JPH1061952A - ガス点火器 - Google Patents

ガス点火器

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JPH1061952A
JPH1061952A JP23999596A JP23999596A JPH1061952A JP H1061952 A JPH1061952 A JP H1061952A JP 23999596 A JP23999596 A JP 23999596A JP 23999596 A JP23999596 A JP 23999596A JP H1061952 A JPH1061952 A JP H1061952A
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JP
Japan
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gas
combustion
incomplete combustion
igniter
flow path
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Pending
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JP23999596A
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English (en)
Inventor
Masaharu Ichikawa
雅春 市川
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PIEMU RIKEN KK
Original Assignee
PIEMU RIKEN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 完全燃焼の青火と不完全燃焼の赤火との両方
を有する方式のガス点火器にあって、製造を容易にし、
製造コストを減少させる。 【解決手段】 ガスタンク11からの燃焼ガスを完全燃
焼用ガス流路7,6,16と不完全燃焼用ガス流路とに
2分して導くようにしたガス点火器において、不完全燃
焼用ガス流路を、気密性の絶縁物により被覆された多心
の撚線電線8により形成し、燃焼ガスを心線9の間の微
細な隙間を通して流すことにより不完全燃焼用ガス流路
の流路抵抗を発生させるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス器具などに点
火するために使用されるガス点火器の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】結晶質の圧電現象を利用する圧電ユニッ
トを高電圧発生装置として使用した、圧電点火方式のガ
ス点火器は、従来から数多く使用されている。そして、
一般にプロパンガスなどの燃料に点火して燃焼させる場
合、石油ストーブなどのように適当な量の空気と混合し
てガスを完全燃焼させると、いわゆる「青火」として完
全燃焼するが、この青火はある程度風に強いものの人間
の目に見えにくく、ガス点火器が着火して燃焼管から炎
が出ていることが判別しにくいので危険であり、ガス点
火器から炎が出ていることを人間の目により容易に判別
可能とするため、生ガスを不完全燃焼させた場合に発生
するいわゆる「赤火」を同時に発生させるのが望まし
い。
【0003】これを実現するためには、ガスタンクから
供給される生ガスを、ガス点火器の内部で赤火用の生ガ
スと青火用の生ガスとを分割させるが、青火用の生ガス
は細いノズルなどから噴出させて空気と混合させるため
にある程度の圧力を保持する必要があることから、赤火
用の生ガスの流路には青火用の生ガスの圧力を低下させ
ないための流路抵抗が必要となる。
【0004】図6は、完全燃焼炎(青火)および不完全
燃焼炎(赤火)の両方を有する方式の従来のガス点火器
の、ガス分割構造の一例を示す断面図であり、青火用の
生ガスの圧力を低下させないために、赤火用の生ガスの
流路において、スポンジ状のモルトプレン材を調整ネジ
で圧縮するようにして流路抵抗を形成するようにしてい
る。モルトプレン材の代わりに調整ネジに設けられたニ
ードル弁を用いる場合もある。
【0005】図6において、不図示のガスタンクからの
生ガスは分岐して2ルートに別れて進む。まず、青火用
のガスは実線矢印のように直進して、細いノズル31を
通過し、混合管32において空気孔33から流入する空
気と混合され、噴出孔34から一定の圧力で噴出され
る。不図示の圧電ユニットにより高電圧が発生され、こ
の高電圧が放電電極35と金属などの導電性材料により
形成された混合管32(アース電極)との間に導かれて
両者間で火花放電が起こり、完全燃焼の青火36が燃焼
管37において点火する。
【0006】一方、点線矢印で示すように、生ガスの一
部はガス圧力調整手段38の先端部に装填されたモルト
プレン材39を所定の流路抵抗をもって通過し、これが
赤火用ガス流路40を通って火口41に導かれ、青火3
6を火種として火口41から不完全燃焼の赤火42が発
生する。なお、43はガス圧調整ネジ、44,45はガ
スシール用Oリングである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】青火用の生ガスの圧力
