が第1ストッパーの自由端に屈曲自
在に連結され他端が第2ストッパーの自由端に屈曲自在
に連結された中間アームとを有する一体成形品の商品ス
トッパーとを備え、複数の商品ストッパーが第1ストッ
パーの支持端を斜め上方ヘ差し向け第2ストッパーの支
持端を斜め下方へ差し向けて各商品棚の下縁部下方に商
品棚と平行に且つ互いに平行に配設され、各商品棚には
第1ストッパーの関節部と第2ストッパーの関節部とが
商品棚上へ突出するのを許容する開口が形成され、更
に、各商品ストッパーの第2ストッパーの支持端に固定
され商品棚の下縁に平行に延在する軸部材と、軸部材に
固定されたアームと、アームに係合しアームを揺動駆動
するカムと、カムを回転駆動するカム駆動機構とを有す
る商品ストッパー駆動装置を備え、各商品棚の下縁部下
方に配設された複数の商品ストッパーの各第2ストッパ
ーの支持端に固定された軸部材は互いに同軸に且つ互い
に干渉しないように配設され、前記同軸に配設された各
軸部材に固定されたアームに係合する各カムは互いに所
定の回転角度ずれて配設され且つ互いに固定されている
ことを特徴とする自動販売機の搬出機構を提供する。
【0008】また本発明においては、上下方向に間隔を
隔てて積層され一側方へ向かって下方ヘ傾斜した複数の
商品棚と、一端が支持端で他端が自由端の蝶番状の第1
ストッパーと一端が支持端で他端が自由端の蝶番状の第
2ストッパーとを有し第1ストッパーの自由端と第2ス
トッパーの自由端とが屈曲自在に連結された一体成形品
の商品ストッパーとを備え、複数の商品ストッパーが第
1ストッパーの支持端を斜め上方ヘ差し向け第2ストッ
パーの支持端を斜め下方へ差し向けて各商品棚の下縁部
下方に商品棚と平行に且つ互いに平行に配設され、各商
品棚には第1ストッパーの関節部と第2ストッパーの関
節部とが商品棚上へ突出するのを許容する開口が形成さ
れ、更に、各商品ストッパーの第2ストッパーの支持端
に固定され商品棚の下縁に平行に延在する軸部材と、軸
部材に固定されたアームと、アームに係合しアームを揺
動駆動するカムと、カムを回転駆動するカム駆動機構と
を有する商品ストッパー駆動装置を備え、各商品棚の下
縁部下方に配設された複数の商品ストッパーの各第2ス
トッパーの支持端に固定された軸部材は互いに同軸に且
つ互いに干渉しないように配設され、前記同軸に配設さ
れた各軸部材に固定されたアームに係合する各カムは互
いに所定の回転角度ずれて配設され且つ互いに固定され
ていることを特徴とする自動販売機の搬出機構を提供す
る。
【0009】本発明の好ましい態様においては、商品ス
トッパー駆動装置のカムは変位拡大機構を介してアーム
に係合する。
【0010】本発明の好ましい態様においては、自動販
売機の搬出機構は、商品棚の下縁の側方に配設され上下
に移動可能な商品受け部材を備え、カムに固定された回
転板と、商品受け部材に取り付けられ、稼働位置と退避
位置との間で進退可能であり稼働位置にある時に回転板
と係合可能な回転板駆動部材とによりカム駆動機構が構
成される。
【0011】本発明の好ましい態様においては、自動販
売機の搬出機構は、カムを所定の角度だけ回転させる装
置を備える。
【0012】本発明の好ましい態様においては、上下に
積層された複数の商品棚が互いに間隔を隔てて2組向か
い合わせに配設されている。
【0013】
【発明の実施の形態】以降の説明において、図1〜14
の矢印I、II、III、IV、V、VIの方向をそれ
ぞれ前方、後方、左方、右方、上方、下方と呼ぶ。本発
明の実施例に係る自動販売機の搬出機構を図1〜12に
基づいて説明する。図1、2に示すように、自動販売機
のケーシング100の右半部分内に、上下方向に間隔を
隔てて積層され右方から左方へ向かって下方ヘ傾斜した
7枚の商品棚1が配設されている。各商品棚1上には、
ビン、缶、ペットボトルなどの容器に詰められた商品2
00が、中心軸を前後方向に延在させた状態で左右方向
に整列して載置されている。最上段の商品棚1上には2
列の大径商品200の列が載置され、他の商品棚1上に
は3列の小径商品200の列が載置されている。
【0014】3列の小径商品200の列が載置された商
品棚に着目して、シーソー方式の商品ストッパーとスト
ッパー駆動装置の説明を行う。図3、4に示すように、
上端が商品棚1によって回動自在に支持された支持端で
下端が自由端の蝶番状の第1ストッパー2aと下端が商
品棚1によって回動自在に支持された支持端で上端が自
由端の蝶番状の第2ストッパー2bと上端が第1ストッ
パー2aの自由端に回動自在に連結され下端が第2スト
ッパー2bの自由端に回動自在に連結された中間アーム
2cとが、各商品棚1の下縁部である左端部の直下に且
つ商品200の各列の直下に配設されている。第1スト
ッパー2a、第2ストッパー2b、中間アーム2cは第
1ストッパー2aの支持端である上端を右斜め上方ヘ差
し向け第2ストッパー2bの支持端である下端を左斜め
下方へ差し向けて商品棚1と平行に配設されている。各
商品棚1には第1ストッパー2aの関節部と第2ストッ
パー2bの関節部とが商品棚1上へ突出するのを許容す
る開口1aが形成されている。開口1aは商品棚1を打
ち抜いて形成しても良く、或いはプレス加工等により商
品棚1に凹部を形成し、該凹部内に第1ストッパー2
a、第2ストッパー2b、中間アーム2cを格納し、該
凹部の開放端を開口1aとしても良い。中間アーム2c
は、左斜め下方の第1位置と右斜め上方の第2位置との
間で商品棚1に平行に移動可能に商品棚1によって支持
されている。中間アーム2cは、バネ3により商品棚1
