JPH1058708A - 液体封入具及びこれを含む液体再充填装置 - Google Patents

液体封入具及びこれを含む液体再充填装置

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JPH1058708A
JPH1058708A JP22291096A JP22291096A JPH1058708A JP H1058708 A JPH1058708 A JP H1058708A JP 22291096 A JP22291096 A JP 22291096A JP 22291096 A JP22291096 A JP 22291096A JP H1058708 A JPH1058708 A JP H1058708A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】消費されるための液体が充填され且つ再充填の
ための充填口が設定されていないカートリッジに対し
て、液体の封入作業を円滑に行うことのできる簡便な液
体封入具及び液体再充填装置を提供すること。 【解決手段】注入管81に予め栓66を装着した状態で
注入管65を通しての液体注入作業を行う。注入完了後
に、注入管81をさらに押し下げ、ストッパ812によ
って栓66を充填口内に押し込む。押し込まれた栓66
は弾力的に押し縮められた状態で充填口を塞ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばインク等の
液体を収容したカートリッジに、液体を再充填するため
の液体封入具及びこれを含む液体再充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット方式のプリンタが
広く普及してきている。この種のプリンタでは、インク
を充填したインクカートリッジを装備し、インクを印字
ヘッド側へ供給するようにしている。このようなインク
カートリッジは、使い捨てされているのが実情である。
しかしながら、インクカートリッジはかなりの高価格で
あり、ユーザにとってはこのような高価格のインクカー
トリッジを頻繁に交換することは、経済的な負担が大き
く不満となっていた。特にカラー用のインクカートリッ
ジでは、もともと各色の収容量が少ないうえに使用され
る色が偏りやすいことから早期の交換が必要であった。
【0003】ところが、インクカートリッジは、収容し
ていたインクを単に消費し尽くしたものであって、カー
トリッジの本体は、まだまだ使用可能なものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような事情に鑑み
て、一部のユーザでは、カートリッジの本体に錐やドリ
ルで孔をあけ、この孔からスポイド等を用いてインクを
注入補給したりして、再使用している場合がある。しか
しながら、インク充填後の充填口が開放されたままで
は、カートリッジを傾けたときにインクがこぼれるおそ
れがあった。また、充填口を通してインクが蒸発するこ
とによりインクが減少するという問題もあった。
【0005】そこで、ユーザでは瞬間接着剤等を用いて
充填口を塞いだりしているが、このような作業は困難で
あると共に、接着剤がカートリッジ内に浸入してインク
が変質するおそれもある。このような問題は、インクカ
ートリッジに限らず、消費されるための液体が充填され
且つ再充填のための充填口が設定されていない使い捨て
タイプの種々のカートリッジにおいて、存在する。
【0006】そこで、本発明の課題は、液体の封入作業
を円滑に行うことのできる簡便な液体封入具及び液体再
充填装置を提供することである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1記載の液体封入具は、消費される
ための液体が充填され且つ再充填のための充填口が設定
されていないカートリッジに対して、液体を再充填する
のに用いる液体封入具であって、上記カートリッジの上
方の所定位置に保持される封入具本体と、この封入具本
体の下部に設けられ、上記カートリッジに孔明け加工さ
れる充填口に挿脱自在な注入管とを備え、この注入管の
外径は、液体充填後の充填口を塞ぐための弾性を有する
