JPH1057388A - 医療用物質除去器具 - Google Patents

医療用物質除去器具

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JPH1057388A
JPH1057388A JP9138879A JP13887997A JPH1057388A JP H1057388 A JPH1057388 A JP H1057388A JP 9138879 A JP9138879 A JP 9138879A JP 13887997 A JP13887997 A JP 13887997A JP H1057388 A JPH1057388 A JP H1057388A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者の体内から凝血塊のような物質を除去す
るための改良された方法とそれに関連する装置を提供す
ること。 【解決手段】 医療用物質除去器具に用いられる切除部
材2は、軸心を有する切除ヘッド6と、切除ヘッドに軸
心と離間された位置で偏心して取り付けられる遠位端9
を有する細長の駆動ロッド10を備えている。駆動ロッ
ド10は切除ヘッドの軸心と実質的に平行に延出してい
る。この切除部材は、患者の体内に挿入される遠位端部
を有する挿入シースまたはカテーテルと共に用いられ
る。切除ヘッド6は、物質を除去する操作中に切除ヘッ
ド6がシース4の遠位端から部分的に突き出されたとき
に物質を患者から前記シースの遠位端内に近位方向に沿
って引き込むことを可能にするための切欠け4を、近位
側18の一部に有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者の体内から物
質を除去する方法とその関連装置に関し、さらに詳細に
は、放射線用挿入シースやカテーテルと共に用いられる
血栓摘出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】血管系内の凝血塊(血栓)は、医療にお
ける臨床において、しばしば見られる問題である。動脈
系と静脈系の凝血塊による人体の血管系の閉塞は、高い
羅患率と死亡率をもたらす原因である。
【0003】このような凝血塊や他の血管の閉塞物の位
置は、通常、血管撮影像によって診断される。この診断
中、染料が血管系に投入されて、蛍光像によって脈管が
撮像される。
【0004】放射線を利用した血管の診断または診察の
ほとんど全てにおいて、「挿入シース (introducer she
ath)」と呼ばれる装置が用いられている。これらのシー
スは多段式「セルジンガー法 (Seldinger technique)」
を用いて施術の最初に挿入され、その施術が行われる
間、適切な場所に残される。これらのシースによって、
案内ワイヤ、カテーテルおよび種々の器具が、血管系へ
の接近を阻害されずに繰り返しかつ容易に挿入され、ま
た引き出される。いったんシースが除去されると、セル
ジンガー法を最初から繰り返して行わないと再びシース
を挿入させることはできない。
【0005】挿入シースは、それらの機能を向上させる
ために、他の構成要素を組み込むことが多い。自動封止
「止血バルブ(hemostasis valve)」は、シース内に挿入
されたカテーテルのような装置の回りから出血が生じな
いように封止する。また、いったんカテーテルが除去さ
れると、このバルブは完全に閉鎖して、シースを通した
出血を防ぐ。シースの内腔と直接連通する「側方ポート
(side port)」を設けることによって、施術を行ってい
る間、その「側方ポート」を介して、体内に生理用食塩
水または他の液体を注入させ、またシースの内腔に吸引
圧を付加させることができる。
【0006】凝血塊が血管系で確認されると、臨床的症
状に応じて、種々の手法の1つが用いられる。
【0007】吸引圧によって凝血塊を吸込むのにカテー
テルを用いる方法は、たぶん、最も直観的に認識しやす
い方法である。1907年に、ハンドレイ (Handley)
が、大動脈の分岐部において凝血塊を吸引する試みを始
めて報告した。このハンドレイの症例レポートでは、吸
引用カテーテルが鼠径部の切開から上方に挿入された
が、多量の凝血塊を除去するには至らなかった。続い
て、人体本来の大動脈圧と共に、機械的な浸軟や強制的
な食塩水洗浄を用いて、凝血塊を取り除いて血流を回復
する必要があった。
【0008】凝血塊を除去する試みにおいて、カテーテ
ルまたは放射線用挿入シースの側方ポートに吸引圧を付
加する方法は、臨床的手法としてよく知られている。し
かし、この方法は、部分的に溶解された「スープ」状態
