JPH1060824A - コンクリート橋の落橋防止装置及び該施工方法 - Google Patents

コンクリート橋の落橋防止装置及び該施工方法

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JPH1060824A
JPH1060824A JP8219799A JP21979996A JPH1060824A JP H1060824 A JPH1060824 A JP H1060824A JP 8219799 A JP8219799 A JP 8219799A JP 21979996 A JP21979996 A JP 21979996A JP H1060824 A JPH1060824 A JP H1060824A
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JP
Japan
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connecting member
bridge
girder
prevention device
parapet
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JP8219799A
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English (en)
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Fumio Ikemura
文雄 池村
Chuichi Maekawa
忠一 前川
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MURAKAMI KOGYO KK
Murakami Kogyo Co Ltd
Original Assignee
MURAKAMI KOGYO KK
Murakami Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンカーバーなどから構成される1次系落橋
防止装置が作動した後、その1次系落橋防止装置では地
震による桁の移動を止めることができなかったときに、
桁が一定量移動するのを許容しつつ桁の移動を抑制し、
桁が橋座から外れて落下する前に、桁の移動を確実に停
止させることができ、更に、移動した桁を元の位置に戻
すとともに、作動した落橋防止装置を元の状態にいち早
く回復させることのできる落橋防止装置を提供すること
にある。 【解決手段】 橋台10のパラペット30と桁16とを
連結するワイヤー43から成る連結部材44と、連結部
材44の一端に固定されて連結部材44に引張荷重が作
用したとき圧縮弾性変形し得る弾性プレート46から成
る支圧装置48と、連結部材44の他端に固定されて連
結部材44に引張荷重が作用したとき予め設定された縮
み量を有して連結部材44を軸方向に付勢する付勢部材
50と圧縮弾性変形し得る弾性プレート52から成る可
動支圧装置54とからコンクリート橋の落橋防止装置4
0,42を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート橋の落
橋防止装置及びその施工方法に関し、より詳しくは地震
によってアンカーバーなどの1次系落橋防止装置が破壊
したときにおいても、桁が橋台又は橋脚から落下しない
ようにするための2次系落橋防止装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】今日、コンクリート橋
は河川などの上に架設されているだけでなく、高速道路
やその誘導路などの道路の多層化に伴って、橋梁構造の
道路が増加していて、橋は産業上だけでなく生活上にお
いても、生命線となっている。このため、たとえ激しい
地震などが生じても、落橋することは防止しなければな
らず、橋桁が支承部から落ちたり、位置がずれたりする
ことがあっても、いち早く回復させることができる構造
であることが必要である。
【0003】従来より、地震などの振動による橋台や橋
脚に対する橋桁のずれに伴う落橋を防止するために、ア
ンカーバーが用いられている。たとえば図22に示すよ
うに、橋台10の橋座12にアンカーバー14を立設さ
せておき、一方、橋座12の上に主桁16を載置する支
承18をアンカーバー14を間に挟むようにして配設す
る。そして、アンカーバー14にアンカーキャップ20
を被せた後、複数の支承18にそれぞれ載置された主桁
16と主桁16との間に生ずる隙間に間詰めコンクリー
ト22を打設して、アンカーキャップ20を間詰めコン
クリート22によって埋設しておくのである。このアン
カーバー14による落橋防止装置24は一応の効果が認
められるが、アンカーバー14はその剪断応力を越える
横ずれが生ずると破断してしまい、落橋してしまう。ア
ンカーバー14を構成する鋼材の剪断応力は一般に低い
ため、充分な耐震性を得ることができなかった。
【0004】このため、アンカーバー14による落橋防
止装置24とともに、あるいはそれに代えて、図23に
示すような落橋防止装置1が用いられている。この落橋
防止装置1は主桁16と主桁16との間に跨がって、適
宜箇所に設けられる横桁2を利用し、主桁16の端部の
横桁2と橋台10のパラペット30とを貫く孔32を設
け、その貫通孔32に鋼棒3を挿通させた後、コンクリ
ートを貫通孔32に注入して固定する。一方、貫通孔3
2の両端から飛び出る鋼棒3の端部を、支圧板4などを
介して固定するのである。
【0005】この落橋防止装置1にあっては、鋼棒3に
主として引張荷重が作用するため、アンカーバー14と
比較して大幅に強度が上昇し、耐震性も大幅に向上する
ことになる。ところが、地震が生ずると、振動が直ちに
鋼棒3に伝達され、鋼棒3の伸びが少ないため、アンカ
ーバー14に主桁16のずれに伴う荷重が作用する前
に、鋼棒3が破断してしまい、一気にアンカーバー14
も剪断してしまうことがあった。このため、この落橋防
止装置1はアンカーバー14による落橋防止装置24に
対してフェイルセーフ装置として機能しないという問題
があった。また、この落橋防止装置1は、横桁2が設け
られる橋梁については適用し得るが、横桁2のない床版
橋などについては適用することができないという問題も
あった。
【0006】そこで、本発明者はアンカーバーなどから
構成される1次系落橋防止装置が作動した後、その1次
系落橋防止装置では地震による桁の移動を止めることが
できなかったときに、桁が一定量移動するのを許容しつ
