JPH1056785A - 発電装置および携帯電子機器 - Google Patents

発電装置および携帯電子機器

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JPH1056785A
JPH1056785A JP8210331A JP21033196A JPH1056785A JP H1056785 A JPH1056785 A JP H1056785A JP 8210331 A JP8210331 A JP 8210331A JP 21033196 A JP21033196 A JP 21033196A JP H1056785 A JPH1056785 A JP H1056785A
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司 舩坂
Hajime Miyazaki
肇 宮崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電体層を備えた振動片を加振して発電を行
う小型・携帯型の装置に適した発電装置において、機械
的な損失が少なく発電能力の高い発電装置を提供する。 【解決手段】 圧電体層22を備えた振動片21を台盤
1aとの間に挟んで固定する取付部材31の取付面31
aと振動片21の上面21aの隙間、振動片の下面21
bと台盤1aの設置面1bとの隙間に硬質の微粒子を含
んだシール層40を設け、隙間やそれぞれの面の微小な
凹凸を微粒子で埋めて固定部分の剛性を向上し、固定部
分からの振動漏れが少なく、機械的なロスによる減衰の
少ない振動片を実現する。機械的なロスを少なくできる
ので、振動片21における発電能力を向上でき、十分な
電力を供給可能な発電装置を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電体を備えた振
動片を用いて発電を行う発電装置およびこれを備えた携
帯電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧電材料を振動させて発電を行う小型の
装置が幾つか提案されており、例えば、実公昭51−1
7393には、回転錘の動きでレバーを振動して圧電素
子に静的な変位を与えて振動し発電する技術が開示され
ている。また、特開平7−107752号にはカンチレ
バーの表面に圧電材料をスパッタ形成したものを用いて
発電する技術が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの発電装置にお
いては、腕時計の回転錘などの運動エネルギーによって
圧電体を備えたレバーに振動が励起され、振動の機械エ
ネルギーがその時の歪み分の電気機械結合係数kv2
よって電気エネルギーに変換される。さらに、回転錘の
運動エネルギーがレバーに対し振動エネルギーとして伝
達され、レバーが振動することにより繰り返し歪みが発
生し、その機械エネルギーを電気エネルギーに変換でき
るので発電効率を比較的高くできる。しかしながら、レ
バーに蓄積された機械エネルギーの全てが電気エネルギ
ーに変換できるのではなく、レバー内部の摩擦や、空気
抵抗など様々な要因によってエネルギー損失が発生す
る。このような圧電体素子を用いた発電装置によって、
時計装置などの処理装置を実際に動かすには十分な発電
量を得る必要があり、そのためには、電気機械結合係数
kv2 を高くすることはもちろん、振動中に発生する機
械的な損失をできるかぎり低減することが重要である。
【0004】このため、本発明においては、振動片を固
定し支持する部分からの振動漏れを防止することによ
り、振動時の機械的な損失を低減することを目的として
いる。振動漏れを防止することにより振動片における機
械エネルギーの損失を低減し、振動片から出力可能な電
力量を増加し、さらに、回転錘などの運動エネルギーを
効率よく電気エネルギーに変換できる発電装置を提供す
ることを目的としている。そして、発電能力が高く、腕
などの動きによって十分な発電量を確保できる発電装置
を実現することにより、発電装置から供給される電力に
よって何処でも処理装置を駆動でき、その機能を発揮さ
せることができる携帯電子機器を提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては、台盤
などの固定手段と振動片の隙間、および固定手段の面粗
さ、あるいは、振動片の固定手段に面した領域の面粗さ
によって生ずる振動漏れを抑制し、振動時の機械的な損
失を低減することによって発電装置の発電能力を高めら
れるようにしている。すなわち、本発明の発電装置は、
圧電体層を備えた振動片と、この振動片の少なくとも一
箇所を振動方向と平行な方向から挟み込んで固定する固
定手段と、振動中の圧電体層で発生した電力を出力する
出力手段とを有しており、固定手段と振動片との間に、
硬質の微粒子を備えたシール層が形成されていることを
特徴としている。このようなシール層を設けることによ
って、固定手段と振動片の隙間、固定手段あるいは振動
片の表面の微細な凹凸を同程度の強度の微粒子によって
埋めることができるので、固定手段によって挟み込んだ
