JP2000197373A - 発電装置及びこれを備えた電子機器 - Google Patents

発電装置及びこれを備えた電子機器

Info

Publication number
JP2000197373A
JP2000197373A JP10373584A JP37358498A JP2000197373A JP 2000197373 A JP2000197373 A JP 2000197373A JP 10373584 A JP10373584 A JP 10373584A JP 37358498 A JP37358498 A JP 37358498A JP 2000197373 A JP2000197373 A JP 2000197373A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
power
elastic body
conversion means
power conversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10373584A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinya Matsuzawa
欣也 松澤
Yoshitaka Iijima
好隆 飯島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP10373584A priority Critical patent/JP2000197373A/ja
Publication of JP2000197373A publication Critical patent/JP2000197373A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 日常的に広く発生している振動現象に基づい
て利用可能な電力エネルギーを効率的に取り出す新規の
発電装置を提供する。 【解決手段】 振動源10には弾性体11の一端部が接
続されており、弾性体11の他端部には所定の質量を有
する錘体12が接続される。錘体12には機械的に増速
輪列13が連結され、増速輪列13にはロータ14が機
械的に連結されている。ロータ14はステータ15に対
して回転可能に軸支されており、ステータ15は電磁コ
イル体16に磁気的に接続されている。電磁コイル体1
6のコイル巻線16aは整流回路17に導電接続され、
整流された電力は充電回路18により充電される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発電装置及びこれを
用いた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発電装置としては火力、水力、原
子力、風力などを利用して発電機を回転駆動して発電す
るものが一般的である。また、携帯機器においては、太
陽光や照明光などにより発電する太陽電池や回転錘と小
形発電機とを組み合わせて回転錘の回転運動によって小
形発電機を駆動して発電する発電機構などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、現実にはあ
らゆる場所において日常的に振動現象が広く発生してお
り、これらの振動現象の持つ振動エネルギーは、通常そ
のまま減衰して熱エネルギーなどとして散逸している。
振動現象としては、風力や水力などの自然現象に起因し
て発生する振動や、機械や電気機器の稼働、車両の走行
などの人工的な現象に起因して発生するものがあるが、
いずれの場合も、これらの振動現象を抑制し、散逸させ
るための努力は費やされているが、振動現象を利用した
エネルギー開発はほとんどなされていない。
【0004】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、日常的に広く発生している振動現
象に基づいて利用可能な電力エネルギーを効率的に取り
出す新規の発電装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、振動源から振動を受ける弾性
体及び該弾性体に接続されて振動するように構成された
錘体とを有し、所定の共振特性を有する共振手段と、該
共振手段から伝達された振動を電力に変換する振動電力
変換手段とを備えていることを特徴とする発電装置であ
る。
【0006】この手段によれば、種々の周波数及び振幅
を有する振動を共振手段により所定の共振周波数帯域の
振動として効率的に取り出し、振動電力変換手段により
電力に変換することができるので、従来捨てられていた
振動エネルギーや利用困難なエネルギーを有効に利用す
ることができる。
【0007】請求項1において、前記振動電力変換手段
は、前記共振手段から伝達された振動を増幅する振動増
幅系と、該振動増幅系から受けた増幅振動に基づいて電
力を発生する電力発生系とを備えていることが好まし
い。振動増幅系によって振動運動を増幅し、効率的に電
力発生系にて電力に変換することができる。
【0008】請求項1又は請求項2において、前記振動
電力変換手段により形成された電力を蓄電する蓄電手段