つ桁の移動を抑制し、桁が橋座から外れて落下する前
に、桁の移動を確実に停止させることができ、更に、移
動した桁を元の位置に戻すとともに、作動した落橋防止
装置を元の状態にいち早く回復させることのできる落橋
防止装置を提供するために、鋭意研究を重ねた結果、本
発明に至ったのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコンクリー
ト橋の落橋防止装置の要旨とするところは、橋台のパラ
ペットと桁とを連結するワイヤーから成る連結部材と、
前記連結部材の一端に固定されて該連結部材に引張荷重
が作用したとき圧縮弾性変形し得る弾性プレートと該弾
性プレートの圧縮弾性変形を確保するキャップとから成
る支圧装置と、該連結部材の他端に固定されて該連結部
材に引張荷重が作用したとき予め設定された縮み量を有
して前記連結部材を軸方向に付勢する付勢部材と圧縮弾
性変形し得る弾性プレートと該可動部材の可動を確保す
るキャップとから成る可動支圧装置とから構成されてい
ることにある。
【0008】また、本発明に係るコンクリート橋の落橋
防止装置の他の要旨とするところは、橋台のパラペット
と桁とを連結するワイヤーから成る連結部材と、前記連
結部材の一端に固定されて該連結部材に引張荷重が作用
したとき圧縮弾性変形し得る弾性プレートと該弾性プレ
ートの圧縮弾性変形を確保するキャップとから成る支圧
装置と、該連結部材の他端に固定されて該連結部材に引
張荷重が作用したとき予め設定された縮み量を有して流
体圧が前記連結部材を軸方向に作用する流体圧付勢手段
と該可動部材の可動を確保するキャップとから成る可動
支圧装置とから構成されていることにある。
【0009】更に、本発明に係るコンクリート橋の落橋
防止装置の他の要旨とするところは、橋脚上で桁端部と
桁端部とを連結するワイヤーから成る連結部材と、前記
連結部材の両端にそれぞれ固定されて該連結部材に引張
荷重が作用したとき圧縮弾性変形し得る弾性プレートと
該弾性プレートの圧縮弾性変形を確保するキャップとか
ら成る支圧装置とから構成されていることにある。
【0010】これらの落橋防止装置においては支圧装置
又は可動支圧装置のいずれか一方はコンクリート桁の中
に埋設固定されていて、他方は橋台のパラペットの側面
に固定されるとともに道路の下に埋設される。したがっ
て、支圧装置及び可動支圧装置はいずれもコンクリート
や土砂などに覆われることになるが、キャップによりそ
の内部の弾性プレートやその他の可動・変形部材の動き
が確保される。
【0011】更に、本発明に係るコンクリート橋の落橋
防止装置の他の要旨とするところは、並行して配置され
る桁と桁との間にワイヤーから成る連結部材が配設され
て、該連結部材の一端又は中央部が間詰めコンクリート
により固定されるとともに、該連結部材の他端又は端部
が橋台又は橋脚に固定されることにある。また、このコ
ンクリート橋の落橋防止装置において、前記連結部材の
端部が前記支圧装置又は可動支圧装置のいずれかに固定
されていることにある。
【0012】また、これら本発明のコンクリート橋の落
橋防止装置において、前記連結部材を複数の鋼線を縒り
合わせたワイヤーと、該ワイヤーを被覆するチューブ状
部材と、該ワイヤーとチューブ状部材との間に充填され
た防錆油とから構成したことにある。
【0013】次に、本発明に係る落橋防止装置の施工方
法の要旨とするところは、橋台にプレキャスト桁の一端
を配設して、該パラペットと桁端部とに落橋防止装置を
施工する方法において、プレキャスト桁の製作時に前記
請求項1又は2に記載する落橋防止装置の支圧装置又は
可動支圧装置のいずれかを所定位置に埋設するとともに
連結部材を桁端部から延び出させておき、一方、パラペ
ットを除いて橋台を製作した後、該橋座に支承部を介し
て前記プレキャスト桁の一端を配設し、次いで、該桁端
部から延び出す連結部材の中間部を埋設させてパラペッ
トを製作し、その後、可動支圧装置又は支圧装置のいず
れか他方をパラペットから出る連結部材の他端に取り付
けることにある。
【0014】また、本発明に係る落橋防止装置の施工方
法の他の要旨とするところは、橋台にプレキャスト桁の
一端を配設して、該パラペットと桁端部とに落橋防止装
置を施工する方法において、プレキャスト桁の製作時に
前記請求項1又は2に記載する落橋防止装置の支圧装置
又は可動支圧装置のいずれかを埋設する凹陥部と連結部
材を挿通させる貫通孔とを所定位置に形成し、一方、パ
ラペットを除いて橋台を製作した後、該橋座に支承部を
介して前記プレキャスト桁の一端を配設し、次いで、該
プレキャスト桁の貫通孔に連結部材を挿通させて凹陥部
内で支圧装置又は可動支圧装置のいずれか一方に固定
し、その後、該桁端部から延び出す連結部材の中間部を
埋設させてパラペットを製作し、次に、該連結部材の他
端に可動支圧装置又は支圧装置のいずれか一方を取り付
けることにある。
【0015】更に、本発明に係る落橋防止装置の施工方
法の他の要旨とするところは、橋脚にプレキャスト桁の
一端を向かい合うように配設して、該桁端部と桁端部と
に落橋防止装置を施工する方法において、プレキャスト
桁の製作時に前記請求項3に記載する落橋防止装置の支
圧装置を埋設する凹陥部と連結部材を挿通させる貫通孔
とを所定位置に設け、連結部材により連結されるプレキ
ャスト桁のいずれか一方の貫通孔に桁端部から連結部材
が延び出ないように配設しておき、橋脚の橋座に支承部
を介して前記プレキャスト桁の一端を配設した後、一方
の貫通孔に配設された連結部材の一部を引き出して他方
の貫通孔に挿通させ、その後、該連結部材の両端にそれ
ぞれ支圧装置を取り付けることにある。
【0016】更に、本発明に係る落橋防止装置の施工方
法の他の要旨とするところは、既設の橋梁に落橋防止装
置を施工する方法において、パラペット前後の道路表層
を除去して桁及び踏掛版を露出させた後、桁のPC鋼線
を切断しないように上部から所定の位置に凹陥部を開け
るとともに、踏掛版に凹陥部を開け、次いで、該踏掛版
の凹陥部から桁の凹陥部へ貫通孔を開け、その後、該貫
通孔に連結部材を挿通させて、該連結部材の両端にそれ
ぞれ前記請求項1又は2に記載する支圧装置又は可動支
圧装置を取り付けることにある。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るコンクリート
橋の落橋防止装置及びその施工方法の実施の形態を図面
に基づいて詳しく説明する。
【0018】図1に示すように、比較的スパンの短いコ
ンクリート橋は、複数の主桁16の両端がそれぞれ橋台
10の橋座12の上に一定の間隔で設けられた支承部1
