JPH1057340A - Mr信号受信方法および装置並びにrfコイル - Google Patents
Mr信号受信方法および装置並びにrfコイルInfo
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- JPH1057340A JPH1057340A JP8217478A JP21747896A JPH1057340A JP H1057340 A JPH1057340 A JP H1057340A JP 8217478 A JP8217478 A JP 8217478A JP 21747896 A JP21747896 A JP 21747896A JP H1057340 A JPH1057340 A JP H1057340A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 SNRの良いMR信号の受信を行うMR信号
受信方法および装置並びにRFコイルを実現する。 【解決手段】 静磁場方向と直交する中心軸を持つソレ
ノイドコイルSLNと、ループ面を部分的に重ね合わせ
ることにより隣同士を電磁気的に無結合状態にするとと
もに感度方向を静磁場方向およびソレノイドコイルの中
心軸と直交させた複数のサドルコイルSDL1〜SDL
3とを具備する。
受信方法および装置並びにRFコイルを実現する。 【解決手段】 静磁場方向と直交する中心軸を持つソレ
ノイドコイルSLNと、ループ面を部分的に重ね合わせ
ることにより隣同士を電磁気的に無結合状態にするとと
もに感度方向を静磁場方向およびソレノイドコイルの中
心軸と直交させた複数のサドルコイルSDL1〜SDL
3とを具備する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MR(magnetic re
sonance)信号受信方法および装置並びにRFコイル(rad
io frequency coil)に関し、特に、SNR(signal-to-n
oise ratio) の良いMR信号の受信を行うMR信号受信
方法および装置並びにRFコイルに関する。
sonance)信号受信方法および装置並びにRFコイル(rad
io frequency coil)に関し、特に、SNR(signal-to-n
oise ratio) の良いMR信号の受信を行うMR信号受信
方法および装置並びにRFコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】MRI(magnetic resonance imaging)す
なわち磁気共鳴撮像を行うときは、静磁場中に置かれた
被検体内の例えば水素原子核等のスピン(spin)をRF励
起してMR信号を発生させ、このMR信号をRFコイル
で受信し、受信信号に基づいて被検体内のスピンの空間
分布像を生成する。スピンの空間分布像は被検体の内部
像を表し、これによって被検体内の撮像が行える。
なわち磁気共鳴撮像を行うときは、静磁場中に置かれた
被検体内の例えば水素原子核等のスピン(spin)をRF励
起してMR信号を発生させ、このMR信号をRFコイル
で受信し、受信信号に基づいて被検体内のスピンの空間
分布像を生成する。スピンの空間分布像は被検体の内部
像を表し、これによって被検体内の撮像が行える。
【0003】MR信号は微弱な信号なので、SNRの良
い受信信号を得るためにクワドラチャ(quadrature)受信
が行われる。これは、静磁場方向と直交しかつ互いに直
交する2方向においてMR信号をそれぞれ受信し、両受
信信号を位相を揃えて加算するようにしたものである。
加算後の受信信号の振幅は2倍に増加する。これに対し
て両信号に含まれるノイズ(noise) は、そのランダム(r
adom) 性のために、加算によって約1.4倍にしか増加
ないから受信信号のSNRが向上する。
い受信信号を得るためにクワドラチャ(quadrature)受信
が行われる。これは、静磁場方向と直交しかつ互いに直
交する2方向においてMR信号をそれぞれ受信し、両受
信信号を位相を揃えて加算するようにしたものである。
加算後の受信信号の振幅は2倍に増加する。これに対し
て両信号に含まれるノイズ(noise) は、そのランダム(r
adom) 性のために、加算によって約1.4倍にしか増加
ないから受信信号のSNRが向上する。
【0004】被検体に対する静磁場のかけ方として体軸
に垂直にかける方式があり、垂直磁場方式と呼ばれる。
垂直磁場方式では、例えば2つの永久磁石を上下に対向
させた静磁場発生装置が用いられる。これは、静磁場発
生装置を開放的な構造とすることができ、被検者の心理
的負担を軽減できる点で好まれている。
に垂直にかける方式があり、垂直磁場方式と呼ばれる。
垂直磁場方式では、例えば2つの永久磁石を上下に対向
させた静磁場発生装置が用いられる。これは、静磁場発
生装置を開放的な構造とすることができ、被検者の心理
的負担を軽減できる点で好まれている。
【0005】垂直磁場方式のMRIにおいてクワドラチ
ャ受信を行うために、図8に示すように、中心軸AXが
静磁場B0の方向と直交するソレノイドコイル(solenoi
de coil)SLNと、このソレノイドコイルSLNの両側
に互いに対向させて配置した1対のサドルコイル(saddl
e coil) SDLとからなるRFコイルRFCが用いられ
る。サドルコイルSDLの感度方向SDは静磁場B0の
方向およびソレノイドコイルSLNの中心軸AXと直交
するようになっている。
ャ受信を行うために、図8に示すように、中心軸AXが
静磁場B0の方向と直交するソレノイドコイル(solenoi
de coil)SLNと、このソレノイドコイルSLNの両側
に互いに対向させて配置した1対のサドルコイル(saddl
e coil) SDLとからなるRFコイルRFCが用いられ
る。サドルコイルSDLの感度方向SDは静磁場B0の
方向およびソレノイドコイルSLNの中心軸AXと直交
するようになっている。
【0006】ソレノイドコイルSLNとサドルコイルS
DLで囲まれた空間内に図示しない被検体が挿入され、
そこから発生するMR信号がソレノイドコイルSLNお
よびサドルコイルSDLによってそれぞれ受信される。
ソレノイドコイルSLNは中心軸AXの方向に感度を持
ち、サドルコイルSDLはそれと直交する方向に感度を
有することにより、両コイルにより互いにπ/2の位相
差を有するMR受信信号がそれぞれ得られる。これらの
受信信号が上記のように加算されてクワドラチャ受信信
号が合成される。
DLで囲まれた空間内に図示しない被検体が挿入され、
そこから発生するMR信号がソレノイドコイルSLNお
よびサドルコイルSDLによってそれぞれ受信される。
