JPH1059933A - β−ジカルボニル又は環状α−ジケトン化合物を用いる有機系ペルオキサイドの安定化 - Google Patents

β−ジカルボニル又は環状α−ジケトン化合物を用いる有機系ペルオキサイドの安定化

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JPH1059933A JP9175090A JP17509097A JPH1059933A JP H1059933 A JPH1059933 A JP H1059933A JP 9175090 A JP9175090 A JP 9175090A JP 17509097 A JP17509097 A JP 17509097A JP H1059933 A JPH1059933 A JP H1059933A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペルオキサイド化合物の分解速度を遅らせ
て、安定性の高い有機系ペルオキサイド組成物を提供す
ること。 【解決手段】 ペルオキサイド化合物の分解速度を遅ら
せるためのβ−ジカルボニル化合物または環状のα−ジ
ケトン化合物を含む有機系ペルオキサイド組成物が開示
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有機系ペルオキサイ
ド組成物に関し、更に特定するとペルオキシジカーボネ
ート及びジアシルペルオキサイド組成物に関するもので
あって、この組成物ではβ−ジカルボニル化合物または
環状α−ジケトン化合物がペルオキサイド化合物の分解
速度を遅らせるために添加されている。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】有機系ペルオキサイド
類、例えばペルオキシジカーボネート類及びジアシルペ
ルオキサイド類は、エチレン性の不飽和モノマーの重合
化反応または共重合化反応でフリー−ラジカル開始剤と
して用いられる。例えば有機系ペルオキサイド類は、塩
化ビニルや臭化ビニルのようなビニルハロゲン化物類の
重合化反応で、塩化ビニリデンのようなビニリデンハロ
ゲン化物類の重合化反応で、また重合可能な不飽和ユニ
ットを含む他の化合物の重合化反応で開始剤として用い
られる。この周知の重合化工程で作られた生成物は、広
い商業上の応用性を備えている。
【0003】ビニルハロゲン化物の重合化反応、または
ビニルハロゲン化物とビニリデンハロゲン化物との共重
合化反応は、通常水性溶媒中で進行し、即ち乳濁液、溶
液または懸濁液で重合化反応が行われる。このような重
合化反応では、モノマーまたはモノマーの混合物を表面
活性剤が存在する水に分散し、その後で有機系ペルオキ
サイドを用いて重合化反応が開始する。これは広く報告
されている周知の反応である。
【0004】全ての有機系ペルオキサイド類は、自然界
では有害な材料に関連している。これらの有用性は、次
の反応式で示されるようにフリーラジカルに分解する能
力に依存している。
【化11】RO−RO’ → RO・ + R’O・ 所定の温度におけるこの分解反応の速度は、R及びR’
の構造に依存している。
【0005】この分解反応は発熱性である。発熱性の分
解反応が製造時、保存時、または輸送時に起こると、こ
のペルオキサイド類が濃縮された状態の場合には過剰の
圧力が生じたり、発火または爆発が生じる可能性があ
る。したがって多くの有機系ペルオキサイド類は冷却し
続けなくてはならない。有機系ペルオキサイド類の分解
速度を遅らせることについて、ここ数年の間にいくつか
の報告がなされている。
【0006】The Journal of the American Chemical S
ociety, Volume 72, pages 1254 to1263 (1950)には、
ジイソプロピルペルオキシジカーボネートの分解速度を
遅らせるために、例えばアセト酢酸エチル、ヨウ素、ト
リニトロベンゼン、アセトアニリド、ニトロメタン、フ
ェノール、過酸化水素、及びテトラリンを利用すること
が開示されている。
【0007】米国特許第4,515,929号(198
5)には、ペルオキシジカーボネート類などの有機系ペ
ルオキサイド類の水性分散剤において、ジフェニルペル
オキシジカーボネートまたはジ(アルキル置換された)
フェニルペルオキシジカーボネート類を添加することで
分解しないように安定化されることが報告されている。
米国特許第4,522,682号(1985)には、有
機系ペルオキサイド類の水性分散剤の分解速度を遅らせ
る目的でフェノール性の抗酸化剤を用いることが記載さ
れている。フェノール性の抗酸化剤を用いると、変色が
起こるため望ましくない。
【0008】米国特許第5,155,192号(199
2)には、ペルオキシジカーボネート類の分解速度を遅
らせるために、例えばtert−ブチルハイドロペルオ
キサイドなどの有機系ハイドロペルオキサイド類を用い
ることが記載されている。Research Disclosure, Apri
l, 1995, page 275には、不飽和のニトリル類または不
飽和のアセチレン性化合物類を用いてジアルキルペルオ
キシジカーボネート類を熱的に安定化することが報告さ
れている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ペルオキシジ
カーボネート類及びジアシルペルオキサイド類のような
有機系ペルオキサイド類の分解速度を遅らせる効果のあ
る、ある種の非−ペルオキサイド化合物を利用すること
に関する。そこで本発明の一観点は、ペルオキシジカー
ボネート及びジアシルペルオキサイド化合物から選択さ
れた有機系ペルオキサイド化合物と、そのペルオキサイ
ドの分解速度を小さくする少なくとも一種のβ−ジカル
ボニル化合物または少なくとも一種の環状α−ジケトン
化合物とを含む組成物である。本発明のもう一つの観点
はペルオキシジカーボネートまたはジアシルペルオキサ
イドが分解しないように安定化する方法であって、この
方法はその安定化を達成するのに有効な量のβ−ジカル
ボニル化合物または環状α−ジケトン化合物をそこに添
加する工程を含む。
【0010】特定すると、本発明で有用なβ−ジカルボ
ニル化合物は次の化学式I、II及びIII、
【0011】
【化12】
【0012】
【化13】
【0013】
【化14】 [この式中、mは1−5、nは1−6、i=0−1、x
=0−2n、y=0−2mであり、R1は1−22個の
炭素原子を含むアルキル基、フェニル基、または1−2
2個の炭素原子、ハロゲン、及び水酸基を含む一個また
はそれ以上のアルキル基で置換されたフェニル基であ
り、そしてiが0の場合R1は水素であればよく、R2
1−22個の炭素原子を含むアルキル基、フェニル基、
または1−22個の炭素原子、ハロゲン、及び水酸基を
含む一個もしくはそれ以上のアルキル基で置換されたフ
ェニル基であり、そしてxが1以上の場合存在するそれ
ぞれのR2は同じであってもよいし異なっていてもよ
く、かつ同じ環の炭素原子であってもよいし異なる環の
炭素原子であってもよく、R3は水素、1−22個の炭
素原子を含むアルキル基、2−22個の炭素原子を含む
