JPH1062857A - 電子ファインダ付銀塩カメラ - Google Patents

電子ファインダ付銀塩カメラ

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JPH1062857A
JPH1062857A JP8222327A JP22232796A JPH1062857A JP H1062857 A JPH1062857 A JP H1062857A JP 8222327 A JP8222327 A JP 8222327A JP 22232796 A JP22232796 A JP 22232796A JP H1062857 A JPH1062857 A JP H1062857A
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film
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electronic
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JP8222327A
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Atsushi Maruyama
淳 丸山
Tatsuya Sato
佐藤  達也
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Cameras Adapted For Combination With Other Photographic Or Optical Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、被写体像を電気信号に変換するた
めの電子撮像素子を有する電子撮像手段と、被写体像を
銀塩フィルムに写し込む銀塩撮影装置の両方の機能を有
する銀塩撮影および電子撮像兼用カメラにおいて、銀塩
撮影装置によって撮影を行った際に、プリントした時に
初めてわかる手ぶれの程度を、プリント前にモニタで視
認機能となる電子ファインダ付銀塩カメラの提供を目的
とする。 【解決手段】 被写体光8および9は、制御装置10に
よって動作する電子撮像装置3と銀塩撮影装置6に入力
される。電子撮像素子に結像した像はメモリー2で記憶
される。モニタ1は記憶画像を表示する。一方、銀塩撮
影装置6のフィルム面に結像した像は、潛像として記録
される。メモリー2に記憶された前記画像と、ぶれ検出
手段4によって検出され、ぶれを所定倍率に拡大したぶ
れ量が画像合成手段で合成され、メモリー2を介してモ
ニタ1に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体像を電気信
号に変換するための電子撮像素子を有する電子撮像装置
と、被写体像を銀塩フィルムに写し込む銀塩撮影装置の
両方の機能を有する、銀塩フィルム撮影および電子撮像
兼用カメラの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、銀塩フィルムに被写体像を露
光すると同時に、電子撮像素子によって光電変換された
被写体像をメモリに記憶する銀塩撮影および電子撮像兼
用カメラは知られている。例えば、特開平1−1141
69号公報には、被写体像の観察時には、可動ミラーを
介してファインダ光学系に被写体光束を導き、シャッタ
レリーズ時には、シャッタの動作に連動して上記可動ミ
ラーを回動し、被写体光束を分割して、銀塩フィルムと
撮像素子の両方に導くようにした、確認機能付き一眼レ
フカメラが示されている。特開昭63−260279号
公報には被写体画像を光電変換して記憶した値と、現在
の被写体画像との差を演算して、所定値以上の差がある
と、別の記憶装置に入力し、差分画像情報を表示するこ
とにより、手ぶれの有無を検出するカメラが示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】銀塩カメラにおいて、
フィルムに撮影した画像が、撮影者の意図通りに写し込
まれているかどうかを、撮影時に判断することは一般的
に不可能である。また、初心者にありがちな失敗写真と
して、手ぶれの影響で、ぶれ写真が撮れてしまうという
問題がある。前述の特開平1−114169号公報に
は、銀塩フィルムに露光された被写体像と同時に記録さ
れた電子画像を確認する機能を有するカメラについて記
載されているが、手ぶれの問題については言及されてい
ない。
【0004】また、特開昭63−260279号公報に
は時系列に取り込んだ電子画像の差分情報から、差分画
