JPH105805A - 圧延中にワークロールシフトを行う板材の冷間圧延方法 - Google Patents
圧延中にワークロールシフトを行う板材の冷間圧延方法Info
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- JPH105805A JPH105805A JP15711096A JP15711096A JPH105805A JP H105805 A JPH105805 A JP H105805A JP 15711096 A JP15711096 A JP 15711096A JP 15711096 A JP15711096 A JP 15711096A JP H105805 A JPH105805 A JP H105805A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 板材の冷間圧延中にワ−クロ−ルシフトを行
うときの板厚変動を防止する。 【解決手段】 上下位置に相対して配置されたワークロ
ール2を、圧延中にそれぞれの軸方向にシフトするにあ
たり、ワ−クロ−ルシフトを行っている間は、ワ−クロ
−ルシフト行わない定常圧延時よりもワ−クロ−ル2の
回転速度を上昇させて圧延する圧延中にワークロールシ
フトを行う板材の冷間圧延方法。
うときの板厚変動を防止する。 【解決手段】 上下位置に相対して配置されたワークロ
ール2を、圧延中にそれぞれの軸方向にシフトするにあ
たり、ワ−クロ−ルシフトを行っている間は、ワ−クロ
−ルシフト行わない定常圧延時よりもワ−クロ−ル2の
回転速度を上昇させて圧延する圧延中にワークロールシ
フトを行う板材の冷間圧延方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワ−クロ−ルを
圧延中に軸方向にシフトする冷間圧延方法、特にワ−ク
ロ−ルシフト中に板厚の変動が発生しない冷間圧延方法
に関する。
圧延中に軸方向にシフトする冷間圧延方法、特にワ−ク
ロ−ルシフト中に板厚の変動が発生しない冷間圧延方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】板材を連続圧延機で圧延するときに、板
端部に発生するエッジドロップを軽減させるために、ワ
−クロ−ルを軸方向にシフトさせて圧延することは従来
から行われている。このワ−クロ−ルシフトは、単にエ
ッジドロップを軽減させるだけの目的で行われるのでは
なくて、板端部のコ−ナ−部分がワ−クロ−ルに接触す
ることによって形成されるワ−クロ−ルのエッジマ−ク
の発生防止や、板幅方向の形状制御の目的でも行われて
いる。
端部に発生するエッジドロップを軽減させるために、ワ
−クロ−ルを軸方向にシフトさせて圧延することは従来
から行われている。このワ−クロ−ルシフトは、単にエ
ッジドロップを軽減させるだけの目的で行われるのでは
なくて、板端部のコ−ナ−部分がワ−クロ−ルに接触す
ることによって形成されるワ−クロ−ルのエッジマ−ク
の発生防止や、板幅方向の形状制御の目的でも行われて
いる。
【0003】特に、エッジドロップを軽減させる目的で
ワ−クロ−ルシフトが適用される場合には、例えば特公
昭60−51921号公報に開示されているように、ワ
−クロ−ルの片方の端部の形状をテ−パ−状に加工する
などの方法が採用されている。
ワ−クロ−ルシフトが適用される場合には、例えば特公
昭60−51921号公報に開示されているように、ワ
−クロ−ルの片方の端部の形状をテ−パ−状に加工する
などの方法が採用されている。
【0004】ワ−クロ−ルシフトによる圧延を冷間圧延
に適用する場合には、冷間圧延が一般に複数の原板コイ
ル(冷間圧延前のコイル)を次々に溶接接続して圧延す
る完全連続圧延であるため、圧延する原板コイルの主と
して板幅に応じて、圧延中にワ−クロ−ルシフトを行う
必要がある。
に適用する場合には、冷間圧延が一般に複数の原板コイ
ル(冷間圧延前のコイル)を次々に溶接接続して圧延す
る完全連続圧延であるため、圧延する原板コイルの主と
して板幅に応じて、圧延中にワ−クロ−ルシフトを行う
必要がある。
【0005】しかしながら、圧延中にワ−クロ−ルシフ
トを行うと、特開平7−100502号公報に開示され
ているような問題が発生することになる。すなわち、ワ
−クロ−ルシフトを行っている最中には、板材はワ−ク
ロ−ルの表面に軸方向と直交する方向に形成されている
研削目(ロ−ル研削中に研削砥石の送りに付随してロ−
ル表面に発生する周方向の筋目)に対して斜行する状態
となるため、摩擦係数が増大して、ワ−クロ−ルシフト
中に圧延された原板コイルの部分の板厚が増大するとい
うものである。
トを行うと、特開平7−100502号公報に開示され
ているような問題が発生することになる。すなわち、ワ
−クロ−ルシフトを行っている最中には、板材はワ−ク
ロ−ルの表面に軸方向と直交する方向に形成されている