8に載置され、並設された主桁16と主桁16との間に
は間詰めコンクリート22が打設されている。そして、
橋台10のパラペット30に対して橋座12とは反対側
には、踏掛版34が形成されていて、更にこれらの上に
は、公知の手法で図示しないアスファルトなどから成る
道路表層が形成されている。また、主桁16が載置され
る支承部18は橋座12の上に敷モルタル36を敷設し
た後、その上に合成ゴム沓38が配設されて構成されて
いる。したがって、主桁16を通して橋台10に伝えら
れる振動が緩和され、また逆に、地震などによる縦横振
動は合成ゴム沓38により緩和されて、主桁16に伝え
られる。なお、この合成ゴム沓38として合成ゴム層と
金属層とを複数積層したものが特に好ましいが、この構
成に限定されるものではない。
【0019】橋台10に並行して載置される複数の主桁
16には、地震などによって容易に落橋しないようにす
るため、落橋防止装置が施されている。落橋防止装置の
一つとして、簡易な構造で効果的なものに、従来から採
用されているアンカーバーによる落橋防止装置がある。
このアンカーバーによる落橋防止装置は同図1(b) 及び
(c) に示すように、たとえば落橋防止装置24を固定側
とすると、反対側の落橋防止装置25は可動側になるよ
うに構成されている。すなわち、固定側の落橋防止装置
24は、アンカーバー14に被せられるアンカーキャッ
プ20がアンカーバー14の外径よりも若干大きい内径
を備えた円筒状部材から成り、地震などによってずれが
生じた場合においても、ずれが大きくならないように構
成されている。一方、可動側の落橋防止装置25は、ア
ンカーバー14に被せられるアンカーキャップ21がア
ンカーバー14の外径よりも若干大きい短径と比較的長
い長径を備えた楕円形又は長円形の筒状部材から成り、
アンカーキャップ21の長径の方向が主桁16の方向に
なるように配設されている。したがって、地震などの振
動によってずれが生じた場合においては、可動側の落橋
防止装置25は主桁16の方向の移動に対しては一定の
範囲内で許容されるが、それと直角方向の移動に対して
は動きが規制されるようにされている。このため、橋台
10と主桁16の相対的な移動量が許容量を越えて大き
い場合には、アンカーバー14が剪断されてしまうこと
になる。
【0020】これらアンカーバーによる落橋防止装置に
加えて、更に本発明に係る落橋防止装置が配設されてい
る。すなわち、橋台10に載置される複数の主桁16の
全て又は、1あるいは複数個おきに、その主桁16の両
端側に落橋防止装置40,42がそれぞれ配設されてい
る。そして、上述の落橋防止装置24,25に対応させ
て、これら落橋防止装置40,42のうち、たとえば落
橋防止装置40を固定側とすると、落橋防止装置42は
可動側となるように設定されている。
【0021】落橋防止装置40,42は図2に示すよう
に、橋台10のパラペット30と主桁16とを連結する
ワイヤー43から成る連結部材44と、連結部材44の
一端に固定されてこの連結部材44に引張荷重が作用し
たとき圧縮弾性変形し得る弾性プレート46とこの弾性
プレート46の変形挙動を確保するキャップ49とから
成る支圧装置48と、連結部材44の他端に固定されて
連結部材44に引張荷重が作用したとき予め設定された
縮み量を有して連結部材44を軸方向に付勢する付勢部
材50と圧縮弾性変形し得る弾性プレート52とこれら
付勢部材50や弾性プレート52の変形挙動を確保する
キャップ53とから成る可動支圧装置54とから構成さ
れている。
【0022】ここで、連結部材44は図3に要部を拡大
して示すように、ワイヤー43の両端にスリーブ56が
取り付けられるとともに、そのワイヤー43の周りは可
撓性チューブ58によって覆われ、更にそのチューブ5
8の内部にグリースなどの油60が充填されて構成され
ている。ワイヤー43はたとえばPC鋼線を縒り合わせ
たものであっても良いが、その他、ストランドロープや
スパイラルロープなどを用いても良く、特に限定されな
いが、いずれにおいても縒り線が用いられる。ワイヤー
43として縒り線を用いることにより、鋼棒と比較して
剪断荷重や曲げ荷重に対して強くなり、しかも充分な弾
力性が得られることから、地震によって縦方向や横方向
に引っ張られても、ワイヤー43が切断されることはな
い。このワイヤー43の両端にはスリーブ56が非溶接
法により、特に好ましくはスリーブ56に形成した穴に
ワイヤー43の端部を挿入して、そのスリーブ56を圧
壊(絞り加工)して取り付けられている。このようにす
れば、ワイヤー43を構成する個々の線が切断したりす
るのを防止することができて好ましい。更に、スリーブ
56の先端側にはネジ57が形成されていて、ナットを
螺着できるように構成されている。また、ワイヤー43
及びスリーブ56を覆うチューブ58は可撓性を有する
とともに液密に形成されていて、内部に充填されたグリ
ースなどの油60が漏出したりして、ワイヤー43が錆
びないようにされている。
【0023】次に、支圧装置48は前記図2に示すよう
に、連結部材44に引張荷重が作用したとき圧縮弾性変
形し得る弾性プレート46を備えて構成されている。弾
性プレート46は複数の緩衝パッキン46aと支圧板4
6bと座金46cを備えて構成されていて、連結部材4
4に大きな引張荷重が作用したとき、弾性プレート46
に大きな圧縮力が作用して圧壊させられないように、単
一の弾力性部材だけでなく、弾力性部材から成るプレー
トと金属プレートとを積層して、高い圧縮力に耐えると
ともに若干の伸縮性を有するように構成されている。し
たがって、この支圧装置48は連結部材44に引張力が
作用したとき、弾性プレート46が伸縮する範囲内で連
結部材44が伸縮するようにされている。また、キャッ
プ49は防錆処理が施されたものが用いられ、支圧装置
48をコンクリートの中に埋設するとき、弾性プレート
46などが可動し得る空間を確保すると同時に、錆から
防ぐように構成されている。
【0024】一方、可動支圧装置54は連結部材44の
他端に固定されていて、連結部材44に引張荷重が作用
したとき、予め設定された縮み量を有して連結部材44
を軸方向に付勢する付勢部材50と、圧縮弾性変形し得
る弾性プレート52と、これら付勢部材50や弾性プレ
ート52の変形挙動を確保するキャップ53とから構成
されている。本実施例における付勢部材50は圧縮コイ
ルスプリングにより構成されていて、所定の張力で連結
部材44のワイヤー43を引っ張るようにされている。
一方、弾性プレート52はワイヤー43の引張力を受け
る支圧板52aと座金52bと、その支圧板52aが接