像情報をエリア表示する機能を有するカメラについて記
載されている。しかし、現在カメラ市場ではカメラの小
型化が進展しており、ビューファインダーなどのカメラ
に構成可能なモニタでは表示サイズが小さすぎて、表示
された画像がぶれているか否か、判別するのは困難であ
る。
【0005】本発明の解決しようとする課題は、上記従
来の不具合に鑑みてなされたものであって、被写体像を
電気信号に変換するための電子撮像素子を有する電子撮
像手段と、被写体像を銀塩フィルムに写し込む銀塩撮影
装置の両方の機能を有する銀塩撮影および電子撮像兼用
カメラにおいて、銀塩撮影装置によって撮影を行った際
に、プリントした時に初めてわかる手ぶれの程度を、プ
リント前にモニタで視認可能とすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
する電子ファインダ付銀塩カメラは、フィルム撮影動作
中のカメラぶれを検出する検出手段と、被写体像を撮像
する撮像手段、および撮像手段の出力を表示するモニタ
手段と、上記撮像手段の出力を記憶する記憶手段と、フ
ィルム露光動作の開始に応答して、上記ぶれ検出手段を
作動させ、移動前の被写体像として、上記撮像出力を記
憶手段に記憶させ、フィルム露光を開始し、上記ぶれ検
出の出力に応じたカメラぶれによるフィルム露光中の像
移動量と撮影条件とに基づいて移動後の被写体像を求
め、フィルム露光終了後に移動前後の被写体像を合成し
て、上記モニタ手段に表示する制御手段と、を具備した
ことを特徴とする。
【0007】また、本発明の請求項2に記載する電子フ
ァインダ付銀塩カメラはフィルム撮影動作中のカメラぶ
れを検出する検出手段と、被写体像を撮像する撮像手
段、および撮像手段の出力を表示するモニタ手段と、上
記撮像手段の出力を記憶する記憶手段と、フィルム露光
動作の開始に応答して、前記ぶれ検出手段を作動させ、
移動前の被写体像として、上記撮像出力を記憶手段に記
憶させ、フィルム露光を開始し、フィルム露光直後に再
度、移動後の被写体像として、上記撮像出力を記憶し、
これら、移動前後の被写体像から移動量を求め、撮影条
件に応じて移動後の被写体像を作成し、フィルム露光後
に移動前後の被写体像を合成して、上記モニタ手段に表
示する制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【0008】さらに本発明の請求項3に記載する電子フ
ァインダ付銀塩カメラは、上記制御手段において、上記
フィルム露光中の像移動量とプリント倍率とに応じて上
記移動後の被写体像を求めることを特徴とする請求項1
または請求項2に記載の電子ファインダ付銀塩カメラで
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]以下、図面を参照して、本発明の実施
の形態1を詳細に説明する。図1は、本発明の概念を示
すブロック図である。不図示の撮影レンズを透過してき
た被写体光(画像入力)8、9を受光可能な位置に、撮
像素子を含む電子撮像装置3と銀塩フィルムに被写体像
を露光するための銀塩撮影装置6がそれぞれ設けられて
いる。上記電子撮像装置3と銀塩撮影装置6は制御装置
10に接続され、これらの装置3、6は、制御装置10
によって選択的あるいは、同時に動作される。電子撮像
装置3は、撮像素子に結像した被写体像を、アナログ映
像信号に変換した後に公知のデジタル変換を行い、この
変換された第1の電子画像をメモリ2に転送し、メモリ
2は上記電子画像を記憶する。
【0010】一方、銀塩撮影装置6内のフィルム面(不
図示)に、結像した被写体像は、シャッタの開口時に潜
像としてフィルムに記録される。フィルム記録装置7
は、プリントサイズの指定を磁気ヘッドによって、フィ
ルムの磁気記録層に書き込む。モニタ1は、上記メモリ
2に接続されており、メモリ2に記憶されている第1の
電子画像を表示する。ぶれ検出手段4は、カメラのぶれ
量を検出し、画像合成手段5にぶれ量データを出力す
る。画像合成手段5は前記ぶれ量データを所定倍率に拡
大し、撮像された第1の電子画像をメモリ2から読み出
し、前記第1の電子画像を前記拡大したぶれ量分だけ移
動した第2の電子画像を生成する。その後、画像合成手
段5は第1の電子画像と第2の電子画像を合成して、メ
モリ2に転送する。モニタ1は、前記メモリ2に記憶さ
れた合成画像を表示する。
【0011】図2は本発明に関わるカメラのシステムを
示すブロック図である。被写体像を結像させるための撮
影レンズは、正レンズ40と負レンズ42で構成され、
この撮影レンズ間に、絞り機構41が配置され、この絞