筒状の栓を下方から装着して保持できるように設定され
ており、上記注入管の外周には、上記栓の上面位置を規
制するストッパが設けられていることを特徴とするもの
である。
【0008】上記構成では、充填口に挿入した注入管を
通してカートリッジ内に液体を充填した後、注入管をさ
らに充填口内へ押し込むことにより、注入管に予め装着
した栓をストッパによって押し下げながら、充填口内に
押し込む。栓は弾力的に押し縮められた状態で充填口を
塞ぐ。このとき、栓が充填口を完全に密封するものであ
っても良いし、又、注入管を嵌め入れていた栓の孔を多
少開放させておいて、これを空気孔としても良い。
【0009】また、上記液体封入具では、請求項2記載
のように、封入具本体は、弾性伸縮自在であって液体を
収容した蛇腹状のインク収容容器からなり、このインク
収容容器の周囲を取り囲んでこれを保持するとともに上
記注入管を保持した手持ち可能な保持枠を備えていれ
ば、好ましい。この場合、請求項1記載の発明と同様の
作用を奏する。加えて、蛇腹状のインク収容容器を直接
手で持つ場合のようにインク収容容器や注入管がぐらつ
いたりすることがなく、保持枠を手で持つことにより安
定して作業を行うことができる。特に、栓を充填口内へ
押し込むときに注入管がぐらつかないので、栓の装着が
容易に行える。
【0010】また、本発明の請求項3記載の液体再充填
装置は、上記カートリッジを保持するカートリッジ保持
部と、このカートリッジ保持部に保持したカートリッジ
に充填口を加工するドリル部材と、このドリル部材によ
り加工された充填口を通して液体を注入する請求項1記
載の液体封入具とを、装置本体に設けたことを特徴とす
るものである。
【0011】上記構成では、カートリッジ保持部にカー
トリッジを保持し、ドリル部材によって、カートリッジ
の所定位置に充填口を孔明け加工した後、この充填口に
液体封入具の注入管を挿入し、液体を充填する。次い
で、注入管をさらに下降させて、注入管に予め装着した
栓をストッパによって押し下げながら、充填口内に押し
込み、この栓によって充填口を塞ぐ。上記カートリッジ
保持部にカートリッジを保持しておくことができるの
で、充填口のドリル加工や、充填口を通しての注入作業
を行い易く、また、栓の装着も行い易い。
【0012】また、上記液体再充填装置では、請求項4
記載のように、上記ドリル部材と注入部材とを保持する
操作部材保持部を備え、カートリッジ保持部と操作部材
保持部とは、ドリル部材によって加工された充填口の位
置に注入部材を変位できるように、互いに相対変位自在
であれば好ましい。この場合、カートリッジ保持部と操
作部材保持部とを相対変位させて、充填口に対応する位
置に液体注入具を相対変位させた後、液体注入具によっ
て充填口を通して液体をカートリッジに充填する。
【0013】
【発明の実施の形態】添付図面を参照しつつ本発明の好
ましい実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形
態の液体再充填装置の概略斜視図であり、図2は液体再
充填装置の縦断面図である。これらの図を参照して、本
液体再充填装置は、凹部からなるカートリッジ保持部2
を形成した下ケーシング1と、この下ケーシング1の上
部を開放可能に覆う上ケーシング3と、上ケーシング3
に回転自在に支持された円板からなる回転部材4と、こ
の回転部材4の回転中心に関して対称位置に配置された
ドリル部材5および液体封入具としての注入部材6とを
備えている。下ケーシング1と上ケーシング3とで装置
本体10が構成されている。
【0014】下ケーシング1は直方体形状をしており、
上面に、上記カートリッジ保持部2を開放している。カ
ートリッジ保持部2の内面には、本カートリッジ保持部
2が種々の寸法、形状のカートリッジを収容保持し得る
ように、各種のカートリッジに対応する種々の突起部
(図示せず)を設けるようにしても良い。上ケーシング
3は、図2に示すように、下ケーシング1に対して着脱
自在となっており、下ケーシング1の上面に設けた突起
11および凹部12と、上ケーシング3の下面に設けた
凹部31および突起32とが嵌め合わせられるようにな
っている。なお、上ケーシング3は、下ケーシング1に
