JPH1061569A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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Publication number
JPH1061569A
JPH1061569A JP21748496A JP21748496A JPH1061569A JP H1061569 A JPH1061569 A JP H1061569A JP 21748496 A JP21748496 A JP 21748496A JP 21748496 A JP21748496 A JP 21748496A JP H1061569 A JPH1061569 A JP H1061569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crankshaft
balance weight
scroll
rotor
counterweight
Prior art date
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Pending
Application number
JP21748496A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Adachi
誠 足立
康 ▲高▼田
Yasushi Takada
Noboru Murata
昇 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
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Publication of JPH1061569A publication Critical patent/JPH1061569A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/0021Systems for the equilibration of forces acting on the pump
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2240/00Components
    • F04C2240/80Other components
    • F04C2240/807Balance weight, counterweight

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可動スクロール11の遠心力とつりあいをと
るためのバランスウエイト8dが一体に形成されたクラ
ンク軸8と、このクランク軸8が中心部に回転一体に結
合され、上記バランスウエイト8dから遠い側の端面に
該バランスウエイト8dとつりあいをとるためのカウン
タウエイト7cが一体に形成されたロータ7bを有する
駆動モータ7とを備えたスクロール圧縮機Aに対して、
クランク軸8とロータ7bとの円周方向の結合位置を容
易に確認することができるようにして、圧縮機Aの組立
工数を低減化させつつ、その品質の安定化を図る。 【解決手段】 ロータ7bのカウンタウエイト7cと反
対の端面の該カウンタウエイト7cに対応した位置に、
クランク軸8のバランスウエイト8dとロータ7bのカ
ウンタウエイト7cとの円周方向の位置が正常であるか
否かの確認をするための確認用突起部7dを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクロール圧縮機
に関し、特にクランク軸と駆動モータのロータとを結合
するようにしたものの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、このスクロール圧縮機は、例え
ば密閉ケーシング内に、駆動モータによりクランク軸を
介して公転駆動される可動スクロールと、ケーシングに
固定された固定スクロールとからなるスクロール圧縮機
構を有している。上記固定スクロールは鏡板に渦巻体が
突設されてなるものであり、一方、可動スクロールは、
この固定スクロールの鏡板と対向して配設される鏡板を
有し、その鏡板には固定スクロールの渦巻体と噛合する
ように渦巻体が突設されている。また、上記クランク軸
には、可動スクロールの遠心力とつりあいをとるための
バランスウエイトが一体に形成され、クランク軸が結合
される駆動モータのロータには、上記バランスウエイト
から遠い側の端面に該バランスウエイトとつりあいをと