ソレノイドコイルSLNは中心軸AXの方向に感度を持
ち、サドルコイルSDLはそれと直交する方向に感度を
有することにより、両コイルにより互いにπ/2の位相
差を有するMR受信信号がそれぞれ得られる。これらの
受信信号が上記のように加算されてクワドラチャ受信信
号が合成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】サドルコイルSDL
は、その構造上、同一の感度領域を持つソレノイドコイ
ルSLNに比べて検出信号のSNRが低く、合成後の受
信信号のSNRもそれに応じて低くなってしまう。
は、その構造上、同一の感度領域を持つソレノイドコイ
ルSLNに比べて検出信号のSNRが低く、合成後の受
信信号のSNRもそれに応じて低くなってしまう。
【0008】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、SNRの良いMR信号の受
信を行うMR信号受信方法および装置並びにRFコイル
を実現することである。
されたもので、その目的は、SNRの良いMR信号の受
信を行うMR信号受信方法および装置並びにRFコイル
を実現することである。
【0009】
〔1〕上記課題を解決する請求項1の発明は、静磁場中
に配置された被検体からのMR信号を受信する方法であ
って、静磁場方向と直交する中心軸を持つソレノイドコ
イルによってMR信号を受信し、ループ面を部分的に重
ね合わせることにより隣同士を電磁気的に無結合状態に
するとともに感度方向を前記静磁場方向および前記ソレ
ノイドコイルの中心軸と直交させた複数のサドルコイル
によってMR信号をそれぞれ受信することを特徴とす
る。
に配置された被検体からのMR信号を受信する方法であ
って、静磁場方向と直交する中心軸を持つソレノイドコ
イルによってMR信号を受信し、ループ面を部分的に重
ね合わせることにより隣同士を電磁気的に無結合状態に
するとともに感度方向を前記静磁場方向および前記ソレ
ノイドコイルの中心軸と直交させた複数のサドルコイル
によってMR信号をそれぞれ受信することを特徴とす
る。
【0010】請求項1の発明では、隣同士を電磁気的に
無結合(デカップリング(decoupling))状態にした複数
のサドルコイルがフェーズドアレイ(phased array)コイ
ルを形成してソレノイドコイルの感度範囲をカバー(cov
er) し、その範囲からMR信号を受信する。そのため、
複数のサドルコイルの個々のコイルの感度範囲を狭くし
てノイズの混入を減らし、SNRの良いMR信号の受信
を行うことができる。すなわち、SNRの良いMR信号
の受信を行うMR信号受信方法を実現することができ
る。
無結合(デカップリング(decoupling))状態にした複数
のサドルコイルがフェーズドアレイ(phased array)コイ
ルを形成してソレノイドコイルの感度範囲をカバー(cov
er) し、その範囲からMR信号を受信する。そのため、
複数のサドルコイルの個々のコイルの感度範囲を狭くし
てノイズの混入を減らし、SNRの良いMR信号の受信
を行うことができる。すなわち、SNRの良いMR信号
の受信を行うMR信号受信方法を実現することができ
る。
【0011】前記複数のサドルコイルの個数は3〜16
であることがSNR向上効果を高める点で好ましい。3
個に満たない場合はSNR向上が不十分であり、17個
以上に増やしてもSNR向上度が飽和するので効率が悪
い。
であることがSNR向上効果を高める点で好ましい。3
個に満たない場合はSNR向上が不十分であり、17個
以上に増やしてもSNR向上度が飽和するので効率が悪
い。
【0012】〔2〕上記課題を解決する請求項2の発明
は、静磁場中に配置された被検体からのMR信号を受信
する装置であって、静磁場方向と直交する中心軸を持つ
ソレノイドコイルと、ループ面を部分的に重ね合わせる
ことにより隣同士を電磁気的に無結合状態にするととも
に感度方向を前記静磁場方向および前記ソレノイドコイ
ルの中心軸と直交させた複数のサドルコイルと、前記ソ
レノイドコイルおよび前記複数のサドルコイルに接続さ
れた受信手段とを具備することを特徴とする。
は、静磁場中に配置された被検体からのMR信号を受信
する装置であって、静磁場方向と直交する中心軸を持つ
ソレノイドコイルと、ループ面を部分的に重ね合わせる
ことにより隣同士を電磁気的に無結合状態にするととも
に感度方向を前記静磁場方向および前記ソレノイドコイ
ルの中心軸と直交させた複数のサドルコイルと、前記ソ
レノイドコイルおよび前記複数のサドルコイルに接続さ
れた受信手段とを具備することを特徴とする。
【0013】請求項2の発明では、隣同士を電磁気的に
無結合状態にした複数のサドルコイルがフェーズドアレ
イコイルを形成してソレノイドコイルの感度範囲をカバ
ーし、その範囲からMR信号を受信する。そのため、複
数のサドルコイルの個々のコイルの感度範囲を狭くして
ノイズの混入を減らし、SNRの良いMR信号の受信を
行うことができる。すなわち、SNRの良いMR信号の
受信を行うMR信号受信装置を実現することができる。
無結合状態にした複数のサドルコイルがフェーズドアレ
イコイルを形成してソレノイドコイルの感度範囲をカバ
ーし、その範囲からMR信号を受信する。そのため、複
数のサドルコイルの個々のコイルの感度範囲を狭くして
ノイズの混入を減らし、SNRの良いMR信号の受信を
行うことができる。すなわち、SNRの良いMR信号の
受信を行うMR信号受信装置を実現することができる。
【0014】前記複数のサドルコイルの個数は3〜16
であることがSNR向上効果を高める点で好ましい。3
個に満たない場合はSNR向上が不十分であり、17個
以上に増やしてもSNR向上度が飽和するので効率が悪
い。
であることがSNR向上効果を高める点で好ましい。3
個に満たない場合はSNR向上が不十分であり、17個
以上に増やしてもSNR向上度が飽和するので効率が悪
い。
【0015】〔3〕上記課題を解決する請求項3の発明
は、ソレノイドコイルと、ループ面を部分的に重ね合わ
せることにより隣同士を電磁気的に無結合状態にすると
ともに感度方向を前記ソレノイドコイルの中心軸と直交
させた複数のサドルコイルとを具備することを特徴とす
る。
は、ソレノイドコイルと、ループ面を部分的に重ね合わ
せることにより隣同士を電磁気的に無結合状態にすると
ともに感度方向を前記ソレノイドコイルの中心軸と直交
させた複数のサドルコイルとを具備することを特徴とす
る。
【0016】請求項3の発明に係るものの使用状態で
は、隣同士を電磁気的に無結合状態にした複数のサドル
コイルがフェーズドアレイコイルを形成してソレノイド
コイルの感度範囲をカバーし、その範囲からMR信号を