の凝血塊にのみ適用され、この方法が成功するかどうか
は、シースまたはカテーテルの内腔の断面積の大きさに
直接的に関係している。もし、大口径のカテーテル(8
〜12Fr.)が用いられても(血管系に対してこのよ
うな大口径のカテーテルを用いるのは好ましくはない
が)、この方法は、通常、ほんの部分的な成功しかもた
らさない。その理由は、凝血塊がシースまたはカテーテ
ルの先端に閉塞物を形成するからである。そして、この
ような大きい寸法を有するカテーテルを用いているにも
かかわらず、その施術の間、挿入シースを適切な位置に
残したままで、閉塞部を洗浄するために、カテーテルを
体内から繰り返し取り出さなければならない。
【0009】挿入シースとカテーテルは、凝血塊または
他の粘性物質を吸引する目的で利用されるが、それら
は、利点と欠点を有している。カテーテルは引き出され
て洗浄されるが、シースは残されたままである。また、
挿入シースの内腔はその断面積ができるだけ大きいほう
が好ましく、カテーテルのシース内への挿入によってそ
の断面積が減少しないほうがよい。本発明による装置
は、挿入シースとカテーテルのいずれとも共用できる
が、主として、本明細書で述べられる最適な使用法に必
要な止血バルブと側方口ポートを有する挿入シースと共
に用いられるとよい。なお、本発明の装置は、それ自
体、前述の挿入シースの機能を果たす独自の外管を完備
させることもできる。
【0010】1996年3月、シャラフディン (Sharaf
uddin)らによって「Journal of Vascular and Interven
tional Radiology」誌に公表された報告において、挿入
シースを介して凝血塊を除去する方法が述べられてい
る。バルーン付きカテーテル(フォガーティ式 (Fogert
y))がこのプロセスで補助的に用いられている。このバ
ルーン付きカテーテルはシース内に挿入され、凝血塊の
背後で膨張される。その後、吸引圧を同時にシースに付
加して、バルーンにより凝血塊を強制的に加圧しながら
シース内に引き込む。しかし、この方法は、その用途が
著しく制限されるという前述の未解決の問題点と同様の
問題点を、そのレポート自体が例示しているように、明
らかに有している。また、この方法は、凝血塊を除去す
るために血管内の凝血塊を加圧するという、危険性のあ
る手法である。さらに、この手法は、シースの中心に配
置されたフォガーテイカテーテルの軸が常に凝血塊の移
動経路に置かれて凝血塊の移動を阻害するので、極めて
不十分な効果しか得られない。
【0011】コルクスクリューや先端に球状部のあるロ
ッドといった、シースを介して凝血塊を除去する従来技
術が開示されている。しかし、これらの技術は、特にシ
ースの先端でぐらつくロッドによってシースの内腔が不
可癖的に阻害されるという制限がある。このシース先端
で常にぐらつく阻害物(ロッド)は、それが挿入シース
内の中心の方に位置されると、凝血塊を収集して移送す
るシースの有効断面積を減少させて、凝血塊の除去効率
を著しく制限する。さらに、そのロッドは、凝血塊を吸
引によって取り込むのに必要な軸回りのシールを設ける
ことが難しいので、凝血塊の一部を捕捉して引き込むた
めに付加される吸引圧の効果を減少させる。そして、ロ
ッドがこのようにシールされていないと、凝血塊に代わ
って血液が優先的に吸引されるので血液損失が大きくな
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の吸引による血栓
摘出法は、これらの技術に固有の、かつ克服できない問
題点があるので、臨床的療法で一般的に実施されていな
い。また、比較的小さな口径管(5〜7Fr.)を用い
て、その管を閉塞させず、洗浄のために繰り返し取り出
さずに、いかにその管を介して凝血塊を除去するか、と
いう難題もある。
【0013】吸引による血栓摘出法以外に、凝血塊を機
械的に除去する多くの方法が報告されている。これらの
装置は、種々の構成の回転かご、ワイヤ、水噴射装置お
よび切除装置を備えて、凝血塊を分裂させ、また、浸軟
させるいくつかの機構の1つを備えている。しかし、こ
れらの装置はすべて、構造の複雑さ、高コストおよび凝
血塊による部分的閉塞などの制限事項があり、臨床的療
法に広範に適用されるには至っていない。
【0014】このような制限事項のために、現在では、
血管系内の凝血塊を処置するのに、切開手術、ウロキナ
ーゼによる凝血塊の浸軟、および血液希釈液による長期
的処置が主に用いられている。これらの方法はすべて、
短期的および長期的な欠点を有している。
【0015】挿入シースまたは簡単な吸引カテーテルを
