JPH1061323A - 耐火保管庫 - Google Patents

耐火保管庫

Info

Publication number
JPH1061323A
JPH1061323A JP23837196A JP23837196A JPH1061323A JP H1061323 A JPH1061323 A JP H1061323A JP 23837196 A JP23837196 A JP 23837196A JP 23837196 A JP23837196 A JP 23837196A JP H1061323 A JPH1061323 A JP H1061323A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
case
filler
surface material
hollow particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23837196A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Minagawa
光雄 皆川
Hidenori Sugimoto
英則 杉本
Tsutomu Kurosawa
勉 黒沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIBOOLE KK
Toyo Exterior Co Ltd
Original Assignee
RIBOOLE KK
Toyo Exterior Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RIBOOLE KK, Toyo Exterior Co Ltd filed Critical RIBOOLE KK
Priority to JP23837196A priority Critical patent/JPH1061323A/ja
Publication of JPH1061323A publication Critical patent/JPH1061323A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 耐火保管庫を,優れた耐火性を確保するとと
もに可及的に軽量化したものとする。 【解決手段】 耐火保管庫Aのケース本体1と閉塞蓋2
とを,それぞれスチール板による内外表面材3間に,充
填材11としてセラミック微細中空粒子を充填したもの
として,軽量化に資するとともに,セラミック微細中空
粒子自体の低い熱伝導性とその間に形成される微小空気
溜りの双方を断熱手段として,優れた耐火性を確保す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,不燃性と断熱性を
備えた耐火保管庫に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種保管庫として,
例えば不燃性表面材間の密封空間にモルタルを充填硬化
して,物品,書類等の保管用とした金庫が知られてお
り,この場合優れた耐火性を呈するものとなるが,モル
タルを充填硬化したものであることによって重量が嵩
み,設置,移動等の障害となる傾向がある。
【0003】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で,その解決課題とする処は,優れた耐火性を確保する
とともに,可及的に重量を軽量化して,使い勝手を向上
した耐火保管庫を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記従来の金庫は,不燃
性表面材間の充填硬化したモルタル自体の低い熱伝導性
を利用することによって,これを耐火のための断熱手段
とするものであるのに対して,本発明は,不燃性表面材
間の充填材を,中空発泡の無機系微細中空粒子によるも
のとし,この無機系微細中空粒子自体の低い熱伝導性と
これを充填することによって生じる無機系微細中空粒子
間の微小空隙に残存する微小空気溜りの双方を耐火のた
めの断熱手段とすることにより,優れた耐火性を確保す
るとともに軽量化を図ったものとしたものであって,即
ち本発明請求項1に係る発明は,これを内外の不燃性表
面材間の密封空間に充填材を充填してケース壁面とした
ケース本体と該ケース本体の開口を気密に閉塞する同様
に内外の不燃性表面材間の密封空間に充填材を充填した
閉塞蓋とを備え且つ上記各密封空間に充填する充填材を
中空発泡の無機系微細中空粒子とし,該無機系微細中空
粒子及びその間の微小空気溜りを断熱手段としてなるこ
とを特徴とする耐火保管庫とし,請求項2に係る発明
は,閉塞蓋によってケース本体の開口を気密に閉塞する
も,ケース本体と閉塞蓋間から入ることある火炎熱気を
更に遮断し,保管物の高度の安全性を確保し得るよう
に,これを上記ケース本体内の閉塞蓋内側近傍に断熱材
による内蓋を追加的に設けてなることを特徴とする請求
項1記載の耐火保管庫とし,請求項3に係る発明は,更
にケース本体と閉塞蓋間から入ることある火炎熱気を,
熱気の上昇する性状からケース本体の内蓋上方に滞溜さ
せて,同じく保管物の高度の安全性を確保し得るよう
に,これを上記ケース本体を上向き開口とし,上記閉塞
蓋を該ケース本体の上向きの開口を気密に閉塞するよう
に構成し,上記内蓋をケース本体内上方にして閉塞蓋内
側下位に設けてなることを特徴とする請求項2記載の耐
火保管庫とし,請求項4に係る発明は,上記断熱手段の