受信する。そのため、複数のサドルコイルの個々のコイ
ルの感度範囲を狭くしてノイズの混入を減らし、SNR
の良いMR信号の受信を行うことができる。すなわち、
SNRの良いMR信号の受信を行うRFコイルを実現す
ることができる。
は、隣同士を電磁気的に無結合状態にした複数のサドル
コイルがフェーズドアレイコイルを形成してソレノイド
コイルの感度範囲をカバーし、その範囲からMR信号を
受信する。そのため、複数のサドルコイルの個々のコイ
ルの感度範囲を狭くしてノイズの混入を減らし、SNR
の良いMR信号の受信を行うことができる。すなわち、
SNRの良いMR信号の受信を行うRFコイルを実現す
ることができる。
【0017】前記複数のサドルコイルの個数は3〜16
であることがSNR向上効果を高める点で好ましい。3
個に満たない場合はSNR向上が不十分であり、17個
以上に増やしてもSNR向上度が飽和するので効率が悪
い。
であることがSNR向上効果を高める点で好ましい。3
個に満たない場合はSNR向上が不十分であり、17個
以上に増やしてもSNR向上度が飽和するので効率が悪
い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。
【0019】図1にMRI装置すなわち磁気共鳴撮像装
置のブロック(block) 図を示す。本装置は、本発明に係
るMR信号受信装置およびRFコイルを備えて、本発明
に係るMR信号受信方法によりMR信号を受信し、それ
に基づいて画像を生成するものである。
置のブロック(block) 図を示す。本装置は、本発明に係
るMR信号受信装置およびRFコイルを備えて、本発明
に係るMR信号受信方法によりMR信号を受信し、それ
に基づいて画像を生成するものである。
【0020】本装置においては、図1に示すように、静
磁場発生部Mがその内部空間に均一な静磁場を形成する
ようになっている。静磁場発生部Mは図示しない例えば
永久磁石等による1対の磁気発生器を備えており、それ
らが間隔を保って上下方向に対向し、その対向空間に静
磁場(垂直磁場)を形成している。磁気発生器の前面に
は勾配コイル部G1,G2および送信コイル部T1,T
2がそれぞれ設けられ、同様に間隔を保って上下方向に
対向している。
磁場発生部Mがその内部空間に均一な静磁場を形成する
ようになっている。静磁場発生部Mは図示しない例えば
永久磁石等による1対の磁気発生器を備えており、それ
らが間隔を保って上下方向に対向し、その対向空間に静
磁場(垂直磁場)を形成している。磁気発生器の前面に
は勾配コイル部G1,G2および送信コイル部T1,T
2がそれぞれ設けられ、同様に間隔を保って上下方向に
対向している。
【0021】送信コイル部T1,T2の間の静磁場空間
には、概ね円筒形を成すボデイコイル(body coil) 部B
が配置されている。ボデイコイル部Bの中心軸は静磁場
の方向と直交するようになっている。ボデイコイル部B
は本発明に係るRFコイルの実施の形態の一例である。
ボデイコイル部Bの詳細については後に改めて説明す
る。ボデイコイル部Bの内部に形成される概ね円柱状の
空間に、被検体Oが図示しない搬入手段によって搬入さ
れている。被検体Oの体軸は静磁場の方向と直交する。
には、概ね円筒形を成すボデイコイル(body coil) 部B
が配置されている。ボデイコイル部Bの中心軸は静磁場
の方向と直交するようになっている。ボデイコイル部B
は本発明に係るRFコイルの実施の形態の一例である。
ボデイコイル部Bの詳細については後に改めて説明す
る。ボデイコイル部Bの内部に形成される概ね円柱状の
空間に、被検体Oが図示しない搬入手段によって搬入さ
れている。被検体Oの体軸は静磁場の方向と直交する。
【0022】送信コイル部T1,T2には送信部TRが
接続されている。送信部TRは送信コイル部T1,T2
に駆動信号を与えてRF磁場を発生させ、それによっ
て、被検体Oの体内のスピンを励起するようになってい
る。勾配コイル部G1,G2には勾配駆動部GRが接続
されている。勾配駆動部GRは勾配コイル部G1,G2
に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させるようになって
いる。ボデイコイル部Bには受信部RVが接続されてい
る。受信部RVはボデイコイル部BからMR受信信号が
入力されるようになっている。
接続されている。送信部TRは送信コイル部T1,T2
に駆動信号を与えてRF磁場を発生させ、それによっ
て、被検体Oの体内のスピンを励起するようになってい
る。勾配コイル部G1,G2には勾配駆動部GRが接続
されている。勾配駆動部GRは勾配コイル部G1,G2
に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させるようになって
いる。ボデイコイル部Bには受信部RVが接続されてい
る。受信部RVはボデイコイル部BからMR受信信号が
入力されるようになっている。
【0023】受信部RVにはアナログ・ディジタル(ana
log-to-digital) 変換部ADが接続されている。アナロ
グ・ディジタル変換部ADは受信部RVの出力信号をデ
ィジタル信号に変換するようになっている。アナログ・
ディジタル変換部ADはコンピュータCOMに接続され
ている。コンピュータCOMはアナログ・ディジタル変
換部ADからディジタル信号を入力し、この入力ディジ
タル信号に基づいて画像再構成処理を行い、被検体Oに
ついての画像を生成するようになっている。
log-to-digital) 変換部ADが接続されている。アナロ
グ・ディジタル変換部ADは受信部RVの出力信号をデ
ィジタル信号に変換するようになっている。アナログ・
ディジタル変換部ADはコンピュータCOMに接続され
ている。コンピュータCOMはアナログ・ディジタル変
換部ADからディジタル信号を入力し、この入力ディジ
タル信号に基づいて画像再構成処理を行い、被検体Oに
ついての画像を生成するようになっている。
【0024】コンピュータCOMには表示部DISと操
作部OPが接続されている。表示部DISはコンピュー
タCOMによって生成された画像を表示するようになっ
ている。表示部DISは、また、コンピュータCOMか
ら出力される各種の情報を表示するようになっている。
操作部OPは操作者によって操作され、各種の指令や情
報等をコンピュータCOMに入力するようになってい
る。
作部OPが接続されている。表示部DISはコンピュー
タCOMによって生成された画像を表示するようになっ
ている。表示部DISは、また、コンピュータCOMか
ら出力される各種の情報を表示するようになっている。
操作部OPは操作者によって操作され、各種の指令や情
報等をコンピュータCOMに入力するようになってい