対して所定の軸線の回りに回動して開放するようにして
も良い。何れにしても、下ケーシング1の上面を開放し
て、カートリッジ保持部2内にカートリッジを出し入れ
できれば良い。
【0015】上ケーシング3の上面中央部には、円孔3
aが形成されており、この円孔3aの上部の段部3b
に、上記回転部材4が回転自在に嵌め込まれている。回
転部材4はクリック機構9によって、ドリル部材5と注
入部材6とをカートリッジに対する所定位置に保持でき
るようになっている。即ち、円孔3aの内周縁に形成し
た凹部内には、小球9aが圧縮コイルばね9bによって
弾性支持されており、この小球9aが回転部材4の外周
縁の対称位置2ケ所に形成された凹部4a内に弾力的に
押し込まれることにより、回転部材4の回転位置が所定
位置に保持されるようになっている。
【0016】また、回転部材4は、回転中心に関する対
称位置にそれぞれ収容孔4b,4cを形成しており、各
収容孔4b,4cに、上記ドリル部材5と注入部材6が
挿入され支持されている。図3および図4を参照して、
ドリル部材5は、上記収容孔4bに嵌め入れられ上側位
置又は下側位置に択一的に位置決めされる円筒状の固定
部51を有し、この固定部51によって、手回しハンド
ル52と連結筒53とを回転自在で且つ上下動自在に保
持している。
【0017】図5を参照して、固定部51の外周面に
は、一対の横溝51a,51bの一端部同士を縦溝51
cで連結した略コ字形形状の溝51dが形成されている
一方、図示していないが、収容孔4bの内周面には上記
溝51dに嵌め入れられる突起が設けられている。この
突起が上側の横溝51aの他端部に嵌め入れられた状態
で、ドリル部材5が上方位置に位置決め保持される一
方、突起が下側の横溝51bの他端部に嵌め入れられた
状態で、ドリル部材5が下方位置に位置決め保持され
る。
【0018】図4を参照して、上記手回しハンドル52
は、固定部51の上面部51eを貫通する軸体52aの
上端に固定された円柱状のハンドル部52bと、軸体5
2aの途中部に固定された円板状のガイド板52cと、
軸体52aの下端に固定され、外周面にスプライン歯5
2dを形成した円板状の伝動板52eとを有している。
【0019】上記連結筒53は、有底円筒からなり、底
面53aの中央部に所定の径を有するドリル54が一体
回転可能に固定されている。また、連結筒53の内面に
は、上記伝動板52eのスプライン歯52dとスプライ
ン嵌合する溝53bが形成されている。また、伝動板5
2eと連結筒53の底面53aとの間には、手回しハン
ドル52を上方へ付勢する圧縮コイルばね55が介在し
ている。
【0020】このようなドリル部材5では、通常は、圧
縮コイルばね55の働きで、手回しハンドル52が押し
上げられており、ガイド板52cが固定部51の上面部
51eに当接していると共に、連結筒53の底面53a
が固定部51の底面部51fに当接している。ユーザが
固定部51を下方位置にセットすると、ドリル54の下
端がカートリッジの上面に接するため、連結筒53及び
ドリル55が一体に持ち上げられて、圧縮コイルばね5
5が撓まされる。この状態から、手回しハンドル52を
回していくと、これに伴って伝動板52eを介してドリ
ル54が圧縮コイルばね55によって下方へ押圧されな
がら回転され、充填口が孔明け加工されるようになって
いる。
【0021】次いで、液体封入具としての注入部材6の
拡大断面図である図6を参照して、注入部材6は、回
転部材4の収容孔4cに嵌め入れられ固定された円筒状
の固定部61と、回転自在で且つ上下動不能に保持さ
れた手回しハンドル62と、この手回しハンドル62
に一体に連結された細径の第1チューブ63と、固定
部61の内周面にスプライン結合されて固定部61に対
して上下動自在で且つ回転不能に保持されると共に、上
記第1チューブ63とねじ結合した第2チューブ64
と、この第2チューブ64の下端に形成された針状の
注入管65とを備えている。
【0022】この注入管65の途中部外周には、ストッ
パ65aが形成されており、このストッパ65aは、こ
れより下方の注入管65に嵌め入れられた栓66を止め
るためのものである。注入工程の終了後に、手回しハン