触させられたとき、その圧力を受けて若干圧縮変形させ
られるとともに圧縮力に充分耐えるように弾力層と金属
プレートから構成された受圧板52cとから構成されて
いる。
【0025】したがって、大地震によって連結部材44
のワイヤー43が大きく引っ張られた場合、図4に示す
ように付勢部材50が縮んで、弾性プレート52の支圧
板52aと受圧板52cとが接触させられる。このと
き、弾性プレート52は若干圧縮変形させられるが、そ
れ以上に移動しないように、主桁16とパラペット30
との相対的な移動が停止させられるのである。この可動
支圧装置54におけるワイヤー43の伸縮量は、弾性プ
レート52の支圧板52aと受圧板52cとの間の距
離、すなわち付勢部材50の変形量によって定まり、こ
の伸縮量を短く設定したものが固定側の落橋防止装置4
0に用いられ、他方、伸縮量を長く設定したものが可動
側の落橋防止装置42に用いられる。
【0026】このように可動側の落橋防止装置42だけ
でなく固定側の落橋防止装置40についても一定の可動
が許容されるように構成されているため、比較的小さい
地震に伴うわずかな位置ずれなどに対しては、アンカー
バー14による落橋防止装置が作動して、落橋防止装置
40,42に無理な力が常に作用させられることがなく
なる。したがって、この落橋防止装置40,42は大地
震に伴う最後の安全弁として常に確保されることにな
る。その結果、大地震によって橋台10と橋桁が大きく
振動させられるとともに移動させられて、アンカーバー
14が剪断してしまった場合においても、図5に示すよ
うに、落橋防止装置40,42における連結部材44が
主桁16とパラペット30との間を連結しているため、
落橋に至ることがない。
【0027】以上の構成に係る固定側及び可動側の落橋
防止装置40,42における一方の支圧装置48は主桁
16の端部に埋設されていて、他方の可動支圧装置54
は橋台10のパラペット30の側面に固定され、これら
支圧装置48と可動支圧装置54は主桁16の端部とパ
ラペット30を貫いて配設された連結部材44によって
連結されている。このように支圧装置48を主桁16
に、可動支圧装置54をパラペット30にそれぞれ配設
するのが好ましいが、その逆に配設することも可能であ
り限定されるものではない。
【0028】これら落橋防止装置40,42は、次のよ
うにして施工される。すなわち図6(a) に示すように、
工場などにおいて主桁16を一定の品質管理の下で製造
するとき、その主桁16の両端にそれぞれ落橋防止装置
40,42の支圧装置48とそれから延び出す連結部材
44を所定の位置に配設して、埋設し固定しておく。一
方、橋を架ける現場では通常の手法によりパラペット3
0を除いて橋台10を製作し、更に、橋座12に支承部
18を形成する。
【0029】次いで、工場などで製造された主桁16を
現場に搬入してきて、同図(b) に示すように、クレーン
で主桁16を吊り下げて所定の支承部18の上に設置す
る。パラペット30を形成するための鉄筋31の間に介
装された連結部材44がほぼ直線状になるように、鉄筋
31に横筋33を溶接した後、図示しない型枠を組み立
てて、その中にコンクリートを打設し、同図(c) に示す
ようにパラペット30を形成する。その結果、連結部材
44の中間部はコンクリートの中に埋設され、他端がパ
ラペット30の側面から突き出るように構成される。
【0030】次に、図7に示すように、パラペット30
の側面から突き出る連結部材44の他端部に可動支圧装
置54が取り付けられる。すなわち、連結部材44のス
リーブ56に受圧板52c、付勢部材50、支圧板52
a及び座金52bがこれらの順に配設された後、ナット
を閉めて図2に示すように、螺着される。その後、これ
らの上に防錆処理が施されたキャップ53が被せられ
て、図7に示すように、パラペット30の側壁に固定さ
れる。このキャップ53を設けることにより、内部の付
勢部材50などが雨水などによって錆びないようにされ
るとともに、この可動支圧装置54が土砂や砂利あるい
はコンクリートなどによって埋設された後も、これら受
圧板52c、付勢部材50、支圧板52aなどが可動し
得る空間が確保される。そして、工事の最終段階におい
て、可動支圧装置54の箇所35を除いて踏掛版34が
作製される。踏掛版34の可動支圧装置54が配設され
る箇所35の凹陥部には砂利などが投入されて、可動支
圧装置54が埋設される。この構成により、可動支圧装
置54などのメンテナンスに必要が生じたとき、可動支
圧装置54の堀り出し作業が容易となる。なお、上述の
説明において、並行して設置された主桁16を相互に固
定したり、間詰めコンクリートを打設するなどの作業は
常法通りであり、説明を省略した。
【0031】以上、本発明に係るコンクリート橋の落橋
防止装置とその施工方法の1実施の形態を説明したが、
本発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。
【0032】たとえば、図8に示すように、落橋防止装
置の可動支圧装置62は付勢部材である圧縮コイルスプ
リング50を支圧板64と支圧板64の間に挟むととも
に、緩衝材66を介装させて構成することも可能であ
る。本例によれば、連結部材44のワイヤー43に非常
に大きな力が作用したとき、圧縮コイルスプリング50
が押し潰される可能性があるが、落橋を防止することは
充分に可能であり、またメンテナンスや災害時の復旧作
業も容易に行うことができる。
【0033】また、上述の実施の形態では、付勢部材と
して圧縮コイルスプリングを用いていたが、付勢部材は
連結部材を一定の力で引っ張ることができるものであれ
ば何でも良い。たとえば、付勢部材としてゴムや発泡体
などで構成することも可能であり、更に引張コイルスプ
リングで構成することもできる。
【0034】更に、図9に示すように、落橋防止装置6
8の可動支圧装置70を、連結部材44の他端に固定さ
れて、連結部材44に引張荷重が作用したとき予め設定
された縮み量を有し、流体圧が連結部材44を軸方向に
作動させる流体圧付勢手段72により構成することも可
能である。本実施例における流体圧付勢手段72は、連
結部材44のワイヤー43の他端に設けられたスリーブ
56がシリンダ74の内部を通過し、ピストン76を構
成する部材に固定され、更に、シリンダ74には油78
を充填する充填口とコック80が設けられ、且つ、高圧
袋82が設けられて構成されている。この可動支圧装置
70は、前述の可動支圧装置54と同様に、パラペット
30の側面に組み立てて取り付けられる。そして、組立
て後、充填口から高圧で油78をシリンダ74内に充填