る。
【0025】コンピュータCOMには、また、制御部C
NTが接続されている。制御部CNTには送信部TR、
勾配駆動部GR、受信部RVおよびアナログ・ディジタ
ル変換部ADが接続されている。制御部CNTはコンピ
ュータCOMから指令が与えられ、それに基づいて送信
部TR、勾配駆動部GR、受信部RVおよびアナログ・
ディジタル変換部ADにそれぞれ制御信号を与えるよう
になっている。
NTが接続されている。制御部CNTには送信部TR、
勾配駆動部GR、受信部RVおよびアナログ・ディジタ
ル変換部ADが接続されている。制御部CNTはコンピ
ュータCOMから指令が与えられ、それに基づいて送信
部TR、勾配駆動部GR、受信部RVおよびアナログ・
ディジタル変換部ADにそれぞれ制御信号を与えるよう
になっている。
【0026】図2に、ボデイコイル部Bの構成の一例を
模式的に示す。ボデイコイル部Bは本発明のRFコイル
の実施の形態の一例である。なお、本ボデイコイル部B
の構成によって本発明のRFコイルに関する実施の形態
の一例が示される。また、本ボデイコイル部Bの動作に
よって本発明の方法に関する実施の形態の一例が示され
る。
模式的に示す。ボデイコイル部Bは本発明のRFコイル
の実施の形態の一例である。なお、本ボデイコイル部B
の構成によって本発明のRFコイルに関する実施の形態
の一例が示される。また、本ボデイコイル部Bの動作に
よって本発明の方法に関する実施の形態の一例が示され
る。
【0027】同図に示すように、ボデイコイル部Bはソ
レノイドコイルSLNを有する。ソレノイドコイルSL
Nは、本発明におけるソレノイドコイルの実施の形態の
一例である。ソレノイドコイルSLNは例えば1ターン
(turn)の箔状導体のループで構成される。勿論、ターン
数は1ターンに限らず適宜のターン数であって良い。ま
た、導体は箔状のものに限らない。ソレノイドコイルS
LNの中心軸AXがボデイコイル部Bの中心軸であり、
これが静磁場B0の方向と直交している。
レノイドコイルSLNを有する。ソレノイドコイルSL
Nは、本発明におけるソレノイドコイルの実施の形態の
一例である。ソレノイドコイルSLNは例えば1ターン
(turn)の箔状導体のループで構成される。勿論、ターン
数は1ターンに限らず適宜のターン数であって良い。ま
た、導体は箔状のものに限らない。ソレノイドコイルS
LNの中心軸AXがボデイコイル部Bの中心軸であり、
これが静磁場B0の方向と直交している。
【0028】ソレノイドコイルSLNを中心軸AXに沿
って延長した、図示しない仮想的な円筒面上に、3対の
サドルコイルSDL1,SDL2およびSDL3が設け
られている。3対のサドルコイルSDL1,SDL2お
よびSDL3は、本発明における複数のサドルコイルの
実施の形態の一例である。サドルコイルSDL1〜SD
L3は、それぞれ1ターンないし適宜のターン数の導電
路によって形成される。サドルコイルSDL1〜SDL
3は、ソレノイドコイルSLNとともに図示しない共通
の円筒状の枠体上に形成することが、ボデイコイル部B
の取扱いの便宜上好ましい。
って延長した、図示しない仮想的な円筒面上に、3対の
サドルコイルSDL1,SDL2およびSDL3が設け
られている。3対のサドルコイルSDL1,SDL2お
よびSDL3は、本発明における複数のサドルコイルの
実施の形態の一例である。サドルコイルSDL1〜SD
L3は、それぞれ1ターンないし適宜のターン数の導電
路によって形成される。サドルコイルSDL1〜SDL
3は、ソレノイドコイルSLNとともに図示しない共通
の円筒状の枠体上に形成することが、ボデイコイル部B
の取扱いの便宜上好ましい。
【0029】対をなす個々のサドルコイルは、ソレノイ
ドコイルSLNの中心軸AXに関して対称的に配置され
ている。また、対をなす個々のサドルコイルは、そのル
ープの中心同士を結ぶ直線SL1,SL2およびSL3
が、静磁場B0の方向および中心軸AXと直交するよう
になっている。直線SL1〜SL3は、また、それぞれ
サドルコイルSDL1,SDL2およびSDL3の感度
が最大となる方向(感度方向)を表す。
ドコイルSLNの中心軸AXに関して対称的に配置され
ている。また、対をなす個々のサドルコイルは、そのル
ープの中心同士を結ぶ直線SL1,SL2およびSL3
が、静磁場B0の方向および中心軸AXと直交するよう
になっている。直線SL1〜SL3は、また、それぞれ
サドルコイルSDL1,SDL2およびSDL3の感度
が最大となる方向(感度方向)を表す。
【0030】サドルコイルSDL1〜SDL3は、隣合
うもの同士がループ面を部分的に重ね合わせた状態で配
置されている。なお、重なる部分は電気的に絶縁されて
いる。ループ面の重なり状態を、隣合う1組について対
の片方の展開図を示せば図3のようになる。ループ面が
部分的に重なった状態では、同図に示すように、一方の
サドルコイル(例えばSDL1)から他方のサドルコイ
ル(例えばSDL2)に鎖交する磁束の方向が、重なり
合うループ面と重なり合わないループ面とで互いに逆に
なる。サドルコイルSDL2からサドルコイルSDL1
への鎖交磁束についても同様である。
うもの同士がループ面を部分的に重ね合わせた状態で配
置されている。なお、重なる部分は電気的に絶縁されて
いる。ループ面の重なり状態を、隣合う1組について対
の片方の展開図を示せば図3のようになる。ループ面が
部分的に重なった状態では、同図に示すように、一方の
サドルコイル(例えばSDL1)から他方のサドルコイ
ル(例えばSDL2)に鎖交する磁束の方向が、重なり
合うループ面と重なり合わないループ面とで互いに逆に
なる。サドルコイルSDL2からサドルコイルSDL1
への鎖交磁束についても同様である。
【0031】このため、重ね合わせ部分の面積比率を適
切に選べば総合的な鎖交磁束を0にすることができ、こ
のとき、隣合うサドルコイル間は電磁気的に無結合(デ
カップリング(decoupling))状態となる。図2における
サドルコイルSDL1〜SDL3は、隣合うもの同士が
そのような関係を満足するように配置されている。すな
わち、サドルコイルSDL1〜SDL3は、隣合うもの
同士が電磁気的に無結合な3対のサドルコイルとなる。
なお、サドルコイルSDL1〜SDL3とソレノイドコ
イルSLNとは、感度方向が互いに直交していることに
より電磁気的に無結合である。
切に選べば総合的な鎖交磁束を0にすることができ、こ
のとき、隣合うサドルコイル間は電磁気的に無結合(デ
カップリング(decoupling))状態となる。図2における
サドルコイルSDL1〜SDL3は、隣合うもの同士が
そのような関係を満足するように配置されている。すな
わち、サドルコイルSDL1〜SDL3は、隣合うもの