固定部分の剛性を高くすることができる。従って、固定
部分における振動漏れを低減できるので、振動時の振動
片からのエネルギー損失を低くでき、Q値を高くでき
る。従って、振動片の圧電体層によってより多くの機械
エネルギーを電気エネルギーに変換できるので、圧電体
層による発電効率の高い発電装置を実現できる。
【0006】絶縁性のシール層を採用することにより、
固定手段と振動片を絶縁できるので、固定手段として導
電性の部材、例えば、金属などを用いることも可能にな
る。もちろん、セラミックなどの絶縁性の部材を用いる
ことも可能である。絶縁性のシール層としては、硬質の
微粒子としてセラミック系の素材、例えば、ガラスの微
粒子を採用でき、また、微粒子を展開するバインダとし
てはエポキシなどの有機材を採用することができる。ま
た、硬質の微粒子に銀などの金属を採用することも可能
であり、金属粒子は、展性があるので微小な凹凸に適合
し易く、固定手段や振動片の隙間を埋めやすいというメ
リットがある。また、金属粒子を採用することにより、
導電性のあるシール層を形成することも可能である。さ
らに、金属粒子とセラミック系の粒子を混在させること
も可能である。例えば、銀ペーストを用いてシール層を
形成することにより、振動片のQ値を大幅に高めること
ができる。
【0007】また、シール層は、固定手段あるいは振動
片の表面の凹凸を埋めれる程度の厚みは必要であり、そ
の一方で、シール層自体の内部摩擦などによるエネルギ
ー損失を防止するためにはシール層は薄い方が望まし
い。台盤などの金属製の固定手段を採用した場合、その
表面粗さは10μm程度なので、シール層の厚みが約1
0μmから20μm程度とすることが有効である。
【0008】さらに、固定手段としては、凹みに振動片
を差し込んで振動片の両面を挟み込んで固定するもの
や、平らな台盤に対し振動片の一方の平面を他方の面か
ら接触面積の小さな部材で押圧して固定するものなど多
くのタイプがある。本発明により、シール層を設けるこ
とにより接触面積を大きくしても剛性を保持できる。従
って、台盤に対し振動片の他方の面を接触面積の大きな
平板部材によって強い力で押圧し、固定部分の剛性を高
めて振動損失を低減することができる。このため、平板
部材の幅を振動片の幅とほぼ同じ、またはそれ以上にす
ることが可能であり、固定部分に印加する力を増大でき
るので、さらに振動漏れを小さくできる。平板部材を広
くすると、均一に振動片に接触させることが難しくな
る。そこで、振動片の他方の面に接触する圧迫部と、こ
の圧迫部の両側を台盤に固定する支持部とを備えた平板
部材においては、圧迫部と支持部との境界近傍の振動片
の反対側に切り欠きを設けておくことにより、圧迫部の
中央部分が振動片から離れるような歪みの発生を未然に
防止でき、より均一な圧力で振動片を固定することがで
きる。従って、振動片に定常的で安定した振動を励起で
き、スプリアス振動などによる損失を低減できる。
【0009】このような平板部材をネジやリベットなど
の平板部材と振動片を貫通して台盤に到達する部材によ
って固定する場合は、振動片を貫通する部分に絶縁材を
封止し、ネジやリベットにより不用意に圧電体層が短絡
されないようにすることが望ましい。絶縁性のシール層
を採用する場合は、シール層と同一の素材を封入するこ
とによりネジやリベットなどから圧電体層を絶縁でき
る。また、レーザーなどを用いて支持部を台盤に対し溶
接することも可能である。
【0010】発電装置を収納するケース本体の一部を台
盤として利用することも可能であり、剛性の高い固定手
段を容易に得ることができる。また、台盤と接触する領
域の圧電体層を幅方向に広げて固定部分を形成し、圧電
体層で振動片を固定することも可能である。さらに、平
板状のシム材の両面あるいは片面に圧電体層が設けられ
ている振動片においては、シム材を幅方向に広げ、シム
材で振動片を固定することも可能である。
【0011】本発明においては、上記の手段により固定
部分の剛性を高めて振動漏れによるエネルギー損失を防
止できるようにしている。従って、本発明により発電能
力の高い発電装置を実現でき、腕装着タイプなどの携帯
型のケースに本発明の発電装置と、この発電装置から出
力された電力によって作動可能な処理装置を搭載するこ
とにより、何時でも何処でも処理装置の機能を発揮で
き、外部からの電力供給が不要で電池交換もいらない携
帯型電子機器を提供することが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕以下に図面を参照しながら本発明
をさらに詳しく説明する。図1に本発明の実施例1に係
る発電装置を備えた腕時計装置の概要を示してある。本
例の腕時計装置10は、装置10の周囲をカバーするケ
ース1と、このケース1の内部に収納された振動片21
を備えた発電装置20、これを駆動する駆動系11、発
電装置10から得られた交流電力を整流する整流回路
2、整流された電流を蓄積する蓄電回路4、さらに、発
電された電流によって計時処理を行う処理装置6を備え
ている。処理装置6は、時計部7を駆動したりアラーム
処理を行うなどの計時処理の他にラジオ、ページャある
