JPH1057089A - 抗生物質テトロマイシンc1、c2、c3、c4およびc5とその製造法 - Google Patents

抗生物質テトロマイシンc1、c2、c3、c4およびc5とその製造法

Info

Publication number
JPH1057089A
JPH1057089A JP8216484A JP21648496A JPH1057089A JP H1057089 A JPH1057089 A JP H1057089A JP 8216484 A JP8216484 A JP 8216484A JP 21648496 A JP21648496 A JP 21648496A JP H1057089 A JPH1057089 A JP H1057089A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tetromycin
formula
culture
medium
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8216484A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomio Takeuchi
富雄 竹内
Masa Hamada
雅 濱田
Hiroshi Osanawa
博 長縄
Yoshikazu Takahashi
良和 高橋
Ryuichi Sawa
竜一 澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Microbial Chemistry Research Foundation
Original Assignee
Microbial Chemistry Research Foundation
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Microbial Chemistry Research Foundation filed Critical Microbial Chemistry Research Foundation
Priority to JP8216484A priority Critical patent/JPH1057089A/ja
Publication of JPH1057089A publication Critical patent/JPH1057089A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低毒性で多剤耐性菌(メチシリン耐性菌等)
に優れた抗菌活性を示す新しい分子骨格の抗生物質を提
供する。 【解決手段】 テトロマイシンC1、C2、C3、C4
およびC5が下記の一般式(I)で表される抗生物質と
して得られる。 テトロマイシンC1: テトロマイシンC2: テトロマイシンC3: テトロマイシンC4: テトロマイシンC5:

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はすぐれた抗菌活性を
有する新規な抗生物質であるテトロマイシン(Tetromyc
in)C1、テトロマイシンC2、テトロマイシンC3、
テトロマイシンC4およびテトロマイシンC5に関し、
またこれらテトロマイシンC1、C2、C3、C4およ
びC5の製造法に関する。さらに本発明はテトロマイシ
ンC1、C2、C3、C4およびC5あるいはこれらの
塩を有効成分とする抗菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】細菌感染症の化学療法において、多剤耐
性菌の出現は重大な問題である。従来知られるまたは使
用されている既知の抗菌性化合物とは、異なる化学構造
の骨格を有して且つ優れた抗菌活性と性質を示す新しい
化合物の発見または創製することは常に望まれており、
そのための研究が行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の要望
に応えることができる優れた抗菌活性を持つ新規な抗生
物質を提供することを目的にするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは有用
な抗生物質を発見すべく研究を行ない、その結果として
先に、新規な微生物として、ストレプトミセス属に属す
る菌株を分離することに成功した。この菌株はストレプ
トミセス・エスピー MK67-CF9 と命名した。また、この
菌株が新しい構造骨格を有する抗生物質を産生している
ことを見い出した。そして、その抗生物質2種を単離す
ることに成功してテトロマイシン(Tetromycin)Aおよ
びテトロマイシンBとそれぞれ命名した。テトロマイシ
ンAおよびテトロマイシンBがグラム陽性の細菌ならび
にその薬剤耐性菌(メチシリン耐性菌等)に抗菌活性を
示すことを見い出し、そしてテトロマイシンAおよびB
が下記の一般式(A)により表わせることを知見した。
【0005】 但しR´はテトロマイシンAではアセチル基を示し、ま
たテトロマイシンBでは水素原子を示す。テトロマイシ
ンAおよびBの理化学的性質と生物学的性質は特開平8-
165286号公報(1996年 6月25日公開)に詳細に記載され
ている。
【0006】本発明者らは今回、研究を続けてその結
果、前記のストレプトミセス属に属する菌株であるMK67
-CF9株がテトロマイシンAおよびB以外の別の新規な抗
生物質を産生していることを見い出した。そして、その