に平行に右斜め上方へ付勢されている。第1ストッパー
2a、第2ストッパー2b、中間アーム2c、バネ3に
より、シーソー方式の商品ストッパーAが構成されてい
る。
【0015】図4に示すように、後列の商品ストッパー
Aの第2ストッパー2bの下端に固定された軸部材4a
が商品棚1の下縁に平行に前後に延在している。軸部材
4aは回転可能に商品棚1に支持されている。軸部材4
aの前端にアーム5aの一端が固定されている。アーム
5aの他端に回転子6aが取り付けられている。中央列
の商品ストッパーAの第2ストッパー2bの下端に固定
されたパイプ状の軸部材4bが商品棚1の下縁に平行に
前後に延在している。軸部材4bは回転可能に商品棚1
に支持されている。軸部材4bの前端にアーム5bの一
端が固定されている。アーム5bの他端に回転子6bが
取り付けられている。前列の商品ストッパーAの第2ス
トッパー2bの下端に固定されたパイプ状の軸部材4c
が商品棚1の下縁に平行に前後に延在している。軸部材
4cは回転可能に商品棚1に支持されている。軸部材4
cの前端にアーム5cの一端が固定されている。アーム
5cの他端に回転子6cが取り付けられている。軸部材
4a、4b、4cは同軸に配設され、且つ軸部材4aは
軸部材4bに回転自在に内嵌合し、軸部材4bは軸部材
4cに回転自在に内嵌合している。軸部材4a、4b、
4cは、バネ3の付勢力の下で、前方から見て反時計方
向へ回転付勢されている。
【0016】軸部材7が商品棚1の下縁に平行に前後に
延在している。軸部材7は軸部材4a〜4cの右下方に
配設されている。軸部材7は回転可能に商品棚1に支持
されている。図4、5に示すように、円板から120度
の中心角を有する弓形部分を切り欠いた形状のカム8
a、8b、8cが軸部材7に固定されている。カム8b
の切り欠き部はカム8aの切り欠き部に対して前方から
見て反時計方向に120度ずれており、カム8cの切り
欠き部はカム8aの切り欠き部に対して前方から見て反
時計方向に240度ずれている。回転子6aはカム8a
に、回転子6bはカム8bに、回転子6cはカム8c
に、それぞれ当接している。
【0017】図4、6に示すように、軸部材7にカム9
が固定されている。カム9には中心角120度毎に1枚
の放射状に伸びる花弁状の突起が形成されている。カム
9の直上に回転子10を有し左右に延在するレバー11
が配設されている。レバー11は左端部を通り前後に延
在する軸線回りに揺動可能に商品棚1によって支持され
ている。回転子10はカム9に当接している。レバー1
1はバネ12により、前方から見て反時計方向に回転付
勢されている。
【0018】自動販売機が待機状態にある時、図6に示
すように、レバー11の回転子10がカム9の隣接する
花弁状の突起の間の凹部の何れか1つに当接している。
この時、図5に例示するように、回転子6aがカム8a
の弓形の切欠部の始端部に当接し、回転子6bがカム8
bの弓形の切欠部以外の部分の中央部に当接し、回転子
6cがカム8cの弓形の切欠部の終端部に当接してい
る。この状態で、各商品ストッパーAの中間アーム2c
はバネ3の付勢力に逆らって左斜め下方の第1位置にあ
り、第2ストッパー2bの関節部は商品棚1の上方ヘ突
出し、第1ストッパー2aの関節部は商品棚1の下方へ
後退している。商品棚1の上方へ突出した第2ストッパ
ー2bの関節部によって、商品列の下端の小径商品20
0が支持され、商品列に属する全ての小径商品200の
落下防止がなされている。
【0019】図4、7に示すように、軸部材7に回転板
13が固定されている。回転板13には、中心角120
度毎に1枚のプロペラ翼状の突起が形成されている。回
転板13が回転する時、常にプロペラ翼状の何れか1つ
が商品棚1の下端である左端よりも左方ヘ突出してい
る。
【0020】2列の大径商品200の列が載置された最
上段の商品棚1には、2機の商品ストッパーAが取り付
けられている。図8に示すように、後列の商品ストッパ
ーAの第2ストッパー2bの下端に固定された軸部材4
aが商品棚1の下縁に平行に前後に延在している。軸部
材4aは回転可能に商品棚1に支持されている。軸部材
4aの前端にアーム5aの一端が固定されている。アー
ム5aの他端に回転子6aが取り付けられている。前列
の商品ストッパーAの第2ストッパー2bの下端に固定
されたパイプ状の軸部材4cが商品棚1の下縁に平行に
前後に延在している。軸部材4cは回転可能に商品棚1
に支持されている。軸部材4cの前端にアーム5cの一
端が固定されている。アーム5cの他端に回転子6cが
取り付けられている。軸部材4a、4cは同軸に配設さ
れ、且つ軸部材4aは軸部材4cに回転自在に内嵌合し
ている。軸部材4a、4cはバネ3により、前方から見
て反時計方向へ回転付勢されている。
【0021】図8に示すように、軸部材7が最上段の商
品棚1の下縁に平行に前後に延在している。軸部材7は
回転可能に最上段の商品棚1に支持されている。軸部材
7は軸部材4a、4cの右下方に配設されている。図8
に示すように、円板から90度の中心角を有する弓形部
分を180度ずらして2個切り欠いた形状のカム8a、
8cが軸部材7に固定されている。カム8cの切り欠き
部はカム8aの切り欠き部に対して前方から見て反時計
方向に90度ずれている。
【0022】下端部を通る前後に延在する軸線回りに揺
動可能に商品棚1に支持され、上端部が二股状に形成さ
れた拡大レバー14a、14cが配設されている。拡大
レバー14a、14cの中央部に回転子15a、15c
が取り付けられている。回転子15a、15cはカム8
a、8cに、それぞれ当接している。拡大レバー14
