JPH1062927A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料およびその処理方法 - Google Patents
ハロゲン化銀カラー写真感光材料およびその処理方法Info
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- JPH1062927A JPH1062927A JP22944296A JP22944296A JPH1062927A JP H1062927 A JPH1062927 A JP H1062927A JP 22944296 A JP22944296 A JP 22944296A JP 22944296 A JP22944296 A JP 22944296A JP H1062927 A JPH1062927 A JP H1062927A
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- Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 経時保存したときの発色濃度の変化が抑制さ
れ、露光を与えて現像処理するまでの経時による感度の
変動が防止され優れた保存性および異なる感光性層の間
で生じる混色やそれぞれの感色性層のカブリ濃度が低減
された優れた画質のハロゲン化銀カラー写真感光材料を
提供する。 【解決手段】 支持体上にそれぞれ少なくとも1層のハ
ロゲン化銀乳剤層および非感光性層を有するハロゲン化
銀カラー写真感光材料であって、一般式(I)で表され
る化合物、カプラーおよび一般式(A)および/または
一般式(H)で表される化合物のそれぞれ少なくとも1
種を含有する感光材料。
れ、露光を与えて現像処理するまでの経時による感度の
変動が防止され優れた保存性および異なる感光性層の間
で生じる混色やそれぞれの感色性層のカブリ濃度が低減
された優れた画質のハロゲン化銀カラー写真感光材料を
提供する。 【解決手段】 支持体上にそれぞれ少なくとも1層のハ
ロゲン化銀乳剤層および非感光性層を有するハロゲン化
銀カラー写真感光材料であって、一般式(I)で表され
る化合物、カプラーおよび一般式(A)および/または
一般式(H)で表される化合物のそれぞれ少なくとも1
種を含有する感光材料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀カラー
写真感光材料に関する。詳しくは、感光材料を長期保存
したときの発色濃度低下を抑制し、感光材料に露光を与
えて経時したときの感度変化を小さくし、かつ、色カブ
リおよび混色を防止したハロゲン化銀カラー写真感光材
料に関するものである。
写真感光材料に関する。詳しくは、感光材料を長期保存
したときの発色濃度低下を抑制し、感光材料に露光を与
えて経時したときの感度変化を小さくし、かつ、色カブ
リおよび混色を防止したハロゲン化銀カラー写真感光材
料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料(以
下、単にカラー感材あるいは感光材料と略称する場合が
ある)の現像処理工程における発色現像では、現像液中
に発色現像主薬としてp−フェニレンジアミン誘導体を
含むアルカリ浴にて現像処理される方法が、現在市場で
行われている通常のカラー現像処理である。
下、単にカラー感材あるいは感光材料と略称する場合が
ある)の現像処理工程における発色現像では、現像液中
に発色現像主薬としてp−フェニレンジアミン誘導体を
含むアルカリ浴にて現像処理される方法が、現在市場で
行われている通常のカラー現像処理である。
【0003】しかし、この現像廃液処理は自然環境の保
護から、その処理に慎重な配慮をとりつつ、その負荷を
軽減しようと務めている。
護から、その処理に慎重な配慮をとりつつ、その負荷を
軽減しようと務めている。
【0004】その1つの方法として、現像液の廃液を極
力低減するか無排出にするために、低補充量処理の研究
が鋭意進められている。
力低減するか無排出にするために、低補充量処理の研究
が鋭意進められている。
【0005】一方、現像液の低補充量処理のもう1つの
方法としては、発色現像主薬またはその前駆体を感光材
料中に内蔵させる方法がある。例えば、米国特許第5,
240,821号等に提案されている。
方法としては、発色現像主薬またはその前駆体を感光材
料中に内蔵させる方法がある。例えば、米国特許第5,
240,821号等に提案されている。
【0006】しかし、記載されているこれらの芳香族第
一級アミン現像薬およびその前駆体は不安定であり、感
光材料を長期保存や感光材料に露光を与えて経時したと
きの写真性(カブリ、感度、最高到達濃度等)の変動あ
るいは現像処理したときの色カブリや混色等が大きく、
写真性能や画質を損ねるという欠点を有している。
一級アミン現像薬およびその前駆体は不安定であり、感
光材料を長期保存や感光材料に露光を与えて経時したと
きの写真性(カブリ、感度、最高到達濃度等)の変動あ
るいは現像処理したときの色カブリや混色等が大きく、
写真性能や画質を損ねるという欠点を有している。
【0007】その他の技術として、例えば、欧州特許第
545491A号、同第572054A号、特開平7−
134355号等に記載のスルホンヒドラジド型発色現
像主薬を感光材料中に内蔵させる方法が開示されてい
る。しかし、これらの化合物の単独使用では感光材料の
長期保存、感光材料に露光を与えて経時したときの写真
性能の変動が大きいという問題は依然解決されたもので
はなく、また、現像液中に補助現像主薬として親水性お
よび還元性の高いピラゾリドン系化合物を用いているた
めに現像処理時に色カブリや混色が大きいという問題が
あり、これらを解決しなければならないという課題があ
った。
545491A号、同第572054A号、特開平7−
134355号等に記載のスルホンヒドラジド型発色現
像主薬を感光材料中に内蔵させる方法が開示されてい
る。しかし、これらの化合物の単独使用では感光材料の
長期保存、感光材料に露光を与えて経時したときの写真
性能の変動が大きいという問題は依然解決されたもので
はなく、また、現像液中に補助現像主薬として親水性お
よび還元性の高いピラゾリドン系化合物を用いているた
めに現像処理時に色カブリや混色が大きいという問題が
あり、これらを解決しなければならないという課題があ
った。
【0008】一方、本発明に係る一般式(A)および一
般式(H)の化合物はそれぞれ所謂混色防止剤として公
知の化合物である。例えば、一般式(A)の化合物は米
国特許第4,732,845号、同第4,717,65
1号、同第4,447,523号等に記載の化合物を含
むものであり、一般式(H)の化合物は特開平2−01
2239号、同3−164735号公報等に開示されて
いる化合物を含むものであり、発色現像時の感色性の異
なる他層からの芳香族第1級アミン現像主薬酸化体の拡
散を捕捉する化合物として主として中間層に使用されて
いるものである。
般式(H)の化合物はそれぞれ所謂混色防止剤として公
知の化合物である。例えば、一般式(A)の化合物は米
国特許第4,732,845号、同第4,717,65
1号、同第4,447,523号等に記載の化合物を含
むものであり、一般式(H)の化合物は特開平2−01
2239号、同3−164735号公報等に開示されて
いる化合物を含むものであり、発色現像時の感色性の異
なる他層からの芳香族第1級アミン現像主薬酸化体の拡
散を捕捉する化合物として主として中間層に使用されて
いるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、発色用還元剤、色素形成カプラーを含有する感光材
料を長期保存したときに起こる発色濃度低下を防止し、
感光材料に露光を与えて経時したときに生じる感度変化
を低減して感光材料の保存性を改良し、さらに混色およ
び色カブリを防止して優れた画質のハロゲン化銀カラー
写真感光材料を提供することにある。
は、発色用還元剤、色素形成カプラーを含有する感光材
料を長期保存したときに起こる発色濃度低下を防止し、
感光材料に露光を与えて経時したときに生じる感度変化
を低減して感光材料の保存性を改良し、さらに混色およ
び色カブリを防止して優れた画質のハロゲン化銀カラー
写真感光材料を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、下記の手段
により達成することができた。即ち、 (1)支持体上にそれぞれ少なくとも1層のハロゲン化
銀感光性層および非感光性層を有するハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料において、該感光材料の少なくとも1層
に下記一般式(I)で表される化合物、色素形成カプラ
ーおよび下記一般式(A)で表される化合物もしくは一
般式(H)で表される化合物を含有することを特徴とす
るハロゲン化銀カラー写真感光材料。
により達成することができた。即ち、 (1)支持体上にそれぞれ少なくとも1層のハロゲン化
銀感光性層および非感光性層を有するハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料において、該感光材料の少なくとも1層
に下記一般式(I)で表される化合物、色素形成カプラ
ーおよび下記一般式(A)で表される化合物もしくは一
般式(H)で表される化合物を含有することを特徴とす
るハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0011】
【化4】 一般式(I)において、R11はアリール基または複素環
基であり、R12は水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基または複素環基である。
Xは−SO2 −、−CO−、−COCO−、−CO−O
−、−CON(R13)−、−COCO−O−、−COC
O−N(R13)−または−SO2 −N(R13)−であ
る。ここでR13は水素原子またはR12で述べた基であ
る。
基であり、R12は水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基または複素環基である。
Xは−SO2 −、−CO−、−COCO−、−CO−O
−、−CON(R13)−、−COCO−O−、−COC
O−N(R13)−または−SO2 −N(R13)−であ
る。ここでR13は水素原子またはR12で述べた基であ
る。
【0012】
【化5】 一般式(A)において、Xは−O−Z基、スルホンアミ
ド基またはカルボンアミド基である。Zは水素原子また
はアルカリ条件下で脱保護可能な水酸基の保護基であ
る。R2 ないしR5 は、Xが−O−Z基のときその少な
くとも1つがカルボンアミド基もしくはスルホンアミド
基で、かつ、その他の基は互いに独立して水素原子また
はベンゼン環に置換可能な基であり、Xがスルホンアミ
ド基のとき互いに独立して水素原子またはベンゼン環に
置換可能な基であり、Xがカルボンアミド基のときR2
もしくはR5 の少なくとも1つがヒドロキシ基もしくは
スルホンアミド基でその他の基は水素原子またはベンゼ
ン環に置換可能な基である。R2 ないしR5 、X、−O
−Z基はこれらの基のいずれか2つの基が共同で環を形
成してもよい。
ド基またはカルボンアミド基である。Zは水素原子また
はアルカリ条件下で脱保護可能な水酸基の保護基であ
る。R2 ないしR5 は、Xが−O−Z基のときその少な
くとも1つがカルボンアミド基もしくはスルホンアミド
基で、かつ、その他の基は互いに独立して水素原子また
はベンゼン環に置換可能な基であり、Xがスルホンアミ
ド基のとき互いに独立して水素原子またはベンゼン環に
置換可能な基であり、Xがカルボンアミド基のときR2
もしくはR5 の少なくとも1つがヒドロキシ基もしくは
スルホンアミド基でその他の基は水素原子またはベンゼ
ン環に置換可能な基である。R2 ないしR5 、X、−O
−Z基はこれらの基のいずれか2つの基が共同で環を形
成してもよい。
【0013】
【化6】 一般式(H)において、Xは−N(R1 )R3 又は−O
R4 を表わし、ここでR1 は水素原子、脂肪族炭化水素
基、芳香族炭化水素基又は複素環残基であり、R3 、R
4 は水素原子又はアルカリ条件下で除去される基を示
す。R2 は水素原子、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水
素基、複素環基、シアノ基、ニトロ基又はヒドラジノ基
であり、XとR2 は連結して環を形成してもよい。R5
は水素原子、アルキル基又はアルカリ条件下で除去され
る基を表す。R1 、R2 又はR5 の部分で式(H)が二
つ以上結合して、オリゴマー又はポリマーを形成しても
よい。Gは−CO−、−COCO−、−SO2 −、−S
O−、−CON(R6 )−、−COO−、−COCON
(R7 )−、−COCOO−、−PO(R8 )−、−P
O(OR9 )−、−PO(OR10)O−、−(C=S)
−又はイミノメチレン基を表し、ここでR6 、R7 は水
素原子、アルキル基又はアリール基であり、R8 、
R9 、R10はアルキル基又はアリール基である。mは、
1又は2の整数を表す。
R4 を表わし、ここでR1 は水素原子、脂肪族炭化水素
基、芳香族炭化水素基又は複素環残基であり、R3 、R
4 は水素原子又はアルカリ条件下で除去される基を示
す。R2 は水素原子、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水
素基、複素環基、シアノ基、ニトロ基又はヒドラジノ基
であり、XとR2 は連結して環を形成してもよい。R5
は水素原子、アルキル基又はアルカリ条件下で除去され
る基を表す。R1 、R2 又はR5 の部分で式(H)が二
つ以上結合して、オリゴマー又はポリマーを形成しても
よい。Gは−CO−、−COCO−、−SO2 −、−S
O−、−CON(R6 )−、−COO−、−COCON
(R7 )−、−COCOO−、−PO(R8 )−、−P
O(OR9 )−、−PO(OR10)O−、−(C=S)
−又はイミノメチレン基を表し、ここでR6 、R7 は水
素原子、アルキル基又はアリール基であり、R8 、
R9 、R10はアルキル基又はアリール基である。mは、
1又は2の整数を表す。
【0014】(2)該感光材料の少なくとも1層に補助
現像薬またはその前駆体を含有することを特徴とする
(1)に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
現像薬またはその前駆体を含有することを特徴とする
(1)に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0015】(3)該感光性層の少なくとも1層が、ア
スペクト比が2以上である平板状ハロゲン化銀粒子の投
影面積の和がハロゲン化銀粒子の全投影面積の50%以
上を占め、かつ塩化銀含有率が60モル%以上である感
光性ハロゲン化銀粒子を有することを特徴とする(1)
または(2)に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材
料。
スペクト比が2以上である平板状ハロゲン化銀粒子の投
影面積の和がハロゲン化銀粒子の全投影面積の50%以
上を占め、かつ塩化銀含有率が60モル%以上である感
光性ハロゲン化銀粒子を有することを特徴とする(1)
または(2)に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材
料。
【0016】(4)補助現像薬またはその前駆体を含有
する発色現像液で処理することを特徴とする(1)ない
し(3)のいずれか1つに記載のハロゲン化銀カラー写
真感光材料の処理方法。
する発色現像液で処理することを特徴とする(1)ない
し(3)のいずれか1つに記載のハロゲン化銀カラー写
真感光材料の処理方法。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的構成につい
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0018】まず、本発明で用いられる一般式(I)の
化合物について詳しく説明する。
化合物について詳しく説明する。
【0019】本発明に用いられる一般式(I)で表され
る化合物は、発色用還元剤として使用でき、アルカリ溶
液中、露光されたハロゲン化銀と直接反応し酸化される
か、もしくは露光されたハロゲン化銀によって酸化され
た補助現像主薬と酸化還元反応し酸化されることを特徴
とする化合物であり、その酸化体が色素形成カプラーと
反応して、色素を形成することを特徴とする化合物であ
る。
る化合物は、発色用還元剤として使用でき、アルカリ溶
液中、露光されたハロゲン化銀と直接反応し酸化される
か、もしくは露光されたハロゲン化銀によって酸化され
た補助現像主薬と酸化還元反応し酸化されることを特徴
とする化合物であり、その酸化体が色素形成カプラーと
反応して、色素を形成することを特徴とする化合物であ
る。
【0020】以下に一般式(I)で表される化合物の構
造について詳しく説明する。
造について詳しく説明する。
【0021】一般式(I)において、R11は置換基を有
してもよいアリール基または複素環基を示す。R11のア
リール基としては、好ましくは炭素数6ないし14のも
ので、例えばフェニルやナフチルが挙げられる。R11の
複素環基としては、好ましくは窒素、酸素、硫黄、セレ
ンのうち少なくとも一つを含有する飽和または不飽和の
5員環、6員環または7員環のものである。これらにベ
ンゼン環または複素環が縮合していてもよい。R11の複
素環の例としては、2−フリル、2−チエニル、2−オ
キサゾリル、2−チアゾリル、2−イミダゾリル、3−
(1,2,4−トリアゾリル)、2−ピロリジニル、2
−ベンズオキサゾリル、2−ベンゾチアゾリル、4−ピ
リジル、3−ピリダジニル、2−ピリミジニル、2−ピ
ラジニル、2−(1,3,5−トリアジニル)、2−キ
ノリル、3−イソキノリル、1−フタラジニル、2−キ
ノキサリニル、2−キナゾリニル、8−プリニル、2−
プテリジニル等が挙げられる。
してもよいアリール基または複素環基を示す。R11のア
リール基としては、好ましくは炭素数6ないし14のも
ので、例えばフェニルやナフチルが挙げられる。R11の
複素環基としては、好ましくは窒素、酸素、硫黄、セレ
ンのうち少なくとも一つを含有する飽和または不飽和の
5員環、6員環または7員環のものである。これらにベ
ンゼン環または複素環が縮合していてもよい。R11の複
素環の例としては、2−フリル、2−チエニル、2−オ
キサゾリル、2−チアゾリル、2−イミダゾリル、3−
(1,2,4−トリアゾリル)、2−ピロリジニル、2
−ベンズオキサゾリル、2−ベンゾチアゾリル、4−ピ
リジル、3−ピリダジニル、2−ピリミジニル、2−ピ
ラジニル、2−(1,3,5−トリアジニル)、2−キ
ノリル、3−イソキノリル、1−フタラジニル、2−キ
ノキサリニル、2−キナゾリニル、8−プリニル、2−
プテリジニル等が挙げられる。
【0022】R11の有する置換基としては、アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、複素環
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、
アシルオキシ基、アシルチオ基、アルコキシカルボニル
オキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、カルバ
モイルオキシ基、アルキルスルホニルオキシ基、アリー
ルスルホニルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、
アリールアミノ基、アミド基、アルコキシカルボニルア
ミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、ウレイド
基、スルホンアミド基、スルファモイルアミノ基、アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、アシルカルバモイル基、カル
バモイルカルバモイル基、スルホニルカルバモイル基、
スルファモイルカルバモイル基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、アルキルスルフィニル基、
アリールスルフィニル基、アルコキシスルホニル基、ア
リールオキシスルホニル基、スルファモイル基、アシル
スルファモイル基、カルバモイルスルファモイル基、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、ス
ルホ基、ホスホノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、
イミド基、アゾ基等が挙げられる。
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、複素環
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、複素環オキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、複素環チオ基、
アシルオキシ基、アシルチオ基、アルコキシカルボニル
オキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、カルバ
モイルオキシ基、アルキルスルホニルオキシ基、アリー
ルスルホニルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、
アリールアミノ基、アミド基、アルコキシカルボニルア
ミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、ウレイド
基、スルホンアミド基、スルファモイルアミノ基、アシ
ル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボ
ニル基、カルバモイル基、アシルカルバモイル基、カル
バモイルカルバモイル基、スルホニルカルバモイル基、
スルファモイルカルバモイル基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、アルキルスルフィニル基、
アリールスルフィニル基、アルコキシスルホニル基、ア
リールオキシスルホニル基、スルファモイル基、アシル
スルファモイル基、カルバモイルスルファモイル基、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、ス
ルホ基、ホスホノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、
イミド基、アゾ基等が挙げられる。
【0023】R12は置換基を有してもよいアルキル基、
アルケニル基、アルキニル基、アリール基または複素環
基を表す。
アルケニル基、アルキニル基、アリール基または複素環
基を表す。
【0024】R12のアルキル基としては、好ましくは炭
素数1ないし16の直鎖、分岐または環状のもので、例
えばメチル、エチル、ヘキシル、ドデシル、2−オクチ
ル、t−ブチル、シクロペンチル、シクロオクチル等が
挙げられる。R12のアルケニル基としては、好ましくは
炭素数2ないし16の鎖状または環状のもので、例え
ば、ビニル、1−オクテニル、シクロヘキセニルが挙げ
られる。
素数1ないし16の直鎖、分岐または環状のもので、例
えばメチル、エチル、ヘキシル、ドデシル、2−オクチ
ル、t−ブチル、シクロペンチル、シクロオクチル等が
挙げられる。R12のアルケニル基としては、好ましくは
炭素数2ないし16の鎖状または環状のもので、例え
ば、ビニル、1−オクテニル、シクロヘキセニルが挙げ
られる。
【0025】R12のアルキニル基としては、好ましくは
炭素数2ないし16のもので、例えば1−ブチニル、フ
ェニルエチニルが挙げられる。R12のアリール基及び複
素環基としては、R11で述べたものが挙げられる。R12
の有する置換基としてはR11の置換基で述べたものが挙
げられる。
炭素数2ないし16のもので、例えば1−ブチニル、フ
ェニルエチニルが挙げられる。R12のアリール基及び複
素環基としては、R11で述べたものが挙げられる。R12
の有する置換基としてはR11の置換基で述べたものが挙
げられる。
【0026】Xとしては−SO2 −、−CO−、−CO
CO−、−CO−O−、−CON(R13)−、−COC
O−O−、−COCO−N(R13)−または−SO2 −
N(R13)−が挙げられる。ここでR13は水素原子また
はR12で述べた基である。
CO−、−CO−O−、−CON(R13)−、−COC
O−O−、−COCO−N(R13)−または−SO2 −
N(R13)−が挙げられる。ここでR13は水素原子また
はR12で述べた基である。
【0027】これらの基の中で−CO−、CON
(R13)−、−CO−O−が好ましく、発色性が特に優
れるという点で−CON(R13)−が特に好ましい。
(R13)−、−CO−O−が好ましく、発色性が特に優
れるという点で−CON(R13)−が特に好ましい。
【0028】一般式(I)で表される化合物の中でも一
般式(II)および(III)で表される化合物が好ましく、
一般式(IV)および(V)で表される化合物がより好ま
しく、一般式(VI)および(VII)で表される化合物が更
に好ましい。
般式(II)および(III)で表される化合物が好ましく、
一般式(IV)および(V)で表される化合物がより好ま
しく、一般式(VI)および(VII)で表される化合物が更
に好ましい。
【0029】以下に一般式(II)ないし(VII)で表され
る化合物について詳しく説明する。
る化合物について詳しく説明する。
【0030】
【化7】
【0031】
【化8】
【0032】
【化9】 一般式(II)および一般式(III)においてZ1 はアシル
基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、または
アリールオキシカルボニル基を表し、Z2 はアシル基、
カルバモイル基、アルコキシカルボニル基または、アリ
ールオキシカルボニル基を表す。Z1 及びZ2 のアシル
基としては、炭素数1〜50のアシル基が好ましく、よ
り好ましくは炭素数は2〜40である。具体的な例とし
ては、アセチル基、2−メチルプロパノイル基、シクロ
ヘキシルカルボニル基、n−オクタノイル基、2−ヘキ
シルデカノイル基、ドデカノイル基、クロロアセチル
基、トリフルオロアセチル基、ベンゾイル基、4−ドデ
シルオキシベンゾイル基、2−ヒドロキシメチルベンゾ
イル基、3−(N−ヒドロキシ−N−メチルアミノカル
ボニル)プロパノイル基が挙げられる。
基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、または
アリールオキシカルボニル基を表し、Z2 はアシル基、
カルバモイル基、アルコキシカルボニル基または、アリ
ールオキシカルボニル基を表す。Z1 及びZ2 のアシル
基としては、炭素数1〜50のアシル基が好ましく、よ
り好ましくは炭素数は2〜40である。具体的な例とし
ては、アセチル基、2−メチルプロパノイル基、シクロ
ヘキシルカルボニル基、n−オクタノイル基、2−ヘキ
シルデカノイル基、ドデカノイル基、クロロアセチル
基、トリフルオロアセチル基、ベンゾイル基、4−ドデ
シルオキシベンゾイル基、2−ヒドロキシメチルベンゾ
イル基、3−(N−ヒドロキシ−N−メチルアミノカル
ボニル)プロパノイル基が挙げられる。
【0033】Z1 、Z2 がカルバモイル基である場合に
関しては一般式(VI)〜(VII)で詳述する。
関しては一般式(VI)〜(VII)で詳述する。
【0034】Z1 及びZ2 のアルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基としては炭素数2〜50の
アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基
が好ましく、より好ましくは炭素数は2〜40である。
具体的な例としては、メトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基、イソブチルオキシカルボニル基、シクロ
ヘキシルオキシカルボニル基、ドデシルオキシカルボニ
ル基、ベンジルオキシカルボニル基、フェノキシカルボ
ニル基、4−オクチルオキシフェノキシカルボニル基、
2−ヒドロキシメチルフェノキシカルボニル基、2−ド
デシルオキシフェノキシカルボニル基などが挙げられ
る。
アリールオキシカルボニル基としては炭素数2〜50の
アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基
が好ましく、より好ましくは炭素数は2〜40である。
具体的な例としては、メトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基、イソブチルオキシカルボニル基、シクロ
ヘキシルオキシカルボニル基、ドデシルオキシカルボニ
ル基、ベンジルオキシカルボニル基、フェノキシカルボ
ニル基、4−オクチルオキシフェノキシカルボニル基、
2−ヒドロキシメチルフェノキシカルボニル基、2−ド
デシルオキシフェノキシカルボニル基などが挙げられ
る。
【0035】X1 、X2 、X3 、X4 、X5 は互いに独
立して水素原子または置換基を表す。ここで置換基の例
としては、炭素数1〜50の直鎖または分岐、または環
状の置換してもよい、アルキル基(例えば、トリフルオ
ロメチル、メチル、エチル、プロピル、ヘプタフルオロ
プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、t−ペ
ンチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、オクチル、
2−エチルヘキシル、ドデシル等)、炭素数2〜50の
直鎖または分岐、または環状のアルケニル基(例えばビ
ニル、1−メチルビニル、シクロヘキセン−1−イル
等)、炭素数2〜50のアルキニル基(例えば、エチニ
ル、1−プロピニル等)、炭素数6〜50のアリール基
(例えば、フェニル、ナフチル、アントリル等)、炭素
数1〜50のアシルオキシ基(例えば、アセトキシ、テ
トラデカノイルオキシ、ベンゾイルオキシ等)、炭素数
1〜50のカルバモイルオキシ基(例えば、N,N−ジ
メチルカルバモイルオキシ)、炭素数1〜50のカルボ
ンアミド基(例えば、ホルムアミド、N−メチルアセト
アミド、アセトアミド、N−メチルホルムアミド、ベン
ズアミド)、炭素数1〜50のスルホンアミド基(例え
ば、メタンスルホンアミド、ドデカンスルホンアミド、
ベンゼンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミ
ド)、炭素数1〜50のカルバモイル基(例えば、N−
メチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、
N−メチルカルバモイル)、炭素数0〜50のスルファ
モイル基(例えば、N−ブチルスルファモイル、N,N
−ジエチルスルファモイル、N−メチル−N−(4−メ
トキシフェニル)スルファモイル)、炭素数1〜50の
アルコキシ基(例えば、メトキシ、プロポキシ、イソプ
ロポキシ、オクチルオキシ、t−オクチルオキシ、ドデ
シルオキシ、2−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキ
シ)エトキシ等)、炭素数6〜50のアリールオキシ基
(例えば、フェノキシ、4−メトキシフェノキシ、ナフ
トキシ)、炭素数7〜50のアリールオキシカルボニル
基(例えば、フェノキシカルボニル、ナフトキシカルボ
ニル)、炭素数2〜50のアルコキシカルボニル基(例
えば、メトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニ
ル)、炭素数1〜50のN−アシルスルファモイル基
(例えば、N−テトラデカノイルスルファモイル、N−
ベンゾイルスルファモイル)、炭素数1〜50のアルキ
ルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル、オクチル
スルホニル、2−メトキシエチルスルホニル、2−ヘキ
シルデシルスルホニル)、炭素数6〜50のアリールス
ルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル、p−トルエ
ンスルホニル、4−フェニルスルホニルフェニルスルホ
ニル)、炭素数2〜50のアルコキシカルボニルアミノ
基(例えば、エトキシカルボニルアミノ)、炭素数7〜
50のアリールオキシカルボニルアミノ基(例えば、フ
ェノキシカルボニルアミノ、ナフトキシカルボニルアミ
ノ)、炭素数0〜50のアミノ基(例えばアミノ、メチ
ルアミノ、ジエチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ア
ニリノ、モルホリノ)、シアノ基、ニトロ基、カルボキ
シル基、ヒドロキシ基、スルホ基、メルカプト基、炭素
数1〜50のアルキルスルフィニル基(例えば、メタン
スルフィニル、オクタンスルフィニル)、炭素数6〜5
0のアリールスルフィニル基(例えば、ベンゼンスルフ
ィニル、4−クロロフェニルスルフィニル、p−トルエ
ンスルフィニル)、炭素数1〜50のアルキルチオ基
(例えば、メチルチオ、オクチルチオ、シクロヘキシル
チオ)、炭素数6〜50のアリールチオ基(例えば、フ
ェニルチオ、ナフチルチオ等)、炭素数1〜50のウレ
イド基(例えば、3−メチルウレイド、3,3−ジメチ
ルウレイド、1,3−ジフェニルウレイド)、炭素数2
〜50の複素環基(ヘテロ原子としては例えば、窒素、
酸素および硫黄を少なくとも1個以上含み、3ないし1
2員環の単環、縮合環で、例えば、2−フリル、2−ピ
ラニル、2−ピリジル、2−チエニル、2−イミダゾリ
ル、モルホリノ、2−キノリル、2−ベンズイミダゾリ
ル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾオキサゾリ
ル)、炭素数1〜50のアシル基(例えば、アセチル、
ベンゾイル、トリフルオロアセチル)、炭素数0〜50
のスルファモイルアミノ基(例えば、N−ブチルスルフ
ァモイルアミノ、N−フェニルスルファモイルアミ
ノ)、炭素数3〜50のシリル基(例えば、トリメチル
シリル、ジメチル−t−ブチルシリル、トリフェニルシ
リル)、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子等)が挙げられる。上記の置換基はさらに
置換基を有していてもよく、その置換基の例としてはX
1 〜X5 として挙げた置換基が挙げられる。またX1 と
X2 、X2 とX3 、X3 とX4 、X4 とX5 は互いに結
合して縮合環を形成しても良い。縮合環としては5〜7
員環が好ましく、5〜6員環が更に好ましい。
立して水素原子または置換基を表す。ここで置換基の例
としては、炭素数1〜50の直鎖または分岐、または環
状の置換してもよい、アルキル基(例えば、トリフルオ
ロメチル、メチル、エチル、プロピル、ヘプタフルオロ
プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、t−ペ
ンチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、オクチル、
2−エチルヘキシル、ドデシル等)、炭素数2〜50の
直鎖または分岐、または環状のアルケニル基(例えばビ
ニル、1−メチルビニル、シクロヘキセン−1−イル
等)、炭素数2〜50のアルキニル基(例えば、エチニ
ル、1−プロピニル等)、炭素数6〜50のアリール基
(例えば、フェニル、ナフチル、アントリル等)、炭素
数1〜50のアシルオキシ基(例えば、アセトキシ、テ
トラデカノイルオキシ、ベンゾイルオキシ等)、炭素数
1〜50のカルバモイルオキシ基(例えば、N,N−ジ
メチルカルバモイルオキシ)、炭素数1〜50のカルボ
ンアミド基(例えば、ホルムアミド、N−メチルアセト
アミド、アセトアミド、N−メチルホルムアミド、ベン
ズアミド)、炭素数1〜50のスルホンアミド基(例え
ば、メタンスルホンアミド、ドデカンスルホンアミド、
ベンゼンスルホンアミド、p−トルエンスルホンアミ
ド)、炭素数1〜50のカルバモイル基(例えば、N−
メチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、
N−メチルカルバモイル)、炭素数0〜50のスルファ
モイル基(例えば、N−ブチルスルファモイル、N,N
−ジエチルスルファモイル、N−メチル−N−(4−メ
トキシフェニル)スルファモイル)、炭素数1〜50の
アルコキシ基(例えば、メトキシ、プロポキシ、イソプ
ロポキシ、オクチルオキシ、t−オクチルオキシ、ドデ
シルオキシ、2−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキ
シ)エトキシ等)、炭素数6〜50のアリールオキシ基
(例えば、フェノキシ、4−メトキシフェノキシ、ナフ
トキシ)、炭素数7〜50のアリールオキシカルボニル
基(例えば、フェノキシカルボニル、ナフトキシカルボ
ニル)、炭素数2〜50のアルコキシカルボニル基(例
えば、メトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニ
ル)、炭素数1〜50のN−アシルスルファモイル基
(例えば、N−テトラデカノイルスルファモイル、N−
ベンゾイルスルファモイル)、炭素数1〜50のアルキ
ルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル、オクチル
スルホニル、2−メトキシエチルスルホニル、2−ヘキ
シルデシルスルホニル)、炭素数6〜50のアリールス
ルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニル、p−トルエ
ンスルホニル、4−フェニルスルホニルフェニルスルホ
ニル)、炭素数2〜50のアルコキシカルボニルアミノ
基(例えば、エトキシカルボニルアミノ)、炭素数7〜
50のアリールオキシカルボニルアミノ基(例えば、フ
ェノキシカルボニルアミノ、ナフトキシカルボニルアミ
ノ)、炭素数0〜50のアミノ基(例えばアミノ、メチ
ルアミノ、ジエチルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ア
ニリノ、モルホリノ)、シアノ基、ニトロ基、カルボキ
シル基、ヒドロキシ基、スルホ基、メルカプト基、炭素
数1〜50のアルキルスルフィニル基(例えば、メタン
スルフィニル、オクタンスルフィニル)、炭素数6〜5
0のアリールスルフィニル基(例えば、ベンゼンスルフ
ィニル、4−クロロフェニルスルフィニル、p−トルエ
ンスルフィニル)、炭素数1〜50のアルキルチオ基
(例えば、メチルチオ、オクチルチオ、シクロヘキシル
チオ)、炭素数6〜50のアリールチオ基(例えば、フ
ェニルチオ、ナフチルチオ等)、炭素数1〜50のウレ
イド基(例えば、3−メチルウレイド、3,3−ジメチ
ルウレイド、1,3−ジフェニルウレイド)、炭素数2
〜50の複素環基(ヘテロ原子としては例えば、窒素、
酸素および硫黄を少なくとも1個以上含み、3ないし1
2員環の単環、縮合環で、例えば、2−フリル、2−ピ
ラニル、2−ピリジル、2−チエニル、2−イミダゾリ
ル、モルホリノ、2−キノリル、2−ベンズイミダゾリ
ル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾオキサゾリ
ル)、炭素数1〜50のアシル基(例えば、アセチル、
ベンゾイル、トリフルオロアセチル)、炭素数0〜50
のスルファモイルアミノ基(例えば、N−ブチルスルフ
ァモイルアミノ、N−フェニルスルファモイルアミ
ノ)、炭素数3〜50のシリル基(例えば、トリメチル
シリル、ジメチル−t−ブチルシリル、トリフェニルシ
リル)、ハロゲン原子(例えば、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子等)が挙げられる。上記の置換基はさらに
置換基を有していてもよく、その置換基の例としてはX
1 〜X5 として挙げた置換基が挙げられる。またX1 と
X2 、X2 とX3 、X3 とX4 、X4 とX5 は互いに結
合して縮合環を形成しても良い。縮合環としては5〜7
員環が好ましく、5〜6員環が更に好ましい。
【0036】X1 〜X5 の有する置換基の炭素数に関し
ては50以下が好ましいが、より好ましくは42以下で
あり、最も好ましくは34以下である。また、1以上が
好ましい。
ては50以下が好ましいが、より好ましくは42以下で
あり、最も好ましくは34以下である。また、1以上が
好ましい。
【0037】一般式(II)、(IV) におけるX1 、
X2 、X3 、X4 、X5 に関しては、X1 、X3 、X5
のハメットの置換基定数のσp値の和とX2 、X4 のハ
メットの置換基定数σm値の和の合計が0.80以上、
3.80以下である。また、一般式(VI)における
X6 、X7 、X8 、X9 、X10は互いに独立して水素原
子、シアノ基、スルホニル基、スルフィニル基、スルフ
ァモイル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、トリフル
オロメチル基、ハロゲン原子、アシルオキシ基、アシル
チオ基または複素環基を表し、これらはさらに置換基を
有していても良く、X6 とX7 、X7 とX8 、X8とX
9 、X9 とX10は互いに結合して縮合環を形成しても良
い。これらの具体例についてはX1 、X2 、X3 、
X4 、X5 で述べたものと同様である。但し一般式(V
I)においては、X6 、X8 、X10のハメットの置換基
定数のσp値の和とX7 、X9 のハメットの置換基定数
σm値の和の合計は1.20以上、3.80以下であ
り、1.50以上、3.80以下が好ましく、更に好ま
しくは1.70以上、3.80以下である。
X2 、X3 、X4 、X5 に関しては、X1 、X3 、X5
のハメットの置換基定数のσp値の和とX2 、X4 のハ
メットの置換基定数σm値の和の合計が0.80以上、
3.80以下である。また、一般式(VI)における
X6 、X7 、X8 、X9 、X10は互いに独立して水素原
子、シアノ基、スルホニル基、スルフィニル基、スルフ
ァモイル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、トリフル
オロメチル基、ハロゲン原子、アシルオキシ基、アシル
チオ基または複素環基を表し、これらはさらに置換基を
有していても良く、X6 とX7 、X7 とX8 、X8とX
9 、X9 とX10は互いに結合して縮合環を形成しても良
い。これらの具体例についてはX1 、X2 、X3 、
X4 、X5 で述べたものと同様である。但し一般式(V
I)においては、X6 、X8 、X10のハメットの置換基
定数のσp値の和とX7 、X9 のハメットの置換基定数
σm値の和の合計は1.20以上、3.80以下であ
り、1.50以上、3.80以下が好ましく、更に好ま
しくは1.70以上、3.80以下である。
【0038】ここで、σp値とσm値の総和が、0.8
0に満たないと発色性が十分でないなどの問題があり、
また逆に3.80をこえると、化合物自体の合成・入手
が困難となる。
0に満たないと発色性が十分でないなどの問題があり、
また逆に3.80をこえると、化合物自体の合成・入手
が困難となる。
【0039】なお、ハメットの置換基定数σp、σmに
ついては、例えば稲本直樹著「ハメット則−構造と反応
性−」(丸善)、「新実験化学講座14・有機化合物の
合成と反応V」2605頁(日本化学会編、丸善)、仲
矢忠雄著「理論有機化学解説」217頁(東京化学同
人)、ケミカル・レビュー(91巻)、165〜195
頁(1991年)の成書に詳しく解説されている。
ついては、例えば稲本直樹著「ハメット則−構造と反応
性−」(丸善)、「新実験化学講座14・有機化合物の
合成と反応V」2605頁(日本化学会編、丸善)、仲
矢忠雄著「理論有機化学解説」217頁(東京化学同
人)、ケミカル・レビュー(91巻)、165〜195
頁(1991年)の成書に詳しく解説されている。
【0040】一般式(IV)、(V)におけるR1 、
R2 、(VI)、(VII)におけるR4 、R5 は水素原子ま
たは置換基を表し、置換基の具体例としてはX1 、
X2 、X3 、X4 、X5 について述べたものと同じ意味
を表すが、好ましくは水素原子または炭素数1〜50の
置換もしくは無置換のアルキル基、炭素数6〜50の置
換もしくは無置換のアリール基、炭素数1〜50の置換
もしくは無置換の複素環基であり、さらに好ましくはR
1 、R2 の少なくとも一方およびR4 、R5 の少なくと
も一方は水素原子である。
R2 、(VI)、(VII)におけるR4 、R5 は水素原子ま
たは置換基を表し、置換基の具体例としてはX1 、
X2 、X3 、X4 、X5 について述べたものと同じ意味
を表すが、好ましくは水素原子または炭素数1〜50の
置換もしくは無置換のアルキル基、炭素数6〜50の置
換もしくは無置換のアリール基、炭素数1〜50の置換
もしくは無置換の複素環基であり、さらに好ましくはR
1 、R2 の少なくとも一方およびR4 、R5 の少なくと
も一方は水素原子である。
【0041】一般式(III)、(V)においてR1 は複素
環基を表す。ここで好ましい複素環基は炭素数1〜50
の複素環基であり、ヘテロ原子としては例えば、窒素、
酸素および硫黄原子を少なくとも一個含み、飽和または
不飽和の3ないし12員環(好ましくは3〜8員環)の
単環または縮合環であり、複素環の具体例としてはフラ
ン、ピラン、ピリジン、チオフェン、イミダゾール、キ
ノリン、ベンゾイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベン
ゾオキサゾール、ピリミジン、ピラジン、1,2,4−
チアジアゾール、ピロール、オキサゾール、チアゾー
ル、キナゾリン、イソチアゾール、ピリダジン、インド
ール、ピラゾール、トリアゾール、キノキサリンなどが
挙げられる。これら複素環の結合位は何れの位置でもよ
い。これらの複素環基は置換基を有していても良く、一
個以上の電子吸引性の基を有しているものが好ましい。
ここで電子吸引性の基とはハメットのσp値で正の値を
有しているものを意味する。
環基を表す。ここで好ましい複素環基は炭素数1〜50
の複素環基であり、ヘテロ原子としては例えば、窒素、
酸素および硫黄原子を少なくとも一個含み、飽和または
不飽和の3ないし12員環(好ましくは3〜8員環)の
単環または縮合環であり、複素環の具体例としてはフラ
ン、ピラン、ピリジン、チオフェン、イミダゾール、キ
ノリン、ベンゾイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベン
ゾオキサゾール、ピリミジン、ピラジン、1,2,4−
チアジアゾール、ピロール、オキサゾール、チアゾー
ル、キナゾリン、イソチアゾール、ピリダジン、インド
ール、ピラゾール、トリアゾール、キノキサリンなどが
挙げられる。これら複素環の結合位は何れの位置でもよ
い。これらの複素環基は置換基を有していても良く、一
個以上の電子吸引性の基を有しているものが好ましい。
ここで電子吸引性の基とはハメットのσp値で正の値を
有しているものを意味する。
【0042】本発明の一般式(II)〜(VII )で表され
る化合物を感光材料に内蔵させる場合には、Z1 、
Z2 、R1 〜R5 、X1 〜X10の少なくとも1つの基に
バラスト基(一般式(II)〜(VII )で表される化合物
を、(高沸点有機溶媒に)易溶化し、かつ、不動化する
ための炭素数5〜50、好ましくは8〜40の基)を有
していることが好ましい。
る化合物を感光材料に内蔵させる場合には、Z1 、
Z2 、R1 〜R5 、X1 〜X10の少なくとも1つの基に
バラスト基(一般式(II)〜(VII )で表される化合物
を、(高沸点有機溶媒に)易溶化し、かつ、不動化する
ための炭素数5〜50、好ましくは8〜40の基)を有
していることが好ましい。
【0043】次に本発明で用いられる新規な一般式
(I)で表される化合物を具体的に示すが、本発明の範
囲はこれら具体例に限定されるものではない。
(I)で表される化合物を具体的に示すが、本発明の範
囲はこれら具体例に限定されるものではない。
【0044】
【化10】
【0045】
【化11】
【0046】
【化12】
【0047】
【化13】
【0048】
【化14】
【0049】
【化15】
【0050】
【化16】
【0051】
【化17】
【0052】
【化18】
【0053】
【化19】
【0054】
【化20】
【0055】
【化21】
【0056】
【化22】
【0057】
【化23】
【0058】
【化24】
【0059】
【化25】
【0060】
【化26】
【0061】
【化27】
【0062】
【化28】
【0063】
【化29】 合成例1:例示化合物(I−32)の合成 下記合成経路により合成した。
【0064】
【化30】 化合物(A−1)78.7g(0.270モル)、トリ
エチルアミン28.6g(0.283モル)をアセトニ
トリル230mlに溶解、撹拌し、氷冷下にて化合物
(A−2)44.4g(0.284モル)を30分かけ
て滴下した後、25℃にて40分撹拌した。さらにヒド
ラジン1水和物67.5g(1.35モル)を5分かけ
て滴下した後、60℃にて、3時間撹拌した。食塩水に
て3回洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、
化合物(A−3)の粗製物を得た。これを酢酸エチル2
00ml溶解し、重曹25.2g(0.300モル)を
加え、撹拌しながら室温にて化合物(A−4)54.5
g(0.250モル)を10分かけて添加した。2時間
加熱還流した後、塩酸水及び食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。濃縮後、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより溶離液として酢酸エチル−ヘ
キサンにて混合液を用いて精製し、濃縮後、残渣に酢酸
エチル、ヘキサンを加えて晶析し、例示化合物(I−3
2)93.4g(0.176モル)を得た。収率70.
4%。融点144〜146℃。 1H−NMR(CDCl
3 ,200MHz) 7.80(s,1H)、7.20
(s,1H)、7.17(d,1H)、7.10(d
d,1H)、6.73(d,1H)、5.58(bs,
1H)、4.00(t,2H)、3.53〜3.40
(m,2H)、2.11〜1.93(m,2H)、1.
82(q,2H),1.60(q,2H)、1.33
(s,6H)、1.25(s,6H)、0.68(s,
3H)、0.61(s,3H) 本発明に好ましく使用される色素形成カプラーとして
は、以下の一般式(1)〜(12)に記載するような構
造の化合物がある。これらはそれぞれ一般に活性メチレ
ン、ピラゾロン、ピラゾロアゾール、フェノール、ナフ
トール、ピロロトリアゾールと総称される化合物であ
り、当該分野で公知の化合物である。
エチルアミン28.6g(0.283モル)をアセトニ
トリル230mlに溶解、撹拌し、氷冷下にて化合物
(A−2)44.4g(0.284モル)を30分かけ
て滴下した後、25℃にて40分撹拌した。さらにヒド
ラジン1水和物67.5g(1.35モル)を5分かけ
て滴下した後、60℃にて、3時間撹拌した。食塩水に
て3回洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮し、
化合物(A−3)の粗製物を得た。これを酢酸エチル2
00ml溶解し、重曹25.2g(0.300モル)を
加え、撹拌しながら室温にて化合物(A−4)54.5
g(0.250モル)を10分かけて添加した。2時間
加熱還流した後、塩酸水及び食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。濃縮後、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより溶離液として酢酸エチル−ヘ
キサンにて混合液を用いて精製し、濃縮後、残渣に酢酸
エチル、ヘキサンを加えて晶析し、例示化合物(I−3
2)93.4g(0.176モル)を得た。収率70.
4%。融点144〜146℃。 1H−NMR(CDCl
3 ,200MHz) 7.80(s,1H)、7.20
(s,1H)、7.17(d,1H)、7.10(d
d,1H)、6.73(d,1H)、5.58(bs,
1H)、4.00(t,2H)、3.53〜3.40
(m,2H)、2.11〜1.93(m,2H)、1.
