JPH1058642A - グラビア印刷用版胴 - Google Patents
グラビア印刷用版胴Info
- Publication number
- JPH1058642A JPH1058642A JP22355596A JP22355596A JPH1058642A JP H1058642 A JPH1058642 A JP H1058642A JP 22355596 A JP22355596 A JP 22355596A JP 22355596 A JP22355596 A JP 22355596A JP H1058642 A JPH1058642 A JP H1058642A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- cylinder
- plate cylinder
- printing
- sleeve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 刷版設備の稼働向上による設備費削減を図
り、１組の刷版設備にて他種類の版胴サイズに対応でき
るようにする。 【解決手段】 両端に支持部２ａを有するセンター胴２
と、該センター胴２に嵌挿して固定される複数のリング
状のスリーブ３とで版胴を構成する。製版工程から下版
される刷版データが揃った順にその部分のスリーブ３を
組み合わせて彫刻できるので、製版工程と刷版工程との
間で滞留がなくなる。また、一種類の版胴サイズに対応
した刷版設備にて様々なサイズの版胴に対応することが
できる。
り、１組の刷版設備にて他種類の版胴サイズに対応でき
るようにする。 【解決手段】 両端に支持部２ａを有するセンター胴２
と、該センター胴２に嵌挿して固定される複数のリング
状のスリーブ３とで版胴を構成する。製版工程から下版
される刷版データが揃った順にその部分のスリーブ３を
組み合わせて彫刻できるので、製版工程と刷版工程との
間で滞留がなくなる。また、一種類の版胴サイズに対応
した刷版設備にて様々なサイズの版胴に対応することが
できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、グラビア印刷機に
て使用される版胴に関するものである。
て使用される版胴に関するものである。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】一般にグラビア印刷に
おける刷版工程では、彫刻方式にしても腐食方式にして
も版胴１本単位で刷版を行っている。ところで、通常、
刷版工程においては製版工程からくる刷版データ（デジ
タルデータ若しくはフィルム）に基づいて刷版を行うた
め、従来は版胴の絵柄が全て揃ってから作業を開始して
いた。つまり出版グラビアにおいては、例えば版胴１本
のページ数が２４ページの場合、２４ページ分の製版デ
ータが全て揃ってから刷版工程が着手可能となる。した
がって、常に刷版単位（この例では２４ページ）で製版
工程から刷版工程に下版されれば（データが渡れば）問
題はないが、業務の都合により何回かに分けて下版され
た場合、刷版工程では全てのデータが揃ってから刷版開
始となるため、最初の下版から刷版着手まで滞留が発生
していた。
おける刷版工程では、彫刻方式にしても腐食方式にして
も版胴１本単位で刷版を行っている。ところで、通常、
刷版工程においては製版工程からくる刷版データ（デジ
タルデータ若しくはフィルム）に基づいて刷版を行うた
め、従来は版胴の絵柄が全て揃ってから作業を開始して
いた。つまり出版グラビアにおいては、例えば版胴１本
のページ数が２４ページの場合、２４ページ分の製版デ
ータが全て揃ってから刷版工程が着手可能となる。した
がって、常に刷版単位（この例では２４ページ）で製版
工程から刷版工程に下版されれば（データが渡れば）問
題はないが、業務の都合により何回かに分けて下版され
た場合、刷版工程では全てのデータが揃ってから刷版開
始となるため、最初の下版から刷版着手まで滞留が発生
していた。
【０００３】また、刷版設備としては、彫刻（若しくは
腐食）の他にメッキ、研磨等の工程を行う装置もある
が、版胴の軸方向の長さが統一されていない場合は、メ
ッキ装置や研磨装置における版胴固定方法がそれに対応
する必要があるため設備コストが高くなる。
腐食）の他にメッキ、研磨等の工程を行う装置もある
が、版胴の軸方向の長さが統一されていない場合は、メ
ッキ装置や研磨装置における版胴固定方法がそれに対応
する必要があるため設備コストが高くなる。
【０００４】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、刷版設備