無機系微細中空粒子と微小空気溜りとによる断熱性を好
ましく確保する上で,無機系微細中空粒子の粒径の上限
を定めるように,これを上記中空発泡の無機系微細中空
粒子を,粒径300μm以下のものとしてなることを特
徴とする請求項1,2又は3記載の耐火保管庫とし,請
求項5に係る発明は,上記無機系微細中空粒子の好まし
い具体的材料を特定するように,これを上記中空発泡の
無機系微細中空粒子を,セラミック微細中空粒子として
なることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の耐
火保管庫とし,これらをそれぞれ発明の要旨として上記
課題解決の手段としたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下図面に添って本発明を更に具
体的に説明すれば,図1乃至図4においてAは耐火保管
庫であり,該耐火保管庫Aは,内外の不燃性表面材3間
の密封空間に充填材11を充填してケース壁面としたケ
ース本体1と該ケース本体1の開口を気密に閉塞する同
様に内外の不燃性表面材3間の密封空間に充填材11を
充填した閉塞蓋2とを備えたものとし,本例にあって,
上記ケース本体1内の閉塞蓋2内側近傍に断熱材による
内蓋5を備える一方,このとき上記ケース本体1を上向
き開口とし,上記閉塞蓋2を該ケース本体1の上向きの
開口を気密に閉塞するように構成し,上記内蓋5をケー
ス本体1内の上方にして閉塞蓋2内側下位に設けたもの
としてある。
【0006】即ち本例にあって耐火保管庫Aは,上向き
開口のケース本体1に対して,上蓋として閉塞蓋2を載
置することにより,これを気密に閉塞する,平面,側面
をそれぞれ矩形状にした,上蓋方式にして,例えば茶箱
状のものとし,例えばフロッピーディスクを,その収納
部に収納して,パソコン用の据置椅子として用い得るも
のとしてある。
【0007】本例にあってケース本体1及び閉塞蓋2
は,その不燃性表面材3として,スチール板,セラミッ
ク板等各種不燃材中から,例えば上記椅子としての荷重
に相応しい保形強度を確保し得る程度の肉厚にして一対
のスチール板をそれぞれ外側表面材,内側表面材とし
て,ケース本体1にあっては箱状に,閉塞蓋2にあって
は平板パネル状にし,一方の表面材端部を折曲嵌合端部
4として,本例にあって上記気密の閉塞のために相互に
嵌合自在の階段状にした,所定の折曲成型を施すととも
に一方の表面材3端部の折曲嵌合端部4を他方の表面材
3端部に溶着することにより,それぞれ中空にして一連
に連通した密封空間を形成具備したものとしてあり,こ
のとき上記充填材11は該密封空間に,例えば底面に設
けて充填後に同じく溶着等により閉塞する,図示省略の
充填口から密に充填したものとしてある。
【0008】上記密封空間に充填する充填材11は,こ
れを中空発泡の無機系微細中空粒子12とし,該無機系
微細中空粒子12及びその間の微小空気溜り13を断熱
手段としてあり,この断熱手段を用いることによって耐
火保管庫Aとしての耐火性を確保するとともに耐火保管
庫Aの重量を可及的に減少して,その軽量化を図ったも
のとしてある。
【0009】本例にあってこの中空発泡の無機系微細中
空粒子12は,これを粒径300μm以下のものとして
あり,また該中空発泡の無機系微細中空粒子12は,こ
れをセラミック微細中空粒子としたものとしてある。
【0010】更にこのとき本例にあって,上記セラミッ
ク微細中空粒子は,これを上記300μm以下にして,
好ましくは20μm以上の範囲で,かさ比重を,例えば
0.4としたものを用いるとともに,上記断熱手段とし
ての断熱性を充分にして最大限に確保するように,例え
ばより好ましく100μm以下20μm以上,更に好ま
しく50μm以下20μm以上にして,特に好ましい2
0μm〜30μmの可及的に粒径の小さいものを用いる
ことにより,微小空気溜り13の体積を可及的に小さく
したものとしてある。
【0011】これをそのモデルを図示した処によって説
明すれば,セラミック微細中空粒子を含むこの種中空発
泡の無機系微細中空粒子12は,一般に微細の球形をな
すものであるから,これを密に充填した場合,無機系微
細中空粒子12は,相互に点接触をして,その間に微小
空隙を形成することになる一方,これに空気を残存する
ことにより,無機系微細中空粒子12間には,これらに
囲まれた微小空気溜り13を形成することになり,この
とき微小空気溜り13は,完全に遮断された独立したも
のにならないが,上記300μm以下の粒径とすること
により,密封空間内の空気の対流を抑制することがで
き,更に上記より粒径をそれぞれ小さくすることによっ
てその程度を向上し,特に20μm〜30μmの粒径と
した場合,微小空気溜り13の遮断性を高めて,その対
流抑制を高度になし得るものとして,極めて好適にして
高度な断熱性を確保することができる。
【0012】因みに本例の耐火保管庫Aを,火災時と同
様に火炎下に10時間置いてその耐火性を実験的に確認
したところ,外側の表面材3は火炎により酸化状態とな
るも,収納部に保管した裸の書類は,実験開始前と同じ
く保管された。
【0013】図5は,耐火保管庫Aの他の例を示したも
ので,本例にあっては,上記耐火保管庫Aのケース本体
1にその一側を起立するようにした背当て8を設置する
一方,ケース本体1下端にキャスター10を設置して,
上記パソコン用の椅子としての利便性を向上するように
した例である。その余は上記例と変らないので,同一符
号を付して重複する説明を省略する。