抗生物質5種を単離することに成功してそれぞれにテト
ロマイシン(Tetromycin)C1、テトロマイシンC2、
テトロマイシンC3、テトロマイシンC4およびテトロ
マイシンC5と命名をした。また、これらテトロマイシ
ンC1、C2、C3、C4およびC5がグラム陽性の細
菌並びにその薬剤耐性菌(メチシリン耐性菌等)に抗菌
活性を示すことを見い出した。さらに、テトロマイシン
C1、C2、C3、C4およびC5を分析することによ
り、テトロマイシンC1、C2、C3、C4およびC5
の化学構造を決定した。そしてテトロマイシンC1、C
2、C3、C4およびC5が新規化合物であることを確
認し、後記の一般式(I)に表わせることを知見した。
【0007】しかして、本発明は、ストレプトミセス属
に属する微生物を培養して得られて本発明者らによりテ
トロマイシンC1、C2、C3、C4およびC5と命名
された新規な抗生物質およびその製造法について提供す
るものである。さらに、本発明はテトロマイシンC1、
C2、C3、C4および(または)C5を有効成分とす
る抗菌剤を提供するものである。
【0008】すなわち、第1の本発明によると、次の一
般式(I) (式中、RはテトロマイシンC1では次式 で示される基であり、またテトロマイシンC2では次式 で示される基であり、またテトロマイシンC3では次式 で示される基であり、またテトロマイシンC4では次式 で示される基であり、またテトロマイシンC5では次式 で示される基である)によりそれぞれ表わされる抗生物
質テトロマイシンC1、テトロマイシンC2、テトロマ
イシンC3、テトロマイシンC4およびテトロマイシン
C5、あるいはそれらの塩が提供される。
【0009】本発明によるテトロマイシンC1の理化学
的性状は次の通りである。 (1)外 観:無色針状結晶 (2)分子式:C506414 (3)高分解能質量分析(HRFABMS):実験値 m/z 889.4352 (MH+ ) 計算値 m/z 889.4374 (4)融 点: 190−193 ℃ (5)比旋光度:〔α〕D 25=−26.0°(c 0.53,アセ
トン) (6)赤外線吸収スぺクトル:添付図面の図1に示す通
りである。 (7)プロトン核磁気共鳴スペクトル: 500MHzにお
いて重クロロホルム中で室温にて測定したプロトンNM
Rスペクトルは、添付図面の図2に示す通りである。
【0010】(8)炭素13核磁気共鳴スペクトル: 125
MHzにおいて重クロロホルム中で室温で測定した炭素
13NMRスペクトルは、添付図面の図3に示す通りであ
る。 (9)薄層クロマトグラフィー:シリカゲル60F
254 (メルク社製、Art.5628)の薄層クロマトグラフィ
ーで、展開溶媒としてクロロホルム−エタノール(20:
1)を用いて展開したときのRf値は0.26である。
【0011】本発明によるテトロマイシンC2の理化学
的性状はつぎの通りである。 (1)外 観:無色プリズム状結晶 (2)分子式:C496214 (3)高分解能質量分析(HRFABMS):実験値 m/z
875.4233 (MH+ )計算値 m/z 875.4218 (4)融 点: 195−198 ℃ (5)比旋光度:〔α〕D 25=− 3.1°(c 0.51,アセ
トン) (6)赤外線吸収スぺクトル:添付図面の図4に示す通
りである。 (7)プロトン核磁気共鳴スペクトル: 500MHzにお
いて重クロロホルム中で室温にて測定したプロトンNM
Rスペクトルは、添付図面の図5に示す通りである。
【0012】(8)炭素13核磁気共鳴スペクトル: 125
MHzにおいて重クロロホルム中で室温で測定した炭素
13NMRスペクトルは、添付図面の図6に示す通りであ
る。 (9)薄層クロマトグラフィー:シリカゲル60F
254 (メルク社製、Art.5628)の薄層クロマトグラフィ
ーで、展開溶媒としてクロロホルム−エタノール(20:
1)を用いて展開したときのRf値は0.23である。
【0013】本発明によるテトロマイシンC3の理化学
的性状はつぎの通りである。 (1)外 観:無色プリズム状結晶 (2)分子式:C496214 (3)高分解能質量分析(HRFABMS):実験値 m/z
875.4247 (MH+ )計算値 m/z 875.4218 (4)融 点: 193−196 ℃ (5)比旋光度:〔α〕D 25=− 7.6°(c 0.51,アセ
トン) (6)赤外線吸収スぺクトル:添付図面の図7に示す通
りである。 (7)プロトン核磁気共鳴スペクトル: 500MHzにお
いて重クロロホルム中で室温にて測定したプロトンNM
Rスペクトルは、添付図面の図8に示す通りである。
【0014】(8)炭素13核磁気共鳴スペクトル: 125
MHzにおいて重クロロホルム中で室温で測定した炭素
13NMRスペクトルは、添付図面の図9に示す通りであ
る。 (9)薄層クロマトグラフィー:シリカゲル60F
254 (メルク社製、Art.5628)の薄層クロマトグラフィ
ーで、展開溶媒としてクロロホルム−エタノール(20:
1)を用いて展開したときのRf値は0.16である。
【0015】本発明によるテトロマイシンC4の理化学
的性状はつぎの通りである。 (1)外 観:無色プリズム状結晶 (2)分子式:C496214 (3)高分解能質量分析(HRFABMS):実験値 m/z
875.4189 (MH+ )計算値 m/z 875.4218 (4)融 点: 205−207 ℃ (5)比旋光度:〔α〕D 25=+31.7°(c 0.53,アセ
トン) (6)赤外線吸収スぺクトル:添付図面の図10に示す通