いパソコンなどの機能を備えているものであってももち
ろん良い。また、本例では、蓄電回路4に大容量のコン
デンサ5を用いているが、2次電池などの電力蓄積能力
を備えたものであれば良い。整流回路2は、本例のよう
にダイオード3を用いた全波整流に限定されず、半波整
流回路であっても良く、インバータなどを用いた整流回
路であってももちろん良い。図1では本例の腕時計装置
を概念図を用いて示してあるが、整流回路2、蓄電回路
4および処理装置6などは、駆動系11と平面的に重な
る様に配置されており、装置全体の小型化が図られてい
る。
【0013】本例の腕時計装置10に用いられている発
電装置20は、片持ち梁(カンチレバー)状にケース1
に固定された振動片21を備えている。ケース1には、
振動片21を設置し易いように台盤状に突出した部分1
aが設けられており、この台盤部分1aに振動片21の
一方の端(固定端)24を固定装置30によって固定で
きるようになっている。本例の振動片21の両側に圧電
体部22が設けられており、振動片21が振動すると、
これらの圧電体部22aおよび22bが繰り返し変位し
て発電が行われる。また、振動片21の先端(自由端)
23には重り25が取り付けられており、先端の重り2
5に駆動系11によって打撃が与えられることにより振
動片21が加振されるようになっている。駆動系11に
よって加振されると、振動片21に運動エネルギー(機
械エネルギー)が駆動系11から伝達され、振動片の先
端が自由端23となり、台盤1aに固定装置30で固定
された側が支持端24となって自由振動が励起される。
そして、振動による変位が圧電体部22によって電気エ
ネルギーに変換され、起電力が発生する。この起電力が
電力の出力手段である出力線2aおよび2bによって整
流回路2に供給され、処理部6の作動エネルギーとな
り、あるいは、蓄電部5に充電される。
【0014】本例の駆動系11は、ケース1の内部で回
転運動を行う回転錘13を備えており、ユーザーの腕に
装着された際にこの回転錘13がユーザーの腕や体の動
きなどと連動して回転し、その力を運動エネルギーに変
換し、さらに、その運動エネルギーを振動片21に伝達
して振動片21に振動を与えられるようになっている。
このため、本例の駆動系11は回転錘13の運動を振動
片の先端の重り25に伝達する輪列を備えており、ま
ず、回転錘13の動きは、回転錘車14によって中間車
15に伝達され増速される。この中間車15および後述
する歯車やカムは、ケース1内で駆動系11を支持する
地板12と、回転錘13を支持する回転錘受16に挟ま
れて狭い空間にも輪列を構成できるようにしている。中
間車15の動きはカム駆動車17に伝達され、このカム
駆動車17によってカム19が左右に駆動され、カム1
9の振動片の重り25の内部に納めれた突出部18が動
く。従って、ユーザーが腕や体を動かすことによって回
転錘13に回転力が与えられるとその力によってカム1
9が左右に振動し、カム19の突出部18が振動片の重
り25に対し左右に打撃を与える。この打撃によって、
振動片21に変位が与えられ、振動片21が振動を開始
し、その振動によって圧電体部22に起電力が発生す
る。なお、本例の駆動系11に用いられているカム19
には、駆動系の負荷を小さくするために慣性モーメント
の小さな柄タイプのカムが採用されている。また、カム
19を小型化できるようにカム駆動車17を中間車15
に加えて設けてある。
【0015】図2に、本例の発電装置20の詳細を示し
てあり、また、図3に、発電装置20の固定装置30の
近傍の構成を断面を用いて示してある。本例の発電装置
20は、振動片21と、この振動片21を台盤1aと挟
み込んで共に固定する固定装置30とを備えており、振
動片21で発生した電力を電力線2aおよび2bによっ
て出力できるようになっている。振動片21は、固定装
置30によって台盤1aに固定された固定端24から重
り25のついた自由端23に向かって一定の幅で延びた
板形状である。本例の振動片21は、中心に燐青銅など
の金属製の支持層(シム材)26をを備えており、この
シム材26の両面に圧電体層22aおよび22bがそれ
ぞれ形成されたサンドイッチ構造である。これらの圧電
体層22aおよび22bの表面には、固定端24の側の
固定装置30と接触する領域から自由端23にわたって
電極27が設けられている。本例の振動片21は、先端
についたコ字型の重り25の内部がカムの突出部18に
よって打撃されるので、矢印Aで示す上下方向に振動す
る。そして、本例の振動片21は、振動方向と直角な方
向に広い板状になっているので、振動方向には比較的柔
らかく、振動と直交する方向には比較的固い構造となっ
ている。このため、カム19によって印加された上下方
向Aの打撃によって上下方向Aに安定した振動が励起さ
れるようになっている。
【0016】本例の振動片21は、シム材26の両側に
自由端23から固定端24の側まで延びた圧電体層22
aおよび22bが設けられており、さらに、固定装置3
0が圧電体層22aおよび22b自体も含めた振動片2
1の一方の端を剛性の高いケース1の台盤1aに固定し
ている。従って、振動したときに最も歪みが大きくなる