ドル62を回して第2チューブ64をさらに押し下げる
ことにより、栓66によって、カートリッジの充填口を
自動的に塞ぐことができる。この栓66は注入管65に
嵌めるために、筒状をしているが、充填口に嵌め入れら
れることにより、収縮されて孔が閉塞するようになって
いる。なお、栓66の材質次第では、孔が完全に閉塞さ
れないようにし、この孔を空気孔として、利用すること
もできる。
【0023】上記固定部61と第1及び第2チューブ6
3,64によって注入部材本体(封入具本体)が構成さ
れている。図7を参照して、手回しハンドル62の上面
には、インク収容容器7側と連結するためのねじ孔62
aが形成され、このねじ孔62aと第1チューブ63内
を連通する連通孔62bが形成されている。また、ねじ
孔62aの底面からは、押し棒62cが突出形成されて
いる。インク注入容器7の下端に形成された注入口71
の外周のねじをねじ孔62aにねじ込んでいくと、押し
棒62cが、注入口71内で圧縮コイルばね72によっ
て閉じ方向に付勢されたボール栓73を押し上げて、注
入口71を開口させ、インク注入が可能となるようにな
っている。このように閉じ付勢されたボール栓73を用
いているので、注入口71を装着する際のインク漏れを
確実に防止することができる。また、注入口71のねじ
のねじ孔62aに対する嵌合位置を調整することによ
り、インク流量を調整することもできる。注入口71か
らのインク供給は、自然落下であっても圧送であっても
良い。
【0024】次いで、本装置を用いたインクの再充填作
業の手順について、図8〜図10を参照しつつ説明す
る。 まず、図8(a)に示すように上ケーシング1を取
り外した状態で、インクカートリッジCを下ケーシング
3のカートリッジ保持部2に収容する。 次いで、上ケーシング1を下ケーシング2の上部に
取り付けた後、回転部材4を回転させてクリック位置で
止め、図8(b)に示すように、ドリル部材5をインク
カートリッジCの上方に位置させる。 次いで、図8(c)に示すように、ドリル部材5を
下方位置に押し下げてセットすることにより、ドリル5
5の下端がインクカートリッジCの上面に当接するよう
にする。 次いで、手回しハンドル52を回転させて充填口C
1を孔明け加工した後、図9(a)に示すようにドリル
部材5を上方位置に引き上げて退避させる。 次いで、図9(b)に示すように、回転部材4を1
80°回転させて、注入部材6が、形成された充填口C
1の真上に来るようにする。 次いで、図9(c)に示すように、注入部材6の手
回しハンドル62を回転させて、注入管65の下端を充
填口C1内に挿入する。 次いで、図10(a)に示すようにインク収容容器
7側の注入口71を注入部材6に接続した後、注入を開
始する。 注入が終了すると、注入部材6の手回しハンドル6
2を回して注入管65をさらに押し下げ、充填口C1に
栓66を装着した後、図10(b)に示すように、手回
しハンドル62を逆転させて注入管65を引き上げ、再
充填作業が終了する。
【0025】本実施形態では、液体封入具としての注入
部材6を用いて、カートリッジCへの液体注入と充填口
C1への栓66の装着を、一連の動作で行うことがで
き、非常に簡単に封入作業を行うことができる。また、
カートリッジ保持部2にカートリッジCを保持しておく
ことができるので、充填口C1のドリル加工や、充填口
C1を通しての注入作業や、栓66の装着作業を行い易
い。
【0026】また、回転部材4を単に回転させるだけ
で、充填口C1に対応する位置へドリル部材5や注入部
材6を精度良く変位させることができ、使い勝手が良
い。したがって、不慣れな人でも容易に再充填作業を行
うことができる。また、回転部材4による回転で、ドリ
ル部材5と注入部材6を変位させるので、スペースをと
らず、装置を小型にできる。さらに、部品点数が少なく
構造が簡単なので、製造コストが安い。
【0027】また、ドリル部材5が、手回しハンドル5
2を有する手動式であるので、非常に簡便に作業が行え
る。また、溝51dを用いて、ドリル部材5を上方位置
と下方位置とに簡便に移動できるので、孔明け作業が一
層容易である。特に、ドリル部材5を下方位置に位置さ
せた状態で、ドリル55をカートリッジCに対して圧縮