研削目(ロ−ル研削中に研削砥石の送りに付随してロ−
ル表面に発生する周方向の筋目)に対して斜行する状態
となるため、摩擦係数が増大して、ワ−クロ−ルシフト
中に圧延された原板コイルの部分の板厚が増大するとい
うものである。
【0006】このような挙動を防止するために、上記特
開平7−100502号公報においては、圧延速度とワ
−クロ−ル表面粗度の少なくとも一方を制御因子として
決定したシフト速度で、ワ−クロ−ルをシフトさせなが
ら圧延する方法が開示されている。
開平7−100502号公報においては、圧延速度とワ
−クロ−ル表面粗度の少なくとも一方を制御因子として
決定したシフト速度で、ワ−クロ−ルをシフトさせなが
ら圧延する方法が開示されている。
【0007】このような板厚増大の原因となる摩擦係数
の増大に関しては、上下ロ−ルをクロスさせる圧延方法
においても、類似の報告がなされている(1992年10月、
第43回塑性加工連合講演会、講演論文集II、「薄板の冷
間クロス圧延の負荷特性」)。
の増大に関しては、上下ロ−ルをクロスさせる圧延方法
においても、類似の報告がなされている(1992年10月、
第43回塑性加工連合講演会、講演論文集II、「薄板の冷
間クロス圧延の負荷特性」)。
【0008】このようなクロスロ−ル圧延における現象
も、圧延材がワ−クロ−ル表面の研削目に対して斜行す
る点では、圧延中にワ−クロ−ルシフトする場合と同一
のものである。
も、圧延材がワ−クロ−ル表面の研削目に対して斜行す
る点では、圧延中にワ−クロ−ルシフトする場合と同一
のものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術には、次のような問題点があった。
た従来の技術には、次のような問題点があった。
【0010】すなわち、本発明者等は、圧延中にワ−ク
ロ−ルをシフトさせるに際して、ワ−クロ−ルシフトを
行うスタンドにBISRA−AGCを適用して板厚制御
を行ったときに、ワ−クロ−ルシフトを行うスタンド出
側の板厚およびそれより下流側の板厚がどのように変化
するかを調べた。
ロ−ルをシフトさせるに際して、ワ−クロ−ルシフトを
行うスタンドにBISRA−AGCを適用して板厚制御
を行ったときに、ワ−クロ−ルシフトを行うスタンド出
側の板厚およびそれより下流側の板厚がどのように変化
するかを調べた。
【0011】図5は、第1スタンドにおける自動板厚制
御手段として、BISRA−AGCを適用した5スタン
ド連続式冷間圧延機を使用し、圧延速度45m/分で板
材を冷間圧延中に、表面粗さがRaで1μmの第1スタ
ンドのワ−クロ−ルを、シフト速度2mm/分で軸方向
にシフトした場合の経時的な圧延機や圧延材の挙動を示
すグラフであり、(a)はワ−クロ−ルシフトを行う第
1スタンドの上下ワ−クロ−ルの胴部中心とパスライン
中心間の距離の変化(ワ−クロ−ルシフト位置という)
を、(b)は第1スタンド出側における板厚の変化を、
(c)は第1スタンドにおける圧延荷重の変動を、
(d)は第2スタンド出側における板厚の変化を、
(e)は最終スタンドである第5スタンド出側における
板厚の変化を、それぞれ示すグラフである。
御手段として、BISRA−AGCを適用した5スタン
ド連続式冷間圧延機を使用し、圧延速度45m/分で板
材を冷間圧延中に、表面粗さがRaで1μmの第1スタ
ンドのワ−クロ−ルを、シフト速度2mm/分で軸方向
にシフトした場合の経時的な圧延機や圧延材の挙動を示
すグラフであり、(a)はワ−クロ−ルシフトを行う第
1スタンドの上下ワ−クロ−ルの胴部中心とパスライン
中心間の距離の変化(ワ−クロ−ルシフト位置という)
を、(b)は第1スタンド出側における板厚の変化を、
(c)は第1スタンドにおける圧延荷重の変動を、
(d)は第2スタンド出側における板厚の変化を、
(e)は最終スタンドである第5スタンド出側における
板厚の変化を、それぞれ示すグラフである。
【0012】図5(c)から分かるように、圧延中にワ
−クロ−ルシフトを行う第1スタンドにおいては、ワ−
クロ−ルシフト中にのみ圧延荷重が増大している。
−クロ−ルシフトを行う第1スタンドにおいては、ワ−
クロ−ルシフト中にのみ圧延荷重が増大している。
【0013】BISRA−AGCは、このような圧延荷
重の増加に起因する板厚増加を防止することが可能であ
り、図5(b)に示すように、第1スタンド出側板厚は
ほぼ一定板厚に制御されている。
重の増加に起因する板厚増加を防止することが可能であ
り、図5(b)に示すように、第1スタンド出側板厚は
ほぼ一定板厚に制御されている。
【0014】しかしながら、ワ−クロ−ルシフトを行う
第1スタンドにおいて板厚が一定に保持されていても、
次の第2スタンド出側板厚は、第1スタンドにおいてワ
−クロ−ルシフトを行っている間は、図5(d)に示す
ように減少し、その影響によって最終スタンドである第
5スタンドの出側における仕上板厚も、図5(e)に示
