JPH1062380A - 2つの測定領域を有する酸素分圧測定用センサ - Google Patents

2つの測定領域を有する酸素分圧測定用センサ

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JPH1062380A
JPH1062380A JP9141657A JP14165797A JPH1062380A JP H1062380 A JPH1062380 A JP H1062380A JP 9141657 A JP9141657 A JP 9141657A JP 14165797 A JP14165797 A JP 14165797A JP H1062380 A JPH1062380 A JP H1062380A
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sensor
gas diffusion
glass
solid electrolyte
electrode
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JP9141657A
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Dieter Thumfart
トゥムファルト ディーター
Walter Findl
フィントル ヴァルター
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Electrovac AG
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    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/406Cells and probes with solid electrolytes
    • G01N27/407Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は冒頭に言及した形式のセンサ
を提供することである。このセンサは2つの異なる測定
領域で駆動され、同時に2つの電極を雰囲気成分により
引き起こされる化学的影響から保護する。さらにこのセ
ンサは酸素分圧と出力信号との間で線形関係を有する。 【解決手段】 この課題は、酸素分圧センサを、第2の
電極は、固体電解質と気密に接合される第2のガス拡散
隔壁によって包囲されており、2つのガス拡散隔壁のガ
ス透過性は相互に異なり、電極は電流検出装置を介して
電圧源と接続されるように構成して解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気化学的酸素ポ
ンプセルを含み、このセルは酸素イオン導電固体電解質
を有し、この固体電解質に、相互に対向する表面で電極
が固定され、2つの電極のうちの1つが、固体電解質と
気密に接合される第1のガス拡散隔壁によって包囲され
ている形式の酸素分圧測定用センサに関する。
【0002】
【従来の技術】こうした酸素センサにおいては、固体電
解質に、2つの対向する側で電極が配置され、この電極
には、発生する測定セル電圧が印加される。そのことに
よって、酸素はセルのカソードからアノードへ“ポンピ
ング”される。なぜなら、電荷移動がセル内部において
酸素イオンによって行われるからである。印加電圧が上
昇すると、電流はセルの周囲雰囲気の酸素濃度に依存す
る飽和値に達する。
【0003】センサのこの単純な実施形態においては飽
和電流は安定しない。なぜなら、この飽和電流はカソー
ドの分解に直接依存しているからである。ゆえにカソー
ドは拡散隔壁によって包囲される。この隔壁は気密に構
成され、小さなせん孔が設けられている。このせん孔を
通って雰囲気はカソードに到達することができる。
【0004】このせん孔の大きさは、十分な高さの電圧
が印加されている場合に、所定の酸素濃度において達す
る飽和電流値がせん孔を通るガス拡散のみに依存する程
度に小さく構成される。そのため、このせん孔の幾何学
的配置が、飽和電流と酸素濃度との比、すなわちセンサ
の感度を定める。
【0005】さらに注意すべきなのは、前記の酸素セン
サは所定の最大電圧によってしか駆動されないというこ
とである。この電圧を越えると、付加的な、酸素濃度及
びせん孔の幾何学的配置に依存しない導電性が生じ、こ