アシル基、フェニル基、または1−22個の炭素原子、
ハロゲン、及び水酸基を含む一個もしくはそれ以上のア
ルキル基で置換されたフェニル基であり、R4は1−2
2個の炭素原子を含むアルキル基、フェニル基、または
1−22個の炭素原子、ハロゲン、及び水酸基を含む一
個もしくはそれ以上のアルキル基で置換されたフェニル
基であり、そしてyが1以上の場合存在するそれぞれの
4は同じであってもよいし異なっていてもよく、かつ
同じ環の炭素原子であってもよいし異なる環の炭素原子
であってもよく、R5は水素、1−22個の炭素原子を
含むアルキル基、フェニル基、または1−22個の炭素
原子、ハロゲン、及び水酸基を含む一個もしくはそれ以
上のアルキル基で置換されたフェニル基であり、R6
水素または1−22個の炭素原子を含むアルキル基、フ
ェニル基、または1−22個の炭素原子、ハロゲン、及
び水酸基を含む一個もしくはそれ以上のアルキル基で置
換されたフェニル基であるか、またはR6は−C(O)
OR8もしくは−C(O)R8(この式中、R8は1−2
2個の炭素原子を含むアルキル基である。)であり、及
びR7はフェニル基または1−22個の炭素原子を含む
アルキル基である。]で示される化合物を含む。
【0014】本発明で有用な環状α−ジケトン化合物
は、次の化学式(IV)、
【化15】 [この式中、n、x及びR2は上記で定義したとおりで
ある。]で示される化合物を含む。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、ペルオキシジカーボネ
ートまたはジアシルペルオキサイドである有機系ペルオ
キサイドと、そのペルオキシジカーボネート化合物の分
解速度を遅らせるための少なくとも一つのβ−カルボニ
ル化合物安定化剤または少なくとも一つの環状α−ジケ
トン化合物安定化剤とを含む組成物に関する。
【0016】本発明で有用なβ−ジカルボニル化合物
は、次の一般式で示される化合物のうちの一つであれば
よい。
【化16】
【0017】
【化17】
【0018】
【化18】
【0019】化学式(I)において、nは1−6、好ま
しくは3−5であり、xは0−2n、iは0−1であ
り、そしてR1はフェニル基、置換されたフェニル基、
または1−22個の炭素原子を含む、好ましくは1−5
個の炭素原子を含むアルキル基である。「置換されたフ
ェニル基」という語句は、1−22個の炭素原子を含む
アルキル基やハロゲン(即ち、フッ素、塩素、臭素、ま
たはヨウ素)や水酸基で置換されているか、またはこの
ような置換基の二個またはそれ以上で置換されているフ
ェニル基を意味する。例えば二個またはそれ以上のこの
ような置換基が存在する場合、これらの置換基は同じで
あってもよいしまたは異なっていてもよい。R2基はフ
ェニル基、置換されたフェニル基、または1−22個の
炭素原子を含む、好ましくは1−5今炭素原子を含むア
ルキル基である可能性がある。
【0020】化学式(II)において、mは1−5、好
ましくは2−4であり、yは0−2mであり、そしてR
3は水素、フェニル基または置換されたフェニル基であ
る。またR3は1−22個の炭素原子を含む、好ましく
は1−5個の炭素原子を含むアルキル基であるか、ある
いはR3は2−22個の炭素原子を含むアシル基である
可能性がある。R4置換基は、フェニル基、置換された
フェニル基、または1−22個の炭素原子を含む、好ま
しくは1−5個の炭素原子を含むアルキル基であればよ
い。
【0021】化学式(III)において、R5は水素、
フェニル基、置換されたフェニル基であるか、あるいは
5は1−22個の炭素原子を含む、好ましくは1−5
個の炭素原子を含むアルキル基である可能性がある。R
7はフェニル基であってもよいし、あるいはR7は1−2
2個の炭素原子を含む、好ましくは1−5個の炭素原子
を含むアルキル基であってもよい。R6基は、水素、フ
ェニル基、置換されたフェニル基であってもよいし、あ
るいは1−22個の炭素原子を含む、好ましくは1−5
個の炭素原子を含むアルキル基であってもよい。またR
6は、−C(O)OR8もしくは−C(O)R8(この場
合、R8は1−22個の炭素原子を含む、好ましくは1
−5個の炭素原子を含むアルキル基である。)である可
能性がある。
【0022】本発明で有用な環状α−ジケトン化合物
は、次の一般化学式(IV)で示される。
【化19】 化学式(IV)におけるn、x及びR2は、化学式
(I)について上記で定義したとおりである。全ての場
合、アルキル置換基は直鎖状、分枝状、シクロアルキル
基またはシクロアルキルアルキル基であってもよい。後
者の二つの場合のシクロアルキル構造は、任意で置換さ
れたアルキル基であってもよい。
【0023】本発明で有効な好ましい態様には、化学式
Iの環状ケトンカルボキシレート化合物、例えばエチル
−2−シクロヘキサノンカルボキシレート(この場合n
は3、iは1、xは0、及びR1はエチル基であ
る。)、エチル−2−シクロヘキサノンカルボキシレー
ト(この場合nは4、iは1、xは0、及びR1はエチ
ル基である。)、メチル−2−シクロヘキサノンカルボ
キシレート(この場合nは5、iは1、xは0、及びR
1はメチル基である。)、及びエチル−4−メチル−2
−シクロヘキサノン−1−カルボキシレート(nは4、
iは1、xは1、R1はエチル基、及びR2は4−メチル
基である。)が含まれる。
【0024】本発明で有用な化学式(I)についての他
の好ましい態様には、カルボニル基の一つが環状構造に
含まれる環状−β−ジケトン類、例えば2−アセチルシ
クロペンタノン(この場合、nは3、iは0、xは0、
及びR1はメチル基である。)及び2−アセチルシクロ
ヘキサノン(nは4、iは0、xは0、及びR1はメチ
ル基である。)が含まれる。本発明で有用な好ましい態
様には、化学式(II)で示される化合物、例えば1,
3−シクロヘキサンジオン(mは3、yは0、及びR3
はHである。)及び1,3−シクロペンタンジオン(m
は2、yは0、及びR3はHである。)が含まれる。
【0025】本発明で有用な他の好ましい態様には、化
学式IIIの化合物が含まれる。このような化合物の例
としては、2,4−ペンタンジオン(この場合、R5
メチル基、R6はH、及びR7はメチル基である。)及び
ジメンゾイルメタン(R5及びR7はフェニル基、及びR
6は−Hである。)が挙げられる。化学式(I)、(I
I)または(III)で示されるβ−ジカルボニル化合
物は、商業的に入手することもできるし、当業者に馴染
みの深い手法を用いて商業的に入手可能な出発物質から
合成することもできる。
【0026】本発明で有用な更に他の好ましい態様に
は、化学式(IV)で示される化合物、例えば3−メチ
ル−1,2−シクロペンタンジオン(この場合、nは
3、xは1、そしてR2は3−メチル基である。)、3
−エチル−1,2−シクロペンタンジオン(この場合、
nは3、xは1、そしてR2は3−エチル基であ
る。)、1,2−シクロヘキサンジオン(この場合、n
は4、そしてxは0である。)、及び1,2−シクロペ
ンタンジオン(この場合、nは3、そしてxは0であ
る。)が含まれる。化学式(IV)で示される環状α−
ジケトン化合物は商業的に入手することもできるし、当