a、14bの二股状の上端部は、回転子6a、6cにそ
れぞれ係合している。図8、9に示すように、軸部材7
にカム9が固定されている。カム9には中心角90度毎
に1枚の放射状に伸びる花弁状の突起が形成されてい
る。カム9の直上に回転子10を有し左右に延在するレ
バー11が配設されている。レバー11は左端部を通り
前後に延在する軸線回りに揺動可能に商品棚1によって
支持されている。回転子10はカム9に当接している。
レバー11はバネ12により、前方から見て反時計方向
に回転付勢されている。
【0023】自動販売機が待機状態にある時、図9に示
すように、レバー11の回転子10がカム9の隣接する
花弁状の突起の間の凹部の何れか1つに当接している。
この時、図8に例示するように、回転子15aがカム8
aの弓形の切欠部の始端部に当接し、回転子15cがカ
ム8cの弓形の切欠部の終端部に当接している。この状
態で、各商品ストッパーAの中間アーム2cはバネ3の
付勢力に逆らって左斜め下方の第1位置にあり、第2ス
トッパー2bの関節部は最上段の商品棚1の上方ヘ突出
し、第1ストッパー2aの関節部は最上段の商品棚1の
下方へ後退している。最上段の商品棚1の上方へ突出し
た第2ストッパー2bの関節部によって、商品列の下端
の大径商品200が支持され、商品列に属する全ての大
径商品200の落下防止がなされている。
【0024】図8、10に示すように、軸部材7に回転
板13が固定されている。回転板13には、中心角90
度毎に1枚のプロペラ翼状の突起が形成されている。回
転板13が回転する時、常にプロペラ翼状の何れか1つ
が商品棚1の下端である左端よりも左方ヘ突出してい
る。
【0025】図1に示すように、商品棚1の下縁である
左端の左方に、上端が開放された箱型の商品受け部材1
6が配設されている。図2に示すように、商品受け部材
16は、商品棚1の前後方向の幅の略全域に対峙してい
る。商品受け部材16は、図示しない駆動装置によって
駆動され、上下方向に移動可能である。図11、12に
示すように、商品受け部材16の前端右側部にソレノイ
ド17が固定されている。互いに回動可能に連結された
レバー18a、18bが、ソレノイド17に隣接して配
設されている。レバー18bは、中央部を通り前後に延
在する軸線X回りに回動可能に商品受け部材16によっ
て支持されている。レバー18aの一端はソレノイド1
7のピストン17aに連結されている。レバー18bの
上端に右方ヘ突出するL型のピン19が固定されてい
る。ソレノイド17が作動を停止している時、ピストン
17aが突出し、図11、12で実線で示すように、レ
バー18bは直立し、ピン19は商品受け部材16の右
側面に接近した退避位置にある。ソレノイド17が作動
すると、ピストン17aが後退し、図11、12で一点
鎖線で示すように、レバー18bは軸線X回りに前方か
ら見て反時計方向へ回動し、ピン19は商品受け部材1
7の右側面にから離隔して右方ヘ突出した稼働位置ヘ移
動する。
【0026】図11、12に示すように、商品受け部材
16の前端左側部にも、ソレノイド17、レバー18
a、18b、ピン19が取り付けられている。商品受け
部材16の前端左側部に取り付けられたソレノイド17
が作動停止している時、商品受け部材16の前端左側部
に取り付けられたピン19は、商品受け部材16の左側
面に接近した退避位置にあり、商品受け部材16の前端
左側部に取り付けられたソレノイド17が作動すると、
商品受け部材16の前端左側部に取り付けられたピン1
9は、商品受け部材16の左側面から離隔して左方ヘ突
出する稼働位置ヘ移動する。
【0027】回転板13、商品受け部材16の前端右側
部に取り付けられたソレノイド17、レバー18a、1
8b、ピン19によってカム8a〜8cを駆動するカム
駆動機構が構成され、軸部材4a〜4c、アーム5a〜
5c、回転子6a〜6c、軸部材7、カム8a〜8c、
回転板13、商品受け部材16の前端右側部に取り付け
られたソレノイド17、レバー18a、18b、ピン1
9によって、商品ストッパー駆動装置が構成されてい
る。
【0028】図1に示すように、自動販売機のケーシン
グ100の左半部分内にも、右半部分内と同様に、複数
の商品棚1と、商品ストッパーAと、商品ストッパー駆
動装置とが配設されている。ケーシング100の左半部
分内の商品棚1、商品ストッパーA、商品ストッパー駆
動装置と、ケーシング100の右半部分内の商品棚1、
商品ストッパーA、商品ストッパー駆動装置とは、商品
受け部材16を間に挟んで向かい合わせに配設されてい
る。
【0029】上記構成を有する本実施例に係る自動販売
機の搬出機構の作動を以下に説明する。1つの商品棚1
には、同一の商品200が載置されている。自動販売機
は待機状態にあり、図3に示すように、商品ストッパー
Aの第2ストッパー2bの関節部が商品棚1の上方ヘ突
出し、商品列の最下端の商品200を支持し、商品列に
属する全ての商品200の落下を防止している。商品受
け部材のソレノイド17は停止しており、ピン19は図
11、12で実線で示す退避位置にある。
【0030】ユーザーは、所望の商品200を選択し、
図示しない商品選択スイッチを押す。自動販売機が内蔵
する図示しない制御装置が作動し、商品受け部材16が
上下に移動して指定された商品200が載置された商品
棚1に接近する。商品受け部材16が下方から目的の商
品棚1へ向かって移動する場合には、商品受け部材16
は一旦目的の商品棚1を高速で通過し、次いで減速して
下降し、目的の商品棚1に接近する。商品受け部材16