振動片21の根元の部分は圧電体部22aおよび22b
によって覆われており、その根元の部分の歪みエネルギ
を圧電体部22aおよび22bによって電気エネルギに
変換できるようになっている。このため、同じ自己減衰
率を持った梁状の振動片であっても、1回の変位で取り
出す電気エネルギを大きくでき、変換効率、すなわち、
発電効率の高い発電装置である。この振動片21の固定
端24の固定装置30から自由端23の側に向かって延
びた根元の部分は、振動漏れが生じ易く、振動時の歪み
エネルギが漏れやすい部分である。そこで、本例の発電
装置においては、エネルギー漏れが発生し易い部分、す
なわち、変位が大きくなる部分に上記のように圧電体部
を設け、その圧電体部内に蓄積された歪みエネルギを圧
電体部22aおよび22bによって利用すると共に、さ
らに、圧電体層22aおよび22bの固定端24を強固
に固定して振動漏れによる機械的なエネルギーの損失を
抑止している。さらに同時に、固定端24を強固に固定
することにより、振動片21が振動する際の固定端24
の近傍領域の圧電体層22aおよび22bの変位をより
大きくして発電効率を向上できるようにしている。
【0017】そのため、図2に示すように、振動片21
の固定端24を台盤1aと面で挟み込むタイプの平板状
の取付部材31を備えた固定装置30を採用している。
台盤1aの平らな設置面1bと、取付部材31の平らな
取付面31aで振動片21の固定端24を挟み込んで固
定することにより、固定端24の広い領域にほぼ均等の
大きな力を与えて固定できるので、固定端24の動きを
押さえ、振動漏れを抑止することが可能になる。しかし
ながら、振動片21の両面21aおよび21b、台盤1
aの設置面1bおよび取付部材31の取付面31aを凹
凸のない完全な平面で形成するのは非常に困難であり、
コストもかかる。さらに、取付部材31によって振動片
21を固定する際に印加される力によってこれらの面に
変形が生ずることもある。そこで、本例においては、図
3に示すように、設置面1bと振動片の平面21bとの
間、および平板部材31の取付面31aと振動片の平面
21aとの隙間にシール層40を設けて振動漏れを防止
している。
【0018】さらに、シール層40は、設置面1b、振
動片の平面21bおよび21a、および平板部材31の
取付面31aの歪みや表面粗さを埋めることにより、振
動片21の固定端24の剛性を高められ、定常的な振動
が振動片21に励起でき、その振動の漏れを防止できる
ことが望ましい。このためには、面と面の微小な隙間
や、表面の微小な凹凸に侵入できると共に、それらの部
分の剛性を高く保ち、シール層が振動によって大きく変
位してしまいエネルギーがロスされるのを防止する必要
がある。そこで、本例においては、図4に示すように、
媒体であるバインダ41に硬質の微粒子42が含有され
た素材を用いてシール層40を形成することにより、微
小な隙間や凹凸を埋めるという機能と、剛性を保つとい
う機能の両立を図っている。バインダ41には、流動性
があり、ある程度の強度も発揮できるエポキシなどの有
機系の樹脂が適している。また、硬質の微粒子42とし
ては、セラミック系、あるいは金属系のものを採用でき
る。これらの微粒子は、台盤1a、取付部材31、ある
いは振動片21とほぼ同程度の硬さのものを選択できる
ので、固定装置30から振動片21までを一体で成形し
たものに近い剛性が得られ、振動片21を固定装置30
で固定した固定部分の機械的な損失の少ない発電装置2
0を得ることができる。硬質の微粒子42としてセラミ
ック系、例えば、ガラスなどを採用すれば、シール層4
0で固定装置31あるいは台盤1aと振動片21を絶縁
することができる。また、銀などの金属粒を採用する
と、金属としての展性を期待できるので、粒子径よりも
小さな隙間や凹凸を埋めることが可能であり、より剛性
を高めることができる。さらに、銀などの層にはポアー
が非常に多いため、圧力がかかると銀の展性によりポー
ラスな層が潰れて隙間が埋められること考えられる。ま
た、金属粒の含有量によっては、シール層40に導電性
を持たせ、固定装置31あるいは台盤1aと振動片21
をシール層40を介して電気的に接続することも可能で
ある。もちろん、セラミック系の粒子と、金属性の粒子
を混在させることも可能である。
【0019】シール層40は、例えば、ガラスペースト
や、金属ペーストとして市販されている素材を用いるこ
とも可能である。一例として、図5に、PZT(商標)
からなる振動片(長さ13mm、幅1mm、厚さ0.5
mm)の固定端を3mm固定した発電装置において、銀
ペーストを400〜600°Cで焼成した(15μm程
度の)シール層を設けた発電装置のQ値(実線)と、設
けなかった発電装置のQ値(破線)とをインピーダンス
アナライザーで計測した結果を示してある。本図から判
るように、シール層40を設けることにより、Q値は2
倍程度に改善され、振動漏れによる振動エネルギーの減
衰を抑止できる。従って、振動片21で電気エネルギー
に変換されるエネルギー量を増加できるので、出力され
る電力量を増加でき、発電装置20の発電効率を向上で
きる。
