JPH1060330A - 水系顔料インクセット - Google Patents

水系顔料インクセット

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JPH1060330A
JPH1060330A JP21353496A JP21353496A JPH1060330A JP H1060330 A JPH1060330 A JP H1060330A JP 21353496 A JP21353496 A JP 21353496A JP 21353496 A JP21353496 A JP 21353496A JP H1060330 A JPH1060330 A JP H1060330A
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JP
Japan
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ink
pigment
water
ink set
black
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JP21353496A
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English (en)
Inventor
Kenji Aida
健二 會田
Masukame Ishii
萬壽亀 石井
Tadashi Sakuma
正 佐久間
Hideki Yanagi
秀樹 柳
Shoichi Suzuki
祥一 鈴木
Shigemi Wakabayashi
繁美 若林
Yoshiaki Tsujii
善明 辻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 黒色インク単独で形成される黒色、及びイエ
ロー、マゼンタ、シアンのインクの3色混合によって形
成されるプロセスブラックにおいて優れた色調の黒色印
字物が得られ、分散安定性に優れ、特にインクジェット
記録方式に適した水系顔料インクセット。 【解決手段】 高分子分散剤、水溶性溶剤及び水を主成
分とし、カーボンブラックを使用した水系黒色インク。
イエロー顔料としてC.I.ピグメント・イエロー17
及び83から選ばれる顔料を用いた水系イエローイン
ク。マゼンタ顔料としてC.I.ピグメント・レッド4
8:3、83及び122から選ばれる顔料を用いた水系
マゼンタインク。シアン顔料としてC.I.ピグメント
・ブルー15:3を用いた水系シアンインクからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、黒色、イエロー、
マゼンタ及びシアンより構成される4色系の水系顔料イ
ンクセットに関し、更に詳しくは、黒色インク単独で形
成される黒色、及びイエロー、マゼンタ、シアンのイン
クの3色混合によって形成されるプロセスブラックが優
れた色調を示し、且つ各色インクの長期間保存下での分
散安定性に優れた水系顔料インクセットに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】インク
ジェットプリンターは、その記録方式に起因して高品質
のカラー印刷が比較的低コストで且つ高速で行えること
から、特にパーソナルユースのカラープリンターとして
広く普及している。
【0003】インクジェットプリンターでカラー印刷を
行う場合には、イエロー、マゼンタ及びシアンのインク
からなるインクセットを用い、これら3色のインクの重
ね合わせによる減法混色法によって印刷することが一般
的である。更に、黒色の発色性を良好にするために、上
記3色のインクに加えて、黒色のみ独立のインクを用い
た4色系のインクセットも用いられている。
【0004】従来用いられている水系インクは、染料イ
ンク及び顔料インクである。このうち染料インク、特に
水溶性黒色染料を含む黒色インクは、染料の凝集による
発色性の低下が顕著であり、本来ならば黒色に発色すべ
き印刷部分に赤味のかかる現象、即ちブロンズ現象が起
こり著しく印字品質を低下させる。また、イエロー、マ
ゼンタ、シアンのインクの3色混合によって形成される
プロセスブラックにおいてもブロンズ現象が起こりやす
い。
【0005】一方、顔料インクはブロンズ現象を起こさ
ないものの、色材の種類やインクの重ね合わせの順序に
よって色の再現性が大きく異なり、更に顔料の分散安定
性、特に長期間保存下における分散安定性が劣ることが
知られている。特に、顔料の低分散安定性は、斯かるイ
ンクをインクジェット記録用インクとして用いた場合に
ヘッドでの目詰まりを起こすという大きな問題となる。
【0006】従って、本発明の目的は、黒色インク単独
で形成される黒色、及びイエロー、マゼンタ、シアンの
インクの3色混合によって形成されるプロセスブラック
において優れた色調の黒色印字物を得ることができる水
系顔料インクセットを提供することにある。また、本発
明の目的は、各色インクの長期間保存下での分散安定性
に優れた水系顔料インクセットを提供することにある。
また、本発明の目的は、特にインクジェット記録方式に
適した水系顔料インクセットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、イエロー、シアン及びマゼンタ各顔料として
それぞれ特定の顔料を用い、且つこれらの顔料を高分子
分散剤と組み合わせて用いることにより、上記目的を達
成し得る水系顔料インクセットが得られることを知見し
た。
【0008】本発明は上記知見に基づきなされたもの
で、カーボンブラック、高分子分散剤、水溶性溶剤及び
水を主成分とする水系黒色インク、イエロー顔料、高分
子分散剤、水溶性溶剤及び水を主成分とする水系イエロ
ーインク、マゼンタ顔料、高分子分散剤、水溶性溶剤及
び水を主成分とする水系マゼンタインク、並びにシアン
顔料、高分子分散剤、水溶性溶剤及び水を主成分とする
水系シアンインクからなる水系顔料インクセットにおい
て、上記イエロー顔料としてC.I.ピグメント・イエ
ロー17及び83から選ばれる顔料を用い、上記マゼン
タ顔料としてC.I.ピグメント・レッド48:3、8
3及び122から選ばれる顔料を用い、上記シアン顔料
としてC.I.ピグメント・ブルー15:3を用いたこ
とを特徴とする水系顔料インクセットを提供することに
より上記目的を達成したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の水系顔料インクセット
(以下、単に「インクセット」という)は、黒色イン
ク、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインク
の4色のインクから構成されている。各インクには、そ
れぞれ共通の成分として高分子分散剤、水溶性溶剤及び
水が含まれている。そして、各インクの色材として、黒
色インクでは黒色顔料としてのカーボンブラックが用い
られ、イエローインクではイエロー顔料としてのC.