業者に馴染みの深い手法を用いて商業的に入手可能な出
発物質から合成することもできる。
【0027】本発明の組成物及び方法で用いられるβ−
ジカルボニルまたは環状α−ジケトンの量は、ペルオキ
サイドの分解速度を遅らせる効果のある量である。β−
ジカルボニルまたは環状α−ジケトンの好ましい量は、
ペルオキシジカーボネートまたはジアシルペルオキサイ
ドの存在量の0.2−5重量%の濃度である。正確な量
はペルオキサイド化合物と用いたβ−ジカルボニルまた
は環状α−ジケトンの両方に応じて、またその組成物が
さらされる状況に応じて変化、依存するであろう。環状
α−ジケトンは望ましいのであれば、適当な溶媒に入れ
て溶液にして用いることができる。環状α−ジケトンに
とって好ましい溶媒は、アルコール類、グリコール類、
及びエステル類の中から選択することができ、それは例
えばプロピレングリコールである。
【0028】本発明で特に有用なペルオキサイド化合物
は、次の一般構造式(V)で示される。
【化20】 R9−(O)c−C(O)−O−O−C(O)−(O)c−O−R10 (V) この式において、cは0または1であり、そしてR9
びR10はそれぞれ、1−22個の炭素原子を含む、好ま
しくは2−8個の炭素原子を含む脂肪族、環状脂肪族ま
たは芳香族の置換基であればよい。下付文字cが0であ
る場合この化合物はジアシルペルオキサイドであり、そ
して下付文字cが1である場合この化合物はペルオキシ
ジカーボネートである。R9及びR10は分枝していても
よいし分枝していなくてもよく、また置換されていても
よいし置換されていなくてもよいアルキル基、アルケニ
ル基、シクロアルキル基、または芳香族置換基であれば
よい。
【0029】R9及びR10基の例としては、フェニル
基、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル
基、イソブチル基、ヘキシル基、オクチル基、ネオペン
チル基、2−エチルヘキシル基、カプリル基、ラウリル
基、ミリスチル基、セチル基、ステアリル基、アリル
基、メタリル基、クロチル基、シクロヘキシル基、4−
t−ブチルシクロヘキシル基、4−t−アミルシクロヘ
キシル基、ベンジル基、2−フェニルエチル基、2−フ
ェニルブチル基、α−カルベトキシエチル基、β−メト
キシエチル基、2−フェノキシエチル基、2−メトキシ
フェニル基、3−メトキシフェニル基、2−エトキシエ
チル基、2−エトキシフェニル基、3−メトキシブチル
基、2−カルバミルオキシエチル基、2−クロロエチル
基、2−ニトロブチル基及び2−ニトロ−2−メチルプ
ロピル基が挙げられる。
【0030】ペルオキシジカーボネートの特殊な例に
は、ジエチルペルオキシジカーボネート、ジ−n−ブチ
ルペルオキシジカーボネート、ジイソブチルペルオキシ
ジカーボネート、及びジ−4−tert−ブチルシクロ
ヘキシルペルオキシジカーボネートが含まれる。好まし
いペルオキシジカーボネートは、ジ−sec−ブチルペ
ルオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルペル
オキシジカーボネート、ジ−n−プロピルペルオキシジ
カーボネート、あるいはジイソプロピルペルオキシジカ
ーボネートである。ジアシルペルオキシジカーボネート
の特殊な例には、ベンゾイルペルオキサイド、ジラウロ
イルペルオキサイド、ジデカノイルペルオキサイド、ジ
アセチルペルオキサイド、及びジ−(3,5,5−トリ
メチルヘキサノイル)ペルオキサイドが含まれる。
【0031】ペルオキサイド化合物は、対称性であって
もよいしまたは非対称性であってもよく、即ち、R9
びR10が同じであってもよいしまたは異なっていてもよ
い。このペルオキサイドは、対称性のペルオキサイド、
またイソプロピル−sec−ブチルペルオキシジカーボ
ネートもしくは2−メチルプロピオニル−3−メチルペ
ンタノイルペルオキサイドのような非対称性のペルオキ
サイド、または米国特許第4,269,726号に開示
されているジイソプロピルペルオキシジカーボネートと
ジ−sec−ブチルペルオキシジカーボネートとイソプ
ロピル−sec−ブチルペルオキシジカーボネートとの
混合物のような対称性のペルオキサイドと非対称性のペ
ルオキサイドとの混合物を含む同種の混合物であっても
よい。
【0032】ペルオキシジカーボネート化合物及びジア
シルペルオキサイド化合物は、当業者に馴染まれている
従来の手法によって合成することができる。ペルオキシ
ジカーボネートは通常、対応するアルキルクロロホルメ
ートを水性の過酸化ナトリウムと低温の0℃−20℃で
反応させることによって合成する。米国特許第2,37
0,588号及びThe Journal of American Chemical S
ociety, Volume 72, page 1254 (1950)を参照のこと。
ジアシルペルオキサイドも通常、当業者に馴染まれてい
る合成法を用いて酸クロライドから合成される。好まし
くは本発明で有用なペルオキシジカーボネート及びジア
シルペルオキサイドには0℃で液状のものが含まれ、−
5℃で液状のものであると更に好ましい。さらにもっと
好ましいのは、−20℃以下で液状のペルオキシジカー
ボネート及びジアシルペルオキサイドである。
【0033】本発明は特に、エチレン性の不飽和材料の
フリーラジカル重合化反応において、例えば懸濁液中や
乳濁液中での重合化反応のような特に水性溶媒中におけ
る反応において開始剤として作用するペルオキシジカー
ボネート及びジアシルペルオキサイドの水性分散剤に応
用できるものである。ペルオキサイドの分散剤は、好ま
しい分散促進剤、例えば表面活性剤た乳化剤などととも
に水にそれを分散することによって調製することができ
る。このような分散剤からなる配合剤で有用な表面活性
剤及び乳化剤はこの技術分野では周知であって、かなり
たくさんある。
【0034】本発明にかかる分散剤を調製する目的で、
β−ジカルボニル化合物もしくは環状α−ジケトン化合
物、またはその溶液を予め形成したペルオキサイド分散
剤に添加してもよいし、あるいは表面活性剤を含む水に
添加してもよく、あるいは分散剤が形成される前のペル
オキサイドに添加してもよい。本発明の分散剤は一般的
には、20−70重量%、好ましくは30−60重量%
のペルオキシジカーボネート化合物またはジアシルペル
オキサイドと、0.2−5重量%(ペルオキサイドの重
量に対して)のβ−ジカルボニルまたは環状α−ジケト
ンとを含んでいる。
【0035】ペルオキサイド分散剤を調製する方法は当
業者にとって既知である。ペルオキシジカーボネート分
散剤とそれらの調製についての説明は、米国特許第4,
515,929号、米国特許第3,825,509号、
米国特許第3,988,261号及び米国特許第4,0
92,470号において見いだすことができる。
【0036】また本発明のペルオキシジカーボネート組
成物は、液状、顆粒状、粉末状、または薄片状の剤形に
した物理的混合物として調製することもできる。本発明
による物理的混合物は、液状のペルオキサイド化合物ま
たは適当な溶媒にペルオキサイドを入れた溶液を、望ま
しい量のβ−カルボニルまたは環状α−ジケトンととも