が上方から目的の商品棚1ヘ向かって移動する場合に
は、高速で目的の商品棚1の近傍まで下降し、次いで減
速して下降し、目的の商品棚1に接近する。ピン19は
退避位置にあるので、商品受け部材16が高速移動中に
ピン19と回転板13とが干渉するおそれは無い。
【0031】商品受け部材16が減速を開始するのに同
期して、目的の商品棚1に対峙する側のソレノイド17
が作動し、ピストン17aが後退し、図12で一点鎖線
で示すように、レバー18bが軸線X回りに回動し、図
11、12で一点鎖線で示すように、ピン19が退避位
置から稼働位置ヘ移動し、目的の商品棚1ヘ向かって突
出する。
【0032】商品受け部材16が更に下降し、図7、1
0で2重矢印で示すように、ピン19が上方から回転板
13に接近する。図7、10で一点鎖線で示すように、
ピン19が回転板13の翼の何れかに上方から当接し、
回転板13を前方からみて時計方向ヘ回転させる。回転
板13の回転に随伴して、カム9がバネ12の付勢力に
逆らって前方から見て時計方向へ回転する。カム9の回
転に伴い、バネ12によって回転付勢されたレバー11
の回転子10がカム9の周縁に当接しつつカム9の周縁
上を移動する。回転子10がカム9の花弁状突起の中央
部を通過すると、バネ12の付勢力はピン19による付
勢力と同一方向にカム9を回転駆動する。回転子10が
カム9の隣接する花弁状突起の間の凹部に到達すると、
バネ12の付勢力により、カム9の回転が停止する。従
って、カム9は、常に、レバー11の回転子10がカム
9の隣接する花弁状突起の間の凹部に当接する位置か
ら、レバー11の回転子10がカム9の次の隣接する花
弁状突起の間の凹部に当接する位置まで回転する。この
結果、目的の商品棚1が小径商品200が3列載置され
た商品棚である場合には、カム9ひいてはカム8a〜8
cは確実に120度回転し、目的の商品棚1が大径商品
200が2列載置された最上段の商品棚である場合に
は、カム9ひいてはカム8a、8cは確実に90度回転
する。
【0033】目的の商品棚1が小径商品200が3列載
置された商品棚である場合には、カム9の回転に連動し
て、カム8a、8b、8cが、図5に示す状態から時計
方向へ120度回転する。図5から分かるように、回転
子6aが、カム8aの弓形の切り欠き部に当接しつつ、
切り欠き部の始端から終端まで切り欠き部に沿って移動
する。この結果、バネ3の付勢力の下で、軸部材4aが
前方から見て反時計方向ヘ回転し、図3で一点鎖線で示
すように、軸部材4aに連結された商品ストッパーAの
第2ストッパー2bの関節部が商品棚1の下方ヘ後退
し、第1ストッパー2aの関節部が商品棚1の上方ヘ突
出する。軸部材4aに連結された商品ストッパーAによ
って支えられていた商品列の最下端の小径商品200が
第2ストッパー2bの支持を失い、商品棚1の下縁から
落下し、減速して下降中の商品受け部材16内に収容さ
れる。最下端の小径商品200に隣接する小径商品20
0は、第1ストッパー2aによって支持されており、残
余の小径商品200の落下は防止されている。カム8a
の回転に伴って回転子6aがカム8aの弓形の切り欠き
部の終端まで移動すると、軸部材4aが、バネ3の付勢
力に逆らって、前方から見て時計方向に回転し、図3で
実線で示すように、軸部材4aに連結された商品ストッ
パーAの第1ストッパー2aの関節部が商品棚の下方ヘ
後退し、第2ストッパー2bの関節部が商品棚の上方へ
突出する。この結果、新たに商品列の最下端に位置する
こととなった小径商品200が第2ストッパー2bによ
り支持され、商品列に属する全ての商品200の落下が
防止される。
【0034】回転子6bはカム8bの弓型の切り欠き部
以外の部分の中央部から弓型の切り欠き部の始端まで移
動し、回転子6cはカム8cの弓型の切り欠き部の終端
から弓型の切り欠き部以外の部分の中央部まで移動す
る。回転子6b、6cはカム8b、8cの弓型の切り欠
き部以外の部分に沿って移動するので、軸部材4b、4
cは回転せず、軸部材4b、4cに連結された商品スト
ッパーAは静止している。従って、軸部材4b、4cに
連結された商品ストッパーAよって支持されている商品
列に属する小径商品200は商品棚1の下縁から落下し
ない。次回に消費者が同一の商品を選択すると、カム8
a〜8cが更に120度回転し、軸部材4bが回転し、
軸部材4bに連結された商品ストッパーAよって支持さ
れている商品列に属する小径商品200が商品棚1から
取り出され、更に次の回に消費者が同一の商品を選択す
ると、カム8a〜8cが更に120度回転し、軸部材4
cが回転し、軸部材4cに連結された商品ストッパーA
よって支持されている商品列に属する小径商品200が
商品棚1から取り出される。更に次の回には、カム8a
〜8cが更に120度回転し、軸部材4aが回転し、軸
部材4aに連結された商品ストッパーAよって支持され
ている商品列に属する小径商品200が商品棚1から取
り出される。
【0035】目的の商品棚1が大径商品200が2列載
置された最上段の商品棚である場合には、カム9の回転
に連動して、カム8a、8cが90度回転する。図8か
ら分かるように、回転子15aが、カム8aの弓形の切
り欠き部に当接しつつ、弓形の切り欠き部の始端から終
端まで、弓型の切り欠き部に沿って移動する。この結
果、バネ3の付勢力の下で、拡大レバー14aが前方か
ら見て時計方向ヘ揺動し、回転子15aの変位を拡大し
てアーム5aに伝達する。アーム5aが前方から見て反
時計方向へ揺動し、軸部材4aが前方から見て反時計方
向ヘ回転し、図3で一点鎖線で示すように、軸部材4a