同士が電磁気的に無結合な3対のサドルコイルとなる。
なお、サドルコイルSDL1〜SDL3とソレノイドコ
イルSLNとは、感度方向が互いに直交していることに
より電磁気的に無結合である。
【0032】3対のサドルコイルSDL1,SDL2お
よびSDL3は、それら全体でソレノイドコイルSNL
の感度範囲をカバーする。これによって、図8の従来例
では1対のサドルコイルSDLで受け持っていた範囲
を、3対のサドルコイルで分担して受け持つことにな
る。すなわち、サドルコイルSDL1〜SDL3はフェ
ーズドアレイコイルを形成する。
よびSDL3は、それら全体でソレノイドコイルSNL
の感度範囲をカバーする。これによって、図8の従来例
では1対のサドルコイルSDLで受け持っていた範囲
を、3対のサドルコイルで分担して受け持つことにな
る。すなわち、サドルコイルSDL1〜SDL3はフェ
ーズドアレイコイルを形成する。
【0033】フェーズドアレイコイルを形成する個々の
サドルコイルは、ループ面積が小さくなることにより感
度範囲が縮小する。このため、ノイズを拾う範囲が縮小
してノイズの混入量が減少する。これによりSNRが向
上する。
サドルコイルは、ループ面積が小さくなることにより感
度範囲が縮小する。このため、ノイズを拾う範囲が縮小
してノイズの混入量が減少する。これによりSNRが向
上する。
【0034】SNRの改善効果は、フェーズドアレイを
構成するコイル数を増やし同一範囲をより多くのコイル
で分担するにつれて向上する。コイル数とSNRの関係
は、コイル数が16程度までは有意に向上する。しか
し、それを越えるとSNR向上度が飽和し有意性が薄れ
るので、16以下の範囲で適宜のコイル数を選択するの
が好ましい。また、コイル数が2の場合は、単一のコイ
ルの場合よりもSNRが改善されるもののやや不十分で
あり、実用的には3以上とするのが好ましい。
構成するコイル数を増やし同一範囲をより多くのコイル
で分担するにつれて向上する。コイル数とSNRの関係
は、コイル数が16程度までは有意に向上する。しか
し、それを越えるとSNR向上度が飽和し有意性が薄れ
るので、16以下の範囲で適宜のコイル数を選択するの
が好ましい。また、コイル数が2の場合は、単一のコイ
ルの場合よりもSNRが改善されるもののやや不十分で
あり、実用的には3以上とするのが好ましい。
【0035】なお、このようなボデイコイル部Bと共通
の基本的構成によって、頭部用のヘッドコイル(head c
oil)または四肢もしくは指用のエクストリーミティコイ
ル(extremity coil)を構成することができる。
の基本的構成によって、頭部用のヘッドコイル(head c
oil)または四肢もしくは指用のエクストリーミティコイ
ル(extremity coil)を構成することができる。
【0036】図4に、MR信号受信装置のブロック図を
示す。本装置は本発明のMR信号受信装置の実施の形態
の一例である。なお、本装置の構成によって本発明の装
置に関する実施の形態の一例が示される。また、本装置
の動作によって本発明の方法に関する実施の形態の一例
が示される。
示す。本装置は本発明のMR信号受信装置の実施の形態
の一例である。なお、本装置の構成によって本発明の装
置に関する実施の形態の一例が示される。また、本装置
の動作によって本発明の方法に関する実施の形態の一例
が示される。
【0037】図4において、図1および図2と同様な部
分には同一の符号を付して説明を省略する。同図に示す
ように、MR信号受信装置はボデイコイル部Bと受信部
RVによって構成される。受信部RVは本発明における
受信手段の実施の形態の一例である。なお、ボデイコイ
ル部Bの表現を簡略化し、ソレノイドコイルSLN、お
よびサドルコイルSDL1〜SDL3をそれぞれ1ター
ンのループで表す。
分には同一の符号を付して説明を省略する。同図に示す
ように、MR信号受信装置はボデイコイル部Bと受信部
RVによって構成される。受信部RVは本発明における
受信手段の実施の形態の一例である。なお、ボデイコイ
ル部Bの表現を簡略化し、ソレノイドコイルSLN、お
よびサドルコイルSDL1〜SDL3をそれぞれ1ター
ンのループで表す。
【0038】受信部RVはプリアンプ(pre-amplifier)
A0,A1,A2およびA3を備えている。プリアンプ
A0〜A3は高周波増幅器である。プリアンプA0,A
1,A2およびA3の入力回路に、ソレノイドコイルS
LN、サドルコイルSDL1、SDL2およびSDL3
がそれぞれ接続されている。
A0,A1,A2およびA3を備えている。プリアンプ
A0〜A3は高周波増幅器である。プリアンプA0,A
1,A2およびA3の入力回路に、ソレノイドコイルS
LN、サドルコイルSDL1、SDL2およびSDL3
がそれぞれ接続されている。
【0039】サドルコイルSDL1とプリアンプA1と
の接続状態をより詳しく示せば図5のようになる。すな
わち、サドルコイルSDL1はループに直列に挿入され
たキャパシタ(capacitor) Cを有し、その両端から受信
信号が取出されるようになっている。取出された受信信
号はインダクタ(inductor)Lを直列に有する信号取出線
を通じて出力端OUTから出力される。
の接続状態をより詳しく示せば図5のようになる。すな
わち、サドルコイルSDL1はループに直列に挿入され
たキャパシタ(capacitor) Cを有し、その両端から受信
信号が取出されるようになっている。取出された受信信
号はインダクタ(inductor)Lを直列に有する信号取出線
を通じて出力端OUTから出力される。
【0040】出力端OUTにはλ/2またはその奇数倍
の長さの信号線を通じてプリアンプA1の入力回路が接
続される。なお、λはキャパシタCとインダクタLで決
まる共振周波数を持つ信号の波長である。プリアンプA
1としては入力インピーダンス(impedance) が十分に低
いものが用いられる。これによって、出力端OUTから
プリアンプA1側を見たインピーダンスが実質的に0と
なる。
の長さの信号線を通じてプリアンプA1の入力回路が接
続される。なお、λはキャパシタCとインダクタLで決
まる共振周波数を持つ信号の波長である。プリアンプA
1としては入力インピーダンス(impedance) が十分に低
いものが用いられる。これによって、出力端OUTから
プリアンプA1側を見たインピーダンスが実質的に0と
なる。
【0041】このため、サドルコイルSDL1の等価回
路は図6に示すように、ループ中にLC並列共振回路を
持つものとなる。このLC並列共振回路の共振時の高イ
ンピーダンスが外部磁束による誘導電流を阻止する働き
をする。この手法は隣合うコイル以外のコイルとのデカ