に従来の混合装置中で混合することによって調製しても
よい。望ましいのであれば得られた混合物はその後で顆
粒状にされたり、粉砕されたり、あるいは薄片状にされ
たりといった処理が行われる。このβ−ジカルボニルま
たは環状α−ジケトンは、(1)ペルオキサイド化合物
を合成する前のフロロホルメートまたは酸クロライドを
含む反応混合液か、または(2)ペルオキサイド化合物
を合成した直後の未処理の反応混合液かのいずれかに添
加すればよい。(1)または(2)のいずれかを行うこ
とによって、β−ジカルボニルまたは環状α−ジケトン
による安定化効果の利点を最大限に受けられるように、
二つの成分のできる限り均一な混合が確実に行われるで
あろう。
【0037】本発明の溶液は、望ましい量のβ−ジカル
ボニル化合物もしくは環状α−ジケトン化合物、または
その溶液と、ペルオキシジカーボネートとを適当な溶媒
中で混合することによって調製することができる。好ま
しい有機溶媒には、例えばジブチルフタレートなどのフ
タル酸のエステル、また例えばヘキサン、臭いのないミ
ネラルスピリット、ミネラルオイル、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン及びイソドデカンのような(イソ)パラフ
ィン類などの脂肪族及び芳香族の炭化水素類及びこのよ
うな炭化水素類の混合物などのペルオキシジカーボネー
トのために通常用いられる溶媒が含まれる。この他の好
適な溶媒も当業者には馴染み深いものであろう。本発明
による溶液は好ましくは少なくとも10重量%、更に好
ましくは少なくとも25重量%のペルオキシジカーボネ
ートまたはジアシルペルオキサイド化合物を含んでい
る。
【0038】本発明のペルオキサイド組成物はたくさん
の有意の利点を表す。これらのうちの代表的な利点によ
ると、高い温度にさらされたことに応答しても、また所
定の一定温度に応答しても熱的安定性が改善される。高
い温度に応答する場合の自己−反応性物質の熱的安定性
は、自己促進性の分解温度(SADT)を測定すること
によって検出することができる。SADTは、例えば有
機系ペルオキサイド類のような材料の安全な保存性及び
輸送性を決定するために認められている特徴の一つであ
る。[Recommendations on the Transport of Dangerou
s Goods, 9th ed, United Nations, NY 1995, Section
11.3.5, page 264参照]
【0039】SADTは示差熱分析器(DTA)で測定
する場合、開始温度で直接的に補正することができる。
開始温度とは、非調節の熱分解が始まる点である。この
開始温度は、封止したセル内における温度上昇速度があ
る所定の値を越える点を検出することによって測定する
ことができる。またこの開始温度は、封止したセル内の
圧力上昇速度がある所定の値を越える点を測定すること
によっても測定することができる。ある所定の一定温度
に応答する熱的安定性は、例えば15℃で加速エージン
グテストを行う手段によって評価することができる。
【0040】本発明のβ−ジカルボニル及び環状α−ジ
ケトン化合物は、ペルオキシジカーボネートとジアシル
ペルオキサイドの両方の開始温度を上昇させる。またβ
−ジカルボニル及び環状α−ジケトン化合物は、重合化
反応開始剤としてペルオキシジカーボネートの効果を損
なわない。次の実施例は請求の範囲の発明を例示すると
解釈し、その範囲を限定するようにとにかく設計されて
はいない。請求の範囲に記載された技術範囲及び精神に
含まれる数多くの他の態様は、当業者に明らかとなろ
う。
【0041】
【実施例】
(実施例1)開始温度を、純粋なジ−2−エチルヘキシ
ルペルオキシジカーボネートのサンプルと、数種の異な
るβ−ジカルボニル化合物のそれぞれが存在する2−エ
チルヘキシルペルオキシジカーボネートのサンプルにつ
いて測定し、比較した。この液状混合物は、ペルオキシ
ジカーボネート中に必要量のβ−カルボニルを溶解する
ことによって調製した。
【0042】あるタイプの示差熱分析器(Astra Scient
ific International, Pleasanton,CAより市販されてい
るRadex Solo Thermal Analyzer)を用いて30℃で1
5分間、等温に保ち、続いて温度を130℃まで1℃/
分で上昇させ、封止したセル中のジ−2−エチルヘキシ
ルペルオキシジカーボネートの1グラムのサンプルにつ
いて開始温度を測定した。開始温度は、サンプルの温度
の上昇速度(△T)が0.2℃/分に到達する点と、ま
た封止したサンプルセルの圧力の上昇速度(△P)が
1.0psi/分に到達する点とを検出することによっ
て測定した。△Tは、加熱器の温度とサンプルの温度と
の差である。△Pは、予め較正した参照圧力と封止した
サンプルセル内で生じた圧力との間の差である。
【0043】この工程を、エチル−2−シクロヘキサノ
ンカルボキシレート、2−アセチルシクロヘキサノン、
2−アセチルシクロペンタノン、及び2,4−ペンタン
ジオンを順に含む上記のペルオキシジカーボネート分離
のサンプルを用いて繰り返し行った。その結果が表Iに
示されている。アセト酢酸エチルを用いて得られた結果
は従来技術で開示されたものであり、比較例として含ま
れている。
【0044】この結果は、本発明にかかるβ−ジカルボ
ニル化合物が存在することによって、ペルオキシジカー
ボネートの自己促進性の分解が始まる温度が上昇するこ
とを示している。このことは、β−ジカルボニル化合物
が効果的な安定化剤であり、アセト酢酸エチルよりも優
れていることを示している。またこの結果は、より多く
のβ−ジカルボニル化合物が存在する場合により高い温
度で分解が始まる点で、その効果が濃度依存性であるこ
とも示している。
【表1】
【0045】(実施例2)開始温度を、無臭のミネラル
スピリッツ(OMS)で希釈したジ−2−エチルヘキシ
ルペルオキシジカーボネートのサンプルと、数種の異な
るβ−ジカルボニル化合物のそれぞれが存在し、OMS
で希釈した2−エチルヘキシルペルオキシジカーボネー
トのサンプルについて測定し、比較した。この液状混合
物は、ペルオキシジカーボネート溶液中に示した量のβ
−カルボニル化合物を溶解することによって調製した。
【0046】実施例1に記載したのと同じ装置及び方法
を用い、OMSで希釈した82.5%のジ−2−エチル
ヘキシルペルオキシジカーボネートのサンプル1グラム
について開始温度を測定した。この方法を、エチル−2
−シクロヘキサノンカルボキシレート、2−アセチルシ
クロヘキサノン、2−アセチルシクロペンタノン、メチ
ル−2−シクロヘプタノンカルボキシレート、エチル2
−オキサシクロペンタンカルボキシレート、ジベンゾイ
ルメタン、及びエチル−4−メチル−2−シクロヘキサ
ノン−1−カルボキシレートが添加された上記の溶液か
らなる分離したサンプルを用いて繰り返した。その結果
は表IIに示されている。アセト酢酸エチルを用いて得
られた結果は従来技術で開示されたものであり、比較例
として含まれている。
【0047】表IIでわかるように本発明にかかるβ−
ジカルボニル化合物を添加すると、ペルオキシジカーボ