介して凝血塊を引き出す方法と装置が得られるなら、患
者に対して、その処置の選択性を著しく向上させること
ができる。
【0016】本発明の主たる目的は、患者の体内から凝
血塊のような物質を除去するための改良された方法とそ
れに関連する装置を提供することにある。
【0017】本発明のさらに特定の目的は、標準的な放
射線療法用の挿入シースを介して患者の体内から(凝血
塊のような)物質を、より内腔の大きなシースを利用で
きるようにして、引き出す装置を提供することにある。
【0018】また、本発明の目的は、凝血塊の除去効率
が最大となるように、挿入シースの有効横断面径の減少
量を可能な限り小さくして挿入シースの内腔内に配置さ
れる装置を提供することにある。
【0019】さらに、本発明の目的は、凝血塊の除去効
率が最大となり、血液損失が最小となるように、凝血塊
との間に有効なシールを形成して吸引圧を付加すること
が可能な構成を有する装置を提供することにある。
【0020】また、本発明の目的は、コスト、装置の事
故の可能性、および患者への危害の可能性が最小となる
ように、構造を単純化し、また、構成要素の数と必要エ
ネルギを可能な限り小さくすることが可能な装置を提供
することにある。
【0021】さらに、本発明の目的は、挿入シース内の
適当な位置に残され、その状態で、診断および治療に必
要な他のカテーテルや案内ワイヤを同時に導入させるこ
とを可能とする装置を提供することにある。
【0022】本発明のこれらの目的およびさらに他の目
的は、図面に基づく、以下の詳細な説明で明らかになる
であろう。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様による医
療用物質除去器具に用いられる切除部材は、軸心を有す
る切除ヘッドと、切除ヘッドに該軸心と離間された位置
で偏心して取り付けられる遠位端を有する細長の駆動ロ
ッドとを備えることを特徴とする。駆動ロッドは切除ヘ
ッドの軸心と実質的に平行に延出している。この切除部
材は、患者の体内に挿入される遠位端部を有する挿入シ
ースまたはカテーテルと共に用いられる。切除ヘッド
は、物質を除去する操作中に切除ヘッドがシースの遠位
端から部分的に突き出されたときに物質を患者から前記
シースの遠位端内に近位方向に沿って引き込むことを可
能にするための切欠けを、近位側に有している。シース
内に引き込まれた物質は、切除ヘッドがシースの遠位端
内に駆動ロッドを介して引き込まれたときに、シースの
遠位端に対する切除ヘッドの鋏の動きに似た作用によっ
て切り離される。切除ヘッドは、シースの内面に密接に
適合する最大横断面を有している。また、シースの遠位
端内への切除ヘッドの引き込みを、滑らかでかつ阻害さ
れず、さらにシースを損傷させることなく、簡単に行え
るように、切除ヘッドの最大横断面部から近位方向に向
かって勾配が付けられる。切除ヘッドは、最大横断面部
と切除ヘッドの最近位端の間に位置する少なくとも略半
円筒状の外面を有する。この略半円筒状の外面によっ
て、シースの遠位端内に切除ヘッドが引き込まれたと
き、駆動ロッドはシースに対して確実に偏心して配置さ
れる。
【0024】駆動ロッドが長手方向に延在する内腔を有
する場合、洗浄出口は切除ヘッドと駆動ロッドのいずれ
か1つの遠位端に設けられる。一般的に、洗浄出口は、
洗浄液が常にシース内に取り込まれた物質の上流点に供
給されるように、最遠位の位置に設けられる。切除ヘッ
ドは、近位方向方向に向かう切除行程が終了すると、シ
ースの遠位端を閉鎖する。取り込まれた物質の上流側へ
の流体の供給と、その物質の下流側への吸引圧の連続的
な付加とによって、取り込まれた物質塊の両端に圧力差
が形成され、その塊を挿入シースおよび患者から極めて
容易に除去することができる。概念的には、塊を除去す
るたびに、往復がなされて装置が取り出されると、従来
の吸引カテーテルの体内からの面倒な除去と同じよう
に、装置を洗浄し、体内に再挿入し、再配置しなければ
ならないのと機能的に同等となる。
【0025】本発明の具体的な実施態様によれば、切除
部材は、切除ヘッドの遠位端に取り付けられた環状バル
ーンをさらに備えている。そして、バルーンを膨張させ
るための流体をバルーンに供給するためのチャネルが設
けられている。バルーンを加圧する流体は、分離したダ
クト、あるいは、駆動ロッド内の洗浄内腔を介して、供
給されてもよい。後者の場合、(シースへの)洗浄出口
を閉鎖してバルーンへの流体通路を開放する弁を、駆動
ロッドの遠位端および/または切除ヘッド内に設けると
よい。弁は、バネで付勢されて、駆動ロッドの内腔を通
るワイヤに張力を与えて開放させるように構成されると