の導電性が測定結果を歪めてしまいかねない。
【0006】最大電圧において発生する飽和電流の高さ
は、ちょうど、せん孔の幾何学的配置及び酸素濃度に依
存している。せん孔の大きさがセルの内部抵抗ととも
に、測定可能な酸素濃度の最高濃度、すなわち測定領域
の上限を定める。
【0007】前記の公知のセンサがガス混合物またはガ
ス(酸素を除く)内部において駆動される場合、センサ
信号の影響を考慮しなければならない。この影響はおお
むね次のようなガス成分に帰せられる。すなわち、発生
すると分圧を低下させるガス成分(例えば窒素N)、
及び、センサ信号の活性の変化を導く(例えば二酸化硫
黄SO、水HO)種類のガス成分である。
【0008】とりわけ二酸化硫黄SOは、センサ信号
の変化とセンサ寿命の短縮とを引き起こすガス成分であ
る。この変化の原因は、電極下部を白金硫黄化合物が被
覆することにある。なぜなら、この電極は比較的大部分
が保護されておらず、露出しているからである。白金硫
黄化合物によって、白金表面での持続的な影響が生じ、
センサの充分な機能に対して必要な接触反応がもはや完
全には行えなくなり、また、接触反応に対する活性表面
が減少する。この反応の結果、センサ寿命が著しく短縮
される。この反応は所定の適用分野に対しては許容され
ず、そのためその適用分野で使用することはできない。
【0009】ガス成分SOは燃焼されるガス混合物の
ほとんどすべてにおいて少なくともわずかには存在して
いるので、上記の反応に関して改善が求められ所望され
る。似た状況が、他のガス成分、例えばCO(一酸化炭
素)、CO(二酸化炭素)、NO(窒素酸化物)の
場合にも生じる。
【0010】次のような別の欠点がこれまでに公知のセ
ンサにおいて生じる。1回の適用において様々な測定領
域が必要である場合には、複数のセンサを相互に並列的
に駆動しなければならない。なぜなら、各センサはその
構造に基づいて、固定された変更不可能な測定領域を有
するからである。多数のセンサを有する測定装置は、複
数のセンサ配線をしなければならない欠点、ひいては比
較的大きな構造コスト及び空間コストが必要であるとい
う欠点をともなう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題はこうし
た欠点を回避し冒頭に言及した形式のセンサを提供する
ことである。このセンサは2つの異なる測定領域で駆動
され、同時に2つの電極を雰囲気成分により引き起こさ
れる化学的影響から保護する。さらにこのセンサが酸素
分圧と出力信号との間で線形関係を有するようにする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明によ
り、酸素分圧センサを、第2の電極は、固体電解質と気
密に接合される第2のガス拡散隔壁によって包囲されて
おり、2つのガス拡散隔壁のガス透過性は相互に異な
り、電極は電流検出装置を介して電圧源と接続されるよ
うに構成して解決される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明によればセンサの構造は、
2つの別個のセンサを使用する場合と比較して格段に複
雑にはならない。センサ配線を簡単に変更することによ
って、本発明によるセンサは2つの別個のセンサの機能
を満たすように駆動される。
【0014】電極を電圧源と接続することによって、本
発明によるセンサを“電流計測定法”により駆動するこ
とができる。そのことによってまず、酸素分圧と測定信
号(センサ電流)との間で線形関係が得られる。そのこ
とは例えば測定結果の更なる処理を容易にする。さら
に、電流計として駆動されるセンサは高い分解能を示
す。この高い分解能は、高い信号安定性と、測定信号の
温度依存性が小さいこととに結びついている。
【0015】本発明の別の構成を、次のように設けるこ
とができる。すなわち、ガス拡散隔壁は気密の材料から
形成され、それぞれ少なくとも1つのせん孔を有する。
【0016】このことによって、2つの隔壁のガス透過
性の正確な調整が可能となる。
【0017】有利には、せん孔は相互に異なる直径を有
する。
【0018】このことによって、2つのガス拡散隔壁を
厚く構成することができ、それは製造の際に有利であ
る。なぜなら、2つの隔壁を同一の原料プレートから裁
断することができるからである。
【0019】本発明の別の構成により、せん孔は相互に