を備えていることが好ましい。蓄電手段により発生した
電力を蓄電しておくことができるので、安定した電源と
して利用できる。
【0009】請求項1から請求項3までのいずれか1項
において、前記振動電力変換手段は電磁誘導現象に基づ
いて動作するように構成されていることが好ましい。
【0010】また、前記振動電力変換手段は圧電効果現
象に基づいて動作するように構成されていることが好ま
しい。この場合には、前記振動電力変換手段を構成する
圧電材料が前記弾性体を兼ねていることが望ましい。圧
電材料自体を弾性体として用いることにより部品点数を
削減して小型化を図ることができるとともに、部品接続
部などの破損事故を低減することができる。
【0011】請求項1から請求項3までのいずれか1項
において、前記振動電力変換手段は磁歪効果現象に基づ
いて動作するように構成されていることが好ましい。こ
の場合にも、前記振動電力変換手段を構成する磁歪材料
が前記弾性体を兼ねていることが望ましい。
【0012】請求項1から請求項8までのいずれか1項
に記載された発電装置は、各種の電子機器、例えば、発
信装置、発光装置、発熱装置、発音装置などに内蔵する
ことが好ましい。
【0013】さらに、上記各手段においては、前記共振
手段の共振振動の振幅範囲、すなわち前記弾性体若しく
は錘体の振幅量を制限する制限手段を有することが好ま
しい。ここで、制限手段は前記錘体の振幅量を制限する
ストッパであることが望ましい。このように共振振動の
振幅を制限することによって弾性体の破壊や劣化、弾性
体や錘体に接続されている部材の破壊や損傷を防止する
ことができる。
【0014】また、弾性体や錘体の移動経路を案内若し
くは規制する案内規制手段を備えていることが好まし
い。案内規制手段によって弾性体や錘体の移動を安定さ
せることができ、振動方向を規定することができるの
で、振動エネルギーの取り出しをより効率的に行うこと
ができる。
【0015】上記各手段においては、さらに、前記弾性
体を、又は、前記振動源から前記弾性体へ振動を伝える
伝達部材を、前記振動源に密着するための密着手段を備
えていることが好ましい。密着手段としては、把持部材
や把持機構などの機械的機構を用いたもの、真空吸着パ
ッドなどの流体圧を用いたもの、磁気吸引力を用いたも
のなどがある。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る実施形態につ
いて詳細に説明する。
【0017】(第1実施形態) まず、本発明に係る発
電装置の第1実施形態について図1を参照して説明す
る。図1に示すように、振動源10には弾性体11の一
端部が接続されており、弾性体11の他端部には所定の
質量を有する錘体12が接続される。錘体12には機械
的に増速輪列13が連結され、増速輪列13にはロータ
14が機械的に連結されている。ロータ14は永久磁石
を有し、ステータ15に対して回転可能に軸支されてお
り、ステータ15は電磁コイル体16に磁気的に接続さ
れている。電磁コイル体16のコイル巻線16aは整流
回路17に導電接続され、整流された電力は充電回路1
8により充電される。充電回路18は発振装置19に接
続され、所定の電気信号を発生する。
【0018】上記の振動源10としては、本発電装置の
外部にある振動源、例えば、洗濯機や冷蔵庫などの家電
製品、床や柱などの建築物、自動車や列車その他の車体
などの移動体の構成要素でもよく、また、本発電装置若
しくは本発電装置を含む各種機器の各部材、例えば、地
板、鏡筒、基板、フレーム、筐体、ハウジングなどでも
よい。それらの中でも本実施形態では振動源10として
外部の振動源を想定しており、たとえば洗濯機などのハ
ウジングに弾性体11の一端に取り付けられたマグネッ
トなどを吸着させ、振動を拾うように構成される。
【0019】上記の弾性体11と錘体12は振動源10
からの振動を受けて所定状態で共振効果を発生する共振
手段を構成する。弾性体11は、コイルバネ、トーショ
ンスプリングなどの高い弾性率を備えたものが好ましい
が、一般にバネと呼ばれているものに限らず、共振手段
によって予め設定された共振周波数帯域において有効に
弾性体として作用するものであればよい。錘体12は弾
性体11に接続されて所定の共振特性を示すためのもの
であり、所定の態様で振動可能に構成されていればよ
い。また、図1に示す例では、錘体12は図示上下方向
に振動自在に支持することが好ましく、例えば、錘体1
2を上下方向には移動可能にするが、左右前後方向には
拘束するリニアガイドを設けてもよい。
【0020】上記共振手段は、振動系の共振周波数を示
す一般式である、 f=(1/2π)・(k/m)1/2 (1) の式(1)に従って共振する。ここで、kは共振手段の
弾性体11と錘体12とからなる系の実質的な弾性率に
対応するばね定数値、mは共振手段の弾性体11と錘体
12とからなる系の実質的な質量に相当する質量値であ
る。共振周波数は共振手段の実質的なばね定数kや実質
的な質量mが一定であれば所定値となるが、実際には状
況や振幅などに応じて一定の幅を持った周波数帯域にて
共振する。
【0021】上記のロータ14、ステータ15及び電磁