よい。
【0026】切除ヘッドが中空の場合、好ましくは、洗
浄出口は切除ヘッドに配置されるとよい。
【0027】切除ヘッドは、好ましくは、丸みの付けら
れた遠位端を設けて、弾丸形状を有するように構成され
るとよい。
【0028】本発明による患者の体内から物質を除去す
る医療方法は、(I)患者の体内に挿入シースの遠位端
を挿入し、そのシースの近位端部を患者の体外に維持す
る段階と、(II)その近位側に偏心して取り付けられた
駆動ロッドを有する切除ヘッドをシース内に挿入する段
階とからなることを特徴とする。駆動ロッドは、切除ヘ
ッドへの偏心的な取り付けによって、自動的にその一部
がシース内に偏心して配置される。患者の体内にシース
の遠位端部が挿入された後、切除ヘッドの少なくとも遠
位部がシースの遠位端面の開口を介してシースから突き
出され、その突き出しによって開口が開放される。その
開放された開口を介して、患者の体内から物質をシース
内に引き込むように、吸引圧がシースに付加される。そ
の後、駆動ロッドが近位方向に引っ張られ、切除ヘッド
が開口を介してシース内に後退し、それによって、シー
ス内に取り込まれた物質がシース外の物質と切り離され
る。駆動ロッドは、切除ヘッドへの偏心的な取り付けに
よって、再び、自動的にその一部がシース内に偏心して
配置される。そして、取り込まれた物質をシースから除
去するために、吸引圧がシースに付加される。
【0029】本発明の他の特徴による方法は、切除ヘッ
ドが少なくとも部分的にシースから開口を介して突き出
された後に、補助器具の遠位端部をシースと開口を介し
て患者の体内に挿入する段階を含むことを特徴とする。
この補助器具は患者の体外から患者の体内の物質に対す
る操作を行えるように構成されている。続いて、補助器
具はシース内を近位方向に引っ張られて、患者の体内か
ら取り出される。
【0030】この補助器具が遠位端に萎んだバルーンを
備えている場合、上記の方法はさらに患者の体内でその
バルーンを膨張させる段階を含む。補助器具を作動させ
て、膨張されたバルーンをシースに向かって近位方向に
引っ張り、それによって、患者の体内の物質が開口に向
かって引き込まれる。
【0031】すでに述べたように、洗浄液を駆動ロッド
を介してシース内の取り込まれた物質の遠位側に供給
し、シース内の物質の近位側に付加される吸引圧との協
同作用によって、その物質の両端に圧力勾配を形成し、
それによって、物質がシースから容易に除去される。
【0032】本発明による切除部材は、突き出された切
除ヘッドがカテーテルまたは案内管の遠位端内に詰まり
や捕捉を生じることなく容易に後退されるように設計さ
れ、また、凝血塊の除去に有効なカテーテルまたは案内
管の断面積を可能な限り大きく維持できるように駆動ロ
ッドがカテーテルまたは案内管に対して偏心して配置さ
れるように設計されている。この突き出された切除ヘッ
ドの自動的な案内および駆動ロッドの自動的な「偏心」
は、切除部材の設計によって簡単に達成される。案内
管、すなわち、挿入シースには隔膜または他の案内要素
を設ける必要がなく、従って、専用の血栓摘出アセンブ
リに一体化されている場合でも、邪魔なものがない簡素
な構造に設計することができる。
【0033】本発明による装置は、血栓のような物質を
患者から標準的な放射線療法用の挿入シースを介して摘
出することが可能である。本装置は、壁、隔膜およびチ
ャネルの数に依存するが、物質を取り出す通路の断面積
を可能な限り大きく維持することができ、単純な構造の
容易に入手できる挿入シースに適用することができる。
また、本装置は、吸引通路をそこに吸引された凝血塊で
満たすことを可能とするように構成され、その通路の壁
で効果的なシールを形成して、凝血塊除去効率を最大に
して、血液損失を最小にすることができる。
【0034】本発明の装置は、構造が単純であり、構成
要素の数が少なく、必要エネルギも小さくて済む。従っ
て、コスト、装置の事故の可能性、患者に与える危害の
可能性のいずれの点においても、改善される。また、本
装置が挿入シース内の適当な場所に残存された状態で、
診断および診療に用いられる他のカテーテルや案内ワイ
ヤを同時に導入することも可能であり、従って、工程の
数と医療処置を完了するのに必要な時間を最小とするこ
とができる。
【0035】従って、本発明による装置は、径の小さい
挿入シースを用いても、最大の凝血塊の除去効率を得る
ことが可能である。また、本発明の装置は、構造が簡潔
で、安価であり、凝血塊の浸軟化や塞栓形成の必要がな
く、さらに臨床環境内に駆動モータまたは他の高エネル
ギー源を設ける必要がない、という利点を有している。
【0036】