に連結された商品ストッパーAの第2ストッパー2bの
関節部が最上段の商品棚1の下方へ後退し、第1ストッ
パー2aの関節部が最上段の商品棚1の上方ヘ突出す
る。軸部材4aに連結された商品ストッパーAによって
支えられていた商品列の最下端の大径商品200が第2
ストッパー2bの支持を失い、最上段の商品棚1の下縁
から落下し、減速して下降中の商品受け部材16内に収
容される。最下端の大径商品200に隣接する大径商品
200は、第1ストッパー2aによって支持されてお
り、残余の大径商品200の落下は防止されている。拡
大レバー14を配設したことにより、回転子15aの変
位が拡大されてアーム5a、ひいては軸部材4aヘ伝達
される。従って、カム8aが小型で回転子15aの変位
量が小さい場合でも、商品ストッパーAの第1ストッパ
ー2aの関節部は最上段の商品棚1の上方へ十分高く突
出し、最下端の大径商品200に隣接する大径商品20
0を確実に支持する。
【0036】回転子15aが、カム8aの弓形の切り欠
き部の終端まで移動すると、バネ3の付勢力に逆らっ
て、拡大レバー14aが前方から見て反時計方向ヘ揺動
し、アーム5aが前方から見て時計方向へ揺動し、軸部
材4aが前方から見て時計方向ヘ回転し、図3実線で示
すように、軸部材4aに連結された商品ストッパーAの
第1ストッパー2aの関節部が最上段の商品棚1の下方
へ後退し、第2ストッパー2bの関節部が最上段の商品
棚1の上方へ突出する。この結果、新たに商品列の最下
端に位置することとなった大径商品200が第2ストッ
パー2bにより支持され、商品列に属する全ての大径商
品200の落下が防止される。拡大レバー14を配設し
たことにより、回転子15aの変位が拡大されてアーム
5a、ひいては軸部材4aヘ伝達される。従って、カム
8aが小型で回転子15aの変位量が小さい場合で、軸
部材4aに連結された商品ストッパーAの第2ストッパ
ー2bの関節部が最上段の商品棚1の上方へ十分高く突
出し、新たに商品列の最下端に位置することとなった大
径商品200を確実に支持する。
【0037】回転子15cはカム8cの弓型の切り欠き
部以外の部分に当接しつつ、弓型の切り欠き部の終端か
らの弓型の切り欠き部の始端まで移動する。回転子15
cはカはカム8cの弓型の切り欠き部以外の部分に沿っ
て移動するので、軸部材4cは回転せず、軸部材4cに
連結された商品ストッパーAは静止している。従って、
軸部材4cに連結された商品ストッパーAよって支持さ
れている商品列に属する大径商品200は最上段の商品
棚1の下縁から落下しない。次回に消費者が同一の商品
を選択すると、カム8a、8cが更に90度回転し、軸
部材4cが回転し、軸部材4cに連結された商品ストッ
パーAよって支持されている商品列に属する大径商品2
00が最上段の商品棚1から取り出され、更に次の回に
は、カム8a、8cが更に90度回転し、軸部材4aが
回転し、軸部材4aに連結された商品ストッパーAよっ
て支持されている商品列に属する大径商品200が最上
段の商品棚1から取り出される。
【0038】作動していたソレノイド17が停止し、ピ
ン19が稼働位置から退避位置ヘ移動する。商品200
を収容した商品受け部材16は、増速して下降し、自動
販売機のケーシング100の下部に形成された図示しな
い商品取り出し口に到達する。ユーザーは商品取り出し
口を介して、所望の商品200を取り出す。
【0039】上記説明から分かるごとく、本実施例に係
る自動販売機の搬出機構においては、各商品棚1に取り
付けられた複数のシーソー方式の商品ストッパーAは商
品ストッパー駆動装置により順次駆動され、商品ストッ
パー駆動装置は、上下に移動する商品受け部材16と商
品受け部材16に取り付けられたソレノイド17とを駆
動源として作動する。従って、本実施例に係る自動販売
機の搬出機構においては、各商品ストッパーAに駆動用
ソレノイドを取り付ける必要は無い。従って、本実施例
に係る自動販売機の搬出機構は、従来のシーソー方式の
商品ストッパーを備える搬出機構に比べて商品ストッパ
ー駆動用のソレノイドの数が少なく、ソレノイド用配線
の数も少ないので製造価格が安価である。
【0040】本実施例に係る自動販売機の搬出機構にお
いては、カム9、回転子10、レバー11、バネ12を
配設して、カム8a〜8cを確実に所定の角度だけ回転
させるようにしたので、商品ストッパーAを確実に作動
させ、商品棚1から商品200を確実に搬出することが
できる。
【0041】本実施例に係る自動販売機の搬出機構にお
いては、商品受け部材16を間に挟んで、上下に積層さ
れた複数の商品棚1と、各商品棚1に取り付けられた商
品ストッパーAと、商品ストッパー駆動装置とが向かい
合わせに配設されているので、自動販売機の商品取り出
し口の数を増やすことなく、取り扱う商品200の数を
増加できる。
【0042】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
は上記実施例に限定されない。図13に示すように、回
転板13を円板状に形成し、該円板状の回転板13の外
周にはすば歯車13aを形成し、商品棚1の下面に固定
されたモータ20の出力軸にはすば歯車13aに噛合す
るはすば歯車21を固定し、モータ20を作動させて回
転板13を回転駆動しても良い。この場合には、軸部材
7に外周に中心角度120度おき、或いは90度おきに
凹部が形成されたカム22を固定し、カム22に当接す
るスイッチ23を用いてモータ20を120度ピッチ、
或いは90度ピッチで回転させるようにする。