コイル体16はいわゆる発電機、すなわち電力発生系を
構成し、増速輪列13により構成される振動増幅系とと
もに振動電力変換手段を構成する。増速輪列13の増速
比は、上記の共振周波数帯域と、電力発生系の発電効率
特性とを勘案して決定される。
【0022】電磁コイル体16のコイル巻線16aに発
生した交代電流は整流回路17により整流される。整流
回路は半波整流、全波整流を問わず、また、ダイオード
やブリッジ型その他の任意の構成でよい。整流された電
流は充電回路18に導かれて充電される。充電回路18
はキャパシタ型や化学二次電池など、種々のタイプの蓄
電素子を備えたものでよい。発振装置19は、コンピュ
ータなどの情報処理機器に用いるクロック信号や、携帯
電話などの通信機器に用いる変調信号などを発生するも
のである。本実施形態では発振装置19を充電回路18
に接続しているが、発振装置19の代わりに種々の電子
装置や電気機器を接続することが可能である。
【0023】本実施形態によれば、振動源10から受け
た微振動に基づいて共振手段の錘体12が共振すると、
その共振により発生する往復運動を増速輪列13がロー
タ14に伝達し、電磁コイル体16から電力が出力され
る。このため、今まで多くが無駄に捨てられていた振動
エネルギーを共振現象を用いて効率的に取り出し、発電
することができるので、電源のない場所でも、或いは、
別途の電源を接続することなく、電子回路や電気機器を
動作させることができる。特に、携帯機器においては、
バッテリーなどを携行しなくても長時間機器を動作しつ
づけることが可能になる。
【0024】なお、上記増速輪列の他に、減速輪列や単
一の歯車などの種々の回転伝達手段を用いてもよく、ま
た、ロータと同軸かつ一体に回転する回転伝達部材を直
接に錘体に係合させてもよい。また、本実施形態では振
動を錘体から取り出しているが、弾性体から取り出して
もよい。
【0025】(第2実施形態) 次に、図2を参照して
本発明に係る第2実施形態について説明する。この実施
形態では、第1実施形態と同様の、振動源20、弾性体
21、錘体22、整流回路26、充電回路27及び発振
回路28を備えているが、それらの説明は省略する。
【0026】本実施形態では、錘体22に固定された変
位伝達部材23が設けられ、変位伝達部材23は2層の
圧電体24A,24Bからなる圧電ユニット24の先端
に接続固定されている。この圧電ユニット24の基端は
支持体25に固定されている。圧電体24A,24Bの
表面に形成された電極は上記の整流回路26に導電接続
されている。
【0027】図6は2層からなる圧電ユニット24のよ
り具体的な構造例を示すものである。図6(a)に示す
ものは、圧電体24Aの表面上に第1電極層24aが形
成され、圧電体24Bの表面上に第2電極層24bが形
成され、圧電体24Aと圧電体24Bとの間に第3電極
層24cが挟持された状態に形成されている。第1電極
層24aと第2電極層24bとは導通ライン29によっ
て互いに導電接続されている。圧電体24Aと24Bと
は積層されており、その先端(図示右端)に図2に示す
変移伝達部材23が固着されている。また、その基端
(図示左端)の近傍に図2に示す支持体25によって固
定されており、当該固定されている部分において、上記
第1電極層24aと第3電極層24cとに対して整流回
路26に導電接続された2本の導電ラインがそれぞれ接
続されている。
【0028】この構成例では、錘体22の動きに従っ
て、圧電ユニット24の先端が一体的に上下にたわむこ
とによって、圧電体24Aにより第1電極層24aと第
3電極層24cとの間に所定の電位差が発生し、同時
に、圧電体24Bにより第2電極層24bと第3電極層
24cとの間に上記電位差と同極性の電位差が発生す
る。すなわち、2つの圧電体24A,24Bは一体に変
形することによって相互に反対方向に分極する。ここ
で、第1電極層24aと第2電極層24bとは導通ライ
ン29によって導通しているので、第1電極層(第2電
極層でもよい。)と第3電極層とから電位差を取り出す
ことにより、圧電体24Aと圧電体24Bとから発生す
る電力を並列に取り出していることになる。
【0029】図6(b)に示す構成例においては、上記
と同様に圧電体24Aと24Bとを積層して、上記と同
様の第1電極層24a、第2電極層24b、第3電極層
24cとを形成している。この構成例においては、圧電
体24Aと圧電体24Bとが一体に変形したとき、共に
同じ方向に分極するように構成されており、その結果、
第1電極層24aと第2電極層24bとに整流回路26
に接続された導電ラインを導電接続することにより、圧
電体24Aにより発生した電力と圧電体24Bにより発
生した電力とを直列に取り出していることとなる。
【0030】なお、上記の圧電体としては、公知のよう
にCdS、CdTe、InSb、ZnSなどのような反
転対称性を持たないイオン結晶構造を備えたものを用い
ることができる。
【0031】上記実施形態では圧電体を用いて振動エネ
ルギーを電力に変換しているが、圧電体の代わりに磁歪
効果を呈する磁歪材料を用い、磁歪材料から生ずる変動
磁界をインダクタンス(電磁コイル)によって拾い、電