るためのカウンタウエイトが一体に形成されている。そ
して、上記クランク軸とロータとは、バランスウエイト
とカウンタウエイトとの円周方向の位置が所定位置とな
るように治具等を用いて結合されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のも
のでは、バランスウエイトとカウンタウエイトとが互い
にロータの反対の端面側にあるので、バランスウエイト
とカウンタウエイトとの円周方向の位置が正常であるか
否かの確認を行うことは困難である。そのため、クラン
ク軸とロータとを結合するための治具に何らかの不具合
が生じて円周方向の結合位置が正常位置からずれていた
としても、それをそのまま圧縮機に組込んでしまい、圧
縮機の組立完了後の検査で、その圧縮機を動作させたと
きに異常振動が発生することにより、結合位置が異常で
あったことが初めて判る。この結果、圧縮機の品質が安
定せず、しかも、この異常な圧縮機を分解して正常な結
合位置のものに組み直す必要があり、圧縮機の組立工数
がアップし、改善の余地があった。
【0004】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、駆動モータのロータの
構成を改良することによって、クランク軸とロータとの
円周方向の結合位置を容易に確認することができるよう
にして、圧縮機の組立工数を低減化させつつ、その品質
の安定化を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、ロータのカウンタウエイトと反対
の端面に、クランク軸のバランスウエイトとロータのカ
ウンタウエイトとの円周方向の位置が正常であるか否か
の確認をするための確認用マークを設けるようにした。
【0006】具体的には、請求項1の発明では、図1、
図4及び図5に示すように、密閉ケーシング(1)内に
配設され、鏡板(10a)に渦巻体(10b)が突設さ
れた固定スクロール(10)と、鏡板(11a)に渦巻
体(11b)が上記固定スクロール(10)の渦巻体
(10b)に対し噛合するように突設された可動スクロ
ール(11)とからなるスクロール圧縮機構(3)と、
上記可動スクロール(11)に駆動連結され、該可動ス
クロール(11)の遠心力とつりあいをとるためのバラ
ンスウエイト(8d)が一体に形成されたクランク軸
(8)と、上記クランク軸(8)が中心部に回転一体に
結合され、上記バランスウエイト(8d)から遠い側の
端面に該バランスウエイト(8d)とつりあいをとるた
めのカウンタウエイト(7c)が一体に形成されたロー
タ(7b)を有し、かつ上記可動スクロール(11)を
公転させるようにクランク軸(8)を介して駆動する駆
動モータ(7)とを備えたスクロール圧縮機を前提とす
る。
【0007】そして、上記ロータ(7b)のカウンタウ
エイト(7c)と反対の端面の該カウンタウエイト(7
c)に対応した位置に、上記クランク軸(8)のバラン
スウエイト(8d)とロータ(7b)のカウンタウエイ
ト(7c)との円周方向の位置が正常であるか否かの確
認をするための確認用マーク(7d)を設ける。
【0008】このことにより、確認用マーク(7d)が
ロータ(7b)のカウンタウエイト(7c)と反対の端
面つまりバランスウエイト(8d)に近い側の端面に、
カウンタウエイト(7c)の位置に対応して設けられて
いるので、その確認用マーク(7d)とバランスウエイ
ト(8d)との円周方向の位置を見比べることによっ
て、バランスウエイト(8d)とカウンタウエイト(7
c)との円周方向の位置が正常であるか否かの確認を容
易に行うことができる。このため、万一、クランク軸
(8)とロータ(7b)とを結合するための治具等に不
具合が発生しても、円周方向の結合位置が異常なものを
圧縮機に組込むということはなくなり、圧縮機を組立て
た後に分解して再び組み直すという作業は必要がない。
よって、圧縮機の組立工数を低減化させつつ、その品質
を安定化させることができる。
【0009】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、図1、図4及び図5に示すように、クランク軸
(8)のバランスウエイト(8d)を、該クランク軸
(8)の側周面の略半周が径方向に突出してなり、かつ
該バランスウエイト(8d)の円周方向両端面(8
e),(8e)の該クランク軸(8)の端面から見た形
状が互いにクランク軸(8)中心に対して対称であって
径方向に延びる略直線となるように設け、2つの確認用
マーク(7d),(7d)を、上記クランク軸(8)の