82(q,2H),1.60(q,2H)、1.33
(s,6H)、1.25(s,6H)、0.68(s,
3H)、0.61(s,3H) 本発明に好ましく使用される色素形成カプラーとして
は、以下の一般式(1)〜(12)に記載するような構
造の化合物がある。これらはそれぞれ一般に活性メチレ
ン、ピラゾロン、ピラゾロアゾール、フェノール、ナフ
トール、ピロロトリアゾールと総称される化合物であ
り、当該分野で公知の化合物である。
【0065】
【化31】
【0066】
【化32】
【0067】
【化33】 一般式(1)〜(4)は活性メチレン系カプラーと称さ
れるカプラーを表し、式中R14は置換基を有しても良い
アシル基、シアノ基、ニトロ基、アリール基、複素環残
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルキルス
ルホニル基、アリールスルホニル基である。
れるカプラーを表し、式中R14は置換基を有しても良い
アシル基、シアノ基、ニトロ基、アリール基、複素環残
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルキルス
ルホニル基、アリールスルホニル基である。
【0068】一般式(1)〜(3)において、R15は置
換基を有しても良いアルキル基、アリール基または複素
環残基である。一般式(4)においてR16は置換基を有
しても良いアリール基または複素環残基である。R14、
R15、R16が有しても良い置換基としては、前述の一般
式(II)または(IV)のX1 〜X5 の例として述べたも
のが挙げられる。
換基を有しても良いアルキル基、アリール基または複素
環残基である。一般式(4)においてR16は置換基を有
しても良いアリール基または複素環残基である。R14、
R15、R16が有しても良い置換基としては、前述の一般
式(II)または(IV)のX1 〜X5 の例として述べたも
のが挙げられる。
【0069】一般式(1)〜(4)において、Yは水素
原子または一般式(I)の化合物の酸化体とのカップリ
ング反応により脱離可能な基である。Yの例として、複
素環基(ヘテロ原子としては窒素、酸素、硫黄等を少な
くとも一個含み、飽和または不飽和の5〜7員環の単環
もしくは縮合環であり、例としては、スクシンイミド、
マレインイミド、フタルイミド、ジグリコールイミド、
ピロール、ピラゾール、イミダゾール、1,2,4−ト
リアゾール、テトラゾール、インドール、ベンゾピラゾ
ール、ベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、イミ
ダゾリン−2,4−ジオン、オキサゾリジン−2,4−
ジオン、チアゾリジン−2,4−ジオン、イミダゾリジ
ン−2−オン、オキサゾリン−2−オン、チアゾリン−
2−オン、ベンズイミダゾリン−2−オン、ベンゾオキ
サゾリン−2−オン、ベンゾチアゾリン−2−オン、2
−ピロリン−5−オン、2−イミダゾリン−5−オン、
インドリン−2,3−ジオン、2,6−ジオキシプリ
ン、パラバン酸、1,2,4−トリアゾリジン−3,5
−ジオン、2−ピリドン、4−ピリドン、2−ピリミド
ン、6−ピリダゾン、2−ピラゾン、2−アミノ−1,
3,4−チアゾリジン、2−イミノ−1,3,4−チア
ゾリジン−4−オン等)、ハロゲン原子(例えば、塩素
原子、臭素原子)、アリールオキシ基(例えば、フェノ
キシ、1−ナフトキシ等)、複素環オキシ基(例えば、
ピリジルオキシ、ピラゾリルオキシ)、アシルオキシ基
(例えば、アセトキシ、ベンゾイルオキシ)、アルコキ
シ基(例えば、メトキシ、ドデシルオキシ)、カルバモ
イルオキシ基(例えば、N,N−ジエチルカルバモイル
オキシ、モルホリノカルボニルオキシ)、アリールオキ
シカルボニルオキシ基(例えば、フェノキシカルボニル
オキシ)、アルコキシカルボニルオキシ基(例えば、メ
トキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキ
シ)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ、ナフチ
ルチオ)、複素環チオ基(例えば、テトラゾリルチオ、
1,3,4−チアジアゾリルチオ、1,3,4−オキサ
ジアゾリルチオ、ベンズイミダゾリルチオ)、アルキル
チオ基(例えば、メチルチオ、オクチルチオ、ヘキサデ
シルチオ)、アルキルスルホニルオキシ基(例えば、メ
タンスルホニルオキシ等)、アリールスルホニルオキシ
基(例えば、ベンゼンスルホニルオキシ、トルエンスル
ホニルオキシ)、カルボンアミド基(例えば、アセトア
ミド、トリフルオロアセトアミド)、スルホンアミド基
(例えば、メタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンア
ミド)、アルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホ
ニル)、アリールスルホニル基(例えば、ベンゼンスル
ホニル)、アルキルスルフィニル基(例えば、メタンス
ルフィニル)、アリールスルフィニル基(例えば、ベン
ゼンスルフィニル)、アリールアゾ基(例えば、フェニ
ルアゾ、ナフチルアゾ)、カルバモイルアミノ基(例え
ば、N−メチルカルバモイルアミノ)などである。
原子または一般式(I)の化合物の酸化体とのカップリ
ング反応により脱離可能な基である。Yの例として、複
素環基(ヘテロ原子としては窒素、酸素、硫黄等を少な
くとも一個含み、飽和または不飽和の5〜7員環の単環
もしくは縮合環であり、例としては、スクシンイミド、
マレインイミド、フタルイミド、ジグリコールイミド、
ピロール、ピラゾール、イミダゾール、1,2,4−ト
リアゾール、テトラゾール、インドール、ベンゾピラゾ
ール、ベンズイミダゾール、ベンゾトリアゾール、イミ
ダゾリン−2,4−ジオン、オキサゾリジン−2,4−
ジオン、チアゾリジン−2,4−ジオン、イミダゾリジ
ン−2−オン、オキサゾリン−2−オン、チアゾリン−
2−オン、ベンズイミダゾリン−2−オン、ベンゾオキ
サゾリン−2−オン、ベンゾチアゾリン−2−オン、2
−ピロリン−5−オン、2−イミダゾリン−5−オン、
インドリン−2,3−ジオン、2,6−ジオキシプリ
ン、パラバン酸、1,2,4−トリアゾリジン−3,5
−ジオン、2−ピリドン、4−ピリドン、2−ピリミド
ン、6−ピリダゾン、2−ピラゾン、2−アミノ−1,
3,4−チアゾリジン、2−イミノ−1,3,4−チア
ゾリジン−4−オン等)、ハロゲン原子(例えば、塩素
原子、臭素原子)、アリールオキシ基(例えば、フェノ
キシ、1−ナフトキシ等)、複素環オキシ基(例えば、
ピリジルオキシ、ピラゾリルオキシ)、アシルオキシ基
(例えば、アセトキシ、ベンゾイルオキシ)、アルコキ
シ基(例えば、メトキシ、ドデシルオキシ)、カルバモ
イルオキシ基(例えば、N,N−ジエチルカルバモイル
オキシ、モルホリノカルボニルオキシ)、アリールオキ
シカルボニルオキシ基(例えば、フェノキシカルボニル
オキシ)、アルコキシカルボニルオキシ基(例えば、メ
トキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキ
シ)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ、ナフチ
ルチオ)、複素環チオ基(例えば、テトラゾリルチオ、
1,3,4−チアジアゾリルチオ、1,3,4−オキサ
ジアゾリルチオ、ベンズイミダゾリルチオ)、アルキル
チオ基(例えば、メチルチオ、オクチルチオ、ヘキサデ
シルチオ)、アルキルスルホニルオキシ基(例えば、メ
タンスルホニルオキシ等)、アリールスルホニルオキシ
基(例えば、ベンゼンスルホニルオキシ、トルエンスル
ホニルオキシ)、カルボンアミド基(例えば、アセトア
ミド、トリフルオロアセトアミド)、スルホンアミド基
(例えば、メタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンア
ミド)、アルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホ
ニル)、アリールスルホニル基(例えば、ベンゼンスル
ホニル)、アルキルスルフィニル基(例えば、メタンス
ルフィニル)、アリールスルフィニル基(例えば、ベン
ゼンスルフィニル)、アリールアゾ基(例えば、フェニ
ルアゾ、ナフチルアゾ)、カルバモイルアミノ基(例え
ば、N−メチルカルバモイルアミノ)などである。
【0070】Yは置換基により置換されていても良く、
Yを置換する置換基の例としては一般式(II)〜(IV)
のX1 〜X5 で述べたものが挙げられる。
Yを置換する置換基の例としては一般式(II)〜(IV)
のX1 〜X5 で述べたものが挙げられる。
【0071】Yは好ましくはハロゲン原子、アリールオ
キシ基、複素環オキシ基、アシルオキシ基、アリールオ
キシカルボニルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ
基、カルバモイルオキシ基である。
キシ基、複素環オキシ基、アシルオキシ基、アリールオ
キシカルボニルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ
基、カルバモイルオキシ基である。
【0072】一般式(1)〜(4)において、R14とR
15、R14とR16は互いに結合して環を形成しても良い。
15、R14とR16は互いに結合して環を形成しても良い。
【0073】一般式(5)は5−ピラゾロン系カプラー
と称されるカプラーを表し、式中R17はアルキル基、ア
リール基、アシル基またはカルバモイル基を表す。R18
はフェニル基または1個以上のハロゲン原子、アルキル
基、シアノ基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基
またはアシルアミノ基が置換したフェニル基を表す。一
般式(5)で表される5−ピラゾロン系カプラーの中で
もR17がアリール基またはアシル基、R18が1個以上の
ハロゲン原子が置換したフェニル基のものが好ましい。
と称されるカプラーを表し、式中R17はアルキル基、ア
リール基、アシル基またはカルバモイル基を表す。R18
はフェニル基または1個以上のハロゲン原子、アルキル
基、シアノ基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基
またはアシルアミノ基が置換したフェニル基を表す。一
般式(5)で表される5−ピラゾロン系カプラーの中で
もR17がアリール基またはアシル基、R18が1個以上の
ハロゲン原子が置換したフェニル基のものが好ましい。
【0074】これらの好ましい基について詳しく述べる
と、R17はフェニル基、2−クロロフェニル基、2−メ
トキシフェニル基、2−クロロ−5−テトラデカンアミ
ドフェニル基、2−クロロ−5−(3−オクタデセニル
−1−スクシンイミド)フェニル基、2−クロロ−5−
オクタデシルスルホンアミドフェニル基または2−クロ
ロ−5−{2−(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェ
ノキシ)テトラデカンアミド}フェニル基等のアリール
基またはアセチル基、2−(2,4−ジ−t−ペンチル
フェノキシ)ブタノイル基、ベンゾイル基、3−(2,
4−ジ−t−アミルフェノキシアセトアミド)ベンゾイ
ル基等のアシル基であり、これらの基はさらに置換基を
有しても良く、それらは炭素原子、酸素原子、窒素原子
または硫黄原子で連結する有機置換基またはハロゲン原
子である。Yについては前述したものと同じ意味であ
る。
と、R17はフェニル基、2−クロロフェニル基、2−メ
トキシフェニル基、2−クロロ−5−テトラデカンアミ
ドフェニル基、2−クロロ−5−(3−オクタデセニル
−1−スクシンイミド)フェニル基、2−クロロ−5−
オクタデシルスルホンアミドフェニル基または2−クロ
ロ−5−{2−(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェ
ノキシ)テトラデカンアミド}フェニル基等のアリール
基またはアセチル基、2−(2,4−ジ−t−ペンチル
フェノキシ)ブタノイル基、ベンゾイル基、3−(2,
4−ジ−t−アミルフェノキシアセトアミド)ベンゾイ
ル基等のアシル基であり、これらの基はさらに置換基を
有しても良く、それらは炭素原子、酸素原子、窒素原子
または硫黄原子で連結する有機置換基またはハロゲン原
子である。Yについては前述したものと同じ意味であ
る。
【0075】R18は2,4,6−トリクロロフェニル
基、2,5−ジクロロフェニル基、2−クロロフェニル
基等の置換フェニル基が好ましい。
基、2,5−ジクロロフェニル基、2−クロロフェニル
基等の置換フェニル基が好ましい。
【0076】一般式(6)はピラゾロアゾール系カプラ
ーと称されるカプラーを表し、式中、R19は水素原子ま
たは置換基を表す。Q3 は窒素原子を2〜4個含む5員
のアゾール環を形成するのに必要な非金属原子群を表
し、該アゾール環は置換基(縮合環を含む)を有しても
良い。
ーと称されるカプラーを表し、式中、R19は水素原子ま
たは置換基を表す。Q3 は窒素原子を2〜4個含む5員
のアゾール環を形成するのに必要な非金属原子群を表
し、該アゾール環は置換基(縮合環を含む)を有しても
良い。
【0077】一般式(6)で表されるピラゾロアゾール
系カプラーの中でも、発色色素の分光吸収特性の点で、
米国特許第4,500,630号に記載のイミダゾ
[1,2−b]ピラゾール類、米国特許第4,500,
654号に記載のピラゾロ[1,5−b]−1,2,4
−トリアゾール類、米国特許第3,725,067号に
記載のピラゾロ[5,1−c]−1,2,4−トリアゾ
ール類が好ましい。
系カプラーの中でも、発色色素の分光吸収特性の点で、
米国特許第4,500,630号に記載のイミダゾ
[1,2−b]ピラゾール類、米国特許第4,500,
654号に記載のピラゾロ[1,5−b]−1,2,4
−トリアゾール類、米国特許第3,725,067号に
記載のピラゾロ[5,1−c]−1,2,4−トリアゾ
ール類が好ましい。
【0078】置換基R19、Q3 で表されるアゾール環の
置換基の詳細については、例えば、米国特許第4,54
0,654号明細書中の第2カラム第41行〜第8カラ
ム第27行に記載されている。好ましくは特開昭61−
65245号に記載されているような分岐アルキル基が
ピラゾロトリアゾール基の2、3または6位に直結した
ピラゾロアゾールカプラー、特開昭61−65245号
に記載されている分子内にスルホンアミド基を含んだピ
ラゾロアゾールカプラー、特開昭61−147254号
に記載されているアルコキシフェニルスルホンアミドバ
ラスト基を持つピラゾロアゾールカプラー、特開昭62
−209457号もしくは同63−307453号に記
載されている6位にアルコキシ基やアリールオキシ基を
持つピラゾロトリアゾールカプラー、および特開平2−
201443号に記載されている分子内にカルボンアミ
ド基を持つピラゾロトリアゾールカプラーである。Yに
関しては前述した一般式(1)〜(3)において述べた
ものと同じ意味を表す。
置換基の詳細については、例えば、米国特許第4,54
0,654号明細書中の第2カラム第41行〜第8カラ
ム第27行に記載されている。好ましくは特開昭61−
65245号に記載されているような分岐アルキル基が
ピラゾロトリアゾール基の2、3または6位に直結した
ピラゾロアゾールカプラー、特開昭61−65245号
に記載されている分子内にスルホンアミド基を含んだピ
ラゾロアゾールカプラー、特開昭61−147254号
に記載されているアルコキシフェニルスルホンアミドバ
ラスト基を持つピラゾロアゾールカプラー、特開昭62
−209457号もしくは同63−307453号に記
載されている6位にアルコキシ基やアリールオキシ基を
持つピラゾロトリアゾールカプラー、および特開平2−
201443号に記載されている分子内にカルボンアミ
ド基を持つピラゾロトリアゾールカプラーである。Yに
関しては前述した一般式(1)〜(3)において述べた
ものと同じ意味を表す。
【0079】一般式(7)、(8)はそれぞれフェノー
ル系カプラー、ナフトール系カプラーと称されるカプラ
ーであり、式中、R20は水素原子または−CONR22R
23、−SO2 NR22R23、−NHCOR22、−NHCO
NR22R23、−NHSO2 NR22R23から選ばれる基を
表す。R22、R23は水素原子または置換基を表す。一般
式(7)、(8)において、R21は置換基を表し、kは
0〜2から選ばれる整数、mは0〜4から選ばれる整数
を表す。k、mが2以上の時にはR21はそれぞれ異なっ
ていても良い。R21〜R23の置換基としては前記一般式
(II)や(IV)のX1 〜X5 の例として述べたものが挙
げられる。Yに関しては前述の一般式(1)〜(3)に
おいて述べたものと同じ意味を表す。
ル系カプラー、ナフトール系カプラーと称されるカプラ
ーであり、式中、R20は水素原子または−CONR22R
23、−SO2 NR22R23、−NHCOR22、−NHCO
NR22R23、−NHSO2 NR22R23から選ばれる基を
表す。R22、R23は水素原子または置換基を表す。一般
式(7)、(8)において、R21は置換基を表し、kは
0〜2から選ばれる整数、mは0〜4から選ばれる整数
を表す。k、mが2以上の時にはR21はそれぞれ異なっ
ていても良い。R21〜R23の置換基としては前記一般式
(II)や(IV)のX1 〜X5 の例として述べたものが挙
げられる。Yに関しては前述の一般式(1)〜(3)に
おいて述べたものと同じ意味を表す。
【0080】一般式(7)で表されるフェノール系カプ
ラーの好ましい例としては、米国特許第2,369,9
29号、同第2,801,171号、同第2,772,
162号、同第2,895,826号、同第3,77
2,002号等に記載の2−アシルアミノ−5−アルキ
ルフェノール系、米国特許第2,772,162号、同
第3,758,308号、同第4,126,396号、
同第4,334,011号、同第4,327,173
号、西独特許公開第3,329,729号、特開昭59
−166956号等に記載の2,5−ジアシルアミノフ
ェノール系、米国特許第3,446,622号、同第
4,333,999号、同第4,451,559号、同
第4,427,767号等に記載の2−フェニルウレイ
ド−5−アシルアミノフェノール系を挙げることができ
る。Yに関しては前述した一般式(1)〜(3)におい
て述べたものと同じである。
ラーの好ましい例としては、米国特許第2,369,9
29号、同第2,801,171号、同第2,772,
162号、同第2,895,826号、同第3,77
2,002号等に記載の2−アシルアミノ−5−アルキ
ルフェノール系、米国特許第2,772,162号、同
第3,758,308号、同第4,126,396号、
同第4,334,011号、同第4,327,173
号、西独特許公開第3,329,729号、特開昭59
−166956号等に記載の2,5−ジアシルアミノフ
ェノール系、米国特許第3,446,622号、同第
4,333,999号、同第4,451,559号、同
第4,427,767号等に記載の2−フェニルウレイ
ド−5−アシルアミノフェノール系を挙げることができ
る。Yに関しては前述した一般式(1)〜(3)におい
て述べたものと同じである。
【0081】一般式(8)で表されるナフトールカプラ
ーの好ましい例としては、米国特許第2,474,29
3号、同第4,052,212号、同第4,146,3
96号、同第4,282,233号、同第4,296,
200号等に記載の2−カルバモイル−1−ナフトール
系および米国特許第4,690,889号等に記載の2
−カルバモイル−5−アミド−1−ナフトール系等を挙
げることができる。Yに関しては前述した一般式(1)
〜(3)において述べたものと同じである。
ーの好ましい例としては、米国特許第2,474,29
3号、同第4,052,212号、同第4,146,3
96号、同第4,282,233号、同第4,296,
200号等に記載の2−カルバモイル−1−ナフトール
系および米国特許第4,690,889号等に記載の2
−カルバモイル−5−アミド−1−ナフトール系等を挙
げることができる。Yに関しては前述した一般式(1)
〜(3)において述べたものと同じである。
【0082】一般式(9)〜(12)はピロロトリアゾ
ールと称されるカプラーであり、R32、R33、R34は水
素原子または置換基を表す。Yについては前述したとお
りである。R32,R33,R34の置換基としては、前記一
般式(II)又は(IV)のX1〜X5 の例として述べたも
のが挙げられる。一般式(9)〜(12)で表されるピ
ロロトリアゾール系カプラーの好ましい例としては、欧
州特許第488,248A1号、同第491,197A
1号、同第545,300号に記載のR32、R33の少な
くとも一方が電子吸引性基であるカプラーが挙げられ
る。Yに関しては前述した一般式(1)〜(3)におい
て述べたものと同じである。
ールと称されるカプラーであり、R32、R33、R34は水
素原子または置換基を表す。Yについては前述したとお
りである。R32,R33,R34の置換基としては、前記一
般式(II)又は(IV)のX1〜X5 の例として述べたも
のが挙げられる。一般式(9)〜(12)で表されるピ
ロロトリアゾール系カプラーの好ましい例としては、欧
州特許第488,248A1号、同第491,197A
1号、同第545,300号に記載のR32、R33の少な
くとも一方が電子吸引性基であるカプラーが挙げられ
る。Yに関しては前述した一般式(1)〜(3)におい
て述べたものと同じである。
【0083】その他、縮環フェノール、イミダゾール、
ピロール、3−ヒドロキシピリジン、前記以外の活性メ
チレン、活性メチン、5,5−縮環複素環、5,6−縮
環複素環といった構造を有するカプラーが使用できる。
ピロール、3−ヒドロキシピリジン、前記以外の活性メ
チレン、活性メチン、5,5−縮環複素環、5,6−縮
環複素環といった構造を有するカプラーが使用できる。
【0084】縮環フェノール系カプラーとしては米国特
許第4,327,173号、同第4,564,586
号、同第4,904,575号等に記載のカプラーを使
用できる。
許第4,327,173号、同第4,564,586
号、同第4,904,575号等に記載のカプラーを使
用できる。
【0085】イミダゾール系カプラーとしては、米国特
許第4,818,672号、同第5,051,347号
等に記載のカプラーが使用できる。
許第4,818,672号、同第5,051,347号
等に記載のカプラーが使用できる。
【0086】3−ヒドロキシピリジン系カプラーとして
は特開平1−315736号等に記載のカプラーが使用
できる。
は特開平1−315736号等に記載のカプラーが使用
できる。
【0087】活性メチレン、活性メチン系カプラーとし
ては米国特許第5,104,783号、同第5,16
2,196号等に記載のカプラーが使用できる。
ては米国特許第5,104,783号、同第5,16
2,196号等に記載のカプラーが使用できる。
【0088】5,5−縮環複素環系カプラーとしては、
米国特許第5,164,289号に記載のピロロピラゾ
ール系カプラー、特開平4−174429号に記載のピ
ロロイミダゾール系カプラー等が使用できる。
米国特許第5,164,289号に記載のピロロピラゾ
ール系カプラー、特開平4−174429号に記載のピ
ロロイミダゾール系カプラー等が使用できる。
【0089】5,6−縮環複素環系カプラーとしては、
米国特許第4,950,585号に記載のピラゾロピリ
ミジン系カプラー、特開平4−204730号に記載の
ピロロトリアジン系カプラー、欧州特許第556,70
0号に記載のカプラー等が使用できる。
米国特許第4,950,585号に記載のピラゾロピリ
ミジン系カプラー、特開平4−204730号に記載の
ピロロトリアジン系カプラー、欧州特許第556,70
0号に記載のカプラー等が使用できる。
【0090】本発明には前述のカプラー以外に、西独特
許第3,819,051A号、同第3,823,049
号、米国特許第4,840,883号、同第5,02
4,930号、同第5,051,347号、同第4,4
81,268号、欧州特許第304,856A2号、同
第329,036号、同第354,549A2号、同第
374,781A2号、同第379,110A2号、同
第386,930A1号、特開昭63−141055
号、同64−32260号、同64−32261号、特
開平2−297547号、同2−44340号、同2−
110555号、同3−7938号、同3−16044
0号、同3−172839号、同4−172447号、
同4−179949号、同4−182645号、同4−
184437号、同4−188138号、同4−188
139号、同4−194847号、同4−204532
号、同4−204731号、同4−204732号等に
記載されているカプラーも使用できる。
許第3,819,051A号、同第3,823,049
号、米国特許第4,840,883号、同第5,02
4,930号、同第5,051,347号、同第4,4
81,268号、欧州特許第304,856A2号、同
第329,036号、同第354,549A2号、同第
374,781A2号、同第379,110A2号、同
第386,930A1号、特開昭63−141055
号、同64−32260号、同64−32261号、特
開平2−297547号、同2−44340号、同2−
110555号、同3−7938号、同3−16044
0号、同3−172839号、同4−172447号、
同4−179949号、同4−182645号、同4−
184437号、同4−188138号、同4−188
139号、同4−194847号、同4−204532
号、同4−204731号、同4−204732号等に
記載されているカプラーも使用できる。
【0091】本発明に使用できる色素形成カプラーの具
体例を以下に示すが、本発明はもちろんこれによって限
定されるわけではない。
体例を以下に示すが、本発明はもちろんこれによって限
定されるわけではない。
【0092】
【化34】
【0093】
【化35】
【0094】
【化36】
【0095】
【化37】
【0096】
【化38】
【0097】
【化39】
【0098】
【化40】
【0099】
【化41】
【0100】
【化42】
【0101】
【化43】
【0102】
【化44】
【0103】
【化45】
【0104】
【化46】
【0105】
【化47】
【0106】
【化48】
【0107】
【化49】 本発明の一般式(I)で表される化合物は十分な発色濃度
を得るために、発色層1層当たり0.01〜10mmo
l/m2 (カラー感材)使用することが好ましい。更に
好ましい使用量は0.05〜5mmol/m2 であり、
特に好ましい使用量は0.1〜1mmol/m2 であ
る。
を得るために、発色層1層当たり0.01〜10mmo
l/m2 (カラー感材)使用することが好ましい。更に
好ましい使用量は0.05〜5mmol/m2 であり、
特に好ましい使用量は0.1〜1mmol/m2 であ
る。
【0108】本発明の発色層の色素形成カプラーの好ま
しい使用量は一般式(I)で表される化合物に対してモル
換算で0.05〜20倍で、更に好ましくは0.1〜1
0倍、特に好ましくは0.2〜5倍である。一般式
(I)で表される化合物が添加されない層に画像形成カ
プラーが添加される場合についても、上記画像形成カプ
ラーの好ましい使用量は上述したものと同じである。
しい使用量は一般式(I)で表される化合物に対してモル
換算で0.05〜20倍で、更に好ましくは0.1〜1
0倍、特に好ましくは0.2〜5倍である。一般式
(I)で表される化合物が添加されない層に画像形成カ
プラーが添加される場合についても、上記画像形成カプ
ラーの好ましい使用量は上述したものと同じである。
【0109】本発明の感光材料は、基本的には支持体上
にそれぞれ少なくとも1層のハロゲン化銀感光性層及び
非感光性層からなる写真構成層を有するもので、この写
真構成層のいずれかに感光性ハロゲン化銀、色素形成用
カプラー、一般式(I)で表される化合物を含有する。
にそれぞれ少なくとも1層のハロゲン化銀感光性層及び
非感光性層からなる写真構成層を有するもので、この写
真構成層のいずれかに感光性ハロゲン化銀、色素形成用
カプラー、一般式(I)で表される化合物を含有する。
【0110】本発明に用いる色素形成カプラー、および
一般式(I)で表される化合物は、同一層に添加すること
が最も一般的な態様であるが、反応可能な状態であれば
分割して別層(例えば隣接もしくは近接した感光性また
は非感光性層)にそれぞれ添加することができる。これ
らの成分は、感光材料中のハロゲン化銀乳剤層又はその
隣接層(例えば中間層、イエローフィルター層)に添加
されることが好ましく、特にハロゲン化銀乳剤層にとも
に添加することが好ましい。
一般式(I)で表される化合物は、同一層に添加すること
が最も一般的な態様であるが、反応可能な状態であれば
分割して別層(例えば隣接もしくは近接した感光性また
は非感光性層)にそれぞれ添加することができる。これ
らの成分は、感光材料中のハロゲン化銀乳剤層又はその
隣接層(例えば中間層、イエローフィルター層)に添加
されることが好ましく、特にハロゲン化銀乳剤層にとも
に添加することが好ましい。
【0111】本発明の一般式(I)で表される化合物、お
よび色素形成カプラーは種々の公知分散方法により感光
材料に導入でき、高沸点有機溶媒(必要に応じて低沸点
有機溶媒を併用)に溶解し、ゼラチン水溶液に乳化分散
してハロゲン化銀乳剤に添加する水中油滴分散法が好ま
しい。本発明に用い得る高沸点有機溶媒は、融点が10
0℃以下、沸点が140℃以上の水と非混和性の化合物
で、一般式(I)で表される化合物、および色素形成カプ
ラーの良溶媒であれば使用できる。高沸点有機溶媒の融
点は好ましくは80℃以下である。高沸点有機溶媒の沸
点は、好ましくは160℃以上であり、より好ましくは
170℃以上である。これらの高沸点有機溶媒の詳細に
ついては、特開昭62−215272号公開明細書の第
137頁右下欄〜144頁右上欄に記載されている。本
発明において、高沸点有機溶媒を使用する際に高沸点有
機溶媒の使用量はいかなる量であっても良いが、好まし
くは一般式(I)で表されるに対して、重量比で高沸点有
機溶媒/一般式(I)で表される化合物比が0を越え20
以下が好ましく、0.02〜5が更に好ましく、0.2
〜4が特に好ましい。
よび色素形成カプラーは種々の公知分散方法により感光
材料に導入でき、高沸点有機溶媒(必要に応じて低沸点
有機溶媒を併用)に溶解し、ゼラチン水溶液に乳化分散
してハロゲン化銀乳剤に添加する水中油滴分散法が好ま
しい。本発明に用い得る高沸点有機溶媒は、融点が10
0℃以下、沸点が140℃以上の水と非混和性の化合物
で、一般式(I)で表される化合物、および色素形成カプ
ラーの良溶媒であれば使用できる。高沸点有機溶媒の融
点は好ましくは80℃以下である。高沸点有機溶媒の沸
点は、好ましくは160℃以上であり、より好ましくは
170℃以上である。これらの高沸点有機溶媒の詳細に
ついては、特開昭62−215272号公開明細書の第
137頁右下欄〜144頁右上欄に記載されている。本
発明において、高沸点有機溶媒を使用する際に高沸点有
機溶媒の使用量はいかなる量であっても良いが、好まし
くは一般式(I)で表されるに対して、重量比で高沸点有
機溶媒/一般式(I)で表される化合物比が0を越え20
以下が好ましく、0.02〜5が更に好ましく、0.2
〜4が特に好ましい。
【0112】また本発明には公知のポリマー分散法を用
いても良い。ポリマー分散法の一つとしてのラテックス
分散法の工程、効果、含浸用のラテックスの具体例は、
米国特許第4,199,363号、西独特許出願第(O
LS)2,541,274号、同第2,541,230
号、特公昭53−41091号及び、欧州特許公開第0
29104号等に記載されており、また、より好ましい
方法として水不溶性かつ有機溶媒可溶性ポリマーによる
分散法についてPCT国際公開番号WO88/0072
3号明細書に記載されている。
いても良い。ポリマー分散法の一つとしてのラテックス
分散法の工程、効果、含浸用のラテックスの具体例は、
米国特許第4,199,363号、西独特許出願第(O
LS)2,541,274号、同第2,541,230
号、特公昭53−41091号及び、欧州特許公開第0
29104号等に記載されており、また、より好ましい
方法として水不溶性かつ有機溶媒可溶性ポリマーによる
分散法についてPCT国際公開番号WO88/0072
3号明細書に記載されている。
【0113】上述したように、本発明の一般式(I)の
化合物画像形成カプラーを水中油滴分散法を用いて感光
材料に導入する際の本発明の一般式(I)で表される化合
物を含有する親油性微粒子の平均粒子サイズは特に限定
されないが、発色性の観点で0.05〜0.3μmにす
ることが好ましい。また0.05〜0.2μmが更に好
ましい。
化合物画像形成カプラーを水中油滴分散法を用いて感光
材料に導入する際の本発明の一般式(I)で表される化合
物を含有する親油性微粒子の平均粒子サイズは特に限定
されないが、発色性の観点で0.05〜0.3μmにす
ることが好ましい。また0.05〜0.2μmが更に好
ましい。
【0114】一般的に親油性微粒子の平均粒子サイズを
小さくするためには、界面活性剤の種類の選択、界面活
性剤の使用量を増やすこと、親水性コロイド溶液の粘度
を上げること、親油性有機層の粘度を低沸点有機溶媒の
併用などで低下させること、あるいは乳化装置の撹拌羽
根の回転を上げる等の剪断力を強くしたり、乳化時間を
長くすること等によって達成される。
小さくするためには、界面活性剤の種類の選択、界面活
性剤の使用量を増やすこと、親水性コロイド溶液の粘度
を上げること、親油性有機層の粘度を低沸点有機溶媒の
併用などで低下させること、あるいは乳化装置の撹拌羽
根の回転を上げる等の剪断力を強くしたり、乳化時間を
長くすること等によって達成される。
【0115】親油性微粒子の粒子サイズは例えば英国コ
ールター社製ナノサイザー等の装置によって測定でき
る。
ールター社製ナノサイザー等の装置によって測定でき
る。
【0116】本発明において一般式(I)で表される化合
物と色素形成カプラーから生成する色素が拡散性色素で
ある場合、感光材料中に媒染剤を添加することが好まし
い。本発明をこの様な形態に適応した場合、アルカリに
浸漬して発色させる必要が無くなり、そのため処理後の
画像安定性が著しく改良される。本発明の媒染剤はいず
れの層に用いても良いが、本発明の一般式(I)で表され
る化合物が含有されている層に添加すると、一般式(I)
で表される化合物の安定性が悪化するために、本発明の
一般式(I)で表される化合物を含まない層に用いること
が好ましい。更に、一般式(I)で表される化合物と色素
形成カプラーから生成する色素は処理中膨潤したゼラチ
ン膜中を拡散して媒染剤に染色する。その為、良好な鮮
鋭度を得るためには拡散距離が短い方が好ましい。従っ
て、媒染剤が添加される層は一般式(I)で表される化合
物が含有されている層の隣接層に添加することが好まし
い。
物と色素形成カプラーから生成する色素が拡散性色素で
ある場合、感光材料中に媒染剤を添加することが好まし
い。本発明をこの様な形態に適応した場合、アルカリに
浸漬して発色させる必要が無くなり、そのため処理後の
画像安定性が著しく改良される。本発明の媒染剤はいず
れの層に用いても良いが、本発明の一般式(I)で表され
る化合物が含有されている層に添加すると、一般式(I)
で表される化合物の安定性が悪化するために、本発明の
一般式(I)で表される化合物を含まない層に用いること
が好ましい。更に、一般式(I)で表される化合物と色素
形成カプラーから生成する色素は処理中膨潤したゼラチ
ン膜中を拡散して媒染剤に染色する。その為、良好な鮮
鋭度を得るためには拡散距離が短い方が好ましい。従っ
て、媒染剤が添加される層は一般式(I)で表される化合
物が含有されている層の隣接層に添加することが好まし
い。
【0117】又本発明の一般式(I)で表される化合物
と、本発明の色素形成カプラーから生成する色素は水溶
性色素であるので、処理液中に流出してしまう可能性が
ある。従って、これを阻止するために媒染剤が添加され
る層は一般式(I)で表される化合物が含有されている層
に対して、支持体と反対側にあることが好ましい。ただ
し、特開平7−168335に記載されているようなバ
リアー層を媒染剤を添加する層に対して支持体と反対側
に設ける場合には、媒染剤が添加される層が一般式(I)
で表される化合物が含有されている層に対して支持体と
同じ側にあるのも好ましい。
と、本発明の色素形成カプラーから生成する色素は水溶
性色素であるので、処理液中に流出してしまう可能性が
ある。従って、これを阻止するために媒染剤が添加され
る層は一般式(I)で表される化合物が含有されている層
に対して、支持体と反対側にあることが好ましい。ただ
し、特開平7−168335に記載されているようなバ
リアー層を媒染剤を添加する層に対して支持体と反対側
に設ける場合には、媒染剤が添加される層が一般式(I)
で表される化合物が含有されている層に対して支持体と
同じ側にあるのも好ましい。
【0118】また、本発明の媒染剤は複数の層に添加さ
れてもよく、特に、一般式(I)で表される化合物が含有
されている層が複数である場合にはそれぞれの隣接層
に、媒染剤を添加することも好ましい。
れてもよく、特に、一般式(I)で表される化合物が含有
されている層が複数である場合にはそれぞれの隣接層
に、媒染剤を添加することも好ましい。
【0119】また拡散性色素を形成する色素形成カプラ
ーは本発明の一般式(I)で表される化合物とカップリン
グして形成される拡散性色素が媒染剤まで到達するもの
であれば如何なるカプラーでも良いが、形成される拡散
性色素がpKa(酸解離定数)12以下の解離基を1つ
以上持つことが好ましく、pKa8以下の解離基を1つ
以上持つことが更に好ましく、pKa6以下の解離基を
持つことが特に好ましい。形成される拡散性色素の分子
量は200以上2000以下が好ましい。さらに(形成
される色素の分子量/pKa12以下の解離基の数)は
100以上2000以下が好ましく、100以上100
0以下であることが更に好ましい。ここでpKaの値は
ジメチルホルムアミド:水=1:1を溶媒として測定し
た値を用いる。
ーは本発明の一般式(I)で表される化合物とカップリン
グして形成される拡散性色素が媒染剤まで到達するもの
であれば如何なるカプラーでも良いが、形成される拡散
性色素がpKa(酸解離定数)12以下の解離基を1つ
以上持つことが好ましく、pKa8以下の解離基を1つ
以上持つことが更に好ましく、pKa6以下の解離基を
持つことが特に好ましい。形成される拡散性色素の分子
量は200以上2000以下が好ましい。さらに(形成
される色素の分子量/pKa12以下の解離基の数)は
100以上2000以下が好ましく、100以上100
0以下であることが更に好ましい。ここでpKaの値は
ジメチルホルムアミド:水=1:1を溶媒として測定し
た値を用いる。
【0120】拡散性色素を形成する色素形成カプラーは
本発明の一般式(I)で表される化合物とカップリングし
て形成される拡散性色素の溶解度が25℃でpH11の
アルカリ液に1×10-6モル/リットル以上溶けること
が好ましく、1×10-5モル/リットル以上溶けること
が更に好ましく、1×10-4モル/リットル以上溶ける
ことが特に好ましい。また拡散性色素を形成する色素形
成カプラーは本発明の一般式(I)で表される化合物とカ
ップリングして形成される拡散性色素の拡散定数が25
℃、pH11のアルカリ液中、10-4モル/リットルの
濃度で溶かしたときに1×10-8m2 /s-1以上である
ことが好ましく、1×10-7m2 /s-1以上であること
が更に好ましく、1×10-6m2 /s-1以上であること
が特に好ましい。
本発明の一般式(I)で表される化合物とカップリングし
て形成される拡散性色素の溶解度が25℃でpH11の
アルカリ液に1×10-6モル/リットル以上溶けること
が好ましく、1×10-5モル/リットル以上溶けること
が更に好ましく、1×10-4モル/リットル以上溶ける
ことが特に好ましい。また拡散性色素を形成する色素形
成カプラーは本発明の一般式(I)で表される化合物とカ
ップリングして形成される拡散性色素の拡散定数が25
℃、pH11のアルカリ液中、10-4モル/リットルの
濃度で溶かしたときに1×10-8m2 /s-1以上である
ことが好ましく、1×10-7m2 /s-1以上であること
が更に好ましく、1×10-6m2 /s-1以上であること
が特に好ましい。
【0121】本発明で用いることの出来る媒染剤は通常
使用される媒染剤の中から任意に選ぶことが出来るが、
それらの中でも特にポリマー媒染剤が好ましい。ここで
ポリマー媒染剤とは、3級アミノ基を有するポリマー、
含窒素複素環部分を有するポリマー、およびこれらの4
級カチオン基を含むポリマー等である。
使用される媒染剤の中から任意に選ぶことが出来るが、
それらの中でも特にポリマー媒染剤が好ましい。ここで
ポリマー媒染剤とは、3級アミノ基を有するポリマー、
含窒素複素環部分を有するポリマー、およびこれらの4
級カチオン基を含むポリマー等である。
【0122】3級イミダゾール基を有するビニルモノマ
ー単位を含むホモポリマーやコポリマーの具体例として
は、米国特許第4,282,305号、同第4,11
5,124号、同第3,148,061号、特開昭60
−118834号、同60−122941号、同62−
244043号、同62−244036号等に記載され
ている。
ー単位を含むホモポリマーやコポリマーの具体例として
は、米国特許第4,282,305号、同第4,11
5,124号、同第3,148,061号、特開昭60
−118834号、同60−122941号、同62−
244043号、同62−244036号等に記載され
ている。
【0123】4級イミダゾリウム塩を有するビニルモノ
マー単位を含むホモポリマーやコポリマーの好ましい具
体例としては、英国特許第2,056,101号、同第
2,093,041号、同第1,594,961号、米
国特許第4,124,386号、同第4、115、12
4号、同第4,450,224号、特開昭48−283
25号等に記載されている。
マー単位を含むホモポリマーやコポリマーの好ましい具
体例としては、英国特許第2,056,101号、同第
2,093,041号、同第1,594,961号、米
国特許第4,124,386号、同第4、115、12
4号、同第4,450,224号、特開昭48−283
25号等に記載されている。
【0124】その他、4級アンモニウム塩を有するビニ
ルモノマー単位を有するホモポリマーやコポリマーの好
ましい具体例としては、米国特許第3,709,690
号、同第3,898,088号、同第3,958,99
5号、特開昭60−57836号、同60−60643
号、同60−122940号、同60−122942
号、同60−235134号等に記載されている。
ルモノマー単位を有するホモポリマーやコポリマーの好
ましい具体例としては、米国特許第3,709,690
号、同第3,898,088号、同第3,958,99
5号、特開昭60−57836号、同60−60643
号、同60−122940号、同60−122942
号、同60−235134号等に記載されている。
【0125】その他、米国特許第2,548,564
号、同第2,484,430号、同第3,148,16
1号、同第3,756,814号明細書等に開示されて
いるビニルピリジンポリマー、およびビニルピリジニウ
ムカチオンポリマー;米国特許第3,625,694
号、同第3,859,096号、同第4,128,53
8号、英国特許第1,277,453号明細書等に開示
されているゼラチン等の架橋可能なポリマー媒染剤;米
国特許3,958,995号、同第2,721,852
号、同第2,798,063号、特開昭54−1152
28号、同54−145529号、同54−26027
号明細書等に開示されている水性ゾル型媒染剤;米国特
許第3,898,088号明細書に開示されている水不
溶性媒染剤;米国特許第4,168,976号(特開昭
54−137333号)明細書等に開示の染料と共有結
合を行うことのできる反応性媒染剤;更に米国特許第
3,709,690号、同第3,788,855号、同
第3,642,482号、同第3,488,706号、
同第3,557,066号、同第3,271,147
号、特開昭50−71332号、同53−30328
号、同52−155528号、同53−125号、同5
3−1024号明細書に開示してある媒染剤を挙げるこ
とができる。
号、同第2,484,430号、同第3,148,16
1号、同第3,756,814号明細書等に開示されて
いるビニルピリジンポリマー、およびビニルピリジニウ
ムカチオンポリマー;米国特許第3,625,694
号、同第3,859,096号、同第4,128,53
8号、英国特許第1,277,453号明細書等に開示
されているゼラチン等の架橋可能なポリマー媒染剤;米
国特許3,958,995号、同第2,721,852
号、同第2,798,063号、特開昭54−1152
28号、同54−145529号、同54−26027
号明細書等に開示されている水性ゾル型媒染剤;米国特
許第3,898,088号明細書に開示されている水不
溶性媒染剤;米国特許第4,168,976号(特開昭
54−137333号)明細書等に開示の染料と共有結
合を行うことのできる反応性媒染剤;更に米国特許第
3,709,690号、同第3,788,855号、同
第3,642,482号、同第3,488,706号、
同第3,557,066号、同第3,271,147
号、特開昭50−71332号、同53−30328
号、同52−155528号、同53−125号、同5
3−1024号明細書に開示してある媒染剤を挙げるこ
とができる。
【0126】その他、米国特許第2,675,316
号、同第2,882,156号明細書に記載の媒染剤も
挙げることができる。
号、同第2,882,156号明細書に記載の媒染剤も
挙げることができる。
【0127】本発明において用いるポリマー媒染剤の分
子量は1,000〜1,000,000が適当であり、
特に10,000〜200,000が好ましい。
子量は1,000〜1,000,000が適当であり、
特に10,000〜200,000が好ましい。
【0128】上記のポリマー媒染剤は通常親水性コロイ
ドと混合されて用いられる。親水性コロイドとしては親
水性コロイド、高吸湿性ポリマーあるいはそれらの両方
が使用できるが、ゼラチンが最も代表的である。ポリマ
ー媒染剤と親水性コロイドの混合比、およびポリマー媒
染剤の塗布量は、媒染されるべき色素の量、ポリマー媒
染剤の種類や組成、さらに用いられる画像形成過程など
に応じて、当業者が容易に定めることができるが、媒染
剤/親水性コロイド比が20/80〜80/20(重量
比)、媒染剤塗布量は0.2〜15g/m2 (感光材
料)が適当であり、好ましくは0.5〜8g/m2 で使
用する。
ドと混合されて用いられる。親水性コロイドとしては親
水性コロイド、高吸湿性ポリマーあるいはそれらの両方
が使用できるが、ゼラチンが最も代表的である。ポリマ
ー媒染剤と親水性コロイドの混合比、およびポリマー媒
染剤の塗布量は、媒染されるべき色素の量、ポリマー媒
染剤の種類や組成、さらに用いられる画像形成過程など
に応じて、当業者が容易に定めることができるが、媒染
剤/親水性コロイド比が20/80〜80/20(重量
比)、媒染剤塗布量は0.2〜15g/m2 (感光材
料)が適当であり、好ましくは0.5〜8g/m2 で使
用する。
【0129】次に、一般式(A)について更に詳細に説
明する。一般式(A)においてR2ないしR5 で表され
るベンゼン環に置換可能な基の好ましい例としては、ハ
ロゲン原子(例えば塩素、臭素)、ヒドロキシ基、スル
ホ基、カルボキシル基、シアノ基、アルキル基(炭素数
1ないし30、好ましくは1ないし24、さらに好まし
くは1ないし18の直鎖状、分岐状又は環状のもので、
例えばメチル、sec−オクチル、t−オクチル、ヘキ
サデシル、シクロヘキシル)、アルケニル基(炭素数2
ないし30、好ましくは2ないし24、さらに好ましく
は2ないし18のもので、例えばアリル、1−オクテニ
ル)、アルキニル基(炭素数2ないし30、好ましくは
2ないし24、さらに好ましくは2ないし18のもの
で、例えばプロパルギル)、アラルキル基(炭素数7な
いし30、好ましくは7ないし24、さらに好ましくは
7ないし18のもので、例えば1,1−ジメチル−1−
フェニルメチル、3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロ
キシフェニルメチル)、アリール基(炭素数6ないし3
0、好ましくは6ないし24、さらに好ましくは6ない
し18のもので、例えばフェニル、ナフチル)、複素環
基(酸素、窒素、硫黄、リン、セレン、又はテルルを少