ップリングを行うために利用される。これによって、サ
ドルコイルSDL3とのデカップリングが行われる。
路は図6に示すように、ループ中にLC並列共振回路を
持つものとなる。このLC並列共振回路の共振時の高イ
ンピーダンスが外部磁束による誘導電流を阻止する働き
をする。この手法は隣合うコイル以外のコイルとのデカ
ップリングを行うために利用される。これによって、サ
ドルコイルSDL3とのデカップリングが行われる。
【0042】次に、以上のように構成されたMRI装
置、ボデイコイル部BおよびMR信号受信装置の動作を
説明する。操作者は操作部OPを操作してMRIを遂行
する。MRIのためのパルスシーケンス(pulse sequenc
e)やスキャンパラメータ(scan parameter)等の撮像条件
が、操作部OPを通じて操作者の所望の通りにコンピュ
ータCOMに設定され、それに基づくコンピュータCO
Mの動作によりMRIが実行される。
置、ボデイコイル部BおよびMR信号受信装置の動作を
説明する。操作者は操作部OPを操作してMRIを遂行
する。MRIのためのパルスシーケンス(pulse sequenc
e)やスキャンパラメータ(scan parameter)等の撮像条件
が、操作部OPを通じて操作者の所望の通りにコンピュ
ータCOMに設定され、それに基づくコンピュータCO
Mの動作によりMRIが実行される。
【0043】例えば、スピンエコー(spin echo) 法によ
る撮像を行う場合について説明すれば、図7に示すよう
なパルスシーケンスが利用される。図7に示すパルスシ
ーケンスは1ビュー(view)分のMR信号を収集するとき
のパルスシーケンスである。このようなパルスシーケン
スが例えば256回繰り返されて、256ビューのMR
信号が収集される。パルスシーケンスの実行とMR信号
の収集は制御部CNTによって制御される。なお、本装
置はスピンエコー法に限らず、その他の各種の技法によ
るMRIを行うことができる。
る撮像を行う場合について説明すれば、図7に示すよう
なパルスシーケンスが利用される。図7に示すパルスシ
ーケンスは1ビュー(view)分のMR信号を収集するとき
のパルスシーケンスである。このようなパルスシーケン
スが例えば256回繰り返されて、256ビューのMR
信号が収集される。パルスシーケンスの実行とMR信号
の収集は制御部CNTによって制御される。なお、本装
置はスピンエコー法に限らず、その他の各種の技法によ
るMRIを行うことができる。
【0044】図7の(6)に示すように、パルスシーケ
ンスは時間軸に沿って(a)〜(d)の4つの期間に分
けられる。先ず、期間(a)において、同図の(1)に
示すように90°パルスP90によってRF励起が行わ
れる。RF励起は送信部TRによって駆動される送信コ
イル部T1,T2によって行われる。このとき、同図の
(2)に示すようにスライス(slice) 勾配磁場Gsが印
加される。スライス勾配磁場Gsの印加は、勾配駆動部
GRによって駆動される勾配コイル部G1,G2により
行われる。これによって、被検体Oの体内の所定のスラ
イスのスピンが励起(選択励起)される。
ンスは時間軸に沿って(a)〜(d)の4つの期間に分
けられる。先ず、期間(a)において、同図の(1)に
示すように90°パルスP90によってRF励起が行わ
れる。RF励起は送信部TRによって駆動される送信コ
イル部T1,T2によって行われる。このとき、同図の
(2)に示すようにスライス(slice) 勾配磁場Gsが印
加される。スライス勾配磁場Gsの印加は、勾配駆動部
GRによって駆動される勾配コイル部G1,G2により
行われる。これによって、被検体Oの体内の所定のスラ
イスのスピンが励起(選択励起)される。
【0045】次に、期間(b)において、同図の(3)
に示すように位相エンコード(encode)勾配磁場Gpが印
加される。位相エンコード勾配磁場Gpの印加も勾配駆
動部GRによって駆動される勾配コイル部G1,G2に
より行われる。これによってスピンの位相エンコードが
行われる。
に示すように位相エンコード(encode)勾配磁場Gpが印
加される。位相エンコード勾配磁場Gpの印加も勾配駆
動部GRによって駆動される勾配コイル部G1,G2に
より行われる。これによってスピンの位相エンコードが
行われる。
【0046】このとき、(2)に示すようにスライス勾
配磁場Gsによってスピンのリフェーズ(rephase) が行
われる。また、(4)に示すようにリード(read)勾配磁
場Grが印加され、スピンのディフェーズ(dephase) が
行われる。リード勾配磁場Grの印加も勾配駆動部GR
によって駆動される勾配コイル部G1,G2により行わ
れる。
配磁場Gsによってスピンのリフェーズ(rephase) が行
われる。また、(4)に示すようにリード(read)勾配磁
場Grが印加され、スピンのディフェーズ(dephase) が
行われる。リード勾配磁場Grの印加も勾配駆動部GR
によって駆動される勾配コイル部G1,G2により行わ
れる。
【0047】次に、期間(c)において、(1)に示す
ように180°パルスP180が印加され、これによっ
てスピンの反転が行われる。次に、期間(d)におい
て、(4)に示すようにリード勾配磁場Grが印加され
る。これによって、(5)に示すように、スピンエコー
信号(MR信号)が被検体Oから発生する。このスピン
エコー信号がボデイコイル部BのソレノイドコイルSL
NとサドルコイルSDL1〜SDL3によってそれぞれ
受信される。
ように180°パルスP180が印加され、これによっ
てスピンの反転が行われる。次に、期間(d)におい
て、(4)に示すようにリード勾配磁場Grが印加され
る。これによって、(5)に示すように、スピンエコー
信号(MR信号)が被検体Oから発生する。このスピン
エコー信号がボデイコイル部BのソレノイドコイルSL
NとサドルコイルSDL1〜SDL3によってそれぞれ
受信される。
【0048】サドルコイルSDL1〜SDL3はフェー
ズドアレイコイルを形成しているので、前述した理由に
より、ノイズを拾うことが少なく、かつ、隣接するコイ
ルまたは近傍のコイルの影響を受けることなく、スピン
エコー信号をSNR良く受信する。ソレノイドコイルS
LNの受信信号はプリアンプA0によって増幅される。
サドルコイルSDL1〜SDL3の受信信号はプリアン
プA1〜A3によってそれぞれ増幅される。
ズドアレイコイルを形成しているので、前述した理由に
より、ノイズを拾うことが少なく、かつ、隣接するコイ
ルまたは近傍のコイルの影響を受けることなく、スピン
エコー信号をSNR良く受信する。ソレノイドコイルS
LNの受信信号はプリアンプA0によって増幅される。