の稼働向上による設備費削減ができ、１組の刷版設備に
て他種類の版胴サイズに対応できるようにしたグラビア
印刷用版胴を提供することにある。
されたものであり、その目的とするところは、刷版設備
の稼働向上による設備費削減ができ、１組の刷版設備に
て他種類の版胴サイズに対応できるようにしたグラビア
印刷用版胴を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のグラビア印刷用版胴は、両端に支持部を有
するセンター胴と、該センター胴に嵌挿して固定される
複数のリング状のスリーブとからなることを特徴として
いる。
め、本発明のグラビア印刷用版胴は、両端に支持部を有
するセンター胴と、該センター胴に嵌挿して固定される
複数のリング状のスリーブとからなることを特徴として
いる。
【０００６】
【発明の実施の形態】図１は本発明に係る版胴の一例を
示す斜視図、図２は図１に示す版胴を分解して示す斜視
図である。
示す斜視図、図２は図１に示す版胴を分解して示す斜視
図である。
【０００７】これらの図に示されるように、版胴１は、
両端に支持部２ａを有するセンター胴２と、このセンタ
ー胴２に嵌挿して固定される複数（ここでは４つ）のリ
ング状のスリーブ３からなる。この例では、センター胴
２にキーａを、スリーブ３にキー溝ｂを施しており、こ
れによってスリーブ３が回転方向に滑らないように固定
するようになっている。
両端に支持部２ａを有するセンター胴２と、このセンタ
ー胴２に嵌挿して固定される複数（ここでは４つ）のリ
ング状のスリーブ３からなる。この例では、センター胴
２にキーａを、スリーブ３にキー溝ｂを施しており、こ
れによってスリーブ３が回転方向に滑らないように固定
するようになっている。
【０００８】出版グラビアの場合、版胴に刷版する絵柄
は本のページ単位で分割されているので、図示のリング
状のスリーブ３はその分割部に対応するようにして形成
することにより、製版工程から下版される刷版データ
（彫刻データ）が揃った順にその部分のスリーブ３を組
み合わせて彫刻することができる。また、出版グラビア
以外の他のグラビア印刷の場合も、版胴を上記のような
センター胴２と分割状態のスリーブ３とすることによ
り、同様に、刷版データが揃った順にその部分のスリー
ブ３を組み合わせて彫刻することができる。
は本のページ単位で分割されているので、図示のリング
状のスリーブ３はその分割部に対応するようにして形成
することにより、製版工程から下版される刷版データ
（彫刻データ）が揃った順にその部分のスリーブ３を組
み合わせて彫刻することができる。また、出版グラビア
以外の他のグラビア印刷の場合も、版胴を上記のような
センター胴２と分割状態のスリーブ３とすることによ
り、同様に、刷版データが揃った順にその部分のスリー
ブ３を組み合わせて彫刻することができる。
【０００９】例えば、図３（ａ）に示すような版胴１１
〜１４の場合、絵柄は周方向に１単位としてＡ１〜Ｄ４
まであり、従来ならＡ１〜Ａ４の刷版データが揃ってか
ら版胴１１を、Ｂ１〜Ｂ４の刷版データが揃ってから版
胴１２を、以下同様に版胴１３，１４をそれぞれ刷版し
ていた。しかし、刷版の前工程である製版工程からの刷
版データが必ずしも毎回この順序で、つまり刷版工程に
都合のよい順序で降りてくるとは限らず、実際には工程
間で滞留が生じていた。そこで、版胴を前記のようなセ
ンター胴２と分割状態のスリーブ３で構成することによ
り、刷版データが前工程から降りてきたものから絵柄を
自由に組み合わせて刷版することができる。例えば図３
（ｂ）に示す例では、まず最初にＡ１，Ｂ１，Ｃ１，Ｄ
１の刷版データが揃った版胴２１を、次にＡ２，Ｂ２，
Ｃ２，Ｄ２の刷版データが揃った版胴２２を、以下同様
に版胴２３，２４を刷版する。そして、印刷時には各ス
リーブを図３（ａ）に示す順序で入れ替える。４本の版
胴が全て揃うタイミングは従来と同じであるが、待ち時
間が減少するので、設備の稼働効率が向上することにな
る。また、周長が合えば、違う印刷物の版胴を組み合わ
せることも可能であり、この場合はさらに稼働率が向上
する。
〜１４の場合、絵柄は周方向に１単位としてＡ１〜Ｄ４
まであり、従来ならＡ１〜Ａ４の刷版データが揃ってか
ら版胴１１を、Ｂ１〜Ｂ４の刷版データが揃ってから版
胴１２を、以下同様に版胴１３，１４をそれぞれ刷版し
ていた。しかし、刷版の前工程である製版工程からの刷
版データが必ずしも毎回この順序で、つまり刷版工程に
都合のよい順序で降りてくるとは限らず、実際には工程
間で滞留が生じていた。そこで、版胴を前記のようなセ
ンター胴２と分割状態のスリーブ３で構成することによ
り、刷版データが前工程から降りてきたものから絵柄を