すように、目標板厚よりも数μm〜数十μmほど小さくな
っている。
第1スタンドにおいて板厚が一定に保持されていても、
次の第2スタンド出側板厚は、第1スタンドにおいてワ
−クロ−ルシフトを行っている間は、図5(d)に示す
ように減少し、その影響によって最終スタンドである第
5スタンドの出側における仕上板厚も、図5(e)に示
すように、目標板厚よりも数μm〜数十μmほど小さくな
っている。
【0015】前記特開平7ー100502号公報に開示
された技術は、ワ−クロ−ルシフトを行っているスタン
ドの出側板厚を一定に保持するためのものであり、上述
のように仕上板厚を一定に保持することはできないとい
う問題点がある。
された技術は、ワ−クロ−ルシフトを行っているスタン
ドの出側板厚を一定に保持するためのものであり、上述
のように仕上板厚を一定に保持することはできないとい
う問題点がある。
【0016】なお、前記特公昭60ー51921号公報
には、圧延中にワ−クロ−ルシフトを行うときの板厚変
動対策は開示されていない。
には、圧延中にワ−クロ−ルシフトを行うときの板厚変
動対策は開示されていない。
【0017】本発明は、従来技術の上述のような問題点
を解決するためになされたものであり、圧延中にワーク
ロールシフトを行う際の仕上板厚の変動を防止すること
を目的としている。
を解決するためになされたものであり、圧延中にワーク
ロールシフトを行う際の仕上板厚の変動を防止すること
を目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る圧延中にワ
−クロ−ルシフトを行う板材の圧延方法は、上下位置に
相対して配置されたワークロールを、圧延中にそれぞれ
の軸方向にシフトするにあたり、ワ−クロ−ルシフトを
行っている間は、ワ−クロ−ルシフト行わない定常圧延
時よりもワ−クロ−ルの回転速度を上昇させて圧延する
ものである。
−クロ−ルシフトを行う板材の圧延方法は、上下位置に
相対して配置されたワークロールを、圧延中にそれぞれ
の軸方向にシフトするにあたり、ワ−クロ−ルシフトを
行っている間は、ワ−クロ−ルシフト行わない定常圧延
時よりもワ−クロ−ルの回転速度を上昇させて圧延する
ものである。
【0019】また、圧延速度、シフト速度およびロール
粗さのうちの少なくとも一つを因子として決定される先
進率の低下量に応じて、前記ワ−クロ−ルシフトを行っ
ている間のワ−クロ−ルの回転速度の上昇量を決定する
ものである。
粗さのうちの少なくとも一つを因子として決定される先
進率の低下量に応じて、前記ワ−クロ−ルシフトを行っ
ている間のワ−クロ−ルの回転速度の上昇量を決定する
ものである。
【0020】また、ワ−クロ−ルシフト中の先進率の低
下量を、ワ−クロ−ルシフトを行うスタンドの出側で板
速度を測定することによって把握し、把握した先進率の
低下量に応じて、前記ワ−クロ−ルシフトを行っている
間のワ−クロ−ルの回転速度の上昇量を決定するもので
ある。
下量を、ワ−クロ−ルシフトを行うスタンドの出側で板
速度を測定することによって把握し、把握した先進率の
低下量に応じて、前記ワ−クロ−ルシフトを行っている
間のワ−クロ−ルの回転速度の上昇量を決定するもので
ある。
【0021】本発明者は、圧延中にワークロールシフト
を行う際に、板厚変動が生じる原因を詳細に分析した結
果、以下のようなメカニズムが本質的な原因であるとの
知見を得た。すなわち、圧延中にワークロールシフトを
行う場合に、圧延材料はロール表面の研削目に対して斜
行することになり、ロールバイトにおける潤滑状態に変
化が生じ、摩擦係数の平均値だけでなく、その分布が変
化するすることにより、中立点がロールバイト出側方向
に移動し、これによって当該スタンド前方のスタンド間
張力が増大することが、板厚変動を生じさせる原因であ
るとの結論に達した。
を行う際に、板厚変動が生じる原因を詳細に分析した結
果、以下のようなメカニズムが本質的な原因であるとの
知見を得た。すなわち、圧延中にワークロールシフトを
行う場合に、圧延材料はロール表面の研削目に対して斜
行することになり、ロールバイトにおける潤滑状態に変
化が生じ、摩擦係数の平均値だけでなく、その分布が変
化するすることにより、中立点がロールバイト出側方向
に移動し、これによって当該スタンド前方のスタンド間
張力が増大することが、板厚変動を生じさせる原因であ
るとの結論に達した。
【0022】一般的に、冷間圧延におけるロールバイト
内での潤滑状態は、バイト入口において導入される潤滑
油膜が材料の圧延方向の伸びに伴って薄くなっていくと
共に、ロールと圧延材料の接触部が拡大されていく。し
たがって、ロールバイト入口においては、流体潤滑が支
配的であったものが、ロールバイト出口に向かって、境
界潤滑領域が拡大するものと考えられ、圧延材料が圧延
ロールの研削目に対して斜行することの影響が、ロール
バイト出口に近づく、すなわち先進域でより大きな影響