異なる長さを有する。
【0020】このことによって、2つのせん孔は同一の
直径を有するように製造することができ、また同じ工具
によって製造することができる。
【0021】本発明の格別に有利な実施形態では、固体
電解質はガス拡散隔壁とガラスによって気密に溶接され
ている。
【0022】そのため容易に酸素ポンプセルと拡散隔壁
とを完全に気密に接合することができる。
【0023】これに関係して本発明の別の構成では、ガ
ス拡散隔壁は固体電解質の材料から形成される。
【0024】これにより固体電解質及びガス拡散隔壁の
膨張係数は完全に同一である。温度変化により引き起こ
される上記構造部分の変形は、気密な接合部が剥離する
ようなことにはいたらない。
【0025】本発明の別の構成手段では、ガス拡散隔壁
は、ガラス、金属、ガラスセラミックのグループから選
択される1つの材料から形成される。
【0026】これらの材料は、例えば酸化ジルコニウム
のような固体電解質と比べて、価格的に格段に有利であ
る。そのことはセンサ全体の生産コストの低減につなが
る。さらに、これらの材料はきわめて容易に加工するこ
とができ、とりわけ固体電解質におけるせん孔よりも小
さなせん孔を形成することができる。このことによっ
て、本発明によるセンサの動作温度は、固体電解質から
成る拡散隔壁を有するセンサにおける場合よりも低く維
持される。そのため、わずかな電力消費と、信頼性の向
上とが達成される。しかも上記の材料はすべて、ガス拡
散隔壁としての構成に必要な特性を有する。
【0027】本発明の別の特徴は次の点にある。すなわ
ち、センサに対するヒータとして拡散隔壁のうち少なく
とも1つの外側に白金接合ワイヤを備えた白金トラック
が配置されている。
【0028】この手段によりヒータが容易に製造でき、
ガス拡散隔壁上に直接に配置できることに基づいてセン
サの効率の良い加熱が可能である。
【0029】これに関係して有利には、白金接合ワイヤ
に対する引っ張り軽減部として、拡散隔壁の表面にガラ
スペーストから成る素子が配置されており、この素子は
白金接合ワイヤのそれぞれを包囲している。
【0030】この引っ張り軽減部は容易に製造され、許
容されない高い引っ張りから効果的に保護する。
【0031】本発明の別の構成では、ガラス及びガラス
ペーストは種々異なるガラス粉末と有機結合剤との混合
から形成される。
【0032】この手段により2つの材料は共通に加工さ
れる。
【0033】本発明の有利な実施形態では、ガラス及び
ガラスペーストは、SiO、Na、BaO、K
O、Al、Bのグループから選択される
材料から形成される。
【0034】この構成により、ガラスは酸素ポンプセル
に格別に良く適合する温度膨張係数を有する。
【0035】
【実施例】本発明を以下に図面に即して詳細に説明す
る。
【0036】図1に記載の従来技術によるセンサは酸素
ポンプセル1を含む。この酸素ポンプセルは、有利には
円筒形の固体電解質20を有する。この固体電解質に対
する材料として、有利には酸化イットリウムにより安定
化された酸化ジルコニウムが使用される。
【0037】固体電解質20の上部及び下部に白金電極
4、5が配置されている。この白金電極は白金ワイヤ
6、12を介して電圧源11と接続されている。この電
源は定電圧を供給する。そのことにより、測定すべき酸
素分圧の大きさは電流の評価によって表される。すなわ
ち電圧源11はセンサに対して供給を維持できる電流を
評価するのである。そのために、電極4、5が電流検出
装置13を介して電圧源11と接続されている。電流検
出装置は、図に記載の実施形態においては、電流計13
により構成されている。
【0038】センサのこのような駆動は電流計測定法と
も称され、同様に可能な電位差計動作とは異なってい
る。電位差計動作においては定電流がセンサに印加さ
れ、その際に生成される2つの電極4、5間の電位差
が、周囲雰囲気の酸素濃度に対する尺度をとなるのであ
る。これと異なり、上記センサの駆動は以下のような有
利な点を有する。
【0039】電位差計として駆動されるセンサにおいて
は、測定量(酸素濃度)と測定信号(電極間の電圧)と
の関係は対数関係である。一方、電流計測定(センサ電
流)における測定信号は、酸素濃度についての線形関係
を、比較的高い酸素圧(Oは0.1% 以上)の領域に
おいて示す。そのため、測定信号の評価と更なる処理と
は電位差計測定法における場合よりもきわめて容易であ