【0020】圧電体層22あるいは電極27からなる振
動片21の表面の表面粗さは2μm程度であり、経済的
な機械加工された台盤1aあるいは取付部材31の表面
粗さは5〜10μm程度あるいはそれ以下であることが
多い。従って、これらの表面を合わせたときの歪みおよ
び凹凸を埋めるためには、約5〜20μmの厚さ(t)
のシール層40を設けておくことが望ましい。5μmと
比較し、非常に薄いシール層では、表面の凹凸や歪みを
埋めることが難しくなる。一方、20μmと比較し、非
常に厚いシール層40では、シール層を構成する粒子の
移動やバインダの流動などによって内部摩擦などが発生
し、シール層自体によるエネルギー損失が大きくなって
しまう。
【0021】図2に戻って、このように、本例の発電装
置20は、シール層40を設けることにより、平板状の
取付部材31を用いて強固に振動片21を台盤1aに固
定できるようになっている。さらに、本例の取付部材3
1は図3に示した取付面31aが振動片21の幅一杯を
用いて広い面積で固定できるように広がっており、この
ため、取付部材31は、振動片21の上面21aを圧迫
する平面的な圧迫部分32と、この圧迫部分32の両端
32aおよび32bを台盤1aに固定する支持部分33
aおよび33bを備えている。このような、平面的な圧
迫部分32を両端32aおよび32bで引っ張って固定
する取付部材31は、圧迫部分32の中央が両端と反対
側に歪み易くなる。従って、圧迫部分32の中央に振動
片21の表面21aとの間に大きな隙間ができてしま
い、固定端24の剛性が不足し易くなり、また、シール
層40の厚みが増加してシール層での損失が発生し易く
なる。そこで、本例においては、圧迫部分32の取付面
31aと反対側の支持部分33aおよび33bとの境界
の近傍に振動片21に沿って延びた切り欠き35aおよ
び35bを設けてある。この切り欠き35aおよび35
bにより、支持部分33aおよび33bによって引っ張
られても圧迫部分32は歪み難くなるので、振動片21
との隙間を小さくでき、固定端24で発生するエネルギ
ー損失を低減できる。また、このような切り欠き35a
および35bを設けることにより取付面31aが振動片
の上面21aと密着し易くなるので取付面31aの面精
度が多少悪くても十分な強度で振動片21を固定できる
というメリットもある。さらに、図2に示した固定装置
30では、支持部分33aおよび33bを台盤1aに対
しほぼ垂直になるようにしているが、圧迫部分32が狭
くなった台形状に支持部分33aおよび33bを成形す
ることも可能である。
【0022】さらに、本例の取付部材31は、支持部分
33aおよび33bが台盤1aに対しレーザー溶接39
で固定されている。支持部分33aおよび33bはネジ
やリベットなどで台盤1aに固定することも可能である
が、レーザー溶接などの溶接技術を用いることにより、
ネジなどの部品点数が増加するのを防止でき、さらに、
溶接長さによって取付部材31を台盤1aに固定する力
も増加できる。また、ネジ止めなどと比較し、取付部材
31の位置を台盤1aに対し合わせやすくなり、また、
いったん固定した後に位置ずれが発生することがない。
このため、台盤1aの自由端23の方向の縁1cと、取
付部材31の自由端23の方向の縁31cの位置を合わ
せることも容易であり、振動片21が振動したときの振
動方向によるバランスを一定に保ち振動損失の少ない発
電装置20を提供することができる。また、本例におい
ては、腕時計型の装置では剛性が最も高いケース1の一
部を台盤1aとして採用しており、台盤1aで発生する
歪みなどによるエネルギー損失をできるだけ少なくして
いる。もちろん、駆動系11と同様に地板12の一部を
台盤として用いることも可能である。
【0023】また、図2および図3に示した発電装置2
0においては、絶縁性のシール層40が用いられてお
り、対峙した方向に分極した圧電体層22aおよび22
bに発生した電力はシム材26を介して直列に接続さ
れ、振動片21の上面21aの電極と下面21bの電極
に現れる。従って、台盤1aに出力用の電極9aおよび
9bを用意し、上面21aの電極27と電極9aをボン
ディングワイヤ9cで接続し、また、電極9bを振動片
21に接触する位置まで延ばして下面21bの電極27
と接続できるようにしている。従って、電力線2aおよ
び2bを台盤1aの上に用意された電極9aおよび9b
に接続することにより、発電装置20から電力を取り出
すことができる。
【0024】なお、本例の発電装置20においては、取
付部材31あるいは台盤1aはシール層40によって絶
縁されているので、金属性の部材を用いて構成すること
が可能である。また、セラミック系の剛性が高く、絶縁
性も高い部材を用いて取付部材31や台盤1aを構成す
ることも可能である。
【0025】〔第2の実施の形態〕図6に本発明の異な
る実施の形態に係る発電装置20の概要を示してある。
本例の発電装置20は圧電体層22aおよび22bが直
に積層された振動片21を振動することにより電力を供
給できる発電装置であり、上記にて示した発電装置と同
様に回転錘などの運動エネルギーを伝達することにより