を受けるものと考えられる。
内での潤滑状態は、バイト入口において導入される潤滑
油膜が材料の圧延方向の伸びに伴って薄くなっていくと
共に、ロールと圧延材料の接触部が拡大されていく。し
たがって、ロールバイト入口においては、流体潤滑が支
配的であったものが、ロールバイト出口に向かって、境
界潤滑領域が拡大するものと考えられ、圧延材料が圧延
ロールの研削目に対して斜行することの影響が、ロール
バイト出口に近づく、すなわち先進域でより大きな影響
を受けるものと考えられる。
【0023】図6は、図5で説明したときと同じ条件お
よびタイミングでワ−クロ−ルシフトを行ったときの、
(a)はワ−クロ−ルシフトを行う第1スタンドの先進
率の経時的変化を、(b)は第1〜2スタンド間張力
(前方張力)の経時的変化を、(c)は第1スタンド入
側張力(後方張力)の経時的張力変化を示すグラフであ
る。図5で説明したように、BISRA−AGCによっ
てシフトスタンド出側の板厚が一定に保持されているに
もかかわらず、図6(a)に示すように、シフト中に先
進率が低下していることが確認される。また、図6
(c)に示すように、第1スタンド入側張力がほぼ一定
に制御されているにもかかわらず、図6(b)に示すよ
うに、第1〜2スタンド間張力が10%程度増大してい
ることが分かる。前方張力の増大は、前方スタンド(第
2スタンド)の出側板厚に大きく影響を与えることは、
良く知られている事実であり、これによって前方スタン
ド出側板厚が減少していることが、ワークロールシフト
を行う場合の板厚変動のメカニズムであるとの結論に達
した。
よびタイミングでワ−クロ−ルシフトを行ったときの、
(a)はワ−クロ−ルシフトを行う第1スタンドの先進
率の経時的変化を、(b)は第1〜2スタンド間張力
(前方張力)の経時的変化を、(c)は第1スタンド入
側張力(後方張力)の経時的張力変化を示すグラフであ
る。図5で説明したように、BISRA−AGCによっ
てシフトスタンド出側の板厚が一定に保持されているに
もかかわらず、図6(a)に示すように、シフト中に先
進率が低下していることが確認される。また、図6
(c)に示すように、第1スタンド入側張力がほぼ一定
に制御されているにもかかわらず、図6(b)に示すよ
うに、第1〜2スタンド間張力が10%程度増大してい
ることが分かる。前方張力の増大は、前方スタンド(第
2スタンド)の出側板厚に大きく影響を与えることは、
良く知られている事実であり、これによって前方スタン
ド出側板厚が減少していることが、ワークロールシフト
を行う場合の板厚変動のメカニズムであるとの結論に達
した。
【0024】すなわち、圧延中にワークロールをシフト
する際に、板厚が変動する原因は、本質的には潤滑状態
の変化に起因した中立点のロールバイト出側方向への移
動と、これによる前方スタンド間の張力増加であり、既
存の自動板厚制御機能などの手段により、シフトスタン
ドの出側板厚を一定に保持したとしても、最終スタンド
出側での板厚、すなわち仕上板厚は変動する。
する際に、板厚が変動する原因は、本質的には潤滑状態
の変化に起因した中立点のロールバイト出側方向への移
動と、これによる前方スタンド間の張力増加であり、既
存の自動板厚制御機能などの手段により、シフトスタン
ドの出側板厚を一定に保持したとしても、最終スタンド
出側での板厚、すなわち仕上板厚は変動する。
【0025】したがって、ワ−クロ−ルシフト時の板厚
変動を防止するためには、シフトスタンドにおける出側
板厚を一定に制御するだけでなく、前方張力の増加を防
止することが必要となる。
変動を防止するためには、シフトスタンドにおける出側
板厚を一定に制御するだけでなく、前方張力の増加を防
止することが必要となる。
【0026】ところで、上記図6(a)および(b)か
ら分かるように、圧延中にワークロールをシフトする際
には先進率が低下し、それにともなって前方張力が増大
しているのであるから、ワークロールシフト中に先進率
が低下しない方策を採れば前方張力が増大せず、したが
って前方スタンド板厚の減少が防止できることになる。
ら分かるように、圧延中にワークロールをシフトする際
には先進率が低下し、それにともなって前方張力が増大
しているのであるから、ワークロールシフト中に先進率
が低下しない方策を採れば前方張力が増大せず、したが
って前方スタンド板厚の減少が防止できることになる。
【0027】そこで、ロ−ルシフト中の先進率の変動の
主要な要因となる圧延速度、シフト速度およびロ−ル表
面粗さと先進率の変動量との関係を調べたところ、図7
および図8のグラフに示すような関係にあることが分か
った。
主要な要因となる圧延速度、シフト速度およびロ−ル表
面粗さと先進率の変動量との関係を調べたところ、図7
および図8のグラフに示すような関係にあることが分か
った。
【0028】図7のグラフは、表面粗さがRaで1μm
の第1スタンドのワ−クロ−ルを圧延中にシフトさせた