力に変換してもよい。磁歪材料としては特に超磁歪材料
と呼ばれる、TeFe2、DyFe2、SmFe2、Ho
Fe2、ErFe2などがあり、最も典型的な材料として
はTb0.27Dy0.73Fe1.90などがある。
【0032】(第3実施形態) 次に、図3を参照して
本発明に係る第3実施形態について説明する。この実施
形態は基本的に上記第2実施形態と同様の弾性体31、
錘体32、変位伝達部材33、圧電体34、支持体3
5、整流回路36、充電回路37及び発振回路38を備
えている。
【0033】本実施形態では、振動源30が実施形態で
ある発電装置又は電子機器のハウジング自体を構成して
いる点で上記実施形態とは異なる。この実施形態では、
装置内部に、錘体32を直線や曲線に沿って移動自在に
支持するリニアガイドなどの案内支持手段39を設け、
錘体32の振動変位の方向を制限している。錘体32の
案内支持手段39を設けたことにより、弾性体31及び
錘体32を安定的に所望の方向(例えば図示の例では上
下方向)にのみ振動変位させることができるので、圧電
体34への負担を低減することができ、振動エネルギー
を圧電体34へ効率的に伝達することができる。
【0034】本実施形態ではまた、錘体32の振動変位
の範囲Sの上限を規制するためのストッパ39aを備え
ている。さらに、図示点線で示すように錘体32aの振
動変位の範囲Sの下限を規制するストッパ39bを設け
てもよい。このように振動変位の範囲Sを制限すること
によって、変位伝達部材33や圧電体34自体若しくは
これらの取付部の破損を回避することができる。
【0035】なお、本実施形態において、上記圧電体3
4の代わりに磁歪材料と電磁コイルなどのインダクタン
スとの結合構造を用いてもよく、或いは、変位伝達部材
33及び圧電体34の代わりに第1実施形態に示す伝達
輪列のような回転伝達手段と発電機の組み合わせを用い
てもよい。
【0036】(第4実施形態) 次に、図4を参照して
本発明の第4実施形態について説明する。この実施形態
においては、振動源40に圧電体により構成された弾性
ブロック41が直接若しくは間接的に接触され、この弾
性ブロック41に錘体42が固着されている。弾性ブロ
ック41に形成された図示しない電極は整流回路43に
導電接続され、整流回路43の出力は充電回路44に供
給される。充電回路44にはたとえば発振回路45が接
続される。
【0037】上記の弾性ブロック41は上記実施形態に
おける弾性体と振動電力変換手段とを兼ねたものとして
用いられている。弾性ブロック41は単一の圧電体で形
成されていてもよいが、薄い圧電体や圧電層を積層させ
た構造であることが好ましい。図7には積層型の弾性ブ
ロック41の構成例を示す。振動源40に接触する側か
ら圧電体41a,41b,41c,41d,41eが積
層されており、各層の上下面には必ず電極層が形成され
ている。図示の例では分極方向が積層方向に交互に反転
するように各圧電体が配列されており、図示のように電
極層を一つおきに相互に導電接続して整流回路43へと
導いている。したがって、この構成例では各圧電体から
生ずる電力を並列に取り出すように構成されている。な
お、この弾性ブロック41の積層構造として、図6
(b)に示すように直列に電力を取り出す構成としても
よい。
【0038】この実施形態においては、弾性体と振動電
力変換手段とを圧電体で構成される弾性ブロックによっ
て兼ねているため、部品点数が低減され、発電装置を小
型化できる。また、錘体から振動を取り出すことなく、
直接に弾性ブロックから電力が発生するので、振動伝達
に伴うエネルギー損失を抑制することができる。
【0039】(第5実施形態) 次に、図5を参照して
本発明に係る第5実施形態について説明する。この実施
形態においては、上記の第4実施形態と同様に、振動源
50に直接若しくは間接的に接触した弾性ブロック51
と、錘体52と、整流回路53と、充電回路54と、発
振回路55とを備えている。ただし、弾性ブロック51
は磁歪材料により構成されており、弾性ブロック51の
周囲には略円筒形の電磁ブロック56が配置されてい
る。
【0040】この実施形態において、弾性ブロック51
と電磁ブロック56とは、弾性体と振動電力変換手段と
を兼ねている。すなわち、弾性ブロック51は振動源5
0から受けた振動に基づいて錘体52の重量との兼ね合
いで共振するための弾性体として機能し、そのまま振動
を受けて変動磁界を発生する。弾性ブロック51から発
生した変動磁界は電磁ブロック56によって電力に変換
される。
【0041】弾性ブロック51は磁歪材料からなるバル
クとして構成されていてもよく、或いは、薄い層が積層
された構造となっていてもよい。
【0042】以上説明した各実施形態の共通の構成を図
8に示す。いずれの実施形態においても、産業機械、道
路、波などの種々の振動源100から振動を受けて振幅
増幅や所定周波数帯域への収束機能を有する共振手段1
01により振幅が増幅され、或いは振動周波数が安定化
され、運動伝達部材などによる振動取出手段102を介
してエネルギー変換手段103により電力に変換され、
さらに充電回路などの蓄電手段104により蓄電され