りである。 (7)プロトン核磁気共鳴スペクトル: 500MHzにお
いて重クロロホルム中で室温にて測定したプロトンNM
Rスペクトルは、添付図面の図11に示す通りである。
【0016】(8)炭素13核磁気共鳴スペクトル: 125
MHzにおいて重クロロホルム中で室温で測定した炭素
13NMRスペクトルは、添付図面の図12に示す通りであ
る。 (9)薄層クロマトグラフィー:シリカゲル60F
254 (メルク社製、Art.5628)の薄層クロマトグラフィ
ーで、展開溶媒としてクロロホルム−エタノール(20:
1)を用いて展開したときのRf値は0.11である。
【0017】本発明によるテトロマイシンC5の理化学
的性状はつぎの通りである。 (1)外 観:無色プリズム状結晶 (2)分子式:C5065NO13 (3)高分解能質量分析(HRFABMS):実験値 m/z
888.4531 (MH+ )計算値 m/z 888.4534 (4)融 点: 208−211 ℃ (5)比旋光度:〔α〕D 25=−27.4°(c 0.53,アセ
トン) (6)赤外線吸収スぺクトル:添付図面の図13に示す通
りである。 (7)プロトン核磁気共鳴スペクトル: 500MHzにお
いて重クロロホルム中で室温にて測定したプロトンNM
Rスペクトルは、添付図面の図14に示す通りである。
【0018】(8)炭素13核磁気共鳴スペクトル: 125
MHzにおいて重クロロホルム中で室温で測定した炭素
13NMRスペクトルは、添付図面の図15に示す通りであ
る。 (9)薄層クロマトグラフィー:シリカゲル60F
254 (メルク社製、Art.5628)の薄層クロマトグラフィ
ーで、展開溶媒としてクロロホルム−エタノール(20:
1)を用いて展開したときのRf値は0.17である。
【0019】なお、テトロマイシンC1、C2、C3、
C4およびC5の塩には、製薬的に許容できる塩、アル
カリ金属、たとえばナトリウム、カリウム、あるいはア
ルカリ土類金属、たとえばカルシウム、マグネシウムと
の塩、およびアンモニウム塩が例示される。
【0020】本発明による新規抗生物質であるテトロマ
イシンC1、C2、C3、C4およびC5が前記の一般
式(I)で示される化学構造を有することは、プロトン
NMR、炭素13NMR等の分析を詳細に検討することに
より前記の通り決定された。本発明による一般式(I)
で示されるテトロマイシンC1、C2、C3、C4およ
びC5は後記の生物学的性質を有する。すなわち、テト
ロマイシンC1、C2、C3、C4およびC5は、多剤
耐性菌(メチシリン耐性菌等)を含むグラム陽性の細菌
に対して抗菌活性を示す。またテトロマイシンC1、C
2、C3、C4およびC5は、ほ乳動物に対する急性毒
性が低い。
【0021】試験例1 各種の微生物に対するテトロマイシンC1、C2、C
3、C4およびC5の最小発育阻止濃度(MIC.)
(μg/ml)は日本化学療法学会標準法に基づき、ミュラ
・ヒントン寒天培地上で倍数希釈法によって測定した。
その結果を抗菌スペクトルとして表1に示す。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】試験例2 マウスを使用して本発明のテトロマイシンC1、C2、
C3、C4およびC5の急性毒性を試験した。このため
に、10%ジメチルスルホキシドおよびツイーン80含有の
生理食塩水にテトロマイシンC1、C2、C3、C4お
よびC5をそれぞれ溶解して、その溶液を腹腔内に注射
し、各マウスを14日間観察した。その結果、テトロマイ
シンC1、C3、C4およびC5のLD50は、 100mg/
kg以上、テトロマイシンC2のLD50は75mg/kgであっ
た。
【0026】第2の本発明によると、ストレプトミセス
属に属する前記の一般式(I)のテトロマイシンC1、
C2、C3、C4およびC5の生産菌を培養し、その培
養物から、テトロマイシンC1、C2、C3、C4およ
びC5の少なくとも一つを採取することを特徴とする一
般式(I)の抗生物質テトロマイシンC1、C2、C
3、C4および(または)C5の製造法が提供される。
【0027】本発明の方法で使用するテトロマイシンC
1、C2、C3、C4およびC5の生産菌(以下で単に
「テトロマイシン生産菌」という)は、前述した理化学
的性質および生物学的性質を有する抗生物質を生産する
能力を有するものであれば、その種を問わず使用でき広
範な微生物から選ぶことができる。かかる微生物のう
ち、テトロマイシン生産菌の具体的な好適の一例は、本
発明者らにより平成5年11月に微生物化学研究所におい
て横浜市港北区の土壌より分離された放線菌で、MK67-C
F9菌株番号が付された菌株である。
【0028】以下にMK67-CF9株の菌学的諸性質について
記載する。 1.形態 MK67-CF9株は、分岐した基生菌糸より気菌糸を伸長し、
気菌糸の先端は、らせん状あるいはループ状を呈する。
輪生枝は認められない。成熟した胞子鎖は、5〜20個以
上の長円形の胞子が連鎖する。胞子の大きさは、約 0.4
〜 0.5× 0.8〜1.0ミクロンであり、胞子の表面は平滑
である。なお、集束菌糸、および胞子のうは認められな
い。
【0029】2.各種培地における生育状態 色の記載について[ ]内に示す標準は、コンティナー
・コーポレーション・オブ・アメリカのカラー・ハーモ
ニー・マニュアル(Container Corporation ofAmerica
のColor Harmoney Manual)を用いた。
【0030】(1)シュクロース・硝酸塩寒天培地(27