を保持するための、ガス圧調整ネジ43およびモルトプ
レン材39から成るガス圧力調整手段38は、製造時に
所定の青火用のガス圧を得るためにガス点火器1台ずつ
の調整が必要である他、その構造上製造に相当の費用を
必要とする。
【0008】本発明の目的は、上述の課題を解決し、完
全燃焼の青火と不完全燃焼の赤火との両方を有する方式
のガス点火器にあって、製造が容易で製造コストを減少
させたガス点火器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明は、ガスタンクからの燃焼ガ
スを完全燃焼用ガス流路と不完全燃焼用ガス流路とに2
分して導くようにしたガス点火器において、前記不完全
燃焼用ガス流路を、気密性の絶縁物により被覆された多
心の撚線電線により形成したことを特徴とするものであ
る。
【0010】また、上記目的を達成するために、請求項
3記載の本発明は、ガスタンクからの燃焼ガスを完全燃
焼用ガス流路と不完全燃焼用ガス流路とに2分して導く
ようにしたガス点火器において、前記不完全燃焼用ガス
流路を、単数または複数のくびれを有する極細の金属パ
イプにより形成したことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
あるガス点火器の外観図であり、図1(a)は上面図、
図1(b)は側面図、図1(c)は正面図、そして、図
1(d)は背面図である。
【0012】図1(b)の側面図および図1(a)の上
面図に示すように、ガス点火器1の上部に具備される点
火レバー2を、図1(b)に示すオフの位置から図1
(a)に示す90°反時計方向に回転させてロックを外
し、中へ押し込むことにより、不図示の圧電ユニットに
高電圧が発生し、まず、図1(c)の完全燃焼用燃焼管
3において空気と混合されたガスに点火されて完全燃焼
炎(青火)が発生し、点火した青火により、続いて不完
全燃焼用火口4において生ガスに点火することで不完全
燃焼炎(赤火)が発生する。なお、18は金属製のキャ
ップ、27はガスタンクにガスを充填するための注入孔
のネジ蓋、そして、28はプラスティックモールドなど
によるケースである。
【0013】図2は、同じくガス点火器1の断面図であ
り、図1(c)におけるA−A’断面図として示されて
いる(ただし、図2は主要部分のみの断面図であり、後
述する圧電ユニット、ガスタンク、バーナーバルブおよ
びノズルの後部は断面では示されていない)。また、図
3は、同じく図2の断面図における一点鎖線で囲まれた
中心部分の拡大図である。
【0014】ガスの分割手段として、分割室(デバイダ
ー)5に、完全燃焼用ガス流路の一部として細いオリフ
ィス6を有する通路7を設けるとともに、不完全燃焼用
ガス流路として気密性の絶縁物により被覆された多心の
撚線電線8を配置する。
【0015】図4は、不完全燃焼用ガス流路である撚線
電線8の断面図である。不完全燃焼用ガス流路として使
用される撚線電線8は、撚線の数が3心以上の絶縁線で
あればよく、たとえば、図4に示すような、外径1.5
mmφ、銅線部分の外径0.7mmφ、1本の心線径
0.18mmφの12心の通信機器用ビニル被覆電線な
どが使用できる。
【0016】図4に示すように、撚線電線8を構成する
銅の心線9相互間には微細な隙間10があり、この隙間
10がガスの流路となり、この心線9の微細な隙間10
により流路抵抗を形成する。なお、隙間10の断面積が
不足している場合には、心線9のうちに1本或いはそれ
以上を引き抜いて断面積を増加させるように調整する。
【0017】ガスタンク11に充填されている生ガス
(燃焼ガス)は、内部に不図示の弁を有するバーナーバ
ルブ12を通り、導電性材料により形成され、分割室5
にその先端部が挿入されるように配置されるノズル13
に導かれる。すなわち、バーナーバルブ12の不図示の
弁は導電性のガスレバー14により開閉され、ガスレバ
ー14が後述する圧電ユニットの外筒の突出部に押さ
れ、図2および図3の右方向に移動してノズル13を押
し上げることにより、バーナーバルブ12の弁が開いて
生ガスがノズル13に導かれる。ノズル13の先端部
は、導電路の一部としておよびガスシールとして兼用さ
れる、導電性ゴムにより成形されるOリング15に接触
する。
【0018】ノズル13の先端部から出た生ガスの一部
は、オリフィス6を有する通路7を通過して、細いオリ
フィス6から混合管16へと噴出され、混合管16にお
いて空気孔17から流入した空気と混合されて完全燃焼
用燃焼管3へ到達する。
【0019】一方、ノズル13の先端部から出た生ガス
の一部は撚線電線8に進入し、撚線電線8の心線9の隙
間10を通路として不完全燃焼用火口4に到達する。
【0020】不完全燃焼用ガス流路である撚線電線8の
一端8aは、分割室5においてOリング15にその切断
面において接触するとともに、他端8bはガス点火器1
の先端部の金属製のキャップ18にその切断面において
接触している。
【0021】図2および図3において、点火レバー2に
押されて動作する圧電ユニット19は、その外筒20の
突出部20aが圧電ユニット19のマイナス端子とされ
ており、点火レバー2が押されると圧電ユニット19に
おいてハンマーが圧電素子を叩くことにより高電圧が発
生されるが、その直前に外筒20の突出部20aがスプ
リングに抗して後退することにより(図3の右方向)導
電性のガスレバー14に接触し、したがって、圧電ユニ