【発明の実施の形態】図1ないし図3に例示されるよう
に、血管の構成要素または血管の移植片から凝血物質を
除去する目的で、標準的な血管挿入シース4と共に用い
られる血栓摘出装置2は、長軸8と円形の遠位端9を有
する円筒状切除ヘッド6を備えている。細長の駆動ロッ
ド10は偏心して切除ヘッド6に取り付けられる。即
ち、駆動ロッド10の遠位端が、切除ヘッド6の軸8と
離間された位置に取り付けられる。切除ヘッド6の近位
側に、部分的な切欠き12が設けれている。血栓摘出処
理中に、切除ヘッド6がシース4の遠位端に設けられた
開口14から部分的に突き出されると、血栓が患者の体
内から近位方向に向かって、切欠き12を介して、シー
ス4の遠位端内に引き込まれる。シース4内に引き込ま
れた物質は、切除ヘッド6が駆動ロッド10を介してシ
ース4の遠位端内に引き込まれたとき、切除ヘッド6の
鋏のような働きによって切離される。
【0037】切除ヘッド6は、シース4の内面とよく合
致する半円筒状の外面16を有している。外面16は、
切除ヘッド6の最近位端18から長手方向に離間された
点を一端として、切除ヘッド6の(図1の線II−IIに沿
った)最大横断面を有する部分と最近位端18の間に設
るとよい。図1および図3においては、外面16はシー
ス4の遠位端面すなわち遠位開口14を中心とする領域
に置かれている。外面16は、概して、切除ヘッド6の
片側に位置する駆動ロッド10から、切除ヘッド6の反
対側に位置する切欠き12に向かって延びて、切除ヘッ
ド6がシース4の遠位端内に引き込まれたとき、駆動ロ
ッド10をシース4に対して確実に偏心して配置させる
役割がある。このような駆動ロッドの配置は、切除ヘッ
ドを挿入シース内に密接に適合させることにより、ま
た、いったん切除ヘッド6の半円筒状外面16がシース
内に引き込まれると、切除ヘッドのシースに対する横方
向または半径方向の移動できないことによって、達成さ
れる。また、(線II−IIに沿った)最大横断面を有する
部分から最近位端18に傾斜された、切除ヘッド6の近
位端部の構成によって、切除ヘッド6は、引っ掛りによ
って妨げられることなく、円滑にシース4内に案内され
る。
【0038】駆動ロッド10は、長手方向に延存する内
腔20(図2、3を参照)を有し、切除ヘッド6内をそ
の内面(図示せず)に沿って切除ヘッドの遠位端に延出
する。この遠位端において、駆動ロッド10は、内腔2
0と連通する洗浄口22を備えている。通常、洗浄口2
2は、洗浄液が常にシース4内の取り込まれた塊24
(図4を参照)の上流点に注がれるように、装置2の最
遠位の位置に設けられる。
【0039】血栓摘出処理中に、シース4の遠位端部は
血管の構成要素または血管の移植片内に挿入される。切
除ヘッド6は、環状の駆動ヘッド10の遠位端部と共
に、挿入シース4の近位端に入口26を介して挿入され
る。駆動ロッド10は、血栓摘出処理中に装置2の取扱
いを容易にするために、その近位端にハンドル28が設
けられている。
【0040】切除ヘッド6は、図1に示されるように、
開口14から突き出される。吸引口30を介してシース
4に付加される吸引圧によって、患者から開口14と切
欠き12によって画成される窓を介してシース4内に血
栓が引き込まれる。続いて、図4に示されるように、切
除ヘッド6がシース4内に引き戻され、それによって、
凝血24を切り離す。切除ヘッド6は、近位方向に向か
う切除工程が終了すると、シース4の遠位端を閉鎖す
る。吸引圧は吸引口30を介して連続的に付加され、同
時に、洗浄液が切除ヘッド6に、そして、内腔20と洗
浄出口22を介してシース4に送られる。取り込まれた
凝血24の上流への洗浄液の送給と、取り込まれた凝血
24の下流への吸引圧の連続的な付加によって、取り込
まれた凝血を挿入シース4と患者から極めて容易に除去
するこが可能になる。凝血を挿入シース4から駆動ロッ
ド10と切除ヘッド6を介して機械的に除去する方法も
ある。この場合、駆動ロッド10として、中実でかつ柔
軟性があり、洗浄液出口22の設けられていない部材を
用いてもよい。
【0041】図5に示されるように、切除ヘッド6はシ
ース4から全体的に突き出され、軸8の回りを回転する
ように構成されてもよい。このように構成することによ
って、補助器具32の遠位端部をシース4と開口14を
介して患者に挿入させることができる。その後、患者の
体内の血栓や組織のような物質へ向けた補助器具32の
操作は、患者の体外から行われる。続いて、補助器具3
2はシース4を介して近位方向に引き出され、患者から
除去される。図5の例では、補助器具32として、バル
ーン34を有するフォガーティ式カテーテルが用いられ