℃培養) 無色〜うす黄の発育上に、白〜明るいオリーブ灰[1 g
e, Citron Gray]の気菌糸をややうっすらと着生し、溶
解性色素は認められない。 (2)グルコース・アスパラギン寒天培地(27℃培養) 無色〜うす黄の発育上に、白の気菌糸をうっすらと着生
し、溶解性色素は認められない。 (3)グリセリン・アスパラギン寒天培地(ISP-培地
5、27℃培養) 黄味灰[1 1/2 ec, Putty 〜 2 ie,Lt Mustard Tan]の
発育上に、緑味白[1dc, Putty]の気菌糸を着生し、溶
解性色素はかすかに茶色味を帯びる。 (4)スターチ・無機塩寒天培地(ISP-培地4、27℃培
養) 無色〜うす黄[1 1/2 ca, Cream 〜 2 ca,Lt Ivory]の
発育上に、明るいオリーブ灰[1 cb, Parchment 〜 1 d
c, Putty]の気菌糸を着生し、溶解性色素は認められな
い。
【0031】(5)チロシン寒天培地(ISP-培地7、27
℃培養) 灰味黄茶[3 lg, Adobe Brown 〜3 li, Beaver]の発育
上に、緑味白[1 dc,Putty]の気菌糸を着生する。溶解
性色素は暗い茶を呈する。 (6)栄養寒天培地(27℃培養) 無色〜うす黄[2 ca, Lt Ivory]の発育上に、白の気菌
糸をうっすらとわずかに着生し、溶解性色素は認められ
ない。 (7)イースト・麦芽寒天培地(ISP-培地2、27℃培
養) うす黄茶[2 le, Mustard ]〜茶灰[2 nl, Covert Bro
wn]の発育上に、黄味灰[1 cb, Parchment 〜1 ec, Lt
Citron Gray]の気菌糸を着生し、溶解性色素は茶色味
を帯びる。 (8)オートミール寒天培地(ISP-培地3、27℃培養) 無色〜うす黄の発育上に、白〜黄味灰[1 cb, Parchmen
t 〜1 ec, Lt CitronGray]の気菌糸を着生し、溶解性
色素は認められない。 (9)スターチ寒天培地(27℃培養) 無色の発育上に、白の気菌糸をうっすらとわずかに着生
し、溶解性色素は認められない。
【0032】3.生理的性質 (1)生育温度範囲 スターチ・無機塩寒天培地(ISP-培地4)を用い、10
℃、20℃、24℃、27℃、30℃、37℃、50℃の各温度で試
験した結果、10℃、50℃を除き、そのいずれの温度でも
生育する。生育至適温度は27℃付近と思われる。 (2)スターチの加水分解(スターチ・無機塩寒天培
地、ISP-培地4およびスターチ寒天培地、いずれも27℃
培養) いずれの培地においても陰性である。
【0033】(3)メラニン様色素の生成(トリプトン
・イースト・ブロス、ISP-培地1;ぺプトン・イースト
・鉄寒天培地、ISP-培地6;チロシン寒天培地、ISP-培
地7;いずれも27℃培養) ぺプトン・イースト・鉄寒天培地(ISP-培地6)におい
ては陰性である。トリプトン・イースト・ブロス(ISP-
培地1)およびチロシン寒天培地(ISP-培地7)におい
てはおそらく陰性である。 (4)炭素源の利用性(プリドハム・ゴトリーブ寒天培
地、ISP-培地9、27℃培養) D−キシロース、D−グルコース、D−フルクトース、
ラムノースおよびD−マンニトールを利用して発育し、
L−アラビノースはおそらく利用する。イノシトールは
おそらく利用せず、シュクロースおよびラフィノースは
利用しない。◎ (5)硝酸塩の還元反応( 0.1%硝酸カリウム含有ペプ
トン水、ISP-培地8、27℃培養) 陰性である。
【0034】以上を要約すると、MK67-CF9株は、その形
態上、分枝した基生菌糸より気菌糸を伸長する。気菌糸
の先端はらせん状あるいはループ状を呈する。輪生枝、
集束菌糸、胞子のうは認められない。成熟した胞子鎖に
は5〜20個以上の長円形の胞子を連鎖し、その表面は平
滑である。種々の培地で、うす黄〜うす黄茶の発育上
に、黄味灰〜緑味白の気菌糸を着生し、溶解性色素はIS
P-培地2、5および7で茶色味を帯びるが、他の培地で
は認められない。生育至適温度は、27℃付近である。メ
ラニン様色素の生成は、ISP-培地6では陰性、ISP-培地
1および7ではおそらく陰性である。スターチの水解性
は陰性である。なお、細胞壁に含まれる2,6-ジアミノピ
メリン酸はLL−型であった。
【0035】これらの性状により、MK67-CF9株は、スト
レプトミセス(Streptomyces) 属に属すると考えられ
る。近縁の既知菌種を検索すると、ストレプトミセス・
ニベウス(Streptomyces niveus)〔文献1:Shirling,
E.B. and D. Gottlieb,「International Journal of Sy
stematic Bacteriology」18巻、 152頁、1968年および
文献2:Skerman, V.B.D., V.McGowan and P.H.A. Snea
th,「International Journal of Systematic Bacteriol
ogy」30巻、 394頁、1980年〕、およびストレプトミセ
ス・オリバセオビリディス(Streptomyces olivaceoviri
dis)〔文献1:Shirling, E.B. and D. Gottlieb,「In
ternational Journal of Systematic Bacteriology」19
巻、 458頁、1969年および文献2:Skerman, V.B.D.,