ときの、第1スタンドの圧延速度(mpm)と先進率の
変化量(%)との関係を、シフト速度をパラメタ−とし
て示したものである。図から、先進率の変化量は、圧延
速度が遅くなるとともに大きくなるが、さらにはシフト
速度が速くなっても大きくなることが分かる。
の第1スタンドのワ−クロ−ルを圧延中にシフトさせた
ときの、第1スタンドの圧延速度(mpm)と先進率の
変化量(%)との関係を、シフト速度をパラメタ−とし
て示したものである。図から、先進率の変化量は、圧延
速度が遅くなるとともに大きくなるが、さらにはシフト
速度が速くなっても大きくなることが分かる。
【0029】また、図8のグラフは、第1スタンドのワ
−クロ−ルを圧延中にシフト速度2mm/secでシフ
トさせたときの、第1スタンドの圧延速度(mpm)と
先進率の変化量(%)との関係を、ワ−クロ−ルの表面
粗さをパラメタ−として示したものである。図から、先
進率の変化量は、ワ−クロ−ルの表面粗さが粗くなれば
なるほど大きくなることが分かる。
−クロ−ルを圧延中にシフト速度2mm/secでシフ
トさせたときの、第1スタンドの圧延速度(mpm)と
先進率の変化量(%)との関係を、ワ−クロ−ルの表面
粗さをパラメタ−として示したものである。図から、先
進率の変化量は、ワ−クロ−ルの表面粗さが粗くなれば
なるほど大きくなることが分かる。
【0030】すなわち、先進率の変動は、圧延速度が遅
く、シフト速度が速いほど大きく、ロール粗さが粗いほ
ど大きくなる。このように、ワ−クロ−ルシフトによる
先進率の変動量を、圧延速度、シフト速度およびワ−ク
ロ−ルの表面粗さとの関係で把握しておくことにより、
操業条件に応じたシフト中のワ−クロ−ル回転速度の修
正量を容易に算出することが可能である。また学習制御
などを併用することにより、シフトスタンド前方張力の
変動量が、実用上問題のない範囲に納まるように、ワ−
クロール回転速度の修正量を設定させることができる。
く、シフト速度が速いほど大きく、ロール粗さが粗いほ
ど大きくなる。このように、ワ−クロ−ルシフトによる
先進率の変動量を、圧延速度、シフト速度およびワ−ク
ロ−ルの表面粗さとの関係で把握しておくことにより、
操業条件に応じたシフト中のワ−クロ−ル回転速度の修
正量を容易に算出することが可能である。また学習制御
などを併用することにより、シフトスタンド前方張力の
変動量が、実用上問題のない範囲に納まるように、ワ−
クロール回転速度の修正量を設定させることができる。
【0031】さらに、ワ−クロ−ルシフトを行うスタン
ドの出側に板速度計が設置されている場合には、ワ−ク
ロ−ルシフトによる先進率変動量を予測する必要はな
く、板速度計による測定値(vs)とワ−クロ−ルの週
速度(vR) とから先進率(f)が(1)式のように求
まるので、板速度計でワ−クロ−ルシフト前の板速度と
ワ−クロ−ルシフト中の板速度とを測定することによ
り、先進率変動量が求まる。
ドの出側に板速度計が設置されている場合には、ワ−ク
ロ−ルシフトによる先進率変動量を予測する必要はな
く、板速度計による測定値(vs)とワ−クロ−ルの週
速度(vR) とから先進率(f)が(1)式のように求
まるので、板速度計でワ−クロ−ルシフト前の板速度と
ワ−クロ−ルシフト中の板速度とを測定することによ
り、先進率変動量が求まる。
【0032】f=(vs−vR)/vR……(1) ちなみに、タンデム圧延において板厚および張力を制御
する目的から、ロール速度あるいはロールギャップを変
更する技術は一般的なものであるが、本来板幅方向のプ
ロフィルを制御する目的のために適用されるワークロー
ルシフトの動作に対応して、それが外乱となって生じる
板厚、張力変動を防止するためにロール速度あるいはロ
ールギャップを変更する方法はこれまでにみられない方
法であるといえる。これによって、従来技術のようにシ
フト速度に制約を加えることなく、目標とするシフト位
置に変更することが可能となり、板厚の変動域を減少す
ることが可能となる。
する目的から、ロール速度あるいはロールギャップを変
更する技術は一般的なものであるが、本来板幅方向のプ
ロフィルを制御する目的のために適用されるワークロー
ルシフトの動作に対応して、それが外乱となって生じる
板厚、張力変動を防止するためにロール速度あるいはロ
ールギャップを変更する方法はこれまでにみられない方
法であるといえる。これによって、従来技術のようにシ
フト速度に制約を加えることなく、目標とするシフト位
置に変更することが可能となり、板厚の変動域を減少す
ることが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】この発明の第一の実施の形態の圧
延中にワ−クロ−ルシフトを行う板材の冷間圧延方法
を、図1により説明する。図1は、この実施の形態の圧
延中にワ−クロ−ルシフトを行う板材の冷間圧延方法を
行う場合の制御系統図である。
延中にワ−クロ−ルシフトを行う板材の冷間圧延方法