【0043】商品ストッパーAの中間アーム2cを除去
し、第1ストッパー2aの自由端である下端と第2スト
ッパー2bの自由端である上端とを回動自在に連結し且
つ商品棚に平行に左右に移動可能に支持し、第1ストッ
パー2aの下端又は第2ストッパー2bの上端をバネ3
を用いて斜め右上方ヘ付勢しても良い。係る構成を有す
る商品ストッパーも、上記実施例における商品ストッパ
ーAと同様に作動する。図14に示すように、商品スト
ッパーA′をプラスチック等により一体成形し、第1ス
トッパー2a′の関節部、第2ストッパー2b′の関節
部、中間アーム2c′と第1ストッパー2a′との連結
部、中間アーム2c′と第2ストッパー2b′との連結
部に溝を形成して屈曲自在としても良く、或いは前記溝
に相当する部分に軟質プラスチックを使用して屈曲自在
としても良い。商品ストッパーA′を一体成形品とする
ことにより部品点数が減少し、搬出機構の製造工数が減
少する。図14において、中間アーム2c′を除去し、
第1ストッパー2a′と第2ストッパー2b′とを屈曲
自在に連結して一体成形しても良い。図14において、
中間アーム2c′を除去し、第1ストッパー2a′、第
2ストッパー2b′をそれぞれ一体成形し、これらと図
3の中間アーム2cとを回動自在に連結しても良い。図
16において、中間アーム2c′を除去し、第1ストッ
パー2a′、第2ストッパー2b′をそれぞれ一体成形
し、これらを回動自在に連結しても良い。図4の機構を
大径商品の搬出に使用しても良く、図8の機構を小径商
品の搬出に使用しても良い。
【0044】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明に係る自動
販売機の搬出機構においては、各商品棚に取り付けられ
た複数のシーソー方式の商品ストッパーは商品ストッパ
ー駆動装置により順次駆動され、商品ストッパー駆動装
置は、上下に移動する商品受け部材と商品受け部材に取
り付けられたソレノイドとを駆動源として作動し、或い
は各商品棚に固定されたモータを駆動源として作動す
る。従って、本実施例に係る自動販売機の搬出機構にお
いては、各商品ストッパーに駆動用ソレノイドを取り付
ける必要は無い。従って、本実施例に係る自動販売機の
搬出機構は、従来のシーソー方式の商品ストッパーを備
える搬出機構に比べて商品ストッパー駆動用のソレノイ
ドの数が少なく、ソレノイド用配線の数も少ないので製
造価格が安価である。
【0045】本発明に係る自動販売機の搬出機構におい
ては、商品ストッパーを一体成形品とし、第1ストッパ
ーの関節部、第2ストッパーの関節部、中間アームと第
1ストッパーとの連結部、中間アームと第2ストッパー
との連結部に溝を形成して屈曲自在としたので、部品点
数が減少し、搬出機構の製造工数が減少する。
【0046】本発明に係る自動販売機の搬出機構におい
ては、商品ストッパー駆動装置のカムが変位拡大機構を
介してアームに係合するので、商品ストッパー駆動装置
のカムの小型化が可能である。
【0047】本発明に係る自動販売機の搬出機構におい
ては、商品ストッパー駆動装置のカムを確実に所定の角
度だけ回転させる装置を設けたので、商品ストッパーを
確実に作動させ、商品棚から商品を確実に搬出すること
ができる。
【0048】本発明に係る自動販売機の搬出機構におい
ては、商品受け部材を間に挟んで、上下に積層された複
数の商品棚を互いに間隔を隔てて2組向かい合わせに配
設したので、自動販売機の商品取り出し口の数を増やす
ことなく、取り扱う商品の数を増加できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る自動販売機の搬出機構の
正面図である。
【図2】図1のa−a矢視図である。
【図3】本発明の実施例に係る自動販売機の搬出機構が
備えるシーソー方式の商品ストッパーの側面図である。
【図4】本発明の実施例に係る自動販売機の搬出機構が
備える商品ストッパー駆動装置の斜視図である。
【図5】(a)は図4のa−a矢視図であり、(b)は
図4のb−b矢視図であり、(c)は図4のc−c矢視
図である。
【図6】図4のd−d矢視図である。
【図7】図4のe−e矢視図である。
【図8】本発明の実施例に係る自動販売機の搬出機構が
備える最上段の商品棚に設けられた商品ストッパー駆動
装置の斜視図である。
【図9】図8のf−f矢視図である。
【図10】図8のg−g矢視図である。
【図11】図2のh−h矢視図である。
【図12】図2のi−i矢視図である。
【図13】商品ストッパー駆動装置が有するカム駆動機
構の変形例の斜視図である。
【図14】商品ストッパーの変形例を示す商品ストッパ
ーの側面図である。
【符号の説明】
1 商品棚 2a 第1ストッパー 2b 第2ストッパー 2c 中間アーム 4a、4b、4c 軸部材 5a、5b、5c アーム 7 軸部材 8a、8b、8c カム 9 カム 11 レバー 13 回転板 14a、14c 拡大レバー 16 商品受け部材 17 ソレノイド 19 ピン A 商品ストッパー 100 自動販売機のケーシング 200 商品

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に間隔を隔てて積層され一側方
    へ向かって下方ヘ傾斜した複数の商品棚と、一端が支持
    端で他端が自由端の蝶番状の第1ストッパーと一端が支
    持端で他端が自由端の蝶番状の第2ストッパーと一端が
    第1ストッパーの自由端に回動自在に連結され他端が第
    2ストッパーの自由端に回動自在に連結された中間アー