なくともひとつ含む3員ないし12員環のもので、例え
ばフルフリル、2−ピリジル、モルホリノ、1−テトラ
ゾリル、2−セレナゾリル)、アルコキシ基(炭素数1
ないし30、好ましくは1ないし24、さらに好ましく
は1ないし18のもので、例えばメトキシ、メトキシエ
トキシ、ヘキサデシロキシ、イソプロポキシ、アリロキ
シ)、アリーロキシ基(炭素数6ないし30、好ましく
は6ないし24、さらに好ましくは6ないし18のもの
で、例えばフェノキシ、4−ノニルフェノキシ)、アル
キルチオ基(炭素数1ないし30、好ましくは1ないし
24、さらに好ましくは1ないし18のもので、例えば
ブチルチオ、ドデシルチオ、2−ヘキシルデシルチオ、
ベンジルチオ)、アリールチオ基(炭素数6ないし3
0、好ましくは6ないし24、さらに好ましくは6ない
し18のもので、例えばフェニルチオ)、カルボンアミ
ド基(炭素数1ないし30、好ましくは1ないし24、
さらに好ましくは1ないし18のもので、例えばアセタ
ミド、2−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブ
タンアミド、ベンズアミド、3,5−ビス(2−ヘキシ
ルデカンアミド)ベンズアミド)、スルホンアミド基
(炭素数1ないし30、好ましくは1ないし24、さら
に好ましくは1ないし18のもので、例えばメタンスル
ホンアミド、4−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキ
シ)ブタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、
4−ドデシロキシベンゼンスルホンアミド)、ウレイド
基(炭素数1ないし30、好ましくは1ないし24、さ
らに好ましくは1ないし18のもので、例えばN′−オ
クタデシルウレイド、N′−{3−(2,4−ジ−t−
ペンチルフェノキシ)プロピル}ウレイド、N′−(4
−シアノフェニル)ウレイド、N′−(2−テトラデシ
ロキシフェニル)ウレイド)、アルコキシカルボニルア
ミノ基(炭素数2ないし30、好ましくは2ないし2
4、さらに好ましくは2ないし18のもので、例えばベ
ンジロキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミ
ノ)、アリーロキシカルボニルアミノ基(炭素数7ない
し30、好ましくは7ないし24、さらに好ましくは7
ないし18のもので、例えばフェノキシカルボニルアミ
ノ)、アシロキシ基(炭素数1ないし30、好ましくは
1ないし24、さらに好ましくは1ないし18のもの
で、例えばアセトキシ、ジクロロアセトキシ、4−オキ
ソペンタノイルオキシ、2−(2,4−ジ−t−ペンチ
ルフェノキシ)ヘキサノイルオキシ、ベンゾイルオキ
シ、ニコチノイルオキシ)、スルファモイルアミノ基
(炭素数0以上30以下、好ましくは0以上24以下、
さらに好ましくは0以上18以下のもので、例えばN′
−ベンジル−N′−メチルスルファモイルアミノ、N′
−フェニルスルファモイルアミノ)、スルホニルオキシ
基(炭素数1ないし30、好ましくは1ないし24、さ
らに好ましくは1ないし18のもので、例えばメタンス
ルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシ)、カルバ
モイル基(炭素数1ないし30、好ましくは1ないし2
4、さらに好ましくは1ないし18のもので、例えばN
−ドデシルカルバモイル、N−{3−(2,4−ジ−t
−ペンチルフェノキシ)プロピル}カルバモイル、N−
{2−クロロ−5−(1−ドデシロキシカルボニルエチ
ロキシカルボニル)フェニル}カルバモイル)、スルフ
ァモイル基(0以上炭素数30以下、好ましくは0以上
24以下、さらに好ましくは0以上18以下のもので、
例えばエチルスルファモイル、ヘキサデシルスルファモ
イル、4−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブ
チルスルファモイル、フェニルスルファモイル)、アシ
ル基(炭素数1ないし30、好ましくは1ないし24、
さらに好ましくは1ないし18のもので、例えばアセチ
ル、オクタデカノイル、ベンゾイル)、スルホニル基
(炭素数1ないし30、好ましくは1ないし24、さら
に好ましくは1ないし18のもので、例えばメタンスル
ホニル、オクタデカンスルホニル、ベンゼンスルホニ
ル、4−ドデシルベンゼンスルホニル)、アルコキシカ
ルボニル基(炭素数2ないし30、好ましくは2ないし
24、さらに好ましくは2ないし18のもので、例えば
エトキシカルボニル、ドデシロキシカルボニル、ベンジ
ロキシカルボニル)、アリーロキシカルボニル基(炭素
数7ないし30、好ましくは7ないし24、さらに好ま
しくは7ないし18のもので、例えばフェノキシカルボ
ニル)が挙げられる。これらの基は、これまで述べた基
で更に置換されていてもよい(好ましい置換基の例とし
て、ハロゲン原子、ヒドロキシ原子、カルボキシ基、シ
アノ基、アルコキシ基、アリーロキシ基、又はアルコキ
シカルボニル基がある。)。
明する。一般式(A)においてR2ないしR5 で表され
るベンゼン環に置換可能な基の好ましい例としては、ハ
ロゲン原子(例えば塩素、臭素)、ヒドロキシ基、スル
ホ基、カルボキシル基、シアノ基、アルキル基(炭素数
1ないし30、好ましくは1ないし24、さらに好まし
くは1ないし18の直鎖状、分岐状又は環状のもので、
例えばメチル、sec−オクチル、t−オクチル、ヘキ
サデシル、シクロヘキシル)、アルケニル基(炭素数2
ないし30、好ましくは2ないし24、さらに好ましく
は2ないし18のもので、例えばアリル、1−オクテニ
ル)、アルキニル基(炭素数2ないし30、好ましくは
2ないし24、さらに好ましくは2ないし18のもの
で、例えばプロパルギル)、アラルキル基(炭素数7な
いし30、好ましくは7ないし24、さらに好ましくは
7ないし18のもので、例えば1,1−ジメチル−1−
フェニルメチル、3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロ
キシフェニルメチル)、アリール基(炭素数6ないし3
0、好ましくは6ないし24、さらに好ましくは6ない
し18のもので、例えばフェニル、ナフチル)、複素環
基(酸素、窒素、硫黄、リン、セレン、又はテルルを少
なくともひとつ含む3員ないし12員環のもので、例え
ばフルフリル、2−ピリジル、モルホリノ、1−テトラ
ゾリル、2−セレナゾリル)、アルコキシ基(炭素数1
ないし30、好ましくは1ないし24、さらに好ましく
は1ないし18のもので、例えばメトキシ、メトキシエ
トキシ、ヘキサデシロキシ、イソプロポキシ、アリロキ
シ)、アリーロキシ基(炭素数6ないし30、好ましく
は6ないし24、さらに好ましくは6ないし18のもの
で、例えばフェノキシ、4−ノニルフェノキシ)、アル
キルチオ基(炭素数1ないし30、好ましくは1ないし
24、さらに好ましくは1ないし18のもので、例えば
ブチルチオ、ドデシルチオ、2−ヘキシルデシルチオ、
ベンジルチオ)、アリールチオ基(炭素数6ないし3
0、好ましくは6ないし24、さらに好ましくは6ない
し18のもので、例えばフェニルチオ)、カルボンアミ
ド基(炭素数1ないし30、好ましくは1ないし24、
さらに好ましくは1ないし18のもので、例えばアセタ
ミド、2−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブ
タンアミド、ベンズアミド、3,5−ビス(2−ヘキシ
ルデカンアミド)ベンズアミド)、スルホンアミド基
(炭素数1ないし30、好ましくは1ないし24、さら
に好ましくは1ないし18のもので、例えばメタンスル
ホンアミド、4−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキ
シ)ブタンスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、
4−ドデシロキシベンゼンスルホンアミド)、ウレイド
基(炭素数1ないし30、好ましくは1ないし24、さ
らに好ましくは1ないし18のもので、例えばN′−オ
クタデシルウレイド、N′−{3−(2,4−ジ−t−
ペンチルフェノキシ)プロピル}ウレイド、N′−(4
−シアノフェニル)ウレイド、N′−(2−テトラデシ
ロキシフェニル)ウレイド)、アルコキシカルボニルア
ミノ基(炭素数2ないし30、好ましくは2ないし2
4、さらに好ましくは2ないし18のもので、例えばベ
ンジロキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミ
ノ)、アリーロキシカルボニルアミノ基(炭素数7ない
し30、好ましくは7ないし24、さらに好ましくは7
ないし18のもので、例えばフェノキシカルボニルアミ
ノ)、アシロキシ基(炭素数1ないし30、好ましくは
1ないし24、さらに好ましくは1ないし18のもの
で、例えばアセトキシ、ジクロロアセトキシ、4−オキ
ソペンタノイルオキシ、2−(2,4−ジ−t−ペンチ
ルフェノキシ)ヘキサノイルオキシ、ベンゾイルオキ
シ、ニコチノイルオキシ)、スルファモイルアミノ基
(炭素数0以上30以下、好ましくは0以上24以下、
さらに好ましくは0以上18以下のもので、例えばN′
−ベンジル−N′−メチルスルファモイルアミノ、N′
−フェニルスルファモイルアミノ)、スルホニルオキシ
基(炭素数1ないし30、好ましくは1ないし24、さ
らに好ましくは1ないし18のもので、例えばメタンス
ルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシ)、カルバ
モイル基(炭素数1ないし30、好ましくは1ないし2
4、さらに好ましくは1ないし18のもので、例えばN
−ドデシルカルバモイル、N−{3−(2,4−ジ−t
−ペンチルフェノキシ)プロピル}カルバモイル、N−
{2−クロロ−5−(1−ドデシロキシカルボニルエチ
ロキシカルボニル)フェニル}カルバモイル)、スルフ
ァモイル基(0以上炭素数30以下、好ましくは0以上
24以下、さらに好ましくは0以上18以下のもので、
例えばエチルスルファモイル、ヘキサデシルスルファモ
イル、4−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブ
チルスルファモイル、フェニルスルファモイル)、アシ
ル基(炭素数1ないし30、好ましくは1ないし24、
さらに好ましくは1ないし18のもので、例えばアセチ
ル、オクタデカノイル、ベンゾイル)、スルホニル基
(炭素数1ないし30、好ましくは1ないし24、さら
に好ましくは1ないし18のもので、例えばメタンスル
ホニル、オクタデカンスルホニル、ベンゼンスルホニ
ル、4−ドデシルベンゼンスルホニル)、アルコキシカ
ルボニル基(炭素数2ないし30、好ましくは2ないし
24、さらに好ましくは2ないし18のもので、例えば
エトキシカルボニル、ドデシロキシカルボニル、ベンジ
ロキシカルボニル)、アリーロキシカルボニル基(炭素
数7ないし30、好ましくは7ないし24、さらに好ま
しくは7ないし18のもので、例えばフェノキシカルボ
ニル)が挙げられる。これらの基は、これまで述べた基
で更に置換されていてもよい(好ましい置換基の例とし
て、ハロゲン原子、ヒドロキシ原子、カルボキシ基、シ
アノ基、アルコキシ基、アリーロキシ基、又はアルコキ
シカルボニル基がある。)。
【0130】次に、一般式(A)のZおよびXについて
説明する。Zは水素原子又はアルカリ条件下で脱保護可
能な水酸基の保護基である。Zの保護基の例としては、
アシル基(例えばアセチル、クロロアセチル、ジクロロ
アセチル、ベンゾイル、4−シアノベンゾイル、4−オ
キソペンタノイル)、オキシカルボニル基(例えばエト
キシカルボニル、フェノキシカルボニル、4−メトキシ
ベンジルオキシカルボニル)、カルバモイル基(例えば
N−メチルカルバモイル、N−(4−ニトロフェニル)
カルバモイル、N−(2−ピリジル)カルバモイル、N
−(1−イミダゾリル)カルバモイル)、さらに特開昭
59−197037号、同59−201057号、同5
9−108776号、米国特許第4,473,537号
に記載されている保護基が挙げられる。OZ、X、R2
ないしR5 で共同して環を形成する場合、好ましくはO
ZとR2 、R2 とR3 、R3 とX、XとR4 、R4 とR
5又はR5 とOZが結合して、飽和あるいは不飽和の4
ないし8員からなる炭素環もしくは複素環を形成するも
のである。この場合、例えば以下のものが挙げられる。
ここで※印は(A)式のベンゼン環に結合する位置を表
す。
説明する。Zは水素原子又はアルカリ条件下で脱保護可
能な水酸基の保護基である。Zの保護基の例としては、
アシル基(例えばアセチル、クロロアセチル、ジクロロ
アセチル、ベンゾイル、4−シアノベンゾイル、4−オ
キソペンタノイル)、オキシカルボニル基(例えばエト
キシカルボニル、フェノキシカルボニル、4−メトキシ
ベンジルオキシカルボニル)、カルバモイル基(例えば
N−メチルカルバモイル、N−(4−ニトロフェニル)
カルバモイル、N−(2−ピリジル)カルバモイル、N
−(1−イミダゾリル)カルバモイル)、さらに特開昭
59−197037号、同59−201057号、同5
9−108776号、米国特許第4,473,537号
に記載されている保護基が挙げられる。OZ、X、R2
ないしR5 で共同して環を形成する場合、好ましくはO
ZとR2 、R2 とR3 、R3 とX、XとR4 、R4 とR
5又はR5 とOZが結合して、飽和あるいは不飽和の4
ないし8員からなる炭素環もしくは複素環を形成するも
のである。この場合、例えば以下のものが挙げられる。
ここで※印は(A)式のベンゼン環に結合する位置を表
す。
【0131】
【化50】
【0132】
【化51】 Xは−O−Z基、スルホンアミド基またはカルボンアミ
ド基である。ここで−O−Z基のZは上記に説明したも
のに同じである。スルホンアミド基およびカルボンアミ
ド基は前記R2 ないしR5 において説明したスルホンア
ミド基およびカルボンアミド基と同義である。
ド基である。ここで−O−Z基のZは上記に説明したも
のに同じである。スルホンアミド基およびカルボンアミ
ド基は前記R2 ないしR5 において説明したスルホンア
ミド基およびカルボンアミド基と同義である。
【0133】一般式(A)で示される化合物は、R2 又
はR3 の位置において互いに結合し、ビス体、トリス
体、好ましくは分子量500以上3000未満のオリゴ
マー又は分子量3000以上30万未満のポリマー等を
形成してもよい。1分子中の式(A)の化合物は、同じ
でも異なっていてもよい。一般式(A)のR2 ないしR
5 の有する炭素数の合計は8以上60以下が好ましい。
より好ましくは12以上45以下である。
はR3 の位置において互いに結合し、ビス体、トリス
体、好ましくは分子量500以上3000未満のオリゴ
マー又は分子量3000以上30万未満のポリマー等を
形成してもよい。1分子中の式(A)の化合物は、同じ
でも異なっていてもよい。一般式(A)のR2 ないしR
5 の有する炭素数の合計は8以上60以下が好ましい。
より好ましくは12以上45以下である。
【0134】一般式(A)において、R2 、R3 、
R4 、R5 として好ましくは水素原子、ハロゲン原子、
ヒドロキシ基、スルホ基、アルキル基、アルコキシ基、
アリーロキシ基、チオエーテル基、カルボンアミド基、
スルホンアミド基、ウレイド基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、カルバモイル基、アシル基
であり、さらに好ましくは水素原子、ハロゲン原子、ス
ルホ基、アルキル基、カルボンアミド基、スルホンアミ
ド基、スルホニル基である。とくに好ましくはR2 ない
しR5 の少なくとも1つはヒドロキシ基、カルボンアミ
ド基もしくはスルホンアミド基から選ばれる基である。
Zは水素原子が好ましい。Xは−O−Z基(Zは前述の
Zと同義である)、スルホンアミド基が好ましい。これ
らの基の好ましい炭素数、具体例は上述したものと同義
である。
R4 、R5 として好ましくは水素原子、ハロゲン原子、
ヒドロキシ基、スルホ基、アルキル基、アルコキシ基、
アリーロキシ基、チオエーテル基、カルボンアミド基、
スルホンアミド基、ウレイド基、アルキルスルホニル
基、アリールスルホニル基、カルバモイル基、アシル基
であり、さらに好ましくは水素原子、ハロゲン原子、ス
ルホ基、アルキル基、カルボンアミド基、スルホンアミ
ド基、スルホニル基である。とくに好ましくはR2 ない
しR5 の少なくとも1つはヒドロキシ基、カルボンアミ
ド基もしくはスルホンアミド基から選ばれる基である。
Zは水素原子が好ましい。Xは−O−Z基(Zは前述の
Zと同義である)、スルホンアミド基が好ましい。これ
らの基の好ましい炭素数、具体例は上述したものと同義
である。
【0135】特に好ましくは、Xがヒドロキシ基であっ
てR2 ないしR5 のうち少なくとも1つがカルボンアミ
ド基であるか、または、Xがスルホンアミド基であって
R2もしくはR5 がスルホンアミド基であり、R2 ない
しR5 のうち残る基は水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基である。これらの基の好ましい炭素数、具体例は上
述したものと同義である。
てR2 ないしR5 のうち少なくとも1つがカルボンアミ
ド基であるか、または、Xがスルホンアミド基であって
R2もしくはR5 がスルホンアミド基であり、R2 ない
しR5 のうち残る基は水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基である。これらの基の好ましい炭素数、具体例は上
述したものと同義である。
【0136】本発明による一般式(A)で示される化合
物の具体例を以下に挙げるが、これらに限定されるわけ
ではない。
物の具体例を以下に挙げるが、これらに限定されるわけ
ではない。
【0137】
【化52】
【0138】
【化53】
【0139】
【化54】
【0140】
【化55】
【0141】
【化56】
【0142】
【化57】
【0143】
【化58】
【0144】
【化59】
【0145】
【化60】 本発明による一般式(A)で示される化合物は以下に示
す特許及びそこで引用された特許に記載された方法及び
それに準ずる方法によって合成することができる。
す特許及びそこで引用された特許に記載された方法及び
それに準ずる方法によって合成することができる。
【0146】米国特許第4,198,239号、同第
4,732,845号、同第4,447,523号、同
第4,525,451号、同第4,530,899号、
同第4,584,264号、同4,717,651号、
同第4,474,874号、同第4,476,219
号、特開昭58−21249号、米国特許第4,44
3,537号、特開昭59−108776号等に記載さ
れている。
4,732,845号、同第4,447,523号、同
第4,525,451号、同第4,530,899号、
同第4,584,264号、同4,717,651号、
同第4,474,874号、同第4,476,219
号、特開昭58−21249号、米国特許第4,44
3,537号、特開昭59−108776号等に記載さ
れている。
【0147】次に、一般式(H)についてさらに詳細に
説明する。
説明する。
【0148】R1 、R2 の脂肪族炭化水素基としては、
炭素数1〜30、好ましくは1〜24、さらに好ましく
は1〜18のもので、直鎖、分岐又は環状のアルキル
基、アラルキル基、アルケニル基又はアルキニル基であ
り、アルキル基は、炭素数1〜30、好ましくは1〜2
4、さらに好ましくは1〜18の直鎖、分岐鎖又は環状
のもので、例えば、メチル、シクロヘキシル、2−オク
チル、オクタデシルである。アラルキル基としては、炭
素数7〜30、好ましくは7〜24、さらに好ましくは
7〜18のもので、例えばベンジル、フェネチル、トリ
チルである。アルケニル基としては炭素数2〜30、好
ましくは2〜24、さらに好ましくは2〜18のもので
例えばビニル、1−ドデセニルである。アルキニル基と
しては炭素数2〜30、好ましくは2〜24、さらに好
ましくは2〜18のもので、例えばエチニル、オクチニ
ル、フェニルエチニルである。R1 、R2 の芳香族炭化
水素基としては、炭素数6〜30、好ましくは6〜2
4、さらに好ましくは6〜18のアリール基であり、例
えばフェニル、ナフチルである。R1 、R2 の複素環基
としては、飽和又は不飽和で、単環又は縮合環でもよ
く、例えば2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジ
ル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、2−チアゾ
リル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−キノリ
ル、4−キノリル、モルホリノ、2−チエニルが挙げら
れる。
炭素数1〜30、好ましくは1〜24、さらに好ましく
は1〜18のもので、直鎖、分岐又は環状のアルキル
基、アラルキル基、アルケニル基又はアルキニル基であ
り、アルキル基は、炭素数1〜30、好ましくは1〜2
4、さらに好ましくは1〜18の直鎖、分岐鎖又は環状
のもので、例えば、メチル、シクロヘキシル、2−オク
チル、オクタデシルである。アラルキル基としては、炭
素数7〜30、好ましくは7〜24、さらに好ましくは
7〜18のもので、例えばベンジル、フェネチル、トリ
チルである。アルケニル基としては炭素数2〜30、好
ましくは2〜24、さらに好ましくは2〜18のもので
例えばビニル、1−ドデセニルである。アルキニル基と
しては炭素数2〜30、好ましくは2〜24、さらに好
ましくは2〜18のもので、例えばエチニル、オクチニ
ル、フェニルエチニルである。R1 、R2 の芳香族炭化
水素基としては、炭素数6〜30、好ましくは6〜2
4、さらに好ましくは6〜18のアリール基であり、例
えばフェニル、ナフチルである。R1 、R2 の複素環基
としては、飽和又は不飽和で、単環又は縮合環でもよ
く、例えば2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジ
ル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、2−チアゾ
リル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−キノリ
ル、4−キノリル、モルホリノ、2−チエニルが挙げら
れる。
【0149】R2 のヒドラジノ基としては一般式(H)
のR1 N(R3 )−N(R5 )−が挙げられる。ここで
R1 、R3 、R5 は一般式(H)で定義したR1 、
R3 、R5 と同義である。
のR1 N(R3 )−N(R5 )−が挙げられる。ここで
R1 、R3 、R5 は一般式(H)で定義したR1 、
R3 、R5 と同義である。
【0150】R3 、R4 、R5 のアルカリ条件下で除去
される基としては、炭素数20以下のものであって、ア
ルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アシル
基、ジアルキルアミノメチル基、ヒドロキシメチル基等
が挙げられる。R5 のアルキルとしては、R1 で述べた
ものであり、R3 〜R5 としては水素原子が好ましい。
R6 、R7 、R8 、R9 、R10のアルキル基としては炭
素数1〜20、好ましくは1〜16、さらに好ましくは
1〜12のもので、メチル、シクロヘキシル、ドデシル
が挙げられる。R6 、R7 、R8 、R9 、R10のアリー
ル基としては、炭素数6〜20、好ましくは6〜16、
さらに好ましくは6〜12のものでフェニル、ナフチル
が挙げられる。以上述べた基は可能な場合、置換基を有
してもよく、置換基として、アルキル基、アシルアミノ
基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、ウレタン基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、ヒドロキシ基、カルボ
キシル基、アリール基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホニル
基、スルフィニル基、アシル基、ハロゲン原子、シアノ
基、複素環基又はスルホ基が挙げられる。
される基としては、炭素数20以下のものであって、ア
ルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、アシル
基、ジアルキルアミノメチル基、ヒドロキシメチル基等
が挙げられる。R5 のアルキルとしては、R1 で述べた
ものであり、R3 〜R5 としては水素原子が好ましい。
R6 、R7 、R8 、R9 、R10のアルキル基としては炭
素数1〜20、好ましくは1〜16、さらに好ましくは
1〜12のもので、メチル、シクロヘキシル、ドデシル
が挙げられる。R6 、R7 、R8 、R9 、R10のアリー
ル基としては、炭素数6〜20、好ましくは6〜16、
さらに好ましくは6〜12のものでフェニル、ナフチル
が挙げられる。以上述べた基は可能な場合、置換基を有
してもよく、置換基として、アルキル基、アシルアミノ
基、スルホニルアミノ基、ウレイド基、ウレタン基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、ヒドロキシ基、カルボ
キシル基、アリール基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、アルキルチオ基、アリールチオ基、スルホニル
基、スルフィニル基、アシル基、ハロゲン原子、シアノ
基、複素環基又はスルホ基が挙げられる。
【0151】とくにR1 が芳香族炭化水素基であるとき
芳香族基上の置換基としては電子供与性基が好ましく、
例えばアシルアミノ基、スルホニルアミノ基、ウレイド
基、ウレタン基またはアルコキシ基が挙げられる。
芳香族基上の置換基としては電子供与性基が好ましく、
例えばアシルアミノ基、スルホニルアミノ基、ウレイド
基、ウレタン基またはアルコキシ基が挙げられる。
【0152】一般式(H)で表される化合物は耐拡散性
であることが好ましい。一般式(H)で表される化合物
が耐拡散性であるとは、バラスト基を含むか、又はハロ
ゲン化銀への吸着を強める基を含むことである。バラス
ト基としては、カプラー等の不動性写真用素材において
常用されるバラスト基が挙げられる。またその場合、置
換基として極性基を有する場合がより好ましい。極性基
としては、π値が組合せで−1.0より小さくなる基
で、例えばヒドロキシ、スルホンアミド、アミノ、カル
ボキシ、カルバモイル、スルファモイル、ウレイド、複
素環基である。バラスト基を含む場合一般式(H)の化
合物の分子量は300〜1500であり、好ましくは4
50〜1500、より好ましくは500〜800であ
る。
であることが好ましい。一般式(H)で表される化合物
が耐拡散性であるとは、バラスト基を含むか、又はハロ
ゲン化銀への吸着を強める基を含むことである。バラス
ト基としては、カプラー等の不動性写真用素材において
常用されるバラスト基が挙げられる。またその場合、置
換基として極性基を有する場合がより好ましい。極性基
としては、π値が組合せで−1.0より小さくなる基
で、例えばヒドロキシ、スルホンアミド、アミノ、カル
ボキシ、カルバモイル、スルファモイル、ウレイド、複
素環基である。バラスト基を含む場合一般式(H)の化
合物の分子量は300〜1500であり、好ましくは4
50〜1500、より好ましくは500〜800であ
る。
【0153】ハロゲン化銀表面への吸着を強める基とし
ては、例えばチオ尿素基、メルカプト複素環基又はアゾ
ール基が挙げられる。
ては、例えばチオ尿素基、メルカプト複素環基又はアゾ
ール基が挙げられる。
【0154】耐拡散性基としては、ハロゲン化銀吸着基
よりもバラスト基である方がより好ましい。
よりもバラスト基である方がより好ましい。
【0155】一般式(H)のGとしては、−CO−、−
COCO−、−SO2 −、−SO−、−CON(R6 )
−、−COO−、−PO(R8 )−、−PO(OR9 )
−、または−PO(OR10)O−が好ましく、−CO
−、−COCO−、−CON(R6 )−、−PO
(R8 )−、−PO(OR9 )−、−PO(OR10)O
−または−COO−がさらに好ましく、−CO−、−P
O(OR10)O−が最も好ましい。mは1又は2の整
数、好ましくは1を表わす。
COCO−、−SO2 −、−SO−、−CON(R6 )
−、−COO−、−PO(R8 )−、−PO(OR9 )
−、または−PO(OR10)O−が好ましく、−CO
−、−COCO−、−CON(R6 )−、−PO
(R8 )−、−PO(OR9 )−、−PO(OR10)O
−または−COO−がさらに好ましく、−CO−、−P
O(OR10)O−が最も好ましい。mは1又は2の整
数、好ましくは1を表わす。
【0156】一般式(H)で示される化合物のうち、以
下の式(H−I)〜(H−V)で示すものが好ましい。
下の式(H−I)〜(H−V)で示すものが好ましい。
【0157】
【化61】
【0158】
【化62】
【0159】
【化63】
【0160】
【化64】
【0161】
【化65】 式中、R11、R21は互いに独立して一般式(H)のR1
と同義、G11、G31、G41、G51は互いに独立して一般
式(H)のGと同義、R13、R23、R33は一般式(H)
のR3 と同義、R44は一般式(H)のR4 と同義、
R15、R25、R35、R45、R55は互いに独立して一般式
(H)のR5 と同義、m1 、m4 、m5 は互いに独立し
て一般式(H)のmと、X51は一般式(H)のXと同義
である。R12は水素原子、脂肪族炭化水素基、芳香族炭
化水素基、複素環基又はヒドラジノ基であり、R22はシ
アノ基、ニトロ基、パーフルオロアルキル基(炭素数1
〜30、好ましくは1〜24、さらに好ましくは1〜1
8のもので、例えばトリフルオロメチル、パーフルオロ
オクチル)又は複素環基であり、R42は脂肪族炭化水素
基、芳香族炭化水素基、複素環基である。式(H−III)
のZ31としては、メチレン、エチレン、トリメチレン、
−CO−、1,2−フェニレン、−O−、−S−、−N
H−、−NHNH−およびこれらの組合せからなる二価
の連結基が挙げられ、2個のN、G31及びZ31から形成
される環は5〜8員環が好ましい。
と同義、G11、G31、G41、G51は互いに独立して一般
式(H)のGと同義、R13、R23、R33は一般式(H)
のR3 と同義、R44は一般式(H)のR4 と同義、
R15、R25、R35、R45、R55は互いに独立して一般式
(H)のR5 と同義、m1 、m4 、m5 は互いに独立し
て一般式(H)のmと、X51は一般式(H)のXと同義
である。R12は水素原子、脂肪族炭化水素基、芳香族炭
化水素基、複素環基又はヒドラジノ基であり、R22はシ
アノ基、ニトロ基、パーフルオロアルキル基(炭素数1
〜30、好ましくは1〜24、さらに好ましくは1〜1
8のもので、例えばトリフルオロメチル、パーフルオロ
オクチル)又は複素環基であり、R42は脂肪族炭化水素
基、芳香族炭化水素基、複素環基である。式(H−III)
のZ31としては、メチレン、エチレン、トリメチレン、
−CO−、1,2−フェニレン、−O−、−S−、−N
H−、−NHNH−およびこれらの組合せからなる二価
の連結基が挙げられ、2個のN、G31及びZ31から形成
される環は5〜8員環が好ましい。
【0162】式(H−V)において、R51は水素原子、
ハロゲン原子又はアルキル基であり、L51は−CO−、
−SO2 −、−NH−、−O−、−S−、フェニレン、
アルキレンおよびこれらの組合せからなる二価の連結基
であり、L52は一般式(H)のR1 より水素原子を除く
R1 より水素原子1個を除去することにより得られる二
価の基であり、r、tは0又は1である。
ハロゲン原子又はアルキル基であり、L51は−CO−、
−SO2 −、−NH−、−O−、−S−、フェニレン、
アルキレンおよびこれらの組合せからなる二価の連結基
であり、L52は一般式(H)のR1 より水素原子を除く
R1 より水素原子1個を除去することにより得られる二
価の基であり、r、tは0又は1である。
【0163】式(H−I)〜(H−V)で表わされる化
合物のうち、以下の式(H−VI)で表わされる化合物が
さらに好ましい。
合物のうち、以下の式(H−VI)で表わされる化合物が
さらに好ましい。
【0164】
【化66】 式中、R61は芳香族炭化水素基を、R62は脂肪族炭化水
素基、芳香族炭化水素基又は複素環基を、G61は−CO
−、−COCO−、−CON(R66)−、−COO−、
−PO(R68)−、−PO(OR69)−、または−PO
(OR610 )O−である。ここでR66は一般式(H)の
R6 と同義であり、R68は一般式(H)のR8 と同義で
あり、R69は一般式(H)のR9 と同義であり、R610
は一般式(H)のR10と同義である。R61、R62、R69
またはR610 はバラスト基を含む。
素基、芳香族炭化水素基又は複素環基を、G61は−CO
−、−COCO−、−CON(R66)−、−COO−、
−PO(R68)−、−PO(OR69)−、または−PO
(OR610 )O−である。ここでR66は一般式(H)の
R6 と同義であり、R68は一般式(H)のR8 と同義で
あり、R69は一般式(H)のR9 と同義であり、R610
は一般式(H)のR10と同義である。R61、R62、R69
またはR610 はバラスト基を含む。
【0165】さらに以下に示す式(H−VII)または(H
−VIII)で表わされる化合物が最も好ましい。
−VIII)で表わされる化合物が最も好ましい。
【0166】
【化67】 式中、R71およびR73は互いに独立してベンゼン環の置
換基であり、例えば一般式(H)のR1 として述べたも
のが挙げられ、特に電子供与性のもの(例えばアシルア
ミノ、ウレイド、スルホニルアミノ、アルコキシが好ま
しい。R72およびR74は脂肪族炭化水素基又は芳香族炭
化水素基である。R71又はR72、R73又はR74のいずれ
か一方が炭素数8以上30以下のバラスト基を有する。
好ましくはR71又はR72、R73又はR74は極性基(例え
ばヒドロキシ基、カルボキシ基、スルホ基、ホスホノ
基、スルホンアミド基、アシルスルファモイル基、アル
キルもしくはアリールスルホニル基)を有する。式(H
−VIII)における2つのR74は同一でも異なっていても
よく、また互いに連結して環を形成していても良い。本
発明の一般式(H)で示される化合物の合成は、例えば
特開平3−164735、同3−154051、同3−
150560、同3−150562、同1−31573
1に記載または引用された特許の方法に準じて容易に行
える。
換基であり、例えば一般式(H)のR1 として述べたも
のが挙げられ、特に電子供与性のもの(例えばアシルア
ミノ、ウレイド、スルホニルアミノ、アルコキシが好ま
しい。R72およびR74は脂肪族炭化水素基又は芳香族炭
化水素基である。R71又はR72、R73又はR74のいずれ
か一方が炭素数8以上30以下のバラスト基を有する。
好ましくはR71又はR72、R73又はR74は極性基(例え
ばヒドロキシ基、カルボキシ基、スルホ基、ホスホノ
基、スルホンアミド基、アシルスルファモイル基、アル
キルもしくはアリールスルホニル基)を有する。式(H
−VIII)における2つのR74は同一でも異なっていても
よく、また互いに連結して環を形成していても良い。本
発明の一般式(H)で示される化合物の合成は、例えば
特開平3−164735、同3−154051、同3−
150560、同3−150562、同1−31573
1に記載または引用された特許の方法に準じて容易に行
える。
【0167】以下に、本発明の一般式(H)で表される
化合物の具体例を示すが、これらに限定されるものでは
ない。なお、本発明の一般式(H)で表される化合物は
非発色性化合物である。
化合物の具体例を示すが、これらに限定されるものでは
ない。なお、本発明の一般式(H)で表される化合物は
非発色性化合物である。
【0168】
【化68】
【0169】
【化69】
【0170】
【化70】
【0171】
【化71】
【0172】
【化72】
【0173】
【化73】
【0174】
【化74】
【0175】
【化75】 本発明の前記一般式(A)又は一般式(H)で表される
化合物(以下、本発明の混色防止剤ということがある)
は、感光材料を構成する層のいかなる層にも使用するこ
とができる。
化合物(以下、本発明の混色防止剤ということがある)
は、感光材料を構成する層のいかなる層にも使用するこ
とができる。
【0176】本発明の混色防止剤は、混色防止を目的に
使用する場合には、感色性の異なるハロゲン化銀感光性
層の間に設けた非感光性層(中間層)に添加するのが好
ましい。現像処理後の一般式(I)で表わされる化合物
に係る経時による未発色部の色カブリや脱銀工程の漂白
液処理を行ったときに生じるブリーチステイン等の色カ
ブリ防止を目的に使用する場合には、一般式(I)で表
わされる化合物および/または色素形成カプラー含有層
あるいはこれらに隣接する非感光性層(ハレーション防
止層、中間層、イエローフィルター層、保護層等)に添
加することが好ましい。さらに、混色防止と色カブリ防
止の両目的のために使用する場合には、一般式(I)で
表わされる化合物および/または色素形成カプラー含有
層あるいはこれらに隣接する非感光性層の2層以上に添
加することもできる。
使用する場合には、感色性の異なるハロゲン化銀感光性
層の間に設けた非感光性層(中間層)に添加するのが好
ましい。現像処理後の一般式(I)で表わされる化合物
に係る経時による未発色部の色カブリや脱銀工程の漂白
液処理を行ったときに生じるブリーチステイン等の色カ
ブリ防止を目的に使用する場合には、一般式(I)で表
わされる化合物および/または色素形成カプラー含有層
あるいはこれらに隣接する非感光性層(ハレーション防
止層、中間層、イエローフィルター層、保護層等)に添
加することが好ましい。さらに、混色防止と色カブリ防
止の両目的のために使用する場合には、一般式(I)で
表わされる化合物および/または色素形成カプラー含有
層あるいはこれらに隣接する非感光性層の2層以上に添
加することもできる。
【0177】また、一般式(A)で表される化合物の複
数もしくは一般式(H)で表される化合物の複数または
両者を複数使用することができるし、これら複数の使用
は任意に混合使用できる。本発明では、一般式(A)で
表わされる化合物及び/又は一般式(H)で表わされる
化合物の使用により本発明の構成である一般式(I)で
表わされる化合物および色素形成カプラーを含有する感
色性の異なる2層以上のハロゲン化銀感光性層を有する
重層構成の感光材料の混色防止を低減することができ
る。特に、補助現像主薬またはその前駆体を含有する感
光材料で混色が増大するのでその低減に非常に優れた効
果を発現する。
数もしくは一般式(H)で表される化合物の複数または
両者を複数使用することができるし、これら複数の使用
は任意に混合使用できる。本発明では、一般式(A)で
表わされる化合物及び/又は一般式(H)で表わされる
化合物の使用により本発明の構成である一般式(I)で
表わされる化合物および色素形成カプラーを含有する感
色性の異なる2層以上のハロゲン化銀感光性層を有する
重層構成の感光材料の混色防止を低減することができ
る。特に、補助現像主薬またはその前駆体を含有する感
光材料で混色が増大するのでその低減に非常に優れた効
果を発現する。
【0178】本発明の前記混色防止剤の感光材料への添
加量は1層当り1×10-2〜1×10-6モル/m2 の範
囲で使用する。この混色防止剤が色カブリ防止を目的に
使用する場合には、1層当り1×10-4〜1×10-6モ
ル/m2 の範囲が好ましく、混色防止を目的に使用する
場合には1×10-2〜1×10-5モル/m2 の範囲が好
ましい。
加量は1層当り1×10-2〜1×10-6モル/m2 の範
囲で使用する。この混色防止剤が色カブリ防止を目的に
使用する場合には、1層当り1×10-4〜1×10-6モ
ル/m2 の範囲が好ましく、混色防止を目的に使用する
場合には1×10-2〜1×10-5モル/m2 の範囲が好
ましい。
【0179】また、本発明の混色防止剤は、感材に要求
される性能に応じて本発明以外の公知の混色防止剤と併
用することができる。これらは混合して用いることもで
きる。別個の層に個々に使用することができる。本発明
の混色防止剤以外の公知の混色防止剤としては、例えば
前記一般式(A)で表される化合物以外のハイドロキノ
ン誘導体(例えばジアルキルハイドロキノン等)、没食
子酸誘導体、アミノフェノール誘導体、その他アスコル
ビン酸誘導体、前記一般式(A)で表される化合物以外
のスルホンアミド誘導体等を挙げることができる。
される性能に応じて本発明以外の公知の混色防止剤と併
用することができる。これらは混合して用いることもで
きる。別個の層に個々に使用することができる。本発明
の混色防止剤以外の公知の混色防止剤としては、例えば
前記一般式(A)で表される化合物以外のハイドロキノ
ン誘導体(例えばジアルキルハイドロキノン等)、没食
子酸誘導体、アミノフェノール誘導体、その他アスコル
ビン酸誘導体、前記一般式(A)で表される化合物以外
のスルホンアミド誘導体等を挙げることができる。
【0180】本発明の前記混色防止剤を感光材料の構成
層に導入するには、前記本発明の一般式(I)で表され
るカプラーを構成層に導入する際に使われる種々の方法
を用いて行うことができる。例えば、高沸点有機溶媒及
び/または低沸点(常圧で30〜150℃)有機溶媒に
溶解して親水性コロイド媒体中に分散する方法やポリマ
ーラテックス分散法等を適用することができる。
層に導入するには、前記本発明の一般式(I)で表され
るカプラーを構成層に導入する際に使われる種々の方法
を用いて行うことができる。例えば、高沸点有機溶媒及
び/または低沸点(常圧で30〜150℃)有機溶媒に
溶解して親水性コロイド媒体中に分散する方法やポリマ
ーラテックス分散法等を適用することができる。
【0181】本発明では感光材料もしくは後述する発色
現像液中に補助現像薬およびその前駆体を用いることが
好ましく、これら化合物について以下に説明する。
現像液中に補助現像薬およびその前駆体を用いることが
好ましく、これら化合物について以下に説明する。
【0182】本発明で用いられる補助現像薬とは、ハロ
ゲン化銀粒子の現像過程において、からハロゲン化銀へ
の電子移動を促進する作用を有する化合物であり、好ま
しくは露光されたハロゲン化銀粒子を現像し、かつその
酸化体が一般式(I)で表わされる化合物を酸化するこ
と(以後クロス酸化と呼ぶ)ができる化合物である。本
発明で用いられる補助現像薬は、好ましくはピラゾリド
ン類、ジヒドロキシベンゼン類、レダクトン類またはア
ミノフェノール類が用いられ、特に好ましくはピラゾリ
ドン類が用いられる。感光材料に用いられる場合には親
水性コロイド層中でのこれら化合物の拡散性は低い方が
好ましく、例えば水への溶解度(25℃)が、好ましく
は0.1%以下、更に好ましくは0.05%以下、特に
好ましくは0.01%以下である。
ゲン化銀粒子の現像過程において、からハロゲン化銀へ
の電子移動を促進する作用を有する化合物であり、好ま
しくは露光されたハロゲン化銀粒子を現像し、かつその
酸化体が一般式(I)で表わされる化合物を酸化するこ
と(以後クロス酸化と呼ぶ)ができる化合物である。本
発明で用いられる補助現像薬は、好ましくはピラゾリド
ン類、ジヒドロキシベンゼン類、レダクトン類またはア
ミノフェノール類が用いられ、特に好ましくはピラゾリ
ドン類が用いられる。感光材料に用いられる場合には親
水性コロイド層中でのこれら化合物の拡散性は低い方が
好ましく、例えば水への溶解度(25℃)が、好ましく
は0.1%以下、更に好ましくは0.05%以下、特に
好ましくは0.01%以下である。
【0183】本発明で用いられる補助現像薬の前駆体
は、感光材料中では安定に存在するが、一旦現像液又は
アクチベータ液などの処理液で処理されると迅速に上で
規定した補助現像薬を放出する化合物であり、この化合
物を使用する場合にも親水性コロイド層中での拡散性が
低い方が好ましい。例えば水への溶解度(25℃)が好
ましくは0.1%以下、更に好ましくは0.05%以
下、特に好ましくは0.01%以下である。前駆体から
放出される補助現像薬の水に対する溶解度は特に制限さ
れないが、補助現像薬自体も溶解度が低い方が好まし
い。
は、感光材料中では安定に存在するが、一旦現像液又は
アクチベータ液などの処理液で処理されると迅速に上で
規定した補助現像薬を放出する化合物であり、この化合
物を使用する場合にも親水性コロイド層中での拡散性が
低い方が好ましい。例えば水への溶解度(25℃)が好
ましくは0.1%以下、更に好ましくは0.05%以
下、特に好ましくは0.01%以下である。前駆体から
放出される補助現像薬の水に対する溶解度は特に制限さ
れないが、補助現像薬自体も溶解度が低い方が好まし
い。
【0184】本発明で用いられる補助現像薬前駆体は好
ましくは一般式(S)で表される。 一般式(S) A−(L)n−PUG Aは現像処理時に(L)n−PUGとの結合が開裂する
ブロック基を表し、Lは一般式(S)におけるLとAと
の結合が開裂した後、LとPUGとの結合が開裂する連
結基を表し、nは0〜3の整数を表し、PUGは補助現
像薬を表す。
ましくは一般式(S)で表される。 一般式(S) A−(L)n−PUG Aは現像処理時に(L)n−PUGとの結合が開裂する
ブロック基を表し、Lは一般式(S)におけるLとAと
の結合が開裂した後、LとPUGとの結合が開裂する連
結基を表し、nは0〜3の整数を表し、PUGは補助現
像薬を表す。
【0185】補助現像薬としてはp−フェニレンジアミ
ン類の化合物以外のケンダール−ペルツ則に従う電子放
出性の化合物が用いられ、上記したピラゾリドン類が好
ましく用いられる。
ン類の化合物以外のケンダール−ペルツ則に従う電子放
出性の化合物が用いられ、上記したピラゾリドン類が好
ましく用いられる。
【0186】Aで表されるブロック基としては、公知の
以下のものを適用できる。即ち、米国特許第3,31
1,476号等に記載のアシル基、スルホニル基等のブ
ロック基、特開昭59−105642号等に記載の逆マ
イケル反応を利用するブロック基、特開平2−2801
40号等に記載の分子内電子移動によりキノンメチドま
たはキノンメチド類似の化合物を利用するブロック基、
特開昭63−318555号(欧州特許公開02957
29号)等に記載の分子内求核置換反応を利用するブロ
ック基、特開平4−186344号等に記載の共役不飽
和結合への求核剤の付加反応を利用するブロック基、特
開昭62−163051号に記載のβ−離脱反応を利用
するブロック基、特開昭61−188540号に記載の
ジアリールメタン類の求核置換反応を利用したブロック
基、特開昭62−187850号に記載のロッセン転位
反応を利用したブロック基、特開昭62−147457
号に記載されているチアゾリジン−2−チオンのN−ア
シル体とアミンとの反応を利用したブロック基、国際公
開特許93/03419号に記載の2個の求電子基を有
して二求核剤と反応するブロック基等を挙げる事ができ
る。
以下のものを適用できる。即ち、米国特許第3,31
1,476号等に記載のアシル基、スルホニル基等のブ
ロック基、特開昭59−105642号等に記載の逆マ
イケル反応を利用するブロック基、特開平2−2801
40号等に記載の分子内電子移動によりキノンメチドま
たはキノンメチド類似の化合物を利用するブロック基、
特開昭63−318555号(欧州特許公開02957
29号)等に記載の分子内求核置換反応を利用するブロ
ック基、特開平4−186344号等に記載の共役不飽
和結合への求核剤の付加反応を利用するブロック基、特
開昭62−163051号に記載のβ−離脱反応を利用
するブロック基、特開昭61−188540号に記載の
ジアリールメタン類の求核置換反応を利用したブロック
基、特開昭62−187850号に記載のロッセン転位
反応を利用したブロック基、特開昭62−147457
号に記載されているチアゾリジン−2−チオンのN−ア
シル体とアミンとの反応を利用したブロック基、国際公
開特許93/03419号に記載の2個の求電子基を有
して二求核剤と反応するブロック基等を挙げる事ができ
る。
【0187】Lで表される基は現像処理時Aで表される
基より離脱した後、(L)n−1−PUGを開裂するこ
とが可能な連結基であり、この機能をもつものなら特に
制限はない。
基より離脱した後、(L)n−1−PUGを開裂するこ
とが可能な連結基であり、この機能をもつものなら特に
制限はない。
【0188】補助現像薬またはその前駆体を具体的に示
すが、本発明に用いられる化合物はこれら具体例に限定
されるものではない。
すが、本発明に用いられる化合物はこれら具体例に限定
されるものではない。
【0189】