を、図1により説明する。図1は、この実施の形態の圧
延中にワ−クロ−ルシフトを行う板材の冷間圧延方法を
行う場合の制御系統図である。
【0034】板材1を圧延中にワ−クロ−ル2をシフト
させるときには、ワ−クロ−ルシフト制御装置3からの
指令により、ワ−クロ−ル2がシフトする。同時に、ワ
−クロ−ルシフト制御装置3からは、ワ−クロ−ル回転
速度制御装置4に回転速度を高めるように指令が発せら
れ、ワ−クロ−ル回転速度制御装置4によりワ−クロ−
ル2の駆動モ−タ−5の回転数が高められる。この場合
の駆動モ−タ−5の回転数の上昇量は、ワ−クロ−ルの
表面粗さ、圧延速度およびシフト速度に関係なく一定量
上昇させるものである。
させるときには、ワ−クロ−ルシフト制御装置3からの
指令により、ワ−クロ−ル2がシフトする。同時に、ワ
−クロ−ルシフト制御装置3からは、ワ−クロ−ル回転
速度制御装置4に回転速度を高めるように指令が発せら
れ、ワ−クロ−ル回転速度制御装置4によりワ−クロ−
ル2の駆動モ−タ−5の回転数が高められる。この場合
の駆動モ−タ−5の回転数の上昇量は、ワ−クロ−ルの
表面粗さ、圧延速度およびシフト速度に関係なく一定量
上昇させるものである。
【0035】次に、この発明の第二の実施の形態の圧延
中にワ−クロ−ルシフトを行う板材の冷間圧延方法を、
図2により説明する。図2は、この実施の形態の圧延中
にワ−クロ−ルシフトを行う板材の冷間圧延方法を行う
場合の制御系統図である。
中にワ−クロ−ルシフトを行う板材の冷間圧延方法を、
図2により説明する。図2は、この実施の形態の圧延中
にワ−クロ−ルシフトを行う板材の冷間圧延方法を行う
場合の制御系統図である。
【0036】板材1を圧延中にワ−クロ−ル2をシフト
させるときには、ワ−クロ−ルシフト制御装置3からの
指令により、ワ−クロ−ル2がシフトする。同時に、ワ
−クロ−ルシフト制御装置3からは、ワ−クロ−ル回転
速度演算器6に回転速度上昇量の演算指令が発せられ、
ワ−クロ−ル回転速度演算器6においては、あらかじめ
入力されているワ−クロ−ルの表面粗さ、圧延速度およ
びシフト速度の値を基に、ワ−クロ−ル回転速度上昇量
が演算され、演算結果がワ−クロ−ル回転速度制御装置
4に送られる。そして、ワ−クロ−ル回転速度制御装置
4によりワ−クロ−ル2の駆動モ−タ−5の回転数が演
算された分だけ高められる。
させるときには、ワ−クロ−ルシフト制御装置3からの
指令により、ワ−クロ−ル2がシフトする。同時に、ワ
−クロ−ルシフト制御装置3からは、ワ−クロ−ル回転
速度演算器6に回転速度上昇量の演算指令が発せられ、
ワ−クロ−ル回転速度演算器6においては、あらかじめ
入力されているワ−クロ−ルの表面粗さ、圧延速度およ
びシフト速度の値を基に、ワ−クロ−ル回転速度上昇量
が演算され、演算結果がワ−クロ−ル回転速度制御装置
4に送られる。そして、ワ−クロ−ル回転速度制御装置
4によりワ−クロ−ル2の駆動モ−タ−5の回転数が演
算された分だけ高められる。
【0037】次に、この発明の第三の実施の形態の圧延
中にワ−クロ−ルシフトを行う板材の冷間圧延方法を、
図3により説明する。図3は、この実施の形態の圧延中
にワ−クロ−ルシフトを行う板材の冷間圧延方法を行う
場合の制御系統図である。
中にワ−クロ−ルシフトを行う板材の冷間圧延方法を、
図3により説明する。図3は、この実施の形態の圧延中
にワ−クロ−ルシフトを行う板材の冷間圧延方法を行う
場合の制御系統図である。
【0038】板材1圧延中にワ−クロ−ル2をシフトさ
せるときには、ワ−クロ−ルシフト制御装置3からの指
令により、ワ−クロ−ル2がシフトする。同時に、ワ−
クロ−ルシフト制御装置3からは、ワ−クロ−ル回転速
度制御装置4に回転速度を高めるように指令が発せられ
る。ワ−クロ−ル回転速度制御装置4には、板速度計7
により測定されたワ−クロ−ル1の出側における板速度
の値が入力され、この値を基に先進率の変動量が計算さ
れている。そして、ワ−クロ−ルシフト制御装置3から
指令を受けたときの先進率の変動量に基づいて、ワ−ク
ロ−ル2の駆動モ−タ−5の回転数が高められる。
せるときには、ワ−クロ−ルシフト制御装置3からの指
令により、ワ−クロ−ル2がシフトする。同時に、ワ−
クロ−ルシフト制御装置3からは、ワ−クロ−ル回転速
度制御装置4に回転速度を高めるように指令が発せられ
る。ワ−クロ−ル回転速度制御装置4には、板速度計7
により測定されたワ−クロ−ル1の出側における板速度
の値が入力され、この値を基に先進率の変動量が計算さ
れている。そして、ワ−クロ−ルシフト制御装置3から
指令を受けたときの先進率の変動量に基づいて、ワ−ク
ロ−ル2の駆動モ−タ−5の回転数が高められる。
【0039】なお、先進率の変動量(Δf)は、ワ−ク
ロ−ルシフト前の板速度をvs1、ワ−クロ−ルシフト中
の板速度をvs2、ワ−クロ−ルシフトするワ−クロ−ル