ネートの自己促進性の分解が始まる温度が上昇する。ま
たこの結果は、より多くのβ−ジカルボニル化合物が存
在する場合により高い温度でペルオキシジカーボネート
の分解が始まる点で、その効果が濃度依存性であること
も示している。
【表2】
【0048】(実施例3)無臭のミネラルスピリッツ
(OMS)で希釈したジ−sec−ブチルペルオキシジ
カーボネートのサンプル、及び数種の異なるβ−ジカル
ボニル化合物が存在しOMSで希釈したジ−sec−ブ
チルペルオキシジカーボネートのサンプルについて開始
温度を測定し、比較した。液状混合物はペルオキシジカ
ーボネート溶液に示した量のβ−ジカルボニル化合物を
溶解することによって調製した。開始温度は、実施例I
で記載した方法によって測定した。
【0049】表IIIでわかるように、本発明にかかる
β−ジカルボニル化合物を添加すると、ペルオキシジカ
ーボネートの自己促進性の分解が始まる温度が上昇す
る。またこの結果は、より多くのβ−ジカルボニル化合
物が存在する場合により高い温度でペルオキシジカーボ
ネートの分解が始まる点で、その効果が濃度依存性であ
ることも示している。アセト酢酸エチルの効果は、比較
のために含まれている。
【表3】
【0050】(実施例4)純粋なジ−2−エチルヘキシ
ルペルオキシジカーボネートの15℃における貯蔵安定
性に対するβ−ジカルボニル化合物の存在の効果を、加
速エージングテストを行って測定した。ペルオキシジカ
ーボネートの純度を開始時、7日後、及び14日後に測
定した。その結果が表IVに表されている。アセト酢酸
エチルは従来技術の例として含まれている。最初の純度
の値は添加物の存在に対して補正した。
【0051】同じ工程を、OMSに入れたジ−2−エチ
ルヘキシルペルオキシジカーボネートのサンプルと、O
MSに入れたジ−sec−ブチルペルオキシジカーボネ
ートのサンプルを用いて繰り返した。その結果が表IV
−A及びIV−Bにそれぞれ示されている。最初の純度
の値は添加物の存在に対して補正した。この結果は、β
−ジカルボニル化合物がペルオキシジカーボネートの分
解速度を遅らせることを示している。
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】(実施例5)ジ−(3,5,5−トリメチ
ルヘキサノイル)ペルオキサイドのサンプルと、数種の
異なるβ−ジカルボニル化合物が存在するジ−(3,
5,5−トリメチルヘキサノイル)ペルオキサイドのサ
ンプルについて開始温度を測定し、比較した。この液状
混合物はペルオキサイドに示した量のβ−ジカルボニル
化合物を溶解することによって調製した。
【0055】実施例Iで記載した方法を用いて、99%
のジ−(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)ペルオ
キサイドからなるサンプルについての開始温度を測定し
た。この方法は、2,4−ペンタンジオン及びエチル−
2−シクロヘキサノンカルボキシレートが添加されてい
る上記の生成物の分離サンプルを用いて繰り返した。そ
の結果が表Vに示されている。表Vでわかるように、本
発明にかかるβ−ジカルボニル化合物を添加すると、ジ
アシルペルオキサイドの自己促進性の分解が開始する温
度が上昇する。
【表7】
【0056】無臭のミネラルスピリッツ(OMS)で希
釈したジ−(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)ペ
ルオキサイドのサンプル、及び数種の異なるβ−ジカル
ボニル化合物が存在しOMSで希釈したジ−(3,5,
5,−トリメチルヘキサノイル)ペルオキサイドのサン
プルについて開始温度を測定し、比較した。この液状混
合物はペルオキサイド溶液に示した量のβ−ジカルボニ
ル化合物を溶解することによって調製した。
【0057】実施例Iで記載した方法を用いて、OMS
中に60%含まれるジ−(3,5,5−トリメチルヘキ
サノイル)ペルオキサイドからなるサンプルについての
開始温度を測定した。この方法は、2,4−ペンタンジ
オン及びエチル−2−シクロヘキサノンカルボキシレー
トが添加されている上記の溶液の分離サンプルを用いて
繰り返した。その結果が表VIに示されている。表VI
でわかるように、本発明にかかるβ−ジカルボニル化合
物を添加すると、ジアシルペルオキサイド溶液の自己促
進性の分解が開始する温度が上昇する。
【表8】
【0058】(実施例7)開始温度を、純粋なジ−2−
エチルヘキシルペルオキシジカーボネートのサンプル
と、数種の異なる環状α−ジケトン化合物のそれぞれが
存在する2−エチルヘキシルペルオキシジカーボネート
のサンプルについて測定し、比較した。この液状混合物
は、ペルオキシジカーボネートに十分量のプロピレング
リコールに入れたα−ジケトンを溶解することによって
調製し、示された量のα−ジケトンを提供した。
【0059】あるタイプの示差熱分析器(Astra Scient
ific International, Pleasanton,CAより市販されてい
るRadex Solo Thermal Analyzer)を用いて30℃で1
5分間、等温に保ち、続いて温度を130℃まで1℃/
分で上昇させ、封止したセル中のジ−2−エチルヘキシ
ルペルオキシジカーボネートの1グラムのサンプルにつ
いて開始温度を測定した。開始温度は、サンプルの温度
の上昇速度(△T)が0.2℃/分に到達する点と、ま
た封止したサンプルセルの圧力の上昇速度(△P)が
1.0psi/分に到達する点とを検出することによっ
て測定した。△Tは、加熱器の温度とサンプルの温度と
の差である。△Pは、予め較正した参照圧力と封止した
サンプルセル内で生じた圧力との間の差である。
【0060】この工程を、3−メチル−1,2−シクロ
ペンタンジオン(MCPD)、3−エチル−1,2−シ
クロペンタンジオン(ECPD)及び1,2−シクロヘ
キサンジオン(CHD)の溶液(プロピレングリコール
中)を順に含む上記のペルオキシジカーボネートの分離
サンプルを用いて繰り返し行った。その結果が表VII
に示されている。アセト酢酸エチルを用いて得られた結
果は従来技術で開示されたものであり、比較例として含
まれている。
【0061】この結果は、本発明にかかる化合物が存在
することによって、ペルオキシジカーボネートの自己促
進性の分解が始まる温度が上昇することを示している。
このことは、環状α−ジケトン化合物が効果的な安定化
剤であり、アセト酢酸エチルよりも優れていることを示
している。またこの結果は、より多くの環状α−ジケト
ン化合物が存在する場合により高い温度で分解が始まる
点で、その効果が濃度依存性であることも示している。
【表9】
【0062】(実施例8)無臭のミネラルスピリッツ
(OMS)で希釈したジ−2−エチルヘキシルペルオキ
シジカーボネートのサンプルと、数種の異なる環状α−
ジケトン化合物が存在しOMSで希釈した2−エチルヘ
キシルペルオキシジカーボネートのサンプルについて開
始温度を測定し、比較した。この液状混合物は、ペルオ
キシジカーボネート溶液中に十分量のECPD、MCP
DまたはCHDのプロピレングリコール溶液を溶解する
ことによって調製し、示した量の環状α−ジケトン化合