ている。このバルーン34は膨張して、拡張形状36と
なり、シース4に向かって近位方向に引っ張られ、患者
の内部の血栓を開口14に引き込む。
【0042】図6に示されるように、装置2に似ている
血栓摘出装置に設けられた中空切除ヘッド38は、その
切除ヘッド38の遠位側の指状延長部42に環状バルー
ン40が取り付けられている。図6の血栓摘出装置は、
それ自身が、血管の構成要素または血管の移植片内で凝
血塊を動かすことができる。
【0043】図7に示されるように、切除ロッド38に
機械的の固定された中空または環状の駆動ロッド44
(図6も併せて参照)は、その遠位端に一対の分岐部4
6、48が設けられている。片方の分岐部46は、切除
ヘッド38の内面の内側でその内面の遠位端まで延出
し、血栓摘出処理中に操作サイクルの切除工程が終了し
た後(例えば、参照番号4で示される前出の)挿入シー
スに洗浄液を供給するための洗浄出口(図示せず)が設
けられている。他の分岐部48は、バルーン40と連通
して(図6を参照)、洗浄液をバルーン40に供給し
て、そのバルーン40を加圧膨張させる。分岐部46、
48への流体の流れを調節するために、スリーブ弁50
が、駆動ロッド44内のその駆動ロッド44の遠位端に
滑動自在に設けられている。すなわち、スリーブ弁50
は、その入口端に第1開口52を備え、この第1開口5
2は、血栓の切除工程の間、周りの挿入シースに分岐部
46を介して洗浄液を流して取り込まれた血栓塊の除去
を補助する目的で、スリーブ弁50の滑動によって分岐
部46との位置合わせが可能である。スリーブ弁50は
また、その入口端に、バルーン40を加圧膨張させるた
めの、スリーブ弁50の滑動によって分岐部48と位置
合わせが可能な第2開口54を有している。バネ56が
スリーブ弁50を遠位方向に付勢し、この状態では、開
口52が分岐部46と位置合わせされている。バルーン
40を膨張(または収縮)させるには、スリーブ40に
取り付けられたワイヤ58を引っ張り、スリーブを近位
方向に移動させる。ワイヤ58は、駆動ロッド44の長
手方向に沿って移動する。
【0044】なお、駆動ロッド10と44は、それぞ
れ、それらの切除ヘッド6と38への偏心した状態での
取り付けによって、シース4内にその一部が自動的に偏
心して配置される。切除ヘッド6と38は、好ましく
は、切除ヘッド6と38の片側の駆動ロッド10と44
からそれらの他の側の切欠き12と62に延在する少な
くとも略半円筒状の外面16と60を有するとよい。ま
た、切除ヘッド6と38がシース4内に引き込まれると
きに、駆動ロッド10と44をシース4に対して確実に
偏心して配置させて、吸引工程中にシース4の断面積を
可能な限り大きくするために、切除ヘッド6と38の外
面16と60は少なくとも略半円筒で、かつシース4の
内面に対して実質的に合致させる。
【0045】図8は、血栓摘出用の切除ヘッドの駆動ロ
ッド(図示せず)と連通する円弧状チャネル66の内側
に滑動可能に配置された円弧状スリーブ弁64を示して
いる。スリーブ弁64は、洗浄出口72とバルーン送り
込みダクト73と交互に位置合わせが可能な一対の開口
68、70を有している。スリーブ弁64は、ワイヤ7
4によって、付勢バネ76によって付与される戻り力に
対抗して移動する。
【0046】図9は、バルーン送り込みダクト82内に
配置されて張力バネ84によって閉鎖位置に付勢される
弁部材80を示している。バルブ作動ワイヤ86は、駆
動ロッドの内腔88を通って弁部材80から後方に延び
る。
【0047】図10は、中空ではなく中実であることを
除けば、切除ヘッド6に似ている切除ヘッド90を示し
ている。チャネル92は、切除ヘッド90内を洗浄出口
94に向かって延出し、洗浄液を駆動ロッド96から洗
浄出口94に案内する。
【0048】上記の他の血栓摘出部材と同様、切除ヘッ
ド6と38に対しても、公知の技術に準じて、従来の案
内ワイヤが設けられるとよい。案内ワイヤは、(図2、
3の内腔とは別の)内腔内に挿入され、または、切除ヘ
ッド6または38内に設けられる分離したチャネル98
(図1を参照)内に挿入されるとよい。あるいは、案内
ワイヤは、例えば、溶接によって切除ヘッド6または3
8に一体的に取り付けられてもよい。
【0049】以上、本発明を具体的な実施例と用途例に
基づいて説明したが、当業者が、本技術に照らして、本
発明の精神または範囲を逸脱することなく、さらなる実
施例または変更をなすことが可能であることはいうまで
もない。
【0050】例えば、バルーン40が切除ヘッド38の
遠位端に取り付けられた場合、そのバルーン40は駆動