る。
【0043】図9は上記実施形態によって示された発電
装置201を内蔵した電波受送信機200の構成例を示
すものである。発電装置201の内部の充電回路によっ
て蓄電された電力は、受信手段(受信回路)202に供
給されるとともに、必要に応じて昇圧回路203を介し
て発振回路204に供給され、発振回路204の所定部
位の電圧を検出する電圧検出回路205によって昇圧回
路203を制御するようになっている。発振回路204
によって形成されたクロック信号は制御回路206へ供
給される。この制御回路206は、受信回路202で受
信された受信データを受けてデータ記憶手段207に記
憶させたり、送信手段208を制御してデータ記憶手段
207に記録されたデータを送信するように機能する。
【0044】この例で示すように、本願発明は種々の機
器に内蔵して用いることができ、特に、携帯電話、携帯
情報端末、時計、タイマー、電卓などの携帯可能な電子
機器に用いることが好ましい。例えば、上記発電装置を
内蔵した自動巻発電時計として構成すれば、発電装置内
の充電回路によってクロック信号を発生し、また、時計
制御駆動用の集積回路を動作させることができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、種
々の周波数及び振幅を有する振動を共振手段により所定
の共振周波数帯域の振動として効率的に取り出し、振動
電力変換手段により電力に変換することができるので、
従来捨てられていた振動エネルギーや利用困難なエネル
ギーを有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発電装置若しくはこれを用いた電
子機器の第1実施形態の概略構成を示す模式的な概略構
成図である。
【図2】本発明に係る発電装置若しくはこれを用いた電
子機器の第2実施形態の概略構成を示す模式的な概略構
成図である。
【図3】本発明に係る発電装置若しくはこれを用いた電
子機器の第3実施形態の概略構成を示す模式的な概略構
成図である。
【図4】本発明に係る発電装置若しくはこれを用いた電
子機器の第4実施形態の概略構成を示す模式的な概略構
成図である。
【図5】本発明に係る発電装置若しくはこれを用いた電
子機器の第5実施形態の概略構成を示す模式的な概略構
成図である。
【図6】第2実施形態の圧電ユニットの具体的構成例を
それぞれ示す模式的な構成図(a)及び(b)である。
【図7】第4実施形態における弾性ブロックの具体的構
成例を示す模式的な構成図である。
【図8】各実施形態の発電装置としての全体の機能構成
を示す機能ブロック図である。
【図9】各実施形態の発電装置を用いた電子機器の実施
形態である電波受送信機の構成例を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
10,20,30,40,50 振動源 11,21,31 弾性体 12,22,32,42,52 錘体(おもり、質量
体) 13 増速輪列 14 ロータ 15 ステータ 16 電磁コイル体 16 コイル巻線 17,26,36,43,53 整流回路 18,27,37,44,54 充電回路 19,29,38,45,55 発振回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動源から振動を受ける弾性体及び該弾
    性体に接続されて振動するように構成された錘体とを有
    し、所定の共振特性を有する共振手段と、該共振手段か
    ら伝達された振動を電力に変換する振動電力変換手段と
    を備えていることを特徴とする発電装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記振動電力変換手
    段は、前記共振手段から伝達された振動を増幅する振動
    増幅系と、該振動増幅系から受けた増幅振動に基づいて
    電力を発生する電力発生系とを備えていることを特徴と
    する発電装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記振
    動電力変換手段により形成された電力を蓄電する蓄電手
    段を備えていることを特徴とする発電装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項において、前記振動電力変換手段は電磁誘導現象に基
    づいて動作するように構成されていることを特徴とする
    発電装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項において、前記振動電力変換手段は圧電効果現象に基
    づいて動作するように構成されていることを特徴とする
    発電装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記振動電力変換手
    段を構成する圧電材料が前記弾性体を兼ねていることを
    特徴とする発電装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項において、前記振動電力変換手段は磁歪効果現象に基