る。
【0040】多くの適用分野に対して関心のある、O
が0.1%(燃焼過程)から96%(医療技術)までの
測定領域においては、電流計としてのセンサは高い信号
安定性と結びついた高い分解能を示す。電位差計として
駆動されるセンサは、もちろん対数的特徴に基づいて広
い測定領域を包含するが、そのことにより正確さと分解
能の点において、高い酸素濃度の測定に対してはむしろ
適さない。
【0041】電流計としてのセンサの測定信号は電位差
計としてのセンサとは異なり、格別に温度依存性が小さ
い。正常な電位差計動作に必要な正確な温度制御は、多
くの場合に技術コスト上昇につながるものであるが、こ
れを省略することができる。
【0042】センサの電位差計動作においては最終的に
次のことに注意を払わなければならない。すなわち、2
つの電極のうちの1つは、正確に既知の酸素濃度を有す
る基準雰囲気に、他の1つは測定すべき雰囲気にさらさ
れなければならない。基準雰囲気及び測定雰囲気は気密
に相互に分離しておかなければならず、また基準雰囲気
はこれに加えて相応の製造コストで生成されなければな
らない。
【0043】電流計として駆動されるセンサはこれに対
して、完全にこのような基準雰囲気なしに済む。そのこ
とによって技術コストが節約でき、またセンサの構造空
間を小さく維持することができる。
【0044】単純な構造、わずかな材料コスト、及び他
の上記の特性は、電流計としてのセンサの使用を種々の
適用例において可能にする。このことは従来、電位差計
としてのセンサによっては技術的または経済的に満足に
解決されなかった適用例においても可能である。
【0045】図2には、この種の電流計としてのセンサ
の電流/電圧特性曲線が示されている。第1象限では特
性曲線は3つの異なる領域A、B、Cを示している。領
域Aにおいて、まずセンサ電流は固体電解質20の内部
抵抗に従って上昇する。続いて領域Bにおいて飽和値に
達し、この値の大きさは拡散隔壁(横断面/長さ)の幾
何学的配置と、周囲雰囲気の酸素分圧とに依存する。セ
ンサ電圧が臨界電圧値Vまでさらに上昇すると、セン
サ電流の強い上昇が付加的な電気的伝導性に基づいて発
生する(領域C)。この領域Cは安定した評価に対して
援用することはもはやできない。
【0046】第3象限においては、特性曲線は領域A及
び領域Cのみを有する。上記の説明から、最大出力電流
は電池の内部抵抗と電圧値Vとによって定められるこ
とがわかる。センサの感度をできるかぎり大きくするた
めに、拡散隔壁の幾何学的配置(せん孔直径、せん孔長
さ)は、上記の測定領域限界が最大飽和電流に相応する
ように調整される。感度として、Imaxと上記の測定
領域限界との比が得られる。種々異なる適用分野に対し
て、センサに様々な上記の測定領域、例えば0〜1%、
0〜5%、0〜25%、0〜95%の領域が必要とされ
る。
【0047】図3に示された本発明による酸素分圧測定
用センサは本来、図1に記載のセンサと同様に構成され
ている。このセンサは同様に電気化学的酸素ポンプセル
1を含む。この酸素ポンプセルは酸素イオン導電固体電
解質20から形成され、この固体電解質に、相互に対向
する表面で電極4、5が固定されている。
【0048】電極4は、固体電解質20と気密に接合さ
れる第1のガス拡散隔壁2によって包囲されている。第
2の電極5は同様に、固体電解質20と気密に接合され
る第2のガス拡散隔壁3によって包囲されている。
【0049】2つのガス拡散隔壁2、3は、周囲雰囲気
が電極4、5へ直接侵入することを制限しなければなら
ない。ゆえにこの2つの隔壁は小さなガス透過性を有す
る。その場合に、2つの異なる測定領域上限を所期のよ
うに実現することに対して、2つの隔壁2、3のガス透
過率が相互に異なることが必須である。
【0050】動作電圧が図3に示される手段において印
加されると、Oイオンは電極4から電極5の方向へ移
動する。後から流れる周囲雰囲気に対して、せん孔7を
有する拡散隔壁2が作用する。したがって測定領域の上
限もこのせん孔7によって定められる。
【0051】動作電圧の極性反転の際にOイオンの流
れの方向は逆転し、周囲雰囲気に対して隔壁3が作用
し、測定領域を定める。
【0052】図4は以下の説明と関連して、本発明によ
るこの種のセンサの電流/電圧特性曲線を示している。
第1象限においても第3象限においても、領域A、B、