電力を発生し、整流回路などに供給することができる。
なお、以降においては、上記にて説明した部分と共通す
る部分には同じ符号を付して説明を省略する。
【0026】本例の振動片21を台盤1aに固定する固
定装置30は、平板状の取付部材31がその中央で振動
片21を貫通するネジ38によって台盤1aに取りつけ
られている。そして、取付部材31の取付面31aと振
動片21の上面21a、および台盤1aの設置面1bと
振動片21の下面21bとの隙間にシール層40が形成
されている。従って、本例においても、振動片21のほ
ぼ幅いっぱいの取付部材31を用いて振動片21を平面
的に挟み込んで固定することができ、シール層40を用
いて歪みや微小な凹凸による振動漏れを防止できるの
で、振動片21に定常的で機械的なロスによる減衰の少
ない振動を励起できる。従って、本例の発電装置20も
発電効率が高く、大きな電力を供給することができる発
電装置である。
【0027】また、本例においては、振動片21を貫通
するようにネジ38が設置されているので、ネジ38に
よって上下の圧電体層22aおよび22bが導通するの
を防止する必要がある。このため、図7に示すように、
ネジ38の周囲に絶縁層45を形成し、この絶縁層45
をシール層40と同一の素材で満たすことができる。同
一の素材で満たすことにより、ネジ38と圧電体層22
aおよび22bとの隙間や、それぞれの微小な凹凸も強
度の高い微粒子で埋めることができるので、ネジ38回
りの構成に伴う機械的なエネルギー損失も抑止すること
ができる。
【0028】〔第3の実施の形態〕図8および図9に本
発明の異なる実施の形態に係る発電装置20の概要を示
してある。本例の発電装置20は圧電体層22aおよび
22bが直に積層された振動片21を振動することによ
り電力を供給できる発電装置であり、上記にて示した発
電装置と同様に回転錘などの運動エネルギーを伝達する
ことにより電力を発生し、整流回路などを介して処理装
置に供給し作動させることができる。
【0029】本例の振動片21を台盤1aに固定する固
定装置30は、圧電体層22aおよび22b自体で構成
されて、振動片21の台盤1aに取りつけられる部分、
すなわち、固定端24が台盤1aに沿って幅方向が広が
って固定部分37となっている。そして、固定部分37
に複数のネジ38を設置して台盤1aに強固に固定でき
るようになっている。ネジ38と圧電体層22aおよび
22bとの間に上記と同様の絶縁層を設けることによ
り、ネジ38近傍の絶縁性を確保でき、同時にネジ38
近傍におけるエネルギー損失を抑制することができる。
さらに、台盤1aの設置面1bと振動片21の下面21
bとの隙間にはシール層40を設けてあるので、面積が
広くなっても密着性を高くできる。従って、固定部分の
剛性を上げられるので、Q値の高い振動片21を得るこ
とができる。
【0030】このような振動片21を用いた発電装置2
0は、振動片21自体に固定部分37を設けてあるの
で、取付部材を設置する必要がなく、台盤1aからの高
さを低くすることが可能であり、発電装置20をコンパ
クトに纏めることができる。そして、固定部分37から
の振動漏れを最小限に抑えられるようにしてあるので、
発電効率が高く、大きな電力を得ることができる。ま
た、本例の振動片21においては、振動による変位が発
生しない固定部分37に電極27と接続された幅の狭い
接続用電極28を設けてあり、振動片21に発生した電
荷を効率良く出力できるようにしてある。
【0031】〔第4の実施の形態〕図10および図11
に本発明の異なる実施の形態に係る発電装置20の概要
を示してある。本例の発電装置20は圧電体層22aお
よび22bがシム材26の両側に形成されたサンドイッ
チ形式の振動片21であり、上記にて示した発電装置と
同様に回転錘などの運動エネルギーを伝達することによ
り電力を発生し、整流回路などを介して処理装置に供給
し作動させることができる。
【0032】本例の振動片21を台盤1aに固定する固
定装置30は、シム材26で構成されて、振動片21の
台盤1aに取りつけられる部分、すなわち、固定端24
のシム材26が台盤1aに沿って幅方向が広がって固定
部分36となっている。そして、固定部分36の圧電体
層を挟んで両側に複数のネジ38を設置して台盤1aに
強固に固定できるようになっている。さらに、台盤1a
の設置面1bと振動片21の下面21bとの隙間にはシ
ール層40を設けて剛性を上げ、高いQ値が得られるよ
うにしている。
【0033】本例の振動片21は、図11に示すように
分極方向が同一方向を向いたパラレルタイプの圧電体層
22aおよび22bによって構成されており、台盤1a
に設けられた電極9bは、台盤1aに延びたシム材26
の固定部分36に接触するようになっている。また、他
方の電極9aは、振動片21の上面21aの電極に接続
するようになっており、さらに、下面21bの電極とは
ボンディングワイヤー9cによって接続されている。
【0034】このような振動片21を用いた発電装置2
0は、上記の第3の実施の形態と同様に振動片21自体
に固定部分36を設けてあるので、取付部材を設置する
必要がなく、台盤1aからの高さを低くすることが可能