り機構41は絞り駆動回路51によって駆動制御されて
いる。負レンズ42の後方には、ほぼ中央部分がハーフ
ミラーとなっている可動ミラー43が設けられており、
この可動ミラー43の中央背面部分にサブミラー47
が、下方に被写体光を反射するように設けられている。
【0012】このサブミラー47の反射光軸方向であっ
て、図面垂直方向に2つの光学系からなる、2像分離の
ためのセパレータ光学系48が配置されている。このセ
パレータ光学系48による被写体像の結像位置にライン
センサ49が配置され、このラインセンサ49はライン
センサ駆動回路53に接続されている。これらのサブミ
ラー47、セパレータ光学系48、ラインセンサ49等
によって、公知の位相差法による焦点検出装置が構成さ
れており、CPU60はラインセンサ駆動回路53を介
して入力した信号に基づいて、2像の間隔を求め、合焦
位置に駆動するための撮影レンズの駆動量を演算する。
【0013】上記撮影レンズの各レンズ40、42に
は、ピント調節動作用およびズーミング動作用の駆動源
を制御するズーム・ピント駆動回路50が設けられてい
る。そして、このズーム・ピント駆動回路50は、上記
レンズの移動に応じて信号を発生する不図示のエンコー
ダを有し、上記CPU60は、上記演算された駆動量と
エンコーダ出力とに基づいてピント調節を行う。上記可
動ミラー43の反射光路上には、ファインダー光学系9
0が存在する。カメラ操作者は、銀塩撮影光学系を通過
してきた被写体像をファインダー光学系90を通して観
察することができる。
【0014】正負レンズ40、42を含む銀塩撮影用の
撮影レンズとは別に、電子撮像用のレンズ81と、この
レンズ81の後方に、固定絞り80を配置する。この固
定絞り80の後方には、透過光が測光センサ38に導か
れ、反射光がエリアセンサ34に導かれるようなハーフ
ミラー35が配置されている。このように、本実施形態
では、測光センサ38とエリアセンサ34に導かれる被
写体光は、銀塩撮影用の撮影レンズとは別の光学系(8
1、80)を透過している。
【0015】2次元エリアセンサ34はエリアセンサ駆
動回路32によって制御され、結像された被写体像をア
ナログ映像信号に変換し、信号処理回路31に出力す
る。この信号処理回路31は上記アナログ映像信号のデ
ジタル信号への変換を含む所定の信号処理を行う。この
信号処理回路31はビデオメモリ30および液晶(以下
LCD)モニタ33に接続されると共に、データバス5
7を介して不揮発性メモリ59等に接続されている。
【0016】信号処理回路31は上記処理済み信号をビ
デオメモリ30および不揮発性メモリ59に転送し、ビ
デオメモリ30に記憶された電子画像はLCDモニタ3
3に表示される。不揮発性メモリ59は、カメラ本体に
対して装着自在であり、電気的に書換えができ、カメラ
本体の電源がオフしても電子画像の記憶が保持されるの
で、電子画像の記録に用いられる。また、上記ミラー3
5によって分割された被写体光の光路上にレンズ37と
測光センサ38が配置されており、測光センサ38は測
光センサ処理回路39によって制御され、被写体光の輝
度に応じたアナログ信号を出力する。この、アナログ信
号は処理回路39によってデジタル化された後、データ
バス57を介してCPU60に送信される。
【0017】上記可動ミラー43はミラー駆動回路52
によって駆動され、また、シャッタ44はシャッタ駆動
回路54によって駆動される。可動ミラー43が上昇
し、シャッタ44が開放状態となると、銀塩フィルム4
5上に被写体像が形成され、露光される。なお測光セン
サ38による被写体輝度値、不図示のフィルム感度検出
回路によって検出されたフィルム感度に基づいて、適正
露光の得られる絞り41の絞り値およびシャッタ速度を
CPU60が演算し、シャッタ44は演算されたシャッ
タ速度で駆動制御される。
【0018】銀塩フィルム45上には、磁気記録層が形
成されており、この磁気記録層と接するように磁気ヘッ
ド46が配置されている。この磁気ヘッド46は種々の
情報を磁気記録し、磁気ヘッド駆動回路55の出力によ
って駆動される。また、カメラ本体内には、フィルム駆
動回路56が設けられており、1駒の撮影が終了すると
上記フィルム45の巻き上げ動作を行う。上記磁気ヘッ
ド46による磁気記録は、この巻き上げ動作中に実行さ
れる。カメラには、被写体照明用のストロボ回路58が
設けられており、上記測光センサ39によって測光され
た被写体輝度が所定輝度より低いとCPU60が判断し
た場合に、補助光として動作する。
【0019】スイッチ入力61は、不図示の操作スイッ