I.ピグメント・イエロー17及び83から選ばれる顔
料が用いられ、マゼンタインクではマゼンタ顔料として
のC.I.ピグメント・レッド48:3、83及び12
2から選ばれる顔料が用いられ、そしてシアンインクで
はシアン顔料としてのC.I.ピグメント・ブルー1
5:3が用いられている。
【0010】本発明におけるイエロー顔料、マゼンタ顔
料及びシアン顔料の好ましい組み合わせとしては、イエ
ロー顔料としてC.I.ピグメント・イエロー83、マ
ゼンタ顔料としてC.I.ピグメント・レッド48:
3、シアン顔料としてC.I.ピグメント・ブルー1
5:3が挙げられる。
【0011】上記各顔料(黒色、イエロー、マゼンタ、
シアン)は、各色のインク中にそれぞれ1〜15重量%
配合されることが好ましく、2〜10重量%配合される
ことが更に好ましい。該顔料の配合量が1重量%に満た
ないと印字濃度が不十分であり、15重量%を超えて使
用しても印字濃度の大幅な向上が図れないので、上記範
囲内とすることが好ましい。また、上記各顔料は、イン
クの保存安定性向上の点から、その平均粒径が0.05
〜3μmであることが好ましく、0.05〜1μmであ
ることが更に好ましい。また、本発明のインクセットに
おいては、色調の微調整等に使用するために、その配合
量が上記各顔料の配合量に対して50重量%以下であれ
ば如何なる顔料も更に配合することができる。例えば、
C.I.ピグメント・イエロー1、5、12、14、2
4、42、53、95、97、98及び100;C.
I.ピグメント・レッド1、3、4、5、17、22、
31、48、49、53、63、64、81:1、88
及び101;C.I.ピグメント・ブルー1、15、1
6、27、28、29、56、60及び63並びに;
C.I.ピグメント・ブラック1及び11等を用いるこ
とができる。
【0012】次に、本発明のインクセットにおける各イ
ンクに共通する成分について説明する。
【0013】上記高分子分散剤としては、各インク中に
おける顔料の分散性を向上させ得るものが用いられる。
該高分子分散剤としては、ゼラチン、カゼイン等のタン
パク質、アラビアゴム等の天然ゴム、サポニン等のグル
コキシド、アルキルセルロース、カルボキシアルキルセ
ルロース、ヒドロキシアルキルセルロース等のセルロー
ス誘導体、リグニンスルホン酸塩、セラック等の天然高
分子、ポリアクリル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合
物塩、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合物塩、スチ
レン−マレイン酸共重合物塩、ビニルナフタレン−マレ
イン酸共重合物塩、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリ
ン縮合物のナトリウム塩、ポリリン酸等の陰イオン性高
分子、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、
ポリアルキレングリコール等の非イオン性高分子等を用
いることができる。これらは単独で又は二種以上を組み
合わせて用いることができる。
【0014】特に上記高分子分散剤として、(メタ)ア
クリル酸誘導体の共重合体を用いると各顔料の分散性が
一層向上し、各インクの長期間保存安定性が向上するの
で好ましい。該(メタ)アクリル酸誘導体の共重合体
は、アクリル酸若しくはメタアクリル酸又はその誘導体
のみが共重合成分として用いられているものであっても
よく、或いはアクリル酸若しくはメタアクリル酸又はそ
の誘導体と、重合性を有する単量体とが共重合成分とし
て用いられているものであってもよい。(メタ)アクリ
ル酸の誘導体としては、そのアルカリ金属塩、アルカリ
土類金属塩、アンモニウム塩若しくはアミン塩及びエス
テル、並びに二重結合炭素に結合する水素原子が各種官
能基(例えばカルボキシル基やカルボキシアルキル基)
で置換された化合物(例えば、マレイン酸、イタコン
酸、シトラコン酸及びフマル酸)等が挙げられる。特
に、立体障害性を発現し得る程度の鎖長の側鎖を上記共
重合体に導入し得る(メタ)アクリル酸の誘導体が好ま
しい。
【0015】(メタ)アクリル酸誘導体の共重合体とし
て特に好ましく用いられるものは、下記一般式(A)で
表される単量体(a)と、下記一般式(B)で表される
単量体(b)とを重合して得られる共重合体〔以下、こ
の共重合体を「共重合体(I)」という〕である。
【0016】
【化2】
【0017】上記共重合体(I)について詳述すると、
上記一般式(A)において、R1 及びR2 は、上述の通
り水素原子又は低級アルキル基(好ましくはC1〜C
3)を示し、同一でも異なってもよい。特に、R1 及び
2 が両方とも水素原子であるか又はR1 が水素原子で
2 がメチル基であることが好ましい。m1 は、0〜2
の整数を示し、好ましくは0又は1である。AOは、炭
素数2〜3のオキシアルキレン基(即ち、オキシエチレ
ン基又はオキシプロピレン基)を示し、好ましくはオキ
シエチレン基である。nは1〜300の整数を示し、好