サドルコイルSDL1〜SDL3の受信信号はプリアン
プA1〜A3によってそれぞれ増幅される。
【0049】受信部RVの出力信号はアナログ・ディジ
タル変換部ADによってディジタル信号に変換されてコ
ンピュータCOMに入力される。コンピュータCOMは
入力されたスピンエコーデータを図示しない記憶装置に
記憶する。これによって、記憶装置に1ビュー分のスピ
ンエコーデータが個々のコイル毎に収集される。収集さ
れたスピンエコーデータは、サドルコイルSDL1〜S
DL3の構造に由来して極めてSNRの良いものとな
る。
タル変換部ADによってディジタル信号に変換されてコ
ンピュータCOMに入力される。コンピュータCOMは
入力されたスピンエコーデータを図示しない記憶装置に
記憶する。これによって、記憶装置に1ビュー分のスピ
ンエコーデータが個々のコイル毎に収集される。収集さ
れたスピンエコーデータは、サドルコイルSDL1〜S
DL3の構造に由来して極めてSNRの良いものとな
る。
【0050】以上の動作が、所定の周期で例えば256
回繰り返される。動作の繰り返しの度に位相エンコード
勾配磁場Gpが変更され、毎回異なる位相エンコードが
行われる。このことを図7の(3)の波形に付した複数
の破線で表す。
回繰り返される。動作の繰り返しの度に位相エンコード
勾配磁場Gpが変更され、毎回異なる位相エンコードが
行われる。このことを図7の(3)の波形に付した複数
の破線で表す。
【0051】コンピュータCOMは、記憶装置に収集し
た個々のコイル毎の全ビューのスピンエコーデータに基
づいて個々のコイル毎に画像再構成処理を行い、それら
再構成された複数の画像の合成によって被検体Oの画像
を生成する。画像再構成処理の主体は2次元逆フーリエ
変換である。収集したスピンエコーデータはSNRが極
めて良いので再構成された画像は品質が高い。そのよう
な画像が表示部DISに可視像として表示される。な
お、ソレノイドコイルの受信信号から再構成された画像
と、サドルコイルの受信信号から再構成された画像との
合成(加算)によって、クワドラチャ受信と等価な効果
が得られる。
た個々のコイル毎の全ビューのスピンエコーデータに基
づいて個々のコイル毎に画像再構成処理を行い、それら
再構成された複数の画像の合成によって被検体Oの画像
を生成する。画像再構成処理の主体は2次元逆フーリエ
変換である。収集したスピンエコーデータはSNRが極
めて良いので再構成された画像は品質が高い。そのよう
な画像が表示部DISに可視像として表示される。な
お、ソレノイドコイルの受信信号から再構成された画像
と、サドルコイルの受信信号から再構成された画像との
合成(加算)によって、クワドラチャ受信と等価な効果
が得られる。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1の
発明によれば、隣同士を電磁気的に無結合状態にした複
数のサドルコイルでフェーズドアレイコイルを形成して
ソレノイドコイルの感度範囲をカバーし、その範囲から
MR信号を受信するようにしたので、複数のサドルコイ
ルの個々のコイルの感度範囲を狭くしてノイズの混入を
減らし、SNRの良いMR信号の受信を行うことができ
る。すなわち、SNRの良いMR信号の受信を行うMR
信号受信方法を実現することができる。
発明によれば、隣同士を電磁気的に無結合状態にした複
数のサドルコイルでフェーズドアレイコイルを形成して
ソレノイドコイルの感度範囲をカバーし、その範囲から
MR信号を受信するようにしたので、複数のサドルコイ
ルの個々のコイルの感度範囲を狭くしてノイズの混入を
減らし、SNRの良いMR信号の受信を行うことができ
る。すなわち、SNRの良いMR信号の受信を行うMR
信号受信方法を実現することができる。
【0053】また、請求項2の発明によれば、隣同士を
電磁気的に無結合状態にした複数のサドルコイルでフェ
ーズドアレイコイルを形成してソレノイドコイルの感度
範囲をカバーし、その範囲からMR信号を受信するよう
にしたので、複数のサドルコイルの個々のコイルの感度
範囲を狭くしてノイズの混入を減らし、SNRの良いM
R信号の受信を行うことができる。すなわち、SNRの
良いMR信号の受信を行うMR信号受信装置を実現する
ことができる。
電磁気的に無結合状態にした複数のサドルコイルでフェ
ーズドアレイコイルを形成してソレノイドコイルの感度
範囲をカバーし、その範囲からMR信号を受信するよう
にしたので、複数のサドルコイルの個々のコイルの感度
範囲を狭くしてノイズの混入を減らし、SNRの良いM
R信号の受信を行うことができる。すなわち、SNRの
良いMR信号の受信を行うMR信号受信装置を実現する
ことができる。
【0054】また、請求項3の発明によれば、その使用
状態では、隣同士を電磁気的に無結合状態にした複数の
サドルコイルでフェーズドアレイコイルを形成してソレ
ノイドコイルの感度範囲をカバーし、その範囲からMR
信号を受信するようにしたので、複数のサドルコイルの
個々のコイルの感度範囲を狭くしてノイズの混入を減ら
し、SNRの良いMR信号の受信を行うことができる。
すなわち、SNRの良いMR信号の受信を行うRFコイ
ルを実現することができる。
状態では、隣同士を電磁気的に無結合状態にした複数の
サドルコイルでフェーズドアレイコイルを形成してソレ
ノイドコイルの感度範囲をカバーし、その範囲からMR
信号を受信するようにしたので、複数のサドルコイルの
個々のコイルの感度範囲を狭くしてノイズの混入を減ら
し、SNRの良いMR信号の受信を行うことができる。
すなわち、SNRの良いMR信号の受信を行うRFコイ
ルを実現することができる。
【図1】磁気共鳴撮像装置のブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例のRFコイルの模式
的構成図である。
的構成図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例のRFコイルにおけ
るサドルコイル同士のデカップリングの説明図である。
るサドルコイル同士のデカップリングの説明図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例のMR信号受信装置
のブロック図である。
のブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例のMR信号受信装置
の一部の詳細なブロック図である。
の一部の詳細なブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態の一例のMR信号受信装置
におけるサドルコイルの等価回路である。
におけるサドルコイルの等価回路である。