端面側から見て上記バランスウエイト(8d)の円周方
向両端面(8e),(8e)にそれぞれ略一致するよう
に略直線状に設ける。
【0010】この発明により、確認用マーク(7d),
(7d)が、クランク軸(8)の端面側から見てバラン
スウエイト(8d)の円周方向両端面(8e),(8
e)にそれぞれ略一致するように略直線状に設けられて
いるので、クランク軸(8)とロータ(7b)とを、確
認用マーク(7d),(7d)がクランク軸(8)の端
面側から見てバランスウエイト(8d)の円周方向両端
面(8e),(8e)に略一致するように結合すること
で、バランスウエイト(8d)とカウンタウエイト(7
c)との円周方向の位置が正常となり、その結合位置が
正常位置からずれていれば容易に判る。よって、圧縮機
の品質をより一層安定化させることができる。
【0011】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、図4に示すように、確認用マーク(7d)
は突起部からなるものとする。
【0012】このことで、確認用マーク(7d)を、ロ
ータ(7b)の端面の成形型を掘り込むことによって容
易に一体成形することができる。このため、確認用マー
ク(7d)を設けるためのコストは殆ど必要がない。よ
って、コストアップを防止しつつ、簡単な確認用マーク
(7d)の具体的構成が容易に得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図3は、本発明の実施形態に係る高
圧ドーム型横置スクロール圧縮機(A)の要部を示す。
このスクロール圧縮機(A)は、密閉ケーシング(1)
を有し、その内部の左側部に冷媒ガスを吸入圧縮して吐
出するスクロール圧縮機構(3)が収容され、密閉ケー
シング(1)内の左右方向略中央部にこのスクロール圧
縮機構(3)を駆動するための駆動モータ(7)が収容
されている。ケーシング(1)の左側壁には、該側壁を
貫通する吸入管(5)が接続され、この吸入管(5)に
より上記スクロール圧縮機構(3)内に低圧の冷媒ガス
が吸入されるようになっている。
【0014】上記駆動モータ(7)はステータ(7a)
と、該ステータ(7a)内に回転可能に配置されたロー
タ(7b)とを備えてなる。このロータ(7b)の中心
部には、後述の如く、クランク軸(8)が回転一体に結
合されている。このクランク軸(8)は、その右端部近
傍にてベアリング(21)によって回転可能に支持され
ており、このベアリング(21)は、ケーシング(1)
の内周面に固定した軸受支持部材(20)に取付固定さ
れている。
【0015】上記スクロール圧縮機構(3)は、左側に
固定スクロール(10)と右側に可動スクロール(1
1)とを備えてなる。この固定スクロール(10)は、
円板状の鏡板(10a)右側面の中心部に渦巻状(イン
ボリュート状)の渦巻体(10b)が略水平方向に突設
されたものであり、その鏡板(10a)の外周部に設け
た取付孔(10f)にボルト(18)が挿通されて、ケ
ーシング(1)の内周面に固着した支持ハウジング(1
2)の左側面に固定されている。上記渦巻体(10b)
の外周部には、この鏡板(10a)を左右方向に貫通す
る吸入口(10c)が設けられ、この吸入口(10c)
にその左側から上記吸入管(5)が挿入されている。一
方、上記渦巻体(10b)の中心部には、圧縮した冷媒
ガスを鏡板(10a)の左側の空間へ吐出するための吐
出口(10d)が形成されている。
【0016】この吐出口(10d)の左側には冷媒ガス
の圧力によって開くリード弁からなる逆止弁としての吐
出弁(31)が、またその吐出弁(31)の左側には該
吐出弁(31)の最大開度を規制する弁押え(32)が
それぞれ設けられ、この吐出弁(31)及び弁押え(3
2)は固定スクロール(10)の鏡板(10a)左側面
の上部に重ねられた状態で1つのボルト(33)で共締
めされている。
【0017】上記可動スクロール(11)は、上記固定
スクロール(10)の鏡板(10a)よりも径の小さい
円板状の鏡板(11a)左側面の中心部に渦巻状(イン
ボリュート状)の渦巻体(11b)が略水平方向に突設
されたものであり、この渦巻体(11b)が上記固定ス
クロール(10)の渦巻体(10b)と互いに噛合する
ように、上記支持ハウジング(12)にオルダムリング
(13)を介して支持され、この可動スクロール(1
1)と支持ハウジング(12)との間に介装されたオル
ダムリング(13)は可動スクロール(11)の自転を
防止するオルダム継手を構成している。
【0018】上記支持ハウジング(12)におけるオル