Cは上記のように判別される。第3象限において測定領
域の上限が第1象限の1/3程度であり、これに対して
感度は第1象限の3倍程度であるということは明らかで
ある。ここから、2つの任意の測定領域上限の組み合わ
せが可能となることがわかる。
【0053】この構成により単純な形式及び手段で変更
可能な測定領域が可能となり、同時に例えばガス成分の
二酸化硫黄SOによる影響の有効な改善が得られる。
この構成は2つの測定領域の調整を同一のセンサ素子
で、領域変更に対して動作電圧の極性のみを変更すれば
よいようにして行うことができる。同時に上記の本発明
によれば、もはや露出されていない白金電極5の保護も
可能である。
【0054】既に述べられた拡散隔壁2、3のガス透過
性は有利には、気密の材料が使用され、この材料に少な
くとも1つのせん孔7、15が設けられるようにして達
成される。
【0055】2つの隔壁2、3の異なるガス透過率を調
整することに対して種々異なる可能性が考えられる。2
つのせん孔7、15は、図3には破線で示されているよ
うに、互いに異なる直径を有することができる。また、
第1の隔壁2に第1の数のせん孔7を設けることも、第
2の隔壁3に第2の数のせん孔15を設けることもでき
る。ここで個々のせん孔7、15は同一の直径または異
なる直径を有することができる。
【0056】ガス透過性を調整する別の手段はせん孔
7、15の長さについて行われる。図3に点線で示され
ているように、せん孔7、15は電極4、5に対して互
いに異なる傾斜角を有する。そのことにより、異なるせ
ん孔の長さと、異なるガス拡散抵抗とが生じる。この関
係において本発明の範囲内で、2つの拡散隔壁2、3を
異なる厚さに構成し、それにより異なるせん孔の長さを
得ることもできる。
【0057】拡散隔壁2、3に対する材料として、固体
電解質20の材料、すなわち有利にはYにより安
定化されたZrO、または、ガラス、金属、ガラスセ
ラミックのグループから選択された1つの材料が使用さ
れる。
【0058】有利に、ガラス、金属、ガラスセラミック
の材料のうち1つを使用する場合には、これらの材料は
例えばZrOよりも格段に安価に維持でき、容易に加
工できる。ガラスセラミックは格別に有利である。なぜ
なら、この材料においては、せん孔は酸化ジルコニウム
における場合よりも小さい直径で形成できるからであ
る。ガラスセラミックはさらに、格別に良好なガラス1
4との濡れ性を有する。それにより、ガラス14と拡散
隔壁2、3との間に発生しうる隙間を回避することがで
きる。
【0059】これまで説明された、気密でしかもせん孔
を有する構造部分を拡散隔壁2、3として使用すること
と並んで、多孔体を使用することも可能である。本発明
に関してこの場合にも重要であるのは、2つの隔壁2、
3での多孔性とガス透過率とを異なる大きさに選択する
ということである。
【0060】固体電解質20をガス拡散隔壁2、3と気
密に接合することは、有利にはガラス14を用いて行わ
れる。製造の際にはこのガラス14は溶融され、冷える
際に言及された構造部分と格別確実に相互接合する。
【0061】センサに対するヒータは拡散隔壁2、3の
少なくとも1つの外側に配置される。この場合、最大の
効率は言うまでもなく、各隔壁2、3に一つずつヒータ
を使用する場合に達成される。ヒータは酸素ポンプセル
1の電極4、5と同様に白金トラック8から形成されて
おり、この白金トラック8は白金ワイヤ9を介して電圧
源に接続されている。
【0062】白金接合ワイヤに対する引っ張り軽減部と
して、拡散隔壁2、3の表面にガラスペースト10から
成る素子が配置されている。この素子は白金接合ワイヤ
9のそれぞれを包囲している。図1に記載の実施例に設
けられている引っ張り軽減部は、露出した電極5の接合
ワイヤ6に対するものであり、この引っ張り軽減部は、
本発明によって第2の拡散隔壁3をガラス14により固
定することを前提として自動的に形成される。
【0063】ガラス14と、引っ張り軽減部を形成する
ガラスペースト10との組成は、これらの材料で似た温
度特性が存在し、拡散隔壁2、3の温度特性に適合する
ように選択される。そのため、2つの材料、ガラスペー
スト10及びガラス14は、1つの製造段階において共
通に加工すなわち溶融することができる。
【0064】ガラス14及びガラスペースト10は様々
なガラス粉末と有機結合剤との混合から形成される。