自由に組み合わせて刷版することができる。例えば図３
（ｂ）に示す例では、まず最初にＡ１，Ｂ１，Ｃ１，Ｄ
１の刷版データが揃った版胴２１を、次にＡ２，Ｂ２，
Ｃ２，Ｄ２の刷版データが揃った版胴２２を、以下同様
に版胴２３，２４を刷版する。そして、印刷時には各ス
リーブを図３（ａ）に示す順序で入れ替える。４本の版
胴が全て揃うタイミングは従来と同じであるが、待ち時
間が減少するので、設備の稼働効率が向上することにな
る。また、周長が合えば、違う印刷物の版胴を組み合わ
せることも可能であり、この場合はさらに稼働率が向上
する。
【００１０】図４は版胴のサイズを自由に選択できる例
を示す説明図である。印刷機には図４（ａ）に示すよう
な絵柄幅がスリーブ６個分の版胴３１〜３４を用いる場
合でも、刷版工程ではこの４本の版胴３１〜３４の絵柄
を分解し、図４（ｂ）に示す如く絵柄幅をスリーブ４個
分とした６本の版胴４１〜４６にて刷版を行うことがで
きる。刷版工程（メッキ、彫刻、研磨等）の設備は一般
的に版胴のサイズ（版胴の長さ）毎に別設備となり、様
々な長さの版胴を同じ設備で生産する場合はそれなりの
設備負荷が必要であった。しかし本発明により一種類の
サイズに対応した刷版設備にて様々なサイズの版胴の生
産が可能になる。
を示す説明図である。印刷機には図４（ａ）に示すよう
な絵柄幅がスリーブ６個分の版胴３１〜３４を用いる場
合でも、刷版工程ではこの４本の版胴３１〜３４の絵柄
を分解し、図４（ｂ）に示す如く絵柄幅をスリーブ４個
分とした６本の版胴４１〜４６にて刷版を行うことがで
きる。刷版工程（メッキ、彫刻、研磨等）の設備は一般
的に版胴のサイズ（版胴の長さ）毎に別設備となり、様
々な長さの版胴を同じ設備で生産する場合はそれなりの
設備負荷が必要であった。しかし本発明により一種類の
サイズに対応した刷版設備にて様々なサイズの版胴の生
産が可能になる。
【００１１】上記のように版胴をリング状に分割する
と、スリーブ間に細い溝ができ、これにより印刷時にス
ジが印刷されてしまう。出版グラビアなどではこの溝の
部分は断裁しろになるので特に問題ないが、スジが印刷
されるのが好ましくない場合はコーティング材などで版
胴の溝の部分を埋めればよい。
と、スリーブ間に細い溝ができ、これにより印刷時にス
ジが印刷されてしまう。出版グラビアなどではこの溝の
部分は断裁しろになるので特に問題ないが、スジが印刷
されるのが好ましくない場合はコーティング材などで版
胴の溝の部分を埋めればよい。
【００１２】また、スリーブをセンター胴に回転方向に
滑らないように固定する方法として、先の例ではセンタ
ー胴にキーを、スリーブにキー溝を施した例を挙げた
が、必ずしもこの方法によらなくてもよい。例えば、ネ
ジ等を使用して各スリーブを直接センター胴に固定する
方法を採ってもよい。また、前述のキーによるスリーブ
の固定方法の場合、センター胴の両端にスリーブのずれ
落ち防止用の治具（図示せず）を施してもよいし、この
キー及びキー溝に版胴の片側から他方側に向かってテー
パを施すことにより、スリーブの取付け順の間違いを防
止するようにしてもよい。
滑らないように固定する方法として、先の例ではセンタ
ー胴にキーを、スリーブにキー溝を施した例を挙げた
が、必ずしもこの方法によらなくてもよい。例えば、ネ
ジ等を使用して各スリーブを直接センター胴に固定する
方法を採ってもよい。また、前述のキーによるスリーブ
の固定方法の場合、センター胴の両端にスリーブのずれ
落ち防止用の治具（図示せず）を施してもよいし、この
キー及びキー溝に版胴の片側から他方側に向かってテー
パを施すことにより、スリーブの取付け順の間違いを防
止するようにしてもよい。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のグラビア
印刷用版胴によれば、製版工程から下版される刷版デー
タが揃った順にその部分のスリーブを組み合わせて刷版
を行うことにより、製版工程と刷版工程との間での滞留
がなくなるので、刷版設備の稼動率を向上させて設備費
を削減することができ、しかも一種類の版胴サイズに対
応した刷版設備にて様々なサイズの版胴に対応できるの
で、この点でも設備費を削減することができる。
印刷用版胴によれば、製版工程から下版される刷版デー
タが揃った順にその部分のスリーブを組み合わせて刷版
を行うことにより、製版工程と刷版工程との間での滞留
がなくなるので、刷版設備の稼動率を向上させて設備費
を削減することができ、しかも一種類の版胴サイズに対
応した刷版設備にて様々なサイズの版胴に対応できるの
で、この点でも設備費を削減することができる。
【００１４】また、版胴が分割されて軽量化し、刷版工