し、油圧でピストン76を押圧して、ワイヤー43に一
定の引張力を負荷させた状態でコック80を閉じ、落橋
防止装置68の可動支圧装置70を構成するのである。
【0035】この落橋防止装置68にあっては、大地震
などによって主桁16とパラペット30とが相対的に移
動し、連結部材44のワイヤー43が引っ張られたと
き、ピストン76がシリンダ74内の油78を高圧袋8
2内に押し出し、高圧袋82を高圧で膨張させる。一
方、ワイヤー43が一定量以上に引っ張られたときは、
ピストン76の端部に形成されたストッパー77がシリ
ンダ74の端部に当接して停止させられる。その結果、
主桁16とパラペット30との相対的な移動が強制的に
停止させられ、落橋が防止されることになる。また、災
害復旧工事において、ずれた橋桁の位置を修正すること
により、引っ張られたワイヤー43が弛むと同時に、高
圧袋82から油78がシリンダ74内に押し戻され、押
し出されたピストン76が元の位置に戻り、全体として
元の状態に戻ることになる。なお、この可動支圧装置7
0は落橋防止装置における可動側に用いるのが好ましい
が、ピストン76のストロークを小さく設定することに
よって、固定側の落橋防止装置に適用しても良い。
【0036】次に、流体圧付勢手段から成る可動支圧装
置として、たとえば図10に示すように、センターホー
ル式の油圧シリンダ84によって可動支圧装置86を構
成することも可能である。この油圧シリンダ84には一
定の圧力(内圧)が作用すると止め栓88が飛んで、シ
リンダ内の油78が放出され、連結部材44のワイヤー
43が一定量動くように構成されている。本実施例にお
いては、復旧工事の完了後、別途、シリンダ84内に油
78を充填する必要がある。なお、油圧シリンダ84と
してその他のセンターホールジャッキなどを用いること
が可能であり、種々応用することが可能である。
【0037】流体圧付勢手段は油圧に限らず、液体圧、
空気圧であっても良く、特に限定されない。また、発泡
体の中に流体圧を封入しても良く、あるいはセル(細
胞)状の粒子内に流体圧を封入して圧力を得るように構
成することも可能であるなど、あらゆる構成を採用する
ことができる。
【0038】また、上述の実施の形態では、連結部材4
4のワイヤー43の端部はスリーブ56が取り付けら
れ、ナットによって固定されるようにされていたが、そ
の他の形態でワイヤー43の端部を固定するように構成
しても良い。たとえば、図11に示すように、テーパー
状の内面を備えたグリップ90と、そのグリップ90の
内面に密着し得るテーパー状の外面を備え、且つ複数に
分割されたクサビ92とから構成され、クサビ92の軸
心部に形成された内径部分で連結部材44のワイヤー4
3を挟持するようにした定着具94を利用することが可
能である。また、このような定着具94の他、オスコー
ンとメスコーンを用いる定着具、ウェッジとアンカーヘ
ッドとトランペットシースなどを用いた定着具など、各
種の定着具を利用することも可能であり、特に限定され
るものではない。いずれにおいても、複数の細線から成
るワイヤー43を長期間にわたって保持し得て、且つ切
断などの事態が生じない定着具が用いられる。
【0039】以上、本発明に係る落橋防止装置と施工方
法について1例を示したが、他の施工方法を採用するこ
とも可能である。たとえば上述の実施の形態では、主桁
16を工場などで製造するときに、主桁16に落橋防止
装置の支圧装置又は可動支圧装置のうち一方と連結部材
を予め埋設していたが、これらの落橋防止装置の一部を
予め組み込まないで、主桁16を製造しておくことも可
能である。
【0040】すなわち、図12(a) に示すように、主桁
16の製造時に落橋防止装置の支圧装置又は可動支圧装
置を配設するための凹陥部96と、連結部材44を挿通
させるための貫通孔98とを予め形成しておくのであ
る。一方、パラペット30を除いて橋台10を構築する
とともに、橋座12に支承部18を配設し、その支承部
18の上に主桁16を配置する。そして、同図(b) に示
すように、連結部材44をパラペット30側から主桁1
6の貫通孔98に挿通させて、その端部にたとえば支圧
装置48を凹陥部96の中で組み立てて連結し、その支
圧装置48を凹陥部96の内壁に取り付ける。このと
き、貫通孔98に樹脂やモルタルを充填して、連結部材
44を主桁16に固定するのが好ましい。次いで、パラ
ペット30を構築するための鉄筋に横筋を適宜溶接し、
その際、連結部材44がほぼ直線状になるように設定さ
れる。その後、同図(c) に示すように、型枠を形成して
コンクリートを打設し、連結部材44の中間部の一部を
埋設した状態でパラペット30を構築した後、たとえば
可動支圧装置54を連結部材44の端部に連結するとと
もに組み立て、パラペット30の側壁に固定する。以上
の施工方法により、落橋防止装置を取り付けることがで
きる。
【0041】上述の実施の形態は、橋台のパラペットと
主桁との間に落橋防止装置を配設する事例であったが、
川幅が広い場合や高架式の道路などにおいては、橋台と
橋台との間に、図13に示すように、橋脚100が配設
され、その橋脚100の上で主桁16と主桁16とが連
結されている。このような橋脚100の上で連結される
主桁16と主桁16とを連結して、落橋を防止するため
の落橋防止装置102は次のようにして施工されること
になる。
【0042】まず図14に示すように、主桁16の製造
時に落橋防止装置の支圧装置又は可動支圧装置を配設す
るための凹陥部96と、連結部材44を挿通させるため
の貫通孔98とを所定の位置に予め形成した主桁16を
用いる。そして、橋台10側から順次主桁16を配設し
ていき、同図(a) に示すように、橋脚100の上で連結
すべき主桁16の端部を突き合わせるように配設する。
その際、一方の主桁16の貫通孔98に連結部材44を
挿通させて、その貫通孔98から連結部材44が出ない
ようにしておき、主桁16を橋脚100の上に設置す
る。その後、同図(b) に示すように、連結部材44を貫
通孔98から押し出して、既に設置していた主桁16の
貫通孔98に挿通させ、連結部材44の両端をそれぞれ
別の主桁16の凹陥部96内に出しておく。次いで、前
記図13に示すように、凹陥部96内の連結部材44の
端部に支圧装置48を取り付けて、落橋防止装置102
を構成するのである。
【0043】この橋脚100の上で連結される主桁16
と主桁16とは、地震によって相互に大きく動かない方
が好ましいことから、落橋防止装置102は図15に示
すように、連結部材44の両端に支圧装置48が取り付