    づいて動作するように構成されていることを特徴とする
    発電装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記振動電力変換手
    段を構成する磁歪材料が前記弾性体を兼ねていることを
    特徴とする発電装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8までのいずれか1
    項に記載された発電装置を備えていることを特徴とする
    電子機器。
JP10373584A 1998-12-28 1998-12-28 発電装置及びこれを備えた電子機器 Withdrawn JP2000197373A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10373584A JP2000197373A (ja) 1998-12-28 1998-12-28 発電装置及びこれを備えた電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10373584A JP2000197373A (ja) 1998-12-28 1998-12-28 発電装置及びこれを備えた電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000197373A true JP2000197373A (ja) 2000-07-14

Family

ID=18502416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10373584A Withdrawn JP2000197373A (ja) 1998-12-28 1998-12-28 発電装置及びこれを備えた電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000197373A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009542177A (ja) * 2006-06-22 2009-11-26 クーパー タイヤ アンド ラバー カンパニー 磁歪/圧電体による遠隔発電、電池、および方法
JP2011502033A (ja) * 2007-10-03 2011-01-20 フェオニック ピーエルシー 振動の吸収、感知及び伝送用変換器
JP2011160548A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Takenaka Komuten Co Ltd 発電装置
JP2013029368A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Denso Corp 車載用センサ
JP2014011843A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 振動発電装置及び振動発電装置の設計方法
WO2014021196A1 (ja) * 2012-08-01 2014-02-06 ミツミ電機株式会社 発電装置
JP2014128061A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 発電ユニット
WO2015072258A1 (ja) * 2013-11-12 2015-05-21 株式会社村田製作所 発電装置
KR20150089293A (ko) * 2014-01-27 2015-08-05 전남대학교산학협력단 압전체를 이용한 소형 에너지 발전장치
JP2015177552A (ja) * 2014-03-12 2015-10-05 富士電機株式会社 発電装置
JP2021072707A (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 一般財団法人電力中央研究所 振動発電装置
US11581794B2 (en) * 2020-05-07 2023-02-14 Irdeto B.V. Apparatus for monitoring and/or controlling mechanical equipment

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009542177A (ja) * 2006-06-22 2009-11-26 クーパー タイヤ アンド ラバー カンパニー 磁歪/圧電体による遠隔発電、電池、および方法
JP2011502033A (ja) * 2007-10-03 2011-01-20 フェオニック ピーエルシー 振動の吸収、感知及び伝送用変換器
JP2011160548A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Takenaka Komuten Co Ltd 発電装置
JP2013029368A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Denso Corp 車載用センサ