【0065】有利と判明しているのは、ガラス14及び
ガラスペースト10は、SiO、Na、Ba
O、KO、Al、Bのグループから選択
される材料から形成される場合である。この場合に、混
合比はSiOが55%、Naが5%、BaOが
17%、KOが6%、Alが3%、B
14%であり、この混合比でガラスが形成される。この
ガラスの温度膨張係数は酸素ポンプセル1の温度膨張係
数に格別に良く適合する。この粉末をプレス可能に形成
するために結合剤としてプレクストルを約5%混入す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の技術によるセンサの正面からの断面図で
ある。
【図2】図1に記載のセンサの、特徴的な電流/電圧特
性曲線である。
【図3】本発明によるセンサの正面からの断面図であ
る。
【図4】図3に記載の本発明によるセンサの、特徴的な
電流/電圧特性曲線である。
【符号の説明】
2、3 ガス拡散隔壁 4、5 電極 8 白金トラック 9 白金接合ワイヤ 7、15 せん孔 14 ガラス 20 固体電解質

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気化学的酸素ポンプセル(1)を含
    み、 該セルは酸素イオン導電固体電解質(20)を有し、 該固体電解質に、相互に対向する表面で電極(4、5)
    が固定され、 該2つの電極のうちの1つ(4)が、前記固体電解質
    (20)と気密に接合される第1のガス拡散隔壁(2)
    によって包囲されている形式のセンサにおいて、 第2の電極(5)は、前記固体電解質(20)と気密に
    接合される第2のガス拡散隔壁(3)によって包囲され
    ており、 2つのガス拡散隔壁(2、3)のガス透過性は相互に異
    なり、 前記電極(4、5)は、電流検出装置(13)を介して
    電圧源(11)と接続されている、ことを特徴とする酸
    素分圧測定用センサ。
  2. 【請求項2】 前記ガス拡散隔壁(2、3)は気密の材
    料から形成され、それぞれ少なくとも1つのせん孔
    (7、15)を有する、請求項1記載のセンサ。
  3. 【請求項3】 前記せん孔(7、15)は相互に異なる
    直径を有する、請求項2記載のセンサ。
  4. 【請求項4】 前記せん孔(7、15)は相互に異なる
    長さを有する、請求項2または3記載のセンサ。
  5. 【請求項5】 前記固体電解質(20)は前記ガス拡散
    隔壁(2、3)とガラス(14)によって気密に溶接さ
    れている、請求項1から4までのいずれか1項記載のセ
    ンサ。
  6. 【請求項6】 前記ガス拡散隔壁(2、3)は前記固体
    電解質(20)の材料から形成される、請求項1から5
    までのいずれか1項記載のセンサ。
  7. 【請求項7】 前記ガス拡散隔壁(2、3)は、ガラ
    ス、金属、ガラスセラミックのグループから選択される
    1つの材料から形成される、請求項1から5までのいず
    れか1項記載のセンサ。
  8. 【請求項8】 センサに対するヒータとして、前記拡散
    隔壁(2、3)のうち少なくとも1つの外側に、白金接
    合ワイヤ(9)を備えた白金トラック(8)が配置され
    ている、請求項1から7までのいずれか1項記載のセン
    サ。
  9. 【請求項9】 白金接合ワイヤ(9)に対する引っ張り
    軽減部として、拡散隔壁(2、3)の表面にガラスペー
    スト(10)から成る素子が配置されており、該素子は
    白金接合ワイヤ(9)のそれぞれを包囲する、請求項8
    記載のセンサ。
  10. 【請求項10】 ガラス(14)及びガラスペースト
    (10)は、種々異なるガラス粉末と有機結合剤との混
    合から形成される、請求項9記載のセンサ。
  11. 【請求項11】 前記ガラス(14)及びガラスペース
    ト(10)は、SiO、Na、BaO、K
    O、Al、Bのグループから選択される
    材料から形成される、請求項10記載のセンサ。
JP9141657A 1996-05-31 1997-05-30 2つの測定領域を有する酸素分圧測定用センサ Pending JPH1062380A (ja)

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