チや、メカ機構動作の検出スイッチなどの複数のスイッ
チから構成される。70・72はカメラのぶれ検出セン
サを示し、それぞれカメラの左右方向(X軸)と上下方
向(Y軸)の角速度の大きさに応じてアナログ信号を出
力する。71・73は前記アナログ出力をそれぞれ増幅
し、サンプリング回路74に出力する。サンプリング回
路74は所定時間間隔でサンプリングを行い、デジタル
データに変換後、データバス57を介して、CPU60
にデータを転送する。CPU60は、前記データからカ
メラのぶれ量をを算出する。
【0020】具体的なぶれ量(像移動量)の算出式は、
以下に示すように、式(1)はX軸方向の像移動速度、
式(2)はX軸方向の像移動量、式(3)はY軸方向の
像移動速度、式(4)はY軸方向の像移動量であり、前
記X・Yの2軸は、カメラの光軸に対して直交してい
る。 Vx=f・(1+β)2 ・θy・π/180(m/sec)・・・式(1) Vx:像面X軸方向の像移動速度(m/sec) f :撮影レンズの焦点距離(m) θy:像面Y軸方向を軸中心とした回転角速度(deg
/sec) β :撮影倍率(焦点距離/被写体距離) X :像面X軸方向の像移動量(m)t0 :露光開始タイミング(時間)t1 :露光終了タイミング(時間) Vy=f・(1+β)2 ・θx・π/180(m/sec)・・・式(3) Vy:像面Y軸方向の像移動速度(m/sec) f :撮影レンズの焦点距離(m) θx:像面X軸方向を中心とした回転角速度(deg/
sec) β :撮影倍率(焦点距離/被写体距離) Y :像面Y軸方向の像移動量(m)t0 :露光開始タイミング(時間)t1 :露光終了タイミング(時間)
【0021】以上説明の信号処理回路31、ストロボ回
路58、不揮発性メモリー59、CPU60,測光セン
サー処理回路39、磁気ヘッド駆動回路55、フィルム
駆動回路56、シャッター駆動回路54、ラインセンサ
ー駆動回路53、ミラー駆動回路52、絞り駆動回路5
1、ズーム・ピント駆動回路50はデータバス57によ
って接続され、データの授受を行っている。これらの駆
動回路の動作はCPU60が統括して制御している。
【0022】次に、上述の如く構成された本発明の第1
の実施の形態の動作を、図3に示すフローチャートと、
図4の撮影画像例で説明する。先ず、撮影開始に伴っ
て、撮影サブルチンS1が不図示のメインルーチンから
コールされ、ステップS2で、ぶれ検出回路をオンし、
角速度センサ70・72、増幅回路71・73とサンプ
リング回路74の動作を開始させる。ステップS3にお
いて、ピント調節を行う。このピント調節は、ラインセ
ンサ49の出力信号に基づいて、2像の間隔より、撮影
レンズの合焦点位置までの駆動量を演算し、撮影レンズ
の駆動を行う。この時、撮影レンズの基準位置(例えば
無限遠位置)からのエンコーダパルス信号数に基づい
て、被写体までの絶対距離も算出する。次に、ステップ
S4において測光センサ38からの出力に基づいて、被
写体の輝度を計測し、この計測された測光値と、不図示
のフィルム感度検出回路によって検出されたフィルム感
度に基づいて、銀塩フィルムで露光を行う場合(銀塩撮
影装置)に適正露光を得ることのできるシャッタ速度と
絞り値をステップS5で演算する。
【0023】次に、ステップS6で、スイッチ61中の
第2レリーズスイッチが押されているかどうかを判断
し、押されていない場合は、ステップS6の判断を繰り
返す。一方、レリーズスイッチが押されている場合は、
ステップS7に分岐する。ステップS7では、被写体像
をエリアセンサ34から映像信号として取り込み、この
映像信号に所定の信号処理を行いデジタルデータ化した
電子画像にステップS8で変換し、この電子画像をステ
ップS9でビデオメモリ30に記憶し、ステップS10
で電子画像をLCDモニタ33に表示する。図4(A)
の画像はLCDモニタ33に表示された電子画像とす
る。
【0024】次に、ステップS11において、ステップ
S5で算出した絞り値になるように絞り機構41で絞り
込みを行い、ステップS12において、可動ミラー43
を上方に退避させ、ステップS13において、ステップ
S5で算出したシャッタ速度値になるようにシャッタ4
5を制御し、銀塩フィルムに被写体像の露光を行う、と
同時にぶれ検出回路の出力から、前記露光中のカメラぶ
れによる像移動速度を検出する。露光が終了すると、ス
テップS14において、退避していた可動ミラー43を
元の位置に復帰させ、絞りをステップ15において、初
期位置(通常は開放絞り値)に駆動し、ステップS16
において、フィルム駆動回路56によりフィルム45を
1駒分巻き上げる。