V.McGowan and P.H.A. Sneath,「International Journa
l of Systematic Bacteriology」30巻、 395頁、1980
年〕があげられた。そこで、上記の2菌種およびMK67-C
F9株を実地に比較検討する予定である。したがって、現
時点では、MK67-CF9株をストレプトミセス・エスピー
Streptomyces sp.) MK67-CF9とする。なお、MK67-CF9
株を工業技術院生命工学工業技術研究所に寄託申請し、
平成 6年10月28日、寄託番号FERM P-14609として受託さ
れた。
【0036】第2の本発明の方法によると、テトロマイ
シンC1、C2、C3、C4およびC5は、ストレプト
ミセス属に属するテトロマイシン生産菌を適当な培地で
好気的に培養し、その培養液から目的の抗生物質の少な
くとも一つを採取することによって、製造することがで
きる。
【0037】第2の本発明の方法において、テトロマイ
シンC1、C2、C3、C4およびC5の製造の好まし
い実施方法は次の通りである。すなわち、テトロマイシ
ン生産菌を栄養培地中に接種し、適当な培養温度で好気
的に振とうしながら培養し、産生されたテトロマイシン
C1、C2、C3、C4およびC5を含む培養物を得
る。このような目的に用いる栄養培地としては、放線菌
の培養に利用しうるものが使用される。栄養源として、
例えば市販されているペプトン、酵母エキス、コーン・
スティープ・リカー、硫酸アンモニウム等の窒素源が使
用でき、またグリセリン、でん粉、グルコース、ガラク
トース、デキストリン等の炭水化物あるいは脂肪などの
炭素源が使用できる。さらに食塩、炭酸カルシウム等の
無機塩を添加して使用できる。その他必要に応じ微量の
金属塩を添加することができる。これらのものは、テト
ロマイシン生産菌が利用し、テトロマイシンC1、C
2、C3、C4およびC5の生産に役に立つものであれ
ばよく、公知の放線菌の培養材料はすべて用いることが
できる。
【0038】テトロマイシンC1、C2、C3、C4お
よびC5の大量生産のためには、寒天培地上のMK67-CF9
株の斜面培養から得た生育物を接種菌として用い、これ
を栄養培地に接種して種母培養液を調製し、ついで種母
培養液を大量の栄養培地に接種して好気的に深部培養す
るのが都合よい。
【0039】培養温度は、テトロマイシン生産菌の発育
が実質的に阻害されずに目的の抗生物質を生産しうる範
囲であれば、特に制約されるものでなく、使用する生産
菌に応じて選択できるが、好ましくは、25〜30℃の範囲
内の温度、特に27℃付近の温度を挙げることができる。
【0040】テトロマイシン生産菌として使用する場
合、MK67-CF9株の生育は通常3ないし4日で最高に達す
るが、一般に充分な抗菌活性が培地に付与されるまで続
ける。この培養液中のテトロマイシンC1、C2、C
3、C4およびC5の力価の経時変化は、ミクロコッカ
ス・ルテウス IFO 3333 あるいはバチルス・ステアロサ
ーモフィルスを被験菌とする円筒平板法により測定でき
る。
【0041】第2の本発明の方法においては、上記のよ
うにして得られた培養物からテトロマイシンC1、C
2、C3、C4およびC5の少なくとも一つをそれぞれ
単独にまたは混合物として採取する。その採取法として
は微生物の生産する代謝物を採取するのに用いられる採
取手段を適宜利用することからなる。例えば、水と混ざ
らない溶媒による抽出の手段、各種吸着剤に対する吸着
親和性の差を利用する手段、ゲルろ過、向流分配を利用
したクロマトグラフィー等を単独または組み合わせて利
用しテトロマイシンC1、C2、C3、C4およびC5
をそれぞれ単独または混合物として採取できる。また、
分離した菌体からは、適当な有機溶媒を用いた溶媒抽出
法や菌体破砕による溶出法によって菌体から抽出して上
記と同様に単離精製して採取することがでる。かくし
て、前記した抗生物質テトロマイシンC1、C2、C
3、C4およびC5が得られる。
【0042】前記したおり、本発明によるテトロマイシ
ンC1、C2、C3、C4およびC5は、メチシリン耐
性菌のような薬剤耐性菌を含めて各種のグラム陽性細菌
に対して優れた抗菌活性を有し、しかも急性毒性が低
い。
【0043】したがって、第3の本発明では、一般式
(I)で表わされるテトロマイシンC1、C2、C3、
C4およびC5またはそれらの塩の少なくとも一つを有
効成分とする抗菌剤が提供される。
【0044】第3の本発明の抗菌剤は、有効成分化合物
が製薬学的に許容できる常用の固体または液状担体、例
えばエタノール、水、でん粉等と混和されて製剤化した
組成物の形であることができる。
【0045】本発明のテトロマイシンC1〜C5を医療
用抗菌剤として用いる場合には、一般的に経口的にまた
は非経口的に投与できる。一般的に、テトロマイシンC
1〜C5またはその製薬学的に許容できる塩は、賦形剤
あるいは担体と混合して注射剤、経口剤または坐薬など
の製剤の形で投与される。賦形剤および担体としては製
薬学上許容されるものが選ばれ、その種類および組成
は、投与経路や投与方法によって決まる。たとえば、液
状の担体として水、アルコールもしくは大豆油、ごま
油、ミネラル油などの動植物油、または合成油などが用
いられる。固体担体としては、マルトース、シュークロ
ースなどの糖類、リジンなどのアミノ酸類、ヒドロキシ
プロピルセルロースなどのセルロース誘導体、シクロデ
キストリンなどの多糖類、ステアリン酸マグネシウムな
どの有機酸塩などが使用される。
【0046】注射剤として製剤する場合には、テトロマ