であり、発電装置20をコンパクトに纏めることができ
る。そして、固定部分36からの振動漏れを最小限に抑
えられるようにしてあるので、発電効率が高く、大きな
電力を得ることができる。
【0035】このように、以上に説明した本発明に係る
発電装置は、振動片の固定部分の剛性を上げることが可
能なので、固定部分からの振動漏れを防止でき、Q値が
高く減衰率の低い振動系を構成できる。従って、回転錘
などから駆動系を介して与えられた機械的エネルギーを
少ない損失で電気エネルギーに変換することができ、発
電効率の高い発電装置を提供できる。このため、発電装
置から得られる電力も大きくなり、実際に、腕時計程度
の携帯に適した大きさで計時装置などの処理装置を駆動
できる電力を供給可能な圧電体を用いた発電装置を実現
できる。
【0036】なお、上記では、2つの圧電体層22aお
よび22bの2層が積層された振動片21を用いた発電
装置を例に説明したが、圧電体層が1層の振動片であっ
ても良く、また、3層以上に圧電体層が積層された振動
片を用いることももちろん可能である。さらに、片持ち
タイプの振動片に限定されることはなく、両持ちタイプ
やコイルバネ型などの振動片であっても固定部分の剛性
を向上することにより機械的なエネルギー損失を低減す
ることができる。また、圧電体層を構成する素材はPZ
T(商標)、チタン酸バリウム系やチタン酸鉛系などの
セラミック素材、水晶やニオブ酸リチウム等の単結晶、
さらにPVDF等の高分子素材などを用いることが可能
である。また、シール層40は、振動片に固定装置を装
着した後に、焼成してバインダを消失させることも可能
である。
【0037】また、本発明は上記で説明した時計装置な
どの腕装着型の携帯型機器に限定するものではない。本
発明は小型で発電能力の高い発電装置を提供できるの
で、他の小型で携帯型の電子機器に内蔵される発電装置
として好適であり、例えばページャー、電話機、無線
機、補聴器、万歩計、電卓、電子手帳などの情報端末、
ICカード、ラジオ受信機などに本発明の発電装置を適
用することが可能である。そして、これらの携帯型機器
に本発明の発電装置を採用することにより、人間の動き
などを捉えて効率良く発電を行い、電池の消費を抑制し
たり、あるいは電池その物を不要にすることも可能であ
る。従って、ユーザーは電池切れを心配せずに、これら
の携帯型機器を使用することができ、電池切れによって
メモリーに記憶した内容が失われるなどのトラブルも未
然に防止できる。さらに、電池や充電装置が容易に入手
できない地域や場所、あるいは災害などによって電池の
補充が困難な事態であっても携帯電子機器の機能を発揮
させることが可能となる。
【0038】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、硬質の微粒子を備えたシール層によって固定装置と
振動片との間の隙間や、接触面の微小な凹凸を埋められ
るようにしており、面と面との接触によって振動片を強
固に固定できるようにして固定部分の剛性を上げられる
ようにしている。固定部分の剛性を上げることにより、
振動漏れを防止でき、また、より定常的な振動を発生さ
せることができるので、機械的なロスによる減衰を極力
抑え、発電効率の高い発電装置を提供することができ
る。また、固定部分の面積が広くなっても、シール層を
設けることにより、それらをほぼ均一に接触させて十分
な固定強度を得ることができるので、振動片自体に固定
部分を設け、薄くコンパクトな発電装置を実現すること
も可能になる。従って、薄くコンパクトで、さらに、発
電効率が高く、腕などの動きによって十分な発電量を確
保できる発電装置を提供することができる。そして、本
発明の効率の良い発電装置から得られた電力により電気
的な様々な処理を行える携帯電子機器が実現でき、何処
でも機能を発揮させることができる携帯電子機器を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る圧電体層を備
えた振動片を有する発電装置と、携帯電子機器の概略構
成を示す図である。
【図2】図1に示す発電装置を拡大して示す斜視図であ
る。
【図3】図1に示す発電装置の固定部分を拡大して示す
断面図である。
【図4】図3に示す固定部分のシール層の部分をさらに
拡大して示す断面図である。
【図5】シール層を採用することによりQ値が変化する
一例を示すグラフである。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る発電装置を示
す斜視図である。
【図7】図6に示す発電装置の固定部分を拡大して示す
断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る発電装置を示
す斜視図である。
【図9】図8に示す発電装置の固定部分を拡大して示す
断面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る発電装置を
示す斜視図である。
【図11】図10に示す発電装置の固定部分を拡大して
示す断面図である。
【符号の説明】