JP2014011843A (ja) * 2012-06-28 2014-01-20 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 振動発電装置及び振動発電装置の設計方法
WO2014021196A1 (ja) * 2012-08-01 2014-02-06 ミツミ電機株式会社 発電装置
JP2014128061A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 発電ユニット
JPWO2015072258A1 (ja) * 2013-11-12 2017-03-16 株式会社村田製作所 発電装置
CN105723609A (zh) * 2013-11-12 2016-06-29 株式会社村田制作所 发电装置
WO2015072258A1 (ja) * 2013-11-12 2015-05-21 株式会社村田製作所 発電装置
US10367433B2 (en) 2013-11-12 2019-07-30 Murata Manufacturing Co., Ltd. Power generating apparatus
KR20150089293A (ko) * 2014-01-27 2015-08-05 전남대학교산학협력단 압전체를 이용한 소형 에너지 발전장치
KR101601389B1 (ko) 2014-01-27 2016-03-08 전남대학교산학협력단 압전체를 이용한 소형 에너지 발전장치
JP2015177552A (ja) * 2014-03-12 2015-10-05 富士電機株式会社 発電装置
JP2021072707A (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 一般財団法人電力中央研究所 振動発電装置
US11581794B2 (en) * 2020-05-07 2023-02-14 Irdeto B.V. Apparatus for monitoring and/or controlling mechanical equipment

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6984902B1 (en) High efficiency vibration energy harvester
US20200153280A1 (en) Wireless power transfer via electrodynamic coupling
US7928634B2 (en) System and method for providing a piezoelectric electromagnetic hybrid vibrating energy harvester
Ueno Magnetostrictive vibrational power generator for battery-free IoT application
US7902943B2 (en) Wireless acoustic-electric feed-through for power and signal transmission
Li et al. An upconversion management circuit for low-frequency vibrating energy harvesting
US20130140919A1 (en) Power generation element and power generation apparatus including power generation element
JP2000197373A (ja) 発電装置及びこれを備えた電子機器
JPH09233862A (ja) 圧電体を用いた発電方法、発電装置および電子機器
JPH0990065A (ja) 発電装置付携帯機器
CN109802545A (zh) 振动促动器以及便携设备
JPH0749388A (ja) 発電機
JP2012191787A (ja) 発電装置
CN110061607A (zh) 一种地铁轨道交通的微型振动能量采集器及电源管理系统
CN206640487U (zh) 线性振动器
CN109450212A (zh) 一种线性振动马达
CN209267414U (zh) 一种具有法兰边结构的线性马达
CN102510239A (zh) 复合式振动发电机
US20110156406A1 (en) Platform energy harvesting
CN109586539A (zh) 一种新型线性振动马达
JP2001045126A (ja) 携帯電話機
US6617825B2 (en) Electronic device with a power generator
CN109831086A (zh) 一种具有u型线圈和u型永磁体的线性振动马达
CN109450213A (zh) 一种具有法兰边结构的线性马达
KR101317335B1 (ko) 전력 발생 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060307