物を提供した。
【0063】実施例7に記載したのと同じ装置及び方法
を用い、OMSで希釈したジ−2−エチルヘキシルペル
オキシジカーボネートのサンプル1グラムについて開始
温度を測定した。この方法を、環状α−ジケトンの溶液
が添加された上記の溶液からなる分離したサンプルを用
いて繰り返した。その結果は表VIIIに示されてい
る。アセト酢酸エチルを用いて得られた結果は従来技術
で開示されたものであり、比較例として含まれている。
表VIIIでわかるように本発明にかかるα−ジケトン
化合物を添加すると、ペルオキシジカーボネート溶液の
自己促進性の分解が始まる温度が上昇する。またこの結
果は、より多くのα−ジケトン化合物が存在する場合に
より高い温度で分解が始まる点で、その効果が濃度依存
性であることも示している。
【表10】
【0064】(実施例9)無臭のミネラルスピリッツ
(OMS)で希釈したジ−sec−ブチルペルオキシジ
カーボネートのサンプル、及び数種の異なるα−ジケト
ン化合物が存在しOMSで希釈したジ−sec−ブチル
ペルオキシジカーボネートのサンプルについて開始温度
を測定し、比較した。液状混合物はペルオキシジカーボ
ネート溶液に、十分量のECPD、MCPDまたはCH
Dのプロピレングリコール溶液を溶解することによって
調製し、示された量のα−ジケトン化合物を提供した。
開始温度は、実施例7で記載した方法によって測定し
た。
【0065】表IXでわかるように、本発明にかかる環
状α−ジケトン化合物が存在すると、ペルオキシジカー
ボネートの自己促進性の分解が始まる温度が上昇する。
またこの結果は、より多くの環状α−ジケトン化合物が
存在する場合により高い温度でその反応が開始する点
で、その効果が濃度依存性であることも示している。ア
セト酢酸エチルの効果は、比較のために含まれている。
【表11】
【0066】(実施例10)純粋なジ−2−エチルヘキ
シルペルオキシジカーボネート、無臭のミネラルスピリ
ッツ(OMS)に溶解されたジ−2−エチルヘキシルペ
ルオキシジカーボネート、及びOMSに溶解されたジ−
sec−ブチルペルオキシジカーボネートの15℃にお
ける貯蔵安定性に対するECPDの存在の効果を、加速
エージングテストを行って測定した。その結果が表Xに
表されている。
【0067】ペルオキシジカーボネートの純度を、表X
に示した時点で測定した。この表における最初の純度の
値は添加物の存在に対して補正した。この結果は、本発
明にかかる環状α−ジケトンの存在によりペルオキシジ
カーボネートの分解速度が遅れることを示している。
【表12】
【0068】(実施例11)純粋のジ−(3,5,5−
トリメチルヘキサノイル)ペルオキサイドのサンプル
と、二種の異なる環状α−ジケトンが存在する純粋のジ
−(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)ペルオキサ
イドのサンプルについて開始温度を測定し、比較した。
この工程を、無臭のミネラルスピリッツ(OMS)に溶
解したジ−(3,5,5−トリメチルヘキサノイル)ペ
ルオキシジカーボネートのサンプルと、二種の異なる環
状α−ジケトンが存在し、OMSに溶解したジ−(3,
5,5−トリメチルヘキサノイル)ペルオキサイドのサ
ンプルについても繰り返した。
【0069】この液状混合物は十分量のECPDまたは
CHDのプロピレングリコール溶液を添加することによ
って調製し、示した量の環状α−ジケトン化合物を提供
した。実施例7に記載された方法を続いて行った。その
結果が表XIに示されている。表XIでわかるように、
本発明にかかる環状α−ジケトン化合物が存在すると、
ジアシルペルオキサイド、またはそのOMS溶液の自己
促進性の分解が開始する温度が上昇する。
【表13】
【0070】
【発明の効果】このように、β−ジカルボニル化合物ま
たは環状のα−ジケトン化合物を添加することによっ
て、ペルオキサイド化合物の分解速度を遅らせることが
でき、安定性の高い有機系ペルオキサイド組成物を提供
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ローレンス・ボック アメリカ合衆国 テキサス州 75604 ロ ングヴュー ティファニー レーン 1310 (72)発明者 アンソニー・アンドリューズ アメリカ合衆国 テキサス州 75604 ロ ングヴュー ウエスト ウィステリア レ ーン 1407 (72)発明者 マイケル・ウェルズ アメリカ合衆国 テキサス州 75601 ロ ングヴュー エデン ドライヴ 203 ア パートメント 236

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a.ペルオキシジカーボネート化合物、
    ジアシルペルオキサイド、及びそれらの混合物からなる
    グループより選択される有機系ペルオキサイド成分、及
    び b.化学式I、II及びIIIで示されるβ化合物並び
    に化学式IVで示される化合物、 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 [この式中、mは1−5、nは1−6、i=0−1、x
    =0−2n、y=0−2mであり、 R1は1−22個の炭素原子を含むアルキル基、フェニ
    ル基、または1−22個の炭素原子、ハロゲン、及び水
    酸基を含む一個またはそれ以上のアルキル基で置換され
    たフェニル基であり、そしてiが0の場合R1は水素で
    あればよく、 R2は1−22個の炭素原子を含むアルキル基、フェニ
    ル基、または1−22個の炭素原子、ハロゲン、及び水
    酸基を含む一個もしくはそれ以上のアルキル基で置換さ
    れたフェニル基であり、そしてxが1以上の場合存在す
    るそれぞれのR2は同じであってもよいし異なっていて
    もよく、かつ同じ環の炭素原子であってもよいし異なる
    環の炭素原子であってもよく、 R3は水素、1−22個の炭素原子を含むアルキル基、
    2−22個の炭素原子を含むアシル基、フェニル基、ま
    たは1−22個の炭素原子、ハロゲン、及び水酸基を含
    む一個もしくはそれ以上のアルキル基で置換されたフェ
    ニル基であり、 R4は1−22個の炭素原子を含むアルキル基、フェニ
    ル基、または1−22個の炭素原子、ハロゲン、及び水
    酸基を含む一個もしくはそれ以上のアルキル基で置換さ
    れたフェニル基であり、そしてyが1以上の場合存在す
    るそれぞれのR4は同じであってもよいし異なっていて
    もよく、かつ同じ環の炭素原子であってもよいし異なる
    環の炭素原子であってもよく、 R5は水素、1−22個の炭素原子を含むアルキル基、
    フェニル基、または1−22個の炭素原子、ハロゲン、
    または水酸基を含む一個もしくはそれ以上のアルキル基
    で置換されたフェニル基であり、 R6は水素または1−22個の炭素原子を含むアルキル
    基、フェニル基、または1−22個の炭素原子、ハロゲ
    ン、または水酸基を含む一個もしくはそれ以上のアルキ