ましくは2〜150の整数であり、更に好ましくは4〜
130の整数である。nが0であると分散安定性を十分
発揮できず、nが300を超えるとインクの粘度が上昇
し、例えばインクジェットプリンタに用いた場合に吐出
挙動に悪影響を及ぼすことがある。Xは水素原子又は低
級アルキル基(好ましくはC1〜C5)を示し、好まし
くは水素原子、メチル基又はエチル基である。
【0018】上記一般式(A)で表される化合物として
好ましいものの具体例としては、メトキシポリエチレン
グリコール、メトキシポリエチレンポリプロピレングリ
コール、エトキシポリエチレングリコール、エトキシポ
リエチレンポリプロピレングリコール、プロポキシポリ
エチレングリコール、プロポキシポリエチレンポリプロ
ピレングリコール等の片末端アルキル封鎖ポリアルキレ
ングリコールとアクリル酸、メタクリル酸又は脂肪酸の
脱水素(酸化)反応物とのエステル化物や、アクリル
酸、メタクリル酸又は脂肪酸の脱水素(酸化)反応物へ
のエチレンオキシド、プロピレンオキシド付加物が挙げ
られる。上記一般式(A)で表される化合物において、
エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの双方を付加
させる場合には、ランダム付加、ブロック付加、交互付
加等のいずれでも用いることができる。この場合、エチ
レンオキシドとプロピレンオキシドとの付加モル比(前
者:後者)は、10:90〜90:10であることが望
ましく、10:90〜60:40であることが更に望ま
しい。
【0019】上記一般式(B)で表される化合物として
は、不飽和モノカルボン酸及びその塩並びに不飽和ジカ
ルボン酸及びその塩が挙げられる。具体的には、アクリ
ル酸、メタクリル酸及びクロトン酸並びにこれらの金属
塩や、不飽和ジカルボン酸系単量体であるマレイン酸、
イタコン酸、シトラコン酸及びフマル酸並びにこれらの
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩
及びアミン塩並びにこれらの酸無水物である無水マレイ
ン酸、無水イタコン酸及び無水シトラコン酸が挙げられ
る。
【0020】上記共重合体(I)においては、上記単量
体(a)及び(b)のモル比〔単量体(a)/単量体
(b)〕が0.1/100〜100/100であること
が好ましく、1/100〜70/100であることが更
に好ましい。該単量体(a)の比率がこれよりも小さい
と分散保存安定性が損なわれ、該単量体(a)の比率が
これよりも大きいと水に対する溶解性が低下して分散性
が低下する虞れがある。即ち、該単量体(a)及び
(b)のモル比をかかる範囲内とすることにより、分散
性に優れかつ分散保存安定性に優れた高分子分散剤とな
るので好ましい。
【0021】上記共重合体(I)においては、その高分
子分散剤としての機能を損なわない範囲内で他の共重合
可能な単量体を共重合成分として更に用いてもよい。該
単量体としては、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)
アクリルアミド、スチレン、スチレンスルホン酸等が挙
げられる。
【0022】上記単量体(a)及び(b)の共重合様式
は、ランダム共重合、ブロック共重合、交互共重合、グ
ラフト共重合の共重合様式をとることができ、得られる
共重合体(I)の高分子分散剤としての機能を損なわな
い限り特に制限されない。
【0023】上記共重合体(I)は、高分子量になると
増粘して取り扱い性に劣ること及びインクにした時にイ
ンクの粘度が上昇しインクの性能を低下させるという虞
れがあることからその重量平均分子量が5000〜20
万であることが望ましく、5000〜7万であることが
更に望ましい。
【0024】特に、上記共重合体(I)の中でも、分散
性及び分散物の保存安定性の点から、1分子当たりオキ
シアルキレン基を好ましくは1〜300個、更に好まし
くは2〜150個、一層好ましくは4〜130個導入し
たポリアルキレングリコールモノエステル系単量体〔特
に、(メタ)アクリル酸のポリアルキレングリコールエ
ステル又はアルコキシポリアルキレングリコールエステ
ル〕と(メタ)アクリル酸系単量体とを重合して得られ
る共重合体を用いることが望ましい。
【0025】上記共重合体(I)の調製方法は、該共重
合体(I)の高分子分散剤としての機能を損なわない限
り特に制限されず、従来公知の調製方法が用いられる。
調製方法の具体例としては、特開平7−223852号
公報の第4欄42行〜第5欄11行に記載の方法等が挙
げられる。
【0026】本発明のインクセットにおける各インクに
おいて、高分子分散剤として(メタ)アクリル酸誘導体
の共重合体、特に上記共重合体(I)を用いることによ
り各顔料の分散性が特に向上する理由は定かではない
が、下記の通りであると推察される。即ち、上記共重合
体(I)はインク中において、その分子中における電荷
を有する部位(例えばカルボニル部位)が顔料表面に吸
着すると共に側鎖のポリオキシアルキレン基が外方を向
いた状態で該顔料の表面を取り囲んでいる。該ポリオキ