ダムリング(13)よりも中心側には突起部(12a)
がリング状に形成され、その突起部(12a)の内側に
はリング状のシール部材(35)が設けられている。ま
た、上記可動スクロール(11)の鏡板(11a)右側
面の中心部にはピン軸(11c)が突設されている。
【0019】上記可動スクロール(11)の渦巻体(1
1b)の先端面は固定スクロール(10)の鏡板(10
a)右側面に、また固定スクロール(10)の渦巻体
(10b)の先端面は可動スクロール(11)の鏡板
(11a)左側面にそれぞれ接触するとともに、可動ス
クロール(11)の渦巻体(11b)の内周側及び外周
側の各壁面は、固定スクロール(10)の渦巻体(10
b)の外周側及び内周側の各壁面に複数箇所でそれぞれ
接触しており、これら各接触部間に冷媒ガスを圧縮する
ための圧縮室(16)が区画形成されている。
【0020】上記クランク軸(8)の左端部は、上記支
持ハウジング(12)の軸受孔(12b)内に設けた軸
受(37)に挿通されて回転支持されており、その左端
面には、該クランク軸(8)の軸心に対して偏心した偏
心穴(8a)が形成されている。この偏心穴(8a)に
上記可動スクロール(11)のピン軸(11c)が軸受
(38)を介して嵌合することによって、クランク軸
(8)が可動スクロール(11)に駆動連結されてい
る。したがって、上記オルダム継手により、可動スクロ
ール(11)はクランク軸(8)の回転に伴って自転す
ることなくクランク軸(8)の軸心に対して公転して上
記圧縮室(16)を収縮するようになっている。
【0021】また、このクランク軸(8)には、上記偏
心穴(8a)の偏心方向に対して反対側の位置にバラン
スウエイト(8d)が一体に形成され、このバランスウ
エイト(8d)によって上記可動スクロール(11)に
発生する遠心力とつりあいをとるようになっている。こ
のバランスウエイト(8d)は、クランク軸(8)の側
周面の略半周が径方向に突出してなり、かつ該バランス
ウエイト(8d)の円周方向両端面(8e),(8e)
の該クランク軸(8)の左端面側から見た形状が互いに
クランク軸(8)中心に対して対称であって径方向に延
びる略直線となるように設けられている。
【0022】一方、上記駆動モータ(7)のロータ(7
b)には、図4及び図6にも示すように、上記バランス
ウエイト(8d)から遠い側の端面(右端面)に該バラ
ンスウエイト(8d)とつりあいをとるためのカウンタ
ウエイト(7c)が一体に形成されている。このカウン
タウエイト(7c)は、ロータ(7b)の右端面におけ
るバランスウエイト(8d)と反対側の略半周が右側に
突出されてなり、上記バランスウエイト(8d)によっ
てクランク軸(8)に発生するモーメントを相殺するよ
うになっている。
【0023】上記ロータ(7b)のカウンタウエイト
(7c)と反対の端面(左端面)の該カウンタウエイト
(7c)に対応した位置には、図4及び図5に示すよう
に、上記クランク軸(8)のバランスウエイト(8d)
とロータ(7b)のカウンタウエイト(7c)との円周
方向の結合位置が正常であるか否かの確認をするための
確認用マークとしての2つの確認用突起部(7d),
(7d)が設けられている。すなわち、図1に示すよう
に、この各確認用突起部(7d)は、クランク軸(8)
の左端面側から見て上記バランスウエイト(8d)の円
周方向両端面(8e),(8e)にそれぞれ略一致する
ように直線状に設けられ、このように略一致しておれ
ば、バランスウエイト(8d)とカウンタウエイト(7
c)との円周方向の位置が正常となるようになってい
る。
【0024】上記固定スクロール(10)、支持ハウジ
ング(12)及び駆動モータ(7)のステータ(7a)
の各上部とケーシング(1)内周面との間には、それぞ
れガス通路(44),(44),…が形成され、この各
ガス通路(44)を介して上記圧縮室(16)で圧縮し
た高圧の冷媒ガスがケーシング(1)内の上部を左側か
ら右側へと流れ、圧縮機(A)の右側部に設けた吐出管
(図示せず)により圧縮機(A)外部へ吐出されるよう
になっている。
【0025】以上の構成からなるスクロール圧縮機
(A)の動作について説明する。先ず、駆動モータ
(7)が作動してロータ(7b)及びクランク軸(8)
がその軸心回りに一体的に回転し、偏心穴(8a)が上
記クランク軸(8)の軸心に対して公転する。これに伴
って可動スクロール(11)が固定スクロール(10)
に対して公転する。このとき、各スクロール(10),
(11)の渦巻体(10b),(11b)壁面の互いの
接触箇所が渦巻体(10b),(11b)中心部に向っ