【化76】
【0190】
【化77】 これら化合物は、感光材料に用いるハロゲン化銀感光性
層、非感光性層、例えば中間層、下塗り層、保護層のど
の層に添加してもよいが、補助現像薬を含有する場合、
好ましくは非感光層に添加して使用される。
層、非感光性層、例えば中間層、下塗り層、保護層のど
の層に添加してもよいが、補助現像薬を含有する場合、
好ましくは非感光層に添加して使用される。
【0191】これら化合物を感光材料に含有させる方法
としては、メタノール等の水混和性の有機溶媒に溶解
し、直接親水性コロイド層に添加する方法、界面活性剤
を共存させて、水溶液あるいはコロイド分散物にして添
加する方法、実質上水と非混和性の溶媒やオイルに溶解
した後、水または親水性コロイドに分散したものを添加
する方法または固体微粒子分散体の状態で添加する方法
等がとられ、従来の公知の方法が単独または併用して適
用できる。固体微粒子分散物の調製方法としては、詳し
くは特開平2−235044号の20頁に記載されてい
る。
としては、メタノール等の水混和性の有機溶媒に溶解
し、直接親水性コロイド層に添加する方法、界面活性剤
を共存させて、水溶液あるいはコロイド分散物にして添
加する方法、実質上水と非混和性の溶媒やオイルに溶解
した後、水または親水性コロイドに分散したものを添加
する方法または固体微粒子分散体の状態で添加する方法
等がとられ、従来の公知の方法が単独または併用して適
用できる。固体微粒子分散物の調製方法としては、詳し
くは特開平2−235044号の20頁に記載されてい
る。
【0192】感光材料中への添加量は、式(I)で表され
る化合物に対し1モル%〜20モル%、好ましくは5モ
ル%〜100モル%、より好ましくは10モル%〜50
モル%である。
る化合物に対し1モル%〜20モル%、好ましくは5モ
ル%〜100モル%、より好ましくは10モル%〜50
モル%である。
【0193】本発明の感光材料は、支持体上に青感色性
層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層の少
なくとも1層が設けられていればよく、ハロゲン化銀乳
剤層および非感光性層の層数および層順に特に制限はな
い。
層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層の少
なくとも1層が設けられていればよく、ハロゲン化銀乳
剤層および非感光性層の層数および層順に特に制限はな
い。
【0194】イエロー、マゼンタ、シアンの3原色を用
いて色度図上の広範囲の色を得るためには、少なくとも
3層のそれぞれ異なるスペクトル領域に感光性を持つハ
ロゲン化銀乳剤層が組み合わせて用いられる。たとえば
後述する支持体上に青感層、緑感層、赤感層の3層や、
緑感層、赤感層、赤外感層の3層などが組み合わせて塗
布される。各感光層は通常のカラー感光材料で知られて
いる種々の配列順序を採ることができる。またこれらの
各感光層は必要に応じて2層以上に分割してもよい。
いて色度図上の広範囲の色を得るためには、少なくとも
3層のそれぞれ異なるスペクトル領域に感光性を持つハ
ロゲン化銀乳剤層が組み合わせて用いられる。たとえば
後述する支持体上に青感層、緑感層、赤感層の3層や、
緑感層、赤感層、赤外感層の3層などが組み合わせて塗
布される。各感光層は通常のカラー感光材料で知られて
いる種々の配列順序を採ることができる。またこれらの
各感光層は必要に応じて2層以上に分割してもよい。
【0195】感光材料には、前記の感光層と保護層、下
塗り層、中間層、アンチハレーション層、バック層等の
種々の非感光層からなる写真構成層を設けることができ
る。更に色分離性を改良するために種々のフィルター染
料を写真構成層に添加することもできる。
塗り層、中間層、アンチハレーション層、バック層等の
種々の非感光層からなる写真構成層を設けることができ
る。更に色分離性を改良するために種々のフィルター染
料を写真構成層に添加することもできる。
【0196】ハロゲン化銀感光性層の間および最上層、
最下層には各種の中間層等の非感光性層を設けてもよ
い。
最下層には各種の中間層等の非感光性層を設けてもよ
い。
【0197】該中間層には、通常用いられるように混色
防止剤以外に例えば染料などを目的に応じてを含んでい
てもよい。
防止剤以外に例えば染料などを目的に応じてを含んでい
てもよい。
【0198】各単位感光性層を構成する複数のハロゲン
化銀乳剤層は、西独特許第1,121,470号あるい
は英国特許第923,045号に記載されるように高感
度乳剤層、低感度乳剤層の2層構成を好ましく用いるこ
とができる。通常は、支持体に向かって順次感光度が低
くなる様に配列するのが好ましく、また各ハロゲン乳剤
層の間には非感光性層が設けられていてもよい。また、
特開昭57−112751号、同62−200350
号、同62−206541号、同62−206543号
等に記載されているように支持体より離れた側に低感度
乳剤層、支持体に近い側に高感度乳剤層を設置してもよ
い。
化銀乳剤層は、西独特許第1,121,470号あるい
は英国特許第923,045号に記載されるように高感
度乳剤層、低感度乳剤層の2層構成を好ましく用いるこ
とができる。通常は、支持体に向かって順次感光度が低
くなる様に配列するのが好ましく、また各ハロゲン乳剤
層の間には非感光性層が設けられていてもよい。また、
特開昭57−112751号、同62−200350
号、同62−206541号、同62−206543号
等に記載されているように支持体より離れた側に低感度
乳剤層、支持体に近い側に高感度乳剤層を設置してもよ
い。
【0199】本発明の感光材料は各種の形態をとること
が可能であり、それぞれの感光材料の目的に応じた種々
の層構成・配列を選択することができる。
が可能であり、それぞれの感光材料の目的に応じた種々
の層構成・配列を選択することができる。
【0200】本発明の種々のカラー感光材料および発色
色素像を適用する医療用感光材料に適用することができ
る。一般用もしくは映画用のカラーネガフィルム、スラ
イド用もしくはテレビ用のカラー反転フィルム、カラー
ペーパー、カラーポジフィルム、カラー反転ペーパーお
よびX線医用フィルムなどを代表例として挙げることが
できる。
色素像を適用する医療用感光材料に適用することができ
る。一般用もしくは映画用のカラーネガフィルム、スラ
イド用もしくはテレビ用のカラー反転フィルム、カラー
ペーパー、カラーポジフィルム、カラー反転ペーパーお
よびX線医用フィルムなどを代表例として挙げることが
できる。
【0201】また、本発明のハロゲン化銀感光材料は米
国特許第4,500,626号、特開昭60−1334
49号、同59−218443号、同61−23805
6号、欧州特許210,660A2号などに記載されて
いる熱現像感光材料にも適用できる。
国特許第4,500,626号、特開昭60−1334
49号、同59−218443号、同61−23805
6号、欧州特許210,660A2号などに記載されて
いる熱現像感光材料にも適用できる。
【0202】本発明に使用する支持体には、ガラス、
紙、プラスチックフィルムなど写真乳剤層を塗布できる
透過型または反射型支持体ならいかなる支持体も使用で
きる。本発明に使用するプラスチックフィルムには、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、三酢酸セルロースあるいは硝酸セルロースなどのポ
リエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリカーボ
ネート、ポリスチレンフィルム等を用いることができ
る。
紙、プラスチックフィルムなど写真乳剤層を塗布できる
透過型または反射型支持体ならいかなる支持体も使用で
きる。本発明に使用するプラスチックフィルムには、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、三酢酸セルロースあるいは硝酸セルロースなどのポ
リエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリカーボ
ネート、ポリスチレンフィルム等を用いることができ
る。
【0203】本発明に使用しうる「反射型支持体」と
は、反射性を高めてハロゲン化銀乳剤層に形成された色
素画像を鮮明にするものをいい、このような反射型支持
体には、支持体上に酸化チタン、酸化亜鉛、酸化カルシ
ウム、硫酸カルシウム等の光反射物質を分散含有する疎
水性樹脂を被覆したものや、光反射性物質を分散含有す
る疎水性樹脂そのものを支持体として用いたものが含ま
れる。
は、反射性を高めてハロゲン化銀乳剤層に形成された色
素画像を鮮明にするものをいい、このような反射型支持
体には、支持体上に酸化チタン、酸化亜鉛、酸化カルシ
ウム、硫酸カルシウム等の光反射物質を分散含有する疎
水性樹脂を被覆したものや、光反射性物質を分散含有す
る疎水性樹脂そのものを支持体として用いたものが含ま
れる。
【0204】本発明に係わる感光材料に用いることので
きる結合剤又は保護コロイドとしては、ゼラチンを用い
ることが有利であるが、それ以外の親水性コロイドを単
独あるいはゼラチンとともに用いることができる。ゼラ
チンのカルシウム含有量は800ppm以下が好まし
く、200ppm以下がより好ましく、ゼラチンの鉄含
有量は5ppm以下が好ましく、3ppm以下がより好
ましい。また親水性コロイド層中に繁殖して画像を劣化
させる各種の黴や細菌を防ぐために、特開昭63−27
1247号公報に記載のような防黴剤を添加するのが好
ましい。
きる結合剤又は保護コロイドとしては、ゼラチンを用い
ることが有利であるが、それ以外の親水性コロイドを単
独あるいはゼラチンとともに用いることができる。ゼラ
チンのカルシウム含有量は800ppm以下が好まし
く、200ppm以下がより好ましく、ゼラチンの鉄含
有量は5ppm以下が好ましく、3ppm以下がより好
ましい。また親水性コロイド層中に繁殖して画像を劣化
させる各種の黴や細菌を防ぐために、特開昭63−27
1247号公報に記載のような防黴剤を添加するのが好
ましい。
【0205】以下に、本発明に用いられるハロゲン化銀
粒子について説明する。
粒子について説明する。
【0206】本発明に用いるハロゲン化銀粒子は臭化
銀、塩化銀、沃化銀、塩臭化銀、塩沃化銀、沃臭化銀、
塩沃臭化銀である。それ以外の銀塩、例えばロダン銀、
硫化銀、セレン化銀、炭酸銀、リン酸銀、有機酸銀が別
粒子として、あるいはハロゲン化銀粒子の一部分として
含まれていてもよい。現像・脱銀(漂白、定着および漂
白定着)工程の迅速化が望まれるときには塩化銀含有率
が30モル%以上、好ましくは60モル%以上のハロゲ
ン化銀粒子が望ましい。また適度に現像を抑制させる場
合には0.1〜約40モル%の沃化銀を含有することが
好ましい。好ましい沃化銀含量は目的の感光材料によっ
て異なるが、概ね1〜15モル%の範囲である。
銀、塩化銀、沃化銀、塩臭化銀、塩沃化銀、沃臭化銀、
塩沃臭化銀である。それ以外の銀塩、例えばロダン銀、
硫化銀、セレン化銀、炭酸銀、リン酸銀、有機酸銀が別
粒子として、あるいはハロゲン化銀粒子の一部分として
含まれていてもよい。現像・脱銀(漂白、定着および漂
白定着)工程の迅速化が望まれるときには塩化銀含有率
が30モル%以上、好ましくは60モル%以上のハロゲ
ン化銀粒子が望ましい。また適度に現像を抑制させる場
合には0.1〜約40モル%の沃化銀を含有することが
好ましい。好ましい沃化銀含量は目的の感光材料によっ
て異なるが、概ね1〜15モル%の範囲である。
【0207】本発明において好ましいハロゲン化銀粒子
は、塩化銀含有率50モル%以上99モル%以下の塩臭
化銀、塩沃化銀、塩沃臭化銀であり、更に好ましくは塩
化銀含有率70モル%以上99モル%以下、特に好まし
くは塩化銀含有率90モル%以上99モル%以下のハロ
ゲン化銀粒子である。
は、塩化銀含有率50モル%以上99モル%以下の塩臭
化銀、塩沃化銀、塩沃臭化銀であり、更に好ましくは塩
化銀含有率70モル%以上99モル%以下、特に好まし
くは塩化銀含有率90モル%以上99モル%以下のハロ
ゲン化銀粒子である。
【0208】また、本発明では欧州特許第0,534,
395A1号、同第0,584,817A1号、米国特
許第4,063,951号、同第4,386,156
号、同第5,264,337号等に記載の高塩化銀平板
状ハロゲン化銀粒子を用いることも好ましい。
395A1号、同第0,584,817A1号、米国特
許第4,063,951号、同第4,386,156
号、同第5,264,337号等に記載の高塩化銀平板
状ハロゲン化銀粒子を用いることも好ましい。
【0209】本発明で使用する高塩化銀乳剤においては
臭化銀局在相を層状もしくは非層状にハロゲン化銀粒子
内部および/または表面に有する構造のものが好まし
い。上記局在相のハロゲン組成は、臭化銀含有率におい
て少なくとも10モル%90モル%以下のものが好まし
く、20モル%を越え90モル%以下のものがより好ま
しい。臭化銀局在層の臭化銀含有率は、X線回折法(例
えば、「日本化学会編、新実験化学講座6、構造解析」
丸善、に記載されている。)等を用いて分析することが
できる。そして、これらの局在相は、粒子内部、粒子表
面のエッジ、コーナーあるいは面上にあることができる
が、一つの好ましい例として、粒子のコーナー部にエピ
タキシャル成長したものを挙げることができる。
臭化銀局在相を層状もしくは非層状にハロゲン化銀粒子
内部および/または表面に有する構造のものが好まし
い。上記局在相のハロゲン組成は、臭化銀含有率におい
て少なくとも10モル%90モル%以下のものが好まし
く、20モル%を越え90モル%以下のものがより好ま
しい。臭化銀局在層の臭化銀含有率は、X線回折法(例
えば、「日本化学会編、新実験化学講座6、構造解析」
丸善、に記載されている。)等を用いて分析することが
できる。そして、これらの局在相は、粒子内部、粒子表
面のエッジ、コーナーあるいは面上にあることができる
が、一つの好ましい例として、粒子のコーナー部にエピ
タキシャル成長したものを挙げることができる。
【0210】また、現像処理液の補充量を低減する目的
でハロゲン化銀乳剤の塩化銀含有率を更に高めることも
有効である。この様な場合にはその塩化銀含有率が98
モル%〜100モル%であるような、ほぼ純塩化銀の乳
剤も好ましく用いられる。
でハロゲン化銀乳剤の塩化銀含有率を更に高めることも
有効である。この様な場合にはその塩化銀含有率が98
モル%〜100モル%であるような、ほぼ純塩化銀の乳
剤も好ましく用いられる。
【0211】本発明のハロゲン化銀乳剤はその粒子中
に、ハロゲン組成に関して分布あるいは構造を有するこ
とが好ましい。その典型的なものは特公昭43−131
62号、特開昭61−215540号、特開昭60−2
22845号、特開昭60−143331号、特開昭6
1−75337号、特開昭60−222844号に開示
されている。
に、ハロゲン組成に関して分布あるいは構造を有するこ
とが好ましい。その典型的なものは特公昭43−131
62号、特開昭61−215540号、特開昭60−2
22845号、特開昭60−143331号、特開昭6
1−75337号、特開昭60−222844号に開示
されている。
【0212】粒子の内部に構造を持たせるには上述のよ
うな包み込む構造だけでなく、いわゆる接合構造を有す
る粒子をつくることができる。これらの例は特開昭59
−133540号、特開昭58−108526号、欧州
特許第199,290A2号、特公昭58−24772
号、特開昭59−16254号等に開示されている。接
合構造の場合にはハロゲン化銀同士の組み合せは当然可
能であるが、ロダン銀、炭酸銀等の岩塩構造でない銀塩
化合物をハロゲン化銀と組み合せ接合構造をとることが
できる。
うな包み込む構造だけでなく、いわゆる接合構造を有す
る粒子をつくることができる。これらの例は特開昭59
−133540号、特開昭58−108526号、欧州
特許第199,290A2号、特公昭58−24772
号、特開昭59−16254号等に開示されている。接
合構造の場合にはハロゲン化銀同士の組み合せは当然可
能であるが、ロダン銀、炭酸銀等の岩塩構造でない銀塩
化合物をハロゲン化銀と組み合せ接合構造をとることが
できる。
【0213】これらの構造を有する沃臭化銀等の粒子の
場合、コア部がシェル部よりも沃化銀含有量を高くする
ことは好ましい態様である。逆にコア部の沃化銀含有量
が低く、シェル部が高い粒子が好ましい場合もある。同
様に接合構造を有する粒子についてもホスト結晶の沃化
銀含有率が高く、接合結晶の沃化銀含有率が相対的に低
い粒子であっても、その逆の粒子であってもよい。ま
た、これらの構造を有する粒子のハロゲン組成の異なる
境界部分は、明確な境界であっても、不明確な境界であ
ってもよい。また積極的に連続的な組成変化をつけたも
のも好ましい態様である。
場合、コア部がシェル部よりも沃化銀含有量を高くする
ことは好ましい態様である。逆にコア部の沃化銀含有量
が低く、シェル部が高い粒子が好ましい場合もある。同
様に接合構造を有する粒子についてもホスト結晶の沃化
銀含有率が高く、接合結晶の沃化銀含有率が相対的に低
い粒子であっても、その逆の粒子であってもよい。ま
た、これらの構造を有する粒子のハロゲン組成の異なる
境界部分は、明確な境界であっても、不明確な境界であ
ってもよい。また積極的に連続的な組成変化をつけたも
のも好ましい態様である。
【0214】2つ以上のハロゲン化銀が混晶として、あ
るいは構造をもって存在するハロゲン化銀粒子の場合に
粒子間のハロゲン組成分布を制御することが重要であ
る。粒子間のハロゲン組成分布の測定法に関しては特開
昭60−254032号に記載されている。特にハロゲ
ン組成分布の変動係数20%以下の均一性の高い乳剤は
好ましい。
るいは構造をもって存在するハロゲン化銀粒子の場合に
粒子間のハロゲン組成分布を制御することが重要であ
る。粒子間のハロゲン組成分布の測定法に関しては特開
昭60−254032号に記載されている。特にハロゲ
ン組成分布の変動係数20%以下の均一性の高い乳剤は
好ましい。
【0215】粒子の表面近傍のハロゲン組成を制御する
ことは重要である。表面近傍の沃化銀含量を高くする、
あるいは塩化銀含量を高くすることは、色素の吸着性や
現像速度を変えるので目的に応じて選ぶことができる。
ことは重要である。表面近傍の沃化銀含量を高くする、
あるいは塩化銀含量を高くすることは、色素の吸着性や
現像速度を変えるので目的に応じて選ぶことができる。
【0216】本発明に用いるハロゲン化銀粒子は双晶面
を含まない正常晶でも、日本写真学会編、「写真工業の
基礎、銀塩写真編」(コロナ社)、163ページ(昭和
54年)に解説されているような例、平行な双晶面を2
つ以上含む平行多重双晶、非平行な双晶面を2つ以上含
む非平行多重双晶等から目的に応じて選んで用いること
ができる。また形状の異なる粒子を混合させる例は米国
特許第4,865,964号に開示されている。正常晶
の場合には{100}面からなる立方体、{111}面
からなる八面体、特公昭55−42737号、特開昭6
0−222842号に開示されている{110}面から
なる12面体粒子を用いることができる。さらに、Jo
urnal of Imaging Science
30巻247ページ(1986年)に報告されているよ
うな(hlm)面を有する粒子を目的に応じて選んで用
いることができる。{100}面と{111}面が一つ
の粒子に共存する14面体粒子、{100}面と{11
0}面が共存する粒子、あるいは{111}面と{11
0}面が共存する粒子等、2つの面あるいは多数の面が
共存する粒子も目的に応じて選んで用いることができ
る。
を含まない正常晶でも、日本写真学会編、「写真工業の
基礎、銀塩写真編」(コロナ社)、163ページ(昭和
54年)に解説されているような例、平行な双晶面を2
つ以上含む平行多重双晶、非平行な双晶面を2つ以上含
む非平行多重双晶等から目的に応じて選んで用いること
ができる。また形状の異なる粒子を混合させる例は米国
特許第4,865,964号に開示されている。正常晶
の場合には{100}面からなる立方体、{111}面
からなる八面体、特公昭55−42737号、特開昭6
0−222842号に開示されている{110}面から
なる12面体粒子を用いることができる。さらに、Jo
urnal of Imaging Science
30巻247ページ(1986年)に報告されているよ
うな(hlm)面を有する粒子を目的に応じて選んで用
いることができる。{100}面と{111}面が一つ
の粒子に共存する14面体粒子、{100}面と{11
0}面が共存する粒子、あるいは{111}面と{11
0}面が共存する粒子等、2つの面あるいは多数の面が
共存する粒子も目的に応じて選んで用いることができ
る。
【0217】投影面積の円相当直径を粒子厚みで割った
値をアスペクト比と呼び、平板状粒子の形状を規定して
いる。アスペクト比が1より大きい平板状粒子を本発明
に使用できる。平板状粒子は、クリーブ著「写真の理論
と実際」(Cleve,Photography Th
eory and Practice(1930)),
131頁;ガトフ著、フォトグラフィク・サイエンス・
アンド・エンジニアリング(Gutoff,Photo
graphic Science and Engin
eering),第14巻、248〜257頁(197
0年);米国特許第4,434,226号、同第4,4
14,310号、同第4,433,048号、同第4,
439,520号および英国特許第2,112,157
号等に記載の方法により調製することができる。平板状
粒子を用いた場合、被覆力が上がること、増感色素によ
る色増感効率が上がること等の利点があり、先に引用し
た米国特許第4,434,226号に詳しく述べられて
いる。アスペクト比が2以上のハロゲン化銀粒子の個数
平均アスペクト比として、2以上10未満が望ましい。
より好ましくは、3以上50未満であり、特に好ましく
は、4以上30未満である。平板粒子の主平面の形状と
して三角形、六角形、円形等を選ぶことができる。米国
特許第4,797,354号に記載されているような主
平面の六辺の長さがほぼ等しい正六角形は好ましい形態
である。
値をアスペクト比と呼び、平板状粒子の形状を規定して
いる。アスペクト比が1より大きい平板状粒子を本発明
に使用できる。平板状粒子は、クリーブ著「写真の理論
と実際」(Cleve,Photography Th
eory and Practice(1930)),
131頁;ガトフ著、フォトグラフィク・サイエンス・
アンド・エンジニアリング(Gutoff,Photo
graphic Science and Engin
eering),第14巻、248〜257頁(197
0年);米国特許第4,434,226号、同第4,4
14,310号、同第4,433,048号、同第4,
439,520号および英国特許第2,112,157
号等に記載の方法により調製することができる。平板状
粒子を用いた場合、被覆力が上がること、増感色素によ
る色増感効率が上がること等の利点があり、先に引用し
た米国特許第4,434,226号に詳しく述べられて
いる。アスペクト比が2以上のハロゲン化銀粒子の個数
平均アスペクト比として、2以上10未満が望ましい。
より好ましくは、3以上50未満であり、特に好ましく
は、4以上30未満である。平板粒子の主平面の形状と
して三角形、六角形、円形等を選ぶことができる。米国
特許第4,797,354号に記載されているような主
平面の六辺の長さがほぼ等しい正六角形は好ましい形態
である。
【0218】平板粒子の粒子サイズとして投影面積の円
相当直径を用いることが多いが、米国特許第4,74
8,106号に記載されているような平均直径が0.6
ミクロン以下の粒子は高画質化にとって好ましい。ま
た、米国特許第4,775,617号に記載されている
ような粒子サイズ分布の狭い乳剤も好ましい。平板粒子
の形状として粒子厚みを0.01ミクロン以上0.5ミ
クロン以下、より好ましくは0.01ミクロン以上0.
3ミクロン以下にするのは鮮鋭度を高める上で好まし
い。さらに粒子厚みの変動係数が30%以下の厚みの均
一性が高い乳剤も好ましい。さらに特開昭63−163
451号に記載されている粒子の厚みと双晶面の面間距
離を規定した粒子も好ましいものである。
相当直径を用いることが多いが、米国特許第4,74
8,106号に記載されているような平均直径が0.6
ミクロン以下の粒子は高画質化にとって好ましい。ま
た、米国特許第4,775,617号に記載されている
ような粒子サイズ分布の狭い乳剤も好ましい。平板粒子
の形状として粒子厚みを0.01ミクロン以上0.5ミ
クロン以下、より好ましくは0.01ミクロン以上0.
3ミクロン以下にするのは鮮鋭度を高める上で好まし
い。さらに粒子厚みの変動係数が30%以下の厚みの均
一性が高い乳剤も好ましい。さらに特開昭63−163
451号に記載されている粒子の厚みと双晶面の面間距
離を規定した粒子も好ましいものである。
【0219】転位線を全く含まない粒子、数本の転位を
含む粒子あるいは多数の転位を含む粒子を目的に応じて
選ぶことは好ましい。また粒子の結晶方位の特定の方向
に対して直線的に導入された転位あるいは曲がった転位
を選ぶこともできるし、粒子全体に亘って導入する、あ
るいは粒子の特定の部分にのみ導入する、例えば粒子の
フリンジ部に限定して転位を導入する、等の中から選ぶ
ことができる。転位線の導入は平板粒子の場合だけでな
く正常晶粒子、あるいはジャガイモ状粒子に代表される
不定型粒子の場合にも好ましい。
含む粒子あるいは多数の転位を含む粒子を目的に応じて
選ぶことは好ましい。また粒子の結晶方位の特定の方向
に対して直線的に導入された転位あるいは曲がった転位
を選ぶこともできるし、粒子全体に亘って導入する、あ
るいは粒子の特定の部分にのみ導入する、例えば粒子の
フリンジ部に限定して転位を導入する、等の中から選ぶ
ことができる。転位線の導入は平板粒子の場合だけでな
く正常晶粒子、あるいはジャガイモ状粒子に代表される
不定型粒子の場合にも好ましい。
【0220】本発明に用いるハロゲン化銀乳剤は欧州特
許第96,727B1号、同64,412B1号等に開
示されているような粒子に丸みをつける処理、あるいは
西独特許第2,306,447C2号、特開昭60−2
21320号に開示されているような表面の改質を行っ
てもよい。
許第96,727B1号、同64,412B1号等に開
示されているような粒子に丸みをつける処理、あるいは
西独特許第2,306,447C2号、特開昭60−2
21320号に開示されているような表面の改質を行っ
てもよい。
【0221】粒子表面が平坦な構造が一般的であるが、
意図して凹凸を形成することは場合によって好ましい。
特開昭58−106532号、特開昭60−22132
0号、あるいは米国特許第4,643,966号に記載
されている。
意図して凹凸を形成することは場合によって好ましい。
特開昭58−106532号、特開昭60−22132
0号、あるいは米国特許第4,643,966号に記載
されている。
【0222】本発明に用いる乳剤の粒子サイズは電子顕
微鏡を用いた投影面積の円相当直径、投影面積と粒子厚
みから算出する粒子体積の球相当直径あるいはコールタ
ーカウンター法による体積の球相当直径等により評価で
きる。球相当直径として0.01ミクロン以下の超微粒
子から、10ミクロンを越える粗大粒子に至る広範囲の
なかから選んで用いることができる。好ましくは0.1
ミクロン以上3ミクロン以下の粒子を感光性ハロゲン化
銀粒子として用いることである。
微鏡を用いた投影面積の円相当直径、投影面積と粒子厚
みから算出する粒子体積の球相当直径あるいはコールタ
ーカウンター法による体積の球相当直径等により評価で
きる。球相当直径として0.01ミクロン以下の超微粒
子から、10ミクロンを越える粗大粒子に至る広範囲の
なかから選んで用いることができる。好ましくは0.1
ミクロン以上3ミクロン以下の粒子を感光性ハロゲン化
銀粒子として用いることである。
【0223】本発明に用いる乳剤は粒子サイズ分布の広
い、いわゆる多分散乳剤でも、サイズ分布の狭い単分散
乳剤でも目的に応じて選んで用いることができる。サイ
ズ分布を表す尺度として粒子の投影面積円相当直径ある
いは体積の球相当直径の変動係数を用いる場合がある。
単分散乳剤を用いる場合、変動係数が25%以下、より
好ましくは20%以下、さらに好ましくは15%以下の
サイズ分布の乳剤を用いるのがよい。
い、いわゆる多分散乳剤でも、サイズ分布の狭い単分散
乳剤でも目的に応じて選んで用いることができる。サイ
ズ分布を表す尺度として粒子の投影面積円相当直径ある
いは体積の球相当直径の変動係数を用いる場合がある。
単分散乳剤を用いる場合、変動係数が25%以下、より
好ましくは20%以下、さらに好ましくは15%以下の
サイズ分布の乳剤を用いるのがよい。
【0224】また感光材料が目標とする階調を満足させ
るために、実質的に同一の感色性を有する乳剤層におい
て粒子サイズの異なる2種以上の単分散ハロゲン化銀乳
剤を同一層に混合または別層に重層塗布することができ
る。さらに2種類以上の多分散ハロゲン化銀乳剤あるい
は単分散乳剤と多分散乳剤との組合わせを混合あるいは
重層して使用することもできる。
るために、実質的に同一の感色性を有する乳剤層におい
て粒子サイズの異なる2種以上の単分散ハロゲン化銀乳
剤を同一層に混合または別層に重層塗布することができ
る。さらに2種類以上の多分散ハロゲン化銀乳剤あるい
は単分散乳剤と多分散乳剤との組合わせを混合あるいは
重層して使用することもできる。
【0225】本発明に用いられる写真乳剤は、グラフキ
デ著「写真の物理と化学」、ポールモンテル社刊(P.
Glafkides,Chimie et Physi
que Photographique Paul M
ontel,1967)、ダフィン著「写真乳剤化
学」、フォーカルプレス社刊(G.F.Duffin,
Photographic Emulsion Che
mistry(FocalPress,1966)、ゼ
リクマン等著「写真乳剤の製造と塗布」、フォーカルプ
レス社刊(V.L.Zelikman et al,M
aking and Coating Photogr
aphic Emulsion,Focal Pres
s,1964)等に記載された方法を用いて調製するこ
とができる。粒子を銀イオン過剰の下において形成させ
る方法(いわゆる逆混合法)を用いることもできる。同
時混合法の一つの形式としてハロゲン化銀の生成する液
相中のpAgを一定に保つ方法、すなわちいわゆるコン
トロールド.ダブルジェット法を用いることもできる。
この方法によると、結晶形が規則的で粒子サイズが均一
に近いハロゲン化銀乳剤が得られる。
デ著「写真の物理と化学」、ポールモンテル社刊(P.
Glafkides,Chimie et Physi
que Photographique Paul M
ontel,1967)、ダフィン著「写真乳剤化
学」、フォーカルプレス社刊(G.F.Duffin,
Photographic Emulsion Che
mistry(FocalPress,1966)、ゼ
リクマン等著「写真乳剤の製造と塗布」、フォーカルプ
レス社刊(V.L.Zelikman et al,M
aking and Coating Photogr
aphic Emulsion,Focal Pres
s,1964)等に記載された方法を用いて調製するこ
とができる。粒子を銀イオン過剰の下において形成させ
る方法(いわゆる逆混合法)を用いることもできる。同
時混合法の一つの形式としてハロゲン化銀の生成する液
相中のpAgを一定に保つ方法、すなわちいわゆるコン
トロールド.ダブルジェット法を用いることもできる。
この方法によると、結晶形が規則的で粒子サイズが均一
に近いハロゲン化銀乳剤が得られる。
【0226】乳剤調製用の反応容器にあらかじめ沈澱形
成したハロゲン化銀粒子を添加する方法、米国特許第
4,334,012号、同第4,301,241号、同
第4,150,994号は場合により好ましい。これら
は種結晶として用いることもできるし、成長用のハロゲ
ン化銀として供給する場合も有効である。また表面を改
質させるために種々のハロゲン組成の微粒子を添加する
ことも場合により有効である。
成したハロゲン化銀粒子を添加する方法、米国特許第
4,334,012号、同第4,301,241号、同
第4,150,994号は場合により好ましい。これら
は種結晶として用いることもできるし、成長用のハロゲ
ン化銀として供給する場合も有効である。また表面を改
質させるために種々のハロゲン組成の微粒子を添加する
ことも場合により有効である。
【0227】ハロゲン化銀粒子のハロゲン組成の大部
分、あるいは極く一部分をハロゲン変換法によって変換
させる方法は米国特許第3,477,852号、同4,
142,900号、欧州特許第273,429号、同第
273,430号、西独公開特許第3,819,241
号等に開示されている。より難溶性の銀塩に変換するの
に可溶性ハロゲンの溶液あるいはハロゲン化銀粒子を添
加することができる。
分、あるいは極く一部分をハロゲン変換法によって変換
させる方法は米国特許第3,477,852号、同4,
142,900号、欧州特許第273,429号、同第
273,430号、西独公開特許第3,819,241
号等に開示されている。より難溶性の銀塩に変換するの
に可溶性ハロゲンの溶液あるいはハロゲン化銀粒子を添
加することができる。
【0228】粒子成長を一定濃度、一定流速で可溶性銀
塩とハロゲン塩を添加する方法以外に、英国特許第1,
469,480号、米国特許第3,650,757号、
同第4,242,445号に記載されているように濃度
を変化させる、あるいは流速を変化させる粒子形成法は
好ましい方法である。濃度を増加させる、あるいは流速
を増加させることにより、供給するハロゲン化銀量を添
加時間の一次関数、二次関数、あるいは複雑な関数で変
化させることができる。
塩とハロゲン塩を添加する方法以外に、英国特許第1,
469,480号、米国特許第3,650,757号、
同第4,242,445号に記載されているように濃度
を変化させる、あるいは流速を変化させる粒子形成法は
好ましい方法である。濃度を増加させる、あるいは流速
を増加させることにより、供給するハロゲン化銀量を添
加時間の一次関数、二次関数、あるいは複雑な関数で変
化させることができる。
【0229】可溶性銀塩と可溶性ハロゲン塩の溶液を反
応させる時の混合器は米国特許第2,996,287
号、同第3,342,605号、同第3,415,65
0号、同第3,785,777号、西独公開特許第2,
556,885号、同第2,555,364号に記載さ
れている方法のなかから選んで用いることができる。
応させる時の混合器は米国特許第2,996,287
号、同第3,342,605号、同第3,415,65
0号、同第3,785,777号、西独公開特許第2,
556,885号、同第2,555,364号に記載さ
れている方法のなかから選んで用いることができる。
【0230】熟成を促進する目的に対してハロゲン化銀
溶剤が有用である。例えば熟成を促進するのに過剰量の
ハロゲンイオンを反応器中に存在せしめることが知られ
ている。また他の熟成剤を用いることもできる。これら
の熟成剤は銀塩およびハロゲン化物塩を添加する前に反
応器中の分散媒中に全量を配合しておくことができる
し、ハロゲン化物塩、銀塩または解膠剤を加えると共に
反応器中に導入することもできる。
溶剤が有用である。例えば熟成を促進するのに過剰量の
ハロゲンイオンを反応器中に存在せしめることが知られ
ている。また他の熟成剤を用いることもできる。これら
の熟成剤は銀塩およびハロゲン化物塩を添加する前に反
応器中の分散媒中に全量を配合しておくことができる
し、ハロゲン化物塩、銀塩または解膠剤を加えると共に
反応器中に導入することもできる。
【0231】これらの例としては、アンモニア、チオシ
アン酸塩(ロダンカリ、ロダンアンモニウム等)、有機
チオエーテル化合物(例えば、米国特許第3,574,
628号、同第3,021,215号、同第3,05
7,724号、同第3,038,805号、同第4,2
76,374号、同第4,297,439号、同第3,
704,130号、同第4,782,013号、特開昭
57−104926号等に記載の化合物。)、チオン化
合物(例えば特開昭53−82408号、同55−77
737号、米国特許第4,221,863号等に記載さ
れている四置換チオウレアや、特開昭53−14431
9号に記載されている化合物)や、特開昭57−202
531号に記載されているハロゲン化銀粒子の成長を促
進しうるメルカプト化合物、アミン化合物(例えば特開
昭54−100717号等)等が挙げられる。
アン酸塩(ロダンカリ、ロダンアンモニウム等)、有機
チオエーテル化合物(例えば、米国特許第3,574,
628号、同第3,021,215号、同第3,05
7,724号、同第3,038,805号、同第4,2
76,374号、同第4,297,439号、同第3,
704,130号、同第4,782,013号、特開昭
57−104926号等に記載の化合物。)、チオン化
合物(例えば特開昭53−82408号、同55−77
737号、米国特許第4,221,863号等に記載さ
れている四置換チオウレアや、特開昭53−14431
9号に記載されている化合物)や、特開昭57−202
531号に記載されているハロゲン化銀粒子の成長を促
進しうるメルカプト化合物、アミン化合物(例えば特開
昭54−100717号等)等が挙げられる。
【0232】本発明の乳剤の調製時に用いられる保護コ
ロイドとして、及びその他の親水性コロイド層のバイン
ダーとしては、ゼラチンを用いるのが有利であるが、そ
れ以外の親水性コロイドも用いることができる。
ロイドとして、及びその他の親水性コロイド層のバイン
ダーとしては、ゼラチンを用いるのが有利であるが、そ
れ以外の親水性コロイドも用いることができる。
【0233】例えばゼラチン誘導体、ゼラチンと他の高
分子とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼイン等の
蛋白質;ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、セルロース硫酸エステル類等の如きセル
ロース誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体等の糖誘
導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール部
分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアク
リル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリ
ビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等の単一あ
るいは共重合体の如き多重の合成親水性高分子物質を用
いることができる。
分子とのグラフトポリマー、アルブミン、カゼイン等の
蛋白質;ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロース、セルロース硫酸エステル類等の如きセル
ロース誘導体、アルギン酸ソーダ、澱粉誘導体等の糖誘
導体;ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール部
分アセタール、ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアク
リル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリ
ビニルイミダゾール、ポリビニルピラゾール等の単一あ
るいは共重合体の如き多重の合成親水性高分子物質を用
いることができる。
【0234】ゼラチンとしては石灰処理ゼラチンのほ
か、酸処理ゼラチンBull.Soc.Sci.Pho
to.Japan.No.16.P30(1966)に
記載されたような酵素処理ゼラチンを用いてもよく、ま
た、ゼラチンの加水分解物や酵素分解物も用いることが
できる。特開平1−158426号に記載の低分子量ゼ
ラチンを用いることは平板状粒子の調製に好ましい。
か、酸処理ゼラチンBull.Soc.Sci.Pho
to.Japan.No.16.P30(1966)に
記載されたような酵素処理ゼラチンを用いてもよく、ま
た、ゼラチンの加水分解物や酵素分解物も用いることが
できる。特開平1−158426号に記載の低分子量ゼ
ラチンを用いることは平板状粒子の調製に好ましい。
【0235】ハロゲン化銀乳剤は脱塩のために水洗し、
新しく用意した保護コロイド分散にすることが好まし
い。水洗の温度は目的に応じて選べるが、5〜50℃の
範囲で選ぶことが好ましい。水洗時のpHも目的に応じ
て選べるが2〜10の間で選ぶことが好ましい。さらに
好ましくは3〜8の範囲である。水洗時のpAgも目的
に応じて選べるが5〜10の間で選ぶことが好ましい。
水洗の方法としてヌードル水洗法、半透膜を用いた透析
法、遠心分離法、凝析沈降法、イオン交換法のなかから
選んで用いることができる。凝析沈降法の場合には硫酸
塩を用いる方法、有機溶剤を用いる方法、水溶性ポリマ
ーを用いる方法、ゼラチン誘導体を用いる方法等から選
ぶことができる。
新しく用意した保護コロイド分散にすることが好まし
い。水洗の温度は目的に応じて選べるが、5〜50℃の
範囲で選ぶことが好ましい。水洗時のpHも目的に応じ
て選べるが2〜10の間で選ぶことが好ましい。さらに
好ましくは3〜8の範囲である。水洗時のpAgも目的
に応じて選べるが5〜10の間で選ぶことが好ましい。
水洗の方法としてヌードル水洗法、半透膜を用いた透析
法、遠心分離法、凝析沈降法、イオン交換法のなかから
選んで用いることができる。凝析沈降法の場合には硫酸
塩を用いる方法、有機溶剤を用いる方法、水溶性ポリマ
ーを用いる方法、ゼラチン誘導体を用いる方法等から選
ぶことができる。
【0236】ハロゲン化銀乳剤調製時、例えば粒子形成
時、脱塩工程、化学増感時、塗布前に金属イオンの塩を
存在させることは目的に応じて好ましい。粒子にドープ
する場合には粒子形成時、粒子表面の修飾あるいは化学
増感剤として用いる時は粒子形成後、化学増感終了前に
添加することが好ましい。粒子全体にドープする場合と
粒子のコアー部のみ、あるいはシェル部のみ、あるいは
エピタシャル部分にのみ、あるいは基盤粒子にのみドー
プする方法も選べる。Mg、Ca、Sr、Ba、Al、
Sc、Y、La、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、C
u、Zn、Ga、Ru、Rh、Pd、Re、Os、I
r、Pt、Au、Cd、Hg、Tl、In、Sn、P
b、Bi等を用いることができる。これらの金属はアン
モニウム塩、酢酸塩、硝酸塩、硫酸塩、燐酸塩、水酸塩
あるいは6配位錯塩、4配位錯塩等粒子形成時に溶解さ
せることができる塩の形であれば添加できる。例えばC
dBr2、CdCl2 、Cd(NO3 )2 、Pb(NO
3 )2 、Pb(CH3 COO)2、K3 {Fe(CN)
6 }、(NH4 )4 {Fe(CN)6 }、K3 IrCl
6、(NH4 )3 RhCl6 、K4 Ru(CN)6 等が
挙げられる。配位化合物のリガンドとして好ましくはハ
ロゲン、H2 O、シアノ、シアネート、チオシアネー
ト、ニトロシル、チオニトロシル、オキソ、カルボニル
のなかから選ぶことができる。これらは金属化合物を1
種類のみ用いてもよいが2種あるいは3種以上を組み合
せて用いてよい。
時、脱塩工程、化学増感時、塗布前に金属イオンの塩を
存在させることは目的に応じて好ましい。粒子にドープ
する場合には粒子形成時、粒子表面の修飾あるいは化学
増感剤として用いる時は粒子形成後、化学増感終了前に
添加することが好ましい。粒子全体にドープする場合と
粒子のコアー部のみ、あるいはシェル部のみ、あるいは
エピタシャル部分にのみ、あるいは基盤粒子にのみドー
プする方法も選べる。Mg、Ca、Sr、Ba、Al、
Sc、Y、La、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、C
u、Zn、Ga、Ru、Rh、Pd、Re、Os、I
r、Pt、Au、Cd、Hg、Tl、In、Sn、P
b、Bi等を用いることができる。これらの金属はアン
モニウム塩、酢酸塩、硝酸塩、硫酸塩、燐酸塩、水酸塩
あるいは6配位錯塩、4配位錯塩等粒子形成時に溶解さ
せることができる塩の形であれば添加できる。例えばC
dBr2、CdCl2 、Cd(NO3 )2 、Pb(NO
3 )2 、Pb(CH3 COO)2、K3 {Fe(CN)
6 }、(NH4 )4 {Fe(CN)6 }、K3 IrCl
6、(NH4 )3 RhCl6 、K4 Ru(CN)6 等が
挙げられる。配位化合物のリガンドとして好ましくはハ
ロゲン、H2 O、シアノ、シアネート、チオシアネー
ト、ニトロシル、チオニトロシル、オキソ、カルボニル
のなかから選ぶことができる。これらは金属化合物を1
種類のみ用いてもよいが2種あるいは3種以上を組み合
せて用いてよい。
【0237】米国特許第3,772,031号に記載さ
れているようなカルコゲン化合物を乳剤調製中に添加す
る方法も有用な場合がある。S、Se、Te以外にもシ
アン塩、チオシアン塩、セレノシアン酸、炭酸塩、リン
酸塩、酢酸塩を存在させてもよい。
れているようなカルコゲン化合物を乳剤調製中に添加す
る方法も有用な場合がある。S、Se、Te以外にもシ
アン塩、チオシアン塩、セレノシアン酸、炭酸塩、リン
酸塩、酢酸塩を存在させてもよい。
【0238】本発明に用いるハロゲン化銀粒子は硫黄増
感、セレン増感、テルル増感(これら3種はカルコゲン
増感と総称される。)、貴金属増感、又は還元増感の少
なくとも1つをハロゲン化銀乳剤の製造工程の任意の工
程で施すことができる。2種以上の増感法を組み合せる
ことは好ましい。どの工程で化学増感するかによって種
々のタイプの乳剤を調製することができる。粒子の内部
に化学増感核をうめ込むタイプ、粒子表面から浅い位置
にうめ込むタイプ、あるいは表面に化学増感核を作るタ
イプがある。本発明に用いる乳剤は目的に応じて化学増
感核の場所を選ぶことができる。
感、セレン増感、テルル増感(これら3種はカルコゲン
増感と総称される。)、貴金属増感、又は還元増感の少
なくとも1つをハロゲン化銀乳剤の製造工程の任意の工
程で施すことができる。2種以上の増感法を組み合せる
ことは好ましい。どの工程で化学増感するかによって種
々のタイプの乳剤を調製することができる。粒子の内部
に化学増感核をうめ込むタイプ、粒子表面から浅い位置
にうめ込むタイプ、あるいは表面に化学増感核を作るタ
イプがある。本発明に用いる乳剤は目的に応じて化学増
感核の場所を選ぶことができる。
【0239】本発明で好ましく実施しうる化学増感はカ
ルコゲン増感と貴金属増感の単独又はそれらの組合せで
あり、ジェームス(T.H.James)著、ザ・フォ
トグラフィック・プロセス、第4版、マクミラン社刊、
1977年、(T.H.James,The Theo
ry of the Photographic Pr
ocess,4th ed,Macmillan,19
77)67−76頁に記載されるように活性ゼラチンを
用いて行うことができるし、またリサーチ・ディスクロ
ージャーItem 12008(1974年4月);同
Item 13452(1975年6月);同Item
307105(1989年11月)、米国特許第2,
642,361号、同第3,297,446号、同第
3,772,031号、同第3,857,711号、同
第3,901,714号、同第4,266,018号、
および同第3,904,415号、並びに英国特許第
1,315,755号に記載されるようにpAg5〜1
0、pH5〜8および温度30〜80℃において硫黄、
セレン、テルル、金、白金、パラジウム、イリジウムま
たはこれら増感剤の複数の組合せで行うことができる。
ルコゲン増感と貴金属増感の単独又はそれらの組合せで
あり、ジェームス(T.H.James)著、ザ・フォ
トグラフィック・プロセス、第4版、マクミラン社刊、
1977年、(T.H.James,The Theo
ry of the Photographic Pr
ocess,4th ed,Macmillan,19
77)67−76頁に記載されるように活性ゼラチンを
用いて行うことができるし、またリサーチ・ディスクロ
ージャーItem 12008(1974年4月);同
Item 13452(1975年6月);同Item
307105(1989年11月)、米国特許第2,
642,361号、同第3,297,446号、同第
3,772,031号、同第3,857,711号、同
第3,901,714号、同第4,266,018号、
および同第3,904,415号、並びに英国特許第
1,315,755号に記載されるようにpAg5〜1
0、pH5〜8および温度30〜80℃において硫黄、
セレン、テルル、金、白金、パラジウム、イリジウムま
たはこれら増感剤の複数の組合せで行うことができる。
【0240】硫黄増感においては、不安定イオウ化合物