【0014】図中6は,断熱材による内蓋5を,例えば
中空発泡の無機系微細中空粒子,本例にあっては上記セ
ラミック微細中空粒子を,樹脂バインダーと混練して所
定形状に成型した後,焼成を施すことにより該樹脂バイ
ンダーを炭化させ,表面材のない状態で,上記と同様な
断熱手段とした本例の場合の他,上記閉塞蓋2と同様に
構成した場合,その他の断熱材による場合等,パネル状
に構成することにより,該内蓋5端部を,ケース本体1
に支持するようにケース本体1内側に形成した内蓋受,
7は,上記内蓋5を用いることにより閉塞蓋2と該内蓋
5間に形成される熱溜りスペース,9は閉塞蓋2上面に
形成した腰掛座,14は上記成型後焼成すること等によ
って構成したフロッピーボックス等必要に応じて用いる
収納物の安全性を更に高める収納部内設置用の内側ボッ
クスである。
【0015】図示した例は以上のとおりとしたが,無機
系微細中空粒子として,上記セラミック微細中空粒子の
他,例えばシラスバルーン,ガラスバルーン,シリカバ
ルーン等,それ自体耐熱性を有する材料による各種微細
中空粒子を用いることができる上,耐火保管庫は,その
ケース本体の開口を横向きとして閉塞蓋を該開口に対す
るドア状のものとすること,閉塞蓋をヒンジによりケー
ス本体に開閉自在にすること,ケース本体の開口に対す
る閉塞蓋の気密の閉塞を,これらケース本体と閉塞蓋間
の溝と突条との嵌合によるものとすることが可能であ
り,これらを含めて本発明の実施に当って,具体的材
質,形状,構造,これらの関係,これらの付加,耐火保
管庫としての用途等の形態は,上記発明の要旨に反しな
い限り様々のものとすることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上のとおりに構成したので,
請求項1に係る発明は,断熱手段の中空発泡の無機系微
細中空粒子自体の低い熱伝導性とこれを充填することに
よって生じる無機系微細中空粒子間の微小空隙に残存す
る微小空気溜りの双方によって,優れた耐火性を確保す
るとともに可及的に重量を軽量化して,使い勝手を向上
した耐火性保管庫を提供することができ,請求項2に係
る発明は,上記に加えてケース本体と閉塞蓋間から入る
ことある火炎熱気を更に遮断して,保管物の高度の安全
性を確保したものとすることができ,請求項3に係る発
明は,同じく上記に加えて,更にケース本体と閉塞蓋間
から入ることある火炎熱気を,熱気の上昇する性状から
ケース本体の内蓋上方に滞溜させて,同じく保管物の高
度の安全性を確保したものとすることができ,請求項4
及び5に係る発明は,同じく上記に加えて,上記断熱手
段の無機系微細中空粒子と微小空気溜りとによる断熱性
を好ましく確保したものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐火保管庫の分解斜視図
【図2】耐火保管庫の使用状態を示す縦断面図
【図3】セラミック微細中空粒子のモデル構造を示す拡
大縦断面図
【図4】セラミック微細中空粒子による充填材の充填状
態のモデルを示す正面図
【図5】他の例の耐火保管庫の例を示す斜視図
【符号の説明】
A 耐火保管庫 1 ケース本体 2 閉 塞 蓋 3 表 面 材 5 内 蓋 11 充 填 材 12 微細中空粒子 13 微小空気溜り
フロントページの続き (72)発明者 黒沢 勉 長野県上伊那郡宮田村1972 東洋エクステ リア株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外の不燃性表面材間の密封空間に充填
    材を充填してケース壁面としたケース本体と該ケース本
    体の開口を気密に閉塞する同様に内外の不燃性表面材間
    の密封空間に充填材を充填した閉塞蓋とを備え且つ上記
    各密封空間に充填する充填材を中空発泡の無機系微細中
    空粒子とし,該無機系微細中空粒子及びその間の微小空
    気溜りを断熱手段としてなることを特徴とする耐火保管
    庫。
  2. 【請求項2】 上記ケース本体内の閉塞蓋内側近傍に断
    熱材による内蓋を追加的に設けてなることを特徴とする
    請求項1記載の耐火保管庫。
  3. 【請求項3】 上記ケース本体を上向き開口とし,上記
    閉塞蓋を該ケース本体の上向きの開口を気密に閉塞する
    ように構成し,上記内蓋をケース本体内上方にして閉塞
    蓋内側下位に設けてなることを特徴とする請求項2記載
    の耐火保管庫。
  4. 【請求項4】 上記中空発泡の無機系微細中空粒子を,
    粒径300μm以下のものとしてなることを特徴とする
    請求項1,2又は3記載の耐火保管庫。
  5. 【請求項5】 上記中空発泡の無機系微細中空粒子を,
    セラミック微細中空粒子としてなることを特徴とする請
    求項1,2,3又は4記載の耐火保管庫。
JP23837196A 1996-08-21 1996-08-21 耐火保管庫 Pending JPH1061323A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23837196A JPH1061323A (ja) 1996-08-21 1996-08-21 耐火保管庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23837196A JPH1061323A (ja) 1996-08-21 1996-08-21 耐火保管庫