程と印刷工程の間ではスリーブだけを運べばよいので、
印刷作業における物流の負荷が軽減され、さらには印刷
機の版胴交換時間が削減されるという利点もある。
程と印刷工程の間ではスリーブだけを運べばよいので、
印刷作業における物流の負荷が軽減され、さらには印刷
機の版胴交換時間が削減されるという利点もある。
【図１】本発明に係る版胴の一例を示す斜視図である。
【図２】図１に示す版胴を分解して示す斜視図である。
【図３】刷版工程でスリーブを任意に組み替えて刷版す
る例を示す説明図である。
る例を示す説明図である。
【図４】刷版工程でスリーブを任意に組み替えて且つ幅
も変更して刷版する例を示す説明図である。
も変更して刷版する例を示す説明図である。
１ 版胴 ２ センター胴 ３ スリーブ ａ キー ｂ キー溝 １１，１２，１３，１４ 版胴 ２１，２２，２３，２４ 版胴 ３１，３２，３３，３４ 版胴 ４１，４２，４３，４４，４５，４６ 版胴
Claims (1)
- 【請求項１】 両端に支持部を有するセンター胴と、該
センター胴に嵌挿して固定される複数のリング状のスリ
ーブとからなることを特徴とするグラビア印刷用版胴。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22355596A JPH1058642A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | グラビア印刷用版胴 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22355596A JPH1058642A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | グラビア印刷用版胴 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1058642A true JPH1058642A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=16800001
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22355596A Pending JPH1058642A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | グラビア印刷用版胴 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1058642A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6868783B2 (en) * | 2001-09-07 | 2005-03-22 | Goss International Americas, Inc. | Printing press with multiple-image-carrying cylinder |
| WO2008043506A3 (de) * | 2006-10-09 | 2008-08-21 | Innowatec Dipl Ing Grieger & E | Vorrichtung zum reinigen eines druckzylinders |
| DE102007047781A1 (de) * | 2007-05-08 | 2008-11-13 | Manroland Ag | Rollendruckmaschine |
-
1996
- 1996-08-26 JP JP22355596A patent/JPH1058642A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6868783B2 (en) * | 2001-09-07 | 2005-03-22 | Goss International Americas, Inc. | Printing press with multiple-image-carrying cylinder |
| WO2008043506A3 (de) * | 2006-10-09 | 2008-08-21 | Innowatec Dipl Ing Grieger & E | Vorrichtung zum reinigen eines druckzylinders |
| DE102007047781A1 (de) * | 2007-05-08 | 2008-11-13 | Manroland Ag | Rollendruckmaschine |
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