を用い、具体的には、チオ硫酸塩(例えば、ハイポ)、
チオ尿素類(例えば、ジフェニルチオ尿素、トリエチル
チオ尿素、アリルチオ尿素等)、ローダニン類、メルカ
プト類、チオアミド類、チオヒダントイン類、4−オキ
ソ−オキサゾリジン−2−チオン類、ジあるいはポリス
ルフィド類、ポリチオン酸塩および元素状イオウ、なら
びに米国特許第3,857,711号、同第4,26
6,018号および同第4,054,457号に記載さ
れている公知の硫黄含有化合物を用いることができる。
硫黄増感は貴金属増感と組み合せて用いられる場合が多
い。
を用い、具体的には、チオ硫酸塩(例えば、ハイポ)、
チオ尿素類(例えば、ジフェニルチオ尿素、トリエチル
チオ尿素、アリルチオ尿素等)、ローダニン類、メルカ
プト類、チオアミド類、チオヒダントイン類、4−オキ
ソ−オキサゾリジン−2−チオン類、ジあるいはポリス
ルフィド類、ポリチオン酸塩および元素状イオウ、なら
びに米国特許第3,857,711号、同第4,26
6,018号および同第4,054,457号に記載さ
れている公知の硫黄含有化合物を用いることができる。
硫黄増感は貴金属増感と組み合せて用いられる場合が多
い。
【0241】ハロゲン化銀粒子に対して使用する好まし
い硫黄増感剤量はハロゲン化銀1モル当り1×10-7〜
1×10-3モルであり、さらに好ましいのは5×10-7
〜1×10-4モルである。
い硫黄増感剤量はハロゲン化銀1モル当り1×10-7〜
1×10-3モルであり、さらに好ましいのは5×10-7
〜1×10-4モルである。
【0242】セレン増感においては、公知の不安定セレ
ン化合物を用い、例えば、米国特許第3,297,44
6号、同第3,297,447号等に記載のセレン化合
物を用いることができ、具体的には、コロイド状金属セ
レニウム、セレノ尿素類(例えば、N,N−ジメチルセ
レノ尿素、テトラメチルセレノ尿素等)、セレノケトン
類(例えば、セレノアセトン)、セレノアミド類(例え
ば、セレノアセトアミド)、セレノカルボン酸およびエ
ステル類、イソセレノシアネート類、セレナイド類(例
えば、ジエチルセレナイド、トリフェニルフォスフィン
セレナイド)、セレノフォスフェート類(例えば、トリ
−p−トリルセレノフォスフェート)等のセレン化合物
を用いることができる。セレン増感は硫黄増感あるいは
貴金属増感あるいはその両方と組み合せて用いた方が好
ましい場合がある。
ン化合物を用い、例えば、米国特許第3,297,44
6号、同第3,297,447号等に記載のセレン化合
物を用いることができ、具体的には、コロイド状金属セ
レニウム、セレノ尿素類(例えば、N,N−ジメチルセ
レノ尿素、テトラメチルセレノ尿素等)、セレノケトン
類(例えば、セレノアセトン)、セレノアミド類(例え
ば、セレノアセトアミド)、セレノカルボン酸およびエ
ステル類、イソセレノシアネート類、セレナイド類(例
えば、ジエチルセレナイド、トリフェニルフォスフィン
セレナイド)、セレノフォスフェート類(例えば、トリ
−p−トリルセレノフォスフェート)等のセレン化合物
を用いることができる。セレン増感は硫黄増感あるいは
貴金属増感あるいはその両方と組み合せて用いた方が好
ましい場合がある。
【0243】セレン増感剤の使用量は、使用するセレン
化合物やハロゲン化銀粒子の種類、化学熟成条件等によ
り変わるが、一般にハロゲン化銀1モル当り10-8〜1
0-4モル、好ましくは10-7〜10-5モル程度を用い
る。
化合物やハロゲン化銀粒子の種類、化学熟成条件等によ
り変わるが、一般にハロゲン化銀1モル当り10-8〜1
0-4モル、好ましくは10-7〜10-5モル程度を用い
る。
【0244】本発明で用いられるテルル増感剤として
は、カナダ特許第800,958号、英国特許第1,2
95,462号、同第1,396,696号、特願平2
−333819号、同3−131598号等に記載の化
合物を用いることができる。
は、カナダ特許第800,958号、英国特許第1,2
95,462号、同第1,396,696号、特願平2
−333819号、同3−131598号等に記載の化
合物を用いることができる。
【0245】貴金属増感においては、金、白金、パラジ
ウム、イリジウム等の貴金属塩を用いることができ、中
でも特に金増感、パラジウム増感および両者の併用が好
ましい。金増感の場合には、塩化金酸、カリウムクロロ
オーレート、カリウムオーリチオシアネート、硫化金、
金セレナイド等の公知の化合物を用いることができる。
パラジウム化合物はパラジウム2価塩または4価の塩を
意味する。好ましいパラジウム化合物は、R2 PdCX
6 またはR2 PdX4 で表される。ここでRは水素原
子、アルカリ金属原子またはアンモニウム基を表す。X
はハロゲン原子を表し、塩素、臭素またはヨウ素原子を
表す。
ウム、イリジウム等の貴金属塩を用いることができ、中
でも特に金増感、パラジウム増感および両者の併用が好
ましい。金増感の場合には、塩化金酸、カリウムクロロ
オーレート、カリウムオーリチオシアネート、硫化金、
金セレナイド等の公知の化合物を用いることができる。
パラジウム化合物はパラジウム2価塩または4価の塩を
意味する。好ましいパラジウム化合物は、R2 PdCX
6 またはR2 PdX4 で表される。ここでRは水素原
子、アルカリ金属原子またはアンモニウム基を表す。X
はハロゲン原子を表し、塩素、臭素またはヨウ素原子を
表す。
【0246】具体的には、K2 PdCl4 、(NH4 )
2 PdCl6 、Na2 PdCl4 、(NH4 )2 PdC
l4 、Li2 PdCl4 、Na2 PdCl6 またはK2
PdBr4 が好ましい。金化合物およびパラジウム化合
物はチオシアン酸塩あるいはセレノシアン酸塩と併用す
ることが好ましい。
2 PdCl6 、Na2 PdCl4 、(NH4 )2 PdC
l4 、Li2 PdCl4 、Na2 PdCl6 またはK2
PdBr4 が好ましい。金化合物およびパラジウム化合
物はチオシアン酸塩あるいはセレノシアン酸塩と併用す
ることが好ましい。
【0247】本発明に用いられる乳剤は金増感を併用す
ることが好ましい。金増感剤の好ましい量としてハロゲ
ン化銀1モル当り1×10-7〜1×10-3モルであり、
さらに好ましいのは5×10-7〜5×10-4モルであ
る。パラジウム化合物の好ましい範囲は5×10-7〜1
×10-3モルである。チオシアン化合物あるいはセレノ
シアン化合物の好ましい範囲は1×10-6〜5×10-2
モルである。
ることが好ましい。金増感剤の好ましい量としてハロゲ
ン化銀1モル当り1×10-7〜1×10-3モルであり、
さらに好ましいのは5×10-7〜5×10-4モルであ
る。パラジウム化合物の好ましい範囲は5×10-7〜1
×10-3モルである。チオシアン化合物あるいはセレノ
シアン化合物の好ましい範囲は1×10-6〜5×10-2
モルである。
【0248】ハロゲン化銀乳剤を粒子形成中、粒子形成
後でかつ化学増感前あるいは化学増感中、あるいは化学
増感後に還元増感することは好ましい。
後でかつ化学増感前あるいは化学増感中、あるいは化学
増感後に還元増感することは好ましい。
【0249】ここで還元増感とはハロゲン化銀乳剤に還
元増感剤を添加する方法、銀熟成と呼ばれるpAg1〜
7の低pAgの雰囲気で成長させる、あるいは熟成させ
る方法、高pH熟成と呼ばれるpH8〜11の高pHの
雰囲気で成長させる、あるいは熟成させる方法のいずれ
を選ぶことができる。また2つ以上の方法を併用するこ
ともできる。
元増感剤を添加する方法、銀熟成と呼ばれるpAg1〜
7の低pAgの雰囲気で成長させる、あるいは熟成させ
る方法、高pH熟成と呼ばれるpH8〜11の高pHの
雰囲気で成長させる、あるいは熟成させる方法のいずれ
を選ぶことができる。また2つ以上の方法を併用するこ
ともできる。
【0250】還元増感剤としては第一錫塩、アスコルビ
ン酸およびその誘導体、アミンおよびポリアミン類、ヒ
ドラジンおよびその誘導体、ホルムアミジンスルフィン
酸、シラン化合物、ボラン化合物等の公知の還元増感剤
を選んで用いることができ、また2種以上の化合物を併
用することもできる。還元増感剤として塩化第一錫、ア
ミノイミノメタンスルフィン酸(俗称、二酸化チオ尿
素)、ジメチルアミンボラン、アスコルビン酸およびそ
の誘導体が好ましい化合物である。
ン酸およびその誘導体、アミンおよびポリアミン類、ヒ
ドラジンおよびその誘導体、ホルムアミジンスルフィン
酸、シラン化合物、ボラン化合物等の公知の還元増感剤
を選んで用いることができ、また2種以上の化合物を併
用することもできる。還元増感剤として塩化第一錫、ア
ミノイミノメタンスルフィン酸(俗称、二酸化チオ尿
素)、ジメチルアミンボラン、アスコルビン酸およびそ
の誘導体が好ましい化合物である。
【0251】いわゆる化学増感助剤の存在下に化学増感
することもできる。有用な化学増感助剤には、アザイン
デン、アザピリダジン、アザピリミジンのごとき、化学
増感の過程でカブリを抑制し、且つ感度を増大するもの
として知られた化合物が用いられる。化学増感助剤の例
は、米国特許第2,131,038号、同第3,41
1,914号、同第3,554,757号、特開昭58
−126526号および前述ダフィン著「写真乳剤化
学」、138〜143頁に記載されている。
することもできる。有用な化学増感助剤には、アザイン
デン、アザピリダジン、アザピリミジンのごとき、化学
増感の過程でカブリを抑制し、且つ感度を増大するもの
として知られた化合物が用いられる。化学増感助剤の例
は、米国特許第2,131,038号、同第3,41
1,914号、同第3,554,757号、特開昭58
−126526号および前述ダフィン著「写真乳剤化
学」、138〜143頁に記載されている。
【0252】乳剤の製造工程中に銀に対する酸化剤を用
いることが好ましい。銀に対する酸化剤とは、金属銀に
作用して銀イオンに変換せしめる作用を有する化合物を
いう。特にハロゲン化銀粒子の形成過程および化学増感
過程において副生するきわめて微小な銀粒子を、銀イオ
ンに交換せしめる化合物が有効である。ここで生成する
銀イオンは、ハロゲン化銀、硫化銀、セレン化銀等の水
に難溶の銀塩を形成してもよく、又、硝酸銀等の水に易
溶の銀塩を形成してもよい。銀に対する酸化剤は、無機
物であっても、有機物であってもよい。無機の酸化剤と
しては、オゾン、過酸化水素およびその付加物(例え
ば、NaBO2 ・H2 O2 ・3H2 O、2NaCO3 ・
3H2 O2 、Na4 P2 O7 ・2H2 O2 、2Na2 S
O4 ・H2O2 ・2H2 O)、ペルオキシ酸塩(例えば
K2 S2 O8 、K2 C2 O6 、K2P2 O8 )、ペルオ
キシ錯体化合物(例えば、K2 {Ti(O2 )C
2 O4 }・3H2 O、4K2 SO4 ・Ti(O2 )OH
・SO4 ・2H2 O、Na3 {VO(O2 )(C
2 H4 )2 ・6H2 O}、過マンガン酸塩(例えば、K
MnO4 )、クロム酸塩(例えば、K2 Cr2 O7 )等
の酸素酸塩、沃素や臭素等のハロゲン元素、過ハロゲン
酸塩(例えば過沃素酸カリウム)、高原子価の金属の塩
(例えば、ヘキサシアノ第二鉄酸カリウム)およびチオ
スルフィン酸塩等がある。
いることが好ましい。銀に対する酸化剤とは、金属銀に
作用して銀イオンに変換せしめる作用を有する化合物を
いう。特にハロゲン化銀粒子の形成過程および化学増感
過程において副生するきわめて微小な銀粒子を、銀イオ
ンに交換せしめる化合物が有効である。ここで生成する
銀イオンは、ハロゲン化銀、硫化銀、セレン化銀等の水
に難溶の銀塩を形成してもよく、又、硝酸銀等の水に易
溶の銀塩を形成してもよい。銀に対する酸化剤は、無機
物であっても、有機物であってもよい。無機の酸化剤と
しては、オゾン、過酸化水素およびその付加物(例え
ば、NaBO2 ・H2 O2 ・3H2 O、2NaCO3 ・
3H2 O2 、Na4 P2 O7 ・2H2 O2 、2Na2 S
O4 ・H2O2 ・2H2 O)、ペルオキシ酸塩(例えば
K2 S2 O8 、K2 C2 O6 、K2P2 O8 )、ペルオ
キシ錯体化合物(例えば、K2 {Ti(O2 )C
2 O4 }・3H2 O、4K2 SO4 ・Ti(O2 )OH
・SO4 ・2H2 O、Na3 {VO(O2 )(C
2 H4 )2 ・6H2 O}、過マンガン酸塩(例えば、K
MnO4 )、クロム酸塩(例えば、K2 Cr2 O7 )等
の酸素酸塩、沃素や臭素等のハロゲン元素、過ハロゲン
酸塩(例えば過沃素酸カリウム)、高原子価の金属の塩
(例えば、ヘキサシアノ第二鉄酸カリウム)およびチオ
スルフィン酸塩等がある。
【0253】また、有機の酸化剤としては、p−キノン
等のキノン類、過酢酸や過安息香酸等の有機過酸化物、
活性ハロゲンを放出する化合物(例えば、N−ブロムサ
クシイミド、クロラミンT、クロラミンB)が例として
挙げられる。
等のキノン類、過酢酸や過安息香酸等の有機過酸化物、
活性ハロゲンを放出する化合物(例えば、N−ブロムサ
クシイミド、クロラミンT、クロラミンB)が例として
挙げられる。
【0254】前述の還元増感と銀に対する酸化剤を併用
するのは好ましい態様である。
するのは好ましい態様である。
【0255】本発明に用いられる写真乳剤には、感光材
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防
止し、あるいは写真性能を安定化させる目的で、種々の
化合物を含有させることができる。すなわちチアゾール
類、例えばベンゾチアゾリウム塩、ニトロイミダゾール
類、ニトロベンズイミダゾール類、クロロベンズイミダ
ゾール類、ブロモベンズイミダゾール類、メルカプトチ
アゾール類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプ
トベンズイミダゾール類、メルカプトチアジアゾール
類、アミノトリアゾール類、ベンゾトリアゾール類、ニ
トロベンゾトリアゾール類、メルカプトテトラゾール類
(1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール、1−
(5−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテト
ラゾール等)等;メルカプトピリミジン類;メルカプト
トリアジン類;例えばオキサドリンチオンのようなチオ
ケト化合物;アザインデン類、例えばトリアザインデン
類、テトラアザインデン類(特に、4−ヒドロキシ−6
−メチル(1,3,3a,7)テトラアザインデン)、
ペンタアザインデン類等のようなカブリ防止剤または安
定剤として知られた、多くの化合物を加えることができ
る。例えば米国特許第3,954,474号、同第3,
982,947号、特公昭52−28660号に記載さ
れたものを用いることができる。好ましい化合物の一つ
に、特開昭63−212932号に記載された化合物が
ある。かぶり防止剤および安定剤は粒子形成前、粒子形
成中、粒子形成後、水洗工程、水洗後の分散時、化学増
感前、化学増感中、化学増感後、塗布前のいろいろな時
期に目的に応じて添加することができる。
料の製造工程、保存中あるいは写真処理中のカブリを防
止し、あるいは写真性能を安定化させる目的で、種々の
化合物を含有させることができる。すなわちチアゾール
類、例えばベンゾチアゾリウム塩、ニトロイミダゾール
類、ニトロベンズイミダゾール類、クロロベンズイミダ
ゾール類、ブロモベンズイミダゾール類、メルカプトチ
アゾール類、メルカプトベンゾチアゾール類、メルカプ
トベンズイミダゾール類、メルカプトチアジアゾール
類、アミノトリアゾール類、ベンゾトリアゾール類、ニ
トロベンゾトリアゾール類、メルカプトテトラゾール類
(1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール、1−
(5−メチルウレイドフェニル)−5−メルカプトテト
ラゾール等)等;メルカプトピリミジン類;メルカプト
トリアジン類;例えばオキサドリンチオンのようなチオ
ケト化合物;アザインデン類、例えばトリアザインデン
類、テトラアザインデン類(特に、4−ヒドロキシ−6
−メチル(1,3,3a,7)テトラアザインデン)、
ペンタアザインデン類等のようなカブリ防止剤または安
定剤として知られた、多くの化合物を加えることができ
る。例えば米国特許第3,954,474号、同第3,
982,947号、特公昭52−28660号に記載さ
れたものを用いることができる。好ましい化合物の一つ
に、特開昭63−212932号に記載された化合物が
ある。かぶり防止剤および安定剤は粒子形成前、粒子形
成中、粒子形成後、水洗工程、水洗後の分散時、化学増
感前、化学増感中、化学増感後、塗布前のいろいろな時
期に目的に応じて添加することができる。
【0256】本発明に用いられる写真乳剤は、メチン色
素類その他によって分光増感されることが好ましい。用
いられる色素には、シアニン色素、メロシアニン色素、
複合シアニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラ
ーシアニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およ
びヘミオキソノール色素が包含される。特に有用な色素
は、シアニン色素、メロシアニン色素、および複合メロ
シアニン色素に属する色素である。これらの色素類に
は、塩基性異節環核としてシアニン色素類に通常利用さ
れる核のいずれをも適用できる。すなわち、ピロリン
核、オキサゾリン核、チオゾリン核、ピロール核、オキ
サゾール核、チアゾール核、セレナゾール核、イミダゾ
ール核、テトラゾール核、ピリジン核等;これらの核に
脂環式炭化水素環が融合した核;及びこれらの核に芳香
族炭化水素環が融合した核、即ち、インドレニン核、ベ
ンズインドレニン核、インドール核、ベンズオキサドー
ル核、ナフトオキサゾール核、ベンゾチアゾール核、ナ
フトチアゾール核、ベンゾセレナゾール核、ベンズイミ
ダゾール核、キノリン核等が適用できる。これらの核は
炭素原子上に置換されていてもよい。
素類その他によって分光増感されることが好ましい。用
いられる色素には、シアニン色素、メロシアニン色素、
複合シアニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラ
ーシアニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およ
びヘミオキソノール色素が包含される。特に有用な色素
は、シアニン色素、メロシアニン色素、および複合メロ
シアニン色素に属する色素である。これらの色素類に
は、塩基性異節環核としてシアニン色素類に通常利用さ
れる核のいずれをも適用できる。すなわち、ピロリン
核、オキサゾリン核、チオゾリン核、ピロール核、オキ
サゾール核、チアゾール核、セレナゾール核、イミダゾ
ール核、テトラゾール核、ピリジン核等;これらの核に
脂環式炭化水素環が融合した核;及びこれらの核に芳香
族炭化水素環が融合した核、即ち、インドレニン核、ベ
ンズインドレニン核、インドール核、ベンズオキサドー
ル核、ナフトオキサゾール核、ベンゾチアゾール核、ナ
フトチアゾール核、ベンゾセレナゾール核、ベンズイミ
ダゾール核、キノリン核等が適用できる。これらの核は
炭素原子上に置換されていてもよい。
【0257】メロシアニン色素または複合メロシアニン
色素にはケトメチレン構造を有する核として、ピラゾリ
ン−5−オン核、チオヒダントイン核、2−チオオキサ
ゾリジン−2,4−ジオン核、チアゾリジン−2,4−
ジオン核、ローダニン核、チオバルビツール酸核等の5
〜6員複素環核を適用することができる。
色素にはケトメチレン構造を有する核として、ピラゾリ
ン−5−オン核、チオヒダントイン核、2−チオオキサ
ゾリジン−2,4−ジオン核、チアゾリジン−2,4−
ジオン核、ローダニン核、チオバルビツール酸核等の5
〜6員複素環核を適用することができる。
【0258】これらの増感色素は単独に用いてもよい
が、それらの組合せを用いてもよく、増感色素の組合せ
は特に、強色増感の目的でしばしば用いられる。その代
表例は米国特許第2,688,545号、同第2,97
7,229号、同第3,397,060号、同第3,5
22,052号、同第3,527,641号、同第3,
617,293号、同第3,628,964号、同第
3,666,480号、同第3,672,898号、同
第3,679,428号、同第3,703,377号、
同第3,769,301号、同第3,814,609
号、同第3,837,862号、同第4,026,70
7号、英国特許第1,344,281号、同第1,50
7,803号、特公昭43−4936号、同53−12
375号、特開昭52−110618号、同52−10
9925号に記載されている。
が、それらの組合せを用いてもよく、増感色素の組合せ
は特に、強色増感の目的でしばしば用いられる。その代
表例は米国特許第2,688,545号、同第2,97
7,229号、同第3,397,060号、同第3,5
22,052号、同第3,527,641号、同第3,
617,293号、同第3,628,964号、同第
3,666,480号、同第3,672,898号、同
第3,679,428号、同第3,703,377号、
同第3,769,301号、同第3,814,609
号、同第3,837,862号、同第4,026,70
7号、英国特許第1,344,281号、同第1,50
7,803号、特公昭43−4936号、同53−12
375号、特開昭52−110618号、同52−10
9925号に記載されている。
【0259】増感色素とともに、それ自身分光増感作用
をもたない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない物
質であって、強色増感を示す物質を乳剤中に含んでもよ
い。増感色素を乳剤中に添加する時期は、これまで有用
であると知られている乳剤調製の如何なる段階であって
もよい。もっとも普通には化学増感の完了後塗布前まで
の時期に行われるが、米国特許第3,628,969
号、および同第4,225,666号に記載されている
ように化学増感剤と同時期に添加し分光増感を化学増感
と同時に行うことも、特開昭58−113,928号に
記載されているように化学増感に先立って行うことも出
来、またハロゲン化銀粒子沈澱生成の完了前に添加し分
光増感を開始することも出来る。更にまた米国特許第
4,225,666号に教示されているように、これら
の前記化合物を分けて添加すること、即ちこれらの化合
物の一部を化学増感に先立って添加し、残部を化学増感
の後で添加することも可能であり、米国特許第4,18
3,756号に開示されている方法を始めとしてハロゲ
ン化銀粒子形成中のどの時期であってもよい。
をもたない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない物
質であって、強色増感を示す物質を乳剤中に含んでもよ
い。増感色素を乳剤中に添加する時期は、これまで有用
であると知られている乳剤調製の如何なる段階であって
もよい。もっとも普通には化学増感の完了後塗布前まで
の時期に行われるが、米国特許第3,628,969
号、および同第4,225,666号に記載されている
ように化学増感剤と同時期に添加し分光増感を化学増感
と同時に行うことも、特開昭58−113,928号に
記載されているように化学増感に先立って行うことも出
来、またハロゲン化銀粒子沈澱生成の完了前に添加し分
光増感を開始することも出来る。更にまた米国特許第
4,225,666号に教示されているように、これら
の前記化合物を分けて添加すること、即ちこれらの化合
物の一部を化学増感に先立って添加し、残部を化学増感
の後で添加することも可能であり、米国特許第4,18
3,756号に開示されている方法を始めとしてハロゲ
ン化銀粒子形成中のどの時期であってもよい。
【0260】添加量は、ハロゲン化銀1モル当リ、4×
10-6〜8×10-3モルで用いることができるが、より
好ましいハロゲン化銀粒子サイズ0.2〜1.2μmの
場合は約5×10-5〜2×10-3モルがより有効であ
る。
10-6〜8×10-3モルで用いることができるが、より
好ましいハロゲン化銀粒子サイズ0.2〜1.2μmの
場合は約5×10-5〜2×10-3モルがより有効であ
る。
【0261】本技術に関する感光材料には、前記の種々
の添加剤が用いられるが、それ以外にも目的に応じて種
々の添加剤を用いることができる。
の添加剤が用いられるが、それ以外にも目的に応じて種
々の添加剤を用いることができる。
【0262】これらの添加剤は、より詳しくはリサーチ
ディスクロージャーItem 17643(1978年
12月)、同Item 18716(1979年11
月)および同Item 307105(1989年11
月)に記載されており、その該当個所を後掲の表にまと
めて示した。
ディスクロージャーItem 17643(1978年
12月)、同Item 18716(1979年11
月)および同Item 307105(1989年11
月)に記載されており、その該当個所を後掲の表にまと
めて示した。
【0263】本発明では、上述したハロゲン化銀粒子か
らなるハロゲン化銀乳剤は、先にも記したように好まし
いハロゲン化銀粒子として塩化銀含有率60モル%以上
100モル%以下の高塩化銀粒子である。この高塩化銀
粒子にあってもハロゲン化銀粒子の全投影面積の50%
以上100モル%以下がアスペクト比(投影面積の円相
当直径を粒子厚みで割った値)が2以上25以下の、組
成が塩化銀、塩臭化銀、塩沃化銀又は塩沃臭化銀からな
る平板状ハロゲン化銀粒子である。
らなるハロゲン化銀乳剤は、先にも記したように好まし
いハロゲン化銀粒子として塩化銀含有率60モル%以上
100モル%以下の高塩化銀粒子である。この高塩化銀
粒子にあってもハロゲン化銀粒子の全投影面積の50%
以上100モル%以下がアスペクト比(投影面積の円相
当直径を粒子厚みで割った値)が2以上25以下の、組
成が塩化銀、塩臭化銀、塩沃化銀又は塩沃臭化銀からな
る平板状ハロゲン化銀粒子である。
【0264】以下、この高塩化銀平板状粒子からなるハ
ロゲン化銀乳剤について詳しく説明する。
ロゲン化銀乳剤について詳しく説明する。
【0265】主平面が{100}面である高塩化銀平板
状ハロゲン化銀乳剤は米国特許第4,063,951
号、同第4,386,156号、同第5,264,33
7号、特開平7−146522号に開示されている方法
により調製することができる。また、以下に述べる方法
でも調製することができ、本発明においてはこの方法が
もっとも好ましい高塩化銀平板状ハロゲン化銀乳剤の調
製方法である。
状ハロゲン化銀乳剤は米国特許第4,063,951
号、同第4,386,156号、同第5,264,33
7号、特開平7−146522号に開示されている方法
により調製することができる。また、以下に述べる方法
でも調製することができ、本発明においてはこの方法が
もっとも好ましい高塩化銀平板状ハロゲン化銀乳剤の調
製方法である。
【0266】本発明の高塩化銀含有の平板状粒子乳剤は
次のようにして製造することができる。
次のようにして製造することができる。
【0267】1)核形成過程 平板状粒子の核となる平板核は格子欠陥の導入が起こり
易いような条件で生成比率が高くなる。平板核を再現性
よく、高い生成比率で得る方法としては、生成核のハロ
ゲンコンバージョンを利用する方法が有効である。これ
は先ずハロゲン化銀核生成を行い、これに続いて、より
難溶性のハロゲン化銀を形成するハロゲンイオンを導入
してハロゲンコンバージョンを行わせるのである。
易いような条件で生成比率が高くなる。平板核を再現性
よく、高い生成比率で得る方法としては、生成核のハロ
ゲンコンバージョンを利用する方法が有効である。これ
は先ずハロゲン化銀核生成を行い、これに続いて、より
難溶性のハロゲン化銀を形成するハロゲンイオンを導入
してハロゲンコンバージョンを行わせるのである。
【0268】より具体的に記せば、核形成時に形成され
る核のハロゲン組成構造が、例えば(AgX1 |AgX
2 )、または(AgX1 |AgX4 |AgX3 )の構造
を有する。該構造は、例えば銀塩水溶液(以後、「Ag
+ 液」と記す)とハロゲン化物塩水溶液(以後、「X-
液」と記す)を同時混合添加し、形成されたギャップ面
の所でX- 液のハロゲン組成を不連続に変化させること
により形成することができる。または分散媒溶液にX-
液を添加し、次にAg+ 液を添加し、AgX1を形成
し、次に別のX- 液を添加し、次にAg+ 液を添加し、
(AgX1 |AgX2 )構造を作ることもできるし、そ
れらの組み合せ方法で作ることもできる。AgX1 とA
gX2 およびAgX1 とAgX4 、AgX4 とAgX3
はCl-含率もしくはBr- 含率が25〜100モル
%、好ましくは50〜100モル%、より好ましくは7
5〜100モル%だけ異なる。更に/またはI- 含率が
5〜100モル%、好ましくは10〜100モル%、よ
り好ましくは30〜100モル%だけ異なる。その他、
Cl- 含率差もしくはBr- 含率差が前記規定に従い、
I- 含率差が0〜5モル%である態様を挙げることがで
きる。核のサイズは0.15μm以下が好ましく、0.
01〜0.1μmがより好ましい。
る核のハロゲン組成構造が、例えば(AgX1 |AgX
2 )、または(AgX1 |AgX4 |AgX3 )の構造
を有する。該構造は、例えば銀塩水溶液(以後、「Ag
+ 液」と記す)とハロゲン化物塩水溶液(以後、「X-
液」と記す)を同時混合添加し、形成されたギャップ面
の所でX- 液のハロゲン組成を不連続に変化させること
により形成することができる。または分散媒溶液にX-
液を添加し、次にAg+ 液を添加し、AgX1を形成
し、次に別のX- 液を添加し、次にAg+ 液を添加し、
(AgX1 |AgX2 )構造を作ることもできるし、そ
れらの組み合せ方法で作ることもできる。AgX1 とA
gX2 およびAgX1 とAgX4 、AgX4 とAgX3
はCl-含率もしくはBr- 含率が25〜100モル
%、好ましくは50〜100モル%、より好ましくは7
5〜100モル%だけ異なる。更に/またはI- 含率が
5〜100モル%、好ましくは10〜100モル%、よ
り好ましくは30〜100モル%だけ異なる。その他、
Cl- 含率差もしくはBr- 含率差が前記規定に従い、
I- 含率差が0〜5モル%である態様を挙げることがで
きる。核のサイズは0.15μm以下が好ましく、0.
01〜0.1μmがより好ましい。
【0269】(AgX1 |AgX2 )の場合のAg
X1 :AgX2 のモル比、また、(AgX1 |AgX4
|AgX3 )のAgX1 :AgX4 :AgX3 のモル比
は種々変化させ、最も好ましい本発明の態様が得られる
該モル比を選んで用いることができる。
X1 :AgX2 のモル比、また、(AgX1 |AgX4
|AgX3 )のAgX1 :AgX4 :AgX3 のモル比
は種々変化させ、最も好ましい本発明の態様が得られる
該モル比を選んで用いることができる。
【0270】上記ハロゲンコンバージョンをより均一に
行なうためには、反応容器への銀塩水溶液及びハロゲン
化物塩水溶液の同時添加する方法以外にも種々の方法が
考えられる。
行なうためには、反応容器への銀塩水溶液及びハロゲン
化物塩水溶液の同時添加する方法以外にも種々の方法が
考えられる。
【0271】第1番目の方法としては、ハロゲン化銀粒
子の結晶成長を起こさせる保護コロイド水溶液を有する
反応容器の外に混合器を設け、その混合器に水溶性銀塩
の水溶液と水溶性ハロゲン化物塩の水溶液と保護コロイ
ド水溶液を供給し混合し、ただちにそれを反応容器に供
給し、反応容器中でハロゲン化銀粒子の結晶成長を行な
わせることができる。その際、重要なことは反応容器に
は銀塩水溶液及びハロゲン化物塩水溶液の添加は全く行
なわず、さらに反応容器内の保護コロイド水溶液(ハロ
ゲン化銀粒子を含む)の混合器への循環も全く行なわな
いことである。該方法で形成される微粒子は、好ましく
は平均球相当径0.05μm以下であり、更に好ましく
は0.02μm以下であり、最も好ましくは0.01μ
m以下である。このような方法の詳細は、特開平1−1
83417号明細書を参考にすることができる。
子の結晶成長を起こさせる保護コロイド水溶液を有する
反応容器の外に混合器を設け、その混合器に水溶性銀塩
の水溶液と水溶性ハロゲン化物塩の水溶液と保護コロイ
ド水溶液を供給し混合し、ただちにそれを反応容器に供
給し、反応容器中でハロゲン化銀粒子の結晶成長を行な
わせることができる。その際、重要なことは反応容器に
は銀塩水溶液及びハロゲン化物塩水溶液の添加は全く行
なわず、さらに反応容器内の保護コロイド水溶液(ハロ
ゲン化銀粒子を含む)の混合器への循環も全く行なわな
いことである。該方法で形成される微粒子は、好ましく
は平均球相当径0.05μm以下であり、更に好ましく
は0.02μm以下であり、最も好ましくは0.01μ
m以下である。このような方法の詳細は、特開平1−1
83417号明細書を参考にすることができる。
【0272】また、第2番目の方法としては、下記の式
(Z)で表される少なくとも1種のハロゲン化物イオン
放出剤を用いることができる。
(Z)で表される少なくとも1種のハロゲン化物イオン
放出剤を用いることができる。
【0273】 式(Z) Y−C(R1 )(R2 )−X 式中、Xは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を表し、Y
はハメットのσp値が0より大きい有機基を表し、R1
及びR2 は水素原子それぞれ置換もしくは無置換のアル
キル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基また
はYで表される基を表す。但し、YとR1 は閉環して複
素環を形成しても良い。詳細は、例えば、特開平1−2
85942号、特開平2−68538号、特開平6−1
1781号の各明細書を参考にすることができる。
はハメットのσp値が0より大きい有機基を表し、R1
及びR2 は水素原子それぞれ置換もしくは無置換のアル
キル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基また
はYで表される基を表す。但し、YとR1 は閉環して複
素環を形成しても良い。詳細は、例えば、特開平1−2
85942号、特開平2−68538号、特開平6−1
1781号の各明細書を参考にすることができる。
【0274】また、上記に示すハロゲンコンバージョン
を均一にするためには、反応容器内の撹拌器をできるだ
け高速撹拌することが好ましい。しかしながら、高速撹
拌は必ず発泡の問題を伴う。上記の問題を解決すべき方
法として消泡技術があり、具体的な施行面から物理機械
消泡と化学消泡(消泡剤)の2つがある。
を均一にするためには、反応容器内の撹拌器をできるだ
け高速撹拌することが好ましい。しかしながら、高速撹
拌は必ず発泡の問題を伴う。上記の問題を解決すべき方
法として消泡技術があり、具体的な施行面から物理機械
消泡と化学消泡(消泡剤)の2つがある。
【0275】物理機械消泡技術は、特開平7−2536
34号明細書に記載されているように反応容器の内壁の
少なくとも一部分または、反応容器の内部空間の少なく
とも一部分に多数のディンプルまたは突起を整列させた
ディンプル構造または突起構造を備えた反応容器を用い
ることができる。
34号明細書に記載されているように反応容器の内壁の
少なくとも一部分または、反応容器の内部空間の少なく
とも一部分に多数のディンプルまたは突起を整列させた
ディンプル構造または突起構造を備えた反応容器を用い
ることができる。
【0276】また、化学消泡剤としては、ポリアルキレ
ンオキシド基含有オルガノポリシロキサンを用いること
ができる。詳細は特開平8−043976号明細書を参
考にすることができる。更には、特開平7−02818
3号、同7−098482号の各明細書に記載されてい
るPPOとアクリルアミドの共重合体でPPOの含率が
70%以上のポリコー、PPO単独側鎖ポリマーとPE
O単独側鎖ポリマーのミックスでPPO含率が70%以
上のものも、消泡剤として用いることができる。
ンオキシド基含有オルガノポリシロキサンを用いること
ができる。詳細は特開平8−043976号明細書を参
考にすることができる。更には、特開平7−02818
3号、同7−098482号の各明細書に記載されてい
るPPOとアクリルアミドの共重合体でPPOの含率が
70%以上のポリコー、PPO単独側鎖ポリマーとPE
O単独側鎖ポリマーのミックスでPPO含率が70%以
上のものも、消泡剤として用いることができる。
【0277】核形成時の分散媒溶液の雰囲気は、{10
0}面形成雰囲気にする必要がある。Cl- 過剰濃度下
で行なう各形成の場合は、通常の殆どの条件(pCl
0.8〜3.0、pH2〜9)は{100}面形成雰囲
気である。格小欠陥形成頻度はpH1〜7領域では、p
Hが高くなる程、また、pCl値は高くなる程高くな
る。ここでpCl=−log[Cl- ]。ただし、[C
l- ]は、Cl- イオンをモル/リットルで表した濃度
である。
0}面形成雰囲気にする必要がある。Cl- 過剰濃度下
で行なう各形成の場合は、通常の殆どの条件(pCl
0.8〜3.0、pH2〜9)は{100}面形成雰囲
気である。格小欠陥形成頻度はpH1〜7領域では、p
Hが高くなる程、また、pCl値は高くなる程高くな
る。ここでpCl=−log[Cl- ]。ただし、[C
l- ]は、Cl- イオンをモル/リットルで表した濃度
である。
【0278】核形成時の分散媒溶液の分散媒濃度は0.
1〜10重量%が好ましく、0.3〜5重量%がより好
ましい。pHは1〜10が好ましく、2〜8がより好ま
しい。温度は10〜80℃が好ましく、30〜60℃が
より好ましい。過剰Br- 濃度は0モル/リットル以上
10-2モル/リットル以下が好ましく、0モル/リット
ル以上10-2.3モル/リットル以下がより好ましい。過
剰Cl- 濃度はpCl=0.8〜3.0が好ましく、
1.2〜2.8がより好ましい。
1〜10重量%が好ましく、0.3〜5重量%がより好
ましい。pHは1〜10が好ましく、2〜8がより好ま
しい。温度は10〜80℃が好ましく、30〜60℃が
より好ましい。過剰Br- 濃度は0モル/リットル以上
10-2モル/リットル以下が好ましく、0モル/リット
ル以上10-2.3モル/リットル以下がより好ましい。過
剰Cl- 濃度はpCl=0.8〜3.0が好ましく、
1.2〜2.8がより好ましい。
【0279】核形成時には均一な核形成を可能にする為
に添加する銀塩溶液および/もしくはX- 塩溶液に分散
媒を含ませることができる。分散媒濃度は0.1重量%
以上が好ましく、0.1〜2重量%がより好ましく、
0.2〜1重量%が更に好ましい。分子量3000〜6
万、好ましくは8000〜4万の低分子量ゼラチンがよ
り好ましい。更にはAg+ 液とX- 液を添加孔数が3〜
1015個、好ましくは30〜1015個の多孔体添加系を
通して、直接に液中に添加することがより好ましい。そ
の詳細は特開平3−21339号、同4−193336
号、特開平6−086923号の記載を参考にすること
ができる。ゼラチンはメチオニン含率の低いゼラチンの
方が該欠陥形成頻度が高くなる。メチオニン含率が1〜
60μモル/gのゼラチンから、それぞれの場合に応じ
て最も好ましいゼラチンを選んで用いることができる。
に添加する銀塩溶液および/もしくはX- 塩溶液に分散
媒を含ませることができる。分散媒濃度は0.1重量%
以上が好ましく、0.1〜2重量%がより好ましく、
0.2〜1重量%が更に好ましい。分子量3000〜6
万、好ましくは8000〜4万の低分子量ゼラチンがよ
り好ましい。更にはAg+ 液とX- 液を添加孔数が3〜
1015個、好ましくは30〜1015個の多孔体添加系を
通して、直接に液中に添加することがより好ましい。そ
の詳細は特開平3−21339号、同4−193336
号、特開平6−086923号の記載を参考にすること
ができる。ゼラチンはメチオニン含率の低いゼラチンの
方が該欠陥形成頻度が高くなる。メチオニン含率が1〜
60μモル/gのゼラチンから、それぞれの場合に応じ
て最も好ましいゼラチンを選んで用いることができる。
【0280】核形成時の過剰X- 塩濃度、または過剰A
g+ 塩濃度を低くすることにより、双晶粒子の混入比率
を下げることができる。
g+ 塩濃度を低くすることにより、双晶粒子の混入比率
を下げることができる。
【0281】少なくとも分散媒と水を含む分散媒溶液中
に、撹拌しながら銀塩水溶液とハロゲン化物塩(以後、
X- 塩と記す)溶液を同時混合法で添加して核形成す
る。核形成時の分散媒溶液中のCl- 濃度は10-10 モ
ル/リットル以上10-1.5モル/リットル以下が好まし
く、Ag+ 濃度は10-10 モル/リットル以上10-2モ
ル/リットル以下が好ましい。pHは2以上が好まし
く、5〜10がより好ましい。ゼラチン濃度は0.1〜
3重量%が好ましく、0.2〜2重量%がより好まし
い。
に、撹拌しながら銀塩水溶液とハロゲン化物塩(以後、
X- 塩と記す)溶液を同時混合法で添加して核形成す
る。核形成時の分散媒溶液中のCl- 濃度は10-10 モ
ル/リットル以上10-1.5モル/リットル以下が好まし
く、Ag+ 濃度は10-10 モル/リットル以上10-2モ
ル/リットル以下が好ましい。pHは2以上が好まし
く、5〜10がより好ましい。ゼラチン濃度は0.1〜
3重量%が好ましく、0.2〜2重量%がより好まし
い。
【0282】核形成時の温度に制限はないが、通常、1
0℃以上が好ましく、20〜70℃が好ましい。核形成
後に物理熟成をし、非平板状粒子を消失させ、該平板状
粒子を成長させる。銀塩水溶液の添加速度は容器溶液1
リットルあたり0.5〜20g/分が好ましく、1〜1
5g/分がより好ましい。容器溶液のpHに特に制限は
ないが、通常、pH1〜11、好ましくはpH3〜10
が用いられる。過剰銀塩濃度や温度等の組み合わせに応
じ、最も好ましいpH値を選んで用いることができる。
0℃以上が好ましく、20〜70℃が好ましい。核形成
後に物理熟成をし、非平板状粒子を消失させ、該平板状
粒子を成長させる。銀塩水溶液の添加速度は容器溶液1
リットルあたり0.5〜20g/分が好ましく、1〜1
5g/分がより好ましい。容器溶液のpHに特に制限は
ないが、通常、pH1〜11、好ましくはpH3〜10
が用いられる。過剰銀塩濃度や温度等の組み合わせに応
じ、最も好ましいpH値を選んで用いることができる。
【0283】2)熟成過程 核形成時に平板状粒子核のみを作り分けることはできな
い。従って次の熟成過程でオストワルド熟成により、平
板状粒子を成長させ、それ以外の粒子を消滅させる。熟
成温度は40℃以上、好ましくは45〜90℃、より好
ましくは50〜80℃が用いられる。
い。従って次の熟成過程でオストワルド熟成により、平
板状粒子を成長させ、それ以外の粒子を消滅させる。熟
成温度は40℃以上、好ましくは45〜90℃、より好
ましくは50〜80℃が用いられる。
【0284】{100}面形成雰囲気下で熟成すること
が好ましい。熟成条件は前記核形成条件範囲から選ぶこ
とが好ましい。該熟成速度は通常、pH1〜6の領域で
はpHが高くなるにつれ、また、pCl 1〜3の領域
ではCl- 濃度が増すにつれ、速くなる。
が好ましい。熟成条件は前記核形成条件範囲から選ぶこ
とが好ましい。該熟成速度は通常、pH1〜6の領域で
はpHが高くなるにつれ、また、pCl 1〜3の領域
ではCl- 濃度が増すにつれ、速くなる。
【0285】本発明においては熟成時にハロゲン化銀溶
剤を使用する事もできるがより好ましくは、実質的に共
存させない。ここで実質的にとは、ハロゲン化銀溶剤濃
度d0 が好ましくはd0 ≦0.5モル/リットル、より
好ましくはd0 <0.1モル/リットル、更に好ましく
はd0 <0.02モル/リットルを指す。ハロゲン化銀
溶剤としては、NH3 、チオエーテル類、チオ尿素類、
チオシアン酸類、有機アミン系化合物、テトラザインデ
ン類を挙げることができる。好ましくはチオエーテル
類、チオ尿素類、チオシアン酸類である。
剤を使用する事もできるがより好ましくは、実質的に共
存させない。ここで実質的にとは、ハロゲン化銀溶剤濃
度d0 が好ましくはd0 ≦0.5モル/リットル、より
好ましくはd0 <0.1モル/リットル、更に好ましく
はd0 <0.02モル/リットルを指す。ハロゲン化銀
溶剤としては、NH3 、チオエーテル類、チオ尿素類、
チオシアン酸類、有機アミン系化合物、テトラザインデ
ン類を挙げることができる。好ましくはチオエーテル
類、チオ尿素類、チオシアン酸類である。
【0286】熟成時のpHは1〜12、好ましくは2〜
8、より好ましくは2〜6である。核形成時、熟成時お
よび成長時の分散媒としては従来公知のハロゲン化銀乳
剤用分散媒を用いることができるが、特にメチオニン含
率が好ましくは0〜50μモル/g、より好ましくは0
〜30μモル/gのゼラチンを好ましく用いることがで
きる。該ゼラチンが熟成、成長時に用いられた場合、直
径サイズ分布が揃ったより薄い平板状粒子が形成され、
好ましい。また、特公昭52−16365号、日本写真
学会誌、29巻(1)、17、22(1966年)、同
30巻(1)、10、19(1967年)、同30巻
(2)、17(1967年)、同33巻(3)、24
(1967年)記載の合成高分子を分散媒として好まし
く用いることができる。また、欧州特許0534395
A1号記載の晶癖制御剤を併用することができる。該分
散媒濃度は0.1〜10重量%が好ましく、該制御剤は
好ましくは10-1〜10-6モル/リットル、より好まし
くは10-2〜10-3モル/リットルで用いることができ
る。これらは核形成前から成長終了時までのどの時点で
添加することもできる。既存の分散媒に追加添加の形で
添加することもできるし、既存の分散媒を遠心分離等で
除去した後、添加することもできる。
8、より好ましくは2〜6である。核形成時、熟成時お
よび成長時の分散媒としては従来公知のハロゲン化銀乳
剤用分散媒を用いることができるが、特にメチオニン含
率が好ましくは0〜50μモル/g、より好ましくは0
〜30μモル/gのゼラチンを好ましく用いることがで
きる。該ゼラチンが熟成、成長時に用いられた場合、直
径サイズ分布が揃ったより薄い平板状粒子が形成され、
好ましい。また、特公昭52−16365号、日本写真
学会誌、29巻(1)、17、22(1966年)、同
30巻(1)、10、19(1967年)、同30巻
(2)、17(1967年)、同33巻(3)、24
(1967年)記載の合成高分子を分散媒として好まし
く用いることができる。また、欧州特許0534395
A1号記載の晶癖制御剤を併用することができる。該分
散媒濃度は0.1〜10重量%が好ましく、該制御剤は
好ましくは10-1〜10-6モル/リットル、より好まし
くは10-2〜10-3モル/リットルで用いることができ
る。これらは核形成前から成長終了時までのどの時点で
添加することもできる。既存の分散媒に追加添加の形で
添加することもできるし、既存の分散媒を遠心分離等で
除去した後、添加することもできる。
【0287】3)成長過程 熟成により平板状粒子比率を高めた後、次に溶質を添加
して、該平板状粒子を更に成長させる。溶質の添加方法
としては、1)溶液添加法(銀塩水溶液とハロゲン化物
塩水溶液を添加する方法)、2)予めハロゲン化銀微粒
子を形成し、該微粒子を添加する方法、3)両者の併用
方法、を挙げることができる。平板状粒子をエッジ方向
に優先的に成長させる為には、該平板状粒子がオストワ
ルド熟成を受けない範囲内で、過飽和濃度を低くして成
長させる必要がある。即ち、低過飽和濃度でかつ、該濃
度を高精度で制御する必要がある。2)の方法はこれを
可能にする為により好ましい。
して、該平板状粒子を更に成長させる。溶質の添加方法
としては、1)溶液添加法(銀塩水溶液とハロゲン化物
塩水溶液を添加する方法)、2)予めハロゲン化銀微粒
子を形成し、該微粒子を添加する方法、3)両者の併用
方法、を挙げることができる。平板状粒子をエッジ方向
に優先的に成長させる為には、該平板状粒子がオストワ
ルド熟成を受けない範囲内で、過飽和濃度を低くして成
長させる必要がある。即ち、低過飽和濃度でかつ、該濃
度を高精度で制御する必要がある。2)の方法はこれを
可能にする為により好ましい。
【0288】微粒子乳剤添加法では0.15μm径以
下、好ましくは0.1μm径以下、より好ましくは0.
06μm以下のハロゲン化銀微粒子乳剤を添加し、オス
トワルド熟成により該平板状粒子を成長させる。該微粒
子乳剤は連続的に添加することもできるし、断続的に添
加することもできる。該微粒子乳剤は反応容器の近傍に
設けた混合器で銀塩水溶液とハロゲン化物塩水溶液を供
給して連続的に調製し、ただちに反応容器に連続的に添
加することもできるし、予め別の容器でバッチ式に調製
した後に連続的もしくは断続的に添加することもでき
る。該微粒子は双晶粒子を実質的に含まないことが好ま
しい。実質的に含まないとは、双晶粒子数比率が5%以
下、好ましくは1%以下、より好ましくは0.1%以下
を指す。
下、好ましくは0.1μm径以下、より好ましくは0.