1・・ケース 1a・・台盤 2・・整流回路 4・・蓄電回路 6・・処理装置 10・・携帯型機器 11・・駆動系 12・・地板 13・・回転錘 15・・中間車 17・・カム駆動車 19・・カム 20・・発電装置 21・・振動片 21a、21b・・振動片の表面 22・・圧電体層 23・・振動片の自由端 24・・振動片の固定端 25・・振動片の先端についた重り 26・・シム材 27、28・・電極 30・・固定装置 31・・取付部材 32・・圧迫部分 33・・支持部分 35・・切り欠き 36・・シム材による固定部分 37・・圧電体による固定部分 38・・ネジ 39・・溶接 40・・シール層 41・・粒子 42・・バインダ 45・・絶縁層

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体層を備えた振動片と、 この振動片の少なくとも一箇所を振動方向と平行な方向
    から挟み込んで固定する固定手段と、 振動中の前記圧電体層で発生した電力を出力する出力手
    段とを有し、 前記固定手段と前記振動片との間に、硬質の微粒子を備
    えたシール層が形成されていることを特徴とする発電装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記シール層は絶縁
    性であることを特徴とする発電装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記硬質の微粒子は
    ガラスであることを特徴とする発電装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記硬質の微粒子は
    金属であることを特徴とする発電装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記シール層は前記
    微粒子を展開する有機系のバインダを備えていることを
    特徴とする発電装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記シール層の厚み
    が約5μmから20μm程度であることを特徴とする発
    電装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記固定手段は、前
    記振動片の一方の面に接触する台盤と、この台盤に対し
    前記振動片の他方の面を固定する平板部材とを有するこ
    とを特徴とする発電装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記平板部材の幅が
    前記振動片の幅とほぼ同じ、または広いことを特徴とす
    る発電装置。
  9. 【請求項9】 請求項7において、前記平板部材と前記
    振動片を貫通して前記台盤に到達する部材によって前記
    平板部材が前記台盤に固定されており、前記振動片を貫
    通する部分に絶縁材が封止されていることを特徴とする
    発電装置。
  10. 【請求項10】 請求項7において、前記平板部材は前
    記振動片の他方の面に接触する圧迫部と、この圧迫部の
    両側を前記台盤に固定する支持部とを備えており、前記
    圧迫部と前記支持部との境界近傍の前記振動片の反対側
    に切り欠きが形成されていることを特徴とする発電装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記支持部が前
    記台盤に対し溶接されていることを特徴とする発電装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項7において、前記発電装置を収
    納するケース本体を有し、前記台盤は前記ケース本体の
    一部であることを特徴とする発電装置。
  13. 【請求項13】 請求項7において、前記平板部材は絶
    縁部材であることを特徴とする発電装置。
  14. 【請求項14】 請求項1において、前記振動片は、1
    層または複数層の前記圧電体層によって構成されてお
    り、前記固定手段は、前記圧電体層の一方の面に接触す
    る台盤と、この台盤と接触する領域の前記圧電体層が幅
    方向に広がった固定部分とを備えており、この固定部分
    が前記台盤に対しネジ止めされることを特徴とする発電
    装置。
  15. 【請求項15】 請求項1において、前記振動片は、少
    なくとも一方の面に前記圧電体層の形成された平板状の
    シム材を備えており、 前記固定手段は、前記振動片の一方の面に接触する台盤
    と、前記シム材が幅方向に広がって前記台盤に対しネジ
    止め可能になった固定部分とを備えていることを特徴と
    する発電装置。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載の発電装置と、この発
    電装置から出力された前記電力によって作動可能な処理
    装置とを有することを特徴とする携帯電子機器。
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