JPH106124A - プラスチック積層金属板の剪断加工方法 - Google Patents

プラスチック積層金属板の剪断加工方法

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JPH106124A
JPH106124A JP15674296A JP15674296A JPH106124A JP H106124 A JPH106124 A JP H106124A JP 15674296 A JP15674296 A JP 15674296A JP 15674296 A JP15674296 A JP 15674296A JP H106124 A JPH106124 A JP H106124A
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JP
Japan
Prior art keywords
shearing
plastic laminated
plastic
press machine
laminated metal
Prior art date
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Pending
Application number
JP15674296A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ishimaru
孝 石丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
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Publication of JPH106124A publication Critical patent/JPH106124A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック積層金属板の積層構成に対応し
て、プレス機により継続的に切り口端面の仕上り良好
に、且つ、容易に剪断加工を行なうことができるプラス
チック積層金属板の剪断加工方法を提供する。 【解決手段】 プラスチック積層金属板をプレス機によ
り剪断加工する方法において、剪断幅方向に対して所定
のシャー角度を設定すると共に、側面より見た上刃の上
下方向と水平方向に、各々所定の角度勾配を設定して剪
断加工することを特徴とするプラスチック積層金属板の
剪断加工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラスチック積層金
属板の剪断加工方法に係り、特に、プラスチック積層金
属板の積層構成に対応して、プレス機により継続的に切
り口端面の仕上り良好に、且つ、容易に剪断加工を行な
うことができるプラスチック積層金属板の剪断加工方法
に関するものである。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、プラスチック積層金属板
は用途に応じ、通常、下地金属板は肉厚0.2〜1.6
mmのものが使用され、これに被覆するプラスチックシ
ートは、肉厚0.1〜0.3mmのものが金属板の片面
もしくは両面に適用されるが、被覆材としてこの他、ゴ
ムや布等の合成繊維が一部ラミネートされたり、比較的
肉厚の2枚の鋼板の間に0.3〜0.8mm厚みのプラ
スチックシート層を形成したもの等がある。
【0003】被加工材料である前記プラスチック積層金
属板のうち、金属板の片面にプラスチックシート層等を
形成したものにおいては、剪断加工時にプレス機の上刃
か下刃の何れかに金属板が接触して圧縮や引張り現象に
よる影響を受け難く、切り口面は比較的良好に仕上がる
ものの、金属板の両面にプラスチックシート層等を形成
した被加工材料においては、金属板に対してプラスチッ
クシート層等の厚み比率が大きい(例えば、金属板の肉
厚0.5mm、プラスチック層等の肉厚0.5mm)も
のにおいては、加工切り口面が粗面となり、上刃や下刃
等の剪断工具にプラスチック等の切断屑が付着すると共
に、摩擦発熱量も多くなるために焼付きが発生し易くな
る。
【0004】即ち、剪断抵抗値の異なる2種類以上の積
層複合材料は、如何に上刃と下刃間のクリアランスを調
整しても、剪断加工時に、切断部位で圧縮によって生じ
た食出し分や、剪断分離後の弾性回復によって生じた食
出し分の逃げ場がなく、切断屑が切り口端面に付着する
か、剪断工具に付着してしまうと云う弊害を招くことと
なる。また、上刃と下刃間のクリアランスは、被加工材
料の積層素材の中の最も剪断抵抗値の高い素材の肉厚に
合わせ設定されてはじめて剪断が可能となるので、金属
以外の高分子材料や布等の剪断時における食出し分は、
その肉厚に比例して増加すると共に、剪断工具に加わる
圧力も増大すると云う課題がある。
【0005】例えば、図4に側断面図で示す如く、従来
法によれば、金属板a-1の両面にプラスチックシートa
-11,a-12を形成した被加工材料aを、プレス機の下刃
Bと板押えC間に通しつつ剪断加工する場合に、剪断幅
方向に対して所定のシャー角度を設定してあるものの、
上刃A側と下刃B側から対向して発生する亀裂が一致せ
ず、被加工材料aが引き千切られる如く破断分離するた
めに、両面に積層したプラスチックシートa-11,a-12
の切断部位に、反り現象のバリa-111,a-121が大きく
成長してしまい、また、切断屑を誘発する結果を招くと
云う問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためのものであって、その要旨は、プラスチック積
層金属板をプレス機により剪断加工する方法において、
プレス機の剪断幅方向に対して所定のシャー角度を設定
すると共に、側面より見た上刃の上下方向と水平方向
に、各々所定の角度勾配を設定して剪断加工することを
特徴とするプラスチック積層金属板の剪断加工方法であ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づき具体的に説明する。図1は、本発明で使用するプレ