2の周速度をvRとすると、次の(2)式で求められ
る。
ロ−ルシフト前の板速度をvs1、ワ−クロ−ルシフト中
の板速度をvs2、ワ−クロ−ルシフトするワ−クロ−ル
2の周速度をvRとすると、次の(2)式で求められ
る。
【0040】Δf=(vs1−vs2)/vR……(2)
【0041】
【実施例】図4は、完全連続式冷間タンデム圧延機にお
いて、第1スタンドでの圧延速度を45m/分、シフト
速度2mm/分、ワークロール表面粗さ1μmRaの条件
で、板厚3.2mmの鋼鈑を、第二の実施の形態の圧延方法
により圧延したときの圧延結果を示すグラフであり、
(a)はワ−クロ−ルシフト位置の経時的な変化を、
(b)はワ−クロ−ルシフトを行うワ−クロ−ルの回転
速度の変化量の経時的な推移を、(c)は第1スタンド
出側における板厚の経時的な変化を、(d)は第2スタ
ンド出側における板厚の経時的な変化を、(e)は最終
スタンドである第5スタンド出側における板厚の経時的
な変化を、それぞれ示すグラフである。
いて、第1スタンドでの圧延速度を45m/分、シフト
速度2mm/分、ワークロール表面粗さ1μmRaの条件
で、板厚3.2mmの鋼鈑を、第二の実施の形態の圧延方法
により圧延したときの圧延結果を示すグラフであり、
(a)はワ−クロ−ルシフト位置の経時的な変化を、
(b)はワ−クロ−ルシフトを行うワ−クロ−ルの回転
速度の変化量の経時的な推移を、(c)は第1スタンド
出側における板厚の経時的な変化を、(d)は第2スタ
ンド出側における板厚の経時的な変化を、(e)は最終
スタンドである第5スタンド出側における板厚の経時的
な変化を、それぞれ示すグラフである。
【0042】この場合、先進率は約2.6%分減少するこ
とが予測されることから、ワークロールが軸方向に移動
する間のみ、第1スタンドのロール回転速度を2.6%増
速させた場合のものである。この例では、シフト中に第
1スタンドにおける先進率は減少しているにもかかわら
ず、前方張力の増加はわずかであり、第二スタンドにお
ける板厚の減少は実用上問題のないレベルまで低減する
ことが可能である。
とが予測されることから、ワークロールが軸方向に移動
する間のみ、第1スタンドのロール回転速度を2.6%増
速させた場合のものである。この例では、シフト中に第
1スタンドにおける先進率は減少しているにもかかわら
ず、前方張力の増加はわずかであり、第二スタンドにお
ける板厚の減少は実用上問題のないレベルまで低減する
ことが可能である。
【0043】
【発明の効果】本発明によって、ワークロールの軸方向
シフトを行う冷間圧延において、圧延中にシフトを行う
際に生じていた板厚変動を防止することができる。特
に、従来シフト速度に制約を与えなければならなかった
のに対して、そのような制約なしに板厚変動を防止する
ことが可能となり、冷間圧延の生産性を大きく向上させ
ることができる。
シフトを行う冷間圧延において、圧延中にシフトを行う
際に生じていた板厚変動を防止することができる。特
に、従来シフト速度に制約を与えなければならなかった
のに対して、そのような制約なしに板厚変動を防止する
ことが可能となり、冷間圧延の生産性を大きく向上させ
ることができる。
【図1】本発明の第一の実施の形態の圧延中にワ−クロ
−ルシフトを行う板材の冷間圧延方法を行う場合の制御
系統図である。
−ルシフトを行う板材の冷間圧延方法を行う場合の制御
系統図である。
【図2】本発明の第二の実施の形態の圧延中にワ−クロ
−ルシフトを行う板材の冷間圧延方法を行う場合の制御
系統図である。
−ルシフトを行う板材の冷間圧延方法を行う場合の制御
系統図である。
【図3】本発明の第三の実施の形態の圧延中にワ−クロ
−ルシフトを行う板材の冷間圧延方法を行う場合の制御
系統図である。
−ルシフトを行う板材の冷間圧延方法を行う場合の制御
系統図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態の圧延中にワ−クロ
−ルシフトを行う板材の冷間圧延方法を行ったときの圧
延結果を示すグラフであり、(a)はワ−クロ−ルシフ
ト位置の経時的な変化を、(b)はワ−クロ−ルシフト
を行うワ−クロ−ルの回転速度の変化量の経時的な推移
を、(c)は第1スタンド出側における板厚の経時的な
変化を、(d)は第2スタンド出側における板厚の経時
的な変化を、(e)は最終スタンドである第5スタンド
出側における板厚の経時的な変化を、それぞれ示すグラ
フである。
−ルシフトを行う板材の冷間圧延方法を行ったときの圧
延結果を示すグラフであり、(a)はワ−クロ−ルシフ
ト位置の経時的な変化を、(b)はワ−クロ−ルシフト
を行うワ−クロ−ルの回転速度の変化量の経時的な推移
を、(c)は第1スタンド出側における板厚の経時的な
変化を、(d)は第2スタンド出側における板厚の経時
的な変化を、(e)は最終スタンドである第5スタンド
出側における板厚の経時的な変化を、それぞれ示すグラ
フである。