コイルばね55による押圧力を及ぼすことができるの
で、手で押さえ付けたりする必要がなく、スムーズに孔
明け作業が行える。なお、小型のモータを用いて電動で
孔明けを行うようにすることもできる。
【0028】また、注入部材6を、ねじ嵌合により伸縮
する一対のチューブ部材63,64を用い、手回しハン
ドル62によって第1チューブ部材63を回転させるこ
とにより、注入管65を有する第2チューブ64を昇降
できるので、注入作業が一層行い易い。なお、上記実施
形態では、カートリッジ保持部2が固定側であって、ド
リル部材5および注入部材6が可動側であったが、ドリ
ル部材5および注入部材6を固定側とし、カートリッジ
保持部2側が回転するようにしても良い。
【0029】また、カートリッジ保持部2と、ドリル部
材5および注入部材6の保持部との相対変位は、上記実
施形態のように回転によるものが好ましいが、直線移動
によるもであっても良い。また、下ケーシング1の上面
に、所定位置に位置決め孔を有する蓋を被せて用いても
良い。この場合、この位置決め孔をカートリッジの充填
口を加工すべき位置の直上方に位置させ、この位置決め
孔を通してドリル加工や注入作業を行うことができる。
【0030】次いで、図11〜図13は、本発明の液体
封入具の他の実施形態を示している。図11および図1
2を参照して、本液体封入具Aは、金属製又は樹脂製の
比較的細い注入管81と、内部にインクが予め収容され
ており、上記注入管81を通してインクを吸入し又吐出
する封入具本体としてのインク収容容器82と、上記注
入管81を保持してこれをインク収容容器82に対して
固定するアタッチメント85と、インク収容容器82を
取り囲み且つインク収容容器82とアタッチメント85
を固定した保持枠83とを有している。
【0031】上記注入管81の外周途中部には、下方か
ら嵌め入れられた栓66の上面を位置決めするフランジ
状のストッパ812が設けられている。栓66は注入管
81を挿入するための貫通孔66aを有している。イン
ク収容容器82へのインク充填は、工場出荷段階で既に
行われているので、本インク注入具Aを購入したユーザ
は、注入管81の下端の合成樹脂製の保護カバー84を
取り外すだけで、そのまま使用することができる。な
お、工場において、インク収容容器82にインクを充填
するには、各種方法を採用することができるが、例え
ば、アタッチメント85を取り付ける前にXY充填装置
等により所定量を充填することができる。
【0032】注入管81は、長さが例えば3〜5cm程
度であって、内径が1mm程度のパイプ材からなる。注
入管81の下端は水平にカットされた形状を呈してお
り、上記保護カバー84が被せられている。なお、上記
注入管81の下端はカートリッジC内に挿入し易くする
ために斜めにカットされた形状を呈していても良く、ま
た安全性を高めるために丸くカットされた形状を呈して
いても良い。
【0033】上記アタッチメント85は、筒状をしてお
り、保持枠83に固定するために、注入管81の上端部
811の周囲に固定されている。このアタッチメント8
5は樹脂製であって、このアタッチメント85と注入管
81との嵌合長さは、当該アタッチメント85が注入管
81をぐらつかせずに保持するのに十分なものに設定さ
れている。注入管81の最上端はアタッチメント85を
貫通して上方へ突出している。また、アタッチメント8
5の上部は、保持枠83の底部に形成された、後述する
第2筒状突起834内に、気密的に嵌め込まれて固定さ
れている。
【0034】インク収容容器82は、周側面821が蛇
腹状に形成された伸縮自在な円筒体からなり、上面82
2が閉塞されて略平坦に形成されて指押し部を形成して
いる。また、底面823には、厚肉の筒状突起824が
形成され、保持枠83の底部の、後述する第1筒状突起
833内に逆止状に嵌め込まれて固定されている。ま
た、インク収容容器82の筒状突起824には、前述し
た注入管81用のアタッチメント85の上端部が、気密
的に嵌め込まれている。これにより、注入管81の内部
とインク収容容器82の内部とが気密的に連通されてい
る。また、インク収容容器82は透明であり、内部のイ
ンクの量が確認できるようになっている。また、インク