【0025】次に、ステップS13で求めた露光中のカ
メラぶれによる像移動速度を積分することによって、ス
テップS17で、銀塩フィルム上での像移動量を算出
し、ステップS18で像移動量を所定の倍率に拡大し、
前記拡大した移動量分だけ、ステップS7で取り込んだ
画像を移動して、ステップS19で移動後の像をビデオ
メモリに記憶する。前記画像の移動を行う方向について
は、ぶれ検出回路によって検出された方向に移動する
か、または、所定の方向に移動するだけでもよい。前記
ビデオメモリに記憶された、ステップS19の画像は図
4(B)に示すものとする。ステップS9および19の
ビデオメモリに記憶された前記2つの画像をステップS
20で合成して、モニタに表示する。前記の合成された
画像は図4(C)に相当し、輪郭がぶれた画像となる。
以上のシーケンスフローが終了するとステップS21で
リターンする。
【0026】次に、前記像移動量の拡大倍率設定につい
て説明する。撮影した銀塩フィルムを現像して、印画紙
にプリントする場合、プリントの引き伸ばし倍率は、さ
まざまな大きさに指定することが可能である。プリント
ラボでは、ハイビジョンサイズ、クラシックサイズ、パ
ノラマサイズ、6切りサイズ、4切りサイズ等が一般的
に存在する。つまり、カメラぶれによって発生するフィ
ルム面上での像移動量は僅かであっても、前記プリント
時の引き伸ばしによって、プリント上では像移動量が拡
大されてしまうことになる。また、単純にフィルム面上
での像移動をモニタの画面サイズに合わせて拡大して
も、カメラに搭載可能なモニタのサイズが小さいため、
視覚的に像ぶれを認識できない。
【0027】そこで、本発明の特徴であるプリント時の
引き伸ばし倍率に合わせて、像移動量を拡大してモニタ
に表示すれば、カメラ操作者がモニタを見ることによっ
て、プリント時のぶれの程度を予測することができる。
本提案のカメラではフィルムに磁気記録することが可能
なので、図3に示す、ステップS16のフィルム巻き上
げ時に、磁気ヘッド駆動回路55の出力によって磁気ヘ
ッド46から、フィルムの磁気記録層に書き込むことに
よって、プリントサイズの指定を行うことができる。
【0028】[実施の形態2]実施の形態2は、前述の
ぶれセンサ70・72、増幅回路71・73、サンプリ
ング回路74を有さずに、電子撮像素子の出力のみから
ぶれ量を検出しようとするものである。以下、図5のフ
ローチャートによって説明する。ステップS31から3
6までと、ステップS37・38・46・47・48
は、図3の動作と同様のため、説明を省略する。ステッ
プS37で銀塩撮影装置の絞り込み、ステップS38で
ミラーアップした後、ステップS39で被写体像をエリ
アセンサ34から映像信号として取り込み、ステップS
40で、この映像信号に所定の信号処理を行いデジタル
データ化した電子画像に変換し、ステップS41でこの
電子画像をメモリ30に画像Aとして記憶する。
【0029】次に、ステップS42で銀塩フィルムに露
光し、ステップS43で再びエリアセンサ34から映像
信号を取り込み、ステップS44で所定の信号処理を行
い、ステップS45でメモリ30に画像Bとして記憶す
る。ステップS46でミラーダウン、ステップS47で
絞りセット、ステップS48でフィルム巻き上げを行
う。そして、ステップS49で前記画像AとBのデジタ
ル画像の差分処理を行うことによって、銀塩フィルムへ
の露光前後におけるエリアセンサ34上の像移動量を算
出することが可能である。この像移動量の算出は、カメ
ラのオートフォーカス装置において用いられる公知の技
術である相関演算と同様の処理を行えばよい。
【0030】エリアセンサの画素数を横軸に前記各画素
の輝度データを縦軸にとって、画像AとBの中に含まれ
る同じ位置の画素列についてプロットすると、図6のよ
うになる。つまり画像Aの曲線を矢印方向に横ずらしを
行う毎に、画像AとBの差分の総和を演算し、前記差分
の総和の絶対値が、最小になる横ずらし量が、カメラぶ
れによる像移動に相当する。実施形態1と同様にして、
前記像移動量を銀塩フィルムのプリント引き伸ばし倍率
に合わせて、ステップS50で所定倍に拡大する。ステ
ップS51で前記拡大した移動量分だけ、ステップS4
3で取り込んだ画像Bを移動してビデオメモリ30に記
憶する。ステップS52で前記ビデオメモリ30に記憶
された画像Bと画像Aを合成してモニタ33に表示す
る。
【0031】なお、本発明の上記実施態様によれば、以
下のような構成が得られる。 (1)被写体像を変換して第1の電子画像信号を出力す
る電子撮像手段と、上記電子画像信号を受け、画面表示