て移動することで、圧縮室(16)は渦巻体(10
b),(11b)中心部に向って渦巻状に移動しながら
収縮される。これら一連の動作によって吸入管(5)及
び固定スクロール(10)の吸入口(10c)より圧縮
室(16)に低圧の冷媒ガスが吸入され、この圧縮室
(16)で冷媒ガスが圧縮され、高圧にされた冷媒ガス
は固定スクロール(10)の吐出口(10d)及び吐出
弁(31)を介して、固定スクロール(10)の左側の
空間に吐出される。
【0026】この固定スクロール(10)の吐出口(1
0d)から吐出された高圧の冷媒ガスは、固定スクロー
ル(10)、支持ハウジング(12)及び駆動モータ
(7)のステータ(7a)の各上部とケーシング(1)
内周面との間の各ガス通路(44)を通ってケーシング
(1)内の上部を左側から右側に移動し、上記吐出管に
より圧縮機(A)外部へ吐出される。
【0027】ここで、上記クランク軸(8)と駆動モー
タ(7)のロータ(7b)との結合方法について説明す
ると、クランク軸(8)とロータ(7b)とを、そのバ
ランスウエイト(8d)とカウンタウエイト(7c)と
の円周方向の位置が正常な位置となるように治具にセッ
トした状態で、両者を焼嵌によって結合する。そして、
結合完了状態で、クランク軸(8)の左端面側から見る
と、通常は、上記確認用突起部(7d),(7d)が、
上記バランスウエイト(8d)の円周方向両端面(8
e),(8e)にそれぞれ略一致している。
【0028】しかし、上記治具に不具合が生じてバラン
スウエイト(8d)とカウンタウエイト(7c)との円
周方向の位置が正常な位置からずれていたとすると、図
2に示すように、確認用突起部(7d),(7d)が、
クランク軸(8)の左端面側から見てバランスウエイト
(8d)の円周方向両端面(8e),(8e)に一致し
なくなり、ずれていることが容易に判る。この結果、こ
のような両者の結合位置が正常でない不良品を圧縮機
(A)に組み込む前に事前に取り除くことができ、圧縮
機(A)の組立完了後の検査で初めて不良品を組込んだ
ことが判るというような事態を避けることができる。
【0029】したがって、上記実施形態では、駆動モー
タ(7)のロータ(7b)のカウンタウエイト(7c)
と反対の端面である左端面に、バランスウエイト(8
d)とカウンタウエイト(7c)との円周方向の位置が
正常であるか否かの確認をするための確認用マークとし
て2つの確認用突起部(7d),(7d)が、クランク
軸(8)の左端面から見てバランスウエイト(8d)の
円周方向両端面(8e),(8e)にそれぞれ略一致す
るように設けられているので、その確認用突起部(7
d),(7d)とバランスウエイト(8d)の円周方向
両端面(8e),(8e)とをクランク軸(8)の左端
面から見比べることによって、バランスウエイト(8
d)とカウンタウエイト(7c)との円周方向の位置が
正常であるか否かの確認を容易に行うことができる。こ
の結果、不良品を組込むことによって、圧縮機(A)を
組立てた後に分解して再び組み直すという作業をしなく
て済む。よって、圧縮機(A)の組立工数を低減化させ
つつ、その品質を安定化させることができる。
【0030】また、各確認用突起部(7d)を、ロータ
(7b)の端面の成形型を掘り込むことによって容易に
一体成形することができるので、この確認用突起部(7
d)を設けるためのコストは殆ど必要がない。よって、
コストアップを防止しつつ、簡単な確認用マークの具体
的構成を容易に得ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、可動スクロールの遠心力とつりあいをとるため
のバランスウエイトが一体に形成されたクランク軸と、
このクランク軸が中心部に回転一体に結合され、上記バ
ランスウエイトから遠い側の端面に該バランスウエイト
とつりあいをとるためのカウンタウエイトが一体に形成
されたロータを有する駆動モータとを備えたスクロール
圧縮機に対して、ロータのカウンタウエイトと反対の端
面の該カウンタウエイトに対応した位置に、クランク軸
のバランスウエイトとロータのカウンタウエイトとの円
周方向の位置が正常であるか否かの確認をするための確
認用マークを設けたことにより、圧縮機の組立工数の低
減化を図りつつ、その品質の安定化を図ることができ
る。
【0032】請求項2の発明によると、クランク軸のバ
ランスウエイトを、該クランク軸の側周面の略半周が径
方向に突出してなり、かつ該バランスウエイトの円周方
向両端面の該クランク軸の端面から見た形状が互いにク
ランク軸中心に対して対称であって径方向に延びる略直