【図7】磁気共鳴撮像のパルスシーケンスの一例を示す
図である。
図である。
【図8】RFコイルの従来例の模式的構成図である。
O 被検体 M 静磁場発生部 G1,G2 勾配コイル部 T1,T2 送信コイル部 B ボデイコイル部 TR 送信部 GR 勾配駆動部 RV 受信部 AD アナログ・ディジタル変換部 CNT 制御部 COM コンピュータ DIS 表示部 OP 操作部 SLN ソレノイドコイル SDL,SDL1〜SDL3 サドルコイル A0〜A3 プリアンプ C キャパシタ L インダクタ RFC RFコイル
Claims (3)
- 【請求項1】 静磁場中に配置された被検体からのMR
信号を受信する方法であって、 静磁場方向と直交する中心軸を持つソレノイドコイルに
よってMR信号を受信し、 ループ面を部分的に重ね合わせることにより隣同士を電
磁気的に無結合状態にするとともに感度方向を前記静磁
場方向および前記ソレノイドコイルの中心軸と直交させ
た複数のサドルコイルによってMR信号をそれぞれ受信
する、 ことを特徴とするMR信号受信方法。 - 【請求項2】 静磁場中に配置された被検体からのMR
信号を受信する装置であって、 静磁場方向と直交する中心軸を持つソレノイドコイル
と、 ループ面を部分的に重ね合わせることにより隣同士を電
磁気的に無結合状態にするとともに感度方向を前記静磁
場方向および前記ソレノイドコイルの中心軸と直交させ
た複数のサドルコイルと、 前記ソレノイドコイルおよび前記複数のサドルコイルに
接続された受信手段と、 を具備することを特徴とするMR信号受信装置。 - 【請求項3】 ソレノイドコイルと、 ループ面を部分的に重ね合わせることにより隣同士を電
磁気的に無結合状態にするとともに感度方向を前記ソレ
ノイドコイルの中心軸と直交させた複数のサドルコイル
と、 を具備することを特徴とするRFコイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8217478A JPH1057340A (ja) | 1996-08-19 | 1996-08-19 | Mr信号受信方法および装置並びにrfコイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8217478A JPH1057340A (ja) | 1996-08-19 | 1996-08-19 | Mr信号受信方法および装置並びにrfコイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1057340A true JPH1057340A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=16704869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8217478A Pending JPH1057340A (ja) | 1996-08-19 | 1996-08-19 | Mr信号受信方法および装置並びにrfコイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1057340A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001070277A (ja) * | 1999-09-03 | 2001-03-21 | Ge Yokogawa Medical Systems Ltd | Rfコイル、磁気共鳴信号測定装置および磁気共鳴撮像装置 |
JP2003180659A (ja) * | 2001-11-21 | 2003-07-02 | Koninkl Philips Electronics Nv | 磁気共鳴撮像装置用のrfコイル系 |
JP2004202047A (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-22 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | Mri用受信コイルおよびmri装置 |
JP2004267528A (ja) * | 2003-03-10 | 2004-09-30 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | Rfコイルおよびそれを用いた磁気共鳴撮影装置 |
JP2005324028A (ja) * | 2004-05-14 | 2005-11-24 | General Electric Co <Ge> | 多重チャネルmri用の多巻き素子rfコイル・アレイ |
JP2007111187A (ja) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | Rfコイル及び磁気共鳴撮像装置 |
WO2007129429A1 (ja) * | 2006-05-09 | 2007-11-15 | Hitachi, Ltd. | 磁気共鳴検査装置 |
-
1996
- 1996-08-19 JP JP8217478A patent/JPH1057340A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001070277A (ja) * | 1999-09-03 | 2001-03-21 | Ge Yokogawa Medical Systems Ltd | Rfコイル、磁気共鳴信号測定装置および磁気共鳴撮像装置 |
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JP2007111187A (ja) * | 2005-10-19 | 2007-05-10 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | Rfコイル及び磁気共鳴撮像装置 |
WO2007129429A1 (ja) * | 2006-05-09 | 2007-11-15 | Hitachi, Ltd. | 磁気共鳴検査装置 |
US7808241B2 (en) | 2006-05-09 | 2010-10-05 | Hitachi, Ltd. | Magnetic resonance imaging apparatus |
JP4745390B2 (ja) * | 2006-05-09 | 2011-08-10 | 株式会社日立製作所 | 磁気共鳴検査装置 |
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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