    ムとを有する商品ストッパーとを備え、複数の商品スト
    ッパーが第1ストッパーの支持端を斜め上方ヘ差し向け
    第2ストッパーの支持端を斜め下方へ差し向けて各商品
    棚の下縁部下方に商品棚と平行に且つ互いに平行に配設
    され、各商品棚には第1ストッパーの関節部と第2スト
    ッパーの関節部とが商品棚上へ突出するのを許容する開
    口が形成され、更に、各商品ストッパーの第2ストッパ
    ーの支持端に固定され商品棚の下縁に平行に延在する軸
    部材と、軸部材に固定されたアームと、アームに係合し
    アームを揺動駆動するカムと、カムを回転駆動するカム
    駆動機構とを有する商品ストッパー駆動装置を備え、各
    商品棚の下縁部下方に配設された複数の商品ストッパー
    の各第2ストッパーの支持端に固定された軸部材は互い
    に同軸に且つ互いに干渉しないように配設され、前記同
    軸に配設された各軸部材に固定されたアームに係合する
    各カムは互いに所定の回転角度ずれて配設され且つ互い
    に固定されていることを特徴とする自動販売機の搬出機
    構。
  2. 【請求項2】 上下方向に間隔を隔てて積層され一側方
    へ向かって下方ヘ傾斜した複数の商品棚と、一端が支持
    端で他端が自由端の蝶番状の第1ストッパーと一端が支
    持端で他端が自由端の蝶番状の第2ストッパーとを有し
    第1ストッパーの自由端と第2ストッパーの自由端とが
    回動自在に連結された商品ストッパーとを備え、複数の
    商品ストッパーが第1ストッパーの支持端を斜め上方ヘ
    差し向け第2ストッパーの支持端を斜め下方へ差し向け
    て各商品棚の下縁部下方に商品棚と平行に且つ互いに平
    行に配設され、各商品棚には第1ストッパーの関節部と
    第2ストッパーの関節部とが商品棚上へ突出するのを許
    容する開口が形成され、更に、各商品ストッパーの第2
    ストッパーの支持端に固定され商品棚の下縁に平行に延
    在する軸部材と、軸部材に固定されたアームと、アーム
    に係合しアームを揺動駆動するカムと、カムを回転駆動
    するカム駆動機構とを有する商品ストッパー駆動装置を
    備え、各商品棚の下縁部下方に配設された複数の商品ス
    トッパーの各第2ストッパーの支持端に固定された軸部
    材は互いに同軸に且つ互いに干渉しないように配設さ
    れ、前記同軸に配設された各軸部材に固定されたアーム
    に係合する各カムは互いに所定の回転角度ずれて配設さ
    れ且つ互いに固定されていることを特徴とする自動販売
    機の搬出機構。
  3. 【請求項3】 上下方向に間隔を隔てて積層され一側方
    へ向かって下方ヘ傾斜した複数の商品棚と、一端が支持
    端で他端が自由端の蝶番状の第1ストッパーと一端が支
    持端で他端が自由端の蝶番状の第2ストッパーと一端が
    第1ストッパーの自由端に屈曲自在に連結され他端が第
    2ストッパーの自由端に屈曲自在に連結された中間アー
    ムとを有する一体成形品の商品ストッパーとを備え、複
    数の商品ストッパーが第1ストッパーの支持端を斜め上
    方ヘ差し向け第2ストッパーの支持端を斜め下方へ差し
    向けて各商品棚の下縁部下方に商品棚と平行に且つ互い
    に平行に配設され、各商品棚には第1ストッパーの関節
    部と第2ストッパーの関節部とが商品棚上へ突出するの
    を許容する開口が形成され、更に、各商品ストッパーの
    第2ストッパーの支持端に固定され商品棚の下縁に平行
    に延在する軸部材と、軸部材に固定されたアームと、ア
    ームに係合しアームを揺動駆動するカムと、カムを回転
    駆動するカム駆動機構とを有する商品ストッパー駆動装
    置を備え、各商品棚の下縁部下方に配設された複数の商
    品ストッパーの各第2ストッパーの支持端に固定された
    軸部材は互いに同軸に且つ互いに干渉しないように配設
    され、前記同軸に配設された各軸部材に固定されたアー
    ムに係合する各カムは互いに所定の回転角度ずれて配設
    され且つ互いに固定されていることを特徴とする自動販
    売機の搬出機構。
  4. 【請求項4】 上下方向に間隔を隔てて積層され一側方
    へ向かって下方ヘ傾斜した複数の商品棚と、一端が支持
    端で他端が自由端の蝶番状の第1ストッパーと一端が支
    持端で他端が自由端の蝶番状の第2ストッパーとを有し
    第1ストッパーの自由端と第2ストッパーの自由端とが
    屈曲自在に連結された一体成形品の商品ストッパーとを
    備え、複数の商品ストッパーが第1ストッパーの支持端
    を斜め上方ヘ差し向け第2ストッパーの支持端を斜め下
    方へ差し向けて各商品棚の下縁部下方に商品棚と平行に
    且つ互いに平行に配設され、各商品棚には第1ストッパ
    ーの関節部と第2ストッパーの関節部とが商品棚上へ突
    出するのを許容する開口が形成され、更に、各商品スト
    ッパーの第2ストッパーの支持端に固定され商品棚の下
    縁に平行に延在する軸部材と、軸部材に固定されたアー
    ムと、アームに係合しアームを揺動駆動するカムと、カ
    ムを回転駆動するカム駆動機構とを有する商品ストッパ
    ー駆動装置を備え、各商品棚の下縁部下方に配設された
    複数の商品ストッパーの各第2ストッパーの支持端に固
    定された軸部材は互いに同軸に且つ互いに干渉しないよ