ロッド内の洗浄液チャネルとは異なった分離ダクトを介
して膨張・収縮させてもよい。また、当業者にとって、
切除部材や駆動ロッドの洗浄溝を切除ヘッドのバルーン
を加圧させるために切り換える種々のバルブを設計する
ことが可能であることはいうまでもない。1つの設計例
として、駆動ロッドの内腔内に配置された案内ワイヤ
に、押し込みによって開放されるようにバネで付勢され
たバルブを設けてもよい。
【0051】本発明による装置は、血管または人工血管
以外の体内器官から凝血塊以外の物質を除去するのに用
いてもよい。しかし、本発明の装置は、血栓摘出や、他
の脂肪性の組織や眼内物質のような半固体の粘性物質を
除去するのに特に有効である。
【0052】また、合成物質からなる血管バイパスのよ
うな移植された人工補装具も、本発明の目的において
は、1つの血管器官として見なされる。
【0053】従って、本明細書における図面および説明
は、発明の理解を容易にするための単なる例示であり、
発明の範囲を制限するものではない。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、径の小さい挿入シース
を用いても、最大の凝血塊の除去効率を得ることが可能
な装置を提供することができる。また、本発明の装置
は、構造が簡潔で、安価であり、凝血塊の浸軟化や塞栓
形成の必要がなく、さらに臨床環境内に駆動モータまた
は他の高エネルギー源を設ける必要がない、という利点
を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】挿入シースと共に用いられる、本発明による血
栓摘出装置の概略拡大側面図である。
【図2】図1の線II−IIに沿った断面図である。
【図3】図1の線III −III に沿った断面図である。
【図4】挿入シース内の遠位端内に引き込まれた装置を
示す、図1の血栓摘出装置の概略拡大側面図である。
【図5】図1、図4の挿入シースから突き出された装置
の遠位端とそこに配置された補助バルーン器具を示す、
図1の血栓摘出装置の概略拡大側面図である。
【図6】挿入シースと共に用いられる、遠位端に萎んだ
形態のバルーンを有する本発明による他の血栓摘出装置
の概略拡大側面図である。
【図7】挿入シースと図6のバルーンに洗浄液を交互に
供給するための、図6の装置に設けられたバネによって
付勢された弁を示す、概略拡大断面図である。
【図8】挿入シースと図6のバルーンに洗浄液を交互に
供給するための、バネによって付勢された弁の他の例を
示す、概略拡大断面図である。
【図9】挿入シースと図6のバルーンに洗浄液を交互に
供給するための、バネによって付勢された弁のさらに他
の例を示す、概略拡大断面図である。
【図10】標準的な挿入シースと共に用いられる、本発
明によるさらに他の血栓摘出装置を示す、概略拡大部分
側面図である。
【符号の説明】
2 血栓摘出装置 4 挿入シース 6 切除ヘッド 8 軸 9 遠位端 10 駆動ロッド 12 切欠き 14 開口 16 外面 18 最近位端 22 洗浄口 26 入口 28 ハンドル 30 吸引口 98 分離溝

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸心を有する切除ヘッドと、前記切除ヘ
    ッドに前記軸心と離間された位置で偏心して取り付けら
    れる遠位端を有する細長の駆動ロッドとからなる医療用
    物質除去器具に用いられる切除部材であって、 前記駆動ロッドは前記軸心と実質的に平行に延出し、 前記切除ヘッドは、物質を除去する操作中に前記切除ヘ
    ッドがシースの遠位端から部分的に突き出されたときに
    物質を患者から前記シースの前記遠位端内に近位方向に
    沿って引き込むことを可能にするための切欠けを、近位
    側の一部に有し、 前記物質は、前記切除ヘッドが前記シースの前記遠位端
    内に前記駆動ロッドを介して引き込まれたときに、前記
    シースの前記遠位端に対する前記切除ヘッドの鋏の働き
    に似た作用によって切り離され、 前記切除ヘッドは、前記シースの内面に密接に適合する
    最大横断面を有し、 前記切除ヘッドは、前記シースの前記遠位端内への前記
    切除ヘッドの引き込みを容易にするために、近位側で勾
    配が付けられ、 前記切除ヘッドは、前記シースの前記遠位端内に前記切
    除ヘッドが引き込まれたときに前記シースに対して前記
    駆動ロッドを確実に偏心して配置させるために、前記最
    大横断面部分と前記切除ヘッドの最近位端の間に位置す
    る少なくとも略半円筒状の外面を有する、 切除部材。