収容容器82は比較的柔軟な合成樹脂からなり、自身の
弾性により、外力が作用しない状態では伸長状態となる
ように付勢されている。インク収容容器82では、伸長
するのに伴って下端の注入管81を通してインクを吸入
すると共に、親指で上面822を押されて短縮するのに
伴って内部のインクを注入管81から吐出する。
【0035】保持枠83は、比較的剛性の高い合成樹脂
により形成されている。この保持枠83は、インク収容
容器82の底面823を受ける底面部831と、インク
収容容器82の周側面821を取り囲む周側壁832と
を有し、上方に開放した円筒容器状をしている。上記の
底面部831には、下方に突出する第1筒状突起833
と、この第1筒状突起833からさらに下方へ突出する
第2筒状突起834とが形成されている。
【0036】また、保持枠83の周側壁832には、上
方に開放する指導入溝835が所定深さで形成されてい
る。この指導入溝835は、インク収容容器82の上面
822を押すときに親指を導入すると共に親指の押し込
み深さを規制するものである。周側壁832には、底面
部831の直上から所定高さまで延びる細長状の窓部8
36が1又は複数、開放形成されている。この窓部83
6を通して、透明なインク収容容器82内のインク量
が、外部から確認できるようになっている。
【0037】本実施形態では、図13に示すように、予
め孔を開けたカートリッジCに対してインク注入する際
において、例えば人指指H2と中指H3を、注入管81
を挟んだ両側で保持枠83の底面部831に添えると共
に、親指H1を保持枠83の指導入溝36に導入するこ
とにより、所定の剛性を持つ保持枠83を介してインク
注入具A自体を安定して保持することができる。このた
め、押し込んだ親指H1によってインク収容容器82を
スムーズに押し縮めて円滑にインク注入が行える。
【0038】そして、予め栓66を嵌め入れてある注入
管81をインク注入終了後にさらに押し下げることによ
り、注入からの一連の作業で、栓66を充填口に押し込
み装着することができる結果、封入作業が非常に容易で
ある。また、所定の剛性を持つ保持枠83に注入管81
を固定したので、注入管81がぐらつくことがなく、よ
りスムーズにインク注入が行える。さらに、指導入溝8
35の溝底によって親指H1の押し込み深さを所定深さ
に規制できるので、カートリッジCからインクがあふれ
でることを防止できる。
【0039】図11の実施形態では、保持枠83を有す
るものとしたが、保持枠83を持たないものにても実施
可能である。なお、本発明は上記各実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲で種々の変更を施すこと
ができる。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の液体封入具では、予め栓
を装着した注入管を充填口に挿入してカートリッジ内に
液体を充填した後、注入管をさらに充填口内へ押し込む
ことにより、栓を充填口内に押し込んで充填口を塞ぐこ
とができる。液体注入と充填口への栓装着を一連の動作
で行うことができ、液体の封入作業が非常に簡単に行え
る。
【0041】また、請求項2記載の液体封入具では、保
持枠を手で持つことにより安定して注入作業を行うこと
ができ、しかも、栓を充填口内へ押し込むときに注入管
がぐらつかないので、栓の装着が容易に行える。また、
請求項3記載の液体再充填装置では、カートリッジ保持
部にカートリッジを保持し、ドリル部材によって、カー
トリッジの所定位置に充填口を孔明け加工した後、この
充填口に液体封入具の注入管を挿入し、液体を充填す
る。次いで、注入管をさらに下降させて、注入管に予め
装着した栓をストッパによって押し下げながら、充填口
内に押し込み、この栓によって充填口を塞ぐ。上記カー
トリッジ保持部にカートリッジを保持しておくことがで
きるので、充填口のドリル加工や、充填口を通しての注
入作業を行い易く、また、栓の装着も行い易い。
【0042】また、請求項4記載の液体再充填装置で
は、上記ドリル部材と注入部材とを保持する操作部材保
持部を備え、カートリッジ保持部と操作部材保持部と