    うに配設され、前記同軸に配設された各軸部材に固定さ
    れたアームに係合する各カムは互いに所定の回転角度ず
    れて配設され且つ互いに固定されていることを特徴とす
    る自動販売機の搬出機構。
  5. 【請求項5】 商品ストッパー駆動装置のカムは変位拡
    大機構を介してアームに係合することを特徴とする請求
    項1乃至4の何れか1項に記載の自動販売機の搬出機
    構。
  6. 【請求項6】 商品棚の下縁の側方に配設され上下に移
    動可能な商品受け部材を備え、カムに固定された回転板
    と、商品受け部材に取り付けられ、稼働位置と退避位置
    との間で進退可能であり稼働位置にある時に回転板と係
    合可能な回転板駆動部材とによりカム駆動機構が構成さ
    れることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記
    載の自動販売機の搬出機構。
  7. 【請求項7】 カムを所定の角度だけ回転させる装置を
    備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に
    記載の自動販売機の搬出機構。
  8. 【請求項8】 上下に積層された複数の商品棚が互いに
    間隔を隔てて2組向かい合わせに配設されていることを
    特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の自動販
    売機の搬出機構。
JP21376496A 1996-08-13 1996-08-13 自動販売機の搬出機構 Pending JPH1063937A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21376496A JPH1063937A (ja) 1996-08-13 1996-08-13 自動販売機の搬出機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21376496A JPH1063937A (ja) 1996-08-13 1996-08-13 自動販売機の搬出機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1063937A true JPH1063937A (ja) 1998-03-06

Family

ID=16644648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21376496A Pending JPH1063937A (ja) 1996-08-13 1996-08-13 自動販売機の搬出機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1063937A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104899976A (zh) * 2014-03-07 2015-09-09 富士电机株式会社 商品收纳装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104899976A (zh) * 2014-03-07 2015-09-09 富士电机株式会社 商品收纳装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4405059A (en) Selectable coupling mechanism including article dispensers
US4632274A (en) Beverage dispenser
JPS6244316B2 (ja)
US5172828A (en) Cup dispenser
EP0577293B1 (en) Method and apparatus for dispensing cups in beverage-vending machines
US3283951A (en) Cup dispenser
JPH1063937A (ja) 自動販売機の搬出機構
WO2004086316A1 (ja) 自動販売機の商品搬出装置
GB1604306A (en) Beverage dispensing machines
JP2749917B2 (ja) 商品搬出装置
JPH1063938A (ja) 自動販売機の搬出機構
JPH1063936A (ja) 自動販売機の搬出機構
US3165231A (en) Vending machine
US3107030A (en) Apparatus for dispensing articles alternately from two adjacent columns
JPH09319957A (ja) 自動販売機の搬出機構
JPH1063935A (ja) 自動販売機の搬出機構
JPH09319958A (ja) 自動販売機の搬出機構
JP2911353B2 (ja) 自動販売機の商品搬出装置
JPH0432993A (ja) カップ式自動販売機のカップ搬出装置
JP4145487B2 (ja) 商品押出装置
CN2624302Y (zh) 自动售货机的商品输出机构
WO2009023197A1 (en) Optical disc dispenser for printer or duplicator
KR0135230B1 (ko) 자동판매기
JPS632953Y2 (ja)
JP2000276640A (ja) 自動販売機の商品搬出装置