  2. 【請求項2】 前記駆動ロッドは、長手方向に延びる内
    腔を有し、洗浄出口が前記切除ヘッドと前記駆動ロッド
    のいずれか1つの遠位端に設けられることを特徴とする
    請求項1に記載の切除部材。
  3. 【請求項3】 前記切除ヘッドの遠位端に取り付けられ
    た環状バルーンと、前記バルーンを膨張させる手段をさ
    らに備えることを特徴とする請求項2に記載の切除部
    材。
  4. 【請求項4】 前記切除ヘッドは、中実であることを特
    徴とする請求項2に記載の切除部材。
  5. 【請求項5】 前記切除部材は、丸みの付けられた遠位
    端を備えることを特徴とする請求項1に記載の切除部
    材。
  6. 【請求項6】 前記切除部材は、部分的に円筒であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の切除部材。
  7. 【請求項7】 前記切除ヘッドは、案内ワイヤの通路と
    して用いられるチャネルを備えることを特徴とする請求
    項1に記載の切除部材。
  8. 【請求項8】 患者の体内に挿入可能な遠位端と患者の
    体外に保持される近位端部を有する挿入シースと、 駆動ロッドが近位側に偏心して取り付けられている切除
    ヘッドであって、前記切除ヘッドと前記駆動ロッドの一
    部は前記シース内に挿入され、前記駆動ロッドは前記切
    除ヘッドへの偏心的な取り付けによって自動的にその一
    部が前記シース内に偏心して配置される切除ヘッドと、 によって構成される医療用物質除去器具アセンブリであ
    って、 前記シースはその遠位端面に開口を有し、前記切除ヘッ
    ドの少なくとも遠位端部は患者の体内に前記シースの遠
    位端部が挿入された後で前記開口を介して前記シースか
    ら突き出され、その突き出しによって前記開口が開放さ
    れ、 前記シースは、患者から前記シース内に物質を開放され
    た開口を介して引き込むように吸引圧を付加するための
    吸引口を有し、 前記駆動ロッドは、前記切除ヘッドを前記シース内に前
    記開口を介して後退するように近位方向に沿って移動可
    能であり、それによって、前記シース内の物質を前記シ
    ース外の物質から切り離し、前記駆動ロッドは前記切除
    ヘッドへの偏心的な取り付けによって前記シース内に自
    動的にその一部が偏心して配置され、前記シースに吸引
    圧を付加することができ、前記シース内に取り込まれた
    物質が除去できることを特徴とするアセンブリ。
  9. 【請求項9】 前記切除ヘッドが少なくとも部分的に前
    記シースから前記開口を介して突き出された後に前記シ
    ースと前記開口を介して患者の体内に挿入可能な遠位端
    部を有する補助器具をさらに備え、前記補助器具は患者
    の体外から患者の体内の物質に対する操作を行える手段
    を備えていることを特徴とする請求項8に記載のアセン
    ブリ。
  10. 【請求項10】 前記補助器具はその遠位端に、患者の
    体内で膨張させて、次いで、患者の体内の物質を前記開
    口に向かって引き出すための萎んだ形態のバルーンを備
    えていることを特徴とする請求項9に記載のアセンブ
    リ。
  11. 【請求項11】 前記駆動ロッド内を延びて前記シース
    内の取り込まれた物質から離間された位置へと連通する
    洗浄液供給チャネルをさらに備え、前記シースに供給さ
    れる洗浄液と前記シースに付加される吸引圧とが協同し
    て前記物質に圧力勾配を形成し、それによって前記物質
    の前記シースからの除去を容易にすることを特徴とする
    請求項8に記載のアセンブリ。
  12. 【請求項12】 前記切除ヘッドは、前記切除ヘッドの
    片側の前記駆動ロッドから前記切除ヘッドの反対側の切
    欠きに延在する少なくとも略半円筒状の外面を有し、前
    記外面は前記シースの内面と実質的に合致して、前記切
    除ヘッドが前記シース内に引き込まれたときに前記駆動
    ロッドを前記シースに対して確実に偏心して配置させ、
    それによって、吸引操作中前記シースの断面積を可能な
    限り大きくすることを特徴とする請求項8に記載のアセ
    ンブリ。
  13. 【請求項13】 環状バルーンが前記切除ヘッドの遠位
    端に取り付けられていることを特徴とする請求項8に記
    載のアセンブリ。
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