けられた構成のものが好ましい。すなわち、支圧装置4
8は前述したように、連結部材44に引張荷重が作用し
たとき圧縮弾性変形し得る弾性プレート46を備えて構
成されていて、弾性プレート46は複数の緩衝パッキン
46aと支圧板46bと座金46cを備えて構成されて
いる。そして、連結部材44に大きな引張荷重が作用し
たとき、弾性プレート46に大きな圧縮力が作用して圧
壊させられないように、単一の弾力性部材だけでなく、
弾力性部材から成るプレートと金属プレートとを積層し
て、高い圧縮力に耐えるとともに若干の伸縮性を有する
ように構成されている。したがって、この支圧装置48
は連結部材44に引張力が作用したとき、弾性プレート
46が伸縮する範囲内で連結部材44が伸縮させられる
ことになり、落橋防止装置102によって連結された主
桁16と主桁16とが大きく離れることはなく、落橋が
防止される。
【0044】なお、上述の落橋防止装置102におい
て、それを構成する支圧装置のうち一方を、移動量の少
ない可動支圧装置を用いて構成することも可能であり、
また、支圧装置の構成についても例示した構成に限定さ
れるものではない。また、落橋防止装置の支圧装置は主
桁16に配設した後、凹陥部96の中にコンクリートを
流し込んで埋設してしまっても良いが、将来において、
メンテナンスや点検などを容易に行うために、土砂で埋
設しておいたり、蓋を被せて空洞としたり、特に限定さ
れない。
【0045】次に、以上の実施の形態はいずれも新設の
橋梁について、本発明に係る落橋防止装置を施工する方
法について説明したが、既設の橋梁についても本発明に
係る落橋防止装置を施工することができる。たとえば図
16に示すように、既設の橋梁104の連結部分近傍部
について、まずアスファルトなどの道路表層106を主
桁16や踏掛版34の表面まで剥がし、次いで、主桁1
6については特にPC鋼線を切断しないように位置決め
して、凹陥部96を開ける。また、踏掛版34について
も同様に凹陥部108を開ける。その後、凹陥部96,
108の一方あるいは双方からドリルを用いて両主桁1
6の端部、あるいは主桁16の端部とパラペット30に
貫通孔98を開けるのである。そして、一方の凹陥部9
6,108から貫通孔98に連結部材44を挿通させ
て、前述の実施の形態と同様にして図13に示すよう
に、落橋防止装置40,102を構成するのである。
【0046】このように本発明に係るコンクリート橋の
落橋防止装置は新設の橋梁に限らず、既設の橋梁につい
ても適用し得るものである。また、以上の橋梁につい
て、主桁という用語を使用したが、ここで言う主桁とは
プレキャスト桁であればいずれも本発明の落橋防止装置
を適用することができ、更に、スラブ橋(床版橋)であ
ると否とにかかわらず適用し得るものである。
【0047】また、上述の実施の形態ではプレキャスト
桁の端部に落橋防止装置を埋設したり、あるいは凹陥部
と貫通孔を開けて、落橋防止装置を取り付けるようにし
ていたが、本発明の落橋防止装置は上述とは全く異なる
他の実施の態様でも構成することができる。
【0048】たとえば図17及び図18に示すように、
橋梁110は複数の主桁であるプレキャスト桁112を
並べ、それらのプレキャスト桁112を複数の横締鋼1
14により締結し、更にプレキャスト桁112とプレキ
ャスト桁112との間に間詰めコンクリート116を打
設して、一体化するとともに強固なものとしている。そ
こで、このプレキャスト桁112とプレキャスト桁11
2との間のわずかな隙間を利用して、連結部材118を
一方の橋台10からプレキャスト桁112、更に他方の
橋台10にまで張り渡し、連結部材118両端をそれぞ
れ橋台10に固定するとともに、連結部材118の中間
部を複数の横締鋼114の上に通し、且つ間詰めコンク
リート116により埋設して固定するのである。地震に
よって橋台10とプレキャスト桁112との間が相対的
に移動したとき、連結部材118が部材の伸びで振動を
吸収するとともに、一定以上に相対的に移動しようとし
たときは、連結部材118によって引っ張られているた
め、プレキャスト桁112が落橋することはない。な
お、連結部材118の両端は橋台10を貫通させて固定
しても良いが、その両端を埋め込みアンカーなどに固定
するようにすることも可能である。この連結部材118
についても複数の細線からなるワイヤーを用いるのが好
ましいが、鋼棒を用いても良いのは言うまでもない。鋼
棒を用いるときは、被覆などを施さずに、直接、コンク
リートに埋設するのが好ましい。また、ワイヤーを用い
る場合は、防錆のために被覆するのが好ましい。
【0049】上述の実施の形態はプレキャスト桁112
の長さが比較的短い場合に適するものであるが、プレキ
ャスト桁112の長さが長い場合は、図19に示すよう
に、連結部材120を2つに分割しても良い。この形態
においては、プレキャスト桁112とプレキャスト桁1
12との間に打設する間詰めコンクリート116の中に
支圧プレート122を埋設して、その支圧プレート12
2に連結部材120の一端を固定するのである。本例に
おいても、前述の形態と同様の作用効果が得られる。
【0050】更に、図20及び図21に示すように、上
述と同様に、複数のプレキャスト桁112が並べられる
橋梁において、プレキャスト桁112とプレキャスト桁
112との間に形成される隙間を利用して、その隙間に
配設し得る大きさの支持具124により、落橋防止装置
126を構成することができる。すなわち、支持具12
4は連結部材128の一端が固定される先端固定部13
0と、複数のプレキャスト桁112を横方向に締結する
横締鋼114が挿通される長孔132を備えた埋設固定
部134と、アンカーバー14及びアンカーキャップ2
0を避けて間詰めコンクリート116に埋設され抵抗を
増加させるための埋設安定部136を備えて構成され、
この支持具124は間詰めコンクリート116に埋設さ
れて、プレキャスト桁112と一体的に固定される。一
方、この支持具124の先端固定部130から延び出す
連結部材128の他端は橋台10のパラペット30を貫
通して、パラペット30の側壁に取り付けられた、たと
えば可動支圧装置54に固定される。
【0051】この落橋防止装置126にあっては、プレ
キャスト桁112とプレキャスト桁112との間に間詰
めコンクリート116を打設するタイプのスラブ橋など
の橋梁であれば、いずれでも容易に落橋防止装置を施す
ことができる。なお、この落橋防止装置126は全ての
間隙部に配設する必要はなく、橋梁の大きさなどを考量
して、1つ置き、あるいは複数個置きに配設するように
しても良い。
【0052】このような構成の落橋防止装置126であ