シアルキレン基は鎖長が長く立体障害性が高いので、顔
料同士の凝集が該ポリオキシアルキレン基によって阻害
される。その結果、各顔料の分散性や保存安定性が向上
すると考えられる。上記ポリオキシアルキレン基による
立体障害性は、本発明のインクセットにおける各インク
のpHが高い場合に特に顕著に発現するので、後述する
ように各インクのpHを高い領域に設定することが好ま
しい。
【0027】上記高分子分散剤は、本発明のインクセッ
トにおける各インク中に0.05〜5重量%配合される
ことが好ましい。該高分子分散剤の配合量が0.05重
量%に満たないと各顔料を十分に安定させるだけの配合
量に達していないので保存安定性に欠けることがあり、
5重量%を超えると分散性や保存安定性がそれ以上向上
しないばかりか各インクの粘度を上昇させてしまうこと
がある。該高分子分散剤の配合量は、0.1〜4重量%
であることが更に好ましく、0.5〜3重量%であるこ
とが一層好ましい。
【0028】上記水溶性溶剤は、湿潤剤ないし保湿剤と
しての機能を有するものであればその種類に特に制限は
無く、例えばエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
テトラエチレングリコール及びポリエチレングリコール
等のグリコール類;グリセリン;ジエチレングリコール
ジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエ
ーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、メチルカルビトール、エチルカ
ルビトール、ブチルカルビトール、エチルカルビトール
アセテート、ジエチルカルビトール、トリエチレングリ
コールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモ
ノエチルエーテル、及びプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル等の多価アルコールのエーテル類、アセテー
ト類;チオジグリコール;N−メチル−2−ピロリド
ン;1,3−ジメチルイミダゾリジノン;トリエタノー
ルアミン;ホルムアミド;ジメチルホルムアミド等の含
窒素化合物類、ジメチルスルホキシドの一種又は二種以
上を使用することができる。これらの水溶性溶剤は、本
発明のインクセットにおける各インク中に0.1〜30
重量%配合されることが好ましく、0.1〜15重量%
配合されることが更に好ましい。
【0029】本発明のインクセットにおける各インク
(特にインクジェット記録用インクとして用いた場合)
において、水は媒体として用いられるものであり、70
〜98重量%配合されることが好ましく、85〜95重
量%配合されることが更に好ましい。
【0030】上述の必須成分に加えて、本発明のインク
セットにおける各インクには必要に応じて以下に述べる
ような各種成分を配合することもできる。尚、以下に述
べる各種成分は各インクにそれぞれ配合してもよく、或
いは何れかのインクにのみ配合してもよい。
【0031】本発明のインクセットにおける各インクに
おいては、上記高分子分散剤と共に分散性向上剤を併用
することが好ましい。該分散性向上剤としては、アニオ
ン界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性
剤、両性界面活性剤等の各種界面活性剤を用いることが
できる。該界面活性剤は全体として、本発明のインクセ
ットにおける各インク中に0.01〜5重量%配合され
ることが好ましく、0.05〜3重量%配合されること
が更に好ましい。
【0032】上記アニオン界面活性剤としては、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン
酸塩、アルカン又はオレフィンスルホン酸塩、アルキル
硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル又はアル
キルアリールエーテル硫酸エステル塩、アルキルリン酸
塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、エー
テルカルボキシレート、アルキルスルホコハク酸エステ
ル塩、α−スルホ脂肪酸エステル、及び脂肪酸塩よりな
る群から選ばれる界面活性剤や、高級脂肪酸とアミノ酸
の縮合物、ナフテン酸塩等を用いることができる。好ま
しく用いられるアニオン界面活性剤は、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩(とりわけ直鎖アルキルのもの)、アル
カン又はオレフィンスルホン酸塩(とりわけ第2級アル
カンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩)、ア
ルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル又
はアルキルアリールエーテル硫酸エステル塩(とりわけ
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル
塩)、アルキルリン酸塩(とりわけモノアルキルのも
の)、エーテルカルボキシレート、アルキルスルホコハ
ク酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル、及び脂肪酸塩より
なる群から選ばれる界面活性剤であり、特に好ましく
は、アルキルベンゼンスルホン酸塩(とりわけ直鎖アル
キルのもの)、ポリオキシエチレンアルキル又はアルキ
ルアリールエーテル硫酸エステル塩(とりわけポリオキ
シエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩)、及びア
ルキル硫酸エステル塩である。これらは単独で又は二種
以上を組み合わせて用いることができる。
【0033】上記カチオン界面活性剤としては、脂肪族
アミン塩、第4級アンモニウム塩、スルホニウム塩、及
びホスフォニウム塩等を用いることができる。これらは
単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができ
る。
【0034】上記ノニオン界面活性剤としては、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルアリールエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル及
びアルキル(ポリ)グリコキシドよりなる群から選ばれ
る界面活性剤等を用いることができる。好ましく用いら
れるノニオン界面活性剤は、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル及びポリオキシエチレンアルキルアリールエ
ーテルより選ばれる界面活性剤等である。これらは単独
で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
【0035】上記両性界面活性剤としては、アミノ酸型
化合物、ベタイン型化合物等を用いることができる。
【0036】特に、上記界面活性剤を用いる場合には、
アニオン界面活性剤を用いるか、又はアニオン界面活性
剤とノニオン界面活性剤とを併用し、両者の配合量をそ
れぞれ0.01〜5重量%(特に0.01〜3重量%、
とりわけ0.05〜2重量%)とし、且つ両者の配合比
を該アニオン界面活性剤:該ノニオン界面活性剤=10
0:1〜1:100(特に90:1〜1:70、とりわ
け70:1〜1:50)の重量比となるように用いるこ
とが、印刷像の印字濃度、及び長期間保存下での分散安
定性の向上の点から好ましい。
【0037】また、上記界面活性剤としてアニオン界面
活性剤を用いる場合には、上記高分子分散剤と該アニオ
ン界面活性剤とは、両者の配合比が該高分子分散剤:該
アニオン界面活性剤=1:2〜30:1の重量比で用い
られることが好ましい。該高分子分散剤の配合量が上記
範囲を超えて多くなると、各顔料に対する濡れ性が不足
し、分散性が低下することがある。一方、該アニオン界
面活性剤の配合量が上記範囲を超えて多くなると、イン
クの泡立ち性が増大し取り扱い性に劣ることがある。両
者の配合比は、該高分子分散剤:該アニオン界面活性剤
=1:1〜15:1であることが更に好ましく、1:1
〜10:1であることが一層好ましい。
【0038】本発明のインクセットにおいては、各イン
クの記録紙への浸透性の向上と裏抜け(記録紙への裏側
への各インクのしみ出し)防止とのバランスを図るため
に、ポリプロピレングリコールを配合することが好まし
い。ポリプロピレングリコールは、その分子量が400
〜3000であることが好ましく、400〜2000で
あることが更に好ましい。ポリプロピレングリコール
は、本発明のインクセットにおける各インク中に0.0
1〜3重量%配合されることが好ましく、0.01〜1
重量%配合されることが更に好ましい。
【0039】また、各インクの乾燥性を向上させるため
に、本発明のインクセットにおける各インクに脂肪族一
価アルコールを配合することが好ましい。該脂肪族一価
アルコールとしては、エチルアルコール、1−プロピル
アルコール、及び2−プロピルアルコールのうちの一種
又は二種以上を用いることが好ましく、1−プロピルア
ルコールを用いることが特に好ましい。該脂肪族一価ア
ルコールは、本発明のインクセットにおける各インク中
に好ましくは0.01〜10重量%配合され、更に好ま
しくは0.1〜8重量%配合される。特に、該脂肪族一
価アルコールの配合量を、上記高分子分散剤の配合量と
の関係において、両者の配合比が該高分子分散剤:該脂
肪族一価アルコール=1:10〜1:1となるように調
整することにより、各インクの乾燥性が一層向上する。
【0040】更に、本発明のインクセットにおいては、
特にインクジェット記録用インクセットとして用いた場
合の各インクの間欠吐出性を向上させるために、分子量
が400〜3500(特に、400〜2000)である
ポリエチレングリコールジサルフェート塩を配合するこ
ともできる。該ポリエチレングリコールジサルフェート
塩は、本発明のインクセットにおける各インク中に0.