【図5】従来技術の圧延中にワ−クロ−ルシフトを行う
板材の冷間圧延方法を行ったときの圧延結果を示すグラ
フであり、(a)はワ−クロ−ルシフトの位置の経時的
な変化を、(b)は第1スタンド出側における板厚の経
時的な変化を、(c)は第1スタンドにおける圧延荷重
の経時的な変動を、(d)は第2スタンド出側における
板厚の経時的な変化を、(e)は最終スタンドである第
5スタンド出側における板厚の経時的な変化を、それぞ
れ示すグラフである。
板材の冷間圧延方法を行ったときの圧延結果を示すグラ
フであり、(a)はワ−クロ−ルシフトの位置の経時的
な変化を、(b)は第1スタンド出側における板厚の経
時的な変化を、(c)は第1スタンドにおける圧延荷重
の経時的な変動を、(d)は第2スタンド出側における
板厚の経時的な変化を、(e)は最終スタンドである第
5スタンド出側における板厚の経時的な変化を、それぞ
れ示すグラフである。
【図6】従来技術の圧延中にワ−クロ−ルシフトを行う
板材の冷間圧延方法を行ったときの圧延結果を示すグラ
フであり、(a)は第1スタンドの先進率の経時的な変
化を、(b)は第1〜2スタンド間張力の経時的な変化
を、(c)は第1スタンド入側張力の経時的な変動を、
示すスラフである。
板材の冷間圧延方法を行ったときの圧延結果を示すグラ
フであり、(a)は第1スタンドの先進率の経時的な変
化を、(b)は第1〜2スタンド間張力の経時的な変化
を、(c)は第1スタンド入側張力の経時的な変動を、
示すスラフである。
【図7】圧延速度と先進率の変化量との関係を、シフト
速度をパラメタ−として示したグラフである。
速度をパラメタ−として示したグラフである。
【図8】圧延速度と先進率の変化量との関係を、ワ−ク
ロ−ル表面粗さをパラメタ−として示したグラフであ
る。
ロ−ル表面粗さをパラメタ−として示したグラフであ
る。
1 板材 2 ワ−クロ−ル 3 ワ−クロ−ルシフト制御装置 4 ワ−クロ−ル回転速度制御装置 5 駆動モ−タ− 6 ワ−クロ−ル回転速度演算器 7 板速度計
Claims (3)
- 【請求項1】 上下位置に相対して配置されたワークロ
ールを、圧延中にそれぞれの軸方向にシフトするにあた
り、ワ−クロ−ルシフトを行っている間は、ワ−クロ−
ルシフト行わない定常圧延時よりもワ−クロ−ルの回転
速度を上昇させて圧延することを特徴とする圧延中にワ
ークロールシフトを行う板材の冷間圧延方法。 - 【請求項2】 圧延速度、シフト速度およびロール粗さ
のうちの少なくとも一つを因子として決定される先進率
の低下量に応じて、前記ワ−クロ−ルシフトを行ってい
る間のワ−クロ−ルの回転速度の上昇量を決定すること
を特徴とする請求項1に記載の圧延中にワークロールシ
フトを行う板材の冷間圧延方法。 - 【請求項3】 ワ−クロ−ルシフト中の先進率の低下量
を、ワ−クロ−ルシフトを行うスタンドの出側で板速度
を測定することによって把握し、把握した先進率の低下
量に応じて、前記ワ−クロ−ルシフトを行っている間の
ワ−クロ−ルの回転速度の上昇量を決定することを特徴
とする請求項1に記載の圧延中にワークロールシフトを
行う板材の冷間圧延方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15711096A JPH105805A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 圧延中にワークロールシフトを行う板材の冷間圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15711096A JPH105805A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 圧延中にワークロールシフトを行う板材の冷間圧延方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH105805A true JPH105805A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=15642456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15711096A Pending JPH105805A (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 圧延中にワークロールシフトを行う板材の冷間圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH105805A (ja) |
-
1996
- 1996-06-18 JP JP15711096A patent/JPH105805A/ja active Pending
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