イシンC1〜C5と混和できる液状担体は、一般に生理
食塩水、各種緩衝液、グルコース、イノシトール、マン
ニトールなどの糖類溶液、エチレングリコール、ポリエ
チレングリコールなどのグルコース類であることができ
る。またイノシトール、マンニトール、グルコース、マ
ンノース、マルトース、シュークロースなどの糖類、フ
ェニルアラニンなどのアミノ酸類などの賦形剤とともに
凍結乾燥製剤としそれを投与時に注射用の適当な溶剤、
たとえば滅菌水、生理食塩水、ブドウ糖液、電解質溶
液、アミノ酸などの静脈投与用液体に溶解して使用でき
る。
【0047】製剤された抗菌剤組成物中におけるテトロ
マイシンC1〜C5の含量は製剤型により種々異なる
が、通常は0.1 〜99重量%、好ましくは1〜90重量%で
ある。たとえば、注射液の場合には、通常 0.1〜5重量
%の含量でテトロマイシンC1〜C5を含むようにすれ
ばよい。経口投与の場合には、前記固体担体もしくは液
状担体とともに錠剤、カプセル剤、粉剤、顆粒剤、シロ
ップ剤などの形態で用いられる。錠剤、カプセル剤、粉
剤、顆粒剤の場合には、一般にテトロマイシンC1〜C
5の含量は、3〜 100重量%、好ましくは、5〜90重量
%であり、残りは担体である。
【0048】本発明によるテトロマイシンC1、C2、
C3、C4またはC5の投与量は、患者の年齢、体重、
症状、治療目的などにより決定される。しかし、その投
与量は動物試験の結果など種々の状況を勘案して総投与
量が一定を越えない範囲で、連続的または間けつ的に投
与できる。一定条件下における投与の適量と投与回数
は、専門医の決定による。
【0049】
【発明の実施の形態】以下に実施例により本発明をさら
に詳細に説明する。実施例1 抗生物質テトロマイシンC1、C2、C3、C4および
C5の製造 寒天斜面培地に培養したストレプトミセスMK67-CF9株
(FERM P-14609)をグリセリン2%、デキストリン2
%、バクトソイトン1%、酵母エキス 0.3%、硫酸アン
モニウム 0.2%、炭酸カルシウム 0.2%、シリコン1滴
を含む液体培地(pH7.4に調整)を三角フラスコ( 500m
l容)に 110mlずつ分注し、常法により 120℃で20分滅
菌したものに接種した。その後27℃で2日間回転振とう
培養した。これにより種母培養液を得た。この種母培養
液を、同様に三角フラスコに分注し滅菌した前記の種母
培地と同じ液体培地1リットル(pH 7.4に調整)に2%
量を接種し、27℃で4日間回転振とう培養した。
【0050】このようにして得られた培養液をろ過して
菌体と培養ろ液とに分離した。この培養ろ液を、ダイヤ
イオンHP−20(50ml)に吸着させて、水( 200ml)およ
び50%メタノール水溶液( 200ml)で洗浄後、50%アセ
トン水溶液( 200ml)およびアセトン( 200ml)でテト
ロマイシンC1、C2、C3、C4およびC5を含む成
分を溶出した。また菌体には 310mlのメタノールを加
え、攪拌してろ過し、培養ろ液由来の溶出液とあわせて
減圧下で 150mlに濃縮した。次にこの濃縮液に水150ml
を加えて、酢酸エチル 300mlによる溶媒抽出を行い、そ
の抽出液をpH3の水( 100ml)および水( 100ml)で洗
浄後、無水硫酸ナトリウムで脱水して、減圧下で濃縮
し、 447.5mgの淡褐色粉末を得た。
【0051】この粉末を遠心液液クロマトグラフィーに
より、ヘキサン−エタノール−水−酢酸( 100:92.5:
7.5 :0.04)の溶媒系を用いてテトロマイシンC2を含
む画分、テトロマイシンC1、C3、C4を含む画分お
よびテトロマイシンC5を含む画分に分離した。テトロ
マイシンC2を含む画分(23.4mg)はシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより、クロロホルム−メタノール
−酢酸( 150:1:0.015 )の溶媒系を用いて精製し
た。得られた固体をメタノールより結晶化させることに
より、プリズム状結晶のテトロマイシンC2の純品、1
2.6mgを得た。テトロマイシンC5を含む画分(28.1m
g)はシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、ク
ロロホルム−メタノール−酢酸( 100:1:0.02)の溶
媒系を用いて精製した。得られた固体をメタノール−ト
ルエンより結晶化させることにより、プリズム状結晶の
テトロマイシンC5の純品、17.1mgを得た。
【0052】遠心液液クロマトグラフィーにより分離し
たテトロマイシンC1、C3、C4を含む画分(174.6
mg)はシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、ク
ロロホルム−メタノール−酢酸( 150:1:0.015 )の
溶媒系を用いて精製し、テトロマイシンC1を含む画分
とテトロマイシンC3とC4を含む画分に分離した。テ
トロマイシンC1を含む画分は濃縮乾固した後、得られ
た固体をメタノールより結晶化させた。針状結晶のテト
ロマイシンC1の純品、20.2mgが得られた。テトロマイ
シンC3とC4を含む画分は濃縮乾固した後、得られた
固体をメタノールより結晶化させた。プリズム状結晶の
テトロマイシンC4の純品、89.2mgが得られた。結晶化
の母液は再びシリカゲルクロマトグラフィーにより、ク
ロロホルム−メタノール−酢酸( 100:1:0.02)の溶
媒系を用いて精製し、得られた固体をアセトニトリル−