っても、アンカーバー14などから成る1次系の落橋防
止装置が破壊した後も、橋台とプレキャスト桁とが相対
的に大きく移動した場合に、その移動量が少ないうちは
移動を許容しつつ、その移動量が大きくなったときに、
少なくとも落橋しない範囲でその移動を停止させること
ができ、落橋を防止することが確保できる。
【0053】以上、本発明に係るコンクリート橋の落橋
防止装置とその施工方法の代表的な実施の形態を図面を
参照しつつ説明したが、本発明は図示した形態に限定さ
れるものではないのは言うまでもない。
【0054】たとえば、本発明の落橋防止装置はコンク
リート橋に特に主として適用されるが、鉄骨系の橋梁に
ついても適用し得る場合がある。また、コンクリート橋
のうち主桁すなわちプレキャスト桁を用いる橋梁に特に
主として適用されるが、それ以外のコンクリート橋につ
いても適用し得る場合がある。
【0055】また、上述の図示において、橋台や橋脚の
形状や構造はほぼ単一のものを示したが、これらの形状
や構造は本発明の適用において何ら関係がないのは言う
までもない。更に、支承部の構造は上述の例示に限定さ
れるものではないのは勿論である。
【0056】更に、可動支圧装置については異なる形式
の構造を例示し、支圧装置については異なる形式の構造
を例示しなかったが、この支圧装置の構造についても弾
性プレートの構成や組合せを含め、多数の構成が考えら
れ、一々例示しないがいずれも本発明の範囲内に含まれ
るものであるのは勿論である。その他、1次系の落橋防
止装置はアンカーバーの形式のものに限定されないな
ど、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内で、当業者の
知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様で
実施し得るものである。
【0057】
【発明の効果】本発明に係るコンクリート橋の落橋防止
装置及びその施工方法は、大地震などによってアンカー
バー式などのいわゆる1次系の落橋防止装置が破壊した
後、少なくとも落橋を防止することのできる装置を目的
とし、大地震による振動から来る橋台・橋脚と橋桁との
相対的な移動を若干許容しつつ、少なくとも落橋しない
範囲内でその相対的な移動を停止させることができるよ
うに構成されている。また、本発明に係るコンクリート
橋の落橋防止装置及びその施工方法は、特に主としてプ
レキャスト桁から成る橋梁であれば、いずれにも適用し
得るものであり、汎用性が得られる。しかも、新設の橋
梁だけでなく、既設の橋梁についても適用することがで
き、落橋防止を図ることができる。更に、本発明の落橋
防止装置はその構造上、メンテナンスが容易であり、災
害の発生後に、橋梁の修復工事を行う場合、橋梁の上部
から行うことができ、安全で且つ迅速に作業を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンクリート橋の落橋防止装置が
適用される橋梁の1例を示す説明図であり、同図(a) は
要部断面図、同図(b) 及び(c) は要部拡大断面図であ
る。
【図2】本発明に係るコンクリート橋の落橋防止装置の
1例を示す要部断面説明図である。
【図3】本発明に係るコンクリート橋の落橋防止装置に
用いられる連結部材の1例を示す要部拡大断面説明図で
ある。
【図4】図2に示す落橋防止装置における可動支圧装置
の作動を示す要部断面説明図である。
【図5】図1に示すコンクリート橋の落橋防止装置の作
動を示す要部要部断面説明図である。
【図6】同図(a) 乃至(c) は、図1に示すコンクリート
橋の落橋防止装置の施工方法を順に示す断面説明図であ
る。
【図7】図6に示す施工方法の続きを示す説明図であ
り、同図(a) は要部正面断面図、同図(b) は要部平面で
ある。
【図8】本発明に係るコンクリート橋の落橋防止装置に
おける可動支圧装置の他の実施の形態を示す断面説明図
である。
【図9】本発明に係るコンクリート橋の落橋防止装置の
他の実施の形態を示す要部断面説明図である。
【図10】本発明に係るコンクリート橋の落橋防止装置
における可動支圧装置の他の実施の形態を示す断面説明
図である。
【図11】本発明に係るコンクリート橋の落橋防止装置
に適用される連結部材の端部固定具を示す図であり、同
図(a) は正面断面図、同図(b) は側面図である。
【図12】同図(a) 乃至(c) は、図1に示すコンクリー
ト橋の落橋防止装置の他の施工方法を順に示す断面説明
図である。
【図13】本発明に係るコンクリート橋の落橋防止装置
の他の施工方法を示す要部断面説明図である。
【図14】同図(a) 及び(b) は、図13に示すコンクリ
ート橋の落橋防止装置の施工方法を示す要部断面説明図
である。
【図15】本発明に係るコンクリート橋の落橋防止装置
の他の実施の形態を示す要部断面説明図である。
【図16】本発明に係るコンクリート橋の落橋防止装置
を既設の橋梁に適用する場合の施工方法を示す要部断面
説明図である。
【図17】本発明に係るコンクリート橋の落橋防止装置
の他の実施の形態を示す要部断面説明図である。
【図18】図17に示すコンクリート橋の落橋防止装置
の平面説明図である。
【図19】同図(a) は本発明に係るコンクリート橋の落
橋防止装置の他の実施の形態を示す要部断面説明図であ
り、同図(b) は要部平面説明図である。
【図20】本発明に係るコンクリート橋の落橋防止装置
の他の実施の形態を示す要部斜視説明図である。
【図21】図20に示すコンクリート橋の落橋防止装置
を適用した実施の形態を示す図であり、同図(a) は要部
平面説明図、同図(b) は要部正面断面説明図である。
【図22】同図(a) 及び(b) は、従来から用いられてい
るアンカーバー式の落橋防止装置を作動とともに示す要
部断面説明図である。
【図23】従来より提供されている落橋防止装置を示す
説明図であり、同図(a) は要部拡大断面図、同図(b) は
要部側面図である。
【符号の説明】
10:橋台 12:橋座 14:アンカーバー 16:主桁(桁) 18:支承部 22,116:間詰めコンクリート 24,25:落橋防止装置(1次系) 30:パラペット 34:踏掛版 40,42,68,102,126:落橋防止装置 43:ワイヤー 44,118,120,128:連結部材 48:支圧装置 49,53:キャップ 50:付勢部材 46,52:弾性プレート 54,62,70,86:可動支圧装置 58:可撓性チューブ 60:油 64:支圧板 72:流体圧付勢手段 96,108:凹陥部 98:貫通孔 100:橋脚 104,110:橋梁 112:プレキャスト桁(主桁)