01〜3重量%配合されることが好ましく、0.01〜
1重量%配合されることが更に好ましい。
【0041】同様に、間欠吐出性を向上させるために、
本発明のインクセットにおける各インクに糖類を配合す
ることもできる。該糖類としては、D−グルコース、フ
ルクトース、マルトース及びサッカロースのうちの一種
又は二種以上を用いることが好ましく、サッカロースを
用いることが特に好ましい。該糖類は、本発明のインク
セットにおける各インク中に好ましくは0.1〜5重量
%配合され、更に好ましくは0.1〜3重量%配合され
る。特に、該糖類の配合量を、上記高分子分散剤の配合
量との関係において、両者の配合比が該高分子分散剤:
該糖類=20:1〜1:5となるように調整することに
より、間欠吐出性が一層向上する。
【0042】また同様に、間欠吐出性を向上させるため
に、本発明のインクセットにおける各インクにN−メチ
ル−2−ピロリドンや1,3−ジメチル−2−イミダゾ
リジノン等の窒素含有複素環化合物を配合することもで
きる。該窒素含有複素環化合物は、本発明のインクセッ
トにおける各インク中に好ましくは0.01〜10重量
%配合され、更に好ましくは0.1〜5重量%配合され
る。
【0043】更に同様に、間欠吐出性を向上させるため
に、本発明のインクセットにおける各インクに非プロト
ン性極性溶媒を配合することもできる。該非プロトン性
極性溶媒としては、ジメチルスルホキシド、及びスルホ
ランのうちの一種又は二種以上を用いることが好まし
い。該非プロトン性極性溶媒は、本発明のインクセット
における各インク中に好ましくは0.01〜10重量%
配合され、更に好ましくは0.1〜5重量%配合され
る。
【0044】間欠吐出性を向上させ得るこれらポリエチ
レングリコールジサルフェート塩、糖類、窒素含有複素
環化合物、及び非プロトン性極性溶媒は、平均粒径が
0.05〜3μmである上記各顔料と併用することによ
り間欠吐出性が更に一層向上する。
【0045】また、本発明のインクセットにおいては、
各インクの定着性を向上させるために、アクリル系、水
性ウレタン系、スチレン−ブタジエン系、ポリエステル
系等のエマルションを配合することが好ましい。とりわ
け、アクリル−ウレタン共重合体エマルションを配合す
ることが好ましい。該エマルションとしては、アクリル
ーウレタンブロック共重合体(アクリル鎖からなる主鎖
の側鎖にウレタンがグラフトした共重合体)エマルショ
ンを用いることが好ましい。該エマルションにおける共
重合体の重量平均分子量は10000〜300000で
あることが好ましく、20000〜250000である
ことが更に好ましい。該エマルションは、固形分濃度と
して、本発明のインクセットにおける各インク中に0.