06μm以下のハロゲン化銀微粒子乳剤を添加し、オス
トワルド熟成により該平板状粒子を成長させる。該微粒
子乳剤は連続的に添加することもできるし、断続的に添
加することもできる。該微粒子乳剤は反応容器の近傍に
設けた混合器で銀塩水溶液とハロゲン化物塩水溶液を供
給して連続的に調製し、ただちに反応容器に連続的に添
加することもできるし、予め別の容器でバッチ式に調製
した後に連続的もしくは断続的に添加することもでき
る。該微粒子は双晶粒子を実質的に含まないことが好ま
しい。実質的に含まないとは、双晶粒子数比率が5%以
下、好ましくは1%以下、より好ましくは0.1%以下
を指す。
【0289】該微粒子のハロゲン組成は塩化銀、臭化
銀、沃化銀およびそれらの2種以上の混晶とすることが
できる。
銀、沃化銀およびそれらの2種以上の混晶とすることが
できる。
【0290】粒子成長時の溶液条件は、前記熟成時の条
件と同一である。それはどちらもオストワルド熟成によ
り平板粒子を成長させ、それ以外の微粒子を消滅させる
工程であり、機構的に同じだからである。微粒子乳剤添
加法全般の詳細に関しては、特開平4−034544
号、同5−281640号、特開平1−183417号
の記載を参考にすることができる。
件と同一である。それはどちらもオストワルド熟成によ
り平板粒子を成長させ、それ以外の微粒子を消滅させる
工程であり、機構的に同じだからである。微粒子乳剤添
加法全般の詳細に関しては、特開平4−034544
号、同5−281640号、特開平1−183417号
の記載を参考にすることができる。
【0291】実質的に双晶面を含まない微粒子を形成す
る為には、過剰ハロゲンイオン濃度もしくは過剰銀イオ
ン濃度を好ましくは10-2モル/リットル以下で、銀塩
水溶液とハロゲン化物塩水溶液を同時混合添加法で添加
して形成すればよい。
る為には、過剰ハロゲンイオン濃度もしくは過剰銀イオ
ン濃度を好ましくは10-2モル/リットル以下で、銀塩
水溶液とハロゲン化物塩水溶液を同時混合添加法で添加
して形成すればよい。
【0292】微粒子形成温度は50℃以下が好ましく、
5〜40℃がより好ましく、10〜30℃がさらに好ま
しい。分散媒は、好ましくは分子量2000〜6×10
4 、より好ましくは5000〜4×104 の低分子量ゼ
ラチンが好ましくは30重量%以上、より好ましくは6
0重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上占める
ゼラチンが好ましい。分散媒濃度は、0.2重量%以上
が好ましく、0.5〜5重量%がより好ましい。
5〜40℃がより好ましく、10〜30℃がさらに好ま
しい。分散媒は、好ましくは分子量2000〜6×10
4 、より好ましくは5000〜4×104 の低分子量ゼ
ラチンが好ましくは30重量%以上、より好ましくは6
0重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上占める
ゼラチンが好ましい。分散媒濃度は、0.2重量%以上
が好ましく、0.5〜5重量%がより好ましい。
【0293】核形成及び成長過程にハロゲン化銀溶剤
(以下AgX溶剤ということがある)を併用する事がで
きるが核形成時に実質的にNH3 を共存させないことが
好ましい。ここで実質的とは前記熟成過程におけるd0
の規定に従う。成長時にもNH3 を実質的に共存させな
いことが好ましい。ここで実質的にとは、NH3 濃度Z
1 がZ1 ≦0.5モル/リットル、より好ましくはZ1
<0.1モル/リットル、更に好ましくはZ1 <0.0
2モル/リットルであることを意味する。核形成および
成長過程にNH3 以外のAgX溶剤も実質的に共存させ
ないことが好ましい。ここで実質的にとは、前記Z1 濃
度規定と同じである。NH3 以外のAgX溶剤として
は、チオエーテル類、チオ尿素類、チオシアン酸塩、有
機アミン系化合物、テトラザインデン化合物のようなか
ぶり防止剤を挙げることができ、好ましくはチオエーテ
ル類、チオ尿素類、チオシアン酸塩である。
(以下AgX溶剤ということがある)を併用する事がで
きるが核形成時に実質的にNH3 を共存させないことが
好ましい。ここで実質的とは前記熟成過程におけるd0
の規定に従う。成長時にもNH3 を実質的に共存させな
いことが好ましい。ここで実質的にとは、NH3 濃度Z
1 がZ1 ≦0.5モル/リットル、より好ましくはZ1
<0.1モル/リットル、更に好ましくはZ1 <0.0
2モル/リットルであることを意味する。核形成および
成長過程にNH3 以外のAgX溶剤も実質的に共存させ
ないことが好ましい。ここで実質的にとは、前記Z1 濃
度規定と同じである。NH3 以外のAgX溶剤として
は、チオエーテル類、チオ尿素類、チオシアン酸塩、有
機アミン系化合物、テトラザインデン化合物のようなか
ぶり防止剤を挙げることができ、好ましくはチオエーテ
ル類、チオ尿素類、チオシアン酸塩である。
【0294】成長時のハロゲン組成は塩臭化銀、塩沃化
銀、および塩臭沃化銀の液晶とすることができる。塩臭
化銀の場合、臭化物イオンは好ましくは1モル%から2
0モル%であり、より好ましくは1モル%から10モル
%であり、最も好ましくは2.5モル%から10モル%
である。また、塩沃化銀の場合、沃化物イオンは0.0
01モル%から1モル%が好ましい。
銀、および塩臭沃化銀の液晶とすることができる。塩臭
化銀の場合、臭化物イオンは好ましくは1モル%から2
0モル%であり、より好ましくは1モル%から10モル
%であり、最も好ましくは2.5モル%から10モル%
である。また、塩沃化銀の場合、沃化物イオンは0.0
01モル%から1モル%が好ましい。
【0295】該粒子形成中にハロゲン組成ギャップ(g
ap)法、ハロゲンコンバージョン法、エピタキシャル
成長法およびそれらの組合せ法により、粒子に転位線を
導入することができる。圧力かぶり特性、相反則特性色
増感特性が更に改良され、好ましい。これに関しては特
開昭63−220238、同64−26839、特開平
2−127635、同3−189642、同3−175
440、同2−123346、欧州特許0460656
A1、 Journal of Imaging Science、32巻、160
〜177(1988)の記載を参考にすることができ
る。
ap)法、ハロゲンコンバージョン法、エピタキシャル
成長法およびそれらの組合せ法により、粒子に転位線を
導入することができる。圧力かぶり特性、相反則特性色
増感特性が更に改良され、好ましい。これに関しては特
開昭63−220238、同64−26839、特開平
2−127635、同3−189642、同3−175
440、同2−123346、欧州特許0460656
A1、 Journal of Imaging Science、32巻、160
〜177(1988)の記載を参考にすることができ
る。
【0296】得られた粒子をホスト粒子とし、エピタキ
シャル粒子を形成して用いてもよい。また、該粒子をコ
アとして内部に転位線を有する粒子を形成してもよい。
その他、該粒子をサブストレートとして、サブストレー
トと異なるハロゲン組成のハロゲン化銀層を積層させ、
種々の既知のあらゆる粒子構造の粒子を作ることもでき
る。これらに関しては後述の文献の記載を参考にするこ
とができる。
シャル粒子を形成して用いてもよい。また、該粒子をコ
アとして内部に転位線を有する粒子を形成してもよい。
その他、該粒子をサブストレートとして、サブストレー
トと異なるハロゲン組成のハロゲン化銀層を積層させ、
種々の既知のあらゆる粒子構造の粒子を作ることもでき
る。これらに関しては後述の文献の記載を参考にするこ
とができる。
【0297】また、該平板粒子をコアとして、浅い内部
潜像型乳剤を形成して用いてもよい。また、コア/シェ
ル型粒子を形成することもできる。これについては特開
昭59−133542号、同63−151618号、米
国特許第3,206,313号、同3,317,322
号、同3,761,276号、同4,269,927
号、同3,367,778号の記載を参考にすることが
できる。
潜像型乳剤を形成して用いてもよい。また、コア/シェ
ル型粒子を形成することもできる。これについては特開
昭59−133542号、同63−151618号、米
国特許第3,206,313号、同3,317,322
号、同3,761,276号、同4,269,927
号、同3,367,778号の記載を参考にすることが
できる。
【0298】最終的に高アスペクト比のハロゲン化銀粒
子を得るために最も重要なパラメーターは、前記したよ
うに、熟成・成長時のpAgであり、本発明における平
板状粒子のアスペクト比は、アスペクト比が2以上の粒
子の個数平均アスペクト比として2以上100未満であ
る。アスペクト比は好ましくは3以上50未満であり、
4以上30未満であることがより好ましい。アスペクト
比は、主に感度および圧力性の兼ね合いなどにより上記
の範囲が好ましいものとなる。
子を得るために最も重要なパラメーターは、前記したよ
うに、熟成・成長時のpAgであり、本発明における平
板状粒子のアスペクト比は、アスペクト比が2以上の粒
子の個数平均アスペクト比として2以上100未満であ
る。アスペクト比は好ましくは3以上50未満であり、
4以上30未満であることがより好ましい。アスペクト
比は、主に感度および圧力性の兼ね合いなどにより上記
の範囲が好ましいものとなる。
【0299】隣接主面辺長比は10以下、より好ましく
は5以下、さらに好ましくは2以下である。また該平板
粒子の厚さは0.01μm以上0.3μm以下、好まし
くは0.01μm以上0.2μm以下である。
は5以下、さらに好ましくは2以下である。また該平板
粒子の厚さは0.01μm以上0.3μm以下、好まし
くは0.01μm以上0.2μm以下である。
【0300】ここで使用する「アスペクト比」は粒子の
主平面を形成する平均の辺長さに対する主平面間の厚み
の比を言い、また「主平面」は実質的に直方体乳剤粒子
を形成する結晶表面のうち、面積が最も大きな平行する
一組の面として規定され、主平面が{100}面である
ことは電子線回折法やX線回折法により調べることがで
きる。実質的に直方体乳剤粒子とは、主平面は{10
0}面から形成されるが{111}結晶面を1から8面
までもつこともあり得ることをいう。すなわち、直方体
の8つの角のうち1ないし8つが角のとれた形状であっ
てもよい。そして「平均の辺長さ」は、乳剤粒子試料の
顕微鏡写真においてみた各粒子の投影面積に等しい面積
を有する正方形の一辺の長さとして規定される。
主平面を形成する平均の辺長さに対する主平面間の厚み
の比を言い、また「主平面」は実質的に直方体乳剤粒子
を形成する結晶表面のうち、面積が最も大きな平行する
一組の面として規定され、主平面が{100}面である
ことは電子線回折法やX線回折法により調べることがで
きる。実質的に直方体乳剤粒子とは、主平面は{10
0}面から形成されるが{111}結晶面を1から8面
までもつこともあり得ることをいう。すなわち、直方体
の8つの角のうち1ないし8つが角のとれた形状であっ
てもよい。そして「平均の辺長さ」は、乳剤粒子試料の
顕微鏡写真においてみた各粒子の投影面積に等しい面積
を有する正方形の一辺の長さとして規定される。
【0301】{100}面を主平面とする高塩化銀平板
状粒子の表面に塩化銀より難溶性の塩を粒子間の不均一
なく形成させることにより、粒子間の不均一なく増感色
素を吸着させるという方法は望ましい方法である。
状粒子の表面に塩化銀より難溶性の塩を粒子間の不均一
なく形成させることにより、粒子間の不均一なく増感色
素を吸着させるという方法は望ましい方法である。
【0302】塩化銀より難溶性の銀塩としては、臭化
銀、沃化銀、沃臭化銀、チオシアン酸銀、セレノシアン
酸銀あるいはこれらの混晶があるが、臭化銀、沃化銀、
沃臭化銀であることが好ましい。また、塩化銀より難溶
性の銀塩の量としては、粒子全体に対し20モル%以
下、好ましくは、10モル%以下、より好ましくは5モ
ル%以下、更に好ましくは3モル%以下であり、0.0
01モル%以上である。
銀、沃化銀、沃臭化銀、チオシアン酸銀、セレノシアン
酸銀あるいはこれらの混晶があるが、臭化銀、沃化銀、
沃臭化銀であることが好ましい。また、塩化銀より難溶
性の銀塩の量としては、粒子全体に対し20モル%以
下、好ましくは、10モル%以下、より好ましくは5モ
ル%以下、更に好ましくは3モル%以下であり、0.0
01モル%以上である。
【0303】該平板粒子の表面に塩化銀より難溶性の銀
塩を存在させる方法としては、該当する組成の水溶性ハ
ロゲン化物塩と水溶性銀塩とをダブルジェットで添加す
る方法、微粒子を添加する方法および臭素イオンや、沃
素イオンの徐放剤を用いる方法が挙げられる。
塩を存在させる方法としては、該当する組成の水溶性ハ
ロゲン化物塩と水溶性銀塩とをダブルジェットで添加す
る方法、微粒子を添加する方法および臭素イオンや、沃
素イオンの徐放剤を用いる方法が挙げられる。
【0304】水溶性ハロゲン化物塩と水溶性銀塩とをダ
ブルジェットで添加する方法では、たとえハロゲン化物
塩水溶液などを希釈して添加するなどしてもハロゲンイ
オンをフリーな状態で添加するため、粒子間のローカリ
ティーを少なくしようとしても限界がある。これに対
し、微粒子で添加する方法あるいは徐放剤を用いる方法
は粒子の表面に塩化銀より難溶性の塩を粒子間の不均一
なく形成させるために好ましい方法である。
ブルジェットで添加する方法では、たとえハロゲン化物
塩水溶液などを希釈して添加するなどしてもハロゲンイ
オンをフリーな状態で添加するため、粒子間のローカリ
ティーを少なくしようとしても限界がある。これに対
し、微粒子で添加する方法あるいは徐放剤を用いる方法
は粒子の表面に塩化銀より難溶性の塩を粒子間の不均一
なく形成させるために好ましい方法である。
【0305】微粒子で添加する場合の微粒子の平均球相
当径は0.1μm以下のものが好ましく、0.06μm
以下のものがより好ましい。また該微粒子は、反応容器
の近傍に設けた混合器で銀塩水溶液と塩化銀より溶解度
が低い銀塩を形成しうる塩の水溶液を供給して連続的に
調製し、ただちに反応容器に添加することもできるし、
予め別の容器でバッチ式に調製した後に添加することも
できる。また徐放剤を用いる方法は、特公平1−285
942、特開平6−011780号に開示されている。
当径は0.1μm以下のものが好ましく、0.06μm
以下のものがより好ましい。また該微粒子は、反応容器
の近傍に設けた混合器で銀塩水溶液と塩化銀より溶解度
が低い銀塩を形成しうる塩の水溶液を供給して連続的に
調製し、ただちに反応容器に添加することもできるし、
予め別の容器でバッチ式に調製した後に添加することも
できる。また徐放剤を用いる方法は、特公平1−285
942、特開平6−011780号に開示されている。
【0306】本発明に有効に用いられる主平面が{11
1}面よりなる高塩化銀平板粒子(以下{111}平板
粒子ということがある)の製造方法には特に制約はな
い。
1}面よりなる高塩化銀平板粒子(以下{111}平板
粒子ということがある)の製造方法には特に制約はな
い。
【0307】その具体例として、粒子形成中にアデニン
を併用することによって得られる。アデニンまたはその
塩の添加量は、ハロゲン化銀1モル当たり10-4〜10
-2モルの範囲で用いることができ、5×10-4〜5×1
0-3モルが特に好ましい。アデニンまたはその塩の添加
時期は、ハロゲン化銀乳剤の製造工程におけるハロゲン
化銀粒子の核形成時から物理熟成終了までの粒子形成時
の任意の時点で存在するように添加すればよいが、粒子
形成の最初の時期から少なくとも一部が存在しているの
が好ましい。
を併用することによって得られる。アデニンまたはその
塩の添加量は、ハロゲン化銀1モル当たり10-4〜10
-2モルの範囲で用いることができ、5×10-4〜5×1
0-3モルが特に好ましい。アデニンまたはその塩の添加
時期は、ハロゲン化銀乳剤の製造工程におけるハロゲン
化銀粒子の核形成時から物理熟成終了までの粒子形成時
の任意の時点で存在するように添加すればよいが、粒子
形成の最初の時期から少なくとも一部が存在しているの
が好ましい。
【0308】いったん平板状高塩化銀粒子が形成される
と、アデニンはもはや必要ではないが、通常少なくとも
その一部が粒子表面に吸着したままになっている。分光
増感色素のようなハロゲン化銀粒子表面に対して強い親
和性を示す化合物はアデニンと置き換わることができ、
このようにしてアデニンを乳剤から実質的に洗浄、除去
することができる。
と、アデニンはもはや必要ではないが、通常少なくとも
その一部が粒子表面に吸着したままになっている。分光
増感色素のようなハロゲン化銀粒子表面に対して強い親
和性を示す化合物はアデニンと置き換わることができ、
このようにしてアデニンを乳剤から実質的に洗浄、除去
することができる。
【0309】またアデニンは優れたカブリ防止剤として
よく知られており、乳剤中にアデニンが残存することは
有益なことである。
よく知られており、乳剤中にアデニンが残存することは
有益なことである。
【0310】アデニンまたはその塩を用いて正常晶(8
面体〜14面体)粒子や非平板粒子と平板状粒子とを作
り分けるには、特に粒子形成初期(いわゆる核形成時)
のpHを調節することが好ましい。平板状粒子が得られ
る核形成時のpHの範囲は4.5〜8.5であり、好ま
しくは4.8〜8.0であり、より好ましくは5.0〜
7.0である。pH8.5以上では正常晶、pH4.5
以下では非平行な双晶面を有する非平板粒子がそれぞれ
生じる。
面体〜14面体)粒子や非平板粒子と平板状粒子とを作
り分けるには、特に粒子形成初期(いわゆる核形成時)
のpHを調節することが好ましい。平板状粒子が得られ
る核形成時のpHの範囲は4.5〜8.5であり、好ま
しくは4.8〜8.0であり、より好ましくは5.0〜
7.0である。pH8.5以上では正常晶、pH4.5
以下では非平行な双晶面を有する非平板粒子がそれぞれ
生じる。
【0311】核形成時の塩化物濃度は0.05〜0.1
2モル/リットルが好ましい。0.05モル/リットル
以下では正常晶が生じ易く、0.12モル/リットル以
上では非平板粒子が多くなる。
2モル/リットルが好ましい。0.05モル/リットル
以下では正常晶が生じ易く、0.12モル/リットル以
上では非平板粒子が多くなる。
【0312】粒子成長時のpHとしては特に制限はない
が、4.5〜8.5の範囲に保たれることが好ましい。
が、4.5〜8.5の範囲に保たれることが好ましい。
【0313】粒子成長時の塩化物濃度は、5モル/リッ
トル以下が好ましく、0.07〜3モル/リットルが特
に好ましい。本発明における粒子形成時の温度は10〜
95℃の範囲で用いることができ、好ましくは35〜9
0℃である。
トル以下が好ましく、0.07〜3モル/リットルが特
に好ましい。本発明における粒子形成時の温度は10〜
95℃の範囲で用いることができ、好ましくは35〜9
0℃である。
【0314】またアデニン以外のその誘導体も{11
1}平板粒子形成に有効に用いることができる。
1}平板粒子形成に有効に用いることができる。
【0315】それらの例は米国特許第5,178,99
7号の特許請求の範囲1記載の化合物、同第5,17
8,998号記載のキサンチン類、同第5,185,2
39号、同第5,252,452号記載のピリミジン
類、同第4,983,508号記載の4級アンモニウム
化合物が挙げられる。
7号の特許請求の範囲1記載の化合物、同第5,17
8,998号記載のキサンチン類、同第5,185,2
39号、同第5,252,452号記載のピリミジン
類、同第4,983,508号記載の4級アンモニウム
化合物が挙げられる。
【0316】{111}平板粒子のアスペクト比、隣接
主面辺長比、厚さ、総粒子の全投影面積の和に占める
{111}平板粒子の投影面積の割合の通常の範囲、好
ましい範囲、さらに好ましい範囲は{100}平板粒子
と同じである。
主面辺長比、厚さ、総粒子の全投影面積の和に占める
{111}平板粒子の投影面積の割合の通常の範囲、好
ましい範囲、さらに好ましい範囲は{100}平板粒子
と同じである。
【0317】本発明においては、{100}面を主平面
とする平板状粒子が、{111}平板状粒子より好まし
い。
とする平板状粒子が、{111}平板状粒子より好まし
い。
【0318】また、本発明においては、上記平板状ハロ
ゲン化銀粒子の製造の最終過程を経て得られるハロゲン
化銀粒子は、そのハロゲン組成は塩化銀含有率が60モ
ル%以上である。好ましくは70モル%以上であり、さ
らに好ましくは80モル%以上である。
ゲン化銀粒子の製造の最終過程を経て得られるハロゲン
化銀粒子は、そのハロゲン組成は塩化銀含有率が60モ
ル%以上である。好ましくは70モル%以上であり、さ
らに好ましくは80モル%以上である。
【0319】本発明に用いられる塩化銀平板粒子に第VI
II族金属、およびIn、Cd、Zn、Tl、Pb、B
i、Hg、Cu、Cr、Mo、Re等の金属イオンをド
ープすることができる。ドープ金属イオンとして好まし
いものは、Pb、Fe、Cr、Rh、Ir、Ruの各イ
オンである。
II族金属、およびIn、Cd、Zn、Tl、Pb、B
i、Hg、Cu、Cr、Mo、Re等の金属イオンをド
ープすることができる。ドープ金属イオンとして好まし
いものは、Pb、Fe、Cr、Rh、Ir、Ruの各イ
オンである。
【0320】本発明のハロゲン化銀乳剤は金増感、イオ
ウおよびセレン増感に代表されるカルコゲナイド増感及
び還元増感が施されていることが好ましい。
ウおよびセレン増感に代表されるカルコゲナイド増感及
び還元増感が施されていることが好ましい。
【0321】本発明で用いられるセレン増感剤として
は、従来公知の特許に開示されている前記例示したセレ
ン化合物を用いることができる。すなわち通常、不安定
型セレン化合物および/または非不安定型セレン化合物
を添加して、高温、好ましくは40℃以上で乳剤を一定
時間撹拌することにより用いられる。不安定型セレン化
合物としては特公昭44−15748号、特公昭43−
13489号、特開平4−025832号、同4−10
9240号などに記載の化合物を用いることが好まし
い。具体的な不安定セレン増感剤としては、イソセレノ
シアネート類(例えばアリルイソセレノシアネートの如
き脂肪族イソセレノシアネート類)、セレノ尿素類、セ
レノケトン類、セレノアミド類、セレノカルボン酸類
(例えば、2−セレノプロピオン酸、2−セレノ酪
酸)、セレノエステル類、ジアシルセレニド類(例え
ば、ビス(3−クロロ−2,6−ジメトキシベンゾイ
ル)セレニド)、セレノホスフェート類、ホスフィンセ
レニド類、コロイド状金属センレなどが挙げられる。
は、従来公知の特許に開示されている前記例示したセレ
ン化合物を用いることができる。すなわち通常、不安定
型セレン化合物および/または非不安定型セレン化合物
を添加して、高温、好ましくは40℃以上で乳剤を一定
時間撹拌することにより用いられる。不安定型セレン化
合物としては特公昭44−15748号、特公昭43−
13489号、特開平4−025832号、同4−10
9240号などに記載の化合物を用いることが好まし
い。具体的な不安定セレン増感剤としては、イソセレノ
シアネート類(例えばアリルイソセレノシアネートの如
き脂肪族イソセレノシアネート類)、セレノ尿素類、セ
レノケトン類、セレノアミド類、セレノカルボン酸類
(例えば、2−セレノプロピオン酸、2−セレノ酪
酸)、セレノエステル類、ジアシルセレニド類(例え
ば、ビス(3−クロロ−2,6−ジメトキシベンゾイ
ル)セレニド)、セレノホスフェート類、ホスフィンセ
レニド類、コロイド状金属センレなどが挙げられる。
【0322】不安定型セレン化合物の好ましい類型を上
に述べたがこれらは限定的なものではない。当業技術者
には写真乳剤の増感剤としての不安定型セレン化合物と
いえば、セレンが不安定である限りに於いて該化合物の
構造はさして重要なものではなく、セレン増感剤分子の
有機部分はセレンを担持し、それを不安定な形で乳剤中
に存在せしめる以外何らの役割をもたないことが一般に
理解されている。本発明においては、かかる広範な概念
の不安定セレン化合物が有利に用いられる。
に述べたがこれらは限定的なものではない。当業技術者
には写真乳剤の増感剤としての不安定型セレン化合物と
いえば、セレンが不安定である限りに於いて該化合物の
構造はさして重要なものではなく、セレン増感剤分子の
有機部分はセレンを担持し、それを不安定な形で乳剤中
に存在せしめる以外何らの役割をもたないことが一般に
理解されている。本発明においては、かかる広範な概念
の不安定セレン化合物が有利に用いられる。
【0323】本発明で用いられる非不安定型セレン化合
物としては特公昭46−4553号、特公昭52−34
492号および特公昭52−34491号に記載の化合
物が用いられる。非不安定型セレン化合物としては例え
ば亜セレン酸、セレノシアン化カリウム、セレナゾール
類、セレナゾール類の四級塩、ジアリールセレニド、ジ
アリールジセレニド、ジアルキルセレニド、ジアルキル
ジセレニド、2−セレナゾリジンジオン、2−セレノオ
キサゾリジンチオンおよびこれらの誘導体等が挙げられ
る。
物としては特公昭46−4553号、特公昭52−34
492号および特公昭52−34491号に記載の化合
物が用いられる。非不安定型セレン化合物としては例え
ば亜セレン酸、セレノシアン化カリウム、セレナゾール
類、セレナゾール類の四級塩、ジアリールセレニド、ジ
アリールジセレニド、ジアルキルセレニド、ジアルキル
ジセレニド、2−セレナゾリジンジオン、2−セレノオ
キサゾリジンチオンおよびこれらの誘導体等が挙げられ
る。
【0324】セレン増感法に関しては、米国特許第15
74944号、同第1602592号、同第16234
99号、同第3297446号、3297447号、同
第3320069号、同第3408196号、同第34
08197号、同第3442653号、同第34206
70号、同第3591385号、フランス特許第269
3038号、同第2093209号、特公昭52−34
491号、同52−34492号、同53−295号、
同57−22090号、特開昭59−180536号、
同59−185330号、同59−181337号、同
59−187338号、同59−192241号、同6
0−150046号、同60−151637号、同61
−246738号、特開平3−4221号、特開平3−
148648号、同3−111838号、同3−116
132号、同3−237450号、同4−016838
号、同4−025832号、同4−032831号、同
4−109240号更に、英国特許第255846号、
同第861984号及びH.E. Spencerら著、Journal of
Photographic Science 誌、31巻、158〜169ペ
ージ(1983年)等に開示されている。
74944号、同第1602592号、同第16234
99号、同第3297446号、3297447号、同
第3320069号、同第3408196号、同第34
08197号、同第3442653号、同第34206
70号、同第3591385号、フランス特許第269
3038号、同第2093209号、特公昭52−34
491号、同52−34492号、同53−295号、
同57−22090号、特開昭59−180536号、
同59−185330号、同59−181337号、同
59−187338号、同59−192241号、同6
0−150046号、同60−151637号、同61
−246738号、特開平3−4221号、特開平3−
148648号、同3−111838号、同3−116
132号、同3−237450号、同4−016838
号、同4−025832号、同4−032831号、同
4−109240号更に、英国特許第255846号、
同第861984号及びH.E. Spencerら著、Journal of
Photographic Science 誌、31巻、158〜169ペ
ージ(1983年)等に開示されている。
【0325】本発明のハロゲン化銀写真乳剤は、化学増
感において硫黄増感及び/又は金増感を併用することに
よりさらに高感度、低かぶりを達成することができる。
特に本発明のハロゲン化銀乳剤においては、セレン増感
とともに金増感および硫黄増感の併用も行うことが最も
好ましい態様である。
感において硫黄増感及び/又は金増感を併用することに
よりさらに高感度、低かぶりを達成することができる。
特に本発明のハロゲン化銀乳剤においては、セレン増感
とともに金増感および硫黄増感の併用も行うことが最も
好ましい態様である。
【0326】硫黄増感は、通常、硫黄増感剤を添加し
て、高温、好ましくは40℃以上で乳剤を一定時間撹拌
することにより行われる。
て、高温、好ましくは40℃以上で乳剤を一定時間撹拌
することにより行われる。
【0327】また、金増感は、通常、金増感剤を添加し
て、高温、好ましくは40℃以上で乳剤を一定時間撹拌
することにより行われる。
て、高温、好ましくは40℃以上で乳剤を一定時間撹拌
することにより行われる。
【0328】上記の硫黄増感には硫黄増感剤として公知
のものを用いることができる。例えばチオ硫酸塩、チオ
尿素類、アリルイソチアシアネート、シスチン、p−ト
ルエンチオスルホン酸塩、ローダニンなどが挙げられ
る。その他米国特許第1,574,944号、同第2,
410,689号、同第2,278,947号、同第
2,728,668号、同第3,501,313号、同
第3,656,955号各明細書、ドイツ特許1,42
2,869号、特公昭56−24937号、特開昭55
−45016号公報等に記載されている硫黄増感剤も用
いることができる。硫黄増感剤の添加量は、乳剤の感度
を効果的に増大させるのに十分な量でよい。この量は、
pH、温度、ハロゲン化銀粒子の大きさなどの種々の条
件の下で相当の範囲にわたって変化するが、ハロゲン化
銀1モル当り1×10-7モル以上、5×10-4モル以下
が好ましい。増感色素を添加した後化学増感する事は必
要増感剤添加量が少なくなる点において好ましい。
のものを用いることができる。例えばチオ硫酸塩、チオ
尿素類、アリルイソチアシアネート、シスチン、p−ト
ルエンチオスルホン酸塩、ローダニンなどが挙げられ
る。その他米国特許第1,574,944号、同第2,
410,689号、同第2,278,947号、同第
2,728,668号、同第3,501,313号、同
第3,656,955号各明細書、ドイツ特許1,42
2,869号、特公昭56−24937号、特開昭55
−45016号公報等に記載されている硫黄増感剤も用
いることができる。硫黄増感剤の添加量は、乳剤の感度
を効果的に増大させるのに十分な量でよい。この量は、
pH、温度、ハロゲン化銀粒子の大きさなどの種々の条
件の下で相当の範囲にわたって変化するが、ハロゲン化
銀1モル当り1×10-7モル以上、5×10-4モル以下
が好ましい。増感色素を添加した後化学増感する事は必
要増感剤添加量が少なくなる点において好ましい。
【0329】上記の金増感の金増感剤としては金の酸化
数が+1価でも+3価でもよく、金増感剤として通常用
いられる金化合物を用いることができる。代表的な例と
しては塩化金酸塩、カリウムクロロオーレート、オーリ
ックトリクロライド、カリウムオーリックチオシアネー
ト、カリウムヨードオーレート、テトラシアノオーリッ
クアシド、アンモニウムオーロチオシアネート、ピリジ
ルトリクロロゴールドなどが挙げられる。
数が+1価でも+3価でもよく、金増感剤として通常用
いられる金化合物を用いることができる。代表的な例と
しては塩化金酸塩、カリウムクロロオーレート、オーリ
ックトリクロライド、カリウムオーリックチオシアネー
ト、カリウムヨードオーレート、テトラシアノオーリッ
クアシド、アンモニウムオーロチオシアネート、ピリジ
ルトリクロロゴールドなどが挙げられる。
【0330】金増感剤の添加量は種々の条件により異な
るが、目安としてはハロゲン化銀1モル当り1×10-7
モル以上5×10-4モル以下が好ましい。
るが、目安としてはハロゲン化銀1モル当り1×10-7
モル以上5×10-4モル以下が好ましい。
【0331】化学熟成に際して、ハロゲン化銀溶剤およ
びセレン増感剤またはセレン増感剤と併用することがで
きる硫黄増感剤および/または金増感剤等の添加の時期
および順位については特に制限を設ける必要はなく、例
えば化学熟成の初期(好ましくは)または化学熟成進行
中に上記化合物を同時に、あるいは添加時点を異にして
添加することができる。また添加に際しては、上記の化
合物を水または水と混合し得る有機溶剤、例えばメタノ
ール、エタノール、アセトン等の単液あるいは混合液に
溶解せしめて添加させればよい。
びセレン増感剤またはセレン増感剤と併用することがで
きる硫黄増感剤および/または金増感剤等の添加の時期
および順位については特に制限を設ける必要はなく、例
えば化学熟成の初期(好ましくは)または化学熟成進行
中に上記化合物を同時に、あるいは添加時点を異にして
添加することができる。また添加に際しては、上記の化
合物を水または水と混合し得る有機溶剤、例えばメタノ
ール、エタノール、アセトン等の単液あるいは混合液に
溶解せしめて添加させればよい。
【0332】本発明のハロゲン化銀乳剤を粒子形成中、
粒子形成後でかつ化学増感剤あるいは化学増感中、ある
いは化学増感後に還元増感することは好ましい。
粒子形成後でかつ化学増感剤あるいは化学増感中、ある
いは化学増感後に還元増感することは好ましい。
【0333】ここで還元増感とはハロゲン化銀乳剤に還
元増感剤を添加する方法、銀熟成と呼ばれるpAg1〜
7の低pAgの雰囲気で成長させるあるいは、熟成させ
る方法、高pH熟成と呼ばれるpH8〜11の高pHの
雰囲気で成長させるあるいは熟成させる方法のいずれを
選ぶことができる。また2つ以上の方法を併用すること
もできる。
元増感剤を添加する方法、銀熟成と呼ばれるpAg1〜
7の低pAgの雰囲気で成長させるあるいは、熟成させ
る方法、高pH熟成と呼ばれるpH8〜11の高pHの
雰囲気で成長させるあるいは熟成させる方法のいずれを
選ぶことができる。また2つ以上の方法を併用すること
もできる。
【0334】還元増感剤を添加する方法は還元増感のレ
ベルを微妙に調節できる点で好ましい方法である。
ベルを微妙に調節できる点で好ましい方法である。
【0335】還元増感剤として第一錫塩、アスコルビン
酸およびその誘導体、アミンおよびポリアミン類、ヒド
ラジン誘導体、ホルムアミジンスルフィン酸、シラン化
合物、ボラン化合物などが公知である。本発明の還元増
感にはこれら公知の還元増感剤を選んで用いることがで
き、また2種以上の化合物を併用することもできる。還
元増感剤として塩化第一錫、二酸化チオ尿素、ジメチル
アミンボラン、アスコルビン酸およびその誘導体が好ま
しい化合物である。還元増感剤の添加量は乳剤製造条件
に依存するので添加量を選ぶ必要があるが、ハロゲン化
銀1モル当り10-7〜10-3モルの範囲が適当である。
酸およびその誘導体、アミンおよびポリアミン類、ヒド
ラジン誘導体、ホルムアミジンスルフィン酸、シラン化
合物、ボラン化合物などが公知である。本発明の還元増
感にはこれら公知の還元増感剤を選んで用いることがで
き、また2種以上の化合物を併用することもできる。還
元増感剤として塩化第一錫、二酸化チオ尿素、ジメチル
アミンボラン、アスコルビン酸およびその誘導体が好ま
しい化合物である。還元増感剤の添加量は乳剤製造条件
に依存するので添加量を選ぶ必要があるが、ハロゲン化
銀1モル当り10-7〜10-3モルの範囲が適当である。
【0336】還元増感剤は水あるいはアルコール類、グ
リコール類、ケトン類、エステル類、アミド類などの溶
媒に溶かし粒子成長中に添加される。あらかじめ反応容
器に添加するのもよいが、粒子成長の適当な時期に添加
する方が好ましい。また水溶性銀塩あるいは水溶性アル
カリハライドの水溶性にあらかじめ還元増感剤を添加し
ておき、これらの水溶液を用いてハロゲン化銀粒子を沈
澱せしめてもよい。また粒子成長に伴って還元増感剤の
溶液を何回かに分けて添加しても連続して長時間添加す
るのも好ましい方法である。
リコール類、ケトン類、エステル類、アミド類などの溶
媒に溶かし粒子成長中に添加される。あらかじめ反応容
器に添加するのもよいが、粒子成長の適当な時期に添加
する方が好ましい。また水溶性銀塩あるいは水溶性アル
カリハライドの水溶性にあらかじめ還元増感剤を添加し
ておき、これらの水溶液を用いてハロゲン化銀粒子を沈
澱せしめてもよい。また粒子成長に伴って還元増感剤の
溶液を何回かに分けて添加しても連続して長時間添加す
るのも好ましい方法である。
【0337】本発明の乳剤の製造工程中に銀に対する酸
化剤を用いることが好ましい。銀に対する酸化剤とは、
金属銀に作用して銀イオンに変換せしめる作用を有する
化合物をいう。特にハロゲン化銀粒子の形成過程および
化学増感過程において副生するきわめて微小な銀粒子
を、銀イオンに変換せしめる化合物が有効である。ここ
で生成する銀イオンは、ハロゲン化銀、硫化銀、セレン
化銀等の水に難溶の銀塩を形成してもよく、又、硝酸銀
等の水に易溶の銀塩を形成してもよい。銀に対する酸化
剤は、無機物であっても、有機物であってもよい。これ
らの例示化合物は前記に同じである。
化剤を用いることが好ましい。銀に対する酸化剤とは、
金属銀に作用して銀イオンに変換せしめる作用を有する
化合物をいう。特にハロゲン化銀粒子の形成過程および
化学増感過程において副生するきわめて微小な銀粒子
を、銀イオンに変換せしめる化合物が有効である。ここ
で生成する銀イオンは、ハロゲン化銀、硫化銀、セレン
化銀等の水に難溶の銀塩を形成してもよく、又、硝酸銀
等の水に易溶の銀塩を形成してもよい。銀に対する酸化
剤は、無機物であっても、有機物であってもよい。これ
らの例示化合物は前記に同じである。
【0338】本発明の好ましい酸化剤は、オゾン、過酸
化水素およびその付加物、ハロゲン元素、チオスルフォ
ン酸塩の無機酸化剤及びキノン類の有機酸化剤である。
前述の還元増感と銀に対する酸化剤を併用するのは好ま
しい態様である。酸化剤を用いたのち還元増感を施こす
方法、その逆方法あるいは両者を同時に共存させる方法
のなかから選んで用いることができる。これらの方法は
粒子形成工程でも化学増感工程でも選んで用いることが
できる。
化水素およびその付加物、ハロゲン元素、チオスルフォ
ン酸塩の無機酸化剤及びキノン類の有機酸化剤である。
前述の還元増感と銀に対する酸化剤を併用するのは好ま
しい態様である。酸化剤を用いたのち還元増感を施こす
方法、その逆方法あるいは両者を同時に共存させる方法
のなかから選んで用いることができる。これらの方法は
粒子形成工程でも化学増感工程でも選んで用いることが
できる。
【0339】本発明のハロゲン化銀感光材料は、分光感
度の異なる2種以上の感光層を有すれば良く、それらの
分光感度は、責感性、緑感性、赤感性に限定されるもの
ではない。
度の異なる2種以上の感光層を有すれば良く、それらの
分光感度は、責感性、緑感性、赤感性に限定されるもの
ではない。
【0340】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。このよ
うな工程で使用される添加剤はリサーチ・ディスクロー
ジャーNo.17643、同No.18716および同No.
307105に記載されており、その該当箇所を後掲の
表にまとめた。
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。このよ
うな工程で使用される添加剤はリサーチ・ディスクロー
ジャーNo.17643、同No.18716および同No.
307105に記載されており、その該当箇所を後掲の
表にまとめた。
【0341】 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 (1978年12月) (1979年11月) (1989年11月) 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 2 感度上昇剤 648頁右欄 3 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄〜 866〜868 頁 強色増感剤 649頁右欄 4 増 白 剤 24頁 647頁右欄 868頁 5 かぶり防止剤、 24〜25頁 649頁右欄 868〜870 頁 安定剤 6 光吸収剤、 25〜26頁 649頁右欄〜 873頁 フィルター染料、 650頁左欄 紫外線吸収剤 7 ステイン防止剤 25頁右欄 650頁左欄〜右欄 872頁 8 色素画像安定剤 25頁 650頁左欄 872頁 9 硬 膜 剤 26頁 651頁左欄 874〜875 頁 10 バインダー 26頁 651頁左欄 873〜874 頁 11 可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁右欄 876頁 12 塗布助剤、 26〜27頁 650頁右欄 875〜876 頁 表面活性剤 13 スタチック 27頁 650頁右欄 876〜877 頁 防止剤 14 マット剤 878〜879 頁 本発明のカラー写真感光材料に用いることができるその
他の技術および無機・有機素材については、欧州特許第
436,938A2号の下記の箇所及び下記に引用の特
許に記載されている。 1.層構成 :第146頁34行目〜第147頁25行目 2.イエローカプラー:第137頁35行目〜第146頁33行目、第149頁 21行目〜23行目 3.マゼンタカプラー:第149頁24行目〜第28行目;欧州特許第421, 453A1号の第3頁5行目〜第25頁55行目 4.シアンカプラー :第149頁29行目〜33行目;欧州特許第432,8 04A2号の第3頁28行目〜第40頁2行目 5.ポリマーカプラー:第149頁34行目〜38行目;欧州特許第435,3 34A2号の第113頁39行目〜第123頁37行目 6.カラードカプラー:第53頁42行目〜第137頁34行目、第149頁3 9行目〜45行目 7.その他の機能性カプラー:第7頁1行目〜第53頁41行目、第149頁4 6行目〜第150頁3行目;欧州特許第435,334 A2号の第3頁1行目〜第29頁50行目 8.防腐・防黴剤 :第150頁25行目〜28行目 9.ホルマリンスカベンジャー:第149頁15行目〜17行目 10.その他の添加剤 :第153頁38行目〜47行目;欧州特許第421,4 53A1号の第75頁21行目〜第84頁56行目、第 27頁40行目〜第37頁40行目 11.分散方法 :第150頁4行目〜24行目 12.支持体 :第150頁32行目〜34行目 13.膜厚・膜物性 :第150頁35行目〜49行目 本発明の感光材料の全塗布銀量は任意の量から選択でき
るが、カラーネガフィルム等の撮影用感光材料の場合に
は銀換算で1m2 当たり10.0g以下が好ましく、
6.0g以下がより好ましく、4.5g以下が特に好ま
しい。
他の技術および無機・有機素材については、欧州特許第
436,938A2号の下記の箇所及び下記に引用の特
許に記載されている。 1.層構成 :第146頁34行目〜第147頁25行目 2.イエローカプラー:第137頁35行目〜第146頁33行目、第149頁 21行目〜23行目 3.マゼンタカプラー:第149頁24行目〜第28行目;欧州特許第421, 453A1号の第3頁5行目〜第25頁55行目 4.シアンカプラー :第149頁29行目〜33行目;欧州特許第432,8 04A2号の第3頁28行目〜第40頁2行目 5.ポリマーカプラー:第149頁34行目〜38行目;欧州特許第435,3 34A2号の第113頁39行目〜第123頁37行目 6.カラードカプラー:第53頁42行目〜第137頁34行目、第149頁3 9行目〜45行目 7.その他の機能性カプラー:第7頁1行目〜第53頁41行目、第149頁4 6行目〜第150頁3行目;欧州特許第435,334 A2号の第3頁1行目〜第29頁50行目 8.防腐・防黴剤 :第150頁25行目〜28行目 9.ホルマリンスカベンジャー:第149頁15行目〜17行目 10.その他の添加剤 :第153頁38行目〜47行目;欧州特許第421,4 53A1号の第75頁21行目〜第84頁56行目、第 27頁40行目〜第37頁40行目 11.分散方法 :第150頁4行目〜24行目 12.支持体 :第150頁32行目〜34行目 13.膜厚・膜物性 :第150頁35行目〜49行目 本発明の感光材料の全塗布銀量は任意の量から選択でき
るが、カラーネガフィルム等の撮影用感光材料の場合に
は銀換算で1m2 当たり10.0g以下が好ましく、
6.0g以下がより好ましく、4.5g以下が特に好ま
しい。
【0342】また、カラーペーパー等の表示用感光材料
の場合には、全塗布銀量は、銀換算で1m2 当たり0.
003g〜1gが脱銀工程を省いて一層の迅速処理がで
き、更に廃液負荷を減らせる等の点で好ましい。それぞ
れの各層の塗布銀量は、1つの感光層につき0.001
g〜0.4gが好ましい。特に本発明の感光材料を補力
処理する場合には0.003g〜0.3gが好ましく、
更に好ましくは0.01g〜0.1g、特に好ましくは
0.015g〜0.05gである。この場合1つの感光
層につき0.001g〜0.1gが好ましく、更に好ま
しくは0.003g〜0.03gである。
の場合には、全塗布銀量は、銀換算で1m2 当たり0.
003g〜1gが脱銀工程を省いて一層の迅速処理がで
き、更に廃液負荷を減らせる等の点で好ましい。それぞ
れの各層の塗布銀量は、1つの感光層につき0.001
g〜0.4gが好ましい。特に本発明の感光材料を補力
処理する場合には0.003g〜0.3gが好ましく、
更に好ましくは0.01g〜0.1g、特に好ましくは
0.015g〜0.05gである。この場合1つの感光
層につき0.001g〜0.1gが好ましく、更に好ま
しくは0.003g〜0.03gである。
【0343】本発明では、それぞれの感光層の塗布銀量
が1m2 当たり0.001g未満だと銀塩の溶解が進
み、十分な発色濃度が得られず、また補力処理する場合
0.1gを越える場合にDminの増加や気泡が生じ、
鑑賞に耐え難くなりやすい。
が1m2 当たり0.001g未満だと銀塩の溶解が進
み、十分な発色濃度が得られず、また補力処理する場合
0.1gを越える場合にDminの増加や気泡が生じ、
鑑賞に耐え難くなりやすい。
【0344】本発明に用いられる処理素材および処理方
法について詳細に説明する。本発明において、感光材料
は現像(銀現像/内蔵還元剤のクロス酸化)、脱銀、お
よび水洗または安定化処理される。また水洗または安定
化処理後、アルカリ付与などの発色増強のための処理も
施される場合がある。
法について詳細に説明する。本発明において、感光材料
は現像(銀現像/内蔵還元剤のクロス酸化)、脱銀、お
よび水洗または安定化処理される。また水洗または安定
化処理後、アルカリ付与などの発色増強のための処理も
施される場合がある。
【0345】本発明の感光材料を現像処理する際、現像
液にはハロゲン化銀の現像主薬として機能し、および/
または銀現像で生じる現像主薬酸化体が感光材料中に内
蔵してある発色用の還元剤をクロス酸化する機能を有す
る化合物が用いられうる。好ましくはピラゾリドン類、
ジヒドロキシベンゼン類、レダクトン類およびアミノフ
ェノール類が用いられ、特に好ましくはピラゾリドン類
が用いられる。
液にはハロゲン化銀の現像主薬として機能し、および/
または銀現像で生じる現像主薬酸化体が感光材料中に内
蔵してある発色用の還元剤をクロス酸化する機能を有す
る化合物が用いられうる。好ましくはピラゾリドン類、
ジヒドロキシベンゼン類、レダクトン類およびアミノフ
ェノール類が用いられ、特に好ましくはピラゾリドン類
が用いられる。
【0346】ピラゾリドン類としては1−フェニル−3
−ピラゾリドン類が好ましく、1−フェニル−3−ピラ
ゾリドン、1−フェニル−4,4−ジメチル−3−ピラ
ゾリドン、1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシ
メチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4−ジ
ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−
5−メチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−5−フ
ェニル−3−ピラゾリドン、1−p−トリル−4−メチ
ル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−p
−クロロフェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル
−3−ピラゾリドン、1−フェニル−2−ヒドロキシメ
チル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−フェ
ニル−2−アセチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル
−2−ヒドロキシメチル−5−フェニル−3−ピラゾリ
ドンなどがある。
−ピラゾリドン類が好ましく、1−フェニル−3−ピラ
ゾリドン、1−フェニル−4,4−ジメチル−3−ピラ
ゾリドン、1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシ
メチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−4,4−ジ
ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−
5−メチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−5−フ
ェニル−3−ピラゾリドン、1−p−トリル−4−メチ
ル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリドン、1−p
−クロロフェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル
−3−ピラゾリドン、1−フェニル−2−ヒドロキシメ
チル−4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−フェ
ニル−2−アセチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル
−2−ヒドロキシメチル−5−フェニル−3−ピラゾリ
ドンなどがある。
【0347】ジヒドロキシベンゼン類としては、ハイド
ロキノン、クロロハイドロキノン、プロムハイドロキノ
ン、イソプロピルハイドロキノン、メチルハイドロキノ
ン、2,3−ジクロロハイドロキノン、2,5−ジクロ
ロハイドロキノン、2,5−ジメチルハイドロキノン、
ハイドロキノンモノスルフォン酸カリウム等がある。
ロキノン、クロロハイドロキノン、プロムハイドロキノ
ン、イソプロピルハイドロキノン、メチルハイドロキノ
ン、2,3−ジクロロハイドロキノン、2,5−ジクロ
ロハイドロキノン、2,5−ジメチルハイドロキノン、
ハイドロキノンモノスルフォン酸カリウム等がある。
【0348】レダクトン類としては、アスコルビン酸ま
たはその誘導体が好ましく、特開平6−148822号
3頁〜10頁に記載の化合物が用いられる。特にL−ア
スコルビン酸ナトリウムやエリソルビン酸ナトリウムが
好ましい。
たはその誘導体が好ましく、特開平6−148822号
3頁〜10頁に記載の化合物が用いられる。特にL−ア
スコルビン酸ナトリウムやエリソルビン酸ナトリウムが
好ましい。
【0349】p−アミノフェノール類としては、N−メ
チル−p−アミノフェノール、N−(β−ヒドロキシエ
チル)−p−アミノフェノール、N−(4−ヒドロキシ
フェニル)グリシン、2−メチル−p−アミノフェノー
ル、などがある。
チル−p−アミノフェノール、N−(β−ヒドロキシエ
チル)−p−アミノフェノール、N−(4−ヒドロキシ
フェニル)グリシン、2−メチル−p−アミノフェノー
ル、などがある。
【0350】好ましくは、前掲の感材に内蔵させる場合
と同様、ピラゾリドンン類の化合物であり、これらの化
合物は化76、化77に記載されるものである。
と同様、ピラゾリドンン類の化合物であり、これらの化
合物は化76、化77に記載されるものである。
【0351】これら化合物は通常単独で用いるが、現像
およびクロス酸化活性を高めるために2種以上併用して
用いることも好ましい。
およびクロス酸化活性を高めるために2種以上併用して
用いることも好ましい。
【0352】これら化合物の現像液中での使用量は、一
般的には2.5×10-4モル/リットル〜0.2モル/
リットル、好ましくは0.0025モル/リットル〜
0.1モル/リットル、更に好ましくは0.001モル
/リットル〜0.05モル/リットルである。
般的には2.5×10-4モル/リットル〜0.2モル/
リットル、好ましくは0.0025モル/リットル〜
0.1モル/リットル、更に好ましくは0.001モル
/リットル〜0.05モル/リットルである。
【0353】現像液に用いられる保恒剤としては、亜硫
酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫
酸アンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カ
リウム、ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウム、ヒドロ
キシルアミン・硫酸塩などがあり、使用量としては0.
1モル/リットル以下が一般的であり、好ましくは0.
001〜0.02モル/リットルの範囲で用いられる。
感光材料に高塩化銀乳剤を使用する場合には、上記化合
物の使用量は0.001モル/リットル以下が一般的で
あり、全く含有されないのが好ましい。
酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫
酸アンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カ
リウム、ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウム、ヒドロ
キシルアミン・硫酸塩などがあり、使用量としては0.
1モル/リットル以下が一般的であり、好ましくは0.