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図8】
【図4】
【図6】
【図9】
【図10】
【図11】
【図7】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図18】
【図17】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋台のパラペットと桁とを連結するワイ
    ヤーから成る連結部材と、前記連結部材の一端に固定さ
    れて該連結部材に引張荷重が作用したとき圧縮弾性変形
    し得る弾性プレートと該弾性プレートの圧縮弾性変形を
    確保するキャップとから成る支圧装置と、該連結部材の
    他端に固定されて該連結部材に引張荷重が作用したとき
    予め設定された縮み量を有して前記連結部材を軸方向に
    付勢する付勢部材と圧縮弾性変形し得る弾性プレートと
    該可動部材の可動を確保するキャップとから成る可動支
    圧装置とから構成されていることを特徴とするコンクリ
    ート橋の落橋防止装置。
  2. 【請求項2】 橋台のパラペットと桁とを連結するワイ
    ヤーから成る連結部材と、前記連結部材の一端に固定さ
    れて該連結部材に引張荷重が作用したとき圧縮弾性変形
    し得る弾性プレートと該弾性プレートの圧縮弾性変形を
    確保するキャップとから成る支圧装置と、該連結部材の
    他端に固定されて該連結部材に引張荷重が作用したとき
    予め設定された縮み量を有して流体圧が前記連結部材を
    軸方向に作用する流体圧付勢手段と該可動部材の可動を
    確保するキャップとから成る可動支圧装置とから構成さ
    れていることを特徴とするコンクリート橋の落橋防止装
    置。
  3. 【請求項3】 橋脚上で桁端部と桁端部とを連結するワ
    イヤーから成る連結部材と、前記連結部材の両端にそれ
    ぞれ固定されて該連結部材に引張荷重が作用したとき圧
    縮弾性変形し得る弾性プレートと該弾性プレートの圧縮
    弾性変形を確保するキャップとから成る支圧装置とから
    構成されていることを特徴とするコンクリート橋の落橋
    防止装置。
  4. 【請求項4】 並行して配置される桁と桁との間にワイ
    ヤーから成る連結部材が配設されて、該連結部材の一端
    又は中央部が間詰めコンクリートにより固定されるとと
    もに、該連結部材の他端又は端部が橋台又は橋脚に固定
    されることを特徴とするコンクリート橋の落橋防止装
    置。
  5. 【請求項5】 前記連結部材の端部が前記請求項1又は
    請求項2に記載する支圧装置又は可動支圧装置のいずれ
    かに固定されていることを特徴とする請求項4に記載す
    るコンクリート橋の落橋防止装置。
  6. 【請求項6】 前記連結部材は複数の鋼線を縒り合わせ
    たワイヤーと、該ワイヤーを被覆するチューブ状部材
    と、該ワイヤーとチューブ状部材との間に充填された防
    錆油とから構成されることを特徴とする請求項1乃至請
    求項5のいずれかに記載するコンクリート橋の落橋防止
    装置。
  7. 【請求項7】 橋台にプレキャスト桁の一端を配設し
    て、該パラペットと桁端部とに落橋防止装置を施工する
    方法において、プレキャスト桁の製作時に前記請求項1
    又は2に記載する落橋防止装置の支圧装置又は可動支圧
    装置のいずれかを所定位置に埋設するとともに連結部材
    を桁端部から延び出させておき、一方、パラペットを除
    いて橋台を製作した後、該橋座に支承部を介して前記プ
    レキャスト桁の一端を配設し、次いで、該桁端部から延
    び出す連結部材の中間部を埋設させてパラペットを製作
    し、その後、可動支圧装置又は支圧装置のいずれか他方
    をパラペットから出る連結部材の他端に取り付けること
    を特徴とする落橋防止装置の施工方法。
  8. 【請求項8】 橋台にプレキャスト桁の一端を配設し
    て、該パラペットと桁端部とに落橋防止装置を施工する
    方法において、プレキャスト桁の製作時に前記請求項1
    又は2に記載する落橋防止装置の支圧装置又は可動支圧
    装置のいずれかを埋設する凹陥部と連結部材を挿通させ
    る貫通孔とを所定位置に形成し、一方、パラペットを除
    いて橋台を製作した後、該橋座に支承部を介して前記プ
    レキャスト桁の一端を配設し、次いで、該プレキャスト
    桁の貫通孔に連結部材を挿通させて凹陥部内で支圧装置
    又は可動支圧装置のいずれか一方に固定し、その後、該
    桁端部から延び出す連結部材の中間部を埋設させてパラ
    ペットを製作し、次に、該連結部材の他端に可動支圧装
    置又は支圧装置のいずれか一方を取り付けることを特徴
    とする落橋防止装置の施工方法。
  9. 【請求項9】 橋脚にプレキャスト桁の一端を向かい合
    うように配設して、該桁端部と桁端部とに落橋防止装置
    を施工する方法において、プレキャスト桁の製作時に前
    記請求項3に記載する落橋防止装置の支圧装置を埋設す
    る凹陥部と連結部材を挿通させる貫通孔とを所定位置に
    設け、連結部材により連結されるプレキャスト桁のいず
    れか一方の貫通孔に桁端部から連結部材が延び出ないよ
    うに配設しておき、橋脚の橋座に支承部を介して前記プ
    レキャスト桁の一端を配設した後、一方の貫通孔に配設
    された連結部材の一部を引き出して他方の貫通孔に挿通
    させ、その後、該連結部材の両端にそれぞれ支圧装置を
    取り付けることを特徴とする落橋防止装置の施工方法。
  10. 【請求項10】 既設の橋梁に落橋防止装置を施工する
    方法において、パラペット前後の道路表層を除去して桁
    及び踏掛版を露出させた後、桁のPC鋼線を切断しない
    ように上部から所定の位置に凹陥部を開けるとともに、
    踏掛版に凹陥部を開け、次いで、該踏掛版の凹陥部から
    桁の凹陥部へ貫通孔を開け、その後、該貫通孔に連結部
    材を挿通させて、該連結部材の両端にそれぞれ前記請求
    項1又は2に記載する支圧装置又は可動支圧装置を取り
    付けることを特徴とする落橋防止装置の施工方法。
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