ット19が高電圧を発生する瞬間には、マイナス回路が
圧電ユニット19のマイナス端子(突出部20a)→ガ
スレバー14→ノズル13→Oリング15→撚線電線8
→キャップ18のように形成される。
【0022】一方、圧電ユニット19の内筒21にも突
出部21aが形成され、これが圧電ユニット19のプラ
ス端子とされている。点火レバー2が押されると内筒2
1が押されて不図示の衝撃用スプリングを蓄勢し、ハン
マー係止解放位置Yでハンマーが圧電素子を叩いて発電
するが、その直前には、内筒21の突出部21aが図3
の復帰位置Xからハンマー係止解放位置Yの直前の位置
に移動して、プラスリード線22の後端部22aに接触
するので、圧電ユニット19により発生された高電圧の
プラス側はプラスリード線22の先端部22bに導か
れ、完全燃焼用燃焼管3において、プラスリード線22
の先端部22bとキャップ18との間で火花放電が発生
し、まず、完全燃焼用燃焼管3において完全燃焼炎(青
火)23が点火し、それにより不完全燃焼用火口4にお
いて不完全燃焼炎(赤火)24が点火する。
【0023】不完全燃焼用ガス流路を撚線電線8により
形成することにより、ガス点火器1の寸法形状が定まれ
ば、所定の流路抵抗を得るための撚線電線8の長さに対
する心線数を選定することにより、安価に完全燃焼炎と
不完全燃焼炎の両方を有する形式のガス点火器1を構成
することができる。
【0024】また、図5は本発明の他の実施の形態であ
る、不完全燃焼用ガス流路として用いられる金属パイプ
の断面図である。図5に示すように、ステンレスなど導
電性の極細の金属パイプ25に、所定の流路抵抗となる
ように単数または複数のくびれ26を設けたものを、不
完全燃焼用ガス流路およびガス点火用のマイナス放電電
極への導体として使用する。
【0025】一例として、金属パイプ25の内径0.3
mmφ、パイプをつぶしたくびれ26の個所の内径0.
07mmφ程度が適当である。
【0026】なお、本発明は、圧電点火方式のみなら
ず、電池電圧を昇圧して火花放電を発生させる点火式、
あるいは発火石により火花を発生させる点火式のものに
も適用することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、不完全燃焼用ガス流路を、気密性の絶縁
物により被覆された多心の撚線電線により形成し、以
て、燃焼ガスを心線の間の微細な隙間を通して流すこと
により不完全燃焼用ガス流路の流路抵抗を発生させるよ
うにしたから、市販の安い撚線電線を利用することによ
り、製造を容易にし、製造コストを低減することができ
る。
【0028】また、請求項3記載の本発明によれば、不
完全燃焼用ガス流路を、単数または複数のくびれを有す
る極細の金属パイプにより形成し、以て、市販の安い極
細金属パイプにくびれを設ける加工を行うことにより、
製造を容易にし、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるガス点火器の外観
図である。
【図2】同じくガス点火器の断面図である。
【図3】図2における中心部分の拡大図である。
【図4】図2及び図3における撚線電線の一例の断面図
である。
【図5】本発明の他の実施の形態における不完全燃焼用
ガス流路としての金属パイプの断面図である。
【図6】従来のガス点火器のガス分割構造の一例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 ガス点火器 2 点火レバー 3 完全燃焼(青火)用燃焼管 4 不完全燃焼(赤火)用火口 5 分割室 6 オリフィス 7 通路 8 撚線電線 9 心線 10 隙間 11 ガスタンク 12 バーナーバルブ 13 ノズル 14 ガスレバー 15 Oリング 16 混合管 17 空気孔 18 キャップ 19 圧電ユニット 20 外筒 20a 突出部(マイナス端子) 21 内筒 21a 突出部(プラス端子) 22 プラスリード線 22a 後端部 22b 先端部 23 完全燃焼炎(青火) 24 不完全燃焼炎(赤火) 25 金属パイプ 26 くびれ 27 ネジ蓋 28 ケース X 内筒の突出部の復帰位置 Y 内筒の突出部のハンマー係止解放位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタンクからの燃焼ガスを完全燃焼用
    ガス流路と不完全燃焼用ガス流路とに2分して導くよう
    にしたガス点火器において、前記不完全燃焼用ガス流路
    を、気密性の絶縁物により被覆された多心の撚線電線に
    より形成したことを特徴とするガス点火器。
  2. 【請求項2】 前記撚線電線を、ガス点火のための放電
    電極の一方に電気的に接続する導体を兼ねさせるように
    したことを特徴とする請求項1記載のガス点火器。
  3. 【請求項3】 ガスタンクからの燃焼ガスを完全燃焼用
    ガス流路と不完全燃焼用ガス流路とに2分して導くよう
    にしたガス点火器において、前記不完全燃焼用ガス流路
    を、単数または複数のくびれを有する極細の金属パイプ
    により形成したことを特徴とするガス点火器。
JP23999596A 1996-08-23 1996-08-23 ガス点火器 Pending JPH1061952A (ja)

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