001〜0.02モル/リットルの範囲で用いられる。
感光材料に高塩化銀乳剤を使用する場合には、上記化合
物の使用量は0.001モル/リットル以下が一般的で
あり、全く含有されないのが好ましい。
【0354】本発明では、前記ヒドロキシルアミンや亜
硫酸イオンに替えてジエチルヒドロキシルアミンや特開
平4−97355号記載のジアルキルヒドロキシルアミ
ン類などの有機保恒剤を含有することが好ましい。
硫酸イオンに替えてジエチルヒドロキシルアミンや特開
平4−97355号記載のジアルキルヒドロキシルアミ
ン類などの有機保恒剤を含有することが好ましい。
【0355】現像液中には塩素イオン、臭素イオンや沃
素イオンなどのハロゲンイオンが含有されうる。
素イオンなどのハロゲンイオンが含有されうる。
【0356】ここでハライドは現像液中に直接添加され
てもよく、現像処理中に感光材料から現像液に溶出して
もよい。
てもよく、現像処理中に感光材料から現像液に溶出して
もよい。
【0357】本発明に使用される現像液は、好ましくは
pH8〜13、より好ましくは9〜12である。
pH8〜13、より好ましくは9〜12である。
【0358】上記pHを保持するために、各種緩衝液を
用いるのが好ましい。炭酸塩、リン酸塩、四ホウ酸塩、
ヒドロキシ安息香酸塩を用いることが好ましい。
用いるのが好ましい。炭酸塩、リン酸塩、四ホウ酸塩、
ヒドロキシ安息香酸塩を用いることが好ましい。
【0359】現像液への該緩衝剤の添加量は、0.05
モル/リットル以上であることが好ましく、特に0.1
モル〜0.4モル/リットルであることが特に好まし
い。
モル/リットル以上であることが好ましく、特に0.1
モル〜0.4モル/リットルであることが特に好まし
い。
【0360】その他、現像液中にはカルシウムやマグネ
シウムの沈澱防止剤として、あるいは現像液の安定性向
上のために、各種キレート剤を用いることができる。
シウムの沈澱防止剤として、あるいは現像液の安定性向
上のために、各種キレート剤を用いることができる。
【0361】これらのキレート剤の添加量は、現像液中
の金属イオンを隠蔽するのに十分な量であればよく、例
えば1リットル当たり0.1g〜10g程度である。
の金属イオンを隠蔽するのに十分な量であればよく、例
えば1リットル当たり0.1g〜10g程度である。
【0362】本発明においては、必要に応じて任意のカ
ブリ防止剤を添加できる。カブリ防止剤としては、塩化
ナトリウム、臭化カリウム、沃化カリウムの如きアルカ
リ金属ハロゲン化物および含窒素ヘテロ環化合物が用い
られる。
ブリ防止剤を添加できる。カブリ防止剤としては、塩化
ナトリウム、臭化カリウム、沃化カリウムの如きアルカ
リ金属ハロゲン化物および含窒素ヘテロ環化合物が用い
られる。
【0363】含窒素ヘテロ環化合物の添加量は、1×1
0-5〜1×10-2モル/リットル、好ましくは、2.5
×10-5〜1×10-3モル/リットルである。
0-5〜1×10-2モル/リットル、好ましくは、2.5
×10-5〜1×10-3モル/リットルである。
【0364】現像液には、必要により任意の現像促進剤
を添加できる。
を添加できる。
【0365】現像液には、蛍光増白剤を含有するのが好
ましい。特に4,4′−ジアミノ−2,2′−ジスルホ
スチルベン系化合物を用いるのは好ましい。
ましい。特に4,4′−ジアミノ−2,2′−ジスルホ
スチルベン系化合物を用いるのは好ましい。
【0366】本発明に適用される現像液の処理温度は2
0〜50℃、好ましくは30〜45℃である。処理時間
は5秒〜2分、好ましくは10秒〜1分である。補充量
は少ない方が好ましいが、感光材料1m2 当たり15〜
600ml、好ましくは25〜200ml、更に好まし
くは35〜100mlである。
0〜50℃、好ましくは30〜45℃である。処理時間
は5秒〜2分、好ましくは10秒〜1分である。補充量
は少ない方が好ましいが、感光材料1m2 当たり15〜
600ml、好ましくは25〜200ml、更に好まし
くは35〜100mlである。
【0367】現像の後は脱銀処理される。脱銀処理に
は、定着処理する場合と漂白および定着処理する場合が
ある。漂白および定着処理する場合、漂白処理と定着処
理を個別に行ってもよいし、同時に行ってもよい(漂白
定着処理)。更に二槽の連続した漂白定着浴で処理する
こと、漂白定着処理の前に定着処理すること、または漂
白定着処理後に漂白処理することも目的に応じて任意に
実施できる。
は、定着処理する場合と漂白および定着処理する場合が
ある。漂白および定着処理する場合、漂白処理と定着処
理を個別に行ってもよいし、同時に行ってもよい(漂白
定着処理)。更に二槽の連続した漂白定着浴で処理する
こと、漂白定着処理の前に定着処理すること、または漂
白定着処理後に漂白処理することも目的に応じて任意に
実施できる。
【0368】また現像の後に脱銀処理を施さず、安定化
処理し、銀塩や色像を安定化処理することも場合によっ
ては好ましい。
処理し、銀塩や色像を安定化処理することも場合によっ
ては好ましい。
【0369】また現像の後に、西独特許(OLS)1,
813,920号、同2,044,993号、同2,7
35,262号、特開昭48−9728号、同49−8
4240号、同49−102314号、同51−538
26号、同52−13336号、同52−73731号
等に記載の過酸化物、亜ハロゲン酸類、ヨードソ化合物
およびコバルト(III)錯化合物を用いた画像補強処理
(補力)を施すことができる。更に画像補強を強めるた
めに、前記現像液に上記画像補強のための酸化剤を添加
し、一浴で現像と画像補力を同時に施すこともできる。
特に過酸化水素が、増幅率が高く好ましい。これら画像
補力法は、感光材料の銀量を大幅に低減できるため、漂
白処理が不用で、かつ安定化処理等で銀(や銀塩)の排
出しないですむこと等が可能になり環境保全上好ましい
処理方法である。
813,920号、同2,044,993号、同2,7
35,262号、特開昭48−9728号、同49−8
4240号、同49−102314号、同51−538
26号、同52−13336号、同52−73731号
等に記載の過酸化物、亜ハロゲン酸類、ヨードソ化合物
およびコバルト(III)錯化合物を用いた画像補強処理
(補力)を施すことができる。更に画像補強を強めるた
めに、前記現像液に上記画像補強のための酸化剤を添加
し、一浴で現像と画像補力を同時に施すこともできる。
特に過酸化水素が、増幅率が高く好ましい。これら画像
補力法は、感光材料の銀量を大幅に低減できるため、漂
白処理が不用で、かつ安定化処理等で銀(や銀塩)の排
出しないですむこと等が可能になり環境保全上好ましい
処理方法である。
【0370】漂白液や漂白定着液に用いられる漂白剤と
しては、例えば鉄(III)、コバルト(III)、クロム(I
V) 、銅(II)等の多価金属の化合物、過酸類、キノン
類やニトロ化合物等が挙げられる。これらのうちエチレ
ンジアミン四酢酸鉄(III)錯塩、1,3−ジアミノプロ
パン四酢酸鉄(III)錯塩などのアミノポリカルボン酸鉄
(III)や過酸化水素、過硫酸塩等は迅速処理および環境
汚染防止の観点から好ましい。
しては、例えば鉄(III)、コバルト(III)、クロム(I
V) 、銅(II)等の多価金属の化合物、過酸類、キノン
類やニトロ化合物等が挙げられる。これらのうちエチレ
ンジアミン四酢酸鉄(III)錯塩、1,3−ジアミノプロ
パン四酢酸鉄(III)錯塩などのアミノポリカルボン酸鉄
(III)や過酸化水素、過硫酸塩等は迅速処理および環境
汚染防止の観点から好ましい。
【0371】これらのアミノポリカルボン酸鉄(III)錯
塩を用いた漂白液または漂白定着液のpHは3〜8で用
いられ、好ましくは5〜7である。過硫酸塩や過酸化水
素を用いた漂白液のpHは、4〜11で用いられ、好ま
しくは5〜10である。
塩を用いた漂白液または漂白定着液のpHは3〜8で用
いられ、好ましくは5〜7である。過硫酸塩や過酸化水
素を用いた漂白液のpHは、4〜11で用いられ、好ま
しくは5〜10である。
【0372】漂白液、漂白定着液およびそれらの前浴に
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
【0373】漂白液、漂白定着液や定着液には、従来か
ら知られている再ハロゲン化剤やpH緩衝剤や金属腐食
防止剤等の添加剤を用いることができる。特に漂白ステ
インを防止するためにも酸解離定数(pKa)が2〜7
の有機酸を含有させることが好ましい。
ら知られている再ハロゲン化剤やpH緩衝剤や金属腐食
防止剤等の添加剤を用いることができる。特に漂白ステ
インを防止するためにも酸解離定数(pKa)が2〜7
の有機酸を含有させることが好ましい。
【0374】定着液や漂白定着液に用いられる定着剤と
してはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオ尿素類、多量
の沃化物塩および特開平4−365037号11頁〜2
1頁や同5−66540号1088頁〜1092頁に記
載のスルフィド基を有する含窒素ヘテロ環系化合物、メ
ソイオン系化合物、チオエーテル系化合物を挙げること
ができる。
してはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオ尿素類、多量
の沃化物塩および特開平4−365037号11頁〜2
1頁や同5−66540号1088頁〜1092頁に記
載のスルフィド基を有する含窒素ヘテロ環系化合物、メ
ソイオン系化合物、チオエーテル系化合物を挙げること
ができる。
【0375】定着液や漂白定着液の保恒剤としては、亜
硫酸塩、重亜硫酸塩、カルボニル重亜硫酸付加物あるい
は欧州特許第294769A号に記載のスルフィン酸化
合物が好ましい。
硫酸塩、重亜硫酸塩、カルボニル重亜硫酸付加物あるい
は欧州特許第294769A号に記載のスルフィン酸化
合物が好ましい。
【0376】定着液や漂白定着液には、さらに各種の蛍
光増白剤;消泡剤;界面活性剤;ポリビニルピロリド
ン;メタノール等を含有させることができる。
光増白剤;消泡剤;界面活性剤;ポリビニルピロリド
ン;メタノール等を含有させることができる。
【0377】脱銀工程の処理温度は20〜50℃、好ま
しくは30〜45℃である。処理時間は5秒〜2分、好
ましくは10秒〜1分である。補充量は少ない方が好ま
しいが、感光材料1m2 当たり15〜600ml、好ま
しくは25〜200ml、更に好ましくは35〜100
mlである。蒸発分量を水で補う程度で、無補充で処理
することも好ましい。
しくは30〜45℃である。処理時間は5秒〜2分、好
ましくは10秒〜1分である。補充量は少ない方が好ま
しいが、感光材料1m2 当たり15〜600ml、好ま
しくは25〜200ml、更に好ましくは35〜100
mlである。蒸発分量を水で補う程度で、無補充で処理
することも好ましい。
【0378】本発明の感光材料は、脱銀処理後に水洗工
程を経るのが一般的である。安定化処理を施した場合に
は、水洗工程を省いてもよい。このような安定化処理に
おいては、特開昭57−8543号、同58−1483
4号、同60−220345号に記載の方法や特開昭5
8−127926号、同58−137837号、同58
−140741号に記載の公知の方法すべて用いること
ができる。また、撮影用カラー感光材料の処理に代表さ
れる色素安定化剤と界面活性剤を含有する安定浴を最終
浴として使用するような水洗工程−安定化工程を行って
もよい。
程を経るのが一般的である。安定化処理を施した場合に
は、水洗工程を省いてもよい。このような安定化処理に
おいては、特開昭57−8543号、同58−1483
4号、同60−220345号に記載の方法や特開昭5
8−127926号、同58−137837号、同58
−140741号に記載の公知の方法すべて用いること
ができる。また、撮影用カラー感光材料の処理に代表さ
れる色素安定化剤と界面活性剤を含有する安定浴を最終
浴として使用するような水洗工程−安定化工程を行って
もよい。
【0379】水洗液および安定化液には、亜硫酸塩;無
機リン酸、ポリアミノカルボン酸、有機アミノホスホン
酸のような硬水軟化剤;Mg塩、Al塩、Bi塩のよう
な金属塩;界面活性剤;硬膜剤;pH緩衝剤;蛍光増加
白剤;含窒素ヘテロ環化合物のような銀塩形成剤などを
使用できる。
機リン酸、ポリアミノカルボン酸、有機アミノホスホン
酸のような硬水軟化剤;Mg塩、Al塩、Bi塩のよう
な金属塩;界面活性剤;硬膜剤;pH緩衝剤;蛍光増加
白剤;含窒素ヘテロ環化合物のような銀塩形成剤などを
使用できる。
【0380】安定化液の色素安定化剤としては、ホルマ
リンやグルタルアルデヒドなどのアルデヒド類、N−メ
チロール化合物、ヘキサメチレンテトラミンあるいはア
ルデヒド亜硫酸付加物などを挙げることができる。
リンやグルタルアルデヒドなどのアルデヒド類、N−メ
チロール化合物、ヘキサメチレンテトラミンあるいはア
ルデヒド亜硫酸付加物などを挙げることができる。
【0381】水洗や安定化液のpHは4〜9であり、好
ましくは5〜8である。処理温度は15〜45℃が一般
的であり、好ましくは25℃〜40℃である。処理時間
は5秒〜2分が一般的であり、好ましくは10秒〜40
秒である。
ましくは5〜8である。処理温度は15〜45℃が一般
的であり、好ましくは25℃〜40℃である。処理時間
は5秒〜2分が一般的であり、好ましくは10秒〜40
秒である。
【0382】上記水洗および/または安定化液の補充に
伴うオーバーフロー液は脱銀工程等、他の工程において
再利用できる。
伴うオーバーフロー液は脱銀工程等、他の工程において
再利用できる。
【0383】水洗水および/または安定化液量は種々の
条件によって広範囲に設定しうるが、補充量は感光材料
1m2 当たり15〜360mlが好ましく、25〜12
0mlが更に好ましい。この補充水量の低減のために複
数のタンクを用い、多段向流方式で実施することが好ま
しい。
条件によって広範囲に設定しうるが、補充量は感光材料
1m2 当たり15〜360mlが好ましく、25〜12
0mlが更に好ましい。この補充水量の低減のために複
数のタンクを用い、多段向流方式で実施することが好ま
しい。
【0384】本発明においては、節水のためにオーバー
フロー液やタンク内液を逆浸透膜で処理した水を利用で
きる。例えば逆浸透による処理は、多段向流水洗および
/または安定化の第2タンク以降の水に対して行うのが
好ましい。
フロー液やタンク内液を逆浸透膜で処理した水を利用で
きる。例えば逆浸透による処理は、多段向流水洗および
/または安定化の第2タンク以降の水に対して行うのが
好ましい。
【0385】本発明においては、撹拌はできるだけ強化
されていることが好ましい。撹拌強化の具体的な方法と
しては特開昭62−183460号、同62−1834
61号に記載の感光材料の乳剤面に処理液のジェット噴
流を衝突さるせ方法、特開昭62−183461号の回
転手段を用いて撹拌効果を上げる方法、更には液中に設
けられたワイパーブレードと乳剤面を接触させながら感
光材料を移動させ、乳剤表面を乱流化することによって
撹拌効果を向上させる方法や、処理液全体の循環流量を
増加させる方法が挙げられる。このような撹拌向上手段
は、現像液、漂白液、定着液、漂白定着液、安定化液、
水洗いずれにおいても有用である。これら方法は、液中
の有効成分の感光材料中への供給や感光材料の不要成分
の拡散を促進する点で有効である。
されていることが好ましい。撹拌強化の具体的な方法と
しては特開昭62−183460号、同62−1834
61号に記載の感光材料の乳剤面に処理液のジェット噴
流を衝突さるせ方法、特開昭62−183461号の回
転手段を用いて撹拌効果を上げる方法、更には液中に設
けられたワイパーブレードと乳剤面を接触させながら感
光材料を移動させ、乳剤表面を乱流化することによって
撹拌効果を向上させる方法や、処理液全体の循環流量を
増加させる方法が挙げられる。このような撹拌向上手段
は、現像液、漂白液、定着液、漂白定着液、安定化液、
水洗いずれにおいても有用である。これら方法は、液中
の有効成分の感光材料中への供給や感光材料の不要成分
の拡散を促進する点で有効である。
【0386】本発明においては、いずれの浴の液開口率
[空気接触面積(cm2 )/液体積(cm3 )]がいか
なる状態でも優れた性能を示すが、液成分の安定性の点
から液開口率としては0〜0.1cm-1が好ましい。連
続処理においては、実用的にも0.001cm-1〜0.
05cm-1の範囲が好ましく、更に好ましくは0.00
2cm-1〜0.03cm-1である。
[空気接触面積(cm2 )/液体積(cm3 )]がいか
なる状態でも優れた性能を示すが、液成分の安定性の点
から液開口率としては0〜0.1cm-1が好ましい。連
続処理においては、実用的にも0.001cm-1〜0.
05cm-1の範囲が好ましく、更に好ましくは0.00
2cm-1〜0.03cm-1である。
【0387】本発明の感光材料に用いられる自動現像機
は、特開昭60−191257号、同60−19125
8号、同60−191259号に記載の感光材料搬送手
段を有していることが好ましい。このような搬送手段は
前浴から後浴への処理液の持込みを著しく削減でき、処
理液の性能劣化を防止する効果が高い。このような効果
は、各工程の処理時間の短縮や処理液補充量の低減に特
に有効である。また処理時間の短縮化のためにはクロス
オーバー時間(空中時間)を短くすることが好ましく、
例えば特開平4−86659号の図4,5または図6、
および特開平5−66540号の図4または図5に記載
の各処理間を遮蔽効果のあるブレードを介して搬送する
方法が好ましい。
は、特開昭60−191257号、同60−19125
8号、同60−191259号に記載の感光材料搬送手
段を有していることが好ましい。このような搬送手段は
前浴から後浴への処理液の持込みを著しく削減でき、処
理液の性能劣化を防止する効果が高い。このような効果
は、各工程の処理時間の短縮や処理液補充量の低減に特
に有効である。また処理時間の短縮化のためにはクロス
オーバー時間(空中時間)を短くすることが好ましく、
例えば特開平4−86659号の図4,5または図6、
および特開平5−66540号の図4または図5に記載
の各処理間を遮蔽効果のあるブレードを介して搬送する
方法が好ましい。
【0388】また連続処理で各処理液が蒸発により濃縮
する場合には、水を加えて濃縮補正することが好まし
い。
する場合には、水を加えて濃縮補正することが好まし
い。
【0389】本発明における工程の処理時間とは、ある
工程での感光材料の処理が開始してから次の工程での処
理が開始されるまでの所要時間を意味する。自動現像機
での実際の処理時間は通常線速度と処理浴の容量によっ
て決まるが、本発明では線速度の目安として500〜4
000mm/分が挙げられる。特に小型現像機の場合に
は500〜2500mm/分が好ましい。
工程での感光材料の処理が開始してから次の工程での処
理が開始されるまでの所要時間を意味する。自動現像機
での実際の処理時間は通常線速度と処理浴の容量によっ
て決まるが、本発明では線速度の目安として500〜4
000mm/分が挙げられる。特に小型現像機の場合に
は500〜2500mm/分が好ましい。
【0390】全処理工程つまり、現像工程から乾燥工程
までの処理時間は、360秒以下が好ましく、120秒
以下がさらに好ましく、特に90〜30秒で使用するこ
とが好ましい。ここで処理時間とは、感光材料が現像液
に浸漬してから、処理機乾燥部から出るまでの時間であ
る。
までの処理時間は、360秒以下が好ましく、120秒
以下がさらに好ましく、特に90〜30秒で使用するこ
とが好ましい。ここで処理時間とは、感光材料が現像液
に浸漬してから、処理機乾燥部から出るまでの時間であ
る。
【0391】本発明において、各処理液は2種以上の感
光材料の処理に共通に使用することができる。例えば、
カラーネガフィルムとカラーペーパーの処理を同じ処理
液を用いて処理することにより、処理機のコスト低減や
処理の簡易化を行うことができる。
光材料の処理に共通に使用することができる。例えば、
カラーネガフィルムとカラーペーパーの処理を同じ処理
液を用いて処理することにより、処理機のコスト低減や
処理の簡易化を行うことができる。
【0392】発明に適用される処理には種々の添加剤が
用いられ、より詳しくはリサーチ・ディスクロジャーI
tem 36544(1994年9月)に記載されてお
り、その該当個所を以下にまとめて示した。
用いられ、より詳しくはリサーチ・ディスクロジャーI
tem 36544(1994年9月)に記載されてお
り、その該当個所を以下にまとめて示した。
【0393】 処理剤種類 頁 現像主薬 536 現像主薬の保恒剤 537左欄 カブリ防止剤 537 キレート剤 537右欄 緩衝剤 537右欄 界面活性剤 538左欄および539左欄 漂白剤 538 漂白促進剤 538右欄〜539左欄 漂白用キレート剤 539左欄 再ハロゲン化剤 539左欄 定着剤 539右欄 定着剤の保恒剤 539右欄 定着用キレート剤 540左欄 安定化用界面活性剤 540左側 安定化用スカム防止剤 540右側 安定用キレート剤 540右側 防菌防ばい剤 540右側 色像安定化剤 540右側 発明の適用される節水技術としては、詳しくはリサーチ
・ディスクロージャーItem 36544(1994
年9月)540頁右欄〜541頁左欄に記載されてい
る。
・ディスクロージャーItem 36544(1994
年9月)540頁右欄〜541頁左欄に記載されてい
る。
【0394】
【実施例】以下に具体例を挙げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明の趣旨を越えない限り、実施例に限定
されるものではない。
明するが、本発明の趣旨を越えない限り、実施例に限定
されるものではない。
【0395】実施例1 乳剤A−1(ヨウ臭化銀平板乳剤)の調製 厚さ0.08μm、円相当直径0.5μmの臭化銀平板
状粒子を種晶として用意した。8gのAgを含む種晶を
1.0リットルの蒸留水に溶解し、pAgを8.2、p
Hを5に調節し、70℃に保温し、激しく撹拌した。続
いて、以下の手順で粒子形成を行った。
状粒子を種晶として用意した。8gのAgを含む種晶を
1.0リットルの蒸留水に溶解し、pAgを8.2、p
Hを5に調節し、70℃に保温し、激しく撹拌した。続
いて、以下の手順で粒子形成を行った。
【0396】(i)AgNO3 (141g)水溶液とK
Br水溶液をpAgを8.4に保ちながら添加した。
Br水溶液をpAgを8.4に保ちながら添加した。
【0397】(ii)55℃に降温し、KI(4g)水溶
液を一定流量で添加した。
液を一定流量で添加した。
【0398】(iii)AgNO3 (63g)水溶液とKB
r水溶液をpAgを8.9に保ちながら添加した。
r水溶液をpAgを8.9に保ちながら添加した。
【0399】35℃に冷却し、常法のフロキュレーショ
ン法で水洗し、ゼラチン50gを加え、pH6.0、p
Ag8.2に調整した。
ン法で水洗し、ゼラチン50gを加え、pH6.0、p
Ag8.2に調整した。
【0400】平均球相当径0.7μmで、アスペクト比
3.0以上の平板状粒子の投影面積の和が総投影面積の
70%占有していた。
3.0以上の平板状粒子の投影面積の和が総投影面積の
70%占有していた。
【0401】この乳剤を以下の様にして金−硫黄−セレ
ン増感を施した。
ン増感を施した。
【0402】乳剤を64℃に昇温し、後掲の増感色素E
xS−1,2,3を所望の分光感度となるような量およ
び比率で添加を行った後、チオ硫酸ナトリウム7.4×
10-6モル/モルAg、塩化金酸1.9×10-6モル/
モルAg、チオシアン酸カリウム1.9×10-3モル/
モルAg、N,N−ジメチルセレノウレア1.5×10
-6モル/モルAgを添加して、最適に化学増感を施し
た。
xS−1,2,3を所望の分光感度となるような量およ
び比率で添加を行った後、チオ硫酸ナトリウム7.4×
10-6モル/モルAg、塩化金酸1.9×10-6モル/
モルAg、チオシアン酸カリウム1.9×10-3モル/
モルAg、N,N−ジメチルセレノウレア1.5×10
-6モル/モルAgを添加して、最適に化学増感を施し
た。
【0403】ExS−1,2,3の代わりに、ExS−
4,5,6を用いた以外は、乳剤A−1と同様にし、乳
剤A−2を調製した。
4,5,6を用いた以外は、乳剤A−1と同様にし、乳
剤A−2を調製した。
【0404】感光層の塗設 下塗りを施した三酢酸セルロース支持体上に、下記に示
すような組成の各層を塗布し、試料101を作製した。 (感光層組成)各層に使用する素材の主なものは下記の
ように分類されている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機溶剤 ExY:イエローカプラー H剤 :ゼラチン硬化剤 ExS:増感色素 各成分に対応する数字は、g/m2 (感光材料)単位で
表した塗布量を示し、ハロゲン化銀については銀換算の
塗布量を示す。ただし、増感色素については同一層のハ
ロゲン化銀1モルに対する塗布量をモル単位で示す。 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.09 ゼラチン 1.60 ExF−1 2.0×10-3 固体分散染料ExF−2 3.0×10-3 固体分散染料ExF−3 4.0×10-3 ETA−10 0.50 HBS−1 0.03 HBS−2 0.02 第2層(中間層) ポリエチルアクリレートラテックス 0.20 ゼラチン 1.04 第3層(赤感乳剤層) 乳剤A−1 銀 2.20 ExS−1 1.0×10-3 ExS−2 5.3×10-5 ExS−3 1.5×10-3 ExC−1(C−44) 0.31 ExC−2(C−43) 0.21 I−17(本発明の式(I)で表わされる化合物) 0.67 HBS−1 0.17 HBS−3 0.18 ゼラチン 2.50 第4層(中間層) 固体分散染料ExF−4 3.0×10-3 ポリエチルアクリレートラテックス 0.15 ゼラチン 2.20 第5層(緑感乳剤層) 乳剤A−2 銀 1.96 ExS−4 6.3×10-5 ExS−5 4.8×10-4 ExS−6 16.4×10-4 ExM−1(C−40) 0.18 ExM−2(C−56) 0.23 I−17(本発明の式(I)で表わされる化合物) 0.33 HBS−1 0.19 HBS−2 2.5×10-2 HBS−3 0.19 ゼラチン 1.67 第6層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 銀 0.005 固体分散染料ExF−5 6.0×10-3 固体分散染料ExF−6 6.0×10-3 油溶性染料ExF−7 0.010 HBS−1 0.05 ゼラチン 1.80 第7層(第2保護層) 均一構造沃臭化銀微粒子乳剤(平均AgI含率1モル%、 平均粒径0.07μm、アスペクト比1) 銀 0.10 H剤 0.23 B−1(直径1.7μm) 5.0×10-2 B−2(直径1.7μm) 0.15 B−3 0.05 S−1 0.23 ゼラチン 0.70 更に、各層に適宜、保存性、処理性、圧力耐性、防黴・
防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくするためにW−1
ないしW−4、B−4ないしB−6、F−1ないしF−
18及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、パラジウム塩、
イリジウム塩、ロジウム塩が含有されている。 有機固体分散染料の分散物の調製 下記、ExF−2を次の方法で分散した。即ち、水2
1.7ミリリットル及び5%水溶液のp−オクチルフェ
ノキシエトキシエトキシエタンスルホン酸ソーダ3ミリ
リットル並びに5%水溶液のp−オクチルフェノキシポ
リオキシエチレンエーテル(重合度10)0.5gとを
700ミリリットルのポットミルに入れ、染料ExF−
2を5.0gと酸化ジルコニウムビーズ(直径1mm)
500ミリリットルを添加して内容物を2時間分散し
た。この分散には中央工機製のBO型振動ボールミルを
用いた。分散後、内容物を取り出し、12.5%ゼラチ
ン水溶液8gに添加し、ビーズを濾過して除き、染料の
ゼラチン分散物を得た。染料微粒子の平均粒径は0.4
4μmであった。
すような組成の各層を塗布し、試料101を作製した。 (感光層組成)各層に使用する素材の主なものは下記の
ように分類されている; ExC:シアンカプラー UV :紫外線吸収剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機溶剤 ExY:イエローカプラー H剤 :ゼラチン硬化剤 ExS:増感色素 各成分に対応する数字は、g/m2 (感光材料)単位で
表した塗布量を示し、ハロゲン化銀については銀換算の
塗布量を示す。ただし、増感色素については同一層のハ
ロゲン化銀1モルに対する塗布量をモル単位で示す。 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.09 ゼラチン 1.60 ExF−1 2.0×10-3 固体分散染料ExF−2 3.0×10-3 固体分散染料ExF−3 4.0×10-3 ETA−10 0.50 HBS−1 0.03 HBS−2 0.02 第2層(中間層) ポリエチルアクリレートラテックス 0.20 ゼラチン 1.04 第3層(赤感乳剤層) 乳剤A−1 銀 2.20 ExS−1 1.0×10-3 ExS−2 5.3×10-5 ExS−3 1.5×10-3 ExC−1(C−44) 0.31 ExC−2(C−43) 0.21 I−17(本発明の式(I)で表わされる化合物) 0.67 HBS−1 0.17 HBS−3 0.18 ゼラチン 2.50 第4層(中間層) 固体分散染料ExF−4 3.0×10-3 ポリエチルアクリレートラテックス 0.15 ゼラチン 2.20 第5層(緑感乳剤層) 乳剤A−2 銀 1.96 ExS−4 6.3×10-5 ExS−5 4.8×10-4 ExS−6 16.4×10-4 ExM−1(C−40) 0.18 ExM−2(C−56) 0.23 I−17(本発明の式(I)で表わされる化合物) 0.33 HBS−1 0.19 HBS−2 2.5×10-2 HBS−3 0.19 ゼラチン 1.67 第6層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 銀 0.005 固体分散染料ExF−5 6.0×10-3 固体分散染料ExF−6 6.0×10-3 油溶性染料ExF−7 0.010 HBS−1 0.05 ゼラチン 1.80 第7層(第2保護層) 均一構造沃臭化銀微粒子乳剤(平均AgI含率1モル%、 平均粒径0.07μm、アスペクト比1) 銀 0.10 H剤 0.23 B−1(直径1.7μm) 5.0×10-2 B−2(直径1.7μm) 0.15 B−3 0.05 S−1 0.23 ゼラチン 0.70 更に、各層に適宜、保存性、処理性、圧力耐性、防黴・
防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくするためにW−1
ないしW−4、B−4ないしB−6、F−1ないしF−
18及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、パラジウム塩、
イリジウム塩、ロジウム塩が含有されている。 有機固体分散染料の分散物の調製 下記、ExF−2を次の方法で分散した。即ち、水2
1.7ミリリットル及び5%水溶液のp−オクチルフェ
ノキシエトキシエトキシエタンスルホン酸ソーダ3ミリ
リットル並びに5%水溶液のp−オクチルフェノキシポ
リオキシエチレンエーテル(重合度10)0.5gとを
700ミリリットルのポットミルに入れ、染料ExF−
2を5.0gと酸化ジルコニウムビーズ(直径1mm)
500ミリリットルを添加して内容物を2時間分散し
た。この分散には中央工機製のBO型振動ボールミルを
用いた。分散後、内容物を取り出し、12.5%ゼラチ
ン水溶液8gに添加し、ビーズを濾過して除き、染料の
ゼラチン分散物を得た。染料微粒子の平均粒径は0.4
4μmであった。
【0405】同様にして、ExF−3、ExF−4及び
ExF−6の固体分散物を得た。染料微粒子の平均粒径
はそれぞれ0.24μm、0.45μm、0.52μm
であった。ExF−5は欧州特許出願公開(EP)第5
49,489A号明細書の実施例1に記載の微小析出
(Microprecipitation)分散方法に
より分散した。平均粒径は0.06μmであった。
ExF−6の固体分散物を得た。染料微粒子の平均粒径
はそれぞれ0.24μm、0.45μm、0.52μm
であった。ExF−5は欧州特許出願公開(EP)第5
49,489A号明細書の実施例1に記載の微小析出
(Microprecipitation)分散方法に
より分散した。平均粒径は0.06μmであった。
【0406】補助現像主薬ETA−10は上記ExF−
2の分散物調製法に準じて分散物を調製した。分散物の
平均粒径は0.30μmであった。
2の分散物調製法に準じて分散物を調製した。分散物の
平均粒径は0.30μmであった。
【0407】以下に実施例1で使用した化合物の化学式
を示す。
を示す。
【0408】
【化78】
【0409】
【化79】
【0410】
【化80】
【0411】
【化81】
【0412】
【化82】
【0413】
【化83】
【0414】
【化84】
【0415】
【化85】
【0416】
【化86】
【0417】
【化87】 以下、次の試料を作製した。
【0418】試料102 第4層の中間層に化88に示す比較化合物(1)のHB
S−1を用いて微細な乳化分散物として該化合物の塗布
量が66.9mg/m2 となるよう添加して作製した。
なお、比較化合物(1)/HBS−1=1/1の重量比
とした。
S−1を用いて微細な乳化分散物として該化合物の塗布
量が66.9mg/m2 となるよう添加して作製した。
なお、比較化合物(1)/HBS−1=1/1の重量比
とした。
【0419】
【化88】 試料102〜114 試料102の第4層に使用した比較化合物(1)を表1
に示すように本発明に係る一般式(A)および一般式
(H)で表される例示化合物を等モル量置き換えて作製
した。このとき、これら使用した化合物は上記と同様、
HBS−1との重量比が1となるよう調製し、乳化分散
物として添加した。
に示すように本発明に係る一般式(A)および一般式
(H)で表される例示化合物を等モル量置き換えて作製
した。このとき、これら使用した化合物は上記と同様、
HBS−1との重量比が1となるよう調製し、乳化分散
物として添加した。
【0420】
【表1】 試料115〜120 試料103を基本にして、第3層の赤感乳剤層および第
5層の緑感乳剤層に使用した一般式(I)で表わされる
化合物I−17を表2に示すように他の例示化合物に等
モル量置き換えてそれぞれの試料を作製した。
5層の緑感乳剤層に使用した一般式(I)で表わされる
化合物I−17を表2に示すように他の例示化合物に等
モル量置き換えてそれぞれの試料を作製した。
【0421】
【表2】 試料121〜123 同じく試料103を基本に第3層赤感乳剤層および第5
層緑感乳剤層に使用したカプラー、C−44、C−43
およびC−40、C−56を同じく表2に示すように他
の例示カプラーに等モル量置き換えてそれぞれ作製し
た。すなわち、試料103の第3層赤感乳剤層で用いた
カプラーC−44及びC−43を表2の試料121〜1
23に示す上段のカプラー及び下段のカプラーでそれぞ
れ等モル量置き換え、第5層緑感乳剤層で用いたカプラ
ーC−40及びC−56を表2の試料121〜123に
示す上段のカプラー及び下段のカプラーでそれぞれ等モ
ル量置き換えた。
層緑感乳剤層に使用したカプラー、C−44、C−43
およびC−40、C−56を同じく表2に示すように他
の例示カプラーに等モル量置き換えてそれぞれ作製し
た。すなわち、試料103の第3層赤感乳剤層で用いた
カプラーC−44及びC−43を表2の試料121〜1
23に示す上段のカプラー及び下段のカプラーでそれぞ
れ等モル量置き換え、第5層緑感乳剤層で用いたカプラ
ーC−40及びC−56を表2の試料121〜123に
示す上段のカプラー及び下段のカプラーでそれぞれ等モ
ル量置き換えた。
【0422】これら作製した試料101〜123を2組
作製し、25℃、相対湿度60%に7日間保存後下記の
性能について評価した。
作製し、25℃、相対湿度60%に7日間保存後下記の
性能について評価した。
【0423】(1)試料の(露光前)長期保存による発
色濃度の変化 上記1組の試料に白光のウエッジ露光を与えて下記のカ
ラー現像処理を行った(A組)。もう1組の試料は長期
保存の加速テスト条件として50℃、相対湿度70%に
7日間保存後、白光のウエッジ露光を与えて同じカラー
現像処理を行った(B組)。
色濃度の変化 上記1組の試料に白光のウエッジ露光を与えて下記のカ
ラー現像処理を行った(A組)。もう1組の試料は長期
保存の加速テスト条件として50℃、相対湿度70%に
7日間保存後、白光のウエッジ露光を与えて同じカラー
現像処理を行った(B組)。
【0424】現像済みの2組の試料はR(赤色)および
G(緑色)濃度を測定し、その特性曲線から先に現像処
理した組(A組)のそれぞれの試料について、最小濃度
+1.5の濃度を与える露光量を読み、B組のそれぞれ
対応する試料の同露光量での濃度を読み、その濃度値か
ら最小濃度値を減じた値(D1 )を求め、その濃度比
(D1 /1.5)を算出した。これをRおよびGのそれ
ぞれの特性曲線から求めた。値が1.00に近い程、試
料の保存による発色濃度変化が小さく、優れた保存性を
示す。
G(緑色)濃度を測定し、その特性曲線から先に現像処
理した組(A組)のそれぞれの試料について、最小濃度
+1.5の濃度を与える露光量を読み、B組のそれぞれ
対応する試料の同露光量での濃度を読み、その濃度値か
ら最小濃度値を減じた値(D1 )を求め、その濃度比
(D1 /1.5)を算出した。これをRおよびGのそれ
ぞれの特性曲線から求めた。値が1.00に近い程、試
料の保存による発色濃度変化が小さく、優れた保存性を
示す。
【0425】(2)試料に露光を与えた後経時したとき
の感度変化 上記2組の試料に白光のウエッジ露光を与えた後、1つ
の組はフリーザー中に、もう1つの組は45℃、相対湿
度80%にそれぞれ7日間保存後下記カラー現像処理を
施し、これらの試料のRおよびG濃度を測定し、その特
性曲線を得た。これら特性曲線から最小濃度+0.2の
濃度を与える露光量を読み取り、露光量の逆数の対数値
を求め、同一試料間での45℃保存試料とフリーザー保
存試料との差(ΔS)を算出した。これをRおよびGの
それぞれについて求めた。値が0.00に近い程、試料
に露光を与えた後経時したときの感度変化が小さく、優
れた潜像保存性を示すものである。
の感度変化 上記2組の試料に白光のウエッジ露光を与えた後、1つ
の組はフリーザー中に、もう1つの組は45℃、相対湿
度80%にそれぞれ7日間保存後下記カラー現像処理を
施し、これらの試料のRおよびG濃度を測定し、その特
性曲線を得た。これら特性曲線から最小濃度+0.2の
濃度を与える露光量を読み取り、露光量の逆数の対数値
を求め、同一試料間での45℃保存試料とフリーザー保
存試料との差(ΔS)を算出した。これをRおよびGの
それぞれについて求めた。値が0.00に近い程、試料
に露光を与えた後経時したときの感度変化が小さく、優
れた潜像保存性を示すものである。
【0426】(3)混色防止能 上記2組の試料に、ウエッジの前面にRまたはGの分解
フィルターを付してそれぞれ階調露光を与えて下記カラ
ー現像処理を行い、現像済み試料は、R分解露光から得
られたシアン濃度についてはR濃度とG濃度を、G分解
露光から得られたマゼンタ濃度については同じくG濃度
とR濃度を測定して、その特性曲線からR分解について
はシアン濃度の最小濃度+1.5の濃度を与える露光量
でのG濃度で測定した特性曲線上の同露光量での濃度
を、また、G分解についてはマゼンタ濃度の最小濃度+
1.5の濃度を与える露光量でのR濃度で測定した特性
曲線上の同露光量での濃度をそれぞれ読み取り、同一カ
プラーを塗布した試料101〜120の混色の程度を比
較した。比較は試料101の値を基準にとり、その差を
求めた。R分解におけるシアン濃度中へのマゼンタの混
色をΔRG 、G分解におけるマゼンタ濃度中へのシアン
の混色をΔGR とした。マイナスを付した値(絶対値)
が大きい程、混色の小さいことを表し、色再現性に有利
であって優れた画質を与えることを表す。なお、試料1
21〜123はカプラー種が異なり、得られる発色色素
の分光吸収曲線が変わるので前記試料101〜120と
は直接比較することができないので省略した。
フィルターを付してそれぞれ階調露光を与えて下記カラ
ー現像処理を行い、現像済み試料は、R分解露光から得
られたシアン濃度についてはR濃度とG濃度を、G分解
露光から得られたマゼンタ濃度については同じくG濃度
とR濃度を測定して、その特性曲線からR分解について
はシアン濃度の最小濃度+1.5の濃度を与える露光量
でのG濃度で測定した特性曲線上の同露光量での濃度
を、また、G分解についてはマゼンタ濃度の最小濃度+
1.5の濃度を与える露光量でのR濃度で測定した特性
曲線上の同露光量での濃度をそれぞれ読み取り、同一カ
プラーを塗布した試料101〜120の混色の程度を比
較した。比較は試料101の値を基準にとり、その差を
求めた。R分解におけるシアン濃度中へのマゼンタの混
色をΔRG 、G分解におけるマゼンタ濃度中へのシアン
の混色をΔGR とした。マイナスを付した値(絶対値)
が大きい程、混色の小さいことを表し、色再現性に有利
であって優れた画質を与えることを表す。なお、試料1
21〜123はカプラー種が異なり、得られる発色色素
の分光吸収曲線が変わるので前記試料101〜120と
は直接比較することができないので省略した。
【0427】以下、上記(1)〜(3)の処理に用いた
カラー現像処理、処理Aを示す。
カラー現像処理、処理Aを示す。
【0428】[処理A] (処理工程) 工程 処理時間 処理温度 発色現像 180秒 38℃ 漂白 90秒 38℃ 定着 120秒 38℃ 安定(1) 30秒 38℃ 安定(2) 30秒 38℃ 安定(3) 30秒 38℃ 乾燥 90秒 60℃ *安定は(3)から(1)への向流方式とした。
【0429】以下に処理液の組成を示す。 (発色現像液) リン酸三カリウム 30g 5−ニトロベンゾトリアゾール 0.1g ジナトリウム−N,N−ビス(スルホナートエチル) ヒドロキシルアミン 3.3g 塩化カリウム 10g ヒドロキシエチリデン−1, 1−ジホスホン酸(30%溶液) 4ml 水を加えて 1.0リットル pH(水酸化カリウム又は硫酸にて調整) 12.00 (漂白液) 1,3−ジアミノプロパン四酢酸第二鉄アンモニウム一水塩 140g 1,3−ジアミノプロパン四酢酸 3g 臭化アンモニウム 80g 硝酸アンモニウム 15g ヒドロキシ酢酸 25g 酢酸(98%) 40g 水を加えて 1.0リットル pH(アンモニア水又は酢酸にて調整) 4.3 (定着液) エチレンジアミン四酢酸第二ナトリウム塩 15g 亜硫酸アンモニウム 19g イミダゾール 15g チオ硫酸アンモニウム(70wt%) 280ミリリットル 水を加えて 1.0リットル pH(アンモニア水又は酢酸にて調整) 7.4 (安定液) p−トルエンスルフィン酸ナトリウム 0.03g ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル (平均重合度10) 0.2g エチレンジアミン四酢酸第二ナトリウム塩 0.05g 1,2,4−トリアゾール 1.3g 1,4−ビス(1,2,4−トリアゾール −1−イルメチル)ピペラジン 0.75g 水を加えて 1.0リットル pH(アンモニア水又は酢酸にて調整) 9.5 結果は上記表1および表2に示す。
【0430】表から、本発明の一般式(I)で表される
化合物、色素形成カプラーおよび一般式(A)もしくは
一般式(H)で表される化合物を感材に含有する試料1
03〜123は、比較試料101および102に比べ試
料作製後その試料を保存したときに生じる発色濃度の低
下を見事に抑制していること、また、試料に露光を与え
た後経時したときに起こる感度変化(潜像の変化)につ
いても見事に防止していることが明らかである。さらに
本発明の構成の試料103〜120は、比較試料に比べ
混色防止能に優れた効果を示していることも明白であ
る。
化合物、色素形成カプラーおよび一般式(A)もしくは
一般式(H)で表される化合物を感材に含有する試料1
03〜123は、比較試料101および102に比べ試
料作製後その試料を保存したときに生じる発色濃度の低
下を見事に抑制していること、また、試料に露光を与え
た後経時したときに起こる感度変化(潜像の変化)につ
いても見事に防止していることが明らかである。さらに
本発明の構成の試料103〜120は、比較試料に比べ
混色防止能に優れた効果を示していることも明白であ
る。
【0431】なお、一般式(A)もしくは一般式(H)
で表される化合物にあっても、上記の試料の保存性、露
光後の潜像の安定性、混色防止能については、一般式
(A)で表されるカルボンアミド基を有する特定のハイ
ドロキノン系化合物が最も優れていて、次いで一般式
(H)で表されるホスホリルヒドラジド系化合物が優れ
ていることが、表から読み取ることができる。
で表される化合物にあっても、上記の試料の保存性、露
光後の潜像の安定性、混色防止能については、一般式
(A)で表されるカルボンアミド基を有する特定のハイ
ドロキノン系化合物が最も優れていて、次いで一般式
(H)で表されるホスホリルヒドラジド系化合物が優れ
ていることが、表から読み取ることができる。
【0432】また、一般式(I)で表わされる化合物に
あっては、スルホニルヒドラジド系よりもカルボニルヒ
ドラジド系化合物のほうが上記性能の改良効果は優れて
いることが、試料115〜118と試料119の比較か
ら知ることができる。
あっては、スルホニルヒドラジド系よりもカルボニルヒ
ドラジド系化合物のほうが上記性能の改良効果は優れて
いることが、試料115〜118と試料119の比較か
ら知ることができる。
【0433】実施例2 実施例1で作製した試料101〜123を用い、処理A
における発色現像液に補助現像薬であるETA−1を
1.8g/リットルを添加した現像液を使用して実施例
1の(1)〜(3)と同様の性能について同様の方法で
調べた。但し、発色現像時間は105秒にした。
における発色現像液に補助現像薬であるETA−1を
1.8g/リットルを添加した現像液を使用して実施例
1の(1)〜(3)と同様の性能について同様の方法で
調べた。但し、発色現像時間は105秒にした。
【0434】結果を表3および表4に示す。
【0435】
【表3】
【0436】
【表4】 表から、得られた結果は実施例1と同傾向を示し、本発
明の構成を満たす試料103〜123は比較試料に比べ
明らかに試料の保存性および試料に露光を与えた後経時
したときの潜像の安定性ともに優れていることがわか
る。なお、発色現像液に補助現像薬を使用したことによ
り発色現像時間を短縮でき、同程度の写真性が得られる
こと、上記の改良効果もわずかではあるが良化すること
がわかる。混色防止能については、実施例1と同じ効果
であったが本発明の構成を満たす試料103〜120の
優れていることは同じであった。
明の構成を満たす試料103〜123は比較試料に比べ
明らかに試料の保存性および試料に露光を与えた後経時
したときの潜像の安定性ともに優れていることがわか
る。なお、発色現像液に補助現像薬を使用したことによ
り発色現像時間を短縮でき、同程度の写真性が得られる
こと、上記の改良効果もわずかではあるが良化すること
がわかる。混色防止能については、実施例1と同じ効果
であったが本発明の構成を満たす試料103〜120の
優れていることは同じであった。
【0437】実施例3 実施例1の試料101〜123の第6層イエローフィル
ター層に補助現像薬ETA−10を実施例1の有機固体
分散染料ExF−2の分散物調製法に準じて調製し、
2.0×10-3モル/m2 (感材)の塗布量にそれぞれ
がなるよう添加して、他は試料101〜123と同様の
方法で作製した。これらの試料を301〜323とす
る。
ター層に補助現像薬ETA−10を実施例1の有機固体
分散染料ExF−2の分散物調製法に準じて調製し、
2.0×10-3モル/m2 (感材)の塗布量にそれぞれ
がなるよう添加して、他は試料101〜123と同様の
方法で作製した。これらの試料を301〜323とす
る。
【0438】試料301〜323を用い、実施例1に記
載の(1)〜(3)に従って同様の性能について調べ
た。但し、現像処理は実施例1で使用した処理Aの発色
現像時間を実施例2と同様の105秒に短縮して実施し
た。
載の(1)〜(3)に従って同様の性能について調べ
た。但し、現像処理は実施例1で使用した処理Aの発色
現像時間を実施例2と同様の105秒に短縮して実施し
た。
【0439】得られた結果は、実施例2の結果とほぼ同
様の結果であり、本発明の構成を満たす試料は試料の保
存性、潜像の安定性および混色防止に優れていることを
確認することができた。
様の結果であり、本発明の構成を満たす試料は試料の保
存性、潜像の安定性および混色防止に優れていることを
確認することができた。
【0440】実施例4 初めに、下記に示す高塩化銀の平板乳剤を調製した。
【0441】乳剤B−1(高塩化銀{100}平板乳
剤)の調製 反応容器にゼラチン水溶液1200ml(メチオニン含
率が約40μモル/gの脱イオン化アルカリ処理骨ゼラ
チン15gを含み、pH4.8)を入れ、温度を40℃
に保ちながらAg−1液(100ml中にAgNO3 1
4g、該ゼラチン0.8g、HNO3 1N液0.2ml
を含む)とX−1液(100ml中にNaCl 6.9
g、該ゼラチン0.8g、NaOH1N液0.3mlを
含む)を24ml/分で12mlだけ同時混合添加し
た。2分間撹拌した後、Ag−2液(100ml中にA
gNO3 を2g、該ゼラチン0.8g、HNO3 1N液
0.2mlを含む)とX−2液(100ml中にKBr
1.4g、該ゼラチン0.8g、NaOH1N液0.2
mlを含む)を31ml/分で19mlだけ同時混合添
加した。1分間撹拌した後、Ag−1液とX−1液を4
8ml/分で36mlだけ同時混合添加した。NaCl
水溶液(100mlの水にNaCl 10g含む)を2
0ml加え、pHを4.5とし、温度を75℃に昇温し
た。20分間熟成した後、温度を60℃に下げ、pHを
5.0とした後、銀電位130mVでAg−3液(10
0ml中にAgNO3 10gを含む)とX−3液(10
0ml中にNaCl 3.6gを含む)をC.D.J.
(controlled double jet)添加
した。添加開始時の流量は7ml/分で1分間に0.1
ml/分ずつ流量を加速添加し、Ag−3液を400m
l添加した。
剤)の調製 反応容器にゼラチン水溶液1200ml(メチオニン含
率が約40μモル/gの脱イオン化アルカリ処理骨ゼラ
チン15gを含み、pH4.8)を入れ、温度を40℃
に保ちながらAg−1液(100ml中にAgNO3 1
4g、該ゼラチン0.8g、HNO3 1N液0.2ml
を含む)とX−1液(100ml中にNaCl 6.9
g、該ゼラチン0.8g、NaOH1N液0.3mlを
含む)を24ml/分で12mlだけ同時混合添加し
た。2分間撹拌した後、Ag−2液(100ml中にA
gNO3 を2g、該ゼラチン0.8g、HNO3 1N液
0.2mlを含む)とX−2液(100ml中にKBr
1.4g、該ゼラチン0.8g、NaOH1N液0.2
mlを含む)を31ml/分で19mlだけ同時混合添
加した。1分間撹拌した後、Ag−1液とX−1液を4
8ml/分で36mlだけ同時混合添加した。NaCl
水溶液(100mlの水にNaCl 10g含む)を2
0ml加え、pHを4.5とし、温度を75℃に昇温し
た。20分間熟成した後、温度を60℃に下げ、pHを
5.0とした後、銀電位130mVでAg−3液(10
0ml中にAgNO3 10gを含む)とX−3液(10
0ml中にNaCl 3.6gを含む)をC.D.J.