    ル基で置換されたフェニル基であるか、またはR6は−
    C(O)OR8もしくは−C(O)R8(この式中、R8
    は1−22個の炭素原子を含むアルキル基である。)で
    あり、及びR7はフェニル基または1−22個の炭素原
    子を含むアルキル基である。]及びそれらの混合物から
    なるグループより選択される有機系ペルオキサイド成分
    の分解速度を遅らせるのに十分な量の安定化剤を含むこ
    とを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 化学式(I)のβ−ジカルボニル化合物
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 化学式(II)のβ−ジカルボニル化合
    物を含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 化学式(III)のβ−ジカルボニル化
    合物を含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 化学式(IV)の化合物を含むことを特
    徴とする請求項1に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記有機系ペルオキサイド成分が、化学
    式(V) 【化5】 R9−(O)c−C(O)−O−O−C(O)−(O)c−O−R10 (V) [この式中、R9及びR10は独立して、1−22個の炭
    素原子を含む脂肪族、環状脂肪族または芳香族の置換基
    であり、cは0または1である。]で示される少なくと
    も一個の化合物を含むことを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか1項に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 化学式Vにおける二つの下付文字cが1
    であることを特徴とする請求項6に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 化学式Vにおける二つの下付文字cが0
    であることを特徴とする請求項6に記載の組成物。
  9. 【請求項9】 R9及びR10は独立して、フェニル基、
    メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
    基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、
    イソブチル基、ヘキシル基、オクチル基、ネオペンチル
    基、2−エチルヘキシル基、カプリル基、ラウリル基、
    ミリスチル基、セチル基、ステアリル基、アリル基、メ
    タリル基、クロチル基、シクロヘキシル基、4−t−ブ
    チルシクロヘキシル基、4−t−アミルシクロヘキシル
    基、ベンジル基、2−フェニルエチル基、2−フェニル
    ブチル基、α−カルベトキシエチル基、β−メトキシエ
    チル基、2−フェノキシエチル基、2−メトキシフェニ
    ル基、3−メトキシフェニル基、2−エトキシエチル
    基、2−エトキシフェニル基、3−メトキシブチル基、
    2−カルバミルオキシエチル基、2−クロロエチル基、
    2−ニトロブチル基及び2−ニトロ−2−メチルプロピ
    ル基からなるグループより選択されることを特徴とする
    請求項6に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記安定化剤が、エチル−2−シクロ
    ペンタノンカルボキシレート、メチル−2−シクロヘプ
    タノンカルボキシレート、エチル−2−シクロヘキサノ
    ンカルボキシレート、2−アセチルシクロペンタノン、
    2−アセチルシクロヘキサノン、エチル−4−メチル−
    2−シクロヘキサノン−1−カルボキシレート、1,3
    −シクロヘキサンジオン、1,3−シクロペンタンジオ
    ン、2,4−ペンタンジオン及びジベンゾイルメタン、
    3−メチル−1,2−シクロペンタンジオン、3−エチ
    ル−1,2−シクロペンタンジオン、1,2−シクロヘ
    キサンジオン、1,2−シクロペンタンジオン及びそれ
    らの混合物からなるグループより選択されることを特徴
    とする請求項1に記載の組成物。
  11. 【請求項11】 前記安定化剤が、前記有機系ペルオキ
    サイド成分の0.2−5重量%で含まれることを特徴と
    する請求項1に記載の組成物。
  12. 【請求項12】 前記有機系ペルオキサイド成分が、ジ
    −2−エチルヘキシルペルオキシジカーボネート、ジ−
    sec−ブチルペルオキシジカーボネート、ジエチルペ
    ルオキシジカーボネート、ジ−n−ブチルペルオキシジ
    カーボネート、イソプロピル−sec−ブチルペルオキ
    シジカーボネート、ジ−4−tert−ブチルシクロヘ
    キシルペルオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルペ
    ルオキシジカーボネート、ジ−イソプロピルペルオキシ
    ジカーボネート、ベンゾイルペルオキサイド、ジラウロ
    イルペルオキサイド、ジデカノイルペルオキサイド、ジ
    アセチルペルオキサイド、2−メチルプピオニル−3−
    メチルペンタノイルペルオキサイド、及びジ−(3,
    5,5−トリメチルヘキサノイル)ペルオキサイド、及
    びそれらの混合物からなるグループより選択されること
    を特徴とする請求項1に記載の組成物。
  13. 【請求項13】 ペルオキシジカーボネート及びジアシ
    ルペルオキサイド化合物並びにそれらの混合物から選択
    される有機系ペルオキサイドにその分解速度を抑制する
    効果量の安定化剤を添加する工程を含む有機系ペルオキ
    サイドの分解速度を抑制する方法であって、前記安定化
    剤が下記の化学式I、II及びIIIで示されるβ化合
    物並びに化学式IVで示される化合物、 【化6】 【化7】 【化8】 【化9】 [この式中、mは1−5、nは1−6、i=0−1、x
    =0−2n、y=0−2mであり、 R1は1−22個の炭素原子を含むアルキル基、フェニ
    ル基、または1−22個の炭素原子、ハロゲン、及び水
    酸基を含む一個またはそれ以上のアルキル基で置換され
    たフェニル基であり、そしてiが0の場合R1は水素で
    あればよく、 R2は1−22個の炭素原子を含むアルキル基、フェニ
    ル基、または1−22個の炭素原子、ハロゲン、及び水
    酸基を含む一個もしくはそれ以上のアルキル基で置換さ
    れたフェニル基であり、そしてxが1以上の場合存在す
    るそれぞれのR2は同じであってもよいし異なっていて
    もよく、かつ同じ環の炭素原子であってもよいし異なる
    環の炭素原子であってもよく、 R3は水素、1−22個の炭素原子を含むアルキル基、