トルエンから結晶化させた。プリズム状結晶のテトロマ
イシンC3の純品、25.6mgが得られた。
【0053】
【発明の効果】本発明によるテトロマイシンC1、C
2、C3、C4およびC5は多剤耐性菌(メチシリン耐
性菌等)に優れた抗菌活性を有し且つ低毒性であって優
れた抗菌剤として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はテトロマイシンC1のKBr錠剤法で測
定した赤外線吸収スペクトルである。
【図2】図2はテトロマイシンC1の重クロロホルム溶
液中にて室温で測定した 500MHzにおけるプロトン核
磁気共鳴スペクトルである。
【図3】図3はテトロマイシンC1の重クロロホルム溶
液中にて室温で測定した 125MHzにおける炭素13核磁
気共鳴スペクトルである。
【図4】図4はテトロマイシンC2のKBr錠剤法で測
定した赤外線吸収スペクトルである。
【図5】図5はテトロマイシンC2の重クロロホルム溶
液中にて室温で測定した 500MHzにおけるプロトン核
磁気共鳴スペクトルである。
【図6】図6はテトロマイシンC2の重クロロホルム溶
液中にて室温で測定した 125MHzにおける炭素13核磁
気共鳴スペクトルである。
【図7】図7はテトロマイシンC3のKBr錠剤法で測
定した赤外線吸収スペクトルである。
【図8】図8はテトロマイシンC3の重クロロホルム溶
液中にて室温で測定した 500MHzにおけるプロトン核
磁気共鳴スペクトルである。
【図9】図9はテトロマイシンC3の重クロロホルム溶
液中にて室温で測定した 125MHzにおける炭素13核磁
気共鳴スペクトルである。
【図10】図10はテトロマイシンC4のKBr錠剤法で
測定した赤外線吸収スペクトルである。
【図11】図11はテトロマイシンC4の重クロロホルム
溶液中にて室温で測定した 500MHzにおけるプロトン
核磁気共鳴スペクトルである。
【図12】図12はテトロマイシンC4の重クロロホルム
溶液中にて室温で測定した 125MHzにおける炭素13核
磁気共鳴スペクトルである。
【図13】図13はテトロマイシンC5のKBr錠剤法で
測定した赤外線吸収スペクトルである。
【図14】図14はテトロマイシンC5の重クロロホルム
溶液中にて室温で測定した 500MHzにおけるプロトン
核磁気共鳴スペクトルである。
【図15】図15はテトロマイシンC5の重クロロホルム
溶液中にて室温で測定した 125MHzにおける炭素13核
磁気共鳴スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 良和 東京都多摩市桜ケ丘3丁目2番地の3 (72)発明者 澤 竜一 東京都府中市八幡町2丁目1番地の1 府 中八幡町ダイヤモンドマンション402

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(I) (式中、RはテトロマイシンC1では次式 で示される基であり、またテトロマイシンC2では次式 で示される基であり、またテトロマイシンC3では次式 で示される基であり、またテトロマイシンC4では次式 で示される基であり、またテトロマイシンC5では次式 で示される基である)によりそれぞれ表わされる抗生物
    質、テトロマイシンC1、テトロマイシンC2、テトロ
    マイシンC3、テトロマイシンC4およびテトロマイシ
    ンC5、あるいはそれらの塩。
  2. 【請求項2】 ストレプトミセス属に属する請求項1に
    記載の一般式(I)のテトロマイシンC1、C2、C
    3、C4およびC5の生産菌を培養し、その培養物から
    テトロマイシンC1、C2、C3、C4およびC5の少
    なくとも一つを採取することを特徴とする、抗生物質テ
    トロマイシンC1、C2、C3、C4および(または)
    C5の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の一般式(I)で表わさ
    れるテトロマイシンC1、C2、C3、C4およびC
    5、あるいはこれらの塩の少なくとも一つを有効成分と
    する抗菌剤。
JP8216484A 1996-08-16 1996-08-16 抗生物質テトロマイシンc1、c2、c3、c4およびc5とその製造法 Pending JPH1057089A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8216484A JPH1057089A (ja) 1996-08-16 1996-08-16 抗生物質テトロマイシンc1、c2、c3、c4およびc5とその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8216484A JPH1057089A (ja) 1996-08-16 1996-08-16 抗生物質テトロマイシンc1、c2、c3、c4およびc5とその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1057089A true JPH1057089A (ja) 1998-03-03

Family