線となるように設け、2つの確認用マークを、上記クラ
ンク軸の端面側から見て上記バランスウエイトの円周方
向両端面にそれぞれ略一致するように略直線状に設けた
ことにより、圧縮機の品質のさらなる安定化を図ること
ができる。
【0033】請求項3の発明によると、確認用マークを
突起部からなるものとしたことにより、コストアップを
防止しつつ、簡単な確認用マークの具体的構成が容易に
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クランク軸とロータとの円周方向の結合位置が
正常となるように結合された状態を示すクランク軸の左
端面側から見た側面図である。
【図2】クランク軸とロータとの円周方向の結合位置が
正常位置からずれて結合された状態を示す図1相当図で
ある。
【図3】本発明の実施形態に係る高圧ドーム型横置スク
ロール圧縮機の要部を示す断面図である。
【図4】確認用突起部とカウンタウエイトとを示すロー
タの正面図である。
【図5】確認用突起部を示すロータの左側面図である。
【図6】カウンタウエイトを示すロータの右側面図であ
る。
【符号の説明】
(A) 高圧ドーム型横置スクロール圧縮機 (1) ケーシング (3) スクロール圧縮機構 (7) 駆動モータ (7b) ロータ (7c) カウンタウエイト (7d) 確認用突起部(確認用マーク) (8) クランク軸 (8d) バランスウエイト (8e) 円周方向端面 (10) 固定スクロール (10a),(11a) 鏡板 (10b),(11b) 渦巻体 (11) 可動スクロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 昇 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ケーシング(1)内に配設され、鏡
    板(10a)に渦巻体(10b)が突設された固定スク
    ロール(10)と、鏡板(11a)に渦巻体(11b)
    が上記固定スクロール(10)の渦巻体(10b)に対
    し噛合するように突設された可動スクロール(11)と
    からなるスクロール圧縮機構(3)と、 上記可動スクロール(11)に駆動連結され、該可動ス
    クロール(11)の遠心力とつりあいをとるためのバラ
    ンスウエイト(8d)が一体に形成されたクランク軸
    (8)と、 上記クランク軸(8)が中心部に回転一体に結合され、
    上記バランスウエイト(8d)から遠い側の端面に該バ
    ランスウエイト(8d)とつりあいをとるためのカウン
    タウエイト(7c)が一体に形成されたロータ(7b)
    を有し、かつ上記可動スクロール(11)を公転させる
    ようにクランク軸(8)を介して駆動する駆動モータ
    (7)とを備えたスクロール圧縮機において、 上記ロータ(7b)のカウンタウエイト(7c)と反対
    の端面の該カウンタウエイト(7c)に対応した位置
    に、上記クランク軸(8)のバランスウエイト(8d)
    とロータ(7b)のカウンタウエイト(7c)との円周
    方向の位置が正常であるか否かの確認をするための確認
    用マーク(7d)を設けたことを特徴とするスクロール
    圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスクロール圧縮機におい
    て、 クランク軸(8)のバランスウエイト(8d)を、該ク
    ランク軸(8)の側周面の略半周が径方向に突出してな
    り、かつ該バランスウエイト(8d)の円周方向両端面
    (8e),(8e)の該クランク軸(8)の端面から見
    た形状が互いにクランク軸(8)中心に対して対称であ
    って径方向に延びる略直線となるように設け、 2つの確認用マーク(7d),(7d)を、上記クラン
    ク軸(8)の端面側から見て上記バランスウエイト(8
    d)の円周方向両端面(8e),(8e)にそれぞれ略
    一致するように略直線状に設けたことを特徴とするスク
    ロール圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のスクロール圧縮機
    において、 確認用マーク(7d)は突起部からなることを特徴とす
    るスクロール圧縮機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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