ス機を正面図で示し、図2は、本発明で使用するプレス
機を側断面図で示し、図3は、本発明による剪断加工状
態を側断面図で示す。
【0008】本発明は、図1に正面図で、及び、図2に
側断面図で示す如く、プラスチック積層金属板5をプレ
ス機1により剪断加工する方法において、プレス機1の
剪断幅方向に対して所定のシャー角度θ−1を設定する
と共に、側面より見た上刃1−1の上下方向と水平方向
に、各々所定の角度勾配θ−2,θ−3を設定して剪断
加工することを特徴とするものであり、好ましくは、側
面より見た上刃1−1の上下方向に1゜30′の角度勾
配θ−2、及び、水平方向に3゜の角度勾配θ−3を設
定すると共に、剪断加工の直前に、プラスチック積層金
属板5の片面に極少量の潤滑液4を塗着することを特徴
とするものである。
【0009】本発明に適用される被加工材料は、金属板
5−1の両面にプラスチックシート5−2,5−3を積
層したプラスチック積層金属板5に対して最も効果が大
きいが、金属板5−1の上面又は下面に積層したもので
あってもよい。
【0010】本発明により、プレス機1の側面より見た
上刃1−1の上下方向と水平方向に、各々所定の角度勾
配θ−2、θ−3を設定し、しかも、剪断加工の直前
に、プラスチック積層金属板5の片面に極少量の潤滑液
4を塗布することにより、金属板5−1の両面に積層し
たプラスチックシート5−2,5−3の切断部位からの
バリの成長が無く、切断屑の発生を最小限に食い止める
ことができると共に、継続的に切り口端面を平滑に仕上
げて剪断加工を行なうことができる。
【0011】
【実施例】図1及び図2に示す如く、プレス機1の剪断
幅方向に対してシャー角度θ−1を2゜に設定し、側面
より見た上刃1−1の上下方向に対し角度勾配θ−2を
1゜30′に設定すると共に、側面より見た上刃1−1
の水平方向に対し角度勾配θ−3を3゜に設定してプラ
スチック積層金属板5の剪断加工に備えた。
【0012】肉厚1.0mmの冷延鋼板5−1の上面
に、肉厚0.15mmの半硬質ポリ塩化ビニルシート5
−2を積層し、下面に肉厚0.20mmの半硬質ポリ塩
化ビニルシート5−3を積層してなるプラスチック積層
金属板5を、図3に側断面図で示す如く、前記プレス機
1の下刃1−2上に載架し、板押え3により積層板5を
押えつつ図において右方に移送し、下刃1−2の上面部
でプラスチック積層金属板5の下面に極少量の潤滑液
(潤滑油)4を塗布し、その直後に上刃1−1を下降さ
せて剪断加工を行なった結果、切断部位にはバリの成長
が無いと共に、切断屑の発生も見られず、切り口面が平
滑に仕上がっていた。
【0013】本発明は前記実施例に拘束されるものでは
なく、積層されるプラスチックの種類や肉厚、及び、プ
ラスチックシートの片面積層や両面積層等に応じ、プレ
ス機1の上刃1−1の角度勾配θ−2,θ−3、並び
に、潤滑液4の塗布など本発明の範囲内において有効に
作用するものである。
【0014】
【発明の効果】本発明は上記構成よりなるので下記効果
を奏する。即ち、本発明は、プレス機の側面より見た上
刃の上下方向と水平方向に、各々所定の角度勾配を設定
し、しかも、剪断加工の直前に、プラスチック積層金属
板の片面に極少量の潤滑液を塗布することにより、金属
板の両面に被覆したプラスチック層の切断部位から切断
屑が発生しなくなると共に、バリの成長も無く、切り口
面が継続的に平滑に仕上がると云う作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用するプレス機を正面図で示す。
【図2】本発明で使用するプレス機を側断面図で示す。
【図3】本発明による剪断加工状態を側断面図で示す。
【図4】従来方法による剪断加工状態を側断面図で示
す。
【符号の説明】
1 プレス機 1−1 上刃 1−2 下刃 3 板押え 4 潤滑液 5 プラスチック積層金属板(被加工材料) 5−1 金属板 5−2 上面積層プラスチック(半硬質ポリ塩化ビニ
ル)シート 5−3 下面積層プラスチック(半硬質ポリ塩化ビニ
ル)シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック積層金属板をプレス機によ
    り剪断加工する方法において、プレス機の剪断幅方向に
    対して所定のシャー角度を設定すると共に、側面より見
    た上刃の上下方向と水平方向に、各々所定の角度勾配を
    設定して剪断加工することを特徴とするプラスチック積
    層金属板の剪断加工方法。
  2. 【請求項2】 プレス機の側面より見た上刃の上下方向
    に、1゜30′、及び水平方向に3゜の角度勾配を設定
    して剪断加工することを特徴とする請求項1記載のプラ
    スチック積層金属板の剪断加工方法。
  3. 【請求項3】 剪断加工の直前に、プラスチック積層金
    属板の片面に、極少量の潤滑液を塗布して剪断加工する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のプラスチ
    ック積層金属板の剪断加工方法。
JP15674296A 1996-06-18 1996-06-18 プラスチック積層金属板の剪断加工方法 Pending JPH106124A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1078219C (zh) * 1995-12-15 2002-01-23 旭化成株式会社 制备芳族聚碳酸酯的方法
JP2011105345A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Daiwa Can Co Ltd ラミネート缶蓋およびその製造方法
CN107081389A (zh) * 2017-06-27 2017-08-22 耒阳市亚湘电子科技有限公司 一种具备自动送料和装料功能的自动扳片机

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