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1061323A true JPH1061323A (ja) 1998-03-03

Family

ID=17029199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23837196A Pending JPH1061323A (ja) 1996-08-21 1996-08-21 耐火保管庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1061323A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007085008A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Nagaoka Univ Of Technology 保管庫及び可搬式診療装置
JP2017186754A (ja) * 2016-04-02 2017-10-12 株式会社福原鋳物製作所 金庫

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007085008A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Nagaoka Univ Of Technology 保管庫及び可搬式診療装置
JP2017186754A (ja) * 2016-04-02 2017-10-12 株式会社福原鋳物製作所 金庫

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6736473B2 (en) Fire-resistant cabinet
US6686003B2 (en) High performance fire-protection containers
JP5118111B2 (ja) 防火性樹脂サッシ
US8327778B2 (en) Light weight portable fire resistant containment system
EP1469758A1 (en) Fire-resistant gun cabinet
CN110821367B (zh) 一种防火的隔热宿舍用安全门以及防火隔热方法
JPH1061323A (ja) 耐火保管庫
CN104942273B (zh) 蓄热保温炉
JP2006068820A5 (ja)
CN208473629U (zh) 一种隔热防火门
CN105987596B (zh) 一种保温炉
JPS61308A (ja) 台所用品収納家具
WO1997043512A1 (en) High performance fire-protection containers
CN206279966U (zh) 一种钢质甲级防火门
CN206530226U (zh) 一种推拉式新型钢结构防火门
KR20120126283A (ko) 방화문용 문틀
KR20090005451U (ko) 차열문
CN210033076U (zh) 一种新型隔热火工品保险箱
CN208473630U (zh) 一种新型防火门
CN220487436U (zh) 一种阻燃隔热钢质防火门
JP3070502U (ja) 耐火庫
JP5357318B2 (ja) 防火性樹脂サッシ
CN108005553A (zh) 门/窗用防火结构
CN214835715U (zh) 一种断桥铝合金隔热窗
CN109555437A (zh) 一种单隔音防盗门

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060606