01〜10重量%配合されることが好ましく、0.05
〜5重量%配合されることが更に好ましい。
【0046】同様に、本発明のインクセットにおける各
インクの定着性を向上させるために、各インクに重量平
均分子量が800〜300000であるポリエチレンイ
ミンを配合することもできる。該ポリエチレンイミンと
しては、アクリル鎖からなる主鎖の側鎖にグラフトされ
たポリエチレンイミン、水酸化処理されたポリエチレン
イミン、及び両性イオン化されたポリエチレンイミンの
うちの一種又は二種以上を用いることが好ましく、水酸
化処理されたポリエチレンイミンを用いることが特に好
ましい。該ポリエチレンイミンは、本発明のインクセッ
トにおける各インク中に0.01〜10重量%配合され
ることが好ましく、0.05〜5重量%配合されること
が更に好ましい。
【0047】本発明のインクセットにおいては、各イン
クに更に必要に応じてシリコーン系化合物等の消泡剤、
クロロメチルフェノール系化合物等の防黴剤、EDTA
等のキレート剤、亜硫酸塩等の酸素吸収剤等を配合する
こともできる。
【0048】本発明のインクセットにおける各インク
は、印刷像の印字濃度、特に黒色の印字濃度を向上させ
得る点から、そのpHが9.5〜13.0であることが
好ましく、10.0〜12.0であることが更に好まし
い。pHを上記範囲内とするためには、本発明のインク
セットにおける各インクにpH調整剤、例えばアミノア
ルコールを配合すればよい。該アミノアルコールとして
は、モノエタノールアミン(例えば、2−アミノエタノ
ール)、トリエタノールアミン等を用いることが好まし
い。
【0049】上述の各成分を混合して本発明のインクセ
ットにおける各インクを調製する方法に特に制限はな
く、従来公知の装置、例えばボールミル、サンドミル、
アトライター、バスケットミル、ロールミル等を使用し
て調製することができる。本発明のインクセットにおけ
る各インクの調製に際しては、粗大粒子を除去すること
が好ましい。例えば、上述の各成分を配合して得られた
各インクを、遠心分離機で遠心分離(2500G、20
分間)することによって、好ましくは2μm以上、更に
好ましくは1μm以上の粒子を除去する。これによっ
て、目詰まりのないインクが得られるので好ましい。
【0050】本発明のインクセットは、万年筆やボール
ペン、マジックペン、サインペン等の通常の筆記具用、
及びカラー印刷用のインクセットとして用いられるもの
であり、特にインクジェット記録用インクセットとして
好適に用いられる。本発明のインクセットをインクジェ
ット記録用インクセットとして用いる場合には、インク
ジェット用プリンターの各色用インクカートリッジに各
色(黒色、イエロー、シアン、マゼンタ)のインクをそ
れぞれ充填し、各インクカートリッジに対応する各微小
ノズルからインク液滴をそれぞれ吐出させて、イエロ
ー、シアン及びマゼンタの減法混色法によりカラー印刷
を行う。この場合、これら3色のインクを重ね合わせる
順序に特に制限はない。また、本発明のインクセットは
インクジェット記録方式を用いたプリンターであれば、
如何なるプリンターにおいても用いることができる。例
えば、プリンターヘッドに配設された発熱抵抗素子のヒ
ーター等による熱エネルギーを用いて記録を行う熱ジェ
ット記録方式のプリンター、及びプリンターヘッドに配
設された圧電素子を用いて記録を行う圧電素子記録方式
のプリンターの何れにも使用することができる。
【0051】
【実施例】以下、実施例をもって本発明の有効性を例示
する。しかしながら、本発明の範囲はかかる実施例に制
限されるものではない。尚、以下の例中、「部」は特に
断らない限りそれぞれ重量部を表す。
【0052】〔実施例1〕 ・カーボンブラック(一次粒径20nm) 15部 ・高分子分散剤A 2部 ・ジエチレングリコール 7部 ・2−アミノエタノール 0.6部 ・水 残部(75.4部) 上記成分をサンドミルで4時間分散し、分散液Aとし
た。次いで、分散液A及び下記成分を下記の配合比とな
るようにディゾルバーで希釈した。 ・分散液A 33.3部 ・高分子分散剤A 1.3部 ・ジエチレングリコール 4.7部 ・2−アミノエタノール 0.4部 ・水 残部(60.3部) 上記の成分を配合後、遠心分離機で遠心分離(2500
G、20分間)し、粗大粒子を除去して水系黒色インク
を得た。また、上記のカーボンブラックに代えて、C.
I.ピグメント・イエロー83(一次粒径50nm)、
C.I.ピグメント・レッド48:3(一次粒径40n
m)、及びC.I.ピグメント・ブルー15:3(一次
粒径30nm)をそれぞれ用い、上記の方法と同様にし
て水系イエローインク、水系シアンインク及び水系マゼ
ンタインクをそれぞれ得た。黒色インク、及びイエロ
ー、マゼンタ、シアンのインクの3色混合によって得ら
れるプロセスブラックについて色調を下記〔測定方法〕
に従い測定すると共に、黒色、イエロー、マゼンタ、シ
アンインクそれぞれの保存安定性を下記〔測定方法〕に
従い測定した。その結果を表2に示す。尚、上記の成分
において、高分子分散剤Aの詳細は表1に示す通りであ
る。
【0053】〔測定方法〕色調 得られた各色インクを用いて、PPC用再生紙〔日本加
工製紙(株)社製〕に、黒色インク単独での100%デ
ューティーのベタ印字画像、及びイエローインク、マゼ
ンタインク、シアンインクの3色インクの100%デュ
ーティーによるプロセスブラックのベタ印字画像(各5
cm×5cm)をそれぞれ形成する。色調は、そのベタ