は、ドリル部材によって加工された充填口の位置に注入
部材を変位できるように、互いに相対変位自在であれば
好ましい。この場合、カートリッジ保持部と操作部材保
持部とを、単に相対変位させるだけで、充填口に対応す
る位置へドリル部材や注入部材を精度良く変位させるこ
とができ、使い勝手が良い。したがって、不慣れな人で
も容易に再充填作業を行うことができる。また、部品点
数が少なく構造が簡単なので、製造コストが安い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の液体封入具を含む液体再
充填装置の概略斜視図である。
【図2】液体再充填装置の分解斜視図である。
【図3】液体再充填装置の上ケーシングの縦断面図であ
る。
【図4】ドリル部材の縦断面図である。
【図5】ドリル部材の側面図である。
【図6】注入部材の縦断面図である。
【図7】注入部材の手回しハンドルとインク供給容器の
要部の断面図である。
【図8】(a)〜(c)は液体再充填工程を順次に示す
概略断面図である。
【図9】(a)〜(c)は図8(c)に続く液体再充填
工程を順次に示す概略断面図である。
【図10】(a)および(c)は図9(c)に続く液体
再充填工程を順次に示す概略断面図である。
【図11】本発明の他の実施形態の液体封入具の斜視図
である。
【図12】液体封入具の縦断面図である。
【図13】液体封入具を用いてカートリッジにインクを
注入する際の側面図である。
【符号の説明】
1 下ケーシング 2 カートリッジ保持部 3 上ケーシング 4 回転部材(操作部材保持部) 5 ドリル部材 51 固定部 52 手回しハンドル 54 ドリル 6 注入部材(液体封入具) 61 固定部 62 手回しハンドル 63 第1チューブ 64 第2チューブ 65 注入管 65a ストッパ 66 栓 C インクカートリッジ C1 充填口 81 注入管 812 ストッパ 82 インク収容容器(封入具本体) 83 保持枠
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】(a)および()は図9(c)に続く液体
再充填工程を順次に示す概略断面図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】消費されるための液体が充填され且つ再充
    填のための充填口が設定されていないカートリッジに対
    して、液体を再充填するのに用いる液体封入具であっ
    て、 上記カートリッジの上方の所定位置に保持される封入具
    本体と、 この封入具本体の下部に設けられ、上記カートリッジに
    孔明け加工される充填口に挿脱自在な注入管とを備え、 この注入管の外径は、液体充填後の充填口を塞ぐための
    弾性を有する筒状の栓を下方から装着して保持できるよ
    うに設定されており、 上記注入管の外周には、上記栓の上面位置を規制するス
    トッパが設けられていることを特徴とする液体封入具。
  2. 【請求項2】封入具本体は、弾性伸縮自在であって液体
    を収容した蛇腹状のインク収容容器からなり、このイン
    ク収容容器の周囲を取り囲んでこれを保持するとともに
    上記注入管を保持した手持ち可能な保持枠を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の液体封入具。
  3. 【請求項3】上記カートリッジを保持するカートリッジ
    保持部と、このカートリッジ保持部に保持したカートリ
    ッジに充填口を加工するドリル部材と、このドリル部材
    により加工された充填口を通して液体を注入する請求項
    1記載の液体封入具とを、装置本体に設けたことを特徴
    とする液体再充填装置。
  4. 【請求項4】上記ドリル部材と注入部材とを保持する操
    作部材保持部を備え、 カートリッジ保持部と操作部材保持部とは、ドリル部材
    によって加工された充填口の位置に注入部材を変位でき
    るように、互いに相対変位自在であることを特徴とする
    請求項3記載の液体再充填装置。
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