(controlled double jet)添加
した。添加開始時の流量は7ml/分で1分間に0.1
ml/分ずつ流量を加速添加し、Ag−3液を400m
l添加した。
【0442】次に、平均球相当径0.03μmのAgB
r微粒子をハロゲン化銀1モル当たり0.2モル%相当
を添加し、約5分間熟成を行いハロゲンコンバージョン
を完了させた。
r微粒子をハロゲン化銀1モル当たり0.2モル%相当
を添加し、約5分間熟成を行いハロゲンコンバージョン
を完了させた。
【0443】次いで、沈降剤を添加し、温度を30℃に
下げ、沈降水洗し、ゼラチン水溶液を加え、38℃でp
H6.2、pCl 3.0に調節した。
下げ、沈降水洗し、ゼラチン水溶液を加え、38℃でp
H6.2、pCl 3.0に調節した。
【0444】このように調製したハロゲン化銀乳剤は平
均球相当径0.7μm、平均塩化銀含有率95.6モル
%で、アスペクト比2.5以上、主平面での隣接辺長比
が2.0以下の平板状粒子が全投影面積の75%含有さ
れていた。この平板状粒子のアスペクト比2以上の粒子
についての個数平均アスペクト比は6.5で主平面での
平均隣接辺長比は1.3であった。
均球相当径0.7μm、平均塩化銀含有率95.6モル
%で、アスペクト比2.5以上、主平面での隣接辺長比
が2.0以下の平板状粒子が全投影面積の75%含有さ
れていた。この平板状粒子のアスペクト比2以上の粒子
についての個数平均アスペクト比は6.5で主平面での
平均隣接辺長比は1.3であった。
【0445】この乳剤を以下の様にして金−硫黄−セレ
ン増感を施した。
ン増感を施した。
【0446】乳剤を64℃に昇温し、実施例1の増感色
素ExS−1,2,3を所望の分光感度となるような量
および比率で添加を行った後、チオ硫酸ナトリウム9.
4×10-6モル/モルAg、塩化金酸3.3×10-6モ
ル/モルAg、チオシアン酸カリウム2.9×10-3モ
ル/モルAg、N,N−ジメチルセレノウレア2.5×
10-6モル/モルAgを添加して、最適に化学増感を施
した。
素ExS−1,2,3を所望の分光感度となるような量
および比率で添加を行った後、チオ硫酸ナトリウム9.
4×10-6モル/モルAg、塩化金酸3.3×10-6モ
ル/モルAg、チオシアン酸カリウム2.9×10-3モ
ル/モルAg、N,N−ジメチルセレノウレア2.5×
10-6モル/モルAgを添加して、最適に化学増感を施
した。
【0447】増感色素ExS−1,2,3の代わりに、
同じく実施例1で用いたExS−4,5,6を用いた以
外は、乳剤B−1と同様にして乳剤B−2を調製した。
同じく実施例1で用いたExS−4,5,6を用いた以
外は、乳剤B−1と同様にして乳剤B−2を調製した。
【0448】感光層の塗設 上記乳剤B−1およびB−2を使用し、同じ支持体上に
実施例1で用いた乳剤A−1およびA−2に等銀量置き
換えて同一組成の各層を塗布して試料401〜423を
作製した。
実施例1で用いた乳剤A−1およびA−2に等銀量置き
換えて同一組成の各層を塗布して試料401〜423を
作製した。
【0449】これらの試料を用いて実施例1と同様の方
法で、同じように性能評価を行った。但し現像処理液処
方は同じであるが処理時間は下記のように変更した。 (処理工程) 工程 処理時間 処理温度 発色現像 50秒 38℃ 漂白 45秒 38℃ 定着 60秒 38℃ 安定(1) 15秒 38℃ 安定(2) 15秒 38℃ 安定(3) 15秒 38℃ 乾燥 90秒 60℃ *安定は(3)から(1)への向流方式とした。
法で、同じように性能評価を行った。但し現像処理液処
方は同じであるが処理時間は下記のように変更した。 (処理工程) 工程 処理時間 処理温度 発色現像 50秒 38℃ 漂白 45秒 38℃ 定着 60秒 38℃ 安定(1) 15秒 38℃ 安定(2) 15秒 38℃ 安定(3) 15秒 38℃ 乾燥 90秒 60℃ *安定は(3)から(1)への向流方式とした。
【0450】結果を表5に示す。
【0451】
【表5】 表から、実施例1の沃臭化銀平板乳剤から高塩化銀平板
乳剤に変えることによって、現像処理時間を大幅に短縮
でき、試料の経時保存性、露光後の経時による潜像の変
動および混色について沃臭化銀平板乳剤の使用よりもさ
らに見事な改良効果を示していることが実施例1の表1
および表2の結果との対比から知ることができる。
乳剤に変えることによって、現像処理時間を大幅に短縮
でき、試料の経時保存性、露光後の経時による潜像の変
動および混色について沃臭化銀平板乳剤の使用よりもさ
らに見事な改良効果を示していることが実施例1の表1
および表2の結果との対比から知ることができる。
【0452】実施例5 実施例4の試料401〜423の第6層イエローフィル
ター層に補助現像主薬ETA−6を実施例3と同様固体
分散物を調製して、その塗布量が同じく2.0×10-3
モル/m2 (感材)になるように添加して作製した。こ
れらの試料を501〜523とする。
ター層に補助現像主薬ETA−6を実施例3と同様固体
分散物を調製して、その塗布量が同じく2.0×10-3
モル/m2 (感材)になるように添加して作製した。こ
れらの試料を501〜523とする。
【0453】これら試料を用い、実施例1の(1)〜
(3)に従って同様に調べた。但し、現像処理は実施例
4で使用した発色現像の処理時間を30秒に短縮して実
施した。結果を表6に示す。
(3)に従って同様に調べた。但し、現像処理は実施例
4で使用した発色現像の処理時間を30秒に短縮して実
施した。結果を表6に示す。
【0454】
【表6】 表から、本発明の構成を満たす試料は、試料の保存性、
試料の露光を与えた後経時したときの潜像の安定性およ
び混色防止に優れた効果を示すことは先の実施例の結果
と同じである。しかし、沃臭化銀平板乳剤を高塩化銀平
板乳剤に変更することでその効果はより優れたものとな
り、補助現像主薬の使用によりさらに優れたものになる
ことが比較試料との対比で、先の実施例の結果と比較す
ることによって明らかである。
試料の露光を与えた後経時したときの潜像の安定性およ
び混色防止に優れた効果を示すことは先の実施例の結果
と同じである。しかし、沃臭化銀平板乳剤を高塩化銀平
板乳剤に変更することでその効果はより優れたものとな
り、補助現像主薬の使用によりさらに優れたものになる
ことが比較試料との対比で、先の実施例の結果と比較す
ることによって明らかである。
【0455】実施例6 1)支持体 本実施例で用いた支持体は、下記の方法により作製し
た。
た。
【0456】ポリエチレン−2,6−ナフタレートポリ
マー100重量部と紫外線吸収剤としてTinuvin
P.326(チバ・ガイギーCiba−Geigy社
製)2重量部とを乾燥した後、300℃にて溶融後、T
型ダイから押し出し、140℃で3.3倍の縦延伸を行
い、続いて130℃で3.3倍の横延伸を行い、さらに
250℃で6秒間熱固定して厚さ90μmのPENフィ
ルムを得た。なおこのPENフィルムにはブルー染料、
マゼンタ染料及びイエロー染料(公開技報:公技番号9
4−6023号記載のI−1、I−4、I−6、I−2
4、I−26、I−27、II−5)を適当量添加した。
さらに、直径20cmのステンレス巻き芯に巻付けて、
110℃、48時間の熱履歴を与え、巻き癖のつきにく
い支持体とした。
マー100重量部と紫外線吸収剤としてTinuvin
P.326(チバ・ガイギーCiba−Geigy社
製)2重量部とを乾燥した後、300℃にて溶融後、T
型ダイから押し出し、140℃で3.3倍の縦延伸を行
い、続いて130℃で3.3倍の横延伸を行い、さらに
250℃で6秒間熱固定して厚さ90μmのPENフィ
ルムを得た。なおこのPENフィルムにはブルー染料、
マゼンタ染料及びイエロー染料(公開技報:公技番号9
4−6023号記載のI−1、I−4、I−6、I−2
4、I−26、I−27、II−5)を適当量添加した。
さらに、直径20cmのステンレス巻き芯に巻付けて、
110℃、48時間の熱履歴を与え、巻き癖のつきにく
い支持体とした。
【0457】2)下塗層の塗設 上記支持体は、その両面にコロナ放電処理、UV照射処
理、さらにグロー放電処理をした後、それぞれの面にゼ
ラチン0.1g/m2 、ソジウムα−スルホ−ジ−2−
エチルヘキシルサクシネート0.01g/m2 、サリチ
ル酸0.04g/m2 、p−クロロフェノール0.2g
/m2 、(CH2 =CHSO2 CH2 CH2 NHCO)
2 CH2 0.012g/m2 、ポリアミド−エピクロル
ヒドリン重縮合物0.02g/m2 の下塗液を塗布して
(10cc/m2 、バーコーター使用)、下塗層を延伸
時高温面側に設けた。乾燥は115℃、6分実施した
(乾燥ゾーンのローラーや搬送装置はすべて115℃と
なっている)。
理、さらにグロー放電処理をした後、それぞれの面にゼ
ラチン0.1g/m2 、ソジウムα−スルホ−ジ−2−
エチルヘキシルサクシネート0.01g/m2 、サリチ
ル酸0.04g/m2 、p−クロロフェノール0.2g
/m2 、(CH2 =CHSO2 CH2 CH2 NHCO)
2 CH2 0.012g/m2 、ポリアミド−エピクロル
ヒドリン重縮合物0.02g/m2 の下塗液を塗布して
(10cc/m2 、バーコーター使用)、下塗層を延伸
時高温面側に設けた。乾燥は115℃、6分実施した
(乾燥ゾーンのローラーや搬送装置はすべて115℃と
なっている)。
【0458】3)バック層の塗設 下塗後の上記支持体の片方の面にバック層として下記組
成の帯電防止層、磁気記録層さらに滑り層を塗設した。
成の帯電防止層、磁気記録層さらに滑り層を塗設した。
【0459】3−1)帯電防止層の塗設 平均粒径0.005μmの酸化スズ−酸化アンチモン複
合物の比抵抗は5Ω・cmの微粒子粉末の分散物(2次
凝集粒子径 約0.08μm)を0.2g/m2 、ゼラ
チン0.05g/m2 、(CH2 =CHSO2 CH2 C
H2 NHCO)2 CH2 0.02g/m2 、ポリ(重合
度10)オキシエチレン−p−ノニルフェノール0.0
05g/m2 及びレゾルシンと塗布した。
合物の比抵抗は5Ω・cmの微粒子粉末の分散物(2次
凝集粒子径 約0.08μm)を0.2g/m2 、ゼラ
チン0.05g/m2 、(CH2 =CHSO2 CH2 C
H2 NHCO)2 CH2 0.02g/m2 、ポリ(重合
度10)オキシエチレン−p−ノニルフェノール0.0
05g/m2 及びレゾルシンと塗布した。
【0460】3−2)磁気記録層の塗設 3−ポリ(重合度15)オキシエチレン−プロピルオキ
シトリメトキシシラン(15重量%)で被覆処理された
コバルト−γ−酸化鉄(比表面積43m2 /g、長軸
0.14μm、単軸0.03μm、飽和磁化89emu
/g、Fe+2/Fe+3=6/94、表面は酸化アルミ酸
化珪素で酸化鉄の2重量%で処理されている)0.06
g/m2 をジアセチルセルロース1.2g/m2 (酸化
鉄の分散はオープンニーダーとサンドミルで実施し
た)、硬化剤としてC2 H5 C(CH2OCONH−C
6 H3 (CH3 )NCO)3 0.3g/m2 を、溶媒
としてアセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ンを用いてバーコーターで塗布し、膜厚1.2μmの磁
気記録層を得た。マット剤としてシリカ粒子(0.3μ
m)と3−ポリ(重合度15)オキシエチレン−プロピ
ルオキシトリメトキシシラン(15重量%)で処理被覆
された研磨剤の酸化アルミ(0.15μm)をそれぞれ
10mg/m2 となるように添加した。乾燥は115
℃、6分実施した(乾燥ゾーンのローラーや搬送装置は
すべて115℃)。X−ライト(ブルーフィルター)で
の磁気記録層のD3 の色濃度増加分は約0.1、また磁
気記録層の飽和磁化モーメントは4.2emu/g、保
磁力7.3×104 A/m、角形比は65%であった。
シトリメトキシシラン(15重量%)で被覆処理された
コバルト−γ−酸化鉄(比表面積43m2 /g、長軸
0.14μm、単軸0.03μm、飽和磁化89emu
/g、Fe+2/Fe+3=6/94、表面は酸化アルミ酸
化珪素で酸化鉄の2重量%で処理されている)0.06
g/m2 をジアセチルセルロース1.2g/m2 (酸化
鉄の分散はオープンニーダーとサンドミルで実施し
た)、硬化剤としてC2 H5 C(CH2OCONH−C
6 H3 (CH3 )NCO)3 0.3g/m2 を、溶媒
としてアセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノ
ンを用いてバーコーターで塗布し、膜厚1.2μmの磁
気記録層を得た。マット剤としてシリカ粒子(0.3μ
m)と3−ポリ(重合度15)オキシエチレン−プロピ
ルオキシトリメトキシシラン(15重量%)で処理被覆
された研磨剤の酸化アルミ(0.15μm)をそれぞれ
10mg/m2 となるように添加した。乾燥は115
℃、6分実施した(乾燥ゾーンのローラーや搬送装置は
すべて115℃)。X−ライト(ブルーフィルター)で
の磁気記録層のD3 の色濃度増加分は約0.1、また磁
気記録層の飽和磁化モーメントは4.2emu/g、保
磁力7.3×104 A/m、角形比は65%であった。
【0461】3−3)滑り層の調製 ジアセチルセルロース(25mg/m2 )、C6 H13C
H(OH)C10H20COOC40H81(化合物a、6mg
/m2 )/C50H101 O(CH2 CH2 O)16H(化合
物b、9mg/m2 )混合物を塗布した。なお、この混
合物は、キシレン/プロピレングリコールモノメチルエ
ーテル(1/1(重量比))中で105℃で溶融し、常
温のプロピレングリコールモノメチルエーテル(10倍
量)中で微細分散して作製した後、アセトン中で分散物
(平均粒径0.01μm)にしてから添加した。マット
剤としてシリカ粒子(0.3μm)と研磨剤の3−ポリ
(重合度15)オキシエチレン−プロピルオキシトリメ
トキシシラン(15重量%で被覆された酸化アルミ
(0.15μm)をそれぞれ15mg/m2 となるよう
に添加した。乾燥は115℃、6分行った(乾燥ゾーン
のローラーや搬送装置はすべて115℃)。滑り層は、
動摩擦係数0.06(5mmφのステンレス硬球、荷重
100g、スピード6cm/分)、静摩擦係数0.07
(クリップ法)、また後述する乳剤面と滑り層の動摩擦
係数も0.12と優れた特性であった。
H(OH)C10H20COOC40H81(化合物a、6mg
/m2 )/C50H101 O(CH2 CH2 O)16H(化合
物b、9mg/m2 )混合物を塗布した。なお、この混
合物は、キシレン/プロピレングリコールモノメチルエ
ーテル(1/1(重量比))中で105℃で溶融し、常
温のプロピレングリコールモノメチルエーテル(10倍
量)中で微細分散して作製した後、アセトン中で分散物
(平均粒径0.01μm)にしてから添加した。マット
剤としてシリカ粒子(0.3μm)と研磨剤の3−ポリ
(重合度15)オキシエチレン−プロピルオキシトリメ
トキシシラン(15重量%で被覆された酸化アルミ
(0.15μm)をそれぞれ15mg/m2 となるよう
に添加した。乾燥は115℃、6分行った(乾燥ゾーン
のローラーや搬送装置はすべて115℃)。滑り層は、
動摩擦係数0.06(5mmφのステンレス硬球、荷重
100g、スピード6cm/分)、静摩擦係数0.07
(クリップ法)、また後述する乳剤面と滑り層の動摩擦
係数も0.12と優れた特性であった。
【0462】4)乳剤の調製 4−1)乳剤C、D、E(ヨウ臭化銀平板乳剤)の調製 厚さ0.07μm、円相当直径0.6μmの臭化銀平板
状粒子を種晶として用意した。8gのAgを含む種晶を
1.0リットルの蒸留水に溶解し、pAgを8.2、p
Hを5に調節し、70℃に保温し、激しく撹拌した。続
いて、以下の手順で粒子形成を行った。
状粒子を種晶として用意した。8gのAgを含む種晶を
1.0リットルの蒸留水に溶解し、pAgを8.2、p
Hを5に調節し、70℃に保温し、激しく撹拌した。続
いて、以下の手順で粒子形成を行った。
【0463】(i)AgNO3 (140g)水溶液とK
Br水溶液をpAgを8.5に保ちながら添加した。
Br水溶液をpAgを8.5に保ちながら添加した。
【0464】(ii)55℃に降温し、KI(4g)水溶
液を一定流量で添加した。
液を一定流量で添加した。
【0465】(iii)AgNO3 (64g)水溶液とKB
r水溶液をpAgを8.8に保ちながら添加した。
r水溶液をpAgを8.8に保ちながら添加した。
【0466】35℃に冷却し、常法のフロキュレーショ
ン法で水洗し、ゼラチン50gを加え、pH6.0、p
Ag8.2に調整した。
ン法で水洗し、ゼラチン50gを加え、pH6.0、p
Ag8.2に調整した。
【0467】平均球相当径0.8μmで、アスペクト比
3.5以上の平板状粒子を総投影面積の70%含有して
いた。
3.5以上の平板状粒子を総投影面積の70%含有して
いた。
【0468】この粒子に以下の様にして金−硫黄−セレ
ン増感を施した。
ン増感を施した。
【0469】乳剤を65℃に昇温し、実施例1の増感色
素ExS−1,2,3を所望の分光感度となるような量
および比率で添加を行った後、チオ硫酸ナトリウム7.
4×10-6モル/モルAg、塩化金酸1.9×10-6モ
ル/モルAg、チオシアン酸カリウム1.9×10-3モ
ル/モルAg、N,N−ジメチルセレノウレア1.6×
10-6モル/モルAgを添加して、最適に化学増感を施
して乳剤Cを得た。
素ExS−1,2,3を所望の分光感度となるような量
および比率で添加を行った後、チオ硫酸ナトリウム7.
4×10-6モル/モルAg、塩化金酸1.9×10-6モ
ル/モルAg、チオシアン酸カリウム1.9×10-3モ
ル/モルAg、N,N−ジメチルセレノウレア1.6×
10-6モル/モルAgを添加して、最適に化学増感を施
して乳剤Cを得た。
【0470】ExS−1,2,3の代わりに、ExS−
4,7,8を用いた以外は、乳剤Cと同様にして乳剤D
を、また同様にExS−9を用いて乳剤Eを調製した。
ExS−4は実施例1に記載のものに同じである。Ex
S−7〜ExS−9は後掲した。
4,7,8を用いた以外は、乳剤Cと同様にして乳剤D
を、また同様にExS−9を用いて乳剤Eを調製した。
ExS−4は実施例1に記載のものに同じである。Ex
S−7〜ExS−9は後掲した。
【0471】4−2)乳剤F、G、H(高塩化銀平板乳
剤)の調製 反応容器にゼラチン水溶液1200ml(メチオニン含
率が約40μモル/gの脱イオン化アルカリ処理骨ゼラ
チン12gを含み、pH4.8)を入れ、温度を40℃
に保ちながらAg−1液(100ml中にAgNO3 1
4g、該ゼラチン0.9g、HNO3 1N液0.2ml
を含む)とX−1液(100ml中にNaCl 6.9
g、該ゼラチン0.9g、NaOH1N液0.3mlを
含む)を24ml/分で12mlだけ同時混合添加し
た。2分間撹拌した後、Ag−2液(100ml中にA
gNO3 を2g、該ゼラチン0.9g、HNO3 1N液
0.2mlを含む)とX−2液(100ml中にKBr
1.4g、該ゼラチン0.9g、NaOH1N液0.2
mlを含む)を31ml/分で19mlだけ同時混合添
加した。1分間撹拌した後、Ag−1液とX−1液を4
8ml/分で36mlだけ同時混合添加した。NaCl
−液(100ml中にNaCl 10g含む)を20m
l加え、pHを4.7とし、温度を75℃に昇温した。
20分間熟成した後、温度を60℃に下げ、pHを5.
0とした後、銀電位130mVでAg−3液(100m
l中にAgNO3 10gを含む)とX−3液(100m
l中にNaCl 3.6gを含む)をC.D.J.(c
ontrolled double jet)添加し
た。添加開始時の流量は7ml/分で1分間に0.1m
l/分ずつ流量を加速添加し、Ag−3液を400ml
添加した。
剤)の調製 反応容器にゼラチン水溶液1200ml(メチオニン含
率が約40μモル/gの脱イオン化アルカリ処理骨ゼラ
チン12gを含み、pH4.8)を入れ、温度を40℃
に保ちながらAg−1液(100ml中にAgNO3 1
4g、該ゼラチン0.9g、HNO3 1N液0.2ml
を含む)とX−1液(100ml中にNaCl 6.9
g、該ゼラチン0.9g、NaOH1N液0.3mlを
含む)を24ml/分で12mlだけ同時混合添加し
た。2分間撹拌した後、Ag−2液(100ml中にA
gNO3 を2g、該ゼラチン0.9g、HNO3 1N液
0.2mlを含む)とX−2液(100ml中にKBr
1.4g、該ゼラチン0.9g、NaOH1N液0.2
mlを含む)を31ml/分で19mlだけ同時混合添
加した。1分間撹拌した後、Ag−1液とX−1液を4
8ml/分で36mlだけ同時混合添加した。NaCl
−液(100ml中にNaCl 10g含む)を20m
l加え、pHを4.7とし、温度を75℃に昇温した。
20分間熟成した後、温度を60℃に下げ、pHを5.
0とした後、銀電位130mVでAg−3液(100m
l中にAgNO3 10gを含む)とX−3液(100m
l中にNaCl 3.6gを含む)をC.D.J.(c
ontrolled double jet)添加し
た。添加開始時の流量は7ml/分で1分間に0.1m
l/分ずつ流量を加速添加し、Ag−3液を400ml
添加した。
【0472】次に、平均球相当径0.03μmのAgB
r微粒子をハロゲン化銀1モル当たり0.2モル%相当
を添加し、約5分間熟成を行いハロゲンコンバージョン
を完了させた。
r微粒子をハロゲン化銀1モル当たり0.2モル%相当
を添加し、約5分間熟成を行いハロゲンコンバージョン
を完了させた。
【0473】次いで、沈降剤を添加し、温度を30℃に
下げ、沈降水洗し、ゼラチン水溶液を加え、38℃でp
H6.2、pC1 3.0に調節した。
下げ、沈降水洗し、ゼラチン水溶液を加え、38℃でp
H6.2、pC1 3.0に調節した。
【0474】このように調製したハロゲン化銀粒子は平
均球相当径0.7μm、平均塩化銀含有率95.6モル
%で、アスペクト比4.2以上、主面での隣接縁長比が
2以下の平板状粒子を総投影面積の75%含有してい
た。
均球相当径0.7μm、平均塩化銀含有率95.6モル
%で、アスペクト比4.2以上、主面での隣接縁長比が
2以下の平板状粒子を総投影面積の75%含有してい
た。
【0475】この粒子に以下の様にして金−硫黄−セレ
ン増感を施した。
ン増感を施した。
【0476】乳剤を65℃に昇温し、後掲の増感色素E
xS−1,2,3を所望の分光感度となるような量およ
び比率で添加を行った後、チオ硫酸ナトリウム9.4×
10-6モル/モルAg、塩化金酸3.3×10-6モル/
モルAg、チオシアン酸カリウム2.9×10-3モル/
モルAg、N,N−ジメチルセレノウレア2.7×10
-6モル/モルAgを添加して、最適に化学増感を施して
乳剤Fを得た。
xS−1,2,3を所望の分光感度となるような量およ
び比率で添加を行った後、チオ硫酸ナトリウム9.4×
10-6モル/モルAg、塩化金酸3.3×10-6モル/
モルAg、チオシアン酸カリウム2.9×10-3モル/
モルAg、N,N−ジメチルセレノウレア2.7×10
-6モル/モルAgを添加して、最適に化学増感を施して
乳剤Fを得た。
【0477】増感色素ExS−1,2,3の代わりに、
ExS−4,7,8を用いた以外は、乳剤Fと同様にし
て乳剤Gを、また同様にExS−9を用いて乳剤Hを調
製した。
ExS−4,7,8を用いた以外は、乳剤Fと同様にし
て乳剤Gを、また同様にExS−9を用いて乳剤Hを調
製した。
【0478】5)乳化物の調製 5−1)赤感乳剤層用乳化物の調製 シアン発色用カプラー(ExC´−1:本発明のC−4
3に同じ)25.0g、(ExC´−2)1.0g、
(ExC´−3)2.5g、発色用還元剤(ExR−
1:本発明のI−16に同じ)35.0gおよび添加剤
を溶媒(HBS−1)3.5g、(HBS−2)3.5
g、(HBS−3)15gおよび酢酸エチル70ccに
溶解し、この溶液を10%ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウムおよびクエン酸を含む12%ゼラチン水溶液
420ccに乳化分散させて赤感乳剤層用乳化物を調製
した。
3に同じ)25.0g、(ExC´−2)1.0g、
(ExC´−3)2.5g、発色用還元剤(ExR−
1:本発明のI−16に同じ)35.0gおよび添加剤
を溶媒(HBS−1)3.5g、(HBS−2)3.5
g、(HBS−3)15gおよび酢酸エチル70ccに
溶解し、この溶液を10%ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウムおよびクエン酸を含む12%ゼラチン水溶液
420ccに乳化分散させて赤感乳剤層用乳化物を調製
した。
【0479】5−2)緑感乳剤層用乳化物の調製 赤感乳剤層用乳化物の調製と同様にして、マゼンタ発色
用カプラー(ExM´−1:本発明のC−57に同
じ)、発色用還元剤(ExR−2:本発明のI−32に
同じ)および添加剤を含有する緑感乳剤層用乳化物を調
製した。
用カプラー(ExM´−1:本発明のC−57に同
じ)、発色用還元剤(ExR−2:本発明のI−32に
同じ)および添加剤を含有する緑感乳剤層用乳化物を調
製した。
【0480】5−3)青感乳剤層用乳化物の調製 赤感乳剤層用乳化物の調製と同様にして、イエロー発色
用カプラー(ExY−1:本発明のC−21に同じ)、
発色用還元剤(ExR−2:本発明のI−32に同じ)
および添加剤を含有する青感乳剤層用乳化物を調製し
た。
用カプラー(ExY−1:本発明のC−21に同じ)、
発色用還元剤(ExR−2:本発明のI−32に同じ)
および添加剤を含有する青感乳剤層用乳化物を調製し
た。
【0481】6)有機固体分散物の調製 6−1)染料の微粒子固体分散物の調製 実施例1に記載の方法に準じてExF−2〜ExF−6
の分散物を調製した。ExF−2〜ExF−6は実施例
1に記載の染料である。
の分散物を調製した。ExF−2〜ExF−6は実施例
1に記載の染料である。
【0482】6−2)補助現像薬の微粒子固体分散物の
調製 染料の微粒子固体分散物の調製と同様にして、補助現像
薬(ETA−6)を含有する補助現像薬の微粒子固体分
散物を調製した。
調製 染料の微粒子固体分散物の調製と同様にして、補助現像
薬(ETA−6)を含有する補助現像薬の微粒子固体分
散物を調製した。
【0483】7)感光層の塗設 前記の乳剤および乳化物、微粒子固体分散物等を混合溶
解して塗布液を調製した。
解して塗布液を調製した。
【0484】次に、前記で得られたバック層の反対側の
支持体上に、下記に示すような組成となるように各層を
12層同時に重層塗布し、多層カラー感光材料である試
料601を作製した。 (感光層組成)各層に使用する素材の主なものは下記の
ように分類されている; ExC、ExC´:シアンカプラー ExF:染料 ExM、ExM´:マゼンタカプラー UV :紫外線吸収剤 ExY:イエローカプラー HBS:高沸点有機溶剤 ExS:増感色素 H剤 :ゼラチン硬化剤 ExR:発色用還元剤 Cpd:添加剤 各成分に対応する数字は、g/m2 (感光材料)単位で
表した塗布量を示し、ハロゲン化銀については銀換算の
塗布量を示す。ただし、増感色素については同一層のハ
ロゲン化銀1モルに対する塗布量をモル単位で示す。 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.09 ゼラチン 0.80 ExF−1 2.0×10-3 固体分散染料ExF−2 3.0×10-3 固体分散染料ExF−3 4.0×10-3 第2層(中間層) 固体分散補助現像薬ETA−6 0.30 ポリエチルアクリレートラテックス 0.20 ゼラチン 0.75 第3層(低感度赤感乳剤層) 高塩化銀乳剤F 銀 1.30 ExS−1 6.0×10-4 ExS−2 3.2×10-5 ExS−3 9.0×10-4 ExC´−1(C−43) 0.50 ExC´−2 0.020 ExC´−3 0.050 ExR−1(I−16) 0.70 Cpd−2 0.010 Cpd−4 0.020 HBS−1 0.11 HBS−2 0.11 HBS−4 0.22 ゼラチン 1.75 第4層(高感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤C 銀 0.85 高塩化銀乳剤F 銀 0.45 ExS−1 6.0×10-4 ExS−2 3.2×10-5 ExS−3 9.0×10-4 ExC´−1(C−43) 0.25 ExC´−2 0.010 ExC´−3 0.025 ExR−1(I−16) 0.35 Cpd−2 0.020 Cpd−4 0.040 HBS−1 0.055 HBS−2 0.055 HBS−4 0.11 ゼラチン 1.50 第5層(中間層) 固体分散補助現像薬ETA−6 0.55 固体分散染料ExF−4 3.0×10-3 HBS−1 0.030 ポリエチルアクリレートラテックス 0.15 ゼラチン 1.25 第6層(低感度緑感乳剤層) 高塩化銀乳剤G 銀 1.25 ExS−4 3.8×10-5 ExS−5 2.9×10-4 ExS−6 9.8×10-4 ExM−1(C−57) 0.33 ExR−2(I−32) 0.33 Cpd−3 0.030 HBS−1 0.090 HBS−4 0.090 ゼラチン 1.00 第7層(高感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤D 銀 0.65 高塩化銀乳剤G 銀 0.60 ExS−4 3.8×10-5 ExS−5 2.9×10-4 ExS−6 9.8×10-4 ExM´−1(C−57) 0.22 ExR−2(I−32) 0.22 Cpd−3 0.020 HBS−1 0.060 HBS−4 0.060 ゼラチン 1.00 第8層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 銀 0.005 固体分散補助現像薬ETA−6 0.25 固体分散染料ExF−5 6.0×10-3 固体分散染料ExF−6 6.0×10-3 油溶性染料ExF−7 0.010 HBS−1 0.070 ゼラチン 1.20 第9層(低感度青感乳剤層) 高塩化銀乳剤H 銀 1.00 ExS−7 4.0×10-4 ExY−1(C−21) 0.30 ExR−2(I−32) 0.20 Cpd−2 0.10 HBS−1 0.080 HBS−4 0.080 ゼラチン 0.95 第10層(高感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤E 銀 0.25 高塩化銀乳剤H 銀 0.75 ExS−7 4.0×10-4 ExY−1(C−21) 0.15 ExR−2(I−32) 0.10 Cpd−2 0.050 HBS−1 0.040 HBS−4 0.040 ゼラチン 0.75 第11層(第1保護層) UV−1 0.19 UV−2 0.075 UV−3 0.065 HBS−1 5.0×10-2 HBS−3 5.0×10-2 ゼラチン 1.5 第12層(第2保護層) 均一構造沃臭化銀微粒子乳剤(平均AgI含率1モル%、 平均粒径0.07μm、平均アスペクト比1.0) 銀 0.10 H剤 0.35 B−1(直径1.7μm) 5.0×10-2 B−2(直径1.7μm) 0.15 B´−3 0.05 Cpd−5 0.20 ゼラチン 0.70 更に、各層に適宜、保存性、処理性、圧力耐性、防黴・
防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくするために実施例
1に記載のW−1ないしW−3、B−4ないしB−6、
F−1ないしF−18及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金
塩、パラジウム塩、イリジウム塩、ロジウム塩が含有さ
れている。
支持体上に、下記に示すような組成となるように各層を
12層同時に重層塗布し、多層カラー感光材料である試
料601を作製した。 (感光層組成)各層に使用する素材の主なものは下記の
ように分類されている; ExC、ExC´:シアンカプラー ExF:染料 ExM、ExM´:マゼンタカプラー UV :紫外線吸収剤 ExY:イエローカプラー HBS:高沸点有機溶剤 ExS:増感色素 H剤 :ゼラチン硬化剤 ExR:発色用還元剤 Cpd:添加剤 各成分に対応する数字は、g/m2 (感光材料)単位で
表した塗布量を示し、ハロゲン化銀については銀換算の
塗布量を示す。ただし、増感色素については同一層のハ
ロゲン化銀1モルに対する塗布量をモル単位で示す。 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.09 ゼラチン 0.80 ExF−1 2.0×10-3 固体分散染料ExF−2 3.0×10-3 固体分散染料ExF−3 4.0×10-3 第2層(中間層) 固体分散補助現像薬ETA−6 0.30 ポリエチルアクリレートラテックス 0.20 ゼラチン 0.75 第3層(低感度赤感乳剤層) 高塩化銀乳剤F 銀 1.30 ExS−1 6.0×10-4 ExS−2 3.2×10-5 ExS−3 9.0×10-4 ExC´−1(C−43) 0.50 ExC´−2 0.020 ExC´−3 0.050 ExR−1(I−16) 0.70 Cpd−2 0.010 Cpd−4 0.020 HBS−1 0.11 HBS−2 0.11 HBS−4 0.22 ゼラチン 1.75 第4層(高感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤C 銀 0.85 高塩化銀乳剤F 銀 0.45 ExS−1 6.0×10-4 ExS−2 3.2×10-5 ExS−3 9.0×10-4 ExC´−1(C−43) 0.25 ExC´−2 0.010 ExC´−3 0.025 ExR−1(I−16) 0.35 Cpd−2 0.020 Cpd−4 0.040 HBS−1 0.055 HBS−2 0.055 HBS−4 0.11 ゼラチン 1.50 第5層(中間層) 固体分散補助現像薬ETA−6 0.55 固体分散染料ExF−4 3.0×10-3 HBS−1 0.030 ポリエチルアクリレートラテックス 0.15 ゼラチン 1.25 第6層(低感度緑感乳剤層) 高塩化銀乳剤G 銀 1.25 ExS−4 3.8×10-5 ExS−5 2.9×10-4 ExS−6 9.8×10-4 ExM−1(C−57) 0.33 ExR−2(I−32) 0.33 Cpd−3 0.030 HBS−1 0.090 HBS−4 0.090 ゼラチン 1.00 第7層(高感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤D 銀 0.65 高塩化銀乳剤G 銀 0.60 ExS−4 3.8×10-5 ExS−5 2.9×10-4 ExS−6 9.8×10-4 ExM´−1(C−57) 0.22 ExR−2(I−32) 0.22 Cpd−3 0.020 HBS−1 0.060 HBS−4 0.060 ゼラチン 1.00 第8層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 銀 0.005 固体分散補助現像薬ETA−6 0.25 固体分散染料ExF−5 6.0×10-3 固体分散染料ExF−6 6.0×10-3 油溶性染料ExF−7 0.010 HBS−1 0.070 ゼラチン 1.20 第9層(低感度青感乳剤層) 高塩化銀乳剤H 銀 1.00 ExS−7 4.0×10-4 ExY−1(C−21) 0.30 ExR−2(I−32) 0.20 Cpd−2 0.10 HBS−1 0.080 HBS−4 0.080 ゼラチン 0.95 第10層(高感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤E 銀 0.25 高塩化銀乳剤H 銀 0.75 ExS−7 4.0×10-4 ExY−1(C−21) 0.15 ExR−2(I−32) 0.10 Cpd−2 0.050 HBS−1 0.040 HBS−4 0.040 ゼラチン 0.75 第11層(第1保護層) UV−1 0.19 UV−2 0.075 UV−3 0.065 HBS−1 5.0×10-2 HBS−3 5.0×10-2 ゼラチン 1.5 第12層(第2保護層) 均一構造沃臭化銀微粒子乳剤(平均AgI含率1モル%、 平均粒径0.07μm、平均アスペクト比1.0) 銀 0.10 H剤 0.35 B−1(直径1.7μm) 5.0×10-2 B−2(直径1.7μm) 0.15 B´−3 0.05 Cpd−5 0.20 ゼラチン 0.70 更に、各層に適宜、保存性、処理性、圧力耐性、防黴・
防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくするために実施例
1に記載のW−1ないしW−3、B−4ないしB−6、
F−1ないしF−18及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金
塩、パラジウム塩、イリジウム塩、ロジウム塩が含有さ
れている。
【0485】以下に実施例6で用いた化合物の化学式を
示す。
示す。
【0486】
【化89】
【0487】
【化90】
【0488】
【化91】
【0489】
【化92】
【0490】
【化93】
【0491】
【化94】
【0492】
【化95】 続いて以下の試料を作製した。
【0493】試料602〜607 試料601の第5層の中間層および第8層のイエローフ
ィルター層に表7に示すように本発明に係る一般式
(A)および/または一般式(H)で表される化合物を
添加して作製した。添加量は試料602に一般式(A)
の例示化合物(2)を第5層と第8層にその塗布量が9
0mg/m2 となるよう添加し、試料603〜607は
その塗布量に等モル量置き換えて作製した。
ィルター層に表7に示すように本発明に係る一般式
(A)および/または一般式(H)で表される化合物を
添加して作製した。添加量は試料602に一般式(A)
の例示化合物(2)を第5層と第8層にその塗布量が9
0mg/m2 となるよう添加し、試料603〜607は
その塗布量に等モル量置き換えて作製した。
【0494】試料608〜610 試料602の第9層と第10層の青感乳剤層に使用した
カプラーC−21を表7に示すように他のカプラーに等
モル量置き換えて作製した。
カプラーC−21を表7に示すように他のカプラーに等
モル量置き換えて作製した。
【0495】試料611〜613 試料602の赤感乳剤層に用いた一般式(I)で表わさ
れる化合物I−16、緑感乳剤層および青感乳剤層に用
いた一般式(I)で表わされる化合物I−32を、同じ
く表7に示すように他の一般式(I)で表わされる化合
物に等モル量置き換えて作製した。
れる化合物I−16、緑感乳剤層および青感乳剤層に用
いた一般式(I)で表わされる化合物I−32を、同じ
く表7に示すように他の一般式(I)で表わされる化合
物に等モル量置き換えて作製した。
【0496】試料614 試料602の第11層保護層に補助現像薬ETA−6を
その塗布量が0.25g/m2 となるよう添加して作製
した。
その塗布量が0.25g/m2 となるよう添加して作製
した。
【0497】試料615 上記試料614の赤感乳剤層の第3層、第4層、緑感乳
剤層の第6層、第7層および青感乳剤層の第9層、第1
0層の全乳剤層に一般式(H)の例示化合物H−33を
各層ともに5mg/m2 の塗布量になるように添加して
作製した。添加はカプラーと共存させ分散物として加え
た。
剤層の第6層、第7層および青感乳剤層の第9層、第1
0層の全乳剤層に一般式(H)の例示化合物H−33を
各層ともに5mg/m2 の塗布量になるように添加して
作製した。添加はカプラーと共存させ分散物として加え
た。
【0498】
【表7】 作製した試料601〜615は、実施例1の(1)〜
(3)に準じてその性能を調べた。試料を保存したとき
の発色濃度の変動および試料に露光を与えて現像処理ま
での経時による感度の変化はイエロー色像についても同
様の方法で実施した。混色については、R−G−B3色
分解フィルターを用いてウエッジ露光を与え、先のΔR
G およびΔGR に加えG濃度中のB濃度についても調
べ、これをΔGB とした。
(3)に準じてその性能を調べた。試料を保存したとき
の発色濃度の変動および試料に露光を与えて現像処理ま
での経時による感度の変化はイエロー色像についても同
様の方法で実施した。混色については、R−G−B3色
分解フィルターを用いてウエッジ露光を与え、先のΔR
G およびΔGR に加えG濃度中のB濃度についても調
べ、これをΔGB とした。
【0499】本実施例で使用した処理を以下に示す。 (処理工程) 工程 処理温度 処理時間 発色現像 40℃ 60秒 停 止 35℃ 15秒 漂白定着 35℃ 45秒 水 洗 35℃ 60秒 乾 燥 60℃ 90秒 以下に処理液の組成を示す。 (発色現像液) 水酸化テトラメチルアンモニウム(25%) 0.15モル/ リットル N,N′−ジメチルグアニジン 0.10モル/ リットル 重炭酸ナトリウムを加えて pH12.5(25℃) (停止液) 酢酸 30g 水を加えて 1リットル (漂白定着液) 水 400ミリリットル チオ硫酸アンモニウム(700g/リットル) 100ミリリットル 亜硫酸ナトリウム 18g エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム 55g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 3g 氷酢酸 9g 水を加えて 1000ミリリットル pH(酢酸又はアンモニアで調整) 5.4 結果は表8に示す。
【0500】
【表8】 表から、本発明の構成を満たす試料602〜615は、
シアンおよびマゼンタ色像については先の実施例と同様
に、試料の経時保存性に優れ、試料に露光を与えた後経
時したときの感度の変動が小さく優れた安定性を示すこ
とおよび混色の少ない優れた画質を示すことが明らかで
あるとともに、イエロー色像においても上記の3つの性
能に優れていることが比較試料101と比べて明確であ
ることがわかる。また、一般式(H)で表される化合物
を乳剤層にも添加した試料615は、上記の性能がさら
に良化することも知ることができる。
シアンおよびマゼンタ色像については先の実施例と同様
に、試料の経時保存性に優れ、試料に露光を与えた後経
時したときの感度の変動が小さく優れた安定性を示すこ
とおよび混色の少ない優れた画質を示すことが明らかで
あるとともに、イエロー色像においても上記の3つの性
能に優れていることが比較試料101と比べて明確であ
ることがわかる。また、一般式(H)で表される化合物
を乳剤層にも添加した試料615は、上記の性能がさら
に良化することも知ることができる。
【0501】なお、試料615は、本発明の他の試料6
02〜614に比較して、シアン、マゼンタおよびイエ
ロー色像部のDmin (カブリ)値が0.02〜0.04
低いことも表にはデータとして示していないが特性曲線
から読み取ることができた。
02〜614に比較して、シアン、マゼンタおよびイエ
ロー色像部のDmin (カブリ)値が0.02〜0.04
低いことも表にはデータとして示していないが特性曲線
から読み取ることができた。
【0502】
【発明の効果】それぞれ少なくとも1層のハロゲン化銀
乳剤層および非感光性層を有する感光材料に、一般式
(I)で表される化合物、カプラーおよび一般式(A)
および/または一般式(H)で表される化合物のそれぞ
れ少なくとも1種を含有させることにより、感光材料を
経時保存したときの発色濃度の変化を抑制し、感光材料
に露光を与えて現像処理するまでの経時による感度の変
動を防止して優れた保存性および異なる感光性層の間で
生じる混色やそれぞれの感色性層のカブリ濃度を低減し
て優れた画質のハロゲン化銀カラー写真感光材料および
その処理方法を提供するものである。
乳剤層および非感光性層を有する感光材料に、一般式
(I)で表される化合物、カプラーおよび一般式(A)
および/または一般式(H)で表される化合物のそれぞ
れ少なくとも1種を含有させることにより、感光材料を
経時保存したときの発色濃度の変化を抑制し、感光材料
に露光を与えて現像処理するまでの経時による感度の変
動を防止して優れた保存性および異なる感光性層の間で
生じる混色やそれぞれの感色性層のカブリ濃度を低減し
て優れた画質のハロゲン化銀カラー写真感光材料および
その処理方法を提供するものである。
Claims (4)
- 【請求項1】 支持体上にそれぞれ少なくとも1層のハ
ロゲン化銀感光性層および非感光性層を有するハロゲン
化銀カラー写真感光材料において、該感光材料の少なく
とも1層に下記一般式(I)で表される化合物、色素形
成カプラーおよび下記一般式(A)で表される化合物も
しくは一般式(H)で表される化合物を含有することを
特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化1】 一般式(I)において、R11はアリール基または複素環
基であり、R12は水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基または複素環基である。
Xは−SO2 −、−CO−、−COCO−、−CO−O
−、−CON(R13)−、−COCO−O−、−COC
O−N(R13)−または−SO2 −N(R13)−であ
る。ここでR13は水素原子またはR12で述べた基であ
る。 【化2】 一般式(A)において、Xは−O−Z基、スルホンアミ
ド基またはカルボンアミド基である。Zは水素原子また
はアルカリ条件下で脱保護可能な水酸基の保護基であ
る。R2 ないしR5 は、Xが−O−Z基のときその少な
くとも1つがカルボンアミド基もしくはスルホンアミド
基で、かつ、その他の基は互いに独立して水素原子また
はベンゼン環に置換可能な基であり、Xがスルホンアミ
ド基のとき互いに独立して水素原子またはベンゼン環に
置換可能な基であり、Xがカルボンアミド基のときR2
もしくはR5 の少なくとも1つがヒドロキシ基もしくは
スルホンアミド基でその他の基は水素原子またはベンゼ
ン環に置換可能な基である。R2 ないしR5 、X、−O
−Z基はこれらの基のいずれかが共同で環を形成しても
よい。 【化3】 一般式(H)において、Xは−N(R1 )R3 又は−O
R4 を表わし、ここでR1 は水素原子、脂肪族炭化水素
基、芳香族炭化水素基又は複素環残基であり、R3 、R
4 は水素原子又はアルカリ条件下で除去される基を示
す。R2 は水素原子、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水
素基、複素環基、シアノ基、ニトロ基又はヒドラジノ基
であり、XとR2 は連結して環を形成してもよい。R5
は水素原子、アルキル基又はアルカリ条件下で除去され
る基を表す。R1 、R2 又はR5 の部分で式(H)が二
つ以上結合して、オリゴマー又はポリマーを形成しても
よい。Gは−CO−、−COCO−、−SO2 −、−S
O−、−CON(R6 )−、−COO−、−COCON
(R7 )−、−COCOO−、−PO(R8 )−、−P
O(OR9 )−、−PO(OR10)O−、−(C=S)
−又はイミノメチレン基を表し、ここでR6 、R7 は水
素原子、アルキル基又はアリール基であり、R8 、
R9 、R10はアルキル基又はアリール基である。mは1
又は2の整数を表す。 - 【請求項2】 該感光材料の少なくとも1層に補助現像
薬またはその前駆体を含有することを特徴とする請求項
1に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 - 【請求項3】 該感光性層の少なくとも1層が、アスペ
クト比が2以上である平板状ハロゲン化銀粒子の投影面
積の和がハロゲン化銀粒子の全投影面積の50%以上を
占め、かつ塩化銀含有率が60モル%以上である感光性
ハロゲン化銀粒子を有することを特徴とする請求項1ま
たは請求項2に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材
料。 - 【請求項4】 補助現像薬またはその前駆体を含有する
発色現像液で処理することを特徴とする請求項1ないし
請求項3のいずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写
真感光材料の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22944296A JPH1062927A (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料およびその処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22944296A JPH1062927A (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料およびその処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1062927A true JPH1062927A (ja) | 1998-03-06 |
Family
ID=16892285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22944296A Pending JPH1062927A (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料およびその処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1062927A (ja) |
-
1996
- 1996-08-13 JP JP22944296A patent/JPH1062927A/ja active Pending
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