するモニタ手段と、カメラのぶれ量を検出するぶれ検出
手段と、被写体像を銀塩フィルムに露光するフィルム撮
影手段と、上記電子撮像手段とフィルム撮影手段との作
動開始を指示すると共に、上記検出されたぶれ量を所定
の倍率に拡大し、拡大されたぶれ量だけ上記第1の電子
画像を移動させた第2の電子画像を作成し、上記第1の
電子画像と第2の電子画像とを合成して上記モニタ手段
に表示させる制御手段と、を具備したことを特徴とする
電子ファインダ付銀塩カメラ。
【0032】(2)上記所定の倍率は、銀塩フィルム撮
影時に指定されたプリント倍率の関数であること特徴と
する(1)に記載の電子ファインダ付銀塩カメラ。 (3)上記ぶれ検出手段は、上記フィルム撮影手段によ
るフィルム露光中に、撮影光軸と直交する所定の2軸方
向のぶれの角速度を検出するセンサを含むことを特徴と
する(1)に記載の電子ファインダ付銀塩カメラ。 (4)上記ぶれ検出手段は、上記第1の電子画像信号に
基づいて、ぶれ量を検出し、上記電子撮像手段は、フィ
ルム撮影手段によるフィルム露光の前後に撮影動作を行
うことを特徴とする(1)に記載の電子ファインダ付銀
塩カメラ。
【0033】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、銀塩フィルムに撮影した画像が、カメラぶれの影響
を受けた失敗写真であるかどうか、プリントする前に視
覚的に確認することが可能であるため、LCDモニタで
カメラ操作者がぶれ写真であると判断した場合、再度撮
影を行うことによって、撮影機会の損失を未然に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念を示すブロック図。
【図2】本発明に関わるカメラシステムを示すブロック
図。
【図3】本発明に関わる第1の実施の形態を示すフロー
チャート。
【図4】本発明に関わる第1の実施の形態での撮影画像
例。
【図5】本発明に関わる第2の実施の形態を示すフロー
チャート。
【図6】本発明に関わる第2の実施の形態での撮影画像
の輝度データ。
【符号の説明】
1 モニタ 2 メモリー 3 電子撮像装置 4 ぶれ検出手段 5 画像合成手段 6 銀塩撮影装置 7 フィルム記録装置 8,9 被写体光(画像入力) 10 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム撮影動作中のカメラぶれを検出
    するぶれ検出手段と、被写体像を撮像する撮像手段、お
    よび撮像手段の出力を表示するモニタ手段を含む電子フ
    ァインダ手段と、上記撮像手段の出力を記憶する記憶手
    段と、フィルム露光動作の開始に応答して、上記ぶれ検
    出手段を作動させ、移動前の被写体像として撮像手段の
    出力を上記記憶手段に記憶させた後にフィルム露光を開
    始し、上記ぶれ検出手段の出力に応じたカメラぶれによ
    るフィルム露光中の像移動量と撮影条件とに基づいて移
    動後の被写体像を求め、フィルム露光終了後に移動前の
    被写体像と移動後の被写体像とを合成して上記モニタ手
    段に表示する制御手段と、を具備したことを特徴とする
    電子ファインダ付銀塩カメラ。
  2. 【請求項2】 フィルム撮影動作中のカメラぶれを検出
    するぶれ検出手段と、被写体像を撮像する撮像手段、お
    よび撮像手段の出力を表示するモニタ手段を含む電子フ
    ァインダ手段と、上記撮像手段の出力を記憶する記憶手
    段と、フィルム露光動作の開始に応答して、上記ぶれ検
    出手段を作動させ、移動前の被写体像として、撮像手段
    の出力を上記記憶手段に記憶させた後にフィルム露光を
    開始し、フィルム露光直後に再度、上記撮像手段の出力
    を記憶し、これらの記憶した画像に基づいて被写体像移
    動量を求め、撮影条件に応じて移動後の被写体像を作成
    し、フィルム露光終了後に移動前の被写体像と移動後の
    被写体像とを合成して上記モニタ手段に表示する制御手
    段と、を具備したことを特徴とする電子ファインダ付銀
    塩カメラ。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記フィルム露光中の
    像移動量とプリント倍率とに応じて上記移動後の被写体
    像を求めることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の電子ファインダ付銀塩カメラ。
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