    2−22個の炭素原子を含むアシル基、フェニル基、ま
    たは1−22個の炭素原子、ハロゲン、及び水酸基を含
    む一個もしくはそれ以上のアルキル基で置換されたフェ
    ニル基であり、 R4は1−22個の炭素原子を含むアルキル基、フェニ
    ル基、または1−22個の炭素原子、ハロゲン、及び水
    酸基を含む一個もしくはそれ以上のアルキル基で置換さ
    れたフェニル基であり、そしてyが1以上の場合存在す
    るそれぞれのR4は同じであってもよいし異なっていて
    もよく、かつ同じ環の炭素原子であってもよいし異なる
    環の炭素原子であってもよく、 R5は水素、1−22個の炭素原子を含むアルキル基、
    フェニル基、または1−22個の炭素原子、ハロゲン、
    及び水酸基を含む一個もしくはそれ以上のアルキル基で
    置換されたフェニル基であり、 R6は水素または1−22個の炭素原子を含むアルキル
    基、フェニル基、または1−22個の炭素原子、ハロゲ
    ン、及び水酸基を含む一個もしくはそれ以上のアルキル
    基で置換されたフェニル基であるか、またはR6は−C
    (O)OR8もしくは−C(O)R8(この式中、R8
    1−22個の炭素原子を含むアルキル基である。)であ
    り、及びR7はフェニル基または1−22個の炭素原子
    を含むアルキル基である。]及びそれらの混合物からな
    るグループより選択されることを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 前記ペルオキシジカーボネート及びジ
    アシルペルオキシジカーボネート化合物が、化学式
    (V) 【化10】 R9−(O)c−C(O)−O−O−C(O)−(O)c−O−R10 (V) [この式中、R9及びR10は独立して、1−22個の炭
    素原子を含む脂肪族、環状脂肪族または芳香族の置換基
    であり、cは0または1である。]に対応することを特
    徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 化学式Vにおける二つの下付文字cが
    1であることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 化学式Vにおける二つの下付文字cが
    0であることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  17. 【請求項17】 R9及びR10は独立して、フェニル
    基、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
    ル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル
    基、イソブチル基、ヘキシル基、オクチル基、ネオペン
    チル基、2−エチルヘキシル基、カプリル基、ラウリル
    基、ミリスチル基、セチル基、ステアリル基、アリル
    基、メタリル基、クロチル基、シクロヘキシル基、4−
    t−ブチルシクロヘキシル基、4−t−アミルシクロヘ
    キシル基、ベンジル基、2−フェニルエチル基、2−フ
    ェニルブチル基、α−カルベトキシエチル基、β−メト
    キシエチル基、2−フェノキシエチル基、2−メトキシ
    フェニル基、3−メトキシフェニル基、2−エトキシエ
    チル基、2−エトキシフェニル基、3−メトキシブチル
    基、2−カルバミルオキシエチル基、2−クロロエチル
    基、2−ニトロブチル基及び2−ニトロ−2−メチルプ
    ロピル基からなるグループより選択されることを特徴と
    する請求項14に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記安定化剤が、エチル−2−シクロ
    ペンタノンカルボキシレート、メチル−2−シクロヘプ
    タノンカルボキシレート、エチル−2−シクロヘキサノ
    ンカルボキシレート、2−アセチルシクロペンタノン、
    2−アセチルシクロヘキサノン、エチル−4−メチル−
    2−シクロヘキサノン−1−カルボキシレート、1,3
    −シクロヘキサンジオン、1,3−シクロペンタンジオ
    ン、2,4−ペンタンジオン及びジベンゾイルメタン、
    3−メチル−1,2−シクロペンタンジオン、3−エチ
    ル−1,2−シクロペンタンジオン、1,2−シクロヘ
    キサンジオン、1,2−シクロペンタンジオン、及びそ
    れらの混合物からなるグループより選択されることを特
    徴とする請求項13に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記安定化剤の量が、前記有機系ペル
    オキサイドの0.2−5重量%であることを特徴とする
    請求項13に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記安定化剤が、化学式(I)のβ−
    ジカルボニル化合物を含むことを特徴とする請求項13
    に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記安定化剤が、化学式(II)のβ
    −ジカルボニル化合物を含むことを特徴とする請求項1
    3に記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記安定化剤が、化学式(III)の
    β−ジカルボニル化合物を含むことを特徴とする請求項
    13に記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記安定化剤が、化学式(IV)の化
    合物を含むことを特徴とする請求項13に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記有機系ペルオキサイド成分が、ジ
    −2−エチルヘキシルペルオキシジカーボネート、ジ−
    sec−ブチルペルオキシジカーボネート、ジエチルペ
    ルオキシジカーボネート、ジ−n−ブチルペルオキシジ
    カーボネート、イソプロピル−sec−ブチルペルオキ
    シジカーボネート、ジ−4−tert−ブチルシクロヘ
    キシルペルオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルペ
    ルオキシジカーボネート、ジ−イソプロピルペルオキシ
    ジカーボネート、ベンゾイルペルオキサイド、ジラウロ
    イルペルオキサイド、ジデカノイルペルオキサイド、ジ
    アセチルペルオキサイド、2−メチルプピオニル−3−
    メチルペンタノイルペルオキサイド、及びジ−(3,
    5,5−トリメチルヘキサノイル)ペルオキサイド、及
    びそれらの混合物からなるグループより選択されること
    を特徴とする請求項13に記載の方法。
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