印字画像についてCIE(Commission In
ternationale de l’Eclaira
ge)で現されている色差表示法のL* * * 表色系
をMINOLTA CR−321色彩色差計(MINO
LTA社製)を用いて測定した。測定された黒色及びプ
ロセスブラックの色調を下記の基準で評価した。 10≦L* ≦30 −2≦a* ≦5 −3≦b* ≦7 ・色調が上記範囲内のとき・・・○ ・色調が上記範囲外のとき・・・×保存安定性 得られた各インクを60℃で120時間保存した後、2
500Gで20分間遠心分離し、遠心分離後のインクの
固形分濃度(wt%)を測定した。同様の方法で常温保
存(25℃、120時間)されたインクの固形分濃度
(wt%)を測定した。測定値を下記式(I)に代入
し、各インクの固形分濃度変化(%)を算出した。算出
された各インクの固形分濃度変化値から各インクの保存
安定性を下記の基準で評価した。
【0054】
【数1】
【0055】評価基準 0≦インクの固形分濃度変化≦3・・・◎ 3<インクの固形分濃度変化≦5・・・○ 5<インクの固形分濃度変化≦10・・・△ 10<インクの固形分濃度変化・・・・・×
【0056】〔実施例2及び3〕実施例1における高分
子分散剤Aに代えて表1に示す高分子分散剤B(実施例
2)及び高分子分散剤C(実施例3)をそれぞれ用いた
以外は実施例1と同様にして各色のインクを得た。得ら
れた黒色インクを用いて形成される黒色、及びイエロ
ー、マゼンタ、シアンのインクの3色混合によって得ら
れるプロセスブラックの色調、並びに各インクの保存安
定性を実施例1と同様に測定した。その結果を表2に示
す。
【0057】〔比較例1〕実施例1における高分子分散
剤Aを用いず、且つ実施例1におけるイエロー、シアン
及びマゼンタの各顔料に代えて、C.I.ピグメント・
イエロー151、C.I.ピグメント・レッド168、
及びC.I.ピグメント・ブルー60をそれぞれ用いた
以外は以外は実施例3と同様にして各色のインクをそれ
ぞれ得た。得られた黒色インクを用いて形成される黒
色、及びイエロー、マゼンタ、シアンのインクの3色混
合によって得られるプロセスブラックの色調、並びに各
インクの保存安定性を実施例1と同様に測定した。その
結果を表2に示す。
【0058】
【表1】
【0059】
【表2】
【0060】表2に示す結果から明らかなように、イエ
ロー、マゼンタ及びシアン各顔料としてそれぞれ特定の
顔料を用い、且つこれらの顔料を高分子分散剤と組み合
わせて用いた実施例1〜3のインクセットにおいては、
比較例1のインクセットに比して黒色単独及びプロセス
ブラックの両方とも色調に優れており、且つ各インクの
保存安定性も向上していることが分かる。
【0061】
【発明の効果】本発明の水系顔料インクセットによれ
ば、黒色インク単独で形成される黒色、及びイエロー、
マゼンタ、シアンのインクの3色混合によって形成され
るプロセスブラックにおいて優れた色調の黒色印字物を
得ることができる。また、本発明によれば、各色インク
の長期間保存下での分散安定性に優れた水系顔料インク
セットが得られる。また、本発明によれば、特にインク
ジェット記録方式に適した水系顔料インクセットが得ら
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳 秀樹 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 鈴木 祥一 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 若林 繁美 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 辻井 善明 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーボンブラック、高分子分散剤、水溶
    性溶剤及び水を主成分とする水系黒色インク、イエロー
    顔料、高分子分散剤、水溶性溶剤及び水を主成分とする
    水系イエローインク、マゼンタ顔料、高分子分散剤、水
    溶性溶剤及び水を主成分とする水系マゼンタインク、並
    びにシアン顔料、高分子分散剤、水溶性溶剤及び水を主
    成分とする水系シアンインクからなる水系顔料インクセ
    ットにおいて、 上記イエロー顔料としてC.I.ピグメント・イエロー
    17及び83から選ばれる顔料を用い、上記マゼンタ顔
    料としてC.I.ピグメント・レッド48:3、83及
    び122から選ばれる顔料を用い、上記シアン顔料とし
    てC.I.ピグメント・ブルー15:3を用いたことを
    特徴とする水系顔料インクセット。
  2. 【請求項2】 上記高分子分散剤が、(メタ)アクリル
    酸誘導体の共重合体である、請求項1記載の水系顔料イ
    ンクセット。
  3. 【請求項3】 上記高分子分散剤が、下記一般式(A)
    で表される単量体(a)と、下記一般式(B)で表され
    る単量体(b)とを重合して得られる共重合体である、
    請求項2記載の水系顔料インクセット。 【化1】
  4. 【請求項4】 インクジェット記録用インクセットであ
    る、請求項1〜3の何れかに記載の水系顔料インクセッ
    ト。
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