ID=16689161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8216484A Pending JPH1057089A (ja) 1996-08-16 1996-08-16 抗生物質テトロマイシンc1、c2、c3、c4およびc5とその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1057089A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6548536B2 (en) 1998-08-31 2003-04-15 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Agent for inducing apoptosis
GB2410202A (en) * 2001-05-30 2005-07-27 Btu Int Reflow Soldering System Including a Filter Assembly and Gas Barrier

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6548536B2 (en) 1998-08-31 2003-04-15 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Agent for inducing apoptosis
GB2410202A (en) * 2001-05-30 2005-07-27 Btu Int Reflow Soldering System Including a Filter Assembly and Gas Barrier
GB2410202B (en) * 2001-05-30 2005-12-14 Btu Int Filtering apparatus
US7014673B2 (en) 2001-05-30 2006-03-21 Btu International, Inc. Filtering apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4946941A (en) Novel glycopeptide antibiotics
EP1211259B1 (en) Antibiotic caprazamycins and process for producing the same
CA1334949C (en) Antimicrobial agent, fr 109615 and production thereof
EP0185456B1 (en) Cl-1577d and cl-1577e antibiotic/antitumor compounds, their production and use
US4313935A (en) Antibiotic FR-900129 substance, a process for the preparation thereof and pharmaceutical compositions containing the same
US4144329A (en) Antitumor antibiotics MA 144-M1 and MA 144-M2
CA1093998A (en) Antitumor antibiotic baumycin complex and components thereof
US5527820A (en) Antibiotics having immunosuppressive activity, delaminomycins and processes for the production of the same
JPH1057089A (ja) 抗生物質テトロマイシンc1、c2、c3、c4およびc5とその製造法
US5109122A (en) Antibiotics, dexylosylbenanomicin B
US5665703A (en) GE3 compound
US5098935A (en) Carcinostatic or antitumor antibiotic, conagenin, and production and uses thereof
JP3124373B2 (ja) 免疫抑制物質
JPH08165286A (ja) 抗生物質テトロマイシンaおよびbとその製造法
CA1263621A (en) Fr-900848 substance and preparation thereof
JPH09157266A (ja) 新規抗生物質エポキシキノマイシンaおよびbとその製造法
JPH10114777A (ja) 抗生物質スピロキシマイシンとその製造法
JPH05222086A (ja) 抗生物質アルデカルマイシンとその製造法、並びにその誘導体とその製造法
JPH0665277A (ja) 抗生物質ジヒドロアルデカルマイシンおよびその製造法
JPH08208644A (ja) 新規抗生物質クレミマイシンとその製造法及び用途
JPS62174099A (ja) 新規グリコペプチド系抗生物質pa−42867−aおよびpa−42867−bとその製造方法
JP2001055386A (ja) 抗生物質ツベラクトマイシンb、dおよびeとその製造法
Umezawa et al. Antitumor antibiotics MA 144-M 1 and MA 144-M 2
JPH06343480A (ja) Sf2315aの製造法及びその薬学的用途
JP2001199988A (ja) 制癌性抗生物質チアジノトリエノマイシンf及びgと抗生物質ベンゾオキサゾマイシン

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term